JP2003505247A - 微細な穴をあける方法 - Google Patents
微細な穴をあける方法Info
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Abstract
(57)【要約】
本方法は、多層基板(5)特にプリント回路板に微細な穴をあけるのに用いられる。この多層基板はXYテーブル(6)によって描画光学系(4)の下を動かされ、またこの多層基板によって光源(1)特にレーザのスポットを生じる。加工時間をこの方法によって短縮するもので、また好ましくは基板に対する材料の欠点を補償する。このために、加工位置に対応して同時に、スポットの位置を可動式のミラーの内部で変化させることと、特に干渉計(9、11)を用いて基板位置の決定を行うことと、適切な装備をもつコンピュータシステム(16)を用いて、基板位置に対応する信号であってかつテーブルシステムの実際位置に関する信号を処理すること、その際コンピュータシステム(16)には、好ましくはすべての穿孔穴座標と、穿孔穴直径のような補助的情報を、特に表の形で提供することとを提案する。
Description
【0001】
パルスレーザ光、たとえば周波数逓倍Nd−YAGレーザの紫外光またはCO 2
レーザの赤外光を、電子プリント回路板製造用の材料に穴をあけるのに用いる
ことができる。
ことができる。
【0002】
使用される光源および光学系のパラメータ、たとえばレーザ出力、パルス幅、
スポットサイズは一般に知られている。現在の加工システムは基本的に、光学的
要件に対応する光学的構造の下で、加工すべき基板を位置決めするXYテーブル
からなる。この光学的構造は次の2つの課題を遂行する。1.基板を加工するた
め、強いパルスレーザスポットを必要とされる位置に生じさせること、2.位置
を決定するため、先行する製造ステップで設けられた指定の基板マーキングを検
出することの2つである。このステップは、電子カメラと、適切な装備をもつコ
ンピュータシステムとからなる画像処理システムが必要であり、このコンピュー
タシステムは、カメラの信号から所望の位置情報を求める。全体として、指定さ
れたマーキングに対する基板の穴の位置の精度は、テーブルシステムの位置決め
精度、光学ビーム形成システムおよび光学測定システムのスポット位置決め精度
によって決まる。現代のプリント回路板は、導体および絶縁材の複数の層からな
るが、個々の製造ステップで材料ゆがみ(Materialverzuge)が
生じ、そのため穴あけパターンを基板のそれぞれのゆがみに適合させる必要があ
る。このために、ここでもテーブルシステムおよび投射光学系には、非常に高度
な測定精度と位置決め精度が必要である。経済的な理由から、全体としても個々
の穴あけについても、加工時間をできるだけ少なく抑えることが絶対必要である
。プリント回路板の用途または技術に応じて、穴は10分の数mmから下は50
μmまでの直径を遵守しなければならない。レーザビームのスポット直径は、典
型的な紫外レーザ加工システムの場合約25μmであるが、個々の処理段階(以
下では「ショット」と呼ぶ)が順次行われることによって、それを逸脱する穴直
径を生じることは避けられない。適切に選択されたコース、多くの場合らせん形
のコースに沿って何回もショットを行う材料除去を、「ニブリング(nibbl
ing)」と呼ぶ。この方法は任意の穴直径を作ることができるが、非常に時間
がかかるという欠点がある。ショットあたりのエネルギー消費量は、処理される
材料に強く依存することから、処理方法を最適化することができる。レーザパル
スあたり十分なエネルギーを使用できるならば、次のような場合大きなスループ
ットの増加を得ることができる。すなわち「ニブリング」法の代わりに、適切で
より大きなスポット直径を選択し、ただ1回のショットによって、所望の穴直径
を得るに必要な材料除去を実現する場合である。ここに新たに紹介する方法の原
理は、加工に使用されるレーザビームのスポット直径を非常に短時間で変化させ
、それによって様々に異なる直径の穴の形態を1動作で作り出すことができるこ
とに基づいている。
スポットサイズは一般に知られている。現在の加工システムは基本的に、光学的
要件に対応する光学的構造の下で、加工すべき基板を位置決めするXYテーブル
からなる。この光学的構造は次の2つの課題を遂行する。1.基板を加工するた
め、強いパルスレーザスポットを必要とされる位置に生じさせること、2.位置
を決定するため、先行する製造ステップで設けられた指定の基板マーキングを検
出することの2つである。このステップは、電子カメラと、適切な装備をもつコ
ンピュータシステムとからなる画像処理システムが必要であり、このコンピュー
タシステムは、カメラの信号から所望の位置情報を求める。全体として、指定さ
れたマーキングに対する基板の穴の位置の精度は、テーブルシステムの位置決め
精度、光学ビーム形成システムおよび光学測定システムのスポット位置決め精度
によって決まる。現代のプリント回路板は、導体および絶縁材の複数の層からな
るが、個々の製造ステップで材料ゆがみ(Materialverzuge)が
生じ、そのため穴あけパターンを基板のそれぞれのゆがみに適合させる必要があ
る。このために、ここでもテーブルシステムおよび投射光学系には、非常に高度
な測定精度と位置決め精度が必要である。経済的な理由から、全体としても個々
の穴あけについても、加工時間をできるだけ少なく抑えることが絶対必要である
。プリント回路板の用途または技術に応じて、穴は10分の数mmから下は50
μmまでの直径を遵守しなければならない。レーザビームのスポット直径は、典
型的な紫外レーザ加工システムの場合約25μmであるが、個々の処理段階(以
下では「ショット」と呼ぶ)が順次行われることによって、それを逸脱する穴直
径を生じることは避けられない。適切に選択されたコース、多くの場合らせん形
のコースに沿って何回もショットを行う材料除去を、「ニブリング(nibbl
ing)」と呼ぶ。この方法は任意の穴直径を作ることができるが、非常に時間
がかかるという欠点がある。ショットあたりのエネルギー消費量は、処理される
材料に強く依存することから、処理方法を最適化することができる。レーザパル
スあたり十分なエネルギーを使用できるならば、次のような場合大きなスループ
ットの増加を得ることができる。すなわち「ニブリング」法の代わりに、適切で
より大きなスポット直径を選択し、ただ1回のショットによって、所望の穴直径
を得るに必要な材料除去を実現する場合である。ここに新たに紹介する方法の原
理は、加工に使用されるレーザビームのスポット直径を非常に短時間で変化させ
、それによって様々に異なる直径の穴の形態を1動作で作り出すことができるこ
とに基づいている。
【0003】
請求項1に記載の本発明を、下記に添付の図1〜10を用いて、より詳細に説
明する。
明する。
【0004】
図1において、1は光源として用いられるレーザ、たとえば周波数3倍化Nd
−YAGレーザである。このレーザは、制御コンピュータ16のスタート信号が
レーザ電子装置18に到着するとただちに、持続期間約10〜20ns、エネル
ギー約10−4ジュールという短くて非常に強い光パルスを放射する。レーザが
放射した光20は、可変ビーム拡幅光学系2に入射する。出力ビーム21の直径
は、コマンドユニット17を介して、コンピュータ16が設定した拡幅比に従っ
て変化する(詳細は図4、5または6に)。ビーム偏向ユニット3に入射する光
は、コントロールユニット14の制御信号に従って、2つの偏向ユニットを経由
して導かれるので(図7、8および9)、出射ビーム22は、調節可能な入射角
度で(XおよびY方向に別々に制御可能)対物レンズ4に入射する。この対物レ
ンズは、平面波として入射する光を、加工される基板5上の光の点(以下「スポ
ット」という)として結像する。スポットが描画ウィンドウ23より下で基板5
に当たるXY位置は、対物レンズへの入射角度と対物レンズの焦点距離に依存す
る(図2)。α<8mradという小さい偏向角の場合(図2の24)、次の式
に従い、変位および描画ウィンドウとして約2〜4mmを得る(図2の25)。
−YAGレーザである。このレーザは、制御コンピュータ16のスタート信号が
レーザ電子装置18に到着するとただちに、持続期間約10〜20ns、エネル
ギー約10−4ジュールという短くて非常に強い光パルスを放射する。レーザが
放射した光20は、可変ビーム拡幅光学系2に入射する。出力ビーム21の直径
は、コマンドユニット17を介して、コンピュータ16が設定した拡幅比に従っ
て変化する(詳細は図4、5または6に)。ビーム偏向ユニット3に入射する光
は、コントロールユニット14の制御信号に従って、2つの偏向ユニットを経由
して導かれるので(図7、8および9)、出射ビーム22は、調節可能な入射角
度で(XおよびY方向に別々に制御可能)対物レンズ4に入射する。この対物レ
ンズは、平面波として入射する光を、加工される基板5上の光の点(以下「スポ
ット」という)として結像する。スポットが描画ウィンドウ23より下で基板5
に当たるXY位置は、対物レンズへの入射角度と対物レンズの焦点距離に依存す
る(図2)。α<8mradという小さい偏向角の場合(図2の24)、次の式
に従い、変位および描画ウィンドウとして約2〜4mmを得る(図2の25)。
【0005】
δx=α・F (1)
基板上のスポットの直径(図2の27)は、入射するビームの直径(図2の26
)に依存する。
)に依存する。
【0006】
d=1.21・λ・F/D (2)
ここで
δx=描画ウィンドウに対するスポット位置
α=入射角
F=対物レンズの焦点距離
d=スポットの直径
λ=使用された光の波長
D=入射ビームの直径
ビーム拡幅が小さい場合は、基板上には大きいスポットが得られ、拡幅が大き
い場合は光は強く集束され、得られるスポット直径と基板の穴の直径は小さくな
る。
い場合は光は強く集束され、得られるスポット直径と基板の穴の直径は小さくな
る。
【0007】
加工される基板5を、XYテーブル上に適切な手段によって、たとえば真空吸
引またはクランピング装置によって固定する。XYテーブル上には基板と同じ高
さに、2つの干渉計ミラー、すなわちXミラー7とYミラー10を置く。干渉計
測定ヘッド、すなわちX測定ヘッド9およびY測定ヘッド11を用いて、XYテ
ーブルのその時点の位置を高い解像度と速度で測定する。干渉計システムの信号
は、テーブル位置決め電子装置13にもビーム偏向制御ユニット14にも供給さ
れる。位置決めユニット13は、テーブルの駆動ユニットを制御して、コンピュ
ータ16が指定したコースまたは位置が得られるようにする。最後に画像撮影装
置と処理ユニット15について述べる。図3の画像撮影ユニットは、一種の照明
装置つき顕微鏡に相当し、光源29、照明光路30、対物レンズ31、電子カメ
ラ32、これに前置された集光レンズ33からなる。このカメラの信号は、ロー
カルな画像処理コンピュータ34に導かれる。この画像撮影装置の光路は、加工
用光路と平行に配置されているので、XYテーブルの移動によって、基板全体を
カメラ対物レンズ31の下に運ぶことができ、これにより画像処理コンピュータ
を測定目的に用いることができる。
引またはクランピング装置によって固定する。XYテーブル上には基板と同じ高
さに、2つの干渉計ミラー、すなわちXミラー7とYミラー10を置く。干渉計
測定ヘッド、すなわちX測定ヘッド9およびY測定ヘッド11を用いて、XYテ
ーブルのその時点の位置を高い解像度と速度で測定する。干渉計システムの信号
は、テーブル位置決め電子装置13にもビーム偏向制御ユニット14にも供給さ
れる。位置決めユニット13は、テーブルの駆動ユニットを制御して、コンピュ
ータ16が指定したコースまたは位置が得られるようにする。最後に画像撮影装
置と処理ユニット15について述べる。図3の画像撮影ユニットは、一種の照明
装置つき顕微鏡に相当し、光源29、照明光路30、対物レンズ31、電子カメ
ラ32、これに前置された集光レンズ33からなる。このカメラの信号は、ロー
カルな画像処理コンピュータ34に導かれる。この画像撮影装置の光路は、加工
用光路と平行に配置されているので、XYテーブルの移動によって、基板全体を
カメラ対物レンズ31の下に運ぶことができ、これにより画像処理コンピュータ
を測定目的に用いることができる。
【0008】
ユニット13〜18は、異種バスシステム19を介して互いに接続されている
。画像処理ユニット15とビーム偏向制御ユニット14には、より大きなデータ
量を交換させたいので、これらに平行するデータバスを介して中央の制御コンピ
ュータ16と接続している。
。画像処理ユニット15とビーム偏向制御ユニット14には、より大きなデータ
量を交換させたいので、これらに平行するデータバスを介して中央の制御コンピ
ュータ16と接続している。
【0009】
請求項2に記載する処理動作の手順を説明する。
【0010】
基板5はXYテーブル6に固定されており、穿孔穴座標が描画ウィンドウ23
の下に位置するように、描画光学系4の下で位置決めされる。XYテーブル6が
座標XTisch,YTischに移動し、ビーム偏向ユニット3が対物レンズ
4とともに、式(2)に従ってスキャン領域δx、δyを持つ場合、次の領域に
ある座標のすべての穴を加工することができる。
の下に位置するように、描画光学系4の下で位置決めされる。XYテーブル6が
座標XTisch,YTischに移動し、ビーム偏向ユニット3が対物レンズ
4とともに、式(2)に従ってスキャン領域δx、δyを持つ場合、次の領域に
ある座標のすべての穴を加工することができる。
【0011】
XTisch−δx<X Bohrung<XTisch+δx (3)
YTisch−δy<Y Bohrung<YTisch+δy
ここでTischはテーブル、Bohrungは穴を表す。
【0012】
ビーム偏向ユニット3に対する制御信号は、コンピュータ16が、穿孔穴基準
座標とテーブル座標から計算する。両者の座標数値は、干渉計の基本ユニット(
以下では「ティック(Tick)」と称する)に供給される。このティックのサ
イズは、干渉計の作動原理と使用される光の波長とに依存する。波長約λHeN e ≒633nmの光を放射する、HeNeレーザを使用するのが典型的である。
これからたとえばティックサイズ約λHeNe/16≒40nmのティックサイ
ズが得られる。位置決め動作の後、XYテーブルは次の座標にある。
座標とテーブル座標から計算する。両者の座標数値は、干渉計の基本ユニット(
以下では「ティック(Tick)」と称する)に供給される。このティックのサ
イズは、干渉計の作動原理と使用される光の波長とに依存する。波長約λHeN e ≒633nmの光を放射する、HeNeレーザを使用するのが典型的である。
これからたとえばティックサイズ約λHeNe/16≒40nmのティックサイ
ズが得られる。位置決め動作の後、XYテーブルは次の座標にある。
【0013】
XTisch ist=XTisch soll+εx (4)
YTisch ist=YTisch soll+εy
ここでistは実際値、sollは基準値を表す。
またεxおよびεyは、このテーブルシステムの静的な位置誤差を表す。
【0014】
XAblenk=XBohrung−XTisch soll−εx (5)
YAblenk=YBohrung−YTisch soll−εy
ここでAblenkは偏向を表す。
【0015】
したがって計算された数値、XAblenkおよびYAblenkは、このテ
ーブルシステムの位置誤差を補償する。そして次の結果が得られるが XAblenk=XBohrung−XTisch ist (6) YAblenk=YBohrung−YTisch ist これはまず整数値としてティックユニットに供給される。しかしビーム偏向ユニ
ットを制御するため、一般にはアナログ電圧、たとえば0〜10ボルトのものを
必要とし、コンピュータからロードされデジタル−アナログ変換器ユニットから
この電圧を得る。このユニットの出力電圧と書き込まれる数値には固定された割
り当てがある。したがって計算されたこのビーム偏向の数値は、再スケーリング
の必要がある。このスケーリング操作には、プログラム制御されてコンピュータ
内で行われる場合、計算容量を追加する必要がある。ビーム偏向ユニットの制御
電圧とそこに生じる偏向の間の非線形的な関係が加わるならば、必要とされる計
算操作は高速のコンピュータによってのみ可能となり、これは不経済である。こ
の理由から請求項5では、偏向ユニットの制御ユニット14内部に固定配線され
た電子装置ユニットによって、スケーリング操作を行う(図10)。図10は、
ビーム偏向チャンネル制御のための基本的ユニットを示し、これはX軸に対する
ものもY軸に対するものも同一に構成されている。準備動作を1回行い、そのと
きスケーリング表をメモリ73にロードする。コンピュータはこのため所望のア
ドレスを、入力レジスタとして動作するアップ/ダウンカウンタ72に、そして
対応するデータをアクセス制御装置75に書き込む。この段階ではD/A変換器
74は停止状態となっている。スケーリング操作を実行するために、コンピュー
タは計算されたXAblenkまたはYAblenk数値を位置カウンタに入れ
る。位置カウンタの出力はメモリ73をアドレス指定する。メモリから読み取ら
れた数値は、デジタル/アナログ変換器74に転送され、ビーム偏向ユニット3
の制御電圧を決定する。可能ないずれの入力数値に対しても、メモリ73にはス
ケーリング済みの出力値がスタンバイされなければならない。式(6)から得た
偏向値の範囲は、光学的に可能な偏向範囲に限定される。メモリ73におけるア
ドレス長さを20ビットと想定するならば、220≒1000000の値をファ
イルすることができる。ティックのサイズが40nmの場合、約40mmの最大
偏向範囲が得られる。アドレス領域は容易に拡張できるので、100mm以上の
作業領域が可能であるが、実際には光学領域に限られる。
ーブルシステムの位置誤差を補償する。そして次の結果が得られるが XAblenk=XBohrung−XTisch ist (6) YAblenk=YBohrung−YTisch ist これはまず整数値としてティックユニットに供給される。しかしビーム偏向ユニ
ットを制御するため、一般にはアナログ電圧、たとえば0〜10ボルトのものを
必要とし、コンピュータからロードされデジタル−アナログ変換器ユニットから
この電圧を得る。このユニットの出力電圧と書き込まれる数値には固定された割
り当てがある。したがって計算されたこのビーム偏向の数値は、再スケーリング
の必要がある。このスケーリング操作には、プログラム制御されてコンピュータ
内で行われる場合、計算容量を追加する必要がある。ビーム偏向ユニットの制御
電圧とそこに生じる偏向の間の非線形的な関係が加わるならば、必要とされる計
算操作は高速のコンピュータによってのみ可能となり、これは不経済である。こ
の理由から請求項5では、偏向ユニットの制御ユニット14内部に固定配線され
た電子装置ユニットによって、スケーリング操作を行う(図10)。図10は、
ビーム偏向チャンネル制御のための基本的ユニットを示し、これはX軸に対する
ものもY軸に対するものも同一に構成されている。準備動作を1回行い、そのと
きスケーリング表をメモリ73にロードする。コンピュータはこのため所望のア
ドレスを、入力レジスタとして動作するアップ/ダウンカウンタ72に、そして
対応するデータをアクセス制御装置75に書き込む。この段階ではD/A変換器
74は停止状態となっている。スケーリング操作を実行するために、コンピュー
タは計算されたXAblenkまたはYAblenk数値を位置カウンタに入れ
る。位置カウンタの出力はメモリ73をアドレス指定する。メモリから読み取ら
れた数値は、デジタル/アナログ変換器74に転送され、ビーム偏向ユニット3
の制御電圧を決定する。可能ないずれの入力数値に対しても、メモリ73にはス
ケーリング済みの出力値がスタンバイされなければならない。式(6)から得た
偏向値の範囲は、光学的に可能な偏向範囲に限定される。メモリ73におけるア
ドレス長さを20ビットと想定するならば、220≒1000000の値をファ
イルすることができる。ティックのサイズが40nmの場合、約40mmの最大
偏向範囲が得られる。アドレス領域は容易に拡張できるので、100mm以上の
作業領域が可能であるが、実際には光学領域に限られる。
【0016】
上記の方法では、テーブルシステムは1加工フィールドにつき1回位置決め動
作を行わなければならないので、大面積の基板の場合得られる処理量が少ない。
これを避けるために、このテーブルシステムを連続的に移動させることができる
が、その際、動的誤差を補償しなければならない(請求項3)。連続的にテーブ
ルを移動させるときは、同じ基板箇所を複数回加工できるように、レーザスポッ
トを基板の移動に追従させなければならない。テーブルシステムが速度vxおよ
びvyで動くと、レーザビームは次の式に従って、時間に依存して偏向されなが
ら追随しなければならない。
作を行わなければならないので、大面積の基板の場合得られる処理量が少ない。
これを避けるために、このテーブルシステムを連続的に移動させることができる
が、その際、動的誤差を補償しなければならない(請求項3)。連続的にテーブ
ルを移動させるときは、同じ基板箇所を複数回加工できるように、レーザスポッ
トを基板の移動に追従させなければならない。テーブルシステムが速度vxおよ
びvyで動くと、レーザビームは次の式に従って、時間に依存して偏向されなが
ら追随しなければならない。
【0017】
XAblenk(t)=XBohrung−XTisch ist,T0−
vx・t (7) YAblenk(t)=YBohrung−YTisch ist,T0−
vy・t この偏向値は、静的部分と、その時々のテーブル速度で決まる成分から構成さ
れる。この静的部分は、穿孔される穴の座標と選択可能なテーブル座標にのみ依
存する。この動作方法により、テーブル6とそれとともに基板5が、ある1つの
必ずしも一定ではない速度で、たとえばY軸に沿って動く。コンピュータ16は
必要な偏向値を計算し、それを最大可能数値と比較する。この数値が十分に小さ
いならば、すなわち穿孔穴座標が加工ウィンドウに現れると、ただちに式7から
静的部分を次のように計算し、カウンタ72にロードする。
vx・t (7) YAblenk(t)=YBohrung−YTisch ist,T0−
vy・t この偏向値は、静的部分と、その時々のテーブル速度で決まる成分から構成さ
れる。この静的部分は、穿孔される穴の座標と選択可能なテーブル座標にのみ依
存する。この動作方法により、テーブル6とそれとともに基板5が、ある1つの
必ずしも一定ではない速度で、たとえばY軸に沿って動く。コンピュータ16は
必要な偏向値を計算し、それを最大可能数値と比較する。この数値が十分に小さ
いならば、すなわち穿孔穴座標が加工ウィンドウに現れると、ただちに式7から
静的部分を次のように計算し、カウンタ72にロードする。
【0018】
XStart=XBohrung−XTisch ist,T0 (8)
YStart=YBohrung−YTisch ist,T0
動的誤差v・tは、カウンタ72で干渉計信号をカウントすることにより補償さ
れる。テーブル速度がたとえばY方向に100mn/s、干渉計解像度すなわち
ティックサイズが約40nmの場合、かつ平均的時間間隔が約400nsの場合
、毎秒約2.5・106のカウント信号が、干渉計11からYカウンタ72に供
給される。したがってこのカウンタの出力は、Y軸に対して連続して変化する偏
向値を表し、請求項5に従って再スケーリングされ、ビーム偏向ユニット3を制
御するために用いられる。両移動軸に対して同じ構造の偏向制御装置(図10)
を備えるので、ベクトルとしての移動方向は制限されない。カウンタ72は、X
、Yいずれの方向に対しても同じく、アップ/ダウンカウンタとして設計されて
いるので、動的誤差が正のものも負のものも補償することができる。したがって
テーブルシステムの移動方式は自由に選択可能であり、処理量を増加するため最
適化できる。
れる。テーブル速度がたとえばY方向に100mn/s、干渉計解像度すなわち
ティックサイズが約40nmの場合、かつ平均的時間間隔が約400nsの場合
、毎秒約2.5・106のカウント信号が、干渉計11からYカウンタ72に供
給される。したがってこのカウンタの出力は、Y軸に対して連続して変化する偏
向値を表し、請求項5に従って再スケーリングされ、ビーム偏向ユニット3を制
御するために用いられる。両移動軸に対して同じ構造の偏向制御装置(図10)
を備えるので、ベクトルとしての移動方向は制限されない。カウンタ72は、X
、Yいずれの方向に対しても同じく、アップ/ダウンカウンタとして設計されて
いるので、動的誤差が正のものも負のものも補償することができる。したがって
テーブルシステムの移動方式は自由に選択可能であり、処理量を増加するため最
適化できる。
【0019】
本発明のこれまでの説明では、穿孔穴座標が固定された数値であることを前提
条件とした。特に多層基板は、製造中に様々な処理ステップを通過しなければな
らないので、正確さは極めて限られたものとなる。異なる層の穴の位置は上下一
致しているので、指定された位置決め公差を超えることは許されない。しかし穿
孔穴座標が固く保持されるならば、すなわちその時点で加工される基板に依存す
ることなく保持されるならば、それは可能であろう。材料挙動が完全に知られて
いて、処理段階にいかなる変動も生じないならば、穿孔穴座標を前もって修正し
ておくことも可能であろう。しかし処理パラメータと材料パラメータは変動を免
れないので、それに対応して小さい基板に対してのみ事前修正は有効である。事
前修正を行っても残留誤差は一般に基板の大きさに比例するので、この方法を大
きな基板に用いることはできない。基板のゆがみを動的に修正することにより(
請求項4)、このような制約を克服できる。この新しい方法の最初の段階は基板
の測定である。この基板には、その基準座標がわかるようなマーキング、すなわ
ちアライメントマークが施してなければならない。このマーキングはたとえば先
行する加工段階で施しておき、場合によってはカメラシステム15によって光学
的に測定できるよう露出させなければならない。利用できるマーキングの個数に
応じて、様々な誤差またはゆがみを検出し、補償することができる。基板の測定
はまず、テーブル座標系に対するマーキングの絶対座標を決定することを意味す
る。このため、このアライメントマークがカメラシステム15の視野に現れるよ
うに、テーブル6は基板5を位置決めする。付属する画像処理コンピュータは、
視野の中心の座標を求める。絶対座標は、ディスプレイ座標すなわちスケーリン
グされた像点間隔と、干渉計測定ヘッド9および11で測定されたテーブル座標
との加算によって得られる。1つのマーキングを測定すれば、使用されたテーブ
ル座標系を変位させて、この座標系を基板上の考えられた座標系と合致させるこ
とが可能となる。しかしこの合致は、基板のゆがみのため、測定されたただ1つ
のマーキングに対してのみ得られる。もう1つのマーキングを測定して、基準位
置と比較すれば、テーブルの移動方向に対して可能な次のような基板のねじれと
、 φ=(YistMark1−YistMark2)/(XistMark1 −XistMark2)(9) 1つの軸における次のような長手方向ゆがみが検出される。 ζx=(XistMark1−XistMark2)/(XsollMar k1 −XsollMark2) (10) 式9および10においては、2つのマーキングが同じ高さすなわち同じY座標に
、かつ基板の左右の周縁にあることを前提としている。これは一般的な場合とし
てそうである必要はなく、またそのためこの方法が変更されるものではないが、
オフセットが知られているのであれば、それをこれらX方向およびY方向におい
て式中に考慮しなければならない。さらにアライメントマークを利用できるなら
ば、それを測定して、式10と同様にしてY方向における長手方向ゆがみを求め
るのに用いる。または平均値を求めて測定精度を改善するのに用いる。最初の段
階、すなわち重ね合わせ誤差(Auflagefehler)のパラメータ化と
基板ゆがみの測定が終了した後、これら影響の補償が加工動作中に行われる。こ
の場合、特に複数チップ(Nutz)を含む基板に対しては、全般的な重ね合わ
せ誤差と局部的な誤差を、すなわち各チップごとに別々に決定可能なパラメータ
を区別する。全般的な重ね合わせ誤差は、テーブル座標系の並進移動と回転によ
って補償される。局部的なゆがみの影響、および基板全体に対して生じることが
ある個別のチップの回転または並進移動を補償するため、いずれのチップに対し
ても別々に穿孔穴座標を変換しなければならない。
条件とした。特に多層基板は、製造中に様々な処理ステップを通過しなければな
らないので、正確さは極めて限られたものとなる。異なる層の穴の位置は上下一
致しているので、指定された位置決め公差を超えることは許されない。しかし穿
孔穴座標が固く保持されるならば、すなわちその時点で加工される基板に依存す
ることなく保持されるならば、それは可能であろう。材料挙動が完全に知られて
いて、処理段階にいかなる変動も生じないならば、穿孔穴座標を前もって修正し
ておくことも可能であろう。しかし処理パラメータと材料パラメータは変動を免
れないので、それに対応して小さい基板に対してのみ事前修正は有効である。事
前修正を行っても残留誤差は一般に基板の大きさに比例するので、この方法を大
きな基板に用いることはできない。基板のゆがみを動的に修正することにより(
請求項4)、このような制約を克服できる。この新しい方法の最初の段階は基板
の測定である。この基板には、その基準座標がわかるようなマーキング、すなわ
ちアライメントマークが施してなければならない。このマーキングはたとえば先
行する加工段階で施しておき、場合によってはカメラシステム15によって光学
的に測定できるよう露出させなければならない。利用できるマーキングの個数に
応じて、様々な誤差またはゆがみを検出し、補償することができる。基板の測定
はまず、テーブル座標系に対するマーキングの絶対座標を決定することを意味す
る。このため、このアライメントマークがカメラシステム15の視野に現れるよ
うに、テーブル6は基板5を位置決めする。付属する画像処理コンピュータは、
視野の中心の座標を求める。絶対座標は、ディスプレイ座標すなわちスケーリン
グされた像点間隔と、干渉計測定ヘッド9および11で測定されたテーブル座標
との加算によって得られる。1つのマーキングを測定すれば、使用されたテーブ
ル座標系を変位させて、この座標系を基板上の考えられた座標系と合致させるこ
とが可能となる。しかしこの合致は、基板のゆがみのため、測定されたただ1つ
のマーキングに対してのみ得られる。もう1つのマーキングを測定して、基準位
置と比較すれば、テーブルの移動方向に対して可能な次のような基板のねじれと
、 φ=(YistMark1−YistMark2)/(XistMark1 −XistMark2)(9) 1つの軸における次のような長手方向ゆがみが検出される。 ζx=(XistMark1−XistMark2)/(XsollMar k1 −XsollMark2) (10) 式9および10においては、2つのマーキングが同じ高さすなわち同じY座標に
、かつ基板の左右の周縁にあることを前提としている。これは一般的な場合とし
てそうである必要はなく、またそのためこの方法が変更されるものではないが、
オフセットが知られているのであれば、それをこれらX方向およびY方向におい
て式中に考慮しなければならない。さらにアライメントマークを利用できるなら
ば、それを測定して、式10と同様にしてY方向における長手方向ゆがみを求め
るのに用いる。または平均値を求めて測定精度を改善するのに用いる。最初の段
階、すなわち重ね合わせ誤差(Auflagefehler)のパラメータ化と
基板ゆがみの測定が終了した後、これら影響の補償が加工動作中に行われる。こ
の場合、特に複数チップ(Nutz)を含む基板に対しては、全般的な重ね合わ
せ誤差と局部的な誤差を、すなわち各チップごとに別々に決定可能なパラメータ
を区別する。全般的な重ね合わせ誤差は、テーブル座標系の並進移動と回転によ
って補償される。局部的なゆがみの影響、および基板全体に対して生じることが
ある個別のチップの回転または並進移動を補償するため、いずれのチップに対し
ても別々に穿孔穴座標を変換しなければならない。
【0020】
XBohrung=Gxx・XDesign+Gxy・YDesign+G xz
YBohrung=Gyx・XDesign+Gyy・YDesign+G yz
(11)
ここでDesignは「設計」を表す。
変換パラメータGijの数値は、測定されたゆがみパラメータから計算される。
【0021】
請求項4に記載する本方法の要点は、関連するゆがみパラメータすべてを把握
後、理想的な設計座標の中にある穿孔穴座標を、加工段階の間に実際のテーブル
座標系に変換し、その際1つの基板上の複数チップに対するパラメータの変動を
考慮し、それにより記憶場所のための費用と、そこに生じる計算操作、比較操作
を最小限に抑えることである。
後、理想的な設計座標の中にある穿孔穴座標を、加工段階の間に実際のテーブル
座標系に変換し、その際1つの基板上の複数チップに対するパラメータの変動を
考慮し、それにより記憶場所のための費用と、そこに生じる計算操作、比較操作
を最小限に抑えることである。
【0022】
本発明による装置の経済的運用を可能にするためには、処理量を最大としなけ
ればならない。すなわち1つの穴あたりの加工時間を最小限にしたい。穴をあけ
るのに必要な材料除去は、基板表面におけるエネルギー密度に依存する。レーザ
が比較的弱いとき、相応の材料除去を達成するため、レーザビームを強く集束し
なければならない。ただしこの場合、レーザを1回作動しただけでは、穴の直径
が設計上求められる穴直径より小さくなる。複数の加工段階で構成すると非常に
多くの時間を要するが、スポット直径を穴直径に適合できる場合はこれを避ける
ことができる。請求項6および7に記載する発明は、ビーム拡幅を調節すること
により、スポットサイズを迅速に調節できる。図4に、ビーム直径を段階的に調
節するための配置の原理的構成を示した(請求項6)。この配置は対になって配
置された拡幅レンズからなり、レンズの間隔はその焦点距離の合計に相当し、特
に平行する光束は次のような固定された拡幅を受ける。
ればならない。すなわち1つの穴あたりの加工時間を最小限にしたい。穴をあけ
るのに必要な材料除去は、基板表面におけるエネルギー密度に依存する。レーザ
が比較的弱いとき、相応の材料除去を達成するため、レーザビームを強く集束し
なければならない。ただしこの場合、レーザを1回作動しただけでは、穴の直径
が設計上求められる穴直径より小さくなる。複数の加工段階で構成すると非常に
多くの時間を要するが、スポット直径を穴直径に適合できる場合はこれを避ける
ことができる。請求項6および7に記載する発明は、ビーム拡幅を調節すること
により、スポットサイズを迅速に調節できる。図4に、ビーム直径を段階的に調
節するための配置の原理的構成を示した(請求項6)。この配置は対になって配
置された拡幅レンズからなり、レンズの間隔はその焦点距離の合計に相当し、特
に平行する光束は次のような固定された拡幅を受ける。
【0023】
F1/F2=D1/D2 (12)
ここで、
F1=入力レンズの焦点距離
F2=出力レンズの焦点距離
D1=入力におけるビーム直径
D2=出力におけるビーム直径
光路の切り替えによって複数の固定された拡幅を選択できる。切り替えは検流
計ミラー35および36によって行う。拡幅レンズ対の平行取り付けを可能にす
るには、補助ミラーが必要である。無段階の拡幅変化を可能にするため、もう1
つの光学システムを用いる(図5)。このシステムは、2つのアクティブなミラ
ーエレメント41および42からなる。入射する平行光線は、凸面鏡42で反射
した後拡散する。凹面鏡41で反射した後、この光はふたたび下記の条件で平行
となる。
計ミラー35および36によって行う。拡幅レンズ対の平行取り付けを可能にす
るには、補助ミラーが必要である。無段階の拡幅変化を可能にするため、もう1
つの光学システムを用いる(図5)。このシステムは、2つのアクティブなミラ
ーエレメント41および42からなる。入射する平行光線は、凸面鏡42で反射
した後拡散する。凹面鏡41で反射した後、この光はふたたび下記の条件で平行
となる。
【0024】
a=f3+f4 (13)
ここで
a=ミラーの間隔
f3=凹面鏡の焦点距離
f4=凸面鏡の焦点距離
D3=ミラーより前におけるビーム直径
D4=可変拡幅後のビーム直径
この配置の前後のビーム直径比については、(12)同様次の式が成立する。
【0025】
f3/f4=D3/D4 (14)
適切な入射角を選択することにより、レーザビームをミラー対で複数回反射さ
せることができる。ビーム直径は、いずれの通過の際も式(14)に従って拡幅
されるので、レーザビームに対する全体的作用は増加する。総拡幅は次により得
られる。 Daus=Dein・(f3/f4)N (15) ここで Daus=可変拡幅後のビーム直径 Dein=可変拡幅前のビーム直径 N=反射の回数
せることができる。ビーム直径は、いずれの通過の際も式(14)に従って拡幅
されるので、レーザビームに対する全体的作用は増加する。総拡幅は次により得
られる。 Daus=Dein・(f3/f4)N (15) ここで Daus=可変拡幅後のビーム直径 Dein=可変拡幅前のビーム直径 N=反射の回数
【0026】
たとえばN=8を達成する場合、総拡幅として係数2を得るには、拡幅約10
%、すなわちD3/D4=f3/f4≒1.1で十分である。請求項6、図4に
記載するような冪数2に段階付けされたビーム拡幅と組み合わせて、ビーム直径
と基板上スポットサイズの無段階選択が可能である。切り替え、すなわちビーム
直径の調節は、一方では図4に記載する配置において、検流計回転ミラーに対す
る制御信号を変化させて行い、レーザビームはもう1つのレンズ対を経由して導
かれる。他方ではそれと平行して、アクティブなミラー対の制御電圧を変化させ
る(図5)。
%、すなわちD3/D4=f3/f4≒1.1で十分である。請求項6、図4に
記載するような冪数2に段階付けされたビーム拡幅と組み合わせて、ビーム直径
と基板上スポットサイズの無段階選択が可能である。切り替え、すなわちビーム
直径の調節は、一方では図4に記載する配置において、検流計回転ミラーに対す
る制御信号を変化させて行い、レーザビームはもう1つのレンズ対を経由して導
かれる。他方ではそれと平行して、アクティブなミラー対の制御電圧を変化させ
る(図5)。
【0027】
アクティブなミラー対の焦点距離は、加えられた電圧と、いくつかの材料係数
および選択された運転条件に依存する。安定していて特に再現可能な動作形態を
維持するため、本発明では1つの制御回路がアクティブなミラーの制御電圧を制
御する(請求項8)。図6は、アクティブなミラーによるビーム拡幅測定に使用
される光路を示す。光源たとえば半導体レーザ43を出発し、ピンホール44、
コリメータレンズ45、円形絞り46により、平行な光束が生成される。この光
束は、ビームスプリッタ47によって、基準ビームと測定ビームに分割される。
測定ビームはミラー47によって、出力ビームと平行に、アクティブなミラー4
1と42を経由して導かれる。このビームは、出口で2つの補助ミラー49およ
び50によって送り返されるので、このミラー配置を2回通過する。これらのア
クティブなミラーが正しく制御されているならば、測定ビームは入射軸と平行に
、かつ規定された間隔だけオフセットされて、これらのミラーを離れる。これら
2つのパラメータは、2つのセンサに測定ビームと基準ビームが結像することに
より検知される。ビームスプリッタ52によって両者のビームは分割される。両
者のビームはまず、補助ミラー51およびコリメータレンズ53を経由して、ラ
インセンサ57に点として結像する。測定ビームが基準ビームに平行でなくなっ
たら、ラインセンサ上の2つの像点は合致しなくなる。ビームスプリッタ52に
よって分離された各ビームは半円形の絞り54を照明する。この絞りは、レンズ
55によってもう1つのラインセンサ56に結像する。このセンサの出力信号の
プロフィールから、測定ビームと基準ビームの平行オフセットを決定できる。こ
の測定信号を準備し、実際値信号としてコンピュータ58で用いる。この実際値
信号を用いて、求められた基準値に対応する信号を制御電子装置のために計算す
る。
および選択された運転条件に依存する。安定していて特に再現可能な動作形態を
維持するため、本発明では1つの制御回路がアクティブなミラーの制御電圧を制
御する(請求項8)。図6は、アクティブなミラーによるビーム拡幅測定に使用
される光路を示す。光源たとえば半導体レーザ43を出発し、ピンホール44、
コリメータレンズ45、円形絞り46により、平行な光束が生成される。この光
束は、ビームスプリッタ47によって、基準ビームと測定ビームに分割される。
測定ビームはミラー47によって、出力ビームと平行に、アクティブなミラー4
1と42を経由して導かれる。このビームは、出口で2つの補助ミラー49およ
び50によって送り返されるので、このミラー配置を2回通過する。これらのア
クティブなミラーが正しく制御されているならば、測定ビームは入射軸と平行に
、かつ規定された間隔だけオフセットされて、これらのミラーを離れる。これら
2つのパラメータは、2つのセンサに測定ビームと基準ビームが結像することに
より検知される。ビームスプリッタ52によって両者のビームは分割される。両
者のビームはまず、補助ミラー51およびコリメータレンズ53を経由して、ラ
インセンサ57に点として結像する。測定ビームが基準ビームに平行でなくなっ
たら、ラインセンサ上の2つの像点は合致しなくなる。ビームスプリッタ52に
よって分離された各ビームは半円形の絞り54を照明する。この絞りは、レンズ
55によってもう1つのラインセンサ56に結像する。このセンサの出力信号の
プロフィールから、測定ビームと基準ビームの平行オフセットを決定できる。こ
の測定信号を準備し、実際値信号としてコンピュータ58で用いる。この実際値
信号を用いて、求められた基準値に対応する信号を制御電子装置のために計算す
る。
【0028】
本発明の説明の最後にビーム偏向ユニットについて述べたい。請求項2および
3に記載の発明は、迅速で正確なビーム偏向を必要とする。そのためには下記の
方法が適当である。
3に記載の発明は、迅速で正確なビーム偏向を必要とする。そのためには下記の
方法が適当である。
【0029】
本発明に必要なビーム偏向を行うには、拡幅されたレーザビームを、互いに垂
直に配置された2つの検流計ミラー(請求項9)を経由して導く(図9)。この
ミラー位置を再現する実際値信号は、偏向制御ユニット14で用いられ、検流計
駆動装置68または70によりミラー69および71の向きを調節して、請求項
2の静的位置誤差が補償されるか、またはミラーに追跡させて、請求項3の動的
位置誤差が消えるようにする。この検流計ミラーは大きな偏向範囲を許容するが
、その構造上の理由から描画対物レンズ4まで長い間隔を必要とする。小さい偏
向角度で動作できる場合には、請求項10のピエゾミラーがビーム偏向に適して
いる(図7)。圧電駆動装置60または62は、必要なビーム偏向を得るため、
スキャンミラー61または63を傾ける。2軸ピエゾミラーを使用する場合、理
想的なテレセントリック光路を実現できる。
直に配置された2つの検流計ミラー(請求項9)を経由して導く(図9)。この
ミラー位置を再現する実際値信号は、偏向制御ユニット14で用いられ、検流計
駆動装置68または70によりミラー69および71の向きを調節して、請求項
2の静的位置誤差が補償されるか、またはミラーに追跡させて、請求項3の動的
位置誤差が消えるようにする。この検流計ミラーは大きな偏向範囲を許容するが
、その構造上の理由から描画対物レンズ4まで長い間隔を必要とする。小さい偏
向角度で動作できる場合には、請求項10のピエゾミラーがビーム偏向に適して
いる(図7)。圧電駆動装置60または62は、必要なビーム偏向を得るため、
スキャンミラー61または63を傾ける。2軸ピエゾミラーを使用する場合、理
想的なテレセントリック光路を実現できる。
【0030】
ピエゾミラーだけでも位置決めは明らかに早くなるが、求められる基準位置の
コンピュータ出力と、ミラーのそれに対応する実際位置到達との間に明らかなタ
イムラグが生じる。音響工学的デフレクタがビーム偏向を生じるならば、位置決
め時間は明らかに短くなる(請求項11、図8)。この偏向を行うには、結晶6
4または66内で音波により回折格子を生成する。偏向角は回折格子の空間的密
度に比例し、したがって制御信号の周波数変化(約100〜200MHz)によ
って無段階で調節できる。この制御信号はトランスデューサ65または67を介
して供給される。この方法の場合、時間的制約となるのは、結晶の充時間(約3
0μs、ただし結晶の大きさ約20mm、典型的な音速約600m/sの場合)
だけなので、この装置は迅速で精密なビーム偏向を得るのに最適である。
コンピュータ出力と、ミラーのそれに対応する実際位置到達との間に明らかなタ
イムラグが生じる。音響工学的デフレクタがビーム偏向を生じるならば、位置決
め時間は明らかに短くなる(請求項11、図8)。この偏向を行うには、結晶6
4または66内で音波により回折格子を生成する。偏向角は回折格子の空間的密
度に比例し、したがって制御信号の周波数変化(約100〜200MHz)によ
って無段階で調節できる。この制御信号はトランスデューサ65または67を介
して供給される。この方法の場合、時間的制約となるのは、結晶の充時間(約3
0μs、ただし結晶の大きさ約20mm、典型的な音速約600m/sの場合)
だけなので、この装置は迅速で精密なビーム偏向を得るのに最適である。
【図1】
本発明による装置の一実施形態を示す図である。
【図2】
光路の概略図である。
【図3】
画像処理ユニットの概略図である。
【図4】
検流計ミラーを使用する、図1の装置に用いられている制御可能なビーム拡幅
の原理図である。
の原理図である。
【図5】
アクティブなミラーエレメントに基づく無段階調節可能なビーム拡幅の原理図
である。
である。
【図6】
アクティブなミラーを用いてビーム拡幅を測定、制御するための光路での原理
図である。
図である。
【図7】
圧電駆動式で調節可能なミラーを使用する、図1の装置に用いられる可変なビ
ーム位置決めの原理図である。(ピエゾスキャナをベースとする偏向ユニット)
ーム位置決めの原理図である。(ピエゾスキャナをベースとする偏向ユニット)
【図8】
音響光学的デフレクタを使用する、図1の装置に用いられる可変なビーム位置
決めの原理図である。(音響光学的デフレクタをベースとする偏向ユニット)
決めの原理図である。(音響光学的デフレクタをベースとする偏向ユニット)
【図9】
検流計駆動による調節可能なミラーを使用する、図1の装置に用いられる可変
なビーム位置決めの原理図である。(検流計スキャナをベースとする偏向ユニッ
ト)
なビーム位置決めの原理図である。(検流計スキャナをベースとする偏向ユニッ
ト)
【図10】
偏向ユニットの制御の原理図である。
1 レーザ光源
2 可変的なビーム拡幅装置
3 偏向ユニット
4 対物レンズ
5 基板
6 XYテーブル
7 X干渉計ミラー
8 X方向の駆動ユニット
9 X干渉計
10 Y干渉計ミラー
11 Y干渉計
12 Y方向の駆動ユニット
13 XYテーブル制御装置
14 偏向ユニットの制御装置
15 対物レンズと照明装置を備える電子カメラ
16 コンピュータ
17 可変的ビーム拡幅装置のための制御装置
18 レーザ制御装置
19 ヘテロジニアスなシステムバス
20 レーザの出力ビーム
21 可変的拡幅後のビーム
22 スキャン機能ビーム
23 対物レンズの主平面
24 入射角
25 変位
26 入射ビームの直径
27 スポットサイズ
28 対物レンズの焦点距離
29 光源
30 照明光路
31 対物レンズ
32 電子カメラ
33 集光レンズ
34 画像処理コンピュータ
35 入力検流計回転ミラー
36 出力検流計回転ミラー
37 補助ミラーE
38 補助ミラーA
39 拡幅レンズE
40 拡幅レンズA
41 アクティブな凹面鏡
42 アクティブな凸面鏡
43 光源、たとえば半導体レーザ
44 ピンホール
45 コリメータレンズ1
46 円形絞り
47 ビームスプリッタ 30%
48 45°ミラー1
49 45°ミラー2
50 45°ミラー3
51 45°ミラー4
52 ビームスプリッタ50%
53 コリメータレンズ2
54 半円形絞り
55 結像レンズ
56 位置決め検出器1、たとえばCCD列
57 位置決め検出器2、たとえばCCD列
58 測定電子装置&コンピュータ
59 アクティブなミラーのための制御電子装置
60 X軸用ピエゾスキャナ
61 スキャンミラーX
62 Y軸用ピエゾスキャナ
63 スキャンミラーY
64 X偏向用AOD結晶
65 音波の入射面
66 Y偏向用AOD結晶
67 音波の入射面
68 X軸用検流計スキャナ
69 スキャンミラー
70 Y軸用検流計スキャナ
71 スキャンミラー
72 ロード可能なアップ/ダウンカウンタ
73 メモリ
74 デジタル/アナログ変換器
75 アクセス制御装置
76 偏向ユニットの基準値電圧
77 干渉計信号
78 アドレスバス
79 データバス
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年10月4日(2001.10.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 微細な穴をあける方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、請求項1のプレアンブルに記載の微細な穴をあける方法と、さらに
は請求項12のプレアンブルに記載の微細な穴をあける装置とに関する。
は請求項12のプレアンブルに記載の微細な穴をあける装置とに関する。
【0002】
EP−A−0884128からは、前記の種類の微細な穴をあける方法と装置
が知られている。この場合XYテーブルの上に基板が配置されて、このテーブル
は、XおよびY座標に沿って所望の加工位置に位置決め可能であり、その際コン
ピュータシステムを用いて、あけるべき穴の穿孔位置の穿孔座標と、穿孔穴直径
といった補助的情報が提供される。在来型のCO2レーザを用いて直径50μm
以下の穴をあけることができるように、この場合テルル結晶を用いて、レーザビ
ームをより短い波長のビームに変換する。ビーム直径またはスポット直径を変化
させることは意図されていない。それだけでなく、より大きな穴直径を得るため
にレーザ出力を上げるとき、レーザビームが集束する結果、円筒形の穿孔穴の代
わりに、その穴を円錐形に拡幅したものが生じるという問題がある。
が知られている。この場合XYテーブルの上に基板が配置されて、このテーブル
は、XおよびY座標に沿って所望の加工位置に位置決め可能であり、その際コン
ピュータシステムを用いて、あけるべき穴の穿孔位置の穿孔座標と、穿孔穴直径
といった補助的情報が提供される。在来型のCO2レーザを用いて直径50μm
以下の穴をあけることができるように、この場合テルル結晶を用いて、レーザビ
ームをより短い波長のビームに変換する。ビーム直径またはスポット直径を変化
させることは意図されていない。それだけでなく、より大きな穴直径を得るため
にレーザ出力を上げるとき、レーザビームが集束する結果、円筒形の穿孔穴の代
わりに、その穴を円錐形に拡幅したものが生じるという問題がある。
【0003】
さらにUS−A−5690846からは、基板を加工する次のような方法と装
置が知られている。すなわち、基板のゆがみおよび/または誤った位置合わせに
よる誤差を、特別なコンピュータ手順により補償しようというものである。スポ
ット直径の調節についての事項は記載されていない。
置が知られている。すなわち、基板のゆがみおよび/または誤った位置合わせに
よる誤差を、特別なコンピュータ手順により補償しようというものである。スポ
ット直径の調節についての事項は記載されていない。
【0004】
本発明の課題は、前記の種類の方法と装置を発展させて、様々に異なる直径の
穿孔穴を、迅速かつ信頼性を持ってあけることができるようにすることである。
穿孔穴を、迅速かつ信頼性を持ってあけることができるようにすることである。
【0005】
パルスレーザ光、たとえば周波数逓倍Nd−YAGレーザの紫外光またはCO 2
レーザの赤外光を、電子プリント回路板製造用の材料に穴をあけるのに用いる
ことができる。使用される光源および光学系のパラメータ、たとえばレーザ出力
、パルス幅、スポットサイズは一般に知られている。現在の加工システムは基本
的に、光学的要件に対応する光学的構造の下で、加工すべき基板を位置決めする
XYテーブルからなる。この光学的構造は次の2つの課題を遂行する。1.基板
を加工するため、強いパルスレーザスポットを必要とされる位置に生じさせるこ
と、2.位置を決定するため、先行する製造ステップで設けられた指定の基板マ
ーキングを検出することの2つである。このステップは、電子カメラと、適切な
装備をもつコンピュータシステムとからなる画像処理システムが必要であり、こ
のコンピュータシステムはカメラの信号から所望の位置情報を求める。全体とし
て、指定されたマーキングに対する基板の穴の位置の精度は、テーブルシステム
の位置決め精度、光学的ビーム形成システムおよび光学的測定システムのスポッ
ト位置決め精度によって決まる。現代のプリント回路板は導体および絶縁材の複
数の層からなるが、個々の製造ステップで材料ゆがみ(Materialver
zuge)が生じ、そのため穴あけパターンを基板のそれぞれのゆがみに適合さ
せる必要がある。このために、ここでもテーブルシステムおよび投射光学系には
、非常に高度な測定精度と位置決め精度が必要である。経済的な理由から、全体
としても個々の穴あけについても、加工時間をできるだけ少なく抑えることが絶
対必要である。プリント回路板の用途または技術に応じて、穴は10分の数mm
から下は50μmまでの直径を遵守しなければならない。レーザビームのスポッ
ト直径は、典型的な紫外レーザ加工システムの場合約25μmであるが、個々の
処理段階(以下では「ショット」と呼ぶ)が順次行われることによって、それを
逸脱する穴直径を生じることは避けられない。適切に選択されたコース、多くの
場合らせん形のコースに沿って何回もショットを行う材料除去を、「ニブリング
(nibbling)」と呼ぶ。この方法は任意の穴直径を作ることができるが
、非常に時間がかかるという欠点がある。ショットあたりのエネルギー消費量は
処理される材料に強く依存することから、処理方法を最適化することができる。
レーザパルスあたり十分なエネルギーを使用できるならば、次のような場合大き
なスループットの増加を得ることができる。すなわち「ニブリング」法の代わり
に、適切でより大きなスポット直径を選択し、ただ1回のショットによって、所
望の穴直径を得るに必要な材料除去を実現する場合である。ここに新たに紹介す
る方法の原理は、加工に使用されるレーザビームのスポット直径を非常に短時間
で変化させ、それによって様々に異なる直径の穴の形態を1動作で作り出すこと
ができることに基づいている。
ことができる。使用される光源および光学系のパラメータ、たとえばレーザ出力
、パルス幅、スポットサイズは一般に知られている。現在の加工システムは基本
的に、光学的要件に対応する光学的構造の下で、加工すべき基板を位置決めする
XYテーブルからなる。この光学的構造は次の2つの課題を遂行する。1.基板
を加工するため、強いパルスレーザスポットを必要とされる位置に生じさせるこ
と、2.位置を決定するため、先行する製造ステップで設けられた指定の基板マ
ーキングを検出することの2つである。このステップは、電子カメラと、適切な
装備をもつコンピュータシステムとからなる画像処理システムが必要であり、こ
のコンピュータシステムはカメラの信号から所望の位置情報を求める。全体とし
て、指定されたマーキングに対する基板の穴の位置の精度は、テーブルシステム
の位置決め精度、光学的ビーム形成システムおよび光学的測定システムのスポッ
ト位置決め精度によって決まる。現代のプリント回路板は導体および絶縁材の複
数の層からなるが、個々の製造ステップで材料ゆがみ(Materialver
zuge)が生じ、そのため穴あけパターンを基板のそれぞれのゆがみに適合さ
せる必要がある。このために、ここでもテーブルシステムおよび投射光学系には
、非常に高度な測定精度と位置決め精度が必要である。経済的な理由から、全体
としても個々の穴あけについても、加工時間をできるだけ少なく抑えることが絶
対必要である。プリント回路板の用途または技術に応じて、穴は10分の数mm
から下は50μmまでの直径を遵守しなければならない。レーザビームのスポッ
ト直径は、典型的な紫外レーザ加工システムの場合約25μmであるが、個々の
処理段階(以下では「ショット」と呼ぶ)が順次行われることによって、それを
逸脱する穴直径を生じることは避けられない。適切に選択されたコース、多くの
場合らせん形のコースに沿って何回もショットを行う材料除去を、「ニブリング
(nibbling)」と呼ぶ。この方法は任意の穴直径を作ることができるが
、非常に時間がかかるという欠点がある。ショットあたりのエネルギー消費量は
処理される材料に強く依存することから、処理方法を最適化することができる。
レーザパルスあたり十分なエネルギーを使用できるならば、次のような場合大き
なスループットの増加を得ることができる。すなわち「ニブリング」法の代わり
に、適切でより大きなスポット直径を選択し、ただ1回のショットによって、所
望の穴直径を得るに必要な材料除去を実現する場合である。ここに新たに紹介す
る方法の原理は、加工に使用されるレーザビームのスポット直径を非常に短時間
で変化させ、それによって様々に異なる直径の穴の形態を1動作で作り出すこと
ができることに基づいている。
【0006】
請求項1に記載の本発明を、下記に添付の図1〜10を用いて、より詳細に説
明する。
明する。
【0007】
図1において、1は光源として用いられるレーザ、たとえば周波数3倍化Nd
−YAGレーザである。このレーザは、制御コンピュータ16のスタート信号が
レーザ電子装置18に到着するとただちに、持続期間約10〜20ns、エネル
ギー約10−4ジュールという短くて非常に強い光パルスを放射する。レーザが
放射した光20は、可変ビーム拡幅光学系2に入射する。出力ビーム21の直径
は、コマンドユニット17を介して、コンピュータ16が設定した拡幅比に従っ
て変化する(詳細は図4、5または6に)。ビーム偏向ユニット3に入射する光
は、コントロールユニット14の制御信号に従って、2つの偏向ユニットを経由
して導かれるので(図7、8および9)、出射ビーム22は、調節可能な入射角
度で(XおよびY方向に別々に制御可能)対物レンズ4に入射する。この対物レ
ンズは、平面波として入射する光を、加工される基板5上の光の点(以下「スポ
ット」という)として結像する。スポットが描画ウィンドウ23より下で基板5
に当たるXY位置は、対物レンズへの入射角度と対物レンズの焦点距離に依存す
る(図2)。α<8mradという小さい偏向角の場合(図2の24)、次の式
に従い、変位および描画ウィンドウとして約2〜4mmを得る(図2の25)。
−YAGレーザである。このレーザは、制御コンピュータ16のスタート信号が
レーザ電子装置18に到着するとただちに、持続期間約10〜20ns、エネル
ギー約10−4ジュールという短くて非常に強い光パルスを放射する。レーザが
放射した光20は、可変ビーム拡幅光学系2に入射する。出力ビーム21の直径
は、コマンドユニット17を介して、コンピュータ16が設定した拡幅比に従っ
て変化する(詳細は図4、5または6に)。ビーム偏向ユニット3に入射する光
は、コントロールユニット14の制御信号に従って、2つの偏向ユニットを経由
して導かれるので(図7、8および9)、出射ビーム22は、調節可能な入射角
度で(XおよびY方向に別々に制御可能)対物レンズ4に入射する。この対物レ
ンズは、平面波として入射する光を、加工される基板5上の光の点(以下「スポ
ット」という)として結像する。スポットが描画ウィンドウ23より下で基板5
に当たるXY位置は、対物レンズへの入射角度と対物レンズの焦点距離に依存す
る(図2)。α<8mradという小さい偏向角の場合(図2の24)、次の式
に従い、変位および描画ウィンドウとして約2〜4mmを得る(図2の25)。
【0008】
δx=α・F (1)
基板上のスポットの直径(図2の27)は、入射するビームの直径(図2の26
)に依存する。
)に依存する。
【0009】
d=1.21・λ・F/D (2)
ここで
δx=描画ウィンドウに対するスポット位置
α=入射角
F=対物レンズの焦点距離
d=スポットの直径
λ=使用された光の波長
D=入射ビームの直径
ビーム拡幅が小さい場合は、基板上には大きいスポットが得られ、拡幅が大き
い場合は光は強く集束され、得られるスポット直径と基板の穴の直径は小さくな
る。
い場合は光は強く集束され、得られるスポット直径と基板の穴の直径は小さくな
る。
【0010】
加工される基板5を、XYテーブル上に適切な手段によって、たとえば真空吸
引またはクランピング装置によって固定する。XYテーブル上には基板と同じ高
さに、2つの干渉計ミラー、すなわちXミラー7とYミラー10を置く。干渉計
測定ヘッド、すなわちX測定ヘッド9およびY測定ヘッド11を用いて、XYテ
ーブルのその時点の位置を高い解像度と速度で測定する。干渉計システムの信号
は、テーブル位置決め電子装置13にもビーム偏向制御ユニット14にも供給さ
れる。位置決めユニット13は、テーブルの駆動ユニットを制御して、コンピュ
ータ16が指定したコースまたは位置が得られるようにする。最後に画像撮影装
置と処理ユニット15について述べる。図3の画像撮影ユニットは、一種の照明
装置つき顕微鏡に相当し、光源29、照明光路30、対物レンズ31、電子カメ
ラ32、これに前置された集光レンズ33からなる。このカメラの信号は、ロー
カルな画像処理コンピュータ34に導かれる。この画像撮影装置の光路は、加工
用光路と平行に配置されているので、XYテーブルの移動によって、基板全体を
カメラ対物レンズ31の下に運ぶことができ、これにより画像処理コンピュータ
を測定目的に用いることができる。
引またはクランピング装置によって固定する。XYテーブル上には基板と同じ高
さに、2つの干渉計ミラー、すなわちXミラー7とYミラー10を置く。干渉計
測定ヘッド、すなわちX測定ヘッド9およびY測定ヘッド11を用いて、XYテ
ーブルのその時点の位置を高い解像度と速度で測定する。干渉計システムの信号
は、テーブル位置決め電子装置13にもビーム偏向制御ユニット14にも供給さ
れる。位置決めユニット13は、テーブルの駆動ユニットを制御して、コンピュ
ータ16が指定したコースまたは位置が得られるようにする。最後に画像撮影装
置と処理ユニット15について述べる。図3の画像撮影ユニットは、一種の照明
装置つき顕微鏡に相当し、光源29、照明光路30、対物レンズ31、電子カメ
ラ32、これに前置された集光レンズ33からなる。このカメラの信号は、ロー
カルな画像処理コンピュータ34に導かれる。この画像撮影装置の光路は、加工
用光路と平行に配置されているので、XYテーブルの移動によって、基板全体を
カメラ対物レンズ31の下に運ぶことができ、これにより画像処理コンピュータ
を測定目的に用いることができる。
【0011】
ユニット13〜18は、異種バスシステム19を介して互いに接続されている
。画像処理ユニット15とビーム偏向制御ユニット14には、より大きなデータ
量を交換させたいので、これらに平行するデータバスを介して中央の制御コンピ
ュータ16と接続している。
。画像処理ユニット15とビーム偏向制御ユニット14には、より大きなデータ
量を交換させたいので、これらに平行するデータバスを介して中央の制御コンピ
ュータ16と接続している。
【0012】
請求項2に記載する処理動作の手順を説明する。
【0013】
基板5はXYテーブル6に固定されており、穿孔穴座標が描画ウィンドウ23
の下に位置するように、描画光学系4の下で位置決めされる。XYテーブル6が
座標XTisch,YTischに移動し、ビーム偏向ユニット3が対物レンズ
4とともに、式(2)に従ってスキャン領域δx、δyを持つ場合、次の領域に
ある座標のすべての穴を加工することができる。
の下に位置するように、描画光学系4の下で位置決めされる。XYテーブル6が
座標XTisch,YTischに移動し、ビーム偏向ユニット3が対物レンズ
4とともに、式(2)に従ってスキャン領域δx、δyを持つ場合、次の領域に
ある座標のすべての穴を加工することができる。
【0014】
XTisch−δx<X Bohrung<XTisch+δx (3)
YTisch−δy<Y Bohrung<YTisch+δy
ここでTischはテーブル、Bohrungは穴を表す。
【0015】
ビーム偏向ユニット3に対する制御信号は、コンピュータ16が、穿孔穴基準
座標とテーブル座標から計算する。両者の座標数値は、干渉計の基本ユニット(
以下では「ティック(Tick)」と称する)に供給される。このティックのサ
イズは、干渉計の作動原理と使用される光の波長とに依存する。波長約λHeN e ≒633nmの光を放射する、HeNeレーザを使用するのが典型的である。
これからたとえばティックサイズ約λHeNe/16≒40nmのティックサイ
ズが得られる。位置決め動作の後、XYテーブルは次の座標にある。
座標とテーブル座標から計算する。両者の座標数値は、干渉計の基本ユニット(
以下では「ティック(Tick)」と称する)に供給される。このティックのサ
イズは、干渉計の作動原理と使用される光の波長とに依存する。波長約λHeN e ≒633nmの光を放射する、HeNeレーザを使用するのが典型的である。
これからたとえばティックサイズ約λHeNe/16≒40nmのティックサイ
ズが得られる。位置決め動作の後、XYテーブルは次の座標にある。
【0016】
XTisch ist=XTisch soll+εx (4)
YTisch ist=YTisch soll+εy
ここでistは実際値、sollは基準値を表す。
またεxおよびεyは、このテーブルシステムの静的な位置誤差を表す。
【0017】
XAblenk=XBohrung−XTisch soll−εx (5)
YAblenk=YBohrung−YTisch soll−εy
ここでAblenkは偏向を表す。
【0018】
したがって計算された数値、XAblenkおよびYAblenkは、このテ
ーブルシステムの位置誤差を補償する。そして次の結果が得られるが XAblenk=XBohrung−XTisch ist (6) YAblenk=YBohrung−YTisch ist これはまず整数値としてティックユニットに供給される。しかしビーム偏向ユニ
ットを制御するため、一般にはアナログ電圧、たとえば0〜10ボルトのものを
必要とし、コンピュータからロードされデジタル−アナログ変換器ユニットから
この電圧を得る。このユニットの出力電圧と書き込まれる数値には固定された割
り当てがある。したがって計算されたこのビーム偏向の数値は、再スケーリング
の必要がある。このスケーリング操作には、プログラム制御されてコンピュータ
内で行われる場合、計算容量を追加する必要がある。ビーム偏向ユニットの制御
電圧とそこに生じる偏向の間の非線形的な関係が加わるならば、必要とされる計
算操作は高速のコンピュータによってのみ可能となり、これは不経済である。こ
の理由から請求項5では、偏向ユニットの制御ユニット14内部に固定配線され
た電子装置ユニットによって、スケーリング操作を行う(図10)。図10は、
ビーム偏向チャンネル制御のための基本的ユニットを示し、これはX軸に対する
ものもY軸に対するものも同一に構成されている。準備動作を1回行い、そのと
きスケーリング表をメモリ73にロードする。コンピュータはこのため所望のア
ドレスを、入力レジスタとして動作するアップ/ダウンカウンタ72に、そして
対応するデータをアクセス制御装置75に書き込む。この段階ではD/A変換器
74は停止状態となっている。スケーリング操作を実行するために、コンピュー
タは計算されたXAblenkまたはYAblenk数値を位置カウンタに入れ
る。位置カウンタの出力はメモリ73をアドレス指定する。メモリから読み取ら
れた数値は、デジタル/アナログ変換器74に転送され、ビーム偏向ユニット3
の制御電圧を決定する。可能ないずれの入力数値に対しても、メモリ73にはス
ケーリング済みの出力値がスタンバイされなければならない。式(6)から得た
偏向値の範囲は、光学的に可能な偏向範囲に限定される。メモリ73におけるア
ドレス長さを20ビットと想定するならば、220≒1000000の値をファ
イルすることができる。ティックのサイズが40nmの場合、約40mmの最大
偏向範囲が得られる。アドレス領域は容易に拡張できるので、100mm以上の
作業領域が可能であるが、実際には光学領域に限られる。
ーブルシステムの位置誤差を補償する。そして次の結果が得られるが XAblenk=XBohrung−XTisch ist (6) YAblenk=YBohrung−YTisch ist これはまず整数値としてティックユニットに供給される。しかしビーム偏向ユニ
ットを制御するため、一般にはアナログ電圧、たとえば0〜10ボルトのものを
必要とし、コンピュータからロードされデジタル−アナログ変換器ユニットから
この電圧を得る。このユニットの出力電圧と書き込まれる数値には固定された割
り当てがある。したがって計算されたこのビーム偏向の数値は、再スケーリング
の必要がある。このスケーリング操作には、プログラム制御されてコンピュータ
内で行われる場合、計算容量を追加する必要がある。ビーム偏向ユニットの制御
電圧とそこに生じる偏向の間の非線形的な関係が加わるならば、必要とされる計
算操作は高速のコンピュータによってのみ可能となり、これは不経済である。こ
の理由から請求項5では、偏向ユニットの制御ユニット14内部に固定配線され
た電子装置ユニットによって、スケーリング操作を行う(図10)。図10は、
ビーム偏向チャンネル制御のための基本的ユニットを示し、これはX軸に対する
ものもY軸に対するものも同一に構成されている。準備動作を1回行い、そのと
きスケーリング表をメモリ73にロードする。コンピュータはこのため所望のア
ドレスを、入力レジスタとして動作するアップ/ダウンカウンタ72に、そして
対応するデータをアクセス制御装置75に書き込む。この段階ではD/A変換器
74は停止状態となっている。スケーリング操作を実行するために、コンピュー
タは計算されたXAblenkまたはYAblenk数値を位置カウンタに入れ
る。位置カウンタの出力はメモリ73をアドレス指定する。メモリから読み取ら
れた数値は、デジタル/アナログ変換器74に転送され、ビーム偏向ユニット3
の制御電圧を決定する。可能ないずれの入力数値に対しても、メモリ73にはス
ケーリング済みの出力値がスタンバイされなければならない。式(6)から得た
偏向値の範囲は、光学的に可能な偏向範囲に限定される。メモリ73におけるア
ドレス長さを20ビットと想定するならば、220≒1000000の値をファ
イルすることができる。ティックのサイズが40nmの場合、約40mmの最大
偏向範囲が得られる。アドレス領域は容易に拡張できるので、100mm以上の
作業領域が可能であるが、実際には光学領域に限られる。
【0019】
上記の方法では、テーブルシステムは1加工フィールドにつき1回位置決め動
作を行わなければならないので、大面積の基板の場合得られる処理量が少ない。
これを避けるために、このテーブルシステムを連続的に移動させることができる
が、その際、動的誤差を補償しなければならない(請求項3)。連続的にテーブ
ルを移動させるときは、同じ基板箇所を複数回加工できるように、レーザスポッ
トを基板の移動に追従させなければならない。テーブルシステムが速度vxおよ
びvyで動くと、レーザビームは次の式に従って、時間に依存して偏向されなが
ら追随しなければならない。
作を行わなければならないので、大面積の基板の場合得られる処理量が少ない。
これを避けるために、このテーブルシステムを連続的に移動させることができる
が、その際、動的誤差を補償しなければならない(請求項3)。連続的にテーブ
ルを移動させるときは、同じ基板箇所を複数回加工できるように、レーザスポッ
トを基板の移動に追従させなければならない。テーブルシステムが速度vxおよ
びvyで動くと、レーザビームは次の式に従って、時間に依存して偏向されなが
ら追随しなければならない。
【0020】
XAblenk(t)=XBohrung−XTisch ist,T0−
vx・t (7) YAblenk(t)=YBohrung−YTisch ist,T0−
vy・t この偏向値は、静的部分と、その時々のテーブル速度で決まる成分から構成さ
れる。この静的部分は、穿孔される穴の座標と選択可能なテーブル座標にのみ依
存する。この動作方法により、テーブル6とそれとともに基板5が、ある1つの
必ずしも一定ではない速度で、たとえばY軸に沿って動く。コンピュータ16は
必要な偏向値を計算し、それを最大可能数値と比較する。この数値が十分に小さ
いならば、すなわち穿孔穴座標が加工ウィンドウに現れると、ただちに式7から
静的部分を次のように計算し、カウンタ72にロードする。
vx・t (7) YAblenk(t)=YBohrung−YTisch ist,T0−
vy・t この偏向値は、静的部分と、その時々のテーブル速度で決まる成分から構成さ
れる。この静的部分は、穿孔される穴の座標と選択可能なテーブル座標にのみ依
存する。この動作方法により、テーブル6とそれとともに基板5が、ある1つの
必ずしも一定ではない速度で、たとえばY軸に沿って動く。コンピュータ16は
必要な偏向値を計算し、それを最大可能数値と比較する。この数値が十分に小さ
いならば、すなわち穿孔穴座標が加工ウィンドウに現れると、ただちに式7から
静的部分を次のように計算し、カウンタ72にロードする。
【0021】
XStart=XBohrung−XTisch ist,T0 (8)
YStart=YBohrung−YTisch ist,T0
動的誤差v・tは、カウンタ72で干渉計信号をカウントすることにより補償さ
れる。テーブル速度がたとえばY方向に100mn/s、干渉計解像度すなわち
ティックサイズが約40nmの場合、かつ平均的時間間隔が約400nsの場合
、毎秒約2.5・106のカウント信号が、干渉計11からYカウンタ72に供
給される。したがってこのカウンタの出力は、Y軸に対して連続して変化する偏
向値を表し、請求項5に従って再スケーリングされ、ビーム偏向ユニット3を制
御するために用いられる。両移動軸に対して同じ構造の偏向制御装置(図10)
を備えるので、ベクトルとしての移動方向は制限されない。カウンタ72は、X
、Yいずれの方向に対しても同じく、アップ/ダウンカウンタとして設計されて
いるので、動的誤差が正のものも負のものも補償することができる。したがって
テーブルシステムの移動方式は自由に選択可能であり、処理量を増加するため最
適化できる。
れる。テーブル速度がたとえばY方向に100mn/s、干渉計解像度すなわち
ティックサイズが約40nmの場合、かつ平均的時間間隔が約400nsの場合
、毎秒約2.5・106のカウント信号が、干渉計11からYカウンタ72に供
給される。したがってこのカウンタの出力は、Y軸に対して連続して変化する偏
向値を表し、請求項5に従って再スケーリングされ、ビーム偏向ユニット3を制
御するために用いられる。両移動軸に対して同じ構造の偏向制御装置(図10)
を備えるので、ベクトルとしての移動方向は制限されない。カウンタ72は、X
、Yいずれの方向に対しても同じく、アップ/ダウンカウンタとして設計されて
いるので、動的誤差が正のものも負のものも補償することができる。したがって
テーブルシステムの移動方式は自由に選択可能であり、処理量を増加するため最
適化できる。
【0022】
本発明のこれまでの説明では、穿孔穴座標が固定された数値であることを前提
条件とした。特に多層基板は、製造中に様々な処理ステップを通過しなければな
らないので、正確さは極めて限られたものとなる。異なる層の穴の位置は上下一
致しているので、指定された位置決め公差を超えることは許されない。しかし穿
孔穴座標が固く保持されるならば、すなわちその時点で加工される基板に依存す
ることなく保持されるならば、それは可能であろう。材料挙動が完全に知られて
いて、処理段階にいかなる変動も生じないならば、穿孔穴座標を前もって修正し
ておくことも可能であろう。しかし処理パラメータと材料パラメータは変動を免
れないので、それに対応して小さい基板に対してのみ事前修正は有効である。事
前修正を行っても残留誤差は一般に基板の大きさに比例するので、この方法を大
きな基板に用いることはできない。基板のゆがみを動的に修正することにより(
請求項4)、このような制約を克服できる。この新しい方法の最初の段階は基板
の測定である。この基板には、その基準座標がわかるようなマーキング、すなわ
ちアライメントマークが施してなければならない。このマーキングはたとえば先
行する加工段階で施しておき、場合によってはカメラシステム15によって光学
的に測定できるよう露出させなければならない。利用できるマーキングの個数に
応じて、様々な誤差またはゆがみを検出し、補償することができる。基板の測定
はまず、テーブル座標系に対するマーキングの絶対座標を決定することを意味す
る。このため、このアライメントマークがカメラシステム15の視野に現れるよ
うに、テーブル6は基板5を位置決めする。付属する画像処理コンピュータは、
視野の中心の座標を求める。絶対座標は、ディスプレイ座標すなわちスケーリン
グされた像点間隔と、干渉計測定ヘッド9および11で測定されたテーブル座標
との加算によって得られる。1つのマーキングを測定すれば、使用されたテーブ
ル座標系を変位させて、この座標系を基板上の考えられた座標系と合致させるこ
とが可能となる。しかしこの合致は、基板のゆがみのため、測定されたただ1つ
のマーキングに対してのみ得られる。もう1つのマーキングを測定して、基準位
置と比較すれば、テーブルの移動方向に対して可能な次のような基板のねじれと
、 φ=(YistMark1−YistMark2)/(XistMark1 −XistMark2)(9) 1つの軸における次のような長手方向ゆがみが検出される。 ζx=(XistMark1−XistMark2)/(XsollMar k1 −XsollMark2) (10) 式9および10においては、2つのマーキングが同じ高さすなわち同じY座標に
、かつ基板の左右の周縁にあることを前提としている。これは一般的な場合とし
てそうである必要はなく、またそのためこの方法が変更されるものではないが、
オフセットが知られているのであれば、それをこれらX方向およびY方向におい
て式中に考慮しなければならない。さらにアライメントマークを利用できるなら
ば、それを測定して、式10と同様にしてY方向における長手方向ゆがみを求め
るのに用いる。または平均値を求めて測定精度を改善するのに用いる。最初の段
階、すなわち重ね合わせ誤差(Auflagefehler)のパラメータ化と
基板ゆがみの測定が終了した後、これら影響の補償が加工動作中に行われる。こ
の場合、特に複数チップ(Nutz)を含む基板に対しては、全般的な重ね合わ
せ誤差と局部的な誤差を、すなわち各チップごとに別々に決定可能なパラメータ
を区別する。全般的な重ね合わせ誤差は、テーブル座標系の並進移動と回転によ
って補償される。局部的なゆがみの影響、および基板全体に対して生じることが
ある個別のチップの回転または並進移動を補償するため、いずれのチップに対し
ても別々に穿孔穴座標を変換しなければならない。
条件とした。特に多層基板は、製造中に様々な処理ステップを通過しなければな
らないので、正確さは極めて限られたものとなる。異なる層の穴の位置は上下一
致しているので、指定された位置決め公差を超えることは許されない。しかし穿
孔穴座標が固く保持されるならば、すなわちその時点で加工される基板に依存す
ることなく保持されるならば、それは可能であろう。材料挙動が完全に知られて
いて、処理段階にいかなる変動も生じないならば、穿孔穴座標を前もって修正し
ておくことも可能であろう。しかし処理パラメータと材料パラメータは変動を免
れないので、それに対応して小さい基板に対してのみ事前修正は有効である。事
前修正を行っても残留誤差は一般に基板の大きさに比例するので、この方法を大
きな基板に用いることはできない。基板のゆがみを動的に修正することにより(
請求項4)、このような制約を克服できる。この新しい方法の最初の段階は基板
の測定である。この基板には、その基準座標がわかるようなマーキング、すなわ
ちアライメントマークが施してなければならない。このマーキングはたとえば先
行する加工段階で施しておき、場合によってはカメラシステム15によって光学
的に測定できるよう露出させなければならない。利用できるマーキングの個数に
応じて、様々な誤差またはゆがみを検出し、補償することができる。基板の測定
はまず、テーブル座標系に対するマーキングの絶対座標を決定することを意味す
る。このため、このアライメントマークがカメラシステム15の視野に現れるよ
うに、テーブル6は基板5を位置決めする。付属する画像処理コンピュータは、
視野の中心の座標を求める。絶対座標は、ディスプレイ座標すなわちスケーリン
グされた像点間隔と、干渉計測定ヘッド9および11で測定されたテーブル座標
との加算によって得られる。1つのマーキングを測定すれば、使用されたテーブ
ル座標系を変位させて、この座標系を基板上の考えられた座標系と合致させるこ
とが可能となる。しかしこの合致は、基板のゆがみのため、測定されたただ1つ
のマーキングに対してのみ得られる。もう1つのマーキングを測定して、基準位
置と比較すれば、テーブルの移動方向に対して可能な次のような基板のねじれと
、 φ=(YistMark1−YistMark2)/(XistMark1 −XistMark2)(9) 1つの軸における次のような長手方向ゆがみが検出される。 ζx=(XistMark1−XistMark2)/(XsollMar k1 −XsollMark2) (10) 式9および10においては、2つのマーキングが同じ高さすなわち同じY座標に
、かつ基板の左右の周縁にあることを前提としている。これは一般的な場合とし
てそうである必要はなく、またそのためこの方法が変更されるものではないが、
オフセットが知られているのであれば、それをこれらX方向およびY方向におい
て式中に考慮しなければならない。さらにアライメントマークを利用できるなら
ば、それを測定して、式10と同様にしてY方向における長手方向ゆがみを求め
るのに用いる。または平均値を求めて測定精度を改善するのに用いる。最初の段
階、すなわち重ね合わせ誤差(Auflagefehler)のパラメータ化と
基板ゆがみの測定が終了した後、これら影響の補償が加工動作中に行われる。こ
の場合、特に複数チップ(Nutz)を含む基板に対しては、全般的な重ね合わ
せ誤差と局部的な誤差を、すなわち各チップごとに別々に決定可能なパラメータ
を区別する。全般的な重ね合わせ誤差は、テーブル座標系の並進移動と回転によ
って補償される。局部的なゆがみの影響、および基板全体に対して生じることが
ある個別のチップの回転または並進移動を補償するため、いずれのチップに対し
ても別々に穿孔穴座標を変換しなければならない。
【0023】
XBohrung=Gxx・XDesign+Gxy・YDesign+G xz
YBohrung=Gyx・XDesign+Gyy・YDesign+G yz
(11)
ここでDesignは「設計」を表す。
変換パラメータGijの数値は、測定されたゆがみパラメータから計算される。
【0024】
請求項4に記載する本方法の要点は、関連するゆがみパラメータすべてを把握
後、理想的な設計座標の中にある穿孔穴座標を、加工段階の間に実際のテーブル
座標系に変換し、その際1つの基板上の複数チップに対するパラメータの変動を
考慮し、それにより記憶場所のための費用と、そこに生じる計算操作、比較操作
を最小限に抑えることである。
後、理想的な設計座標の中にある穿孔穴座標を、加工段階の間に実際のテーブル
座標系に変換し、その際1つの基板上の複数チップに対するパラメータの変動を
考慮し、それにより記憶場所のための費用と、そこに生じる計算操作、比較操作
を最小限に抑えることである。
【0025】
本発明による装置の経済的運用を可能にするためには、処理量を最大としなけ
ればならない。すなわち1つの穴あたりの加工時間を最小限にしたい。穴をあけ
るのに必要な材料除去は、基板表面におけるエネルギー密度に依存する。レーザ
が比較的弱いとき、相応の材料除去を達成するため、レーザビームを強く集束し
なければならない。ただしこの場合、レーザを1回作動しただけでは、穴の直径
が設計上求められる穴直径より小さくなる。複数の加工段階で構成すると非常に
多くの時間を要するが、スポット直径を穴直径に適合できる場合はこれを避ける
ことができる。請求項6および7に記載する発明は、ビーム拡幅を調節すること
により、スポットサイズを迅速に調節できる。図4に、ビーム直径を段階的に調
節するための配置の原理的構成を示した(請求項6)。この配置は対になって配
置された拡幅レンズからなり、レンズの間隔はその焦点距離の合計に相当し、特
に平行する光束は次のような固定された拡幅を受ける。
ればならない。すなわち1つの穴あたりの加工時間を最小限にしたい。穴をあけ
るのに必要な材料除去は、基板表面におけるエネルギー密度に依存する。レーザ
が比較的弱いとき、相応の材料除去を達成するため、レーザビームを強く集束し
なければならない。ただしこの場合、レーザを1回作動しただけでは、穴の直径
が設計上求められる穴直径より小さくなる。複数の加工段階で構成すると非常に
多くの時間を要するが、スポット直径を穴直径に適合できる場合はこれを避ける
ことができる。請求項6および7に記載する発明は、ビーム拡幅を調節すること
により、スポットサイズを迅速に調節できる。図4に、ビーム直径を段階的に調
節するための配置の原理的構成を示した(請求項6)。この配置は対になって配
置された拡幅レンズからなり、レンズの間隔はその焦点距離の合計に相当し、特
に平行する光束は次のような固定された拡幅を受ける。
【0026】
F1/F2=D1/D2 (12)
ここで、
F1=入力レンズの焦点距離
F2=出力レンズの焦点距離
D1=入力におけるビーム直径
D2=出力におけるビーム直径
光路の切り替えによって複数の固定された拡幅を選択できる。切り替えは検流
計ミラー35および36によって行う。拡幅レンズ対の平行取り付けを可能にす
るには、補助ミラーが必要である。無段階の拡幅変化を可能にするため、もう1
つの光学システムを用いる(図5)。このシステムは、2つのアクティブなミラ
ーエレメント41および42からなる。入射する平行光線は、凸面鏡42で反射
した後拡散する。凹面鏡41で反射した後、この光はふたたび下記の条件で平行
となる。
計ミラー35および36によって行う。拡幅レンズ対の平行取り付けを可能にす
るには、補助ミラーが必要である。無段階の拡幅変化を可能にするため、もう1
つの光学システムを用いる(図5)。このシステムは、2つのアクティブなミラ
ーエレメント41および42からなる。入射する平行光線は、凸面鏡42で反射
した後拡散する。凹面鏡41で反射した後、この光はふたたび下記の条件で平行
となる。
【0027】
a=f3+f4 (13)
ここで
a=ミラーの間隔
f3=凹面鏡の焦点距離
f4=凸面鏡の焦点距離
D3=ミラーより前におけるビーム直径
D4=可変拡幅後のビーム直径
この配置の前後のビーム直径比については、(12)同様次の式が成立する。
【0028】
f3/f4=D3/D4 (14)
適切な入射角を選択することにより、レーザビームをミラー対で複数回反射さ
せることができる。ビーム直径は、いずれの通過の際も式(14)に従って拡幅
されるので、レーザビームに対する全体的作用は増加する。総拡幅は次により得
られる。 Daus=Dein・(f3/f4)N (15) ここで Daus=可変拡幅後のビーム直径 Dein=可変拡幅前のビーム直径 N=反射の回数
せることができる。ビーム直径は、いずれの通過の際も式(14)に従って拡幅
されるので、レーザビームに対する全体的作用は増加する。総拡幅は次により得
られる。 Daus=Dein・(f3/f4)N (15) ここで Daus=可変拡幅後のビーム直径 Dein=可変拡幅前のビーム直径 N=反射の回数
【0029】
たとえばN=8を達成する場合、総拡幅として係数2を得るには、拡幅約10
%、すなわちD3/D4=f3/f4≒1.1で十分である。請求項6、図4に
記載するような冪数2に段階付けされたビーム拡幅と組み合わせて、ビーム直径
と基板上スポットサイズの無段階選択が可能である。切り替え、すなわちビーム
直径の調節は、一方では図4に記載する配置において、検流計回転ミラーに対す
る制御信号を変化させて行い、レーザビームはもう1つのレンズ対を経由して導
かれる。他方ではそれと平行して、アクティブなミラー対の制御電圧を変化させ
る(図5)。
%、すなわちD3/D4=f3/f4≒1.1で十分である。請求項6、図4に
記載するような冪数2に段階付けされたビーム拡幅と組み合わせて、ビーム直径
と基板上スポットサイズの無段階選択が可能である。切り替え、すなわちビーム
直径の調節は、一方では図4に記載する配置において、検流計回転ミラーに対す
る制御信号を変化させて行い、レーザビームはもう1つのレンズ対を経由して導
かれる。他方ではそれと平行して、アクティブなミラー対の制御電圧を変化させ
る(図5)。
【0030】
アクティブなミラー対の焦点距離は、加えられた電圧と、いくつかの材料係数
および選択された運転条件に依存する。安定していて特に再現可能な動作形態を
維持するため、本発明では1つの制御回路がアクティブなミラーの制御電圧を制
御する(請求項8)。図6は、アクティブなミラーによるビーム拡幅測定に使用
される光路を示す。光源たとえば半導体レーザ43を出発し、ピンホール44、
コリメータレンズ45、円形絞り46により、平行な光束が生成される。この光
束は、ビームスプリッタ47によって、基準ビームと測定ビームに分割される。
測定ビームはミラー47によって、出力ビームと平行に、アクティブなミラー4
1と42を経由して導かれる。このビームは、出口で2つの補助ミラー49およ
び50によって送り返されるので、このミラー配置を2回通過する。これらのア
クティブなミラーが正しく制御されているならば、測定ビームは入射軸と平行に
、かつ規定された間隔だけオフセットされて、これらのミラーを離れる。これら
2つのパラメータは、2つのセンサに測定ビームと基準ビームが結像することに
より検知される。ビームスプリッタ52によって両者のビームは分割される。両
者のビームはまず、補助ミラー51およびコリメータレンズ53を経由して、ラ
インセンサ57に点として結像する。測定ビームが基準ビームに平行でなくなっ
たら、ラインセンサ上の2つの像点は合致しなくなる。ビームスプリッタ52に
よって分離された各ビームは半円形の絞り54を照明する。この絞りは、レンズ
55によってもう1つのラインセンサ56に結像する。このセンサの出力信号の
プロフィールから、測定ビームと基準ビームの平行オフセットを決定できる。こ
の測定信号を準備し、実際値信号としてコンピュータ58で用いる。この実際値
信号を用いて、求められた基準値に対応する信号を制御電子装置のために計算す
る。
および選択された運転条件に依存する。安定していて特に再現可能な動作形態を
維持するため、本発明では1つの制御回路がアクティブなミラーの制御電圧を制
御する(請求項8)。図6は、アクティブなミラーによるビーム拡幅測定に使用
される光路を示す。光源たとえば半導体レーザ43を出発し、ピンホール44、
コリメータレンズ45、円形絞り46により、平行な光束が生成される。この光
束は、ビームスプリッタ47によって、基準ビームと測定ビームに分割される。
測定ビームはミラー47によって、出力ビームと平行に、アクティブなミラー4
1と42を経由して導かれる。このビームは、出口で2つの補助ミラー49およ
び50によって送り返されるので、このミラー配置を2回通過する。これらのア
クティブなミラーが正しく制御されているならば、測定ビームは入射軸と平行に
、かつ規定された間隔だけオフセットされて、これらのミラーを離れる。これら
2つのパラメータは、2つのセンサに測定ビームと基準ビームが結像することに
より検知される。ビームスプリッタ52によって両者のビームは分割される。両
者のビームはまず、補助ミラー51およびコリメータレンズ53を経由して、ラ
インセンサ57に点として結像する。測定ビームが基準ビームに平行でなくなっ
たら、ラインセンサ上の2つの像点は合致しなくなる。ビームスプリッタ52に
よって分離された各ビームは半円形の絞り54を照明する。この絞りは、レンズ
55によってもう1つのラインセンサ56に結像する。このセンサの出力信号の
プロフィールから、測定ビームと基準ビームの平行オフセットを決定できる。こ
の測定信号を準備し、実際値信号としてコンピュータ58で用いる。この実際値
信号を用いて、求められた基準値に対応する信号を制御電子装置のために計算す
る。
【0031】
本発明の説明の最後にビーム偏向ユニットについて述べたい。請求項2および
3に記載の発明は、迅速で正確なビーム偏向を必要とする。そのためには下記の
方法が適当である。
3に記載の発明は、迅速で正確なビーム偏向を必要とする。そのためには下記の
方法が適当である。
【0032】
本発明に必要なビーム偏向を行うには、拡幅されたレーザビームを、互いに垂
直に配置された2つの検流計ミラー(請求項9)を経由して導く(図9)。この
ミラー位置を再現する実際値信号は、偏向制御ユニット14で用いられ、検流計
駆動装置68または70によりミラー69および71の向きを調節して、請求項
2の静的位置誤差が補償されるか、またはミラーに追跡させて、請求項3の動的
位置誤差が消えるようにする。この検流計ミラーは大きな偏向範囲を許容するが
、その構造上の理由から描画対物レンズ4まで長い間隔を必要とする。小さい偏
向角度で動作できる場合には、請求項10のピエゾミラーがビーム偏向に適して
いる(図7)。圧電駆動装置60または62は、必要なビーム偏向を得るため、
スキャンミラー61または63を傾ける。2軸ピエゾミラーを使用する場合、理
想的なテレセントリック光路を実現できる。
直に配置された2つの検流計ミラー(請求項9)を経由して導く(図9)。この
ミラー位置を再現する実際値信号は、偏向制御ユニット14で用いられ、検流計
駆動装置68または70によりミラー69および71の向きを調節して、請求項
2の静的位置誤差が補償されるか、またはミラーに追跡させて、請求項3の動的
位置誤差が消えるようにする。この検流計ミラーは大きな偏向範囲を許容するが
、その構造上の理由から描画対物レンズ4まで長い間隔を必要とする。小さい偏
向角度で動作できる場合には、請求項10のピエゾミラーがビーム偏向に適して
いる(図7)。圧電駆動装置60または62は、必要なビーム偏向を得るため、
スキャンミラー61または63を傾ける。2軸ピエゾミラーを使用する場合、理
想的なテレセントリック光路を実現できる。
【0033】
ピエゾミラーだけでも位置決めは明らかに早くなるが、求められる基準位置の
コンピュータ出力と、ミラーのそれに対応する実際位置到達との間に明らかなタ
イムラグが生じる。音響工学的デフレクタがビーム偏向を生じるならば、位置決
め時間は明らかに短くなる(請求項11、図8)。この偏向を行うには、結晶6
4または66内で音波により回折格子を生成する。偏向角は回折格子の空間的密
度に比例し、したがって制御信号の周波数変化(約100〜200MHz)によ
って無段階で調節できる。この制御信号はトランスデューサ65または67を介
して供給される。この方法の場合、時間的制約となるのは、結晶の充時間(約3
0μs、ただし結晶の大きさ約20mm、典型的な音速約600m/sの場合)
だけなので、この装置は迅速で精密なビーム偏向を得るのに最適である。
コンピュータ出力と、ミラーのそれに対応する実際位置到達との間に明らかなタ
イムラグが生じる。音響工学的デフレクタがビーム偏向を生じるならば、位置決
め時間は明らかに短くなる(請求項11、図8)。この偏向を行うには、結晶6
4または66内で音波により回折格子を生成する。偏向角は回折格子の空間的密
度に比例し、したがって制御信号の周波数変化(約100〜200MHz)によ
って無段階で調節できる。この制御信号はトランスデューサ65または67を介
して供給される。この方法の場合、時間的制約となるのは、結晶の充時間(約3
0μs、ただし結晶の大きさ約20mm、典型的な音速約600m/sの場合)
だけなので、この装置は迅速で精密なビーム偏向を得るのに最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による装置の一実施形態を示す図である。
【図2】
光路の概略図である。
【図3】
画像処理ユニットの概略図である。
【図4】
検流計ミラーを使用する、図1の装置に用いられている制御可能なビーム拡幅
の原理図である。
の原理図である。
【図5】
アクティブなミラーエレメントに基づく無段階調節可能なビーム拡幅の原理図
である。
である。
【図6】
アクティブなミラーを用いてビーム拡幅を測定、制御するための光路での原理
図である。
図である。
【図7】
圧電駆動式で調節可能なミラーを使用する、図1の装置に用いられる可変なビ
ーム位置決めの原理図である。(ピエゾスキャナをベースとする偏向ユニット)
ーム位置決めの原理図である。(ピエゾスキャナをベースとする偏向ユニット)
【図8】
音響光学的デフレクタを使用する、図1の装置に用いられる可変なビーム位置
決めの原理図である。(音響光学的デフレクタをベースとする偏向ユニット)
決めの原理図である。(音響光学的デフレクタをベースとする偏向ユニット)
【図9】
検流計駆動による調節可能なミラーを使用する、図1の装置に用いられる可変
なビーム位置決めの原理図である。(検流計スキャナをベースとする偏向ユニッ
ト)
なビーム位置決めの原理図である。(検流計スキャナをベースとする偏向ユニッ
ト)
【図10】
偏向ユニットの制御の原理図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源
2 可変的なビーム拡幅装置
3 偏向ユニット
4 対物レンズ
5 基板
6 XYテーブル
7 X干渉計ミラー
8 X方向の駆動ユニット
9 X干渉計
10 Y干渉計ミラー
11 Y干渉計
12 Y方向の駆動ユニット
13 XYテーブル制御装置
14 偏向ユニットの制御装置
15 対物レンズと照明装置を備える電子カメラ
16 コンピュータ
17 可変的ビーム拡幅装置のための制御装置
18 レーザ制御装置
19 ヘテロジニアスなシステムバス
20 レーザの出力ビーム
21 可変的拡幅後のビーム
22 スキャン機能ビーム
23 対物レンズの主平面
24 入射角
25 変位
26 入射ビームの直径
27 スポットサイズ
28 対物レンズの焦点距離
29 光源
30 照明光路
31 対物レンズ
32 電子カメラ
33 集光レンズ
34 画像処理コンピュータ
35 入力検流計回転ミラー
36 出力検流計回転ミラー
37 補助ミラーE
38 補助ミラーA
39 拡幅レンズE
40 拡幅レンズA
41 アクティブな凹面鏡
42 アクティブな凸面鏡
43 光源、たとえば半導体レーザ
44 ピンホール
45 コリメータレンズ1
46 円形絞り
47 ビームスプリッタ 30%
48 45°ミラー1
49 45°ミラー2
50 45°ミラー3
51 45°ミラー4
52 ビームスプリッタ50%
53 コリメータレンズ2
54 半円形絞り
55 結像レンズ
56 位置決め検出器1、たとえばCCD列
57 位置決め検出器2、たとえばCCD列
58 測定電子装置&コンピュータ
59 アクティブなミラーのための制御電子装置
60 X軸用ピエゾスキャナ
61 スキャンミラーX
62 Y軸用ピエゾスキャナ
63 スキャンミラーY
64 X偏向用AOD結晶
65 音波の入射面
66 Y偏向用AOD結晶
67 音波の入射面
68 X軸用検流計スキャナ
69 スキャンミラー
70 Y軸用検流計スキャナ
71 スキャンミラー
72 ロード可能なアップ/ダウンカウンタ
73 メモリ
74 デジタル/アナログ変換器
75 アクセス制御装置
76 偏向ユニットの基準値電圧
77 干渉計信号
78 アドレスバス
79 データバス
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月18日(2002.2.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 微細な穴をあける方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、請求項1のプレアンブルに記載の微細な穴をあける方法と、さらには
請求項12のプレアンブルに記載の微細な穴をあける装置とに関する。
請求項12のプレアンブルに記載の微細な穴をあける装置とに関する。
【0002】
EP−A−0884128からは、前記の種類の微細な穴をあける方法と装置
が知られている。この場合XYテーブルの上に基板が配置されて、このテーブル
は、XおよびY座標に沿って所望の加工位置に位置決め可能であり、その際コン
ピュータシステムを用いて、あけるべき穴の穿孔位置の穿孔座標と、穿孔穴直径
といった補助的情報が提供される。在来型のCO2レーザを用いて直径50μm
以下の穴をあけることができるように、この場合テルル結晶を用いて、レーザビ
ームをより短い波長のビームに変換する。ビーム直径またはスポット直径を変化
させることは意図されていない。それだけでなく、より大きな穴直径を得るため
にレーザ出力を上げるとき、レーザビームが集束する結果、円筒形の穿孔穴の代
わりに、その穴を円錐形に拡幅したものが生じるという問題がある。
が知られている。この場合XYテーブルの上に基板が配置されて、このテーブル
は、XおよびY座標に沿って所望の加工位置に位置決め可能であり、その際コン
ピュータシステムを用いて、あけるべき穴の穿孔位置の穿孔座標と、穿孔穴直径
といった補助的情報が提供される。在来型のCO2レーザを用いて直径50μm
以下の穴をあけることができるように、この場合テルル結晶を用いて、レーザビ
ームをより短い波長のビームに変換する。ビーム直径またはスポット直径を変化
させることは意図されていない。それだけでなく、より大きな穴直径を得るため
にレーザ出力を上げるとき、レーザビームが集束する結果、円筒形の穿孔穴の代
わりに、その穴を円錐形に拡幅したものが生じるという問題がある。
【0003】
さらにUS−A−5690846からは、基板を加工する次のような方法と装
置が知られている。すなわち、基板のゆがみおよび/または誤った位置合わせに
よる誤差を、特別なコンピュータ手順により補償しようというものである。スポ
ット直径の調節についての事項は記載されていない。
置が知られている。すなわち、基板のゆがみおよび/または誤った位置合わせに
よる誤差を、特別なコンピュータ手順により補償しようというものである。スポ
ット直径の調節についての事項は記載されていない。
【0004】
本発明の課題は、前記の種類の方法と装置を発展させて、様々に異なる直径の
穿孔穴を、迅速かつ信頼性を持ってあけることができるようにすることである。
穿孔穴を、迅速かつ信頼性を持ってあけることができるようにすることである。
【0005】
パルスレーザ光、たとえば周波数逓倍Nd−YAGレーザの紫外光またはCO 2
レーザの赤外光を、電子プリント回路板製造用の材料に穴をあけるのに用いる
ことができる。使用される光源および光学系のパラメータ、たとえばレーザ出力
、パルス幅、スポットサイズは一般に知られている。現在の加工システムは基本
的に、光学的要件に対応する光学的構造の下で、加工すべき基板を位置決めする
XYテーブルからなる。この光学的構造は次の2つの課題を遂行する。1.基板
を加工するため、強いパルスレーザスポットを必要とされる位置に生じさせるこ
と、2.位置を決定するため、先行する製造ステップで設けられた指定の基板マ
ーキングを検出することの2つである。このステップは、電子カメラと、適切な
装備をもつコンピュータシステムとからなる画像処理システムが必要であり、こ
のコンピュータシステムはカメラの信号から所望の位置情報を求める。全体とし
て、指定されたマーキングに対する基板の穴の位置の精度は、テーブルシステム
の位置決め精度、光学的ビーム形成システムおよび光学的測定システムのスポッ
ト位置決め精度によって決まる。現代のプリント回路板は導体および絶縁材の複
数の層からなるが、個々の製造ステップで材料ゆがみ(materialver
zuge)が生じ、そのため穴あけパターンを基板のそれぞれのゆがみに適合さ
せる必要がある。このために、ここでもテーブルシステムおよび投射光学系には
、非常に高度な測定精度と位置決め精度が必要である。経済的な理由から、全体
としても個々の穴あけについても、加工時間をできるだけ少なく抑えることが絶
対必要である。プリント回路板の用途または技術に応じて、穴は10分の数mm
から下は50μmまでの直径を遵守しなければならない。レーザビームのスポッ
ト直径は、典型的な紫外レーザ加工システムの場合約25μmであるが、個々の
処理段階(以下では「ショット」と呼ぶ)が順次行われることによって、それを
逸脱する穴直径を生じることは避けられない。適切に選択されたコース、多くの
場合らせん形のコースに沿って何回もショットを行う材料除去を、「ニブリング
(nibbling)」と呼ぶ。この方法は任意の穴直径を作ることができるが
、非常に時間がかかるという欠点がある。ショットあたりのエネルギー消費量は
処理される材料に強く依存することから、処理方法を最適化することができる。
レーザパルスあたり十分なエネルギーを使用できるならば、次のような場合大き
なスループットの増加を得ることができる。すなわち「ニブリング」法の代わり
に、適切でより大きなスポット直径を選択し、ただ1回のショットによって、所
望の穴直径を得るに必要な材料除去を実現する場合である。ここに新たに紹介す
る方法の原理は、加工に使用されるレーザビームのスポット直径を非常に短時間
で変化させ、それによって様々に異なる直径の穴の形態を1動作で作り出すこと
ができることに基づいている。
ことができる。使用される光源および光学系のパラメータ、たとえばレーザ出力
、パルス幅、スポットサイズは一般に知られている。現在の加工システムは基本
的に、光学的要件に対応する光学的構造の下で、加工すべき基板を位置決めする
XYテーブルからなる。この光学的構造は次の2つの課題を遂行する。1.基板
を加工するため、強いパルスレーザスポットを必要とされる位置に生じさせるこ
と、2.位置を決定するため、先行する製造ステップで設けられた指定の基板マ
ーキングを検出することの2つである。このステップは、電子カメラと、適切な
装備をもつコンピュータシステムとからなる画像処理システムが必要であり、こ
のコンピュータシステムはカメラの信号から所望の位置情報を求める。全体とし
て、指定されたマーキングに対する基板の穴の位置の精度は、テーブルシステム
の位置決め精度、光学的ビーム形成システムおよび光学的測定システムのスポッ
ト位置決め精度によって決まる。現代のプリント回路板は導体および絶縁材の複
数の層からなるが、個々の製造ステップで材料ゆがみ(materialver
zuge)が生じ、そのため穴あけパターンを基板のそれぞれのゆがみに適合さ
せる必要がある。このために、ここでもテーブルシステムおよび投射光学系には
、非常に高度な測定精度と位置決め精度が必要である。経済的な理由から、全体
としても個々の穴あけについても、加工時間をできるだけ少なく抑えることが絶
対必要である。プリント回路板の用途または技術に応じて、穴は10分の数mm
から下は50μmまでの直径を遵守しなければならない。レーザビームのスポッ
ト直径は、典型的な紫外レーザ加工システムの場合約25μmであるが、個々の
処理段階(以下では「ショット」と呼ぶ)が順次行われることによって、それを
逸脱する穴直径を生じることは避けられない。適切に選択されたコース、多くの
場合らせん形のコースに沿って何回もショットを行う材料除去を、「ニブリング
(nibbling)」と呼ぶ。この方法は任意の穴直径を作ることができるが
、非常に時間がかかるという欠点がある。ショットあたりのエネルギー消費量は
処理される材料に強く依存することから、処理方法を最適化することができる。
レーザパルスあたり十分なエネルギーを使用できるならば、次のような場合大き
なスループットの増加を得ることができる。すなわち「ニブリング」法の代わり
に、適切でより大きなスポット直径を選択し、ただ1回のショットによって、所
望の穴直径を得るに必要な材料除去を実現する場合である。ここに新たに紹介す
る方法の原理は、加工に使用されるレーザビームのスポット直径を非常に短時間
で変化させ、それによって様々に異なる直径の穴の形態を1動作で作り出すこと
ができることに基づいている。
【0006】
本発明を、下記に添付の図1〜10を用いて、より詳細に説明する。
【0007】
図1において、1は光源として用いられるレーザ、たとえば周波数3倍化Nd
−YAGレーザである。このレーザは、制御コンピュータ16のスタート信号が
レーザ電子装置18に到着するとただちに、持続期間約10〜20ns、エネル
ギー約10−4ジュールという短くて非常に強い光パルスを放射する。レーザが
放射した光20は、可変ビーム拡幅光学系2に入射する。出力ビーム21の直径
は、コマンドユニット17を介してコンピュータ16が設定した拡幅比に従って
変化する(詳細は図4、5または6に)。ビーム偏向ユニット3に入射する光は
、コントロールユニット14の制御信号に従って、2つの偏向ユニットを経由し
て導かれるので(図7、8および9)、出射ビーム22は、調節可能な入射角度
で(XおよびY方向に別々に制御可能)対物レンズ4に入射する。この対物レン
ズ4は、平面波として入射する光を、加工される基板5上の光の点(以下「スポ
ット」という)として結像する。スポットが描画ウィンドウ23より下で基板5
に当たるXY位置は、対物レンズへの入射角度と対物レンズの焦点距離に依存す
る。図2から明らかなようにα<8mradという小さい偏向角24の場合、次
の式に従い、変位25および描画ウィンドウとして約2〜4mmを得る。
−YAGレーザである。このレーザは、制御コンピュータ16のスタート信号が
レーザ電子装置18に到着するとただちに、持続期間約10〜20ns、エネル
ギー約10−4ジュールという短くて非常に強い光パルスを放射する。レーザが
放射した光20は、可変ビーム拡幅光学系2に入射する。出力ビーム21の直径
は、コマンドユニット17を介してコンピュータ16が設定した拡幅比に従って
変化する(詳細は図4、5または6に)。ビーム偏向ユニット3に入射する光は
、コントロールユニット14の制御信号に従って、2つの偏向ユニットを経由し
て導かれるので(図7、8および9)、出射ビーム22は、調節可能な入射角度
で(XおよびY方向に別々に制御可能)対物レンズ4に入射する。この対物レン
ズ4は、平面波として入射する光を、加工される基板5上の光の点(以下「スポ
ット」という)として結像する。スポットが描画ウィンドウ23より下で基板5
に当たるXY位置は、対物レンズへの入射角度と対物レンズの焦点距離に依存す
る。図2から明らかなようにα<8mradという小さい偏向角24の場合、次
の式に従い、変位25および描画ウィンドウとして約2〜4mmを得る。
【0008】
δx=α・F (1)
基板上のスポットの直径27は、入射するビームの直径26に依存する。
【0009】
d=1.21・λ・F/D (2)
ここで
δx=描画ウィンドウに対するスポット位置
α=入射角
F=対物レンズの焦点距離
d=スポットの直径
λ=使用された光の波長
D=入射ビームの直径
ビーム拡幅が小さい場合は、基板上には大きいスポットが得られ、拡幅が大き
い場合は光は強く集束され、得られるスポット直径と基板の穴の直径は小さくな
る。
い場合は光は強く集束され、得られるスポット直径と基板の穴の直径は小さくな
る。
【0010】
加工される基板5を、XYテーブル上に適切な手段によって、たとえば真空吸
引またはクランピング装置によって固定する。XYテーブル上には基板5と同じ
高さに、2つの干渉計ミラー、すなわちXミラー7とYミラー10を置く。干渉
計測定ヘッド、すなわちX測定ヘッド9およびY測定ヘッド11を用いて、XY
テーブルのその時点の位置を高い解像度と速度で測定する。干渉計システムの信
号は、テーブル位置決め電子装置13にもビーム偏向制御ユニット14にも供給
される。位置決めユニット13は、テーブルの駆動ユニットを制御して、コンピ
ュータ16が指定したコースまたは位置が得られるようにする。最後に画像撮影
装置と処理ユニット15について述べる。図3による画像撮影ユニットは、一種
の照明装置つき顕微鏡に相当し、光源29、照明光路30、対物レンズ31、電
子カメラ32、これに前置された集光レンズ33からなる。このカメラの信号は
、ローカルな画像処理コンピュータ34に導かれる。この画像撮影ユニットの光
路は、加工用光路と平行に配置されているので、XYテーブルの移動によって、
基板全体をカメラ対物レンズ31の下に運ぶことができ、これにより画像処理コ
ンピュータを測定目的に用いることができる。
引またはクランピング装置によって固定する。XYテーブル上には基板5と同じ
高さに、2つの干渉計ミラー、すなわちXミラー7とYミラー10を置く。干渉
計測定ヘッド、すなわちX測定ヘッド9およびY測定ヘッド11を用いて、XY
テーブルのその時点の位置を高い解像度と速度で測定する。干渉計システムの信
号は、テーブル位置決め電子装置13にもビーム偏向制御ユニット14にも供給
される。位置決めユニット13は、テーブルの駆動ユニットを制御して、コンピ
ュータ16が指定したコースまたは位置が得られるようにする。最後に画像撮影
装置と処理ユニット15について述べる。図3による画像撮影ユニットは、一種
の照明装置つき顕微鏡に相当し、光源29、照明光路30、対物レンズ31、電
子カメラ32、これに前置された集光レンズ33からなる。このカメラの信号は
、ローカルな画像処理コンピュータ34に導かれる。この画像撮影ユニットの光
路は、加工用光路と平行に配置されているので、XYテーブルの移動によって、
基板全体をカメラ対物レンズ31の下に運ぶことができ、これにより画像処理コ
ンピュータを測定目的に用いることができる。
【0011】
ユニット13〜18は、異種バスシステム19を介して互いに接続されている
。画像処理ユニット15とビーム偏向制御ユニット14には、より大きなデータ
量を交換させたいので、これらに平行するデータバスを介して中央の制御コンピ
ュータ16と接続している。
。画像処理ユニット15とビーム偏向制御ユニット14には、より大きなデータ
量を交換させたいので、これらに平行するデータバスを介して中央の制御コンピ
ュータ16と接続している。
【0012】
次に処理動作の手順(請求項2)を説明する。基板5はXYテーブル6に固定
されており、穿孔穴座標が描画ウィンドウ23の下に位置するように、描画光学
系4の下で位置決めされる。XYテーブル6が座標XTisch,YTisch に移動し、ビーム偏向ユニット3が対物レンズ4とともに、式(2)に従ってス
キャン領域δx、δyを持つ場合、次の領域にある座標のすべての穴を加工する
ことができる。
されており、穿孔穴座標が描画ウィンドウ23の下に位置するように、描画光学
系4の下で位置決めされる。XYテーブル6が座標XTisch,YTisch に移動し、ビーム偏向ユニット3が対物レンズ4とともに、式(2)に従ってス
キャン領域δx、δyを持つ場合、次の領域にある座標のすべての穴を加工する
ことができる。
【0013】
XTisch−δx<X Bohrung<XTisch+δx (3)
YTisch−δy<Y Bohrung<YTisch+δy
ここでTischはテーブル、Bohrungは穴を表す。
【0014】
ビーム偏向ユニット3に対する制御信号は、コンピュータ16が、穿孔穴基準
座標とテーブル座標から計算する。両者の座標数値は、干渉計の基本ユニット(
以下では「ティック(Tick)」と称する)に供給される。このティックのサ
イズは干渉計の作動原理と使用される光の波長とに依存する。波長約λHeNe ≒633nmの光を放射する、HeNeレーザを使用するのが典型的である。こ
れからたとえばティックサイズ約λHeNe/16≒40nmのティックサイズ
が得られる。位置決め動作の後、XYテーブルは次の座標にある。
座標とテーブル座標から計算する。両者の座標数値は、干渉計の基本ユニット(
以下では「ティック(Tick)」と称する)に供給される。このティックのサ
イズは干渉計の作動原理と使用される光の波長とに依存する。波長約λHeNe ≒633nmの光を放射する、HeNeレーザを使用するのが典型的である。こ
れからたとえばティックサイズ約λHeNe/16≒40nmのティックサイズ
が得られる。位置決め動作の後、XYテーブルは次の座標にある。
【0015】
XTisch ist=XTisch soll+εx (4)
YTisch ist=YTisch soll+εy
ここでistは実際値、sollは基準値を表す。
またεxおよびεyは、このテーブルシステムの静的な位置誤差を表す。
【0016】
XAblenk=XBohrung−XTisch soll−εx(5)
YAblenk=YBohrung−YTisch soll−εy
ここでAblenkは偏向を表す。
【0017】
したがって計算された数値、XAblenkおよびYAblenkは、このテ
ーブルシステムの位置誤差を補償する。そして次の結果が得られるが XAblenk=XBohrung−XTisch ist (6) YAblenk=YBohrung−YTisch ist これはまず整数値としてティックユニットに供給される。しかしビーム偏向ユニ
ットを制御するため、一般にはアナログ電圧、たとえば0〜10ボルトのものを
必要とし、コンピュータからロードされデジタル−アナログ変換器ユニットから
この電圧を得る。このユニットの出力電圧と書き込まれる数値には固定された割
り当てがある。したがって計算されたこのビーム偏向の数値は、再スケーリング
の必要がある。このスケーリング操作には、プログラム制御されてコンピュータ
内で行われる場合、計算容量を追加する必要がある。ビーム偏向ユニットの制御
電圧とそこに生じる偏向の間の非線形的な関係が加わるならば、必要とされる計
算操作は高速のコンピュータによってのみ可能となり、これは不経済である。こ
の理由から(請求項5)では、図10に関して説明したように偏向ユニットの制
御ユニット14内部に固定配線された電子装置ユニットによって、スケーリング
操作を行う。図10によれば、ビーム偏向チャンネル制御のための基本的ユニッ
トはX軸に対するものもY軸に対するものも同一に構成されている。準備動作を
1回行い、そのときスケーリング表をメモリ73にロードする。コンピュータは
このため所望のアドレスを、入力レジスタとして動作するアップ/ダウンカウン
タ72に、そして対応するデータをアクセス制御装置75に書き込む。この段階
ではD/A変換器74は停止状態となっている。スケーリング操作を実行するた
めに、コンピュータは計算されたXAblenkまたはYAblenk数値を位
置カウンタに入れる。位置カウンタの出力はメモリ75をアドレス指定する。メ
モリから読み取られた数値は、デジタル/アナログ変換器74に転送され、ビー
ム偏向ユニット3の制御電圧を決定する。可能ないずれの入力数値に対しても、
メモリ73にはスケーリング済みの出力値がスタンバイされなければならない。
式(6)から得た偏向値の範囲は、光学的に可能な偏向範囲に限定される。メモ
リ73におけるアドレス長さを20ビットと想定するならば、220≒1000
000の値をファイルすることができる。ティックのサイズが40nmの場合、
約40mmの最大偏向範囲が得られる。アドレス領域は容易に拡張できるので、
100mm以上の作業領域が可能であるが、実際には光学領域に限られる。
ーブルシステムの位置誤差を補償する。そして次の結果が得られるが XAblenk=XBohrung−XTisch ist (6) YAblenk=YBohrung−YTisch ist これはまず整数値としてティックユニットに供給される。しかしビーム偏向ユニ
ットを制御するため、一般にはアナログ電圧、たとえば0〜10ボルトのものを
必要とし、コンピュータからロードされデジタル−アナログ変換器ユニットから
この電圧を得る。このユニットの出力電圧と書き込まれる数値には固定された割
り当てがある。したがって計算されたこのビーム偏向の数値は、再スケーリング
の必要がある。このスケーリング操作には、プログラム制御されてコンピュータ
内で行われる場合、計算容量を追加する必要がある。ビーム偏向ユニットの制御
電圧とそこに生じる偏向の間の非線形的な関係が加わるならば、必要とされる計
算操作は高速のコンピュータによってのみ可能となり、これは不経済である。こ
の理由から(請求項5)では、図10に関して説明したように偏向ユニットの制
御ユニット14内部に固定配線された電子装置ユニットによって、スケーリング
操作を行う。図10によれば、ビーム偏向チャンネル制御のための基本的ユニッ
トはX軸に対するものもY軸に対するものも同一に構成されている。準備動作を
1回行い、そのときスケーリング表をメモリ73にロードする。コンピュータは
このため所望のアドレスを、入力レジスタとして動作するアップ/ダウンカウン
タ72に、そして対応するデータをアクセス制御装置75に書き込む。この段階
ではD/A変換器74は停止状態となっている。スケーリング操作を実行するた
めに、コンピュータは計算されたXAblenkまたはYAblenk数値を位
置カウンタに入れる。位置カウンタの出力はメモリ75をアドレス指定する。メ
モリから読み取られた数値は、デジタル/アナログ変換器74に転送され、ビー
ム偏向ユニット3の制御電圧を決定する。可能ないずれの入力数値に対しても、
メモリ73にはスケーリング済みの出力値がスタンバイされなければならない。
式(6)から得た偏向値の範囲は、光学的に可能な偏向範囲に限定される。メモ
リ73におけるアドレス長さを20ビットと想定するならば、220≒1000
000の値をファイルすることができる。ティックのサイズが40nmの場合、
約40mmの最大偏向範囲が得られる。アドレス領域は容易に拡張できるので、
100mm以上の作業領域が可能であるが、実際には光学領域に限られる。
【0018】
上記の方法では、テーブルシステムは1加工フィールドにつき1回位置決め動
作を行わなければならないので、大面積の基板の場合得られる処理量が少ない。
これを避けるために、このテーブルシステムを連続的に移動させることができる
が、その際、動的誤差を補償しなければならない(請求項3)。連続的にテーブ
ルを移動させるときは、同じ基板箇所を複数回加工できるように、レーザスポッ
トを基板の移動に追従させなければならない。テーブルシステムが速度vxおよ
びvyで動くと、レーザビームは次の式に従って、時間に依存して偏向されなが
ら追随しなければならない。
作を行わなければならないので、大面積の基板の場合得られる処理量が少ない。
これを避けるために、このテーブルシステムを連続的に移動させることができる
が、その際、動的誤差を補償しなければならない(請求項3)。連続的にテーブ
ルを移動させるときは、同じ基板箇所を複数回加工できるように、レーザスポッ
トを基板の移動に追従させなければならない。テーブルシステムが速度vxおよ
びvyで動くと、レーザビームは次の式に従って、時間に依存して偏向されなが
ら追随しなければならない。
【0019】
XAblenk(t)=XBohrung−XTisch ist,T0−
vx・t (7) YAblenk(t)=YBohrung−YTisch ist,T0−
vy・t この偏向値は、静的部分と、その時々のテーブル速度で決まる成分から構成さ
れる。この静的部分は、穿孔される穴の座標と選択可能なテーブル座標にのみ依
存する。この動作方法により、テーブル6とそれとともに基板5が、ある1つの
必ずしも一定ではない速度で、たとえばY軸に沿って動く。コンピュータ16は
必要な偏向値を計算し、それを最大可能数値と比較する。この数値が十分に小さ
いならば、すなわち穿孔穴座標が加工ウィンドウに現れると、ただちに式7から
静的部分を次のように計算し、カウンタ72にロードする。
vx・t (7) YAblenk(t)=YBohrung−YTisch ist,T0−
vy・t この偏向値は、静的部分と、その時々のテーブル速度で決まる成分から構成さ
れる。この静的部分は、穿孔される穴の座標と選択可能なテーブル座標にのみ依
存する。この動作方法により、テーブル6とそれとともに基板5が、ある1つの
必ずしも一定ではない速度で、たとえばY軸に沿って動く。コンピュータ16は
必要な偏向値を計算し、それを最大可能数値と比較する。この数値が十分に小さ
いならば、すなわち穿孔穴座標が加工ウィンドウに現れると、ただちに式7から
静的部分を次のように計算し、カウンタ72にロードする。
【0020】
XStart=XBohrung−XTisch ist,T0 (8)
YStart=YBohrung−YTisch ist,T0
動的誤差v・tは、カウンタ72で干渉計信号をカウントすることにより補償さ
れる。テーブル速度がたとえばY方向に100mn/s、干渉計解像度すなわち
ティックサイズが約40nmの場合、かつ平均的時間間隔が約400nsの場合
、毎秒約2.5・106のカウント信号が干渉計11からYカウンタ72に供給
される。したがってこのカウンタの出力は、Y軸に対して連続して変化する偏向
値を表し、再スケーリングされ(請求項5)、ビーム偏向ユニット3を制御する
ために用いられる。両移動軸に対して同じ構造の偏向制御装置(図10)を備え
るので、ベクトルとしての移動方向は制限されない。カウンタ72は、X、Yい
ずれの方向に対しても同じく、アップ/ダウンカウンタとして設計されているの
で、動的誤差が正のものも負のものも補償することができる。したがってテーブ
ルシステムの移動方式は自由に選択可能であり、処理量を増加するため最適化で
きる。
れる。テーブル速度がたとえばY方向に100mn/s、干渉計解像度すなわち
ティックサイズが約40nmの場合、かつ平均的時間間隔が約400nsの場合
、毎秒約2.5・106のカウント信号が干渉計11からYカウンタ72に供給
される。したがってこのカウンタの出力は、Y軸に対して連続して変化する偏向
値を表し、再スケーリングされ(請求項5)、ビーム偏向ユニット3を制御する
ために用いられる。両移動軸に対して同じ構造の偏向制御装置(図10)を備え
るので、ベクトルとしての移動方向は制限されない。カウンタ72は、X、Yい
ずれの方向に対しても同じく、アップ/ダウンカウンタとして設計されているの
で、動的誤差が正のものも負のものも補償することができる。したがってテーブ
ルシステムの移動方式は自由に選択可能であり、処理量を増加するため最適化で
きる。
【0021】
本発明のこれまでの説明では、穿孔穴座標が固定された数値であることを前提
条件とした。特に多層基板は、製造中に様々な処理ステップを通過しなければな
らないので、正確さは極めて限られたものとなる。異なる層の穴の位置は上下一
致しているので、指定された位置決め公差を超えることは許されない。しかし穿
孔穴座標が固く保持されるならば、すなわちその時点で加工される基板に依存す
ることなく保持されるならば、それは可能であろう。材料挙動が完全に知られて
いて、処理段階にいかなる変動も生じないならば、穿孔穴座標を前もって修正し
ておくことも可能であろう。しかし処理パラメータと材料パラメータは変動を免
れないので、それに対応して小さい基板に対してのみ事前修正は有効である。事
前修正を行っても残留誤差は一般に基板の大きさに比例するので、この方法を大
きな基板に用いることはできない。基板のゆがみを動的に修正することにより(
請求項4)、このような制約を克服できる。この新しい方法の最初の段階は基板
の測定である。この基板には、その基準座標がわかるようなマーキング、すなわ
ちアライメントマークが施してなければならない。このマーキングはたとえば先
行する加工段階で施しておき、場合によってはカメラシステム15によって光学
的に測定できるよう露出させなければならない。利用できるマーキングの個数に
応じて、様々な誤差またはゆがみを検出し、補償することができる。基板の測定
はまず、テーブル座標系に対するマーキングの絶対座標を決定することを意味す
る。このため、このアライメントマークがカメラシステム15の視野に現れるよ
うに、テーブル6は基板5を位置決めする。付属する画像処理コンピュータは、
視野の中心の座標を求める。絶対座標は、ディスプレイ座標すなわちスケーリン
グされた像点間隔と、干渉計測定ヘッド9および11で測定されたテーブル座標
との加算によって得られる。1つのマーキングを測定すれば、使用されたテーブ
ル座標系を変位させて、この座標系を基板上の考えられた座標系と合致させるこ
とが可能となる。しかしこの合致は、基板のゆがみのため、測定されたただ1つ
のマーキングに対してのみ得られる。もう1つのマーキングを測定して、基準位
置と比較すれば、テーブルの移動方向に対して可能な次のような基板のねじれと
、 φ=(YistMark1−YistMark1)/(XistMark1 −XistMark2)(9) 1つの軸における次のような長手方向ゆがみが検出される。 ζx=(XistMark1−XistMark2)/(XsollMar k1 −XsollMark2) (10) 式(9)および(10)においては、2つのマーキングが同じ高さすなわち同じ
Y座標に、かつ基板の左右の周縁にあることを前提としている。これは一般的な
場合としてそうである必要はなく、またそのためこの方法が変更されるものでは
ないが、オフセットが知られているのであれば、それをこれらX方向およびY方
向において式中に考慮しなければならない。さらにアライメントマークを利用で
きるならば、それを測定して、式(10)と同様にしてY方向における長手方向
ゆがみを求めるのに用いる。または平均値を求めて測定精度を改善するのに用い
る。
条件とした。特に多層基板は、製造中に様々な処理ステップを通過しなければな
らないので、正確さは極めて限られたものとなる。異なる層の穴の位置は上下一
致しているので、指定された位置決め公差を超えることは許されない。しかし穿
孔穴座標が固く保持されるならば、すなわちその時点で加工される基板に依存す
ることなく保持されるならば、それは可能であろう。材料挙動が完全に知られて
いて、処理段階にいかなる変動も生じないならば、穿孔穴座標を前もって修正し
ておくことも可能であろう。しかし処理パラメータと材料パラメータは変動を免
れないので、それに対応して小さい基板に対してのみ事前修正は有効である。事
前修正を行っても残留誤差は一般に基板の大きさに比例するので、この方法を大
きな基板に用いることはできない。基板のゆがみを動的に修正することにより(
請求項4)、このような制約を克服できる。この新しい方法の最初の段階は基板
の測定である。この基板には、その基準座標がわかるようなマーキング、すなわ
ちアライメントマークが施してなければならない。このマーキングはたとえば先
行する加工段階で施しておき、場合によってはカメラシステム15によって光学
的に測定できるよう露出させなければならない。利用できるマーキングの個数に
応じて、様々な誤差またはゆがみを検出し、補償することができる。基板の測定
はまず、テーブル座標系に対するマーキングの絶対座標を決定することを意味す
る。このため、このアライメントマークがカメラシステム15の視野に現れるよ
うに、テーブル6は基板5を位置決めする。付属する画像処理コンピュータは、
視野の中心の座標を求める。絶対座標は、ディスプレイ座標すなわちスケーリン
グされた像点間隔と、干渉計測定ヘッド9および11で測定されたテーブル座標
との加算によって得られる。1つのマーキングを測定すれば、使用されたテーブ
ル座標系を変位させて、この座標系を基板上の考えられた座標系と合致させるこ
とが可能となる。しかしこの合致は、基板のゆがみのため、測定されたただ1つ
のマーキングに対してのみ得られる。もう1つのマーキングを測定して、基準位
置と比較すれば、テーブルの移動方向に対して可能な次のような基板のねじれと
、 φ=(YistMark1−YistMark1)/(XistMark1 −XistMark2)(9) 1つの軸における次のような長手方向ゆがみが検出される。 ζx=(XistMark1−XistMark2)/(XsollMar k1 −XsollMark2) (10) 式(9)および(10)においては、2つのマーキングが同じ高さすなわち同じ
Y座標に、かつ基板の左右の周縁にあることを前提としている。これは一般的な
場合としてそうである必要はなく、またそのためこの方法が変更されるものでは
ないが、オフセットが知られているのであれば、それをこれらX方向およびY方
向において式中に考慮しなければならない。さらにアライメントマークを利用で
きるならば、それを測定して、式(10)と同様にしてY方向における長手方向
ゆがみを求めるのに用いる。または平均値を求めて測定精度を改善するのに用い
る。
【0022】
最初の段階、すなわち重ね合わせ誤差(Auflagefehler)のパラ
メータ化と基板ゆがみの測定が終了した後、これら影響の補償が加工動作中に行
われる。この場合、特に複数チップ(Nutz)を含む基板に対しては、全般的
な重ね合わせ誤差と局部的な誤差を、すなわち各チップごとに別々に決定可能な
パラメータを区別する。全般的な重ね合わせ誤差は、テーブル座標系の並進移動
と回転によって補償される。局部的なゆがみの影響、および基板全体に対して生
じることがある個別のチップの回転または並進移動を補償するため、いずれのチ
ップに対しても別々に穿孔穴座標を変換しなければならない。
メータ化と基板ゆがみの測定が終了した後、これら影響の補償が加工動作中に行
われる。この場合、特に複数チップ(Nutz)を含む基板に対しては、全般的
な重ね合わせ誤差と局部的な誤差を、すなわち各チップごとに別々に決定可能な
パラメータを区別する。全般的な重ね合わせ誤差は、テーブル座標系の並進移動
と回転によって補償される。局部的なゆがみの影響、および基板全体に対して生
じることがある個別のチップの回転または並進移動を補償するため、いずれのチ
ップに対しても別々に穿孔穴座標を変換しなければならない。
【0023】
XBohrung=Gxx・XDesign+Gxy・YDesign+G xz
YBohrung=Gyx・XDesign+Gyy・YDesign+G yz
(11)
ここでDesignは「設計」を表す。
変換パラメータGijの数値は、測定されたゆがみパラメータから計算される。
【0024】
請求項4に記載する本方法の要点は、関連するゆがみパラメータすべてを把握
後、理想的な設計座標の中にある穿孔穴座標を、加工段階の間に実際のテーブル
座標系に変換し、その際1つの基板上の複数チップに対するパラメータの変動を
考慮し、それにより記憶場所のための費用と、そこに生じる計算操作、比較操作
を最小限に抑えることである。
後、理想的な設計座標の中にある穿孔穴座標を、加工段階の間に実際のテーブル
座標系に変換し、その際1つの基板上の複数チップに対するパラメータの変動を
考慮し、それにより記憶場所のための費用と、そこに生じる計算操作、比較操作
を最小限に抑えることである。
【0025】
本発明による装置の経済的運用を可能にするためには、処理量を最大としなけ
ればならない。すなわち1つの穴あたりの加工時間を最小限にしたい。穴をあけ
るのに必要な材料除去は、基板表面におけるエネルギー密度に依存する。レーザ
が比較的弱いとき、相応の料材除去を達成するため、レーザビームを強く集束し
なければならない。ただしこの場合、レーザを1回作動しただけでは、穴の直径
が設計上求められる穴直径より小さくなる。複数の加工段階で構成すると非常に
多くの時間を要するが、スポット直径を穴直径に適合できる場合はこれを避ける
ことができる。本発明によれば、ビーム拡幅を調節することにより、スポットサ
イズを迅速に調節できる。図4に、ビーム直径を段階的に調節するための配置の
原理的構成を示した。この配置は対になって配置された拡幅レンズからなり、レ
ンズの間隔はその焦点距離の合計に相当し、したがって平行する光束は次のよう
な固定された拡幅を受ける。
ればならない。すなわち1つの穴あたりの加工時間を最小限にしたい。穴をあけ
るのに必要な材料除去は、基板表面におけるエネルギー密度に依存する。レーザ
が比較的弱いとき、相応の料材除去を達成するため、レーザビームを強く集束し
なければならない。ただしこの場合、レーザを1回作動しただけでは、穴の直径
が設計上求められる穴直径より小さくなる。複数の加工段階で構成すると非常に
多くの時間を要するが、スポット直径を穴直径に適合できる場合はこれを避ける
ことができる。本発明によれば、ビーム拡幅を調節することにより、スポットサ
イズを迅速に調節できる。図4に、ビーム直径を段階的に調節するための配置の
原理的構成を示した。この配置は対になって配置された拡幅レンズからなり、レ
ンズの間隔はその焦点距離の合計に相当し、したがって平行する光束は次のよう
な固定された拡幅を受ける。
【0026】
F1/F2=D1/D2 (12)
ここで、
F1=入力レンズの焦点距離
F2=出力レンズの焦点距離
D1=入力におけるビーム直径
D2=出力におけるビーム直径
光路の切り替えによって複数の固定された拡幅を選択できる。切り替えは検流
計ミラー35および36によって行う。拡幅レンズ対の平行取り付けを可能にす
るには、補助ミラーが必要である。無段階の拡幅変化を可能にするため、図5に
よれば、もう1つの光学システムを用いる。このシステムは、2つのアクティブ
なミラーエレメント41および42からなる。入射する平行光線は、凸面鏡42
で反射した後拡散する。凹面鏡41で反射した後、この光はふたたび下記の条件
で平行となる。
計ミラー35および36によって行う。拡幅レンズ対の平行取り付けを可能にす
るには、補助ミラーが必要である。無段階の拡幅変化を可能にするため、図5に
よれば、もう1つの光学システムを用いる。このシステムは、2つのアクティブ
なミラーエレメント41および42からなる。入射する平行光線は、凸面鏡42
で反射した後拡散する。凹面鏡41で反射した後、この光はふたたび下記の条件
で平行となる。
【0027】
A=f3+f4 (13)
ここで
A=ミラーの間隔
f3=凹面鏡の焦点距離
f4=凸面鏡の焦点距離
D3=ミラーより前におけるビーム直径
D4=可変拡幅後のビーム直径
この配置の前後のビーム直径比については、(12)同様次の式が成立する。
【0028】
F3/f4=D3/D4 (14)
適切な入射角を選択することにより、レーザビームをミラー対で複数回反射さ
せることができる。ビーム直径は、いずれの通過の際も式(14)に従って拡幅
されるので、レーザビームに対する全体的作用は増加する。総拡幅は次により得
られる。 Daus=Dein・(f3/f4)N (15) ここで Daus=可変拡幅後のビーム直径 Dein=可変拡幅前のビーム直径 N=反射の回数
せることができる。ビーム直径は、いずれの通過の際も式(14)に従って拡幅
されるので、レーザビームに対する全体的作用は増加する。総拡幅は次により得
られる。 Daus=Dein・(f3/f4)N (15) ここで Daus=可変拡幅後のビーム直径 Dein=可変拡幅前のビーム直径 N=反射の回数
【0029】
たとえばN=8を達成する場合、総拡幅として係数2を得るには、拡幅約10
%、すなわちD3/D4=f3/f4≒1.1で十分である。図4に対応する冪
数2に段階付けされたビーム拡幅と組み合わせて、ビーム直径と基板上スポット
サイズの無段階選択が可能である。切り替え、すなわちビーム直径の調節は、一
方では図4に記載する配置において、検流計回転ミラーに対する制御信号を変化
させて行い、レーザビームはもう1つのレンズ対を経由して導かれる。他方では
、図5のようにそれと平行して、アクティブなミラー対の制御電圧を変化させる
。
%、すなわちD3/D4=f3/f4≒1.1で十分である。図4に対応する冪
数2に段階付けされたビーム拡幅と組み合わせて、ビーム直径と基板上スポット
サイズの無段階選択が可能である。切り替え、すなわちビーム直径の調節は、一
方では図4に記載する配置において、検流計回転ミラーに対する制御信号を変化
させて行い、レーザビームはもう1つのレンズ対を経由して導かれる。他方では
、図5のようにそれと平行して、アクティブなミラー対の制御電圧を変化させる
。
【0030】
アクティブなミラー対の焦点距離は、加えられた電圧と、いくつかの材料係数
および選択された運転条件に依存する。安定していて特に再現可能な動作形態を
維持するため、1つの制御回路がアクティブなミラーの制御電圧を制御する(請
求項8)。図6は、アクティブなミラーによるビーム拡幅測定に使用される光路
を示す。光源たとえば半導体レーザ43を出発し、ピンホール44、コリメータ
レンズ45、円形絞り46により、平行な光束が生成される。この光束は、ビー
ムスプリッタまたはミラー47によって、基準ビームと測定ビームに分割される
。測定ビームはミラー47によって、出力ビームと平行に、アクティブなミラー
41と42を経由して導かれる。このビームは、出口で2つの補助ミラー49お
よび50によって送り返されるので、このミラー配置を2回通過する。これらの
アクティブなミラー41、42が正しく制御されているならば、測定ビームは入
射軸と平行に、かつ規定された間隔だけオフセットされて、これらのミラーを離
れる。これら2つのパラメータは、2つのセンサに測定ビームと基準ビームが結
像することにより検知される。ビームスプリッタ52によって両者のビームは分
割される。両者のビームはまず、補助ミラー51およびコリメータレンズ53を
経由して、ラインセンサ57に点として結像する。測定ビームが基準ビームに平
行でなくなったら、ラインセンサ上の2つの像点は合致しなくなる。ビームスプ
リッタ52によって分離された各ビームは半円形の絞り54を照明する。この絞
りはレンズ55によってもう1つのラインセンサ56に結像する。このセンサの
出力信号のプロフィールから、測定ビームと基準ビームの平行オフセットを決定
できる。この測定信号を準備し、実際値信号としてコンピュータ58で用いる。
この実際値信号を用いて、求められた基準値に対応する信号を制御電子装置のた
めに計算する。
および選択された運転条件に依存する。安定していて特に再現可能な動作形態を
維持するため、1つの制御回路がアクティブなミラーの制御電圧を制御する(請
求項8)。図6は、アクティブなミラーによるビーム拡幅測定に使用される光路
を示す。光源たとえば半導体レーザ43を出発し、ピンホール44、コリメータ
レンズ45、円形絞り46により、平行な光束が生成される。この光束は、ビー
ムスプリッタまたはミラー47によって、基準ビームと測定ビームに分割される
。測定ビームはミラー47によって、出力ビームと平行に、アクティブなミラー
41と42を経由して導かれる。このビームは、出口で2つの補助ミラー49お
よび50によって送り返されるので、このミラー配置を2回通過する。これらの
アクティブなミラー41、42が正しく制御されているならば、測定ビームは入
射軸と平行に、かつ規定された間隔だけオフセットされて、これらのミラーを離
れる。これら2つのパラメータは、2つのセンサに測定ビームと基準ビームが結
像することにより検知される。ビームスプリッタ52によって両者のビームは分
割される。両者のビームはまず、補助ミラー51およびコリメータレンズ53を
経由して、ラインセンサ57に点として結像する。測定ビームが基準ビームに平
行でなくなったら、ラインセンサ上の2つの像点は合致しなくなる。ビームスプ
リッタ52によって分離された各ビームは半円形の絞り54を照明する。この絞
りはレンズ55によってもう1つのラインセンサ56に結像する。このセンサの
出力信号のプロフィールから、測定ビームと基準ビームの平行オフセットを決定
できる。この測定信号を準備し、実際値信号としてコンピュータ58で用いる。
この実際値信号を用いて、求められた基準値に対応する信号を制御電子装置のた
めに計算する。
【0031】
本発明の説明の最後にビーム偏向ユニットについて述べたい。本発明の方法は
、迅速で正確なビーム偏向を必要とする。そのためには下記の方法が適当である
。
、迅速で正確なビーム偏向を必要とする。そのためには下記の方法が適当である
。
【0032】
必要なビーム偏向を行うには、図9に示すように、拡幅されたレーザビームを
、互いに垂直に配置された2つの検流計ミラー(請求項9)を経由して導く。こ
のミラー位置を再現する実際値信号は、偏向制御ユニット14で用いられ、検流
計駆動装置68または70によりミラー69および71の向きを調節して、静的
位置誤差(請求項2)が補償されるか、またはミラーに追跡させて、の動的位置
誤差(請求項3)が消えるようにする。この検流計ミラーは大きな偏向範囲を許
容するが、その構造上の理由から描画対物レンズ4まで長い間隔を必要とする。
小さい偏向角度で動作できる場合には、図7に示すようにピエゾミラー(請求項
10)がビーム偏向に適している(図7)。圧電駆動装置60または62は、必
要なビーム偏向を得るため、スキャンミラー61または63を傾ける。2軸ピエ
ゾミラーを使用する場合、理想的なテレセントリック光路を実現できる。
、互いに垂直に配置された2つの検流計ミラー(請求項9)を経由して導く。こ
のミラー位置を再現する実際値信号は、偏向制御ユニット14で用いられ、検流
計駆動装置68または70によりミラー69および71の向きを調節して、静的
位置誤差(請求項2)が補償されるか、またはミラーに追跡させて、の動的位置
誤差(請求項3)が消えるようにする。この検流計ミラーは大きな偏向範囲を許
容するが、その構造上の理由から描画対物レンズ4まで長い間隔を必要とする。
小さい偏向角度で動作できる場合には、図7に示すようにピエゾミラー(請求項
10)がビーム偏向に適している(図7)。圧電駆動装置60または62は、必
要なビーム偏向を得るため、スキャンミラー61または63を傾ける。2軸ピエ
ゾミラーを使用する場合、理想的なテレセントリック光路を実現できる。
【0033】
ピエゾミラーだけでも位置決めは明らかに早くなるが、求められる基準位置の
コンピュータ出力と、ミラーのそれに対応する実際位置到達との間に明らかなタ
イムラグが生じる。音響工学的デフレクタがビーム偏向を生じるならば、図8の
ように、位置決め時間は明らかに短くなる(請求項11)。この偏向を行うには
、結晶64または66内で音波により回折格子を生成する。偏向角は回折格子の
空間的密度に比例し、したがって制御信号の周波数変化(約100〜200MH
z)によって無段階で調節できる。この制御信号はトランスデューサ65または
67を介して供給される。この方法の場合、時間的制約となるのは、結晶の充時
間(約30μs、ただし結晶の大きさ約20mm、典型的な音速約600m/s
の場合)だけなので、この装置は迅速で精密なビーム偏向を得るのに最適である
。
コンピュータ出力と、ミラーのそれに対応する実際位置到達との間に明らかなタ
イムラグが生じる。音響工学的デフレクタがビーム偏向を生じるならば、図8の
ように、位置決め時間は明らかに短くなる(請求項11)。この偏向を行うには
、結晶64または66内で音波により回折格子を生成する。偏向角は回折格子の
空間的密度に比例し、したがって制御信号の周波数変化(約100〜200MH
z)によって無段階で調節できる。この制御信号はトランスデューサ65または
67を介して供給される。この方法の場合、時間的制約となるのは、結晶の充時
間(約30μs、ただし結晶の大きさ約20mm、典型的な音速約600m/s
の場合)だけなので、この装置は迅速で精密なビーム偏向を得るのに最適である
。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による装置の一実施形態を示す図である。
【図2】
光路の概略図である。
【図3】
画像処理ユニットの概略図である。
【図4】
検流計ミラーを使用する、図1の装置に用いられている制御可能なビーム拡幅
の原理図である。
の原理図である。
【図5】
アクティブなミラーエレメントに基づく無段階調節可能なビーム拡幅の光路の
原理図である。
原理図である。
【図6】
アクティブなミラーを用いてビーム拡幅を測定、制御するための光路での原理
図である。
図である。
【図7】
圧電駆動式で調節可能なミラーを使用する、図1の装置に用いられる可変なビ
ーム位置決めの原理図である。(ピエゾスキャナをベースとする偏向ユニット)
ーム位置決めの原理図である。(ピエゾスキャナをベースとする偏向ユニット)
【図8】
音響光学的デフレクタを使用する、図1の装置に用いられる可変なビーム位置
決めの原理図である。(音響光学的デフレクタをベースとする偏向ユニット)
決めの原理図である。(音響光学的デフレクタをベースとする偏向ユニット)
【図9】
検流計駆動による調節可能なミラーを使用する、図1の装置に用いられる可変
なビーム位置決めの原理図である。(検流計スキャナをベースとする偏向ユニッ
ト)
なビーム位置決めの原理図である。(検流計スキャナをベースとする偏向ユニッ
ト)
【図10】
偏向ユニットの制御の原理図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源
2 可変的なビーム拡幅装置
3 偏向ユニット
4 対物レンズ
5 基板
6 XYテーブル
7 X干渉計ミラー
8 X方向の駆動ユニット
9 X干渉計
10 Y干渉計ミラー
11 Y干渉計
12 Y方向の駆動ユニット
13 XYテーブル制御装置
14 偏向ユニットの制御装置
15 対物レンズと照明装置を備える電子カメラ
16 コンピュータ
17 可変的ビーム拡幅装置のための制御装置
18 レーザ制御装置
19 ヘテロジニアスなシステムバス
20 レーザの出力ビーム
21 可変的拡幅後のビーム
22 スキャン機能ビーム
23 対物レンズの主平面
24 入射角
25 変位
26 入射ビームの直径
27 スポットサイズ
28 対物レンズの焦点距離
29 光源
30 照明光路
31 対物レンズ
32 電子カメラ
33 集光レンズ
34 画像処理コンピュータ
35 入力検流計回転ミラー
36 出力検流計回転ミラー
37 補助ミラーE
38 補助ミラーA
39 拡幅レンズE
40 拡幅レンズA
41 アクティブな凹面鏡
42 アクティブな凸面鏡
43 光源、たとえば半導体レーザ
44 ピンホール
45 コリメータレンズ1
46 円形絞り
47 ビームスプリッタ 30%
48 45°ミラー1
49 45°ミラー2
50 45°ミラー3
51 45°ミラー4
52 ビームスプリッタ50%
53 コリメータレンズ2
54 半円形絞り
55 結像レンズ
56 位置決め検出器1、たとえばCCD列
57 位置決め検出器2、たとえばCCD列
58 測定電子装置&コンピュータ
59 アクティブなミラーのための制御電子装置
60 X軸用ピエゾスキャナ
61 スキャンミラーX
62 Y軸用ピエゾスキャナ
63 スキャンミラーY
64 X偏向用AOD結晶
65 音波の入射面
66 Y偏向用AOD結晶
67 音波の入射面
68 X軸用検流計スキャナ
69 スキャンミラー
70 Y軸用検流計スキャナ
71 スキャンミラー
72 ロード可能なアップ/ダウンカウンタ
73 メモリ
74 デジタル/アナログ変換器
75 アクセス制御装置
76 偏向ユニットの基準値電圧
77 干渉計信号
78 アドレスバス
79 データバス
Claims (11)
- 【請求項1】 多層基板(5)、特にプリント回路板基板に微細な穴をあけ
る方法であって、該多層基板がXYテーブル(6)によって描画光学系(4)の
下を移動され、該光学系によって光源(1)特にレーザのスポットが生成され、
加工位置に対応して同時に、スポットの位置が、作業フィールドの内部で、電子
的に制御される可動式のミラーによって変化されること、および特に干渉計(9
、11)によって基板位置の決定を行うこと、および適切な装備をもったコンピ
ュータシステム(16)によって、基板位置に対応しテーブルシステムの実際位
置に関する信号を処理し、その際コンピュータシステム(16)に、好ましくは
すべての穿孔穴座標と、穿孔穴直径などの補助的情報を、特に表の形態で提供す
ることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 個々のフィールドを加工するため、基板(5)を描画光学系
(2)の下に位置決めすること、および統計的位置誤差が、2つの移動軸におい
て、ビーム偏向ユニットによりスポットを追跡することによって補償されること
を特徴とする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 基板は加工中連続的に移動され、そのとき生じる動的位置誤
差が、基板(5)の2つの移動軸において、ビーム偏向ユニットによりスポット
を追跡することによって補償されることを特徴とする、請求項1または2に記載
の方法。 - 【請求項4】 個々のフィールドまたは描画光学系(4)の下を連続して移
動する基板(5)を加工するため、穿孔穴基準座標を、詳細に測定された基板ゆ
がみに応じて、加工中に修正することを特徴とする、請求項1および2または請
求項1および3に記載の方法。 - 【請求項5】 コンピュータシステム(16)を用いて、基板位置を求める
ためのシステム、特に干渉計(9、11)のカウンタユニットにおけるすべての
座標計算を行い、その際必要な再スケーリング操作を、描画光学系(4)におけ
るビーム位置決めユニットの制御のために、好ましくは割り当てられたメモリ表
によって行うことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項6】 描画光学系(4)を用いて、異なる穿孔穴直径が1つの動作
および/またはただ1つのレーザショットで得られるように、加工すべき基板(
5)上のスポットの直径を迅速に変化させるが、「ニブリング」法は用いないこ
と、かつ/または基板(5)に様々に異なるまたは変化する直径の穴をあけ、そ
の際求められる穴直径に応じて光線のスポット直径を指定することを特徴とする
、特に請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項7】 描画光学系(4)に、ビーム直径を変化させるためのアクテ
ィブなミラーエレメントを備えること、かつ/または該ミラーエレメントの焦点
距離を、電圧を加えることによって変化させることを特徴とする、請求項1から
6のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】 アクティブなミラーエレメントが、特には補助ビームを用い
て、連続して光学的に測定され、かつ/または対応して制御されることを特徴と
する、請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 描画光学系による可変的なビーム位置決めが、検流計で制御
される回転ミラー(69、71)を用いて得られることを特徴とする、請求項1
から8のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項10】 描画光学系の可変的なビーム位置決めが、圧電駆動かつ調
節可能なミラー(69、71)によって得られることを特徴とする、請求項1か
ら8のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項11】 描画光学系の可変的なビーム位置決めが、音響光学的デフ
レクタ(64、66)によって得られることを特徴とする、請求項1から8のい
ずれか一項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19933872.8 | 1999-07-23 | ||
DE19933872 | 1999-07-23 | ||
PCT/EP2000/006914 WO2001007195A1 (de) | 1999-07-23 | 2000-07-19 | Verfahren zur erzeugung von mikrobohrungen |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003505247A true JP2003505247A (ja) | 2003-02-12 |
Family
ID=7915341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001512059A Pending JP2003505247A (ja) | 1999-07-23 | 2000-07-19 | 微細な穴をあける方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6639179B2 (ja) |
EP (1) | EP1202833B1 (ja) |
JP (1) | JP2003505247A (ja) |
AT (1) | ATE255482T1 (ja) |
DE (2) | DE50004665D1 (ja) |
WO (1) | WO2001007195A1 (ja) |
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KR101333323B1 (ko) * | 2011-12-21 | 2013-12-02 | 한국과학기술원 | 대구경 테라헤르츠 mems 스캐닝 거울 |
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NL1020709C2 (nl) * | 2002-05-29 | 2003-12-02 | Ind Automation Integrators I A | Van een AOD voorziene laserbewerkinrichting. |
FR2842131B1 (fr) | 2002-07-11 | 2004-08-13 | Commissariat Energie Atomique | Systeme et procede d'usinage d'objets a l'aide d'un laser |
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2000
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