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JP2003532311A - 差分符号シフトキーイングを利用するスペクトラム拡散通信システム - Google Patents

差分符号シフトキーイングを利用するスペクトラム拡散通信システム

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JP2003532311A
JP2003532311A JP2001566309A JP2001566309A JP2003532311A JP 2003532311 A JP2003532311 A JP 2003532311A JP 2001566309 A JP2001566309 A JP 2001566309A JP 2001566309 A JP2001566309 A JP 2001566309A JP 2003532311 A JP2003532311 A JP 2003532311A
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waveform
receiver
data
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
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    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
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    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B2001/6912Spread spectrum techniques using chirp

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 差分符号シフトキーイング(DCSK)と呼ばれる変調技術を利用するスペクトラム拡散データ通信システムは拡散波形として知られる長さTの連続循環回転波形間の時間シフ卜の形でデータを伝送する。複数のビットは各シンボル期間中に送信され、各シンボル期間は複数のシフトインデックスに分割され、各シフトインデックスは特定のビットパターンを表わす。拡散波形は送信されるデー夕に応じてある量だけ回転するか、あるいは2つの連続回転間の差分で搬送する。チャープ波形パターンのテンプレー卜を有する整合フィルタを使用する相関器(42)は各シンボルに対して受信した信号内のチャープの回転量を検出するために使用される。受信したデータはシフトレジスタ(38)に送られ、循環的に回転される。各回転シフ卜に対し整合フィルタは相関和を生成する。各シンボルに選択されたシフトインデックスは、最大相関和(44)を生じるシフトインデックスに対応する。差分シフトインデックスは、前回の受信シフトインデックスから現在の受信シフ卜インデックスを減算することによって生成される。次いで差分シフ卜インデックスが復号されて、原送信データが生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、一般的にデータ通信システムに関し、さらに詳しくは、差分符号シ
フトキーイングを利用してデータを送受信するスペクトラム拡散通信システムに
関する。
【0002】 背景技術 スペクトラム拡散通信技術を使用して、通信の信頼性およびセキュリティを改
善することはよく知られており、ますます一般的になってきている。スペクトラ
ム拡散通信は、伝送されるデータの帯域幅よりずっと大きいスペクトル帯域幅を
利用してデータを伝送する。これは、他の利点に加えて、高い狭帯域雑音、スペ
クトル歪み、およびパルス雑音の存在下でいっそう信頼性の高い通信をもたらす
。スペクトラム拡散通信システムは一般的に相関技術を利用して着信信号を識別
する。
【0003】 スペクトラム拡散通信システムは一般的に、軍事環境で高エネルギー狭帯域敵
妨害を克服するために使用される。商業または家庭環境では、それはAC電力線
など雑音の多い媒体で信頼できる通信を達成するために使用することができる。
特に、特定の家庭電化製品および装置は潜在的に、電力線に載せられた通信信号
を非常に混乱させ得る。例えば電子調光装置は、調光機能を実現するときに一般
的にトライアックまたはシリコン制御整流器(SCR)を使用してAC波形を制
御するので、これらの装置は大量の雑音を電力線に発生させ得る。
【0004】 AC電力線などの通信媒体は、高速フェージング、予測できない振幅および位
相ひずみ、ならびに相加性雑音によって汚損されることがある。加えて、通信チ
ャネルは予測不能な時変妨害および狭帯域干渉にさらされることがある。デジタ
ルデータをそのようなチャネルで伝送するために、データの伝送には可能な限り
広い帯域幅を使用することが好ましい。これはスペクトラム拡散技術を用いて達
成することができる。
【0005】 直接スペクトラム拡散と呼ばれる1つの一般的な型のスペクトラム拡散通信は
、最初にデジタルデータを変調し、次いでその結果にPNシーケンスなど特に望
ましいスペクトル特性を有する信号を乗じることによって生成される。PNシー
ケンスとは、周期Nを有する周期的な一連のビットである。シーケンス内の各ビ
ットはチップと呼ばれる。このシーケンスは1チップより大きい遅延に対して非
常に低い自己相関を有するという特性を持つ。一部のシステムでは、PNシーケ
ンスはチップ波形に置き換えられる。
【0006】 一般的に捕捉方法を追跡ループまたは他の追跡機構と組み合わせて使用して実
現される同期を実行するために、スペクトラム拡散受信機が必要である。AC電
力線など雑音の多い予測不能な環境では、追跡ループは一般的に頻繁に故障して
、情報の損失を引き起こす。これらの問題を克服する通信システムは、大きく、
複雑、かつ高価である。加えて、これらのシステムは一般的に、1シンボル当た
りわずか1または2ビットを伝送するのに成功しているだけである。
【0007】 発明の概要 本発明は、シンボル当たりの伝送ビット数を増加し、同期要件を低減し、かつ
性能を改善するために、差分符号シフトキーイング(DCSK)と呼ばれる変調
技術を利用するスペクトラム拡散データ通信システムである。データは、拡散波
形と呼ばれる長さTの連続循環回転波形(consecutive circu
larly rotated waveform)間の時間シフトの形で伝送さ
れる。拡散波形は、適切な自己相関特性を有する任意の型の波形を含むことがで
きる。ここで提示する例では、標準CEBus伝送と本発明の通信システムによ
って生成される伝送との共存を可能にするために、標準CEBusチャープを拡
散波形として使用することができる。
【0008】 単位シンボル時間(UST)とも呼ばれる各シンボル期間中に、複数のビット
が送信される。シンボル期間は複数のシフトインデックスに分割され、各シフト
インデックスは特定のビットパターンを表わす。波形は、送信されるデータに応
じてある量だけ回転する。データは、それが送信される前にチャープに加えられ
る回転量で搬送される。代替的にデータは連続シンボル間のシフト差分で搬送す
ることができる。受信した波形を復号するために相関器が使用される。相関器は
、各シンボルに対して受信した信号内のチャープの回転量を検出するためにチャ
ープ波形パターンのテンプレートを有する整合フィルタを使用する。受信したデ
ータはシフトレジスタに送られ、循環的に回転される。各回転シフトに対し整合
フィルタは相関和を生成する。各USTに選択されたシフトインデックスは、最
大(または最小)相関和を生じるシフトインデックスに対応する。差分シフトイ
ンデックスは、前回の受信シフトインデックスから現在の受信シフトインデック
スを減算することによって生成される。次いで差分シフトインデックスが復号さ
れて、原送信データが生成される。
【0009】 送信機はデータをパケットの形で受信機に送信する。パケットフィールドの開
始はパケットの始めに配置される。受信機は、線形相関を用いて受信した各シン
ボルの全ての可能なシフトで相関ピークを探索する。パケットフィールドの開始
が検出されると、受信機は2つの連続零を探索する。2つの連続零がパケットフ
ィールドの開始内で受信されると、同期が達成される。同期が達成されると、循
環的相関を使用してパケットの残りが受信される。送信機によって送信された差
分データは、2つの連続シンボル間で計算されたシフト距離で符号化されている
。受信機内の差分器は差分データを生成する。その後、差分データを積分すると
、二重誤り効果を防止するのに役立つ。
【0010】 本発明は、高速実施形態および高信頼実施形態と呼ぶ2つの実施形態を開示す
る。標準100マイクロ秒CEBusチャープを使用する場合、高速実施形態は
最高約50Kbpsまでのデータ伝送速度が可能である。高信頼実施形態は、伝
送の信頼性を高めるためにより長い波形の長さを利用する。加えて、受信機は入
力信号を2つまたはそれ以上の別個の周波数帯に分割する。各帯は相関和を受信
し生成する。各帯の相関の結果は結合され、最大相関シフトインデックスが決定
される。ここで提示する例では、高信頼実施形態は、8つの個別の100マイク
ロ秒のチャープから長さ800マイクロ秒のスーパチャープと呼ばれるシンボル
を構築する。次いでスーパチャープ全体が、送信されるデータに応じて循環的に
シフトされる。スーパチャープパターンのテンプレートを有する受信機内の相関
器は、受信信号からスーパチャープを検出しかつ復号するために使用される。
【0011】 本発明のスペクトラム拡散通信システムは、より高信頼の伝送、単純かつ高速
の同期、および厳しいフェージングからの即時の回復という利点を有する。加え
て、1シンボル当たり複数のビットを送信でき、各シンボルに対しより長い持続
時間が得られるか、あるいは典型的な直接スペクトラム拡散通信システムの場合
と同じシンボル持続時間を使用してより高いデータスループットレートが得られ
る。該システムの別の利点は、周波数変動信号対雑音比によって特徴付けられる
チャネルに対する頑健さが得られることである。さらに、本発明は、シングルV
LSI集積回路内など、低コストで実現することができる。
【0012】 したがって、本発明では、両方とも通信チャネルに接続された送信機から受信
機まで通信チャネルで通信する方法であって、シンボル内で送信されるデータに
応じてある量だけ循環的にシフトされる拡散波形を利用して各々構成された複数
のシンボルを送信機で生成するステップと、複数のシンボルを通信チャネルに載
せるステップと、受信機で通信チャネルから信号を受信するステップと、受信し
た信号を拡散波形に対応するテンプレートと相関させることによって受信機で複
数のシンボルを復号するステップとを含む方法を提供する。
【0013】 また、本発明では、両方とも通信チャネルに接続された送信機から受信機まで
通信チャネルで通信する方法であって、シンボル内で送信されるデータに応じて
ある量だけ循環的にシフトされる拡散波形を利用して構成された複数のシンボル
を送信機で生成するステップと、複数のシンボルを通信チャネルに載せるステッ
プと、受信機で通信チャネルから信号を受信するステップと、受信した信号を拡
散波形に対応するテンプレートと相関させて、拡散波形の連続循環シフト間の時
間シフトを表わす差分シフトインデックスを生成することによって受信機で複数
のシンボルを復号するステップとを含む方法をも提供する。
【0014】 拡散波形はチャープ波形、または複数の個別チャープから構築されたスーパチ
ャープ波形を含むことができる。さらに、復号ステップは、1シンボルの長さに
等しい全量だけ各受信シンボルを循環的にシフトするステップと、受信シンボル
の各循環シフト毎に、受信シンボルを拡散波形に対応するテンプレートと相関さ
せるステップと、最大相関和に対応するシフトインデックスを生成するステップ
と、シフトインデックスを復号して原送信データを生成するステップとを含む。
【0015】 復号ステップはまた、1シンボルの長さに等しい全量だけ各受信シンボルを循
環的にシフトするステップと、受信シンボルの各循環シフト毎に、受信シンボル
を拡散波形に対応するテンプレートと相関させるステップと、正の相関和および
負の相関和にそれぞれ対応する第1シフトインデックスおよび第2シフトインデ
ックスを生成するステップと、第1シフトインデックスおよび第2シフトインデ
ックスを復号して第1データ出力および第2データ出力をそれぞれ生成するステ
ップと、最大限の正の相関和および負の相関和に基づいて第1シフトインデック
スまたは第2シフトインデックスのいずれかを出力するステップとを含むことも
できる。
【0016】 加えて、本発明では、通信チャネルに連結された送信機であって、シンボル内
で送信されるデータに応じた量だけ循環的にシフトされる拡散波形を利用して各
々構成された複数のシンボルを生成するための送信機と、通信チャネルに連結さ
れた受信機であって、通信チャネルから信号を受信し、かつ受信信号を拡散波形
に対応するテンプレートと相関させることによって複数のシンボルを復号するた
めの受信機とを含む、通信チャネルで通信するためのスペクトラム拡散通信シス
テムを提供する。
【0017】 本発明ではまた、入力ビットストリームから拡散波形を利用して通信チャネル
で伝送するための信号を生成する方法であって、入力ビットストリームからシフ
トインデックスのシリアルストリームを形成するステップと、シフトインデック
スのシリアルストリーム内の各シフトインデックスに従って初期インデックスを
決定するステップと、初期インデックスに従って拡散波形を循環的にシフトする
ステップと、循環的にシフトされた拡散波形を通信チャネルに送信するステップ
とを含む方法をも提供する。
【0018】 さらに、本発明では、入力ビットストリームから拡散波形を利用して通信チャ
ネルで伝送するためのスペクトラム拡散信号を生成する方法であって、入力ビッ
トストリームからシフトインデックスを形成するステップと、次式:初期インデ
ックス=[拡散波形の長さ/シンボル総数]・シフトインデックスに従って初期
インデックスを決定するステップと、初期インデックスに従って拡散波形を循環
的にシフトするステップと、循環的にシフトされた拡散波形を通信チャネルに送
信するステップとを含む方法を提供する。該方法は、入力ビットストリームを差
分して差分シフトインデックスを生成するステップをさらに含む。
【0019】 加えて、本発明では、入力ビットストリームから拡散波形を利用して通信チャ
ネルで伝送するための信号を生成するための送信機であって、入力ビットストリ
ームにおけるnビットの各グループからシフトインデックスを形成する手段と、
シフトインデックスに従って初期インデックスを決定する手段と、初期インデッ
クスに従って拡散波形を循環的にシフトする手段と、循環的にシフトされた拡散
波形を通信チャネルに提供する手段とを含む送信機を提供する。
【0020】 拡散波形を循環的にシフトする手段は、初期インデックスを受信するように適
応された計数手段と、計数手段の出力に対応する拡散波形の標本点を出力するル
ックアップテーブル手段とを含む。送信機はさらに、入力ビットストリームを差
分して差分シフトインデックスを生成する差分器を含む。
【0021】 本発明ではまた、特定のシンボル時間中に送信されるデータに応じてある量だ
け循環的に回転する拡散波形から各々構成される複数のシンボルを受信するため
に通信チャネルに連結された受信機であって、受信入力信号を標本化するための
標本化手段と、複数のタップを有し、標本化手段の出力を循環的に回転するため
のシフト手段と、シフト手段の複数のタップに連結され、拡散波形に対応するテ
ンプレートを利用してシフト手段の各循環シフトに対して複数の相関和を生成す
る相関手段と、複数の相関和から最大相関和を決定するための最大相関決定手段
と、最大相関和に関連付けられるシフトインデックスを復号してそこから出力を
生成するためのデータ復号器とを含む受信機をも提供する。
【0022】 さらに、本発明では、拡散波形を利用して各々送信される複数のシンボルとし
て符号化されたデータを受信するために通信チャネルに連結された受信機におい
て、受信入力信号を複数の周波数帯に分割するための信号分割手段であって、単
一周波数帯に各々関連付けられる複数の帯域通過信号を出力する信号分割手段と
、複数の帯域通過信号を標本化するための標本化手段と、各周波数帯域について
標本化手段の出力を相関させるための相関手段であって、各周波数帯域について
複数の帯域相関和を生成する相関手段と、複数の帯域相関和の各々を加算して複
数の相関和を生成するための加算手段と、複数の相関和から最大相関和を決定す
るための最大相関決定手段と、最大相関和を利用して受信シンボルを復号しそこ
から出力を生成するためのデータ復号手段とを含む受信機を提供する。
【0023】 また、本発明では、特定のシンボル時間中に送信されるデータに応じてある量
だけ循環的に回転する拡散波形から各々構成される複数のシンボルとして符号化
されたデータを受信するために通信チャネルに連結された受信機において、受信
入力信号を複数の周波数帯に分割するための信号分割手段であって、単一周波数
帯に各々関連付けられる複数の帯域通過信号を出力する信号分割手段と、複数の
帯域通過信号を標本化するための複数の標本化手段と、各周波数帯域に関連付け
られる各標本化手段の出力を循環的に回転するための複数のシフト手段であって
、複数のタップを各々有するシフト手段と、シフト手段の1つの出力に各々連結
された複数の相関手段であって、拡散波形に対応するテンプレートを利用してシ
フト手段の各循環シフトに対して相関和を生成し、各受信シンボルに対して複数
の帯域相関和を各々生成する相関手段と、各相関手段によって出力される各々の
複数の帯域相関和を合計して複数の相関和を生成する加算手段と、複数の相関和
から最大相関和を決定する最大相関決定手段と、最大相関和に関連付けられるシ
フトインデックスを復号してそこから出力を生成するためのデータ復号器とを含
む受信機をも提供する。
【0024】 受信機はさらに、最大相関検出手段の出力に連結された差分器であって、2つ
の連続循環回転拡散波形間の時間差に対応する差分シフトインデックスを生成す
る差分器を含む。
【0025】 受信器はさらに、データ復号器の出力に連結された積分器であって、データ復
号器の出力を積分するための積分器を含む。信号分割手段は、その周波数帯によ
って帯域幅および中心周波数を各々有する複数の帯域通過フィルタを含む。標本
化手段は1ビットアナログデジタル変換器または比較器および標本回路を含む。
標本化手段はIまたは同相データストリームおよびQまたは直交データストリー
ムの両方を生成する手段を含み、ここでQデータストリームはIデータストリー
ムに対して予め定められた量だけ時間的に遅延する。
【0026】 相関手段は複素相関手段を含む。複素相関手段は、複素相関の結果に非線形関
数を適用するための手段を含む。非線形関数は二乗関数を含む。
【0027】 本発明では、拡散波形を利用して各々送信される複数のシンボルとして符号化
され通信チャネルで伝送されたデータを受信する方法であって、受信入力信号を
複数の周波数帯域に分割するステップと、単一周波数帯域に各々関連付けられる
複数の帯域通過信号を生成するステップと、複数の帯域通過信号を標本化して標
本ストリームを生成するステップと、各周波数帯域に関連付けられる標本ストリ
ームを相関させてそこから複数の帯域相関和を生成するステップと、各々の複数
の帯域相関和を加算して複数の相関和を生成するステップと、複数の相関和から
最大相関和を決定するステップと、最大相関和を利用して各受信シンボルのシフ
トインデックスを復号してそこから出力を生成するステップとを含む方法をも提
供する。
【0028】 また、本発明では、特定のシンボル時間中に送信されるデータに応じてある量
だけ循環的に回転する拡散波形から各々構成される複数のシンボルとして符号化
され通信チャネルで伝送されたデータを受信する方法であって、受信入力信号を
複数の周波数帯域に分割するステップと、単一周波数帯域に各々関連付けられる
複数の帯域通過信号を生成するステップと、複数の帯域通過信号を標本化して標
本ストリームを生成するステップと、各周波数帯域の標本ストリームを循環的に
回転するステップと、拡散波形に対応するテンプレートを利用して各周波数帯域
に対して循環的に回転した標本ストリームを相関させるステップと、各循環回転
に対して帯域相関和を生成して各シンボルに対する複数の帯域相関和を生成する
ステップと、各周波数帯域に対して複数の帯域相関和を加算して複数の相関和を
生成するステップと、複数の相関和から最大相関和を決定するステップと、最大
相関和に関連付けられるシフトインデックスを復号してそこから出力を生成する
ステップとを含む方法をも提供する。
【0029】 加えて、本発明では、両方とも通信チャネルに接続された送信機および受信機
を含み、通信チャネルで通信するためのスペクトラム拡散通信システムにおいて
、受信機を同期化する方法であって、相互に対し零の差分シフトを持つ複数の拡
散波形を送信するステップと、複数の拡散波形を受信して復号するステップと、
それらの間に零の差分シフトを有する最小限の予め定められた数の拡散波形を受
信することにより同期化を達成するステップとを含む方法をさらに提供する。各
拡散波形は零回転シフトを持つことができる。
【0030】 図面の簡単な説明 本発明をここで、単なる例として添付の図面を参照しながら説明する。 図1は本発明のスペクトラム拡散通信システムに使用するのに適したチャープ
波形を示す。 図2は送信されるデータを表わす量だけ各チャープパターンを回転することに
よって生成される標本シンボルストリームの波形を示す。 図3は本発明のデータ通信プロトコルのパケット構造を示す。 図4は本発明の第1実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図である。 図5Aおよび図5Bは、本発明の第1実施形態の受信機部分を示す高レベルブ
ロック図である。 図6は差分データまたは特別非データシンボルを有する絶対データを送信する
のに適した本発明の第1実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図である
。 図7Aおよび図7Bは、本発明の第1実施形態の受信機部分をさらに詳細に示
す高レベルブロック図である。 図8は本発明の第1実施形態のプリアンブルおよび同期受信方法を示す高レベ
ル流れ図である。 図9は本発明の第1実施形態の循環モード受信方法を示す高レベル流れ図であ
る。 図10は本発明の線形追跡補正方法を示す高レベル流れ図である。 図11は複数の単一チャープから生成され、1つのスーパUSTを含むスーパ
チャープの波形を示す。 図12は本発明の第2実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図である
。 図13は差分データまたは特別非データシンボルを有する絶対データを送信す
るのに適した本発明の第2実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図であ
る。 図14A、図14Bおよび図14Cは、本発明の第2実施形態の受信機部分を
示す高レベルブロック図である。 図15は本発明の第2実施形態のプリアンブルおよび同期受信方法を示す高レ
ベル流れ図である。 図16は本発明の第2実施形態の循環モード受信方法を示す高レベル流れ図で
ある。
【0031】 発明の詳細な説明 本発明は、AC電力線など比較的雑音の多い環境に適用可能なスペクトラム拡
散データ通信システムである。本発明のスペクトラム拡散データ通信システムの
2つ異なる実施形態を開示する。高速実施形態とも呼ばれる第1実施形態は、比
較的高速のデータ通信が可能な送信機および受信機の対を含む。高信頼実施形態
とも呼ばれる第2実施形態は、第1実施形態より低いデータレートで通信するが
、より高い信頼性水準を達成する送信機および受信機の対を含む。本発明の実施
形態は両方とも、CEBus通信標準に従って作動するモデムを含む環境で使用
するのに特に適している。第1実施形態は、CEBus標準の現在のデータ通信
可能レートより高いデータレートで通信が可能である。CEBus標準は米国電
子工業協会(Electronics Industry Associati
on)によって定義され、EIA−600規格として知られている。
【0032】 本発明のスペクトラム拡散システムは、拡散波形と呼ばれる長さTの連続循環
回転波形の間の時間シフトの形でデータを送信する。拡散波形は、適切な自己相
関特性を持つ任意の型の波形を含むことができる。拡散波形はチャープ波形を含
むことが好ましい。チャープ波形すなわち本発明のスペクトラム拡散通信システ
ムに使用するのに適した拡散波形の例証を図1に示す。図1に示す拡散波形は、
単位シンボル時間(UST)と呼ばれる持続時間に及ぶ。各シンボル期間中すな
わちUSTの間、複数のビットが送信される。シンボル期間は複数のシフトイン
デックスに分割され、各シフトインデックスは特定のビットパターンを表わす。
拡散波形は、送信するデータに応じた量だけ回転する。データは、それが送信さ
れる前にチャープに加えられる回転量で搬送される。代替的に、データは連続シ
ンボル間のシフト差分で搬送することができる。一般的にチャープは掃引周波数
信号を含む。例えば、周波数掃引はCEBus標準で指定されたチャープと同様
の200から400KHzまで、および次いで100KHzから200KHzま
でに及ぶことができる。あるいはチャープは図1に示す掃引周波数波形を含むこ
とができる。
【0033】 本発明のスペクトラム拡散通信システムは、差分符号シフトキーイング(DC
SK)として知られる技術を利用してデータを送信する。この技術を使用して、
データは連続循環回転拡散波形間の時間シフトの形で、または絶対的にシフトそ
れ自体で送信される。拡散波形は、CEBusモデム環境でコンテンションを防
止するために、標準CEBusチャープを含むことができる。非CEBus環境
で、あるいはCEBus装置の相互運用性が重要でない場合、本発明に他の拡散
波形を利用することができる。
【0034】 送信されるデータを表わす量だけ各チャープパターンを回転することによって
生成される標本シンボルストリームの波形の例証を図2に示す。本発明のDCS
K変調方式は、送信されるデータに応じた特定の量だけチャープ波形を回転する
ことによってデータを送信する。したがって、各UST中に、チャープは、その
特定のUST中に送信されるデータに対応するチャープ波形内の一点から開始す
る。図2を参照すると、標本シンボルストリームを構成する4つのUSTが示さ
れている。各UST内で送信されるデータは、各チャープ波形に加えられる回転
の量で搬送される。例えば、最初のUSTでは、チャープ波形は水平方向の矢印
の長さによって示される特定の量だけ回転する。垂直方向下向きの矢印は、回転
が加えられない状態の原チャープ波形の開始を示す。各UST内で、送信される
データが、送信前にチャープに加えられる回転量を決定する。
【0035】 本発明のDCSK変調法は、同期エラーに対して頑健であり、実現が比較的容
易であり、かつ白ガウス雑音の存在下で誤り訂正符号のそれに近い性能を生じる
という利点を有する。動作中、各USTは予め定められた数のシフトインデック
スまたはシフト位置に分割される。ここで提示する例では、各USTは32のシ
フトインデックスに分割される。しかし、各USTは32より高い数または低い
数のシフトインデックスに分割することができる。各USTを32のシフトイン
デックスに分割するということは、言い換えると、1シンボル当たり5ビットの
伝送速度ということである。今から高速実施形態について説明し、その後で高信
頼実施形態について説明しよう。
【0036】 本発明のデータ通信プロトコル部分のパケット構造を図3に示す。一般的に、
本発明のパケット構造は、標準CEBusパケット構造と同様に、プリアンブル
、パケット開始(SOP)フィールド、Lバイトデータフィールド、および循環
冗長検査(CRC)フィールドを含む。しかし、本発明のパケット構造は追加フ
ィールドを含む。プリアンブル部450は、CEBus標準で定義されたプリア
ンブルフィールドと同様である。パケット開始(SOP)フィールド452はシ
ンボル「1111」を含み、これは本発明の受信機によって3つの連続零と認識
される。パケット開始フィールドにおける「1」は零の絶対シフトを表わす一方
、用語「零」は差分シフトが零であることを表わすことに注意することが重要で
ある。
【0037】 用語DCSKは、受信機が受信した連続シンボル間の回転の差を検出するとい
う事実に由来する。パケット開始フィールドの最後の2つの零が正確に検出され
ると、受信機は同期し、受信を続けることができる。プロトコルバージョン45
4は、その特定のパケットに使用されるプロトコルバージョンを含む3ビットフ
ィールドである。プロトコルバージョンフィールドは、例えば高データレート伝
送から低データレート伝送までの範囲にわたる様々な種類の伝送プロトコルを可
能にする。このフィールドはまた、任意のユーザプロトコルを実現することも可
能である。プロトコルバージョンフィールドは1シンボルを用いて送信され、受
信機がパケット開始フィールドの終わりおよびプロトコルバージョンフィールド
の開始を検出するためには、零以外のシフト値を持つ必要がある。加えて、プロ
トコルバージョンフィールドは、先験的に受信機に分かるシンボル当たりの一定
のビット数を用いて送信しなければならない。これは、受信機がプロトコルバー
ジョンフィールドを受信し復号することができることを確実にするためである。
ひとたび復号されると、他の受信モードを設定することができる。パケットの残
りの構造および復号も、プロトコルバージョンフィールドによって決定される。
これは、1シンボル当たりのビット数、すなわち1シンボル時間当たりのチャー
プシフト数を含む。一般的に、1チャープを構成する各シンボルに対して5ビッ
トが伝送される。
【0038】 パケット長456はパケットのサイズをバイト数で示す7ビットフィールドで
ある。一般的に、パケットサイズは、128バイトまたは1024ビットなど特
定の数に制限される。ヘッダ誤り検出符号(HEDC)458は、プロトコルバ
ージョンフィールドおよびパケット長フィールド用の誤り検出符号を含む8ビッ
トフィールドである。データフィールド460は一連のDCSKデータチャープ
を含む。このフィールドの開始はチャープ境界に整合される。このフィールドの
バイト単位の長さLはパケット長フィールドによって決定される。循環冗長検査
(CRC)フィールド462は16ビットの誤り検出フィールドを含む。このフ
ィールドは、チャープ境界の整合なく、連続的にDCSKデータチャープの後に
続く。CRCフィールドの後に未使用のビットが残る場合、それらは最後のチャ
ープの終わりまで零が埋め込まれる。
【0039】 本発明の通信システムの送信機部分について今からさらに詳細に説明する。本
発明の高速実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図を図4に示す。本発
明の送信機および受信機部分を、チャープまたはシンボル時間が32のシフトイ
ンデックスに分割される場合について説明する。したがって、各シンボル中に一
度に5ビットが送信される。しかし当業者は、1シンボル時間当たりに送信され
るビット数がより高くまたはより低くなるように、本発明の受信機および送信機
を変形することができるであろう。図4を参照すると、ホストは送信すべきデー
タを、一般的に12で参照される送信機に供給する。ホストは送信すべきデータ
にヘッダおよび既に生成されているCRCフィールドを備えつける。シフトイン
デックスを形成するために用いられるホストデータは、送信機の初期インデック
ス部分14に入力される。シフトインデックスは0から2−1までの範囲の数
を含み、ここで「n」は1シンボル時間当たりに送信されるビット数を表わす。
ここで説明する例では「n」は5である。したがって、シフトインデックスは0
から31の範囲内の数である。チャープの初期インデックスは、下に示すように
、チャープの長さを符号化セット内のシンボル総数、例えば2で割り、シフト
インデックスを掛けることによって計算される。 初期インデックス=[チャープ長/シンボル総数]・シフトインデックス この例では、チャープ長は512に設定される。したがって各チャープは32
のインデックスに分割され、各々相互に16だけ間隔をおいて、すなわち0、1
6、32等のように配置される。次いで初期インデックスは、モジュロ−チャー
プ長すなわちモジュラ512を計数するカウンタ16に入力される。同期信号は
カウンタを最初にクリアするように機能する。カウンタの出力はチャープ標本読
取専用メモリ(ROM)18のアドレス入力に与えられる。このROMは、チャ
ープ周波数波形のデジタル化表現を含む。ROMの出力はD/A変換器20に入
力され、そのアナログ出力は最初に、信号幅によって適切な通過帯域を有する帯
域通過フィルタ(BPF)21によって濾波される。次いでBPFの出力は、出
力増幅器22によって増幅される。増幅器の出力は送信出力信号を含む。
【0040】 本発明の通信システムの受信機部分について、今からさらに詳細に論じる。本
発明の高速実施形態の受信機部分を示す高レベルブロック図を図5に示す。受信
した信号は、チャープ内で送信された周波数範囲を受信するのに充分な広さの帯
域幅である帯域通過フィルタ(BPF)32に入力される。帯域通過フィルタの
出力は1ビットA/D変換器34に入力される。1ビットA/D変換器は、適切
な標本化周波数でクロックされる標本化装置と組み合わせた比較器から構成する
ことができる。A/D変換器の出力はシフトレジスタ#1 35および2入力マ
ルチプレクサ(mux)40の1つの入力に入力される。マルチプレクサの出力
は第2シフトレジスタ#2 38に入力される。例示を目的として、両方のシフ
トレジスタ#1および#2の長さは各々256ビット長である。シフトレジスタ
#1からの256ビットの出力の各々は、シフトレジスタ#2に入力される。シ
フトレジスタ#2の出力は相関器42に入力される。相関器は、チャープパター
ンを認識するように機能する整合フィルタを用いて実現される。チャープパター
ンは相関器内にテンプレートとして格納され、受信した入力信号からチャープの
存在を検出するために使用される。シフトレジスタ#2の直列出力は、マルチプ
レクサ40の第2入力に循環される。マルチプレクサ選択出力は線形/循環制御
信号によって制御される。
【0041】 一般的に30で参照される受信機は、線形モードまたは循環モードのいずれか
で作動することが可能である。線形モード動作の場合、マルチプレクサはA/D
変換器の出力をシフトレジスタ#2への出力として選択するように設定される。
同期が発生する前に、相関器は線形モードで作動するように設定される。各ビッ
トを受信すると、それはシフトレジスタ#2にクロックされる。シフトレジスタ
#2の出力は相関器42に入力される。相関器に入力された各ビットに、テンプ
レートからの対応するビットが乗算される。次いで256個全部の積が加算され
て、相関器の出力が形成される。相関器内での各入力ビットとテンプレートビッ
トの乗算は、XOR関数を用いて実現することができる。
【0042】 相関器の和出力は最大相関検出器44に入力される。各シンボル期間に対し、
最大相関検出器は、相関器によって出力される256個全部の和の中で最大値を
決定するように機能する。最大相関検出器は、最大相関和の検出後2つの値を出
力する。第1の値NMAXは、256個の可能なシフト内で最大相関和に関連付
けられる位置を示す。加えて、値SMAXは最大であることが明らかになった特
定の相関和を表わし、それは位置標識NMAXに関連付けられる。したがって値
MAXは0から255までの範囲の任意の値を取ることができる。次いで最大
相関を生じるシフトインデックスが差分器に入力される。差分器は加算器50、
遅延ユニット52、および第2加算器54を含む。遅延ユニット52は、1単位
シンボル時間だけ入力値を遅延させるように機能する。遅延ユニットの出力は、
加算器54を介してチャープ長を法として現在のインデックス値から減算される
。加算器54の出力は、2つの連続シンボル時間に対応して検出される2つのシ
フト間の差またはデルタシフトを表わす。
【0043】 加算器の出力および相関最大値自体SMAXが差分データ復号器56に入力さ
れる。差分データ復号器は、0から255までの範囲内とすることのできるシフ
トインデックスを、送信された原データに応じて0から31の範囲内の値にマッ
プするように機能する。
【0044】 循環モードの動作では、1ビットA/D変換器34の出力はシフトレジスタ#
1 36に入力される。受信したデータは、シフトレジスタ#1内にそれがいっ
ぱいになるまでクロックされる。その時点で、シフトレジスタは完全なシンボル
時間を表わすデータを含む。ひとたびいっぱいになると、シフトレジスタ#1の
中身は並列にシフトレジスタ#2内にロードされる。マルチプレクサ40は、シ
フトレジスタ#2からの直列データをその直列データ入力に循環させるように選
択される。カウンタ46は、通常1UST幅のチャープの長さを計数するように
機能する。初期同期信号はカウンタを最初にリセットするために用いられる。カ
ウンタから出力されるロード信号は、シフトレジスタ#1の中身をシフトレジス
タ#2へダンプするためのタイミングを提供するように機能するシフトレジスタ
#2に入力される。シフトレジスタ#2は、シフトレジスタの長さを構成するビ
ット数と同じ回数だけクロックされる。シフトレジスタの各回転に対して相関器
は和を生成し、それは最大相関検出器に入力される。シフトレジスタの256回
の回転毎に、最大相関検出器は、最大相関和および最大和自体を生み出すインデ
ックスに対応するNMAX値およびSMAX値を出力する。カウンタは計数イン
デックスを提供し、それは最大相関検出器に入力される。このインデックスは、
シフトレジスタ#2の各回転に対してカウンタの値を提供する。
【0045】 追跡補正回路48はカウンタの値をシンボル毎に微調整する。追跡補正回路は
カウンタの値をシンボル毎に微調整するように機能する。受信したインデックス
と理想的インデックスとの間の小さい差が、追跡補正回路48への入力として使
用される。正または負の誤り信号が追跡補正回路によって出力され、カウンタに
入力される。この誤り信号はカウンタの値を微調整して、各シンボル時間内のチ
ャープの受信および相関をよりよく追跡するように働く。
【0046】 図4に示す送信機12は、絶対送信モードを使用してデータを送信する。この
モードでは2個のシンボルが全部、差分または積分せずに、直接送信される。
UST内の各チャープに対して回転シフトインデックスを直接決定するために、
各々5ビットのシンボルが使用される。したがって、図5に示す受信機30は、
差分データ復号器によって生成されるデルタシフトを積分するように機能する積
分器62を含む。代替的に、追加の送受信モードが可能である。例えば、送信機
は差分モードで使用することができ、それにより送信機はデータを送信される前
に、チャープ長を法として積分する。したがって、図5に示した受信機で行われ
るのと同様に、受信機は適切に受信するために受信データを差分しなければなら
ない。しかし、この場合、積分器は必要ない。別の代替例では、データは最初に
送信機のシフトインデックスの数を法として差分され、符号化され、次いでチャ
ープ標本ROMに付与される前に積分される。したがって、受信機は最初に差分
し、差分器の出力を復号し、最後に復号器の出力を積分して受信機の出力を形成
する。送信機内の符号器は、データシンボルおよび非データシンボルの両方を含
む全シンボルを符号化するように機能する。
【0047】 この最後の代替実施形態は、データシンボルのセット内にない余分のシンボル
に加えてデータシンボル(2または任意の他の数)を符号化するために使用す
ることができる。ここで提示する5ビットの例では、これは送信される32より
多くのシンボルの総数が可能であり、シンボルの一部は非データシンボルである
。これを達成するため、チャープシンボル時間は、余分な非データシンボルを収
容するために32より大きい数のシフトインデックスに分割される。
【0048】 余分の非データシンボルを有する差分データまたは絶対データを送信するのに
適した本発明の高速実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図を図6に示
す。差分送信モードを使用してデータを伝送するために、任意選択的差分器72
は要求されない。ホストは、シフトインデックスとして働くデータを計算初期イ
ンデックスユニット80に提供する。ホストは、チャープシンボル内のホストイ
ンデックスが計算され、加算器82および遅延ユニット84を含む積分器85に
入力される。加算器82はモジュロ2、すなわちモジュロ32を加える。加算
器の出力は遅延され、計算初期インデックスユニット80の出力に加えられる。
積分器の出力は、図4に示した送信機のカウンタと同様に機能するカウンタ86
に入力される。チャープ標本ROM88、D/A変換器90、帯域通過フィルタ
(BPF)91、および出力増幅器92は、図4に示した送信機の対応品と同様
に機能する。
【0049】 本発明の通信システムの受信機部分について、今からより詳細に検討する。本
発明の高速実施形態の受信機部分をより詳細に示した高レベルブロック図を、図
7Aおよび7Bに示す。アナログ受信データは、チャープ波形の周波数範囲に跨
がるように設定された帯域幅の帯域通過フィルタ(BPF)102に入力される
。BPFフィルタの出力は、比較器を標本化回路と組み合わせて使用して実現す
ることのできる1ビットA/D変換器104に入力される。A/D変換器の出力
はシフトレジスタ#1 106およびマルチプレクサ(mux)114に入力さ
れる。マルチプレクサ114の出力はシフトレジスタ#2 108に入力され、
その直列出力はマルチプレクサの第2入力に循環する。図5の受信機の場合と同
様に、マルチプレクサは線形/循環制御信号によって選択される。
【0050】 線形モード受信は、同期のためにプリアンブル中に利用される。ひとたび同期
が達成されると、パケットの残りを復調するために循環受信モードが利用される
。線形モードの動作中は、マルチプレクサはデータをA/D変換器104からシ
フトレジスタ#2に入力するように選択される。各ビットがシフトレジスタ#2
を通してシフトされるたびに、相関器110は和出力を生成し、それは最大相関
検出器112に入力される。ひとたび同期を達成すると、受信機は循環動作モー
ドに切り替わる。このモードでは、UST全体のデータがシフトレジスタ#1内
にシフトされ、カウンタ116からのロードコマンドにより、シフトレジスタ#
1の中身全体がシフトレジスタ#2に移送される。次いでシフトレジスタ#2の
中身はマルチプレクサ114を通して1ビットずつ回転される。シフトレジスタ
#2の出力は、整合フィルタとして働く相関器110に入力される。シフトレジ
スタ#2の256ビットの各々が、相関器110内に格納されたテンプレートの
対応ビットによって乗算される。次いで256個の積全部が加算されて、相関器
の出力が生成される。乗算はXORゲートを用いて実現することができる。適切
な変換後、相関器は正負どちらの符号を取ることができる和を生成することに注
目されたい。
【0051】 代替的に、相関器は256未満のタップを使用して整合フィルタを実現するこ
とができる。相関器によって使用されるタップの数は実際、シフトレジスタ#2
のビット数に一致する全数のタップのほぼ3分の1まで減らすことができる。こ
れは、テンプレートの正および負両方の値のしきい値に照らしてテンプレートを
標本化することによって達成される。正値のテンプレートは正のしきい値に照ら
して比較され、このしきい値未満の値は捨てられ、使用されない。同様に、負値
のテンプレートは負のしきい値に照らして比較され、負のしきい値未満の値も捨
てられ、使用されない。このようにして、タップの数をほぼ3分の2減らすこと
ができる。除去されたタップから雑音が導入されず、それらは相関器の出力和に
貢献しないので、これは事実上性能を改善する。
【0052】 相関器の出力和は、各UST内の正値および負値両方の和に対する最大相関和
を見出すように機能する最大相関検出器を通して入力される。最大相関検出器は
、正値および負値両方の相関和NPOS、NNEGそれぞれに対して最大相関を
達成するシフト値を表わす2つのシフトインデックスを出力する。加えて、正お
よび負両方の相関最大値の相関和の対応する絶対値SPOS、SNEGもまたそ
れぞれ出力される。和SPOS、SNEGは低域通過フィルタ(LPF)150
、152のそれぞれ入力される。相関和は、比較器154に入力される前に平滑
化される。比較器154は、正および負の相関和間の最大値を決定するように機
能する。比較器の出力は、正のインデックスNPOSまたは負のインデックスNNEG を選択するための基礎を形成する。
【0053】 正のインデックスは正の受信論理回路144に入力され、負のインデックスは
負の受信論理146に入力される。正および負両方の受信論理回路は同様に機能
し、分かりやすくするために正の受信論理回路だけを図示する。最大相関検出器
によって出力されるインデックスは最初に差分される。差分器は加算器126、
遅延ユニット128、および加算器130を含む。差分器は、最大相関検出器に
よって見出された各シフトインデックス間のシフトデルタを生成する。このデル
タシフト値は次いで最も近いシフト値に丸められる。ここで提示する例では、2
56ビットを有するシフトレジスタおよび5データビットを有するシンボルを使
用するということは、言い換えると、シフトインデックスが相互に8ビットずつ
離れるということである。したがって、差分器によって出力されるデルタシフト
インデックスは、8ビットの最も近い倍数、すなわち0、8、16、24等に丸
められる。
【0054】 丸められたデルタシフトインデックスは次いで、シフトインデックスを送信さ
れたデータを表わす0から31の間の値に復号するように機能する差分データ復
号器136に入力される。送信機が絶対送信モードに、すなわち差分または積分
無しでデータビットをシンボルに直線符号化するように設定された場合、差分デ
ータ復号器の出力はシンボル間の差を表わし、送信された原データを復元するた
めには積分する必要がある。積分器148は加算器138および遅延ユニット1
40を含む。0から31の範囲内の値を含む現在のシフトインデックスは、32
を法として加算器の前回の出力と加算される。この値は受信機の出力データを形
成し、元来送信された5ビットを表わす。
【0055】 積分器148の出力は、対応する積分器および負の受信論理式146の出力と
共に、マルチプレクサ142に入力される。比較器154の出力はマルチプレク
サ142への選択入力として働く。したがって、受信出力データを決定するため
に、より大きい相関和を生じるインデックスが使用される。
【0056】 受信機はまた、USTの上縁に近いシフトインデックスが無いか検査するよう
に機能する線形モード追跡補正回路118をも含む。受信機の動作中、USTの
上縁近くで相関ピークが発生することは望ましくない。非常に高い相関ピークで
は、相関ピークが2つのUST期間の間の境界に跨がる可能性がある。したがっ
て、ピークがUSTの境界近くで発生することが検出された場合、線形モード追
跡補正回路は、相関ピークをUST境界から離すために約10%だけカウンタ値
を調整するように機能する。
【0057】 線形モード追跡訂正回路によって出力される値は、カウンタから減算される。
カウンタ値の修正は、相関ピークがシンボル間の境界を跨がないように受信機の
シンボル基準点を再調整するのに効果的である。線形モード追跡補正回路は、パ
ケット開始フィールドを受信するために使用される線形動作モード中、作動する
ことに注意されたい。追跡および同期が完了すると、受信機は循環モードまたは
パケットの残りの受信に切り替わる。
【0058】 カウンタの訂正をもたらすことに加えて、線形モード追跡補正回路は、正の受
信論理部分144の差分器の一部である加算器126に補正信号をも提供する。
同様に、補正信号は負の受信論理回路146の対応する加算器にも補正信号が付
与される。カウンタ値を差分器に同期し続けるために、加算器への補正信号が要
求される。
【0059】 加えて、受信機100は、線形および循環動作モードの両方でクロックドリフ
トを訂正するように作動する。補正信号は、最も近い整数シフト値に丸められる
前および後の両方の差分化シフトインデックス間の差に基づいて生成される。切
り捨てられたシフト値は加算器134に入力される。丸められたシフト値は次に
、丸められていないシフト値から減算され、差が低域通過濾波され、カウンタ1
16の値を調整するために用いられる。比較器154が正または負いずれのシフ
トインデックスを使用するように選択したかによって、マルチプレクサ124は
正の受信論理または負の受信論理からいずれかの値を低域フィルタ122に通過
させるように機能する。低域通過フィルタの出力は、それを加算器120に入力
する前に切り捨て補正を平滑化するように機能する。加算器120の出力がオー
バフローすると、カウンタは新しいカウントのために零が再ロードされる。低域
通過フィルタからの補正信号は、加算器によってカウンタの現在の値から減算さ
れる。正の受信論理の加算器134および負の受信論理の対応する加算器の両方
から出力されるクロックドリフト補正信号は、正または負いずれかの符号を持つ
ことができる。この技術を使用して、カウンタのシンボル期間への同期が維持さ
れる。
【0060】 本発明の高速実施形態のプリアンブルおよび同期受信方法を示す高レベル流れ
図を、図8に示す。最初に、全てのフラッグおよびカウンタがリセットされる(
ステップ160)。次いで、相関の線形動作モードが設定される(ステップ16
2)。受信したデータビットは、最大相関が見つかるまでシフトレジスタ#2に
シフトされる(ステップ164)。ひとたび最大相関ピークが見つかると、受信
機は次の最大相関ピークを探索する。差分零が検出されると(ステップ166)
、零カウンタが増分される(ステップ172)。連続相関ピーク間の差の絶対値
が最小デルタシフトの2分の1未満、すなわち1/2(1/2)UST未満で
ある場合、差分零が検出される。ここでnはプロトコルバージョンフィールドが
読み取られる前の最初のシンボル当たりのビット数、例えば3ビットである。ま
た、相関和のピーク値が予め定められたしきい値より大きいかどうかも検査され
る(ステップ174)。相関のピーク値がしきい値より大きい場合、「搬送波検
出」信号が報告される(ステップ176)。次いで、しきい値より高い、受信さ
れた零デルタの数、すなわち零に等しいデルタの数を計数するように機能する「
高レベル零」カウンタが増分される(ステップ178)。最小限2つの高レベル
零が受信されると(ステップ180)、受信機は同期したとみなされる。次いで
MAXの値に従って時間ベースが補正される(ステップ182)。受信機が同
期した後、このシフトインデックス値は現在のカウンタ値のシンボル境界からの
オフセットを表わす。カウンタは、NMAXの値を用いて、各シンボルの適切な
フレーミングが行われるように、すなわちカウンタが各シンボルの始めに計数を
開始するように調整される。次いでパケットの残りの受信が、循環受信モードを
用いて続く(ステップ188)。
【0061】 ステップ166に関連して、連続相関ピークが相互の最小デルタシフトの2分
の1以内でない場合、零カウンタはクリアされる(ステップ170)。加えて、
高レベル零カウンタもクリアされる(ステップ168)。受信機は次いで、線形
受信モードを続け、次のUST期間中に最大相関ピークを見つけようとする。
【0062】 ピーク値が予め定められたしきい値未満である場合(ステップ174)、零カ
ウンタ値が5より大きいかどうかが検査される(ステップ184)。カウンタの
値が5未満である場合には、高レベル零カウンタはクリアされ(ステップ168
)、受信機は次の最大相関ピークを探索し続ける。零カウンタ値が5より大きい
場合には、これは標準CEBusパケットを受信していることを示し、受信機は
受信機の線形受信モードを使用して標準CEBusの受信に切り替わる(ステッ
プ186)。
【0063】 本発明の高速実施形態の循環受信モードを示す高レベル流れ図を、図9に示す
。循環受信モードは一般的に、同期後のパケットの部分を受信するために使用さ
れる。第1ステップは、UST内の全ビットの各々の相関ピーク、すなわちシフ
トレジスタ#2 108(図7)の256個のシフトを見つけることである(ス
テップ190)。差分零が検出されると(ステップ192)、零カウンタは1だ
け増分される(ステップ204)。現在の相関ピーク位置から減算された前回の
最大相関ピーク位置の絶対値が最小デルタシフトの2分の1未満、すなわち1/
2(1/2)UST未満である場合、差分零が検出される。ここでnは、プロ
トコルバージョンフィールドが読み取られる前の初期の1シンボル当たりのビッ
ト数、例えば3ビットである。零カウンタの値が5以下である場合には、制御は
ステップ190に戻り、受信機は次の最大相関ピークを探索する(ステップ20
6)。零カウンタの値が5より大きい場合には、標準CEBusバスパケットが
受信されており、受信機は、標準CEBus受信を実行するために線形動作モー
ドに切り換えられる(ステップ208)。
【0064】 2つの相関ピーク間の差の絶対値が最小デルタシフトの2分の1以内でない場
合には、パケットのプロトコルバージョンフィールドが復号される(ステップ1
94)。前述の通り、パケット開始(SOP)フィールドは零回転シフトを有す
る4つのシンボルを含む。受信機はこれらのシンボルを差分的に零として復号す
る。プロトコルバージョンフィールドは非零シフトの単一シンボルであるので、
非零デルタシフトの検出は、プロトコルバージョンフィールドの開始を示す。
【0065】 次に、パケット長およびヘッダ誤り検出符号(HEDC)が読み出される(ス
テップ196)。ヘッダ誤り検出符号が正しい場合(ステップ198)、パケッ
トの残りが読み取られる(ステップ200)。ヘッダ誤り検出符号が正しくない
場合、パケットは無視される(ステップ210)。完全なパケットが受信される
と、パケットの終わりおよびCRC検査の状態の通知が提供される(ステップ2
02)。
【0066】 本発明の線形追跡補正方法を示す高レベル流れ図を図10に示す。前述の通り
、追跡補正は線形モード追跡補正回路118(図7)によって実行される。チャ
ープ長から現在の受信シフトインデックス(Nによって表わされる)を引いた値
が予め定められたしきい値未満である場合(ステップ220)、時間値ΔTは好
ましくはチャープ長の10%に設定される(ステップ222)。モジューロ−チ
ャープ長を計数するカウンタ116(図7)は、このΔT値を用いて修正される
(ステップ226)。特に、カウンタの上限はΔTに従って調整される。加えて
、最後の正および負の最大相関シフト位置も、ΔT値に従って訂正される(ステ
ップ228)。現在のシフトインデックスから減算されたチャープ長が予め定め
られたしきい値より大きいか等しい場合、ΔTは零に設定され、カウンタは修正
されない(ステップ224)。
【0067】 本発明のスペクトラム拡散通信システムの第2または高信頼実施形態について
、今からさらに詳しく説明しよう。高信頼実施形態は、複数の単一USTチャー
プを組み合わせて単一スーパチャープを生成することによって、より高レベルの
信頼性を達成する。例えば、8個の100マイクロ秒のUST期間を組み合わせ
て、800マイクロ秒のスーパUST期間を形成することができる。次いでこの
スーパチャープに、上述した高速実施形態の各個別シンボルに対してと同様に、
差分符号シフトキーイング(DCSK)を施す。
【0068】 高信頼実施形態では、データは循環的に回転するスーパチャープ間の時間シフ
トの形で送信される。ここに提示する例では、各スーパチャープは、長さ800
マイクロ秒のスーパチャープを形成する8個の標準CEBusチャープを含む。
スーパチャープ内の各個別チャープは特定の量ずつ循環的にシフトする。スーパ
チャープ内の各チャープの個々のシフト量は、送信される全てのスーパチャープ
に対して一定である。各チャープのシフトまたは回転の量は、スーパチャープの
自己相関のスプリアスピークが比較的低くなるように選択される。加えて、各個
別チャープのシフトは、スーパチャープが標準CEBusパケットまたは本発明
の高速実施形態を用いて送信されたパケットのパケット開始(SOP)と認識さ
れないように、連続チャープ間のシフトが零から充分に離れるように選択される
【0069】 高速実施形態と同様に、各スーパチャープ内で送信されるビット数が、必要な
シフトインデックスの数を決定する。特定のデータ標本の場合のシフトインデッ
クスの一例を図11に示す。この場合、スーパチャープは下向きの矢印の点から
送信され始める。送信は、波形の終わりで循環され、下向きの矢印の点に戻る。
【0070】 本発明の高信頼実施形態の通信システムのパケット構造は、図3に示した高速
実施形態のそれと同様である。高信頼実施形態のパケット構造はプリアンブル、
パケット開始(SOP)フィールド、プロトコルバージョンフィールド、パケッ
ト長フィールド、ヘッダ誤り検出符号(HEDC)、差分符号シフトデータフィ
ールド、およびCRCフィールドを含む。高信頼実施形態のパケット構造は、高
信頼実施形態のパケット開始フィールドが、零シフトを有する4つの通常のチャ
ープシンボルではなく、零回転シフトを有する4つのスーパチャープシンボルを
含む点で、高速実施形態のそれとは異なる。4つのスーパチャープシンボルは受
信機によって3つの零の差分シフトとして認識される。最後に送信された零の少
なくとも2つ以上が正確に検出されると、受信が可能である。この時点で、受信
機は受信シンボルストリームに同期する。残りのフィールドは、高速実施形態の
パケット構造の対応するフィールドと同様である。
【0071】 第2実施形態における追加的信頼性は、受信帯域を2つまたはそれ以上の均等
な大きさの部分帯域に分割することによって達成される。ここに提示する例では
、受信帯域は3つの均等な大きさの部分帯域に分割される。100KHzから4
00KHzまでの周波数に股がるチャープ波形の場合、3つの帯域は例えば10
0〜200KHz,200〜300KHz、および300〜400KHzとする
ことができる。したがって受信機は3つの帯域通過入力フィルタを含む。各帯域
通過フィルタの出力は、各帯域通過フィルタの出力を2進値に変換する1ビット
A/D変換器に入力される。1ビットA/D変換器は比較器とその後に続き適切
な標本化周波数でクロックされる標本化装置とを含むことができる。5.12M
Hzのクロックレートを想定すると、各帯域は320KHzの周波数で標本化さ
れて、Iまたは同相データストリームを形成する。1ビットA/D変換器の出力
はまた、信号を1/4fに等しい量だけ遅延させる遅延ユニットにも入力され
る。値fは各々の通過帯域の復調周波数を表わす。遅延ユニットの出力は標本
化レートfで標本化され、Qまたは直交データストリームを形成する。したが
って、各通過帯域内でQ標本はI標本に対して90度だけ復調周波数が遅延する
。3つの帯域のI標本は標本化後に整列するが、Q標本は帯域依存遅延のため整
列しない。
【0072】 各帯域の復調周波数fは、標本化周波数fの2分の1の倍数であることが
好ましい。標本化周波数が320KHzである場合、したがって、中心周波数を
160KHzの倍数にすることが好ましい。復調周波数は、特定の周波数帯域の
中間に最も近い2より大きいfの倍数となるように選択することができる。こ
こに提示する例では、帯域#1は100〜200KHzの範囲であり、fは1
60Kに選択される。帯域#2は200〜300KHzの範囲であり、fは3
20KHzに選択される。帯域#3は300〜400KHzの範囲であり、f は320KHzとなるように選択される。IおよびQデータストリームの各々の
間の遅延は1/4fに等しく、これは特定の搬送波の90度になる。Iおよび
Qデータストリームは次いで複素テンプレートを用いて複素相関され、実および
虚相関和を出す。これらの和は次いで二乗され、加算されて、最大相関検出器に
入力される。3つの通過帯域全部から最大相関和が決定され、特定のシンボルに
対する受信機の出力を生成するために使用される。
【0073】 本発明の高信頼実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図を、図12に
示す。一般的に30で参照される送信機は、差分送信データと対照的に絶対送信
データを生成するのに適している。差分データを送信することが好ましい場合、
積分ステップが要求される。図12に関連して、データはホストから受信される
。ホストは事前にヘッダおよびCRC合計検査を生成して付加する。データは計
算初期インデックスユニット232に入力される。ホストからのデータは、イン
デックスをスーパチャープに計算するために使用されるシフトインデックスを形
成する。このインデックスは、図4の送信機のそれと同様の仕方で計算される。
スーパチャープの長さは各スーパチャープシンボルの可能なシフト数で除算され
、次いでシフトインデックスが乗算される。各スーパチャープが5ビットを送信
する場合、シフトインデックスは0から31までの値を含むことができる。加え
て、ここに提示する例の場合、スーパチャープ長は2048標本と受け取られる
。したがって、初期インデックスは0から2047までの数字を含む。この初期
インデックスは次いでカウンタ234に入力される。カウンタは、3ビット長の
部分とMビット長の部分の2部分に分割された11ビットのモジュロ2048カ
ウンタである。Mはこの場合8に等しい。3ビット部分はスーパチャープシンボ
ルを形成する8チャープ期間に対応する。上位3ビットは、スーパチャープ内の
各々の個別チャープの始点または初期シフトインデックスに対応するMビット値
を出力するように機能するインデックスROM36に入力される。これらの8個
の初期シフトインデックスは、送信される全てのシンボルに対して先験的に選択
され、スーパチャープの自己相関を最大にするように選択される。インデックス
ROMによって出力されるMビットは、加算器237によってカウンタ234か
らのM個の有意ビットと加算される。加算器237はこれらの2つの値を、スー
パチャープを構成する各々の個別チャープのチャープ長、この場合は256を法
として、一つに加算される。加算器の出力は、加算器237によって出力される
8ビットを使用してアドレス指定されるチャープ標本ROM238に入力される
。チャープ標本ROMの出力はD/A変換器240によってアナログに変換され
、帯域通過フィルタ(BPF)241によって濾波され、出力増幅器242によ
って増幅される。増幅器の出力は送信出力信号を形成する。
【0074】 スーパチャープは、標準CEBusシステムとの互換性が得られるように8個
のチャープを用いて構成される。しかし、唯一の要求事項は、シンボル長が高速
実施形態で使用されるものより長いことである。したがって、スーパチャープは
代替的に、シンボル長全体にわたる単一チャープを含むことができる。より長い
長さのチャープを使用すると、シンボル長の増加およびそれに対応してより正確
な相関のため、より高い信頼性が得られる。加えて、より高い信頼性は、受信機
で複数の帯域幅を利用することからも達成される。送信の信頼性を高めるために
、受信機はこれらの技術の1つだけを利用するか、あるいは組み合わせて利用し
て構成することができる。
【0075】 余分な非データシンボルを有する差分データまたは絶対データを送信するのに
適した本発明の高信頼実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図を、図1
3に示す。一般的に250で参照される図13の送信機は、差分器252および
積分器262の追加を除いては、図12に示したものと同様である。
【0076】 図13に示す送信機250は、絶対送信モードを使用してデータを送信する。
このモードでは、全てのシンボル、例えば2個のシンボルが、差分または積分
無しで直接送信される。UST内の各スーパチャープに対する回転シフトインデ
ックスを直接決定するために、各5ビットシンボルが使用される。したがって、
受信機は差分データ復号器によって生成されるデータシフトを積分するように機
能する積分器を含む。代替的に追加の送受信モードが可能である。例えば、送信
機は差分モードで使用することができ、それによって送信機はデータを送信する
前にスーパチャープ長を法としてデータを積分する。したがって、受信機は適切
に受信するための受信データを差分しなければならない。しかし、この場合、積
分器は必要ない。別の代替例では、データは最初に送信機のシフトインデックス
の数を法として差分され、符号化され、次いでチャープ標本ROMに付与される
前に積分される。したがって、受信機は最初にデータを差分し、差分器の出力を
復号し、最後に復号器の出力を積分して受信機の出力を形成する。
【0077】 この最後の代替例は、データシンボルのセット内にない余分のシンボルに加え
て、データシンボル(2または任意のその他の数)を符号化するために使用す
ることができる。ここで提示する5ビットの例では、これは32を超えるシンボ
ル総数を送信することを可能にし、シンボルの一部は非データシンボルである。
これを達成するには、スーパチャープシンボル時間は、余分の非データシンボル
を収容するために32を超える数のシフトインデックスに分割される。
【0078】 差分送信モードを使用してデータを送信するために、任意選択的差分器252
は要求されない。ホストは、シフトインデックスとして働くデータを計算初期イ
ンデックスユニット260に提供する。スーパチャープシンボル内のシフトイン
デックスが計算され、加算器264および遅延ユニット266を含む積分器26
2に入力される。加算器264はモジュロ2、すなわちモジュロ32を加算す
る。加算器の出力は遅延され、計算初期インデックスユニット260の出力と加
算される。積分器の出力は、図12に示した送信機のカウンタと同様に機能する
カウンタ268に入力される。チャープ標本ROM274、D/A変換器276
、帯域通過フィルタ277、および出力増幅器278は、図12に示した送信機
の対応品と同様に機能する。
【0079】 送信機および受信機の対が差分モードで使用される場合、初期インデックスデ
ータをカウンタ268に付与する前に積分器262で積分する必要がある。差分
モードでは、受信機は最大相関和検出器によって出力されるシフトインデックス
を差分することだけが必要である。シンボルセットが2より多くのシンボルを
含む場合、差分器252が必要である。ホストからのデータは遅延ユニット25
4に入り、加算器256によってホストから受け取った現在のデータから減算さ
れる。データシンボルの数すなわち32を法として加算された加算器の出力は、
データ符号器258に出力される。データ符号器は2個のデータシンボルを特
定のセットのシフトインデックスにマップする。シンボル符号化セットが非デー
タシンボルを含む場合、データ符号器が要求される。例えば、符号化セットは、
様々な目的に使用される余分の非データシンボルに加えて2個のデータシンボ
ルを含むことができる。
【0080】 シフトインデックスは、積分器に入力される初期インデックスを計算するため
に使用される。積分器の出力は遅延ユニット266によって遅延され、加算器2
64によって初期インデックスに加算される。加算器はスーパチャープの長さを
法として2つの量を加算する。カウンタ268、インデックスROM270、加
算器272、チャープ標本ROM274、D/A変換器276、フィルタ277
、および出力増幅器は、図12に示した送信機の対応品と同様に作動する。
【0081】 本発明の高信頼実施形態の受信機部分を示す高レベルブロック図を、図14A
、14Bおよび14Cに示す。前述の通り、受信機は帯域#1、帯域#2、およ
び帯域#3とラベル付けされた3つの通過帯域に分割される。受信信号は、帯域
#1の周波数範囲を対象とする帯域通過フィルタ(BPF)282、帯域#2の
周波数範囲を対象とする帯域通過フィルタ292、および帯域#3の周波数範囲
を対象とする帯域通過フィルタ296に入力される。100〜400KHzの範
囲のチャープパターンの場合、帯域#1は100〜200KHzの通過帯域を持
ち、帯域#2は200〜300KHzの通過帯域を持ち、帯域#3は300〜4
00KHzの通過帯域を持つ。
【0082】 代替的実施形態は、帯域の数が2またはそれ以上である限り、信頼性の向上を
達成するために、様々な数の帯域を使用することができる。3つの帯域の場合、
帯域の2つは雑音で汚損して受信できないことがあり得るが、残りの帯域の受信
機の論理は依然として正しいデータを出力することができる。加えて、受信信号
を3つの帯域に分割することは、受信機が位相ひずみに対しより高いイミュニテ
ィを持つようになるという利点を有する。各帯域が処理できるひずみの量は変化
しないが、3つの帯域が共に働くことは、受信機が処理しかつ依然として適切に
受信することのできる位相ひずみの量を増加することに貢献する。
【0083】 帯域#1の帯域通過フィルタ282の出力は1ビットA/D変換器284に入
力される。帯域#2の帯域通過フィルタ292の出力は1ビットA/D変換器2
94に入力される。同様に、帯域#3の帯域通過フィルタ296の出力は1ビッ
トA/D変換器298に入力される。1ビットA/D変換器の各々の出力は受信
機サブユニットに入力される。特に、1ビットA/D変換器の各々の出力は受信
機サブユニットまたはすなわち帯域#1、帯域#2、帯域#3の各々のための受
信機論理回路322、324、326に入力される。各々の帯域用の受信機論理
回路は同一回路機構を含み、したがって分かりやすくするために、図14Aには
帯域#1用の受信機論理回路だけを示す。
【0084】 図14A、14B、および14Cの受信機の動作は、実相関ではなく複素相関
を実行するために追加回路機構が追加されていることを除き、図7Aおよび7B
に示した受信機と同様である。A/D変換器284の出力は標本化装置288に
よって標本化周波数fで標本化され、Iデータストリームを形成する。A/D
変換器284の出力もまた、遅延回路286によって1/4fの期間遅延され
た後、標本化装置290によって標本化周波数fで標本化される。標本化装置
の出力は90度の直交Qビットストリームを形成する。
【0085】 IおよびQデータストリームは各々、別個のセットのシフトレジスタに入力さ
れる。Iビットストリームまたは同相ビットストリームは、シフトレジスタ#1
300およびマルチプレクサ308の2つの入力のうちの1つに入力される。
マルチプレクサ308の出力は、シフトレジスタ#2 302の直列入力に入力
される。シフトレジスタ#2の直列出力は、マルチプレクサ308への第2入力
を形成する。
【0086】 同様に、Qまたは位相外れビットストリームは、シフトレジスタ#1 304
およびマルチプレクサ310の2つの入力のうちの1つに入力される。マルチプ
レクサの出力はシフトレジスタ#2 306の直列入力に入力される。シフトレ
ジスタ#2の直列出力は循環し、マルチプレクサ310の第2入力を形成する。
線形/循環制御信号はマルチプレクサ308、310への選択入力を形成する。
IおよびQチャネル用の両方のセットのシフトレジスタは、図7Aおよび7Bに
示した受信機のそれと同様に作動する。
【0087】 この実施形態のシフトレジスタのサイズは256ビット長であることに注意さ
れたい。各シフトレジスタは、1スーパチャープの等価物または8つのUSTの
長さに及ぶチャープを保持する。シフトレジスタ#2からの256ビットのI値
および256ビットのQ値は、複素相関器312に入力される。複素相関器は、
複素入力I+jQに複素テンプレートM+jMを乗算して次式を生成するよ
うに機能する。 複素相関器の出力=(I+jQ)×(M−jM) =(I・M+Q・M)+j(−I・M+Q・M) =(Re)+j(Im) 相関器によって実行される複素乗算の結果、各々9ビット幅の実和および虚和
が得られる。実相関和は次いで二乗関数数314によって二乗され、虚相関和は
二乗関数316によって二乗される。実和および虚和の二乗は次いで、加算器3
18によって加算される。加算器318の出力は、帯域#1の受信論理回路の出
力を形成する。同様に、帯域#2および#3の受信論理回路機構は同様の出力を
生成する。3つの相関和出力は次いで加算器320によって加算される。加算器
320の出力は次いで最大相関検出器382入力される。
【0088】 図14Cに示す受信機の残りは、高信頼実施形態では正のインデックスおよび
正の相関和だけが利用されることを除き、図7Aおよび7Bの高速実施形態に関
連して説明した受信機と同様に作動する。最大相関を生成するインデックスN OS は、加算器342、遅延ユニット344、および加算器346を含む差分器
に入力される。0から255の範囲内の差分シフトインデックスの出力は、丸め
関数348によって最近シフト値に丸められる。丸められたシフト値は次いで、
シフトインデックス値を原データ標本範囲内の値、この場合は0から31の範囲
内の数字に復号する差分データ復号器350に入力される。差分復号器の出力は
差分データ値であるので、それは受信機によって出力される前に積分しなければ
ならない。加算器354および遅延ユニット356を含む積分器は、差分データ
値を積分して受信出力データを生成するように機能する。
【0089】 高速実施形態の受信機と同様に、IおよびQデータ値は+1または−1のいず
れかを含むことができ、これはデジタル2進数で単一ビットすなわち0または1
で表わすことができる。加えて、複素テンプレートの成分MおよびMは、+
1、−1、または0のいずれかとすることができる。+1または−1による乗積
はXOR関数を用いて実行され、0による乗積はその特定のタップをシフトレジ
スタに接続しないことによって実行される。このようにしてタップを除去するこ
とによって0による乗算を実行することは、性能を向上するだけでなく、かなり
のハードウェアの節約にもなる。この技術により、当初のシフトレジスタタップ
の約3分の1だけを接続してその後合計するだけで済む。
【0090】 複素相関器の複素テンプレートは、最初にスーパチャープを帯域通過フィルタ
の各々に通過させることによって計算される。各々の帯域通過フィルタの出力は
次いで標本化され、IおよびQデータストリームを生成する。各標本は次いで+
1、−1、および0の3つのレベルに量子化される。標本の絶対値が特定のしき
い値より低い場合、それは0に量子化される。そうでなければ、符号が検査され
、正符号は「1」として符号化され、負符号は「0」になる。この同じ技術を使
用して、図7Aおよび7Bに示した受信機のテンプレートを生成することができ
る。
【0091】 受信機の分解能をさらに高めるために、補間を利用することができる。これは
、実および虚出力相関和が二乗される前に、補間器を複素相関器312の出力に
配置することによって達成することができる。補間器は、中間値を発生すること
によって標本化レートを事実上2倍にする。補間値は、各連続対の数字を加算し
、0.5など適切な定数を乗算することによって計算することができる。0.6
25の乗算は、補間関数のsinx/xまたは同期形の近似を達成するために有
用である。補間器の出力はその後二乗され、加算される。
【0092】 補間を使用すると、より低い標本化レートを使用することが可能になる。例え
ば、補間を使用すると、標本化レートを320KHzから160KHzに低減す
ることができる。それに対応して、3つの帯域の各々についての復調周波数f を、標本化レートfの2分の1の倍数またはより好適な倍数である80KHz
に変更することができる。したがって、帯域#1の中心周波数は160KHzに
することができ、帯域帯域#2の中心周波数は240KHzにすることができ、
帯域帯域#3の中心周波数は320KHzにすることができる。
【0093】 受信機は、プリアンブルリスニングモードで動作を開始する。受信機は複素相
関の最大絶対値を計算する。加えて、差分シフトおよび相関和しきい値も検査さ
れる。2つの連続零シフトが検出されると、「搬送波検出」が報告される。次い
で標本化ウィンドウが同期化され、循環相関器を使用してパケットの残りが復号
される。
【0094】 本発明の高信頼実施形態のプリアンブルおよび同期受信方法を示す高レベル流
れ図を、図15に示す。最初に、全てのフラッグおよびカウンタがリセットされ
る(ステップ360)。次いで相関器の線形動作モードが設定される(ステップ
362)。受信データビットは、スーパチャープすなわち8USTの最大相関が
見つかるまで、シフトレジスタ#2内にシフトされる(ステップ364)。最大
相関ピークが見つかると、受信機は次の最大相関ピークを探索する。差分零が検
出されると(ステップ368)、零カウンタが増分される(ステップ372)。
連続相関ピーク間の差の絶対値が最小デルタシフトの2分の1未満、すなわち1
/2(1/2)UST未満である場合、差分零が検出される。ここでnは、プ
ロトコルバージョンフィールドが読み取られる前の、最初の1シンボル当たりの
ビット数、例えば3ビットである。相関和のピーク値が予め定められたしきい値
より大きいかどうかも検査される(ステップ374)。相関和のピーク値がしき
い値より大きい場合、零カウンタの値が2より大きくあるいは等しいかどうかが
検査される(ステップ378)。零カウンタ値が2より大きくあるいは等しい場
合には、図14Cの線形モード追跡補正回路336を使用して、線形モード追跡
が訂正される(ステップ380)。次いで、循環受信モードを使用してパケット
の残りの受信が続く(ステップ382)。相関和のピーク値がしきい値より大き
くない場合、零カウンタの値が5より大きいかどうかが決定される(ステップ3
76)。大きくない場合、制御はステップ360に渡され、プロセスが再び開始
される。それが5より大きければ、受信機は零が受信されなくなるまで受信し続
ける(ステップ384)。
【0095】 ステップ368で、連続相関ピーク間の差が1ビット時間の2分の1より大き
いか等しい場合、零カウンタはクリアされ(ステップ370)、制御はステップ
360に渡される。
【0096】 パケットの残りを受信するために使用される、本発明の高信頼実施形態の循環
モードの受信方法を示す高レベル流れ図を、図16に示す。第1ステップで、ス
ーパチャープ内の各ビットに対して、すなわちシフトレジスタ#2 302、3
06の256のシフトに対して、相関ピークを見つける(図14C)(ステップ
390)。差分零が検出されると(ステップ392)、零カウンタが1だけ増分
される(ステップ394)。今回の相関ピークから前回の最大相関ピークを引い
た絶対値がビット時間の2分の1未満、すなわち1/2(1/2)UST未満
である場合、差分零が検出される。ここでnは、プロトコルバージョンフィール
ドが読み取られる前の最初の1シンボル当たりのビット数、例えば3ビットであ
る。零カウンタの値が5より大きくない場合には、制御はステップ390に戻り
、受信機は次の最大相関ピークを探索する(ステップ400)。零カウンタの値
が5より大きい場合には、受信機は零が受信されなくなるまで待ち、制御はステ
ップ390に戻る(ステップ402)。
【0097】 2つの相関ピーク間の差の絶対値が最大デルタ時間の2分の1以内でない場合
には、パケットのプロトコルバージョンフィールドが検出される(ステップ39
6)。上述した通り、パケット開始(SOP)フィールドは4つの同一シンボル
を含み、それは零シフトを有する非回転スーパチャープであることが好ましい。
受信機はこれらのシンボルを差分的に零として復号する。プロトコルバージョン
フィールドは非零シフトの単一シンボルであるので、非零デルタシフトの検出は
、プロトコルバージョンフィールドの開始を示す。プロトコルバージョンが復号
されると、シフト感受性はそれに従って設定される(ステップ398)。
【0098】 次に、パケット長およびヘッダ誤り検出符号(HEDC)が読み取られる(ス
テップ404)。ヘッダ誤り検出符号が正しい場合(ステップ406)、パケッ
トの残りが読み取られる(ステップ408)。ヘッダ誤り検出符号が正しくない
場合には、パケットは無視される(ステップ412)。パケットの残りが読み取
られると(ステップ408)、パケットの終わりおよびCRC検査の状態が通知
される(ステップ412)。
【0099】 本発明を限定された数の実施形態に関連して説明したが、本発明の多くの変化
、変形、およびその他の適用が可能であることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスペクトラム拡散通信システムに使用するのに適したチャープ波形を
示す。
【図2】 送信されるデータを表わす量だけ各チャープパターンを回転することによって
生成される標本シンボルストリームの波形を示す。
【図3】 本発明のデータ通信プロトコルのパケット構造を示す。
【図4】 本発明の第1実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図である。
【図5】 本発明の第1実施形態の受信機部分を示す高レベルブロック図である。
【図6】 差分データまたは特別非データシンボルを有する絶対データを送信するのに適
した本発明の第1実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図である。
【図7】 本発明の第1実施形態の受信機部分をさらに詳細に示す高レベルブロック図で
ある。
【図8】 本発明の第1実施形態のプリアンブルおよび同期受信方法を示す高レベル流れ
図である。
【図9】 本発明の第1実施形態の循環モード受信方法を示す高レベル流れ図である。
【図10】 本発明の線形追跡補償方法を示す高レベル流れ図である。
【図11】 複数の単一チャープから生成され、1つのスーパUSTを含むスーパチャープ
の波形を示す。
【図12】 本発明の第2実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図である。
【図13】 差分データまたは特別非データシンボルを有する絶対データを送信するのに適
した本発明の第2実施形態の送信機部分を示す高レベルブロック図である。
【図14】 本発明の第2実施形態の受信機部分を示す高レベルブロック図である。
【図15】 本発明の第2実施形態のプリアンブルおよび同期受信方法を示す高レベル流れ
図である。
【図16】 本発明の第2実施形態の循環モード受信方法を示す高レベル流れ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW 【要約の続き】 クスが復号されて、原送信データが生成される。

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両方とも通信チャネルに接続された送信機から受信機へ通信
    チャネルを通して通信する方法であって、 シンボルによって搬送されるデータに応じてある量だけ循環的にシフトされた
    拡散波形から各々構成された複数のシンボルを前記送信機で生成するステップと
    、 前記複数のシンボルに従って送信信号を生成するステップと、 前記送信シンボルを前記通信チャネルに送信するステップと、 前記受信機で前記通信チャネルから前記送信信号を受信して、そこから受信信
    号を生成するステップと、 前記受信信号を循環的にシフトすることによって前記受信機で前記受信信号を
    復号するステップであって、各循環シフトに対して、前記受信信号を前記拡散波
    形に対応するテンプレートと相関させ、そこから相関和を生成するようにした復
    号ステップと、 最大相関和に対応するシフトに従って受信データを決定するステップと を含む方法。
  2. 【請求項2】 前記拡散波形がチャープ波形を含む、請求項1に記載の方法
  3. 【請求項3】 前記拡散波形が複数の個別チャープから構成されたスーパチ
    ャープ波形を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記復号ステップが、 各受信シンボルを循環的にシフトするステップと、 受信シンボルの各循環シフトに対して、受信シンボルを拡散波形に対応するテ
    ンプレートと相関させて相関和を生成するステップと、 最大相関和に対応するシフトインデックスを生成するステップと、 シフトインデックスを復号して原送信データを生成するステップと を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記復号ステップが、 各受信シンボルを循環的にシフトするステップと、 受信シンボルの各循環シフトに対して、受信シンボルを拡散波形に対応するテ
    ンプレートと相関させるステップと、 正の相関和および負の相関和にそれぞれ対応する第1シフトインデックスおよ
    び第2シフトインデックスを生成するステップと、 前記第1シフトインデックスおよび前記第2シフトインデックスを復号して、
    第1データ出力および第2データ出力をそれぞれ生成するステップと、 前記正の相関和および前記負の相関和の最大値に基づいて前記第1シフトイン
    デックスまたは前記第2シフトインデックスのいずれかを出力するステップと を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 通信チャネルで通信するためのスペクトラム拡散通信システ
    ムにおいて、 前記通信チャネルに連結された送信機であって、シンボルによって搬送される
    データに応じた量だけ循環的にシフトされる拡散波形を利用して各々構成される
    複数のシンボルを生成するための送信機と、 前記通信チャネルに連結された受信機であって、前記通信チャネルから信号を
    受信し、かつ前記受信信号を循環的にシフトし、各循環シフトに対して受信信号
    を拡散波形に対応するテンプレートと相関させてそこから相関和を生成し、最大
    相関和に対応するシフトに従って受信データを決定することによって、前記複数
    のシンボルを復号するための受信機と を含むシステム。
  7. 【請求項7】 前記復号ステップが、 各受信シンボルを1シンボルの長さに等しい総量だけ循環的にシフトするステ
    ップと、 受信シンボルの各循環シフトに対して、受信シンボルを拡散波形に対応するテ
    ンプレートと相関させるステップと、 正の相関和および負の相関和にそれぞれ対応する第1シフトインデックスおよ
    び第2シフトインデックスを生成するステップと、 前記第1シフトインデックスおよび前記第2シフトインデックスを復号して、
    第1データ出力および第2データ出力をそれぞれ生成するステップと、 前記正の相関和および前記負の相関和の最大値に基づいて前記第1シフトイン
    デックスまたは前記第2シフトインデックスのいずれかを出力するステップと を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記拡散波形がチャープ波形を含む、請求項7に記載のシス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記拡散波形が複数の個別チャープから構成されるスーパチ
    ャープ波形を含む、請求項7に記載のシステム。
  10. 【請求項10】 入力ビットストリームから、拡散波形を利用して、通信チ
    ャネルで送信するための信号を生成する方法であって、 入力ビットストリームからシフトインデックスの直列ストリームを形成するス
    テップと、 前記直列ストリームのシフトインデックス内の各シフトインデックスに従って
    初期インデックスを決定するステップと、 前記初期インデックスに従って拡散波形を循環的にシフトするステップと、 前記循環的にシフトした拡散波形を前記通信チャネル上に送信するステップと
    を含む方法。
  11. 【請求項11】 入力ビットストリームから、拡散波形を利用して、通信チ
    ャネルで送信するためのスペクトラム拡散信号を生成する方法であって、 入力ビットストリームからシフトインデックスを形成するステップと、 次式: 初期インデックス=[拡散波形長/シンボル総数]・シフトインデックス に従って初期インデックスを決定するステップと、 前記初期インデックスに従って拡散波形を循環的にシフトするステップと、 前記循環的にシフトした拡散波形を前記通信チャネル上に送信するステップと
    を含む方法。
  12. 【請求項12】 前記拡散波形がチャープ波形を含む、請求項11に記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 前記拡散波形が複数の個別チャープから構成されるスーパ
    チャープ波形を含む、請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 入力ビットストリームを差分して差分シフトインデックス
    を生成するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】 入力ビットストリームから、拡散波形を利用して、通信チ
    ャネルで送信するための信号を生成する送信機であって、 前記入力ビットストリームのnビットの各グループからシフトインデックスを
    形成する手段と、 前記シフトインデックスに従って初期インデックスを決定する手段と、 前記初期インデックスに従って拡散波形を循環的にシフトする手段と、 前記循環的にシフトした拡散波形を前記通信チャネルで送信する手段と を含む送信機。
  16. 【請求項16】 前記拡散波形がチャープ波形を含む、請求項15に記載の
    送信機。
  17. 【請求項17】 前記拡散波形が複数の個別チャープから構成されるスーパ
    チャープ波形を含む、請求項15に記載の送信機。
  18. 【請求項18】 前記拡散波形を循環的にシフトする前記手段が、 前記初期インデックスを受信するように適応された計数手段と、 前記計数手段の出力に対応する前記拡散波形の標本点を出力するルックアップ
    テーブル手段と を含む、請求項15に記載の送信機。
  19. 【請求項19】 前記入力ビットストリームを差分して差分シフトインデッ
    クスを生成する差分器をさらに含む、請求項15に記載の送信機。
  20. 【請求項20】 通信チャネルに連結された受信機であって、拡散波形を利
    用して各々送信された複数のシンボルとして符号化されるデータを受信するため
    の受信機が、 受信入力信号を1つまたはそれ以上の周波数帯域に分割して、単一周波数帯域
    に各々関連付けられる1つまたはそれ以上の帯域通過信号を出力する信号分割手
    段と、 前記1つまたはそれ以上の帯域通過信号を標本化する標本化手段と、 各周波数帯域に対して前記標本化手段の出力を相関させ、異なる周波数帯域に
    各々対応する1つまたはそれ以上の帯域相関和を生成する相関手段と、 前記1つまたはそれ以上の帯域相関和を加算して総相関和を生成する加算手段
    と、 ある期間にわたって計算された複数の全相関和から最大相関和を決定する最大
    相関検出手段と、 前記最大相関和を利用して受信シンボルを復号し、そこから出力を生成す
    るデータ復号手段と を含む受信機。
  21. 【請求項21】 前記拡散波形がチャープ波形を含む、請求項20に記載の
    受信機。
  22. 【請求項22】 前記拡散波形が複数の個別チャープから構成されるスーパ
    チャープ波形を含む、請求項20に記載の受信機。
  23. 【請求項23】 前記相関手段をシンボル時間に同期させる手段をさらに含
    む、請求項20に記載の受信機。
  24. 【請求項24】 前記最大相関検出手段の出力に連結され、2つの連続循環
    回転拡散波形間の時間差に対応する差分シフトインデックスを生成する差分器を
    さらに含む、請求項20に記載の受信機。
  25. 【請求項25】 前記データ復号器の出力に連結され、前記データ復号器の
    出力を積分するための積分器をさらに含む、請求項20に記載の受信機。
  26. 【請求項26】 前記信号分割手段が1つまたはそれ以上の帯域通過フィル
    タを含み、各帯域通過フィルタがそれに対応する周波数帯域に従って帯域幅およ
    び中心周波数を有する、請求項20に記載の受信機。
  27. 【請求項27】 前記標本化手段が1ビットアナログデジタル変換器を含む
    、請求項20に記載の受信機。
  28. 【請求項28】 前記標本化手段が比較器および標本化回路を含む、請求項
    20に記載の受信機。
  29. 【請求項29】 前記標本化手段がIまたは同相データストリームおよびQ
    または直交データストリームの両方を生成する手段を含み、前記Qデータストリ
    ームが前記Iデータストリームに対して予め定められた量だけ時間的に遅延する
    、請求項20に記載の受信機。
  30. 【請求項30】 前記相関手段が複素相関手段を含む、請求項20に記載の
    受信機。
  31. 【請求項31】 前記複素相関手段が非線形関数を前記複素相関の結果に適
    用する手段を含む、請求項30に記載の受信機。
  32. 【請求項32】 前記非線形手段は二乗関数を含む、請求項31に記載の受
    信機。
  33. 【請求項33】 シンボル時間への前記相関手段の整合を維持する追跡手段
    をさらに含む、請求項20に記載の受信機。
  34. 【請求項34】 拡散波形を利用して各々送信される複数のシンボルとして
    符号化され、通信チャネルで伝送されたデータを受信する方法であって、 受信入力信号を複数の周波数帯域に分割し、単一周波数帯域に各々関連付けら
    れる複数の帯域通過信号を生成するステップと、 前記複数の帯域通過信号を標本化して標本ストリームを生成するステップと、 各周波数帯域に関連付けられる前記標本ストリームを相関させて、そこから複
    数の帯域相関和を生成するステップと、 複数の帯域相関和を各々加算して複数の相関和を生成するステップと、 前記複数の相関和から最大相関和を決定するステップと、 前記最大相関和を利用して各受信シンボルに対するシフトインデックスを復号
    し、そこから出力を生成するステップと を含む方法。
  35. 【請求項35】 前記拡散波形がチャープ波形を含む、請求項34に記載の
    方法。
  36. 【請求項36】 前記拡散波形が複数の個別チャープから構成されるスーパ
    チャープ波形を含む、請求項34に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記相関をシンボル時間に同期させるステップをさらに含
    む、請求項34に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記シフトインデックスを差分して、2つの連続循環回転
    拡散波形間の時間差に対応する差分シフトインデックスを生成するステップをさ
    らに含む、請求項34に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記復号ステップの出力を積分するステップをさらに含む
    、請求項34に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記分割ステップが、各周波数帯域に従って帯域幅および
    中心周波数を有する各周波数帯域を帯域通過濾波するステップを含む、請求項3
    4に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記標本化ステップが1ビットアナログデジタル変換器を
    設けて各帯域通過信号に適用することを含む、請求項34に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記標本化ステップが、比較器および標本化回路を設けて
    各帯域通過信号に適用するステップを含む、請求項34に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記標本化ステップが、Iまたは同相データストリームお
    よびQまたは直交データストリームの両方を生成するステップを含み、前記Qデ
    ータストリームが前記Iデータストリームに対して予め定められた量だけ時間的
    に遅延する、請求項34に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記相関ステップが複素相関を前記標本ストリームに適用
    することを含む、請求項34に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記複素相関を適用する前記ステップが、前記複素相関の
    結果に非線形関数を適用するステップを含む、請求項44に記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記非線形関数が二乗関数を含む、請求項45に記載の方
    法。
  47. 【請求項47】 シンボル時間への前記相関の整合を維持するステップをさ
    らに含む、請求項34に記載の方法。
  48. 【請求項48】 両方とも通信チャネルに接続された送信機および受信機を
    含み、通信チャネルで通信するためのスペクトラム拡散通信システムにおいて、 相互に零の差分シフトを有する複数の拡散波形を前記通信チャネル上に送信す
    るステップと、 前記通信チャネルから前記複数の拡散波形を受信して受信信号を生成するステ
    ップと、 前記受信信号を復号し、間に零の差分シフトを有する最小限の予め定められた
    数の拡散波形を受信したときに同期を宣言するステップと を含む、受信機を同期する方法。
  49. 【請求項49】 前記拡散波形がチャープ波形を含む、請求項48に記載の
    方法。
  50. 【請求項50】 前記拡散波形が複数の個別チャープから構成されたスーパ
    チャープ波形を含む、請求項48に記載の方法。
  51. 【請求項51】 各拡散波形が零の回転シフトを有する、請求項48に記載
    の方法。
  52. 【請求項52】 両方とも通信チャネルに接続された送信機から受信機へ通
    信チャネルで通信する方法において、 シンボルによって搬送されるデータに応じた量だけ循環的にシフトされる拡散
    波形から各々構成される複数のシンボルを送信機で発生するステップと、 前記通信チャネルで送信するために前記複数のシンボルに従って送信信号を生
    成するステップと、 前記受信機で前記通信チャネルから前記送信信号を受信し、そこから受信信号
    を生成するステップと、 前記受信信号を拡散波形に対応するテンプレートと相関させて、拡散波形の連
    続的循環シフト間の時間シフトを表わす差分シフトインデックスを生成すること
    によって、前記受信機で前記受信信号を復号するステップと を含む方法。
  53. 【請求項53】 特定のシンボル時間中に送信されるデータに応じた量だけ
    循環的に回転される拡散波形から各々構成される複数のシンボルとして符号化さ
    れ通信チャネルで送信されたデータを受信する方法であって、 受信入力信号を複数の周波数帯域に分割し、単一周波数帯域に各々関連付けら
    れる複数の帯域通過信号を生成するステップと、 前記複数の帯域通過信号を標本化して標本ストリームを生成するステップと、 各周波数帯域の前記標本ストリームを循環的に回転するステップと、 拡散波形に対応するテンプレートを利用して、各周波数帯域に対して循環的に
    回転する標本ストリームを相関させ、各循環回転に対して帯域相関和を生成して
    各シンボルに対する複数の帯域相関和を生成するステップと、 各周波数帯域に対して前記複数の帯域相関和を加算して、複数の相関和を生成
    するステップと、 前記複数の相関和から最大相関和を決定するステップと、 前記最大相関和に関連付けられるシフトインデックスを復号して、そこから出
    力を生成するステップと を含む方法。
  54. 【請求項54】 特定のシンボル時間中に送信されるデータに応じた量だけ
    循環的に回転される拡散波形から各々構成される複数のシンボルとして符号化さ
    れるデータを受信するために通信チャネルに結合される受信機であって、 受信入力信号を複数の周波数帯域に分割し、単一周波数帯域に各々関連付けら
    れる複数の帯域通過信号を出力する信号分割手段と、 前記複数の帯域通過信号を標本化する複数の標本化手段と、 各周波数帯域に関連付けられる各標本化手段の出力を循環的に回転させるシフ
    ト手段であって、複数のタップを各々有する複数のシフト手段と、 前記シフト手段の1つの出力に各々連結され、拡散波形に対応するテンプレー
    トを利用して前記シフト手段の各循環シフトに対して相関和を生成し、各受信シ
    ンボルに対して複数の帯域相関和を各々生成する複数の相関手段と、 各相関手段によって出力される複数の帯域相関和を各々加算して、複数の相関
    和を生成するための加算手段と、 前記複数の相関和から最大相関和を決定する最大相関決定手段と、 前記最大相関和に関連付けられるシフトインデックスを復号し、そこから出力
    を生成するデータ復号器と を含む受信機。
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