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JP2003227514A - スイングアーム装置 - Google Patents

スイングアーム装置

Info

Publication number
JP2003227514A
JP2003227514A JP2002025371A JP2002025371A JP2003227514A JP 2003227514 A JP2003227514 A JP 2003227514A JP 2002025371 A JP2002025371 A JP 2002025371A JP 2002025371 A JP2002025371 A JP 2002025371A JP 2003227514 A JP2003227514 A JP 2003227514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
swing arm
thrust
arm device
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002025371A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Akamatsu
良信 赤松
Morihiro Wada
守弘 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2002025371A priority Critical patent/JP2003227514A/ja
Publication of JP2003227514A publication Critical patent/JP2003227514A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/37Loose spacing bodies
    • F16C33/3713Loose spacing bodies with other rolling elements serving as spacing bodies, e.g. the spacing bodies are in rolling contact with the load carrying rolling elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2370/00Apparatus relating to physics, e.g. instruments
    • F16C2370/12Hard disk drives or the like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Moving Of Heads (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動運動するスイングアームのアンバランス
荷重の支持が安定して行え、薄肉化、小型化が可能で、
かつ剛性の向上を図ることのできるスイングアーム装置
を提供する。 【解決手段】 一端に磁気ヘッドを設けたスイングアー
ム10を、回転支軸12に軸受1を介して正逆回動自在
に設置する。軸受1は、単列のラジアル転がり軸受6
と、その軸方向両側のスラスト板15により構成される
スラスト滑り軸受5とからなる。ラジルア転がり軸受6
における外輪3の幅面が、スラスト滑り軸受5における
滑り軸受面となる。円周方向に隣合う各転動体4間にス
ペーサボール7を軸方向2列に介在させる。両列の各ス
ペーサボール7は、スラスト板15の内面と、内輪2の
外周面とにそれぞれ転接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハードディスク
ドライブ装置等に設けられて磁気ヘッドを支持するスイ
ングアーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの小型化に伴い、コンピュ
ータに内蔵されるHDD装置(ハードディスクドライブ
装置)も薄肉となってきている。このHDD装置には、
回転駆動源として、情報記憶媒体である磁気ディスクを
回転させるスピンドルモータと、ハードディスクとの間
で情報交換(記録並びに読み取り)を行う磁気ヘッドを
揺動させてハードディスク上に高速位置決めするスイン
グアーム用モータが使用されている。これらのモータで
駆動されるいずれの回転体支持機構も、HDD装置の薄
肉化に伴い、軸方向長さを短くすることが必要になって
きている。従来から、これら回転体支持機構は、軸方向
に並ぶ2個の玉軸受を設け、これらの軸受にアキシアル
予圧を負荷する構造とされている。各玉軸受にはミニア
チュア軸受が用いられる。最近では、薄肉化に対応する
ために、JISで規定された幅寸法より小さい特殊な玉
軸受も使用されている。
【0003】スイングアーム装置は、磁気ヘッドをハー
ドディスク上に高速位置決めするサーボ装置である。こ
のため、スイングアームの支点となる玉軸受のトルク
は、極力小さく、かつ変動の無いものが要求される。ま
た、サーボ系の安定を確保するために、径方向の固有振
動数を高く設定しておかなければならない。これらの要
求を満足させるために、2個の玉軸受を組み立てる際
に、固有振動数(剛性)を測定しながら組み立てること
もなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スイングアームを支持
する従来の回転体支持機構は、上記のように玉軸受を2
個使うため、コストが高く、軸方向長さも長くなる。今
後、HDD装置の薄肉化が追求されることから、玉軸受
の薄肉化が必要になり、製造コストおよび組立コストの
増加は避けられないと考えられる。
【0005】なお、スピンドルモータ用軸受としては、
玉軸受に代わって動圧流動体軸受が採用され始めてお
り、組立コストの低減が図られつつある。スピンドルモ
ータの場合は、数千rpmの回転速度で回転するので玉
軸受を動圧流体軸受に置き換えることが可能である。し
かし、スイングアームの場合は、揺動運動、つまり正逆
の回動を行うので、揺動端で速度が零となり流体膜が形
成されない。そのため、スピンドルモータと同様の動圧
流体軸受を使用することができない。
【0006】このような課題を解決するものとして、本
出願人は、図11,図12に示すスイングアーム装置を
試みた(特願2001−198974等)。これは、ス
イングアームを回転支軸12に支持する軸受101を、
単列のラジアル転がり軸受6と、スラスト滑り軸受5と
で構成したものである。ラジアル転がり軸受6における
外輪3の幅面が、スラスト滑り軸受5における滑り軸受
面となる。外輪3の外径面には、円筒状の軸受ハウジン
グ8が嵌合状態に固定され、その外周にスイングアーム
を固定する。スラスト滑り軸受5は、内外輪2,3に渡
って両側の幅面に対面する一対のスラスト板15により
構成される。スラスト板15は、内輪2の幅面に固定さ
れている。ボールからなる転動体4は、櫛歯形の保持器
9によって間隔が保持される。
【0007】この構成によると、ラジアル転がり軸受6
によりラジアル荷重が支持され、スラスト滑り軸受5に
よりモーメント荷重およびスラスト荷重が支持される。
そのため、アンバランスな荷重のスイングアームの支持
が安定して行える。スラスト滑り軸受5は、ラジアル転
がり軸受6における外輪3の幅面が滑り軸受面となるも
のであるため、組み合わせ軸受101の全体が、単列の
単体の転がり軸受と同様な簡素でコンパクトな構成のも
のとなる。
【0008】しかし、同図の提案例のスイングアーム装
置においても、将来のHDD装置のより一層の小型化,
薄型化、および高速回転化を考えると、その軸受101
に、さらなる薄型化および剛性の向上が求められる。例
えば現状のディスク径が2.5インチ(63.5mm)の
HDD装置であると、HDD装置の厚みが9mmで、軸受
の内径が4mm,外径が7mm程度となり、ボール径は0.
8mm程度となる。しかも、制御周波数が2kHzに対す
る軸受101の剛性化が必要とされる。今後、このディ
スク径は上記の1/2以下になるものと考えられ、軸受
101はますます極小化される。このような極小の軸受
101において、剛性の向上を図ることは、至極困難で
ある。
【0009】例えば、保持器9を用いているため、図1
2からもわかるように、転動体4間の間隔が広くなり、
転動体個数を増やして剛性を向上させることができな
い。特に、保持器9の各転動体4を保持する爪部9aの
厚み等の加工上の制限のため、保持器9のポケット間の
間隔がある程度必要で、転動体個数を増やすことができ
ない。転動体を詰めて配置した総転動体型とすると、転
動体数を増やすことができるが、その場合、隣合うボー
ル同士が、同方向の回転のために互いの接触部では反対
方向に競り合うように接触するため、回転トルクが増大
する。転動体間に転動体径よりも僅かに小さなスペーサ
ボールを介在させてトルクを低減するものもあるが、こ
のようなスペーサボールを設けたのでは、保持器を設け
た場合と同様に、負荷の作用する転動体の個数を増やす
ことができない。また、図11の提案例の軸受は、小型
化のために、上記寸法のHDD装置用のものでは、内輪
2および外輪3の肉厚が0.35mm程度となる。このよ
うに肉厚が薄くて剛性が低いため、加工および組立によ
る精度を確保することが難しい。このような小さくて薄
い内外輪2,3を軸12、ハウジング8に接着する方法
で組み立てるが、極小のスイングアーム装置にかかわら
ず、部品点数が多いので、時間がかかるという課題があ
る。
【0010】この発明の目的は、揺動運動するスイング
アームのアンバランス荷重の支持が安定して行え、薄肉
化、小型化が可能で、かつ剛性の向上を図ることのでき
るスイングアーム装置を提供することである。この発明
の他の目的は、部品点数の削減、組立性の向上を図るこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明における第1の
スイングアーム装置は、基台に軸受を介してスイングア
ームを正逆回動自在に設置し、上記スイングアームの一
端に、磁気ディスクの情報記録面に対向する磁気ヘッド
を設け、スイングアームを正逆に駆動するヘッド位置決
め機構を設けたスイングアーム装置において、上記軸受
を次の構成としたものである。この軸受は、単列のラジ
アル転がり軸受とスラスト滑り軸受とからなるものとす
る。上記スラスト滑り軸受は、上記ラジアル転がり軸受
の軸方向の両側に設けられた一対のスラスト板と、上記
ラジアル転がり軸受における内輪または外輪の幅面に形
成されて上記スラスト板に接触する滑り軸受面とを有す
る。上記ラジアル転がり軸受は、転動体がボールであ
り、円周方向に隣合う各転動体間にスペーサボールを軸
方向2列に介在させる。両列の各スペーサボールは、対
応する軸方向のスラスト板の内面と、上記内輪の外周面
または外輪の内周面とにそれぞれ転接するものとする。
この構成によると、ラジアル転がり軸受によりラジアル
荷重が支持され、スラスト滑り軸受によりモーメント荷
重およびスラスト荷重が支持される。そのためアンバラ
ンスな荷重のスイングアームの支持が安定して行える。
スラスト滑り軸受は、ラジアル転がり軸受における内輪
または外輪の幅面が滑り軸受面となるものであるため、
ラジアルおよびスラスト形式の両軸受を組み合わせた軸
受の全体が、単列の単体の転がり軸受と同様な簡素でコ
ンパクトな構成のものとなる。したがって、スイングア
ーム装置の薄肉型が可能になる。また、ラジアル転がり
軸受は、転動体間にスペーサボールを軸方向2列に介在
させたため、転動体間の間隔を自由に狭くすることがで
きる。すなわち、軸方向2列のスペーサボールは、各転
動体間において、スラスト板の内面と、内輪または外輪
の周面とが成す隅部に生じる隙間空間に位置することに
なり、スペーサボールのボール径を適宜設計すること
で、転動体の間隔を任意に狭くすることができる。その
ため、転動体数を増やすことができ、ラジアル剛性を向
上させることができる。転動体は、スペーサボールが介
在するため、互いに直接に接触せず、トルクの増大が回
避される。また、スペーサボールは軸方向に2列に設け
られるため、スイングアーム装置の天地の制約が無くな
る。
【0012】この発明における他のスイングアーム装置
は、基台に軸受を介してスイングアームを正逆回動自在
に設置し、上記スイングアームの一端に、磁気ディスク
の情報記録面に対向する磁気ヘッドを設け、スイングア
ームを正逆に駆動するヘッド位置決め機構を設けたスイ
ングアーム装置において、上記軸受を次の構成としたも
のである。上記軸受は、単列のラジアル転がり軸受とス
ラスト滑り軸受とからなるものとする。上記スラスト滑
り軸受は、上記ラジアル転がり軸受の軸方向の両側に設
けられた一対のスラスト板と、上記ラジアル転がり軸受
における外輪の幅面に形成されて上記スラスト板に接触
する滑り軸受面とを有する。上記内輪および片方のスラ
スト板は、軸の一部として形成され、残り片方のスラス
ト板は、上記軸と別体に設けられて上記軸に取付けられ
たものである。上記外輪は、上記スイングアームを取付
ける軸受ハウジングの一部として設けられたものとす
る。すなわち、軸が、ラジアル転がり軸受の内輪側軌道
面を有し、かつ片方のスラスト板がフランジ状に設けら
れたものとなり、かつ軸受ハウジングがラジアル転がり
軸受の外輪側軌道面を有するものとなる。したがって、
スイングアームを支持する機構の構成部品は、軸、ハウ
ジング、転動体、転動体間隔の保持部品、残り片方のス
ラスト板、および潤滑剤からなる。この構成によると、
第1のスイングアーム装置と同様に、ラジアル転がり軸
受によりラジアル荷重が支持され、スラスト滑り軸受に
よりモーメント荷重およびスラスト荷重が支持される。
また、ラジアル転がり軸受の内輪および外輪と、スラス
ト滑り軸受の片方のスラスト板とを、軸および軸受ハウ
ジングと一体化したものであるため、部品点数が削減さ
れるだけでなく、内外輪等となる各構成部品の肉厚が確
保できて剛性が向上する。また構成部品の肉厚の増加に
より、加工精度が向上し、組立時のミスアライメント誤
差が減少する。部品点数の削減によって組立工数も削減
される。これらにより、スイングアーム装置のより一層
の薄型化、小型化が可能になる。別体のスラスト板の軸
への取付は、例えば、軸の内輪となる部分よりも先端側
部分を、段差面を介して内輪部分よりも小径の軸部と
し、上記段差面に接して上記小径軸部にスラスト板を嵌
合させることにより取付けられる。
【0013】この発明のスイングアーム装置は、第1お
よび第2のスイングアーム装置を組み合わせたものとし
ても良い。すなわち、第2のスイングアーム装置におい
て、上記ラジアル転がり軸受は、転動体がボールであ
り、円周方向に隣合う各転動体間に、上記転動体間隔の
保持部品となるスペーサボールを軸方向2列に介在さ
せ、両列の各スペーサボールは、対応する軸方向のスラ
スト板の内面と、上記内輪の外周面とにそれぞれ転接す
るものとしても良い。この組み合わせにより、上記第1
および第2のスイングアーム装置の構成による作用,効
果を併せ持つことができる。
【0014】この発明の上記各構成のスイングアーム装
置のうち、上記スペーサボールを用いるものにおいて、
そのスペーサボールを含油樹脂製としても良い。スペー
サボールを含油樹脂製とすると、潤滑剤の供給量が増加
し、軸受寿命が向上する。スペーサボールの直径は、転
動体直径の1/2未満とすることが好ましい。この範囲
にスペーサボールの直径を設定することで、転動体の間
隔を近づけることができ、転動体の配列個数を多くする
ことができる。
【0015】この発明の上記各構成のスイングアーム装
置において、上記内輪に転動体が転走する軌道溝を設
け、この内輪の軌道溝の軸方向中央位置を、スイングア
ームの磁気ヘッドの高さの中心に合わせても良い。ラジ
アル転がり軸受の内輪軌道溝の軸方向中心位置をスイン
グアームの磁気ヘッドの高さの中心に合わせることで、
軸受に負荷されるモーメント荷重の中心が軸中心とな
り、モーメント荷重を最小にできる。
【0016】また、上記一対のスラスト板が、潤滑剤の
漏れを防ぐシールを兼ねる部材としても良い。スラスト
板にシールを兼ねさせることにより、潤滑剤の漏れ防止
機能を得ながら、部品点数を少なくでき、低コスト化、
およびより一層の薄型化が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態を図1
ないし図3と共に説明する。このスイングアーム装置
は、スイングアーム10を基台11の回転支軸12に、
軸受1を介して正逆回動自在に設置し、スイングアーム
10の一端に、磁気ディスク14の情報記録面に対向す
る磁気ヘッド13を設け、スイングアーム10を正逆に
駆動するヘッド位置決め機構22を設けたものである。
磁気ヘッド13は、情報の記録用、読み取り用、または
記録,読み取り兼用のものである。
【0018】基台11はハードディスクドライブ装置の
ハウジング等からなる。回転支軸12は、内径面に雌ね
じを形成した中空軸からなり、基台11の裏面から挿通
した止めねじ23により基台11に固定されている。ヘ
ッド位置決め機構を22は、スイングアーム10の他端
に設けたロータ22aと、このロータ22aに対向して
基台11に設置したステータ22bとで構成される揺動
型のモータからなる。この例では、ロータ22aがコイ
ルからなり、ステータ22bが磁石からなる。この逆
に、ロータ22aを磁石、ステータ22bをコイルとし
ても良い。
【0019】図3に示すように、軸受1は、単列のラジ
アル転がり軸受6と、ラジアル転がり軸受6の軸方向の
両側に設けられた一対のスラスト板15を有するスラス
ト滑り軸受5とからなる。転動体4はボールからなる。
外輪3の外径面には、円筒状の軸受ハウジング8が嵌合
状態に固定されている。ラジアル転がり軸受6における
内輪2の軌道面2a、および外輪3の軌道面3aは円筒
面とされている。これら内外輪2,3の軌道面2a,3
aは超仕上げ加工されている。これらの軌道面2a,3
aと転動体4とのラジアル方向の隙間は負隙間とされ、
これによりラジアル剛性を上げている。内輪2および外
輪3のいずれか片方の軌道面2a,3a、例えば内輪2
の軌道面2aは、円筒面とする代わりに軌道溝を設けて
その溝内面により構成されるものとしても良い。軌道面
2a,3aを構成する軌道溝は、転動体4の曲率半径よ
りも若干大きな曲率半径を持つ円弧状断面形状の溝が好
ましい。
【0020】ラジアル転がり軸受6における各転動体4
は、スペーサボール7により互いの円周方向の間隔が保
持されている。スペーサボール7は、円周方向に隣合う
各転動体4間に軸方向2列に介在させてある。両列の各
スペーサボール7は、転動体4よりも内輪2側に配置し
てある。これらスペーサボール7は、対応する軸方向の
スラスト板15の内面と、内輪2の外周面とにそれぞれ
転接する。スペーサボール7の直径は、転動体4の直径
の1/2未満である。スペーサボール7は、鋼球または
樹脂製とされる。樹脂性とする場合に、含油樹脂製とし
ても良い。含油樹脂としては、例えばポリループ(NT
N社:商品名)を用いることができる。
【0021】スラスト滑り軸受5は、上記一対のスラス
ト板15と、ラジアル転がり軸受6における外輪3の幅
面に形成されてスラスト板15に接触する滑り軸受面と
で構成される。スラスト板15は、内輪2の幅面に固定
されている。内輪2の幅は外輪3の幅より若干広くし、
例えば数ミクロン程度広くし、スラスト板15と外輪3
との間に隙間Gが設けられている。この隙間Gの寸法
は、この隙間Gによって内輪2と外輪3とが軸方向に相
対移動しても、ヘッド位置決め機構22(図1)のロー
タ22aとステータ22bとに干渉が生じない程度の大
きさとされる。この隙間Gを形成した外輪3の幅面とス
ラスト板15との対向面が滑り軸受面となる。スラスト
滑り軸受5には耐摩耗性が要求される。これに応えるた
めに、スラストプレート15の滑り軸受面の仕上げ粗さ
を良くすること、その表面の高硬度化を施すこと、また
はスラストプレート15に高硬度材料を使用することの
いずれかの処置が採られている。表面の高硬度化には窒
化処理、ショットブラスト処理、硬質皮膜(DLC、T
INなど)を採用することができる。高硬度材料として
は軸受鋼以外にセラミックスを採用することができる。
【0022】スラスト滑り軸受5を構成するスラスト板
15は、封入潤滑剤の漏れを防ぐシールを兼ねるものと
してある。具体的には、スラスト板15の外径面と固定
部材8の内径面との間の隙間G2を、潤滑剤の粘度に応
じて毛細管現象で潤滑剤が軸受外部に移動しないように
設定している。
【0023】図2に示すように、軸受1の回転支軸12
への固定は、内輪2を回転支軸12の外径面に嵌合させ
て行う。この嵌合を締り嵌めとし、または接着すること
などで内輪2を固定する。軸受1へのスイングアーム1
0の固定は、スイングアーム10の長手方向の中間部に
設けられた嵌合孔10aに、外輪3の外周の軸受ハウジ
ング8を嵌合させ、軸受ハウジング8の外径面に設けら
れた雄ねじ部(図示せず)にナット24を螺合させて締
め込むことにより行われる。
【0024】この構成によると、軸受1は、ラジアル方
向の荷重を単列のラジアル転がり軸受6で受け、モーメ
ント荷重およびスラスト荷重をスラストすべり軸受5で
受けることができる。そのため、揺動運動するスイング
アーム10のアンバランス荷重の支持が単体の軸受1で
行える。このため、スイングアーム装置を薄型化するこ
とができる。また、軸受1は、ラジアル方向のみの予圧
のため、高い剛性を維持しながら、円滑な回転が可能と
なる。このラジアル方向の予圧量(負隙間量)の管理
で、必要な剛性が得られる。
【0025】また、ラジアル転がり軸受6は、転動体4
間にスペーサボール7を軸方向2列に介在させたため、
転動体4間の間隔を自由に狭くすることができる。すな
わち軸方向2列のスペーサボール7は、各転動体4間に
おいて、スラスト板15の内面と、内輪2の周面とが成
す隅部に生じる隙間空間に位置することになり、スペー
サボール7のボール径を適宜設計することで、転動体の
間隔を任意に狭くすることができる。そのため、転動体
4の配列個数を増やすことができ、ラジアル剛性を向上
させることができる。転動体4は、スペーサボール7が
介在するため、互いに直接に接触せず、トルクの増大が
回避される。また、スペーサボール7は軸方向2列に設
けられるため、スイングアーム装置の天地の制約が無く
なる。スペーサボール7を含油樹脂製とした場合は、潤
滑剤の供給量が増加し、寿命が延びる。
【0026】寸法例を挙げて転動体個数を説明すると、
内径4mm、外径7mm、転動体径0.8mmで、保持器を使
用した軸受が、2.5インチ(63.5mm)のHDD装
置で使われる従来の代表的な軸受であるが、保持器の爪
の厚み等の加工上の制約のために、転動体個数は12個
以下である。これに対して、スペーサボール7を使用す
ると、転動体個数は、転動体配列のピッチ円直径PCD
×π/転動体直径に近い値が採れる。図3の実施形態の
軸受1で上記内外径とし、PCDを内外径の平均とした
場合、転動体数の最大値は21個となる。これは従来の
12個に比べて大幅な増大であり、ラジアル剛性の向上
の効果が大きい。
【0027】またこの軸受1は、スラスト滑り軸受5を
構成するスラスト板15により、封入潤滑剤の漏れ防止
作用が得られる。この種の軸受1内には、トルクを低減
する目的で潤滑剤が封入されるが、潤滑剤が軸受の外部
に出るとハードディスクドライブ装置内の環境を汚染す
るため、シールを設ける必要がある。従来は転がり軸受
にシール板を圧入していたが、この実施形態では、スラ
スト板15をシール部材として兼用したため、従来のシ
ール板が省略できて、部品点数を少なくでき、低コスト
化、およびより一層の薄肉化が可能になる。
【0028】なお、上記実施形態では、スペーサボール
7は内輪2側に配置したが、スペーサボール7は転動体
4よりも外輪3側に配置しても良い。また、上記実施形
態は内輪2の端面にスラスト滑り軸受のスラスト板15
を設けた場合を示したが、これに限らず、外輪3の幅を
内輪2の幅よりも広くして、外輪3の端面にスラスト板
15を設け、内輪2とスラスト板15との間に滑り軸受
面を構成しても良い。この場合に、スペーサボール7は
転動体4よりも内輪2側に配置しても、また外輪3側に
配置しても良い。
【0029】上記各実施形態において、スラスト板15
の滑り軸受面は、潤滑性向上処理を施すことが好まし
く、潤滑性の向上は耐摩耗性の向上にも寄与できる。潤
滑性向上処理としては、図5に示すようにスラスト板1
5の滑り軸受面を無数の窪み16を有する面とすること
や、図6に示すようにスラスト板15の滑り軸受面に溝
17を設けることによって、滑り軸受面に潤滑剤が入り
易くすることが有効である。
【0030】図7ないし図9は、この発明の他の実施形
態を示す。この実施形態は、第1の実施形態において、
軸12および軸受ハウジング8を含めて、軸受1を次の
ように変えたものであり、特に説明した事項の他は第1
の実施形態と同じである。このスイングアーム装置にお
いて、軸受1Aは、単列のラジアル転がり軸受6と、ラ
ジアル転がり軸受6の軸方向の両側に設けられた一対の
スラスト板15,15Aを有するスラスト滑り軸受5と
からなる。転動体4はボールからなる。ラジアル転がり
軸受6における内輪2の軌道面2aは、軌道溝の内面に
より構成され、外輪3の軌道面3aは円筒面とされてい
る。これら内外輪2,3の軌道面2a,3aは超仕上げ
加工されている。これらの軌道面2a,3aと転動体4
とのラジアル方向の隙間は負隙間とされている。ラジア
ル転がり軸受6における各転動体4は、保持器9により
保持されている。保持器9は、例えば櫛形のものであ
る。
【0031】スラスト滑り軸受5は、上記一対のスラス
ト板15,15Aと、ラジアル転がり軸受6における外
輪3の幅面に形成されてスラスト板15,15Aに接触
する滑り軸受面とで構成される。内輪2および片方のス
ラスト板15Aは、軸12Aの一部として形成され、残
り片方のスラスト板15は、軸12Aと別体に設けられ
て軸12Aに取付けられたものである。外輪3は、スイ
ングアーム10を取付ける軸受ハウジング8Aの一部と
して設けられたものとする。すなわち、軸12Aは、ラ
ジアル転がり軸受6の内輪側軌道面2aを有し、かつ片
方のスラスト板15Aがフランジ状に設けられたものと
なる。軸受ハウジング8Aは、ラジアル転がり軸受6の
外輪側軌道面3aを有するものとなる。したがって、ス
イングアーム10を支持する機構の構成部品は、軸12
A、軸受ハウジング8A、転動体4、保持器9、および
残り片方のスラスト板15、および潤滑剤からなる。
【0032】軸12Aは、内輪2となる部分よりも先端
側部分を、段差面12Abを介して内輪2の部分よりも
小径の軸部12Aaとし、上記段差面12Abに接して
小径軸部12Aaにスラスト板15の中心孔を嵌合させ
ることにより、スラスト板15が軸12Aに取付けられ
る。なお、軸12Aに小径軸部12Aaを設ける代わり
に、スラスト板15を軸12Aの端面に当接する状態に
取付けても良い。軸受軸受ハウジング8Aは、円筒状部
分8Aaの内周に、外輪3となる部分が環状に突出して
おり、円筒状部分8Aaの両端は、スラスト板15,1
5Aの外面よりも軸方向の外側へ延びている。軸受軸受
ハウジング8Aは、円筒状部分8Aaの外周には、一端
にフランジ8Abを有し、他端に雄ねじ部8Acが形成
されている。スイングアーム10は、このフランジ8A
bと、雄ねじ部8Acに螺合したナット24との間に締
め付け固定される。また、スラスト板15,15Aは、
図9に示すように、外面側の外周縁にチャンファー15
aを設けても良い。これにより、潤滑剤の表面張力を利
用して封入潤滑剤の漏れを防止する作用を得ることがで
きる。このチャンファー15aを設ける構成,効果は、
この発明のいずれの実施形態においても適用することが
できる。
【0033】なお、第1の実施形態と同様に、内輪2と
なる部分の幅、つまり両スラスト板15,15A間の間
隔は外輪3の幅より若干広くし、例えば数ミクロン程度
広くし、スラスト板15,15Aと外輪3との間に隙間
Gが設けられている。この隙間Gの寸法は、この隙間G
によって内輪2と外輪3とが軸方向に相対移動しても、
ヘッド位置決め機構22(図1)のロータ22aとステ
ータ22bとに干渉が生じない程度の大きさとされる。
この隙間Gを形成した外輪3の幅面とスラスト板15,
15Aとの対向面が滑り軸受面となる。
【0034】この構成の場合、第1の実施形態のスイン
グアーム装置と同様に、ラジアル転がり軸受6によりラ
ジアル荷重が支持され、スラスト滑り軸受5によりモー
メント荷重およびスラスト荷重が支持される。また、ラ
ジアル転がり軸受6の内輪2および片方のスラスト板1
5Aを軸12と一体化し、かつ外輪3を軸受ハウジング
12と一体化したものであるため、部品点数が削減され
るだけでなく、各内外輪2,3等となる構成部品の肉厚
が確保できて剛性が向上する。また、肉厚の増加によ
り、加工精度が向上し、組立時のミスアライメント誤差
が減少する。また、部品点数の削減によって組立工数も
削減される。これらにより、スイングアーム装置のより
一層の薄型化、小型化が可能になる。
【0035】この実施形態においても、スラスト板1
5,15Aの滑り軸受面は、潤滑性向上処理を施すこと
が好ましく、潤滑性の向上は耐摩耗性の向上にも寄与で
きる。潤滑性向上処理としては、図5,図6と共に前述
した構成が採用できる。なお、図7〜図9では、内輪2
の軌道面2aを軌道溝の内面とし、外輪3の軌道面3a
には溝を付けない例を示したが、両方の軌道面2a,3
aを軌道溝内面で形成しても良く、また外輪3に軌道溝
を設け、内輪2は溝無しとしても良い。
【0036】図10はこの発明のさらに他の実施形態を
示す。このスイングアーム装置は、第1実施形態および
図7〜図9の実施形態を組み合わせたものである。すな
わちこの実施形態は、図7〜図9の実施形態のスイング
アーム装置において、保持器9を設ける代わりに、円周
方向に隣合う各転動体4間に、転動体間隔の保持部品と
なるスペーサボール7を軸方向2列に介在させたもので
ある。両列の各スペーサボール7は、対応する軸方向の
スラスト板15,15Aの内面と、内輪2の外周面とに
それぞれ転接する。この組み合わせにより、上記両実施
形態のスイングアーム装置の構成による作用,効果を併
せて得ることができる。
【0037】なお、上記各実施形態のスイングアーム装
置において、内輪2の軌道面2aを軌道溝で形成した場
合に、その内輪の軌道溝の軸方向中央位置を、スイング
アーム10の磁気ヘッド13の高さの中心と併せても良
い。ラジアル転がり軸受6の内輪軌道溝の軸方向中心位
置をスイングアーム10の磁気ヘッド13の高さ中心に
合わせることで、軸受1,1Aに負荷されるモーメント
荷重の中心が軸中心となり、モーメント荷重を最小にで
きる。磁気ヘッド13の高さ方向の中心が重心位置とず
れる場合に、重心位置に上記内輪軌道溝の軸方向中央位
置を合わせるようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】この発明の第1のスイングアーム装置
は、スイングアームを支持する軸受が、単列のラジアル
転がり軸受とスラスト滑り軸受とからなり、上記スラス
ト滑り軸受は、上記ラジアル転がり軸受の軸方向の両側
に設けられた一対のスラスト板と、上記ラジアル転がり
軸受における内輪または外輪の幅面に形成されて上記ス
ラスト板に接触する滑り軸受面とを有し、上記ラジアル
転がり軸受は、転動体がボールであり、円周方向に隣合
う各転動体間にスペーサボールを軸方向2列に介在さ
せ、両列の各スペーサボールは、対応する軸方向のスラ
スト板の内面と、上記内輪の外周面または外輪の内周面
とにそれぞれ転接するものとしたため、揺動運動するス
イングアームのアンバランス荷重の支持が安定して行
え、薄肉化、小型化が可能で、かつ剛性の向上を図るこ
とができる。この発明の第2のスイングアーム装置は、
スイングアームを支持する軸受が、単列のラジアル転が
り軸受とスラスト滑り軸受とからなり、上記スラスト滑
り軸受は、上記ラジアル転がり軸受の軸方向の両側に設
けられた一対のスラスト板と、上記ラジアル転がり軸受
における外輪の幅面に形成されて上記スラスト板に接触
する滑り軸受面とを有し、上記内輪および片方のスラス
ト板は、軸の一部として形成され、残り片方のスラスト
板は、上記軸と別体に設けられて上記軸に取付けられた
ものであり、上記外輪は上記スイングアームを取付ける
軸受ハウジングの一部として設けられたものであるた
め、揺動運動するスイングアームのアンバランス荷重の
支持が安定して行え、薄肉化、小型化が可能で、かつ剛
性の向上を図ることができる。上記スペーサボールを含
油樹脂製とした場合は、潤滑剤供給量が増えて軸受寿命
が向上する。スペーサボールの直径を、転動体直径の1
/2未満とした場合は、転動体数を多くすることが実現
できる。上記内輪に転動体が転走する軌道溝を設け、こ
の内輪の軌道溝の軸方向中央位置を、スイングアームの
磁気ヘッドの高さ中心に合わせた場合は、耐モーメント
性能が向上し、揺動運動するスイングアームのアンバラ
ンス荷重の支持がより一層安定して行える。一対のスラ
スト板が、潤滑剤の漏れを防ぐシールを兼ねる部材であ
る場合は、部品点数を少なくでき、低コスト化、および
より一層の薄肉化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態にかかるスイングア
ーム装置の断面図である。
【図2】同スイングアーム装置の回転支持部分の拡大断
面図である。
【図3】同スイングアーム装置の軸受の断面図である。
【図4】同軸受の破断平面図である。
【図5】同軸受におけるスラスト板トの一例を示す平面
図である。
【図6】同軸受におけるスラスト板の他の例を示す平面
図である。
【図7】この発明のさらに他の実施形態にかかるスイン
グアーム装置の断面図である。
【図8】同スイングアーム装置の回転支持部分の拡大断
面図である。
【図9】同スイングアーム装置の軸受の断面図である。
【図10】この発明のさらに他の実施形態における軸受
の断面図である。
【図11】スイングアーム装置の提案例の断面図であ
る。
【図12】同スイングアーム装置における軸受の破断平
面図である。
【符号の説明】
1,1A…軸受 2…内輪 2a…軌道面 3…外輪 3a…軌道面 4…転動体 5…スラスト滑り軸受 6…ラジアル転がり軸受 8,8A…軸受軸受ハウジング 10…スイングアーム 12,12A…回転支軸 13…磁気ヘッド 14…磁気ディスク 15,15A…スラスト板 22…ヘッド位置決め機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 AA01 BA09 3J101 AA02 AA34 BA12 BA20 EA31 FA41 FA44 FA46 FA51 FA53 5D068 AA01 BB01 CC12 EE01 GG03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に軸受を介してスイングアームを正
    逆回動自在に設置し、上記スイングアームの一端に、磁
    気ディスクの情報記録面に対向する磁気ヘッドを設け、
    スイングアームを正逆に駆動するヘッド位置決め機構を
    設けたスイングアーム装置において、上記軸受が、単列
    のラジアル転がり軸受とスラスト滑り軸受とからなり、
    上記スラスト滑り軸受は、上記ラジアル転がり軸受の軸
    方向の両側に設けられた一対のスラスト板と、上記ラジ
    アル転がり軸受における内輪または外輪の幅面に形成さ
    れて上記スラスト板に接触する滑り軸受面とを有し、上
    記ラジアル転がり軸受は、転動体がボールであり、円周
    方向に隣合う各転動体間にスペーサボールを軸方向2列
    に介在させ、両列の各スペーサボールは、対応する軸方
    向のスラスト板の内面と、上記内輪の外周面または外輪
    の内周面とにそれぞれ転接するものとしたことを特徴と
    するスイングアーム装置。
  2. 【請求項2】 基台に軸受を介してスイングアームを正
    逆回動自在に設置し、上記スイングアームの一端に、磁
    気ディスクの情報記録面に対向する磁気ヘッドを設け、
    スイングアームを正逆に駆動するヘッド位置決め機構を
    設けたスイングアーム装置において、上記軸受が、単列
    のラジアル転がり軸受とスラスト滑り軸受とからなり、
    上記スラスト滑り軸受は、上記ラジアル転がり軸受の軸
    方向の両側に設けられた一対のスラスト板と、上記ラジ
    アル転がり軸受における外輪の幅面に形成されて上記ス
    ラスト板に接触する滑り軸受面とを有し、上記内輪およ
    び片方のスラスト板は、軸の一部として形成され、残り
    片方のスラスト板は、上記軸と別体に設けられて上記軸
    に取付けられたものであり、上記外輪は上記スイングア
    ームを取付ける軸受ハウジングの一部として設けられた
    ものであることを特徴とするスイングアーム装置。
  3. 【請求項3】 上記ラジアル転がり軸受は、転動体がボ
    ールであり、円周方向に隣合う各転動体間に、上記転動
    体間隔の保持部品となるスペーサボールを軸方向2列に
    介在させ、両列の各スペーサボールは、対応する軸方向
    のスラスト板の内面と、上記内輪の外周面とにそれぞれ
    転接するものとした請求項2に記載のスイングアーム装
    置。
  4. 【請求項4】 上記スペーサボールを含油樹脂製とした
    請求項1または請求項3に記載のスイングアーム装置。
  5. 【請求項5】 上記スペーサボールの直径を、転動体直
    径の1/2未満とした請求項1または請求項3または請
    求項4に記載のスイングアーム装置。
  6. 【請求項6】 上記内輪に転動体が転走する軌道溝を設
    け、この内輪の軌道溝の軸方向中央位置を、スイングア
    ームの磁気ヘッドの高さの中心に合わせた請求項1ない
    し請求項5のいずれかに記載のスイングアーム装置。
  7. 【請求項7】 上記一対のスラスト板が、潤滑剤の漏れ
    を防ぐシールを兼ねる部材である請求項1ないし請求項
    6のいずれかに記載のスイングアーム装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009174611A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Toyota Motor Corp 転がり軸受
WO2010150367A1 (ja) * 2009-06-24 2010-12-29 三菱重工業株式会社 風力発電装置
JP2011519002A (ja) * 2008-04-30 2011-06-30 センタ・ナショナル・デチュード・スパティアレ 球状セパレータを備えた転がり軸受
JP2021121753A (ja) * 2020-01-31 2021-08-26 有限会社シーエスシーラボ 軸受け

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