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JP2004008489A - 加熱調理容器 - Google Patents

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JP2004008489A
JP2004008489A JP2002166416A JP2002166416A JP2004008489A JP 2004008489 A JP2004008489 A JP 2004008489A JP 2002166416 A JP2002166416 A JP 2002166416A JP 2002166416 A JP2002166416 A JP 2002166416A JP 2004008489 A JP2004008489 A JP 2004008489A
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rim wall
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cooking
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JP2002166416A
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Eijiro Iguchi
井口 栄二郎
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Abstract

【課題】ふきこぼれを防止した加熱調理容器を提供する。
【解決手段】容器本体2をその上端部が下部よりも大径となるように段差形成し、その段差部を蓋受け部5とし、その蓋受け部5に容器本体2の上面開口を覆い、容器本体2の内径よりも小径に形成された蓋3を着脱自在に載置する。蓋受け部5の上面に対向する蓋3の底面に複数の第1突部4を形成することにより、蓋受け部5の上面と蓋3の底面との間に蒸気吹出用の隙間6aを形成し、蓋3の側面に複数の第2突部7を形成することにより、蓋3の側面と容器本体2の内面との間に蒸気吹出用の隙間6bを形成する。この蒸気吹出用の隙間6a、6bは、蓋3の全周に渡って形成されるので、蒸気を十分に放出することができる。粘性のある発泡が発生しても蒸気吹出用の隙間6a、6bの全周にわたり分散し、泡の高さが低く抑えられるので、ふきこぼれを防止することができる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱調理容器に関し、ふきこぼれ防止が可能な加熱調理容器である。
【0002】
【従来の技術】
図9は、加熱調理容器1を高周波加熱装置14に収納した状態を示す図であり、図10及び図11は、それぞれ高周波加熱装置14で使用される従来の一般的な加熱調理容器1の分解斜視図及びその断面図である。従来の加熱調理容器1は、上面が開口された円筒状の容器本体2と、その上端の蓋受け部5に着脱自在に載置され、容器本体2の開口を覆う蓋3と、蓋受け部5の外周に上向きに立設された縁立て壁8とから構成される。縁立て壁8は、蓋3の位置ずれ防止を目的としているため、蓋3と同じかそれよりも低い高さ程度に設定されている。蓋3は、蓋3本体の中央に蓋取手9が形成され、その横に蒸気抜き穴10が形成される。
【0003】
このような構成において、使用時は、容器本体2内に被調理物を入れ、蓋3を蓋受け部5に載置し、その加熱調理容器1を高周波加熱装置14内に収納して加熱調理する。容器本体2内に液体又は液体を含有するものを入れて調理した場合、加熱により蒸気が発生するが、その蒸気は蒸気抜き穴10より容器本体2外へ排出される。
【0004】
しかしながら、従来の加熱調理容器1は、その蒸気抜き穴10が小さいために、さらに加熱が進んで容器本体2内の蒸気量が多くなった場合、蒸気抜き穴10からの排出では間に合わなくなってしまい、容器本体2内に蒸気が溜まって容器本体2内の圧力が高まることにより、ふきこぼれが発生してしまっていた。また、でんぷん等を含む調理物を加熱調理した場合、沸騰により容器本体2の底から発生する泡がでんぷんの粘りにより割れにくいものとなり、その粘性の高い泡が水面に溜まって積み重なっていくが、従来の加熱調理容器1は、その縁立て壁8の高さが蓋3の高さと同じか又はそれよりも低く設定されているので、ふきこぼれを遮断できずにいた。
【0005】
このふきこぼれ物が高周波加熱装置14の庫内底部14aなどに溜まった場合に、そのまま継続して使用してしまうと、高周波の繰り返し加熱により炭化して発煙、発火に至る危険性がある。また、ふきこぼれ中には旨み成分も含まれているため、旨みを逃さないためにも容器外へのふきこぼれは避けなければならない。炊飯の場合、お米の銘柄や新米の度合いなどにより異なるが、特に新米にはでんぷんの量が多いため、ふきこぼれに注意する必要がある。
【0006】
また、容器本体2の外面は、加熱直後、食品の伝導熱や容器本体2自身の高周波加熱による熱で熱くなっているので、加熱調理容器1を加熱調理直後に取りだそうとする場合、容器本体2に素手で触れるとやけどする危険性もある。
【0007】
そこで、煮炊きに使用され、ふきこぼれを防止する加熱調理容器(鍋)が、実公平3−55400号公報及び登録実用新案公報第3005230号公報に記載されている。実広平3−55400号公報記載の加熱調理容器は、鍋本体の上端部に載置した蓋を水平移動し得る巾をもった蓋受面と該蓋受面の外側に上方に突出する蓋受周壁を設けると共に、上記蓋受面と鍋本体の側壁内面の稜線に沿って相対する位置に、一定深さにして且つ円周方向に巾広い上記吹出凹部を設け、該両蒸気吹出凹部をほぼ閉鎖可能な大きさを有する上記蓋を上記蓋受面に沿って移動したときに上記蓋と上記蒸気吹出凹部との間に蒸気逸出用の開口が形成され、上記蓋を傾斜状態にして上記蒸気吹出凹部に係止したときに上記蓋と鍋本体との間に大きな煮こぼれ防止用の開口が形成され、上記蒸気逸出用の開口と煮こぼれ防止用の開口との2段階に開口が調整されることを特徴とする。
【0008】
また、登録実用新案公報第3005230号公報記載の加熱調理容器は、鍋器体の周縁部から外側方に、内側部は鍋器体の周縁部と同高にするとともに外側部は鍋器体の周縁部より高くした受枠体を設置して成るものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実広平3−55400記載の考案は、蒸気吹出凹部が一部にしか設けられていないので、蒸気放出量が十分ではなく、ふきこぼれを防止することができない。また、蒸気吹出凹部から出てくる発泡はその凹部の周りに集中して積み重なっていき、蓋受周壁を乗り越えてしまうので、ふきこぼれを防止することはできなかった。
【0010】
また、この考案は、一般にガスこんろなどで使用される鍋であるため、垂直および水平方向とも高さや大きさについての制約はあまり受けず、蓋を傾斜させることも可能であるが、高周波加熱装置で使用した場合は、庫内という限られたスペースのため加熱調理容器には高さや大きさに制約があり、大抵は蓋と庫内の天井部にスペースがないため、高周波加熱装置内では蓋を傾斜させるスペースを確保することは困難である。また、途中で蓋をずらしたり、傾斜させたりするには、一旦加熱調理を停止しなければならず、さらに庫内が狭いために加熱調理容器を庫内から取り出さなければならないという手間がかかる。また、鍋の材質は直火に触れても問題のない金属製や陶磁器製の物がほとんどであり、金属は高周波を反射するため高周波加熱には適さない。
【0011】
登録実用新案公報第3005230号記載の加熱調理容器は、蓋を使用した形態は記載されておらず、たとえ鍋器体の上端に蓋を載置したとしても蒸気の放出が十分ではないので、鍋器体内の圧力が高まり、ふきこぼれを発生してしまう。また、粘性の高い泡が溜まってくると、蓋を押し上げて蓋と鍋器体の一部部分の隙間から吹き出てくることが考えられ、その部分に泡が重なっていくことにより壁板部を乗り越えてふきこぼれを発生してしまう。
【0012】
そこで、本発明は、上記に鑑み、蒸気の放出が十分に確保され、ふきこぼれを防止した加熱調理容器を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、蓋と容器本体の蓋受け部との間で高さ方向及び半径方向で隙間を形成し、蒸気を逃しやすくし、かつふきこぼれを防止するようにしたものである。すなわち、本発明は、容器本体の内面に蓋受け部が内方に突出され、蓋受け部に容器本体の上面開口を覆う蓋が着脱自在に載置された加熱調理容器において、蓋が容器本体の内径よりも小径に形成され、蓋の底面及び/又は蓋受け部の上面に複数の第1突部が形成されて両者の間に蒸気吹出用の隙間が形成され、容器本体の内面及び/又は蓋の側面に複数の第2突部が形成されて両者の間に蒸気吹出用の隙間が形成された加熱調理容器である。
【0014】
第1突部及び第2突部を形成し、蓋の底面と蓋受け部の上面との間及び容器本体の内面と蓋の側面との間に隙間を形成することにより、その隙間は第1突部及び第2突部を除けば蓋の全周に渡って形成されるので、蒸気吹出用の隙間の面積を大きく確保でき、容器本体内に発生した蒸気を十分に放出することができる。したがって、容器内の圧力が上昇せず、ふきこぼれを防止することができる。
【0015】
また、粘性のある泡が発生しても蒸気吹出用の隙間の全周にわたり分散するので、泡の高さが低く抑えられ、ふきこぼれを防止することができる。このように、蓋をずらさないでも蒸気吹出用の隙間を確保し、ふきこぼれを防止することができるので、載置スペースが大きくならず、高周波加熱装置に使用することが可能である。
【0016】
容器本体の内面を内方に突出して蓋受け部を形成する形態としては、容器本体の一部を内方に突出させて蓋受け部としてもよいし、容器本体をその上端部が下部よりも大径に段差形成し、その段差部を蓋受け部としてもよい。
【0017】
蓋受け部は、容器本体の上端から蓋の厚みより下がった位置に形成され、容器本体の蓋受け部より上方内面が調理物のふきこぼれ防止用の内側縁立て壁とされる。内側縁立て壁の高さが蓋の厚みよりも高いため、蒸気吹出用の隙間から容器本体外へ出ようとするふきこぼれは、内側縁立て壁に遮断され、蓋受部の全周に留まるだけで容器本体内へ戻るので、ふきこぼれを防止でき、旨み成分が流出するのを防げる。例えば、蓋の厚みが5mm前後の場合、内側縁立て壁の高さを20mm以上とすれば、十分にふきこぼれを遮断することができるので好ましい。
【0018】
第1突部は、蓋の底面又は蓋受け部の上面のどちらに設けてもよいし、又は両方に設けてもよい。また、第2突部は、容器本体の内面又は蓋の側面のどちらに設けてもよいし、又は両方に設けてもよい。また、第1突部及び第2突部の大きさや形状は限定されないが、なるべく小さい体積としたほうが、蒸気吹出用の隙間の面積を広く形成することができるので好ましい。また、同様の理由で第1突部及び第2突部の数は少ない方が好ましいが、蓋の底面と蓋受け部の上面との間及び容器本体の内面と蓋の側面との間の隙間を全周に渡って確実に形成できるだけの数は設けるべきである。すなわち、第1突部及び第2突部は、それぞれ少なくとも3個以上を等間隔に形成するのが好ましい。
【0019】
内側縁立て壁の外周に、間隔をあけて外側縁立て壁を設け、外側縁立て壁と内側縁立て壁との間に、ふきこぼれを受ける溝を形成すれば、内側縁立て壁を乗り越えてしまったふきこぼれ物を受け止めることができるので、確実に容器外へのふきこぼれを防止できる。
【0020】
容器本体の側面より側方に突出し、その先端が下方に折曲する取手を設ければ、容器本体の側面から隙間ができるので容器本体への直接接触を避けることができ、また、容器本体内からの熱が伝わりにくくなるので、やけどをせずに取り出したり持ち運びが可能となる。取手は、その先端が容器本体の側面より13mm以上離れた位置に形成すれば、十分に容器本体との接触を避けることができるので好ましい。また、取手は、全周にわたり設ければ、加熱調理容器のどの角度からでも、取出すことができるので好ましい。
【0021】
外側縁立て壁は、前記内側縁立て壁よりも高さを低く設定すれば、外側縁立て壁上部と取手に指がかけられるので持ちやすい。また、蒸気吹出用の隙間から放出される熱い湯気に触れることがないため、安全性も高い。
【0022】
加熱調理容器の容器本体及び/又は蓋を合成樹脂製とすれば、合成樹脂は低誘電率であるので、高周波加熱が可能となる。また、土鍋などに比べ厚みを薄くでき、しかも大量生産が可能な射出成形が出来るため、コンパクトで低コスト、軽量の加熱調理容器を提供できる。
【0023】
なお、本加熱調理容器は、高周波加熱装置、ガスコンロ、電気コンロ、炭火等種々の加熱手段で使用可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本加熱調理容器の斜視図であり、図2はその断面図である。本加熱調理容器1は、被調理物を収納する食品収納部2aを有する容器本体2と、容器本体2の上面開口を覆う蓋3とから構成され、蓋3の底面に複数の第1突部4が形成されることにより、蓋3の底面と後述する蓋受け部5との間に蒸気吹出用の隙間6aが形成され、蓋3の側面に複数の第2突部7が形成されることにより、蓋3の側面と容器本体2の内面との間に蒸気吹出用の隙間6bが形成される。
【0025】
容器本体2は、素材として種々の素材を採用可能であるが、高周波加熱装置に使用する場合は、低誘電率で高周波加熱が可能な合成樹脂製とするのが好ましい。さらには、容器本体をポリプロピレン製、ポリメチルペンテン製又はポリフェノールサルファイド(PPS)製とすれば、これらの素材は、高周波加熱に適した低誘電率の材料であり、強度的にも強いために厚みを薄くでき、かつ大量生産が可能な射出成形が可能となり、軽量、コンパクト及び低コストとできるので、特に好ましい。
【0026】
容器本体2は、厚みは約3mmとされ、図1及び図2に示されるように、有底円筒状でその胴部上端部が下部よりも大径に段差形成され、その段差部が蓋3を載置するための蓋受け部5とされる。蓋受け部5は、容器本体2の上端から蓋3の厚みより下がった位置に形成され、容器本体2の蓋受け部5より上方内面は、調理物のふきこぼれ防止用の内側縁立て壁8とされる。この内側縁立て壁8の高さを20mm以上に設定すれば、蓋3の位置ずれを防止できると共に十分にふきこぼれ物が容器本体2外へ流出するのを遮断することができるので好ましい。なお、蓋受け部5は、図5に示すように、容器本体2の一部を内方に突出させて形成してもよい。
【0027】
蓋3は、容器本体2と同様に種々の素材を適用可能であるが、高周波加熱装置に使用する場合は、高周波加熱が可能な合成樹脂製とするのが好ましく、さらにはポリプロピレン製、ポリメチルペンテン製又はポリフェノールサルファイド(PPS)製とするのが好ましい。蓋3は、厚みが約5mmとされ、容器本体2の内側縁立て壁8の内径よりも小径の円板状に形成され、その上面に蓋取手9が設けられ、その横に蒸気抜き穴10が形成される。なお、蓋取手9及び蒸気抜き穴10の形状は特に限定されない。
【0028】
第1突部4は、蓋受け部5の上面と対向する蓋3の底面に複数形成され、蓋3の底面と蓋受け部5の上面との間に一定間隔の蒸気吹出用の隙間6aを形成する。第1突部4は、蓋3と一体的に成形してもよいし、独立に成形して固着してもよく、第1突部4の先端の形状は、滑らかな形状としたほうが蓋受け部5に傷が入りにくいので好ましい。また、第1突部4の数は限定されないが、等間隔に3個形成すれば、蓋3の底面と蓋受け部5の上面との間の隙間6aを大きく確保することができると共に、蓋3の載置状態が安定するので好ましい。また、第1突部4の大きさは、上記の隙間6aを大きく確保する観点から、なるべく小さく形成するのが好ましい。なお、第1突部4は、蓋3の底面ではなく、図3及び図4に示すように蓋受け部5の上面に形成してもよく、同様に蓋3の底面と蓋受け部5の上面との間に隙間6aを形成できる。
【0029】
第2突部7は、蓋3の側面に複数形成され、蓋3の側面と内側縁立て壁8との間に一定間隔の蒸気吹出用の隙間6bを形成する。第2突部7は、蓋3と一体的に成形してもよいし、独立に成形して固着してもよい。第2突部7の先端の形状は、滑らかな円状とされ、これにより内側縁立て壁8の内面とフィットしやすく、内側縁立て壁8の内面に傷も入りにくい。第2突部7の数は限定されないが、等間隔に3個形成すれば、蓋3の側面と内側縁立て壁8との間の隙間6bを大きくすることができると共にその隙間6bを確実に確保することができる。また、第2突部7の大きさは、上記の隙間6bを大きく確保する観点から、なるべく小さく形成するのが好ましい。なお、第2突部7は、蓋3の側面ではなく、図3及び図4に示すように内側縁立て壁8に形成してもよく、同様に蓋3の側面と内側縁立て壁8との間の隙間6bを形成できる。
【0030】
以上のように構成された加熱調理容器1において、容器本体2に調理物、例えば洗米後十分に水を浸漬させたお米と適量の水を入れ、蓋受け部5に蓋3を載置して、ご飯を炊く場合、容器と蓋3の間には、複数の小面積を占める第1突部4及び第2突部7以外は常に全周にわたり一定間隔の蒸気吹出用の隙間6a及び6bが形成されるので、十分に蒸気を放出することができ、ふきこぼれを防止できる。
【0031】
また、粘性のある泡が発生しても、泡は、この蒸気吹出用の隙間6a及び6bの全周にわたって均等に分散され、蓋受け部5上に低い高さで均等に溜まる。そして、内側縁立て壁8が、蓋3よりも高い高さに設定されているので、ふきこぼれ物は遮断されるため、ふきこぼれを防止することができる。なお、このように発泡が全周にわたって分散され、低い高さに抑えられることから、蒸気吹出用の隙間の少ない加熱調理容器1に比べて、容器外へのふきこぼれ防止用の内側縁立て壁8の高さを低く抑えることも可能となり、容器のコンパクト化がはかれる。
【0032】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態に加えて、図6に示すように、容器本体2の内側縁立て壁8の外周に、内側縁立て壁8と間隔をあけて、内側縁立て壁8と平行して立設する外側縁立て壁11を設け、その外側縁立て壁11と内側縁立て壁8との間に、ふきこぼれを受ける溝12を形成してもよい。外側縁立て壁11及び溝12は、容器本体2と一体的に成形してもよいし、独立に成形して固着してもよい。外側縁立て壁11及び溝12を設けることにより、ふきこぼれ物が内側縁立て壁8を万一乗り越えてしまった場合でも、ふきこぼれ物を溝12で溜めることができるので、容器本体2外へのふきこぼれの防止が可能となる。
【0033】
また、図7に示すように、容器本体2の側面より側方に突出し、先端が下方に折曲する取手13を設けてもよい。取手13の先端は、容器本体2より13mm以上離れた位置に形成すれば、容器本体2の側面と13mm以上の隙間を保つことにより、加熱直後でも容器本体の側面への接触が避けられ、また、容器本体2内から熱も伝わりにくいため、やけどをせずに取り出したり持ち運びが可能となる。この取手13を全周にわたり形成すれば、加熱調理容器1が高周波加熱装置の庫内にどのように設置されても指が温度の低い取手13に引っかかるので、好ましい。外側縁立て壁11も同時に設ければ、外側縁立て壁11の上部に指がしっかりとかけられるので、炊飯直後の熱い湯気に触れることなく高周波加熱装置から取り出したり、持ち運びが可能となる。取手13は、容器本体2と一体的に成形してもよいし、独立に成形して固着してもよい。
【0034】
また、上記のように取手13を設けた場合は、図8に示すように、外側縁立て壁11の高さを内側縁立て壁8より低くすることにより、指が外側縁立て壁部11と取手13とに指がかけられるので持ちやすい。また、指が炊飯直後の熱い湯気に触れる可能性がより少なくなるので、さらに安全に持ち運びが可能となる。
【0035】
なお、上記の容器や蓋3の形状は円形を基本として説明してきたが、円形以外の略円形や多角形などで同じような効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】
容器本体の内面に蓋受け部を内方に突出させ、蓋受け部に容器本体の上面開口を覆う蓋を着脱自在に載置した加熱調理容器において、蓋を容器本体の内径よりも小径に形成し、蓋の底面及び/又は蓋受け部の上面に複数の第1突部を形成し、容器本体の内面及び/又は蓋の側面に複数の第2突部を形成し、全周にわたり蓋と容器本体との間に一定間隔の蒸気吹出用の隙間を保つことにより、加熱調理容器内の蒸気を十分に放出することができるので、ふきこぼれを防止できる。
【0037】
また、粘性のある泡が発生しても、その泡は、蒸気吹出用の隙間の全周に均等に分散されるため、一箇所からふきこぼれる従来の加熱調理容器に比べて、積み重ねられる泡の高さが低く抑えられる。したがって、蓋よりも高い高さに設定された内側縁立て壁により容器本体外へ流れ出るのが遮断され、ふきこぼれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の加熱調理容器の分解斜視図
【図2】同じくその断面図
【図3】他の実施形態の加熱調理容器の分解斜視図
【図4】同じくその断面図
【図5】他の実施形態の加熱調理容器の容器本体の断面図
【図6】他の実施形態の加熱調理容器の断面図
【図7】他の実施形態の加熱調理容器の断面図
【図8】他の実施形態の加熱調理容器の断面図
【図9】従来の加熱調理容器が収納された高周波加熱装置の斜視図
【図10】従来の加熱調理容器の分解斜視図
【図11】同じくその断面図
【符号の説明】
1    加熱調理容器
2    容器本体
3    蓋
4    第1突部
5    蓋受け部
6a、b 蒸気吹出用の隙間
7    第2突部
8    内側縁立て壁
11   外側縁立て壁部
12   溝
13   取手

Claims (8)

  1. 容器本体の内面に蓋受け部が内方に突出され、該蓋受け部に容器本体の上面開口を覆う蓋が着脱自在に載置された加熱調理容器において、前記蓋が前記容器本体の内径よりも小径に形成され、前記蓋の底面及び/又は前記蓋受け部の上面に複数の第1突部が形成されて両者の間に蒸気吹出用の隙間が形成され、前記容器本体の内面及び/又は前記蓋の側面に複数の第2突部が形成されて両者の間に蒸気吹出用の隙間が形成された加熱調理容器。
  2. 前記容器本体は、その上端部が下部よりも大径に段差形成され、その段差部が前記蓋受け部とされた請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記蓋受け部は、容器本体の上端から蓋の厚みより下がった位置に形成され、前記容器本体の蓋受け部より上方内面が調理物のふきこぼれ防止用の内側縁立て壁とされた請求項1又は2記載の加熱調理器。
  4. 前記内側縁立て壁の外周に、間隔をあけて外側縁立て壁が設けられ、該外側縁立て壁と前記内側縁立て壁との間に、ふきこぼれを受ける溝が形成された請求項3記載の加熱調理容器。
  5. 容器本体の側面より側方に突出し、先端が下方に折曲する取手を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の加熱調理容器。
  6. 前記外側縁立て壁は、前記内側縁立て壁よりも高さが低く設定された請求項5記載の加熱調理容器。
  7. 前記加熱調理容器の容器本体及び/又は蓋が、合成樹脂製である請求項1〜6のいずれかに記載の加熱調理容器。
  8. 高周波加熱装置に使用されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の加熱調理容器。
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