JP2004153369A - デジタルカメラ及びバックアップ装置 - Google Patents
デジタルカメラ及びバックアップ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004153369A JP2004153369A JP2002313866A JP2002313866A JP2004153369A JP 2004153369 A JP2004153369 A JP 2004153369A JP 2002313866 A JP2002313866 A JP 2002313866A JP 2002313866 A JP2002313866 A JP 2002313866A JP 2004153369 A JP2004153369 A JP 2004153369A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image data
- digital camera
- communication
- unit
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Studio Devices (AREA)
Abstract
【課題】記憶手段の記憶容量を越える多量の撮影画像データを取得する場合にも、取得した撮影画像データを削除することなく、新たな撮影画像データの取得を継続できるデジタルカメラ、及び当該取得された撮影画像データをバックアップ記憶するバックアップ装置を提供すること。
【解決手段】デジタルカメラ10では、撮影画像データをメモリカードへ記憶する際に、メモリカードにおいてその撮影画像データを記憶するため容量を確保できない場合には、デジタルカメラ10の通信I/F36及びバックアップカード70の通信I/F74により、その撮影画像データをデジタルカメラ10からバックアップカード70へ転送して記憶する。
また、デジタルカメラ10では、バックアップカード70に転送記憶した撮影画像データを、通信I/F34、74を介して、読み込むことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】デジタルカメラ10では、撮影画像データをメモリカードへ記憶する際に、メモリカードにおいてその撮影画像データを記憶するため容量を確保できない場合には、デジタルカメラ10の通信I/F36及びバックアップカード70の通信I/F74により、その撮影画像データをデジタルカメラ10からバックアップカード70へ転送して記憶する。
また、デジタルカメラ10では、バックアップカード70に転送記憶した撮影画像データを、通信I/F34、74を介して、読み込むことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ及びバックアップ装置、特に、被写体像の撮影画像データを記憶するデジタルカメラ及び当該デジタルカメラに記憶された撮影画像データをバックアップ記憶するバックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラでは、被写体像を静止画像或いは動画像として撮影して取得した撮影画像データは、当該デジタルカメラに内蔵されたフラッシュメモリや、当該デジタルカメラに装着された着脱可能な記録メディアとしてのメモリカード(例えば、スマート・メディア(SmartMedia(R))、コンパクト・フラッシュ(CompactFlash)、マイクロ・ドライブ等)に記録されるようになっている。一般に、これらのメモリカードは、複数のデジタルカメラやその他の画像データ処理装置間におけるデータ共有のための記録媒体として用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−251394号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなメモリカードは、デジタルカメラ本体に着脱可能とするために小型化が図られ、その記録容量もある程度限られている。このため、メモリカードの記憶容量を越える多量の撮影画像データを取得し記憶する場合には、記憶容量の大きい高価なメモリカードを予め複数個用意して、デジタルカメラ本体に逐次差し替えて使用する必要があり、新たな撮影操作を行うまでに手間がかかることがあった。さらに、上記のように複数個のメモリカードを用いても、取得した撮影画像データのための記憶容量が不足する場合には、取得した撮影画像データのための記憶容量を確保するために、取得した撮影画像データのなかから不要とするデータを逐次選択して削除する必要があり、新たな撮影操作を行うまでに手間がかかることがあった。
【0005】
本発明は、上記事実を鑑み成されたものであり、記憶手段の記憶容量を越える多量の撮影画像データを取得する場合にも、取得した撮影画像データを削除することなく、新たな撮影画像データの取得を継続できるデジタルカメラ、及び当該取得された撮影画像データをバックアップ記憶するバックアップ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、撮影により被写体像の画像データを取得する撮像手段と、前記撮像手段により取得された画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶可能容量を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記記憶手段の記憶可能容量が所定量以下である場合に、前記記憶手段に記憶済みの画像データ及び前記撮像手段によって取得され前記記憶手段に記憶される前の画像データの少なくとも何れかを外部へ送信する通信手段と、を備えている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、記憶手段は、撮像手段により取得された被写体像の画像データを記憶する。また、検出手段は、記憶手段の記憶可能容量を検出する。通信手段は、検出手段により検出された記憶手段の記憶可能容量が所定量以下である場合、すなわち、記憶手段において、撮影手段により取得された被写体像の画像データを記憶するための容量を確保できない場合に、記憶手段に記憶済みの画像データ及び撮像手段によって取得され記憶手段に記憶される前の画像データの少なくとも何れかを外部へ送信する。これにより、記憶手段において、撮影手段により取得される被写体像の画像データを記憶するための容量を確保できない場合にも、記憶手段に記憶済みの画像データを削除することなく、撮像手段による新たな画像データの取得を継続することができる
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記記憶手段に記憶済みの画像データの少なくとも1つを選択するための選択手段を更に備え、前記通信手段により送信される画像データが前記記憶手段に記憶済みの画像データである場合には、前記選択手段により前記記憶手段に記憶済みの画像データから選択された画像データを、前記通信手段により送信される画像データとすることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、前記通信手段により送信される画像データが前記記憶手段に記憶済みの画像データである場合には、選択手段により記憶手段に記憶済みの画像データのなかから、例えば、その時点で使用しない画像データ等を、少なくとも1つを選択し、その選択した画像データを通信手段により送信される画像データとすることで、記憶手段の記憶容量を効果的に確保することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記通信手段は、前記画像データを、受信した画像データを記憶可能な所定の外部記憶装置へ送信することを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、通信手段により外部へ送信される画像データは、前記所定の外部記憶装置で保持することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記外部記憶装置に記憶済みの画像データを指定する指定手段を更に備え、前記通信手段は、前記指定手段により指定された前記外部記憶装置に記憶済みの画像データの送信要求を前記外部記憶装置に対して行うと共に、当該送信要求に基づいて前記外部記憶装置から送信される画像データを受信することを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、指定手段は前記外部記憶装置に記憶済みの画像データを指定する。通信手段は、指定手段により指定された前記外部記憶装置に記憶済みの画像データの送信要求を前記外部記憶装置に対して行うと共に、当該送信要求に基づいて前記外部記憶装置から送信される画像データを受信することで、前記外部記憶装置に送信され記憶された画像データを所望に指定して受信することができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記通信手段は、前記外部記憶装置から当該外部記憶装置に記憶済みの画像データを示すインデックス情報を受信し、前記指定手段は、当該インデックス情報に基づいて、前記外部記憶装置に対する送信要求対象の画像データを指定することを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、通信手段は、前記外部記憶装置から当該外部記憶装置に記憶済みの画像データを示すインデックス情報を受信し、指定手段は、当該インデックス情報に基づいて、前記外部記憶装置に対する送信要求対象の画像データを指定することで、前記外部記憶装置に記憶されている画像データの送信要求指定を効率的に行うことができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載のデジタルカメラのバックアップ装置であって、前記通信手段から送信される画像データを受信するデータ通信手段と、前記データ通信手段により受信された画像データを記憶するデータ記憶手段と、を備えている。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、データ通信手段は、請求項3に記載のデジタルカメラの通信手段から送信される画像データを受信する。また、データ記憶手段は、記データ通信手段により受信された画像データを記憶する。これにより、請求項3に記載のデジタルカメラの通信手段から送信される画像データをデータ記憶手段にて保持することができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載のデジタルカメラのバックアップ装置であって、前記通信手段から送信される画像データを受信するデータ通信手段と、前記データ通信手段により受信された画像データを記憶するデータ記憶手段と、を備え、前記データ通信手段は、データ記憶手段に記憶済みの画像データから前記送信要求された画像データを前記デジタルカメラへ送信することを特徴としている。
【0018】
請求項7に記載の発明によれば、データ通信手段は、請求項4に記載のデジタルカメラの通信手段からの画像データの送信要求に基づいて、データ記憶手段に記憶済みの画像データから前記送信要求された画像データを前記デジタルカメラへ送信することで、データ記憶手段に記憶済みの画像データを、請求項4に記載のデジタルカメラからの送信要求に応じて適切に送信することができる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載のデジタルカメラのバックアップ装置であって、前記通信手段から送信される画像データを受信するデータ通信手段と、前記データ通信手段により受信された画像データを記憶するデータ記憶手段と、を備え、前記データ通信手段は、前記データ記憶手段に記憶済みの画像データを示すインデックス情報を送信することを特徴としている。
【0020】
請求項8に記載の発明によれば、データ通信手段は、データ記憶手段に記憶済みの画像データを示すインデックス情報を送信することで、請求項5に記載のデジタルカメラ側では、そのインデックス情報を前記通信手段にて受信し、前記指定手段による送信要求対象とする画像データ指定のためのインデックス情報として用いることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ10及びバックアップカード70との間では、デジタルカメラ10が備える通信インターフェース(I/F)36(詳細は後述)及びバックアップカード70が備える通信I/F74(詳細は後述)を介して、画像データを含む各種データの授受可能とされている。
【0023】
本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、図2の(A)及び(B)に示すように、本体12が略箱型形状であり、正面から見て左側には、本体12の把持を容易とするための把持部が形成されている。
【0024】
本体12の正面側には、図2(A)に示すように、被写体像を結像させるためのレンズ14、撮影範囲等を目視で確認するためのファインダ16、撮影時に必要に応じて(例えば、低照度での撮影の場合等に)被写体に照射する補助光を発するストロボ発光管18、及び上記通信I/F36が設けられている。
【0025】
本体12の上面には、正面から見て左側に、このデジタルカメラ10の動作モード(例えば、静止画像撮影モードや動画像撮影モード等の各種撮影モード、撮影画像再生モード、各種セットアップ項目設定モード、及び後述するバックアップ画像読込モード等)の1つを選択する際に用いるモードダイヤル20、及び電源スイッチ22が設けられ、モードダイヤル20の中央部には、撮影する際にユーザによって押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)24が設けられている。
【0026】
なお、本実施の形態に係るレリーズボタン24は、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。そして、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、レリーズボタン24を半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われるようになっている。
【0027】
本体12の正面から見て右側の側面には、撮影により得られた画像データ(撮影画像データ)を記憶するためのメモリカード60(図3参照)を装填可能なスロット26が設けられており、このスロット26内部には、後述するメディア制御部48(図3参照)が備えるコネクタ部(図示せず)が配設されている。スロット26に装填されたメモリカード60は、このコネクタ部を介して上記メディア制御部48と物理的に接続されることで、上記メディア制御部48とメモリカード60との間で各種データの授受が可能とされている。なお、このメモリカード60としては、スマート・メディア(SmartMedia(R))、コンパクト・フラッシュ(CompactFlash)、ATA(AT Attachment)カード、フロッピィディスク等の可搬記録媒体を採用することができる。
【0028】
また、図2(B)に示すように、本体12の背面の下方側には、反射型LCD又は透過型LCDから成るカラー表示可能なディスプレイ(LCD)28が取付けられており、LCD28の上方側には、強制発光ボタン30、十字ボタン32、及びメニュー実行ボタン34等の各種選択ボタンが設けられている。
【0029】
LCD28は、表示画面サイズが所定ピクセル数(例えば、640×480ピクセル)に設定された液晶表示パネルで構成されており、画像表示指示がある場合に、撮影時における撮影対象の画像や後述する内蔵メモリ46(図3参照)及び上記メモリカード60から読み込んだ画像データに基づく画像を、画面全体に表示したり、複数の縮小画像を並べて表示(サムネイル表示)したり、各種機能選択画面を表示する。
【0030】
強制発光ボタン30は、以後の撮影時にストロボ発光管18を強制的に発光させるモードである強制発光モードやストロボ発光管18の発光を禁止する発光禁止モードの設定指示をするためのボタンである。
【0031】
また、十字ボタン32は、LCD28の表示内容が各種項目選択画面のときにLCD28に表示された選択項目領域を選択したり、カーソルを移動させるためのボタンであり、メニュー実行ボタン34は、LCD28に表示されて十字ボタン32で選択された選択項目に対応する処理の実行を決定するためのボタンである。
【0032】
図3には、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の概略構成が示されている。このデジタルカメラ10は、当該デジタルカメラ10の動作全般の主制御部であるCPU40、撮像系制御部42、画像信号処理部44、内蔵メモリ46、上記メディア制御部48、上記LCD28の表示制御を行うLCD制御部50、及び上記通信I/F36の制御を行う通信制御部52を主要構成としている。CPU40、撮像系制御部42、画像信号処理部44、内蔵メモリ46、メディア制御部48、LCD制御部50、及び通信制御部52の各々はバスBUSを介して相互に各種データの授受可能に接続されており、CPU40によって各部における制御処理動作の実行制御がなされるようになっている。
【0033】
撮像系制御部42は、被写体像を撮像するCCDや当該CCDに被写体像に対応する光を導光するための上記レンズ14を含む光学ユニット等からなる撮像系(図示せず)を駆動制御するためのものである。
【0034】
画像信号処理部44は、前記撮像系制御部42の制御によって上記CCDにより動画像或いは静止画像として撮像される被写体像に対応するアナログ画像データをデジタル信号変換してデジタル画像データを取得すると共に、当該デジタル画像データに対して所定の画像圧縮形式による圧縮処理を施し、かつ、圧縮されたデジタル画像データに対してその画像圧縮形式に応じた伸張処理を施すためのものである。なお、前記所定の画像圧縮形式としては、静止画像のデジタル画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)フォーマット等を、また、動画像のデジタル画像データに対してはAVI(Audio Video Interleaved)やMPEG(Moving Picture Experts Group)フォーマット等を採用することができる。
【0035】
内蔵メモリ46は、主として撮影によって得られたデジタル画像データを一時的に記憶するRAM、及び各種制御プログラムや所定のパラメータ等を予め記憶するROMを含んで構成されている。なお、前記RAMは、前記画像信号処理部44による圧縮・伸張処理のワークエリアとしても用いられる。
【0036】
メディア制御部48は、デジタルカメラ10に装着されたメモリカード60に対する各種データの書込みや、当該メモリカード60に書き込まれている各種データの読み出しを制御すると共に、メモリカード60におけるデータ記憶量或いは記憶可能残り容量の検出を行うためのものである。
【0037】
本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、前記画像信号処理部44で取得されたデジタル画像データは、CPU40の制御下で、ホワイトバランス調整処理、ガンマ処理、及びシャープネス処理等が施された後、YC信号変換処理が施されてYC信号データ(輝度信号Y、クロマ信号Cr、Cb)に変換されて、内蔵メモリ46のRAMに一旦格納される。ここで、ユーザによって上記レリーズボタン24が押圧操作された場合には、内蔵メモリ46のRAMに格納された上記YC信号データは、所定の圧縮形式(例えば、静止画像の場合にはJPEG圧縮形式など、動画像の場合にはMPEG圧縮形式など)による圧縮処理が施された後に、メディア制御部48を介して、撮影画像データとしてメモリカード60に記憶される。
【0038】
LCD制御部50にはLCD28が接続されており、LCD28ではLCD制御部50の制御下で、上記撮影画像データやその他の各種情報が表示される。
【0039】
通信制御部52は、通信I/F36を介して無線通信(例えば、IrDA通信、Bluetooth通信等)により上記バックアップカード70との間で相互に撮影画像データを含む各種データの授受を行うためのものである。なお、通信I/F36は、無線通信に伴う各種制御信号(データ信号、同期クロック信号、コマンド信号等)を上記バックアップカード70側へ送信する送信部36Aと、上記バックアップカード70側から送信される上記各種制御信号を受信する受信部36Bとから構成されている。
【0040】
また、CPU40には、上記のモードダイヤル20、電源スイッチ22、レリーズボタン24、強制発光ボタン30、十字ボタン32、及びメニュー実行ボタン34の各種ボタン類やスイッチ類(図3では、「操作ボタン系54」と総称。)が接続されており、CPU40は、これらの操作ボタン系54における操作状態を常時把握できるようになっている。
【0041】
図4には、本実施の形態に係るバックアップカード70の概略構成が示されている。このバックアップカード70は、メイン制御部としてのメインコントローラ(MC)72、上述のデジタルカメラ10の通信I/F36との無線通信に伴う上記各種制御信号をデジタルカメラ10側へ送信する送信部74A及びデジタルカメラ10側から送信される上記各種制御信号を受信する受信部74Bからなる通信I/F74、当該通信I/F74を介してデジタルカメラ10との間で相互に撮影画像データを含む各種データの授受を行うためのデータ処理部76、及びデータを記憶する記憶部78を主要構成としている。なお、通信I/F74、データ処理部76及び記憶部76の各々は、MC72と間で各種制御信号の授受可能に接続されており、MC72によって各部における制御処理動作の実行制御がなされるようになっている。
【0042】
また、データ処理部76は、データバス80を介して通信I/F74の送信部74Aと接続され、かつデータバス82を介して通信I/F74の受信部74Bと接続されると共に、データバス84を介して記憶部78と接続されている。これにより、データ処理部76では、記憶部78に記憶された撮影画像データを読み出して通信I/F74の送信部74Aを介してデジタルカメラ10側へ送信することができると共に、通信I/F74の受信部74Bで受信された、デジタルカメラ10側から送信された撮影画像データを記憶部78へ書き込み記憶するkとができる。
【0043】
また、データ処理部76では、MC72の制御下で、記憶部84に記憶格納されている撮影画像データを示すインデックス情報(例えば、データファイル名、データサイズ、データ種別、タイムスタンプ等)を生成するようになっており、生成されたインデックス情報は、データバス80を介して通信I/F74の送信部74Aへ伝達され、デジタルカメラ10側へ送信可能とされている。なお、データ処理部76で生成される上記インデックス情報には、記憶部84に記憶格納されたいる各撮影画像データを縮小化したサムネイル画像データが含まれている。
【0044】
なお、MC72では、記憶部84におけるデータ記憶量或いは記憶可能残り容量を検出可能とされている。
【0045】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0046】
本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、各種撮影モードによる動作中において、撮影によって得られた撮影画像データをメモリカード60に記憶するにあたり、CPU40の制御により図5に示す処理ルーチンが実行される。
【0047】
まず、ステップ100では、メモリカード60がFULLの状態、すなわちメモリカード60における残り記憶容量が少なくなり、撮影画像データを記憶するための容量が不足している状態であるか否かを判断する。
【0048】
ステップ100で否定判断の場合には、ステップ106へ進み、撮影画像データをメモリカード60へ記録して、本処理ルーチンを終了する。
【0049】
一方、ステップ100で肯定判断の場合には、ステップ102へ進み、バックアップ転送処理(詳細は後述)を実行した後、動作中であった撮影モードに復帰して本処理ルーチンを終了する。
【0050】
ここで、上記バックアップ転送処理の流れを、図6に示すフローチャートに沿って説明する。
【0051】
まず、ステップ200では、デジタルカメラ10で現在設定されている動作モードを、撮影画像データをバックアップカード70へ転送するためのバックアップ転送モードへ移行させる。なお、このとき、デジタルカメラ10側からは、バックアップカード70に対して、後述する図7に示す処理ルーチンの実行指示がなされる。
【0052】
次のステップ202では、LCD28にて、メモリカード60に記憶されている画像データ及び今回の撮影画像データに対応する画像をサムネイル表示する。
【0053】
ここで、ユーザが十字ボタン32を操作してサムネイル表示された画像のなかからバックアップカード70へ転送する画像(バックアップ画像)を1又は複数指定すると、次のステップ204で肯定判断されて、ステップ206へ進み、指定された画像に対応する画像データを、バックアップカード70へ転送すべき画像データ(転送画像データ)として選択する。すなわち、ここでの転送画像データの選択パターンは、メモリカード60に記憶されている画像データのみであるパターン、今回の撮影画像データのみであるパターン、及び今回の撮影画像データとメモリカード60に記憶されている画像データであるパターンの何れかとなる。
【0054】
ここで、ユーザがメニュー実行ボタン34を操作して選択した転送画像データの転送を指示すると、次のステップ208で肯定判断されて、ステップ210へ進み、指示選択された転送画像データを、通信I/F36の送信部36Aを介して、バックアップカード70へ送信する。
【0055】
バックアップカード70への転送画像データの転送が完了すると、次のステップ212で肯定判断されて、ステップ214へ進み、上記ステップ206で転送画像データとして選択された画像データを削除する指示操作がユーザによりなされたか否かを判断する。
【0056】
ここで、ユーザによる画像データの削除指示操作がない場合には、ステップ214で否定判断され、本処理ルーチンを終了し、一方、ユーザによる画像データの削除指示操作がなされた場合には、ステップ214で肯定判断され、ステップ216へ進み、指示された画像データを削除して本処理ルーチンを終了する。
【0057】
一方、本実施の形態に係るバックアップカード70では、デジタルカメラ10において実行される上述のバックアップ転送処理のステップ200において実行指示がなされた図7に示す処理ルーチンが、MC72の制御により実行される。
【0058】
まず、ステップ300では、デジタルカメラ10側から送信された転送画像データを、通信I/F74の受信部74Bで受信したか否かを判断する。
【0059】
ここで、デジタルカメラ10側から送信された転送画像データが通信I/F74の受信部74Bで受信されると、ステップ300で肯定判断されて、ステップ302へ進み、記憶部78におけるデータ記憶量(或いは記憶可能残り容量)の検出がなされる(記憶容量チェック)。
【0060】
次のステップ304では、上記ステップ302における記憶容量チェックの結果に基づいて、受信した転送画像データを記憶部78に記憶可能であるか否かを判断する。
【0061】
ここで、受信した転送画像データを記憶部78で記憶可能である場合には、上記ステップ304で肯定判断されて、ステップ306へ進み、その転送画像データを記憶部78に記憶して、ステップ308へ進み、通信I/F74の送信部74Aを介して、転送画像データの記憶が完了した旨を示すメッセージデータをデジタルカメラ10側へ送信し、本処理ルーチンを終了する。これにより、デジタルカメラ10側では、上記のメッセージデータを通信I/F36の受信部36Bを介して受信することで、転送画像データがバックアップカード70に転送されて記憶されたことを確認することができる。
【0062】
一方、受信した転送画像データを記憶部78で記憶不可能である場合には、上記ステップ304で否定判断されて、ステップ310へ進み、通信I/F74の送信部74Aを介して、転送画像データの記憶不可能である旨を示すメッセージデータをデジタルカメラ10側へ送信し、本処理ルーチンを終了する。これにより、デジタルカメラ10側では、上記のメッセージデータを通信I/F36の受信部36Bを介して受信することで、転送画像データがバックアップカード70で記憶できなかったことを確認することができる。
【0063】
以上のように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、撮影画像データをメモリカード60に記憶する際に、メモリカード60において当該撮影画像データを記憶するため容量を確保できない場合には、その撮影画像データをバックアップカード70へ転送することにより、メモリカード60を新たに差し替えたり、メモリカード60に記憶済みの画像データを削除することなく、新たな撮影画像データの取得を継続することができる。
【0064】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、上述のようにしてバックアップカード70に記憶された撮影画像データを読み込むための動作モードである、バックアップ画像読込モードがユーザにより設定されると、CPU40の制御により図8に示す処理ルーチンが実行される。
【0065】
まず、ステップ400では、メモリカード60がFULLの状態、すなわちメモリカード60における残り記憶容量が少なくなり、撮影画像データを記憶するための容量が不足している状態であるか否かを判断する。
【0066】
ステップ400で肯定判断の場合には、ステップ420へ進み、上述したバックアップ転送処理を実行した後、本処理ルーチンを終了する。
【0067】
一方、ステップ400で否定判断の場合には、ステップ402へ進み、通信I/F36の送信部36Aを介してバックアップカード70側へ上述のインデックス情報の取得要求を行い、これによってバックアップカード70側から送信されるインデックス情報を、通信I/F36の受信部36Bで受信して取得する。
【0068】
次のステップ404では、受信したインデックス情報に基づいて、バックアップカード70に記憶されている撮影画像データに対応する画像をLCD28にてサムネイル表示する。
【0069】
ここで、ユーザが十字ボタン32を操作してサムネイル表示された画像のなかから、バックアップカード70から読み込むべき画像(読込画像)を1又は複数指定すると、次のステップ406で肯定判断されて、ステップ408へ進み、指定された画像に対応する画像データを、バックアップカード70から読み込むべき画像データ(読込画像データ)として選択する。
【0070】
ここで、ユーザがメニュー実行ボタン34を操作して選択した読込画像データの読込を指示すると、次のステップ410で肯定判断されて、ステップ412へ進み、通信I/F36の送信部36Aを介して、バックアップカード70側へ、指示選択された読込画像データの送信要求を行い、これによってバックアップカード70側から送信される読込画像データを、通信I/F36の受信部36Bで受信する。
【0071】
次のステップ414では、受信した読込画像データに対応する画像を、LCD28にて表示する。
【0072】
次のステップ416では、上記ステップ414でLCD28に表示された読込画像をメモリカード60へ記録する指示操作がユーザによりなされたか否かを判断する。
【0073】
ここで、ユーザによる読込画像の記録指示操作がない場合には、上記ステップ416で否定判断されて、本処理ルーチンを終了し、一方、ユーザにより読込画像の記録指示操作がなされた場合には、上記ステップ416で肯定判断されて、ステップ418へ進み、その読込画像に対応する画像データをメモリカード60に記録して、本処理ルーチンを終了する。
【0074】
一方、本実施の形態に係るバックアップカード70では、上述のようにユーザの操作によってバックアップ画像読込モードが設定されたデジタルカメラ10側からは、後述する図9に示す処理ルーチンの実行指示がなされ、MC72の制御により図9に示す処理ルーチンが実行される。
【0075】
まず、ステップ500では、デジタルカメラ10側から上述のインデックス情報の取得要求があるか否かを判断する。
【0076】
ここで、デジタルカメラ10側からのインデックス情報の取得要求による制御信号が通信I/F74の受信部74Bで受信されると、上記ステップ500で肯定判断されて、ステップ502へ進み、通信I/F74の送信部74Aを介して、インデックス情報をデジタルカメラ10側へ送信する。
【0077】
次のステップ504では、デジタルカメラ10側から記憶部78に記憶されている画像データの送信要求があるか否かを判断する。
【0078】
ここで、デジタルカメラ10側からの読込画像データの送信要求による制御信号が通信I/F74の受信部74Bで受信されると、上記ステップ504で肯定判断されて、ステップ506へ進み、通信I/F74の送信部74Aを介して、指示された画像データをデジタルカメラ10側へ送信して、本処理ルーチンを終了する。
【0079】
以上のように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、メモリカード60に記憶する際にメモリカード60において記憶容量を確保できずにバックアップカード70に転送記憶した撮影画像データを所望に読み込むことができる。
【0080】
以上説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ及びバックアップカードによれば、撮影画像データを記憶するため容量をメモリカードで確保できない場合にも、その撮影画像データをバックアップカードへ転送することにより、メモリカードを新たに差し替えたり、メモリカードに記憶済みの画像データを削除することなく、新たな撮影画像データの取得を継続することができると共に、バックアップカードに転送記憶した撮影画像データは再び所望に読み込むことができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮像手段により取得された被写体像の画像データを記憶する記憶手段の記憶可能容量が所定量以下である場合に、記憶手段に記憶済みの画像データ及び撮像手段によって取得され記憶手段に記憶される前の画像データの少なくとも何れかを、通信手段によって外部へ送信するようにしたので、記憶手段の記憶容量を越える多量の撮影画像データを取得する場合にも、取得した撮影画像データを削除することなく、新たな撮影画像データの取得を継続できるデジタルカメラを提供することができる、という優れた効果を有する。
【0082】
また、本発明によれば、前記デジタルカメラの通信手段によって送信される画像データを受信して記憶することで、前記デジタルカメラにより取得された撮影画像データをバックアップ記憶するバックアップ装置を提供することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ及びバックアップカードの利用形態の一例を説明するための図である。
【図2】(A)は、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの正面側の外観を示す斜視図であり、(B)は、デジタルカメラの裏面側の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの制御系の概略構成図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るバックアップカードの概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ側の撮影時記録処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係るバックアップ転送処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係るバックアップカード側の撮影時記録処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ側のバックアップ画像読込処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係るバックアップカード側のバックアップ画像読込処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
36 通信インタフェース
40 CPU
48 メディア制御部
52 通信制御部
54 操作ボタン系
60 メモリカード
70 バックアップカード
72 メインコントローラ
74 通信インタフェース
76 データ処理部
78 記憶部
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ及びバックアップ装置、特に、被写体像の撮影画像データを記憶するデジタルカメラ及び当該デジタルカメラに記憶された撮影画像データをバックアップ記憶するバックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラでは、被写体像を静止画像或いは動画像として撮影して取得した撮影画像データは、当該デジタルカメラに内蔵されたフラッシュメモリや、当該デジタルカメラに装着された着脱可能な記録メディアとしてのメモリカード(例えば、スマート・メディア(SmartMedia(R))、コンパクト・フラッシュ(CompactFlash)、マイクロ・ドライブ等)に記録されるようになっている。一般に、これらのメモリカードは、複数のデジタルカメラやその他の画像データ処理装置間におけるデータ共有のための記録媒体として用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−251394号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなメモリカードは、デジタルカメラ本体に着脱可能とするために小型化が図られ、その記録容量もある程度限られている。このため、メモリカードの記憶容量を越える多量の撮影画像データを取得し記憶する場合には、記憶容量の大きい高価なメモリカードを予め複数個用意して、デジタルカメラ本体に逐次差し替えて使用する必要があり、新たな撮影操作を行うまでに手間がかかることがあった。さらに、上記のように複数個のメモリカードを用いても、取得した撮影画像データのための記憶容量が不足する場合には、取得した撮影画像データのための記憶容量を確保するために、取得した撮影画像データのなかから不要とするデータを逐次選択して削除する必要があり、新たな撮影操作を行うまでに手間がかかることがあった。
【0005】
本発明は、上記事実を鑑み成されたものであり、記憶手段の記憶容量を越える多量の撮影画像データを取得する場合にも、取得した撮影画像データを削除することなく、新たな撮影画像データの取得を継続できるデジタルカメラ、及び当該取得された撮影画像データをバックアップ記憶するバックアップ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、撮影により被写体像の画像データを取得する撮像手段と、前記撮像手段により取得された画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶可能容量を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記記憶手段の記憶可能容量が所定量以下である場合に、前記記憶手段に記憶済みの画像データ及び前記撮像手段によって取得され前記記憶手段に記憶される前の画像データの少なくとも何れかを外部へ送信する通信手段と、を備えている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、記憶手段は、撮像手段により取得された被写体像の画像データを記憶する。また、検出手段は、記憶手段の記憶可能容量を検出する。通信手段は、検出手段により検出された記憶手段の記憶可能容量が所定量以下である場合、すなわち、記憶手段において、撮影手段により取得された被写体像の画像データを記憶するための容量を確保できない場合に、記憶手段に記憶済みの画像データ及び撮像手段によって取得され記憶手段に記憶される前の画像データの少なくとも何れかを外部へ送信する。これにより、記憶手段において、撮影手段により取得される被写体像の画像データを記憶するための容量を確保できない場合にも、記憶手段に記憶済みの画像データを削除することなく、撮像手段による新たな画像データの取得を継続することができる
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記記憶手段に記憶済みの画像データの少なくとも1つを選択するための選択手段を更に備え、前記通信手段により送信される画像データが前記記憶手段に記憶済みの画像データである場合には、前記選択手段により前記記憶手段に記憶済みの画像データから選択された画像データを、前記通信手段により送信される画像データとすることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、前記通信手段により送信される画像データが前記記憶手段に記憶済みの画像データである場合には、選択手段により記憶手段に記憶済みの画像データのなかから、例えば、その時点で使用しない画像データ等を、少なくとも1つを選択し、その選択した画像データを通信手段により送信される画像データとすることで、記憶手段の記憶容量を効果的に確保することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記通信手段は、前記画像データを、受信した画像データを記憶可能な所定の外部記憶装置へ送信することを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、通信手段により外部へ送信される画像データは、前記所定の外部記憶装置で保持することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記外部記憶装置に記憶済みの画像データを指定する指定手段を更に備え、前記通信手段は、前記指定手段により指定された前記外部記憶装置に記憶済みの画像データの送信要求を前記外部記憶装置に対して行うと共に、当該送信要求に基づいて前記外部記憶装置から送信される画像データを受信することを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、指定手段は前記外部記憶装置に記憶済みの画像データを指定する。通信手段は、指定手段により指定された前記外部記憶装置に記憶済みの画像データの送信要求を前記外部記憶装置に対して行うと共に、当該送信要求に基づいて前記外部記憶装置から送信される画像データを受信することで、前記外部記憶装置に送信され記憶された画像データを所望に指定して受信することができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記通信手段は、前記外部記憶装置から当該外部記憶装置に記憶済みの画像データを示すインデックス情報を受信し、前記指定手段は、当該インデックス情報に基づいて、前記外部記憶装置に対する送信要求対象の画像データを指定することを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、通信手段は、前記外部記憶装置から当該外部記憶装置に記憶済みの画像データを示すインデックス情報を受信し、指定手段は、当該インデックス情報に基づいて、前記外部記憶装置に対する送信要求対象の画像データを指定することで、前記外部記憶装置に記憶されている画像データの送信要求指定を効率的に行うことができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載のデジタルカメラのバックアップ装置であって、前記通信手段から送信される画像データを受信するデータ通信手段と、前記データ通信手段により受信された画像データを記憶するデータ記憶手段と、を備えている。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、データ通信手段は、請求項3に記載のデジタルカメラの通信手段から送信される画像データを受信する。また、データ記憶手段は、記データ通信手段により受信された画像データを記憶する。これにより、請求項3に記載のデジタルカメラの通信手段から送信される画像データをデータ記憶手段にて保持することができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載のデジタルカメラのバックアップ装置であって、前記通信手段から送信される画像データを受信するデータ通信手段と、前記データ通信手段により受信された画像データを記憶するデータ記憶手段と、を備え、前記データ通信手段は、データ記憶手段に記憶済みの画像データから前記送信要求された画像データを前記デジタルカメラへ送信することを特徴としている。
【0018】
請求項7に記載の発明によれば、データ通信手段は、請求項4に記載のデジタルカメラの通信手段からの画像データの送信要求に基づいて、データ記憶手段に記憶済みの画像データから前記送信要求された画像データを前記デジタルカメラへ送信することで、データ記憶手段に記憶済みの画像データを、請求項4に記載のデジタルカメラからの送信要求に応じて適切に送信することができる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載のデジタルカメラのバックアップ装置であって、前記通信手段から送信される画像データを受信するデータ通信手段と、前記データ通信手段により受信された画像データを記憶するデータ記憶手段と、を備え、前記データ通信手段は、前記データ記憶手段に記憶済みの画像データを示すインデックス情報を送信することを特徴としている。
【0020】
請求項8に記載の発明によれば、データ通信手段は、データ記憶手段に記憶済みの画像データを示すインデックス情報を送信することで、請求項5に記載のデジタルカメラ側では、そのインデックス情報を前記通信手段にて受信し、前記指定手段による送信要求対象とする画像データ指定のためのインデックス情報として用いることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ10及びバックアップカード70との間では、デジタルカメラ10が備える通信インターフェース(I/F)36(詳細は後述)及びバックアップカード70が備える通信I/F74(詳細は後述)を介して、画像データを含む各種データの授受可能とされている。
【0023】
本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、図2の(A)及び(B)に示すように、本体12が略箱型形状であり、正面から見て左側には、本体12の把持を容易とするための把持部が形成されている。
【0024】
本体12の正面側には、図2(A)に示すように、被写体像を結像させるためのレンズ14、撮影範囲等を目視で確認するためのファインダ16、撮影時に必要に応じて(例えば、低照度での撮影の場合等に)被写体に照射する補助光を発するストロボ発光管18、及び上記通信I/F36が設けられている。
【0025】
本体12の上面には、正面から見て左側に、このデジタルカメラ10の動作モード(例えば、静止画像撮影モードや動画像撮影モード等の各種撮影モード、撮影画像再生モード、各種セットアップ項目設定モード、及び後述するバックアップ画像読込モード等)の1つを選択する際に用いるモードダイヤル20、及び電源スイッチ22が設けられ、モードダイヤル20の中央部には、撮影する際にユーザによって押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)24が設けられている。
【0026】
なお、本実施の形態に係るレリーズボタン24は、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。そして、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、レリーズボタン24を半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われるようになっている。
【0027】
本体12の正面から見て右側の側面には、撮影により得られた画像データ(撮影画像データ)を記憶するためのメモリカード60(図3参照)を装填可能なスロット26が設けられており、このスロット26内部には、後述するメディア制御部48(図3参照)が備えるコネクタ部(図示せず)が配設されている。スロット26に装填されたメモリカード60は、このコネクタ部を介して上記メディア制御部48と物理的に接続されることで、上記メディア制御部48とメモリカード60との間で各種データの授受が可能とされている。なお、このメモリカード60としては、スマート・メディア(SmartMedia(R))、コンパクト・フラッシュ(CompactFlash)、ATA(AT Attachment)カード、フロッピィディスク等の可搬記録媒体を採用することができる。
【0028】
また、図2(B)に示すように、本体12の背面の下方側には、反射型LCD又は透過型LCDから成るカラー表示可能なディスプレイ(LCD)28が取付けられており、LCD28の上方側には、強制発光ボタン30、十字ボタン32、及びメニュー実行ボタン34等の各種選択ボタンが設けられている。
【0029】
LCD28は、表示画面サイズが所定ピクセル数(例えば、640×480ピクセル)に設定された液晶表示パネルで構成されており、画像表示指示がある場合に、撮影時における撮影対象の画像や後述する内蔵メモリ46(図3参照)及び上記メモリカード60から読み込んだ画像データに基づく画像を、画面全体に表示したり、複数の縮小画像を並べて表示(サムネイル表示)したり、各種機能選択画面を表示する。
【0030】
強制発光ボタン30は、以後の撮影時にストロボ発光管18を強制的に発光させるモードである強制発光モードやストロボ発光管18の発光を禁止する発光禁止モードの設定指示をするためのボタンである。
【0031】
また、十字ボタン32は、LCD28の表示内容が各種項目選択画面のときにLCD28に表示された選択項目領域を選択したり、カーソルを移動させるためのボタンであり、メニュー実行ボタン34は、LCD28に表示されて十字ボタン32で選択された選択項目に対応する処理の実行を決定するためのボタンである。
【0032】
図3には、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の概略構成が示されている。このデジタルカメラ10は、当該デジタルカメラ10の動作全般の主制御部であるCPU40、撮像系制御部42、画像信号処理部44、内蔵メモリ46、上記メディア制御部48、上記LCD28の表示制御を行うLCD制御部50、及び上記通信I/F36の制御を行う通信制御部52を主要構成としている。CPU40、撮像系制御部42、画像信号処理部44、内蔵メモリ46、メディア制御部48、LCD制御部50、及び通信制御部52の各々はバスBUSを介して相互に各種データの授受可能に接続されており、CPU40によって各部における制御処理動作の実行制御がなされるようになっている。
【0033】
撮像系制御部42は、被写体像を撮像するCCDや当該CCDに被写体像に対応する光を導光するための上記レンズ14を含む光学ユニット等からなる撮像系(図示せず)を駆動制御するためのものである。
【0034】
画像信号処理部44は、前記撮像系制御部42の制御によって上記CCDにより動画像或いは静止画像として撮像される被写体像に対応するアナログ画像データをデジタル信号変換してデジタル画像データを取得すると共に、当該デジタル画像データに対して所定の画像圧縮形式による圧縮処理を施し、かつ、圧縮されたデジタル画像データに対してその画像圧縮形式に応じた伸張処理を施すためのものである。なお、前記所定の画像圧縮形式としては、静止画像のデジタル画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)フォーマット等を、また、動画像のデジタル画像データに対してはAVI(Audio Video Interleaved)やMPEG(Moving Picture Experts Group)フォーマット等を採用することができる。
【0035】
内蔵メモリ46は、主として撮影によって得られたデジタル画像データを一時的に記憶するRAM、及び各種制御プログラムや所定のパラメータ等を予め記憶するROMを含んで構成されている。なお、前記RAMは、前記画像信号処理部44による圧縮・伸張処理のワークエリアとしても用いられる。
【0036】
メディア制御部48は、デジタルカメラ10に装着されたメモリカード60に対する各種データの書込みや、当該メモリカード60に書き込まれている各種データの読み出しを制御すると共に、メモリカード60におけるデータ記憶量或いは記憶可能残り容量の検出を行うためのものである。
【0037】
本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、前記画像信号処理部44で取得されたデジタル画像データは、CPU40の制御下で、ホワイトバランス調整処理、ガンマ処理、及びシャープネス処理等が施された後、YC信号変換処理が施されてYC信号データ(輝度信号Y、クロマ信号Cr、Cb)に変換されて、内蔵メモリ46のRAMに一旦格納される。ここで、ユーザによって上記レリーズボタン24が押圧操作された場合には、内蔵メモリ46のRAMに格納された上記YC信号データは、所定の圧縮形式(例えば、静止画像の場合にはJPEG圧縮形式など、動画像の場合にはMPEG圧縮形式など)による圧縮処理が施された後に、メディア制御部48を介して、撮影画像データとしてメモリカード60に記憶される。
【0038】
LCD制御部50にはLCD28が接続されており、LCD28ではLCD制御部50の制御下で、上記撮影画像データやその他の各種情報が表示される。
【0039】
通信制御部52は、通信I/F36を介して無線通信(例えば、IrDA通信、Bluetooth通信等)により上記バックアップカード70との間で相互に撮影画像データを含む各種データの授受を行うためのものである。なお、通信I/F36は、無線通信に伴う各種制御信号(データ信号、同期クロック信号、コマンド信号等)を上記バックアップカード70側へ送信する送信部36Aと、上記バックアップカード70側から送信される上記各種制御信号を受信する受信部36Bとから構成されている。
【0040】
また、CPU40には、上記のモードダイヤル20、電源スイッチ22、レリーズボタン24、強制発光ボタン30、十字ボタン32、及びメニュー実行ボタン34の各種ボタン類やスイッチ類(図3では、「操作ボタン系54」と総称。)が接続されており、CPU40は、これらの操作ボタン系54における操作状態を常時把握できるようになっている。
【0041】
図4には、本実施の形態に係るバックアップカード70の概略構成が示されている。このバックアップカード70は、メイン制御部としてのメインコントローラ(MC)72、上述のデジタルカメラ10の通信I/F36との無線通信に伴う上記各種制御信号をデジタルカメラ10側へ送信する送信部74A及びデジタルカメラ10側から送信される上記各種制御信号を受信する受信部74Bからなる通信I/F74、当該通信I/F74を介してデジタルカメラ10との間で相互に撮影画像データを含む各種データの授受を行うためのデータ処理部76、及びデータを記憶する記憶部78を主要構成としている。なお、通信I/F74、データ処理部76及び記憶部76の各々は、MC72と間で各種制御信号の授受可能に接続されており、MC72によって各部における制御処理動作の実行制御がなされるようになっている。
【0042】
また、データ処理部76は、データバス80を介して通信I/F74の送信部74Aと接続され、かつデータバス82を介して通信I/F74の受信部74Bと接続されると共に、データバス84を介して記憶部78と接続されている。これにより、データ処理部76では、記憶部78に記憶された撮影画像データを読み出して通信I/F74の送信部74Aを介してデジタルカメラ10側へ送信することができると共に、通信I/F74の受信部74Bで受信された、デジタルカメラ10側から送信された撮影画像データを記憶部78へ書き込み記憶するkとができる。
【0043】
また、データ処理部76では、MC72の制御下で、記憶部84に記憶格納されている撮影画像データを示すインデックス情報(例えば、データファイル名、データサイズ、データ種別、タイムスタンプ等)を生成するようになっており、生成されたインデックス情報は、データバス80を介して通信I/F74の送信部74Aへ伝達され、デジタルカメラ10側へ送信可能とされている。なお、データ処理部76で生成される上記インデックス情報には、記憶部84に記憶格納されたいる各撮影画像データを縮小化したサムネイル画像データが含まれている。
【0044】
なお、MC72では、記憶部84におけるデータ記憶量或いは記憶可能残り容量を検出可能とされている。
【0045】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0046】
本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、各種撮影モードによる動作中において、撮影によって得られた撮影画像データをメモリカード60に記憶するにあたり、CPU40の制御により図5に示す処理ルーチンが実行される。
【0047】
まず、ステップ100では、メモリカード60がFULLの状態、すなわちメモリカード60における残り記憶容量が少なくなり、撮影画像データを記憶するための容量が不足している状態であるか否かを判断する。
【0048】
ステップ100で否定判断の場合には、ステップ106へ進み、撮影画像データをメモリカード60へ記録して、本処理ルーチンを終了する。
【0049】
一方、ステップ100で肯定判断の場合には、ステップ102へ進み、バックアップ転送処理(詳細は後述)を実行した後、動作中であった撮影モードに復帰して本処理ルーチンを終了する。
【0050】
ここで、上記バックアップ転送処理の流れを、図6に示すフローチャートに沿って説明する。
【0051】
まず、ステップ200では、デジタルカメラ10で現在設定されている動作モードを、撮影画像データをバックアップカード70へ転送するためのバックアップ転送モードへ移行させる。なお、このとき、デジタルカメラ10側からは、バックアップカード70に対して、後述する図7に示す処理ルーチンの実行指示がなされる。
【0052】
次のステップ202では、LCD28にて、メモリカード60に記憶されている画像データ及び今回の撮影画像データに対応する画像をサムネイル表示する。
【0053】
ここで、ユーザが十字ボタン32を操作してサムネイル表示された画像のなかからバックアップカード70へ転送する画像(バックアップ画像)を1又は複数指定すると、次のステップ204で肯定判断されて、ステップ206へ進み、指定された画像に対応する画像データを、バックアップカード70へ転送すべき画像データ(転送画像データ)として選択する。すなわち、ここでの転送画像データの選択パターンは、メモリカード60に記憶されている画像データのみであるパターン、今回の撮影画像データのみであるパターン、及び今回の撮影画像データとメモリカード60に記憶されている画像データであるパターンの何れかとなる。
【0054】
ここで、ユーザがメニュー実行ボタン34を操作して選択した転送画像データの転送を指示すると、次のステップ208で肯定判断されて、ステップ210へ進み、指示選択された転送画像データを、通信I/F36の送信部36Aを介して、バックアップカード70へ送信する。
【0055】
バックアップカード70への転送画像データの転送が完了すると、次のステップ212で肯定判断されて、ステップ214へ進み、上記ステップ206で転送画像データとして選択された画像データを削除する指示操作がユーザによりなされたか否かを判断する。
【0056】
ここで、ユーザによる画像データの削除指示操作がない場合には、ステップ214で否定判断され、本処理ルーチンを終了し、一方、ユーザによる画像データの削除指示操作がなされた場合には、ステップ214で肯定判断され、ステップ216へ進み、指示された画像データを削除して本処理ルーチンを終了する。
【0057】
一方、本実施の形態に係るバックアップカード70では、デジタルカメラ10において実行される上述のバックアップ転送処理のステップ200において実行指示がなされた図7に示す処理ルーチンが、MC72の制御により実行される。
【0058】
まず、ステップ300では、デジタルカメラ10側から送信された転送画像データを、通信I/F74の受信部74Bで受信したか否かを判断する。
【0059】
ここで、デジタルカメラ10側から送信された転送画像データが通信I/F74の受信部74Bで受信されると、ステップ300で肯定判断されて、ステップ302へ進み、記憶部78におけるデータ記憶量(或いは記憶可能残り容量)の検出がなされる(記憶容量チェック)。
【0060】
次のステップ304では、上記ステップ302における記憶容量チェックの結果に基づいて、受信した転送画像データを記憶部78に記憶可能であるか否かを判断する。
【0061】
ここで、受信した転送画像データを記憶部78で記憶可能である場合には、上記ステップ304で肯定判断されて、ステップ306へ進み、その転送画像データを記憶部78に記憶して、ステップ308へ進み、通信I/F74の送信部74Aを介して、転送画像データの記憶が完了した旨を示すメッセージデータをデジタルカメラ10側へ送信し、本処理ルーチンを終了する。これにより、デジタルカメラ10側では、上記のメッセージデータを通信I/F36の受信部36Bを介して受信することで、転送画像データがバックアップカード70に転送されて記憶されたことを確認することができる。
【0062】
一方、受信した転送画像データを記憶部78で記憶不可能である場合には、上記ステップ304で否定判断されて、ステップ310へ進み、通信I/F74の送信部74Aを介して、転送画像データの記憶不可能である旨を示すメッセージデータをデジタルカメラ10側へ送信し、本処理ルーチンを終了する。これにより、デジタルカメラ10側では、上記のメッセージデータを通信I/F36の受信部36Bを介して受信することで、転送画像データがバックアップカード70で記憶できなかったことを確認することができる。
【0063】
以上のように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、撮影画像データをメモリカード60に記憶する際に、メモリカード60において当該撮影画像データを記憶するため容量を確保できない場合には、その撮影画像データをバックアップカード70へ転送することにより、メモリカード60を新たに差し替えたり、メモリカード60に記憶済みの画像データを削除することなく、新たな撮影画像データの取得を継続することができる。
【0064】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、上述のようにしてバックアップカード70に記憶された撮影画像データを読み込むための動作モードである、バックアップ画像読込モードがユーザにより設定されると、CPU40の制御により図8に示す処理ルーチンが実行される。
【0065】
まず、ステップ400では、メモリカード60がFULLの状態、すなわちメモリカード60における残り記憶容量が少なくなり、撮影画像データを記憶するための容量が不足している状態であるか否かを判断する。
【0066】
ステップ400で肯定判断の場合には、ステップ420へ進み、上述したバックアップ転送処理を実行した後、本処理ルーチンを終了する。
【0067】
一方、ステップ400で否定判断の場合には、ステップ402へ進み、通信I/F36の送信部36Aを介してバックアップカード70側へ上述のインデックス情報の取得要求を行い、これによってバックアップカード70側から送信されるインデックス情報を、通信I/F36の受信部36Bで受信して取得する。
【0068】
次のステップ404では、受信したインデックス情報に基づいて、バックアップカード70に記憶されている撮影画像データに対応する画像をLCD28にてサムネイル表示する。
【0069】
ここで、ユーザが十字ボタン32を操作してサムネイル表示された画像のなかから、バックアップカード70から読み込むべき画像(読込画像)を1又は複数指定すると、次のステップ406で肯定判断されて、ステップ408へ進み、指定された画像に対応する画像データを、バックアップカード70から読み込むべき画像データ(読込画像データ)として選択する。
【0070】
ここで、ユーザがメニュー実行ボタン34を操作して選択した読込画像データの読込を指示すると、次のステップ410で肯定判断されて、ステップ412へ進み、通信I/F36の送信部36Aを介して、バックアップカード70側へ、指示選択された読込画像データの送信要求を行い、これによってバックアップカード70側から送信される読込画像データを、通信I/F36の受信部36Bで受信する。
【0071】
次のステップ414では、受信した読込画像データに対応する画像を、LCD28にて表示する。
【0072】
次のステップ416では、上記ステップ414でLCD28に表示された読込画像をメモリカード60へ記録する指示操作がユーザによりなされたか否かを判断する。
【0073】
ここで、ユーザによる読込画像の記録指示操作がない場合には、上記ステップ416で否定判断されて、本処理ルーチンを終了し、一方、ユーザにより読込画像の記録指示操作がなされた場合には、上記ステップ416で肯定判断されて、ステップ418へ進み、その読込画像に対応する画像データをメモリカード60に記録して、本処理ルーチンを終了する。
【0074】
一方、本実施の形態に係るバックアップカード70では、上述のようにユーザの操作によってバックアップ画像読込モードが設定されたデジタルカメラ10側からは、後述する図9に示す処理ルーチンの実行指示がなされ、MC72の制御により図9に示す処理ルーチンが実行される。
【0075】
まず、ステップ500では、デジタルカメラ10側から上述のインデックス情報の取得要求があるか否かを判断する。
【0076】
ここで、デジタルカメラ10側からのインデックス情報の取得要求による制御信号が通信I/F74の受信部74Bで受信されると、上記ステップ500で肯定判断されて、ステップ502へ進み、通信I/F74の送信部74Aを介して、インデックス情報をデジタルカメラ10側へ送信する。
【0077】
次のステップ504では、デジタルカメラ10側から記憶部78に記憶されている画像データの送信要求があるか否かを判断する。
【0078】
ここで、デジタルカメラ10側からの読込画像データの送信要求による制御信号が通信I/F74の受信部74Bで受信されると、上記ステップ504で肯定判断されて、ステップ506へ進み、通信I/F74の送信部74Aを介して、指示された画像データをデジタルカメラ10側へ送信して、本処理ルーチンを終了する。
【0079】
以上のように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、メモリカード60に記憶する際にメモリカード60において記憶容量を確保できずにバックアップカード70に転送記憶した撮影画像データを所望に読み込むことができる。
【0080】
以上説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ及びバックアップカードによれば、撮影画像データを記憶するため容量をメモリカードで確保できない場合にも、その撮影画像データをバックアップカードへ転送することにより、メモリカードを新たに差し替えたり、メモリカードに記憶済みの画像データを削除することなく、新たな撮影画像データの取得を継続することができると共に、バックアップカードに転送記憶した撮影画像データは再び所望に読み込むことができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮像手段により取得された被写体像の画像データを記憶する記憶手段の記憶可能容量が所定量以下である場合に、記憶手段に記憶済みの画像データ及び撮像手段によって取得され記憶手段に記憶される前の画像データの少なくとも何れかを、通信手段によって外部へ送信するようにしたので、記憶手段の記憶容量を越える多量の撮影画像データを取得する場合にも、取得した撮影画像データを削除することなく、新たな撮影画像データの取得を継続できるデジタルカメラを提供することができる、という優れた効果を有する。
【0082】
また、本発明によれば、前記デジタルカメラの通信手段によって送信される画像データを受信して記憶することで、前記デジタルカメラにより取得された撮影画像データをバックアップ記憶するバックアップ装置を提供することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ及びバックアップカードの利用形態の一例を説明するための図である。
【図2】(A)は、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの正面側の外観を示す斜視図であり、(B)は、デジタルカメラの裏面側の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの制御系の概略構成図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るバックアップカードの概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ側の撮影時記録処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係るバックアップ転送処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係るバックアップカード側の撮影時記録処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ側のバックアップ画像読込処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係るバックアップカード側のバックアップ画像読込処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
36 通信インタフェース
40 CPU
48 メディア制御部
52 通信制御部
54 操作ボタン系
60 メモリカード
70 バックアップカード
72 メインコントローラ
74 通信インタフェース
76 データ処理部
78 記憶部
Claims (8)
- 撮影により被写体像の画像データを取得する撮像手段と、
前記撮像手段により取得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段の記憶可能容量を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記記憶手段の記憶可能容量が所定量以下である場合に、前記記憶手段に記憶済みの画像データ及び前記撮像手段によって取得され前記記憶手段に記憶される前の画像データの少なくとも何れかを外部へ送信する通信手段と、
を備えたデジタルカメラ。 - 前記記憶手段に記憶済みの画像データの少なくとも1つを選択するための選択手段を更に備え、
前記通信手段により送信される画像データが前記記憶手段に記憶済みの画像データである場合には、前記選択手段により前記記憶手段に記憶済みの画像データから選択された画像データを、前記通信手段により送信される画像データとすることを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。 - 前記通信手段は、前記画像データを、受信した画像データを記憶可能な所定の外部記憶装置へ送信することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルカメラ。
- 前記外部記憶装置に記憶済みの画像データを指定する指定手段を更に備え、
前記通信手段は、前記指定手段により指定された前記外部記憶装置に記憶済みの画像データの送信要求を前記外部記憶装置に対して行うと共に、当該送信要求に基づいて前記外部記憶装置から送信される画像データを受信することを特徴とする請求項3記載のデジタルカメラ。 - 前記通信手段は、前記外部記憶装置から当該外部記憶装置に記憶済みの画像データを示すインデックス情報を受信し、前記指定手段は、当該インデックス情報に基づいて、前記外部記憶装置に対する送信要求対象の画像データを指定することを特徴とする請求項4記載のデジタルカメラ。
- 請求項3に記載のデジタルカメラのバックアップ装置であって、
前記通信手段から送信される画像データを受信するデータ通信手段と、
前記データ通信手段により受信された画像データを記憶するデータ記憶手段と、
を備えたバックアップ装置。 - 請求項4に記載のデジタルカメラのバックアップ装置であって、
前記通信手段から送信される画像データを受信するデータ通信手段と、
前記データ通信手段により受信された画像データを記憶するデータ記憶手段と、
を備え、
前記データ通信手段は、データ記憶手段に記憶済みの画像データから前記送信要求された画像データを前記デジタルカメラへ送信することを特徴とするバックアップ装置。 - 請求項5に記載のデジタルカメラのバックアップ装置であって、
前記通信手段から送信される画像データを受信するデータ通信手段と、
前記データ通信手段により受信された画像データを記憶するデータ記憶手段と、
を備え、
前記データ通信手段は、前記データ記憶手段に記憶済みの画像データを示すインデックス情報を送信することを特徴とするバックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002313866A JP2004153369A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | デジタルカメラ及びバックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002313866A JP2004153369A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | デジタルカメラ及びバックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004153369A true JP2004153369A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32458341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002313866A Pending JP2004153369A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | デジタルカメラ及びバックアップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004153369A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006140630A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Olympus Corp | デジタルカメラシステムとこのシステムに適用されるデジタルカメラ |
JP2006303573A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 撮影装置 |
JP2007324691A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Fujifilm Corp | デジタルカメラシステム及びデジタルカメラ |
US8026957B2 (en) | 2006-05-24 | 2011-09-27 | Hoya Corporation | Image-capturing apparatus |
KR20180126604A (ko) * | 2016-04-13 | 2018-11-27 | 폭스바겐 악티엔 게젤샤프트 | 차량의 제어부의 저장 영역을 관리하기 위한 방법, 장치 및 컴퓨터 프로그램 |
-
2002
- 2002-10-29 JP JP2002313866A patent/JP2004153369A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006140630A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Olympus Corp | デジタルカメラシステムとこのシステムに適用されるデジタルカメラ |
JP2006303573A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 撮影装置 |
JP4517396B2 (ja) * | 2005-04-15 | 2010-08-04 | 富士フイルム株式会社 | 撮影装置及び撮影装置の画像データ記録方法 |
US8026957B2 (en) | 2006-05-24 | 2011-09-27 | Hoya Corporation | Image-capturing apparatus |
JP2007324691A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Fujifilm Corp | デジタルカメラシステム及びデジタルカメラ |
JP4659679B2 (ja) * | 2006-05-30 | 2011-03-30 | 富士フイルム株式会社 | デジタルカメラシステム及びデジタルカメラ |
KR20180126604A (ko) * | 2016-04-13 | 2018-11-27 | 폭스바겐 악티엔 게젤샤프트 | 차량의 제어부의 저장 영역을 관리하기 위한 방법, 장치 및 컴퓨터 프로그램 |
KR102225191B1 (ko) | 2016-04-13 | 2021-03-09 | 폭스바겐 악티엔게젤샤프트 | 차량의 제어부의 저장 영역을 관리하기 위한 방법, 장치 및 컴퓨터 프로그램 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100731192B1 (ko) | 촬상장치 및 그 제어 방법 | |
JP2011010290A (ja) | 画像データファイルの送信装置、および画像データファイルの伝送システム | |
US8773541B2 (en) | Image processing apparatus and method | |
JP2007243924A (ja) | デジタルカメラ、画像処理装置、それらの制御方法、プログラム | |
US20120176512A1 (en) | Image storage apparatus, image storage method, and control program executed in image storage apparatus | |
JP7548350B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2005278100A (ja) | デジタルカメラ | |
JP2011077654A (ja) | 撮像装置、その制御方法、及びプログラム | |
JP2003264729A (ja) | 電子カメラ | |
JP2004153369A (ja) | デジタルカメラ及びバックアップ装置 | |
JP4365932B2 (ja) | 撮像装置及びその制御方法及び記憶媒体 | |
JP4244539B2 (ja) | カメラの遠隔制御方法及びカメラシステム | |
JP4612874B2 (ja) | 撮像装置及びその制御方法 | |
JP3913046B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP4850958B2 (ja) | デジタルカメラ、その制御方法、プログラム | |
JP6635210B2 (ja) | 電子機器 | |
JP2005244296A (ja) | デジタルカメラ | |
JP3927470B2 (ja) | 撮影記録システム | |
JP2006287588A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、データファイル構造、コンピュータプログラム及び記憶媒体 | |
JP2006350447A (ja) | 携帯型メモリ | |
JP5476851B2 (ja) | 撮影装置 | |
JP2007318746A (ja) | 受信装置、送信装置、および伝送システム | |
JP2005005841A (ja) | デジタルカメラ | |
JP2005184063A (ja) | 画像記録装置および撮像装置 | |
JP2006086810A (ja) | 電子カメラ |