JP2004026444A - 物品整列搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺物品を搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列して搬送することができる物品整列搬送装置を提供する。
【解決手段】物品整列搬送装置1を構成する左右支持ローラ6の回転力を、何れか一方の支持ローラ6と接触する接触面積の大きい包装袋Aの前端側及び後端側に付与すると共に、包装袋Aを、左右支持ローラ6の斜面に沿って搬送路中央部に移動させ、包装袋Aを搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列する。且つ、左右支持ローラ6と接触する面積及びその接触部分に付与される回転力が略同等になると、包装袋Aの向き及び姿勢が安定し、搬送方向と略平行する縦長姿勢のまま整列及びセンタリングして搬送される。
【選択図】 図1
【解決手段】物品整列搬送装置1を構成する左右支持ローラ6の回転力を、何れか一方の支持ローラ6と接触する接触面積の大きい包装袋Aの前端側及び後端側に付与すると共に、包装袋Aを、左右支持ローラ6の斜面に沿って搬送路中央部に移動させ、包装袋Aを搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列する。且つ、左右支持ローラ6と接触する面積及びその接触部分に付与される回転力が略同等になると、包装袋Aの向き及び姿勢が安定し、搬送方向と略平行する縦長姿勢のまま整列及びセンタリングして搬送される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばケチャップやジャム、ペースト、粉末、粒体、液体等の収容物が収容された長尺及び柔軟性を有する包装袋、包装物、長尺の農作物(果菜物も含む)、長尺の容器等の物品を整列及び搬送する作業に用いられる物品整列搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例の収容物が収容された包装袋を搬送する場合、例えばローラーコンベアやベルトコンベア等の搬送装置により搬送するが、包装袋に収容された収容部の形態及び重心が不安定であるため、機械的な動作及び振動により、包装装置から繰り出される包装袋の向きが搬送方向に対して略20度〜略30度程度に変位しやすく、不揃い状態のまま搬送されるため、包装袋を項目別に仕分ける作業及び箱詰めする作業を機械的に行う場合、略同一方向に向き修正及び整列する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の包装袋を、搬送コンベアの一側部又は両側部に架設した整列ガイドにより向き修正及び整列しようとしても、その包装袋の側面部が整列ガイドに沿って変形するため、向き修正及び整列することが困難である。且つ、包装袋の仕分け作業及び箱詰め作業を機械的に行う場合、包装袋の向き修正及び整列する作業を作業者の手で行わなければならず、包装袋の搬送数が多くなるほど、作業に手間及び時間が掛かるという問題点を有している。
【0004】
この発明は上記問題に鑑み、搬送路両側部に配列した支持ローラの回転力により、該支持ローラと接触する長尺物品の前端側及び後端側を搬送路中央部に向けて移動することにより、長尺物品を搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列して搬送することができる物品整列搬送装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、搬送路両側部に軸支した支持ローラを、該支持ローラ間に対して長尺の物品が載置される前後間隔に隔てて搬送方向に複数配列し、上記支持ローラを、上記搬送路中央部に向けて物品が移動される角度に配列すると共に、上記支持ローラを、上記物品が搬送方向に対して移送される方向に回転する回転手段を設けた物品整列搬送装置であることを特徴とする。
【0006】
上述の物品は、例えばケチャップやジャム、ペースト、粉末、粒体、液体等の収容物が収容された長尺及び柔軟性を有する包装袋と、シートやフィルム、布地等で包装された包装物と、合成樹脂や金属、ガラス、セラミックス、木等の材質からなる長尺の容器と、胡瓜や茄子、人参、芋等の農作物(果菜物も含む)とで構成することができる。
【0007】
まは、支持ローラは、例えば合成樹脂や金属、木、セラミックス、硬質ガラス等の単一又は複合した材質により中空又は中実に構成することができる。また、駆動手段は、例えばプーリ及び回転軸、駆動ベルト、モータ、スプロケット、駆動チェーンからなる駆動機構、ローラ自体に内蔵又は直結したモータ、ローラ自体に回転力を付与するギャやカム、接触抵抗の大きい回転付与部材等で構成することができる。
【0008】
つまり、搬送路両側部に配列した支持ローラの回転力を、何れか一方の支持ローラと接触する接触面積の大きい長尺物品の前端側及び後端側に対して積極的に付与し、その部分に付与される移送力により、長尺物品の前端側及び後端側を搬送路中央部に向けて移動させ、長尺物品を搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列する。且つ、左右支持ローラと接触する面積及びその接触部分に付与される回転力が略同等になると、長尺物品の向き及び姿勢が安定し、搬送方向と略平行する縦長姿勢のまま整列して搬送される。
【0009】
実施の形態として、上記搬送路両側部の支持ローラを、該搬送路中央部を中心として内端側から外端側に向けて高くなる角度に斜設することができる。また、上記物品の向きを変更するのに必要な接触抵抗を付与する抵抗付与部(例えば合成ゴムや軟質樹脂等の抵抗付与部材、略螺旋状の突起や溝部等)を、上記支持ローラの周面に設けることができる。また、上記支持ローラを、上記長尺の物品を向き変更するのに必要な長さに設けることができる。
【0010】
【作用及び効果】
この発明によれば、搬送路両側部に配列した支持ローラの回転力により、何れか一方の支持ローラと接触する接触面積の大きい長尺物品の前端側及び後端側を搬送路中央部に向けて移動するので、重量及び長さに関係なく、長尺物品を搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列して搬送することができる。且つ、長尺物品を略同一方向に整列して搬送及び供給するため、長尺物品を項目別に仕分ける作業及び箱詰めする作業が機械的に行え、作業の省力化及び能率アップを図ることができる。
【0011】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
【0012】
図面は、物品の一例である長尺及び柔軟性を有する包装袋を、搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列する作業に用いられる物品整列搬送装置を示し、図1及び図2に於いて、この物品整列搬送装置1は、搬送路前段の袋詰め工程(例えばピロー包装機)に接続された第1コンベア2と、搬送路後段の仕分け工程(図示省略)に接続された第2コンベア3との間に配設され、第1コンベア2から供給される長尺及び柔軟性を有する包装袋Aを、搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び前後に分離しながら整列(又はセンタリング)及び搬送して、第2コンベア3を構成する受けローラ4…に移載する装置である。
【0013】
上述の物品整列搬送装置1は、図3、図4、図5にも示すように、支持ローラ6を、搬送路上に設定した区間a,b,c両側部に相対向して軸支すると共に、所定サイズ(例えば大、中、小)の包装袋Aが安定した姿勢に載置される前後間隔に隔てて搬送方向に対して多数配列している。
【0014】
且つ、支持ローラ6の軸中心部に固定した支軸7の基端部を、取付け枠5に固定した軸受部8で回転可能に軸受し、駆動ベルト11を、支軸7の基端部に固定したプーリ9と、搬送路下部に軸架した回転軸10との間に張架(例えば8字形に交差して張架)している。なお、支軸7を、支持ローラ6の軸中心部に対して回転可能に挿通又は回転不可に固定してもよい。
【0015】
且つ、搬送方向と略平行して搬送路下部両側に軸架した回転軸10を、始端側下部に配設した減速機付きモータ12の駆動力により、スプロケット13,14及び駆動チェーン15を介して同一方向に回転する。同時に、モータ12の駆動力を、駆動ベルト11を介して、支持ローラ6の支軸7に対して動力伝達し、搬送路両側部に配列した支持ローラ6…を搬送方向に対して回転駆動する。
【0016】
且つ、支持ローラ6は、長尺の包装袋Aの向きを変更するのに必要な長さに形成され、その周面を、搬送路中央部を中心として、内端側から外端側に向けて略同一外径となる形状(例えば円筒形状、円柱形状又はその他の類似する形状等)に形成すると共に、略周面全体を、包装物Aの向きを変更するのに必要な接触抵抗を有する抵抗付与部材(例えば合成ゴムや軟質樹脂等)で形成又は被覆している。また、支持ローラ6の周面を、例えば内端側から外端側に向けて大径となる形状(例えば円錐形)に形成したり、中央部周面から両端部周面に向けて大径となる形状に形成したり、その支持ローラ6の略周面全体に、例えばローレットや小さい凹凸等の接触抵抗付与部を形成してもよい。
【0017】
上述の区間aに配列した支持ローラ6は、駆動ベルト11を、回転軸10の始端側軸周面に形成した大径の軸部10aに張架しているため、搬送路中央部に向けて包装袋Aが移動(センタリング)される方向に速く回転する。
【0018】
且つ、区間b,c(区間c終端部に配列した支持ローラ6を除く)に配列した支持ローラ6は、駆動ベルト11を、回転軸10の中間部軸周面に形成した小径の軸部10bに張架しているため、区間a及び区間c終端部に配列した支持ローラ6よりも低速で回転する。
【0019】
且つ、支持ローラ6は、例えば支持ローラ6の回転力よりも大きな抵抗が付与されたとき、支持ローラ6及び支軸7の間又は回転軸10及び駆動ベルト11の間にスリップが起き、包装袋Aの搬送速度を減速又は搬送停止して、包装袋Aを搬送路上に一時ストックするように設けることもできる。
【0020】
且つ、区間c終端部に配列した支持ローラ6は、駆動ベルト11を、回転軸10の終端側軸周面に形成した最大外径の軸部10cに張架しているため、終端部直前に配列した支持ローラ6よりも速く回転する。つまり、包装袋Aは、終端側の支持ローラ6…に乗り移ったとき、搬送方向に対して加速搬送及び前後方向に離間され、第2コンベア3の受けローラ4…上に対して1個ずつ移載される。
【0021】
また、例えばプーリ9…及び軸部10a,10b,10cの外径寸法を変更すると、区間a,b,cに配列した支持ローラ6の回転速度を可変設定することができる。且つ、例えばベルトやゴムローラ等の接触抵抗が大きい回転付与部材を支持ローラ6及び支軸7に圧接して、その回転付与部材の回転力により支持ローラ6及び支軸7を搬送方向に回転することもできる。
【0022】
前述の区間a〜cに配列した支持ローラ6は、搬送方向に対して逆ハ字形(例えば、搬送方向に対して支持ローラ6の内端側を遅らせ、外端側を先行した状態)となるように配列している。実施例では、長尺寸法の支持ローラ6と、短尺寸法の支持ローラ6を左右に配列しているが、左右反対に配列してもよく、また、略同一寸法の支持ローラ6を左右に配列してもよい。
【0023】
上述の区間a〜cの支持ローラ6を、区間a〜cの順に水平角度θ1,θ2,θ3が小さく又は緩やかとなるように配列ししている。例えば区間aの支持ローラ6を、大きい角度θ1(例えば約13度)に設定し、区間bの支持ローラ6を、角度θ1よりも小さく、角度θ3よりも大きい角度θ2(例えば約8度)に設定し、区間cの支持ローラ6を、上述した角度θ1よりも小さい角度θ3(例えば約3度)に設定している。また、一部又は全部の支持ローラ6を、任意の角度θ1〜θ4に変更してもよい。
【0024】
且つ、区間a〜cの支持ローラ6は、搬送路中央部から搬送路両側部に向けて徐々に高くなる傾斜角度θ4(例えば約3度)に斜設(図3参照)され、包装袋Aを、搬送路中央部に向けて搬送しながら移動(又はセンタリング)する。なお、支持ローラ6の角度θ4を、上述の約13度以下の角度又は以上の角度に変更してもよく、区間a〜cの順に角度θ4が徐々に小さく又は緩やかとなるように設定してもよい。
【0025】
一方、平面から見て略菱形状(例えば略算盤の玉形状)を有するガイドローラ16…を、区間c終端部に配列した支持ローラ6に対して所定間隔に近接して幅方向に複数個配列すると共に、搬送方向に向けて徐々に低くなるように複数列配設している。
【0026】
且つ、ガイドローラ16の軸中心部に挿通した支軸17を、終端側両側部に架設した支持枠18に軸架し、搬送路中央部から搬送路両側部に向けて徐々に高くなるように配列して、搬送路中央部に整列された包装袋Aを、第2コンベア3の受けローラ4…の略中央部に向けて移載ガイドする。また、搬送路の両側部(又は一側部)に架設した搬送ガイド19は、包装袋Aを搬送路中央部に向けて幅寄せガイドする。
【0027】
また、柔軟性を有する押付けベルト20を、区間c終端部の支持ローラ6…から区間d始端部の受けローラ4…に移載される包装袋Aの上部周面に対して接触又は押付けられる状態に弛ませて、搬送路上に設定した区間c終端部及び区間d始端部の間に架設している。
【0028】
且つ、押付けベルト20を、区間cの終端側上部に軸支した駆動ロール21と、区間dの始端側上部に軸支した従動ロール22と、その従動ロール22の下部に軸支した従動ロール23との間に張架すると共に、その駆動ロール21及び従動ロール22を、搬送路上部に架設した取付け枠24,24に軸架し、従動ロール23を、一方の取付け枠24に垂設した支持枠25に軸架して、押付けベルト20を、駆動ロール21に直結した減速機付きモータ26の駆動力により、区間c終端部に配列した支持ローラ6及び又は区間d始端部に配列した受けローラ4の回転速度と略同期して搬送方向(矢印方向)に回転する。
【0029】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、物品整列搬送装置1による包装袋Aの整列動作及び搬送動作を説明する。
【0030】
先ず、袋詰め工程(図示省略)から繰り出される収容物が収容された包装袋Aを、図1、図2にも示すように、搬送路前段に配設した第1コンベア2に移載して搬送方向(矢印方向)に搬送し、区間aに配列した支持ローラ6…に移載する。
【0031】
且つ、包装袋Aが搬送方向に対して斜め横向き姿勢に載置された場合、図3、図4にも示すように、左側又は右側の支持ローラ6…と接触する接触面積の大きい包装袋Aの前端側に、区間aに配列した角度θ1の大きい支持ローラ6…の回転力が積極的に付与されるため、包装袋Aの前端側が搬送路中央部に向けて積極的に移動され、支持ローラ6…の斜面に沿って搬送路中央部に向けて移動される。
【0032】
且つ、包装袋Aが搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列されると、左側及び右側の支持ローラ6と接触する面積及びその接触部分に付与される回転力が略同等となるため、包装袋Aの向き及び姿勢が安定し、搬送方向と略平行する縦長姿勢のまま搬送される。
【0033】
また、左側又は右側の支持ローラ6…と接触する接触面積の大きい包装袋Aの後端側に、何れか一方の支持ローラ6…の回転力が積極的に付与されても、包装袋Aを水平回転しようとする力よりも、搬送路中央部に向けて水平移動しようとする力の方が大きいため、包装袋Aの後端側が搬送路中央部に向けて積極的に移動され、前後逆向きになることがない。
【0034】
且つ、包装袋Aを、区間a,b,cに配列した角度θ1の大きい支持ローラ6の回転力及び傾斜により搬送路中央部に移動させ、包装袋Aを、搬送方向に対して略1列に整列及びセンタリングして搬送すると共に、区間a〜cの順に、支持ローラ6…の角度θ1〜θ4が徐々に小さく又は緩やかとなるため、搬送方向と略平行する方向の移送力が徐々に増大し、搬送方向と略直交する方向の移送力が減衰するので、包装袋Aの位置及び姿勢が安定する。
【0035】
次に、区間cの支持ローラ6…に載置された包装袋A…を、第2コンベア3の受けローラ4…に乗り移らせるとき、図5にも示すように、区間c終端部に配列した支持ローラ6…により加速搬送し、1列に整列した包装袋A…を所定間隔に離間すると共に、ガイドローラ16…に沿って包装袋Aをセンタリングした状態のまま移載ガイドし、第2コンベア3の受けローラ4…の中央部に対して包装袋Aを1個ずつ移載する。
【0036】
且つ、押付けベルト20を、区間c終端部の支持ローラ6…から区間d始端部の受けローラ4…に移載される包装袋Aの上部周面に接触又は押付けながら搬送方向に回転して、乗り移り時に於いて、支持ローラ6及び受けローラ4の搬送周面から包装袋Aが浮き上がったり、包装袋Aの位置、間隔、姿勢が変位したりするのを防止する。一方、第2コンベア3の受けローラ4…に移載された包装袋Aを項目別に仕分けする作業及び箱詰めする作業を機械的に行い、出荷処理する。
【0037】
以上のように、物品整列搬送装置1を構成する搬送路両側部に配列した支持ローラ6…の回転力により、何れか一方の支持ローラ6…と接触する接触面積の大きい包装袋Aの前端側及び後端側を搬送路中央部に向けて移動するので、重量及び長さに関係なく、包装袋Aを搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列して搬送することができる。且つ、長尺及び柔軟性を有する包装袋Aを略同一方向に整列して搬送及び供給するため、包装袋Aを項目別に仕分ける作業及び箱詰めする作業が機械的に行え、作業の省力化及び能率アップを図ることができる。
【0038】
図6は、略螺旋状の突起6aを、支持ローラ6の外周面に対して円周方向及び軸方向に連続して形成した物品整列搬送装置1の他の例を示し、包装袋Aを、支持ローラ6の回転力及び突起6aの移送力により搬送路中央部に向けて積極的に移動するので、支持ローラ6の回転力だけで向き修正するよりも、包装袋Aを向き修正及び略同一方向に整列する作業が容易に行え、前述の実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0039】
且つ、突起6aの角度や乗数、幅、高さ等を変更したり、支持ローラ6の外周面に対して複数条平行して形成又は所定間隔に隔てて部分的に形成することもできる。また、突起6aの傾斜角度を、区間a〜cの順に鋭角から鈍角となるように配列又は突起6aの間隔が搬送方向に対して徐々に狭くなる順に配列してもよい。且つ、突起6aに代わる抵抗付与手段として、例えば溝部を、支持ローラ6の外周面に形成してもよい。
【0040】
図7は、支持ベルト27を、区間bの搬送路一側部(左側部)に架設した物品整列搬送装置1のその他の例を示し、第1コンベア2から供給される斜め横向き姿勢の包装袋Aを、搬送路他側部(右側部)に配列した支持ローラ6…の回転力により、搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正すると共に、支持ローラ6及び支持ベルト27の搬送力により略1列に整列して搬送するので、前述の実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0041】
且つ、支持ベルト27を、搬送路の一側部及び他側部に対して部分的に架設又は略全長に架設したり、搬送方向に対して互い違いに架設することもできる。且つ、支持ベルト27の代わりに、例えば支持プレートや支持バー等の支持部材を用いてもよい。
【0042】
なお、本発明の物品整列搬送装置1は、例えば図8に示すように、合成樹脂や金属、ガラス、セラミックス、木等の材質からなる長尺の容器B(例えばペットボトル)を搬送方向と略平行する状態に向き修正及び整列する作業にも適用することができ、実施例の包装袋Aのみに用途が限定されるものではない。また、例えば振動発生機により発生される振動を支持ローラ6及び支持ベルト27に付与してもよく、包装袋Aに付与される接触抵抗が小さくなるため、向き修正及び整列する作業が容易に行える。
【0043】
且つ、第1コンベア2及び第2コンベア3は、例えばバケットコンベアやベルトコンベア、ローラーコンベア、チェーンコンベア、物品が載置されるトレイ及びカップを搬送するコンベア等の搬送手段で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品整列搬送装置による包装袋の整列動作を示す平面図。
【図2】包装袋の整列動作及び搬送動作を示す側面図。
【図3】支持ローラの取付け状態を示す正面図。
【図4】始端側支持ローラの取付け状態を示す平面図。
【図5】終端側支持ローラの取付け状態を示す平面図。
【図6】包装袋を整列する物品整列搬送装置の他の例を示す正面図。
【図7】包装袋を整列する物品整列搬送装置のその他の例を示す平面図。
【図8】容器を整列する物品整列搬送装置のその他の例を示す平面図。
【符号の説明】
A…包装袋
B…容器
1…物品整列搬送装置
2…第1コンベア
3…第2コンベア
4…受けローラ
6…支持ローラ
6a…突起
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばケチャップやジャム、ペースト、粉末、粒体、液体等の収容物が収容された長尺及び柔軟性を有する包装袋、包装物、長尺の農作物(果菜物も含む)、長尺の容器等の物品を整列及び搬送する作業に用いられる物品整列搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例の収容物が収容された包装袋を搬送する場合、例えばローラーコンベアやベルトコンベア等の搬送装置により搬送するが、包装袋に収容された収容部の形態及び重心が不安定であるため、機械的な動作及び振動により、包装装置から繰り出される包装袋の向きが搬送方向に対して略20度〜略30度程度に変位しやすく、不揃い状態のまま搬送されるため、包装袋を項目別に仕分ける作業及び箱詰めする作業を機械的に行う場合、略同一方向に向き修正及び整列する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の包装袋を、搬送コンベアの一側部又は両側部に架設した整列ガイドにより向き修正及び整列しようとしても、その包装袋の側面部が整列ガイドに沿って変形するため、向き修正及び整列することが困難である。且つ、包装袋の仕分け作業及び箱詰め作業を機械的に行う場合、包装袋の向き修正及び整列する作業を作業者の手で行わなければならず、包装袋の搬送数が多くなるほど、作業に手間及び時間が掛かるという問題点を有している。
【0004】
この発明は上記問題に鑑み、搬送路両側部に配列した支持ローラの回転力により、該支持ローラと接触する長尺物品の前端側及び後端側を搬送路中央部に向けて移動することにより、長尺物品を搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列して搬送することができる物品整列搬送装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、搬送路両側部に軸支した支持ローラを、該支持ローラ間に対して長尺の物品が載置される前後間隔に隔てて搬送方向に複数配列し、上記支持ローラを、上記搬送路中央部に向けて物品が移動される角度に配列すると共に、上記支持ローラを、上記物品が搬送方向に対して移送される方向に回転する回転手段を設けた物品整列搬送装置であることを特徴とする。
【0006】
上述の物品は、例えばケチャップやジャム、ペースト、粉末、粒体、液体等の収容物が収容された長尺及び柔軟性を有する包装袋と、シートやフィルム、布地等で包装された包装物と、合成樹脂や金属、ガラス、セラミックス、木等の材質からなる長尺の容器と、胡瓜や茄子、人参、芋等の農作物(果菜物も含む)とで構成することができる。
【0007】
まは、支持ローラは、例えば合成樹脂や金属、木、セラミックス、硬質ガラス等の単一又は複合した材質により中空又は中実に構成することができる。また、駆動手段は、例えばプーリ及び回転軸、駆動ベルト、モータ、スプロケット、駆動チェーンからなる駆動機構、ローラ自体に内蔵又は直結したモータ、ローラ自体に回転力を付与するギャやカム、接触抵抗の大きい回転付与部材等で構成することができる。
【0008】
つまり、搬送路両側部に配列した支持ローラの回転力を、何れか一方の支持ローラと接触する接触面積の大きい長尺物品の前端側及び後端側に対して積極的に付与し、その部分に付与される移送力により、長尺物品の前端側及び後端側を搬送路中央部に向けて移動させ、長尺物品を搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列する。且つ、左右支持ローラと接触する面積及びその接触部分に付与される回転力が略同等になると、長尺物品の向き及び姿勢が安定し、搬送方向と略平行する縦長姿勢のまま整列して搬送される。
【0009】
実施の形態として、上記搬送路両側部の支持ローラを、該搬送路中央部を中心として内端側から外端側に向けて高くなる角度に斜設することができる。また、上記物品の向きを変更するのに必要な接触抵抗を付与する抵抗付与部(例えば合成ゴムや軟質樹脂等の抵抗付与部材、略螺旋状の突起や溝部等)を、上記支持ローラの周面に設けることができる。また、上記支持ローラを、上記長尺の物品を向き変更するのに必要な長さに設けることができる。
【0010】
【作用及び効果】
この発明によれば、搬送路両側部に配列した支持ローラの回転力により、何れか一方の支持ローラと接触する接触面積の大きい長尺物品の前端側及び後端側を搬送路中央部に向けて移動するので、重量及び長さに関係なく、長尺物品を搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列して搬送することができる。且つ、長尺物品を略同一方向に整列して搬送及び供給するため、長尺物品を項目別に仕分ける作業及び箱詰めする作業が機械的に行え、作業の省力化及び能率アップを図ることができる。
【0011】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
【0012】
図面は、物品の一例である長尺及び柔軟性を有する包装袋を、搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列する作業に用いられる物品整列搬送装置を示し、図1及び図2に於いて、この物品整列搬送装置1は、搬送路前段の袋詰め工程(例えばピロー包装機)に接続された第1コンベア2と、搬送路後段の仕分け工程(図示省略)に接続された第2コンベア3との間に配設され、第1コンベア2から供給される長尺及び柔軟性を有する包装袋Aを、搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び前後に分離しながら整列(又はセンタリング)及び搬送して、第2コンベア3を構成する受けローラ4…に移載する装置である。
【0013】
上述の物品整列搬送装置1は、図3、図4、図5にも示すように、支持ローラ6を、搬送路上に設定した区間a,b,c両側部に相対向して軸支すると共に、所定サイズ(例えば大、中、小)の包装袋Aが安定した姿勢に載置される前後間隔に隔てて搬送方向に対して多数配列している。
【0014】
且つ、支持ローラ6の軸中心部に固定した支軸7の基端部を、取付け枠5に固定した軸受部8で回転可能に軸受し、駆動ベルト11を、支軸7の基端部に固定したプーリ9と、搬送路下部に軸架した回転軸10との間に張架(例えば8字形に交差して張架)している。なお、支軸7を、支持ローラ6の軸中心部に対して回転可能に挿通又は回転不可に固定してもよい。
【0015】
且つ、搬送方向と略平行して搬送路下部両側に軸架した回転軸10を、始端側下部に配設した減速機付きモータ12の駆動力により、スプロケット13,14及び駆動チェーン15を介して同一方向に回転する。同時に、モータ12の駆動力を、駆動ベルト11を介して、支持ローラ6の支軸7に対して動力伝達し、搬送路両側部に配列した支持ローラ6…を搬送方向に対して回転駆動する。
【0016】
且つ、支持ローラ6は、長尺の包装袋Aの向きを変更するのに必要な長さに形成され、その周面を、搬送路中央部を中心として、内端側から外端側に向けて略同一外径となる形状(例えば円筒形状、円柱形状又はその他の類似する形状等)に形成すると共に、略周面全体を、包装物Aの向きを変更するのに必要な接触抵抗を有する抵抗付与部材(例えば合成ゴムや軟質樹脂等)で形成又は被覆している。また、支持ローラ6の周面を、例えば内端側から外端側に向けて大径となる形状(例えば円錐形)に形成したり、中央部周面から両端部周面に向けて大径となる形状に形成したり、その支持ローラ6の略周面全体に、例えばローレットや小さい凹凸等の接触抵抗付与部を形成してもよい。
【0017】
上述の区間aに配列した支持ローラ6は、駆動ベルト11を、回転軸10の始端側軸周面に形成した大径の軸部10aに張架しているため、搬送路中央部に向けて包装袋Aが移動(センタリング)される方向に速く回転する。
【0018】
且つ、区間b,c(区間c終端部に配列した支持ローラ6を除く)に配列した支持ローラ6は、駆動ベルト11を、回転軸10の中間部軸周面に形成した小径の軸部10bに張架しているため、区間a及び区間c終端部に配列した支持ローラ6よりも低速で回転する。
【0019】
且つ、支持ローラ6は、例えば支持ローラ6の回転力よりも大きな抵抗が付与されたとき、支持ローラ6及び支軸7の間又は回転軸10及び駆動ベルト11の間にスリップが起き、包装袋Aの搬送速度を減速又は搬送停止して、包装袋Aを搬送路上に一時ストックするように設けることもできる。
【0020】
且つ、区間c終端部に配列した支持ローラ6は、駆動ベルト11を、回転軸10の終端側軸周面に形成した最大外径の軸部10cに張架しているため、終端部直前に配列した支持ローラ6よりも速く回転する。つまり、包装袋Aは、終端側の支持ローラ6…に乗り移ったとき、搬送方向に対して加速搬送及び前後方向に離間され、第2コンベア3の受けローラ4…上に対して1個ずつ移載される。
【0021】
また、例えばプーリ9…及び軸部10a,10b,10cの外径寸法を変更すると、区間a,b,cに配列した支持ローラ6の回転速度を可変設定することができる。且つ、例えばベルトやゴムローラ等の接触抵抗が大きい回転付与部材を支持ローラ6及び支軸7に圧接して、その回転付与部材の回転力により支持ローラ6及び支軸7を搬送方向に回転することもできる。
【0022】
前述の区間a〜cに配列した支持ローラ6は、搬送方向に対して逆ハ字形(例えば、搬送方向に対して支持ローラ6の内端側を遅らせ、外端側を先行した状態)となるように配列している。実施例では、長尺寸法の支持ローラ6と、短尺寸法の支持ローラ6を左右に配列しているが、左右反対に配列してもよく、また、略同一寸法の支持ローラ6を左右に配列してもよい。
【0023】
上述の区間a〜cの支持ローラ6を、区間a〜cの順に水平角度θ1,θ2,θ3が小さく又は緩やかとなるように配列ししている。例えば区間aの支持ローラ6を、大きい角度θ1(例えば約13度)に設定し、区間bの支持ローラ6を、角度θ1よりも小さく、角度θ3よりも大きい角度θ2(例えば約8度)に設定し、区間cの支持ローラ6を、上述した角度θ1よりも小さい角度θ3(例えば約3度)に設定している。また、一部又は全部の支持ローラ6を、任意の角度θ1〜θ4に変更してもよい。
【0024】
且つ、区間a〜cの支持ローラ6は、搬送路中央部から搬送路両側部に向けて徐々に高くなる傾斜角度θ4(例えば約3度)に斜設(図3参照)され、包装袋Aを、搬送路中央部に向けて搬送しながら移動(又はセンタリング)する。なお、支持ローラ6の角度θ4を、上述の約13度以下の角度又は以上の角度に変更してもよく、区間a〜cの順に角度θ4が徐々に小さく又は緩やかとなるように設定してもよい。
【0025】
一方、平面から見て略菱形状(例えば略算盤の玉形状)を有するガイドローラ16…を、区間c終端部に配列した支持ローラ6に対して所定間隔に近接して幅方向に複数個配列すると共に、搬送方向に向けて徐々に低くなるように複数列配設している。
【0026】
且つ、ガイドローラ16の軸中心部に挿通した支軸17を、終端側両側部に架設した支持枠18に軸架し、搬送路中央部から搬送路両側部に向けて徐々に高くなるように配列して、搬送路中央部に整列された包装袋Aを、第2コンベア3の受けローラ4…の略中央部に向けて移載ガイドする。また、搬送路の両側部(又は一側部)に架設した搬送ガイド19は、包装袋Aを搬送路中央部に向けて幅寄せガイドする。
【0027】
また、柔軟性を有する押付けベルト20を、区間c終端部の支持ローラ6…から区間d始端部の受けローラ4…に移載される包装袋Aの上部周面に対して接触又は押付けられる状態に弛ませて、搬送路上に設定した区間c終端部及び区間d始端部の間に架設している。
【0028】
且つ、押付けベルト20を、区間cの終端側上部に軸支した駆動ロール21と、区間dの始端側上部に軸支した従動ロール22と、その従動ロール22の下部に軸支した従動ロール23との間に張架すると共に、その駆動ロール21及び従動ロール22を、搬送路上部に架設した取付け枠24,24に軸架し、従動ロール23を、一方の取付け枠24に垂設した支持枠25に軸架して、押付けベルト20を、駆動ロール21に直結した減速機付きモータ26の駆動力により、区間c終端部に配列した支持ローラ6及び又は区間d始端部に配列した受けローラ4の回転速度と略同期して搬送方向(矢印方向)に回転する。
【0029】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、物品整列搬送装置1による包装袋Aの整列動作及び搬送動作を説明する。
【0030】
先ず、袋詰め工程(図示省略)から繰り出される収容物が収容された包装袋Aを、図1、図2にも示すように、搬送路前段に配設した第1コンベア2に移載して搬送方向(矢印方向)に搬送し、区間aに配列した支持ローラ6…に移載する。
【0031】
且つ、包装袋Aが搬送方向に対して斜め横向き姿勢に載置された場合、図3、図4にも示すように、左側又は右側の支持ローラ6…と接触する接触面積の大きい包装袋Aの前端側に、区間aに配列した角度θ1の大きい支持ローラ6…の回転力が積極的に付与されるため、包装袋Aの前端側が搬送路中央部に向けて積極的に移動され、支持ローラ6…の斜面に沿って搬送路中央部に向けて移動される。
【0032】
且つ、包装袋Aが搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列されると、左側及び右側の支持ローラ6と接触する面積及びその接触部分に付与される回転力が略同等となるため、包装袋Aの向き及び姿勢が安定し、搬送方向と略平行する縦長姿勢のまま搬送される。
【0033】
また、左側又は右側の支持ローラ6…と接触する接触面積の大きい包装袋Aの後端側に、何れか一方の支持ローラ6…の回転力が積極的に付与されても、包装袋Aを水平回転しようとする力よりも、搬送路中央部に向けて水平移動しようとする力の方が大きいため、包装袋Aの後端側が搬送路中央部に向けて積極的に移動され、前後逆向きになることがない。
【0034】
且つ、包装袋Aを、区間a,b,cに配列した角度θ1の大きい支持ローラ6の回転力及び傾斜により搬送路中央部に移動させ、包装袋Aを、搬送方向に対して略1列に整列及びセンタリングして搬送すると共に、区間a〜cの順に、支持ローラ6…の角度θ1〜θ4が徐々に小さく又は緩やかとなるため、搬送方向と略平行する方向の移送力が徐々に増大し、搬送方向と略直交する方向の移送力が減衰するので、包装袋Aの位置及び姿勢が安定する。
【0035】
次に、区間cの支持ローラ6…に載置された包装袋A…を、第2コンベア3の受けローラ4…に乗り移らせるとき、図5にも示すように、区間c終端部に配列した支持ローラ6…により加速搬送し、1列に整列した包装袋A…を所定間隔に離間すると共に、ガイドローラ16…に沿って包装袋Aをセンタリングした状態のまま移載ガイドし、第2コンベア3の受けローラ4…の中央部に対して包装袋Aを1個ずつ移載する。
【0036】
且つ、押付けベルト20を、区間c終端部の支持ローラ6…から区間d始端部の受けローラ4…に移載される包装袋Aの上部周面に接触又は押付けながら搬送方向に回転して、乗り移り時に於いて、支持ローラ6及び受けローラ4の搬送周面から包装袋Aが浮き上がったり、包装袋Aの位置、間隔、姿勢が変位したりするのを防止する。一方、第2コンベア3の受けローラ4…に移載された包装袋Aを項目別に仕分けする作業及び箱詰めする作業を機械的に行い、出荷処理する。
【0037】
以上のように、物品整列搬送装置1を構成する搬送路両側部に配列した支持ローラ6…の回転力により、何れか一方の支持ローラ6…と接触する接触面積の大きい包装袋Aの前端側及び後端側を搬送路中央部に向けて移動するので、重量及び長さに関係なく、包装袋Aを搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正及び整列して搬送することができる。且つ、長尺及び柔軟性を有する包装袋Aを略同一方向に整列して搬送及び供給するため、包装袋Aを項目別に仕分ける作業及び箱詰めする作業が機械的に行え、作業の省力化及び能率アップを図ることができる。
【0038】
図6は、略螺旋状の突起6aを、支持ローラ6の外周面に対して円周方向及び軸方向に連続して形成した物品整列搬送装置1の他の例を示し、包装袋Aを、支持ローラ6の回転力及び突起6aの移送力により搬送路中央部に向けて積極的に移動するので、支持ローラ6の回転力だけで向き修正するよりも、包装袋Aを向き修正及び略同一方向に整列する作業が容易に行え、前述の実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0039】
且つ、突起6aの角度や乗数、幅、高さ等を変更したり、支持ローラ6の外周面に対して複数条平行して形成又は所定間隔に隔てて部分的に形成することもできる。また、突起6aの傾斜角度を、区間a〜cの順に鋭角から鈍角となるように配列又は突起6aの間隔が搬送方向に対して徐々に狭くなる順に配列してもよい。且つ、突起6aに代わる抵抗付与手段として、例えば溝部を、支持ローラ6の外周面に形成してもよい。
【0040】
図7は、支持ベルト27を、区間bの搬送路一側部(左側部)に架設した物品整列搬送装置1のその他の例を示し、第1コンベア2から供給される斜め横向き姿勢の包装袋Aを、搬送路他側部(右側部)に配列した支持ローラ6…の回転力により、搬送方向と略平行する縦長姿勢に向き修正すると共に、支持ローラ6及び支持ベルト27の搬送力により略1列に整列して搬送するので、前述の実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0041】
且つ、支持ベルト27を、搬送路の一側部及び他側部に対して部分的に架設又は略全長に架設したり、搬送方向に対して互い違いに架設することもできる。且つ、支持ベルト27の代わりに、例えば支持プレートや支持バー等の支持部材を用いてもよい。
【0042】
なお、本発明の物品整列搬送装置1は、例えば図8に示すように、合成樹脂や金属、ガラス、セラミックス、木等の材質からなる長尺の容器B(例えばペットボトル)を搬送方向と略平行する状態に向き修正及び整列する作業にも適用することができ、実施例の包装袋Aのみに用途が限定されるものではない。また、例えば振動発生機により発生される振動を支持ローラ6及び支持ベルト27に付与してもよく、包装袋Aに付与される接触抵抗が小さくなるため、向き修正及び整列する作業が容易に行える。
【0043】
且つ、第1コンベア2及び第2コンベア3は、例えばバケットコンベアやベルトコンベア、ローラーコンベア、チェーンコンベア、物品が載置されるトレイ及びカップを搬送するコンベア等の搬送手段で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品整列搬送装置による包装袋の整列動作を示す平面図。
【図2】包装袋の整列動作及び搬送動作を示す側面図。
【図3】支持ローラの取付け状態を示す正面図。
【図4】始端側支持ローラの取付け状態を示す平面図。
【図5】終端側支持ローラの取付け状態を示す平面図。
【図6】包装袋を整列する物品整列搬送装置の他の例を示す正面図。
【図7】包装袋を整列する物品整列搬送装置のその他の例を示す平面図。
【図8】容器を整列する物品整列搬送装置のその他の例を示す平面図。
【符号の説明】
A…包装袋
B…容器
1…物品整列搬送装置
2…第1コンベア
3…第2コンベア
4…受けローラ
6…支持ローラ
6a…突起
Claims (4)
- 搬送路両側部に軸支した支持ローラを、該支持ローラ間に対して長尺の物品が載置される前後間隔に隔てて搬送方向に複数配列し、
上記支持ローラを、上記搬送路中央部に向けて物品が移動される角度に配列すると共に、
上記支持ローラを、上記物品が搬送方向に対して移送される方向に回転する駆動手段を設けた
物品整列搬送装置。 - 上記搬送路両側部の支持ローラを、該搬送路中央部を中心として内端側から外端側に向けて高くなる角度に斜設した
請求項1記載の物品整列搬送装置。 - 上記物品の向きを変更するのに必要な接触抵抗を付与する抵抗付与部を、上記支持ローラの周面に設けた
請求項1又は2記載の物品整列搬送装置。 - 上記支持ローラを、上記長尺の物品を向き変更するのに必要な長さに設けた
請求項1,2又は3記載の物品整列搬送装置。
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- 2002-06-27 JP JP2002187371A patent/JP2004026444A/ja active Pending
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