JP2003222070A - 風 車 - Google Patents
風 車Info
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- blade pitch
- pitch
- blades
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/70—Wind energy
- Y02E10/72—Wind turbines with rotation axis in wind direction
Landscapes
- Wind Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、停電発生時においても確実にブレ
ードピッチを変更することのできるブレードピッチ可変
機構を備えた風車を提供することを目的とする。 【解決手段】 所定の設置位置に立設するタワーと、こ
のタワーに対して取り付けられたナセルと、このナセル
に対して回転可能に取り付けられたロータヘッドと、こ
のロータヘッドに対してそのブレードピッチが可変に取
り付けられた複数のブレード110と、ロータヘッドの
外部から電力の供給を受けてブレード110のブレード
ピッチを設定するサーボモータ120と、ロータヘッド
の外部からの電力の供給を得ることなく、ブレード11
0が受ける風圧を低減する方向に、ブレード110のブ
レードピッチを変更するゼンマイ210とを備える。ゼ
ンマイ210は停電発生時に、ブレード110が受ける
風圧を低減する方向に駆動力を付与し、この駆動力をブ
レード110に伝達することによってフェザリングを行
う。
ードピッチを変更することのできるブレードピッチ可変
機構を備えた風車を提供することを目的とする。 【解決手段】 所定の設置位置に立設するタワーと、こ
のタワーに対して取り付けられたナセルと、このナセル
に対して回転可能に取り付けられたロータヘッドと、こ
のロータヘッドに対してそのブレードピッチが可変に取
り付けられた複数のブレード110と、ロータヘッドの
外部から電力の供給を受けてブレード110のブレード
ピッチを設定するサーボモータ120と、ロータヘッド
の外部からの電力の供給を得ることなく、ブレード11
0が受ける風圧を低減する方向に、ブレード110のブ
レードピッチを変更するゼンマイ210とを備える。ゼ
ンマイ210は停電発生時に、ブレード110が受ける
風圧を低減する方向に駆動力を付与し、この駆動力をブ
レード110に伝達することによってフェザリングを行
う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風力発電に用いら
れる風車に係り、特に停電発生時においてもブレードピ
ッチを可変させることのできる機構を備えた風車に関す
る。
れる風車に係り、特に停電発生時においてもブレードピ
ッチを可変させることのできる機構を備えた風車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】風力発電を行う風車は、風力の強さに応
じてブレード(翼)の風の方向に対する角度(以下、ピ
ッチとする)を変化させることによって、適度な回転を
得ている。また、風車の起動・停止を行う場合にも同様
に、ブレードピッチが制御される。そうすることによっ
て、風から得ることのできるエネルギーの量を調整する
ことができる。ところで、停電発生時には、風車の回転
軸に接続された発電機系統の負荷がなくなる。負荷がな
くなった状態で風車がそのまま風のエネルギーを受け続
けると、ブレードの回転速度が上がり、風車が破損する
おそれがある。そこで発電機の負荷がなくなった場合に
は、風車の回転を抑制するためにブレードを風の方向と
平行にする。
じてブレード(翼)の風の方向に対する角度(以下、ピ
ッチとする)を変化させることによって、適度な回転を
得ている。また、風車の起動・停止を行う場合にも同様
に、ブレードピッチが制御される。そうすることによっ
て、風から得ることのできるエネルギーの量を調整する
ことができる。ところで、停電発生時には、風車の回転
軸に接続された発電機系統の負荷がなくなる。負荷がな
くなった状態で風車がそのまま風のエネルギーを受け続
けると、ブレードの回転速度が上がり、風車が破損する
おそれがある。そこで発電機の負荷がなくなった場合に
は、風車の回転を抑制するためにブレードを風の方向と
平行にする。
【0003】従来におけるブレードピッチ可変機構の動
力源としては、アキュムレータを備えた油圧ポンプを用
いた、いわゆる油圧方式のものが用いられていた。動力
源としてアキュムレータを備えた油圧ポンプを用いれ
ば、油圧ポンプが停止した場合においても、ガスの圧力
により油圧を保ってブレードピッチを調整することがで
きた。
力源としては、アキュムレータを備えた油圧ポンプを用
いた、いわゆる油圧方式のものが用いられていた。動力
源としてアキュムレータを備えた油圧ポンプを用いれ
ば、油圧ポンプが停止した場合においても、ガスの圧力
により油圧を保ってブレードピッチを調整することがで
きた。
【0004】また、特開2001−99045号公報に
は、ブレードピッチ可変機構の動力源としてサーボモー
タを用いる技術が公開されている。ここで図5を用い
て、ブレードピッチ可変機構の動力源としてサーボモー
タを用いる例について説明する。図5に示すように、従
来におけるブレードピッチ可変機構は、風車のブレード
110と、図示しないロータヘッドに収納されたサーボ
モータ120と、サーボモータ120に連結された主歯
車130と、主歯車130と噛み合ってかさ歯車を形成
すると共にブレード110に連結された副歯車140と
を備える。そして、サーボモータ120からの動力を主
歯車130および副歯車140を介してブレード110
に伝達することによってブレード110のピッチを変更
していた。
は、ブレードピッチ可変機構の動力源としてサーボモー
タを用いる技術が公開されている。ここで図5を用い
て、ブレードピッチ可変機構の動力源としてサーボモー
タを用いる例について説明する。図5に示すように、従
来におけるブレードピッチ可変機構は、風車のブレード
110と、図示しないロータヘッドに収納されたサーボ
モータ120と、サーボモータ120に連結された主歯
車130と、主歯車130と噛み合ってかさ歯車を形成
すると共にブレード110に連結された副歯車140と
を備える。そして、サーボモータ120からの動力を主
歯車130および副歯車140を介してブレード110
に伝達することによってブレード110のピッチを変更
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来に
おいては、ブレードピッチ可変機構として油圧方式また
はサーボモータ120を用いて風車のブレードピッチを
変更していた。しかしながら、風車のブレードピッチ可
変機構の動力源として油圧方式を用いた場合には、ロー
タヘッドの中に油圧系統を収納しなければならなかっ
た。風車がこのような構造だと、万一油圧系統に油漏れ
が発生した場合には、油が外部へ飛散し、風車を汚染し
たり地上を汚染したりする問題が生じるおそれがある。
おいては、ブレードピッチ可変機構として油圧方式また
はサーボモータ120を用いて風車のブレードピッチを
変更していた。しかしながら、風車のブレードピッチ可
変機構の動力源として油圧方式を用いた場合には、ロー
タヘッドの中に油圧系統を収納しなければならなかっ
た。風車がこのような構造だと、万一油圧系統に油漏れ
が発生した場合には、油が外部へ飛散し、風車を汚染し
たり地上を汚染したりする問題が生じるおそれがある。
【0006】また、図5に示したサーボモータ120を
用いた風車のブレードピッチ可変機構では、サーボモー
タ120を動作させるための電力が必要となる。ここ
で、停電が発生した場合には、ブレード110を風の方
向と平行にし、風車の回転を抑制しなければならない。
しかしながら、停電発生時にはサーボモータ120に電
力を供給することができないため、ブレード110のピ
ッチを制御することができなくなる。さらにサーボモー
タ120が故障した場合にも、ブレード110のピッチ
を制御することができなくなる。
用いた風車のブレードピッチ可変機構では、サーボモー
タ120を動作させるための電力が必要となる。ここ
で、停電が発生した場合には、ブレード110を風の方
向と平行にし、風車の回転を抑制しなければならない。
しかしながら、停電発生時にはサーボモータ120に電
力を供給することができないため、ブレード110のピ
ッチを制御することができなくなる。さらにサーボモー
タ120が故障した場合にも、ブレード110のピッチ
を制御することができなくなる。
【0007】そこで、本発明は、油漏れ等の障害が発生
することがなく、停電発生時においても確実にブレード
ピッチを変更することのできるブレードピッチ可変機構
を備えた風車を提供することを目的とする。
することがなく、停電発生時においても確実にブレード
ピッチを変更することのできるブレードピッチ可変機構
を備えた風車を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、次のように構成されたことを特徴とする風車を
提供する。この風車は、所定の設置位置に立設するタワ
ーと、このタワーに対して取り付けられたナセルと、こ
のナセルに対して回転可能に取り付けられたロータヘッ
ドと、このロータヘッドに対してそのブレードピッチが
可変に取り付けられた複数のブレードと、外部電力の供
給を受けてブレードピッチを設定するブレードピッチ設
定手段と、外部電力の供給を得ることなく、ブレードが
受ける風圧を低減する方向に、ブレードピッチを変更す
るブレードピッチ復旧手段とを備える。ここで、ブレー
ドピッチ復旧手段は、ブレードをフェザリングする。ブ
レードピッチのフェザリングとは、ロータヘッドに取り
付けられたブレードのピッチを風の向きと平行な状態に
することである。またこの風車は、ブレードに連結され
た回転軸と、ブレードピッチ設定手段から出力される第
1の駆動力およびブレードピッチ復旧手段から出力され
る第2の駆動力を回転軸に対して付与する伝達手段とを
備える。つまりこの風車は、2つの軸から入力された駆
動力を1つの軸から出力することができる。そしてこの
風車は、ブレードに連結される回転軸上に配設される減
速器をさらに備える。この減速器により、第1の駆動力
および第2の駆動力からの回転の減速比を大きくするこ
とができる。
発明は、次のように構成されたことを特徴とする風車を
提供する。この風車は、所定の設置位置に立設するタワ
ーと、このタワーに対して取り付けられたナセルと、こ
のナセルに対して回転可能に取り付けられたロータヘッ
ドと、このロータヘッドに対してそのブレードピッチが
可変に取り付けられた複数のブレードと、外部電力の供
給を受けてブレードピッチを設定するブレードピッチ設
定手段と、外部電力の供給を得ることなく、ブレードが
受ける風圧を低減する方向に、ブレードピッチを変更す
るブレードピッチ復旧手段とを備える。ここで、ブレー
ドピッチ復旧手段は、ブレードをフェザリングする。ブ
レードピッチのフェザリングとは、ロータヘッドに取り
付けられたブレードのピッチを風の向きと平行な状態に
することである。またこの風車は、ブレードに連結され
た回転軸と、ブレードピッチ設定手段から出力される第
1の駆動力およびブレードピッチ復旧手段から出力され
る第2の駆動力を回転軸に対して付与する伝達手段とを
備える。つまりこの風車は、2つの軸から入力された駆
動力を1つの軸から出力することができる。そしてこの
風車は、ブレードに連結される回転軸上に配設される減
速器をさらに備える。この減速器により、第1の駆動力
および第2の駆動力からの回転の減速比を大きくするこ
とができる。
【0009】ここで、ブレードピッチ復旧手段は、ブレ
ードに、このブレードが受ける風圧を低減する方向に駆
動力を付与する弾性部材を備える。この弾性部材として
は、渦巻状のばねであるゼンマイ、板ばね、コイルばね
等が挙げられる。弾性部材が付与する駆動力によって、
外部電力の供給を得ることなくブレードピッチを変更、
より具体的にはフェザリングを可能にする。また、ブレ
ードピッチ復旧手段としては、ブレードピッチ設定手段
に電力を供給するバッテリを備え、ブレードに、このブ
レードが受ける風圧を低減する方向に駆動力を付与す
る。このようにバッテリを備えた構成とすれば、外部電
力を得ることなくフェザリングすることができる。さら
に、ブレードピッチ復旧手段としては、ロータヘッドに
対して固定される第1の永久磁石と、ブレードのピッチ
変更と同期して動作する第2の永久磁石とを備え、第1
および第2の永久磁石の異極同士が引き合うことによ
り、ブレードに、このブレードが受ける風圧を低減する
方向に駆動力を付与する構成とすることができる。この
第1および第2の永久磁石を用いる形態においても外部
電力の供給を得ることなくフェザリングを行うことを可
能とする。
ードに、このブレードが受ける風圧を低減する方向に駆
動力を付与する弾性部材を備える。この弾性部材として
は、渦巻状のばねであるゼンマイ、板ばね、コイルばね
等が挙げられる。弾性部材が付与する駆動力によって、
外部電力の供給を得ることなくブレードピッチを変更、
より具体的にはフェザリングを可能にする。また、ブレ
ードピッチ復旧手段としては、ブレードピッチ設定手段
に電力を供給するバッテリを備え、ブレードに、このブ
レードが受ける風圧を低減する方向に駆動力を付与す
る。このようにバッテリを備えた構成とすれば、外部電
力を得ることなくフェザリングすることができる。さら
に、ブレードピッチ復旧手段としては、ロータヘッドに
対して固定される第1の永久磁石と、ブレードのピッチ
変更と同期して動作する第2の永久磁石とを備え、第1
および第2の永久磁石の異極同士が引き合うことによ
り、ブレードに、このブレードが受ける風圧を低減する
方向に駆動力を付与する構成とすることができる。この
第1および第2の永久磁石を用いる形態においても外部
電力の供給を得ることなくフェザリングを行うことを可
能とする。
【0010】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1に基づい
て、第1の実施の形態におけるブレードピッチの制御に
ついて説明する。図1(a)に示すように、風車100
のタワー190の上端部には、ナセル180とロータヘ
ッド181が設けられている。そして、ロータヘッド1
81には風車100の図示しない回転軸の先端部分が接
続されており、この回転軸はナセル180内部で支持さ
れ、タワー190を介して図示しない発電機へと接続さ
れている。また、ロータヘッド181には複数のブレー
ド110が取り付けられている。ブレードピッチ可変機
構は、この複数のブレード110をA方向またはB方向
に回転させ、ブレード110のピッチを変更(調整)す
る。ここで、この複数のブレード110の基端部には、
それぞれ図示しない軸が設けられており、ブレード11
0はこの軸を中心として回転する。そして、この軸は、
ロータヘッド181の内部において、図示しない軸受に
よってそれぞれ支持されているものとする。
て、第1の実施の形態におけるブレードピッチの制御に
ついて説明する。図1(a)に示すように、風車100
のタワー190の上端部には、ナセル180とロータヘ
ッド181が設けられている。そして、ロータヘッド1
81には風車100の図示しない回転軸の先端部分が接
続されており、この回転軸はナセル180内部で支持さ
れ、タワー190を介して図示しない発電機へと接続さ
れている。また、ロータヘッド181には複数のブレー
ド110が取り付けられている。ブレードピッチ可変機
構は、この複数のブレード110をA方向またはB方向
に回転させ、ブレード110のピッチを変更(調整)す
る。ここで、この複数のブレード110の基端部には、
それぞれ図示しない軸が設けられており、ブレード11
0はこの軸を中心として回転する。そして、この軸は、
ロータヘッド181の内部において、図示しない軸受に
よってそれぞれ支持されているものとする。
【0011】風車100に接続される発電機に負荷がか
かっている場合には、図1(b)および図1(b)のC
−C矢視図である図1(c)に示すように、風の方向W
とブレード110とがなす角度がθ(≠0)となるよう
にブレード110のピッチが設定される。すると、ブレ
ード110の翼面は、風からのエネルギーを受ける。そ
して複数のブレード110は、ロータヘッド181に接
続された回転軸を軸とし、このロータヘッド181と共
にタワー190に対して回転する。この回転軸の回転は
発電機へと伝達され、発電が行われる。
かっている場合には、図1(b)および図1(b)のC
−C矢視図である図1(c)に示すように、風の方向W
とブレード110とがなす角度がθ(≠0)となるよう
にブレード110のピッチが設定される。すると、ブレ
ード110の翼面は、風からのエネルギーを受ける。そ
して複数のブレード110は、ロータヘッド181に接
続された回転軸を軸とし、このロータヘッド181と共
にタワー190に対して回転する。この回転軸の回転は
発電機へと伝達され、発電が行われる。
【0012】第1の実施の形態における風車100のブ
レードピッチ可変機構では、例えば停電によって発電機
の負荷がなくなった場合には、図1(d)および図1
(d)のD−D矢視図である図1(e)に示すように、
風の方向Wとブレード110とが平行となるようにブレ
ード110のピッチが変更される。このように、風の方
向Wとブレード110のピッチとが平行となる状態をフ
ェザリングという。フェザリングの状態では、ブレード
110の翼面は風からエネルギーをほとんど受けなくな
るため、ロータヘッド181の回転は停止される。風車
100は、以上のようにブレード110のフェザリング
を行うことによって、ブレード110およびロータヘッ
ド181の回転速度の異常な上昇による風車100の破
損を防止することができる。
レードピッチ可変機構では、例えば停電によって発電機
の負荷がなくなった場合には、図1(d)および図1
(d)のD−D矢視図である図1(e)に示すように、
風の方向Wとブレード110とが平行となるようにブレ
ード110のピッチが変更される。このように、風の方
向Wとブレード110のピッチとが平行となる状態をフ
ェザリングという。フェザリングの状態では、ブレード
110の翼面は風からエネルギーをほとんど受けなくな
るため、ロータヘッド181の回転は停止される。風車
100は、以上のようにブレード110のフェザリング
を行うことによって、ブレード110およびロータヘッ
ド181の回転速度の異常な上昇による風車100の破
損を防止することができる。
【0013】図2は、第1の実施の形態における風車1
00のブレードピッチ可変機構の構成を示す図である。
なお、図2は、ロータヘッド181(図2では図示せ
ず)に取り付けられた複数のブレード110のうちの1
枚についてのみ図示している。このブレードピッチ可変
機構はロータヘッド181の内部に設けられている。な
お、図5に示した従来のブレードピッチ可変機構と同じ
構成部分ついては、同一の符号を付してある。
00のブレードピッチ可変機構の構成を示す図である。
なお、図2は、ロータヘッド181(図2では図示せ
ず)に取り付けられた複数のブレード110のうちの1
枚についてのみ図示している。このブレードピッチ可変
機構はロータヘッド181の内部に設けられている。な
お、図5に示した従来のブレードピッチ可変機構と同じ
構成部分ついては、同一の符号を付してある。
【0014】図2に示すように、風車100のブレード
ピッチ可変機構は、駆動軸121を有し外部電力によっ
て駆動されるサーボモータ120を備えている。サーボ
モータ120の駆動軸121には主(駆動)歯車130
が固着されている。主歯車130と噛み合う副(従動)
歯車140は、回転軸141を介して減速器150に連
結されている。減速器150は、他の回転軸151を備
え、この回転軸151に固着されたピニオンギア160
は、ブレード110と一体化された翼旋回輪歯車170
と噛み合っている。また、副歯車140には、回転軸1
41を所定の方向に回転するように駆動力を付与するゼ
ンマイ210が連結されている。所定の方向とは、フェ
ザリングの方向である。ここで、サーボモータ120
は、外部電力の供給を受けることにより駆動軸121を
回転し、または静止状態に保つことができる。したがっ
て、サーボモータ120に外部電力が供給されていれ
ば、ブレード110が風のエネルギーを受けていても、
設定されたブレード110のピッチを保つことができ
る。なお、サーボモータ120の回転トルクおよび静止
トルクは、ゼンマイ210の駆動トルクよりも大きい。
ピッチ可変機構は、駆動軸121を有し外部電力によっ
て駆動されるサーボモータ120を備えている。サーボ
モータ120の駆動軸121には主(駆動)歯車130
が固着されている。主歯車130と噛み合う副(従動)
歯車140は、回転軸141を介して減速器150に連
結されている。減速器150は、他の回転軸151を備
え、この回転軸151に固着されたピニオンギア160
は、ブレード110と一体化された翼旋回輪歯車170
と噛み合っている。また、副歯車140には、回転軸1
41を所定の方向に回転するように駆動力を付与するゼ
ンマイ210が連結されている。所定の方向とは、フェ
ザリングの方向である。ここで、サーボモータ120
は、外部電力の供給を受けることにより駆動軸121を
回転し、または静止状態に保つことができる。したがっ
て、サーボモータ120に外部電力が供給されていれ
ば、ブレード110が風のエネルギーを受けていても、
設定されたブレード110のピッチを保つことができ
る。なお、サーボモータ120の回転トルクおよび静止
トルクは、ゼンマイ210の駆動トルクよりも大きい。
【0015】このブレードピッチ可変機構では、風車1
00の通常運転時には、外部電力が供給されることによ
ってサーボモータ120が駆動して、駆動軸121を回
転させる。この駆動軸121の回転は、主歯車130と
副歯車140とからなるかさ歯車から、回転軸141を
介して減速器150へと伝達される。そして、減速器1
50にて回転トルクが増幅され、この回転は回転軸15
1、ピニオンギア160を介して翼旋回輪歯車170へ
と伝達され、ブレード110を図1(a)に示したA方
向またはB方向に回転させる。このように外部電力が供
給される通常運転時には、サーボモータ120が動力源
となって、ブレード110のピッチを設定し、またはフ
ェザリングすることができる。
00の通常運転時には、外部電力が供給されることによ
ってサーボモータ120が駆動して、駆動軸121を回
転させる。この駆動軸121の回転は、主歯車130と
副歯車140とからなるかさ歯車から、回転軸141を
介して減速器150へと伝達される。そして、減速器1
50にて回転トルクが増幅され、この回転は回転軸15
1、ピニオンギア160を介して翼旋回輪歯車170へ
と伝達され、ブレード110を図1(a)に示したA方
向またはB方向に回転させる。このように外部電力が供
給される通常運転時には、サーボモータ120が動力源
となって、ブレード110のピッチを設定し、またはフ
ェザリングすることができる。
【0016】第1の実施の形態におけるブレードピッチ
可変機構では、前述のように、副歯車140にゼンマイ
210が連結されている。ゼンマイ210は、副歯車1
40に対して常に駆動力を付与している。しかしなが
ら、ゼンマイ210の駆動トルクはサーボモータ210
の駆動力(回転トルクおよび静止トルク)よりも小さ
い。通常運転時には外部電力の供給を受けることにより
サーボモータ120が駆動しているので、このサーボモ
ータ120が駆動することによりブレード110のピッ
チを設定し、またはフェザリングすると共に静止状態を
保つことができる。ところで、ブレード110のピッチ
は、風の状況に応じてサーボモータ120が駆動するこ
とにより任意に設定される。そこで、ゼンマイ210に
は、停電発生時におけるブレード110のピッチがどの
ようなピッチであっても、このブレード110を所定の
方向に回転させ、フェザリングを行うことができるだけ
の駆動力が備えられている。
可変機構では、前述のように、副歯車140にゼンマイ
210が連結されている。ゼンマイ210は、副歯車1
40に対して常に駆動力を付与している。しかしなが
ら、ゼンマイ210の駆動トルクはサーボモータ210
の駆動力(回転トルクおよび静止トルク)よりも小さ
い。通常運転時には外部電力の供給を受けることにより
サーボモータ120が駆動しているので、このサーボモ
ータ120が駆動することによりブレード110のピッ
チを設定し、またはフェザリングすると共に静止状態を
保つことができる。ところで、ブレード110のピッチ
は、風の状況に応じてサーボモータ120が駆動するこ
とにより任意に設定される。そこで、ゼンマイ210に
は、停電発生時におけるブレード110のピッチがどの
ようなピッチであっても、このブレード110を所定の
方向に回転させ、フェザリングを行うことができるだけ
の駆動力が備えられている。
【0017】停電が発生した場合におけるブレードピッ
チ可変機構の動作について説明する。停電発生時には、
サーボモータ120が外部電力の供給を受けることがで
きないので、サーボモータ120は回転トルクおよび静
止トルクが発生しないフリーな状態となる。そうする
と、ゼンマイ210から副歯車140に付与されていた
駆動トルクが回転軸141、減速器150、回転軸15
1、ピニオンギア160、翼旋回輪歯車170を介して
ブレード110へと伝達される。ブレード110は、ゼ
ンマイ210から付与された駆動力によって所定の方向
に回転する。そしてゼンマイ210からの駆動力は、ブ
レード110が風から受ける風圧を低減する方向となる
ようにブレード110のピッチを変更し、最終的にはブ
レード110のピッチを風の方向と平行にする。このよ
うに停電発生時には、ゼンマイ210を動力源としてフ
ェザリングを行い、ブレード110のピッチを風車10
0の停止状態まで復旧することができる。
チ可変機構の動作について説明する。停電発生時には、
サーボモータ120が外部電力の供給を受けることがで
きないので、サーボモータ120は回転トルクおよび静
止トルクが発生しないフリーな状態となる。そうする
と、ゼンマイ210から副歯車140に付与されていた
駆動トルクが回転軸141、減速器150、回転軸15
1、ピニオンギア160、翼旋回輪歯車170を介して
ブレード110へと伝達される。ブレード110は、ゼ
ンマイ210から付与された駆動力によって所定の方向
に回転する。そしてゼンマイ210からの駆動力は、ブ
レード110が風から受ける風圧を低減する方向となる
ようにブレード110のピッチを変更し、最終的にはブ
レード110のピッチを風の方向と平行にする。このよ
うに停電発生時には、ゼンマイ210を動力源としてフ
ェザリングを行い、ブレード110のピッチを風車10
0の停止状態まで復旧することができる。
【0018】ブレード110は、フェザリングの位置ま
で回転したら、それ以上所定の方向に回転しないように
制御されている。また、ブレード110には所定の方向
に回転するようにゼンマイ210からの駆動力が付与さ
れているので、ブレード110は所定の方向と逆方向に
も回転することはない。つまりフェザリングの状態を保
つことができる。
で回転したら、それ以上所定の方向に回転しないように
制御されている。また、ブレード110には所定の方向
に回転するようにゼンマイ210からの駆動力が付与さ
れているので、ブレード110は所定の方向と逆方向に
も回転することはない。つまりフェザリングの状態を保
つことができる。
【0019】以上のように第1の実施の形態では、風車
100のブレードピッチ可変機構の動力源として、通常
運転時には外部電力の供給を受けて駆動するサーボモー
タ120を、そして停電発生時には自身に備えられた駆
動力にて駆動するゼンマイ210を用いている。ブレー
ドピッチ可変機構をこのような構成とすれば、停電発生
時ばかりでなくサーボモータ120が故障した場合、ま
たは電源系統等に異常が発生してサーボモータ120が
外部電力の供給を受けることができなくなった場合にお
いてもフェザリングを行うことができる。
100のブレードピッチ可変機構の動力源として、通常
運転時には外部電力の供給を受けて駆動するサーボモー
タ120を、そして停電発生時には自身に備えられた駆
動力にて駆動するゼンマイ210を用いている。ブレー
ドピッチ可変機構をこのような構成とすれば、停電発生
時ばかりでなくサーボモータ120が故障した場合、ま
たは電源系統等に異常が発生してサーボモータ120が
外部電力の供給を受けることができなくなった場合にお
いてもフェザリングを行うことができる。
【0020】また、このブレードピッチ可変機構には、
副歯車140よりもブレード110側、さらに詳しくは
回転軸141と回転軸151の間には減速器150が設
けられている。減速器150をこのように配置すれば、
サーボモータ120の駆動力およびゼンマイ210の駆
動力を増幅することができる。そうすると、このブレー
ドピッチ可変機構に用いられるサーボモータ120は、
出力することのできる駆動力が小さい、従来よりも小型
のものとすることができる。
副歯車140よりもブレード110側、さらに詳しくは
回転軸141と回転軸151の間には減速器150が設
けられている。減速器150をこのように配置すれば、
サーボモータ120の駆動力およびゼンマイ210の駆
動力を増幅することができる。そうすると、このブレー
ドピッチ可変機構に用いられるサーボモータ120は、
出力することのできる駆動力が小さい、従来よりも小型
のものとすることができる。
【0021】以上では、渦巻状のばねであるゼンマイ2
10を用いる構成について例示したが、電力の供給を受
けることなく、自身に備えられた駆動力を出力すること
ができるものであれば、他の弾性部材を用いても構わな
い。
10を用いる構成について例示したが、電力の供給を受
けることなく、自身に備えられた駆動力を出力すること
ができるものであれば、他の弾性部材を用いても構わな
い。
【0022】[第2の実施の形態]以下、図3に基づい
て第2の実施の形態について説明する。図3は、第2の
実施の形態における風車100のブレードピッチ可変機
構の構成を示す図である。なお、図3は、ロータヘッド
181(図3では図示せず)に取り付けられた複数のブ
レード110のうちの1枚についてのみ図示している。
図3に示すように、サーボモータ120には電力制御部
221が接続されている。そして電力制御部221に
は、サーボモータ120に外部電力を供給する電源系統
とバッテリ220とが接続されている。この電力制御部
221には停電検知手段が備えられており、停電が発生
して外部電力の供給が停止した場合には、サーボモータ
120に対する電力の供給元を外部電力からバッテリ2
20に切り替えることができる。ここで、第2の実施の
形態におけるブレードピッチ可変機構の構成は、その他
の部分において第1の実施の形態におけるブレードピッ
チ可変機構と同じなので説明を省略する。
て第2の実施の形態について説明する。図3は、第2の
実施の形態における風車100のブレードピッチ可変機
構の構成を示す図である。なお、図3は、ロータヘッド
181(図3では図示せず)に取り付けられた複数のブ
レード110のうちの1枚についてのみ図示している。
図3に示すように、サーボモータ120には電力制御部
221が接続されている。そして電力制御部221に
は、サーボモータ120に外部電力を供給する電源系統
とバッテリ220とが接続されている。この電力制御部
221には停電検知手段が備えられており、停電が発生
して外部電力の供給が停止した場合には、サーボモータ
120に対する電力の供給元を外部電力からバッテリ2
20に切り替えることができる。ここで、第2の実施の
形態におけるブレードピッチ可変機構の構成は、その他
の部分において第1の実施の形態におけるブレードピッ
チ可変機構と同じなので説明を省略する。
【0023】第2の実施の形態におけるブレードピッチ
可変機構では、風車100の通常運転時には、電力制御
部221を介して外部電力の供給を受けることによりサ
ーボモータ120が駆動する。そして、この外部電力に
よって駆動されるサーボモータ120が動力源となって
ブレード110のピッチを設定し、またはフェザリング
することができる。また停電発生時には、電力制御部2
21によりサーボモータ120への電力の供給元が外部
電力からバッテリ220に切り替えられる。そうする
と、電力制御部221を介してバッテリ220から電力
の供給を受けることによりサーボモータ120が駆動す
る。そして、このバッテリ220によって駆動されるサ
ーボモータ120が動力源となってフェザリングを行う
ことができる。
可変機構では、風車100の通常運転時には、電力制御
部221を介して外部電力の供給を受けることによりサ
ーボモータ120が駆動する。そして、この外部電力に
よって駆動されるサーボモータ120が動力源となって
ブレード110のピッチを設定し、またはフェザリング
することができる。また停電発生時には、電力制御部2
21によりサーボモータ120への電力の供給元が外部
電力からバッテリ220に切り替えられる。そうする
と、電力制御部221を介してバッテリ220から電力
の供給を受けることによりサーボモータ120が駆動す
る。そして、このバッテリ220によって駆動されるサ
ーボモータ120が動力源となってフェザリングを行う
ことができる。
【0024】サーボモータ120は、電力制御部221
を介してバッテリ220から電力の供給を受けることが
できるので、駆動軸121を静止状態に保つことができ
る。したがって、サーボモータ120にバッテリ220
から電力が供給されていれば停電発生時においてもブレ
ード110をフェザリングの状態に保つことができる。
を介してバッテリ220から電力の供給を受けることが
できるので、駆動軸121を静止状態に保つことができ
る。したがって、サーボモータ120にバッテリ220
から電力が供給されていれば停電発生時においてもブレ
ード110をフェザリングの状態に保つことができる。
【0025】以上では、1台のサーボモータ120に電
力制御部221を介してバッテリ220を接続する構成
について説明したが、第2の実施の形態におけるブレー
ドピッチ可変機構は以下のような構成とすることができ
る。例えば、このブレードピッチ可変機構には、図3に
示すように、駆動軸121’を有するサーボモータ21
0’、およびこの駆動軸121’に固着されると共に主
歯車130と噛み合う主歯車130’がさらに備えられ
ている。そして、サーボモータ120’には電力制御部
221が接続されている。通常運転時には、電力制御部
221を介して外部電力の供給を受けることにより、サ
ーボモータ120およびサーボモータ120’が同時に
駆動し、ブレード110のピッチを設定し、またはフェ
ザリングする。停電発生時には、前述したように電力制
御部221により電力の供給元が切り替えられる。この
電力制御部221を介してバッテリ220から電力の供
給を受けることにより、両方のサーボモータ120,1
20’が同時に駆動する。そして、バッテリ220によ
って駆動されるサーボモータ120およびサーボモータ
120’が動力源となってフェザリングを行うことがで
きる。
力制御部221を介してバッテリ220を接続する構成
について説明したが、第2の実施の形態におけるブレー
ドピッチ可変機構は以下のような構成とすることができ
る。例えば、このブレードピッチ可変機構には、図3に
示すように、駆動軸121’を有するサーボモータ21
0’、およびこの駆動軸121’に固着されると共に主
歯車130と噛み合う主歯車130’がさらに備えられ
ている。そして、サーボモータ120’には電力制御部
221が接続されている。通常運転時には、電力制御部
221を介して外部電力の供給を受けることにより、サ
ーボモータ120およびサーボモータ120’が同時に
駆動し、ブレード110のピッチを設定し、またはフェ
ザリングする。停電発生時には、前述したように電力制
御部221により電力の供給元が切り替えられる。この
電力制御部221を介してバッテリ220から電力の供
給を受けることにより、両方のサーボモータ120,1
20’が同時に駆動する。そして、バッテリ220によ
って駆動されるサーボモータ120およびサーボモータ
120’が動力源となってフェザリングを行うことがで
きる。
【0026】このように、サーボモータ120とサーボ
モータ120’とを備えた構成とすれば、万一どちらか
一方のサーボモータが故障した場合にも、他方のサーボ
モータからの駆動力を伝達することによってフェザリン
グを行うことができる。そうすることよってブレードピ
ッチ可変機構の信頼性が向上する。
モータ120’とを備えた構成とすれば、万一どちらか
一方のサーボモータが故障した場合にも、他方のサーボ
モータからの駆動力を伝達することによってフェザリン
グを行うことができる。そうすることよってブレードピ
ッチ可変機構の信頼性が向上する。
【0027】[第3の実施の形態]以下、図4に基づい
て第3の実施の形態について説明する。図4は、第3の
実施の形態におけるブレードピッチ可変機構の構成を示
す図である。図4(a)は、ブレード110の基端部の
構成を示す図である。また、図4(b)は、図4(a)
のE−E矢視図である。ただし図4(b)では、ブレー
ドピッチ可変機構よりも外側の部分については図示を省
略した。なお、図4は、ロータヘッド181に取り付け
られた複数のブレード110のうちの1枚についてのみ
図示している。図4(a)、図4(b)に示すように、
このブレードピッチ可変機構には、リング状の永久磁石
(リング磁石)が備えられている。ここで、第3の実施
の形態におけるブレードピッチ可変機構の構成は、その
他の部分において第1,第2の実施の形態におけるブレ
ードピッチ可変機構と同じなので説明を省略する。
て第3の実施の形態について説明する。図4は、第3の
実施の形態におけるブレードピッチ可変機構の構成を示
す図である。図4(a)は、ブレード110の基端部の
構成を示す図である。また、図4(b)は、図4(a)
のE−E矢視図である。ただし図4(b)では、ブレー
ドピッチ可変機構よりも外側の部分については図示を省
略した。なお、図4は、ロータヘッド181に取り付け
られた複数のブレード110のうちの1枚についてのみ
図示している。図4(a)、図4(b)に示すように、
このブレードピッチ可変機構には、リング状の永久磁石
(リング磁石)が備えられている。ここで、第3の実施
の形態におけるブレードピッチ可変機構の構成は、その
他の部分において第1,第2の実施の形態におけるブレ
ードピッチ可変機構と同じなので説明を省略する。
【0028】図4(a)に示すように、このブレードピ
ッチ可変機構では、ブレード110に図示しないサーボ
モータ120からの駆動力を伝達する翼旋回輪歯車17
0の外周にリング状の永久磁石230が、翼旋回輪歯車
170と共にロータヘッド181に対して回転可能な状
態で固着されている。またロータヘッド181には、こ
の永久磁石230を取り囲むようにしてリング状の永久
磁石240が固着されている。図示するように、永久磁
石230と永久磁石240との間には間隙が設けられて
いる。そして前述したように、ブレード110の基端部
に設けられた軸は軸受によって支持されているので、永
久磁石230は永久磁石240と密着することなく永久
磁石240に対して回転することができる。
ッチ可変機構では、ブレード110に図示しないサーボ
モータ120からの駆動力を伝達する翼旋回輪歯車17
0の外周にリング状の永久磁石230が、翼旋回輪歯車
170と共にロータヘッド181に対して回転可能な状
態で固着されている。またロータヘッド181には、こ
の永久磁石230を取り囲むようにしてリング状の永久
磁石240が固着されている。図示するように、永久磁
石230と永久磁石240との間には間隙が設けられて
いる。そして前述したように、ブレード110の基端部
に設けられた軸は軸受によって支持されているので、永
久磁石230は永久磁石240と密着することなく永久
磁石240に対して回転することができる。
【0029】また、図4(b)に示すように、永久磁石
230はS極とN極とをそれぞれ2つずつ有する。この
永久磁石230には、ブレード110が、両端部がS極
の方向を、両翼面がN極の方向を向くようにして固着さ
れている。また、永久磁石240も永久磁石230と同
様にS極とN極とをそれぞれ2つずつ有する。この永久
磁石240は、風の方向と平行な方向にはN極が、風の
方向と垂直な方向にはS極がそれぞれ向くようにしてロ
ータヘッド181に固着されている。
230はS極とN極とをそれぞれ2つずつ有する。この
永久磁石230には、ブレード110が、両端部がS極
の方向を、両翼面がN極の方向を向くようにして固着さ
れている。また、永久磁石240も永久磁石230と同
様にS極とN極とをそれぞれ2つずつ有する。この永久
磁石240は、風の方向と平行な方向にはN極が、風の
方向と垂直な方向にはS極がそれぞれ向くようにしてロ
ータヘッド181に固着されている。
【0030】このブレードピッチ可変機構では、図示し
ないサーボモータ120は、外部電力の供給を受けるこ
とにより駆動軸121を回転し、または静止状態に保つ
ことができる。また、永久磁石240に対して回転可能
な永久磁石230には、これらの永久磁石230,24
0の異極同士が磁力によって引き合う力による駆動トル
クが常に付与されている。なお、サーボモータ120の
回転トルクおよび静止トルクは、永久磁石230と永久
磁石240とによる駆動トルクよりも大きい。
ないサーボモータ120は、外部電力の供給を受けるこ
とにより駆動軸121を回転し、または静止状態に保つ
ことができる。また、永久磁石240に対して回転可能
な永久磁石230には、これらの永久磁石230,24
0の異極同士が磁力によって引き合う力による駆動トル
クが常に付与されている。なお、サーボモータ120の
回転トルクおよび静止トルクは、永久磁石230と永久
磁石240とによる駆動トルクよりも大きい。
【0031】第3の実施の形態におけるブレードピッチ
可変機構では、風車100の通常運転時には、外部電力
の供給を受けることによりサーボモータ120が駆動す
る。この外部電力によって駆動されるサーボモータ12
0が駆動源となってブレード110のピッチを設定し、
またはフェザリングすることができる。また、停電発生
時には、サーボモータ120が外部電力の供給を受ける
ことができないので、サーボモータ120は回転トルク
および静止トルクが発生しないフリーな状態となる。そ
うすると、永久磁石230と永久磁石240とによる駆
動トルクによって、永久磁石230が矢印Fの方向に回
転する。これに伴って、この永久磁石230に固着され
ているブレード110も矢印Fの方向(ブレード110
がフェザリング状態となる方向)に回転する。そしてブ
レード110は、永久磁石230と永久磁石240とが
磁力によって引き合う力が最大となるフェザリングの位
置にて停止する。このように停電発生時には、永久磁石
230と永久磁石240とを動力源としてブレード11
0を所定の方向に回転することによってフェザリングを
行い、ブレード110のピッチを風車100の停止状態
まで復旧することができる。
可変機構では、風車100の通常運転時には、外部電力
の供給を受けることによりサーボモータ120が駆動す
る。この外部電力によって駆動されるサーボモータ12
0が駆動源となってブレード110のピッチを設定し、
またはフェザリングすることができる。また、停電発生
時には、サーボモータ120が外部電力の供給を受ける
ことができないので、サーボモータ120は回転トルク
および静止トルクが発生しないフリーな状態となる。そ
うすると、永久磁石230と永久磁石240とによる駆
動トルクによって、永久磁石230が矢印Fの方向に回
転する。これに伴って、この永久磁石230に固着され
ているブレード110も矢印Fの方向(ブレード110
がフェザリング状態となる方向)に回転する。そしてブ
レード110は、永久磁石230と永久磁石240とが
磁力によって引き合う力が最大となるフェザリングの位
置にて停止する。このように停電発生時には、永久磁石
230と永久磁石240とを動力源としてブレード11
0を所定の方向に回転することによってフェザリングを
行い、ブレード110のピッチを風車100の停止状態
まで復旧することができる。
【0032】また、第3の実施の形態では、停電発生時
におけるブレードピッチ可変機構を、ロータヘッド18
1内部のギヤ等を介することのない簡単な構造とするこ
とができる。さらに、停電発生時におけるブレードピッ
チ可変機構をロータヘッド181内部に格納しなくても
良いので、ロータヘッド181を小型化することができ
る。
におけるブレードピッチ可変機構を、ロータヘッド18
1内部のギヤ等を介することのない簡単な構造とするこ
とができる。さらに、停電発生時におけるブレードピッ
チ可変機構をロータヘッド181内部に格納しなくても
良いので、ロータヘッド181を小型化することができ
る。
【0033】以上では、リング磁石を用いる構成につい
て説明したが、他の形状の磁石を用いて図4(b)に示
した磁極の配置を得ることもできる。
て説明したが、他の形状の磁石を用いて図4(b)に示
した磁極の配置を得ることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
油圧方式を用いることのない構造のブレードピッチ可変
機構を備えた風車を提供することができる。
油圧方式を用いることのない構造のブレードピッチ可変
機構を備えた風車を提供することができる。
【0035】また、本発明におけるブレードピッチ可変
機構を備えた風車では、停電発生時においても確実にブ
レードのピッチを変更して、フェザリングを行うことが
でき、風車のブレードの回転を停止することができる。
機構を備えた風車では、停電発生時においても確実にブ
レードのピッチを変更して、フェザリングを行うことが
でき、風車のブレードの回転を停止することができる。
【図1】 本発明におけるブレードピッチ可変機構によ
って実現されるブレードピッチ制御の概略を示す図であ
る。
って実現されるブレードピッチ制御の概略を示す図であ
る。
【図2】 第1の実施の形態におけるブレードピッチ可
変機構の構成を示す図である。
変機構の構成を示す図である。
【図3】 第2の実施の形態におけるブレードピッチ可
変機構の構成を示す図である。
変機構の構成を示す図である。
【図4】 第3の実施の形態におけるブレードピッチ可
変機構の構成を示す図である。
変機構の構成を示す図である。
【図5】 従来におけるブレードピッチ可変機構の構成
を示す図である。
を示す図である。
100…風車、110…ブレード、120…サーボモー
タ、121…駆動軸、130…主(駆動)歯車、140
…副(従動)歯車、141…回転軸、150…減速器、
151…回転軸、160…ピニオンギア、170…翼旋
回輪歯車、181…ロータヘッド、190…タワー、2
10…ゼンマイ、220…バッテリ、230…永久磁
石、240…永久磁石
タ、121…駆動軸、130…主(駆動)歯車、140
…副(従動)歯車、141…回転軸、150…減速器、
151…回転軸、160…ピニオンギア、170…翼旋
回輪歯車、181…ロータヘッド、190…タワー、2
10…ゼンマイ、220…バッテリ、230…永久磁
石、240…永久磁石
Claims (7)
- 【請求項1】 所定の設置位置に立設するタワーと、 前記タワーに対して取り付けられたナセルと、 前記ナセルに対して回転可能に取り付けられたロータヘ
ッドと、 前記ロータヘッドに対してそのブレードピッチが可変に
取り付けられた複数のブレードと、 外部電力の供給を受けて前記ブレードピッチを設定する
ブレードピッチ設定手段と、 前記外部電力の供給を得ることなく、前記ブレードが受
ける風圧を低減する方向に、前記ブレードピッチを変更
するブレードピッチ復旧手段とを備えることを特徴とす
る風車。 - 【請求項2】 前記ブレードピッチ復旧手段は、 前記ブレードをフェザリングすることを特徴とする請求
項1に記載の風車。 - 【請求項3】 前記ブレードに連結された回転軸と、 前記ブレードピッチ設定手段から出力される第1の駆動
力および前記ブレードピッチ復旧手段から出力される第
2の駆動力を前記回転軸に対して付与する伝達手段とを
備えることを特徴とする請求項1に記載の風車。 - 【請求項4】 前記ブレードに連結される前記回転軸上
に配設される減速器をさらに備えることを特徴とする請
求項3に記載の風車。 - 【請求項5】 前記ブレードピッチ復旧手段は、 前記ブレードに、当該ブレードが受ける風圧を低減する
方向に駆動力を付与する弾性部材を備えることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の風車。 - 【請求項6】 前記ブレードピッチ復旧手段は、 前記ブレードピッチ設定手段に電力を供給するバッテリ
を備え、 前記ブレードに、当該ブレードが受ける風圧を低減する
方向に駆動力を付与することを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の風車。 - 【請求項7】 前記ブレードピッチ復旧手段は、 前記ロータヘッドに対して固定される第1の永久磁石
と、 前記ブレードのピッチ変更と同期して動作する第2の永
久磁石とを備え、 前記第1および第2の永久磁石の異極同士が引き合うこ
とにより、前記ブレードに、当該ブレードが受ける風圧
を低減する方向に駆動力を付与することを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載の風車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002021638A JP2003222070A (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | 風 車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002021638A JP2003222070A (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | 風 車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003222070A true JP2003222070A (ja) | 2003-08-08 |
Family
ID=27744817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002021638A Withdrawn JP2003222070A (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | 風 車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003222070A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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