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JP2004177754A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004177754A
JP2004177754A JP2002345357A JP2002345357A JP2004177754A JP 2004177754 A JP2004177754 A JP 2004177754A JP 2002345357 A JP2002345357 A JP 2002345357A JP 2002345357 A JP2002345357 A JP 2002345357A JP 2004177754 A JP2004177754 A JP 2004177754A
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JP
Japan
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toner
image
forming apparatus
breaking member
image forming
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002345357A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Otani
淳一 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Abstract

【課題】リサイクルトナーに含まれる凝集トナーをトナー崩し部材により崩すことにより、凝集トナーに起因するトナーかぶり、転写抜け、粒状の画像汚れを軽減するように構成した画像形成装置。
【解決手段】像担持体上の転写残トナーを除去するクリーニング手段と、除去したトナーを現像装置又はトナー補給装置に戻す複数の搬送手段を有するトナーリサイクル機構とを有する画像形成装置において、前記搬送手段のうち少なくとも前記現像装置又はトナー補給装置に近接する搬送手段を軸中心で回転することによりトナーを搬送する回転推進式搬送手段とし、弾性フィルムシートからなりかつ舌片を有するトナー崩し部材を設け、当該舌片は前記回転推進式搬送手段の回転時に、その外周部から力を受け変形することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はトナーリサイクル機構を有する複写機、プリンター、FAX(ファクシミリ)等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
像担持体上に形成した静電荷潜像を現像装置により現像してトナー像となし、このトナー像を転写手段によって転写材に転写し、更にこれを定着装置により定着する電子写真を用いた画像形成装置はよく知られている。
【0003】
また、転写手段によって転写材に転写しきれずに像担持体(以下、感光体と言う)上に残留したトナーをクリーニング装置により除去した後、搬送スクリューを用いた搬送装置を介して現像装置に戻して再利用する形式のトナーリサイクル機構を有するものがある。
【0004】
上記トナーリサイクル機構は資源の有効利用を達成するものであり、技術的にも有用であるが、反面、リサイクルトナーの繰り返し使用によりトナーが凝集する傾向があり、その結果、凝集したトナーに起因するトナーかぶり、転写抜け、粒状の画像汚れ、等の画像欠陥が発生すると言う問題点を持っている。
【0005】
トナーが凝集する現象は、感光体上に残留したトナーがクリーニングブレードにより掻き落とされた後、クリーニング装置のケーシング底部に集められ、集められたトナーがケーシング底部に設けられた回収スクリューにより感光体の一方の側に集められる過程で、クリーニングブレードと感光体の間、あるいは、回収スクリューとケーシング底部の間で発生する機械的な圧力や摩擦、及び、定着装置等の発熱による影響を受けることに起因すると推定される。
【0006】
そして、凝集したトナーが再度現像剤として使用され、例えば、感光体上に静電吸着されたトナーの中に存在するようになると、感光体上の画像に関係のないところにも凝集トナーが付着しこれがトナーかぶりとなったり、転写工程で凝集トナー周辺のトナーが転写されない転写抜けを起こしたり、あるいは現像剤を担持している現像剤担持体の表面から粒状の凝集トナーが離脱し、その下側にある搬送路上を搬送される転写材上に落下して粒状の画像汚れを起こしてしまう。
【0007】
このような凝集トナーは画像形成枚数の増大と共に生成され、次第に現像装置内に蓄積され、やがて上述したトナーかぶり、転写抜け、粒状の画像汚れ等の発生頻度が高くなる。
【0008】
これを解決する技術の1つとして、感光体上に残留したトナーを掻き落とすクリーニング手段と、掻き落とされたトナーを回収するトナー回収手段を有し、トナー回収手段から現像装置へ落下する箇所に振動発生源(例えば、圧電素子)を設け、回収するトナーを振動発生源の上で受けて振動させることにより凝集トナーを崩すようにした構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開平7−271260号公報(第2頁−第3頁、第1図)
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、トナーの回収部に回収される寸前で凝集トナーを崩すという点では効果的であると思われるが、圧電素子等の振動発生源を使用した場合、振動発生源からの発熱、トナーの静電気吸着等により、トナーと接触する振動発生源の表面にはどうしても少なからずトナーが付着し、動作時間の経過とともに付着したトナーが成長し、振動の効果を低下させてしまうという問題がある。また、振動発生源に付着したトナーを所定時間毎に拭き取ることも考えられるが、装置的に複雑になり、装置の大型化を招くことにもなりかねない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたもので、主たる目的は、簡単な構成で、凝集トナーを崩すことが出来るトナーリサイクル機構を有し、凝集トナーに起因するトナーかぶり、転写抜け、粒状の画像汚れ等の発生を抑制するように構成した画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)表面に静電荷潜像を形成する像担持体と、前記静電荷潜像をトナー像となす現像装置と、当該現像装置に新しいトナーを補給するトナー補給装置と、前記トナー像を転写材上に転写する転写装置と、前記転写材上に転写されたトナー像を定着する定着装置と、転写処理終了後の前記像担持体に残留するトナーを除去するクリーニング手段と、除去したトナーを前記現像装置又は前記トナー補給装置に戻す複数の搬送手段を有するトナーリサイクル機構と、を有する画像形成装置において、
前記複数の搬送手段のうち、少なくとも前記現像装置又は前記トナー補給装置に近接する搬送手段を、軸中心で回転することによりトナーを搬送することができる回転推進式搬送手段とするとともに、
弾性フィルムシートからなり、かつ、舌片を有するトナー崩し部材を設け、当該舌片は前記回転推進式搬送手段の回転時に、その外周部から力を付与されて変形する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【0012】
(2)前記回転推進式搬送手段は保護枠に内蔵してあり、前記トナー崩し部材は前記保護枠に設けたトナー落下用の開口に近い位置に配設してあることを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
【0013】
(3)前記トナー崩し部材は、少なくとも前記回転推進式搬送手段の軸中心よりも下側位置に設けてあることを特徴とする前記(1)または前記(2)に記載の画像形成装置。
【0014】
(4)前記トナー崩し部材は、前記回転推進式搬送手段の軸を囲み、略同一平面に設けた複数の舌片を有することを特徴とする前記(1)ないし前記(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0015】
(5)前記回転推進式搬送手段は、嵌合可能に分割した複数の円筒状の保護枠に内蔵してあり、前記トナー崩し部材は、1つの保護枠に設けた内壁部と嵌合相手の保護枠の筒先とで挟持してあることを特徴とする前記(1)ないし前記(4)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0016】
(6)前記トナー崩し部材を構成する複数の舌片は、相互間に所定の間隙を有することを特徴とする前記(4)または前記(5)に記載の画像形成装置。
【0017】
(7)前記保護枠の内壁部は1つの突起部を有し、当該突起部を前記トナー崩し部材に形成された切り欠き部と嵌合させた場合、前記トナー崩し部材の複数の舌片のうち少なくとも1つの舌片が前記回転推進式搬送手段の軸中心よりも下側に位置するようにしたことを特徴とする前記(4)ないし前記(6)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態の一例を図面を用いて説明する。
【0019】
図1は電子写真方式を利用して作像するデジタル方式の画像形成装置の構成を示す模式図である。
【0020】
図において、画像形成装置1は、画像読み取り部A、画像処理部B、画像形成部C、転写材給紙部Dを有する。
【0021】
画像読み取り部Aの上部には原稿を自動搬送する自動原稿送り手段が設けてあり、原稿載置台11上に載置される原稿Gを分離手段(参照符号無し)で1枚づつ分離し、分離された原稿の画像読み取りを、原稿搬送ローラ12の下部に該当する読み取り位置13aを介して行うようになっている。
【0022】
画像読み取りは、画像読み取り部Aに設けた後述する光学系により行う。
読み取られた原稿Gは原稿搬送ローラ12を含む搬送手段により更に下流に搬送され、原稿排紙皿14上に排出される。
【0023】
原稿Gが両面に画像を有する場合であって、その両面画像を読み取る場合には、第1面が読み取られた原稿Gを反転手段(参照符号無し)で反転した後、再度、前記読み取り位置13aにて読み取り、しかる後、前記原稿排紙皿14上に排出する。
【0024】
また、前記自動原稿送り手段は可倒式となっており、当該自動原稿送り手段を持ち上げてプラテンガラス13上に載置した原稿Gの画像を読み取る場合、前記画像読み取り部Aの光学系の一部を移動させることにより行う。
【0025】
画像読み取り手段は、照明ランプ及び第1ミラーを有する第1ミラーユニット15と、相対的にV字状に配置した第2ミラー及び第3ミラーを有する第2ミラーユニット16と、前記第3ミラーの反射光路上に固定して設けた投影レンズ17およびラインセンサである撮像素子CCDを含む。
【0026】
画像読み取りは、自動原稿送り手段により送られる原稿Gに対しては、前記第1ミラーを画像読み取り位置13aの下方に位置するように前記第1ミラーユニット15を位置固定するとともに、当該第1ミラーユニットに対して所定距離離れた位置に前記第2ミラーユニット16を位置固定して行い、一方、プラテンガラス13上に載置された原稿Gに対しての読み取りは、前記第1ミラーユニット15および第2ミラーユニット16を2:1の速度比で同方向(図において左から右方向)に移動させることにより行う。
【0027】
読み取られた画像は、前記投影レンズ17を通して撮像素子CCDの受光面に結像される。
【0028】
撮像素子CCD上に結像された光学像は順次電気信号(輝度信号)に光電変換されたのちA/D変換され、画像処理部Bにおいて濃度変換、フィルタ処理などの処理が施された後、画像データとして、一旦、メモリに記憶される。
【0029】
画像形成部Cには、ドラム状の感光体からなる像担持体(以下、感光体という)21、および、前記感光体21の外周に沿って設けた、帯電器22、現像装置23、転写装置24、分離器25、クリーニング装置26、光除電手段としてのPCL(プレチャージランプ)27及び本発明に係わるトナーリサイクル機構を配してある。
【0030】
本発明に係わるトナーリサイクル機構は、図2以降で詳しく説明する。
感光体21は、光導電性化合物をドラム基体上に塗布形成したもので、例えば、有機感光体(OPC)が好ましく使用され、図示の時計方向に駆動回転される。
【0031】
静電荷潜像の形成は、帯電器22により一様に帯電を行った後の前記感光体21の表面に、前記画像処理部Bのメモリから呼び出された画像信号に基づく露光を順次行うことによりなされる。
【0032】
書き込み手段である露光光学系30は、図示しないレーザダイオードを発光光源とし、回転するポリゴンミラー31、fθレンズ34、シリンドリカルレンズ35および反射ミラー32、33を有し、これら光学系で主走査がなされる。
【0033】
参照符号Aoは像露光位置を示し、副走査は前記感光体21の回転によりなされる。
【0034】
感光体21上に形成された静電荷潜像は、現像装置23の作動に起因する、磁性キャリアと非磁性トナーとを含む二成分現像剤の接触現像によって反転現像され、トナー像に変換される。
【0035】
転写材給紙部Dには、それぞれに異なるサイズの転写材(例えば、普通紙からなり、以下、転写紙という)Pを収納した給紙ユニット41(A)、41(B)、41(C)が設けられ、また側方には手差し給紙を行う手差し給紙ユニット42が設けられており、それらの何れかから選択された転写紙Pは送り出しローラ(給紙ローラ)および分離ローラ等公知の手段により給紙ユニットから送り出され、案内ローラ43により搬送路40に沿って搬送され、レジストローラ対44に達し、当該レジストローラ対44の回転開始に伴って再給紙され、転写前ローラ43aやガイド板46を介して転写領域に向け搬送される。
【0036】
感光体21上に形成されたトナー像は、転写領域に設けてある転写装置(転写手段)24の作用によって転写紙P上に転写され、次いで分離器(分離手段)25の作用を受けて感光体21から分離し、搬送手段45により定着装置50に向けて搬送される。
【0037】
定着装置50は定着ローラ51と加圧ローラ52とを有しており、転写紙Pが両ローラ間を通過する際に、加熱・加圧を加え、以て、トナーを転写紙P上に溶融定着させる。
【0038】
トナー画像が定着された転写紙Pは排紙ローラ63を介して、排紙トレイ64上に排出される。
【0039】
トナー補給装置70は現像装置23で消費した分のトナーを補給するものである。
【0040】
以上は、転写紙の片面への画像形成を行う場合の説明であり、一方、本実施の形態の画像形成装置1は転写紙の両面に画像形成を行い得るとともに、排紙トレイへの転写紙の排出も反転排出できる構成を有するが、本発明に直接関係がないので説明は省略する。
【0041】
次に、図2は本実施の形態に係わる画像形成部Cの要部を拡大した断面図である。
【0042】
以降、全ての図において既出の部材(手段)と同一の部材(手段)については同一の参照符号を付すこととする。
【0043】
クリーニング装置26において、261はクリーニング手段としてのクリーニングブレードであり、感光体21にカウンター方式で当接されており感光体21から残留トナーを掻き落とす。262はガイドローラであり感光体21の回転方向に見てクリーニングブレード261より上流側で、かつ、感光体21に当接して設けられており、図中の矢印のように反時計方向に回転している。クリーニングブレード261で掻き落とされた残留トナーはガイドローラ262の表面に落下した後その回転により下方に落とされる。
【0044】
263はケーシングであり、クリーニングブレード261、ガイドローラ262等を内包し、その底部には残留トナーを捕集する半円状の捕集部位264を有し、捕集部位264には回収スクリューからなる第1の搬送手段(以下、回収スクリューという)265が設けられている。捕集部位264に捕集された残留トナー(以降、リサイクルトナーとも言う)はトナーリサイクル機構の一部を構成する回収スクリュー265の回転によりトナーリサイクル機構28の主要部が配設されている側に搬送される。
【0045】
なお、感光体21上の残留トナーをクリーニングブレード261で除去する際に発生する機械的な圧力や摩擦、リサイクルトナーを回収スクリュー265により搬送する際に発生する回収スクリュー265と捕集部位264の内壁面との機械的な圧力や摩擦、及び、定着装置等の発熱による影響を受けてリサイクルトナーは凝集を起こし易くなるが、後述するトナー崩し部材282の作用により崩された後に現像装置23に戻される。
【0046】
266は回収開口部(図3参照)であり、ケーシング263の捕集部位264の底面で、かつ、回収スクリュー265のリサイクルトナー搬送方向下流側終端部近傍に設けられている。283は入り口開口部(図3参照)で、トナーリサイクル機構28の保護枠280に設けられており、クリーニング装置26の回収開口部266と近接、対向して配置され、パイプ等で遮蔽されておりリサイクルトナーの飛散を防いである。両方の開口部を通してクリーニング装置26で捕集されたリサイクルトナーが受け渡される。
【0047】
トナーリサイクル機構28において、281は現像装置23に近接する第2の搬送手段で、軸288(図3参照)を有し、軸中心で回転するスパイラル形状の回転推進式搬送手段(以下、搬送スクリューと言う)であり、樹脂製、かつ、円筒状の保護枠280に位置固定に内蔵されている。
【0048】
なお、本実施の形態においては、第2の搬送手段281は構成上可能なため1つであるが、例えば、クリーニング装置26と現像装置23とが離れている等の場合には複数の搬送手段を用いても良い。
【0049】
285は搬送スクリュー281に回転を与える駆動モータであり、ネジ等により保護枠280に固定されている。なお、搬送スクリュー281の回転はクリーニング装置の回収スクリュー265等の回転を歯車等を介して受けるように構成しても良い。
【0050】
284はトナー落下用の開口(図3参照)、即ち、出口開口部であり搬送スクリュー281のリサイクルトナー搬送方向下流側終端近傍で保護枠280の下側に形成され、かつ、現像装置23の上部開口部231(図3参照)と対向して配設されており、両開口部を通してリサイクルトナーが外部に漏れることなく現像装置23内に戻される。
【0051】
282は弾性フィルムシートからなるトナー崩し部材で、搬送スクリュー281の搬送方向にみて、出口開口部284の直前の位置に位置固定で配設されており、搬送スクリュー281の回転時にその外周部から力を付与されて変形する舌片を有しており、後述するように凝集トナーを崩す機能を有している。本実施の形態においては、トナー崩し部材282は50〜100μmのPETフィルムシート(ポリエステルフィルムシート)で構成した。
【0052】
この様に、入り口開口部283から入ったリサイクルトナーは搬送スクリュー281の回転により斜め右上方に搬送され、かつ、トナー崩し部材282により凝集トナーが崩され、出口開口部284から落下され上部開口部231より現像装置23の所定位置に戻される。
【0053】
なお、トナーリサイクル機構28のうち回収スクリュー265を除く主要部分は現像装置23及びクリーニング装置26と上述した位置関係を保つように図示しない方法により現像装置23及びクリーニング装置26に懸架されている。
【0054】
本実施の形態では、リサイクルトナーを直接現像装置23に戻す構成としたが、一旦トナー補給装置70(図2の2点鎖線で表示)に戻してから、新しく現像装置23に補給されるトナーとともに戻す構成にしても良い。
【0055】
次に、図3はトナーリサイクル機構28の主要部の内部構造、図4は図3のA−A断面を示すものであるが、これらの図を用いて、トナーリサイクル機構28,特に、トナー崩し部材282について説明する。なお、図4においては、説明の便宜上各部材を(A)、(B)、(C)に分離して表している。
【0056】
(A)は保護枠(A)286の断面、(B)はトナー崩し部材282の断面、(C)は保護枠(B)287の断面を表している。
【0057】
保護枠280は円筒状の保護枠(A)286、保護枠(B)287に嵌合可能に分割されており搬送スクリュー281を内蔵し、かつ、トナー崩し部材282を保護枠(A)286の筒先297、保護枠(B)287の内壁部294で挟持しており、挟持されたトナー崩し部材282の複数の舌片は搬送スクリュー281を囲み略同一平面を形成している。なお、保護枠280は2つより多い複数の保護枠で形成されても良い。
【0058】
トナー崩し部材282において、293は4枚からなる舌片で凝集トナーを崩すためのものであり、295は舌片293の相互間の隙間でリサイクルトナーを通過させるための隙間である。298は舌片293の先端部296及び隙間295を形成すると共に搬送スクリュー281の軸288の貫通穴を兼ねている。
【0059】
本実施の形態では、トナー崩し部材282は組み立て性を考慮して搬送スクリュー281を囲み全周に設けられているが、リサイクルトナーは搬送スクリュー281の軸中心289よりも下側で搬送されるため、軸中心289よりも下側位置に設ければ十分である。
【0060】
292は上部に設けられた切り欠き部であり組み立て時の間違いを防止するためのフールプルーフの役目を持つ。更に、切り欠き部292は搬送スクリュー281の中心軸を挟んで反対側、即ち、下部にある舌片293と対称の位置関係にある。また、舌片293の先端部296は搬送スクリュー281の外周部299よりも内側にまで延びており、搬送スクリュー281の回転時に外周部299から力を付与されて変形する。なお、トナー崩し部材282は弾性フィルムシートからなっているため、前記外周部299から力を受けて変形するが、力が取り除かれると元の状態に復元する。
【0061】
本実施の形態においては、先端部296と外周部299との重なり量は2mmである。
【0062】
なお、トナー崩し部材282は4枚よりも多いか又は少ない複数の舌片を有し、相互間に所定の間隔を持つように形成しても良い。
【0063】
図4に示すように、290は保護枠(A)の筒先297に設けられた凹部、291は保護枠(B)の内壁部294に設けられた突起部であり、トナー崩し部材282の切り欠き部292と共に嵌合状態にあり、本実施の形態においてはトナー崩し部材282の舌片293の1枚が下側にくるように構成されている。
【0064】
この様に構成することにより、組み立て時、間違えることなくトナー崩し部材282を同一位置にセットすることが出来る。
【0065】
次に、図5は凝集トナーがトナー崩し部材282により崩される過程を模式的に示すものである。
【0066】
即ち、トナー崩し部材282が搬送スクリュー281の回転に伴い変化する様子を模式的に表している。
【0067】
(1)では搬送スクリュー281の外周部299にトナー崩し部材282の舌片の1枚が接触しており、搬送スクリュー281の回転に伴い、(2)の状態に移行し外周部299に押されてトナー崩し部材292が弾性変形を受け反り始める。更に回転が進むと、(3)に示すように外周部299と舌片293の先端部296との重なり部分がなくなり、弾性変形していた舌片293が急激に元の状態に復元する。
【0068】
(4)は外周部299から先端部296が離れた状態を表し、搬送スクリュー281の所定回転後(1)の状態に戻り、上述した動作を繰り返す。他の舌片293も同様な動作を順次行い、凝集トナーに対して効果的に作用する。
【0069】
図中の下段に(3)の状態を拡大して表している。
TAはリサイクルトナー、TCは凝集トナーを表している。弾性を持った舌片293が急激に復元することによりトナーの搬送方向にみて舌片293より上流側にある凝集トナーがその衝撃力により崩される。
【0070】
ここで、外周部299とは、スパイラル形状の搬送スクリュー281の円周方向に見た先端部分及びその近傍で、舌片293と接触する領域を言う。
【0071】
この様に、弾性フィルムシートからなり、かつ、舌片を有するトナー崩し部材を設け、当該舌片は回転推進式搬送手段の回転時にその外周部から力を付与されて変形し、舌片が急激に元の状態に復元することにより凝集トナーを崩すことが出来る。この結果、重合法からなる小粒径トナー(3μm〜7μm)の採用に伴いますます高画質、高繊細の画像品質を要求されるようになってきたが、これらの画像品質に大きな影響を与える凝集トナーに起因するトナーかぶり、転写抜け、粒状の画像汚れ等を防止することが出来るようになった。
【0072】
現像装置に近接する搬送手段は軸を有するスパイラル状の搬送スクリューとしたが、例えば、軸を有しないスプリング形状の搬送手段等でも良い。
【0073】
トナー崩し部材はPETフィルムシートとしたが、汎用のエンジニアリングプラスチック、例えば、ポリプロピレン(PP),ポリカーボネート(PC)等の弾性を有するフィルムシートでも良い。
【0074】
また、トナー崩し部材の舌片は同一平面に設けてあるが、トナー崩し部材を複数箇所に分けて設け、それらのトナー崩し部材に舌片を設けてもよい。
【0075】
上記の効果は、トナーかぶりについてトナー崩し部材を取り付けた場合と取り付けない場合で画出しを行い確認した。
【0076】
なお、主な構成、条件は以下の通りである。
搬送スクリュー外径:12mm
搬送スクリュー回転数:120rpm
搬送スクリューピッチ:48mm
回収スクリュー外径:14.7mm
回収スクリュー回転数:425rpm
トナー崩し部材;
材質:PETフィルムシート
厚さ:100μm
搬送スクリュー外径との重なり量:2mm
舌片数:4枚
キャリアー質量平均粒径:60μm
トナー質量平均粒径:6μm
トナー濃度:6質量%
また、かぶりの濃度の測定は、「マクベス濃度計」(マクベス(MACBETH)社製)で行った。
【0077】
図6はトナーかぶりの程度を表すかぶり濃度を上記の測定器で測定した結果を示す。横軸は現像剤交換後のコピー枚数、縦軸はかぶりの程度を表す絶対濃度である。
【0078】
ここで、絶対濃度とは、定着装置のみを通過させた転写材の濃度を0.000としたときの濃度を言う。
【0079】
△はトナー崩し部材を取り付けない場合、○はトナー崩し部材を取り付けた場合を表す。
【0080】
このグラフより明らかなようにトナー崩し部材を取り付けた場合は、取り付けなかった場合に比べトナーかぶりが50%〜70%と大きく減少した。
【0081】
この様に、トナー崩し部材によって凝集トナーが崩されているのは明らかであり、トナーかぶり以外にも転写抜け、粒状の画像汚れ等の画像不良の抑制に効果があることが分かる。
【0082】
【発明の効果】
簡単な構成により、リサイクルトナーを使用した場合、リサイクルトナー中の凝集トナーが現像装置に戻されることを抑制し、凝集トナーに起因するトナーかぶり、転写抜け、粒状の画像汚れ等の画像不良の発生を軽減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル方式の画像形成装置の構成を示す模式図。
【図2】画像形成部の要部を拡大した断面図。
【図3】トナーリサイクル機構の主要部の内部構造図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】凝集トナーの崩される過程を示す模式図。
【図6】コピー枚数とトナーかぶりの関係を示すグラフ。
【符号の説明】
21 感光体
23 現像装置
26 クリーニング装置
28 トナーリサイクル機構
70 トナー補給装置
280 保護枠
281 回転推進式搬送手段
282 トナー崩し部材
286 保護枠(A)
287 保護枠(B)
290 凹部
291 突起部
292 切り欠き部
293 舌片
295 隙間

Claims (7)

  1. 表面に静電荷潜像を形成する像担持体と、前記静電荷潜像をトナー像となす現像装置と、当該現像装置に新しいトナーを補給するトナー補給装置と、前記トナー像を転写材上に転写する転写装置と、前記転写材上に転写されたトナー像を定着する定着装置と、転写処理終了後の前記像担持体に残留するトナーを除去するクリーニング手段と、除去したトナーを前記現像装置又は前記トナー補給装置に戻す複数の搬送手段を有するトナーリサイクル機構と、を有する画像形成装置において、
    前記複数の搬送手段のうち、少なくとも前記現像装置又は前記トナー補給装置に近接する搬送手段を、軸中心で回転することによりトナーを搬送することができる回転推進式搬送手段とするとともに、
    弾性フィルムシートからなり、かつ、舌片を有するトナー崩し部材を設け、当該舌片は前記回転推進式搬送手段の回転時に、その外周部から力を付与されて変形する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記回転推進式搬送手段は保護枠に内蔵してあり、前記トナー崩し部材は前記保護枠に設けたトナー落下用の開口に近い位置に配設してあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー崩し部材は、少なくとも前記回転推進式搬送手段の軸中心よりも下側位置に設けてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー崩し部材は、前記回転推進式搬送手段の軸を囲み、略同一平面に設けた複数の舌片を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記回転推進式搬送手段は、嵌合可能に分割した複数の円筒状の保護枠に内蔵してあり、前記トナー崩し部材は、1つの保護枠に設けた内壁部と嵌合相手の保護枠の筒先とで挟持してあることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記トナー崩し部材を構成する複数の舌片は、相互間に所定の間隙を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記保護枠の内壁部は1つの突起部を有し、当該突起部を前記トナー崩し部材に形成された切り欠き部と嵌合させた場合、前記トナー崩し部材の複数の舌片のうち少なくとも1つの舌片が前記回転推進式搬送手段の軸中心よりも下側に位置するようにしたことを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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