JP2003250453A - 製菓用焼成型 - Google Patents
製菓用焼成型Info
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Landscapes
- Confectionery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 独立して成形できるフッ素樹脂(例え
ば、テトラフルオロエチレンとエチレンとの共重合体)
を用いて成形してなること、を特徴とする軽量にして半
永久的に使用可能な製菓用焼成型。 【効果】 従来の焼成型とは異なり、離型油を使用する
ことなく、そして、その内面にポリエチレンフィルム等
のフィルムでライニングすることなく、焼成時の洋菓子
製品をきわめて容易に取り出すことができ、しかもきれ
いな外観を呈し、品質劣化のない製品が得られ、しかも
機械化、自動化も可能である。本発明によれば、従来の
ように汚れたポリエチレンフィルムの大量発生がないた
め、本発明は公害防止技術としても卓越している。
ば、テトラフルオロエチレンとエチレンとの共重合体)
を用いて成形してなること、を特徴とする軽量にして半
永久的に使用可能な製菓用焼成型。 【効果】 従来の焼成型とは異なり、離型油を使用する
ことなく、そして、その内面にポリエチレンフィルム等
のフィルムでライニングすることなく、焼成時の洋菓子
製品をきわめて容易に取り出すことができ、しかもきれ
いな外観を呈し、品質劣化のない製品が得られ、しかも
機械化、自動化も可能である。本発明によれば、従来の
ように汚れたポリエチレンフィルムの大量発生がないた
め、本発明は公害防止技術としても卓越している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洋菓子を製造する
のに使用する焼成型に関するものである。本発明に係る
新規焼成型は、焼成後の洋菓子を型から取り出すために
菓子生地と型との間に介在させることが必須であった
紙、プラスチックフィルム、離型油等を必要としないだ
けでなく、軽量でしかもきわめて長期間に亘って使用で
きる点で特徴的であり、本発明は、洋菓子製造の機械
化、省力化を可能とする、従来にない全く新しいタイプ
の焼成型を提供するものである。
のに使用する焼成型に関するものである。本発明に係る
新規焼成型は、焼成後の洋菓子を型から取り出すために
菓子生地と型との間に介在させることが必須であった
紙、プラスチックフィルム、離型油等を必要としないだ
けでなく、軽量でしかもきわめて長期間に亘って使用で
きる点で特徴的であり、本発明は、洋菓子製造の機械
化、省力化を可能とする、従来にない全く新しいタイプ
の焼成型を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、チーズケーキ、スポンジケー
キ、パウンドケーキ等の洋菓子は、焼成型に生地を流し
入れ、焼成して製造されている。その際焼成型として
は、有底又は無底の丸型、角型その他各種形状、大きさ
の焼成型が使用されるが、使用に当っては、洋菓子が型
に付着することを防止して焼成後の洋菓子を取り出し易
く且つその表面をなめらかにして外観上もすぐれたもの
にするため、焼成型の内面(生地と接触する面)に離型
油を塗布したり、紙やプラスチックフィルムを敷いた
り、当接、付着せしめたりして、内張り(ライニング)
処理している。
キ、パウンドケーキ等の洋菓子は、焼成型に生地を流し
入れ、焼成して製造されている。その際焼成型として
は、有底又は無底の丸型、角型その他各種形状、大きさ
の焼成型が使用されるが、使用に当っては、洋菓子が型
に付着することを防止して焼成後の洋菓子を取り出し易
く且つその表面をなめらかにして外観上もすぐれたもの
にするため、焼成型の内面(生地と接触する面)に離型
油を塗布したり、紙やプラスチックフィルムを敷いた
り、当接、付着せしめたりして、内張り(ライニング)
処理している。
【0003】しかしながら、これら従来法では、離型
油、紙、フィルム等を使用するため、これらを購入する
ために相当のコストがかかることはもとより、離型油の
塗布作業、フィルム等の焼成型への適用、付着等のライ
ニング作業及び焼成後のフィルム類の除去作業といった
作業が必要であることはいうまでもない。しかしなが
ら、離型油の使用は、離型油が菓子製品に移行して菓子
の品質が劣化することは避けられないし、これらの作業
は人手によるマニュアル作業が多く、機械化は非常に困
難である。また、使用済みのフィルム類は再利用するこ
となく廃棄されていたが、近年になって、廃棄物の大幅
削減が義務化され、製菓業界においてもその対策が急務
となっている。
油、紙、フィルム等を使用するため、これらを購入する
ために相当のコストがかかることはもとより、離型油の
塗布作業、フィルム等の焼成型への適用、付着等のライ
ニング作業及び焼成後のフィルム類の除去作業といった
作業が必要であることはいうまでもない。しかしなが
ら、離型油の使用は、離型油が菓子製品に移行して菓子
の品質が劣化することは避けられないし、これらの作業
は人手によるマニュアル作業が多く、機械化は非常に困
難である。また、使用済みのフィルム類は再利用するこ
となく廃棄されていたが、近年になって、廃棄物の大幅
削減が義務化され、製菓業界においてもその対策が急務
となっている。
【0004】例えば、チーズケーキ等の洋菓子の製造に
おいては、楕円状の焼成型の内側に短冊状に切断したポ
リエチレン等のプラスチックフィルムを当接して洋菓子
を製造することが広く行われているが、製造後のフィル
ムにはケーキの断片が付着しており、このような汚れた
フィルムを再利用することはできないため、大量に発生
する使用済みフィルム類は廃棄していたのが現状であ
る。したがって、製菓業界においても、大量に生成する
汚れた使用済みフィルム類は廃棄物として使い捨てるの
ではなく、何らかの有効な対策を講じる必要性に迫られ
ているし、これらの作業を人手によることなく、機械
化、自動化する新規システムの開発も希求されている。
おいては、楕円状の焼成型の内側に短冊状に切断したポ
リエチレン等のプラスチックフィルムを当接して洋菓子
を製造することが広く行われているが、製造後のフィル
ムにはケーキの断片が付着しており、このような汚れた
フィルムを再利用することはできないため、大量に発生
する使用済みフィルム類は廃棄していたのが現状であ
る。したがって、製菓業界においても、大量に生成する
汚れた使用済みフィルム類は廃棄物として使い捨てるの
ではなく、何らかの有効な対策を講じる必要性に迫られ
ているし、これらの作業を人手によることなく、機械
化、自動化する新規システムの開発も希求されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した技
術の現状に鑑み、上記した欠点を有しない新規な焼成型
を開発し、洋菓子、ケーキの効率的製造システムを開発
する目的でなされたものである。
術の現状に鑑み、上記した欠点を有しない新規な焼成型
を開発し、洋菓子、ケーキの効率的製造システムを開発
する目的でなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために各方面から広く検討の結果、従来の発
想を大きく転換して、離型油、紙、フィルム類を使用す
れば、それらの適用、焼成後の取り外し、その後の廃棄
物処理といった重大な問題点が不可避であることから、
本発明者らは、これらを使用することのない全く新しい
タイプの焼成型の開発という新規技術課題を新たに設定
した。
を達成するために各方面から広く検討の結果、従来の発
想を大きく転換して、離型油、紙、フィルム類を使用す
れば、それらの適用、焼成後の取り外し、その後の廃棄
物処理といった重大な問題点が不可避であることから、
本発明者らは、これらを使用することのない全く新しい
タイプの焼成型の開発という新規技術課題を新たに設定
した。
【0007】そして鋭意研究を行い、フッ素樹脂に着目
して更に研究を続けた結果、テトラフルオロエチレンと
エチレンとの共重合体(例えば、ネオフロンETFE:
ダイキン工業(株)、登録商標)が、押出、射出、ブロ
ー成形等によって容易に成形できる点に改めて着目し、
従来、チーズケーキの焼成型として使用されているステ
ンレススチール製の筒状体にかえて、上記したフッ素樹
脂を楕円状にリング成形した筒状体を焼成型として使用
したところ、離型油やポリエチレンフィルム等のライニ
ング処理をすることなく、フッ素樹脂成形体のみで、生
地の流し込み、焼成、製品の取り出しを包含するチーズ
ケーキの製造がきわめてスムーズに行われることをはじ
めて見出した。
して更に研究を続けた結果、テトラフルオロエチレンと
エチレンとの共重合体(例えば、ネオフロンETFE:
ダイキン工業(株)、登録商標)が、押出、射出、ブロ
ー成形等によって容易に成形できる点に改めて着目し、
従来、チーズケーキの焼成型として使用されているステ
ンレススチール製の筒状体にかえて、上記したフッ素樹
脂を楕円状にリング成形した筒状体を焼成型として使用
したところ、離型油やポリエチレンフィルム等のライニ
ング処理をすることなく、フッ素樹脂成形体のみで、生
地の流し込み、焼成、製品の取り出しを包含するチーズ
ケーキの製造がきわめてスムーズに行われることをはじ
めて見出した。
【0008】本発明は、この有用新知見に基づき、更に
研究の結果、遂に完成されたものである。以下、本発明
について詳述する。
研究の結果、遂に完成されたものである。以下、本発明
について詳述する。
【0009】本発明に係る焼成型は、フッ素樹脂で製造
してなるものである。フッ素樹脂としては、独立して成
形できるものが使用され、汎用の熱可塑性樹脂と同様
に、押出、射出、ブロー成形などの方法で、所望する大
きさ、形状の焼成型に成形される。したがって、本発明
に係る焼成型は、従来用いられてきたステンレススチー
ル製の焼成型において、ステンレススチールを特定のフ
ッ素樹脂という全く別の材料に変換しただけにとどまら
ず、更に研究の結果遂に完成されたものであり、前記し
たようなそしてまた後に詳記するような数多くの著効が
奏されるものである。なお、フッ素樹脂でステンレスス
チールを単にコーティングした焼成型では、時間の経過
とともにフッ素樹脂が剥離してくるため、フッ素樹脂加
工処理を再度行う必要があって、好ましいものではな
い。したがって本発明においては、表面のみでなく全体
をフッ素樹脂製とすることが必要であって、その意味で
「独立して成形できる」と規定したのである。
してなるものである。フッ素樹脂としては、独立して成
形できるものが使用され、汎用の熱可塑性樹脂と同様
に、押出、射出、ブロー成形などの方法で、所望する大
きさ、形状の焼成型に成形される。したがって、本発明
に係る焼成型は、従来用いられてきたステンレススチー
ル製の焼成型において、ステンレススチールを特定のフ
ッ素樹脂という全く別の材料に変換しただけにとどまら
ず、更に研究の結果遂に完成されたものであり、前記し
たようなそしてまた後に詳記するような数多くの著効が
奏されるものである。なお、フッ素樹脂でステンレスス
チールを単にコーティングした焼成型では、時間の経過
とともにフッ素樹脂が剥離してくるため、フッ素樹脂加
工処理を再度行う必要があって、好ましいものではな
い。したがって本発明においては、表面のみでなく全体
をフッ素樹脂製とすることが必要であって、その意味で
「独立して成形できる」と規定したのである。
【0010】フッ素樹脂としては、上記のように独立し
て成形できるものであればすべて使用可能であって、市
販品を適宜使用することができ、例えば次のような樹脂
が例示できる。
て成形できるものであればすべて使用可能であって、市
販品を適宜使用することができ、例えば次のような樹脂
が例示できる。
【0011】テトラフルオロエチレンとエチレンの共重
合体(ネオフロンETFE:ダイキン工業(株)、登録
商標);ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(ポ
リフロンTFE:ダイキン工業(株)、登録商標);テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体(ネオフロンFEP:ダイキン工業(株)、登録商
標);ネオフロンPFA、ネオフロンCTFE(いずれ
もダイキン工業(株)、登録商標)。
合体(ネオフロンETFE:ダイキン工業(株)、登録
商標);ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(ポ
リフロンTFE:ダイキン工業(株)、登録商標);テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体(ネオフロンFEP:ダイキン工業(株)、登録商
標);ネオフロンPFA、ネオフロンCTFE(いずれ
もダイキン工業(株)、登録商標)。
【0012】本発明に係る焼成型は、上記したような耐
熱性の各種フッ素樹脂で製造すればよく、その大きさ、
形状等は適宜自由に選択することができ、丸型、角型、
楕円型のほか各種の形状にすることができる。また、底
についても、有底、無底のいずれもが採用可能であり、
例えば、底のない筒状(サークル、リング状):リン
グ、楕円のほか、底を有する直方体(弁当箱状):パウ
ンド、スクエアー、リング等とすることも可能である。
そして、本発明に係る焼成型は、一体に成形することも
可能であるし、所望するのであれば、底部と壁部(胴
部)を脱着自在とすることも可能であるし、壁部(胴
部)をパーツに分離し、脱着自在とすることもでき、製
品の取り出しや焼成型の清掃、清浄化等に便ならしめる
こともできる。
熱性の各種フッ素樹脂で製造すればよく、その大きさ、
形状等は適宜自由に選択することができ、丸型、角型、
楕円型のほか各種の形状にすることができる。また、底
についても、有底、無底のいずれもが採用可能であり、
例えば、底のない筒状(サークル、リング状):リン
グ、楕円のほか、底を有する直方体(弁当箱状):パウ
ンド、スクエアー、リング等とすることも可能である。
そして、本発明に係る焼成型は、一体に成形することも
可能であるし、所望するのであれば、底部と壁部(胴
部)を脱着自在とすることも可能であるし、壁部(胴
部)をパーツに分離し、脱着自在とすることもでき、製
品の取り出しや焼成型の清掃、清浄化等に便ならしめる
こともできる。
【0013】更にまた、本発明に係る焼成型は、その表
面を平滑にするだけでなく、波型等の凹凸部や模様を形
成せしめておいてもよく、フッ素樹脂を使用するため、
所望するデリケートな形状、構造に成形することができ
る。そしてまた、焼成型は、1基独立して製造してもよ
いし、2基以上を連結せしめてもよい。なお、後者の場
合、2基以上を一体成形できるほか、着脱可能なように
成形しておき、必要に応じて焼成型の数及びそのレイア
ウト(配置)を自由に選択できるようにしてもよい。
面を平滑にするだけでなく、波型等の凹凸部や模様を形
成せしめておいてもよく、フッ素樹脂を使用するため、
所望するデリケートな形状、構造に成形することができ
る。そしてまた、焼成型は、1基独立して製造してもよ
いし、2基以上を連結せしめてもよい。なお、後者の場
合、2基以上を一体成形できるほか、着脱可能なように
成形しておき、必要に応じて焼成型の数及びそのレイア
ウト(配置)を自由に選択できるようにしてもよい。
【0014】本発明に係る焼成型の使用方法は、離型油
やポリエチレンフィルムを使用しない点を除き、従来の
ステンレススチール製の焼成型の場合と同様であるが、
無底の場合、焼成型の下にパラフィン紙その他の製菓用
の紙を敷き、その上に生地を流し込み、焼成するだけで
よく、焼成型に離型油を塗ったりフィルムをはりつけた
りしなくても、焼成時、洋菓子を下から押し上げるだけ
で、あるいは、焼成型ごとひっくり返すだけで簡単に洋
菓子を取り出すことができ、機械化、自動化も可能であ
り、また、得られた洋菓子は、その表面がきわめて平滑
であってきれいな外観を呈しており、離型油も使用して
いないので風味、品質の劣化もないという著効が奏され
る。
やポリエチレンフィルムを使用しない点を除き、従来の
ステンレススチール製の焼成型の場合と同様であるが、
無底の場合、焼成型の下にパラフィン紙その他の製菓用
の紙を敷き、その上に生地を流し込み、焼成するだけで
よく、焼成型に離型油を塗ったりフィルムをはりつけた
りしなくても、焼成時、洋菓子を下から押し上げるだけ
で、あるいは、焼成型ごとひっくり返すだけで簡単に洋
菓子を取り出すことができ、機械化、自動化も可能であ
り、また、得られた洋菓子は、その表面がきわめて平滑
であってきれいな外観を呈しており、離型油も使用して
いないので風味、品質の劣化もないという著効が奏され
る。
【0015】これに対して従来法の場合は、焼成後、焼
成型から外した洋菓子にはポリエチレンのフィルムが付
着しているため、これを手作業で剥離しなければなら
ず、手間のかかる操作が必要となる。しかも、剥離した
ポリエチレンフィルムには菓子の断片が多数付着して汚
れているため、これを再利用することはできず、別途、
廃棄物処理しなければならない。一方、洋菓子製品に関
しても、その一部がポリエチレンフィルムに付着するた
め、その表面はスムースでなく、外観上も大きな欠点は
避けられない。
成型から外した洋菓子にはポリエチレンのフィルムが付
着しているため、これを手作業で剥離しなければなら
ず、手間のかかる操作が必要となる。しかも、剥離した
ポリエチレンフィルムには菓子の断片が多数付着して汚
れているため、これを再利用することはできず、別途、
廃棄物処理しなければならない。一方、洋菓子製品に関
しても、その一部がポリエチレンフィルムに付着するた
め、その表面はスムースでなく、外観上も大きな欠点は
避けられない。
【0016】本発明に係る焼成型は、これらの欠点をす
べて解決するのに成功したものであって、まさに画期的
である。したがって、本発明に係る焼成型は、型に生地
を流し入れてこれを焼成して製造する洋菓子の製造に広
く使用することができ、その非限定例としては次のもの
が挙げられる。洋菓子にはケーキその他洋菓子が広く包
含され、また、水分含量40%以上の生菓子、それより
も低水分のものも広く包含される。なお、洋菓子をケー
キということもある。
べて解決するのに成功したものであって、まさに画期的
である。したがって、本発明に係る焼成型は、型に生地
を流し入れてこれを焼成して製造する洋菓子の製造に広
く使用することができ、その非限定例としては次のもの
が挙げられる。洋菓子にはケーキその他洋菓子が広く包
含され、また、水分含量40%以上の生菓子、それより
も低水分のものも広く包含される。なお、洋菓子をケー
キということもある。
【0017】チーズケーキ、チョコレートケーキ、パウ
ンドケーキ(バターケーキ)、スポンジケーキ、シフォ
ンケーキ、フルーツケーキ、カステラ、その他。なお、
本発明において、洋菓子(ケーキ)にはパンも包含され
る。また、ケーキ(パン類も含む)としては、個包装ケ
ーキのほか、後で切り分けるホールタイプのケーキのい
ずれもが製造可能であるが、特に前者の場合はケーキ自
体が小型なため、従来法のように焼成型(サークル)の
内面にポリエチレンの帯をライニングしていたのでは自
動化や機械化はきわめて困難であるところ、本発明に係
る焼成型を使用すれば、ポリエチレンの帯をライニング
する操作(従来はマニュアル操作)がなくなり、自動
化、機械化が可能となるし、既述のようにポリエチレン
の廃棄物も排出されない。また、焼成型は2基以上連設
しておくと、更に効率上昇が図られ、小型ケーキ、個包
装ケーキの製造に好適である。
ンドケーキ(バターケーキ)、スポンジケーキ、シフォ
ンケーキ、フルーツケーキ、カステラ、その他。なお、
本発明において、洋菓子(ケーキ)にはパンも包含され
る。また、ケーキ(パン類も含む)としては、個包装ケ
ーキのほか、後で切り分けるホールタイプのケーキのい
ずれもが製造可能であるが、特に前者の場合はケーキ自
体が小型なため、従来法のように焼成型(サークル)の
内面にポリエチレンの帯をライニングしていたのでは自
動化や機械化はきわめて困難であるところ、本発明に係
る焼成型を使用すれば、ポリエチレンの帯をライニング
する操作(従来はマニュアル操作)がなくなり、自動
化、機械化が可能となるし、既述のようにポリエチレン
の廃棄物も排出されない。また、焼成型は2基以上連設
しておくと、更に効率上昇が図られ、小型ケーキ、個包
装ケーキの製造に好適である。
【0018】本発明に係る焼成型を用いて洋菓子を製造
するには、例えば筒状の焼成型(サークル)の場合、基
本的には、パラフィン紙その他製菓用に常用される紙を
敷き、サークルをのせ、その中に生地を流し入れ、オー
ブンや天火で所定時間、所定の温度で焼成し、焼成後、
サークルを外し、紙をはがせばよい。また、チーズケー
キ等のように保型性が低い洋菓子の場合には、はじめに
スポンジケーキ、ビスケット、パン等ベースになるもの
をサークル内に入れておき、その上から生地を流し入れ
てもよい。生地は同種の生地でも異種の生地でもよく、
フルーツ、ナッツ等を混入してもよいし、ジャムやクリ
ーム等をサンドするようにしてもよい。
するには、例えば筒状の焼成型(サークル)の場合、基
本的には、パラフィン紙その他製菓用に常用される紙を
敷き、サークルをのせ、その中に生地を流し入れ、オー
ブンや天火で所定時間、所定の温度で焼成し、焼成後、
サークルを外し、紙をはがせばよい。また、チーズケー
キ等のように保型性が低い洋菓子の場合には、はじめに
スポンジケーキ、ビスケット、パン等ベースになるもの
をサークル内に入れておき、その上から生地を流し入れ
てもよい。生地は同種の生地でも異種の生地でもよく、
フルーツ、ナッツ等を混入してもよいし、ジャムやクリ
ーム等をサンドするようにしてもよい。
【0019】いずれの場合においても、焼成型には離型
油を塗布することもなく、ポリエチレンフィルムのライ
ニングもないので、これらが排出されることはなく、わ
ずかに、製菓用ペーパーのみを処理すればよく、本発明
は廃棄物の大幅削減に成功したものである。そして、上
記のように無底の焼成型ではなく有底の焼成型を使用す
れば、紙を下に敷く必要もないことから、製菓用ペーパ
ーが排出されることもなく、当然のことながらその処理
も必要ない。
油を塗布することもなく、ポリエチレンフィルムのライ
ニングもないので、これらが排出されることはなく、わ
ずかに、製菓用ペーパーのみを処理すればよく、本発明
は廃棄物の大幅削減に成功したものである。そして、上
記のように無底の焼成型ではなく有底の焼成型を使用す
れば、紙を下に敷く必要もないことから、製菓用ペーパ
ーが排出されることもなく、当然のことながらその処理
も必要ない。
【0020】しかも本発明によれば、ポリエチレンフィ
ルムを使用しないにもかかわらず、得られた洋菓子の表
面はなめらかで、焼成型の側壁と接する面はすぐれた外
観を呈するものであった。したがって本発明に係る焼成
型を使用すれば、廃棄物を排出することなく、手間のか
からない非常に簡単な操作で効率的に高品質の洋菓子を
製造することができ、完全な機械化、自動化も可能であ
る。以下、本発明の実施例について述べる。
ルムを使用しないにもかかわらず、得られた洋菓子の表
面はなめらかで、焼成型の側壁と接する面はすぐれた外
観を呈するものであった。したがって本発明に係る焼成
型を使用すれば、廃棄物を排出することなく、手間のか
からない非常に簡単な操作で効率的に高品質の洋菓子を
製造することができ、完全な機械化、自動化も可能であ
る。以下、本発明の実施例について述べる。
【0021】
【実施例1】ネオフロンETFE(ダイキン工業
(株)、登録商標)を用いて、長径6cm、短径3.5
cm、高さ3cm(いずれも内側の寸法)を有する小判
型サークル(無底の焼成型)を5基連設(直線状)した
焼成型をリング成形により製造した(成形温度300
℃)。得られた成形体は、従来のステンレススチール製
焼成型に比してやや肉厚で(厚さ4mm)、適度な硬度
があり、変形することはなく、その表面はきれいな滑面
であった。
(株)、登録商標)を用いて、長径6cm、短径3.5
cm、高さ3cm(いずれも内側の寸法)を有する小判
型サークル(無底の焼成型)を5基連設(直線状)した
焼成型をリング成形により製造した(成形温度300
℃)。得られた成形体は、従来のステンレススチール製
焼成型に比してやや肉厚で(厚さ4mm)、適度な硬度
があり、変形することはなく、その表面はきれいな滑面
であった。
【0022】オーブンの鉄板上に製菓用紙を敷き、小判
型サークルをのせ、その中にスポンジケーキ(厚さ1c
m)を入れ、その上から下記の配合からなるチーズケー
キ生地を八分目とするような高さまで流し入れた。
型サークルをのせ、その中にスポンジケーキ(厚さ1c
m)を入れ、その上から下記の配合からなるチーズケー
キ生地を八分目とするような高さまで流し入れた。
【0023】(チーズケーキ生地の配合)卵150g、
クリームチーズ30g、牛乳30g、砂糖150g、バ
ター50g、小麦粉20g、コーンスターチ20g、粉
末レモン1g。
クリームチーズ30g、牛乳30g、砂糖150g、バ
ター50g、小麦粉20g、コーンスターチ20g、粉
末レモン1g。
【0024】オーブンで130℃、90分間焼成した。
冷却後、小判型サークルを外し、紙をはがしてチーズケ
ーキ製品を得た。得られた製品は、その側面に凹凸や乱
れがなくきわめて平滑な側面を呈し、サークルからの取
り外しもきわめてスムースであった。また、離型油を使
用しないこととも相まって、風味も卓越したものである
との官能結果も得られた。
冷却後、小判型サークルを外し、紙をはがしてチーズケ
ーキ製品を得た。得られた製品は、その側面に凹凸や乱
れがなくきわめて平滑な側面を呈し、サークルからの取
り外しもきわめてスムースであった。また、離型油を使
用しないこととも相まって、風味も卓越したものである
との官能結果も得られた。
【0025】これに対してネオフロン製の焼成型にかえ
てステンレススチール製の焼成型を用い、その内側に短
冊状に成形したポリエチレンの帯を当接する以外は上記
と全く同じ操作を行ったが、得られたチーズケーキ製品
はポリエチレンフィルムを使用したにもかかわらず、そ
の側部表面は粗面であって外観上好ましいものではな
く、また、官能テストの結果も、ザラつきがあって食感
が好ましくない等の低い評価となった。
てステンレススチール製の焼成型を用い、その内側に短
冊状に成形したポリエチレンの帯を当接する以外は上記
と全く同じ操作を行ったが、得られたチーズケーキ製品
はポリエチレンフィルムを使用したにもかかわらず、そ
の側部表面は粗面であって外観上好ましいものではな
く、また、官能テストの結果も、ザラつきがあって食感
が好ましくない等の低い評価となった。
【0026】しかも、この対照法(従来法)において
は、大量の使用済みポリエチレンフィルムが排出される
ため、これを廃棄物処理する必要があるうえ、このフィ
ルムの取付、取外しにも相当の労力を要し、この操作は
機械化が困難なために人力に頼らざるを得なかった。
は、大量の使用済みポリエチレンフィルムが排出される
ため、これを廃棄物処理する必要があるうえ、このフィ
ルムの取付、取外しにも相当の労力を要し、この操作は
機械化が困難なために人力に頼らざるを得なかった。
【0027】
【実施例2】ネオフロンPFA(ダイキン工業(株)、
登録商標)を用いて、内径20cm、高さ5cmの円筒
形の焼成型(円形サークル)を射出成形により成形した
(成形温度320℃)。
登録商標)を用いて、内径20cm、高さ5cmの円筒
形の焼成型(円形サークル)を射出成形により成形した
(成形温度320℃)。
【0028】オーブンの鉄板上に製菓用紙を敷き、円形
サークルをのせ、その中に、スポンジケーキ生地を入れ
て、オーブンにて150〜170℃、30分間焼成し
た。なお、スポンジケーキ生地は、次のようにして調製
した。先ず、卵100部に砂糖70部を入れて泡立て、
小麦粉75部を加え、とかしたバター20部を加え、よ
く攪拌した。
サークルをのせ、その中に、スポンジケーキ生地を入れ
て、オーブンにて150〜170℃、30分間焼成し
た。なお、スポンジケーキ生地は、次のようにして調製
した。先ず、卵100部に砂糖70部を入れて泡立て、
小麦粉75部を加え、とかしたバター20部を加え、よ
く攪拌した。
【0029】得られたスポンジケーキは、大型のホール
タイプであったが、その側面は円滑で非常にきれいな外
観を呈し、風味、食感も良好であった。スポンジケーキ
は大型であったにもかかわらず、焼成型からの取り出し
も非常にスムースで、高い作業性を示した。
タイプであったが、その側面は円滑で非常にきれいな外
観を呈し、風味、食感も良好であった。スポンジケーキ
は大型であったにもかかわらず、焼成型からの取り出し
も非常にスムースで、高い作業性を示した。
【0030】
【実施例3】ネオフロンPFA(ダイキン工業(株)、
登録商標)を用いて、縦20cm、横10cm、高さ1
0cm(いずれも内側の寸法)の無蓋直方体からなる弁
当箱形の焼成型を成形温度340℃にて押出し成形し
た。
登録商標)を用いて、縦20cm、横10cm、高さ1
0cm(いずれも内側の寸法)の無蓋直方体からなる弁
当箱形の焼成型を成形温度340℃にて押出し成形し
た。
【0031】この焼成型にパウンドケーキ生地を流し込
み、オーブンに入れて170℃で40分間焼成した。な
お、パウンドケーキ生地は、バター100部をとかして
泡立て、これに砂糖100部を入れて泡立て、更に卵1
00部を入れて泡立て、そして小麦粉100部を入れて
よく混合して調製した。
み、オーブンに入れて170℃で40分間焼成した。な
お、パウンドケーキ生地は、バター100部をとかして
泡立て、これに砂糖100部を入れて泡立て、更に卵1
00部を入れて泡立て、そして小麦粉100部を入れて
よく混合して調製した。
【0032】得られたパウンドケーキは、大型のケーキ
であるにもかかわらず、すべての面が平滑で、粗面がな
く、きれいな外観を呈した。また、離型性も卓越してお
り、焼成型をひっくり返すだけで簡単に取り出すことが
でき、しかもこの焼成型は有底タイプであるため、下に
紙を敷く必要もなく、更に廃棄物の削減にきわめて有効
であった。
であるにもかかわらず、すべての面が平滑で、粗面がな
く、きれいな外観を呈した。また、離型性も卓越してお
り、焼成型をひっくり返すだけで簡単に取り出すことが
でき、しかもこの焼成型は有底タイプであるため、下に
紙を敷く必要もなく、更に廃棄物の削減にきわめて有効
であった。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る焼成型は、全体が特定のフ
ッ素樹脂で成形されているため、スチールの基板にフッ
素樹脂をコーティングしたフッ素樹脂加工品とは異な
り、軽量であるのみでなく、使用中にフッ素コートが剥
離することがなく、半永久的に使用できるという著効が
奏される。軽量ということは、操作、作業の容易性や効
率化につながり、機械化、自動化にも適している。
ッ素樹脂で成形されているため、スチールの基板にフッ
素樹脂をコーティングしたフッ素樹脂加工品とは異な
り、軽量であるのみでなく、使用中にフッ素コートが剥
離することがなく、半永久的に使用できるという著効が
奏される。軽量ということは、操作、作業の容易性や効
率化につながり、機械化、自動化にも適している。
【0034】また、本発明によれば、離型油、ポリエチ
レンフィルム等のライニングが必要ないという著効が奏
される。このことは、離型油、フィルムの購入コストが
削減されることはもとより、これらを適用したり取り外
したりする操作が完全にカットされるだけでなく、離型
油がケーキに移行しないために製品の品質劣化が防止さ
れ、しかも、大量に生成する汚れたフィルムの発生が完
全に防止されるため、廃棄物の排出をゼロないし大幅に
削減できるという著効が奏される。
レンフィルム等のライニングが必要ないという著効が奏
される。このことは、離型油、フィルムの購入コストが
削減されることはもとより、これらを適用したり取り外
したりする操作が完全にカットされるだけでなく、離型
油がケーキに移行しないために製品の品質劣化が防止さ
れ、しかも、大量に生成する汚れたフィルムの発生が完
全に防止されるため、廃棄物の排出をゼロないし大幅に
削減できるという著効が奏される。
【0035】更に、本発明によれば、離型油の使用やラ
イニングの実施を行わないにもかかわらず、焼成型と焼
成後の洋菓子の離型性が非常にすぐれているため、型か
ら製品の取り出しがきわめてスムースに行われ、しかも
仕上り面は非常にきれいであるため、上記した特徴とも
相まって、特に機械化、自動化も容易である。
イニングの実施を行わないにもかかわらず、焼成型と焼
成後の洋菓子の離型性が非常にすぐれているため、型か
ら製品の取り出しがきわめてスムースに行われ、しかも
仕上り面は非常にきれいであるため、上記した特徴とも
相まって、特に機械化、自動化も容易である。
Claims (8)
- 【請求項1】 独立して成形できるフッ素樹脂を用いて
成形してなる製菓用焼成型。 - 【請求項2】 焼成型が有底又は無底であることを特徴
とする請求項1に記載の焼成型。 - 【請求項3】 底部及び/又は壁部の少なくとも一部が
着脱自在となっていることを特徴とする請求項1又は2
に記載の焼成型。 - 【請求項4】 焼成型が1基あるいは2基以上連設され
ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
記載の焼成型。 - 【請求項5】 フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン
とエチレンの共重合体、テトラフルオロエチレンとヘキ
サフルオロプロピレンの共重合体、ポリテトラフルオロ
エチレン、から選ばれる少なくともひとつであること、
を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼成
型。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の焼
成型を使用して洋菓子を製造すること、を特徴とする洋
菓子の製造方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の方法で製造してなり、
表面の仕上りにすぐれ、風味や食感にもすぐれた洋菓
子。 - 【請求項8】 洋菓子がチーズケーキであること、を特
徴とする請求項7に記載の洋菓子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002052357A JP2003250453A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 製菓用焼成型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002052357A JP2003250453A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 製菓用焼成型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003250453A true JP2003250453A (ja) | 2003-09-09 |
Family
ID=28664057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002052357A Pending JP2003250453A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 製菓用焼成型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003250453A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014131505A (ja) * | 2012-12-08 | 2014-07-17 | Nisshin Kako Kk | チョコレートを含んでなる菓子及びその製造方法 |
-
2002
- 2002-02-27 JP JP2002052357A patent/JP2003250453A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014131505A (ja) * | 2012-12-08 | 2014-07-17 | Nisshin Kako Kk | チョコレートを含んでなる菓子及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040210 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040316 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040727 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |