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JP2004126470A - 表示装置及び表示方法 - Google Patents

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JP2004126470A
JP2004126470A JP2002294087A JP2002294087A JP2004126470A JP 2004126470 A JP2004126470 A JP 2004126470A JP 2002294087 A JP2002294087 A JP 2002294087A JP 2002294087 A JP2002294087 A JP 2002294087A JP 2004126470 A JP2004126470 A JP 2004126470A
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Japan
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light
liquid crystal
green
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JP2002294087A
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English (en)
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Toshiaki Yoshihara
吉原 敏明
Tetsuya Makino
牧野 哲也
Keiichi Betsui
別井 圭一
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】表示画質の劣化を招くことなく、低消費電力化を図れるフィールド・シーケンシャル方式の表示装置を提供する。
【解決手段】階調数検出回路23にて、表示用の画素データにおける各色(赤,緑,青)の階調数を検出し、サブフレームに対応するそれぞれの色における全ての画素データの検出した階調数が略0である場合に、点灯/非点灯制御部24からバックライト制御回路35へ非点灯信号を送って、各色において全ての画素データの階調数が略0であるサブフレーム(各色において全ての画素データが”黒”となるサブフレーム)においては、その色に対応するLEDを点灯させない。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光スイッチング素子へ入射する各色の光の切替えと表示画像に応じた各色の表示データの光スイッチング素子への入力とを同期させて表示を行うフィールド・シーケンシャル方式の表示装置及び表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のいわゆる情報化社会の進展に伴って、パーソナルコンピュータ,PDA(Personal Digital Assistants)等に代表される電子機器が広く使用されるようになっている。このような電子機器の普及によって、オフィスでも屋外でも使用可能な携帯型の需要が発生しており、それらの小型・軽量化が要望されている。そのような目的を達成するための手段の一つとして液晶表示装置が広く使用されている。液晶表示装置は、単に小型・軽量化のみならず、バッテリ駆動される携帯型の電子機器の低消費電力化のためには必要不可欠な技術である。
【0003】
液晶表示装置は大別すると反射型と透過型とに分類される。反射型は液晶パネルの前面から入射した光線を液晶パネルの背面で反射させてその反射光で画像を視認させる構成であり、透過型は液晶パネルの背面に備えられた光源(バックライト)からの透過光で画像を視認させる構成である。反射型は環境条件によって反射光量が一定しなくて視認性に劣るため、特に、マルチカラーまたはフルカラー表示を行うパーソナルコンピュータ等の表示装置としては一般的に、カラーフィルタを用いた透過型のカラー液晶表示装置が使用されている。
【0004】
カラーフィルタを用いた透過型の液晶表示装置において、消費電力の低減化を図るために、バックライト点灯の必要性がない状態を検出して、その検出結果に基づいてバックライト点灯/消灯を制御することが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
カラー液晶表示装置は、現在、TFT(Thin Film Transistor)などのスイッチング素子を用いたTN(Twisted Nematic)型のものが広く使用されている。このTFT駆動のTN型液晶表示装置は、STN(Super Twisted Nematic)型に比して表示品質は高いが、液晶パネルの光透過率が現状では4%程度しかないので、高い画面輝度を得るためには高輝度のバックライトが必要になる。このため、バックライトによる消費電力が大きくなってしまう。また、カラーフィルタを用いたカラー表示であるため、1画素を3個の副画素で構成しなければならず、高精細化が困難であり、その表示色純度も十分ではない。
【0006】
このような問題を解決すべく、本発明者等は、印加電界に対する応答速度が高速な強誘電性液晶を用いた液晶素子である強誘電性液晶素子を使用し、同一画素を3原色で時分割発光させることによってカラー表示を行うフィールド・シーケンシャル方式の液晶表示装置を開発している。
【0007】
このような液晶表示装置は、数百〜数μ秒オーダの高速応答が可能な強誘電性液晶素子を用いた液晶パネルと、赤,緑,青色光が時分割で発光可能なバックライトとを組み合わせ、液晶素子のスイッチングとバックライトの発光とを同期させることによって、カラー表示を実現する。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−62571号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようなフィールド・シーケンシャル方式の表示装置は、カラーフィルタ方式の表示装置に比べて、副画素を必要としないので、より精細度が高い表示を容易に行うことができると共に、カラーフィルタを使用せずに光源の発光をそのまま表示に利用するため、高い輝度が得られる、表示色純度に優れる、光利用効率が高くて低消費電力であるなどの利点を有する。そして、携帯機器への適用を図るために、このフィールド・シーケンシャル方式の表示装置には更なる低消費電力化が求められている。
【0010】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、表示画質の劣化を招くことなく、低消費電力化を図れるフィールド・シーケンシャル方式の表示装置及び表示方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る表示装置は、光源から光スイッチング素子に入射される複数の色の光の順次的な切換えと表示画像に応じた各色の表示データの前記光スイッチング素子への入力とを同期させて表示を行うフィールド・シーケンシャル方式の表示装置において、前記光スイッチング素子に入射される各色の光に対応する表示データの明るさを表す指標が所定レベル以下であるか否かを検出する手段と、明るさが所定レベル以下である表示データに対応する色の光を出射する前記光源を非点灯とする手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
第1発明にあっては、各色における表示データの明るさを検出し、検出した明るさを表す指標が所定レベル以下である表示データに対応する色の光を出射する光源を点灯させない。具体的には、各色における表示データの階調数を検出し、表示データの階調数が大きくなるに従って表示が明るくなるとした場合、検出した階調数が略0である表示データに対応する色の光を出射する光源を点灯させない。よって、表示画質を劣化させることなく、低消費電力化が可能である。その色における表示データの階調数が略0である場合、その色の光源の点灯/非点灯に関係なく、表示画面はその色にとって”黒”表示となるので、光源を非点灯としても表示画質は変化せず、この結果、表示画質を劣化させることなく無駄な光源の点灯を排除できる。このような表示画質を劣化させずに低消費電力化を図れることは、光源を常時点灯させてカラーフィルタによって表示色を生成するカラーフィルタ方式の表示装置では実現できず、フィールド・シーケンシャル方式の表示装置に特有のものである。
【0013】
第2発明に係る表示装置は、第1発明において、前記光スイッチング素子に入射される複数の色の光は、赤色光、緑色光及び青色光であることを特徴とする。
【0014】
第2発明にあっては、光スイッチング素子に入射される複数の色の光が赤色光、緑色光及び青色光であるため、フルカラー表示が可能である。また、赤,緑,青の単色表示の場合には、光源を非点灯にしておく時間が長くなり、消費電力の大幅な低減を図れる。
【0015】
第3発明に係る表示装置は、第1発明において、前記光スイッチング素子に入射される複数の色の光は、赤色光、緑色光、青色光及び白色光であることを特徴とする。
【0016】
第3発明にあっては、光スイッチング素子に入射される複数の色の光が赤色光、緑色光、青色光及び白色光であるため、フルカラー表示が可能である。また、赤,緑,青の表示データの階調数r,g,bを、3色の共通部分の白の表示データの階調数wにより、r′=r−w,g′=g−w,b′=b−w,wの4色の表示データの階調数に変換する場合、白の階調数wは赤,緑,青の階調数r,g,bの中の最低階調数となることが一般的であり、変換後の階調数r′,g′,b′の少なくとも1つは0となる。従って、光源を非点灯とできる確率が増加する。特に、白黒表示の場合には、白のサブフレームのみで点灯され、赤,緑,青のサブフレームでは非点灯となるため、大幅な消費電力の低減が可能となる。なお、赤,緑,青の単色表示の場合に消費電力の大幅な低減を図れる点は、第2発明と同様である。
【0017】
第4発明に係る表示装置は、第1〜第3発明の何れかにおいて、前記光スイッチング素子に入射される光の照射領域が分割されており、分割された領域の表示データに基づいて、表示データに対応する色の光を出射する前記光源の点灯/消灯を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする。
【0018】
第4発明にあっては、光スイッチング素子に入射される光の分割された各照射領域毎に、各色における表示データの階調数に応じて光源の点灯/非点灯を制御する。よって、より細かい制御を行えるため、光源を非点灯とする割合が増加して、更なる消費電力の低減化を図れる。
【0019】
第5発明に係る表示装置は、第1〜第4発明の何れかにおいて、明るさを表す指標が所定レベル以下である表示データに対応する色の光を出射する前記光源を非点灯としている場合に、前記光スイッチング素子の駆動制御を停止させる停止手段を更に備えることを特徴とする。
【0020】
第5発明にあっては、光源を非点灯としている場合に、光スイッチング素子の駆動制御を停止させる。光源を非点灯としている際の表示画面はその色にとって”黒”表示となるので、”黒”表示を行うためには不必要な光スイッチング素子の駆動制御を抑制できて、消費電力の低減化を図れる。
【0021】
第6発明に係る表示装置は、第1〜第5発明の何れかにおいて、前記光スイッチング素子は、液晶パネルであることを特徴とする。
【0022】
第6発明にあっては、光スイッチング素子が液晶パネルであって、液晶表示装置における光源での電力消費を抑える。液晶表示装置の場合に、全消費電力に占める光源の消費電力は8,9割程度であるため、光源の電力消費を抑えられる本発明の効果は、液晶表示装置での消費電力の低減化に大いに寄与する。
【0023】
第7発明に係る表示装置は、第6発明において、前記液晶パネルで使用される液晶材料は、強誘電性液晶材料であることを特徴とする。
【0024】
第7発明にあっては、液晶材料として強誘電性液晶材料を用いることにより、フィールド・シーケンシャル方式の液晶表示装置に必要な2ms以下の高速応答を実現して、安定した表示を行う。
【0025】
第8発明に係る表示方法は、光源から光スイッチング素子に入射される複数の色の光の順次的な切換えと表示画像に応じた各色の表示データの前記光スイッチング素子への入力とを同期させてフィールド・シーケンシャル方式の表示を行う表示方法において、前記光スイッチング素子に入射される各色の光に対応する表示データの明るさを表す指標が所定レベル以下であるか否かを検出し、明るさが所定レベル以下である表示データに対応する色の光を出射する前記光源を非点灯とすることを特徴とする。
【0026】
第8発明にあっては、各色における表示データの明るさを検出し、検出した明るさを表す指標が所定レベル以下である表示データに対応する色の光を出射する光源を点灯させないようにしており、表示画質を劣化させることなく無駄な光源の点灯を排除して。低消費電力化を図る。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。なお、以下では、光スイッチング素子が液晶パネルである液晶表示装置を例として説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0028】
(第1実施の形態)
図1は第1実施の形態による液晶表示装置の回路構成を示すブロック図、図2は液晶パネル及びバックライトの模式的断面図、図3は液晶表示装置の全体の構成例を示す模式図、並びに、図4はバックライトの光源であるLEDアレイの構成例を示す図である。
【0029】
図1において、21,22は図2に断面構造が示されている液晶パネル及びバックライトを夫々示している。バックライト22は、図2に示されているように、赤,緑,青の各色を発光するLEDアレイ7と導光及び光拡散板6とで構成されている。
【0030】
図2及び図3で示されているように、液晶パネル21は上層(表面)側から下層(背面)側に、偏光フィルム1,ガラス基板2,共通電極3,ガラス基板4,偏光フィルム5をこの順に積層して構成されており、ガラス基板4の共通電極3側の面にはマトリクス状に配列された画素電極(ピクセル電極)40,40…が形成されている。
【0031】
これら共通電極3及び画素電極40,40…間には後述するデータドライバ32及びスキャンドライバ33等よりなる駆動部50が接続されている。データドライバ32は、信号線42を介してTFT(Thin Film Transistor)41と接続されており、スキャンドライバ33は、走査線43を介してTFT41と接続されている。TFT41はデータドライバ32及びスキャンドライバ33によりオン/オフ制御される。また個々の画素電極40,40…は、TFT41に接続されている。そのため、信号線42及びTFT41を介して与えられるデータドライバ32からの信号により、個々の画素の透過光強度が制御される。
【0032】
ガラス基板4上の画素電極40,40…の上面には配向膜12が、共通電極3の下面には配向膜11が夫々配置され、これらの配向膜11,12間に液晶物質が充填されて液晶層13が形成される。なお、14は液晶層13の層厚を保持するためのスペーサである。
【0033】
バックライト22は、液晶パネル21の下層(背面)側に位置し、発光領域を構成する導光及び光拡散板6の端面に臨ませた状態でLEDアレイ7が備えられている。このLEDアレイ7は図4に示されているように、導光及び光拡散板6と対向する面に3原色、即ち赤(R),緑(G),青(B)の各色を発光するLEDが順次的且つ反復して配列されている。そして、赤,緑,青の各サブフレームにおいては赤,緑,青のLEDを夫々点灯させ、白のサブフレームにおいては赤,緑,青のLEDを同時に点灯させる。導光及び光拡散板6はこのLEDアレイ7の各LEDから発光される光を自身の表面全体に導光すると共に上面へ拡散することにより、発光領域として機能する。
【0034】
この液晶パネル21と、赤,緑,青の時分割発光が可能であるバックライト22とを重ね合わせる。このバックライト22の点灯タイミング及び発光色は、液晶パネル21のデータ書込み/消去走査に同期して制御される。
【0035】
図1において、23は外部の例えばパーソナルコンピュータから表示用の画素データPDを入力し、各色(赤,緑,青)毎にその階調数を検出する階調数検出回路、24は検出された階調数に基づいて各色(赤,緑,青)に対応するLEDの点灯/非点灯を制御する点灯/非点灯制御部である。点灯/非点灯制御部24は、階調数検出回路23で検出された各サブフレームに対応するそれぞれの色(赤,緑,青)の全ての画素データPDの階調数が略0である場合に、非点灯信号をバックライト制御回路35へ出力する。バックライト制御回路35は、この非点灯信号を入力した場合に、その色に対応するサブフレームでLEDを非点灯とする。なお、本発明例では、画素データの階調数が大きくなるに従って表示が明るくなるとしており、その階調数が略0である場合、その表示は”黒”表示となる。
【0036】
31は、パーソナルコンピュータから同期信号SYNが入力され、表示に必要な各種の制御信号CSを生成する制御信号発生回路である。画像メモリ部30からは画素データPDが、データドライバ32へ出力される。画素データPD、及び印加電圧の極性を変えるための制御信号CSに基づき、データドライバ32を介して液晶パネル21には、極性が異なり大きさが略等しい電圧が、データ書込み走査時とデータ消去走査時とにそれぞれ印加される。
【0037】
また制御信号発生回路31からは制御信号CSが、基準電圧発生回路34,データドライバ32,スキャンドライバ33及びバックライト制御回路35へ夫々出力される。基準電圧発生回路34は、基準電圧VR1及びVR2を生成し、生成した基準電圧VR1をデータドライバ32へ、基準電圧VR2をスキャンドライバ33へ夫々出力する。データドライバ32は、画像メモリ部30からの画素データPDと制御信号発生回路31からの制御信号CSとに基づいて、画素電極40の信号線42に対して信号を出力する。この信号の出力に同期して、スキャンドライバ33は、画素電極40の走査線43をライン毎に順次的に走査する。またバックライト制御回路35は、駆動電圧をバックライト22に与えバックライト22のLEDアレイ7が有している赤,緑,青の各色のLEDを時分割して夫々発光させる。但し、点灯/非点灯制御部24から非点灯信号が入力された場合にはその色に対応するLEDを非点灯として発光させない。
【0038】
次に、本発明に係る液晶表示装置の動作について説明する。パーソナルコンピュータから階調数検出回路23へ表示用の画素データPDが入力され、その赤色,緑色,青色における階調数が検出され、その検出結果が点灯/非点灯制御部24へ送られ、各サブフレームに対応するそれぞれの色における全ての画素データPDの階調数が略0である場合に、非点灯信号が点灯/非点灯制御部24からバックライト制御回路35へ出力される。
【0039】
画像メモリ部30は、この画素データPDを一旦記憶した後、制御信号発生回路31から出力される制御信号CSを受け付けた際に、この画素データPDを出力する。制御信号発生回路31で発生された制御信号CSは、データドライバ32と、スキャンドライバ33と、基準電圧発生回路34と、バックライト制御回路35とに与えられる。基準電圧発生回路34は、制御信号CSを受けた場合に基準電圧VR1及びVR2を生成し、生成した基準電圧VR1をデータドライバ32へ、基準電圧VR2をスキャンドライバ33へ夫々出力する。
【0040】
データドライバ32は、制御信号CSを受けた場合に、画像メモリ部30から出力された画素データPDに基づいて、画素電極40の信号線42に対して信号を出力する。スキャンドライバ33は、制御信号CSを受けた場合に、画素電極40の走査線43をライン毎に順次的に走査する。データドライバ32からの信号の出力及びスキャンドライバ33の走査に従ってTFT41が駆動し、画素電極40に電圧が印加され、画素の透過光強度が制御される。
【0041】
バックライト制御回路35は、制御信号CSを受けた場合に駆動電圧をバックライト22に与えてバックライト22のLEDアレイ7が有している赤,緑,青の各色のLEDを時分割して発光させて、経時的に赤色光,緑色光,青色光を順次発光させる。但し、点灯/非点灯制御部24から非点灯信号が入力された場合には、その色のLEDを点灯させない。
【0042】
図5は、液晶表示装置における表示制御を示すタイムチャートの一例であり、図5(a)はバックライト22(LED)の赤,緑,青各色の点灯タイミング、図5(b)は液晶パネル21の各ラインの走査タイミング、図5(c)は液晶パネル21の発色状態を夫々示す。1フレームを3つのサブフレームに分割し、例えば図5(a)に示すように第1番目のサブフレームにおいて赤のLEDを、第2番目のサブフレームにおいて緑のLEDを、第3番目のサブフレームにおいて青のLEDを夫々点灯させる。但し、ある色について非点灯信号が点灯/非点灯制御部24から入力された場合には、その色に対応するサブフレームにおいてLEDを非点灯として、その色の光を出射させない。
【0043】
一方、図5(b)に示すとおり、液晶パネル21に対しては赤,緑,青の各色のサブフレーム中にデータ走査を2度行う。但し、1回目の走査(データ書込み走査)の開始タイミング(第1ラインへのタイミング)が各サブフレームの開始タイミングと一致するように、また2回目の走査(データ消去走査)の終了タイミング(最終ラインへのタイミング)が各サブフレームの終了タイミングと一致するようにタイミングを調整する。データ書込み走査にあっては、液晶パネル21の各画素には画素データに応じた電圧が供給され、光透過率の調整が行われる。これによって、フルカラー表示が可能となる。またデータ消去走査にあっては、データ書込み走査時と同じ大きさで逆極性の電圧が液晶パネルの各画素に供給され、液晶パネル21の各画素の表示が略黒となり、更に液晶への直流成分の印加が防止される。
【0044】
以下、具体例について説明する。画素電極40,40…(画素数640×480,対角3.2インチ)を有するTFT基板と共通電極3を有するガラス基板2とを洗浄した後、ポリイミドを塗布して200℃で1時間焼成することにより、約200Åのポリイミド膜を配向膜11,12として成膜した。更に、これらの配向膜11,12をレーヨン製の布でラビングし、ラビング方向が平行となるようにこれらの2枚の基板を重ね合わせ、両者間に平均粒径1.6μmのシリカ製のスペーサ14でギャップを保持した状態で重ね合わせて空パネルを作製した。この空パネルの配向膜11,12間に、ナフタレン系液晶を主成分とする双安定型の強誘電性液晶材料を封入して液晶層13とした。作製したパネルをクロスニコル状態の2枚の偏光フィルム1,5で挟んで液晶パネル21とし、一方の極性の電圧を印加したときの液晶分子ダイレクタの平均分子軸と一方の偏光フィルムの偏光軸とを略一致させて暗状態になるようにした。
【0045】
このようにして作製した液晶パネル21と、赤,緑,青の単色面発光スイッチングが可能なLEDアレイ7を光源としたバックライト22とを重ね合わせ、図5に示す駆動シーケンスに従って、フィールド・シーケンシャル方式によるカラー表示を行った。
【0046】
階調数検出回路23にて、表示データにおける各色(赤,緑,青)の階調数を検出し、サブフレーム内における全ての画素データの検出した階調数が略0である場合に、点灯/非点灯制御部24からバックライト制御回路35へ非点灯信号を送って、各色において全ての画素データの階調数が略0であるサブフレーム、言い換えると各色において全ての画素データが”黒”となるサブフレームにおいては、その色に対応するLEDを点灯させない。
【0047】
このような表示の結果、最大輝度(白輝度)を200cd/cm2 とした場合、自然画等のフルカラー表示及び白黒表示においては1Wの消費電力であったが、単色カラー表示(赤黒,緑黒,青黒表示)においては消費電力が400mWであった。
【0048】
本発明例のように赤,緑,青の表示データの階調数を検出することなく、赤,緑,青の各サブフレームにおいて常にLEDを点灯させる従来例の駆動シーケンスに従って表示した場合、自然画等のフルカラー表示及び白黒表示のみならず、単色カラー表示(赤黒,緑黒,青黒表示)においても、1Wの消費電力を要した。
【0049】
このような本発明例と従来例との表示における画質を比較したところ、両者に差異は感じられなかった。逆に、不必要なときにバックライトを非点灯とした本発明例では、従来例と比べて、黒輝度が低くなる傾向になってコントラスト比が向上すると共に、混色が抑えられて表示色純度も向上した。
【0050】
(第2実施の形態)
第2実施の形態では、入力される赤,緑,青の3色の画素データを赤,緑,青,白の4色の画素データに変換し、変換した4色の画素データを用いてフルカラー表示を行う。まず、この変換の手法について説明する。
【0051】
図6(a)は各フレームにおける元の赤(r),緑(g),青(b)の階調数を示しており、図6(b)は各フレームにおける変換後の赤(r′),緑(g′),青(b′),白(w)の階調数を示している。各フレームにおいて、赤,緑,青の画素データの階調数を比較して最低階調数を検出する。例えば、図6(a)に示す最初のフレームにおいては、緑表示のデータの階調数が最も低い。この場合、赤表示,青表示のサブフレームにおいては、比較前の赤,青の階調数(r,b)から緑の階調数(g)を差し引いた階調数(r′=r−g,b′=b−g)に応じた赤表示,青表示を行う。
【0052】
赤,緑,青の混合色である白表示のサブフレームにおいては、緑の階調数(g)に応じた白表示(w=g)を行う。なお、緑表示のサブフレームにおいても、比較前の緑の階調数(g)から緑の階調数(g)を差し引いた階調数(g′=g−g)に応じた緑表示を行うことになるが、その差し引いた階調数(g′)は0となるので、これは一般的に”黒”表示となる。
【0053】
そして、第2実施の形態では、この”黒”表示となる緑のサブフレームにおいて、緑のLEDを非点灯にする。このような変換処理にあっては、少なくとも1色の変換後の階調数が0となるので、光源を非点灯にできる確率が第1実施の形態よりも大きくなり、消費電力の更なる低減化を図れる。
【0054】
図7は、第2実施の形態における液晶表示装置の回路構成を示すブロック図である。図7において、図1と同一または同様の部材には同一番号を付している。なお、液晶パネル,バックライトの構成は、第1実施の形態と同様である。白色のサブフレームにおいては、LEDアレイ7における赤,緑,青のLEDを同時に点灯させる。
【0055】
図7において、25は、外部の例えばパーソナルコンピュータから入力される表示用の3色の画素データPDを、上述した手法に従って表示用の4色の画素データPD′に変換する画素データ変換回路25であり、画素データ変換回路25は、変換した画素データPD′を階調数検出回路23及び画像メモリ部30へ出力する。階調数検出回路23は、各色(赤,緑,青,白)毎にその階調数を検出し、検出結果を点灯/非点灯制御部24へ送る。点灯/非点灯制御部24は、階調数検出回路23で検出された各サブフレームに対応するそれぞれの色(赤,緑,青,白)の全ての変換画素データPD′の階調数が略0である場合に、非点灯信号をバックライト制御回路35へ出力する。バックライト制御回路35は、各サブフレームにおいて赤,緑,青,白の各発色光をバックライト22から出射させるが、この非点灯信号を入力した場合に、その色に対応するサブフレームでLEDを非点灯とする。
【0056】
なお、制御信号発生回路31,データドライバ32,スキャンドライバ33,基準電圧発生回路34等の他の部材の構成及び動作は、画素データPDが変換画素データPD′に変わるだけであって、第1実施の形態と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
【0057】
図8は、液晶表示装置における表示制御を示すタイムチャートの一例であり、図8(a)はバックライト22(LED)の赤,緑,青,白各色の点灯タイミング、図8(b)は液晶パネル21の各ラインの走査タイミング、図8(c)は液晶パネル21の発色状態を夫々示す。1フレームを4つのサブフレームに分割し、例えば図8(a)に示すように第1番目のサブフレームにおいて赤を、第2番目のサブフレームにおいて緑を、第3番目のサブフレームにおいて青を、第4番目のサブフレームにおいて白を夫々発光させる。但し、ある色について非点灯信号が点灯/非点灯制御部24から入力された場合には、その色に対応するサブフレームにおいてLEDを非点灯として、その色を発光させない。
【0058】
なお、各サブフレームにおける2回のデータ走査の内容(1回目のデータ書込み走査及び2回目のデータ消去走査)と各データ走査のタイミングとは、図5に示した第1実施の形態の場合と同じである。
【0059】
以下、具体例について説明する。まず、第1実施の形態と全く同様に、空パネルを作製した。この空パネルの配向膜11,12間に、高温側から等方相−コレステリック相−カイラルスメクチックC相の相転移系列を示す単安定型の強誘電性液晶材料を封入して液晶層13とし、コレステリック相からカイラルスメクチックC相への転移温度±3℃(100〜94℃)にて、液晶層13に直流3Vを印加することで配向処理を行った。配向処理は、液晶を等方相(120℃)まで一旦昇温させ、その後の冷却速度を−3℃/分に固定し、室温まで冷却することとした。このような配向処理により、一様な液晶配向を得ることができた。作製したパネルをクロスニコル状態の2枚の偏光フィルム1,5で挟んで液晶パネル21とし、電圧を印加しないときの液晶分子ダイレクタの平均分子軸と一方の偏光フィルムの偏光軸とを略一致させて暗状態になるようにした。
【0060】
このようにして作製した液晶パネル21と、赤,緑,青の単色面発光スイッチングが可能なLEDアレイ7を光源としたバックライト22とを重ね合わせ、図8に示す駆動シーケンスに従って、フィールド・シーケンシャル方式によるカラー表示を行った。なお、白のサブフレームにおいては、赤,緑,青のLEDを同時点灯させた。
【0061】
階調数検出回路23にて、変換後の表示データにおける各色(赤,緑,青,白)の階調数を検出し、サブフレーム内において検出した全ての変換画素データの階調数が略0である場合に、点灯/非点灯制御部24からバックライト制御回路35へ非点灯信号を送って、各色において全ての変換画素データの階調数が略0であるサブフレーム、言い換えると各色において全ての変換画素データが”黒”となるサブフレームにおいては、その色に対応するLEDを点灯させない。
【0062】
このような表示の結果、最大輝度(白輝度)を200cd/cm2 とした場合、自然画等のフルカラー表示においては1.44Wの消費電力であったが、白黒表示においては消費電力が740mW、単色カラー表示(赤黒,緑黒,青黒表示)においては消費電力が320mWとなり、第1実施の形態よりも低かった。
【0063】
本発明例のように赤,緑,青,白の表示データの階調数を検出することなく、赤,緑,青,白の各サブフレームにおいて常にLEDを点灯させる従来例の駆動シーケンスに従って表示した場合、自然画等のフルカラー表示及び白黒表示のみならず、単色カラー表示(赤黒,緑黒,青黒表示)においても、1.44Wの消費電力を要した。
【0064】
このような本発明例と従来例との表示における画質を比較したところ、両者に差異は感じられず、本発明例での表示画質が従来例に比べて劣化することはなかった。
【0065】
(第3実施の形態)
第3実施の形態では、液晶パネルに入射される光の照射領域を複数の領域に分割し、分割した各領域毎に、各色の画素データの階調数に応じて各色に対応する光源(LED)の点灯/非点灯を制御する。
【0066】
バックライト22の領域を、図9に示すように、9個の小領域22a〜22iに分割することにより、液晶パネル21への光照射領域を9個の小照射領域に分割する。そして、液晶パネル21の走査と同期させて各色のLEDの点灯/非点灯を制御することに加えて、各小照射領域毎に、赤,緑,青,白の画素データのの階調数を検出し、それぞれの色において小照射領域内における全ての画素データの階調数が略0である場合に、その小照射領域においてその色に対応するLEDを非点灯とする。
【0067】
第3実施の形態における液晶表示装置の回路構成は、図7に示す第2実施の形態の場合と同様である。画素データ変換回路25は、変換した画素データPD′を階調数検出回路23及び画像メモリ部30へ出力する。階調数検出回路23は、液晶パネル21の9個の小照射領域毎に、変換画素データPD′の各色(赤,緑,青,白)の階調数を検出し、検出結果を点灯/非点灯制御部24へ送る。点灯/非点灯制御部24は、階調数検出回路23で検出された各小照射領域内におけるそれぞれの色(赤,緑,青,白)の全ての変換画素データPD′の階調数が略0である場合に、非点灯信号をバックライト制御回路35へ出力する。バックライト制御回路35は、各小照射領域において赤,緑,青,白の各発色光をバックライト22から出射させるが、この非点灯信号を入力した場合に、その色に対応する各小照射領域でLEDを非点灯とする。
【0068】
図10は、液晶表示装置における表示制御を示すタイムチャートであり、図10(a)はバックライト22(LED)の点灯/非点灯タイミング、図10(b)は液晶パネルの各ラインの走査タイミングを夫々示す。図10(a)に示すように、1つのサブフレーム内において9個の小照射領域毎にバックライト22の点灯/非点灯を制御させており、点灯/非点灯制御部24から、ある色のある小照射領域について非点灯信号が入力された場合には、その色のその小照射領域においてLEDを非点灯として、その色を発光させない。なお、各サブフレームにおける2回のデータ走査の内容(1回目のデータ書込み走査及び2回目のデータ消去走査)と各データ走査のタイミングとは、図5,図8に示した第1,第2実施の形態の場合と同じである。
【0069】
以下、具体例について説明する。まず、前述した第2実施の形態と全く同様に、液晶パネル21を作製し、その作製した液晶パネル21と、赤,緑,青の単色面発光スイッチングが可能なLEDアレイ7を光源としたバックライト22とを重ね合わせ、図10に示す駆動シーケンスに従って、フィールド・シーケンシャル方式によるカラー表示を行った。なお、白のサブフレームにおいては、赤,緑,青のLEDを同時点灯させた。
【0070】
階調数検出回路23にて、変換後の表示データにおける各色(赤,緑,青,白)の階調数を各小照射領域毎に検出し、各小照射領域内において検出した全ての変換画素データの階調数が略0である場合に、点灯/非点灯制御部24からバックライト制御回路35へ非点灯信号を送って、各色において全ての変換画素データの階調数が略0である小照射領域、言い換えると各色において全ての変換画素データが”黒”となる小照射領域においては、その色に対応するLEDを点灯させない。
【0071】
このような表示の結果、最大輝度(白輝度)を200cd/cm2 とした場合、自然画等のフルカラー表示においては、最大でも960mWの消費電力であった。特に、パーソナルコンピュータ画面でのフルカラー表示においては、部分的に同じ色が表示されることが多いため、消費電力を有効に低減することができ、フルカラー表示でも、最小で590mWの消費電力を実現できた。また、白黒表示においては消費電力が520mW、単色カラー表示(赤黒,緑黒,青黒表示)においては消費電力が230mWとなり、第2実施の形態よりも低かった。
【0072】
本発明例と同じくバックライトを9個の小領域には分割するが、赤,緑,青,白の表示データの階調数を検出せずに赤,緑,青,白の各サブフレームにおいて常にLEDを点灯させる従来例の駆動シーケンスに従って表示した場合、自然画等のフルカラー表示及び白黒表示のみならず、単色カラー表示(赤黒,緑黒,青黒表示)においても、960mWの消費電力を要した。
【0073】
このような本発明例と従来例との表示における画質を比較したところ、両者に差異は感じられず、本発明例での表示画質が従来例に比べて劣化することはなかった。
【0074】
なお、上述した例では、4色(赤,緑,青,白)の画像データを用いる場合について説明したが、第3実施の形態における小照射領域毎の光源(LED)の点灯/非点灯の制御は、第1実施の形態のような3色(赤,緑,青)の画像データを用いる場合においても適用できることは勿論である。
【0075】
また、上述した第3実施の形態では、分割されたバックライト22の小領域の発光色(分割された液晶パネル21の小照射領域の表示色)は同一としたが、分割されたバックライト22の小領域毎に発光色(分割された液晶パネル21の小照射領域の表示色)を異ならせても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0076】
(第4実施の形態)
第4実施の形態では、表示データの階調数が略0であることを検出して、対応する色の光源を(LED)を非点灯としているときに、液晶パネルの駆動制御を行わないようにする。
【0077】
図11は第4実施の形態における液晶表示装置の回路構成を示すブロック図である。図11において、図1と同一または同様の部材には同一番号を付している。なお、液晶パネル,バックライトの構成は、第1実施の形態と同様である。
【0078】
階調数検出回路23にて、各サブフレームに対応するそれぞれの色(赤,緑,青)における全ての画素データPDの階調数が略0であることが検出された場合、点灯/非点灯制御部24は、非点灯信号をバックライト制御回路35だけでなく制御信号発生回路31へも出力する。バックライト制御回路35は、この非点灯信号を入力した場合に、その色に対応するサブフレームでLEDを非点灯とする。また、制御信号発生回路31は、この非点灯信号を入力した場合に、制御信号CSを送出せず、液晶パネル21の駆動を停止させる。
【0079】
以下、具体例について説明する。まず、前述した第1実施の形態と全く同様に、液晶パネル21を作製し、その作製した液晶パネル21と、赤,緑,青の単色面発光スイッチングが可能なLEDアレイ7を光源としたバックライト22とを重ね合わせ、図5に示す駆動シーケンスに従って、フィールド・シーケンシャル方式によるカラー表示を行った。
【0080】
階調数検出回路23にて、表示データにおける各色(赤,緑,青)の階調数を検出し、各サブフレーム内における全ての画素データの検出した階調数が略0である場合に、点灯/非点灯制御部24からバックライト制御回路35及び制御信号発生回路31へ非点灯信号を送る。そして、各色において全ての画素データの階調数が略0であるサブフレーム、言い換えると各色において全ての画素データが”黒”となるサブフレームにおいては、第1実施の形態と同様にその色に対応するLEDを点灯させず、更に、液晶パネル21の駆動も行わない。
【0081】
このような表示の結果、最大輝度(白輝度)を200cd/cm2 とした場合、自然画等のフルカラー表示及び白黒表示においては1Wの消費電力であったが、単色カラー表示(赤黒,緑黒,青黒表示)においては消費電力が340mWと低かった。
【0082】
第4実施の形態における表示画質は、従来例の表示画質と遜色がなく、画質の劣化は見られなかった。
【0083】
なお、上述した例では、3色(赤,緑,青)の画素データを用いる場合について説明したが、第4実施の形態における液晶パネルの駆動停止の手法は、第2,第3実施の形態のような4色(赤,緑,青,白)の画素データを用いる場合においても適用できることは勿論である。また、第3実施の形態で説明した小照射領域毎の光源(LED)の点灯/非点灯の制御と、この第4実施の形態における液晶パネルの駆動停止の手法とを結び付けることも可能である。
【0084】
なお、光スイッチング素子として液晶パネルを用いる液晶表示装置を例として説明したが、フィールド・シーケンシャル方式にて表示を行うようにした表示装置であれば、他の光スイッチング素子、例えばディジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等を用いた他の表示装置であっても、本発明を同様に適用できることは勿論である。
【0085】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、明るさを表す指標が所定レベル以下である表示データに対応する色の光を出射する光源を非点灯とするようにしたので、具体的には、各色における表示データの階調数を検出し、表示データの階調数が大きくなるに従って表示が明るくなるとした場合、検出した階調数が略0である表示データに対応する色の光を出射する光源を非点灯とするようにしたので、無駄な光源の点灯を排除して、表示画質の劣化を招かずに低消費電力化を図ることができる。特に、同一色での表示が多く見られる、モニタ画面での表示、パーソナルコンピュータでの画面表示、特定のキャラクタの表示等において、本発明における低消費電力化の効果は大きくなる。
【0086】
また、本発明では、光スイッチング素子に入射される光の分割された各照射領域毎に、各色における表示データの階調数に応じて光源の点灯/非点灯を制御するようにしたので、より細かい制御を行えるため、光源を非点灯とする割合が増加して、更なる消費電力の低減化を図ることができる。
【0087】
更に、本発明では、光源を非点灯としている場合に、光スイッチング素子の駆動制御を停止させるようにしたので、光源を非点灯としている際の表示画面はその色にとって”黒”表示となるため、”黒”表示を行うためには不必要な光スイッチング素子の駆動制御を抑制できて、更なる消費電力の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置(第1実施の形態)の回路構成を示すブロック図である。
【図2】液晶パネル及びバックライトの模式的断面図である。
【図3】液晶表示装置の全体の構成例を示す模式図である。
【図4】LEDアレイの構成例を示す図である。
【図5】本発明の液晶表示装置(第1,第4実施の形態)における表示制御を示すタイムチャートである。
【図6】本発明の液晶表示装置(第2,第3実施の形態)における画素データの変換例を示す図である。
【図7】本発明の液晶表示装置(第2,第3実施の形態)の回路構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の液晶表示装置(第2実施の形態)における表示制御を示すタイムチャートである。
【図9】本発明の液晶表示装置(第3実施の形態)におけるバックライトの分割例を示す図である。
【図10】本発明の液晶表示装置(第3実施の形態)における表示制御を示すタイムチャートである。
【図11】本発明の液晶表示装置(第4実施の形態)の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 共通電極
7 LEDアレイ
21 液晶パネル
22 バックライト
23 階調数検出回路
24 点灯/非点灯制御部
25 画素データ変換回路
31 制御信号発生回路
35 バックライト制御回路

Claims (8)

  1. 光源から光スイッチング素子に入射される複数の色の光の順次的な切換えと表示画像に応じた各色の表示データの前記光スイッチング素子への入力とを同期させて表示を行うフィールド・シーケンシャル方式の表示装置において、前記光スイッチング素子に入射される各色の光に対応する表示データの明るさを表す指標が所定レベル以下であるか否かを検出する手段と、明るさが所定レベル以下である表示データに対応する色の光を出射する前記光源を非点灯とする手段とを備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記光スイッチング素子に入射される複数の色の光は、赤色光、緑色光及び青色光であることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記光スイッチング素子に入射される複数の色の光は、赤色光、緑色光、青色光及び白色光であることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  4. 前記光スイッチング素子に入射される光の照射領域が分割されており、分割された領域の表示データに基づいて、表示データに対応する色の光を出射する前記光源の点灯/消灯を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の表示装置。
  5. 明るさを表す指標が所定レベル以下である表示データに対応する色の光を出射する前記光源を非点灯としている場合に、前記光スイッチング素子の駆動制御を停止させる停止手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の表示装置。
  6. 前記光スイッチング素子は、液晶パネルであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の表示装置。
  7. 前記液晶パネルで使用される液晶材料は、強誘電性液晶材料であることを特徴とする請求項6記載の表示装置。
  8. 光源から光スイッチング素子に入射される複数の色の光の順次的な切換えと表示画像に応じた各色の表示データの前記光スイッチング素子への入力とを同期させてフィールド・シーケンシャル方式の表示を行う表示方法において、前記光スイッチング素子に入射される各色の光に対応する表示データの明るさを表す指標が所定レベル以下であるか否かを検出し、明るさが所定レベル以下である表示データに対応する色の光を出射する前記光源を非点灯とすることを特徴とする表示方法。
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