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JP2004082126A - スライディングノズル用プレート耐火物 - Google Patents

スライディングノズル用プレート耐火物 Download PDF

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Publication number
JP2004082126A
JP2004082126A JP2002198488A JP2002198488A JP2004082126A JP 2004082126 A JP2004082126 A JP 2004082126A JP 2002198488 A JP2002198488 A JP 2002198488A JP 2002198488 A JP2002198488 A JP 2002198488A JP 2004082126 A JP2004082126 A JP 2004082126A
Authority
JP
Japan
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plate
aluminum
refractory
strength
sliding nozzle
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002198488A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kawasaki
川崎 康司
Kimiaki Sasaki
佐々木 王明
Hitoyoshi Kinoshita
木下 人好
Seijiro Tanaka
田中 征二郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Refractories Corp
Original Assignee
Kawasaki Refractories Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawasaki Refractories Co Ltd filed Critical Kawasaki Refractories Co Ltd
Priority to JP2002198488A priority Critical patent/JP2004082126A/ja
Publication of JP2004082126A publication Critical patent/JP2004082126A/ja
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Abstract

【課題】常温から使用時の温度までの強度が高く、耐酸化性、耐食性に優れた不焼成スライディングノズル用プレート耐火物を提供する。
【解決手段】耐火性無機材料および炭素質原料と、アルミニウム−マグネシウム合金及びアルミニウムの内の少なくとも1種を0.5〜15重量%と、硼素化合物0.1〜5重量%を混練・乾燥して、不焼成スライディングノズル用プレート耐火物を生成する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライディングノズル用プレート耐火物(以下「SNプレート」と略す)、特に不焼成SNプレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
取鍋、タンディッシュ等に付設されるスライディングノズル装置は、それぞれに流出孔を穿孔した複数枚のSNプレートを摺動し、その流出孔の開閉で溶鋼の流量制御を行なうものである。そのために、SNプレートは損傷を受けるのであるが、SNプレートの損傷の形態としては、溶鋼流による磨耗、急激な熱スポーリングによる割れ、摺動面での磨耗損傷あるいはカーボンの酸化による組織劣化に起因する面荒れ等に加えて溶鋼またはスラグによる化学的侵食を受ける。したがってSNプレートは、耐磨耗性、耐熱スポーリング性、耐酸化性、耐食性をバランスよく具備することが求められる。
【0003】
SNプレートとしては、従来ハイアルミナ材質が使用されてきたが、ハイアルミナ材質には、耐用性向上を目的として、タールもしくはピッチを含浸していた。これにより安定した使用が可能であった。しかし、操業中にタール、ピッチが発煙することにより、作業環境の悪化及び摺動装置へのタール及びピッチの付着による、操作性の悪化が大きな問題となっていた。このため、タールもしくはピッチを含浸しない、あるいは揮発分を完全に除去した不発煙性の焼成アルミナ−カーボン質プレートが開発されて使用されている。
【0004】
アルミナ−カーボン質プレートは耐食性、耐熱スポーリング性及びその他、具備すべき条件をバランスよく有し、高耐用にて使用されてきた。しかし、高耐用化が進むにつれ、熱スポーリングによる亀裂から空気が流入することにより、V字溶損が発生する場合があり、更に、耐熱スポーリング性の向上が望まれてきた。近年、更なる耐熱スポーリング性の向上と製造コストの低減を目標として、不焼成アルミナ−カーボン質プレートが開発されている。しかし、最近、操業条件がますます過酷になり、更なる高耐用化が望まれている。
【0005】
不焼成アルミナ−カーボン質プレートの寿命を律速する要因として、プレート面間からの空気流入により、カーボンが酸化され、組織が脆弱化することによる面荒れやエッジ部の損傷、中間温度域での強度劣化にともなう剥離が考えられる。また、近年多く生産されるCa添加鋼では、カーボンの酸化により露出した骨材とCaの反応による馬蹄形の溶損が発生し、低耐用の要因になっている。従って、不焼成アルミナ−カーボン質プレートの高耐用化を図るには、耐酸化性の向上と中間温度域での強度劣化防止が有効な手段と考えられる。
【0006】
勿論この問題に対しては、例えば、特開平6−135765および特開平7−290232では、シリコ−ン変性フェノール樹脂を添加することによって酸化防止効果と1000℃以下の中間温度域での強度低下抑制を狙っており、更に、特開平7−290231ではボロン変性フェノール樹脂を添加し、中間温度域での耐酸化防止効果と強度低下抑制を狙っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平6−135765および特開平7−290232に開示する技術では目的とする酸化防止と1000℃以下の中間温度域での強度低下防止に効果がある半面、実使用時に溶鋼が通過するSNプレートの内孔および摺動面が過熱され、かつわずかな酸素が存在すると、上述した添加物はシリカの生成を促す。その結果、SNプレート自体の耐食性が著しく悪化することは明らかである。この理由として、新たに生成したシリカはSNプレート中のアルミナおよび鋼中のFeOとの反応により低融点物質を生成するために、耐食性の劣化を促すことが考えられる。また、特開平7−290231に開示する技術では、ボロン変性フェノール樹脂を添加すると、成形性が低下し、得られたれんがは高気孔率、かつ、低かさ比重になり、強度及び耐食性が低下する。すなわち、不焼成SNプレートの耐酸化性、中間温度域の強度は向上するが、耐食性の低下が否めず、耐用性向上が不十分であるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の事情に基づいて提案されたものであって、常温から使用時の温度までの強度が高く、耐酸化性、耐食性に優れた不焼成SNプレートを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。すなわち、本発明の不焼成SNプレートは、耐火性無機材料および炭素質原料と、アルミニウム−マグネシウム合金及びアルミニウムの内の少なくとも1種を0.5〜15重量%と、硼素化合物0.1〜5重量%からなっている。
【0010】
これにより、常温から使用時の温度までの強度が高く、耐酸化性、耐食性に優れた不焼成SNプレートを得ている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例を参照しながら詳細に説明する。本発明のSNプレートに用いられる骨材としての耐火性無機材料としては、従来から骨材として用いられている各種酸化物(例えば、アルミナ、シリカ、ジルコニア、マグネシア、スピネルなど)、あるいはそれらの複合酸化物、炭化物、窒化物および各種炭素類の内の少なくとも1種以上が選ばれ、材質および粒度構成は使用条件によって従来からの範囲内で任意に選定すればよい。これに対して有機質結合剤を添加して製造する。
【0012】
しかしながら、これだけでは500〜800℃付近で著しい強度劣化を起こす。そこでこれらの問題の対策として、アルミニウム−マグネシウム合金およびアルミニウムの添加を行なう。アルミニウム−マグネシウム合金の融点は450℃、およびアルミニウムの融点は670℃と低く、使用時の昇温過程でそれぞれ順次、軟化・溶融する。これによって生じる耐火性骨材粒の再配列に基づく保持機能に加えて、800℃ではAl4C3の生成により、高強度化する。すなわち、従来の不焼成れんがで強度劣化が起こる温度域において、効果的な強度補強が行なわれる。
【0013】
さらに、アルミニウム−マグネシウム合金は反応性に優れており、使用時の1000℃付近でアルミナ、マグネシア、スピネル等を生成し、耐食性向上にも効果的である。添加量としては0.5〜15重量%が適当で、0.5重量%未満であるとその効果は認められず、15重量%を超えると、アルミニウム−マグネシア合金及びアルミニウムの軟化もしくは溶融による磨耗あるいは流出損傷が逆に助長されるためである。また、アルミニウムがSNプレート使用時に、れんが組織内で(1)式で表されるような反応をするため、熱膨張率の大きいAl4C3が加熱、冷却の繰り返しの中で組織の亀裂を助長するためである。
【0014】
【化1】
Figure 2004082126
【0015】
上述の金属の添加によって、高強度化による耐酸化性も向上するが、これらの金属の添加だけでは耐酸化性への効果は十分でない。そこで本発明では、ホウ素化合物を0.1〜5重量%添加することで、耐酸化性を向上させた。添加するホウ素化合物には、B4C、ZrB2、AlB2、TiB2、CaB6等がある。このホウ素化合物は、800℃以上では酸素と反応するB2O3からなるガラス質被膜を形成し、この被膜がカーボンの酸化を抑制するとともに、強度を向上させるものと考えられる。ホウ素化合物の添加量は0.1重量%未満では、十分な耐酸化効果が得られず、5重量%を超えると、ガラス質生成物により耐食性が低下し、かつ、コスト的にも不利である。尚、本発明で使用するホウ素化合物の粒径は100μm以下のものが望ましい。粒径が100μmを超えると混練性が悪くなり、れんが組織の中の均一分散性に欠け、耐酸化性が低下するからである。
【0016】
以上に示した所定量の耐火性無機材質、炭素質原料、アルミニウム−マグネシウム合金およびアルミニウムの内の1種以上、ホウ素化合物に有機質結合剤を加えてミキサーにて混練する。混練後の配合物を耐火れんがの成形に用いる通常の成形機、例えばフリクションプレス、オイルプレスなどにより成形し、その後、成形体の乾燥を行なう。乾燥は有機質結合剤、例えば熱硬化性樹脂中の溶剤成分を揮発させることと硬化させる目的で、通常は温度100〜300℃の下で行なわれる。温度100℃以下であると有機質結合剤の硬化が十分でなく、強度は低くなり、また、300℃以上では有機質結合剤の分解がはじまり、れんがの気孔率が上昇し、耐食性が低下するためである。
【0017】
以上のように本発明によるSNプレートは、ボンド形態が焼成SNプレートとは異なるので、非常に優れた耐熱スポーリング性を有するとともに、耐酸化性、耐食性も良好で従来の不焼成SNプレートよりも特性改善を可能にしている。また、焼成および含浸工程の省略により、省力化、省エネルギー化および製造コストの低減が可能となる。
【0018】
(実施例)
アルミナ、アルミナ−ジルコニア、金属としてアルミニウム−マグネシウム合金、アルミニウム、カーボン源としてカーボンブラック、B4C,ZrB2に有機バインダーとしてフェノール樹脂を表1のような各水準で配合し、常温で30分間混練し、その後、500t真空フリクションプレスでプレート形状に成形したものを温度250℃の下で20時間乾燥し、SNプレートを得た。
【0019】
表1に示す実施例1〜6および比較例1〜6の各々について600℃窒素雰囲気で曲げ強度を測定し、さらに、耐酸性化試験、耐熱スポーリング試験、耐食性試験を行なった。なお、耐酸化性試験は、900℃×3時間大気中で加熱後の試片の残炭部の面積で評価した。耐熱スポーリング性試験は30×30×230mmの試片を1550℃溶銑中に90秒浸漬する前後の弾性率の低下で評価した。この低下率が低いほど、耐熱スポ−リング性が高いことを示している。また、耐食性試験は、侵食材として普通鋼およびミルスケールを使用し、1650℃×4時間の条件でロータリー侵食試験を行い、溶損量で評価した。尚、耐食性について、比較例1の溶損量を100として指数化して表示している。以上の結果は表1に示す通りである。これらの結果から明らかなように、本発明による実施例のものは、同時製造した比較例のものに比べて中間温度域での強度、耐酸化性、耐熱スポーリング性、耐食性の各特性に対して総合的に優れていることが分かる。
【0020】
【表1】
Figure 2004082126
【0021】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、中間温度域での強度、耐酸化性および耐食性に優れた不焼成SNプレートを提供することができる。従ってスライディングノズル用プレートについて安価で、従来品に比べ寿命向上と操業の安定化が期待できる。

Claims (1)

  1. 耐火性無機材料および炭素質原料と、
    アルミニウム−マグネシウム合金及びアルミニウムの内の少なくとも1種を0.5〜15重量%と、
    硼素化合物0.1〜5重量%からなることを特徴とする不焼成スライディングノズル用プレート耐火物。
JP2002198488A 2002-06-28 2002-07-08 スライディングノズル用プレート耐火物 Pending JP2004082126A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012200733A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Shinagawa Refractories Co Ltd スライディングノズル用プレート耐火物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012200733A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Shinagawa Refractories Co Ltd スライディングノズル用プレート耐火物

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