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JP2003301147A - 放射線硬化型粘着シート - Google Patents

放射線硬化型粘着シート

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Publication number
JP2003301147A
JP2003301147A JP2002106648A JP2002106648A JP2003301147A JP 2003301147 A JP2003301147 A JP 2003301147A JP 2002106648 A JP2002106648 A JP 2002106648A JP 2002106648 A JP2002106648 A JP 2002106648A JP 2003301147 A JP2003301147 A JP 2003301147A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
radiation
pressure
adhesive sheet
curable
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JP2002106648A
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Tatsumi Amano
立巳 天野
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で簡単に、プラスチック成型品などの被
着体表面が立体的な形状を有する場合にも、精度よく接
着層を形成できるものを提供すること。さらには、接着
層の表面にも立体的な模様形成が可能なものを提供する
こと。 【解決手段】 粘着性ポリマーおよび放射線硬化性成分
を主成分として含有する粘着剤組成物からなる放射線硬
化型粘着シートであって、粘着剤組成物の23℃での貯
蔵弾性率(G′)が1×106 Pa以下であり、放射線
硬化後の23℃での貯蔵弾性率(G′)が5×106
a以上であることを特徴とする放射線硬化型粘着シー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線硬化型粘着シ
ートに関する。本発明の放射線硬化型粘着シートは、例
えば、自動車部品や家電・OA機器に使用されるプラス
チック成型品などの各種物品間の接着用途に用いられ
る。なかでも、立体的な形状の接着層を形成する模様形
成用の粘着シートとして有用である。特に、光透過性が
求められる光学ディスクの製造過程において、凹凸パタ
ーンを形成する粘着シートとして有用である。また本発
明の放射線硬化型粘着シートは、プラスチック成型品な
どの表面保護シートとしても用いることができ、被着体
表面には模様形成が可能である。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成型品は軽さ、壊れ難さ、
透明性などの優れた特徴を有しており、自動車部品や家
電・OA機器等の各種分野で使用されている。しかし、
プラスチック成型品は、ガラスに比べて表面の傷つき易
さの面で劣っており、これが大きな弱点となっている。
この対策として、プラスチック成型品に表面硬化塗装を
施してハードコート層を形成する方法がある。表面硬化
塗装は、たとえば、液状の紫外線硬化樹脂を成型品表面
にコーティングした後、紫外線を照射し、硬化皮膜を形
成する手法により行われている。例えば、特開平7−5
3895公報では、CD、DVD、MO等の光ディスク
の表面保護層として紫外線硬化型樹脂をスピンコーティ
ングする方法が開示されている。しかし、前記スピンコ
ーティング方法では、表面保護層の厚み精度の制御が困
難である。また、成型品表面に、紫外線硬化樹脂の硬化
皮膜を接着層として、他の物品を接着する場合にも前記
コーティング法では厚み精度の制御が困難である。特
に、細かい形状の成型品に前記手法を適用すると、塗布
ムラが生じ、得られた成型品の外観が損なわれる問題を
有していた。
【0003】また、次世代DVDの製造工程として、デ
ィスク基板に均一に液状紫外線硬化樹脂を塗布したのち
スタンパ(凹凸パターンが形成された型)を密着させ、
紫外線を照射させパターンを形成する手法が日経エレク
トロニクス2001. 11.5号(68−69頁)に掲
載されている。かかる手法は、詳しくは、1)記録膜や反
射膜を形成したディスク基板に液状紫外線硬化樹脂を塗
布する工程、2)スタンパに液状紫外線硬化樹脂を塗布す
る工程、3)1)のディスク基板と2)のスタンパの紫外線硬
化樹脂層同士を張り合わせ紫外線を照射する工程、4)ス
タンパを外し、中間層(接着層)を形成する工程、5)ス
タンパを外した面に第2の記録膜や反射膜などを形成す
る工程、6)第2の記録膜や反射膜などにカバー層を形成
する工程が施される。しかし、この手法は工程が多く生
産性に劣る問題を有している。さらには、紫外線硬化型
樹脂を塗布しているため前記問題を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に照らし、安価で簡単に、プラスチック成型品など
の被着体表面が立体的な形状を有する場合にも、精度よ
く接着層を形成できるものを提供することを目的とす
る。さらには、接着層の表面にも立体的な模様形成が可
能なものを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、以下に示す放射線硬
化型粘着シートにより上記目的を達成できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、粘着性ポリマーおよび
放射線硬化性成分を主成分として含有する粘着剤組成物
からなる放射線硬化型粘着シートであって、粘着剤組成
物の23℃での貯蔵弾性率(G′)が1×106 Pa以
下であり、放射線硬化後の23℃での貯蔵弾性率
(G′)が5×106 Pa以上であることを特徴とする
放射線硬化型粘着シート、に関する。
【0007】本発明の放射線硬化型粘着シートは粘着剤
組成物がそれ単独で粘着シートを形成しているため、細
かい凹凸形状を有する被着体表面への貼り合せを容易に
行うことができる。また放射線硬化型粘着シートを形成
する粘着剤組成物は、23℃での貯蔵弾性率(G′)が
1×106 Pa以下、好ましくは5×105 Pa以下に
調整されており、細かい凹凸形状を有する被着体表面へ
も、良好な密着性を発揮して被着体表面に均一な厚みの
硬化層を形成することができる。また本発明の放射線硬
化型粘着シートは、接着層の表面にもパターン形成性よ
く、立体的な模様形成が可能である。たとえば、ディス
ク基板等の製造にあたり、本発明の放射線硬化型粘着シ
ートを液状の紫外線硬化樹脂の代わりに用いることによ
り、スタンパ等による模様形成を精度よく簡単に行うこ
とができる。
【0008】また本発明の放射線硬化型粘着シートを形
成する粘着剤組成物は、放射線硬化後の23℃での貯蔵
弾性率が(G′)5×106 Pa以上、さらには1×1
7Pa以上であるように設計されており、スタンパ等
で形成された模様を保持することができる。なお、耐衝
撃性の点から、放射線硬化後には、23℃での貯蔵弾性
率(G′)が1×109 Pa以下、好ましくは1×10
8 Pa以下であるように設計されているのが好ましい。
【0009】前記放射線硬化型粘着シートは、放射線硬
化後の放射線硬化型粘着シートの全光線透過率が85%
以上であり、ヘイズ値が10以下であることが好まし
い。光透過性が求められる用途においては放射線硬化後
の放射線硬化型粘着シートの全光線透過率が85%以
上、さらには90%以上に調整するのが好ましく、また
ヘイズ値が10以下、さらには5以下になるように調整
するのが好ましい。
【0010】前記放射線硬化型粘着シートは、模様形成
用途に好適に用いられる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の放射線硬化型粘着シート
は、粘着性ポリマーおよび放射線硬化性成分を主成分と
して含有する粘着剤組成物から形成されている。
【0012】粘着性ポリマーとしては、一般的に粘着剤
のベースポリマーとして用いられる、粘着性を有するポ
リマーであれば特に限定されないが、放射線硬化性成分
との相溶性や粘着性能のバランスが取りやすい理由から
Tgが0℃以下(通常−100℃以上)のポリマーが好
適である。かかる粘着性ポリマーのなかでも特にアクリ
ル系ポリマー、ポリエステル系ポリマー等が好適に用い
られる。
【0013】アクリル系ポリマーとしては、炭素数が1
〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリレート
{(メタ)アクリレートは、アクリレートおよび/また
はメタクリレートを意味する。以下(メタ)とは同様の
意味である。}を50〜100重量%含有する単量体を
主成分とし、適宜に、酢酸ビニル、アクリロニトリル、
アクリルアミド等の凝集力向上成分や、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、アミド基、アミノ基、エポキシ基
等の接着力向上や架橋化の基点として働く官能基を有す
る成分を共重合成分として使用した、重量平均分子量1
0万以上のアクリル共重合体が用いられる。
【0014】炭素数が1〜14のアルキル基を有する
(メタ)アクリレートとしては、例えばメチル基、エチ
ル基、ブチル基、イソブチル基、イソアミル基、ヘキシ
ル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、イソノ
ニル基、ラウリル基、イソミリスチル基などのアルキル
基を有する(メタ)アクリル酸のアルキルエステルがあ
げられる。官能基を有する共重合成分の具体例として
は、例えばカルボキシル基含有モノマ−としてはアクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸等があげられ、ヒドロ
キシル基含有モノマーとしては2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート等があげられ、アミノ基含有モノマーとし
てはジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリレート等があげら
れ、アミド基含有モノマ−としては(メタ)アクリルア
ミド等があげられ、エポキシ基含有モノマーとしてはグ
リシジル(メタ)アクリレート等があげられる。
【0015】ポリエステル系ポリマーとしては、多価ア
ルコールと多価カルボン酸との飽和ポリエステルまたは
コポリエステルが通常用いられる。ポリエステル系ポリ
マーに用いる多価アルコール、多価カルボン酸は各種の
ものを特に制限なく使用できるが、多価アルコールとし
てポリカーボネートジオールを用いたものが高い接着力
が得られ密着性の点で好適である。例えば、多価アルコ
ールとしてポリカーボネートジオールを必須としたジオ
ール成分と炭素数が2〜20の脂肪族または脂環族の炭
化水素基を分子骨格とするジカルボン酸を必須としたジ
カルボン酸成分とから合成される重量平均分子量1万以
上のポリエステルや、ポリカーボネートジオールを必須
としたジオール成分と3価以上の多価アルコールおよび
/または3価以上の多価カルボン酸とを必須とした成分
から合成される重量平均分子量1.1万以上のポリエス
テルが用いられる。具体的にはポリカーボネートジオー
ル〔ダイセル化学工業(株)製のPLACCEL CD
220PL〕とセバシン酸を縮重合して得たポリエステ
ルや、ポリカーボネートジオール〔ダイセル化学工業
(株)製のPLACCEL CD220PL〕とトリメ
チロールプロパンとセバシン酸を縮重合して得たポリエ
ステル等があげられる。
【0016】放射線硬化性成分としては、放射線により
ラジカル重合またはカチオン重合するモノマーおよび/
またはオリゴマー成分が用いられる。また放射線硬化性
成分としてはカルボン酸基、りん酸基等の酸性官能基を
有するものを用いることができる。なお、酸性官能基を
有する放射線硬化性成分の配合量は、前記粘着性ポリマ
ーと放射線硬化成分の全合計重量に対して、好ましくは
2重量%以上、さらには好ましくは5重量%以上である
のが接着性向上の効果の点で好ましい。一方、酸性官能
基を有する放射線硬化性成分の配合量が多くなると、メ
タライジング処理されたプラスチックなどのような金属
層を有す材料への腐食が問題となる場合があるため、酸
性官能基を有する放射線硬化性成分の配合量は、前記粘
着性ポリマーと放射線硬化成分の全合計重量に対して、
50重量%以下、さらには30重量%以下の割合で用い
るのが好ましい。
【0017】放射線によりラジカル重合するモノマー成
分としては(メタ)アクリロイル基、ビニル基等の不飽
和二重結合を有するモノマーがあげられ、特に反応性に
優れる利点から(メタ)アクリロイル基を有するモノマ
ーが好ましく用いられる。
【0018】(メタ)アクリロイル基を有するモノマー
成分の具体例としては、たとえば、アリル(メタ)アク
リレート、カプロラクトン(メタ)アクリレート、シク
ロへキシル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘプタデカフロオデシル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
カプロラクトン変性2−ヒドロキシルエチル(メタ)ア
クリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、モル
ホリン(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレ−ト、トリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエー
テルジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネ
オぺンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパンエトキシトリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラ
クトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アク
リレート等があげられる。
【0019】また(メタ)アクリロイル基を有するモノ
マー成分のなかで、酸性官能基を有するモノマー成分と
しては、カルボン酸基、りん酸基を有する(メタ)アク
リレートがあげられる。カルボン酸基を有する(メタ)
アクリレートとしてはアクリロキシエチルフタレート、
メタクリロキシエチルフタレート、N−メタクリロキシ
−N−カルボキシメチルピペリジン、N−メタクリロキ
シ−N,N−ジカルボキシメチル−p−フェニレンジア
ミン、4−メタクリロキシエチルトリメリット酸、エチ
レンオキサイド変性コハク酸アクリレート(共栄社化学
(株)製,HOA−MS)、エチレンオキサイド変性フ
タル酸アクリレート(共栄社化学(株)製,HOA−M
PL)等があげられ、りん酸基を有する(メタ)アクリ
レートとしてはメタクリロキシエチルホスホリスフェニ
ル、メタクリロキシエチルホスフェート、エチレンオキ
サイド変性リン酸アクリレート(共栄社化学(株)製,
ライトエステルP−A)、エチレンオキサイド変性リン
酸メタクリレート(日本化薬(株)製,カヤマーPM−
1)、エチレンオキサイド変性リン酸ジメタクリレート
(日本化薬(株)製,カヤマーPM−2)、カプロラク
トン/エチレンオキサイド変性リン酸ジメタクリレート
(日本化薬(株)製,カヤマーPM−21)、エチレン
オキサイド変性リン酸トリアクリレート(大阪有機化学
(株)製,ビスコート3PA)等があげられる。
【0020】放射線によりラジカル重合するオリゴマー
成分としては、ポリエステル、エポキシ、ウレタンなど
の骨格にモノマー成分と同様の官能基として(メタ)ア
クリロイル基、ビニル基等の不飽和二重結合を2個以上
付加したポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート
などが用いられる。
【0021】ポリエステル(メタ)アクリレートは多価
アルコールと多価カルボン酸から得られる末端水酸基の
ポリエステルに(メタ)アクリル酸を反応させて得られ
るものであり、具体例としては東亜合成(株)製のアロ
ニックスM−6000、7000、8000、9000
シリーズ等が挙げられる。
【0022】エポキシ(メタ)アクリレートは、エポキ
シ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させて得らるもので
あり、具体例としては昭和高分子(株)製のリポキシS
P、VRシリーズや共栄社化学(株)製のエポキシエス
テルシリーズ等があげられる。
【0023】ウレタン(メタ)アクリレートはポリオー
ル、イソシアネート、ヒドロキシ(メタ)アクリレート
を反応させることで得られるものであり、具体例として
は根上工業(株)製のアートレジンUNシリーズ、新中
村化学工業(株)製のNKオリゴUシリーズ、日本合成
化学工業(株)製の紫光UVシリーズ等があげられる。
【0024】またオリゴマー成分としても酸性官能基を
有するものが好ましく、たとえば、カルボキシ酸基含有
ポリオール、イソシアネート、ヒドロキシ(メタ)アク
リレートを反応させて得られるウレタン(メタ)アクリ
レートなどを用いることができる。
【0025】カチオン重合するモノマーおよび/または
オリゴマー成分としてはカチオン重合性の官能基、例え
ばエポキシ基、水酸基、ビニルエーテル基、エピスルフ
ィド基、エチレンイミン基を有する化合物が用いられる
が、これらのなかでも特に反応性に優れる利点からエポ
キシ基を有す化合物が好ましい。エポキシ基を有する化
合物としては、たとえば、多価フェノール系化合物また
は多価アルコールとエピクロルヒドリンとの反応によっ
て製造されるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂があげ
られる。具体的にはビスフェノールAまたはそのアルキ
レンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル、ビスフ
ェノールFまたはそのアルキレンオキサイド付加体のジ
グリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールAまたは
そのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテ
ル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピ
レングリコールジグリシジルエーテル、ネオぺンチルグ
リコールジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリ
シジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、シクロへキサンジメタノールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ペン
タエリスリトールポリグリシジルエーテル、ソルビトー
ルポリグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエ
ーテル等をあげることができる。カチオン重合するモノ
マーおよび/またはオリゴマー成分としても酸性官能基
を有するものを好ましく使用できる。
【0026】本発明の粘着剤組成物は、23℃での貯蔵
弾性率が1×106 Pa以下となるように、前記粘着性
ポリマーと放射線硬化性成分を適宜組み合わせて調製す
る。通常、粘着剤組成物のガラス転移温度が0℃以下
(通常−100℃以上)となる範囲で調製される。な
お、前記粘着剤組成物は、通常、23℃での貯蔵弾性率
が、1×104 Pa以上となるように調整されている。
また前記粘着剤組成物は、相溶性(混合性)が悪いと放
射線硬化前の粘着性と硬化後の硬度とのバランスが取り
にくくなったり、放射線硬化後の光透過性が悪くなるな
どの理由から、相溶性の良い組み合わせを適宜選択して
調製し、粘着剤組成物により形成される粘着シートの放
射線硬化後の全光線透過率が85%以上、ヘイズ値10
以下になるように調整するのが好ましい。
【0027】粘着性ポリマーと放射線硬化性成分の配合
割合は、放射線硬化前の粘着性と放射線硬化後の硬度と
のバランスおよび粘着性ポリマーと放射線硬化性成分の
組み合わせ等によって適宜に調整される。一般的には、
放射線硬化後に十分な硬度を得るには、粘着性ポリマー
100重量部に対して放射線硬化性成分を10重量部以
上、さらには30重量部以上とするのが好ましい。一
方、放射線硬化前の粘着シート(粘着シート)としての
形状を保持するには粘着性ポリマー100重量部に対し
て放射線硬化性成分を200重量部以下、さらには15
0重量部以下とするのが好ましい。一般的には、粘着性
ポリマー100重量部に対して放射線硬化性成分を10
〜200重量部程度、好ましくは30〜150重量部の
割合で使用される。
【0028】本発明の粘着剤組成物は、前記貯蔵弾性率
を満足しうる範囲で架橋を施すことができる。粘着性ポ
リマーを適宜架橋することで更に耐熱性に優れた粘着シ
ートが得られる。架橋方法の具体的手段としては、ポリ
イソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化
合物などの粘着性ポリマーに含まれる水酸基および/ま
たはカルボキシル基等の官能基と反応しうる官能基を有
する化合物を架橋剤として添加して反応させる方法があ
げられる。架橋剤の中でも、ポリイソシアネート化合物
やエポキシ化合物が特に好ましく用いられる。
【0029】前記ポリイソシアネート化合物としては、
たとえばブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネートなどの低級脂肪族ポリイソシアネート
類、シクロぺンチレンジイソシアネート、シクロヘキシ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートな
どの脂環族イソシアネート類、2,4−トリレンジイソ
シアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソ
シアネート類、トリメチロールプロパン/トリレンジイ
ソシアネート3量体付加物(日本ポリウレタン工業
(株)製,商品名コロネートL)、トリメチロールプロ
パン/へキサメチレンジイソシアネート3量体付加物
(日本ポリウレタン工業(株)製,商品名コロネートH
L)などのイソシアネート付加物などがあげられる。エ
ポキシ化合物としてはN,N,N’,N’−テトラグリ
シジル−m−キシレンジアミン(三菱瓦斯化学(株)
製,商品名TETRAD−X)や1,3−ビス(N,N
−ジグリシジルアミノメチル)シクロへキサン(三菱瓦
斯化学(株)製,商品名TETRAD−C)などがあげ
られる。これらの架橋剤は単独で、または2種以上の混
合系で使用される。
【0030】架橋剤の使用量は、架橋すべき粘着性ポリ
マーとのバランスにより、さらには、粘着シートとして
の使用用途によって適宜選択される。粘着剤組成物の凝
集力により充分な耐熱性を得るには、一般的には、上記
粘着性ポリマー100重量部に対して、0 .5 重量部以
上配合するのが好ましい。また柔軟性、接着性の点から
は、上記粘着性ポリマー100重量部に対して、10重
量部以下で配合するのが好ましい。
【0031】さらに本発明の粘着シートに用いられる粘
着剤組成物には、前記貯蔵弾性率を満足しうる範囲で、
上記成分の他に従来公知の各種の粘着付与剤、静電防止
剤、無機または有機の充填剤、金属粉、顔料などの粉
体、粒子状、箔状物などの各種の添加剤を、使用する用
途に応じて適宜に添加することができる。
【0032】本発明の放射線硬化型粘着シートは、上記
粘着剤組成物を、通常、厚み3〜100μm程度、好ま
しくは5〜50μm程度となるようにシート状やテープ
状の形態としたものである。かかる粘着シートの形成
は、粘着剤組成物を保護する目的で使用されるセパレー
タと呼ばれる基材に、前記粘着剤組成物を塗着すること
により行うことができる。
【0033】セパレータを構成する基材としては紙やプ
ラスチックフィルム等があげられるが、表面平滑性に優
れる点からプラスチックフィルムが好適に用いられる。
プラスチックフィルムとしては、前記粘着剤組成物を保
護し得るフィルムであれば特に限定されず、例えばポリ
エチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテ
ンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルぺン
テンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共
重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタ
ンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムな
どがあげられる。
【0034】前記プラスチックフィルムの厚みは、通常
5〜200μm、好ましくは25〜100μm程度であ
る。前記プラスチックフィルムの粘着剤組成物の塗着面
には、必要に応じて、シリコーン系、フッ素系、長鎖ア
ルキル系若しくは脂肪酸アミド系の離型剤、シリカ粉等
により離型剤処理をすることもできる。また、スタンパ
の剥離作業を容易にするために粘着剤面へ転写しやすい
離型剤処理をすることもできる。
【0035】本発明の放射線硬化型粘着シートは、たと
えば、片面にセパレータが仮着された状態で被着体に貼
り合わせ、その後、セパレーターを剥離し、さらに粘着
シートに他の物品等を貼り合わせた後に、放射線を照射
して、硬化することにより、物品間の接着を良好に行う
ことができる。他の物品等の貼り合わせは、適宜に、放
射線を照射後に行うこともできる。なお、粘着シートを
被着体に貼り合わせた後、片面にセパレータが仮着され
た状態で、セパレータ面から放射線を照射し、硬化する
ことにより被着体表面にハードコート層を形成すること
もできる。
【0036】また本発明の放射線硬化型粘着シートを、
前記同様に被着体に貼り合わせ、粘着シートを被着体表
面に貼り合せた状態で模様を形成した後、放射線照射す
ることにより、放射線硬化型粘着シートの硬化物により
被着体表面に所望の形状の硬化層(接着層)からなる模
様を形成することができる。また、片面にセパレータが
仮着された状態の粘着シートに模様を形成した後、セパ
レーターを剥離し、これを被着体に貼り合わせた後、放
射線照射することにより、放射線硬化型粘着シートの硬
化物により被着体表面に所望の形状の硬化層(接着層)
からなる模様を形成することができる。模様形成法は、
特に制限されないが、たとえば、スタンパ、予め所望形
状の凹凸パターンが形成されたシート等を粘着シートに
密着させることにより、また予め所望形状の凹凸パター
ンが形成された剥離シートを用いることにより、所望形
状の凹凸パターンを形成することができる。放射線照射
は、通常、粘着シートにスタンパ等を密着した状態で行
うのが好ましい。かかる粘着シートは、前記次世代DV
Dの製造工程における、前記工程1)〜4)において、紫外
線硬化型樹脂の塗布法を用いる代わりに利用できる。す
なわち、前記粘着シートにより4)模様形成した中間層
(接着層)を形成することができる。なお、放射線照射
後には、スタンパ等を剥離した後に、模様を形成した硬
化層(接着層)に、適宜に処理(前記次世代DVDの製
造工程では、5)スタンパを外した面に第2の記録膜や反
射膜などを形成する工程、6)第2の記録膜や反射膜など
にカバー層を形成する工程)が施される。
【0037】放射線としては、例えば、紫外線、レーザ
ー光線、α線、β線、γ線、X 線、電子線等があげられ
るが、制御性および取扱性の良さ、コストの点から紫外
線が好適に用いられる。より好ましくは、波長200〜
400nmの紫外線が用いられる。紫外線は、高圧水銀
灯、マイクロ波励起型ランプ、ケミカルランプなどの適
宜の光源を用いて照射することができる。
【0038】なお、放射線として紫外線を用いる場合に
は粘着剤組成物に光重合開始剤を添加する。光重合開始
剤としては、放射線硬化性成分の種類に応じ、その重合
反応の引金となり得る適当な波長の紫外線を照射するこ
とによりラジカルまたはカチオンを生成する物質であれ
ばよい。
【0039】光ラジカル重合開始剤としては、例えば、
ベンゾイン、ベンソインメチルエーテル、ベンソインエ
チルエーテル、o−ベンソイル安息香酸メチル−p−ベ
ンソインエチルエーテル、ベンソインイソプロピルエー
テル、α−メチルベンゾイン等のベンゾイン類、ジメチ
ルベンジルケタール、トリクロルアセトフェノン、2,
2−ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロ
へキシルフェニルケトン等のアセトフェノン類、2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、2 −ヒドロキ
シ−4 ′−イソプロピル−2−メチルプロピオフェノン
等のプロピオフェノン類、ベンゾフェノン、メチルベン
ゾフェノン、p−クロルベンソフェノン、p−ジメチル
アミノベンソフェノン等のべンゾフェノン類、2−クロ
ルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−イ
ソプロピルチオキサントン等のチオキサントン類、ベン
ジル、ジベンゾスべロン、α−アシルオキシムエステル
等があげられる。
【0040】光カチオン重合開始剤として、例えば、芳
香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳香族ス
ルホニウム塩等のオニウム塩や、鉄−アレン錯体、チタ
ノセン錯体、アリールシラノールーアルミニウム錯体な
どの有機金属錯体類、ニトロベンジルエステル、スルホ
ン酸誘導体、リン酸エステル、スルホン酸誘導体、リン
酸エステル、フェノールスルホン酸エステル、ジアゾナ
フトキノン、N−ヒドロキシイミドスルホナートなどが
あげられる。
【0041】上記光重合開始剤については、2種以上併
用することも可能である。重合開始剤は、上記放射線硬
化性成分100重量部に対し、通常、0.5〜10重量
部、さらには1〜7重量部の範囲で配合するのが好まし
い。0.5重量部未満だと十分に重合が進行せず、硬化
速度が遅くなり、10重量部を超えると硬化シートの強
度が低下する場合があるといった問題が生じる場合があ
る。
【0042】
【実施例】以下に、本発明を実施例によりさらに詳細に
説明するが、本発明は以下の実施例により何ら制限を受
けるものではない。
【0043】(粘着性ポリマーの合成) 製造例1(アクリル系ポリマー) メチルアクリレート140g、2−エチルヘキシルアク
リレート60g、アクリル酸20gおよび過酸化ベンゾ
イル0. 4gを酢酸エチル200g中に仕込み、窒素気
流下で65℃にて6時間反応させてTg=−8℃、重量
平均分子量90万のアクリル系ポリマーの溶液(固形分
52重量%)を得た。
【0044】製造例2(ポリエステル系ポリマー) ポリカーボネートジオール[ダイセル化学(株)製のP
LACCEL CD220PL,水酸基価:55.1K
OHmg/g]200.0g、セバシン酸19.8gお
よびテトラn−ブチルチタネート0.1gを窒素気流
中、180℃にて15時間反応させてTg=−50℃、
重量平均分子量38000のポリエステルを得た。
【0045】実施例1 (粘着剤組成物の調製)製造例1で得られたアクリルポ
リマーの溶液(固形分52重量%)をトルエンで固形分
が30重量%になるように希釈した。この希釈溶液30
0gに、ウレタンアクリレート[日本合成化学工業
(株)製,UV−1700B]54g、ラジカル重合開
始剤[チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製,イルガキ
ュア184]6.3gおよびエポキシ化合物[三菱瓦斯
化学(株)製,TETRAD−C]0.5gを加えてア
クリル系紫外線硬化型粘着剤組成物の溶液を調製した。
【0046】(粘着シートの作製)上記粘着剤組成物の
溶液を、一方の面にシリコーン処理を施した厚さ38μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムのシリコーン
処理面に塗布し、110℃で5分間加熱して、厚さ20
μmの紫外線硬化型粘着剤層を形成した。次いで、前記
粘着剤層の表面に一方の面にシリコーン処理を施した厚
さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムのシ
リコーン処理面を貼合せて紫外線硬化型粘着シートを作
成した。
【0047】実施例2 (粘着剤組成物の調製)製造例1で得られたアクリルポ
リマーの溶液(固形分52重量%)をトルエンで固形分
が30重量%になるように希釈した。この希釈溶液30
0gにウレタンアクリレート[日本合成化学工業(株)
製 UV−1700B]72g、エチレンオキサイド変
性リン酸ジメタクリレート[日本化薬(株)製 カヤマ
ーPM−21]4. 5g、ラジカル重合開始剤[チバ・
スペシャルティ・ケミカルズ製,イルガキュア184]
6.3gおよびエポキシ化合物[三菱瓦斯化学(株)製
TETRAD−C]0.5gを加えてアクリル系紫外線
硬化型粘着剤組成物の溶液を調製した。
【0048】(粘着シートの作製)粘着剤組成物の溶液
として、上記で調製した粘着剤組成物の溶液を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして紫外線硬化型粘着シート
を作成した。
【0049】実施例3 製造例2で得られたポリエステルを、トルエンで固形分
が35重量%になるように希釈した。この溶液300g
に、ウレタンアクリレート[日本合成化学工業(株)
製,UV−1700B]63g、ラジカル重合開始剤
[チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製,イルガキュア
184]7.4gおよびポリイソシアネート化合物[日
本ポリウレタン工業(株)製,コロネートL]2.6g
を加えて、ポリエステル系紫外線硬化型粘着剤組成物の
溶液を調製した。
【0050】(粘着シートの作製)粘着剤組成物の溶液
として、上記で調製した粘着剤組成物の溶液を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして紫外線硬化型粘着シート
を作成した。
【0051】比較例1 (粘着剤組成物の調製)製造例1で得られたアクリルポ
リマーの溶液(固形分52重量%)を酢酸エチルで固形
分が30重量%になるように希釈した。この溶液300
gにエポキシ化合物[三菱瓦斯化学(株)製 TETR
AD−C]0. 6g加えて、アクリル系粘着剤溶液を調
製した。
【0052】(粘着シートの作製)粘着剤組成物の溶液
として、上記で調製した粘着剤組成物の溶液を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして紫外線硬化型粘着シート
を作成した。
【0053】上記の実施例1〜3および比較例1で得ら
れた各粘着シートについて、以下の要領で、紫外線照射
前後の貯蔵弾性率を測定した。また、評価サンプルを作
製し、粘着シートを紫外線硬化した後の密着性、全光線
透過率、ヘイズ値、模様成型性を評価した。結果を表1
に示す。
【0054】(貯蔵弾性率:G′)レオメトリック社製
の動的粘弾性測定装置ARESを用い、サンプル厚さ約
1.0mm(紫外線硬化前の紫外線硬化型粘着シートを
積層して作成)、直径7.9mmのパラレルプレートの
治具により温度23℃、周波数1Hzで測定した。紫外
線照射後の貯蔵弾性率を測定するにあたっては、前記同
様に調製したサンプルを高圧水銀灯にて光量0.4J/
cm2 となるように紫外線照射して硬化した後に測定し
た。
【0055】[評価サンプル作成方法]厚さ1mmのポ
リカーボネート板(全光線透過率91%、ヘイズ値0.
4)に紫外線硬化型粘着シートを貼り合わせた後、高圧
水銀灯にて光量0.4J/cm 2 となるように紫外線照
射し、厚み20μmの硬化層をポリカーボネート板に形
成した評価サンプルを作成した。
【0056】(密着性)JIS K5400の碁盤目テ
ープ法に従い、評価サンプル(硬化層)にすきま間隔2
mmにて25個のます目をカッターナイフで形成した
後、セロハン粘着テープを貼合、剥離した後の硬化層の
剥離状態を観察し、以下の基準で評価した。 ×:セロハン粘着テープにて剥離した部分が35%以
上。 △:セロハン粘着テープにて剥離した部分が5〜35%
未満。 ○:セロハン粘着テープにて剥離した部分が5%未満。
【0057】(全光線透過率、ヘイズ値)日本電色工業
(株)製のDIGITAL HAZEMETER ND
H−20Dにて測定した。
【0058】(パターン形成性)紫外線硬化型粘着シー
トを市販のプリズムシート(角度90°,ピッチ0.0
5mm,ポリメチルメタクリレート樹脂製)にシリコー
ン処理したものとラミネーターロールで貼り合わせた
後、高圧水銀灯にて光量0. 4J/cm2 となるように
紫外線照射し、凹凸を形成させた評価サンプルを作成し
た。このサンプルの形状をSEMにて観察した。プリズ
ムシートの形状がきれいに転写された場合を「○」、転
写されていな場含を「×」として評価した。
【0059】
【表1】 上記表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1
〜3の放射線硬化型粘着シートは、いずれも比較例1に
比べてパターン形成性に優れている。また、本発明の実
施例1〜3の放射線硬化型保護シートは密着性、全光線
透過率、ヘイズ値も優れている。したがって、実施例1
〜3の放射線硬化型粘着シートは、被着体への貼り合せ
を容易に行うことができ、また良好な密着性を発揮して
被着体表面に均一な厚みの硬化層を形成することがで
き、かつスタンパ等による模様形成を精度よく簡単にで
きる、優れた粘着シートであることが分かる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着性ポリマーおよび放射線硬化性成分
    を主成分として含有する粘着剤組成物からなる放射線硬
    化型粘着シートであって、粘着剤組成物の23℃での貯
    蔵弾性率(G′)が1×106 Pa以下であり、放射線
    硬化後の23℃での貯蔵弾性率(G′)が5×106
    a以上であることを特徴とする放射線硬化型粘着シー
    ト。
  2. 【請求項2】 放射線硬化後の放射線硬化型粘着シート
    の全光線透過率が85%以上であり、ヘイズ値が10以
    下であることを特徴とする請求項1記載の放射線硬化型
    粘着シート。
  3. 【請求項3】 模様形成に用いられる請求項1または2
    記載の放射線硬化型粘着シート。
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