JP2004157217A - 波長変換レーザ光源 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の縦モードを含む基本波を発する半導体レーザと、この半導体レーザから出射した基本波を波長変換する光波長変換素子とから成る波長変換レーザ光源において、波長変換光のノイズ発生を抑える。
【解決手段】複数の縦モードを含む基本波11を発する半導体レーザ10と、この半導体レーザ10から出射した基本波11を波長変換する光波長変換素子20とから成る波長変換レーザ光源において、半導体レーザ10の縦モード波長間隔を、光波長変換素子20の位相整合波長半値幅より狭くしておく。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の縦モードを含む基本波11を発する半導体レーザ10と、この半導体レーザ10から出射した基本波11を波長変換する光波長変換素子20とから成る波長変換レーザ光源において、半導体レーザ10の縦モード波長間隔を、光波長変換素子20の位相整合波長半値幅より狭くしておく。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザ光源に関し、特に詳細には、半導体レーザから発せられた複数の縦モードを含む基本波を、光波長変換素子によって波長変換するレーザ光源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光波長変換技術の進展、特に反転ドメイン形成技術を中心とした光波長変換技術の進展により、波長変換によって短波長化したレーザ光を発する光源の普及が進んでいる。特に青・緑の波長域では、直接青・緑光を発振する安価な半導体レーザが実用化されていないため、例えばレーザカラープリンタの青・緑光の光源として、波長変換を用いたレーザ光源が利用されている。特許文献1には、その種のレーザ光源の一つが記載されている。ここに示されたレーザ光源において波長変換光は一定出力で出射し、AOM(音響光学光変調器)等の光変調器により変調されるようになっている。
【0003】
また、上記のように波長変換するレーザ光源においては、例えば特許文献2に示されているように、滑らかなIL(電流−光出力)特性を得るために、半導体レーザ駆動電流に高周波を重畳することも提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−318396号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−242500号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように高周波重畳駆動する波長変換レーザ光源においては、半導体レーザがマルチ縦モード発振するため、単一縦モード発振時に比べて大きな、しかも駆動電流値依存性の高いノイズが発生する。
【0007】
以下、このノイズについて詳しく説明する。なおここでは、素子長が0.75mm、縦モード間隔が0.17nmの半導体レーザを基本波光源とし、基本波波長940nmで位相整合する、結合長が8mmで位相整合波長幅(半値全幅)が0.13nmである周期ドメイン反転構造を有する導波路型光波長変換素子を用いて、複数の縦モードで発振した半導体レーザを基本波として第2高調波および和周波に波長変換した場合について説明する。図8は、このレーザ光源の位相整合温度付近での半導体レーザ駆動電流値(LD電流値)と、上記波長変換光のノイズとの関係を示すものである。なお本例では、帯域0Hz〜1MHzの検出装置で検出した(AC出力のRMS値)/(DC出力)をノイズとして規定し、%で表示している。
【0008】
このときの波長変換光のノイズは、周波数依存性の無い、いわゆるホワイトノイズであった。また最大ノイズは約2%と、レーザ光源としては大きな値である。そしてノイズ量はLD電流値に依存し、大きく波打つ。使用初期にはノイズの小さな電流値に設定することもできるが、半導体レーザの経時劣化などによって縦モード条件が変わって行くという事情があるので、そのようにするのは好ましくない。
【0009】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、ノイズが小さく、そしてノイズ量が基本波光源である半導体レーザの駆動電流値に依存しない波長変換レーザ光源を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による波長変換レーザ光源は、複数の縦モードを含む基本波を発する半導体レーザと、この半導体レーザから出射した基本波を波長変換する光波長変換素子とから成る波長変換レーザ光源において、半導体レーザの縦モード波長間隔が光波長変換素子の位相整合波長半値幅より狭いことを特徴とするものである。
【0011】
なお上記の光波長変換素子としては、複数の縦モードで発振した基本波としての各レーザビームをそれらの第2高調波および和周波に変換するもの等を好適に用いることができる。また光波長変換素子は、導波路型の素子であることが望ましい。
【0012】
【発明の効果】
本発明者は、従来装置における前述のノイズは、半導体レーザの出力強度の変動(半導体レーザの強度ノイズ)による部分と、縦モード間の出力変動による部分とがあり、特に波長変換光に対しては後者が大きな影響を与えていることを見出した。すなわち、図9に示すように、波長変換効率は位相整合波長をピークとする急峻な波長依存性があるため、波長の異なる縦モード間でのパワーのやりとりが波長変換効率の変化を引き起こし、波長変換光の強度のゆらぎが生じるのである。なお図9において、縦軸の光出力および波長変換効率は相対値で示してある(後述の図10および11も同様)。
【0013】
また、このノイズ量がLD電流値に大きく依存する原因は、LD電流値が変化することにより半導体レーザの温度が変化し、それにより半導体レーザの共振器長が変化して発振波長が変化し、その結果、光波長変換素子の変換効率と半導体レーザの各発振モードとの重なりが変化することにあることが、本発明者らの研究で明らかとなった。すなわち、波長変換光のノイズが比較的大きい状況下では、半導体レーザの発振波長と光波長変換素子の変換効率の波長依存性とは図10のような関係になっており、主発振モードと変換効率が低い周囲のモードとの間でのパワーのやり取りが、波長変換光のノイズとなる。その状態から、上述のような原因で発振波長が変化して、図11のような関係になると、パワーの大きな2つの発振モード間のパワーのやり取りがあっても変換効率に差は無いので、波長変換光のノイズは小さくなる。
【0014】
本発明は上述の知見に基づいて、半導体レーザの縦モード波長間隔を光波長変換素子の位相整合波長半値幅より狭くしたものであり、これにより、半導体レーザの2つの発振モード間のパワーのやり取りがあっても変換効率に差は無いか、あるいはその差が極く小さくなるので、波長変換光のノイズを小さく抑えることが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施の形態による波長変換レーザ光源の概略側面形状を示すものである。図示の通りこの波長変換レーザ光源は、基本波としてのレーザビーム11を発する半導体レーザ10と、この半導体レーザ10の一端側に直接結合された導波路型の光波長変換素子20と、半導体レーザ10から発せられた後方出射光11Rを平行光化するコリメーターレンズ30と、平行光となった後方出射光11Rを反射させて半導体レーザ10に帰還させるミラー31と、このミラー31およびコリメーターレンズ30の間の光路に挿入された波長選択素子としての狭帯域バンドパスフィルター32とから構成されている。
【0017】
半導体レーザ10としては、素子長が1.1mm、中心発振波長が940nm、縦モード間隔が0.11nmのものが用いられている。この半導体レーザ10は高周波重畳駆動され、したがってマルチ縦モードで発振する。
【0018】
光波長変換素子20は、非線形光学効果を有する強誘電体であるLiNbO3 にMgOが例えば5 mol%ドープされたものの結晶からなる基板21に、そのZ軸と平行な自発分極の向きを反転させたドメイン反転部22が周期的に形成されてなる周期ドメイン反転構造と、この周期ドメイン反転構造に沿って延びるチャンネル光導波路23が形成されてなるものである。またこの光波長変換素子20は、結合長が8mmで、基本波波長940nmに対して位相整合するように形成されている。
【0019】
以下、この波長変換レーザ光源の作用について説明する。高周波重畳駆動される半導体レーザ10はマルチ縦モードで発振し、その前方端面(図1中の右端面)から発せられた中心波長950nmのレーザビーム11は、光波長変換素子20の光導波路端面23aから該光導波路23内に入射する。このレーザビーム11はチャンネル光導波路23をTEモードで導波し、各縦モードを基本波としてそれらの第2高調波および和周波である波長変換光12に変換される。その際、周期ドメイン反転領域で位相整合(いわゆる疑似位相整合)が取られ、この波長変換光12もチャンネル光導波路23を導波モードで伝搬して、光導波路23の端面23bから出射する。
【0020】
なお、狭帯域バンドパスフィルター32で波長選択された後方出射光11Rが半導体レーザ10に帰還されることにより、該半導体レーザ10の発振波長の中央値が所望値に制御される。
【0021】
この第1の実施の形態の波長変換レーザ光源における波長変換光のノイズ特性を、図2に示す。なおこの場合のノイズの定義は、前述した図8におけるものと同じであり、図8の従来例と比較して明らかにノイズは小さくなり、ノイズ量のLD電流値への依存性も小さくなっている。これは、該光波長変換素子20の位相整合波長幅(半値全幅)0.13nmに対して、半導体レーザ10の縦モード間隔を0.11nmとそれよりも狭くしていることによる効果であり、その詳しい理由は先に述べた通りである。
【0022】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態による波長変換レーザ光源は、上述した第1の実施の形態による波長変換レーザ光源と同様の基本構成を有するものであるが、半導体レーザとしては、素子長が0.75mm、中心発振波長が940nm、縦モード間隔が0.17nmのものが用いられ、また光波長変換素子としては、結合長が4mmで、基本波波長940nmに対して位相整合し、位相整合波長幅(半値全幅)が0.24nmのものが用いられている。上述の通り本例でも、半導体レーザの縦モード間隔:0.17nmは、光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅):0.24nmより狭くなっている。
【0023】
この第2の実施の形態の波長変換レーザ光源における波長変換光のノイズ特性を、図3に◆印の点でプロットして示す。なおこの場合のノイズの定義も、前述した図8におけるものと同じである。
【0024】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態による波長変換レーザ光源も、上述した第1の実施の形態による波長変換レーザ光源と同様の基本構成を有するものであるが、半導体レーザとしては第2の実施の形態で用いられたものと同じものが用いられ、また光波長変換素子としては、結合長が6mmで、基本波波長940nmに対して位相整合し、位相整合波長幅(半値全幅)が0.18nmのものが用いられている。上述の通り本例でも、半導体レーザの縦モード間隔:0.17nmは、光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅):0.18nmより狭くなっている。
【0025】
この第3の実施の形態の波長変換レーザ光源における波長変換光のノイズ特性を、図3に■印の点でプロットして示す。なおこの場合のノイズの定義も、前述した図8におけるものと同じである。
【0026】
以上説明した第2および第3の実施の形態においても、図8の従来例と比較して明らかにノイズは小さくなり、ノイズ量のLD電流値への依存性も小さくなっており、特に光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅)と半導体レーザの縦モード間隔との差がより大きい第2の実施の形態において、より良好な結果が得られている。
【0027】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態による波長変換レーザ光源は、上述した第1の実施の形態による波長変換レーザ光源とほぼ同様の基本構成を有するものであるが、半導体レーザとしては、素子長が1.5mm、中心発振波長が1080nm、縦モード間隔が0.10nmのものが用いられ、また光波長変換素子としては、結合長が10mmで、基本波波長1080nmに対して位相整合し、位相整合波長幅(半値全幅)が0.20nmのものが用いられている。なおここでは、光波長変換素子として特に、例えば特開平10−10348号公報に記載されているようなリッジ構造の光導波路を有する素子が用いられている。上述の通り本例でも、半導体レーザの縦モード間隔:0.10nmは、光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅):0.20nmより狭くなっている。
【0028】
この第4の実施の形態の波長変換レーザ光源における波長変換光のノイズ特性を、図4に◆印の点でプロットして示す。なおこの場合のノイズの定義も、前述した図8におけるものと同じである。
【0029】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態による波長変換レーザ光源も、上述した第1の実施の形態による波長変換レーザ光源とほぼ同様の基本構成を有するものであるが、半導体レーザとしては、素子長が1.1mm、中心発振波長が1080nm、縦モード間隔が0.14nmのものが用いられ、また光波長変換素子としては第4の実施の形態で用いられたものと同じものが用いられている。上述の通り本例でも、半導体レーザの縦モード間隔:0.14nmは、光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅):0.20nmより狭くなっている。
【0030】
この第5の実施の形態の波長変換レーザ光源における波長変換光のノイズ特性を、図4に■印の点でプロットして示す。なおこの場合のノイズの定義も、前述した図8におけるものと同じである。
【0031】
以上説明した第4および第5の実施の形態においても、図8の従来例と比較して明らかにノイズは小さくなり、ノイズ量のLD電流値への依存性も小さくなっており、特に光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅)と半導体レーザの縦モード間隔との差がより大きい第4の実施の形態において、より良好な結果が得られている。
【0032】
また、これら第4および第5の実施の形態においては、半導体レーザの素子長を比較的大きく設定してその縦モード間隔を狭くしているので、光波長変換素子の結合長は10mmと、第2および第3の実施の形態の各4mm、6mmと比べて長く設定したまま、半導体レーザの縦モード間隔を光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅)より狭くすることが可能になっている。このように、光波長変換素子の結合長を比較的長くすることができれば、より大きな波長変換光出力を得ることができるので、この点から考えれば、光波長変換素子の結合長を短くしてその位相整合波長幅(半値全幅)を広くするよりも、半導体レーザの素子長を大きくしてその縦モード間隔を狭くする方が望ましいと言える。
【0033】
次に図5を参照して、以上説明した各実施の形態および図8にノイズ特性を示した従来装置における、位相整合波長幅(半値全幅)と半導体レーザの縦モード間隔とノイズ量との関係について説明する。この図5は、上記位相整合波長幅(半値全幅)/半導体レーザ縦モード間隔の値を横軸に、所定の電流範囲での最大ノイズ量を縦軸に示すものである。
【0034】
ノイズの大きさはマルチモード発振の強度分布、半導体レーザの構造や高周波重畳レベル等の条件次第で若干差異が生じるが、位相整合波長幅に比べて縦モード問隔が小さくなると、ノイズの電流値依存性が減少することで最大ノイズが減少することがこの図5から見て取れる。また最大ノイズ量は、位相整合波長幅(半値全幅)/半導体レーザ縦モード間隔の値が1より小さくなると急激に増加する。
【0035】
次に図6は、図8にノイズ特性を示した従来装置における、半導体レーザ駆動電流値(LD電流値)と波長変換光出力との関係を示すものである。また図7は、上述した第1の実施の形態における同様の関係を示すものである。これらの図を比較すれば、LD電流値に対する波長変換光出力のゆらぎも、本発明によって抑止できることが分かる。
【0036】
なお上に説明した各実施の形態では、半導体レーザの発振波長を波長選択素子で制御し、高周波重畳でマルチ縦モード化した各レーザビームを基本波として波長変換しているが、結果としてマルチ縦モードのレーザ光源を用いて波長変換する場合は、全て本発明を適用することができる。例えば、高周波重畳駆動せずにマルチ縦モード発振する半導体レーザ、ブロードエリア半導体レーザ、マルチ縦モード発振する固体レーザ(例えば固体レーザ媒質としてNd:YAG、Nd:YVO4、Cr:LiSAF等を用いるもの)、さらにはファイバーレーザ等、マルチ縦モードのレーザ光源を用いる波長変換レーザの全てに、本発明を適用可能である。
【0037】
また、さらに小さなノイズとするためには、本発明の条件に加えて、マルチ縦モード発振の波長範囲を位相整合波長幅内に制限することが好ましい。これは、半導体レーザの場合には、端面反射率、導波路構造(寸法、材質)、波長制御のための帰還光の波長強度分布、高周波重畳の強度・周波数などを適宜設定することで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による波長変換レーザ光源を示す概略側面図
【図2】図1に示した波長変換レーザ光源のノイズ特性を示すグラフ
【図3】本発明の第2、第3の実施の形態による波長変換レーザ光源のノイズ特性を示すグラフ
【図4】本発明の第4、第5の実施の形態による波長変換レーザ光源のノイズ特性を示すグラフ
【図5】本発明による波長変換レーザ光源並びに従来装置における半導体レーザの縦モード波長間隔、光波長変換素子の位相整合波長半値幅および最大ノイズ量の関係を示すグラフ
【図6】図1に示した波長変換レーザ光源における半導体レーザ駆動電流値と、波長変換光出力との関係を示すグラフ
【図7】従来の波長変換レーザ光源における半導体レーザ駆動電流値と、波長変換光出力との関係を示すグラフ
【図8】従来の波長変換レーザ光源のノイズ特性を示すグラフ
【図9】本発明の効果を説明するための説明図
【図10】本発明の効果を説明するための説明図
【図11】本発明の効果を説明するための説明図
【符号の説明】
10 半導体レーザ
11 レーザビーム(基本波)
12 波長変換光
20 光波長変換素子
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザ光源に関し、特に詳細には、半導体レーザから発せられた複数の縦モードを含む基本波を、光波長変換素子によって波長変換するレーザ光源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光波長変換技術の進展、特に反転ドメイン形成技術を中心とした光波長変換技術の進展により、波長変換によって短波長化したレーザ光を発する光源の普及が進んでいる。特に青・緑の波長域では、直接青・緑光を発振する安価な半導体レーザが実用化されていないため、例えばレーザカラープリンタの青・緑光の光源として、波長変換を用いたレーザ光源が利用されている。特許文献1には、その種のレーザ光源の一つが記載されている。ここに示されたレーザ光源において波長変換光は一定出力で出射し、AOM(音響光学光変調器)等の光変調器により変調されるようになっている。
【0003】
また、上記のように波長変換するレーザ光源においては、例えば特許文献2に示されているように、滑らかなIL(電流−光出力)特性を得るために、半導体レーザ駆動電流に高周波を重畳することも提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−318396号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−242500号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように高周波重畳駆動する波長変換レーザ光源においては、半導体レーザがマルチ縦モード発振するため、単一縦モード発振時に比べて大きな、しかも駆動電流値依存性の高いノイズが発生する。
【0007】
以下、このノイズについて詳しく説明する。なおここでは、素子長が0.75mm、縦モード間隔が0.17nmの半導体レーザを基本波光源とし、基本波波長940nmで位相整合する、結合長が8mmで位相整合波長幅(半値全幅)が0.13nmである周期ドメイン反転構造を有する導波路型光波長変換素子を用いて、複数の縦モードで発振した半導体レーザを基本波として第2高調波および和周波に波長変換した場合について説明する。図8は、このレーザ光源の位相整合温度付近での半導体レーザ駆動電流値(LD電流値)と、上記波長変換光のノイズとの関係を示すものである。なお本例では、帯域0Hz〜1MHzの検出装置で検出した(AC出力のRMS値)/(DC出力)をノイズとして規定し、%で表示している。
【0008】
このときの波長変換光のノイズは、周波数依存性の無い、いわゆるホワイトノイズであった。また最大ノイズは約2%と、レーザ光源としては大きな値である。そしてノイズ量はLD電流値に依存し、大きく波打つ。使用初期にはノイズの小さな電流値に設定することもできるが、半導体レーザの経時劣化などによって縦モード条件が変わって行くという事情があるので、そのようにするのは好ましくない。
【0009】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、ノイズが小さく、そしてノイズ量が基本波光源である半導体レーザの駆動電流値に依存しない波長変換レーザ光源を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による波長変換レーザ光源は、複数の縦モードを含む基本波を発する半導体レーザと、この半導体レーザから出射した基本波を波長変換する光波長変換素子とから成る波長変換レーザ光源において、半導体レーザの縦モード波長間隔が光波長変換素子の位相整合波長半値幅より狭いことを特徴とするものである。
【0011】
なお上記の光波長変換素子としては、複数の縦モードで発振した基本波としての各レーザビームをそれらの第2高調波および和周波に変換するもの等を好適に用いることができる。また光波長変換素子は、導波路型の素子であることが望ましい。
【0012】
【発明の効果】
本発明者は、従来装置における前述のノイズは、半導体レーザの出力強度の変動(半導体レーザの強度ノイズ)による部分と、縦モード間の出力変動による部分とがあり、特に波長変換光に対しては後者が大きな影響を与えていることを見出した。すなわち、図9に示すように、波長変換効率は位相整合波長をピークとする急峻な波長依存性があるため、波長の異なる縦モード間でのパワーのやりとりが波長変換効率の変化を引き起こし、波長変換光の強度のゆらぎが生じるのである。なお図9において、縦軸の光出力および波長変換効率は相対値で示してある(後述の図10および11も同様)。
【0013】
また、このノイズ量がLD電流値に大きく依存する原因は、LD電流値が変化することにより半導体レーザの温度が変化し、それにより半導体レーザの共振器長が変化して発振波長が変化し、その結果、光波長変換素子の変換効率と半導体レーザの各発振モードとの重なりが変化することにあることが、本発明者らの研究で明らかとなった。すなわち、波長変換光のノイズが比較的大きい状況下では、半導体レーザの発振波長と光波長変換素子の変換効率の波長依存性とは図10のような関係になっており、主発振モードと変換効率が低い周囲のモードとの間でのパワーのやり取りが、波長変換光のノイズとなる。その状態から、上述のような原因で発振波長が変化して、図11のような関係になると、パワーの大きな2つの発振モード間のパワーのやり取りがあっても変換効率に差は無いので、波長変換光のノイズは小さくなる。
【0014】
本発明は上述の知見に基づいて、半導体レーザの縦モード波長間隔を光波長変換素子の位相整合波長半値幅より狭くしたものであり、これにより、半導体レーザの2つの発振モード間のパワーのやり取りがあっても変換効率に差は無いか、あるいはその差が極く小さくなるので、波長変換光のノイズを小さく抑えることが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施の形態による波長変換レーザ光源の概略側面形状を示すものである。図示の通りこの波長変換レーザ光源は、基本波としてのレーザビーム11を発する半導体レーザ10と、この半導体レーザ10の一端側に直接結合された導波路型の光波長変換素子20と、半導体レーザ10から発せられた後方出射光11Rを平行光化するコリメーターレンズ30と、平行光となった後方出射光11Rを反射させて半導体レーザ10に帰還させるミラー31と、このミラー31およびコリメーターレンズ30の間の光路に挿入された波長選択素子としての狭帯域バンドパスフィルター32とから構成されている。
【0017】
半導体レーザ10としては、素子長が1.1mm、中心発振波長が940nm、縦モード間隔が0.11nmのものが用いられている。この半導体レーザ10は高周波重畳駆動され、したがってマルチ縦モードで発振する。
【0018】
光波長変換素子20は、非線形光学効果を有する強誘電体であるLiNbO3 にMgOが例えば5 mol%ドープされたものの結晶からなる基板21に、そのZ軸と平行な自発分極の向きを反転させたドメイン反転部22が周期的に形成されてなる周期ドメイン反転構造と、この周期ドメイン反転構造に沿って延びるチャンネル光導波路23が形成されてなるものである。またこの光波長変換素子20は、結合長が8mmで、基本波波長940nmに対して位相整合するように形成されている。
【0019】
以下、この波長変換レーザ光源の作用について説明する。高周波重畳駆動される半導体レーザ10はマルチ縦モードで発振し、その前方端面(図1中の右端面)から発せられた中心波長950nmのレーザビーム11は、光波長変換素子20の光導波路端面23aから該光導波路23内に入射する。このレーザビーム11はチャンネル光導波路23をTEモードで導波し、各縦モードを基本波としてそれらの第2高調波および和周波である波長変換光12に変換される。その際、周期ドメイン反転領域で位相整合(いわゆる疑似位相整合)が取られ、この波長変換光12もチャンネル光導波路23を導波モードで伝搬して、光導波路23の端面23bから出射する。
【0020】
なお、狭帯域バンドパスフィルター32で波長選択された後方出射光11Rが半導体レーザ10に帰還されることにより、該半導体レーザ10の発振波長の中央値が所望値に制御される。
【0021】
この第1の実施の形態の波長変換レーザ光源における波長変換光のノイズ特性を、図2に示す。なおこの場合のノイズの定義は、前述した図8におけるものと同じであり、図8の従来例と比較して明らかにノイズは小さくなり、ノイズ量のLD電流値への依存性も小さくなっている。これは、該光波長変換素子20の位相整合波長幅(半値全幅)0.13nmに対して、半導体レーザ10の縦モード間隔を0.11nmとそれよりも狭くしていることによる効果であり、その詳しい理由は先に述べた通りである。
【0022】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態による波長変換レーザ光源は、上述した第1の実施の形態による波長変換レーザ光源と同様の基本構成を有するものであるが、半導体レーザとしては、素子長が0.75mm、中心発振波長が940nm、縦モード間隔が0.17nmのものが用いられ、また光波長変換素子としては、結合長が4mmで、基本波波長940nmに対して位相整合し、位相整合波長幅(半値全幅)が0.24nmのものが用いられている。上述の通り本例でも、半導体レーザの縦モード間隔:0.17nmは、光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅):0.24nmより狭くなっている。
【0023】
この第2の実施の形態の波長変換レーザ光源における波長変換光のノイズ特性を、図3に◆印の点でプロットして示す。なおこの場合のノイズの定義も、前述した図8におけるものと同じである。
【0024】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態による波長変換レーザ光源も、上述した第1の実施の形態による波長変換レーザ光源と同様の基本構成を有するものであるが、半導体レーザとしては第2の実施の形態で用いられたものと同じものが用いられ、また光波長変換素子としては、結合長が6mmで、基本波波長940nmに対して位相整合し、位相整合波長幅(半値全幅)が0.18nmのものが用いられている。上述の通り本例でも、半導体レーザの縦モード間隔:0.17nmは、光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅):0.18nmより狭くなっている。
【0025】
この第3の実施の形態の波長変換レーザ光源における波長変換光のノイズ特性を、図3に■印の点でプロットして示す。なおこの場合のノイズの定義も、前述した図8におけるものと同じである。
【0026】
以上説明した第2および第3の実施の形態においても、図8の従来例と比較して明らかにノイズは小さくなり、ノイズ量のLD電流値への依存性も小さくなっており、特に光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅)と半導体レーザの縦モード間隔との差がより大きい第2の実施の形態において、より良好な結果が得られている。
【0027】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態による波長変換レーザ光源は、上述した第1の実施の形態による波長変換レーザ光源とほぼ同様の基本構成を有するものであるが、半導体レーザとしては、素子長が1.5mm、中心発振波長が1080nm、縦モード間隔が0.10nmのものが用いられ、また光波長変換素子としては、結合長が10mmで、基本波波長1080nmに対して位相整合し、位相整合波長幅(半値全幅)が0.20nmのものが用いられている。なおここでは、光波長変換素子として特に、例えば特開平10−10348号公報に記載されているようなリッジ構造の光導波路を有する素子が用いられている。上述の通り本例でも、半導体レーザの縦モード間隔:0.10nmは、光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅):0.20nmより狭くなっている。
【0028】
この第4の実施の形態の波長変換レーザ光源における波長変換光のノイズ特性を、図4に◆印の点でプロットして示す。なおこの場合のノイズの定義も、前述した図8におけるものと同じである。
【0029】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態による波長変換レーザ光源も、上述した第1の実施の形態による波長変換レーザ光源とほぼ同様の基本構成を有するものであるが、半導体レーザとしては、素子長が1.1mm、中心発振波長が1080nm、縦モード間隔が0.14nmのものが用いられ、また光波長変換素子としては第4の実施の形態で用いられたものと同じものが用いられている。上述の通り本例でも、半導体レーザの縦モード間隔:0.14nmは、光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅):0.20nmより狭くなっている。
【0030】
この第5の実施の形態の波長変換レーザ光源における波長変換光のノイズ特性を、図4に■印の点でプロットして示す。なおこの場合のノイズの定義も、前述した図8におけるものと同じである。
【0031】
以上説明した第4および第5の実施の形態においても、図8の従来例と比較して明らかにノイズは小さくなり、ノイズ量のLD電流値への依存性も小さくなっており、特に光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅)と半導体レーザの縦モード間隔との差がより大きい第4の実施の形態において、より良好な結果が得られている。
【0032】
また、これら第4および第5の実施の形態においては、半導体レーザの素子長を比較的大きく設定してその縦モード間隔を狭くしているので、光波長変換素子の結合長は10mmと、第2および第3の実施の形態の各4mm、6mmと比べて長く設定したまま、半導体レーザの縦モード間隔を光波長変換素子の位相整合波長幅(半値全幅)より狭くすることが可能になっている。このように、光波長変換素子の結合長を比較的長くすることができれば、より大きな波長変換光出力を得ることができるので、この点から考えれば、光波長変換素子の結合長を短くしてその位相整合波長幅(半値全幅)を広くするよりも、半導体レーザの素子長を大きくしてその縦モード間隔を狭くする方が望ましいと言える。
【0033】
次に図5を参照して、以上説明した各実施の形態および図8にノイズ特性を示した従来装置における、位相整合波長幅(半値全幅)と半導体レーザの縦モード間隔とノイズ量との関係について説明する。この図5は、上記位相整合波長幅(半値全幅)/半導体レーザ縦モード間隔の値を横軸に、所定の電流範囲での最大ノイズ量を縦軸に示すものである。
【0034】
ノイズの大きさはマルチモード発振の強度分布、半導体レーザの構造や高周波重畳レベル等の条件次第で若干差異が生じるが、位相整合波長幅に比べて縦モード問隔が小さくなると、ノイズの電流値依存性が減少することで最大ノイズが減少することがこの図5から見て取れる。また最大ノイズ量は、位相整合波長幅(半値全幅)/半導体レーザ縦モード間隔の値が1より小さくなると急激に増加する。
【0035】
次に図6は、図8にノイズ特性を示した従来装置における、半導体レーザ駆動電流値(LD電流値)と波長変換光出力との関係を示すものである。また図7は、上述した第1の実施の形態における同様の関係を示すものである。これらの図を比較すれば、LD電流値に対する波長変換光出力のゆらぎも、本発明によって抑止できることが分かる。
【0036】
なお上に説明した各実施の形態では、半導体レーザの発振波長を波長選択素子で制御し、高周波重畳でマルチ縦モード化した各レーザビームを基本波として波長変換しているが、結果としてマルチ縦モードのレーザ光源を用いて波長変換する場合は、全て本発明を適用することができる。例えば、高周波重畳駆動せずにマルチ縦モード発振する半導体レーザ、ブロードエリア半導体レーザ、マルチ縦モード発振する固体レーザ(例えば固体レーザ媒質としてNd:YAG、Nd:YVO4、Cr:LiSAF等を用いるもの)、さらにはファイバーレーザ等、マルチ縦モードのレーザ光源を用いる波長変換レーザの全てに、本発明を適用可能である。
【0037】
また、さらに小さなノイズとするためには、本発明の条件に加えて、マルチ縦モード発振の波長範囲を位相整合波長幅内に制限することが好ましい。これは、半導体レーザの場合には、端面反射率、導波路構造(寸法、材質)、波長制御のための帰還光の波長強度分布、高周波重畳の強度・周波数などを適宜設定することで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による波長変換レーザ光源を示す概略側面図
【図2】図1に示した波長変換レーザ光源のノイズ特性を示すグラフ
【図3】本発明の第2、第3の実施の形態による波長変換レーザ光源のノイズ特性を示すグラフ
【図4】本発明の第4、第5の実施の形態による波長変換レーザ光源のノイズ特性を示すグラフ
【図5】本発明による波長変換レーザ光源並びに従来装置における半導体レーザの縦モード波長間隔、光波長変換素子の位相整合波長半値幅および最大ノイズ量の関係を示すグラフ
【図6】図1に示した波長変換レーザ光源における半導体レーザ駆動電流値と、波長変換光出力との関係を示すグラフ
【図7】従来の波長変換レーザ光源における半導体レーザ駆動電流値と、波長変換光出力との関係を示すグラフ
【図8】従来の波長変換レーザ光源のノイズ特性を示すグラフ
【図9】本発明の効果を説明するための説明図
【図10】本発明の効果を説明するための説明図
【図11】本発明の効果を説明するための説明図
【符号の説明】
10 半導体レーザ
11 レーザビーム(基本波)
12 波長変換光
20 光波長変換素子
Claims (3)
- 複数の縦モードを含む基本波を発する半導体レーザと、この半導体レーザから出射した基本波を波長変換する光波長変換素子とから成る波長変換レーザ光源において、前記半導体レーザの縦モード波長間隔が前記光波長変換素子の位相整合波長半値幅より狭いことを特徴とする波長変換レーザ光源。
- 前記光波長変換素子が、前記複数の縦モードで発振した各レーザビームをそれらの第2高調波および和周波に波長変換するものであることを特徴とする請求項1記載の波長変換レーザ光源。
- 前記光波長変換素子が、導波路型の素子であることを特徴とする請求項1または2記載の波長変換レーザ光源。
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