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JP2004179140A - 燃料電池を用いた電子機器 - Google Patents

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JP2004179140A
JP2004179140A JP2003119186A JP2003119186A JP2004179140A JP 2004179140 A JP2004179140 A JP 2004179140A JP 2003119186 A JP2003119186 A JP 2003119186A JP 2003119186 A JP2003119186 A JP 2003119186A JP 2004179140 A JP2004179140 A JP 2004179140A
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power
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Akira Tanaka
明 田中
Yuichi Kamo
友一 加茂
Tadashi Muranaka
廉 村中
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

【課題】燃料電池の筐体の少なくとも2面から空気を取り込み、筐体の内側から燃料を供給する構造をもつ燃料電池を使用し、さらに、この燃料電池を効率よく搭載した電子機器を提供する。
【解決手段】この電子機器に搭載する燃料電池は従来のように電子機器の中に組み込むのではなく、燃料電池と電子機器との間に空気の入り込む空間を設け、かつ燃料電池の電子機器とは反対側の面は周辺の空気に曝されるように設置することを特徴とする。本発明によれば、筐体の少なくとも2面から空気を取り込む構造をもつ燃料電池を効率よく搭載した電子機器を提供できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池を備えた電子機器に係り、特に、メタノールを直接酸化するタイプの燃料電池を使用する情報電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、燃料から電気化学的に直接電気エネルギを取り出すためエネルギ効率が高く、また、排出物の主体が水であることから環境に調和しやすいなどの利点があるため、自動車,分散電源や情報電子機器などへの適用が試みられている。なかでも、情報電子機器ではリチウム電池に代わる長時間連続運転可能な電源として注目され、燃料電池を搭載する種々の情報電子機器が考案されている。
【0003】
例えば、水素吸収合金からなる燃料電池を搭載した情報電子機器(特許文献1参照)や、メタノールを燃料とした情報電子機器(特許文献2参照)がある。
【0004】
メタノールを燃料とする燃料電池の中でも、液体のメタノールを直接酸化して電気を取り出す方式、いわゆる直接メタノール型燃料電池(Direct Methanol
Fuel Cell、以下DMFCと称す)は、積層(スタック)型燃料電池と比べ改質器等の補機が必要でないため、電池システムが比較的簡単な構成にできる利点がある。
【0005】
また、陰極には燃料として、酸素を必要とし、通常、酸素を含む空気が用いられる。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−213359号公報(p3,図1)
【特許文献2】
特開2002−49440号公報(p3〜4,図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一般に燃料電池は、電池面積、即ち電極の面積が広いほうが大きい出力を得ることができる。しかしながら燃料電池の電池面積は搭載する電子機器の大きさにより限界があるので、同じ体積で、より大きな出力を得る構造が要求される。
【0008】
そこで、本発明は従来のように空気を燃料電池の筐体の1面から取り込み発電するのではなく、燃料電池の筐体の少なくとも2面から空気を取り込み、筐体の内側から燃料を供給する構造をもつ燃料電池を使用する。
【0009】
このような燃料電池を電子機器に搭載するには、電力供給状態において、燃料電池の筐体の空気を取り込む面に同時に空気を供給する必要がある。
【0010】
本発明は、筐体の少なくとも2面から空気を取り込む構造をもつ燃料電池を電子機器に搭載することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、この電子機器に搭載する燃料電池は従来のように電子機器の中に組み込むのではなく、燃料電池と電子機器との間に空気の入り込む空間を設け、かつ燃料電池の電子機器とは反対側の燃料電池の面も周辺の空気に曝されるように設置する。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池を搭載した情報電子機器の外観構成を示すものである。本実施例における情報電子機器は演算処理を行う半導体が搭載されている本体と、その本体を覆うカバー部材(図2における表示部2)よりなり、いわゆるノートPC(Personal Computer)もしくはPDA(Personal
Digital Assistant )を想定している。燃料電池は、主に発電部パネル1と燃料タンク3から構成されており、これらをあわせた全体を燃料電池と呼ぶ。燃料タンク3は、発電部パネル1に供給する燃料を蓄える容器である。燃料タンク3は、カバー部材(図2における表示部2)以外に、ノートPC本体側に搭載されていても構わないし、ノートPCと一体ではなく、別途外置でも良い。発電部パネル1は電極(陽極9,陰極10,図8に図示)と電解質膜(図8に図示)とを有し、実際に燃料を反応させ発電する装置である。この発電部パネルは、本実施例においては平板形状であり、情報電子機器4の表示部2の裏側(ディスプレイ
12がない側)に対向して搭載されている。本実施例においてはディスプレイ
12は液晶表示画面としているが、本発明はこれに限定されるものではない。情報電子機器4は、図示したような、ノートPC以外の情報機器、例えば、情報電子機器の中央演算処理部と表示部が同一筐体内に含まれるような情報電子機器や、キーボードなどの入力装置が必ずしも必要でない情報電子機器等でも構わないし、燃料電池を取り付けられる電子機器であれば本実施例を採用可能である。
【0013】
図1においては、電力を供給していない状態、すなわち電力停止状態での燃料電池の設置状態を表しており、情報電子機器の電源がOFFになることと連動している。図2は、電力停止状態での情報電子機器の表示部2及び発電部パネル1の断面を示すものである。燃料電池の発電部パネル1において、情報電子機器の表示部側の面(以下第1面と称す)1aは情報電子機器と接しているか、もしくはごく接近した状態にあり、他方の面、すなわち、情報電子機器の表示部と反対側の面(以下第2面と称す)1bは、大気に露出している。第2面1bは、表示部2の裏側から見た外観が平らになるように情報電子機器と一体に設置されている。本実施例では、外観上のデザインを考慮して、表示部2を裏側から見た外観が平らになるようにしているが、発電部パネル1は、情報電子機器と一体となるように、情報電子機器の表示部裏面2bと第1面1aとが接しているか、少なくとも、第1面1aへの空気の供給,発電効率が低下する程度に情報電子機器の表示部裏面2bと第1面1aとを電力供給状態に比べ接近させることで、情報電子機器と燃料電池を合わせた情報電子機器4全体を薄くし、可搬性を良好にできる。
【0014】
また、表示部裏面2bに発電部パネルが納まる窪みを設けることで、更に可搬性を良好にできる。
【0015】
図3は、電力を供給している状態即ち、電力供給状態での情報電子機器の表示部2及び発電部パネル1の断面を示すものである。この電力供給状態は情報電子機器4の電源ONと連動している。図2と図3を比較してわかるように、電力供給状態と電力停止状態では、発電部パネルと電子機器との距離が変化している。言い換えれば、発電部パネル1と情報電子機器4との間の空間が広いか狭いかの違いがある。ここで発電部パネル1と情報電子機器4との距離とは、発電部パネル1の筐体内の任意の1点と情報電子機器の筐体内の任意の1点との距離をいう。燃料電池の発電部パネル1において、図3のような構成をとることにより第1面1aと表示部裏面2bとの間で空間が形成され、第1面1aから空気を取り込むことが可能である。また、第2面1bも、大気に露出しており、空気を取り込むことが可能である。このように、燃料電池の発電部パネル1が図2の状態から図3の状態に移動することで発電に要する空気を燃料電池の筐体の2面から取り込むことができる。
【0016】
発電部パネル1は支持体5によって機械的に表示部2に支持されている。支持体5は、図2の状態即ち、電力停止状態では折りたたまれており(図示せず)、電力供給状態ではスライドして引出され、図3の状態となり、電力停止状態ではスライドして元の位置である情報電子機器に収まる、即ち図2の状態に戻る。本実施例では支持体5は樹脂製のフレームからなる。支持体5は、金属製のフレームでも良いし、弾力性のあるバネ状の構造体でも良い。発電部パネル1と情報電子機器4との電気的接続は柔軟性のある配線ケーブルで繋がっている。また、発電部パネル1と燃料タンク3は、柔軟性のある燃料供給パイプで接続されている。これにより、電力の供給を停止した状態から電力を供給する状態に移り、発電部パネル1が移動しても、電気的接続は維持され、機械的にも発電部パネル1は支持され、燃料供給も維持される。
【0017】
この情報電子機器の電源は、燃料電池に限定しても構わないが、燃料電池に限定されず、リチウム二次電池やACアダプタからの給電からも可能として構わない。
【0018】
また、従来の二次電池と情報電子機器との結合と同様に、本実施例の燃料電池は、情報電子機器から電気的、且つ、機械的に着脱できるように構成されている。これにより燃料電池の不具合により交換する必要が生じた場合などメンテナンスが行いやすくなる。
【0019】
既存の二次電池と本発明の燃料電池を交換して用いる場合、既存の二次電池が搭載されていた部分は、主に燃料タンク及び燃料電池からの電気的接続用コネクタ(図示せず)等が収まる場所として用いられても良い。
【0020】
電気的接続用コネクタは、二次電池の場合と互換性を保つように構成されていることが好ましい。燃料電池は、発電部パネル1と燃料タンク3とから構成されているが、発電部パネル1と燃料タンク3とは分離可能である。発電部パネル1の出力端子(図示せず)は、燃料タンク3と固着されずに、情報電子機器本体の電気的接続用コネクタへ電気配線されている。
【0021】
図8は発電部パネル1の断面図を示す。発電部パネル1は、複数の膜−電極接合体(電解質膜8と陽極9と陰極10とを接合したもの、以下MEAと称す)を有し、このMEAは発電部パネルの筐体11に組み込まれ、筐体11にはスリット(図示せず)が入っており陰極は部分的に外部に露出している。各MEAへは、燃料供給層7によって、燃料が供給される。燃料供給層7は、本実施例で用いる燃料であるメタノールを保持できるような材料で構成されている。材料としては毛管力で燃料を保持し、MEAに燃料を供給できる程度の微細な孔が多数形成されている多孔体が望ましい。例えば、耐メタノール性を有する金属多孔体,セラミックス多孔体やカーボン製多孔体が好ましい。電気伝導性を有する多孔質体は、各MEAが短絡しないように、MEAの電極と多孔体の間は絶縁されている(図示せず)。また、ガラス繊維で構成されていてもよい。本発明では、SUS製の多孔体を用いた。この燃料を保持できる燃料供給層7により、燃料タンク3を取り外しても、電力供給を維持できた。燃料タンク3からの燃料供給が途絶えてもこれはしばらくの間は多孔体の穴に燃料が保持されるからである。燃料供給層7が大きければ、それだけ、燃料タンク3を取り外してからの発電時間が長くなるが、薄型化が重要な課題となる情報電子機器では、燃料供給層の厚さが制限される。本発明では、燃料供給層7の厚さを1mmとし、燃料タンク3の交換に必要な最低の時間10秒以上が確保できた。このように、本発明は、発電部パネル1から情報機器へ電気的接続を維持したまま、燃料タンクが交換可能となった。
【0022】
燃料タンク3は発電部パネル1の上部に設置する。燃料は燃料タンク3から、重力及び毛管力を利用して供給される。燃料タンクの設置場所は、発電部パネル1の上部以外でも、発電部パネル1より下に位置するような従来の二次電池の設置場所、すなわち、パームレストの下や情報電子機器本体の端部に設置されても良い。その場合、燃料タンクからの燃料供給は毛管力を利用した燃料輸送の他に情報電子機器に小型ポンプ(図示せず)を内蔵して行っても良い。
【0023】
電気的接続用コネクタは、情報電子機器の駆動に必要な電力を供給するための系統の他に、燃料の残量情報を伝達する系統等を有していることが好ましい。すべからくは、二次電池を用いた場合と同様の系統から構成されていることが好ましい。電力を供給するための系統は少なくとも1系統以上有しており、情報電子機器内の駆動部品に必要な電力毎に複数の系統を有していても構わない。また、燃料電池の発電部パネル1により発生した電力を情報電子機器に適した電圧に変換する部品、例えば、DC/DCコンバータや瞬時電力を補うスーパーキャパシタやウルトラキャパシタ等を備えているのが好ましい。
【0024】
情報電子機器を始動する際の補助電源や最大出力をカバーするための電源やイベント監視として、二次電池等燃料電池以外の電源を有していても構わない。
【0025】
図4に示すように、情報電子機器の電源スイッチをONにすると、電力供給状態であることを検知し、燃料電池の発電部パネル1が情報電子機器本体より離れ、空気を供給するための空間を形成するとともに、燃料供給が開始される。燃料電池の発電部パネル1が情報電子機器本体より離れる方法は、電気的に行っても良いが、機械的、または、手動で行っても構わない。燃料電池の発電部パネル1を手動で開くことで、情報電子機器が始動状態になっても構わない。燃料電池専用で駆動する情報電子機器以外、例えば、燃料電池と二次電池等が接続可能な情報電子機器は、電源スイッチがONになった際には、ACアダプタが接続されているか、従来の二次電池が接続されているか、燃料電池が接続されているか等の判断が行われる機能を持たせることが好ましい。
【0026】
情報電子機器の停止時は、電源スイッチをOFFにすることで、電力停止状態であることを検知し、所定の終了作業が終わったら、燃料電池の発電部パネル1は、元の位置、即ち図2の状態に戻り、情報電子機器本体と実質的に一体となり、燃料供給は停止される。ここで実質的にとは見かけ上と言うほどの意味である。燃料電池の発電部パネル1を元の位置に戻す方法は、電気的に行っても良いが、機械的、または、手動で行っても構わない。燃料電池の発電部パネル1を手動で元の位置に戻すことにより、情報電子機器が電力停止状態になっても構わない。即ち、電源スイッチのONとOFF、電力供給状態と電力休止状態、及び発電部パネル1の出し入れの動作が連動していても構わない。
【0027】
更に、情報電子機器の本体と表示部2との開閉動作に連動して燃料電池から電力供給される状態又は電力を停止する状態に移行するようにしても良い。
【0028】
MEAを構成している電解質膜は現在の技術ではメタノールの透過を完全に遮断させることは困難である。そのため、発電部の一部である電解質膜8に直接メタノール等の燃料が接していると、情報電子機器4が駆動していない状態であっても、燃料が消費されてしまう。そこで、本発明では電力供給あるいは停止状態に連動して燃料の供給あるいは停止を行い、情報電子機器4が駆動していない際のメタノール等燃料の消費を極力抑え、燃料を節約することで実質的に長時間駆動を可能にしている。電解質膜等の改良により、メタノール等の燃料の透過がないか非常に少ない場合は、必ずしも、電力供給あるいは停止状態に連動させる必要はない。
【0029】
電力供給状態での燃料電池の発電部パネル1は、情報電子機器の表示部2と必ずしも平行に位置している必要はない。発電部パネル1から発生する水蒸気が拡散し易いように傾斜していても構わない。
【0030】
更に本実施例の燃料電池はDMFCを用いているが、燃料電池の種類はこれに限られず広くPEFC等であっても、燃料電池の筐体の少なくとも2面から空気を取り込む構造をした燃料電池であればよい。少なくともとしたのは、第1面
1aと第2面1b以外の面、すなわち発電部パネル1の縁の面にもMEAを設け空気を取り入れる構造も考えられるし、発電部パネルは必ずしも直方体とは限らず多角形断面を有する場合もあるからである。この場合、空気を取り込む面積の総和が広ければ、2面から空気を取り入れるのみの場合に比べ発電能力は向上する。
【0031】
また、発電部パネル1の設置場所も表示部2の裏側に限られず情報電子機器本体の裏側(キーボード13がない側)に設置することなども考えられる。この場合、発電部パネルの第2面1bと情報電子機器を据え置く場所(例えば机上)との間にも空間を設けるための足を有することも考えられる。
【0032】
本実施例では、燃料をメタノールとしたが、他の燃料として水素や水素を含むガス,水素原子を含む液体例えば、エタノールやジエチルエーテル,エチレングリコールなどを用いることが考えられる。
【0033】
(実施例2)
図5は本発明の実施例2に係る燃料電池を搭載した情報電子機器の表示部2及び燃料電池の断面を示すものである。燃料電池は、燃料タンク3と発電部パネル1からなり、燃料タンク3と発電部パネル1は一体に構成されている。燃料電池は、情報電子機器4から着脱可能である。電力供給状態では燃料電池を装着し、持ち運び等で情報電子機器4を使用しない電力停止状態では燃料電池を情報電子機器4より外すことで薄くなる。その結果、可搬性も向上する。
【0034】
発電部パネル1は、平板形状を有しており、情報電子機器の表示部裏面2bに、平板状の表示部2と対向して搭載されている。燃料電池の筐体の一部には、情報電子機器4と燃料電池との間の空間を確保するための突起6が設けられている。この突起6は情報電子機器側に設けられていても良い。
【0035】
燃料電池を装着した電力供給状態では、燃料電池の発電部パネル1において、第1面1aは実質的に情報電子機器と接しておらず、また、第2面1bも、大気に露出しているので、これら両面から空気を取り込むことができる。
【0036】
このように、燃料電池は燃料タンク3と発電部パネル1が一体に構成されているため、燃料電池の構造が簡略化され、製造も容易になり、より低価格化が可能となる。
【0037】
(実施例3)
図6は本発明の実施例3の形態に係る燃料電池を搭載した情報電子機器4の表示部2及び電力供給状態での燃料電池の概略断面を示すものである。電力を供給していない停止状態では、実施例1の図1で示したように、燃料電池の発電部パネル1は情報電子機器4と接触し、一体となっている。電源スイッチをONにすると、電力供給状態であることを検知し、燃料電池の発電部パネル1が情報電子機器4より離れ、MEAへ空気を供給するための空間を形成するとともに、燃料供給が開始される。発電部へ空気を供給するための空間の形態は、図6に示すように、燃料電池の発電部パネル1が少なくとも1箇所以上において、いわゆる蛇腹状に折れ曲がる。この折れ曲がる機構は第1実施例と同様に電気的に行っても良いが、機械的、または、手動で行っても構わない。また、燃料電池の発電部パネル1を手動で開くことで、情報電子機器が始動状態になっても構わない。折れ曲がる方向は、図6で示した縦方向以外にも、横方向(図6における奥行き方向)であっても構わない。情報電子機器4の停止時は、実施例1と同様に、電源スイッチをOFFにすることで、電力停止状態であることを検知し、所定の終了作業が終わったら、燃料電池の発電部パネル1は、元の位置に戻り、情報電子機器4に接触し、燃料供給は停止される。
【0038】
燃料電池の発電部パネル1を元の位置に戻す方法は、電気的に行っても良いが、機械的、または、手動で行っても構わない。燃料電池の発電部パネル1を手動で元の位置に戻すことにより、情報機器が電力停止状態になっても構わない。また、電力供給状態で情報電子機器を不注意により倒した場合でも、燃料電池の発電部パネル1は凹凸形態の蛇腹状になっているため、一枚の平面状の発電部パネルよりも破損し難い。
【0039】
(実施例4)
図7は本発明の実施例4の形態に係る燃料電池を搭載した情報電子機器4の表示部2及び電力供給状態での燃料電池の概略断面を示すものである。電力が供給されていない停止状態では、第1実施例の図1で示したように、燃料電池の発電部は情報電子機器と実質的に一体となっている。電源スイッチをONにすると、電力供給状態であることを検知し、燃料電池の発電部パネル1がスライドして情報電子機器4の上方(図7における縦方向)にせり出し、発電部パネル1の1a面へ空気を供給するための空間を形成するとともに、燃料供給が開始される。燃料タンク3は、情報電子機器4に内蔵し、小型ポンプを用い、柔軟性のある燃料供給パイプを通して発電部パネル1に燃料を供給している。発電部パネル1は、1枚の平面形状のパネルの他に、電力停止状態では、平面状のパネルが複数枚に折畳まれており、電力供給状態の際には、折畳みが解除され、1枚の平面状に開かれる構成でも構わない。このように、情報電子機器の表示部2の厚さ方向(図7の左右方向)ではなく、表示部2の上下方向(図7の上下方向)に発電部パネル1が現れるため、情報電子機器4を使用しているときも情報電子機器4の薄さが確保される。
【0040】
この場合上下方向だけでなく表示部2の横方向(図7の奥行き方向)にせり出すことも考えられる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、筐体の少なくとも2面から空気を取り込む構造をもつ燃料電池を効率よく搭載した電子機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の形態に係る燃料電池を搭載した情報電子機器の外観構成を示す図。
【図2】電力停止状態での情報電子機器の表示部の断面を示す図。
【図3】電力供給している状態での情報電子機器の表示部の断面を示す図。
【図4】情報電子機器の電源スイッチの状態と燃料電池の動作の関連を説明するためのフローチャート。
【図5】本発明の実施例2の形態に係る燃料電池を搭載した情報電子機器の表示部及び燃料電池の概略断面を示す図。
【図6】本発明の実施例3の形態に係る燃料電池を搭載した情報電子機器の表示部及び電力供給状態での燃料電池の概略断面を示す図。
【図7】本発明の実施例4の形態に係る燃料電池を搭載した情報電子機器の表示部及び電力供給状態での燃料電池の概略断面を示す図。
【図8】本発明に採用した燃料電池の断面の概略図。
【符号の説明】
1…発電部パネル、1a…発電部パネルにおける情報電子機器表示部側の面、1b…発電部パネルにおける情報電子機器表示部と反対側の面、2…表示部、
2b…情報電子機器の表示部裏面、3…燃料タンク、4…情報電子機器、5…支持体、6…突起、7…燃料供給層、8…電解質膜、9…陽極、10…陰極、11…発電部パネルの筐体、12…ディスプレイ、13…キーボード。

Claims (17)

  1. 燃料電池を備えた電子機器において、前記燃料電池は発電部パネルを有し、少なくとも前記発電部パネルの一の壁面とその壁面の反対側の壁面との2面から空気を取り込むことにより発電することを特徴とする電子機器。
  2. 前記燃料電池は前記電子機器から着脱可能であることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記燃料電池は、少なくとも電源ONのときに膜−電極接合体が形成されている2つの壁面が、空気に曝されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  4. 前記電子機器は表示部を有し、前記発電部パネルが前記表示部に対向して設置されたことを特徴とする請求項1の電子機器。
  5. 前記燃料電池は燃料タンクを有し、前記電子機器より前記燃料タンクを取り外した状態で少なくとも10秒以上は前記発電部パネルより電力が供給可能なことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  6. 燃料電池を備えた電子機器において、前記燃料電池は発電部パネルを有し、前記発電部パネルは前記電子機器に支持体を介して設置されており、前記電子機器に対して可動であることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  7. 前記電子機器の電源がONのとき、前記発電部パネルと前記電子機器の間に空間をもつことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  8. 前記電子機器の電源がOFFのとき、前記発電部パネルと前記電子機器との距離が、電源がONのときの距離よりも短いことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  9. 前記電子機器の電源がONのとき、前記発電部パネルに燃料が供給されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  10. 前記電子機器の電源がOFFのとき、前記発電部パネルへの燃料の供給は停止することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  11. 燃料電池を備えた電子機器において、前記電子機器は、情報電子機器であり、演算処理を行う半導体が搭載されている本体と、前記本体の少なくとも一部を覆うカバー部材よりなり、前記カバー部材の開閉動作に連動して燃料電池から電力供給される状態又は電力を停止する状態に移行することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  12. 発電部パネルを備えた電子機器において、電力を供給している状態と電力を供給していない状態とで前記発電部パネルと前記電子機器との距離が異なることを特徴とする電子機器。
  13. 前記発電部パネルの筐体内部に燃料供給層を有することを特徴とする請求項
    12記載の電子機器。
  14. 少なくとも前記発電部パネルの一の壁面とその壁面の反対側の壁面との2面から空気を取り込むことにより発電することを特徴とする請求項12記載の電子機器。
  15. 燃料電池を備えた電子機器において、前記燃料電池は発電部パネルを有し、少なくとも前記発電部パネルの一の壁面とその壁面の反対側の壁面との2面に複数個の膜−電極接合体を形成することを特徴とする電子機器。
  16. 発電部パネルが蛇腹状に折れ曲がることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  17. 発電部パネルがカバー部材の長手方向にせり出すことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
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