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JP2004115771A - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 Download PDF

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JP2004115771A
JP2004115771A JP2002319013A JP2002319013A JP2004115771A JP 2004115771 A JP2004115771 A JP 2004115771A JP 2002319013 A JP2002319013 A JP 2002319013A JP 2002319013 A JP2002319013 A JP 2002319013A JP 2004115771 A JP2004115771 A JP 2004115771A
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Kenji Horie
堀江 賢治
Takashi Sugihara
杉原 敬
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Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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Abstract

【課題】無溶剤型で、硬化性、耐割れ性ともに優れ、過度の活性エネルギー線を照射しても密着性が良好なウレタン(メタ)アクリレート樹脂系活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】1分子当り2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物(a)、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール及びポリテトラメチレンエーテルグリコールから選ばれる少なくとも1種のポリオール(b)、及び水酸基含有アクリレートと水酸基含有メタクリレートの混合物(c)を反応させて得られる、末端に(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート樹脂(A)、並びに反応性希釈剤(B)を含有してなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無溶剤で使用可能であり、過度の活性エネルギー線を照射しても基材に対して又は層間での密着性が良好であり、塗膜表面の硬化性に優れ、過酷な寒熱条件下においても耐割れ性に優れた塗膜が得られる木工塗料用活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】活性エネルギー線硬化は、省エネルギー、省スペース、短時間硬化等の利点を有し、近年その利用範囲が拡大している。中でも反応性希釈剤を配合した無溶剤系活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が注目されている。無溶剤系活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の構成は、重合性オリゴマー、反応性希釈剤、重合開始剤(電子線硬化の場合は不要)、着色剤、その他添加剤等からなる。
重合性オリゴマーとしては不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂等が用いられ、それらの中で特に木工塗装においては速硬化性であり、樹脂設計の自由度が大きいことからウレタン(メタ)アクリレート樹脂が多く使用されている。例えばウレタン(メタ)アクリレート樹脂を含有する硬化性樹脂組成物は、特開平08−25964号公報、特開平10−130345号公報に開示されている。これらのウレタン(メタ)アクリレート樹脂は、無溶剤で設計されているが、過度の活性エネルギー線を照射すると密着性が低下するとういう欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら従来技術の欠点をなくした、無溶剤型で、硬化性や耐割れ性に優れた、過度の活性エネルギー線を照射しても密着性が良好なウレタン(メタ)アクリレート樹脂系活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課題を解決するために鋭意研究を行った。その結果、1分子当り2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物(a)、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール及びポリテトラメチレンエーテルグリコールから選ばれる少なくとも1種のポリオール(b)、及び水酸基含有アクリレートと水酸基含有メタクリレートの混合物(c)を反応させて得られる、末端に(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート樹脂(A)、並びに反応性希釈剤(B)からなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を用いれば、この課題を達成できることを見出した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリイソシアネート化合物(a)はトリレンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物を用いることができる。
【0006】さらには、上記の各種ジイソシアネート化合物と水とを反応させて得られるビュレット型ポリイソシアネート化合物、または上記の各種ジイソシアネート化合物とトリメチロールプロパン等の多価アルコールとを反応させて得られるアダクト型ポリイソシアネート化合物、または上記の各種ジイソシアネート化合物をイソシアヌレート化せしめて得られる多量体等を用いることができる。
【0007】本発明において、(b)成分のポリエステルポリオールは多価カルボン酸と多価アルコールをエステル化反応させて得られるものである。
【0008】多価カルボン酸としては、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸等公知慣用のものが挙げられる。
【0009】多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル1,5−ペンタンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸等公知慣用のものが挙げられる。
【0010】本発明において(b)成分のポリカプロラクトンポリオールは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール,ビスフェノールAのエチレンオキサイド,もしくはプロピレンオキサイド付加物、グリセリン,トリメチロールプロパン、トリメチロールメタンペンタエリスリトール等公知慣用の多価アルコールのε−カプロラクトン付加物等が挙げられる。
【0011】本発明において(b)成分のポリテトラメチレンエーテルグリコールは、テトラヒドロフランをカチオン重合して造られる公知慣用のものが挙げられる。
【0012】また必要に応じて2価のポリオール、もしくは2価のポリアミンを鎖伸長剤として使用してもよい。
【0013】2価のポリオールとしてはエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール,1,6−ヘキサンジオール,3−メチル1,5−ペンタンジオール、ビスフェノールAのエチレレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイド付加物等公知慣用のものが挙げられる。
【0014】2価のポリアミンとしてはエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジアミン、水添トリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン水添ジフェニルメタンジアミン、トリジンアミン、ナフタリンジアミン、イソホロンジアミン、キシレンジアミン、水添キシレンジアミン等公知慣用のものが挙げられる。
【0015】本発明において(c)成分の水酸基含有アクリレートは、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ブタンジオールモノアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートのカプロラクトン変性物、グリシドールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等公知慣用のものが挙げられる。
【0016】本発明において(c)成分の水酸基含有メタクリレートは2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ブタンジオールモノメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートのカプロラクトン変性物、グリシドールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート等公知慣用のものが挙げられる。
【0017】本発明において水酸基含有アクリレートと水酸基含有メタクリレートの混合物(c)は、水酸基含有アクリレートと水酸基含有メタクリレートをモル比で95:5〜50:50(好ましくは90:10〜75:25)の混合比とするのが望ましい。アクリレートの割合が、この範囲より多いと過度の活性エネルギー線を照射した場合に密着性が低下する。また、アクリレートの割合がこの範囲より少ないと硬化性が劣る。
【0018】本発明においてはポリイソシアネート化合物(a)、ポリオール(b)、及び水酸基含有アクリレートと水酸基含有メタクリレートの混合物(c)を反応させる必要がある。その方法としては、ポリオール(b)の水酸基を利用し、ポリイソシアネート化合物(a)を介して水酸基含有アクリレートと水酸基含有メタクリレートの混合物(c)を分子末端に付加することができる。この際に、(I) ポリオール(b)とポリイソシアネート化合物(a)を反応させて末端イソシアネートオリゴマーとし、水酸基含有アクリレートと水酸基含有メタクリレートの混合物(c)を付加させる方法、(II) ポリオール(b)と、水酸基含有アクリレートと水酸基含有メタクリレートの混合物(c)とを混合し、ポリイソシアネート化合物(a)を加えて反応させる方法のどちらで行なってもよい。また、これらの反応を反応性希釈剤中で行う方法、また得られたウレタン(メタ)アクリレートを反応性希釈剤で溶解する方法のどちらで行ってもよい。
【0019】本発明に使用される反応性希釈剤(B)としては、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルカプロラクタム、(メタ)アクリロイルモルホリン、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の公知慣用のものが挙げられる。
【0020】本発明においてウレタン(メタ)アクリレート樹脂(A)と反応性希釈剤(B)の質量比は95:5〜25:75(好ましくは70:30〜25:75)とするのが望ましい。反応性希釈剤(B)が、この範囲より少ないと活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の粘度が高く塗工しにくくなり、またこの範囲より多いと基材への密着性が低下する。
【0021】本発明において紫外線を照射することにより硬化させる場合、光重合開始剤を併用することができる。光重合性開始剤としては、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンゾフェノン等の公知慣用のものが挙げられる。これらの光重合開始剤は、単独でまたは2種類以上組合せて用いることができる。
【0022】これらの光重合開始剤の使用割合は,前記ウレタン(メタ)アクリレート樹脂(A)並びに反応性希釈剤(B)の合計100質量部に対して、1〜10質量部であるのが望ましく、2〜7質量部使用するのがより望ましい。この量が1質量部未満であると、硬化性が充分でなく、10質量部を超えると、得られた塗膜の物性が低下する。
【0023】本発明において電子線を照射することにより硬化させる場合、公知の電子線照射装置を使用することができる。電子線の照射量は1〜5Mradである必要があり、2〜3.5Mradであるのがより望ましい。照射量が1Mradより少ないと硬化が不十分となり、5Mradより多いと基材を損傷させる恐れがある。
【0024】さらに、必要に応じて各種の重合禁止剤を添加することもできる。
【0025】重合禁止剤としてはハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ベンゾキノン、p−t−ブチルカテコール、2,6−ジブチル−4−メチルフェノール等の公知慣用のものが挙げられる。
【0026】また、必要に応じて、上記以外の各種添加剤、たとえば、酸化防止剤、消泡剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、顔料等の公知慣用のものを添加することもできる。
【0027】
【実施例】以下に、実施例を具体的に挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下「部」、「%」とは、特に断りのない限り「質量部」、「質量%」のことである。
【0028】製造例1(ウレタン(メタ)アクリレート樹脂Aの合成)
撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備したフラスコに、「テスラック2455」[日立化成ポリマー(株)製のポリエステルポリオール(1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール及びアジピン酸のポリエステルポリオール、数平均分子量2000)]2000部を仕込んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系内を60℃まで昇温し、均一に溶解した後、トリレンジイソシアネート348部を加え、さらに100℃まで昇温し、6時間保温した。その後、90℃に降温し、窒素ガスの吹き込みを中止し、2−ヒドロキシエチルアクリレート208.8部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート26部、ハイドロキノンモノメチルエーテル2部を加え、7時間保温してIR測定の結果、イソシアネート基が消失したことを確認し反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂Aを得た。
【0029】製造例2(ウレタン(メタ)アクリレート樹脂Bの合成)
撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備したフラスコに、「PTMG2000(商品名)」[三菱化学(株)製のポリテトラメチレンエーテルグリコール、数平均分子量2000]2000部を仕込んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系内を60℃まで昇温し、均一に溶解した後、イソホロンジイソシアネート444部を加え、その後100℃まで昇温し、6時間保温した。その後、90℃に降温し、窒素ガスの吹き込みを中止し、2−ヒドロキシエチルアクリレート139.2部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート104部、ハイドロキノンモノメチルエーテル2.2部を加え、7時間保温してIR測定の結果、イソシアネート基が消失したことを確認し反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂Bを得た。
【0030】製造例3(ウレタンアクリレート樹脂Cの合成)
撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備したフラスコに、「テスラック2455」[日立化成ポリマー(株)製のポリエステルポリオール(1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール及びアジピン酸のポリエステルポリオール、数平均分子量2000)]2000部を仕込んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系内を60℃まで昇温し、均一に溶解した後、トリレンジイソシアネート348部を加え、さらに100℃まで昇温し、6時間保温した。その後、90℃に降温し、窒素ガスの吹き込みを中止し、2−ヒドロキシエチルアクリレート232部、ハイドロキノンモノメチルエーテル2部を加え、7時間保温してIR測定の結果、イソシアネート基が消失したことを確認し反応を終了し、ウレタンアクリレート樹脂Cを得た。
【0031】製造例4(ウレタン(メタ)アクリレート樹脂Dの合成)
撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備したフラスコに、「PTMG2000(商品名)」[三菱化学(株)製のポリテトラメチレンエーテルグリコール、数平均分子量2000]2000部を仕込んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系内を60℃まで昇温し、均一に溶解した後、イソホロンジイソシアネート444部を加え、その後100℃まで昇温し、6時間保温した。その後、90℃に降温し、窒素ガスの吹き込みを中止し、2−ヒドロキシエチルアクリレート92.8部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート156部、ハイドロキノンモノメチルエーテル2.2部を加え、7時間保温してIR測定の結果、イソシアネート基が消失したことを確認し反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂Dを得た。
【0032】合成例1〜4のアクリレートとメタクリレートの割合を表1に示す。
【表1】
Figure 2004115771
【0033】実施例1
製造例1で得られたウレタン(メタ)アクリレート樹脂Aを60部、アクリロイルモルホリン(株式会社興人製)40部に光重合開始剤(チバガイギー社製、イルガキュアー184)を3%加えて均一に混合することにより試験用活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を調製した。
【0034】実施例2
製造例2で得られたウレタン(メタ)アクリレート樹脂Bを50部、トリプロピレングリコールジアクリレート(美源社製 ミラマーM220)50部に光重合開始剤(チバガイギー社製、イルガキュアー184)を3%加えて均一に混合することにより試験用活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を調製した。
【0035】実施例3、比較例1〜3
表2に示すように、実施例1と同様にして試験用活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を調製した。
【表2】
Figure 2004115771
【0036】(1)硬化性試験
試験用活性エネルギー線硬化性樹脂組成物をガラス板にアプリケーターで厚み25μmに塗布し、高圧水銀灯(80W/cm)1灯、照射距離15cm、コンベアースピード20m/分の条件でUV照射して、硬化するまでのパス回数を調べた。
【0037】(2)密着性
15cm角の突板合板にバーコーターで試験用活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を25g/mで塗布し、高圧水銀灯(80W/cm)1灯、照射距離15cm、コンベアースピード20m/分の条件で250mJ/cm及び500mJ/cm(500mJ/cmは過照射試験、通常は250mJ/cm程度)UV照射した。その塗膜上に、同じ試験用硬化性樹脂組成物を同条件で塗布、UV照射したものを試験板とした。この試験板にカッターナイフで100個の2mm角の碁盤目を付け、基材−塗膜間および塗膜層間の密着性をセロテープ剥離試験で行い、残った数を数えた。
【0038】(3)耐割れ性
15cm角の突板合板にバーコーターで試験用活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を25g/m塗布し、高圧水銀灯(80W/cm)1灯、照射距離15cm、コンベアースピード20m/分の条件で500mJ/cm(過照射量)UV照射した。その塗膜上に試験用中塗り塗料(東亜合成製 アロニックスM−7100/ミラマーM220=8/2)を20g/m塗布し、500mJ/cm(過照射量)UV照射した。その塗膜上に試験用上塗り塗料(日立化成ポリマー製 テスラック2321/ミラマーM220=1/1)を15g/m塗布し、500mJ/cmUV照射して試験板を作製した。試験板を80℃で2時間及び−20℃で2時間の寒熱繰返し条件で2回処理した後、塗膜に発生した割れの長さを測定した。
【表3】
Figure 2004115771
【発明の効果】実施例と比較例で検証したように本発明によれば、無溶剤型で、硬化性、耐割れ性ともに優れ、過度のUV光線を照射する条件下においても基材−塗膜間、塗膜−塗膜間ともに密着性に優れることは明らかである。

Claims (4)

  1. 1分子当り2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物(a)、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール及びポリテトラメチレンエーテルグリコールから選ばれる少なくとも1種のポリオール(b)、及び水酸基含有アクリレートと水酸基含有メタクリレートの混合物(c)を反応させて得られる、末端に(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート樹脂(A)、並びに反応性希釈剤(B)からなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  2. (c)の成分である水酸基含有アクリレートと水酸基含有メタクリレートのモル比が95:5〜50:50であることを特徴とする請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  3. 上記ウレタン(メタ)アクリレート樹脂(A)と反応性希釈剤(B)の質量比が95:5〜25:75からなることを特徴とする請求項1〜2に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  4. 活性エネルギー線が紫外線または電子線であることを特徴とする請求項1〜4に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
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