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JP2004078284A - 現金自動取引き装置 - Google Patents

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JP2004078284A
JP2004078284A JP2002233572A JP2002233572A JP2004078284A JP 2004078284 A JP2004078284 A JP 2004078284A JP 2002233572 A JP2002233572 A JP 2002233572A JP 2002233572 A JP2002233572 A JP 2002233572A JP 2004078284 A JP2004078284 A JP 2004078284A
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JP2002233572A
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Tomohisa Ugajin
宇賀神 智久
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Nidec Precision Corp
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Nidec Copal Corp
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Abstract

【課題】紙幣と硬貨等の異物との分離性を向上させ、搬送通路内での紙幣詰まりの確率を低減させるようにした現金自動取引き装置を提供する。
【解決手段】現金自動取引き装置1において、紙幣導入口16が紙幣収容空間Sの上方に配置される結果として、紙幣Rは、紙幣収容空間S内で紙幣導入口16に向けて上方に繰り出される必要がある。そして、そのような繰り出し動作に伴い、紙幣Rと一緒に移動しようとする異物Aを、その自重によって自然落下させることができ、紙幣詰まりの原因となっている搬送通路15内への異物混入を適切に防止する。更には、第1の紙幣流動通路17も紙幣導入口16から上方に延在するよう工夫されているので、たとえ、紙幣導入口16から異物Aが侵入したとしても、第1の紙幣流動通路17内で紙幣Rと一緒に流動しようとする異物Aを、その自重によって第1の紙幣流動通路17内で自然落下させることもできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、投入口から投入した紙幣と硬貨等の異物とを紙幣収容空間内で振り分け、振り分け後の紙幣を紙幣収容空間から排出させる搬送通路をもった現金自動取引き装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術として、特開平4−284592号公報がある。この公報に記載された現金自動取引き装置は、搬送通路内を流動する紙幣間に挟まれた硬貨等の異物を除去することを目的として開発された装置である。この装置は、搬送通路の途中に屈曲部を設け、この屈曲部の内側のガイドに摩擦抵抗の大きなゴムシートを貼り付け、このゴムシートによって硬貨などが堰き止められ、異物を屈曲部から搬送通路外に排出させるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の現金自動取引き装置に設けられた搬送通路は、現金収容空間から下方に向けて延在するものであり、搬送通路に沿って送られる紙幣間に挟まれた異物は、その状態を維持し続けたまま搬送されるか、紙幣から分離して搬送通路内を落下してしまう。このような事態は、搬送通路内で紙幣詰まりを発生し易くし、紙幣詰まりの確率が高くなってしまうといった問題点があった。
【0004】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、特に、紙幣と硬貨等の異物との分離性を向上させ、搬送通路内での紙幣詰まりの確率を低減させるようにした現金自動取引き装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る現金自動取引き装置は、投入口から投入した紙幣と硬貨等の異物とを紙幣収容空間内で振り分け、紙幣を搬送通路に沿って紙幣収容空間から排出させるようにした現金自動取引き装置において、搬送通路は、紙幣収容空間に連通する紙幣導入口から上方に向けて延在する第1の紙幣流動通路を有することを特徴とする。
【0006】
このような現金自動取引き装置おいて、紙幣導入口が紙幣収容空間の上方に配置される結果として、紙幣は、紙幣収容空間内で紙幣導入口に向けて上方に繰り出される必要がある。そして、そのような繰り出し動作に伴い、紙幣と一緒に移動しようとする異物を、その自重によって自然落下させることができ、紙幣詰まりの原因となっている搬送通路内への異物混入を適切に防止する。更には、第1の紙幣流動通路も紙幣導入口から上方に延在するよう工夫されているので、たとえ、紙幣導入口から異物が侵入したとしても、第1の紙幣流動通路内で紙幣と一緒に流動しようとする異物を、その自重によって第1の紙幣流動通路内で自然落下させることも可能になる。このように、本発明では、紙幣導入口を紙幣収容空間の上方に配置させると同時に、第1の紙幣流動通路を上方に向けて延在させるといった極めてシンプルな構造をもって、紙幣と硬貨等の異物との分離性を向上させ、搬送通路内での紙幣詰まりの確率を低減させている。
【0007】
また、搬送通路は、第1の紙幣流動通路に連通し且つ第1の紙幣流動通路に対しコーナ部を介して延在する第2の紙幣流動通路を有すると好適である。コーナ部の採用によって、異物の流動をこの部分で堰き止めることを可能にし、異物を次の処理工程に送り込んでしまうようなトラブルを適切に回避させている。
【0008】
また、紙幣収容空間の前面を形成するガイド板に設けられたローラ窓と、ローラ窓から紙幣収容空間内に周面の一部が突出すると共に、ガイド板に当接した状態の紙幣の表面に摩擦接触しながら紙幣を紙幣導出口に向けて上方に繰り出す繰り出しローラと、第1の紙幣流動通路の途中に設けられて、紙幣を第2の紙幣流動通路に向けて送り出す一対の送りローラと、トルクリミッタを介して送りローラの少なくとも一方に連結した駆動モータとを備えると好適である。
【0009】
このような構成を採用した場合、紙幣は、繰り出しローラの回転によりガイド板に沿いながら上方に送り出されることになる。よって、紙幣間に挟まれるなどして紙幣と一緒に移動している異物を、その自重によって自然落下させることができ、紙幣詰まりの原因となっている搬送通路内への異物混入を適切に防止する。更には、異物の混入によって、紙幣が第1の紙幣流動通路内を流動しないといった事態が起きた場合、送りローラは、紙幣に対して高摩擦接触し続けることになるが、トルクリミッタによって、駆動モータの駆動力が送りローラに伝わることが断たれ、駆動モータの回転維持と同時に送りローラの回転を停止させる。
【0010】
また、送りローラは、コーナ部の近傍に配置されると共に、紙幣と一緒に搬送された異物のうちの硬貨を挟み込む位置に設けられると好適である。このように、コーナ部の近傍に送りローラを配置させる結果、紙幣は、コーナ部を確実に通過することができる。しかも、コーナ部で堰き止められた状態の硬貨を、送りローラにより挟み込んだ場合、送りローラや駆動モータの過負荷状態が瞬時に引き起こされ、これによって、紙幣詰まりに対する素早い対応を可能にし、紙幣の破損や必要以上の紙幣詰まりを適切に回避させることができる。
【0011】
また、トルクリミッタにより回転停止させられた送りローラの回転の停止をエンコーダが検知した際、駆動モータを所定時間逆転させる好適である。このように、駆動モータを逆転させる結果、紙幣が第1の紙幣流動通路を一時的に逆送し、この逆送によって、紙幣間の異物が紙幣から落下し易くなる。従って、駆動モータを完全に停止させてしまうことなく、紙幣詰まりに対する素早い対応を可能にする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る現金自動取引き装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0013】
図1に示すように、現金自動取引き装置1は、銀行などの金融機関の入金システムに利用されるものであり、金属製の筐体2の正面側の操作パネル面には投入口3が設けられており、この投入口3は、自動又は手動のスライド蓋4によって開閉自在になっている。また、筐体2の内部には、顧客によって投入口3から入れられた紙幣Rを一時的に貯留するための紙幣収容空間Sが形成されている。この紙幣収容空間Sの前面側には、所定の傾斜角度をもったガイド板5が配置され、このガイド板5は、図示しないストッパ間を往復動すると共に、引張りバネ8の付勢力によって定常状態に位置する。
【0014】
また、紙幣収容空間Sの背面側には、図示しないガイドレースに沿って水平方向に往復自在なビルプレス板6が配置されている。更に、紙幣収容空間Sの底面側には、紙幣Rを下から保持する紙幣保持部材7が配置されている。この紙幣保持部材7は、投入口3から意図的又は不用意に入れられた硬貨等の異物Aを紙幣収容空間S外に落下させて紙幣収容空間S内を紙幣Rのみにする必要性から櫛歯状に形成されている。そして、櫛歯間から落下した異物Aは、紙幣保持部材7の下方に配置させたロート部9を介して排出される(図2参照)。
【0015】
更に、ビルプレス板6は、水平方向に延在するタイミングベルト10に固定され、このタイミングベルト10は一対のプーリ11に巻回され、一方のプーリ11は、タイミングベルト12を介して駆動モータ13に連結されている。よって、スライド蓋4の閉鎖動作に連動して駆動モータ13を始動させることで、ビルプレス板6をガイド板5に向けて前進させることができる。また、ガイド板5とビルプレス板6とで所定枚数の紙幣Rを挟み込んだ状態で、ビルプレス板6を更に前進させ続けると、ガイド板5は所定のストッパ位置まで前進する(図3参照)。なお、駆動モータ13は、現金計数完了まで駆動し続け、ビルプレス板6で紙幣Rをガイド板5に押し付け続ける。
【0016】
このようなガイド板5には、繰り出しローラ14の一部を露出させるためのローラ窓5aが形成されている。この繰り出しローラ14は、ガイド板5とビルプレス板6とで挟み込まれた紙幣Rのうちで、ガイド板5に当接した状態の紙幣Rの表面に摩擦接触しながら回転し、紙幣Rをガイド板5に沿って一枚ずつ上方に繰り出している。この繰り出しローラ14の周面の一部は、紙幣繰り出し時(図3参照)おいて、ローラ窓5aから紙幣収容空間S内に突出する。そして、繰り出しローラ14は、紙幣Rの間欠的な送りを達成させるために、その周面の一部に摩擦部14aをもった摩擦車として形成されている。
【0017】
更に、現金自動取引き装置1は、紙幣収容空間Sから排出させた紙幣Rを所定の場所まで流動させるための搬送通路15を有している。この搬送通路15は、スライド蓋4の閉鎖後に紙幣収容空間Sと連通する紙幣導入口16をもった第1の紙幣流動通路17と、搬送通路15を略直角に曲げるコーナ部18を介して第1の紙幣流動通路17に連通する第2の紙幣流動通路19とを備えている。また、第1の紙幣流動通路17は紙幣導入口16から上方に向けて延在し、第2の紙幣流動通路19は水平方向に延在する。そして、第1の紙幣流動通路17の途中には、紙幣Rを第2の紙幣流動通路19に向けて確実に送り出すための一対の送りローラ20,21が配置されている。
【0018】
また、図6に示すように、一方の送りローラ20と駆動モータMの駆動ギア24とは、減速ギア列Gを介して連結されている。更に、減速ギア列Gの途中には、トルクリミッタLが配置されている。よって、異物の混入により、紙幣Rが第1の紙幣流動通路17内を流動しないといった事態が発生した場合、一方の送りローラ20は、紙幣Rに対して高摩擦接触し続けることになる。しかしながら、このまま高い負荷がかかると、トルクリミッタLによって、駆動モータMの駆動力が送りローラ20に伝わることが断たれ、駆動モータMの回転維持と同時に送りローラ20の回転が停止する。
【0019】
更に、送りローラ20の回転停止を検出するエンコーダEが設けられ、このエンコーダEは、一方の送りローラ20に対し同軸上に配置した円板状のスリット板22と、スリット板22のスリット部分に対峙するように配置された検知部23とからなる。なお、この検知部23は、PI(Photo Interruptor)又はPR(Photo Reflector)が適切であり、PIは、発光素子から出射した光をスリット板22で間欠的に遮断しながら、受光するタイプであり、PRは、発光素子から出射した光をスリット板22で反射させた後に受光するタイプである。また、送りローラ20,21は、コーナ部18の近傍に配置されると共に、紙幣Rと一緒に搬送されてコーナ部18で堰き止められた硬貨Aを挟み込む位置に設けられている(図5参照)。
【0020】
このように、コーナ部18の近傍に送りローラ20,21を配置させる結果、紙幣Rは、コーナ部18を確実に通過する。しかも、図5に示すように、追従性の高い軽量な硬貨(例えば1円硬貨)Aがコーナ部18で堰き止められて、硬貨Aを、送りローラ20,21により挟み込んだ場合、駆動モータMの過負荷状態が瞬時に引き起こされる。このとき、トルクリミッタL(図6参照)によって駆動モータMの駆動力が送りローラ20に伝わることが断たれ、駆動モータMの回転維持と同時に送りローラ20の回転を停止させ、紙幣詰まりに対する素早い対応を可能にし、紙幣Rの破損や必要以上の紙幣詰まりが適切に回避される。
【0021】
このような搬送通路15をもった現金自動取引き装置1にあっては、図4に示すように、紙幣導入口16は紙幣収容空間Sの上方に配置されることになり、その結果として、紙幣収容空間S内において、紙幣Rは繰り出しローラ14によって紙幣導入口16に向けて上方に繰り出されることになる。従って、紙幣R間に異物Aが挟まっているような場合や、紙幣Rの上に異物Aが置かれているような状態になっている場合でも、繰り出しローラ14により紙幣Rを上方向けて繰り出しているので、異物Aを紙幣導入口16内に侵入させ難くし、紙幣収容空間S内の異物Aを、その自重によって自然落下させるようにしている。
【0022】
更には、第1の紙幣流動通路17においても、紙幣導入口16から上方に延在するよう工夫されているので、通路17内で紙幣Rと一緒に流動しようとする異物Aが、その自重によって通路17内を自然落下する。このように、紙幣導入口16を紙幣収容空間Sの上方に設けると同時に、第1の紙幣流動通路17を上方に向けて延在させるといった極めてシンプルな構造をもって、紙幣Rと硬貨等の異物Aとの分離性を向上させ、搬送通路17内での紙幣詰まりの確率を低減させている。
【0023】
また、コーナ部18は、硬貨Aの流動を阻止するようなアール形状をもって略直角に曲げられているので、硬貨Aの流動をこの部分の壁面で堰き止めることができ、硬貨Aを次の処理工程に送り込んでしまうようなトラブルが適切に回避される。また、図5に示すように、第1の紙幣流動通路17内を流動中の紙幣Rが、異物Aによって流動しない事態(紙幣詰まり状態)となった場合、送りローラ20は、紙幣Rに対して高摩擦接触し続けることになるが、トルクリミッタL(図6参照)によって、駆動モータMの駆動力が送りローラ20に伝わることが断たれ、駆動モータMが回転を維持しながら、送りローラ20の回転が停止する。
【0024】
そして、送りローラ20の回転が停止することで、エンコーダEのスリット板22(図6参照)の回転が停止し、この回転の停止を検知部23によって検知し、この検知信号に基づいて、紙幣Mが所定量(例えば60〜80mm程度)戻るように、駆動モータMを所定時間だけ逆転させる。なお、この戻し量は、適応する紙幣Mに応じて必要な量が設定される。このように、駆動モータMを逆転させる結果、紙幣Rが第1の紙幣流動通路17を一時的に逆送し、この逆送によって、異物Aを第1の紙幣流動通路17から落下させ易くする。このことは、駆動モータMを完全に停止させてしまうことなく、紙幣詰まりに対する素早い対応を可能にするものである。
【0025】
更に、図1に示すように、装置1は、第2の紙幣流動通路19の排出側に配置させた羽根車30を備えている。この羽根車30は、第2の紙幣流動通路19から断続的に排出させる紙幣Rを羽根間で受け取った後、搬送板33上に紙幣Rを次々に落としながら回転し続ける。そして、この羽根車30の下流側には、次の金種判別工程に紙幣Rを一枚ずつ送り込むための重走防止ローラ31が配置されている。この重走防止ローラ31は、紙幣押し戻しローラ32と対をなして利用される。
【0026】
次に、前述した構成に基づいて、現金自動取引き装置1の動作を簡単に説明する。
【0027】
先ず、顧客のパネル操作によって、図1に示すように、スライド蓋4が自動的に開けられる。その後、図2に示すように、顧客によって紙幣Rと硬貨Aが投入口3から入れられる。このとき、硬貨Aは、紙幣収容空間S外に排出された後、金種毎に選別されて計数される。
【0028】
現金投入完了を検知した後、図3に示すように、スライド蓋4が閉じられると同時に、駆動モータ13(図1参照)が始動し、矢印B方向にビルプレス板6を前進させる。そして、ガイド板5とビルプレス板6とで所定枚数の紙幣Rを挟み込んだ状態で、ビルプレス板6を更に前進させ続け、ガイド板5を所定のストッパ位置まで前進させる。この状態で、第1の紙幣流動通路17と紙幣収容空間Sと紙幣導入口16を介して連通するので、繰り出しローラ14、送りローラ20,21、羽根車30及び重走防止ローラ31を始動させる。
【0029】
そして、図4に示すように、紙幣収容空間S内の紙幣Rは、ガイド板5に沿いながら、繰り出しローラ14によって紙幣導入口16に向けて上方に繰り出されることになる。このとき、紙幣R間に異物Aが挟まっているような場合や、紙幣Rの上に異物Aが置かれているような状態になっている場合でも、繰り出しローラ14により紙幣Rは上方向けて繰り出され続けるので、異物Aを紙幣導入口16内に侵入させ難く、紙幣収容空間S内の異物Aは、その自重によって自然落下する。
【0030】
さらに、第1の紙幣流動通路17も上方に向けて延在しているので、紙幣Rと一緒に流動しようとする異物Aは、その自重によって第1の紙幣流動通路17内を自然落下する。このようして、紙幣Rと硬貨等の異物Aとの分離性が向上し、第1の紙幣流動通路17内での紙幣詰まりの確率を低減させている。
【0031】
また、図5に示すように、コーナ部18の壁面で、硬貨などの異物Aの流動を堰き止めることができ、異物Aが羽根車30に侵入することを適切に防止する。そして、第1の紙幣流動通路17内の紙幣Rが、異物Aによって流動しない事態(紙幣詰まり)となった場合、送りローラ20は、紙幣Rに対して高摩擦接触し続けることになるが、トルクリミッタL(図6参照)によって、駆動モータMの駆動力が送りローラ20に伝わることが断たれ、駆動モータMの回転維持と同時に送りローラ20の回転が停止する。そして、送りローラ20の回転停止に伴って、エンコーダEのスリット板22(図6参照)の回転が停止し、この回転の停止を検知部23によって検知し、この検知信号に基づいて、駆動モータMを所定時間だけ逆転させ、異物Aを第1の紙幣流動通路17から落下させた後、駆動モータMを正転に戻すことで、紙幣Rは、第2の紙幣流動通路19を通って羽根車30に向けた流動を開始する。
【0032】
そして、第2の紙幣流動通路19から断続的に排出させる紙幣Rを、羽根車30の羽根間で受け取りながら、紙幣Rは、搬送板33上に次々に落とされ、重走防止ローラ31と紙幣押し戻しローラ32との協働によって、紙幣Rは、一枚ずつ金種判別機構内(図示せず)に送り込まれる。なお、紙幣R及び硬貨Aの金種判別完了後において、駆動モータ13の逆転によってビルプレス板6を後退させ、バネ8によってガイド板5を後退させることで、図1に示す初期位置にビルプレス板6及びガイド板5を復帰させ、一連の動作は完了する。
【0033】
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、異物Aの例として、硬貨を挙げて説明したが、クリップ、ゴミ、小石なども異物と称する。なお、駆動モータMの正逆転動作を所定回数(例えば2、3回)繰り返しても、紙幣詰まりが解消されない場合には、直ちに全ローラの回転を停止させることは言うまでもない。また、送りローラ20,21の回転異常検知後に、送りローラ20,21を逆転させることなく、全ローラの回転を停止させてもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明による現金自動取引き装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得る。すなわち、投入口から投入した紙幣と硬貨等の異物とを紙幣収容空間内で振り分け、紙幣を搬送通路に沿って紙幣収容空間から排出させるようにした現金自動取引き装置において、搬送通路は、紙幣収容空間に連通する紙幣導入口から上方に向けて延在する第1の紙幣流動通路を有することにより、紙幣と硬貨等の異物との分離性を向上させ、搬送通路内での紙幣詰まりの確率を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現金自動取引き装置の一実施形態を示す断面図である。
【図2】現金投入中の状態を示す断面図である。
【図3】現金投入後にスライド蓋が閉められた状態を示す断面図である。
【図4】紙幣繰り出し中の状態を示す断面図である。
【図5】搬送通路の途中に硬貨が混入した状態を示す断面図である。
【図6】この現金自動取引き装置に利用されるエンコーダ及びトルクリミッタを示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…現金自動取引き装置、3…投入口、5…ガイド板、5a…ローラ窓、14…繰り出しローラ、15…搬送通路、16…紙幣導入口、17…第1の紙幣流動通路、18…コーナ部、19…第2の紙幣流動通路、20,21…送りローラ、A…硬貨(異物)、R…紙幣、M…駆動モータ、E…エンコーダ、L…トルクリミッタ、S…紙幣収容空間。

Claims (5)

  1. 投入口から投入した紙幣と硬貨等の異物とを紙幣収容空間内で振り分け、前記紙幣を搬送通路に沿って前記紙幣収容空間から排出させるようにした現金自動取引き装置において、
    前記搬送通路は、前記紙幣収容空間に連通する紙幣導入口から上方に向けて延在する第1の紙幣流動通路を有することを特徴とする現金自動取引き装置。
  2. 前記搬送通路は、前記第1の紙幣流動通路に連通し且つ前記第1の紙幣流動通路に対しコーナ部を介して延在する第2の紙幣流動通路を有することを特徴とする請求項1記載の現金自動取引き装置。
  3. 前記紙幣収容空間の前面を形成するガイド板に設けられたローラ窓と、
    前記ローラ窓から前記紙幣収容空間内に周面の一部が突出すると共に、前記ガイド板に当接した状態の前記紙幣の表面に摩擦接触しながら前記紙幣を前記紙幣導出口に向けて上方に繰り出す繰り出しローラと、
    前記第1の紙幣流動通路の途中に設けられて、前記紙幣を前記第2の紙幣流動通路に向けて送り出す一対の送りローラと、
    トルクリミッタを介して前記送りローラの少なくとも一方に連結した駆動モータとを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の現金自動取引き装置。
  4. 前記送りローラは、前記コーナ部の近傍に配置されると共に、前記紙幣と一緒に搬送された前記異物のうちの硬貨を挟み込む位置に設けられたことを特徴とする請求項3記載の現金自動取引き装置。
  5. 前記トルクリミッタにより回転停止させられた前記送りローラの回転の停止をエンコーダが検知した際、前記駆動モータを所定時間逆転させることを特徴とする請求項3又は4記載の現金自動取引き装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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