JP2004040500A - 高周波増幅器 - Google Patents
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Abstract
【課題】RFトランジスタのアイドル電流のバラツキを押さえ、増幅器の効率を向上させることができる高周波増幅器を提供する。
【解決手段】RFトランジスタ1の高電力出力時におけるベースバイアスと低電力出力時におけるベースバイアスとを各々別電源で与えることができる。増幅器30が高電力出力時には、ベースバイアスをバイアス回路部3から出力させる。この時、RFトランジスタ1はバイアス回路部3から出力される設定バイアスにより定電圧動作をする。増幅器30が低電力出力時には、ベースバイアスをリファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して供給する。これにより、ベースバイアス設定電圧のバラツキを小さくすることができる。低電力出力時には、バイアス回路部3を動作させないことによりバイアス回路部3の消費電流を流れなくさせ、これにより増幅器30の効率を向上させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】RFトランジスタ1の高電力出力時におけるベースバイアスと低電力出力時におけるベースバイアスとを各々別電源で与えることができる。増幅器30が高電力出力時には、ベースバイアスをバイアス回路部3から出力させる。この時、RFトランジスタ1はバイアス回路部3から出力される設定バイアスにより定電圧動作をする。増幅器30が低電力出力時には、ベースバイアスをリファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して供給する。これにより、ベースバイアス設定電圧のバラツキを小さくすることができる。低電力出力時には、バイアス回路部3を動作させないことによりバイアス回路部3の消費電流を流れなくさせ、これにより増幅器30の効率を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波増幅器に関し、特にCDMA変調方式の携帯端末用送信電力増幅器における高周波増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話器または携帯情報端末等の小型の情報端末(以下、「携帯端末」と略す)が普及している。この携帯端末では電力消費の効率の良い増幅器が求められている。携帯端末が用いる多重接続の中には、スペクトラム拡散を基盤とする符号分割多重接続(Code Division Multiple Access : CDMA)変調方式がある。このCDMA変調方式の携帯端末用送信電力増幅器では通信時に電力制御を行うため、高電力出力時における電力負荷効率だけではなく、低電力出力時における効率も重視されている。このため、従来、低電力出力時と高電力出力時とには増幅器の設定バイアスを切替えて増幅器を動作させている。
【0003】
図4は、従来用いられている、設定バイアスの切替機能を有するバイアス回路を有する電力増幅器60を示す。図4で、符号1は高周波(RF)トランジスタ、7はRFトランジスタ1のコレクタ電源、3はRFトランジスタ1のベースバイアスを供給するバイアス回路部、2は設定バイアスの切替を行うバイアス切替スイッチ回路部である。バイアス回路部3において、符号10はトランジスタQ1、6はトランジスタQ1(10)のコレクタに接続されたバイアス回路電源Vcb端子、8はトランジスタQ1(10)のエミッタとGNDとの間に接続された抵抗R1(8)、5は基準(リファレンス)電圧Vref端子、9はリファレンス電圧Vref端子5とトランジスタQ1(10)のベースとの間に接続された抵抗R2、23および24はトランジスタQ1(10)のベースとGNDとの間に接続されたトランジスタである。バイアス切替スイッチ回路部2において、符号11はトランジスタQ2、21はトランジスタQ2(11)のコレクタとRFトランジスタ1のベースとの間に接続された抵抗、4はバイアス切替MOD端子、22はトランジスタQ2(11)のベースとバイアス切替MOD端子4との間に接続された抵抗である。
【0004】
次に、図4に示される従来の増幅器60の動作を説明する。増幅器60が高電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をOFF(0V)とし、バイアス切替スイッチ回路部2のトランジスタQ2(11)をOFFにする。これにより、バイアス回路部3から供給される電圧がそのままRFトランジスタ1へ供給される。この時のRFトランジスタ1のベースバイアスは、増幅器60の高電力出力時の出力電力の歪み特性を十分に満足するように設定する。
【0005】
これに対して、増幅器60が低電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をON(3V)とし、バイアス切替スイッチ回路部2のトランジスタQ2(11)をONにする。これにより、バイアス切替スイッチ回路部2に電流を流し、RFトランジスタ1のベースバイアスを下げる。増幅器60が低電力出力時には、ベースバイアスが下げても増幅器60がリニアな動作領域にあるため、歪み特性が十分に満足できるところで動作させることができる。以上のようなバイアス切替機能により、増幅器60がリニアな動作領域である低電力出力時における効率を上げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、RFトランジスタ1のベースバイアスの切替機能を有する従来のバイアス回路では、バイアス回路部3の設定するベースバイアスをバイアス切替スイッチ回路部2で切替えるため、RFトランジスタ1のアイドル(idlling)電流のバラツキはバイアス回路部3が出力するバイアス設定電圧のバラツキに大きく依存するという問題があった。増幅器60が低電力出力時の場合、その効率はアイドル電流に大きく依存するため、増幅器60の効率を上げるためにはバイアス回路から出力される設定バイアスを精度よく設定する必要があった。増幅器60が低電力出力時の動作電流は100mA程度であるため、バイアス回路部3で消費される電流は5mA程度であるが、この電流が増幅器60の効率に大きな影響を与えるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、RFトランジスタのアイドル電流のバラツキを押さえ、増幅器の効率を向上させることができる高周波増幅器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の高周波増幅器は、高周波信号を増幅する高周波増幅器であって、高周波トランジスタと、前記高周波トランジスタのベースへ、基準電圧源から抵抗を介してベースバイアスを供給する基準電圧供給部と、前記高周波トランジスタのベースバイアスを出力するバイアス回路部とを備え、前記バイアス回路部は該バイアス回路部から出力するベースバイアスと前記基準電圧供給部から供給するベースバイアスとを切替える切替端子を有しており、前記切替端子によるベースバイアスの切替により、該増幅器の出力電力が高電力出力時の場合は前記高周波トランジスタを定電圧動作させ、該増幅器の出力電力が低電力出力時の場合は前記高周波トランジスタを定電流動作させることを特徴とする。
【0009】
ここで、この発明の高周波増幅器において、前記基準電圧供給部は、前記基準電圧源に接続されたベースと前記バイアス回路部の電源端子に接続されたコレクタとを有するトランジスタを備え、該トランジスタのエミッタは前記抵抗を介して前記高周波トランジスタのベースへ接続されることができる。
【0010】
ここで、この発明の高周波増幅器において、前記バイアス回路部は、前記ベースバイアスの出力側のトランジスタと該トランジスタのエミッタに接続した抵抗とを有しており、該抵抗と接地端との間に、該抵抗に接続したコレクタと前記切替端子に抵抗を介して接続したベースと接地されたエミッタとを有するトランジスタをさらに備えることができる。
【0011】
ここで、この発明の高周波増幅器において、前記ベースバイアスを出力するトランジスタのエミッタに接続した抵抗をダイオードに置き換えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電力増幅器30を示す。図1で、符号1はRFトランジスタ、7はRFトランジスタ1のコレクタ電源、3はRFトランジスタ1のベースバイアスを供給するバイアス回路部、25はリファレンス電圧を供給する基準電圧供給部である。基準電圧供給部25において、符号5はリファレンス電圧Vref端子、12はリファレンス電圧Vref端子5とRFトランジスタ1のベースとの間に接続された抵抗R3である。バイアス回路部3において、符号10はトランジスタQ1、6はトランジスタQ1(10)のコレクタに接続されたバイアス回路電源Vcb端子、8はトランジスタQ1(10)のエミッタとGNDとの間に接続された抵抗R1(8)、4は設定バイアスの切替を行うバイアス切替MOD端子(切替端子)、9はバイアス切替MOD端子4とトランジスタQ1(10)のベースとの間に接続された抵抗R2、23および24はトランジスタQ1(10)のベースとGNDとの間に接続されたトランジスタである。図1に示されるように、リファレンス電圧を供給するリファレンス電圧Vref端子5は抵抗R3(12)を介してRFトランジスタ1のベースに直結している。設定バイアスの切替を行うバイアス切替MOD端子4は、図4に示される従来のバイアス回路部3においてリファレンス電圧を与えていた部分に設けている。
【0014】
次に、図1に示される増幅器30の動作を説明する。増幅器30は低電力出力時および高電力出力時に、バイアス切替MOD端子4の切替によりRFトランジスタ1のベースバイアスを切替えて動作させる。リファレンス電圧Vref端子5に与えられるリファレンス電圧は、RFトランジスタ1が例えばAlGaAsHBTの場合は2.6V程度に設定する。リファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して供給される設定バイアスは、抵抗R3(12)の抵抗値を調整することにより、バイアス回路部3から出力される設定バイアスより低くする。例えば、リファレンス電圧Vref端子5を2.6Vに設定する場合、抵抗R3(12)の抵抗値はバイアス回路部3の抵抗R1(8)と同程度の抵抗値にする。
【0015】
増幅器30が高電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をON(3V)とし、バイアス回路部3からRFトランジスタ1のベースバイアスが出力される。この時、リファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して出力されるバイアス電圧はバイアス回路部3から出力される設定バイアスより低い。このため、RFトランジスタ1はバイアス回路部3から出力される設定バイアスにより定電圧動作をする。この時、RFトランジスタ1は増幅器30の高電力出力時においても出力電力の歪み特性を十分に満足するように設定する。
【0016】
これに対して、増幅器30が低電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をOFF(0V)とし、バイアス回路部3からはRFトランジスタ1のベースに供給されるバイアス電圧は出力されない。この時、バイアス回路部3は動作しないため、増幅器30の効率が向上する。RFトランジスタ1のベースバイアスは、リファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して供給される。この時、RFトランジスタ1は定電流動作し、バイアス回路部3の設定バイアスのバラツキによらず供給される。このため、RFトランジスタ1のアイドル電流のバラツキを押さえることができる。
【0017】
以上より、実施の形態1によれば、RFトランジスタ1の高電力出力時におけるベースバイアスと低電力出力時におけるベースバイアスとを各々別電源で与えることができる。増幅器30が高電力出力時には、ベースバイアスをバイアス回路部3から出力させる。リファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して出力されるバイアス電圧はバイアス回路部3から出力される設定バイアスより低いため、RFトランジスタ1はバイアス回路部3から出力される設定バイアスにより定電圧動作をする。この時、RFトランジスタ1は増幅器30の高電力出力時においても出力電力の歪み特性を十分に満足するように設定する。増幅器30が低電力出力時には、ベースバイアスをリファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して供給する。これにより、ベースバイアス設定電圧のバラツキを小さくすることができる。低電力出力時には、バイアス回路部3を動作させないことによりバイアス回路部3の消費電流を流れなくさせ、これにより増幅器30の効率を向上させることができる。
【0018】
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2における電力増幅器40を示す。図2で、図1と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図2に示される電力増幅器40が図1に示される電力増幅器30と異なる点は、新たにトランジスタQ2(13)を設け、トランジスタQ2(13)のベースはリファレンス電圧を供給するリファレンス電圧Vref端子5に接続し、トランジスタQ2(13)のコレクタはバイアス回路電源Vcb端子6に接続し、トランジスタQ2(13)のエミッタは抵抗R3(12)を介してRFトランジスタ1のベースに接続する点である。
【0019】
図2に示される増幅器40の動作は、基本的に図1に示される増幅器30の動作と同様である。増幅器40が高電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をON(3V)とし、バイアス回路部3からRFトランジスタ1のベースバイアスが出力される。増幅器30の場合と同様に、増幅器40のRFトランジスタ1はバイアス回路部3から出力される設定バイアスにより定電圧動作をする。増幅器40が低電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をOFF(0V)とし、バイアス回路部3からはRFトランジスタ1のベースに供給されるバイアス電圧は出力されない。増幅器30の場合と同様に、増幅器40のバイアス回路部3は動作しないため、増幅器40の効率が向上する。RFトランジスタ1のベースバイアスは、リファレンス電圧Vref端子5からトランジスタQ2(13)と抵抗R3(12)とを介して供給される。この時、リファレンス電圧Vref端子5を流れる電流は、トランジスタQ2(13)の1/β(βは電流増幅率)に押さえることができる。実施の形態1の増幅器30の場合と同様に、増幅器40のRFトランジスタ1は定電流動作し、バイアス回路部3の設定バイアスのバラツキによらず供給される。このため、RFトランジスタ1のアイドル電流のバラツキを押さえることができる。
【0020】
以上より、実施の形態2によれば、実施の形態1と異なり、新たにトランジスタQ2(13)を設けることができる。ここで、トランジスタQ2(13)のベースはリファレンス電圧を供給するリファレンス電圧Vref端子5に接続し、トランジスタQ2(13)のコレクタはバイアス回路電源Vcb端子6に接続し、トランジスタQ2(13)のエミッタは抵抗R3(12)を介してRFトランジスタ1のベースに接続する。これにより、実施の形態1の増幅器30における効果に加えて、リファレンス電圧Vref端子5を流れる電流をトランジスタQ2(13)の1/β(βは電流増幅率)に押さえることができる。
【0021】
実施の形態3.
図3は、本発明の実施の形態3における電力増幅器50を示す。図3で、図2と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図3に示される電力増幅器50が図2に示される電力増幅器40と異なる点は、電力増幅器40におけるバイアス回路部3をエミッタフォロワで構成する場合、新たにトランジスタQ3(14)を設け、トランジスタQ3(14)のコレクタを抵抗R1(8)のGND側に接続し、トランジスタQ3(14)のベースを新たな抵抗R4(15)を介してバイアス切替MOD端子4に接続し、トランジスタQ3(14)のエミッタをGNDと接続する点である。
【0022】
図3に示される増幅器50の動作は、基本的に図2に示される増幅器40の動作と同様である。増幅器50が高電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をON(3V)とし、トランジスタQ1(10)をONとする。このため抵抗R1(8)に電流が流れ、RFトランジスタ1の設定ベースバイアス供給する。増幅器40の場合と同様に、増幅器50のRFトランジスタ1はバイアス回路部3から出力される設定ベースバイアスにより定電圧動作をする。増幅器40が低電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をOFF(0V)とし、トランジスタQ1(10)をOFFとするため、バイアス回路部3は動作しない。上述のように、バイアス切替MOD端子4は抵抗R4(15)を介してトランジスタQ3(14)と接続しているため、抵抗R1(8)に電流が流れず、増幅器50の効率を向上させることができる。RFトランジスタ1のベースバイアスは、リファレンス電圧Vrefと抵抗R3(12)とにより決定される。増幅器40の場合と同様に、リファレンス電圧Vref端子5を流れる電流は、トランジスタQ2(13)の1/β(βは電流増幅率)に押さえることができる。増幅器50のRFトランジスタ1は定電流動作し、バイアス回路部3の設定バイアスのバラツキによらず供給される。このため、RFトランジスタ1のアイドル電流のバラツキを押さえることができる。
【0023】
以上より、実施の形態3によれば、実施の形態2と異なり、新たにトランジスタQ3(14)を設けることができる。ここで、トランジスタQ3(14)のコレクタを抵抗R1(8)のGND側に接続し、トランジスタQ3(14)のベースを新たな抵抗R4(15)を介してバイアス切替MOD端子4に接続し、トランジスタQ3(14)のエミッタをGNDと接続する。これにより、実施の形態2の増幅器40における効果に加えて、バイアス回路部3が動作しない場合に、抵抗R1(8)に電流を流れなくすることができる。このため、消費電流をさらに減少させることができ、増幅器50の効率をさらに向上させることができる。
【0024】
上述の実施の形態1ないし3においては、RFトランジスタ1が1段の場合について説明した。しかし、これは多段増幅器にも応用することができる。バイアス回路部3エミッタフォロワの構成で説明したが、抵抗R1(8)はダイオードに置き換えても同様の効果を奏することができる。増幅器の形態としては、高周波集積装置として、バイアス回路部3を同一チップ上に構成しても別チップ上に構成しても同様の効果を奏することができる。すなわち、RFトランジスタ1および基準電圧供給部およびバイアス回路部3を1チップ上に構成してもよく、RFトランジスタ1および基準電圧供給部と、バイアス回路部3とを別チップ上に構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高周波増幅器によれば、RFトランジスタ1の高電力出力時におけるベースバイアスと低電力出力時におけるベースバイアスとを各々別電源で与えることにより、RFトランジスタ1のアイドル電流のバラツキを押さえ、増幅器の効率を向上させることができる高周波増幅器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電力増幅器30を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態2における電力増幅器40を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態3における電力増幅器50を示す図である。
【図4】従来用いられている、設定バイアスの切替機能を有するバイアス回路を有する電力増幅器60を示す図である。
【符号の説明】
1 高周波(RF)トランジスタ、 2 バイアス切替スイッチ回路部、 3RFトランジスタ1のバイアス回路部、 4 バイアス切替MOD端子、 5基準(リファレンス)電圧Vref端子、 6 バイアス回路電源Vcb端子、 7 RFトランジスタ1のコレクタ電源、 8,9,15,21,22 抵抗、 10 トランジスタQ1、 11,13 トランジスタQ2、 14 トランジスタQ3、 23,24 トランジスタ、 25 基準電圧供給部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波増幅器に関し、特にCDMA変調方式の携帯端末用送信電力増幅器における高周波増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話器または携帯情報端末等の小型の情報端末(以下、「携帯端末」と略す)が普及している。この携帯端末では電力消費の効率の良い増幅器が求められている。携帯端末が用いる多重接続の中には、スペクトラム拡散を基盤とする符号分割多重接続(Code Division Multiple Access : CDMA)変調方式がある。このCDMA変調方式の携帯端末用送信電力増幅器では通信時に電力制御を行うため、高電力出力時における電力負荷効率だけではなく、低電力出力時における効率も重視されている。このため、従来、低電力出力時と高電力出力時とには増幅器の設定バイアスを切替えて増幅器を動作させている。
【0003】
図4は、従来用いられている、設定バイアスの切替機能を有するバイアス回路を有する電力増幅器60を示す。図4で、符号1は高周波(RF)トランジスタ、7はRFトランジスタ1のコレクタ電源、3はRFトランジスタ1のベースバイアスを供給するバイアス回路部、2は設定バイアスの切替を行うバイアス切替スイッチ回路部である。バイアス回路部3において、符号10はトランジスタQ1、6はトランジスタQ1(10)のコレクタに接続されたバイアス回路電源Vcb端子、8はトランジスタQ1(10)のエミッタとGNDとの間に接続された抵抗R1(8)、5は基準(リファレンス)電圧Vref端子、9はリファレンス電圧Vref端子5とトランジスタQ1(10)のベースとの間に接続された抵抗R2、23および24はトランジスタQ1(10)のベースとGNDとの間に接続されたトランジスタである。バイアス切替スイッチ回路部2において、符号11はトランジスタQ2、21はトランジスタQ2(11)のコレクタとRFトランジスタ1のベースとの間に接続された抵抗、4はバイアス切替MOD端子、22はトランジスタQ2(11)のベースとバイアス切替MOD端子4との間に接続された抵抗である。
【0004】
次に、図4に示される従来の増幅器60の動作を説明する。増幅器60が高電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をOFF(0V)とし、バイアス切替スイッチ回路部2のトランジスタQ2(11)をOFFにする。これにより、バイアス回路部3から供給される電圧がそのままRFトランジスタ1へ供給される。この時のRFトランジスタ1のベースバイアスは、増幅器60の高電力出力時の出力電力の歪み特性を十分に満足するように設定する。
【0005】
これに対して、増幅器60が低電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をON(3V)とし、バイアス切替スイッチ回路部2のトランジスタQ2(11)をONにする。これにより、バイアス切替スイッチ回路部2に電流を流し、RFトランジスタ1のベースバイアスを下げる。増幅器60が低電力出力時には、ベースバイアスが下げても増幅器60がリニアな動作領域にあるため、歪み特性が十分に満足できるところで動作させることができる。以上のようなバイアス切替機能により、増幅器60がリニアな動作領域である低電力出力時における効率を上げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、RFトランジスタ1のベースバイアスの切替機能を有する従来のバイアス回路では、バイアス回路部3の設定するベースバイアスをバイアス切替スイッチ回路部2で切替えるため、RFトランジスタ1のアイドル(idlling)電流のバラツキはバイアス回路部3が出力するバイアス設定電圧のバラツキに大きく依存するという問題があった。増幅器60が低電力出力時の場合、その効率はアイドル電流に大きく依存するため、増幅器60の効率を上げるためにはバイアス回路から出力される設定バイアスを精度よく設定する必要があった。増幅器60が低電力出力時の動作電流は100mA程度であるため、バイアス回路部3で消費される電流は5mA程度であるが、この電流が増幅器60の効率に大きな影響を与えるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、RFトランジスタのアイドル電流のバラツキを押さえ、増幅器の効率を向上させることができる高周波増幅器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の高周波増幅器は、高周波信号を増幅する高周波増幅器であって、高周波トランジスタと、前記高周波トランジスタのベースへ、基準電圧源から抵抗を介してベースバイアスを供給する基準電圧供給部と、前記高周波トランジスタのベースバイアスを出力するバイアス回路部とを備え、前記バイアス回路部は該バイアス回路部から出力するベースバイアスと前記基準電圧供給部から供給するベースバイアスとを切替える切替端子を有しており、前記切替端子によるベースバイアスの切替により、該増幅器の出力電力が高電力出力時の場合は前記高周波トランジスタを定電圧動作させ、該増幅器の出力電力が低電力出力時の場合は前記高周波トランジスタを定電流動作させることを特徴とする。
【0009】
ここで、この発明の高周波増幅器において、前記基準電圧供給部は、前記基準電圧源に接続されたベースと前記バイアス回路部の電源端子に接続されたコレクタとを有するトランジスタを備え、該トランジスタのエミッタは前記抵抗を介して前記高周波トランジスタのベースへ接続されることができる。
【0010】
ここで、この発明の高周波増幅器において、前記バイアス回路部は、前記ベースバイアスの出力側のトランジスタと該トランジスタのエミッタに接続した抵抗とを有しており、該抵抗と接地端との間に、該抵抗に接続したコレクタと前記切替端子に抵抗を介して接続したベースと接地されたエミッタとを有するトランジスタをさらに備えることができる。
【0011】
ここで、この発明の高周波増幅器において、前記ベースバイアスを出力するトランジスタのエミッタに接続した抵抗をダイオードに置き換えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電力増幅器30を示す。図1で、符号1はRFトランジスタ、7はRFトランジスタ1のコレクタ電源、3はRFトランジスタ1のベースバイアスを供給するバイアス回路部、25はリファレンス電圧を供給する基準電圧供給部である。基準電圧供給部25において、符号5はリファレンス電圧Vref端子、12はリファレンス電圧Vref端子5とRFトランジスタ1のベースとの間に接続された抵抗R3である。バイアス回路部3において、符号10はトランジスタQ1、6はトランジスタQ1(10)のコレクタに接続されたバイアス回路電源Vcb端子、8はトランジスタQ1(10)のエミッタとGNDとの間に接続された抵抗R1(8)、4は設定バイアスの切替を行うバイアス切替MOD端子(切替端子)、9はバイアス切替MOD端子4とトランジスタQ1(10)のベースとの間に接続された抵抗R2、23および24はトランジスタQ1(10)のベースとGNDとの間に接続されたトランジスタである。図1に示されるように、リファレンス電圧を供給するリファレンス電圧Vref端子5は抵抗R3(12)を介してRFトランジスタ1のベースに直結している。設定バイアスの切替を行うバイアス切替MOD端子4は、図4に示される従来のバイアス回路部3においてリファレンス電圧を与えていた部分に設けている。
【0014】
次に、図1に示される増幅器30の動作を説明する。増幅器30は低電力出力時および高電力出力時に、バイアス切替MOD端子4の切替によりRFトランジスタ1のベースバイアスを切替えて動作させる。リファレンス電圧Vref端子5に与えられるリファレンス電圧は、RFトランジスタ1が例えばAlGaAsHBTの場合は2.6V程度に設定する。リファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して供給される設定バイアスは、抵抗R3(12)の抵抗値を調整することにより、バイアス回路部3から出力される設定バイアスより低くする。例えば、リファレンス電圧Vref端子5を2.6Vに設定する場合、抵抗R3(12)の抵抗値はバイアス回路部3の抵抗R1(8)と同程度の抵抗値にする。
【0015】
増幅器30が高電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をON(3V)とし、バイアス回路部3からRFトランジスタ1のベースバイアスが出力される。この時、リファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して出力されるバイアス電圧はバイアス回路部3から出力される設定バイアスより低い。このため、RFトランジスタ1はバイアス回路部3から出力される設定バイアスにより定電圧動作をする。この時、RFトランジスタ1は増幅器30の高電力出力時においても出力電力の歪み特性を十分に満足するように設定する。
【0016】
これに対して、増幅器30が低電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をOFF(0V)とし、バイアス回路部3からはRFトランジスタ1のベースに供給されるバイアス電圧は出力されない。この時、バイアス回路部3は動作しないため、増幅器30の効率が向上する。RFトランジスタ1のベースバイアスは、リファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して供給される。この時、RFトランジスタ1は定電流動作し、バイアス回路部3の設定バイアスのバラツキによらず供給される。このため、RFトランジスタ1のアイドル電流のバラツキを押さえることができる。
【0017】
以上より、実施の形態1によれば、RFトランジスタ1の高電力出力時におけるベースバイアスと低電力出力時におけるベースバイアスとを各々別電源で与えることができる。増幅器30が高電力出力時には、ベースバイアスをバイアス回路部3から出力させる。リファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して出力されるバイアス電圧はバイアス回路部3から出力される設定バイアスより低いため、RFトランジスタ1はバイアス回路部3から出力される設定バイアスにより定電圧動作をする。この時、RFトランジスタ1は増幅器30の高電力出力時においても出力電力の歪み特性を十分に満足するように設定する。増幅器30が低電力出力時には、ベースバイアスをリファレンス電圧Vref端子5から抵抗R3(12)を介して供給する。これにより、ベースバイアス設定電圧のバラツキを小さくすることができる。低電力出力時には、バイアス回路部3を動作させないことによりバイアス回路部3の消費電流を流れなくさせ、これにより増幅器30の効率を向上させることができる。
【0018】
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2における電力増幅器40を示す。図2で、図1と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図2に示される電力増幅器40が図1に示される電力増幅器30と異なる点は、新たにトランジスタQ2(13)を設け、トランジスタQ2(13)のベースはリファレンス電圧を供給するリファレンス電圧Vref端子5に接続し、トランジスタQ2(13)のコレクタはバイアス回路電源Vcb端子6に接続し、トランジスタQ2(13)のエミッタは抵抗R3(12)を介してRFトランジスタ1のベースに接続する点である。
【0019】
図2に示される増幅器40の動作は、基本的に図1に示される増幅器30の動作と同様である。増幅器40が高電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をON(3V)とし、バイアス回路部3からRFトランジスタ1のベースバイアスが出力される。増幅器30の場合と同様に、増幅器40のRFトランジスタ1はバイアス回路部3から出力される設定バイアスにより定電圧動作をする。増幅器40が低電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をOFF(0V)とし、バイアス回路部3からはRFトランジスタ1のベースに供給されるバイアス電圧は出力されない。増幅器30の場合と同様に、増幅器40のバイアス回路部3は動作しないため、増幅器40の効率が向上する。RFトランジスタ1のベースバイアスは、リファレンス電圧Vref端子5からトランジスタQ2(13)と抵抗R3(12)とを介して供給される。この時、リファレンス電圧Vref端子5を流れる電流は、トランジスタQ2(13)の1/β(βは電流増幅率)に押さえることができる。実施の形態1の増幅器30の場合と同様に、増幅器40のRFトランジスタ1は定電流動作し、バイアス回路部3の設定バイアスのバラツキによらず供給される。このため、RFトランジスタ1のアイドル電流のバラツキを押さえることができる。
【0020】
以上より、実施の形態2によれば、実施の形態1と異なり、新たにトランジスタQ2(13)を設けることができる。ここで、トランジスタQ2(13)のベースはリファレンス電圧を供給するリファレンス電圧Vref端子5に接続し、トランジスタQ2(13)のコレクタはバイアス回路電源Vcb端子6に接続し、トランジスタQ2(13)のエミッタは抵抗R3(12)を介してRFトランジスタ1のベースに接続する。これにより、実施の形態1の増幅器30における効果に加えて、リファレンス電圧Vref端子5を流れる電流をトランジスタQ2(13)の1/β(βは電流増幅率)に押さえることができる。
【0021】
実施の形態3.
図3は、本発明の実施の形態3における電力増幅器50を示す。図3で、図2と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図3に示される電力増幅器50が図2に示される電力増幅器40と異なる点は、電力増幅器40におけるバイアス回路部3をエミッタフォロワで構成する場合、新たにトランジスタQ3(14)を設け、トランジスタQ3(14)のコレクタを抵抗R1(8)のGND側に接続し、トランジスタQ3(14)のベースを新たな抵抗R4(15)を介してバイアス切替MOD端子4に接続し、トランジスタQ3(14)のエミッタをGNDと接続する点である。
【0022】
図3に示される増幅器50の動作は、基本的に図2に示される増幅器40の動作と同様である。増幅器50が高電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をON(3V)とし、トランジスタQ1(10)をONとする。このため抵抗R1(8)に電流が流れ、RFトランジスタ1の設定ベースバイアス供給する。増幅器40の場合と同様に、増幅器50のRFトランジスタ1はバイアス回路部3から出力される設定ベースバイアスにより定電圧動作をする。増幅器40が低電力出力時には、バイアス切替MOD端子4をOFF(0V)とし、トランジスタQ1(10)をOFFとするため、バイアス回路部3は動作しない。上述のように、バイアス切替MOD端子4は抵抗R4(15)を介してトランジスタQ3(14)と接続しているため、抵抗R1(8)に電流が流れず、増幅器50の効率を向上させることができる。RFトランジスタ1のベースバイアスは、リファレンス電圧Vrefと抵抗R3(12)とにより決定される。増幅器40の場合と同様に、リファレンス電圧Vref端子5を流れる電流は、トランジスタQ2(13)の1/β(βは電流増幅率)に押さえることができる。増幅器50のRFトランジスタ1は定電流動作し、バイアス回路部3の設定バイアスのバラツキによらず供給される。このため、RFトランジスタ1のアイドル電流のバラツキを押さえることができる。
【0023】
以上より、実施の形態3によれば、実施の形態2と異なり、新たにトランジスタQ3(14)を設けることができる。ここで、トランジスタQ3(14)のコレクタを抵抗R1(8)のGND側に接続し、トランジスタQ3(14)のベースを新たな抵抗R4(15)を介してバイアス切替MOD端子4に接続し、トランジスタQ3(14)のエミッタをGNDと接続する。これにより、実施の形態2の増幅器40における効果に加えて、バイアス回路部3が動作しない場合に、抵抗R1(8)に電流を流れなくすることができる。このため、消費電流をさらに減少させることができ、増幅器50の効率をさらに向上させることができる。
【0024】
上述の実施の形態1ないし3においては、RFトランジスタ1が1段の場合について説明した。しかし、これは多段増幅器にも応用することができる。バイアス回路部3エミッタフォロワの構成で説明したが、抵抗R1(8)はダイオードに置き換えても同様の効果を奏することができる。増幅器の形態としては、高周波集積装置として、バイアス回路部3を同一チップ上に構成しても別チップ上に構成しても同様の効果を奏することができる。すなわち、RFトランジスタ1および基準電圧供給部およびバイアス回路部3を1チップ上に構成してもよく、RFトランジスタ1および基準電圧供給部と、バイアス回路部3とを別チップ上に構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高周波増幅器によれば、RFトランジスタ1の高電力出力時におけるベースバイアスと低電力出力時におけるベースバイアスとを各々別電源で与えることにより、RFトランジスタ1のアイドル電流のバラツキを押さえ、増幅器の効率を向上させることができる高周波増幅器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電力増幅器30を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態2における電力増幅器40を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態3における電力増幅器50を示す図である。
【図4】従来用いられている、設定バイアスの切替機能を有するバイアス回路を有する電力増幅器60を示す図である。
【符号の説明】
1 高周波(RF)トランジスタ、 2 バイアス切替スイッチ回路部、 3RFトランジスタ1のバイアス回路部、 4 バイアス切替MOD端子、 5基準(リファレンス)電圧Vref端子、 6 バイアス回路電源Vcb端子、 7 RFトランジスタ1のコレクタ電源、 8,9,15,21,22 抵抗、 10 トランジスタQ1、 11,13 トランジスタQ2、 14 トランジスタQ3、 23,24 トランジスタ、 25 基準電圧供給部。
Claims (4)
- 高周波信号を増幅する高周波増幅器であって、
高周波トランジスタと、
前記高周波トランジスタのベースへ、基準電圧源から抵抗を介してベースバイアスを供給する基準電圧供給部と、
前記高周波トランジスタのベースバイアスを出力するバイアス回路部とを備え、
前記バイアス回路部は該バイアス回路部から出力するベースバイアスと前記基準電圧供給部から供給するベースバイアスとを切替える切替端子を有しており、
前記切替端子によるベースバイアスの切替により、該増幅器の出力電力が高電力出力時の場合は前記高周波トランジスタを定電圧動作させ、該増幅器の出力電力が低電力出力時の場合は前記高周波トランジスタを定電流動作させることを特徴とする高周波増幅器。 - 前記基準電圧供給部は、前記基準電圧源に接続されたベースと前記バイアス回路部の電源端子に接続されたコレクタとを有するトランジスタを備え、該トランジスタのエミッタは前記抵抗を介して前記高周波トランジスタのベースへ接続されたことを特徴とする請求項1記載の高周波増幅器。
- 前記バイアス回路部は、前記ベースバイアスの出力側のトランジスタと該トランジスタのエミッタに接続した抵抗とを有しており、該抵抗と接地端との間に、該抵抗に接続したコレクタと前記切替端子に抵抗を介して接続したベースと接地されたエミッタとを有するトランジスタをさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の高周波増幅器。
- 前記ベースバイアスを出力するトランジスタのエミッタに接続した抵抗をダイオードに置き換えたことを特徴とする請求項3記載の高周波増幅器。
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