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JP2003301859A - 自動二輪車用変速機のドッグクラッチ - Google Patents

自動二輪車用変速機のドッグクラッチ

Info

Publication number
JP2003301859A
JP2003301859A JP2002110339A JP2002110339A JP2003301859A JP 2003301859 A JP2003301859 A JP 2003301859A JP 2002110339 A JP2002110339 A JP 2002110339A JP 2002110339 A JP2002110339 A JP 2002110339A JP 2003301859 A JP2003301859 A JP 2003301859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusion
dog clutch
engagement
gear
rotation direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002110339A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Isaka
義治 井坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2002110339A priority Critical patent/JP2003301859A/ja
Publication of JP2003301859A publication Critical patent/JP2003301859A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 剛性が高く、円滑に噛合う、駆動力の伝達方
向が変わったときの応答性が高い自動二輪車用変速機の
ドッグクラッチを提供する。 【解決手段】 第1の突部56は、係合凹部51の回転
方向後側の動力伝達面53に対向する動力伝達面58が
回転方向後側の端部に形成される。また、回転方向前側
の端部に、回転方向前側へ向かうにしたがって係合凹部
形成用歯車21から離間する傾斜面59が形成される。
第2の突部57は、係合凹部51の回転方向前側の動力
伝達面52に対向する動力伝達面61が回転方向前側の
端部に形成される。また、回転方向後側の端部に、回転
方向後側へ向かうにしたがって係合凹部形成用歯車21
から離間する傾斜面62が形成される。係合凹部形成用
歯車21のアーム部46aに、第1の突部56の傾斜面
59と平行な傾斜面54と、第2の突部57の傾斜面6
2と平行な傾斜面55とを第1、第2の突部56,57
と対応する部位に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一軸線上に位置
する二つの歯車の接続状態と切断状態とを切換える自動
二輪車用変速機のドッグクラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車の変速機は、エンジン
の動力がメインクラッチを介して伝達される駆動軸と、
チェーン巻掛用スプロケットなどを有する従動軸とが平
行になるように設けられ、これら両軸に設けられた変速
用歯車を介して前記駆動軸から従動軸に動力が伝達され
る。前記変速用歯車は、駆動軸側の歯車と、これに噛合
する従動軸側の歯車とからなる歯車群を変速段数に対応
する数だけ軸線方向に並べることによって構成されてお
り、動力伝達に用いる歯車群を切り換えるためにドッグ
クラッチが用いられている。
【0003】前記ドッグクラッチは、前記複数の歯車群
のうち、互いに隣り合うように設けられた二つの歯車の
間に設けられている。従来のこの種のドッグクラッチと
しては、例えば、特開平10−61731号公報に開示
されたものがある。この公報に示されたドッグクラッチ
は、前記駆動軸や従動軸にスプライン嵌合されて軸方向
に移動自在に支持された可動歯車と、この可動歯車と同
一の軸上に軸方向への移動が規制された状態で回転自在
に支持された固定歯車との間に設けられており、前記両
歯車のうち一方の歯車の軸端面に回転方向に所定の間隔
をおいて複数突設された係合突起と、他方の歯車に前記
係合突起と対向するように形成された複数の係合凹部と
を備えている。この従来のドッグクラッチにおいては、
前記可動歯車が前記固定歯車に接近して係合突起が係合
凹部に係入することによって接続状態になり、これとは
逆に、可動歯車が固定歯車から離間する方向へ移動し、
前記係合突起が係合凹部から外れることによって切断状
態になる。
【0004】この種の従来のドッグクラッチの係合突起
と係合凹部の構成を図7に示す。図7中に符号1で示す
ドッグクラッチは、係合凹部2が軸方向から見て長円状
に形成され、周方向に等間隔おいて六箇所に形成されて
いる。また、このドッグクラッチ1の係合突起3は、歯
車の回転方向の両端部に円弧面3a,3bを有する棒状
に形成され、3本設けられている。図7は、係合凹部2
を有する歯車が同図において反時計方向へ回転すること
によって、この係合凹部側の歯車から動力が係合突起側
の歯車に伝達され、後輪側に動力が伝達される状態を示
している。
【0005】この状態で例えばスロットル弁が閉じられ
てエンジン出力が低下すると、係合突起3が同図におい
て左方へ角度Aだけ係合凹部2に対して相対的に回転
し、上記とは逆に後輪側からエンジン側へ駆動力が伝達
されるようになり、いわゆるエンジンブレーキがかか
る。前記角度Aを以下においては遊び角と呼称する。ま
た、図7に示す角度Bは、係合凹部2どうしの間のアー
ム部4に係合突起3の先端面が当接する回転角度であ
る。この角度Bを以下においては接触角と呼称する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】自動二輪車用変速機の
ドッグクラッチは、変速時に前記係合突起3が係合凹部
2により一層滑らかに噛合うようにすることが要請され
ている。例えば、第1速用の歯車群を接続状態にするた
めに用いるドッグクラッチ1は、伝達トルクが相対的に
大きいことから噛合い部分も相対的に大きく設定されて
いて接触角が大きく、従動軸側の歯車が停止している状
態で接続されることが多いから、係合突起3と係合凹部
2との回転数差が相対的に大きくなり、係合突起3の先
端面が係合凹部2どうしの間のアーム部4に当接する、
いわゆる突き当たり現象が起こり易くなって、他の歯車
群を接続するドッグクラッチに較べると接続し難くな
る。また、エンジンの空吹かしを行った直後などのよう
に、回転が低下しつつあるが相対的に回転数が高くなる
ような状態で変速したり、始動直後の冷機時などでオイ
ルの粘度が高くなっている状態であって、しかも、いわ
ゆるファーストアイドルによりエンジン回転が相対的に
高い状態で変速したりすると、メインクラッチを切断し
ても駆動軸の回転が相対的に高く保たれることから、前
記同様にドッグクラッチの噛合いが円滑ではなくなって
しまう。
【0007】このような不具合を解消するためには、ド
ッグクラッチ1の前記遊び角Aを大きくすることが考え
られる。しかし、このように構成すると、スロットル弁
を開いたり閉じたりして駆動力がエンジンから後輪へ伝
達される状態と、駆動力が後輪からエンジンへ伝達され
る状態とが交互に変わるような場合には、ドッグクラッ
チ1の係合突起3が係合凹部2内を移動する距離が相対
的に長くなる分だけスロットル操作に対して車体の挙動
変化が遅れるようになる。このため、低速走行時に乗員
に違和感を与えてしまう。
【0008】ドッグクラッチ1が円滑に噛合うようにす
るためには、前記接触角Bを小さくすることも考えられ
る。しかし、第1速用のドッグクラッチ1は、伝達トル
クが相対的に大きくなるために、係合突起3と係合凹部
2どうしの間のアーム部4とを強度が高くなるように相
対的に大きく形成しなければならず、前記接触角Bを小
さくするにも限界がある。接触角Bが小さくなるように
構成された従来のドッグクラッチとしては、例えば図8
に示すものがある。同図に示すドッグクラッチ5は、係
合凹部6が回転方向に連続するように複数形成され、係
合突起7が円筒8の外周部に係合凹部6と同数だけ設け
られている。
【0009】このように構成されたドッグクラッチ5
は、係合突起7が相対的に小さくなって接触角Bを相対
的に小さくすることができるが、強度上、複数の噛合い
が必要となり、精度が要求されるため、これを実施する
ためには、係合突起7や係合凹部6を設ける変速用歯車
の構成を大きく変えなければならず、他の変速用歯車と
の接続を考慮して変速機全体の設計を変更しなければな
らない。このため、このドッグクラッチ5を用いるため
には、製造コストが高くなってしまう。
【0010】一方、前記公報に示された従来のドッグク
ラッチにおいては、係合突起の先端が係合凹部の内側に
入り易くなるように、係合突起の先端部に回転方向の後
側に向かうにしたがって次第に係合凹部形成用の歯車か
ら離間する傾斜面が形成されている。このドッグクラッ
チにおいては、接続行程の途中で前記傾斜面が係合凹部
の開口縁に当接する状態で係合突起の先端が係合凹部の
内側に入り込むことになり、この状態で係合凹部に対し
て係合突起が回転方向に移動することによって、係合突
起の動力伝達面が係合凹部の側壁(動力伝達面)に当接
する。そして、係合突部と係合凹部の回転数差がなくな
って係合突部が軸線方向に進み、ドッグクラッチが接続
状態になる。しかし、このドッグクラッチは、シフトダ
ウンなどで駆動力の伝達関係が逆となって相対回転方向
が逆方向に変わった場合には、傾斜面が係合凹部の開口
縁に当接することによりカム作用により、係合突起が係
合凹部から離間する方向へ付勢されるから、従来以上に
接続し難くなってしまう。
【0011】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、剛性が高くなるとともに円滑に噛合
い、しかも、駆動力の伝達方向が変わったときの応答性
が高くなる自動二輪車用変速機のドッグクラッチを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車用変速機のドッグクラッチ
は、係合突起を、歯車の径方向の外側に位置する第1の
突部と、径方向の内側に位置する第2の突部とによって
構成し、これらの突部のうち一方の突部は、前記係合凹
部の回転方向後側の動力伝達面に対向する動力伝達面が
回転方向後側の端部に形成され、回転方向前側の端部
に、前記回転方向後側の端部より係合凹部形成用歯車か
ら離間する干渉回避部が形成され、他方の突部は、前記
係合凹部の回転方向前側の動力伝達面に対向する動力伝
達面が回転方向前側の端部に形成され、回転方向後側の
端部に、前記回転方向前側の端部より係合凹部形成用歯
車から離間する干渉回避部が形成され、前記係合凹部形
成用歯車における係合凹部どうしの間で径方向に延びる
アーム部に、前記第1の突部の干渉回避部と沿う凹部側
干渉回避部と、前記第2の突部の干渉回避部に沿う凹部
側干渉回避部とを第1、第2の突部と対応する部位に形
成したものである。
【0013】本発明によれば、係合突起は、第1の突部
と第2の突部の先端部がそれぞれ基端部に較べて相対的
に小さく形成されているから、接触角を小さくすること
ができる。しかも、前記両突部の基端部は、回転方向に
対する幅が相対的に広くなるように形成されているか
ら、先端部に生じる応力が基端側へ広く分散するように
なる。また、係合凹部は、前記アーム部に干渉回避部が
形成されていることにより、係合突起が係入する係入口
の開口幅が拡がる。さらに、駆動力の伝達方向が反転し
た場合には、二つの突部のうち動力伝達に用いられる突
部が一方から他方へ替わるから、係合突起と係合凹部と
の間の動力伝達は動力伝達面のみを介して行われ、カム
作用が生じることはない。
【0014】請求項2に記載した発明に係る自動二輪車
用変速機のドッグクラッチは、請求項1に記載した発明
に係る自動二輪車用変速機のドッグクラッチにおいて、
第1の突部の干渉回避部は、回転方向の前側へ向かうに
したがって次第に係合凹部形成用歯車から離間する傾斜
面によって構成され、第2の突部の干渉回避部は、回転
方向の後側へ向かうにしたがって次第に係合凹部形成用
歯車から離間する傾斜面によって構成され、凹部側干渉
回避部は、前記傾斜面と平行な傾斜面によって構成され
ているものである。この発明によれば、干渉回避部を例
えば階段状に形成する場合に較べて角部分が少なくなる
から、応力集中が起こり難くなる。
【0015】請求項3に記載した発明に係る自動二輪車
用変速機のドッグクラッチは、請求項1または請求項2
に記載した発明に係る自動二輪車用変速機のドッグクラ
ッチにおいて、加速時に第1の突部を介して動力が伝達
される構成としたものである。この発明によれば、第1
の突部は、第2の突部より径方向の外側に位置している
から、第2の突部を介して動力が伝達される場合に較べ
て、回転中心から動力伝達面までの距離が長くなって動
力伝達面での押圧力(面圧)が小さくなる。
【0016】請求項4に記載した発明に係る自動二輪車
用変速機のドッグクラッチは、請求項1ないし請求項3
に記載した発明のうち何れか一つの自動二輪車用変速機
のドッグクラッチにおいて、第1の突部と第2の突部
は、回転方向の略同じ位置に設けられ、径方向に所定寸
法をおいて互いに離間するように形成されているもので
ある。この発明によれば、第1の突部と第2の突部との
間に隙間が形成され、第1の突部の干渉回避部に沿う凹
部側干渉回避部と、第2の突部の干渉回避部に沿う凹部
側干渉回避部との境界部分を前記隙間と対応する位置に
形成することによって、第1、第2の突部の干渉回避部
がアーム部に接触するのを阻止することができる。
【0017】請求項5に記載した発明に係る自動二輪車
用変速機のドッグクラッチは、請求項1ないし請求項3
に記載した発明のうち何れか一つの自動二輪車用変速機
のドッグクラッチにおいて、第1の突部と第2の突部
は、回転方向の略同じ位置に設けられ、動力伝達面の近
傍で互いに接続するように一体に形成されているもので
ある。この発明によれば、第1の突部を介して動力が伝
達されるときや、第2の突部を介して動力が伝達される
ときに、これらの突部に加えられる押圧力を他方の突部
にも作用させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動二輪車用
変速機のドッグクラッチを図1ないし図5によって詳細
に説明する。図1は本発明に係るドッグクラッチを装備
した自動二輪車用変速機の断面図、図2は要部を拡大し
て示す断面図、図3は第1の突部を介して動力が伝達さ
れる状態を示す図で、同図(a)は第1の突部を示す断
面図、同図(b)は第2の突部を示す断面図、同図
(c)は係合突起と係合凹部の噛合い状態を示す構成図
である。図3(c)においては、同図(a)の破断位置
をA−A線によって示し、同図(b)の破断位置をB−
B線によって示している。また、図3(c)の破断位置
は同図(a)中にC−C線によって示されている。
【0019】図4は第2の突部を介して動力が伝達され
る状態を示す図で、同図(a)は第1の突部を示す断面
図、同図(b)は第2の突部を示す断面図、同図(c)
は係合突起と係合凹部の噛合い状態を示す構成図であ
る。図4(c)においては、同図(a)の破断位置をA
−A線によって示し、同図(b)の破断位置をB−B線
によって示している。また、図4(c)の破断位置は同
図(a)中にC−C線によって示されている。図5は係
合突起を有する歯車と、係合凹部を有する歯車の斜視図
である。図6は係合突起の他の形成例を示す図である。
【0020】これらの図において、符号11で示すもの
は、本発明に係るドッグクラッチ12を装備した自動二
輪車用変速機である。この変速機11は、図示していな
いエンジンのクランク軸にメインクラッチを介して接続
された駆動軸13と、この駆動軸13と平行に設けら
れ、車体左側の軸端部に後輪駆動用チェーン(図示せ
ず)を巻掛けるスプロケット14が固定された従動軸1
5と、これら両軸に設けられた変速用歯車16〜25な
どによって構成されている。前記駆動軸13と従動軸1
5は、それぞれ軸受26〜29によってミッションケー
ス(図示せず)に回転自在に支持されている。
【0021】前記駆動軸13は、5個の変速用歯車16
〜20が設けられ、従動軸15は、前記駆動軸13側の
変速用歯車に噛合する5個の変速用歯車21〜25が設
けられており、駆動軸13側の歯車と、これに噛合する
従動軸15側の歯車からなる歯車群が変速段数に対応さ
せて5組設けられている。図1において31は第1速の
歯車群を示し、32は第2速の歯車群、33は第3速の
歯車群、34は第4速の歯車群、35は第5速の歯車群
を示す。この変速機11は、これら5組の歯車群31〜
35のうち、動力が伝達される歯車群を切り換えること
によって、変速段数が5段になるように変速を行うもの
である。
【0022】動力伝達に用いる歯車群を切り換えるため
に、各歯車群の二つの歯車のうち一方の歯車が駆動軸1
3または従動軸15に回転自在に支持されるとともに、
他方の歯車が他方の軸に一体に回転するように支持され
ており、前記回転自在に軸支された一方の歯車が軸に対
して回転する状態と、回転が規制される状態とをドッグ
クラッチ12,36〜39によって切り換えるように構
成されている。この実施の形態では、第1速に変速する
ときに本発明に係るドッグクラッチ12が用いられ、他
の変速段では従来のものと同等のドッグクラッチ36〜
39が用いられている。この変速機11は、前記第1速
用のドッグクラッチ12の他は、従来の変速機と同等の
構成が採られている。このため、この変速機11の他の
部分の構成や動作の説明は省略する。
【0023】第1速用のドッグクラッチ12は、図1お
よび図2に示すように、従動軸15上の歯車21と歯車
22とを接続したり、切り離したりするものである。こ
れらの歯車21,22のうち、図1,2において左側に
位置する歯車22は、従動軸15にスプライン嵌合によ
って軸線方向に移動自在に支持されており、図2におい
て、右側の軸端部に本発明に係るドッグクラッチ12の
係合突起41が突設されており、左側の軸端部には第3
速用のドッグクラッチ37の係合突起42が突設されて
いる。なお、この係合突起形成用歯車22は、図示して
いないシフトフォークが環状溝22aに係合され、シフ
トフォークによって図2に示すニュートラル位置から軸
線方向の一方または他方に移動する。
【0024】他方の歯車21は、従動軸15が貫通する
ボス43と、駆動軸13の歯車16が噛合する歯44を
有するリム45と、このリム45と前記ボス43との間
で径方向に延びる円板状のアーム46とが一体に形成さ
れ、従動軸15に軸線方向への移動が規制された状態で
軸受47によって回転自在に支持されている。前記アー
ム46における前記係合突起形成用歯車22と対向する
一側部に、本発明に係るドッグクラッチ12の係合凹部
51が回転方向に等間隔をおいて複数形成されている。
これらの歯車21,22は、何れも鍛造によって所定形
状に成形されている。
【0025】この実施の形態による前記アーム46は、
図5に示すように、前記ボス43から放射状に延びる6
本のアーム部46aと、これらのアーム部46aどうし
の間に位置する板状部46bとによって形成され、二つ
のアーム部46aと板状部46bとによって、前記係合
凹部51が形成されている。このため、係合凹部51
は、歯車21を回転方向に6等分する位置に形成されて
いる。前記アーム部46aは、回転方向(図中に矢印R
で示す)の前側の端部と後側の端部とにそれぞれ平坦な
動力伝達面52,53が形成され、係合突起形成用歯車
22と対向する側部に後述する傾斜面54,55が径方
向の外側と内側とで傾斜する方向を違えて形成されてい
る。前記傾斜面54,55によって本発明に係る凹部側
干渉回避部が構成されている。なお、アーム部46aの
剛性が充分高い場合には、前記板状部46bを廃止し、
係合凹部51を貫通穴によって形成することもできる。
【0026】本発明に係るドッグクラッチ12の前記係
合突起41は、図2〜図5に示すように、前記歯車22
の径方向の外側に位置する断面鋸歯状を呈する第1の突
部56と、この歯車22の径方向の内側に位置する断面
鋸歯状を呈する第2の突部57とによって構成されてお
り、歯車22を回転方向に3等分する位置に設けられて
いる。この実施の形態による第1および第2の突部5
6,57は、図3(c)に示すように、回転方向の略同
じ位置に設けられ、径方向に所定寸法(隙間S1で示
す)をおいて互いに離間するように形成されており、歯
車22の他の部位と一体に形成されている。なお、第1
および第2の突部56,57は、図6に示すように形成
することもできる。図6に示す係合突起41は、第1の
突部56と第2の突部57とが動力伝達面58,61の
近傍で互いに接続するように一体に形成されている。
【0027】前記第1の突部56は、図3(a)および
図4(a)に示すように、前記係合凹部51の回転方向
後側の動力伝達面53に対向する動力伝達面58が回転
方向後側の端部に形成されるとともに、回転方向前側の
端部に、回転方向前側へ向かうにしたがって次第に係合
凹部形成用歯車21から離間する方向へ傾斜する傾斜面
59が形成されている。すなわち、この第1の突部56
は、先端部が基端部に較べて相対的に小さくなるように
形成されている。また、この第1の突部56の先端に
は、歯車22の軸線方向とは直交する平面と平行な先端
面60が形成されている。
【0028】前記第2の突部57は、図3(b)および
図4(b)に示すように、前記係合凹部51の回転方向
前側の動力伝達面52に対向する動力伝達面61が回転
方向前側の端部に形成され、回転方向後側の端部に、回
転方向後側へ向かうにしたがって次第に係合凹部形成用
歯車21から離間する傾斜面62が形成されている。こ
の第2の突部57は、前記第1の突部56と同様に、先
端部が基端部に較べて相対的に小さくなるように形成さ
れ、先端に平坦な先端面63が形成されている。これら
第1、第2の突部56,57の前記傾斜面59,62に
よって本発明に係る干渉回避部が構成されている。第
1、第2の突部56,57は、鍛造によって所定形状に
成形された後に、径方向の外側と内側の側面や、必要に
応じて傾斜面などの他の部位にも切削加工、研削加工な
どによる仕上げ加工が施される。両突部どうしの間の隙
間S1も仕上げ加工時に機械加工を施してもよい。
【0029】これら両突部56,57の回転方向の位置
は、図3(c)に示すように、第1の突部56の動力伝
達面58が係合凹部51の回転方向後側の動力伝達面5
3に当接する状態で、第2の突部57の先端部と前記動
力伝達面53との間に隙間S2が形成され、また、図4
(c)に示すように、第2の突部57の動力伝達面61
が係合凹部51の回転方向前側の動力伝達面52に当接
する状態で、第1の突部56の先端部と前記動力伝達面
52との間に隙間S3が形成されるように設定されてい
る。
【0030】このように形成された二つの突部56,5
7のうち、一方の突部の動力伝達面が係合凹部51の動
力伝達面に当接するときに他方の突部の傾斜面形成部分
が係合凹部形成用歯車21のアーム部46aに接触する
ことがないように、アーム部46aにも傾斜面54,5
5が形成されている。すなわち、図3(a),(b)、
図4(a),(b)および図5に示すように、各アーム
部46aにおける径方向の外側であって第1の突部56
と対応する部位に、第1の突部56の傾斜面59と平行
な傾斜面54が形成されるとともに、径方向の内側であ
って第2の突部57と対応する部位に、第2の突部57
の傾斜面62と平行な傾斜面55が形成されている。
【0031】これらの傾斜面54,55は、図3(b)
および図4(a)に示すように、ドッグクラッチ12が
接続された状態で第1または第2の突部57の傾斜面に
隙間S4をおいて対向するように形成されている。この
ようにアーム部46aに傾斜面54,55を形成するこ
とにより、係合凹部51における係合突起41が係入す
る係入口の開口幅が拡がるようになる。このため、この
ドッグクラッチ12においては、接続行程の初期に実質
的に遊び角が相対的に大きくなる。この実施の形態によ
るドッグクラッチ12の実際の遊び角を図3(c)中に
符号Aで示し、接触角をBで示す。
【0032】上述したように構成されたドッグクラッチ
12は、発進時などで変速機11を図1に示すニュート
ラル位置から第1速にシフトアップするときに、係合突
起41が図1に示す位置から同図の右側へ移動して係合
凹部51に接近する。このとき、駆動軸13は、メイン
クラッチが切断されている状態でも切断する以前に回転
していたときの慣性によって継続して回転しているか
ら、この駆動軸13に歯車結合された係合凹部形成用歯
車21も同様に回転している。一方、停車状態では、従
動軸15は停止しているから、係合突起形成用歯車22
は、回転しない状態で係合凹部形成用歯車21に接近す
る。
【0033】このように係合突起形成用歯車22が移動
することにより、係合突起41は、係合凹部形成用歯車
21の前記アーム部46aに先端が当接するか、先端が
係合凹部51の内側に直接入るようになる。前記先端が
アーム部46aに当接した場合には、係合突起形成用歯
車22は、シフトフォークによって付勢された状態で当
接状態が解消されるまで待機する。そして、係合突起4
1は、アーム部46aを越えたときに、係合凹部51内
に入る。
【0034】発進時などのように駆動力が係合凹部形成
用歯車21から係合突起形成用歯車22へ伝達されると
きには、係合突起41が係合凹部51内に入ることによ
って、係合突起41に回転方向の後側から係合凹部51
の回転方向後側の動力伝達面53が当たる。詳述する
と、図3(a)に示すように、第1の突部56の動力伝
達面58に係合凹部51の動力伝達面53が当たり、第
1の突部56が係合凹部51と一体になって回転するよ
うになる。
【0035】上述したように係合突起41と係合凹部5
1の回転数差がなくなる状態で、係合突起形成用歯車2
2がシフトフォークによって図3(a)に示すように接
続終了位置まで移動し、変速機11が第1速に変速され
る。この状態では、図3(b)に示すように、第1の突
部57の傾斜面62がアーム部46aの傾斜面55と隙
間S4を隔てて対向する。
【0036】このように第1速に変速されている状態で
例えばスロットル弁が閉じられたりしてエンジンブレー
キの状態になると、駆動力の伝達関係が逆になり、係合
突起形成用歯車22から係合凹部形成用歯車21に駆動
力が伝達されるようになる。このときには、図4に示す
ように、係合突起41が遊び角Aだけ係合凹部51に対
して回転方向前側へ回転する。さらに、第2の突部57
の動力伝達面61が係合凹部51の回転方向前側の動力
伝達面52に当接し、動力が係合突起41から係合凹部
51側へ伝達される。係合突起41が遊び角Aだけ回転
するときには、図4(a)に示すように、第1の突部5
6の傾斜面59がアーム部46aの傾斜面54と隙間S
4を隔てて対向する。
【0037】第1速に変速されている状態でシフトアッ
プ操作をすると、係合突起形成用歯車22がシフトフォ
ークによって上記とは逆方向へ移動して、係合突起41
と係合凹部51との係合状態が解消されてドッグクラッ
チ12が切断状態になる。このとき、メインクラッチが
完全に切断される以前にシフトアップ操作を行ったりし
て係合凹部形成用歯車21から係合突起形成用歯車22
へ駆動力が伝達されている状態であったとしても、第1
の突部56が第2の突部57より径方向の外側に形成さ
れていることにより、シフトアップ操作によって係合突
起41を係合凹部51から簡単に外すことができる。こ
れは、第1の突部56を径方向の内側(第2の突部57
が形成されている部位)に設ける場合に較べて、回転中
心(従動軸15の軸心)から動力伝達面53,58まで
の距離が相対的に長くなり、動力伝達面53,58での
押圧力(面圧)が相対的に小さくなるからである。
【0038】したがって、このように構成されたドッグ
クラッチ12によれば、前記第1の突部56と第2の突
部57は、先端部が基端部に較べて相対的に小さく形成
されているから、先端部から基端部まで断面形状が一定
になる従来の係合突起41に較べて、接触角Bを小さく
することができる。しかも、第1および第2の突部5
6,57は、基端側に向かうにしたがって次第に回転方
向に対する幅が広くなるように形成されているから、先
端部に生じる応力が基端側へ広く分散するようになり、
剛性が高くなる。また、係合凹部51は、前記アーム部
46aに傾斜面54,55が形成されていることによ
り、係合突起41が係入する係入口の開口幅が拡がる。
このため、接続行程の初期に係合突起41が前記アーム
部46aに当たり難くなって係合凹部51内に入り易く
なる。
【0039】さらに、係合突起41が係合凹部51に係
入されてドッグクラッチ12が接続されている状態で動
力の伝達方向が反転した場合には、二つの突部56,5
7のうち動力伝達に用いられる突部が一方から他方へ替
わるから、係合突起41と係合凹部51との間の動力伝
達は動力伝達面52,53,58,61のみを介して行
われ、傾斜面54,55,59,62によるカム作用が
生じることはない。
【0040】この実施の形態によるドッグクラッチ12
は、第1、第2の突部56,57に干渉回避部として傾
斜面59,62が形成され、アーム部64aに凹部側干
渉回避部として傾斜面54,55が形成されているが、
これらの干渉回避部は、例えば階段状に形成することが
できる。なお、階段状に形成するに当たっては、段数は
1段でもよいし複数段でもよい。干渉回避部を傾斜面に
よって形成することにより、階段状に形成する場合に較
べて角部分が少なくなり、応力集中が起こり難くなるか
ら、より一層剛性を向上させることができる。
【0041】さらにまた、この実施の形態によるドッグ
クラッチ12は、加速時には、係合凹部51の回転方向
後側の動力伝達面53と第1の突部56の動力伝達面5
8とが接触し、第1の突部56を介して動力が伝達され
る。この第1の突部56は、第2の突部57より径方向
の外側に位置しているから、第2の突部57を介して動
力が伝達される場合に較べて、回転中心から動力伝達面
53,58までの距離が長くなって動力伝達面での押圧
力(面圧)が小さくなり、動力伝達状態でも軽く係合突
起41を係合凹部51から外すことができる。
【0042】上述した実施の形態では、係合突起41の
第1の突部56と第2の突部57とが径方向に所定寸法
をおいて互いに離間するように形成されているから、第
1の突部56と第2の突部57との間に隙間S1が形成
される。このため、第1の突部56の傾斜面59に沿う
凹部側傾斜面54と、第2の突部57の傾斜面62に沿
う凹部側傾斜面55との境界部分を前記隙間S1と対応
する位置に形成することによって、第1、第2の突部5
6,57の傾斜面59,62がアーム部46aに接触す
るのを確実に阻止することができる。このため、係合突
起41と係合凹部51とが動力伝達面以外の部分で接触
することがないように凹部側傾斜面54,55を形成す
るに当たって、精度が低くてよく、鍛造用金型の製造コ
ストを低減することができる。
【0043】また、第1の突部56と第2の突部57と
を図6に示すように動力伝達面58,61の近傍で互い
に接続するように一体に形成することによって、第1の
突部56を介して動力が伝達されるときや、第2の突部
57を介して動力が伝達されるときに、これらの突部5
6,57に加えられる押圧力を他方の突部にも作用させ
ることができる。このため、より一層剛性が高いドッグ
クラッチ12を形成することができる。しかも、係合突
起形成用歯車22を成形する鍛造用金型に突部56,5
7どうしの間に臨む縦壁を形成しなくてよいから、この
金型の製造が容易になるという利点もある。なお、両突
部を図1ないし図5に示した実施の形態のように分けて
形成する場合であっても、上記したように両者を鍛造に
より一体に形成し、鍛造後に機械加工によって隙間S1
に相当する溝を形成することができる。さらに、上記実
施の形態では、本発明に係るドッグクラッチ12を第1
速用として用いる例を示したが、本発明はこのような限
定にとらわれることなく、他の変速段にも用いることが
できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、係
合突起の第1の突部と第2の突部の先端部は、基端部に
較べて相対的に小さく形成されるから、接触角を小さく
することができる。このため、接続時にいわゆる突き当
たり現象が生じ難くなるから、円滑に噛合うようにな
り、変速時に乗員に違和感を与えることがなくなる。し
かも、前記両突部の基端部は、回転方向に対する幅が相
対的に広くなるように形成されており、先端部に生じる
応力を基端側へ広く分散させるから、両突部の剛性が高
くなる。
【0045】また、係合凹部は、係合凹部形成用歯車の
アーム部に干渉回避部が形成されていることにより、係
合突起が係入する係入口の開口幅が拡がるようになる。
このため、係合突起が係合凹部に噛合っている状態で動
力伝達の方向が変わったときの応答性が高くなるように
(遊び角が小さくなるように)形成しながら、接続行程
の初期に係合突起がアーム部に当たり難くなって係合凹
部内に入り込み易くなる。したがって、本発明によれ
ば、剛性が高くなるように形成しながらも噛合いが円滑
で、しかも、駆動力の伝達方向が変わったときの応答性
が高くなる自動二輪車用変速機のドッグクラッチを提供
することができる。
【0046】さらに、本発明に係るドッグクラッチは、
歯車の軸端面に係合突起が突設されており、一般的なド
ッグクラッチの構成を踏襲しているものであるから、既
存の変速機に大きな設計変更を行うことなく簡単に装備
することができる。このため、本発明に係るドッグクラ
ッチを実施するに当たってコストアップになるのを可及
的少なく抑えることができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、干渉回避部
を例えば階段状に形成する場合に較べて角部分が少なく
なり、応力集中が起こり難くなるから、より一層剛性を
向上させることができる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、第1の突部
は、第2の突部より径方向の外側に位置しているから、
第2の突部を介して動力が伝達される場合に較べて、回
転中心から動力伝達面までの距離が長くなって動力伝達
面での押圧力(面圧)が小さくなる。このため、加速時
にシフトアップするときに、係合凹部から係合突部への
動力伝達が完全に絶たれていない状態でも、容易に係合
突起を係合凹部から脱抜することができるから、シフト
アップを速やかに行うことができる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、第1の突部
と第2の突部との間に隙間が形成され、第1の突部の干
渉回避部に沿う凹部側干渉回避部と、第2の突部の干渉
回避部に沿う凹部側干渉回避部との境界部分を前記隙間
と対応する位置に形成することによって、第1、第2の
突部の干渉回避部がアーム部に接触するのを阻止するこ
とができる。このため、係合突起と係合凹部とが動力伝
達面以外の部分で接触することがないように凹部側干渉
回避部を形成するに当たって、精度が低くてよく、金型
の製造コストを低減することができる。
【0050】請求項5記載の発明によれば、第1の突部
を介して動力が伝達されるときや、第2の突部を介して
動力が伝達されるときに、これらの突部に加えられる押
圧力を他方の突部にも作用させることができるから、よ
り一層剛性が高いドッグクラッチを形成することができ
る。しかも、係合突起形成用歯車を成形する金型に突部
どうしの間に臨む縦壁を形成しなくてよいから、この金
型の製造が容易になるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るドッグクラッチを装備した自動
二輪車用変速機の断面図である。
【図2】 要部を拡大して示す断面図である。
【図3】 第1の突部を介して動力が伝達される状態を
示す図である。
【図4】 第2の突部を介して動力が伝達される状態を
示す図である。
【図5】 係合突起を有する歯車と、係合凹部を有する
歯車の斜視図である。
【図6】 係合突起の他の形成例を示す図である。
【図7】 従来のドッグクラッチの係合突起と係合凹部
の構成を示す図である。
【図8】 従来のドッグクラッチの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
11…変速機、12…ドッグクラッチ、21…係合凹部
形成用歯車、22…係合突起形成用歯車、41…係合突
起、46a…アーム部、51…係合凹部、52,53,
58,61…動力伝達面、54,55,59,62…傾
斜面、56…第1の突部、57…第2の突部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一軸線上に並ぶ二つの歯車のうち一方
    の歯車の軸端面に回転方向に間隔をおいて複数突設され
    た係合突起と、他方の歯車に前記係合突起と対向するよ
    うに形成された複数の係合凹部とを有し、これら両歯車
    の間隔を変えることにより接続状態と切断状態とが切換
    えられる自動二輪車用変速機のドッグクラッチにおい
    て、前記係合突起を、歯車の径方向の外側に位置する第
    1の突部と、径方向の内側に位置する第2の突部とによ
    って構成し、これらの突部のうち一方の突部は、前記係
    合凹部の回転方向後側の動力伝達面に対向する動力伝達
    面が回転方向後側の端部に形成され、回転方向前側の端
    部に、前記回転方向後側の端部より係合凹部形成用歯車
    から離間する干渉回避部が形成され、他方の突部は、前
    記係合凹部の回転方向前側の動力伝達面に対向する動力
    伝達面が回転方向前側の端部に形成され、回転方向後側
    の端部に、前記回転方向前側の端部より係合凹部形成用
    歯車から離間する干渉回避部が形成され、前記係合凹部
    形成用歯車における係合凹部どうしの間で径方向に延び
    るアーム部に、前記第1の突部の干渉回避部と沿う凹部
    側干渉回避部と、前記第2の突部の干渉回避部に沿う凹
    部側干渉回避部とを第1、第2の突部と対応する部位に
    形成したことを特徴とする自動二輪車用変速機のドッグ
    クラッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車用変速機のド
    ッグクラッチにおいて、第1の突部の干渉回避部は、回
    転方向の前側へ向かうにしたがって次第に係合凹部形成
    用歯車から離間する傾斜面によって構成され、第2の突
    部の干渉回避部は、回転方向の後側へ向かうにしたがっ
    て次第に係合凹部形成用歯車から離間する傾斜面によっ
    て構成され、凹部側干渉回避部は、前記傾斜面と平行な
    傾斜面によって構成されていることを特徴とする自動二
    輪車用変速機のドッグクラッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動二輪
    車用変速機のドッグクラッチにおいて、加速時に第1の
    突部を介して動力が伝達される構成としたことを特徴と
    する自動二輪車用変速機のドッグクラッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のうち何れか一
    つの自動二輪車用変速機のドッグクラッチにおいて、第
    1の突部と第2の突部は、回転方向の略同じ位置に設け
    られ、径方向に所定寸法をおいて互いに離間するように
    形成されていることを特徴とする自動二輪車用変速機の
    ドッグクラッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のうち何れか一
    つの自動二輪車用変速機のドッグクラッチにおいて、第
    1の突部と第2の突部は、回転方向の略同じ位置に設け
    られ、動力伝達面の近傍で互いに接続するように一体に
    形成されていることを特徴とする自動二輪車用変速機の
    ドッグクラッチ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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