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JP2003530380A - 6−アミノカプロアミドの調製方法 - Google Patents

6−アミノカプロアミドの調製方法

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Publication number
JP2003530380A
JP2003530380A JP2001575544A JP2001575544A JP2003530380A JP 2003530380 A JP2003530380 A JP 2003530380A JP 2001575544 A JP2001575544 A JP 2001575544A JP 2001575544 A JP2001575544 A JP 2001575544A JP 2003530380 A JP2003530380 A JP 2003530380A
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JP
Japan
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metal catalyst
aminocaproamide
nickel
metal
reactor
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001575544A
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English (en)
Inventor
オウガー コーチ テオドア
マーティン アルギエル アラン
ジェイ ハーパー マーク
クマー セングプタ スーラブ
Original Assignee
イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー filed Critical イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C231/00Preparation of carboxylic acid amides
    • C07C231/12Preparation of carboxylic acid amides by reactions not involving the formation of carboxamide groups

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 5−シアノバレルアミドを金属触媒の存在下に水素と反応させることを含む6−アミノカプロアミドの製造方法。6−アミノカプロアミドは、例えば、カプロラクタムおよびナイロン6の製造に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、6−アミノカプロアミドの調製方法に関する。6−アミノカプロア
ミドはカプロラクタムを製造するのに有用であり、カプロラクタムは次にナイロ
ン6を製造するのに有用である。
【0002】 (背景技術) 6−アミノカプロアミドは、カプロラクタムを製造するのに適切である有用な
中間体である。米国特許第4,119,665号には、6−アミノカプロアミド
を製造する方法が開示されている。この方法では、エチル5−シアノ吉草酸エチ
ルをアンモニアと反応させて、5−シアノバレルアミドを製造し、次いでこれを
アンモニアおよび担持コバルトおよび/またはニッケル触媒の存在下に水素添加
して、6−アミノカプロアミドを製造する。米国特許第4,119,665号の
方法は、6−アミノカプロアミドを良好な収率でもたらすものの、生成物のモル
当たりエタノール1モルが生成することによって制約される。エタノールの取扱
いにより、廃物物処理またはリサイクルのためのプロセスコストが増大する。ま
た、該特許は、6−アミノカプロアミドを製造する方法を、特定の方法によって
得られる担持コバルトおよび/またはニッケル触媒を用いるように限定している
。この触媒は、適切なコバルトおよび/またはニッケル塩およびAl2(OH)16
CO3担体を一緒に焼成することによって製造され、その結果コバルトおよび/
またはニッケルが担体の表面のみならず、その全体に分配された固体触媒が形成
される。
【0003】 助触されていないRaney(登録商標)ニッケル触媒の存在下に、シアノカ
ルボン酸アミドを水素添加して、対応するアミノカルボン酸アミドを製造する方
法が、Chemische Berichte 92,2619(1959年)
に記載されている。文献の反応は、ジオキサン溶媒中で、アンモニアの存在下に
起こる。より高い反応速度を提供し、がん容疑物質ジオキサンの使用を回避する
方法が望まれるであろう。
【0004】 ε−カプロラクタムおよびε−カプロラクタム前駆体の混合水溶液(6−アミ
ノカプロアミドが含まれる)の調製方法が、国際公開WO第9835938号に
開示されている。精製を簡単にし、また廃棄物の量を低減するという工業的観点
から、6−アミノカプロアミドをより高い収率でもたらす方法が望まれるであろ
う。
【0005】 (発明の開示) 6−アミノカプロアミドを調製するための先行技術の方法の欠点(副生物とし
てのエタノールの生成、低い反応速度、ジオキサンの使用、複雑な反応および高
い廃棄物量など)を改良し、克服する必要性が存在する。
【0006】 これらの必要性にしたがって、本発明により、担持金属触媒、スポンジ金属触
媒、均一触媒、および還元される金属酸化物、水酸化物または炭酸塩触媒から選
択される金属触媒の存在下で、5−シアノバレルアミドを水素と反応させること
を含む6−アミノカプロアミドの製造方法であって、、上記触媒がコバルトまた
はニッケルを含む担持金属触媒であり、かつ担体が焼成される場合には、該担体
は、ニッケルまたはコバルトの被着の前に焼成されることを特徴とする、6−ア
ミノカプロアミドの製造方法が提供される。
【0007】 本発明により、また、該6−アミノカプロアミドを反応させて、カプロラクタ
ムを製造すること、また該カプロラクタムを重合してポリアミドを形成すること
をさらに含む、6−アミノカプロアミドの製造方法が提供される。さらに、本発
明の方法にしたがって製造される6−アミノカプロアミド、カプロラクタムおよ
びポリアミドが提供される。
【0008】 また、シアノバレルアミドを金属触媒の存在下に水素と反応させることを含む
ことを特徴とする、エタノールを形成しない、6−アミノカプロアミドの製造方
法が提供される。
【0009】 本発明のさらなる目的、特徴および利点は、次の詳細な説明から明らかとなる
であろう。
【0010】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明は、5−シアノバレルアミドを、金属触媒の存在下に(任意に液体溶媒
中で)水素と反応させることによって、6−アミノカプロアミドを製造する方法
を提供する。5−シアノバレルアミドは、公知の方法で得ることができる。例え
ば、5−シアノバレルアミドは、アジポニトリルを担持銅触媒の存在下に水と反
応させることによって得ることができる。例えば、米国特許第5,347,03
3号を参照されたい。5−シアノバレルアミドは、また、シアノバレル酸塩のア
ルコール存在下でのアンモニアとの反応、ナイロン6,6のアンモノリシス、お
よび酵素プロセスによっても製造することができる。例えば、米国特許第5,3
02,756号、同第5,728,556号、EP第178106B1号および
EP第576976号を、それぞれ参照されたい。米国特許第4,119,66
5号とは異なり、必ずしも、5−シアノバレルアミドをエタノールなどの副生ア
ルコールをもたらす方法で製造することは必要でない。
【0011】 本発明で有用な金属触媒は、多くのタイプのものでありうる。触媒は、反応に
触媒作用を及ぼすのに効果的な量で用いられる。例えば、スポンジ金属触媒、均
一触媒、還元金属酸化物触媒および混合金属酸化物触媒を用いてもよい。また、
担持金属触媒も用いてもよい。活性金属は、例えば鉄、ルテニウム、ロジウム、
イリジウム、パラジウムおよび白金から選択することができる。担持コバルトお
よびニッケル触媒は、また、予備成形された担体物質に添加される場合に用いて
もよい。例えば、すなわち、担体が焼成される場合には、米国特許第4,119
,665号の方法とは対照的に、焼成はコバルトまたはニッケルが添加される前
に行われる。最初に担体を焼成することは都合がよい。その結果、活性金属が担
体の表面上にあり、そのために反応に触媒作用を及ぼすことがより容易に可能と
なる。したがって、それが使用に際して表面上にあることから、活性金属のむだ
がより少ない。また、予備成形された担体が用いられる場合には、粒子サイズが
よりよく制御することができる。さらに、1つの担体を多数の活性金属を担持す
るのに用いることができるので、予備成形された担体を用いることが経済的に有
用でありうる。
【0012】 いかなる望ましいスポンジ金属も用いることができる。スポンジ金属は、伸び
た「骨格」または「スポンジ様」構造の金属を、融解アルミニウムおよび/また
はケイ素と共に有し、また、任意に助触媒を含有する。スポンジ金属触媒は、ま
た、表面水和酸化物、吸着水和ラジカルおよび水素気泡を、細孔内に含んでもよ
い。スポンジ金属触媒およびその調製の説明は、米国特許第1,628,190
号に見出すことができる。
【0013】 好ましいスポンジ金属には、ニッケル、コバルト、鉄、ルテニウム、ロジウム
、イリジウム、パラジウムおよび白金が含まれる。スポンジ金属は、第IA族(
リチウム、ナトリウムおよびカリウム)、第IB族(銅、銀および金)、第IV
B族(チタンおよびジルコニウム)、第VB族(バナジウム)、第VIB族(ク
ロム、モリブデンおよびタングステン)、第VIIB族(マンガン、レニウム)
、および第VIII族(鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、オスミウム、イリジウムおよび白金)金属からからなる群から選択され
る1種または複数種の助触媒によって助触されてもよい。助触媒は、望ましい結
果が得られる有効量で用いることができる。例えば、助触媒の量は、スポンジ金
属の約100重量%未満、好ましくは0から約10重量%、より好ましくは1か
ら5重量%のいかなる量であってもよい。
【0014】 スポンジニッケルまたはスポンジコバルト(Raney(登録商標)触媒とし
ても知られる)は、触媒として特に適切である。スポンジニッケル触媒には、主
にニッケルおよびアルミニウムが含まれ、後者は、金属アルミニウム、酸化アル
ミニウム、または水酸化アルミニウムの形態である。元素形態のまたは化学的に
結合した形態の他の金属(鉄および/またはクロムなど)の少量が、スポンジニ
ッケルに添加されて、特定グループの化合物を水素添加する活性および選択性が
高められてもよい。上記のように、これらの添加金属は、通常助触媒と呼ばれ、
一方、触媒は助触スポンジニッケルと呼ばれる。クロムおよび/または鉄助触ス
ポンジニッケルを触媒として用いることが、特に好ましい。
【0015】 スポンジコバルト触媒には、また、アルミニウムが含まれ、さらに助触媒が含
まれてもよい。好ましい助触媒は、例えば触媒の重量を基準として約2重量%の
量のニッケルおよびクロムである。
【0016】 適切なスポンジ金属触媒の例には、ニッケルタイプのDegussa−Hul
s(登録商標)BLM112W、W.R.Grace Raney(登録商標)
2400およびActivated Metals(登録商標)A−4000が
含まれる。有用なスポンジコバルト触媒には、Activated Metal
s(登録商標)P8046、Degussa Huls(登録商標)BLMX2
113ZおよびW.R.Grace Raney(登録商標)2724が含まれ
る。
【0017】 上記のように、金属触媒の他の有用なタイプは、担持金属触媒である。担持金
属触媒は、固体担体上に担持された金属触媒である。いかなるこれらの触媒も、
触媒有効量で用いてもよい。担持金属触媒の好ましい金属には、ルテニウム、ニ
ッケル、コバルト、鉄、ロジウム、イリジウム、パラジウムおよび白金が含まれ
る。特に好ましいのはルテニウムである。好ましい固体担体には、二酸化チタン
、多孔質酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、酸化ランタン
、二酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、ゼオライトおよび活性炭
が含まれる。特に好ましい固体担体は、二酸化チタン、多孔質酸化アルミニウム
、二酸化ケイ素、二酸化ジルコニウムおよび活性炭である。特に有用な担持金属
触媒は、担持ルテニウム触媒(例えばルテニウム/二酸化チタン)である。また
、1種を超える担体および/または1種を超える触媒元素の混合物を用いること
もできる。
【0018】 担持触媒は、公知の種々の方法で調製することができる。好ましくは、予備成
形された(例えば既に焼成された)担体が用いられる。例えば、担体物質がチタ
ニア、アルミナ、シリカ、ジルコニアなどの固体酸化物である場合には、担体物
質は、好ましくは、担体物質上へ金属成分の被着前に焼成されるであろう。金属
がコバルトまたはニッケルである場合には、選択される触媒は、好ましくは、既
に焼成された酸化物などの予備成形された担体物質を用いたものである。
【0019】 触媒金属を担体上に配置するいかなる方法も用いることができる。いくつかの
方法が当該技術で公知である。一方法には、塩または酸化物の溶液を担体に被着
し、担体を乾燥し、次いで塩または酸化物を還元することが含まれる。別の方法
には、容易に熱分解されて、触媒活性種を形成する塩を被着することが含まれる
。適切な塩には、第IA族(リチウム、ナトリウムおよびカリウム)、第IB族
(銅、銀および金)、第VIB族(クロム、モリブデンおよびタングステン)、
第VIIB族(マンガン、レニウム)および第VIII族(鉄、コバルト、ニッ
ケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムおよび白金
)元素の1種または複数種の硝酸塩、塩化物、酢酸塩、アセチルアセトネート、
カルボン酸塩、カルボニルまたは水素化物錯体が含まれる。加えて、触媒活性金
属は、蒸着または火炎溶射によって担体に被着することができる。
【0020】 触媒活性金属は、一般に、全担持触媒の約0.1から約90重量%、好ましく
は約0.5から約50重量%、より好ましくは2から25重量%で担体に被着さ
れる。
【0021】 均一触媒は、金属触媒の他の有用なタイプである。均一触媒は、ロジウム、ル
テニウム、コバルト、ニッケル、鉄、パラジウムまたは白金などの金属の1種ま
たは組合せと、金属原子に結合する燐、窒素、酸素、炭素および硫黄などの原子
を含んでもよい配位子を含む炭化水素とを組み込んだ可溶性金属化合物である。
【0022】 触媒の他の有用なタイプは、金属酸化物、水酸化物または炭酸塩の還元型であ
る。これらの触媒は、スポンジ金属触媒に類似の伸びた骨格様金属構造を有する
。しかし、スポンジ金属触媒とは異なり、これらの触媒には、必ずしも溶融アル
ミニウムまたはケイ素が含まれない。これらの触媒は、酸化鉄または酸化コバル
トなどのバルク金属酸化物を還元することにより調製することができる。バルク
金属酸化物は、また、金属酸化物の混合物として、または任意に金属の酸化物が
混合された炭酸塩および/または水酸化物などの金属酸化物以外のものとして調
製してもよい。還元するための金属の好ましい酸化物、炭酸塩および/または水
酸化物には、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オ
スミウム、イリジウム、白金、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、
バナジウム、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムまたはバリウムの1種または複数種
が含まれる。WO第98/04515号および米国特許第6,005,145号
を参照されたい。
【0023】 5−シアノバレルアミドと水素との反応は、いかなる望ましい温度および圧力
でも行なうことができる。例えば、約0.7から約34MPa(約100から約
5000psi)、好ましくは約2.1から約10.3MPa(約300から約
1500psi)、より好ましくは3.4から6.8MPa(500から100
0psi)の全圧を用いることができる。水素圧は、約50から約4000ps
i(約0.3から28MPa)、好ましくは約0.7から約6.8MPa(約1
00から約1000psi)、より好ましくは1.7から5.2MPa(250
から750psi)でありうる。水素:5−シアノバレルアミドのモル比は、典
型的には、約2以上:1、好ましくは約2:1から約200:1、より好ましく
は2:1から100:1である。
【0024】 反応温度は、約40から約220℃、好ましくは約70から約150℃、より
好ましくは80から120℃でありうる。
【0025】 反応は、好ましくは空気の非存在下で行われる。
【0026】 溶媒は用いてもよいが、必ずしも必要ではない。いかなる望ましい溶媒も用い
られ、また反応の収率を高める量、および/または反応から熱を除去する量で用
いることができる。好ましい溶媒には、アンモニア、メタノール、水およびこれ
らの混合物が含まれる。最も好ましくはアンモニアである。溶媒を用いず、それ
によってコストを低減することも、また有用である。しかし、恐らくは、溶媒な
しの収率は低下するであろう。
【0027】 典型的には、約1:1から約100:1の溶媒:5−シアノバレルアミドのモ
ル比を用いることができ、好ましくは、約5:1から約40:1、より好ましく
は10:1から20:1である。上記の溶媒に加えて、またはそれとは別に、他
の溶媒を用いてもよい。これらには、アルコール、エステル、炭化水素、テトラ
ヒドロフラン(THF)、ジオキサンおよび水酸化アンモニウムが含まれる。こ
れらのさらなる溶媒のうち、メタノールおよびエタノールなどのより低級のアル
コールが好ましい。しかし、いくつかの従来の方法とは異なり、ジオキサンは、
本方法において必須でなく、必ずしも用いる必要がない。
【0028】 5−シアノバレルアミドと水素との反応は、いかなるタイプの反応器で行なっ
てもよい。例えば、水素添加触媒が存在する固定床反応器を用いることができる
。固定床反応器の利点は、反応体および生成物を触媒から分離することが簡単で
あることである。別に、反応は、スラリー反応器(バッチ、連続撹拌付きタンク
反応器、またはバブルカラム反応器など)で行なってもよい。そこでは、触媒は
、水素添加の間、スラリーとして存在する。この形態においては、触媒を遠心作
用または濾過を用いて除去できる。
【0029】 広範囲の適切な触媒濃度を用いてもよい。触媒の量は、一般に、反応器のタイ
プによる。固定床反応器については、反応器当たりの容量は大きいであろう。一
方、スラリー反応器については、容量はより小さいであろう。典型的には、スラ
リー反応器については、触媒は、反応器内容物の約0.1から約30重量%、好
ましくは約1から約15重量%、より好ましくは5から10%を構成するであろ
う。
【0030】 固定床反応器については、重量空間速度は、典型的には、約0.05から約1
00hr-1、好ましくは約0.1から約10hr-1、より好ましくは1.0から
5hr-1の範囲に入るであろう。
【0031】 生成物6−アミノカプロアミドは、多数の周知の方法により回収し、精製する
ことができる。これらの方法には、蒸留、抽出および結晶化が含まれるが、、こ
れらに限定されない。
【0032】 現在、カプロラクタムは、フェノールから多段プロセスで製造される。これは
、相当量の、しばしば望ましくない量の硫酸アンモニウム副生物を生成する。し
かし、本発明により、カプロラクタムは、6−アミノカプロアミドから直接に合
成され、したがって硫酸アンモニウム副生物を回避できる。また、本発明により
製造された原油(未精製6−アミノカプロアミド)を反応させることにより、カ
プロラクタムの製造プロセスが単純化され、6−アミノカプロアミドを精製する
困難な工程が回避される。得られたカプロラクタムは、次いで、6−アミノカプ
ロアミドより精製がずっと容易であることから、その合成後に精製できる。
【0033】 本発明により調製された6−アミノカプロアミドを、単離もしくは精製するか
、またはそれらをすることなく、公知の方法(1種または複数種の固体酸触媒の
存在下に反応させるなど)により反応させて、カプロラクタムを製造することが
できる。固体酸触媒には、その表面にプロトンまたは配位不飽和カチオンセンタ
ーを有する物質が含まれる(James H.Clarkによる「Cataly
sis of Organic Reactions by Supporte
d Inorganic Reagents」(VCH Publishers
.Inc.、NY、1994年))。上記の定義に基づいて、固体酸触媒は、広
く、二つの範疇に分類される。すなわち、固体ブレンステッド酸および固体ルイ
ス酸である。前者はプロトンを供与する傾向があり、一方後者は電子対を受容す
る傾向を示す(Tanabe,K.、Misono,M.、Ono,Y.および
Hattori,H.による「New Solid Acids and Ba
ses Their Catalytic Properties」(Else
vier、1989年))。これらの触媒のいかなる望ましいタイプも用いるこ
とができる。異なるタイプの固体ブレンステッド酸がある。すなわち、次のもの
である。 1.単純な酸化物(シリカ、アルミナなど) 2.混合酸化物(シリカ−アルミナ、ゼオライトなど) 3.天然および合成粘土物質(モンモリロナイトなど) 4.カチオン交換樹脂(パーフルオロ化スルホン酸樹脂など) 5.担持酸(硫酸−シリカなど) 6.活性化水分子を含む固体(水和硫酸塩など)
【0034】 一方、イットリウムトリフレート、塩化アルミ/シリカなどは、固体ルイス酸
触媒のいくつかの例である。
【0035】 カプロラクタムを調製する具体的な方法については、米国特許第3,658,
810号を参照されたい。特に有用な触媒の例は、二酸化チタンである。
【0036】 別に、6−アミノカプロアミドは、単離され、精製され、次いでカプロラクタ
ムを形成するのに用いることができる。カプロラクタムは、例えば抽出、結晶化
および/または蒸留によって精製することができる。
【0037】 カプロラクタムは、ポリアミド(ナイロン6など)などの合成ポリマーを製造
するのに用いることができる。ナイロン6は、公知の方法を用いて、カプロラク
タムを開環重合することによって形成される。カプロラクタムは、また、織物芯
、フィルム被覆、合成皮革、塗料ビヒクル,ポリウレタンの橋かけ、およびリジ
ンの合成に用いることができる。
【0038】 本発明は、限定するとみなされるべきでない次の実施例によって説明される。
【0039】 特に記載がないかぎり、実施例で用いられる触媒は、商業的に入手可能なもの
であるか、または担持触媒を製造する通常の方法を用いて得られた。これは、K
och,T.A.およびStiles,A.Bによる「Catalyst Ma
nufacture」(Dekker、New York、1995年)に記載
されている。5−シアノバレルアミドは、前に述べた特許に記載された当該技術
で公知の方法によって調製された。
【0040】 (実施例1) 100ccのParrミニ圧力反応器に、Raney(登録商標)Ni280
0スラリー(WR Grace)1.06g(乾燥重量0.53g)、水4.0
g、5−シアノバレルアミド(5−CVAM)20.06g、および内部標準と
してのN−メチルピロリドン(NMP)1.01gを加えた。反応器をH2でパ
ージングし、排気した。液体アンモニア(30.0g)を反応器に充填し、それ
を700rpmで機械撹拌しながら75℃に加熱した。反応器を水素で900p
sig(6.2MPa)に加圧して、反応を開始した。420分後、ガスクロマ
トグラフィー分析により、5−CVAMの転化率83%および6−アミノカプロ
アミド(6−ACAM)の収率81%で、反応が進行したことが示された。
【0041】 (実施例2) 1〜2%のFeおよび1〜2%のCrで助触されたRaney(登録商標)N
i1.04g(乾燥重量0.52g)を触媒として用い、また5−CVAM20
.37gを反応させたことを除いて、実施例2を、実施例1と同様にして行なっ
た。150分後、ガスクロマトグラフィー分析により、5−CVAMの転化率1
00%および6−ACAMの収率99%で、反応が進行したことが示された。
【0042】 (実施例3) 100ccのParrミニ圧力反応器に、Raney(登録商標)Ni280
0スラリー0.36g(乾燥重量0.18g)、5−CVAM3.21g、ジオ
キサン50mL、および内部標準としてのNMP0.165gを加えた。反応器
をH2でパージングし、排気した。液体アンモニア(4.0g)を反応器に充填
し、次いでそれを700rpmで機械撹拌しながら75℃に加熱した。反応器を
水素で6.2MPa(900psig)に加圧して、反応を開始した。360分
後、ガスクロマトグラフィー分析により、5−CVAMの転化率96%および6
−ACAMの収率91%で、反応が進行したことが示された。
【0043】 (実施例4) 100ccのParrミニ圧力反応器に、0.05%のRuおよび25%のC
o/アルミナ(担持金属触媒)2.57g、水10.0g、5−CVAM20.
10g、および内部標準としてのNMP1.03gを加えた。反応器をH2でパ
ージングし、排気した。液体アンモニア(30.0g)を反応器に充填し、次い
でそれを700rpmで機械撹拌しながら75℃に加熱した。反応器を水素で6
.2MPa(900psig)に加圧して、反応を開始した。125分後、ガス
クロマトグラフィー分析により、5−CVAMの転化率100%および6−AC
AMの収率99%で、反応が進行したことが示された。
【0044】 (実施例5) 100ccのParrミニ圧力反応器に、1〜2%のFeおよび1〜2%のC
rで助触されたRaney(登録商標)Ni1.00g(乾燥重量0.50g)
、水4.2g、メタノール30.19g、5−CVAM20.0g、および内部
標準としてのNMP1.05gを加えた。反応器を、H2でパージングし、排気
し、次いで700rpmで機械撹拌しながら75℃に加熱した。反応器を水素で
6.2MPa(900psig)に加圧して、反応を開始した。110分後、ガ
スクロマトグラフィー分析により、5−CVAMの転化率100%および6−A
CAMの収率82%で、反応が進行したことが示された。
【0045】 (実施例6) 300ccのAutoclave Engineers圧力反応器に、2%の
Niおよび2%のCrで助触されたRaney(登録商標)Coスラリー1.5
0g(乾燥重量0.75g)、水10.00g、メタノール82.05g、5−
CVAM30.10g、および内部標準としてのNMP1.51gを加えた。反
応器をH2でパージングした。反応器を、水素下に50psigで密閉し、15
0rpmで撹拌しながら75℃に加熱した。この温度に達した際に、反応器を水
素で6.2MPa(900psig)に加圧して、機械撹拌速度を1000rp
mに高めて、反応を開始した。140分後、ガスクロマトグラフィー分析により
、5−CVAMの転化率96%および6−ACAMの収率82%で、反応が進行
したことが示された。
【0046】 (実施例7) 2%のNiおよび2%のCrで助触されたRaney(登録商標)Co1.5
4gのスラリー(乾燥重量0.77g)、NMP1.49g、および水92.0
0gを用い、またメタノールを全く用いなかったことを除いて、実施例6を繰り
返した。40分後、ガスクロマトグラフィー分析により、5−CVAMの転化率
98%および6−ACAMの収率74%で、反応が進行したことが示された。
【0047】 (実施例8) 100ccのParrミニ圧力反応器に、Al60%、Fe30%、Co9%
およびNi1%の合金を、アルミニウムを浸出させるための水酸化ナトリウムで
の処理による活性化により調製した触媒スラリー2.00g(スポンジ型触媒、
乾燥重量1.0g)(この触媒は、1998年11月5日に出願された米国特許
出願第09/186,839号の方法によって調製できる)、メタノール30.
00g、5−CVAM10.00g、および内部標準としてのNMP0.5gを
加えた。反応器をH2でパージングし、次いで排気した。反応器を、水素下に5
0psigで密閉し、次いで150rpmで機械撹拌しながら75℃に加熱した
。反応器を水素で3.45MPa(500psig)に加圧して、機械撹拌速度
を700rpmに高めて、反応を開始した。481分後、ガスクロマトグラフィ
ー分析により、5−CVAMの転化率87%および6−ACAMの収率60%で
、反応が進行したことが示された。
【0048】 (実施例9) 100ccのParrミニ圧力反応器に、15%のCo/アルミナ(担持金属
触媒)2.56g、5−CVAM10.10g、水4.0g、および内部標準と
してのNMP0.5gを加えた。反応器をH2でパージングし、排気した。液体
アンモニア(30g)を反応器に充填し、次いでそれを700rpmで機械撹拌
しながら75℃に加熱した。反応器を水素で6.2MPa(900psig)に
加圧して、反応を開始した。390分後、ガスクロマトグラフィー分析により、
5−CVAMの転化率80%および6−ACAMの収率80%で、反応が進行し
たことが示された。
【0049】 (実施例10) 100ccのParrミニ圧力反応器に、15%のNi/アルミナ(担持金属
触媒)2.58g、5−CVAM20.11g、水4.0g、および内部標準と
してのNMP0.90gを加えた。反応器をH2でパージングし、排気した。液
体アンモニア(30g)を反応器に充填し、次いでそれを700rpmで機械撹
拌しながら75℃に加熱した。反応器を水素で6.2MPa(900psig)
に加圧して、反応を開始した。390分後、ガスクロマトグラフィー分析により
、5−CVAMの転化率75%および6−ACAMの収率73%で、反応が進行
したことが示された。
【0050】 (実施例11) 100ccのParrミニ圧力反応器に、Raney(登録商標)Ni240
0スラリー1.09g(乾燥重量0.55g)、水25.0g、5−CVAM2
0.24g、および内部標準としてのNMP1.01gを加えた。反応器をH2
でパージングし、排気した。液体アンモニア(5.0g)を反応器に充填し、そ
れを700rpmで機械撹拌しながら75℃に加熱した。反応器を水素で900
psig(6.2MPa)に加圧して、反応を開始した。90分後、ガスクロマ
トグラフィー分析により、5−CVAMの転化率100%および6−ACAMの
収率90%で、反応が進行したことが示された。
【0051】 (実施例12) 100ccのParrミニ圧力反応器に、Raney(登録商標)Ni240
0スラリー1.01g(乾燥重量0.51g)、水4.0g、5−CVAM20
.00g、および内部標準としてのNMP1.00gを加えた。反応器をH2
パージングし、排気した。液体アンモニア(31.0g)を反応器に充填し、そ
れを700rpmで機械撹拌しながら75℃に加熱した。反応器を水素で6.2
MPa(900psig)に加圧して、反応を開始した。100分後、ガスクロ
マトグラフィー分析により、5−CVAMの転化率98%および6−ACAMの
収率98%で、反応が進行したことが示された。
【0052】 (実施例13) 100ccのParrミニ圧力反応器に、Raney(登録商標)Co272
4スラリー1.09g(乾燥重量0.51g)、5−CVAM20.17g、お
よび内部標準としてのNMP1.01gを加えた。反応器をH2でパージングし
、排気した。液体アンモニア(30.0g)を反応器に充填し、それを700r
pmで機械撹拌しながら75℃に加熱した。反応器を水素で6.2MPa(90
0psig)に加圧して、反応を開始した。210分後、ガスクロマトグラフィ
ー分析により、5−CVAMの転化率100%および6−ACAMの収率99%
で、反応が進行したことが示された。
【0053】 (実施例14) 100ccのParrミニ圧力反応器に、1〜2%のFeおよび1〜2%のC
rで助触されたRaney(登録商標)Ni0.51g、5−CVAM10.0
2g、メタノール10.0g、および内部標準としてのNMP0.50gを加え
た。反応器をH2でパージングし、排気した。液体アンモニア(30g)を反応
器に充填し、次いでそれを700rpmで機械撹拌しながら75℃に加熱した。
反応器を水素で900psig(6.2MPa)に加圧して、反応を開始した。
323分後、ガスクロマトグラフィー分析により、5−CVAMの転化率94%
および6−ACAMの収率93%で、反応が進行したことが示された。
【0054】 (実施例15) 100ccのParrミニ圧力反応器に、2%のNiおよび2%のCrで助触
されたRaney(登録商標)Co0.50g、5−CVAM10.00g、メ
タノール10.0g、および内部標準としてのNMP0.52gを加えた。反応
器をH2でパージングし、排気した。液体アンモニア(30g)を反応器に充填
し、次いでそれを700rpmで機械撹拌をしながら75℃に加熱した。反応器
を水素で6.2MPa(900psig)に加圧して、反応を開始した。150
分後、ガスクロマトグラフィー分析により、5−CVAMの転化率99%および
6−ACAMの収率97%で、反応が進行したことが示された。
【0055】 (実施例16) 300ccのAutoclave Engineers撹拌付き圧力反応器に
、5%のRu/TiO2(Johnson−Mattheyから入手可能)担持
金属触媒4.02g、メタノール10.4g、および5−CVAM35.08g
を加えた。反応器をH2でパージングし、排気した。液体アンモニア(80g)
を反応器に充填し、次いでそれを1000rpmで機械撹拌しながら110℃に
加熱した。反応器を水素で約6.8MPa(1000psig)に加圧して、反
応を開始した。12時間後に反応を停止させた。ガスクロマトグラフィー分析に
より、5−CVAMの転化率99%、ならびに6−ACAMの収率91%および
カプロラクタムの収率4%で、反応が進行したことが示された。
【0056】 実施例17〜19は、本発明に従って製造された6−ACAMを用いるカプロ
ラクタムの製造を実証する。
【0057】 (実施例17) 実施例13により調製した6−ACAMを環化させて、カプロラクタム(CL
)を形成させた。この操作は、連続固定床反応器で行なわれた。外径0.952
5cm(0.375インチ)×内径0.7747cm(0.305インチ)×長
さ6.985cm(2.75インチ)のステンレススチール管からなる反応器を
、高さ調整が可能なサンドバス中に置いた。反応を、大気圧下に気相で行なった
。ISCOポンプ(能力260ml)を用いて、蒸留水に溶解した6−ACAM
の20重量%溶液(6−ACAM8.0g、水31.6g、および内部標準とし
てのNMP0.4g)を、5ml/hrの速度で反応器中に供給し続けた。溶液
は、予熱ラインおよび蒸発器を経て反応器に供給された。予熱器および蒸発器は
、反応体の滞留時間をこれらの2つの部位で最少にして、6−ACAMが重合す
るのを防止するように設計された。窒素をキャリヤーガス(25cc/分)とし
て用いた。反応を、温度325℃で触媒の不存在下に行なった。反応床は、直径
2mmの不活性石英ビーズを充填された。カプロラクタム、アンモニア、未反応
6−ACAMおよびスチームを含む生成物ストリームを、2つのトラップに凝縮
した。トラップの温度は、カプロラクタム、ならびに殆どの水およびアンモニア
が完全に凝縮するのを確実にするレベルに保持された。非凝縮性のキャリヤーガ
スおよびいくらかのアンモニアは、大気中に排気された。生成物を、表1に示さ
れるように定期的に採集し、Hewlett−Packard Model 5
890ガスクロマトグラフにより分析して、6−ACAMの転化率、ならびに形
成されたCLの選択性および収率が測定された。転化率、選択性および収率を、
ストリーム時間の関数として表1に報告する。
【0058】 (実施例18) 実施例17を、TiO2触媒(Degussa AG、Titan Diox
ide P25(登録商標)、No.7708)1gを用いて、6−ACAMの
20重量%溶液により300℃で繰り返した。結果を表2に示す。
【0059】 (実施例19) 実施例17を、TiO2(Degussa AG、Titan Dioxid
e P25(登録商標)、No.7708)触媒1gを用いて、6−ACAMの
20重量%溶液により325℃で繰り返した。結果を表3に示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 アラン マーティン アルギエル アメリカ合衆国 19806 デラウェア州 ウィルミントン ノース グラント アベ ニュー 1407 (72)発明者 マーク ジェイ ハーパー アメリカ合衆国 19958 デラウェア州 ルイス アパートメント ビー 553 (72)発明者 スーラブ クマー セングプタ アメリカ合衆国 19808 デラウェア州 ウィルミントン ウェストゲート ドライ ブ 122 Fターム(参考) 4C034 DB07 4H006 AA02 BA05 BA15 BA19 BA20 BA21 BA22 BA23 BA24 BA26 BA55 BA70 BA81 BB11 BB14 BB17 BB25 BB30 BB31 BC10 BC11 BE20 BU32 BV22 4H039 CA71 CB30 4J001 DA01 DB01 DC11 EA06 FA03

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担持金属触媒、スポンジ金属触媒、均一触媒、および還元さ
    れる金属酸化物、水酸化物または炭酸塩触媒から選択される金属触媒の存在下で
    、5−シアノバレルアミドを水素と反応させることを含む6−アミノカプロアミ
    ドの製造方法であって、前記触媒がコバルトまたはニッケルを含む担持金属触媒
    であり、かつ担体が焼成される場合には、前記担体は、ニッケルまたはコバルト
    の被着の前に焼成されることを特徴とする6−アミノカプロアミドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記金属触媒が、予備成形された固体担体上にコバルトおよ
    び/またはニッケルを含む担持金属触媒であることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 前記金属触媒が、ルテニウムを含む担持金属触媒であること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記金属触媒が、二酸化チタン上に担持されたルテニウムで
    あることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記反応が、約40から約220℃の間の温度で起こること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記反応が、約0.7〜約34MPaの間の圧力で起こるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記金属触媒が、ニッケル、コバルト、鉄、ルテニウム、ロ
    ジウム、イリジウム、パラジウムおよび白金の1種または複数種を含むスポンジ
    金属触媒であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記触媒が、スポンジ金属触媒であり、該スポンジ金属触媒
    が少なくとも1種の助触媒により助触されることを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 前記助触媒が、第IB、VIB、VIIBおよびVIII族
    金属からなる群から選択されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記金属触媒が、ニッケルを含むスポンジ金属触媒であり
    、前記助触媒がクロムおよび鉄の1種または複数種を含むことを特徴とする請求
    項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記金属触媒が、ニッケルまたはコバルトを含むスポンジ
    金属触媒であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記金属触媒が、担持金属触媒を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記担持金属触媒が、金属および固体担体を含み、該金属
    がニッケル、コバルト、鉄、ルテニウム、ロジウム、イリジウム、パラジウムお
    よび白金の1種または複数種からなる群から選択されることを特徴とする請求項
    12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記担持金属触媒が、金属触媒および固体担体を含み、該
    固体担体が二酸化チタン、多孔質酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、ケイ酸アル
    ミニウム、酸化ランタン、二酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、
    ゼオライトおよび活性炭の1種または複数種からなる群から選択されることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記液体溶媒が存在し、かつ、アンモニア、水、アルコー
    ル、エステル、炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサンおよび水酸化アンモ
    ニウムの1種または複数種を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記6−アミノカプロアミドを反応させて、カプロラクタ
    ムを製造することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記6−アミノカプロアミドが、精製も単離もされないこ
    とを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記カプロラクタムを重合して、ポリアミドを形成するこ
    とをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の方法にしたがって製造されることを特徴
    とする6−アミノカプロアミド。
  20. 【請求項20】 請求項16に記載の方法にしたがって製造されることを特
    徴とするカプロラクタム。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載の方法にしたがって製造されることを特
    徴とするポリアミド。
  22. 【請求項22】 シアノバレルアミドを金属触媒の存在下に水素と反応させ
    ることを含むことを特徴とするエタノールを形成しない6−アミノカプロアミド
    の製造方法。
  23. 【請求項23】 ジオキサンが全く存在しないことを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
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