JP2004011718A - ヒンジ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1部材10および第2部材11を開閉可能に連結するヒンジ装置1において、閉状態から僅かに開いた第1角度αまでの角度領域は開放されることにより、閉状態に操作される操作力を与え、上記第1角度αを超えて上記開状態に至る途中の第2角度βまでの角度領域は開方向に操作力を与え、上記第2角度βを超えて上記開状態近傍の第3角度γまでの角度領域は開放されていても、この角度位置に留まり、上記第3角度γを超えて上記開状態までの角度領域は開放されることにより、開状態に操作される操作力が与えるものであり、上記第1角度αを超え、上記第1角度α近傍の角度領域で開放されたとき、開方向の操作力で開状態に操作する。
【選択図】 図10
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般にヒンジ装置に関するものであり、より特定的には、最適な本体開閉動作を可能にすることができるように構成されたヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
折り畳み携帯電話機に必要とされる機能として、着信時に直ちに通話を開始できるよう、本体が閉じた状態から通話角度まで、スプリングの弾性力により開く動作がまず挙げられる。また、机上におけるメール入力や画像閲覧の際、ディスプレイを見やすくするために、本体の開閉角度が自由に調節できることが必要である。さらに、電話機の使用終了時に、本体を直ちに閉じることができるよう、開いた状態からスプリングの弾性力により閉じる動作が必要である。これらすべての動作を実現可能なヒンジ装置が求められている。
【0003】
ヒンジ装置の2つの従来例について説明する。図12は、第1の従来例にかかるヒンジ装置、たとえば、特開平9−284165号公報に開示されたヒンジ装置を説明するための図である。図12(A)は、ヒンジ装置が適用されている携帯無線機の斜視図である。図12(A)を参照して、本体ケース50に取付台51が設けられている。取付台51をフリップ52が両側から挟み込んでいる。フリップとは、無線機本体の一部または全部を覆い、スイッチ等を保護する本体カバーのことをいう。フリップ52は、取付台51に設けられた、後述するヒンジ装置を用いて軸支されている。
【0004】
図12(B)は、図12(A)に示す携帯無線機の、B−B線に沿う部分断面図である。このようなヒンジ装置は、取付台51の中に、左右対称に、一対設けられている。図12(C)は、図12(B)に示すヒンジ装置を、垂直方向から見た断面図である。
【0005】
これらの図を参照して、本体ケース50の中央部に取付台51が設けられている。取付台51の壁面には取付穴57として八角形の凹部が設けられている。また取付台51には、突き当たり壁59がケース内部に設けられている。ヒンジ装置53のヒンジ本体63は、ヒンジ本体筒65と底面板67からなる。
【0006】
ヒンジ本体65は筒形状からなり、該側面が取付穴57と係合するような八角柱側面を有し、内側面が後述するスライド駒85と係合するように六角柱をくり抜いた形状のものである。ヒンジ本体筒65の一端付近の側面上には係合穴69が4箇所に設けられており、他端には、中心軸へ向けてヒンジ軸突き当たり壁71が設けられている。
【0007】
一方、底面板67は、ヒンジ本体筒65の内側面形状に対応した六角形の板である。底面板67の縁部には、4箇所に柱状の係合部72が設けられている。係合部72はヒンジ本体内部へ向けて設けられ、各係合部72の先端には、外側へ向けて係止爪73が設けられている。対向する係合部72間の距離は、後述する弾性部材91の外形よりも若干大きくされている。
【0008】
底面板67の係止爪73がヒンジ本体筒65の係合穴69に係止されて、ヒンジ本体63が形成されている。ヒンジ本体63は、本体ケース50の取付穴57に内挿されている。この際、ヒンジ本体筒65の外側面が取付穴57と係合するとともに、底面板67が突き当たり壁59に突き当たっている。突き当たり壁59のダンプ59aは、図示のように、ヒンジ本体63を軸直角方向に支持している。このようにしてヒンジ本体63は、本体ケース50に回転不能に取付けられている。ヒンジ軸77は、ヒンジ本体筒65に軸支されている。
【0009】
このようなヒンジ装置を用いると、ヒンジ装置内部に設けられたヒンジ軸77の端面に形成された端面カム93と、ヒンジ装置内部で軸方向にスライドするスライド駒85に形成された従動ピン83とは、弾性部材91の付勢力によって互いに当接し、フリップ52が開状態および閉状態で保持されるように構成されているので、フリップ52を閉じた状態から開こうとしたときには、一定の角度以上に開いたら開状態までフリップ52を付勢して開かせることができ、開状態から閉じようとしたときには、一定の角度以下に閉じたとき閉状態までフリップ52を付勢して閉じさせることができる。したがって、このヒンジ装置を携帯電話機に用いることで、着信時に直ちに通話を開始でき、また、電話機の使用終了時に、本体を直ちに閉じることができる。
【0010】
次に、第2の従来例にかかる、特開平10−65778号公報に記載されているヒンジ装置について説明する。図13は、第2の従来例に係る、折り畳み携帯電話機に使用されるヒンジ装置の分解斜視図である。
【0011】
図13を参照して、ヒンジ装置1は軸受部3を備える。軸受部3は、回転シャフト2を軸受する。摺動カム4は、回転シャフト2をその中心部に挿通させて、回転シャフト2とともに回転しながら軸方向へ付勢される。摺動カム4には、凹部である、一対のカム溝4a,4aが形成されている。摺動カム4と、軸受部3に設けられた固定カムとは、スプリング7の弾性力によって互いに当接し合う。回転シャフト2の一端は、フリクションプレート5および押さえワッシャー5aを挿通し、かしめられている。
【0012】
図14は、図13において摺動カム4側から見た、軸受部3の構造を示す図である。図14において、3aは、180°間隔を置いて軸受部3に形成された、固定カムを構成する1対のカム突起である。1対のカム突起3a、3aは、図13に図示された1対のカム溝4aの位置に対応させて形成されている。
【0013】
図15は、第2の従来例にかかるヒンジ装置を取付けた折り畳み携帯電話機の動作を示す図である。図13、図14および図15を参照して、回転シャフト2の他方に取付部2aが設けられる。取付部2aを、折り畳み携帯電話機本体9のいずれか一方に固定して取付け、軸受部3を本体9の他方に固定して取付ける。これにより、本体9の一方を他方に対して回転させたとき、軸受部3に形成されたカム面の構成によって、折り畳み携帯電話機の本体の開動作が規制される。
【0014】
本体の開状態に近い開角度では、カム面は平坦に近いなだらかな傾斜とすることと、フリクションプレート5が回転シャフト2の回転動作に伴い、軸受部3へ押圧されて開動作の抵抗として機能することとによって、携帯電話機の本体9を開いた状態で任意に停止できるように(フリーストップに保持できるように)構成されている。
【0015】
一方、閉状態から開状態まで本体を開こうとしたとき、開状態に至る前に上述のようにフリーストップに保持されてしまうため、図15で示すように本体9の一方としての受話部10を垂直に立てた状態で、解除ロック7を解除して、本体9の他方としての送話部11がカム機構による回転付勢力に加え、自重の助けを借りて、160°まで開かれる。さらに、送話部11をもっと開きたい場合には、送話部11あるいは受話部10の一方を片手で保持して、他方を開成方向へ押すと、180°の開成が可能となる。なお、本体9には、ホイップアンテナ13が取りつけられている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来のヒンジ装置は以上のように構成されている。しかしながら、上記第1の従来例に係るヒンジ装置は、通話時には本体を開状態でしか使用せず、通話時以外には閉状態でしか使用しないフリップ型携帯電話機に最も適したものであるが、このヒンジ装置は、メール・画像閲覧機能を有する携帯電話機には適さない。すなわち、メール・画像閲覧機能を有する携帯電話機の場合には、机上にてメール等の入力操作をするときに、ディスプレイを見やすくするため、本体角度の調整を必要とするが、開状態または閉状態でのみしか本体を保持できない第1の従来例に係るヒンジ装置では、これを実現できない。
【0017】
一方、上記第2の従来例に係るヒンジ装置は、折り畳み携帯電話機に使用されるものであり、本体を、開かれた状態である一定の範囲の角度で保持することができ、ディスプレイを見やすくした状態でメール等の入力操作ができるものであるが、電話機としての即応性に欠ける。すなわち、たとえば、電話がかかってきたとき、すぐに開状態まで本体を開かせることができず、また、通話終了時にすぐに本体を閉じることもできないため、電話機として必要な即応性に対処できるものではない。
【0018】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、着信時にすぐに電話に出ることができる等の電話機としての即応性を確保しつつ、メール等の入力操作時には、一定の範囲で本体を開いた状態で使用できるように携帯電話機本体の開角度調整を可能にしたヒンジ装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、第1部材および第2部材を開閉可能に連結するヒンジ装置において、閉状態から僅かに開いた第1角度αまでの角度領域は開放されることにより、閉状態に操作される操作力を与え、上記第1角度αを超えて上記開状態に至る途中の第2角度βまでの角度領域は開方向に操作力を与え、上記第2角度βを超えて上記開状態近傍の第3角度γまでの角度領域は開放されていても、この角度位置に留まり、上記第3角度γを超えて上記開状態までの角度領域は開放されることにより、開状態に操作される操作力を与えるものであり、上記第1角度αを超え、上記第1角度α近傍の角度領域で開放されたとき、開方向の操作力で開状態に操作することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、折り畳み携帯電話機の姿勢にかかわらず、本体をわずかに開くことで、通話角度まで付勢されて本体が開く。そのため、使いたいときにすぐに開いて使用でき、使用し終わった後にすぐにしまえるという、機器の使用時の操作即応性を実現できる。また、使用時に使いやすいように、いずれか一方の筐体に搭載されたディスプレイの角度の調整がきくので、2つの筐体の開角度を調整してディスプレイを見やすくし、かつ操作しやすくすることができるという、機器の使用時の角度調整の自由性を実現できる。
【0021】
請求項2にかかる発明は、第1部材および第2部材を開閉可能に連結するヒンジ装置において、上記第1部材又は第2部材のいずれか一方に回転不能に設けられたヒンジ本体と、上記第1部材又は第2部材の他方に回転不能に設けられ、上記ヒンジ本体に対して回転自在に軸支された回転軸と、上記ヒンジ本体の中で上記回転軸端部に当接するように付勢され、上記回転軸の軸方向にスライド可能なスライド駒と、上記ヒンジ軸またはスライド駒の両当接部の一方に設けられたカム部と、上記両当接部の他方に設けられ、上記カム部と摺動して当接される従動部とを備える。上記カム部は、上記第1部材及び第2部材を開閉操作するカム面を有する。このカム面は、閉状態から僅かに開いた第1角度αまでの角度領域は開放されることにより、閉状態に操作される操作力を与え、上記第1角度αを超えて上記開状態に至る途中の第2角度βまでの角度領域は開方向に操作力を与え、上記第2角度βを超えて上記開状態近傍の第3角度γまでの角度領域は開放されていても、この角度位置に留まり、上記第3角度γを超えて上記開状態までの角度領域は開放されることにより、上記開状態に操作される操作力が与えるものであり、上記第1角度αを超え、上記第1角度α近傍の角度領域で開放されたとき、開方向の操作力で開状態に操作するように形成されている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図を用いて説明する。
【0023】
図1は、本発明を適用する折り畳み携帯電話機の正面図である。
図1を参照して、携帯電話機本体9は、折り畳み携帯電話機の本体の一方としての受話部10と、レシーバ14と、ディスプレイ部15と、もう一方の本体としての送話部11と、マイク部16と、キーボード17と、受話部10または送話部11に取付けられるヒンジ装置1とで構成される。
【0024】
図2は、ヒンジ装置1を取付ける電話機本体部分の拡大図である。受話部10と送話部11の各々の端部には、ヒンジ装置1を取付けるための取付部10aと取付部11aが設けられている。取付部10aと取付部11aには、それぞれ取付穴10bと取付穴11bが設けられている。受話部10と送話部11は、取付部10aと取付部11aとに設置されたヒンジ装置1を介して、開閉自在に連結されている。
【0025】
図3は、ヒンジ装置1の分解斜視図であり、図4はヒンジ装置1の内部構造を示す断面図である。図2と図3と図4を参照して、ヒンジ装置1のケース18は、受話部ヒンジ取付部11aに回転不能に固定される。固定カム8は、送話部ヒンジ取付部10aに取付けられる取付部8bを有し、ケース8の内部で回転可能に設けられる。直方体状のケース18は、取付部8bをケース18から突出させるための穴18aを有する。
【0026】
固定カム8は円盤状であり、180°間隔をおいて、1対の従動ピン8aが形成されている。固定カム8は、ケース18内に収められ、取付部8bをケース18の穴18aに貫通させる。スライド駒4は、従動ピン8aに当接され、ケース18に回転不能に収められる。低摩擦板6は、固定カム8とケース18内面とに挟まれ、固定カム8の回転を滑らかにする。スプリング7は、スライド駒4を固定カム8側へ付勢して当接させる。
【0027】
図5から図9は、固定カム8とスライド駒4の円周での断面を展開した図である。これらの図を参照して、スライド駒4には、従動ピン8aと対向する側に180°間隔で設けられた1対のカム溝4aと、カム平坦面4bと、傾斜面4d、4eを有するカム凸部4cと、傾斜面4fからなるカム部4gが設けられている。なお、このヒンジ装置1は、図1のように、本体9に向かって正面から見たときに左右対称のものが、一対となって取りつけられている。
【0028】
図5から図9を用いて、固定カム8の従動ピン8aに対する、スライド駒4のカム部4gの当接位置が、受話部10と送話部11の開成位置によって、どのように変化するかを示す。
【0029】
受話部10と送話部11を、図10のaに示したように、折り畳んだ状態において、固定カム8の従動ピン8aは、スライド駒4のカム部4gに対し、図5に示す位置にあり、これを0°とする。このとき、従動ピン8aが、カム面4eの傾斜面を滑り降りようとする付勢力に伴う回転トルクによって、閉状態に操作される操作力が加えられ、携帯電話機本体9を閉じた状態に維持できる。
【0030】
この状態から、送話部11を手に持って、受話部10を、図10のbに示したように、開操作力を加えて第1角度αの25°まで開くと、受話部10は、従動ピン8aが、図6に示す位置からカム面4dの傾斜面を滑り降りる付勢力に伴う回転トルクを受けて開き始める。
【0031】
傾斜面4dが終わる図7に示す位置に、従動ピン8aが到達し、図10のcに示したように、受話部10が第2角度βの90°まで開いたとき、受話部10は送話部11に対して、第3角度γの150°をなすまで開くに十分な運動エネルギを持っており、本体開動作が継続され、図10のdのように受話部10が送話部11に対して第3角度γの150°をなすまで開いたとき、従動ピン8aは、図8に示す位置にあり、カム溝4a内に落ち込もうとし、従動ピン8aと傾斜面4fが当接することで、受話部10が開く方向に付勢力が働く。そして、従動ピン8aが、図9に示す位置まで落ち込んだとき、図10のeに示したように、受話部10と送話部11の連結端部同士が当接し、開状態の角度の160°をなして停止する。このようにして、受話部10は、25°から通話角度である160°まで開方向の操作力によって開かれる。
【0032】
ここで、カム面4gの傾斜面を与えるカム凸部4cの高さは、本体送話部11の姿勢にかかわらず、受話部10が送話部11に対し、開方向の操作力のみにより、第1角度αの25°から第3角度γの150°まで、スプリングの弾性力により付勢されて開かれるためのトルクを発生するように与えられている。
【0033】
受話部10のディスプレイ15を使用者の見やすい角度にするため、本体のなす角度の調節をする場合には、図7と、図10のc、および図8と、図10のdに示したように、第2角度βの90°〜第3角度γの150°の間は、従動ピン8aとカム面4bが当接することによるカムトルクにより、受話部10を任意の角度で停止することができる。
【0034】
電話機本体を閉じるとき、受話部10または送話部11を、図10のbのように第1角度αの25°まで閉じると、従動ピン8aは、図6に示す位置になり、そこから傾斜面4eを滑り降りる付勢力に伴う回転トルクを受けて、閉状態に操作される操作力が加えられ、受話部10と送話部11がスプリングの弾性力により付勢されて閉じ始める。そして、図10のaのように受話部10と送話部11があたることで閉状態となる。
【0035】
図11は、受話部10と送話部11がある角度をなした状態で一旦手で固定し、再び手を離したときの受話部10と送話部11との閉角度を概略的に示したものであり、上記の実施の形態における動作を明確に解説するものである。
【0036】
なお、上記実施の形態では、折り畳み携帯電話機を例示したが、この発明はこれに限られるものでなく、折り畳み機器に使用されるヒンジ装置のいずれにも適用可能である。
【0037】
また、上記実施の形態では、カム面4gはスライド駒4に形成され、従動ピン8aは固定カム8に形成される場合を例示したが、この発明はこれに限られず、カム面4gが固定カム8に形成され、従動ピン8aがスライド駒4に形成された場合でも同様の動作を得ることができる。
【0038】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明によれば、折り畳み携帯電話機の姿勢にかかわらず、本体をわずかに開くことで、通話角度まで付勢されて本体を開くことが可能となる。そのため、着信時は姿勢によらず、片手で直ちに通話を開始することが可能となる等、操作が容易になる。また、本体角度を任意に調節できるため、机上でのメール入力、画像閲覧等において、ディスプレイの見やすさが向上する。さらに、ある角度以下では本体が付勢されて閉じるため、終話時・使用終了時に直ちに本体を閉じることができる。
【0040】
また、この発明によれば、折り畳み携帯電話機の本体の開動作開始にボタン等を使用しないため、ボタンが誤って押されることによる誤作動を防止することができ、またヒンジ装置の構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した、折り畳み携帯電話機の開いた状態での正面図である。
【図2】この発明に係るヒンジ装置を取付ける、電話機本体部分の拡大図である。
【図3】この発明に係るヒンジ装置の分解斜視図である。
【図4】この発明に係るヒンジ装置の内部構造を示す断面図である。
【図5】本体が閉じた状態における、固定カムとスライド駒との位置関係を示す断面図である。
【図6】本体が第1角度αの25°開いた状態における、固定カムとスライド駒との位置関係を示す断面図である。
【図7】本体が第2角度βの90°開いた状態における、固定カムとスライド駒との位置関係を示す断面図である。
【図8】本体が第3角度γの150°開いた状態における、固定カムとスライド駒との位置関係を示す断面図である。
【図9】本体が通話角度まで開いた状態における、固定カムとスライド駒との位置関係を示す断面を展開した図である。
【図10】この発明に係るヒンジ装置を取付けた折り畳み携帯電話機の動作を示す図である。
【図11】この発明に係るヒンジ装置の動作を解説する図である。
【図12】第1の従来例にかかるヒンジ装置を説明する図である。
【図13】第2の従来例にかかるヒンジ装置の分解斜視図である。
【図14】第2の従来例にかかるヒンジ装置の固定カムの形状を示す図である。
【図15】第2の従来例にかかるヒンジ装置を取付けた折り畳み携帯電話機の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 ヒンジ装置、2 回転シャフト、3 軸受部、4 スライド駒、4a カム溝、4b カム平坦面、4c カム凸部、4d、4e、4f 傾斜面、4g カム部、5 フリクション手段、6 低摩擦板、7 スプリング、8 固定カム、8a 従動ピン、8b 取付部、9 携帯電話機本体、10 受話部、10a取付部、10b 取付穴、11 送話部、11a 取付部、11b 収装穴、12 ロック、13 ホイップアンテナ、14 レシーバ、15 ディスプレイ、16 マイク、17 キーボード、18 ケース、18a ケース穴。
Claims (2)
- 第1部材及び第2部材を開閉可能に連結するヒンジ装置において、
閉状態から僅かに開いた第1角度αまでの角度領域は開放されることにより、閉状態に操作される操作力を与え、
上記第1角度αを超えて上記開状態に至る途中の第2角度βまでの角度領域は開方向に操作力を与え、
上記第2角度βを超えて上記開状態近傍の第3角度γまでの角度領域は開放されていても、この角度位置に留まり、
上記第3角度γを超えて上記開状態までの角度領域は開放されることにより、開状態に操作される操作力を与えるものであり、
上記第1角度αを超え、上記第1角度α近傍の角度領域で開放されたとき、開方向の操作力で開状態に操作することを特徴とするヒンジ装置。 - 第1部材及び第2部材を開閉可能に連結するヒンジ装置において、
上記第1部材又は第2部材のいずれか一方に回転不能に設けられたヒンジ本体と、
上記第1部材又は第2部材の他方に回転不能に設けられ、上記ヒンジ本体に対して回転自在に軸支された回転軸と、
上記ヒンジ本体の中で上記回転軸端部に当接するように付勢され、上記回転軸の軸方向にスライド可能なスライド駒と、
上記回転軸またはスライド駒の両当接部の一方に設けられたカム部と、
上記両当接部の他方に設けられ、上記カム部と摺動して当接される従動部とを備え、
上記カム部は、
上記第1部材及び第2部材を開閉操作するカム面を有し、
このカム面は、
閉状態から僅かに開いた第1角度αまでの角度領域は開放されることにより、閉状態に操作される操作力を与え、
上記第1角度αを超えて上記開状態に至る途中の第2角度βまでの角度領域は開方向に操作力を与え、
上記第2角度βを超えて上記開状態近傍の第3角度γまでの角度領域は開放されていても、この角度位置に留まり、
上記第3角度γを超えて上記開状態までの角度領域は開放されることにより、上記開状態に操作される操作力を与えるものであり、
上記第1角度αを超え、上記第1角度α近傍の角度領域で開放されたとき、開方向の操作力で開状態に操作するように形成されていることを特徴とするヒンジ装置。
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- 2002-06-05 JP JP2002164368A patent/JP2004011718A/ja active Pending
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