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JP2003507414A - ワクチン組成物およびその使用方法 - Google Patents

ワクチン組成物およびその使用方法

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JP2003507414A
JP2003507414A JP2001518034A JP2001518034A JP2003507414A JP 2003507414 A JP2003507414 A JP 2003507414A JP 2001518034 A JP2001518034 A JP 2001518034A JP 2001518034 A JP2001518034 A JP 2001518034A JP 2003507414 A JP2003507414 A JP 2003507414A
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テバ ファーマシューティカル インダストリーズ リミティド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少くなくとも一つの凍結乾燥された抗原性成分とその溶解助剤からなる安定な、緻密化された、圧縮された、または硬質錠剤化されたワクチン組成物に関連している。安定な、緻密化された、圧縮された、または硬質錠剤化されたワクチン組成物を、パッケージ中において希釈剤で溶解してワクチン溶液を形成する工程と、得られたワクチン溶液を免疫感作に有効な量で被験者(動物)に投与する工程とを具備する、病気に対して免疫する方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は1999年8月24日に出願された米国仮出願番号第60/150.514号の
一部継続出願であり、その優先権を主張するものである。上記出願の内容は、本
明細書の一部をなすものとして本出願に援用する。
【0002】 本出願を通して、多くの文献が著者およびその全引用によって同定される。従
って、これらの刊行物の開示は、本発明が属する技術の状態をより完全に詳述す
るために、本明細書の一部として本出願に援用する。
【0003】
【発明の分野】
本発明は、一以上の凍結乾燥抗原性成分と可溶化手段を含有する緻密化された
固形型の安定で圧縮された錠剤ワクチン組成物に関する。この安定で緻密化され
たワクチン組成物は、その凍結乾燥成分のあらゆる長所、すなわち安定性および
希釈に際しての完全迅速な溶解性を保持する。更に、本発明のワクチン組成物は
、これまで知られていた凍結乾燥製剤の短所をまぬがれている。この安定なワク
チン組成物を使ってワクチン溶液を作り、被験者(動物)を免疫する方法も提供
される。
【0004】
【発明の背景】
ワクチンのような溶液中の生物学的材料が熱、酸化剤、塩、pH、およびタン
パク分解酵素などの様々な影響を受けやすいことはよく知られている。
【0005】 一般的にも特異的にも、とりわけ貯蔵中のワクチンの安定性を改善することに
おいて、こうした有害な影響を減らすためのいくつかの方法が知られている。例
えば、0°C以下、−70°C程度での貯蔵はよく知られた方法である。それより低
温、例えば液体窒素中において、生きた細胞を含む多くの生物学的材料が何年間
も成功裡に保存できる。しかしながら、こうした方法は、たとえば放し飼いの家
畜類の接種を含む状況においては常に便利であるわけではない。
【0006】 凍結乾燥は、ワクチンとして使用するための生細胞や生ウイルスの保存法とし
て知られるもう一つの方法である。
【0007】 凍結乾燥では、生物学的材料を含有する溶液はまず凍結され、次いで、通常は
高度真空と0°C以下の温度で昇華によって水分が蒸発される。これまでのアプ
ローチは、ウイルスワクチンを形成するために凍結乾燥およびその他の技術を使
用してきたが、安定な最終投与体を調製し投与する点では未だ困難性を示してい
る。
【0008】 例えば、米国特許第4,251,509号 (HansonとAbegunde)は、乾燥状態で様々な家
畜類に経口投与することを意図した特殊なウイルスワクチンを開示した。しかし
ながら、開示された投与体はペレットを作るためにペイストを濃縮したものであ
った。
【0009】 その選択はウイルスに依存するが、熱安定性を促進するために抗酸化剤が要求
される。こうした製品は調製がより複雑で、免疫前にワクチンを可溶化すること
が望まれるような状況にはとりわけ適しているとはいえない。
【0010】 米国特許第3,458,621号と第3,608,030号(Tint)は、小腸管の免疫に経口投与の
錠剤を調製するための凍結乾燥ウイルス製剤の使用を開示した。しかしながら、
経口投与用のこの錠剤は、分解を遅らせるために腸溶性コーティングで調製され
た。In-vitro試験ではそれらはすぐには分解されず、刺激された小腸液中ではた
った25分以内での分解が観察された。更に、刺激小腸液での分解時間が測定され
た結果、腸溶性コーティングの効果は減少していた。Tintは更に、圧縮コーティ
ングと非圧縮コーティングを比較することによって示されたように、錠剤は圧縮
コーティングされない限り、それらは力価を失うことを強調した。Tintは、非圧
縮コーティングの錠剤は、全ての無抗体の個人に抗体反応を引き起こすことがで
きないばかりか、それに加えて、力価上昇の大きさが有意に小さくなることに注
目している(第4欄第40行)。
【0011】 R.P. Scherer社に譲渡されたPCT特許公報WO99/21579(Seagerら)は、ニュー
キャッスル病に対する家畜病治療用のワクチンのための、凍結乾燥され且つ緩く
圧縮された急速拡散組成物を開示した。この投与形は、米国特許第4,371,516号
(英国特許第1,548,022号の対応するもの)に引用された固形泡のように、圧縮形
あるいは固形錠剤とは対照的に、「オープンマトリックスネットワーク(open m
atrix network)」として開示された。更に、このワクチンは経口投与が意図さ
れ、粘膜組織に留まるように仕組まれた。アジュバンドは、そこへの吸着のため
の十分な時間与えるように働く。開示されたワクチン製品は、後期免疫に必要な
溶液投与の調製を提供しないし、溶液投与のための安定な定量的なワクチン液も
、また後期投与を容易にする安定な圧縮または固形錠剤の凍結乾燥製剤も提供し
ない。
【0012】 米国特許第5,587,180号 (Allen, Jr.ら)は、急速に溶解する錠剤のための特
殊な支持マトリックスを作製するプロセスを詳述した。このプロセスは、凍結乾
燥とは全く異なるものを教示しており、標準的な噴霧乾燥技術を使用した。この
特殊な支持マトリックスは口腔内に配置されたときの投与には適している。更に
、液体投与形でワクチン溶液として適するなワクチン製品は提供されていない。
【0013】 米国特許第5,336,666号 (Newayら)は、液体として再構築されるような錠剤を
形成する凍結乾燥液体ワクチンを発表した。しかしながら、このワクチンは特殊
な微生物の極性糖ペプチドに限定されており、しかも完全迅速な溶解を提供しな
い。
【0014】 生物学的材料の凍結乾燥は、安定なワクチン製剤をつくるための、この分野の
熟練者には周知の凍結乾燥方法に従って遂行することができるが、凍結乾燥終了
時点における生ウイルスの力価は、典型的には凍結乾燥過程前の溶液におけるそ
れとは同じではない。一般に、凍結乾燥されるまで溶液は不安定であるために、
凍結乾燥前に力価測定を実行することは不可能である。それに加えて、凍結乾燥
の過程において、力価は予測できない形で変化する。従って、経験に基づいて初
期力価を評価することは、凍結乾燥後の滴定によってのみ有効となる。これらす
べての結果として、限定された正確な目標力価を得ることは殆ど不可能である。
その物質がすでにバイアル中に封入された形で凍結乾燥が実行されるとしたら、
あるバッチを再利用することは典型的にはできず、幾つかの場合には、もし明細
に達していなければバッチ全体を放棄しなければならない。
【0015】 米国特許第5,897,852号 (Wilderbekら)は、凍結乾燥ケーキの力価測定におけ
る弱点を補うために、「凍結乾燥顆粒(lyospheres)」を伴った異なる「凍結乾燥
体(Freeze dried bodies)」を使用することによって、この問題を解決しようと
試みた。しかしながら、各々の凍結乾燥顆粒はその固有の力価を持っているので
、期待される力価に至るにはたくさんの検体の滴定が必要となる。目的とする力
価を得るために混合検体を使用することに起因して、それは最良の場合でも近似
に過ぎないので、この方法によっても正確さの要求される力価を得ることはでき
ない。更に、凍結乾燥顆粒の製造は、ケーキや粉末を作るための溶液の直接的な
凍結乾燥に比して相対的に困難である。加えて、乾燥後の凍結乾燥顆粒材料の粉
砕を防ぐために、特殊なマトリックスがしばしば要求される。一般にこの方法で
は、それぞれが異なる力価、添加剤およびアジュバンドをもつ別々の溶液の調製
が必要となる。この方法では、生ウイルスのバッチの力価がほとんど均一ではな
く、バッチごとに変わっていること、および特に凍結機の冷プレートの領域でそ
うなっているといった問題は解決されない。したがって、バイアルごとに必要な
凍結乾燥顆粒の数の決定は、常に近似値となる。
【0016】 凍結乾燥は、一つ以上の抗原性成分を含有するワクチンに対しても有用である
。たとえば、欧州特許第290197A号は凍結乾燥された4価のワクチンを開示して
いる。この方法は4つの生ウイルスワクチン成分を混合し、凍結乾燥することを
示している。
【0017】 現在使われているワクチン調製のための凍結乾燥法の弱点は、そのプロセスが
非常に複雑であり、多くの不定要因を持っているため、許容可能な製品と投与量
の均一性を再現性を持って実行することを周知のごとく困難にしている。これは
、多数ドースが一本のバイアル内で凍結乾燥でされる家畜用ワクチンにとっては
特に問題となる。この問題は、ヒト用ワクチン製剤においてはあまり考えられな
いが、大量接種が必要とされるような、例えば軍隊での使用や汎流行性感染とい
った状況下では、家畜用と同様に予想される。たとえば、典型的な家禽用ワクチ
ン接種のための一本のワクチンバイアルは、1000または2000ドースを含有し、そ
のように登録されている。凍結乾燥する前に、その材料の力価に関するおおよそ
の評価がなされるが、力価は凍結乾燥中に予知不可能な形でしばしば減少するた
め、最終力価は凍結乾燥後にのみ決定される。更に、生きたウイルスまたは生き
た細菌の原材料は、凍結乾燥の前には、正確な力価結果を得るために十分に長い
期間、安定に保存することができない。
【0018】 実際に、もともと2000ドース以上含有している容器が、凍結乾燥後には、しば
しばたった1900ドースであったりする。その場合、それは典型的には他の公式の
登録可能なドースに過ぎないから、そのバイアルは1000ドースバイアルとしての
み市場に出される。こうした状況では47%の材料損失が生じ、それに対応する
コスト上昇が生じる。この問題は混合ワクチンの場合とも連係している。なぜな
ら、その場合にはバッチ全体を特徴付けるのに最低の力価を持つ成分のドースが
使用されるからである。さらなる弱点として、2000の単一ドースを与えるものと
して意図されたバイアルが、市場では1000ドースバイアルとして販売され、1000
匹の動物の接種に使われた時に、そのように投与された動物は不必要に過剰曝露
される。更に、凍結乾燥前に意図的にドース数を増加させることは、いくつかの
ワクチンバッチがより効果的に乾燥されるときには、満足な別法とはならない。
その場合は、単にその物質(ワクチン製剤)を浪費することになる。
【0019】 登録当局は現在、正しく規定された上限と下限のあいだの数値にワクチンの投
与量が設定されるような登録システムに向かっているので、この問題の解決はま
すます重要になってきている。製造および凍結乾燥過程での多くの不定要因を仮
定すれば、大量生産ベースでこの制限に合わせることは困難であろう。すでに示
されたように、この問題は混合ワクチンが要求されるケースでは更に深刻となろ
う。
【0020】 しかも、従来の凍結乾燥混合ワクチンのさらなる不都合な点は、多数の作製さ
れた混合物を保存しなければならないことにある。混合ワクチン中の多数の成分
が典型的には凍結乾燥前に混合されることによって作られる。このように、たと
えば2つの病気に対する単一/多成分ワクチンを完全な形で調製しようとすると
、3つの異なる製品をストックする必要がある:即ち、(1)抗Aワクチンを含
有する製品(2)抗Bワクチンを含有する製品(3)抗Aおよび抗Bワクチンを
含有する製品である。3種の病気に対するワクチンのケースでは、7種の異なる
ワクチン/混合ワクチンを製造し、貯蔵する必要がある。4種の病気ではこの数
値は15種の異なるワクチン/混合ワクチンとなる。したがって、膨大な貯蔵能
力を提供し維持することがしばしば必要となる。
【0021】 米国特許第5,897,569号および第5,871,748号 (Whitfillら)は、生きたワクチ
ンウイルスおよびこれに結合した中和抗体を含有するワクチン複合体をin-ovoで
投与することによって、鳥類におけるニューキャッスル病ウイルス(NDV)に
対する能動免疫生じさせる方法を開示した。Whitfillは、中和抗体またはその断
片に対するウイルスの比が、免疫が成功するかどうかを決定することを明示した
。しかしながら、NVDに対して効果的に適用されるこうした方法では、鳥を殺
すことなしに成功裡に免疫できるためには、狭い範囲の割合値が維持されねばな
らない。さらに、凍結乾燥されたHDV(他のウイルス製剤と同様に)を用いた
力価の予想困難性は、Whitfillのような方法が容易にはNDVには適用できない
ことを意味している。したがって、そのようなワクチンを調製するために、より
正確な力価のHDVおよび抗体を保証する方法が望まれている。
【0022】 なお、これまでのワクチン処方および生産方法の別の不都合な点は、実際の凍
結乾燥過程において、それがかなりのスペースをとることである。典型的には、
最初にワクチンを凍結乾燥することは。可溶化したワクチンをガラスバイアルへ
分注することが必要となる。次いで、そのバイアルはゴムストッパーで緩くキャ
ップされ、凍結乾燥チャンバーまたはコンデンサー中のトレイに並べられる。溶
解したワクチン材料を非常に小さな容量で高ドースに濃縮することは困難である
【0023】 その結果として、多数のワクチンドースのために凍結乾燥で典型的に使用され
るバイアルは、常に比較的に大量の水分を含有している。効果的な凍結乾燥は、
凍結乾燥される液体の大きな表面積が真空に露出されることを必要とする。した
がって、凍結したペレットの表面だけが真空状態にさらされるので、ワクチンは
底の広い比較的大きなガラス瓶またはバイアル中で凍結乾燥される。これらのバ
イアルはしばしば高さ5cmで、さらに2cmがゴムストッパーのために必要と
なる。したがって、凍結乾燥機中における製品材料の空間に対する比は極端に非
効率で、コスト的に非能率な製造プロセスをもたらす。
【0024】 ガラスバイアル中に内包されるべく処方された凍結乾燥ワクチンの従来の組成
物の別の不都合な点は、凍結乾燥の最中に、ゴムストッパーが、バイアルからコ
ンデンサーへの水分子の自由な移行の妨害をすることである。これはバイアル中
の蒸発ガスの分圧を上げると同時に、凍結乾燥製剤が破砕する危険を高める。ガ
ラスはまた熱移行を妨害し、効果的な凍結乾燥に影響を与える。凍結乾燥にトレ
イを用いることによって、ガラスバイアルと共にゴムストッパーを排除するよう
なワクチン処方、その効率を増加させるであろう。さらに、凍結乾燥は時間がか
かる。ワクチン組成物は、水野昇華時間を短縮するために氷点下の少し下の温度
に維持される。しかしながら、より長期の乾燥時間はほとんど不可避的に力価を
減少させる。ストッパーとアルミのフタを持つガラスバイアルは一般に厄介物と
みなされる。製品としていえば、それらは最終ワクチンのコストの50%以上を
占める。実際の使用状況では、希釈液がバイアルに注入され、生じた溶液は必要
に応じてさらに抽出および希釈される。これは、たとえば鶏舎のような使用現場
には必ずしも適さない不便さである。こうした状況での操作においては、間違っ
て自動的に注入してしまうといったことも珍しいわけではない。しかもこうした
ワクチン包装および調製のもつ別の不都合は、濃縮溶液の一部がバイアル中に残
存してしまうことである。したがって、保存中に起こる消失ならびに製品の非均
一性および生産における損失を補うために、バイアル中の表示よりも過剰な内臓
量を持つことが一般に認められている。ガラスバイアルは安全に破棄される必要
があり、それ自体が健康および環境のハザードにもなりうる。
【0025】 結果として、これまでの凍結乾燥ワクチン処方の使用はコストも高く、現場で
の使用にも困難な複雑な調製技術を内包している。したがって、こうした従来の
ワクチン処方は、経済的および作業現場の条件が高コストの作戦を許さない未開
発国のワクチン接種において、あるいは、生物兵器やその他の天災、疫病などに
対する防衛において必要とされる大量免疫においては、あまり適していない。
【0026】 したがって、望まれることは、投与におけるガラスバイアルの使用を回避して
、より低コストで別の包装手段を提供するワクチン処方である。もう一つ望まれ
ることは、単一もしくは多重ワクチン処方において、安定性、滅菌性、溶解性、
均一性を維持しながら、より高い投与ドースの正確さおよび使用に際しての手軽
さを提供するワクチン処方およびその使用法である。より正確で再現性があり、
効率的な投与を容易にするワクチン処方および改良された免疫方法は、より良い
現場特性、高い安全性、コスト効率、少ない浪費、および改善された環境遵守の
野利点を提供する。
【0027】
【発明の概要】
従って、固形物で凍結乾燥した濃縮され安定な形のワクチンを希釈液に単純に
溶解することによって、ガラスバイアルの必要性をなくし、一方でドースの精度
を大きく高めると同時に、使用に際しての容易さをもたらすワクチン組成物およ
び免疫方法を提供することが本発明の目的である。
【0028】 本発明のさらなる目的は、調製の際、および商用ワクチンとしての保存に必要
とされる期間、充分に強力な抗原活性を保持できる、緊密化され、圧縮され、ま
たは高密度の安定な固形物として錠剤化された、凍結乾燥した生ワクチン、もし
くは不活性化ワクチンを提供することにある。
【0029】 本発明のさらなる目的は、in-ovoワクチン調製の処方およびその使用を可能に
するために、緊密化され、圧縮され、または高密度の安定な固形物として錠剤化
された、凍結乾燥した生ワクチン、もしくは不活性化ワクチンを提供することに
ある。
【0030】 本発明のさらなる目的は、ワクチンの非バイアル性容器への包装およびその使
用を可能にするために、緊密化され、圧縮され、または高密度の安定な固形物と
して錠剤化された、凍結乾燥した生ワクチン、もしくは不活性化ワクチンを提供
することにある。
【0031】 本発明の別の目的は、処方され使用可能なワクチン接種においてより大きな自
由度を持って免疫できるようなワクチン組成物と免疫方法を提供することにある
【0032】 本発明の別の目的は、既知の方法に従って作られた包装ワクチンにありがちな
不正確な力価を補償する目的で投与される過剰なワクチン材料の必要性を減じる
ようなワクチン組成物と免疫方法を提供することにある。
【0033】 本発明の別の目的は、投与されるワクチン処方におけるタイプにより大きな自
由度をもたらすようなワクチン組成物と免疫方法を提供することにある。
【0034】 さらに本発明の別の目的は、多重ドースワクチン溶液およびその使用を可能に
するようなワクチン組成物と免疫方法を提供することにある。
【0035】 本発明の別の目的は、ヒトに対する大量免疫を可能にするようなワクチン組成
物と免疫方法を提供することにある。
【0036】 本発明の別の目的は、コストおよび使用現場の条件が複雑な調製やコストの高
くつく作戦を許さない未開発国における、適切で効率的なコストのワクチン組成
物と免疫方法を提供することにある。
【0037】 さらに本発明の別の目的は、大量免疫が絶対必要条件となる生物兵器に対する
防御に有効に働くような、ワクチン組成物と免疫方法を提供することにある。
【0038】 これらのまたはその他の目的は、少なくとも一つの予め力価測定された凍結乾
燥した抗原性成分及びその溶解助剤を含有し、固形錠剤の形をしている安定なワ
クチン組成物に関連した今回の発明によって達成されるであろう。それに加えて
、今回の発明はまた、以下のステップを含有する、病気に対して被験者(動物)
を免疫する方法を提供する。ワクチン組成物を溶液にするために希釈液に溶解し
、そこではワクチン組成物は少なくとも一つの凍結乾燥した抗原性成分及びその
溶解助剤を含有し、固形錠剤の形をしている。そこでワクチン組成物はそうした
病気に対する保護を提供するため、溶解した溶液を病気に対して効果的に免疫で
きる分量を被験者(動物)に投与する。
【0039】 本発明の個々の特徴は、添付された実験例を参考にしながら考察された以下に
掲げる詳細な記述によって、より明瞭となろう。以下の詳細は、家禽への応用に
絞りながら、本発明によって提供される問題点と解決法の議論を継続している。
しかしながら、以下のことは家禽に限られたもの、あるいはヒト免疫には適用不
可能なものとして解釈されてはならない。
【0040】
【発明の詳細な記述】
本発明は、少なくとも一つの凍結乾燥した抗原性成分および溶解助剤を含有し
てなる、安定な圧縮ワクチン組成物を提供する。
【0041】 本発明の好ましい態様において、前記ワクチン組成物は硬質錠剤の形態である
【0042】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記組成物は完全かつ迅速に水に
溶解する。
【0043】 本発明の好ましい態様において、前記組成物は滅菌されている。
【0044】 本発明の好ましい態様において、前記溶解助剤は発泡剤または一対の発泡剤で
あり、この発泡剤対は塩および酸からなっている。
【0045】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記発泡剤対はクエン酸であり、
前記炎は重炭酸塩である。
【0046】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記ワクチン組成物はバインダお
よび潤滑剤を含有する。
【0047】 本発明の更にもう一つの好ましい態様において、前記組成物は水中で完全かつ
迅速に崩壊する。
【0048】 本発明のもう一つの好ましい態様において、活性物質は予め力価測定された凍
結乾燥物であり、使用前には凍結温度以下の乾燥窒素雰囲気下で保持される。
【0049】 本発明のもう一つの態様において、前記凍結乾燥された成分は当該組成物の80
重量%以下である。
【0050】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記組成物は希釈剤と接触したと
きに80秒以内で完全に溶解する。
【0051】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記ワクチン組成物の完全な溶解
は、組成物に対する希釈剤の比率が、組成物200mg当り希釈剤0.5mL〜組成物400m
g当り希釈剤100mLのときに生じる。
【0052】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記ワクチン組成物の安定性は、
37℃で5日後の力価喪失が、109.7EID50/mLと109.2EID50/mLの間の差以下である
ことによって特徴付けられる。
【0053】 本発明の更にもう一つの好ましい態様において、前記抗原性成分は、完全なウ
イルス、完全なバクテリアまたは完全な微生物である。
【0054】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記ワクチン組成物の抗原性分は
、生バクテリアまたは生ウイルスである。
【0055】 本発明の好ましい態様において、前記ワクチン組成物は、抗原性成分の存在を
示すインジケータを含有する。
【0056】 本発明の好ましい態様において、前記インジケータは色素である。
【0057】 本発明は更に、少なくとも一つの凍結乾燥された抗原性成分を含有する安定な
ワクチン組成物であって、前記ワクチン組成物は硬質錠剤の形態であり、前記抗
原性分はリポ多糖またはタンパク質であり、天然に存在するもの、組換え体また
は修飾体の何れかである。
【0058】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記抗原性分は、ニューカッスル
病ウイルスもしくはバクテリア、ニューカッスル病VH株、伝染性ファブリーキウ
ス嚢病ウイルス、家禽ポックスウイルス、喉頭気管炎ウイルス、鳥類の伝染性気
管支炎ウイルス、ガンボロウインターフィールド病ウイルス、伝染性気管支炎(
IB-H120)、ヒツジポックスウイルス、牛疫ウイルス、炭疽芽胞、サルモネラSPP
、大腸菌、またはこれらの一以上の混合物からなる群から選ばれる生ウイルスで
あり、天然に存在するウイルス、組換えウイルスまたは修飾されたウイルスの何
れかである。
【0059】 本発明の更にもう一つの好ましい態様において、前記抗原性成分は、炭疽芽胞
、サルモネラSPP、大腸菌、またはこれらの一以上の混合物からなる群から選択
され、天然に存在するもの、組換え体または修飾体の何れかである。
【0060】 本発明の更にもう一つの好ましい態様において、前記抗原性成分は生ウイルス
であり、更に、該ウイルスに対する中和抗体を含有する。
【0061】 本発明は更に、対象を疾患に対して免疫感作する方法であって:少なくとも一
つの凍結乾燥された抗原成分および溶解助剤を含有し、硬質錠剤の形態であり、
上記の疾患に対する保護を与える請求項1に記載のワクチン組成物を、希釈剤で
溶解して溶液を形成する工程と;得られた溶液を、前記疾患に対して前記対象を
免疫感作するのに有効な量で、前記対象に投与する工程とを具備する方法を提供
する。
【0062】 本発明の好ましい態様において、前記免疫感作方法の溶解工程は、前記ワクチ
ン組成物の完全な溶解によって更に特徴付けられる。
【0063】 本発明の更にもう一つの好ましい態様において、前記免疫感作方法の溶解工程
の際の完全な溶解は、組成物に対する希釈剤の比率が、組成物200mg当り希釈剤0
.5mL〜組成物400mg当り希釈剤100mLのときに生じる。
【0064】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記免疫感作方法の溶解工程は、
希釈剤と接触したときに80秒以内に生じることによって更に特徴付けられる。
【0065】 本発明のもう一つの態様において、前記投与する工程は、前記溶液を前記対象
に注射することを含む。
【0066】 本発明のもう一つの態様において、前記投与する工程は、前記溶液から形成さ
れたエアロゾルを前記対象にスプレーすることを含む。
【0067】 本発明の更にもう一つの態様において、前記投与する工程は、前記溶液を点眼
液の形態で前記対象に適用することを含む。
【0068】 本発明の更にもう一つの態様において、前記投与する工程は、前記溶液を経口
摂取により与えることを含む。
【0069】 本発明の好ましい態様において、前記免疫感作方法は鶏類である対象に適用さ
れ、また前記疾患はニューカッスル病、伝染性ファブリーキウス嚢病、家禽ポッ
クス、喉頭気管炎、鳥類の伝染性気管支炎からなる群から選択される。
【0070】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記溶液はin-ovoで前記対象に投
与される。
【0071】 本発明はまた、少なくとも一つの凍結乾燥された抗原性成分および溶解助剤を
含有するワクチン組成物を含むパッケージであって、前記ワクチン組成物は硬質
錠剤の形態であり、更に、前記抗原性成分の存在のインジケータを含むパッケー
ジを提供する。
【0072】 本発明の好ましい態様において、前記パッケージはブリスターパックである。
【0073】 本発明のもう一つの好ましい態様において、前記パッケージは滅菌シリンジで
ある。
【0074】 本発明はまた、緻密化されたワクチン組成物を含む滅菌シリンジであって、前
記ワクチン組成物は、少なくとも凍結乾燥された抗原性成分および溶解助剤を含
有する滅菌シリンジを提供する。
【0075】 本発明の一つの態様において、前記滅菌シリンジの緻密化されたワクチン組成
物は圧縮された組成物である。
【0076】 本発明の好ましい態様において、前記滅菌シリンジの圧縮されたワクチン組成
物は硬質錠剤の形態である。
【0077】 本発明は更に、対象を疾患に対して免疫感作する方法であって、緻密化された
ワクチン組成物を含む滅菌シリンジに希釈剤を加えて該シリンジの中にワクチン
溶液を形成することと、得られたワクチン溶液を前記対象に投与することとを含
む方法であって、前記ワクチン組成物は少なくとも一つの凍結乾燥された抗原性
成分および溶解助剤を含有するか、または前記滅菌シリンジの緻密化されたワク
チン組成物は圧縮された組成物として更に特徴付けられるか、または前記滅菌シ
リンジの圧縮されたワクチン組成物は硬質錠剤の形態である方法を提供する。
【0078】 本発明のワクチン組成物の溶解から得られる溶液は、如何なる適切な手段によ
って投与されてもよい。本発明による、疾患に対して対象を免疫感作する方法は
、前記ワクチン組成物によって形成された溶液を投与するために多くの方法を用
いることができる。投与方法の例は、筋肉内注射、皮下注射、静脈注射、腹腔内
注射、点眼、飲料水を介するもの、エアロゾル、または鼻スプレーである。治療
すべき動物が鳥であるとき、この鳥は孵化したばかりのひな鳥(即ち、孵化後約
1日齢)、若鳥、または熟年鳥の何れであってもよい。本発明のワクチンは、Sh
armaに付与された米国特許第4,458,630号に記載されているように、in-ovoで鳥
に投与するために有用であり得る。
【0079】 凍結乾燥され、予め力価測定された本発明のワクチン組成物は、少なくとも一
つの凍結乾燥された予め力価測定された抗原性ワクチン成分、賦形剤、および任
意に種々の添加剤で構成され、高密度の形態に緻密化または圧縮された製剤とし
て理解される。
【0080】 ここで用いる「高密度」の用語は、当該ワクチン組成物1.0g/ccよりも大きな
密度を有することを意味する。通常、当該ワクチン組成物の密度は、1.5g/ccよ
りも大きいであろう。典型的には、当該ワクチン組成物の密度範囲は、約1.5g/c
c〜2.5g/ccであろう。
【0081】 このワクチン組成物は緻密化されてもよく、圧縮されてもよく、または硬質錠
剤の形態であってもよい。
【0082】 ここで用いる「緻密化された」の用語は、ワクチン組成物が1.0g/ccよりも大
きい密度を有するが、Strong-Cobb単位(SCU)で測定したとき、およびERWEKA錠
剤硬度試験機モデルTBH20で硬さを試験したときに、測定可能な硬さをもたない
ことを意味する。
【0083】 ここで用いる「圧縮された」の用語は、ワクチン組成物が少なくとも2.0 SCU
の硬さを有することを意味し、「硬質錠剤」の用語は、ワクチン組成物が少なく
とも3.0SCUの硬さを有する錠剤または他の高密度形態であることを意味する。
【0084】 緻密化された、圧縮された、および硬質錠剤のワクチン組成物は、12mmの平坦
にベベル加工されたMANESTY F3単一パンチ、または6mmの標準凹型パンチで製造
することができる。
【0085】 硬質錠剤の形態のワクチン組成物は、最大4トンの圧力で製造された。これら
の錠剤の硬度について、上記で述べたERWEKA錠剤硬度試験機モデルTBH20で試験
したところ、全て3.0 SCUよりも大きな硬度を有することが分かった。
【0086】 通常は治療剤を伴う古典的な錠剤は、このような「錠剤」であると理解される
。しかし、それは、医薬の分野ではそれほど頻繁には使用されないものを含めて
、如何なる緻密化または圧縮化された高密度形態をも意図すると理解される。例
えば、最終用途が大容積の物質を必要とするならば、大きな「ブリケット(briqu
ette)」も適切なものであろう。
【0087】 希釈剤中で「完全に」かつ「迅速に」崩壊または溶解する製剤は、目的とする
用途が純水で使用するものではなく、溶液(例えば食塩水)または非水担体と共
に使用するものであったとしても、純水中でそのように崩壊または溶解できる製
剤であると理解される。
【0088】 「完全に溶解する」の用語によって、可溶性の成分は溶解しないまま残らない
ことが理解される。「迅速に崩壊または溶解する」の用語によって、小容量の圧
縮された凍結乾燥ワクチン組成物について大容量の水、例えば400mgの発泡性錠
剤について100mLの水が用いられたときには、崩壊または溶解は略数分以下で完
了することが理解される。希釈剤の容積が相対的に減少された場合には、この時
間は増大する。従って、同じ錠剤であっても、10mLの水では70秒を要し、2mLの
水では80秒を要することがあり得るであろう。
【0089】 上記で述べた崩壊または溶解時間は、計量された室温の水の中に攪拌せずに配
置されたときに、錠剤の溶解または崩壊のために要する時間である。
【0090】 「安定な」の用語によって、本発明の組成物は、製造の際、および商業的ワク
チンの棚置き保存のために必要な時間において、それらの(潜在的な)免疫感作
能力を維持するであろうことが理解される。
【0091】 以下の例を参照することによって示されるように、本発明によるワクチン組成
物および免疫感作方法は、以下で説明するように多くの利点を有する。
【0092】 本発明の方法を、1000回投与量のワクチン成分を含むワクチン組成物の製造に
ついて、以下で一般的に例示する。ワクチン成分の溶液はトレー内で凍結乾燥さ
れる。この乾燥された材料を粉砕する。凍結乾燥後の均一に混合されたサンプル
の力価は、該凍結乾燥物を-20℃の密閉された容器内で窒素雰囲気下に維持しな
がら測定される。凍結乾燥された材料の力価が100mg当り625ドースであると決定
されれば、この材料を圧縮したワクチン製剤当り160mgだけ計量して、正確に必
要な力価を達成するためには十分である。次いで、この材料は任意および/また
は機能的な材料と混合され、製剤を圧縮または錠剤化される。この圧縮された凍
結乾燥ワクチン製剤は、次いで、当業者に既知および/またはここに説明する方
法の何れかによってパッケージすることができる。
【0093】 賦形剤の用語は、当該ワクチン組成物の処方に使用される希釈剤または担体の
ための包括的な用語である。賦形剤には、希釈剤もしくは充填剤、バインダもし
くは接着剤、溶解助剤、潤滑剤付着防止剤、滑剤もしくは流動促進剤、着色剤、
香料、甘味剤および吸着剤が含まれ得る。
【0094】 より詳細には、錠剤充填剤は、錠剤のバルクを希釈する物質であり、主にキャ
リアとして作用する。典型的な錠剤充填剤には、硫酸カルシウム、リン酸カルシ
ウム、炭酸カルシウム、澱粉、修飾澱粉(カルボキシメチル澱粉など)、微結晶
セルロース、ラクトース、スクロース、デキストロース、マンニトール、および
ソルビトールが含まれるが、これらに限定されない。
【0095】 錠剤充填剤のレベルは、錠剤の約0〜90重量%である。
【0096】 バインダは、粉末を一緒に保持して顆粒を形成するための「糊」として作用す
る。バインダには、澱粉もしくはアカシアガム、トラガカンスおよびゼラチンの
ような天然ポリマー、またはPVP、メチル-、エチル-およびヒドロキシプロピ
ルセルロースのような合成ポリマーが含まれるが、これらに限定されない。
【0097】 バインダのレベルは、当該組成物の約0〜20重量%である。
【0098】 溶解助剤は、当該ワクチン組成物の溶解を促進する。典型的な例には、発泡剤
、崩壊剤、表面活性剤および可溶化剤が含まれるが、これらに限定されない。
【0099】 崩壊剤は、圧縮された錠剤を破壊させる。典型的な例には、澱粉、微結晶セル
ロース、精製ウール澱粉、アルギン酸、ナトリウム澱粉グリコレート、グアーガ
ム、架橋ポリビニルピロリドン(PVP)、イオン交換樹脂、並びにメチルセルロ
ース、クロスカーメロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム
およびヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース類が含まれるが
、これらに限定されない。
【0100】 溶解助剤のレベルは、当該組成物の約1〜95重量%である。
【0101】 潤滑剤は、圧縮および排出の際に、圧縮すべき材料とダイ壁との間の摩擦を低
減する。殆どの潤滑剤は水に不溶性であり、ステアリン酸塩類(マグネシウム、
カルシウムおよびナトリウム)、ステアリン酸、タルクおよびワックス類が含ま
れる。水溶性の潤滑剤には、PEG類、安息香酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、およびラウリル硫酸マグネシウ
ムが含まれる。
【0102】 潤滑剤のレベルは、当該組成物の約0〜5重量%である。
【0103】 着色剤は、美的および機能的な目的のために、錠剤形態のようなワクチン処方
剤のタイプを認識するのを補助するために添加されものであり、例えば、イスラ
エル特許第64189号の例A〜Dに開示されている色素であるが、これに限定され
ない。
【0104】 着色剤のレベルは、当該組成物の約1%未満である。
【0105】 本発明のワクチン組成物は、当業者に公知の方法、例えばH.A. Lieberman, L.
Lachman, J.B. Schwartz編の薬学的投与形態、錠剤、第二版(1989)に従って
錠剤化することができる。
【0106】 好ましい態様において、本発明の組成物は、溶解助剤として発泡剤を有するよ
うに調製された硬質錠剤である。当業者が理解するように、発泡性錠剤は、溶解
するときに適切な反応が起きて二酸化炭素および炭酸を発生するように、発泡剤
対のような塩基性成分および酸性成分を含有しなければならない。適切な発泡性
成分には、塩基性化合物の炭酸塩ファミリーおよび無機または有機の酸性化合物
が含まれる。
【0107】 塩基性化合物の炭酸塩ファミリーの中で、本発明の組成物に使用するために好
ましい発泡剤は、炭酸ナトリウム、重炭酸アトリウム、炭酸グリシン、炭酸カリ
ウム、重炭酸カリウム、クエン酸二水素カリウム、および炭酸カルシウムである
。最も好ましい塩基性化合物は重炭酸ナトリウムである。
【0108】 本発明の組成物に使用するための好ましい酸性成分は、クエン酸、アジピン酸
、酒石酸、マレイン酸、ホウ酸、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、メトキシ安息
香酸、マンデル酸、マロン酸、乳酸、ピルビン酸、グルタル酸、アスパラギン酸
、塩酸、蓚酸、サリチル酸、コハク酸、および酢酸である。最も好ましい酸性発
泡剤成分はクエン酸である。
【0109】 上記で述べた塩基性および酸性の発泡性錠剤成分に加えて、本発明の錠剤組成
物は、従来用いられている他の賦形剤を含んでいてもよい。
【0110】 本発明の錠剤組成物は、当該技術で公知の錠剤化法を使用して得られる。一般
に、本発明のために使用される錠剤化法は次のように要約される。即ち、各成分
を篩分けし、混合し、これをMANESTY F3錠剤プレスで直接圧縮して、必要な重量
、寸法および硬さの錠剤にする。
【0111】 本発明の発泡性錠剤組成物は、通常の水または単純な食塩水溶液中に溶解され
ればよい。
【0112】 抗原性ワクチン成分は、該ワクチン成分が誘導された起源である抗原(類)に
対して、免疫応答を特異的にトリガーする成分である。このような成分は、一つ
のウイルスまたは微生物を起源とするもの(組換え体を含む)、例えば抗原性リ
ポ多糖および抗原性タンパク質、または、例えば二つの異なる抗原性タンパク質
であってもよい。それらはまた、タンパク質または多糖の抗原性部分からなって
いてもよい。これらの成分は、一般にサブユニット成分と呼ばれる。幾つかの場
合、このワクチン成分は完全なウイルスまたは微生物(組換え体を含む)からな
っている。ワクチン成分は、例えばバクテリン、または生の弱毒化されたバクテ
リアもしくはウイルス、不活性化されたバクテリアもしくはウイルス、または死
んだバクテリアもしくはウイルス(何れも組換え体または修飾体を含む)である
ことができる。好ましくは、ワクチン成分は生のバクテリアもしくはウイルス(
組換え体を含む非毒性または部分的に毒性の修飾体)である。その例にはサルモ
ネラ菌、ニューカッスル病ウイルス、伝染性ファブリーキウス嚢病(Gumboro)
ウイルス、伝染性気管支炎ウイルス、仮性狂犬病ウイルス、または炭疽芽胞ワク
チンが含まれるが、これらに限定されない。
【0113】 混合ワクチン類は、種々のワクチン成分からなるワクチンである。混合ワクチ
ンもまた、二以上の異なるウイルスまたは微生物に由来する抗原性成分を含有す
る。
【0114】 より複雑な組合わせも可能である。こうして、上記で述べたタイプの一つのワ
クチン、並びにそれらの混合物は、混合ワクチンと称される。これらはまた、公
知のアジュバントの何れかを含むことができる。
【0115】 「パッケージ」は、安定な圧縮されたワクチン製剤の保存に有用な何れかのパ
ッケージであると理解される。
【0116】 該パッケージは、例えば、錠剤の包装または保存のために一般に使用されるガ
ラスもしくはプラスチック(例えば高密度ポリエチレン)の容器であるが、これ
に限定されない。使用の準備ができたワクチンを作製するには、安定な圧縮され
た凍結乾燥ワクチン製剤を希釈剤に添加して、該製剤を均一に溶解させれば十分
である。本発明の圧縮された凍結乾燥ワクチンのためのもう一つのパッケージン
グ形態は、ブリスターパックである。ブリスターパックの一例は、製剤を含む穴
の列を備えたプラスチックシート(トレイ)であり、これは好ましくは乾燥窒素
下で、アルミ箔の蓋でヒートシールされる。感受性製品のために有用なもう一つ
の種類のブリスターパックは、アルミニウム/アルミニウムブリスターと称され
、トレイおよび蓋の両者が、アルミニウムまたはアルミニウムと種々のプラスチ
ックとのラミネートに基づくものである。これは、最終ユーザが一般に使用しな
いワクチンを包装および保存するために使用される、高価で且つスペースを占め
るガラス瓶の使用を回避するであろう。
【0117】 本発明は、一以上の圧縮された凍結乾燥ワクチン組成物を、ブリスターパック
から、例えば飲料水またはエアロゾル噴霧系に使用されるバケツの水に直接添加
して、首尾よいワクチン接種を保証することを可能にする。
【0118】 これは、通常はその場で、例えば鶏舎において達成される。獣医学的ワクチン
接種もまた、雲霧法(fogging)、ベントブラシ(vent brush)、穿刺(piercin
g)、全身スプレー、または点眼によって達成することができる。同様の方法で
得られたワクチン溶液は、米国特許第5,397,569号および第5,871,748号に記載さ
れた胚のin-ovo免疫感作のための別法として使用できるであろう。
【0119】 圧縮された固体を収容するために使用できる如何なる装置も、本発明に使用で
きることは明らかである。希釈剤は水でもよく、或いは、バッファーおよびアジ
ュバントの複雑な混合物でもよい。これは主に、凍結乾燥前の溶液または圧縮前
の製剤に、何れの添加剤が添加されるかに依存する。
【0120】 公知の凍結乾燥法は、ワクチン成分(類)を含むケーキをバイアル中に生じる
。この方法は、先に述べたように空間および時間を浪費するものである。抗原性
ワクチン成分(類)が溶液のトレー内で凍結乾燥されるときは、処理の際に凍結
乾燥機中の冷プレートの全表面が利用される。加えて、崩壊が起きたり、または
凍結乾燥プロセスにおいて他の何等かの問題が生じても、材料を容易に回収する
ことができる。凍結乾燥の前に、材料が予めガラスバイアルの中に充填されると
きはそうではない。更に、当該処理のこの部分には高さを要するバイアルが含ま
れないから、冷プレートを高密度で積み上げることができる。その結果、凍結乾
燥器の能力が実質的に増大し、実際上はコンデンサの能力によってのみ制限され
る。当然の帰結として、遥かに小さい凍結乾燥器を本発明のために使用して、遥
かに大きな乾燥機でバイアル瓶を用いたときと同じ結果を達成することができる
であろう。
【0121】 従って、一つの好ましい態様において、ワクチン組成物はトレーの中で乾燥さ
れ、粉末に粉砕され、次いで錠剤化されて、最終的な溶解を補助する滅菌添加剤
と混合された滅菌済みの凍結乾燥された抗原性材料から圧縮される。次いで、こ
の滅菌された組成物は、乾燥窒素ガスの下で、水分およびガスに対する高い障壁
をもった滅菌ブリスターストリップパックの中に包装される。
【0122】 一つの好ましい態様において、凍結乾燥された材料は生の弱毒化ウイルスであ
る。
【0123】 もう一つの好ましい態様において、先に乾燥された複数のウイルス成分の組み
合わせを含む混合物が、溶解を補助する添加剤および任意に摂取のために望まし
いアジュバントと共に一つの製剤に圧縮される。
【0124】 混合ワクチンが必要な場合であれば、本発明によって提供される利点は更に顕
著である。各成分を高精度の用量で含有する混合ワクチンを達成するために、各
タイプの抗原性ワクチン成分の予め十分に力価測定された凍結乾燥物を、圧縮前
の製剤に単純に添加するだけで十分である。
【0125】 同時に、本発明は、例えば三成分または四成分のワクチンの全ての可能な種類
を保存するのに必要な、大きな保存用量の問題に対する解決策を提供する。
【0126】 混合ワクチンの凍結乾燥のために必要とされるような、凍結乾燥の前に種々の
成分を混合する代りに、各成分が別々に凍結乾燥される。従って、種々の成分を
別々に保存することができる。必要なときには、凍結乾燥された夫々の望ましい
成分の材料を適切な量だけ混合して、上記で述べたような単一の製剤にし、次い
で既述のように該混合物を圧縮およびパッキングすることによって、夫々の望ま
しい組合わせが容易に作製される。
【0127】 これにより、例えば四成分混合ワクチンの場合、必要とされる何れかの単一ワ
クチン製剤または混合ワクチン製剤を構成するために、夫々が一つの特定のワク
チンタイプの凍結乾燥材料のみを収容している四つの容器だけをストックするこ
とが可能になる。以前の方法では、夫々が予め製造された成分または混合物を含
む15種類の容器を必要とするであろう。
【0128】 更にもう一つの好ましい態様では、当該ワクチン容器は、発泡剤の対(例えば
炭酸ナトリウムおよびクエン酸)中の滅菌済み溶解助剤、滅菌済みバインダ(例
えばポリビニルピロリドン)および滅菌済み潤滑剤(例えばステアリル酒石酸ナ
トリウム、ステアリン酸マグネシウム)と混合された一以上のワクチン成分の凍
結乾燥された材料を圧縮した滅菌錠剤のような、固形剤を収容した滅菌済みブリ
スターストリップからなる。次いで、これら単一成分もしくは複数成分の製剤を
使用して、その場で、既知の力価をもった正確なワクチン溶液を容易に調製する
ことができる。ここに記載したものは、溶解助剤、バインダおよび潤滑剤の例で
あり、本発明のワクチン組成物に対する限定として解されるべきものではない。
【0129】 更にもう一つの態様では、当該ワクチン組成物および免疫感作方法は、二以上
の抗原性成分に由来する成分を含有するワクチン組成物を含む。複数の抗原性分
からの成分に基づくワクチンは、このようなワクチンの単一の投与だけで、複数
の病気に対する防御を十分に誘導するという利点を有する。各ウイルスまたは微
生物には、幾つかの異なった抗原性ワクチン組成物の何れもが含まれ得ることを
理解すべきである。
【0130】 更に別の態様では、夫々の抗原性組成物のための複数の抗原性成分を必要な正
確な比率で混合して、マレク病生ワクチン、NDV生ワクチンおよびガンボロ生
ワクチンのような、in-ovo免疫感作のために必要な複合物を形成することができ
る。従って、多成分のin-ovoワクチン製剤もまた可能である。このような組合わ
せのための投与形態は、本発明により、各疾患のための凍結乾燥された抗原性分
必要な抗体の混合物を、錠剤化助剤と共に圧縮することによって達成することが
できる。次いで、このような製剤を使用して、in-ovo接種の直前に、該製剤を規
定された条件下で必要な担体中にその場で溶解することにより、望ましいウイル
ス免疫化因子複合体を得ることができる。
【0131】 通常、このワクチン容器は、1〜10,000ドース以上のワクチンを収容すること
ができる。個々のワクチン接種のための単一ドースの容器は、人間での用途およ
び家畜での用途の両方について共通である。
【0132】 ヒトポリオウイルスワクチン、ヒト凍結乾燥チフスワクチンまたはイヌパルボ
ウイルスワクチンは、典型的には単一投与ワクチンとして処方される。なお、単
一ドースのワクチンについては、複数ドースのワクチンについて説明したのと同
様の方法が完全に適用される。
【0133】 新生児ニワトリの大きな鶏舎のワクチン接種については、伝染性気管支炎ウイ
ルスまたはNDVに対する大量ワクチン接種のために、10,000ドースのワクチン
容器を使用するのが通常の実務である。例えば伝染性のウシ鼻腔気管炎ウイルス
またはパラインフルエンザウイルスに対する畜牛のような大きな家畜のワクチン
接種のためには、10ドースのワクチン容器が通常用いられる。
【0134】 本発明に従って調製されたワクチン組成物の一つの利点は、凍結乾燥溶液中に
は適合しないかもしれない溶解助剤を、凍結乾燥後に含めることができることで
ある。これは、投与手順を迅速化する。意外にも、生弱毒化ウイルス製剤に対し
て有害であると予想されたクエン酸を発泡剤対の一部として使用することは、力
価に対して有意な影響を持たないことが見出された。
【0135】 容器のための水分障壁の完全性は、このタイプの処方と共に重要な影響を有し
ており、パッケージングにおいて有効な水分バリアが形成されることを保証する
ステップを採るべきである。ブリスターストリップ包装を用いるとき、およびク
エン酸の場合のように、選択された添加剤が、濡れているときには潜在的に不安
定化させる場合には、特にそのようなステップを採るべきである。
【0136】 本発明はまた、疾患に対して対象を免疫感作する方法であって:ワクチン組成
物を希釈剤で溶解して溶液を形成する工程(ここで、前記ワクチン組成物は少な
くとも一つの凍結乾燥された抗原性成分および溶解助剤を含有し、前記ワクチン
組成物は硬質錠剤の形態であり、また前記ワクチン組成物はこのような疾患に対
する保護を与える)と;得られた溶液を、前記疾患に対して前記対象を免疫感作
するのに有効な量で、前記対象に投与する工程とを具備する方法を提供する。
【0137】 或いは、前記凍結乾燥物は、二以上のウイルスまたは微生物に由来する抗原性
ワクチン成分を含有してもよい。
【0138】 加えて、本発明は、前記ワクチン組成物および希釈剤が一つのパッケージの中
に一緒に含まれているワクチン組成物を提供する。このような態様は、投与のた
めの液状ワクチンを形成するための溶解工程を、フィールドにおいてその場で行
うことができる免疫感作方法を可能にする。
【0139】 なお、圧縮され凍結乾燥された安定なワクチン組成物を収容するワクチンパッ
ケージまたはパックは、ワクチンの有用なパッケージングの何れであってもよい
ことが理解されるべきである。単純な形態において、該ワクチンパックは、箱の
中に説明書と共に包装されたワクチン成分を含むワクチン容器からなる。より複
雑な形態のワクチンパックにおいて、該ワクチン容器は、希釈剤およびシリンジ
を含むことができるであろう。追加の態様において、前記圧縮され凍結乾燥され
たワクチンは、滅菌条件下で密封されたシリンジの包装され、従って、この場合
には予め充填されたシリンジの内部でワクチンの溶解を行うことができる。この
方法において、予め充填されたシリンジのバッチサイズは、凍結乾燥機の中でシ
リンジが占める空間には依存しない。
【0140】 以下の例は、種々の感染性疾患に対して対象を免疫感作するために使用すると
きの、本発明のワクチン組成物の調製および能力を例示するものである。また、
種々のワクチン処方について、圧縮され凍結乾燥された錠剤形態の力価分析を用
いた安定性評価も提示される。
【0141】 これらの例は、本発明を更に例示および説明するために提示されるものであり
、如何なる点においても制限的に解釈されるべきではない。これらの例、並びに
明細書および特許請求の範囲において別に指示されない限り、全ての部およびパ
ーセンテージは重要によるものである。温度は℃によるものである。
【0142】
【実施例】
例 1 1.1 弱毒化されたニューカッスル病ウィルスVH種(これ以後NDV-V
Hとする)を含有する錠剤の調製 特異的病原体を持たない受精卵(SPF)にNDVを接種し,卵におけるND
Vウィルスの既知の調製方法に従って保温された。
【0143】 尿膜ヒツジ水液(AAF)を採取し、4000g、20分の遠心で精製した。
【0144】 バイアル中での凍結乾燥は既知の標準的方法で完全に行われた。
【0145】 錠剤は次のように調製された。
【0146】 13.2gの粉砕凍結乾燥物に対して以下のものが加えられた。
【0147】 60g重炭酸ナトリウム 42gクエン酸無水物 4.2gポリビニールピロリドンK−30 0.3gステアリン酸マグネシゥム 含有物は混合され錠剤はそれぞれ400mg重量でパンチされた。
【0148】 このように精製された各々の錠剤は44mgの凍結乾燥物を含有する。
【0149】 1.2 錠剤の分析 無作為抽出された錠剤のSPF卵における力価は評価されバイアル中の凍結乾
燥物の調整量と比較された。
【0150】
【表1】 *卵成熟量は50ユニットである。
【0151】 一つの錠剤が100mlの水に加えられて、一分以内に完全に、すなわち肉眼では
固形物の痕跡は見られない状態に、溶解された。
【0152】 一つの錠剤を10mlの水に加えたときに、溶解は70秒で完成した。
【0153】 一つの錠剤を2mlの水に加えたときに、溶解は80秒で完成した。
【0154】 1mlの水では、完全な溶解は達成されたが、この錠剤の発泡性の性質は約4分
間を要する完全溶解に関与しているとはみられない。
【0155】 1.3 包装と安定性 錠剤は塩化ポリビニール(PVC)発泡剤ストリップにパックされ、その安定
性が37℃で試験された結果、5、7および9日間に渡って比較的安定であること
が判明した。
【0156】
【表2】 4℃での貯蔵は、9ヵ月以後の錠剤の力価および色にいかなる評価可能な変化もた
らさない。
【0157】
【表3】 与えられる力価は、活性物質と同量として算定した錠剤またはバイアルにつきEI
D50単位である。
【0158】 1.4 ニワトリにおける錠剤化されたNDV-VHの能力試験
【表4】 HI=血液凝集抑制単位. A: NDV−VH錠剤は20mlの滅菌水に溶かし、0.02mlが18匹のヒヨコに点
眼でワクチン化するのに使用された。(4週間分離箱で飼育) B: 別グループのヒヨコは同時に40mlの滅菌蒸留水に溶かした錠剤化された
VHワクチンを接種された。
【0159】 C: NDV−VHバイアルが滅菌蒸留水に溶解されAと同様のウィルス濃縮
が与えられた。
【0160】 D: 非ワクチン接種対照 ワクチン接種3週間後、鳥は凝結阻害(HI)試験による抗体滴定のために採
血され、すべての実験グループはキムロン動物研究所(イスラエル動物サービス
)において 内臓型体内発生NDVが105.3EID50/1羽の濃度で筋肉注射によって投与された。
【0161】 この試験の結果は、全てのテストされたワクチンで処理された鶏に良好な保護
がなされたことを示した。
【0162】 例 2 2.1 NDH−VH含有錠剤の調製 SPF受精卵はNDVを接種され、卵にNVDウィルスを調製する既知の方法
で保温された。
【0163】 AAFが採取され4000g、20分の遠心で調製された。凍結乾燥は既知の標準的
方法で完全に実行された。
【0164】 NDV−VHウィルスはトレイの中で凍結乾燥された。乾燥粉末は低湿度で滅
菌ポリプロピレンバッグに密封し-20℃で保存した。増量する乾燥粉末を含有す
る発泡錠剤が作られた。錠剤は実験例1に詳述された方法で調製された。
【0165】
【表5】 2.2 錠剤の分析 錠剤中のNDH−VH力価(EID50)はSPF卵による滴定で得られた。
【0166】
【表6】 活性物濃度とウィルス力価の間に満足のいく直線関係が得られた。
【0167】 1つの錠剤が100mlの水に加えられたとき,溶解は1分以内で固形物は肉眼で
は痕跡も見られない程度に完成した。
【0168】 2.3 包装と安定性 錠剤はアルミニウムラミネートサシェでパックされシリンジに入れられた。
【0169】 注射可能な溶液は希釈液をシリンジに注入して、錠剤を完全に溶解することによ
って得られた。こうして作られた注射可能な錠剤は個々のワクチン接種に直接に
、あるいはより大きな容器で更に希釈した後,多数のワクチン接種に使用された
【0170】 例3 3.1 In-Ovoワクチン接種に対するニューキャスル病ウィルス(NDA)に
対する抗体を含むNDV−VHを含有する錠剤の調製 SPF受精卵にNDVが接種され、卵でNDV−VHウィルスを調製する既知
の方法に従って保温された。
【0171】 尿膜ヒツジ水液(AAF)を採取し、4000g、20分の遠心で精製した。バイア
ル中での凍結乾燥は既知の標準的方法で完全に行われ、凍結乾燥された物質が力
価された。NDVとNDAの望まれる分量が決定された。
【0172】 錠剤は次のように調製された。
【0173】 7.0gの粉砕凍結乾燥物に対して以下のものが加えられた。
【0174】 NDVに対する凍結乾燥されたハイパー免疫0.36g 13g重炭酸ナトリウム 9.1gクエン酸無水物 0.9gポリビニルピロリドンK−30 0.07gステアリン酸マグネシゥム 内容物は混合され500mgの重量でパンチされた。このように作られた各々の錠
剤は115mgの凍結乾燥されたウィルス製剤を含有する。
【0175】 3.2 錠剤の分析 一つの錠剤を100mlの水に加えたときに、溶解は2.5分以内に完成した。すなわ
ち、肉眼では固形物の痕跡は見られない状態に溶解された。
【0176】 3.3 包装 錠剤は発泡剤ストリップに包装された。
【0177】 3.4 In-OvoでのNDAを持つNDV−VH錠剤化された強力テスト 商用ブロイラーひよこにNDV−VH+NDAによるIn−Ovo接種が孵化後2
週目と4週目で接種の投与がなされた。胚は、農場において18日間の保温でIn
-ovo注射装置 (Embrex U.S.A)で注入された。錠剤は200mlのマレク病ワクチン希
釈液で溶解され、0.05mlが各々の卵に注入された。ワクチン投与されたひよこと
投与されないひよこはNDVウィルスによる混濁を避けるため分離個室に保管さ
れた。
【0178】
【表7】 2、4週めに、Kimron獣医学会(イスラエル獣医サービス)において、ひよこは、
HI検査によって抗体検出のために採血され、両方のグループは、1羽あたり105. 2 EID50のI.M.注入によって内臓器性の短潜伏期性NDVを投与された。結果は、孵
化後4週で十分な保護がひよこに提供されたことを示す。
【0179】 例 4 4.1 弱毒化されたガンボロ病ウィルス(これ以後MBと言う)を含有する
錠剤の調整 受精卵(SPF)にMBウィルスを接種し,卵におけるウィルスの既知の調製
方法に従って保温された。
【0180】 バイアル中での凍結乾燥は既知の標準的方法で完全に行われた。
【0181】 錠剤は次のように調製された。
【0182】 10.0gの粉砕凍結乾燥物に対して以下のものが加えられた。
【0183】 22.4g重炭酸ナトリウム 15.7gクエン酸無水物 1.7gポリビニールピロリドンK−30 0.1gステアリン酸マグネシゥム 含有物は混合され錠剤はそれぞれ350mg重量でパンチされた。
【0184】 このように精製された各々の錠剤は70mgの凍結乾燥物を含有する。
【0185】 4.2 錠剤の分析 無作為抽出された錠剤の力価は105.6EID50/錠と評価された。
【0186】 (103.55EID50ワクチン接種量と考えられる) 一つの錠剤を100mlの水に加えたとき、溶解は一分以内に完成した。すなわち
、肉眼では固形物の痕跡は見られない状態にまで溶解された。
【0187】 発泡錠剤とバイアルにおけるウィルス滴定
【表8】 *同量の免疫感作材料に調製した。
【0188】 4.3 包装と安定性 錠剤は塩化ポリビニル(PVC)ブリスターストリップにパックされ、その安
定性は37℃で試験された。
【0189】
【表9】 例 5 5.1 鳥禽ポックス生ウィルスを含む発泡錠剤の調製 SPF受精卵に鳥禽ポックスウィルスが接種され、卵でウィルスを調製する既
知の方法に従って保温された。
【0190】 胚としょう膜を採取しウィルスはホモジナイズによって抽出された。
【0191】 凍結乾燥は既知の方法で完全に行われた。
【0192】 700mgの錠剤が実験例1で詳述された方法に従って調製された。
【0193】 各々の錠剤は140mgの凍結乾燥物を含有する。
【0194】 5.2 錠剤の分析 各々の錠剤の力価はSPF卵で評価され、106.25EID50/錠剤であることがわか
った。一つの錠剤が100mlの水に加えられて、2分以内に完成、すなわち肉眼で
は固形物の痕跡は見られない状態に、溶解された。
【0195】 例 6 6.1 喉頭気管炎(鳥禽)生ウィルスを含む発泡錠剤の調製 受精卵(SPF)に喉頭気管炎ワクチンウィルスを接種し,卵におけるウィル
スの既知の調製方法に従って保温された。胚としょう膜を採取しウィルスはホモ
ジナイズによって抽出された。
【0196】 凍結乾燥は既知の方法で完全に行われた。700mgの錠剤が実験例1で詳述され
た方法に従って調製された。
【0197】 各々の錠剤は140mgの凍結乾燥物を含有する。各々の錠剤の力価はSPF卵の
なかで評価され105.53 EID50であることが判明した。
【0198】 例 7 7.1 感染性気管支炎にわとり生ウィルスを含む発泡錠剤の調製 受精卵(SPF)に炎症性気管支炎にわとりウィルスを接種し,卵におけるウ
ィルスの既知の調製方法に従って保温された。胚としょう膜を採取しウィルスは
ホモジナイズによって抽出された。
【0199】 凍結乾燥は既知の方法で完全に行われた。700mgの錠剤が実験例1で詳述され
た方法に従って調製された。
【0200】 各々の錠剤は140mgの凍結乾燥物を含有する。
【0201】 7.2 錠剤の分析 各々の錠剤の力価はSPF卵のなかで評価され106.15EID50であることが判明
した。
【0202】 例 8 8.1 ガンボロウインターフィールド(鳥禽)生ウィルスを含有する発泡錠
剤の調製 受精卵(SPF)にガンボロウインターフィールド(鳥禽)生ウィルスを接種
し,卵におけるウィルス繁殖の既知の調製方法に従って保温された。
【0203】 胚としょう膜を採取しウィルスはホモジナイズによって抽出された。
【0204】 凍結乾燥は既知の方法で完全に行われた。700mgの錠剤が実験例1で詳述され
た方法に従って調製された。
【0205】 各々の錠剤は140mgの凍結乾燥物を含有する。
【0206】 8.2 錠剤の分析 各々の錠剤の力価はSPF卵のなかで評価され106.28EID50であることが判明
した。
【0207】 例 9 9.1 感染性気管支炎(IB−HI20)+NDV−VH(鳥禽)生ウィル
スを含む発泡錠剤の調製 受精卵(SPF)にIB−HI20又はNDV−VH病ウィルスを接種し,卵
におけるウィルス繁殖の既知の調製方法に従って保温された。
【0208】 尿膜ヒツジ水液(AAF)を採取し、4000g、20分の遠心で精製した。
【0209】 凍結乾燥は既知の方法で完全に行われた。700mgの錠剤が実験例1で詳述され
た方法に従って調製された。
【0210】 各々の錠剤は140mgの凍結乾燥物を含有する。
【0211】 9.2 錠剤の分析 一つの錠剤が100mlの水に加えられて、一分以内に完全に、すなわち肉眼では
固形物の痕跡は見られない状態に、溶解された。
【0212】 各々の錠剤の力価はSPF卵のなかで評価され、IB−HI20とNDV−V
H(鳥禽)に対して105.80EID50/錠剤と105.50EID50/錠剤であることが判明した
【0213】 例10 10.1 ヒツジポックス生ウィルスを含む発泡錠剤の調製 ウィルス繁殖はプラスティックローラー中で成育されたヴェロ細胞でなされた
【0214】 凍結乾燥は既知の方法に従って行われた。
【0215】 700mgの錠剤が実験例1で詳述された方法に従って調製された。
【0216】 各々の錠剤は140mgの凍結乾燥物を含有する。
【0217】 10.2 錠剤の分析 各々の錠剤の力価は105.85TCID50/錠剤と評価された。
【0218】 ヒツジポックスワクチンのウィルスはヴェロ細胞で滴定された。
【0219】 例11 11.1 リンダーペスト生ワクチンウィルス(キャスル)を含有する発泡錠
剤の調製 ウィルス繁殖はプラスティックローラー中で成育されたヴェロ細胞でなされた
【0220】 凍結乾燥は既知の方法に従って行われた。
【0221】 700mgの錠剤が実験例1で詳述された方法に従って調製された。
【0222】 各々の錠剤は140mgの凍結乾燥物を含有する。
【0223】 11.2 錠剤の分析 各々の錠剤の力価は104.1TCID50/錠剤と評価された。
【0224】 リンダーペストワクチンのウィルスはヴェロ細胞で滴定された。
【0225】 11.3ワクチン組成物のカラーコーディング イスラエル特許番号第46189号は、生体組織に対して安全性を持ち、ウイルス
の生存も損なわない異なる色素で染色されたカラーコーディングされた家禽に対
するウイルスワクチンを開示した。それぞれのワクチンはそれぞれ異なった色素
でカラーコーディングされる。適当な色素としては、たとえば、アマランス赤色
素、タルトラジン黄色素、インジゴカルミン青色素またはそれらのいずれかの混
合物で独特の色合いを生じたものなどがある。
【0226】 様々な異なるタイプのワクチンを異なったコンストラクトをもつ色で色付けす
るプロセス(すなわち、カラーコーディング)は、鶏集団を一つの意図されたワ
クチンとは異なるタイプのワクチンで免疫することによって、実際に免疫しよう
とした病気に対して無保護の鶏達をさらすことによって農業従事者によってなさ
れる間違いに有用である。そうした間違いはもしあったとしても通常手後れ状態
(Too late)で発見され、多くのケースでは、農業従事者にとっては深刻な財政的
損失および打撃に加えて、ワクチンそのものに対する不平となる。しかしながら
、それ自身は安全な化学的色素は、ウイルスワクチンと組み合わせられるといく
つかの問題と危険を惹起する。
【0227】 家禽のワクチン接種は、生ウイルスの培養が最終産物に含まれるところの生ウ
イルスワクチンの使用ということを含んでいるし、生ウイルスは非常に繊細で容
易に退化するので、技術的問題がたくさん含まれている。異なる着色剤および色
素は化学的に活性で、すなわちそれらは酸化したり化学的に還元したりする。生
きたウイルスはPH条件、温度、放射、異なる金属イオンおよびその他の環境の
変化に非常に敏感であり、それらが接触した化合物によって影響される。メチレ
ン青またはフクシン赤、アニリン色素などの色素化合物は、ウイルスに毒性を持
ち、おそらくそれらを注入された鶏や七面鳥に問題を起こす可能性がある。した
がって、接触した時にウイルスの生存を損なわず生組織中での使用が安全である
ような色素を選択する必要がある。現在養鶏産業で使用されている4種のもっと
も一般的で重要なワクチンを特定するために、4種のカラーが選ばれた。すなわ
ち、lentogenic種、またはイスラエルではコマロフchick種と呼ばれるが、での
ニューキャッスル病ワクチンを同定するために赤の色素;コマロフーハイファあ
るいは”pullet”種のニューキャッスル病ワクチンを同定するための黄色素;ラ
リンゴトラカイテスワクチンを同定とるための青色素;鳥禽ポックスワクチンを
同定するための緑色調。
【0228】 イスラエル特許番号第46189号で開示されたように、様々な濃度のこうした色
素が試され、最終的な容器に注入され乾燥(凍結乾燥)される前に、直接湿ワク
チンと混合された。これらの色素がワクチンを損なわないことを確認するためい
くつかの試験がなされた。
【0229】 異なる色素添加されたワクチンのバッチが、冷蔵庫での冷却やその他の貯蔵条
件下に置かれ繰り返しウイルス濃度を証明する滴定が実行された。色素無添加ワ
クチンの充分な対照実験が、すべての色素添加ワクチンの試験と平行して実施さ
れた。色素添加ワクチンは、その効果が生きた鳥類で直接見られるかどうかも試
験された。この実験で使用された4つのタイプのワクチンと4つの色素すべてを
用いた繰り返し試験は、これがウイルス滴定結果には悪い影響を持たないことを
示した。生きた鳥類での注入実験と、その他の方法によるウイルスワクチンの投
与、たとえば飲料水を通したもの、皮膚を通したはりつけ方法(鳥禽ポックスワ
クチン)、vent-brush法(喉頭気管炎ワクチン)などは、色素は鳥に有害な影響
は持たないことを示し、筋肉注射で注入した場合は、組織に再吸収され36時間
以内に完全に消失することが分かった。イスラエル特許番号第46189号は生後1
日目から市場に出荷される日までこうした色素添加ワクチンを与えた農場のいく
つかの群での試験結果を開示した。これらの鶏は市場に出荷されても色素に関す
る問題は生じなかった。
【0230】 イスラエル特許番号第46189号によった開示された発明のさらなる詳細は、以
下に示される実験例との関連で容易に理解されるし、それらの例はカラーコード
されたワクチン処方をこの分野の熟練者が使用できるように例示として選択され
たのであって、本発明になんらの制限を与えるものではない。
【0231】 例 A アマランス赤色素は、ビネランドニュキャッスル“chick”ワクチンと混合す
るために、濃縮色素液を作って調製された。この濃縮液は4リットルの蒸留水中
に溶解した145ク゛ラムの乾燥色素粉末を含有する。この濃縮色素溶液は調製後すぐ に20psi、20分間熱滅菌され、暗所で密封ガラス瓶中に保存された。この濃縮色
素溶液は1、33%の濃度でビネランドニュキャッスル“chick”ワクチンに添加され
た。
【0232】 色素無添加対照と比較された色素添加ワクチンの滴定結果は以下のようであっ
た。
【0233】 凍結乾燥後2週目の滴定 無添加 109.0 EID50/ml 添加 109.5 EID50/ml 加速滴定 無添加 109.1 EID50/ml 添加 109.3 EID50/ml 凍結乾燥後30日目の滴定 無添加 109.16 EID50/ml 添加 109.3 EID50/ml 凍結乾燥後3ヶ月目の滴定 無添加 108.86 EID50/ml 添加 109.3 EID50/ml 凍結乾燥後6ヶ月目の滴定 試料のみ 添加 109.16 EID50/ml。
【0234】 例 B タルトラジン黄色素は、ビネランドニュキャッスルpullet種ワクチン(メソジ
ェニック・ハイファーコマロフ種)と混合するために、濃縮色素液を作って調製
された。この濃縮液は3リットルの蒸留水中に溶解した200グラムの乾燥色素
粉末を含有する。この濃縮色素溶液は調製後すぐに20psi、20分間熱滅菌され、
暗所で密封ガラス瓶中に保存された。この濃縮色素溶液は3%の濃度でビネラン
ドニュキャッスルpulletワクチンに添加された。
【0235】 色素無添加対照と比較された色素添加ワクチンの滴定結果は以下のようであっ
た。
【0236】 レギュラーワクチンの滴定結果 109.4EID50 / ml 色素添加試料の滴定結果 108.8 凍結乾燥後37°C保温7日目の滴定 無添加 108.3 EID50/ml 添加 108.8 EID50/ml 凍結乾燥後39日目の滴定 無添加 108.66 EID50/ml 添加 108.9 EID50/ml 凍結乾燥後93日目の滴定 無添加 108.66 EID50/ml 添加 108.66 EID50/ml 凍結乾燥後7.5ヶ月目の滴定 無添加 108.53 EID50/ml 添加 108.76 EID50/ml。
【0237】 例 C インジゴカルミン青色素は、ビネランド注入ラリンゴトラカイティスワクチン
と混合するために、濃縮色素液を作って調製された。
【0238】 この濃縮液は3リットルの蒸留水中に溶解した200ク゛ラムの乾燥色素粉末を含有 する。この濃縮色素溶液は調製後すぐに20psi、20分間熱滅菌され、暗所で密封ガ
ラス瓶中に保存された。この濃縮色素溶液は3%の濃度でビネランド注入ラリン
ゴトラカイティスワクチンに添加された。
【0239】 色素無添加対照と比較された色素添加ワクチンの滴定結果は以下のようであっ
た。
【0240】 凍結乾燥後3週目の滴定 無添加 105.3 EID50/ml 添加 106.46 EID50/ml 加速滴定 無添加 105.0 EID50/ml 添加 104.0 EID50/ml 凍結乾燥後30日目の滴定 無添加 106.0 EID50/ml 添加 105.0 EID50/ml 凍結乾燥後3ヶ月目の滴定 無添加 105.66 EID50/ml 添加 105.5 EID50/ml 凍結乾燥後7ヶ月目の滴定 無添加 105.5 EID50/ml 添加 105.6 EID50/ml (これらは色素添加、無添加に対して幾分異常な滴定ドロップであり、加速バッ
チは加速滴定に関しての1logドロップは、多分バッチ中の高湿度を示している
結果である)。
【0241】 例 D P(Poxから)とコードされた緑色調は、インジゴカルミンおよびタルトラジ
ン色素の混合で得られ、ビネランド鳥禽ポックスワクチンとの混合に使用された
。3リットルの蒸留水中に100ク゛ラムの乾燥色素粉末が溶解された。
【0242】 実験例2および3と同様な方法が使用され、この溶液は3%の濃度で最終フク
ローポックスワクチンに添加された。
【0243】 色素無添加対照と比較された色素添加ワクチンの滴定結果は以下のようであっ
た。
【0244】 凍結乾燥後7日目の滴定 無添加対照 105.6 EID50/ml 添加ワクチン 105.5 EID50/ml 3ヶ月目の滴定 無添加対照 105.4 EID50/ml 添加ワクチン 105.5 EID50/ml 6ヶ月目の滴定 無添加対照 105.35 EID50/ml 添加ワクチン 105.4 EID50/ml 9ヶ月目の滴定 無添加対照 103.1 EID50/ml 添加ワクチン 105.3 EID50/ml 上記の詳述は、この分野の技術を持つ人が本発明をどのように実行するかにつ
いて教示するためのもので、明確な変更、変法のすべてを記述することを意図し
たものではなく、それは当業者には読んで明らかになるであろう。しかしながら
、そうした明白なすべての変更、変法は今回の発明の範囲に含まれており、それ
は特許請求の範囲によって定義される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 9/20 A61K 9/20 39/02 39/02 39/12 39/12 39/17 39/17 39/215 39/215 39/265 39/265 39/275 39/275 39/395 39/395 S 47/04 47/04 47/12 47/12 A61P 31/04 A61P 31/04 31/12 31/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C076 AA11 AA25 AA30 AA37 AA48 BB01 BB11 BB24 BB25 BB27 BB31 BB38 CC06 CC32 CC35 DD25B DD25E DD43B DD43E FF06 FF33 FF63 FF66 FF68 GG06 GG14 GG47 4C085 AA03 AA04 AA13 BA11 BA21 BA24 BA59 BA80 BA82 BA85 BA86 CC07 CC08 DD62 DD84 DD86 DD88 GG01 GG08 GG10

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの凍結乾燥した抗原性成分および溶解助剤を
    含有してなる、安定な圧縮されたワクチン組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、前記圧縮された
    ワクチン組成物は硬質錠剤の形態である組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、完全かつ迅速に
    水に溶解する組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、滅菌されている
    組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、前記溶解助剤は
    発泡剤もしくは一対の発泡剤、崩壊剤、表面活性剤または可溶化剤である組成物
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のワクチン組成物であって、前記溶解助剤は
    一対の発泡剤である組成物。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のワクチン組成物であって、前記一対の発泡
    剤は塩および酸を含む組成物。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のワクチン組成物であって、前記酸はクエン
    酸であり、前記塩は重炭酸塩である組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、前記凍結乾燥さ
    れた成分は当該組成物の80重量%以下である組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、前記組成物は
    希釈剤と接触したときに80秒以内で完全に溶解することを特徴とするワクチン。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のワクチン組成物であって、前記完全な
    溶解は、組成物に対する希釈剤の比率が、組成物200mg当り希釈剤0.5mL〜組成物
    400mg当り希釈剤100mLのときに生じる組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、前記組成物の
    安定性は、37℃で5日後の力価喪失が、109.7EID50/mLと109.2EID50/mLの間の差
    以下であることを特徴とする組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載のワクチンであって、前記組成物の安定性
    は、4℃で9月後の力価喪失が109.7EID50/mLと109.3EID50/mLの間の差以下である
    ことを特徴とする組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、更に、バイン
    ダおよび潤滑剤を含有する組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、水中において
    完全且つ迅速に崩壊する組成物。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、前記活性物質
    は、使用前に凍結温度以下の乾燥窒素雰囲気下で維持された、予め力価測定され
    た凍結乾燥物である組成物。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、前記抗原性成
    分は、完全なウイルスまたは完全な微生物である組成物。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、前記抗原性成
    分は、生バクテリアまたは生ウイルスである組成物。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のワクチン組成物であって、更に、抗原
    性成分の存在を示すインジケータを含有する組成物。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のワクチン組成物であって、前記インジ
    ケータが色素である組成物。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載のワクチン組成物であって、前記抗原性成
    分がリポ多糖またはタンパク質である組成物。
  22. 【請求項22】 請求項18に記載のワクチン組成物であって、前記抗原性
    成分は、ニューカッスル病ウイルス、ニューカッスル病VH株、伝染性ファブリー
    キウス嚢病ウイルス、家禽ポックスウイルス、喉頭気管炎ウイルス、鳥類の伝染
    性気管支炎ウイルス、ガンボロウインターフィールド病ウイルス、伝染性気管支
    炎(IB-H120)、ヒツジポックスウイルス、牛疫ウイルス、またはこれらの一以
    上の混合物からなる群から選ばれる生ウイルスであり、天然に存在するウイルス
    、組換えウイルスまたは修飾されたウイルスの何れかである組成物。
  23. 【請求項23】 請求項18に記載のワクチン組成物であって、前記抗原性
    成分は、炭疽芽胞、サルモネラSPP、大腸菌、またはこれらの一以上の混合物か
    らなる群から選択され、天然に存在するもの、組換え体または修飾体の何れかで
    あるる組成物。
  24. 【請求項24】 請求項18に記載のワクチン組成物であって、前記抗原性
    成分は生ウイルスであり、更に、該ウイルスに対する中和性抗体を含有する組成
    物。
  25. 【請求項25】 対象を疾患に対して免疫感作する方法であって: (a)上記の疾患に対する保護を与える請求項1に記載のワクチン組成物を、
    希釈剤で溶解して溶液を形成する工程と; (b)得られた溶液を、前記疾患に対して前記対象を免疫感作するのに有効な
    量で、前記対象に投与する工程とを具備する方法。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の方法であって、前記溶解工程が、前記
    ワクチン組成物の完全な溶解を特徴とする方法。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の方法であって、前記完全な溶解は、組
    成物に対する希釈剤の比率が、組成物200mg当り希釈剤0.5mL〜組成物400mg当り
    希釈剤100mLのときに生じる方法。
  28. 【請求項28】 請求項25に記載の方法であって、前記完全な溶解は、希
    釈剤と接触したときに80秒以内に生じる方法。
  29. 【請求項29】 請求項25に記載の方法であって、前記投与する工程は、
    前記溶液を前記対象に注射することを含む方法。
  30. 【請求項30】 請求項25に記載の方法であって、前記投与する工程は、
    前記溶液から形成されたエアロゾルを前記対象にスプレーすることを含む方法。
  31. 【請求項31】 請求項25に記載の方法であって、前記投与する工程は、
    前記溶液を点眼液の形態で前記対象に適用することを含む方法。
  32. 【請求項32】 請求項25に記載の方法であって、前記投与する工程は、
    前記溶液を経口摂取により与えることを含む方法。
  33. 【請求項33】 請求項25に記載の方法であって、前記対象は鳥類であり
    、前記疾患はニューカッスル病、伝染性ファブリーキウス嚢病、家禽ポックス、
    喉頭気管炎、鳥類の伝染性気管支炎、ガンボロウインターフィールド病、伝染性
    気管支炎(IB-H120)からなる群から選択される方法。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の方法であって、前記溶液はin-ovoで前
    記対象に投与される方法。
  35. 【請求項35】 請求項1または19に記載のワクチン組成物を含むパッケ
    ージ。
  36. 【請求項36】 前記パッケージがブリスターパックである、請求項35に
    記載のパッケージ。
  37. 【請求項37】 前記パッケージが滅菌シリンジである、請求項35に記載
    のパッケージ。
  38. 【請求項38】 緻密化されたワクチン組成物を含む滅菌シリンジであって
    、前記ワクチン組成物は、少なくとも凍結乾燥された抗原性成分および溶解助剤
    を含有する滅菌シリンジ。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載のシリンジであって、前記緻密化された
    ワクチン組成物は圧縮された組成物であるシリンジ。
  40. 【請求項40】 請求項39に記載のシリンジであって、前記圧縮されたワ
    クチン組成物は硬質錠剤の形態であるシリンジ。
  41. 【請求項41】 対象を疾患に対して免疫感作する方法であって、請求項3
    8、39、または40に記載のシリンジに希釈剤を加えて該シリンジの中にワク
    チン溶液を形成することと、得られたワクチン溶液を前記対象に投与することと
    を含む方法。
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