JP2004035464A - カルボン酸及び/又はカルボン酸エステルの水素化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】カルボン酸及び/又はカルボン酸エステルを還元してアルコール化合物を製造するに際し、高い水素化分解の抑制効果と、高い反応活性を持つ優れたRuとGeからなる触媒系を製造し、該触媒系を用いることで、カルボン酸及び/又はカルボン酸エステルから直接アルコール化合物を高収率で得る方法を提供することである。
【解決手段】RuおよびGeを担体に担持した触媒前駆体を、250〜900℃の範囲で還元した触媒を用いることを特徴とするカルボン酸及び/又はカルボン酸エステルの水素化方法により解決される。
【選択図】 なし
【解決手段】RuおよびGeを担体に担持した触媒前駆体を、250〜900℃の範囲で還元した触媒を用いることを特徴とするカルボン酸及び/又はカルボン酸エステルの水素化方法により解決される。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカルボン酸またはカルボン酸エステルの水素化方法に関する。得られるアルコール化合物は、プラスチックや塗料、接着剤、医薬品の原料に利用され、産業上重要である。
【0002】
【従来の技術】
従来、カルボン酸またはカルボン酸エステルを水素還元する方法についてはいくつか報告されている。とりわけ水素との反応が非常に困難なカルボン酸を水素化してアルコール化合物を製造できる触媒としては、Ru,Pd,Re,Rhなどの貴金属を活性金属とする触媒での報告例が多い。しかしながら、これらの金属はカルボキシル基の水素化のみならず、生成してくるアルコール化合物をさらに水素化分解させる能力も有しており、目的化合物が高収率で得られないと言う問題点を抱えている。
【0003】
例えば、Applied Catalysis A:General 189(1999)243では、ゾルゲル法で調製した2重量%Ru/Al2O3を用いてアジピン酸の水素化を反応温度240℃、水素圧6.5MPaで実施されている。その結果は、転化率90.2%において得られるアルコール化合物はヒドロキシカプロン酸28.1モル%のみであり、残り62.1モル%は、カプロン酸などの1,6−ヘキサンジオール、ヒドロキシカプロン酸の水素化分解生成物であり、目的物の収率が低い。この例に代表されるように、先述した貴金属の中では経済性の面でとりわけRuが用いられることが多いが、アルコール化合物の収率向上のために分解の抑制は重要な課題となっている。
【0004】
この水素化分解抑制手段として、活性金属以外の第2成分の添加が試みられている。例えば、先に例示したApplied Catalysis A:General 189(1999)243では、SnをRuに対して原子比1で添加することによりアジピン酸転化率97.3%で分解生成物を6.8モル%に抑え、1,6−ヘキサンジオールを89.4モル%の高収率で得ることに成功している。しかし、Sn添加量がRuに対して原子比1と多量に必要とし経済性が悪くなる点、活性を上げるために300℃近い高温が必要になる点で問題がある。
【0005】
また、特開平11−60524号公報では、260℃以上で還元した6重量%Ru−5重量%Sn−2重量%Pt/Cを用いて230℃、8.5MPaでアジピン酸の水素化を行っており、高収率で1,6−ヘキサンジオールを得ているが、第3成分として高価なPtの添加が必要になる点で問題がある。
【0006】
また、特開平9−132541号公報では、セバシン酸の水素化反応が開示され、Ru/C(エヌ・イーケムキャット製)単独では水素化分解反応のため1,10−デカンジオールの収率はたかだか5モル%であるが、Mo(CO)6を添加することにより生成物の水素化分解を抑制し、収率を70モル%まで向上させている。しかし、この触媒系は、基質濃度4.1重量%と低いにも関わらず反応時間を7時間も要し活性が低く、さらに収率も70モル%低いものであった。
【0007】
このように、生成してくるアルコール化合物の水素化分解を抑制するためにRuに対して各種第2成分の添加が試みられており、とりわけSn添加で水素化分解の抑制を図っている例が多いが、選択性向上の代償として活性が低下し、生産性が悪化するという問題点、またこの活性低下を補うために高価な貴金属などの第3成分添加が必要になるため経済性が悪化するという問題点を抱えていた。Ruに安価な第2成分を添加したのみのシンプルな触媒で、かつ選択性・活性の双方が優れた触媒が求められているのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、カルボン酸及び/又はカルボン酸エステルを還元してアルコール化合物を製造するに際し、高い水素化分解の抑制効果と、高い反応活性を持つ優れたRuとGeからなる触媒系を製造し、該触媒系を用いることで、カルボン酸及び/又はカルボン酸エステルから直接アルコール化合物を高収率で得る方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、RuおよびGeを担体に担持した触媒前駆体を、250〜900℃の範囲で還元した触媒を用いることを特徴とするカルボン酸及び/又はカルボン酸エステルの水素化方法により解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明における触媒の調製法について述べる。触媒成分であるRuとGeは、通常、担体に担持する。本発明で使用する担体は、多孔性物質であれば特に制限はない。例えば、活性炭などの炭素質担体、SiO2、Al2O3、MgO、TiO2、ZrO2、ゼオライトなどの結晶性または非結晶性の金属酸化物、SiO2−Al2O3などの複合酸化物、SiCなどの炭化物、Si3N4などの窒化物、モンモリオナイト、カオリナイトなどの粘土鉱物などを用いることが出来る。好ましくは、幅広く表面積を有する活性炭である。
【0011】
担体に担持されるRuの原料化合物としては、通常は、ハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、アセチルアセトン塩、酢酸塩、アンモニウム塩、水酸化物、アルコキサイドなどが用いられる。また、これら以外にも有機金属化合物や錯塩なども用いることができる。Ruの担持量は、担体に対して金属として0.5〜50重量%、好ましくは1〜10重量%である。
【0012】
担体に担持されるGeの原料化合物としては、通常は、ハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩、アルコキサイドなどが用いられる。また、これら以外にも有機金属化合物や錯塩なども用いることができる。Geの担持量は、Ruの担持量に対して原子比で0.1〜0.8、好ましくは0.2〜0.5である。 また、本発明で使用する触媒には、活性を阻害しない限りRe、Pd,Mo、W、Pt、Ag等を添加してもよい。
【0013】
これら金属の担持方法としては、特に制限はなく、含浸法、イオン交換法、スプレー法など担持触媒の調製に常用されている任意の方法で行うことができる。
なかでも特に簡便なのは含浸法である。含浸法によるときは、担持する金属化合物を溶媒に溶解させて、該溶液に担体を浸漬させて、金属成分を担体に担持させる。複数の金属を担持させる順序についても、特に制限はなく、全金属成分を同時に担持しても、各金属成分を個別に担持しても良い。また、所望なら各金属成分を複数回に分けて担持しても良い。
【0014】
金属成分を担体に担持した後、乾燥し、次いで所望により焼成を行う。乾燥は、通常、200℃以下の温度で、減圧下に保持するか又は空気などの乾燥ガスを流通させれば良い。金属成分の担持を複数回に分けて行う場合には、担持を行うごとに乾燥するのが好ましい。焼成は通常100℃〜600℃の温度で空気や窒素などを通気しながら行う。
【0015】
このように担体に担持した触媒前駆体の還元は、液相還元法、気相還元法のいずれで行っても良いが、気相還元法で行うのが好ましい。気相還元法では、水素やメタノールなどを還元ガスとして、還元温度250〜900℃の範囲内である。好ましくは、350〜850℃、より好ましくは550〜800℃、さらに好ましくは600〜700℃で気相還元する。液相還元法では、還元剤としてギ酸ナトリウム、ヒドラジンなどを用い、不活性ガス加圧下250〜900℃で、好ましくは350〜850℃、より好ましくは550〜800℃、さらに好ましくは600〜700℃で還元を行う。好ましい還元方法は、水素ガスによる気相還元法である。
【0016】
本発明で用いるカルボン酸としては、分子内にカルボキシル基を少なくとも1個有する有機化合物であればいかなるものでも良い。具体的には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉相酸、カプロン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸などの脂肪もしくは脂環式カルボン酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸などの脂肪もしくは脂環式ポリカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族カルボン酸が挙げられる。これらのカルボン酸は、単独あるいはいくつかの混合物として利用できる。
【0017】
他には、例えばシクロヘキサンを酸化触媒の存在下、分子状酸素で酸化して得られる反応生成物中に主生成物であるシクロヘキサノン、シクロヘキサノールなどと共に含まれている副生カルボン酸化合物を反応液から抽出分離したものも用いることができる。
【0018】
また、カルボン酸エステルとしては、分子内にエステル基を少なくとも1個有する有機化合物であればいかなるものでも良く、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸および脂環式カルボン酸の低級もしくは高級アルコールエステルが挙げられる。例えばギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、吉相酸エステル、カプロン酸エステル、シクロヘキサンカルボン酸エステル、シクロペンタンカルボン酸エステルなどの脂肪もしくは脂環式カルボン酸エステル、蓚酸エステル、マロン酸エステル、コハク酸エステル、グルタル酸エステル、アジピン酸エステル、シクロヘキサンジカルボン酸エステル、1,2,4−ブタントリカルボン酸エステルなどの脂肪もしくは脂環式ポリカルボン酸エステル、フタル酸エステル、イソフタル酸エステル、テレフタル酸エステル等の芳香族カルボン酸エステルが挙げられる。これらのカルボン酸エステルは、単独あるいはいくつかの混合物としても利用できる。
【0019】
他には、例えば先述したシクロヘキサンの酸化溶液から抽出分離される副生カルボン酸化合物と、これらの水素還元により得られるアルコール化合物、すなわち1,6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ブタンジオール、ヘキサノール、ペンタノール、ブタノール、プロパノールなどの混合物とのエステルも用いることができる。
【0020】
本発明では、上述したカルボン酸及びカルボン酸エステルを単独でも混合して使用することも何ら問題はない。
【0021】
本発明の水素化方法で得られる化合物は、分子内にカルボキシル基を少なくとも1個有するカルボン酸化合物のカルボキシル基が、対応する水酸基に少なくとも1個還元された化合物を含むものである。また、分子内にエステル基を少なくとも1個有するエステル化合物のエステル基が、対応する水酸基に少なくとも1個還元された化合物を含むものである。
具体例として、アジピン酸およびアジピン酸エステルにおいては、水素化化合物として1,6−ヘキサンジオール、オキシカプロン酸が、蓚酸ジメチルにおいては、エチレングリコール、グリコール酸メチルが挙げられる。
【0022】
本発明の水素化方法は、無溶媒で行うこともできるが、通常は、溶媒の存在下で行われる。溶媒としては、水、メタノールやエタノールなどのアルコール化合物、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル化合物、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエンなどの炭化水素化合物、アセトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン化合物、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどの有機塩素系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル化合物を単独あるいは混合溶媒として用いることができる。
【0023】
本発明の水素化方法の反応条件としては、通常、触媒の存在下、水素加圧下、液相にて行われる。水素圧は、通常1〜300kgf/cm2であるが、特に50〜200kgf/cm2が好ましい。温度は通常50〜350℃で行われるが100〜250℃で行うのが好ましい。高い反応速度を望む場合には150〜300℃で行うのが好ましい。反応方式は連続、回分のいずれで行っても良く、また反応型式としては液相懸濁反応、固定床流通反応のいずれをも採用することができる。
【0024】
本発明で使用する触媒量は、特に制限されないが、使用するカルボン酸及び/又はカルボン酸エステルに対し、0.1〜30重量%とすることが好ましく、さらに好ましくは1〜25重量%である。
【0025】
本発明で得られる水素化化合物、とくにアルコール化合物は、蒸留や抽出により精製、分離される。
【0026】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0027】
実施例1
<5重量%Ru−1.1重量%Ge/C触媒(650℃還元)の調製>
100mlビーカーにRu(acac)3 3.15g、 Ge(OEt)40.6gを秤取し、メタノール25gを加えて加熱しながら攪拌し均一溶液とした。ここへ活性炭(三菱化学製ダイアホープCX−2破砕品を乳鉢で約200μmに粉砕したもの)15gを加えて良く攪拌し、溶液を全て含浸させた。空気中65℃で乾燥した後、水素気流下650℃で2時間還元処理を行い、5重量%Ru−1.1重量%Ge/Cを得た。
【0028】
<アジピン酸の水素化反応>
300mlハステロイオートクレーブに上記方法で調製した触媒1.56g、アジピン酸7.78g、水70mlを加えた後、系内を水素で充分に置換して水素圧45kg/cm2とした。オートクレーブを加熱して、230℃に達した時点で水素を圧入し、80kg/cm2の定圧下、攪拌回転数1000rpmで2時間反応させた。反応終了後、オートクレーブを冷却し常圧に戻して、反応溶液をガスクロマトグラフィーで分析したところ、1,6−ヘキサンジオール、オキシカプロン酸から成るアルコール化合物と吉草酸、カプロン酸、ペンタノール、ヘキサノールからなる水素化分解生成物が得られた。結果は表1に示した。
【0029】
【実施例2〜4】
実施例1での水素還元温度を350℃、500℃および800℃に変えた以外は実施例1と同様にして触媒を調製し、この触媒を用いて実施例1と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0030】
【比較例1】
<5重量%Ru−1.1重量%Ge/C触媒(200℃還元)の調製およびアジピン酸の水素化反応>
実施例1で水素還元温度を200℃に変えた以外は実施例1と同様にして触媒を調製し,この触媒を用いて実施例1と同様にしてアジピン酸の水素還元反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0031】
【比較例2】
<5重量%Ru−1.8重量%Sn/C触媒(350℃還元)の調製およびアジピン酸の水素化反応>
100mlビーカーにRu(acac)3 4.23g、 Sn(OAc)41.25gを秤取し、メタノール33gを加えて加熱しながら攪拌し均一溶液とした。ここへ活性炭(三菱化学製ダイアホープCX−2破砕品を乳鉢で約200μmに粉砕したもの)20gを加えて良く攪拌し、溶液を全て含浸させた。空気中65℃で乾燥した後、イオン交換水30gを含浸し1時間静置した。減圧下65℃で一晩乾燥した後、水素気流下350℃で2時間還元処理を行い、5重量%Ru−1.8重量%Sn/Cを得た。この触媒を用いて実施例1と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0032】
【比較例3および4】
比較例2で水素還元温度を500℃および650℃に変えた以外は比較例2と同様にして触媒を調製し、この触媒を用いて比較例2と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0033】
【比較例5】
<5重量%Ru/C触媒(350℃還元)の調製およびアジピン酸の水素化反応>
100mlビーカーにRu(acac)3 2.7gを秤取し、メタノール21gを加えて加熱しながら攪拌し均一溶液とした。ここへ活性炭(三菱化学製ダイアホープCX−2破砕品を乳鉢で約200μmに粉砕したもの)13gを加えて良く攪拌し、溶液を全て含浸させた。空気中65℃で乾燥した後、水素気流下200℃で2時間還元処理を行い、5重量%Ru/Cを得た。この触媒を用いて反応温度を190℃に変えた以外は実施例1と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0034】
【比較例6および7】
比較例5で還元温度を500℃および650℃に変えた以外は比較例5と同様にして触媒を調製し、この触媒を用いて比較例5と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0035】
【実施例5】
実施例1で調製した触媒を用いて、水素圧を100kgf/cm2、反応時間を5時間に変えた以外は実施例1と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【表1】
【0036】
比較例8
5重量%Ru/C触媒(350℃還元)を用い,実施例1に順じて反応温度230℃にてアジピン酸の水素化反応をおこなった。アジピン酸はすべて水素化分解し、目的物の1,6−ヘキサンジオール、オキシカプロン酸のアルコール化合物は得られなかった。
【0037】
【発明の効果】
カルボン酸及び/又はカルボン酸エステルを水素還元してアルコール化合物を製造するに際し、水素化分解反応を抑制し、かつ活性を向上させることで高収率でアルコール化合物を製造できるRuとGeを担体に担持した触媒を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明はカルボン酸またはカルボン酸エステルの水素化方法に関する。得られるアルコール化合物は、プラスチックや塗料、接着剤、医薬品の原料に利用され、産業上重要である。
【0002】
【従来の技術】
従来、カルボン酸またはカルボン酸エステルを水素還元する方法についてはいくつか報告されている。とりわけ水素との反応が非常に困難なカルボン酸を水素化してアルコール化合物を製造できる触媒としては、Ru,Pd,Re,Rhなどの貴金属を活性金属とする触媒での報告例が多い。しかしながら、これらの金属はカルボキシル基の水素化のみならず、生成してくるアルコール化合物をさらに水素化分解させる能力も有しており、目的化合物が高収率で得られないと言う問題点を抱えている。
【0003】
例えば、Applied Catalysis A:General 189(1999)243では、ゾルゲル法で調製した2重量%Ru/Al2O3を用いてアジピン酸の水素化を反応温度240℃、水素圧6.5MPaで実施されている。その結果は、転化率90.2%において得られるアルコール化合物はヒドロキシカプロン酸28.1モル%のみであり、残り62.1モル%は、カプロン酸などの1,6−ヘキサンジオール、ヒドロキシカプロン酸の水素化分解生成物であり、目的物の収率が低い。この例に代表されるように、先述した貴金属の中では経済性の面でとりわけRuが用いられることが多いが、アルコール化合物の収率向上のために分解の抑制は重要な課題となっている。
【0004】
この水素化分解抑制手段として、活性金属以外の第2成分の添加が試みられている。例えば、先に例示したApplied Catalysis A:General 189(1999)243では、SnをRuに対して原子比1で添加することによりアジピン酸転化率97.3%で分解生成物を6.8モル%に抑え、1,6−ヘキサンジオールを89.4モル%の高収率で得ることに成功している。しかし、Sn添加量がRuに対して原子比1と多量に必要とし経済性が悪くなる点、活性を上げるために300℃近い高温が必要になる点で問題がある。
【0005】
また、特開平11−60524号公報では、260℃以上で還元した6重量%Ru−5重量%Sn−2重量%Pt/Cを用いて230℃、8.5MPaでアジピン酸の水素化を行っており、高収率で1,6−ヘキサンジオールを得ているが、第3成分として高価なPtの添加が必要になる点で問題がある。
【0006】
また、特開平9−132541号公報では、セバシン酸の水素化反応が開示され、Ru/C(エヌ・イーケムキャット製)単独では水素化分解反応のため1,10−デカンジオールの収率はたかだか5モル%であるが、Mo(CO)6を添加することにより生成物の水素化分解を抑制し、収率を70モル%まで向上させている。しかし、この触媒系は、基質濃度4.1重量%と低いにも関わらず反応時間を7時間も要し活性が低く、さらに収率も70モル%低いものであった。
【0007】
このように、生成してくるアルコール化合物の水素化分解を抑制するためにRuに対して各種第2成分の添加が試みられており、とりわけSn添加で水素化分解の抑制を図っている例が多いが、選択性向上の代償として活性が低下し、生産性が悪化するという問題点、またこの活性低下を補うために高価な貴金属などの第3成分添加が必要になるため経済性が悪化するという問題点を抱えていた。Ruに安価な第2成分を添加したのみのシンプルな触媒で、かつ選択性・活性の双方が優れた触媒が求められているのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、カルボン酸及び/又はカルボン酸エステルを還元してアルコール化合物を製造するに際し、高い水素化分解の抑制効果と、高い反応活性を持つ優れたRuとGeからなる触媒系を製造し、該触媒系を用いることで、カルボン酸及び/又はカルボン酸エステルから直接アルコール化合物を高収率で得る方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、RuおよびGeを担体に担持した触媒前駆体を、250〜900℃の範囲で還元した触媒を用いることを特徴とするカルボン酸及び/又はカルボン酸エステルの水素化方法により解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明における触媒の調製法について述べる。触媒成分であるRuとGeは、通常、担体に担持する。本発明で使用する担体は、多孔性物質であれば特に制限はない。例えば、活性炭などの炭素質担体、SiO2、Al2O3、MgO、TiO2、ZrO2、ゼオライトなどの結晶性または非結晶性の金属酸化物、SiO2−Al2O3などの複合酸化物、SiCなどの炭化物、Si3N4などの窒化物、モンモリオナイト、カオリナイトなどの粘土鉱物などを用いることが出来る。好ましくは、幅広く表面積を有する活性炭である。
【0011】
担体に担持されるRuの原料化合物としては、通常は、ハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、アセチルアセトン塩、酢酸塩、アンモニウム塩、水酸化物、アルコキサイドなどが用いられる。また、これら以外にも有機金属化合物や錯塩なども用いることができる。Ruの担持量は、担体に対して金属として0.5〜50重量%、好ましくは1〜10重量%である。
【0012】
担体に担持されるGeの原料化合物としては、通常は、ハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩、アルコキサイドなどが用いられる。また、これら以外にも有機金属化合物や錯塩なども用いることができる。Geの担持量は、Ruの担持量に対して原子比で0.1〜0.8、好ましくは0.2〜0.5である。 また、本発明で使用する触媒には、活性を阻害しない限りRe、Pd,Mo、W、Pt、Ag等を添加してもよい。
【0013】
これら金属の担持方法としては、特に制限はなく、含浸法、イオン交換法、スプレー法など担持触媒の調製に常用されている任意の方法で行うことができる。
なかでも特に簡便なのは含浸法である。含浸法によるときは、担持する金属化合物を溶媒に溶解させて、該溶液に担体を浸漬させて、金属成分を担体に担持させる。複数の金属を担持させる順序についても、特に制限はなく、全金属成分を同時に担持しても、各金属成分を個別に担持しても良い。また、所望なら各金属成分を複数回に分けて担持しても良い。
【0014】
金属成分を担体に担持した後、乾燥し、次いで所望により焼成を行う。乾燥は、通常、200℃以下の温度で、減圧下に保持するか又は空気などの乾燥ガスを流通させれば良い。金属成分の担持を複数回に分けて行う場合には、担持を行うごとに乾燥するのが好ましい。焼成は通常100℃〜600℃の温度で空気や窒素などを通気しながら行う。
【0015】
このように担体に担持した触媒前駆体の還元は、液相還元法、気相還元法のいずれで行っても良いが、気相還元法で行うのが好ましい。気相還元法では、水素やメタノールなどを還元ガスとして、還元温度250〜900℃の範囲内である。好ましくは、350〜850℃、より好ましくは550〜800℃、さらに好ましくは600〜700℃で気相還元する。液相還元法では、還元剤としてギ酸ナトリウム、ヒドラジンなどを用い、不活性ガス加圧下250〜900℃で、好ましくは350〜850℃、より好ましくは550〜800℃、さらに好ましくは600〜700℃で還元を行う。好ましい還元方法は、水素ガスによる気相還元法である。
【0016】
本発明で用いるカルボン酸としては、分子内にカルボキシル基を少なくとも1個有する有機化合物であればいかなるものでも良い。具体的には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉相酸、カプロン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸などの脂肪もしくは脂環式カルボン酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸などの脂肪もしくは脂環式ポリカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族カルボン酸が挙げられる。これらのカルボン酸は、単独あるいはいくつかの混合物として利用できる。
【0017】
他には、例えばシクロヘキサンを酸化触媒の存在下、分子状酸素で酸化して得られる反応生成物中に主生成物であるシクロヘキサノン、シクロヘキサノールなどと共に含まれている副生カルボン酸化合物を反応液から抽出分離したものも用いることができる。
【0018】
また、カルボン酸エステルとしては、分子内にエステル基を少なくとも1個有する有機化合物であればいかなるものでも良く、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸および脂環式カルボン酸の低級もしくは高級アルコールエステルが挙げられる。例えばギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、吉相酸エステル、カプロン酸エステル、シクロヘキサンカルボン酸エステル、シクロペンタンカルボン酸エステルなどの脂肪もしくは脂環式カルボン酸エステル、蓚酸エステル、マロン酸エステル、コハク酸エステル、グルタル酸エステル、アジピン酸エステル、シクロヘキサンジカルボン酸エステル、1,2,4−ブタントリカルボン酸エステルなどの脂肪もしくは脂環式ポリカルボン酸エステル、フタル酸エステル、イソフタル酸エステル、テレフタル酸エステル等の芳香族カルボン酸エステルが挙げられる。これらのカルボン酸エステルは、単独あるいはいくつかの混合物としても利用できる。
【0019】
他には、例えば先述したシクロヘキサンの酸化溶液から抽出分離される副生カルボン酸化合物と、これらの水素還元により得られるアルコール化合物、すなわち1,6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ブタンジオール、ヘキサノール、ペンタノール、ブタノール、プロパノールなどの混合物とのエステルも用いることができる。
【0020】
本発明では、上述したカルボン酸及びカルボン酸エステルを単独でも混合して使用することも何ら問題はない。
【0021】
本発明の水素化方法で得られる化合物は、分子内にカルボキシル基を少なくとも1個有するカルボン酸化合物のカルボキシル基が、対応する水酸基に少なくとも1個還元された化合物を含むものである。また、分子内にエステル基を少なくとも1個有するエステル化合物のエステル基が、対応する水酸基に少なくとも1個還元された化合物を含むものである。
具体例として、アジピン酸およびアジピン酸エステルにおいては、水素化化合物として1,6−ヘキサンジオール、オキシカプロン酸が、蓚酸ジメチルにおいては、エチレングリコール、グリコール酸メチルが挙げられる。
【0022】
本発明の水素化方法は、無溶媒で行うこともできるが、通常は、溶媒の存在下で行われる。溶媒としては、水、メタノールやエタノールなどのアルコール化合物、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル化合物、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエンなどの炭化水素化合物、アセトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン化合物、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどの有機塩素系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル化合物を単独あるいは混合溶媒として用いることができる。
【0023】
本発明の水素化方法の反応条件としては、通常、触媒の存在下、水素加圧下、液相にて行われる。水素圧は、通常1〜300kgf/cm2であるが、特に50〜200kgf/cm2が好ましい。温度は通常50〜350℃で行われるが100〜250℃で行うのが好ましい。高い反応速度を望む場合には150〜300℃で行うのが好ましい。反応方式は連続、回分のいずれで行っても良く、また反応型式としては液相懸濁反応、固定床流通反応のいずれをも採用することができる。
【0024】
本発明で使用する触媒量は、特に制限されないが、使用するカルボン酸及び/又はカルボン酸エステルに対し、0.1〜30重量%とすることが好ましく、さらに好ましくは1〜25重量%である。
【0025】
本発明で得られる水素化化合物、とくにアルコール化合物は、蒸留や抽出により精製、分離される。
【0026】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0027】
実施例1
<5重量%Ru−1.1重量%Ge/C触媒(650℃還元)の調製>
100mlビーカーにRu(acac)3 3.15g、 Ge(OEt)40.6gを秤取し、メタノール25gを加えて加熱しながら攪拌し均一溶液とした。ここへ活性炭(三菱化学製ダイアホープCX−2破砕品を乳鉢で約200μmに粉砕したもの)15gを加えて良く攪拌し、溶液を全て含浸させた。空気中65℃で乾燥した後、水素気流下650℃で2時間還元処理を行い、5重量%Ru−1.1重量%Ge/Cを得た。
【0028】
<アジピン酸の水素化反応>
300mlハステロイオートクレーブに上記方法で調製した触媒1.56g、アジピン酸7.78g、水70mlを加えた後、系内を水素で充分に置換して水素圧45kg/cm2とした。オートクレーブを加熱して、230℃に達した時点で水素を圧入し、80kg/cm2の定圧下、攪拌回転数1000rpmで2時間反応させた。反応終了後、オートクレーブを冷却し常圧に戻して、反応溶液をガスクロマトグラフィーで分析したところ、1,6−ヘキサンジオール、オキシカプロン酸から成るアルコール化合物と吉草酸、カプロン酸、ペンタノール、ヘキサノールからなる水素化分解生成物が得られた。結果は表1に示した。
【0029】
【実施例2〜4】
実施例1での水素還元温度を350℃、500℃および800℃に変えた以外は実施例1と同様にして触媒を調製し、この触媒を用いて実施例1と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0030】
【比較例1】
<5重量%Ru−1.1重量%Ge/C触媒(200℃還元)の調製およびアジピン酸の水素化反応>
実施例1で水素還元温度を200℃に変えた以外は実施例1と同様にして触媒を調製し,この触媒を用いて実施例1と同様にしてアジピン酸の水素還元反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0031】
【比較例2】
<5重量%Ru−1.8重量%Sn/C触媒(350℃還元)の調製およびアジピン酸の水素化反応>
100mlビーカーにRu(acac)3 4.23g、 Sn(OAc)41.25gを秤取し、メタノール33gを加えて加熱しながら攪拌し均一溶液とした。ここへ活性炭(三菱化学製ダイアホープCX−2破砕品を乳鉢で約200μmに粉砕したもの)20gを加えて良く攪拌し、溶液を全て含浸させた。空気中65℃で乾燥した後、イオン交換水30gを含浸し1時間静置した。減圧下65℃で一晩乾燥した後、水素気流下350℃で2時間還元処理を行い、5重量%Ru−1.8重量%Sn/Cを得た。この触媒を用いて実施例1と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0032】
【比較例3および4】
比較例2で水素還元温度を500℃および650℃に変えた以外は比較例2と同様にして触媒を調製し、この触媒を用いて比較例2と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0033】
【比較例5】
<5重量%Ru/C触媒(350℃還元)の調製およびアジピン酸の水素化反応>
100mlビーカーにRu(acac)3 2.7gを秤取し、メタノール21gを加えて加熱しながら攪拌し均一溶液とした。ここへ活性炭(三菱化学製ダイアホープCX−2破砕品を乳鉢で約200μmに粉砕したもの)13gを加えて良く攪拌し、溶液を全て含浸させた。空気中65℃で乾燥した後、水素気流下200℃で2時間還元処理を行い、5重量%Ru/Cを得た。この触媒を用いて反応温度を190℃に変えた以外は実施例1と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0034】
【比較例6および7】
比較例5で還元温度を500℃および650℃に変えた以外は比較例5と同様にして触媒を調製し、この触媒を用いて比較例5と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【0035】
【実施例5】
実施例1で調製した触媒を用いて、水素圧を100kgf/cm2、反応時間を5時間に変えた以外は実施例1と同様にしてアジピン酸の水素化反応を行った。得られた結果を表1に示した。
【表1】
【0036】
比較例8
5重量%Ru/C触媒(350℃還元)を用い,実施例1に順じて反応温度230℃にてアジピン酸の水素化反応をおこなった。アジピン酸はすべて水素化分解し、目的物の1,6−ヘキサンジオール、オキシカプロン酸のアルコール化合物は得られなかった。
【0037】
【発明の効果】
カルボン酸及び/又はカルボン酸エステルを水素還元してアルコール化合物を製造するに際し、水素化分解反応を抑制し、かつ活性を向上させることで高収率でアルコール化合物を製造できるRuとGeを担体に担持した触媒を提供することができる。
Claims (4)
- RuおよびGeを担体に担持した触媒前駆体を、250〜900℃の範囲で還元した触媒を用いることを特徴とするカルボン酸及び/又はカルボン酸エステルの水素化方法。
- 触媒前駆体の還元温度が、600〜800℃である請求項1記載のカルボン酸及び/又はカルボン酸エステルの水素化方法。
- 担体が活性炭である請求項1または2記載のカルボン酸及び/又はカルボン酸エステルの水素化方法。
- カルボン酸がアジピン酸である請求項1〜3いずれか1項記載のカルボン酸の水素化方法。
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