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JP2004008912A - 有機性廃棄物の処理方法および処理装置 - Google Patents

有機性廃棄物の処理方法および処理装置 Download PDF

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JP2004008912A
JP2004008912A JP2002165311A JP2002165311A JP2004008912A JP 2004008912 A JP2004008912 A JP 2004008912A JP 2002165311 A JP2002165311 A JP 2002165311A JP 2002165311 A JP2002165311 A JP 2002165311A JP 2004008912 A JP2004008912 A JP 2004008912A
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Abstract

【課題】有機性廃棄物から製造されるコンポスト等の製品に、ビニール類やプラスチック類等の夾雑物が混入することを防止できる有機性廃棄物の処理方法および処理装置を提供する。
【解決手段】有機性廃棄物に高圧水蒸気を供給して水熱反応させる水熱反応工程と、水熱反応によって生成した水熱反応処理液を酸素含有ガスによって酸化反応させる酸化反応工程と、酸化反応によって得られた酸化反応処理液とガスとを分離する気液分離工程とを備える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、し尿、浄化槽汚泥、生ゴミ等の有機性廃棄物の処理方法および処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭から排出されるし尿や浄化槽汚泥、生ゴミ、生活排水等は、いろいろな方法で処理されている。これらは一般廃棄物と呼ばれ、これまでは環境保全を目的とした衛生処理だけが行われていた。しかし昨今、資源循環型社会の形成が叫ばれるようになり、それら廃棄物の処理施設においても単なる衛生処理だけで終わるのではなく、それら廃棄物を資源化して社会に循環させることが強く要望されている。
このような社会情勢に対応して、例えばし尿や浄化槽汚泥、生ゴミ等の有機性廃棄物を処理する処理施設においては、それら有機性廃棄物からコンポスト(堆肥)、メタンガス、炭化物、溶融スラグ等を製造して、廃棄物を資源化することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、生ゴミ等の有機性廃棄物にはビニール類やプラスチック類等の夾雑物が混入していることが多く、このような有機性廃棄物から炭化物や溶融スラグ等を製造する場合は問題ないが、コンポスト等を製造した場合には、それら夾雑物が完全に処理されずに残留して製品の品質が低下するという問題点があった。
【0004】
上記問題点を解消する方法の一つとして、湿式酸化法が知られている。湿式酸化法とは、有機性廃棄物を粉砕して水と混合した状態で容器に入れ、これを高温・高圧(水が液相を保持する圧力)下で酸化分解する方法である。この湿式酸化法によれば、有機性廃棄物そのものを酸化分解することができると共に、有機性廃棄物に含まれる夾雑物を除去しなくても、それら夾雑物を溶解して分解することができ、製品に夾雑物が混入することを防止できるという利点を有する。
【0005】
この湿式酸化法には、酸化温度が260℃以上のHPO(高圧酸化)法、酸化温度が180〜260℃のMPO(中圧酸化)法、酸化温度が180℃以下のLPO(低圧酸化)法があり、これらの中でHPO法とMPO法によれば、有機性廃棄物に含まれるビニール類やプラスチック類等の夾雑物を可溶化させて完全に処理することができる。
しかしながら、HPO法やMPO法では、圧力が1MPa以上の有酸素状態で酸化反応処理が行われることとなるので、現在の日本国内においては「高圧ガス保安法」の適用対象となって、その処理設備の運転に際して管理者を常駐させる等の対応が必要になり、その分ランニングコストがかかるという問題点があった。一方、LPO法では、上記対応が不要になることからランニングコストを低減することが可能になるものの、夾雑物が年々多様化する中で、例えばポリプロピレンなど、可溶化できない夾雑物も多くなってきており、この方法だけではコンポスト等の製品への夾雑物混入を防止できないという問題点があった。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、有機性廃棄物から製造されるコンポスト等の製品に、ビニール類やプラスチック類等の夾雑物が混入することを防止できる有機性廃棄物の処理方法および処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明に係る有機性廃棄物の処理方法は、有機性廃棄物に高圧水蒸気を供給して水熱反応させる水熱反応工程と、上記水熱反応によって生成した水熱反応処理液を酸素含有ガスによって酸化反応させる酸化反応工程と、上記酸化反応によって得られた酸化反応処理液とガスとを分離する気液分離工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
ここで、高圧水蒸気とは、常用の温度において圧力(ゲージ圧力)が1MPa以上となる水蒸気であり、好ましくは1〜3MPaの水蒸気である。
【0009】
この請求項1に記載の本発明に係る有機性廃棄物の処理方法によれば、有機性廃棄物に含まれる夾雑物を水熱反応により可溶化させてから酸化反応させることが可能になる。したがって、有機性廃棄物から製造されるコンポスト等の製品にビニール類やプラスチック類等の夾雑物が混入することを防止でき、それら製品の品質を向上させることが可能になる。
また、有機性廃棄物に含まれる夾雑物を水熱反応により可溶化させてから酸化反応させるようにすることで、酸化反応時の温度、圧力の設定条件を下げることが可能になり、その結果として、有機性廃棄物の減量化や脱水性の向上等を図ることができる。さらに、酸化反応処理液からのメタンガスの回収量を増加させて、炭酸ガスの排出量を減少させることもできる。
また、高圧水蒸気を利用して有機性廃棄物を水熱反応させるようにしたので、水熱反応の処理効率を高めることができるとともに、水熱反応の処理を連続的にかつ安定的に行うことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
上記水熱反応の処理温度を190〜220℃、圧力を1〜3MPa、反応時間を30〜90minとしたことを特徴とするものである。
【0011】
この請求項2に記載の発明によれば、水熱反応の処理温度を190〜220℃、圧力を1〜3MPa、反応時間を30〜90minとしたことにより、有機性廃棄物に含まれるナイロン、ポリプロピレン、アセテートおよびビニヨン等の夾雑物を可溶化させることができ、水熱反応の処理を安定させることができる。
また、水熱反応の処理が190〜220℃で行われることから、ダイオキシン類の発生を極力防止することができる。
なお、水熱反応装置に高圧水蒸気のみを供給し、無酸素・加圧状態で水熱反応を行うようにしているので、反応圧力が1MPa以上であっても、「高圧ガス保安法」の適用対象外となり、人件費や法定検査費等のランニングコストを抑制することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、
上記水熱反応を行わせる水熱反応装置の下部から上記高圧水蒸気を供給することを特徴とするものである。
【0013】
この請求項3に記載の発明によれば、水熱反応装置内を高圧水蒸気で撹拌して水熱反応を促進させることができ、水熱反応の処理効率を高めることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
上記酸化反応の処理温度を160〜180℃、圧力を0.6〜1MPa、反応時間を30〜90minとし、かつ上記酸素含有ガスの酸素濃度を21〜75vol%としたことを特徴とするものである。
【0015】
この請求項4に記載の発明によれば、酸化反応の処理温度を160〜180℃、圧力を0.6〜1MPa、反応時間を30〜90minとしたことにより、水熱反応処理液に含まれる有機成分を好気性条件下でさらに可溶化させることができる。そして、酸化反応の処理が160〜180℃で行われることから、ダイオキシン類の発生を極力防止することができる。
また、酸化反応の処理が1MPa未満で行われることから、「高圧ガス保安法」の適用対象外となり、人件費等のランニングコストを抑制することも可能になる。さらに、酸素含有ガスを供給するコンプレッサー等の負荷も軽減され、その分設備コストを低減することができる。
さらに、酸素含有ガスの酸素濃度を高く設定したことにより、酸素含有ガスの供給量を減らすことができるので、酸化反応装置内ガス液比の関係から反応圧力を低くできるとともに、酸化反応によって排出されるガスの量を減らすことができる。そして、酸素分圧の関係から酸化反応を迅速に行わせることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
上記水熱反応を行わせる水熱反応装置内に蒸気層を形成して、上記水熱反応装置内の液位をほぼ一定に保ちつつ、上記水熱反応装置内の温度および圧力を制御することを特徴とするものである。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
上記水熱反応装置への上記高圧水蒸気の供給流量を調整する液位制御弁により、上記水熱反応装置内の液位と温度を制御する一方、
上記水熱反応装置からの上記水熱反応処理液の排出流量を調整する圧力制御弁により、上記水熱反応装置内の圧力を制御することを特徴とするものである。
【0018】
この請求項5または6に記載の発明によれば、水熱反応装置内の温度、圧力を制御するのが容易となり、水熱反応装置を連続運転したり、自動運転したりするのが容易となる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、
上記水熱反応を行わせる水熱反応装置内の圧力が所定圧力以上となった場合に、上記水熱反応装置への上記高圧水蒸気の供給を停止させることを特徴とするものである。
【0020】
この請求項7に記載の発明によれば、水熱反応装置内の圧力が所定圧力以上となった場合に、水熱反応装置への高圧水蒸気の供給を停止するようにしたので、水熱反応装置を安全に運転することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
上記酸化反応を行わせる酸化反応装置内の圧力が所定圧力以上となった場合に、上記酸化反応装置への上記酸素含有ガスの供給を停止させることを特徴とするものである。
【0022】
この請求項8に記載の発明によれば、酸化反応装置内の圧力が所定圧力以上となった場合に、酸化反応装置への酸素含有ガスの供給を停止するようにしたので、酸化反応装置を安全に運転することができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
上記有機性廃棄物にアルカリ剤を注入してpHが8〜12となるようにpH調整を行うことを特徴とするものである。
【0024】
この請求項9に記載の発明によれば、水熱反応や酸化反応を行わせる装置内等にスケールが付着することを防止することができるとともに、酸化反応工程において生じる有機酸等を中和することができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、
上記水熱反応工程の前工程として、上記有機性廃棄物を加熱する加熱工程を有し、この加熱工程で上記有機性廃棄物を加熱する際に、上記水熱反応工程と上記酸化反応工程の少なくとも一方で発生する反応熱を利用したことを特徴とするものである。
【0026】
この請求項10に記載の発明によれば、水熱反応工程と酸化反応工程の少なくとも一方で発生する反応熱を利用して、有機性廃棄物を加熱するようにしたので、それら反応熱を有効に活用することができるとともに、有機性廃棄物の加熱に要するコストを低減することができる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、上記酸化反応処理液をコンポストまたはメタンガスの原料に用いることを特徴とするものである。
【0028】
この請求項11に記載の発明によれば、酸化反応処理液をコンポストまたはメタンガスの原料に用いるので、有機性廃棄物を資源化して社会に循環させることができる。
【0029】
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、上記水熱反応工程の前工程として、上記有機性廃棄物を破砕する破砕工程を備えたことを特徴とするものである。
【0030】
この請求項12に記載の発明によれば、水熱反応工程の前工程として、有機性廃棄物を破砕する破砕工程を備えるので、反応系内での詰まりを防止するとともに、水熱反応工程において、有機性廃棄物に含まれる夾雑物を容易に可溶化させることができる。
【0031】
請求項13に記載の本発明に係る有機性廃棄物の処理装置は、有機性廃棄物に高圧水蒸気を供給して水熱反応させる水熱反応装置と、この水熱反応装置での水熱反応によって生成された水熱反応処理液に酸素含有ガスを供給して酸化反応させる酸化反応装置と、この酸化反応装置での酸化反応によって得られた酸化反応処理液とガスとを分離する気液分離装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0032】
この請求項13に記載の本発明に係る有機性廃棄物の処理装置によれば、有機性廃棄物に含まれる夾雑物を水熱反応により可溶化させてから酸化反応させることが可能になる。したがって、有機性廃棄物から製造されるコンポスト等の製品にビニール類やプラスチック類等の夾雑物が混入することを防止でき、それら製品の品質を向上させることが可能になる。
また、高圧水蒸気を利用して有機性廃棄物を水熱反応させるようにしたので、水熱反応の処理効率を高めることができるとともに、水熱反応の処理を連続的にかつ安定的に行うことができる。
【0033】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において
上記水熱反応装置に供給する有機性廃棄物を加熱する加熱手段を有し、この加熱手段として、上記水熱反応処理液および上記酸化反応処理液の少なくとも一方との熱交換により上記有機性廃棄物を加熱する熱交換器を備えるとともに、この熱交換器の伝熱管を蛇管または二重管で構成したことを特徴とするものである。
【0034】
この請求項14に記載の発明によれば、水熱反応装置および酸化反応装置で発生する反応熱を有効に活用することができ、有機性廃棄物の加熱に要するコストを低減することができる。
また、熱交換器の伝熱管を蛇管または二重管で構成したので、伝熱管に有機性廃棄物が詰まって伝熱管が閉塞される等の不具合が生じることを防止することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明に係る有機性廃棄物の処理装置の一実施形態を示すもので、図中符号1が有機性廃棄物の処理装置である。
この有機性廃棄物の処理装置1は、原料となる有機性廃棄物を貯留する原料タンク2と、この原料タンク2から送られる有機性廃棄物を破砕する破砕機3と、この破砕機3で破砕された有機性廃棄物(以下、破砕処理物と略称する。)を加熱する加熱手段と、この加熱手段で加熱された破砕処理物に高圧水蒸気を供給して水熱反応させる水熱反応塔(水熱反応装置)7と、この水熱反応塔7からの水熱反応処理液を高濃度酸素ガス(酸素含有ガス)により酸化反応させる酸化反応塔(酸化反応装置)8と、この酸化反応塔8からの酸化反応処理液とガスとを分離するサイクロン9(気液分離装置)とを備えている。
【0036】
加熱手段は、複数の熱交換器4、5、6からなり、熱交換器4、5の伝熱管は二重管によって構成される一方、熱交換器6の伝熱管6aは蛇管によって構成されている。熱交換器4と破砕機3との間には、破砕機3で破砕された破砕処理物を水熱反応塔7に向けて移送するための原料供給ポンプ10が設けられ、この原料供給ポンプ10の近傍には、破砕処理物にアルカリ剤を注入するアルカリ剤注入ポンプ12が設けられている。
【0037】
原料供給ポンプ10と熱交換器4との間にはpH計16が設けられ、このpH計16による検出に基づいてアルカリ剤の注入量が適宜調整されるようになっている。また、熱交換器5と熱交換器6との間には、破砕処理物の温度を検出する温度検出器17が設けられ、この温度検出器17による検出結果が温度指示制御器(TIC)18に出力されるようになっている。
【0038】
水熱反応塔7は略円筒状に形成され、その下部に、高圧ボイラ11の蒸気管がが液位制御弁(LCV)20を介して接続されている。この水熱反応塔7には、水熱反応塔7内の温度を検出する温度検出器26、圧力を検出する圧力検出器25、液位を検出する液位検出器24が設けられる他、これら検出器による検出に基づき水熱反応塔7内の温度、圧力、液位のそれぞれを制御する温度指示制御器(TIC)27、圧力指示制御器(PIC)28、液位指示制御器(LIC)29が設けられている。
【0039】
酸化反応塔8は略円筒状に形成され、その下部に、高濃度酸素ガス製造装置13の給気管または空気の給気管がコンプレッサー14および逆止弁15を介して接続されている。この高濃度酸素ガス製造装置13は、例えば図2に示すようなPSA(Pressure Swing Adsorption)方式の高濃度酸素ガス製造装置等によって構成されている。
【0040】
この高濃度酸素ガス製造装置は、ゼオライト等の吸着剤が充填された一対の吸着塔51、52を有し、これら吸着塔51、52の上部が電磁弁53を介して相互に連結されている。
この高濃度酸素ガス製造装置においては、ブロワー55によって取り込まれた加圧空気が、フィルタ56および電磁弁57を通って一方の吸着塔51(52)に流入し、この吸着塔51(52)を通過する過程で窒素等の成分が吸着されて酸素濃度が高められ、その大部分が電磁弁58、59および流量計60を通ってチャンバ61内に流入する一方、一部が他方の吸着塔52(51)に流入して、この吸着塔52(51)内の吸着剤に吸着されている窒素等の吸着物を脱着させてから、電磁弁62を通って外部に排出される。すなわち、一方の吸着塔51(52)で高濃度酸素ガスが生成されている間に、他方の吸着塔52(51)で吸着剤が再生される処理が行われ、この処理が電磁弁53、57、58、62による切り換えにより各吸着塔51、52で交互に行われるようになっている。これにより、高濃度の酸素ガスが連続的に製造され、製造された高濃度酸素ガスがチャンバ61内に貯留される。チャンバ61内の高濃度酸素ガスは、コンプレッサー14により吸引されて酸化反応塔8に直接供給される。
【0041】
酸化反応塔8と水熱反応塔7との間には、水熱反応塔7から熱交換器6を経由して酸化反応塔8に至る移送ライン30が設けられ、この移送ライン30上には、水熱反応処理液の流量を調整する圧力制御弁(PCV)21が設けられている。また、酸化反応塔8からサイクロン9に至る排出ライン31上には、酸化反応塔8内の圧力を検出する圧力検出器32が設けられ、この圧力検出器32の検出結果が圧力指示制御器(PIC)33へ送信され、圧力制御弁(PCV)23に出力されるようになっている。
【0042】
また、酸化反応塔8からサイクロン9に至る排出ライン31は途中で、熱交換器5を経由する分岐ライン31aと、熱交換器5を経由しない分岐ライン31bとに2分岐して、熱交換器4の上流側で再び合流する。熱交換器5を経由しない分岐ライン31b上には、両分岐ライン31a、31bを流れる酸化反応処理液の流量配分を調整することにより破砕処理物の温度制御を行う温度制御弁(TCV)22が設けられ、熱交換器4とサイクロン9との間には、サイクロン9に流入する酸化反応処理液の流量を調整する圧力制御弁(PCV)23が設けられている。
【0043】
次に、本発明に係る有機性廃棄物の処理方法の一実施形態について、各工程毎に説明する。
1.破砕工程
し尿や浄化槽汚泥、生ゴミ等のメタン発酵汚泥、生物処理設備にて発生した余剰汚泥等の有機性廃棄物(原料)は、原料タンク2に投入され、この原料タンク2において、全蒸発残留物(TS)濃度2〜5%に希釈調整された後、均一化を図るために所要時間貯留される。
【0044】
その後、濃度調整された有機性廃棄物は、破砕機3により10mm以下の大きさに破砕されて、その一部が撹拌用として原料タンク2に環流される一方、その残りがpH調整されて原料供給ポンプ10に送られる。すなわち、pH計16による検出に基づき、原料供給ポンプ10の吸入側で、破砕処理物のpHが8〜12になるよう水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ剤がアルカリ剤注入ポンプ12で適量注入される。これにより、各熱交換器4、5、6や各反応塔7、8内等にスケールが付着することを防止することができるとともに、後述の酸化反応工程において生じる有機酸等を中和することができる。なお、アルカリ剤を原料タンク2内に注入して、原料タンク2内でpH調整を行うようにしてもよい。
【0045】
2.加熱工程
pH調整された破砕処理物は、原料供給ポンプ10により、圧力1.5〜2.5MPaで水熱反応塔7に向けて送り出され、熱交換器4、5を通過する過程で、酸化反応塔8から排出される酸化反応処理液との熱交換により加熱され、熱交換器6を通過する過程で、水熱反応塔7から排出される水熱反応処理液との熱交換により加熱される。また、熱交換器6の入口側では、破砕処理物の温度が温度検出器17により検出され、この検出に基づいて温度指示制御器(TIC)18により温度制御弁(TCV)22が制御されて、破砕処理物の加熱温度が適宜調整される。熱交換器4、5、6により所定温度に加熱された破砕処理物は、水熱反応塔7内に流入する。
【0046】
3.水熱反応工程
水熱反応塔7内において破砕処理物は、温度が190〜220℃、圧力が1.2〜2.3MPa(水熱反応塔7内の液体が液相を保持する圧力)、反応時間が30〜90minの条件で水熱処理される。
この水熱反応塔7には、環流式の高圧ボイラ11等により製造された高圧水蒸気が液位制御弁20を介して塔下部から供給され、この高圧水蒸気の吹き込みによって、水熱反応塔7内の液体が撹拌されて水熱反応が促進されるようになっている。また、水熱反応塔7内の上部には、液化前の水蒸気により蒸気層7aが形成され、この蒸気層7aに接する液面の高さ(液位)がほぼ一定に保たれるように、高圧水蒸気の供給流量が液位制御弁(LCV)20により調整されている。
【0047】
水熱反応塔7内の圧力、温度および液位は、それぞれ圧力検出器25、温度検出器26、液位検出器24によって検出され、それら検出結果に基づいてPID制御が行われることにより、各々が設定値に保たれるようになっている。すなわち、圧力検出器25による検出結果に基づき圧力指示制御器(PIC)28によって圧力制御弁(PCV)21が操作され、これにより、水熱反応塔7内の圧力が調整される。また、温度検出器26および液位検出器24による検出に基づき温度指示制御器(TIC)27と液位指示制御器(LIC)29の双方によって液位制御弁(LCV)20が操作され、これにより、水熱反応塔7内の温度および液位が調整される。これらの制御操作は、圧力、温度、液位の順序で行われる。
【0048】
なお、水熱反応塔7には、圧力指示制御器(PIC)28が異常な圧を示した場合(例えば、水熱反応塔7内の圧力が設計圧以上となった場合)に、液位制御弁(LCV)20を即時に閉状態に変換して、水熱反応塔7への高圧水蒸気の供給を停止させるインターロック回路が設けられ、このインターロック回路によって水熱反応塔7の運転時における安全性が高められている。
水熱反応塔7内に流入した破砕処理物は、水熱反応により、その中の高分子成分が低分子となって一部可溶化されるとともに、ビニール類、プラスチック類等の夾雑物が可溶化あるいは分解される。
【0049】
4.酸化反応工程
水熱反応により可溶化された水熱反応処理液は、移送ライン30を通って熱交換器6に導かれ、この熱交換器6を通過する過程で、破砕処理物との熱交換により冷却され、その後、圧力制御弁(PCV)によって1MPa未満に降圧されてから酸化反応塔8内に流入する。
酸化反応塔8内において水熱反応処理液は、温度が150〜180℃、圧力が1MPa未満(酸化反応塔8内の液体が液相を保持する圧力)、反応時間が30〜90minの条件で酸化処理される。
【0050】
この酸化反応塔8には、高濃度酸素ガス製造装置13により製造された高濃度酸素ガス(酸素含有ガス)がコンプレッサー14により塔下部から供給され、この高濃度酸素ガスの吹き込みによって、酸化反応塔8内の液体が撹拌されて酸化反応が促進されるようになっている。ただし、水熱反応処理液に含まれる有機成分が分解まで行われないように、高濃度酸素ガスの供給量が適量に調整されている。
高濃度酸素ガスの酸素濃度は21〜75vol%であり、好ましくは50〜60vol%である。このように酸素含有ガスとして高濃度酸素ガスを用いた場合には、▲1▼空気を使用する場合に比べ吹き込み量が少なくなるので飽和水蒸気圧等の関係から酸化反応塔8内の絶対ガス量が少なくなり、反応に適した状態にガス液比が改善され反応圧力を低くできる、▲2▼酸素分圧が高くなることから酸化反応を迅速に行うことができる、▲3▼酸化反応塔8から排出されるガスの処理量が少なくなる等の利点が得られる。
【0051】
酸化反応塔8内の圧力は、圧力検出器32によって検出され、この検出に基づき圧力指示制御器(PIC)33により圧力制御弁(PCV)23が操作されることによって、設定値に保たれるようになっている。
なお、酸化反応塔8には、圧力指示制御器(PIC)33が異常な圧を示した場合(例えば、酸化反応塔8内の圧力が設計圧以上となった場合)に、酸化反応塔8への高濃度酸素ガスの供給等を停止させるインターロック回路が設けられ、このインターロック回路によって酸化反応塔8の運転時における安全性が高められている。
酸化反応塔8内に流入した水熱反応処理液は、酸化反応により、その中の有機成分が可溶化して減量化されるとともに、脱水性等が大幅に改善される。
【0052】
5.気液分離工程
酸化反応塔8から排出された酸化反応処理液とガスとの混合物は、排出ライン31を通って熱交換器4、5に導かれ、この熱交換器4、5を通過する過程で、破砕処理物との熱交換により冷却され、その後、圧力制御弁(PCV)23によって大気圧まで降圧されてからサイクロン9に流入する。
サイクロン9では、上記混合物の気液分離が行われ、酸化反応処理ガスは、そのまま生物処理槽等の撹拌用に用いられるか、あるいは脱臭処理設備で適正な処理が施された後大気に放出される。
【0053】
一方、酸化反応処理液は、例えば図3(a)に示すように、そのままメタン発酵槽41に移送されて、メタン発酵の原料として用いられる。メタン発酵により発生したバイオガスは回収される一方、メタン発酵槽41でメタン発酵を終えた消化汚泥は脱水装置42で脱水分離液と脱水汚泥とに分離される。脱水汚泥は生物処理槽等に移送され、脱水分離液は堆肥化装置43でコンポスト(堆肥)に加工される。
【0054】
なお、酸化反応処理液の処理方法は、上記処理方法に限られるものではなく、利用者の要望に応じて、例えば図3(b)に示すように、酸化反応処理液を固液分離装置44で分離液と分離汚泥とに分離してから、分離汚泥を脱水装置42で処理し、分離液をメタン発酵槽41で処理するようにしてもよいし、図3(c)に示すように、固液分離装置44からの分離液と脱水装置42からの脱水分離液とをメタン発酵槽41ではなく生物処理槽等に移送したり、それら分離液を混合したものをそのまま液体肥料として用いたりするようにしてもよい。固液分離装置44は、重力沈降方式、機械分離方式、膜分離方式など、如何なる形式のものであってもよい。また、脱水装置42には、フィルタープレス、ベルトプレス、遠心分離機等、周知の脱水装置を用いることができる。
【0055】
以上のように、上記有機性廃棄物の処理方法によれば、有機性廃棄物に含まれる夾雑物を水熱反応により可溶化させてから酸化反応させるようにしたので、有機性廃棄物から製造されるコンポスト等の製品にビニール類やプラスチック類等の夾雑物が混入することを防止でき、それら製品の品質を向上させることが可能になる。
また、有機性廃棄物に含まれる夾雑物を水熱反応により可溶化させてから酸化反応させるようにしたことで、酸化温度が180℃以下のLPO(低圧酸化)法を採用することが可能になり、その結果として、有機性廃棄物の減量化や脱水性の向上等を図ることができる。さらに、酸化反応処理液からのメタンガスの回収量を増加させて、炭酸ガスの排出量を減少させることもできる。
【0056】
また、酸化反応の処理を1MPa未満で行うようにしたので、「高圧ガス保安法」の適用対象外となる。水熱反応工程においても、水熱反応塔7に高圧水蒸気のみを供給し、無酸素・加圧状態で水熱反応を行うようにしたので、反応圧力が1MPa以上であっても、「高圧ガス保安法」の適用対象外となる。したがって、人件費等のランニングコストを抑制することが可能になる。
【0057】
また、高圧水蒸気を利用して破砕処理物を水熱反応させるようにしたので、水熱反応の処理効率を高めることができるとともに、水熱反応の処理を連続的にかつ安定的に行うことができる。
また、水熱反応および酸化反応の各処理がいずれも220℃以下で行われることから、ダイオキシン類の発生を極力防止することができる。
また、水熱反応工程と酸化反応工程で発生する反応熱を利用して、破砕処理物を加熱するようにしたので、それら反応熱を有効に活用することができるとともに、破砕処理物の加熱に要するコストを低減することができる。
また、酸化反応処理液をコンポストやメタンガス等の原料に用いるようにしたので、有機性廃棄物を無駄にすることなく資源化して社会に循環させることができる。
さらに、熱交換器4、5、6の伝熱管を蛇管または二重管で構成したので、伝熱管に破砕処理物が詰まって伝熱管が閉塞される等の問題が生じることを防止することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、有機性廃棄物から製造されるコンポスト等の製品にビニール類やプラスチック類等の夾雑物が混入することを防止でき、それら製品の品質を向上させることが可能になる。これにより、有機性廃棄物から製造されるコンポスト等の製品の需要を喚起することができ、資源循環型社会の形成に寄与することができる。しかも、人件費や法定検査費等のランニングコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有機性廃棄物の処理装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の有機性廃棄物の処理装置に備わる高濃度酸素ガス製造装置の一例を示す概略構成図である。
【図3】図1の有機性廃棄物の処理装置で発生する酸化反応処理液の処理フローを示す図である。
【符号の説明】
1  有機性廃棄物の処理装置
3  破砕機
4、5、6 熱交換器
7  水熱反応塔(水熱反応装置)
8  酸化反応塔(酸化反応装置)
9  サイクロン(気液分離装置)
20 液位制御弁
21、23 圧力制御弁
22 温度制御弁

Claims (14)

  1. 有機性廃棄物に高圧水蒸気を供給して水熱反応させる水熱反応工程と、
    上記水熱反応によって生成した水熱反応処理液を酸素含有ガスによって酸化反応させる酸化反応工程と、
    上記酸化反応によって得られた酸化反応処理液とガスとを分離する気液分離工程とを備えたことを特徴とする有機性廃棄物の処理方法。
  2. 上記水熱反応の処理温度を190〜220℃、圧力を1〜3MPa、反応時間を30〜90minとしたことを特徴とする請求項1に記載の有機性廃棄物の処理方法。
  3. 上記水熱反応を行わせる水熱反応装置の下部から上記高圧水蒸気を供給することを特徴とする請求項1または2に記載の有機性廃棄物の処理方法。
  4. 上記酸化反応の処理温度を160〜180℃、圧力を0.6〜1MPa、反応時間を30〜90minとし、かつ上記酸素含有ガスの酸素濃度を21〜75vol%としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機性廃棄物の処理方法。
  5. 上記水熱反応を行わせる水熱反応装置内に蒸気層を形成して、上記水熱反応装置内の液位をほぼ一定に保ちつつ、上記水熱反応装置内の温度および圧力を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の有機性廃棄物の処理方法。
  6. 上記水熱反応装置への上記高圧水蒸気の供給流量を調整する液位制御弁により、上記水熱反応装置内の液位と温度を制御する一方、
    上記水熱反応装置からの上記水熱反応処理液の排出流量を調整する圧力制御弁により、上記水熱反応装置内の圧力を制御することを特徴とする請求項5に記載の有機性廃棄物の処理方法。
  7. 上記水熱反応を行わせる水熱反応装置内の圧力が所定圧力以上となった場合に、上記水熱反応装置への上記高圧水蒸気の供給を停止させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の有機性廃棄物の処理方法。
  8. 上記酸化反応を行わせる酸化反応装置内の圧力が所定圧力以上となった場合に、上記酸化反応装置への上記酸素含有ガスの供給を停止させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機性廃棄物の処理方法。
  9. 上記有機性廃棄物にアルカリ剤を注入してpHが8〜12となるようにpH調整を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の有機性廃棄物の処理方法。
  10. 上記水熱反応工程の前工程として、上記有機性廃棄物を加熱する加熱工程を有し、この加熱工程で上記有機性廃棄物を加熱する際に、上記水熱反応工程と上記酸化反応工程の少なくとも一方で発生する反応熱を利用したことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の有機性廃棄物の処理方法。
  11. 上記酸化反応処理液をコンポストまたはメタンガスの原料に用いることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の有機性廃棄物の処理方法。
  12. 上記水熱反応工程の前工程として、上記有機性廃棄物を破砕する破砕工程を備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の有機性廃棄物の処理方法。
  13. 有機性廃棄物に高圧水蒸気を供給して水熱反応させる水熱反応装置と、
    この水熱反応装置での水熱反応によって生成された水熱反応処理液に酸素含有ガスを供給して酸化反応させる酸化反応装置と、
    この酸化反応装置での酸化反応によって得られた酸化反応処理液とガスとを分離する気液分離装置とを備えたことを特徴とする有機性廃棄物の処理装置。
  14. 上記水熱反応装置に供給する有機性廃棄物を加熱する加熱手段を有し、この加熱手段として、上記水熱反応処理液および上記酸化反応処理液の少なくとも一方との熱交換により上記有機性廃棄物を加熱する熱交換器を備えるとともに、この熱交換器の伝熱管を蛇管または二重管で構成したことを特徴とする請求項12に記載の有機性廃棄物の処理装置。
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