JP2003200967A - 缶用包装体 - Google Patents
缶用包装体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 人の手作業においても複数本の缶を包装しな
がら容易に組み立てることができる缶用包装体を提供す
る。 【解決手段】 複数本配置された缶1の集合体をその底
面から両側面及び上面に亘って板紙2で囲んで包装する
缶用包装体Aに関する。板紙2を、缶1が載置される底
壁部3と、底壁部3の両側縁に延設され上方へ折り曲げ
られることによって缶1の側面を覆う一対の側壁部4
と、各側壁部4の先端に延設され水平に折り曲げられる
ことによって缶1の上面を覆う一対の上壁部5,6とか
ら形成する。各上壁部5,6に係合孔7,8を設けると
共に少なくとも上側に重ねられる上壁部5の係合孔7内
に舌片状の係合片9を延設する。係合孔7,8同士を合
致させた状態で上壁部5,6を上下に重ねると共に上側
の上壁部5の係合片9を下方へ折り曲げて下側の上壁部
6の係合孔8に差し込み係合させることによって、上壁
部5,6を結合させる。
がら容易に組み立てることができる缶用包装体を提供す
る。 【解決手段】 複数本配置された缶1の集合体をその底
面から両側面及び上面に亘って板紙2で囲んで包装する
缶用包装体Aに関する。板紙2を、缶1が載置される底
壁部3と、底壁部3の両側縁に延設され上方へ折り曲げ
られることによって缶1の側面を覆う一対の側壁部4
と、各側壁部4の先端に延設され水平に折り曲げられる
ことによって缶1の上面を覆う一対の上壁部5,6とか
ら形成する。各上壁部5,6に係合孔7,8を設けると
共に少なくとも上側に重ねられる上壁部5の係合孔7内
に舌片状の係合片9を延設する。係合孔7,8同士を合
致させた状態で上壁部5,6を上下に重ねると共に上側
の上壁部5の係合片9を下方へ折り曲げて下側の上壁部
6の係合孔8に差し込み係合させることによって、上壁
部5,6を結合させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶ビール、缶入り
発泡酒、缶ジュースなど缶飲料の複数の缶を、纏めた状
態で包装して販売に供するために使用される缶用包装体
に関するものである。
発泡酒、缶ジュースなど缶飲料の複数の缶を、纏めた状
態で包装して販売に供するために使用される缶用包装体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】缶ビールなどの缶飲料を販売店等で販売
するにあたっては、缶を一本ずつばら売りしたり、24
本程度の缶をダンボールの箱に梱包して箱売りしたりす
る他に、数本(一般に6本が多い)の缶を厚手の紙で囲
むことによって、数本の缶を纏めた状態で包装して販売
する、マルチパックと称される販売方式も行なわれてい
る。
するにあたっては、缶を一本ずつばら売りしたり、24
本程度の缶をダンボールの箱に梱包して箱売りしたりす
る他に、数本(一般に6本が多い)の缶を厚手の紙で囲
むことによって、数本の缶を纏めた状態で包装して販売
する、マルチパックと称される販売方式も行なわれてい
る。
【0003】図14は、数本纏めて縦横に配列して集合
させた状態の缶1を、厚手の板紙2でその底面から両側
面及び上面に亘って囲んでマルチパックするようにした
缶用包装体Aの従来の一例を示すものである(例えば特
開平11−193060号公報参照)。すなわちこの缶
用包装体Aを構成する板紙2は、上壁部21の両側縁に
それぞれ側壁部22,22を下方へ延設すると共に各側
壁部22の下端縁にそれぞれ底壁部23,24を延設し
て形成されるものであり、一方の底壁部23に舌片状の
差し込み係合片25を突設すると共に他方の底壁部24
にスリットを設けて受け係合孔26が形成してある。ま
た上壁部21には一対のC字型の切り目を設けて指差し
込み孔27,27が形成してある。
させた状態の缶1を、厚手の板紙2でその底面から両側
面及び上面に亘って囲んでマルチパックするようにした
缶用包装体Aの従来の一例を示すものである(例えば特
開平11−193060号公報参照)。すなわちこの缶
用包装体Aを構成する板紙2は、上壁部21の両側縁に
それぞれ側壁部22,22を下方へ延設すると共に各側
壁部22の下端縁にそれぞれ底壁部23,24を延設し
て形成されるものであり、一方の底壁部23に舌片状の
差し込み係合片25を突設すると共に他方の底壁部24
にスリットを設けて受け係合孔26が形成してある。ま
た上壁部21には一対のC字型の切り目を設けて指差し
込み孔27,27が形成してある。
【0004】このように形成される缶用包装体Aを用い
て6本程度の缶1を纏めて包装するにあたっては、図1
4(b)に示すように缶1の上面に上壁部21を重ねた
状態で、側壁部22を缶1の側面側へ折り曲げ、さらに
底壁部23,24をそれぞれ缶1の底面側へ折り曲げる
と共に、受け係合孔26に差し込み係合片25を差し込
んで係合することによって、底壁部23,24を結合さ
せるものであり、このようにして図14(a)のよう
に、複数本纏めて配置された缶1の集合体をその上面か
ら両側の側面及び下面に亘って板紙2で囲んで包装する
ことができるものである。そしてこのように複数本の缶
1を纏めたマルチパックで販売に供するものであり、販
売されたマルチパックは、板紙2の上壁部21の一対の
指挿入孔27に例えば親指と人差し指を差し込んで摘み
上げることによって、持ち運びをすることができるもの
である。
て6本程度の缶1を纏めて包装するにあたっては、図1
4(b)に示すように缶1の上面に上壁部21を重ねた
状態で、側壁部22を缶1の側面側へ折り曲げ、さらに
底壁部23,24をそれぞれ缶1の底面側へ折り曲げる
と共に、受け係合孔26に差し込み係合片25を差し込
んで係合することによって、底壁部23,24を結合さ
せるものであり、このようにして図14(a)のよう
に、複数本纏めて配置された缶1の集合体をその上面か
ら両側の側面及び下面に亘って板紙2で囲んで包装する
ことができるものである。そしてこのように複数本の缶
1を纏めたマルチパックで販売に供するものであり、販
売されたマルチパックは、板紙2の上壁部21の一対の
指挿入孔27に例えば親指と人差し指を差し込んで摘み
上げることによって、持ち運びをすることができるもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のように形
成される缶用包装体Aにあって、持ち運びをする際に、
複数本の缶1の重量は底壁部23,24に掛かることに
なるので、缶1の重量で差し込み係合片25と受け係合
孔26との係合が外れると、底壁部23,24の結合が
開いて缶1が落下してしまうおそれがある。このため
に、受け係合孔26に対する差し込み係合片25の差し
込み係合が外れないように、抜け止め形状を工夫する必
要があり、差し込み係合片25や受け係合孔26の形状
が複雑化し、この結果、缶1を包装するために包装体A
を組み立てる際の、受け係合孔26への差し込み係合片
25の差し込み作業性が悪くなるものであった。しかも
図14(b)にみられるように、差し込み係合片25と
受け係合孔26の差し込み作業は缶1の底面の側で行な
われるために、缶1を上下にひっくり返したりする必要
があり、この点でも差し込みの作業性に問題を有するも
のであった。このように上記の缶用包装体Aは組み立て
る際の作業性が悪いという問題を有するものであった。
成される缶用包装体Aにあって、持ち運びをする際に、
複数本の缶1の重量は底壁部23,24に掛かることに
なるので、缶1の重量で差し込み係合片25と受け係合
孔26との係合が外れると、底壁部23,24の結合が
開いて缶1が落下してしまうおそれがある。このため
に、受け係合孔26に対する差し込み係合片25の差し
込み係合が外れないように、抜け止め形状を工夫する必
要があり、差し込み係合片25や受け係合孔26の形状
が複雑化し、この結果、缶1を包装するために包装体A
を組み立てる際の、受け係合孔26への差し込み係合片
25の差し込み作業性が悪くなるものであった。しかも
図14(b)にみられるように、差し込み係合片25と
受け係合孔26の差し込み作業は缶1の底面の側で行な
われるために、缶1を上下にひっくり返したりする必要
があり、この点でも差し込みの作業性に問題を有するも
のであった。このように上記の缶用包装体Aは組み立て
る際の作業性が悪いという問題を有するものであった。
【0006】缶1を包装する作業を出荷工場の自動化ラ
インで行なう場合には、上記のような組み立ての作業性
は特に問題にならないことが多い。しかし、既述のよう
に缶ビールなどの缶飲料の販売形態には、24本程度の
缶1をダンボールの箱に梱包して箱売りしたり、6本程
度の缶1を缶用包装体Aでマルチパックして販売する他
に、缶1を一本づつばら売りすることも行なわれてお
り、場合によってはマルチパックした状態で出荷された
缶用包装体Aの板紙2を販売店で破って缶1を取り出
し、缶1をばら売りすることも多い。このような場合に
は缶用包装体Aの板紙2が無駄になり、むしろ板紙2の
廃棄処理にコストが必要になる。そこで、缶1を缶用包
装体Aでマルチパックしない状態で販売店に出荷すると
同時に、マルチパック用の缶用包装体Aはこの缶1とは
別に販売店に供給し、そして販売店で缶1をマルチパッ
クで販売するときには、販売店においてマルチパック用
の缶用包装体Aで数本の缶1を纏めるように包装するこ
とが提案されている。このように販売店において缶用包
装体Aで缶1を包装するときには、人の手作業で缶用包
装体Aに缶1を包装しながら組み立てる必要があるの
で、上記のような組み立ての作業性が大きな問題となる
のである。
インで行なう場合には、上記のような組み立ての作業性
は特に問題にならないことが多い。しかし、既述のよう
に缶ビールなどの缶飲料の販売形態には、24本程度の
缶1をダンボールの箱に梱包して箱売りしたり、6本程
度の缶1を缶用包装体Aでマルチパックして販売する他
に、缶1を一本づつばら売りすることも行なわれてお
り、場合によってはマルチパックした状態で出荷された
缶用包装体Aの板紙2を販売店で破って缶1を取り出
し、缶1をばら売りすることも多い。このような場合に
は缶用包装体Aの板紙2が無駄になり、むしろ板紙2の
廃棄処理にコストが必要になる。そこで、缶1を缶用包
装体Aでマルチパックしない状態で販売店に出荷すると
同時に、マルチパック用の缶用包装体Aはこの缶1とは
別に販売店に供給し、そして販売店で缶1をマルチパッ
クで販売するときには、販売店においてマルチパック用
の缶用包装体Aで数本の缶1を纏めるように包装するこ
とが提案されている。このように販売店において缶用包
装体Aで缶1を包装するときには、人の手作業で缶用包
装体Aに缶1を包装しながら組み立てる必要があるの
で、上記のような組み立ての作業性が大きな問題となる
のである。
【0007】また、缶用包装体Aで数本の缶1を包装す
るにあたって、図14(a)のように缶用包装体Aの二
方の側面は開口しているので、この開口から缶1が脱落
することを防止する必要がある。そこで図14の缶用包
装体Aでは側壁部22の側端縁に側部保持片28を延出
して設け、缶用包装体Aを組み立てる際にこの側部保持
片28を内側に折り曲げて、側部保持片28を缶1の側
面に当接させることによって、缶1が側面の開口から脱
落をすることを防ぐようにしている。しかしこのもので
は、缶用包装体Aを組み立てる際に側部保持片28を折
り曲げる必要があるために、組み立ての作業性がさらに
悪くなるという問題があり、また、側部保持片28はそ
の先端が円筒体である缶1の外周側面に当接しているだ
けであるので、缶1の外周の曲面が側部保持片28を超
えることを確実に防ぐことはできず、大きな衝撃が加わ
ったときには缶1が側面の開口から脱落するおそれがあ
るという問題があった。
るにあたって、図14(a)のように缶用包装体Aの二
方の側面は開口しているので、この開口から缶1が脱落
することを防止する必要がある。そこで図14の缶用包
装体Aでは側壁部22の側端縁に側部保持片28を延出
して設け、缶用包装体Aを組み立てる際にこの側部保持
片28を内側に折り曲げて、側部保持片28を缶1の側
面に当接させることによって、缶1が側面の開口から脱
落をすることを防ぐようにしている。しかしこのもので
は、缶用包装体Aを組み立てる際に側部保持片28を折
り曲げる必要があるために、組み立ての作業性がさらに
悪くなるという問題があり、また、側部保持片28はそ
の先端が円筒体である缶1の外周側面に当接しているだ
けであるので、缶1の外周の曲面が側部保持片28を超
えることを確実に防ぐことはできず、大きな衝撃が加わ
ったときには缶1が側面の開口から脱落するおそれがあ
るという問題があった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、人の手作業においても複数本の缶を包装しながら
容易に組み立てることができる缶用包装体を提供するこ
とを目的とするものであり、また組み立て性に影響を与
えることなく缶の脱落防止を行なうことができ、さらに
缶の脱落防止を確実に行なうことができる缶用包装体を
提供することを目的とするものである。
あり、人の手作業においても複数本の缶を包装しながら
容易に組み立てることができる缶用包装体を提供するこ
とを目的とするものであり、また組み立て性に影響を与
えることなく缶の脱落防止を行なうことができ、さらに
缶の脱落防止を確実に行なうことができる缶用包装体を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
缶用包装体は、複数本纏めて配置された缶1の集合体を
その底面から両側面及び上面に亘って1枚の板紙2で囲
んで包装する缶用包装体Aにおいて、板紙2を、缶1が
載置される底壁部3と、底壁部3の両側縁にそれぞれ延
設され上方へ立ち上げるように折り曲げられることによ
って缶1の側面を覆う一対の側壁部4,4と、各側壁部
4,4の先端に延設され内側へ水平に折り曲げられるこ
とによって上下に重なり合いながら缶1の上面を覆う一
対の上壁部5,6とから形成し、各上壁部5,6にそれ
ぞれ係合孔7,8を設けると共に少なくとも上側に重ね
られる上壁部5の係合孔7内に舌片状の係合片9を延設
し、係合孔7,8同士を合致させた状態で一対の上壁部
5,6を上下に重ねると共に上側の上壁部5の係合片9
を下方へ折り曲げて下側の上壁部6の係合孔8に差し込
み係合して成ることを特徴とするものである。
缶用包装体は、複数本纏めて配置された缶1の集合体を
その底面から両側面及び上面に亘って1枚の板紙2で囲
んで包装する缶用包装体Aにおいて、板紙2を、缶1が
載置される底壁部3と、底壁部3の両側縁にそれぞれ延
設され上方へ立ち上げるように折り曲げられることによ
って缶1の側面を覆う一対の側壁部4,4と、各側壁部
4,4の先端に延設され内側へ水平に折り曲げられるこ
とによって上下に重なり合いながら缶1の上面を覆う一
対の上壁部5,6とから形成し、各上壁部5,6にそれ
ぞれ係合孔7,8を設けると共に少なくとも上側に重ね
られる上壁部5の係合孔7内に舌片状の係合片9を延設
し、係合孔7,8同士を合致させた状態で一対の上壁部
5,6を上下に重ねると共に上側の上壁部5の係合片9
を下方へ折り曲げて下側の上壁部6の係合孔8に差し込
み係合して成ることを特徴とするものである。
【0010】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、係合孔7,8を、片手の二本の指をそれぞれ差し込
むのに適した間隔で、各上壁部5,6に一対づつ設けて
成ることを特徴とするものである。
て、係合孔7,8を、片手の二本の指をそれぞれ差し込
むのに適した間隔で、各上壁部5,6に一対づつ設けて
成ることを特徴とするものである。
【0011】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、各側壁部3,4の先部に、缶1の上端部の周端
縁部が嵌り込む上部位置決め用開口部11を設けて成る
ことを特徴とするものである。
おいて、各側壁部3,4の先部に、缶1の上端部の周端
縁部が嵌り込む上部位置決め用開口部11を設けて成る
ことを特徴とするものである。
【0012】また請求項4の発明は、請求項1乃至3の
いずれかにおいて、各側壁部の基部に、幅方向に二本の
折り目12a,12bを設けると共にこの二本の折り目
12a,12bの間において缶1の下端部の周端縁部が
嵌り込む下部位置決め用開口部13を設けて成ることを
特徴とするものである。
いずれかにおいて、各側壁部の基部に、幅方向に二本の
折り目12a,12bを設けると共にこの二本の折り目
12a,12bの間において缶1の下端部の周端縁部が
嵌り込む下部位置決め用開口部13を設けて成ることを
特徴とするものである。
【0013】また請求項5の発明は、請求項1乃至4の
いずれかにおいて、底壁部3の幅方向の両側縁に下部保
持片14,14を延設すると共に、各下部保持片14の
両端に延設した接着片15,16をそれぞれ各側壁部
4,4の内面に接着し、各側壁部4,4を上方へ立ち上
げることによって、下部保持片14が上方へ折り曲げら
れて立ち上がった状態に保持されるようにして成ること
を特徴とするものである。
いずれかにおいて、底壁部3の幅方向の両側縁に下部保
持片14,14を延設すると共に、各下部保持片14の
両端に延設した接着片15,16をそれぞれ各側壁部
4,4の内面に接着し、各側壁部4,4を上方へ立ち上
げることによって、下部保持片14が上方へ折り曲げら
れて立ち上がった状態に保持されるようにして成ること
を特徴とするものである。
【0014】また請求項6の発明は、請求項1乃至4の
いずれかにおいて、底壁部3の幅方向の両側縁に下部保
持片14,14を延設すると共に、各下部保持片14の
両端部に連結片17,17を延設し、各下部保持片14
の対向する連結片16同士を底壁部3の上側で連結させ
ることによって、下部保持片14が上方へ折り曲げられ
て立ち上がった状態に保持されるようにして成ることを
特徴とするものである。
いずれかにおいて、底壁部3の幅方向の両側縁に下部保
持片14,14を延設すると共に、各下部保持片14の
両端部に連結片17,17を延設し、各下部保持片14
の対向する連結片16同士を底壁部3の上側で連結させ
ることによって、下部保持片14が上方へ折り曲げられ
て立ち上がった状態に保持されるようにして成ることを
特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0016】図1は本発明の実施の形態の一例を示すも
のであり、図1の缶用包装体Aは図2の一枚物の板紙2
を折り曲げて組み立てることによって形成されるもので
ある。板紙2は全体として矩形に形成されるものであ
り、中央部の底壁部3の両側にそれぞれ側壁部4を延設
すると共に各側壁部4の延出先端縁(すなわち底壁部3
と反対側の端縁)から上壁部5,6を延設したものとし
て形成してある。
のであり、図1の缶用包装体Aは図2の一枚物の板紙2
を折り曲げて組み立てることによって形成されるもので
ある。板紙2は全体として矩形に形成されるものであ
り、中央部の底壁部3の両側にそれぞれ側壁部4を延設
すると共に各側壁部4の延出先端縁(すなわち底壁部3
と反対側の端縁)から上壁部5,6を延設したものとし
て形成してある。
【0017】底壁部3と各側壁部4の間にはその幅方向
に亘る2本の折り目12a,12bが形成してあり、こ
の折り目12a,12bの間において板紙2の幅方向の
複数箇所(図の実施の形態では3箇所)に下部位置決め
用開口部13が設けてある。また各下部位置決め用開口
部13の上壁部5,6側の開口縁部の中央部に切り込み
31が形成してある。各側壁部4と上壁部5,6の間に
はその幅方向に亘る折り目32が形成してあり、各側壁
部4の先部には下部位置決め用開口部13と対応して板
紙2の幅方向の複数箇所に上部位置決め用開口部11が
設けてある。各上部位置決め用開口部11は底壁部3側
の端部が幅狭になった略V字型に開口させてあり、上部
位置決め用開口部11の幅広の端部間を結ぶように上記
の折り目32が設けてある。
に亘る2本の折り目12a,12bが形成してあり、こ
の折り目12a,12bの間において板紙2の幅方向の
複数箇所(図の実施の形態では3箇所)に下部位置決め
用開口部13が設けてある。また各下部位置決め用開口
部13の上壁部5,6側の開口縁部の中央部に切り込み
31が形成してある。各側壁部4と上壁部5,6の間に
はその幅方向に亘る折り目32が形成してあり、各側壁
部4の先部には下部位置決め用開口部13と対応して板
紙2の幅方向の複数箇所に上部位置決め用開口部11が
設けてある。各上部位置決め用開口部11は底壁部3側
の端部が幅狭になった略V字型に開口させてあり、上部
位置決め用開口部11の幅広の端部間を結ぶように上記
の折り目32が設けてある。
【0018】各上壁部5,6にはそれぞれ一対のC字状
の切り目34を形成することによって、各上壁部5,6
にそれぞれ一対の係合孔7,8を設けるようにしてあ
る。切り目34は板紙2の幅方向に並ぶように各上壁部
5,6に一対ずつ形成されるものであり、係合孔7,8
はC字状切り目34の内周側に形成されるものである。
図2の状態では、C字状切り目34内に延出される係合
片9,10で各係合孔7,8は閉口している。各係合片
9,10の基部には折り目35が形成してあり、各上壁
部5,6において一対のC字状切り目34は、この折り
目35が相互に対向する向きで形成してある。
の切り目34を形成することによって、各上壁部5,6
にそれぞれ一対の係合孔7,8を設けるようにしてあ
る。切り目34は板紙2の幅方向に並ぶように各上壁部
5,6に一対ずつ形成されるものであり、係合孔7,8
はC字状切り目34の内周側に形成されるものである。
図2の状態では、C字状切り目34内に延出される係合
片9,10で各係合孔7,8は閉口している。各係合片
9,10の基部には折り目35が形成してあり、各上壁
部5,6において一対のC字状切り目34は、この折り
目35が相互に対向する向きで形成してある。
【0019】また一対の上壁部5,6のうち、一方の上
壁部5にはその先端縁(すなわち側壁部4と反対側の端
縁)に一対の舌片状の差し込み係合片36が突出してあ
る。他方の上壁部6には差し込み係合片36に対向する
位置においてスリットを設け、受け係合孔37が形成し
てある。この受け係合孔37には上壁部6の先端縁方向
に切り込み38を設けてあると共に切り込み38の先端
と受け係合孔37との間に折り目39が形成してある。
壁部5にはその先端縁(すなわち側壁部4と反対側の端
縁)に一対の舌片状の差し込み係合片36が突出してあ
る。他方の上壁部6には差し込み係合片36に対向する
位置においてスリットを設け、受け係合孔37が形成し
てある。この受け係合孔37には上壁部6の先端縁方向
に切り込み38を設けてあると共に切り込み38の先端
と受け係合孔37との間に折り目39が形成してある。
【0020】上記の図2のような板紙2によって缶用包
装体Aが形成されるものであり、この缶用包装体Aを用
いて数本(図の実施の形態では6本)の缶1を纏めて集
合させた状態で梱包するにあたっては、まず図2のよう
に缶用包装体Aを展開した状態で、底壁部3の上に複数
本1の缶1を規則配列して載置する。次に折り目12
a,12bで折り曲げて側壁部5,6を上方へ立ち上
げ、各側壁部5,6を缶1の側面に沿わせる。次に折り
目32で各上壁部5,6を内側へ折り曲げ、缶1の上面
において上壁部6の上に上壁部5を重ね合わせ、上壁部
6の受け係合孔37に上壁部5の差し込み係合片36を
差し込み係合させる。ここで、受け係合孔37に設けた
切り込み38と折り目39によって、スリットで形成さ
れる受け係合孔37を開口させ易くして、受け係合孔3
7への差し込み係合片36の差し込み操作が容易になる
ようにしてある。
装体Aが形成されるものであり、この缶用包装体Aを用
いて数本(図の実施の形態では6本)の缶1を纏めて集
合させた状態で梱包するにあたっては、まず図2のよう
に缶用包装体Aを展開した状態で、底壁部3の上に複数
本1の缶1を規則配列して載置する。次に折り目12
a,12bで折り曲げて側壁部5,6を上方へ立ち上
げ、各側壁部5,6を缶1の側面に沿わせる。次に折り
目32で各上壁部5,6を内側へ折り曲げ、缶1の上面
において上壁部6の上に上壁部5を重ね合わせ、上壁部
6の受け係合孔37に上壁部5の差し込み係合片36を
差し込み係合させる。ここで、受け係合孔37に設けた
切り込み38と折り目39によって、スリットで形成さ
れる受け係合孔37を開口させ易くして、受け係合孔3
7への差し込み係合片36の差し込み操作が容易になる
ようにしてある。
【0021】そしてこのように上壁部5,6を重ね合わ
せた状態では、上壁部5の係合孔7と下壁部6の係合孔
8とは図3(a)のように上下に合致しており、この状
態で図3(a)の矢印のように上側の上壁部5の係合片
9を下方へ押し込むことによって、係合片9を折り目3
5で下方へ折り曲げて下側の上壁部6の係合孔8に差し
込ませることができる。上壁部5の係合片9は上壁部6
の係合片10を共に折り曲げて係合孔8を開口させなが
ら図3(b)に示すように係合孔8に差し込まれ、係合
片9が係合孔8に係合されるものであり、この上壁部5
の係合片9と上壁部6の係合孔8との係合によって、上
壁部5,6を結合させることができるものである。ここ
で、上壁部5のC字状切り目34の径を上壁部6のC字
状切り目34の径よりも小さめに形成しておけば、上壁
部5の係合片9の径が上壁部6の係合孔8の径より小さ
めになって、係合孔8への係合片9の差し込み操作が容
易になるものである。尚、下側の上壁部6の係合孔8の
内周の係合片10は特に必要ではなく、切除してあって
もよい。また係合片9と係合孔8との係合によって上壁
部5,6を結合させることができるので、差し込み係合
片36と受け係合孔37の係合は無くても差し支えない
ものであり、これらは本発明において必須のものではな
い。
せた状態では、上壁部5の係合孔7と下壁部6の係合孔
8とは図3(a)のように上下に合致しており、この状
態で図3(a)の矢印のように上側の上壁部5の係合片
9を下方へ押し込むことによって、係合片9を折り目3
5で下方へ折り曲げて下側の上壁部6の係合孔8に差し
込ませることができる。上壁部5の係合片9は上壁部6
の係合片10を共に折り曲げて係合孔8を開口させなが
ら図3(b)に示すように係合孔8に差し込まれ、係合
片9が係合孔8に係合されるものであり、この上壁部5
の係合片9と上壁部6の係合孔8との係合によって、上
壁部5,6を結合させることができるものである。ここ
で、上壁部5のC字状切り目34の径を上壁部6のC字
状切り目34の径よりも小さめに形成しておけば、上壁
部5の係合片9の径が上壁部6の係合孔8の径より小さ
めになって、係合孔8への係合片9の差し込み操作が容
易になるものである。尚、下側の上壁部6の係合孔8の
内周の係合片10は特に必要ではなく、切除してあって
もよい。また係合片9と係合孔8との係合によって上壁
部5,6を結合させることができるので、差し込み係合
片36と受け係合孔37の係合は無くても差し支えない
ものであり、これらは本発明において必須のものではな
い。
【0022】このように上壁部5,6を結合させること
によって缶用包装体Aを組み立てることができるもので
あり、図1に示すように、複数本纏めて配置された缶1
の集合体をその底面から両側の側面及び上面に亘って1
枚の板紙2からなる缶用包装体Aで囲んで包装すること
ができ、複数本の缶1を缶用包装体Aでマルチパックし
て販売に供することができるものである。ここで、缶1
を包装しながら缶用包装体Aを組み立てるにあたって、
缶1を板紙2の底壁部3の上に載置した状態で側壁部4
や上壁部5で缶1の側面や上面を包むようにして作業を
行うことができると共に缶1の上側で係合片9と係合孔
8の差し込み操作を行なうことができるものであり、従
来の図14の場合のように、缶1を上下にひっくり返し
たりするような必要がなくなるものである。また缶用包
装体Aに包装した缶1の重量は板紙2の中央部の底壁部
3で受けられ、缶1の重量が上壁部5,6の結合部に直
接荷重されることがないので、係合片9と係合孔8の係
合の抜け止めのために、従来の図14の場合のように、
抜け止め形状を複雑に工夫する必要がなくなり、係合孔
8への係合片9の差し込み作業性が悪くなるようなこと
がなくなるものである。このように、缶用包装体Aの組
み立ての作業性が向上するものであり、販売店などにお
いて人の手作業でも、複数本の缶1を包装しながら、一
枚物の板紙2から缶用包装体Aを容易に組み立てること
ができるものである。
によって缶用包装体Aを組み立てることができるもので
あり、図1に示すように、複数本纏めて配置された缶1
の集合体をその底面から両側の側面及び上面に亘って1
枚の板紙2からなる缶用包装体Aで囲んで包装すること
ができ、複数本の缶1を缶用包装体Aでマルチパックし
て販売に供することができるものである。ここで、缶1
を包装しながら缶用包装体Aを組み立てるにあたって、
缶1を板紙2の底壁部3の上に載置した状態で側壁部4
や上壁部5で缶1の側面や上面を包むようにして作業を
行うことができると共に缶1の上側で係合片9と係合孔
8の差し込み操作を行なうことができるものであり、従
来の図14の場合のように、缶1を上下にひっくり返し
たりするような必要がなくなるものである。また缶用包
装体Aに包装した缶1の重量は板紙2の中央部の底壁部
3で受けられ、缶1の重量が上壁部5,6の結合部に直
接荷重されることがないので、係合片9と係合孔8の係
合の抜け止めのために、従来の図14の場合のように、
抜け止め形状を複雑に工夫する必要がなくなり、係合孔
8への係合片9の差し込み作業性が悪くなるようなこと
がなくなるものである。このように、缶用包装体Aの組
み立ての作業性が向上するものであり、販売店などにお
いて人の手作業でも、複数本の缶1を包装しながら、一
枚物の板紙2から缶用包装体Aを容易に組み立てること
ができるものである。
【0023】ここで、上壁部5,6にそれぞれ設けられ
る一対の係合孔7,8は、大人の片手の二本の指、例え
ば親指と人差し指を同時に差し込むことができる間隔で
形成してある。例えば係合孔7,8の中心間の距離とし
て5cm〜10cm程度の間隔で係合孔7,8の各対を
形成するのが好ましい。係合孔7,8をこのような間隔
で形成することによって、片手の二本の指をそれぞれ上
壁部5の一対の係合孔7,7内に上から差し込んでこの
係合孔7,7の内周の係合片9,9を押し込むことによ
って、上壁部6の一対の係合孔8,8に係合片9,9を
差し込み係合させることができるものであり、このよう
に片手の二本の指を係合孔7,7に差し込むだけで、一
対の係合孔8,8に係合片9,9を同時に係合させて上
壁部5,6を結合させることができるものである。また
このように係合孔7,8に差し込んだ片手の二本の指で
上壁部5,6を摘むことによって、上壁部5,6を結合
させて缶1を包装した状態の缶用包装体Aを持ち上げて
持ち運びをすることができるものである。
る一対の係合孔7,8は、大人の片手の二本の指、例え
ば親指と人差し指を同時に差し込むことができる間隔で
形成してある。例えば係合孔7,8の中心間の距離とし
て5cm〜10cm程度の間隔で係合孔7,8の各対を
形成するのが好ましい。係合孔7,8をこのような間隔
で形成することによって、片手の二本の指をそれぞれ上
壁部5の一対の係合孔7,7内に上から差し込んでこの
係合孔7,7の内周の係合片9,9を押し込むことによ
って、上壁部6の一対の係合孔8,8に係合片9,9を
差し込み係合させることができるものであり、このよう
に片手の二本の指を係合孔7,7に差し込むだけで、一
対の係合孔8,8に係合片9,9を同時に係合させて上
壁部5,6を結合させることができるものである。また
このように係合孔7,8に差し込んだ片手の二本の指で
上壁部5,6を摘むことによって、上壁部5,6を結合
させて缶1を包装した状態の缶用包装体Aを持ち上げて
持ち運びをすることができるものである。
【0024】また上記のように上壁部5,6を結合させ
て缶1を包装しながら缶用包装体Aを組み立てる際に、
缶用包装体Aの側壁部4は缶1の側面に押さえ付けられ
るように当接している。ここで、ビールや発泡酒の缶1
の規格形状では、缶1の下端の外周部は斜め内下方に縮
径する絞り形状部1aとして、缶1の上端の外周部は斜
め内上方に縮径する絞り形状部1bとして、それぞれ形
成されている。そして側壁部4の下端部は一対の折り目
12a,12bによって二段に折り曲げられ、図4
(a)に示すように缶1の下端部の絞り形状部1aに沿
って斜め外方に立ち上がる傾斜面4bになっており、こ
の傾斜面4bにおいて下部位置決め用開口部13が開口
している。缶用包装体A内に包装した缶1は下端部の絞
り形状部1aの上側の部分の外周部がこの下部位置決め
用開口部13に嵌合されることによって、缶1を位置決
めして缶用包装体A内に固定することができるものであ
る。このとき、下部位置決め用開口部13に形成した切
り込み31が図4(b)のように缶1の下部の側面で押
し広げられることによって、缶1の下端部の外周部は下
部位置決め用開口部13に深く嵌り込み、缶1を強固に
位置決めして固定することができるものである。
て缶1を包装しながら缶用包装体Aを組み立てる際に、
缶用包装体Aの側壁部4は缶1の側面に押さえ付けられ
るように当接している。ここで、ビールや発泡酒の缶1
の規格形状では、缶1の下端の外周部は斜め内下方に縮
径する絞り形状部1aとして、缶1の上端の外周部は斜
め内上方に縮径する絞り形状部1bとして、それぞれ形
成されている。そして側壁部4の下端部は一対の折り目
12a,12bによって二段に折り曲げられ、図4
(a)に示すように缶1の下端部の絞り形状部1aに沿
って斜め外方に立ち上がる傾斜面4bになっており、こ
の傾斜面4bにおいて下部位置決め用開口部13が開口
している。缶用包装体A内に包装した缶1は下端部の絞
り形状部1aの上側の部分の外周部がこの下部位置決め
用開口部13に嵌合されることによって、缶1を位置決
めして缶用包装体A内に固定することができるものであ
る。このとき、下部位置決め用開口部13に形成した切
り込み31が図4(b)のように缶1の下部の側面で押
し広げられることによって、缶1の下端部の外周部は下
部位置決め用開口部13に深く嵌り込み、缶1を強固に
位置決めして固定することができるものである。
【0025】さらに、側壁部4の上端部には上部位置決
め用開口部11が設けられており、缶用包装体A内に包
装した缶1は上端部の外周部が上部位置決め用開口部1
1に嵌合されることによって、缶1を位置決めして缶用
包装体A内に固定することができるものである。このと
き、側壁部4の上端部は図5に示すように缶1の上端部
の絞り形状部1bに沿って傾斜しており、缶用包装体A
内に包装した缶1は側壁部4の上端部のこの傾斜によっ
て深く上部位置決め用開口部11に嵌合され、缶1を強
固に位置決めして固定することができるものである。
め用開口部11が設けられており、缶用包装体A内に包
装した缶1は上端部の外周部が上部位置決め用開口部1
1に嵌合されることによって、缶1を位置決めして缶用
包装体A内に固定することができるものである。このと
き、側壁部4の上端部は図5に示すように缶1の上端部
の絞り形状部1bに沿って傾斜しており、缶用包装体A
内に包装した缶1は側壁部4の上端部のこの傾斜によっ
て深く上部位置決め用開口部11に嵌合され、缶1を強
固に位置決めして固定することができるものである。
【0026】このように、缶用包装体A内に包装した缶
1の上端部が上部位置決め用開口部11に、缶1の下端
部が下部位置決め用開口部13にそれぞれ嵌合されるこ
とによって、缶1を缶用包装体A内に位置決めして固定
することができ、缶用包装体Aの幅方向両端の開口から
缶1が脱落することを防止することができるものであ
り、従来の図14の場合のように板紙2の一部を折り曲
げて缶1を保持するための片を形成する必要がなくな
り、組み立ての作業性をさらに良くすることができるも
のである。
1の上端部が上部位置決め用開口部11に、缶1の下端
部が下部位置決め用開口部13にそれぞれ嵌合されるこ
とによって、缶1を缶用包装体A内に位置決めして固定
することができ、缶用包装体Aの幅方向両端の開口から
缶1が脱落することを防止することができるものであ
り、従来の図14の場合のように板紙2の一部を折り曲
げて缶1を保持するための片を形成する必要がなくな
り、組み立ての作業性をさらに良くすることができるも
のである。
【0027】図6は本発明の他の実施の形態を示すもの
であり、缶用包装体Aは図7に示すように、上記の図2
のものと同様に中央部の底壁部3と、その両側に延設さ
れる側壁部4と、各側壁部4の先端縁に延設される上壁
部5,6からなる一枚物の板紙2によって形成してあ
る。底壁部3と側壁部4の間には板紙2の幅方向に亘る
一本の折り目41が形成してある。また側壁部4と上壁
部5,6の間の折り目32及び側壁部4の先部の上部位
置決め用開口部11は図2のものと同様に形成してあ
る。さらに一対の各上壁部5,6には図2のものと同様
に、一対のC字状切り目34を形成することによって、
それぞれ一対の係合孔7,8を設けると共に、係合孔
7,8内に延出される係合片9,10を設けるようにし
てある。
であり、缶用包装体Aは図7に示すように、上記の図2
のものと同様に中央部の底壁部3と、その両側に延設さ
れる側壁部4と、各側壁部4の先端縁に延設される上壁
部5,6からなる一枚物の板紙2によって形成してあ
る。底壁部3と側壁部4の間には板紙2の幅方向に亘る
一本の折り目41が形成してある。また側壁部4と上壁
部5,6の間の折り目32及び側壁部4の先部の上部位
置決め用開口部11は図2のものと同様に形成してあ
る。さらに一対の各上壁部5,6には図2のものと同様
に、一対のC字状切り目34を形成することによって、
それぞれ一対の係合孔7,8を設けると共に、係合孔
7,8内に延出される係合片9,10を設けるようにし
てある。
【0028】また、底壁部3の幅方向の両側縁には下部
保持片14がそれぞれ一体に延設してあり、下部保持片
14の基部には折り目42が形成してある。各下部保持
片14の板紙2の長手方向側の両端縁には接着片15,
16が延設してあり、接着片15,16の基部には折り
目43がそれぞれ形成してある。各下部保持片14の一
方の端部には外側へ向けて他方の端部側へ45°の角度
で傾斜する折り目44が設けてあり、この折り目43を
設けた端部と反対側の端縁に延設した接着片15には、
折り目42の一端をとして接着片15を対角線上に横切
って外側へ向けて45°の角度で傾斜する折り目45が
設けてある。
保持片14がそれぞれ一体に延設してあり、下部保持片
14の基部には折り目42が形成してある。各下部保持
片14の板紙2の長手方向側の両端縁には接着片15,
16が延設してあり、接着片15,16の基部には折り
目43がそれぞれ形成してある。各下部保持片14の一
方の端部には外側へ向けて他方の端部側へ45°の角度
で傾斜する折り目44が設けてあり、この折り目43を
設けた端部と反対側の端縁に延設した接着片15には、
折り目42の一端をとして接着片15を対角線上に横切
って外側へ向けて45°の角度で傾斜する折り目45が
設けてある。
【0029】そして図8に示すように、各下部保持片1
4を折り目42で底壁部3の上面側に折り曲げ、接着片
15の先部を折り目45で内側へ折り返すと共に折り返
した三角部分15aを一方の側壁部4の端部に接着し、
さらに下部保持片14の折り目44より端部側の三角部
分14aを折り目44で外側へ折り返すと共に接着片1
6を折り目43で内側へ折り曲げて、この接着片16を
他方の側壁部4の端部に接着してある。このものでは、
このように側壁部4,4に接着片15,16を接着した
状態で、接着片16を接着した側の側壁部4を折り目4
1によって折り曲げて底壁部3の上に重ねることによっ
て、図9に示すようにコンパクトな形態にして保管する
ことができるものである。
4を折り目42で底壁部3の上面側に折り曲げ、接着片
15の先部を折り目45で内側へ折り返すと共に折り返
した三角部分15aを一方の側壁部4の端部に接着し、
さらに下部保持片14の折り目44より端部側の三角部
分14aを折り目44で外側へ折り返すと共に接着片1
6を折り目43で内側へ折り曲げて、この接着片16を
他方の側壁部4の端部に接着してある。このものでは、
このように側壁部4,4に接着片15,16を接着した
状態で、接着片16を接着した側の側壁部4を折り目4
1によって折り曲げて底壁部3の上に重ねることによっ
て、図9に示すようにコンパクトな形態にして保管する
ことができるものである。
【0030】上記のように形成される缶用包装体Aを用
いて、数本の缶1を纏めて集合させた状態で梱包するに
あたっては、まず図9の保管状態から、両側壁部4,4
を折り目41で折り曲げて上方へ立ち上げる。側壁部
4,4を立ち上げると、図8の状態を経て、図10のよ
うに、下部保持片14が側壁部4,4で引き上げられて
底壁部3の両側端縁で立ち上がる。このように側壁部
4,4と下部保持片14,14が立ち上がることによっ
て、底壁部3の四方が囲まれた状態になり、この囲まれ
た内側において底壁部3の上に複数本の缶1を載置して
収容することができる。
いて、数本の缶1を纏めて集合させた状態で梱包するに
あたっては、まず図9の保管状態から、両側壁部4,4
を折り目41で折り曲げて上方へ立ち上げる。側壁部
4,4を立ち上げると、図8の状態を経て、図10のよ
うに、下部保持片14が側壁部4,4で引き上げられて
底壁部3の両側端縁で立ち上がる。このように側壁部
4,4と下部保持片14,14が立ち上がることによっ
て、底壁部3の四方が囲まれた状態になり、この囲まれ
た内側において底壁部3の上に複数本の缶1を載置して
収容することができる。
【0031】次に折り目32で各上壁部5,6を内側へ
折り曲げ、缶1の上面において上壁部6の上に上壁部5
を重ね合わせる。このように上壁部5,6を重ね合わせ
た状態では、上壁部5の係合孔7と下壁部6の係合孔8
とは上下に合致しており、上記と同様に、上側の上壁部
5の係合片9を下方へ押し込むことによって、係合片9
を上壁部6の係合孔8に差し込み係合させることがで
き、この係合で上壁部5,6を結合させることができる
ものである。このように上壁部5,6を結合させること
によって缶用包装体Aを組み立てることができるもので
あり、図6に示すように、複数本纏めて配置された缶1
の集合体をその底面から両側の側面及び上面に亘って1
枚の板紙2からなる缶用包装体Aで囲んで包装すること
ができ、複数本の缶1を缶用包装体Aでマルチパックし
て販売に供することができるものである。
折り曲げ、缶1の上面において上壁部6の上に上壁部5
を重ね合わせる。このように上壁部5,6を重ね合わせ
た状態では、上壁部5の係合孔7と下壁部6の係合孔8
とは上下に合致しており、上記と同様に、上側の上壁部
5の係合片9を下方へ押し込むことによって、係合片9
を上壁部6の係合孔8に差し込み係合させることがで
き、この係合で上壁部5,6を結合させることができる
ものである。このように上壁部5,6を結合させること
によって缶用包装体Aを組み立てることができるもので
あり、図6に示すように、複数本纏めて配置された缶1
の集合体をその底面から両側の側面及び上面に亘って1
枚の板紙2からなる缶用包装体Aで囲んで包装すること
ができ、複数本の缶1を缶用包装体Aでマルチパックし
て販売に供することができるものである。
【0032】ここで、缶用包装体Aは幅方向の両端で開
口しているが、この開口の下端部には底壁部3の両側端
縁において下部保持片14が立設されているので、缶用
包装体A内に包装した缶1がこの開口から脱落すること
を確実に防ぐことができるものである。また側壁部4の
上端部には上部位置決め用開口部11が設けられてお
り、缶用包装体A内に包装した缶1は既述の図5の場合
と同様に上端部の外周部が上部位置決め用開口部11に
嵌合されている。従って、缶1を位置決めして缶用包装
体A内に固定することができるものである。
口しているが、この開口の下端部には底壁部3の両側端
縁において下部保持片14が立設されているので、缶用
包装体A内に包装した缶1がこの開口から脱落すること
を確実に防ぐことができるものである。また側壁部4の
上端部には上部位置決め用開口部11が設けられてお
り、缶用包装体A内に包装した缶1は既述の図5の場合
と同様に上端部の外周部が上部位置決め用開口部11に
嵌合されている。従って、缶1を位置決めして缶用包装
体A内に固定することができるものである。
【0033】図11は本発明の他の実施の形態を示すも
のであり、缶用包装体Aを構成する板紙2は図12に示
すように、下部保持片14に折り目44を設けず、下部
保持片14の両端縁に接着片15,16の代りに連結片
17,17を延設するようにした他は、図7のものと同
様に形成してある。各連結片17の基部には折り目47
が形成してあり、また各連結片17の先部にはその幅方
向の略1/2の範囲で係合用切り込み48が設けてあ
る。係合用切り込み48は連結片17の基部から、底壁
部3の幅寸法の1/2の距離の位置に設けてあり、係合
用切り込み48の開放端部には案内用切欠49が形成し
てある。
のであり、缶用包装体Aを構成する板紙2は図12に示
すように、下部保持片14に折り目44を設けず、下部
保持片14の両端縁に接着片15,16の代りに連結片
17,17を延設するようにした他は、図7のものと同
様に形成してある。各連結片17の基部には折り目47
が形成してあり、また各連結片17の先部にはその幅方
向の略1/2の範囲で係合用切り込み48が設けてあ
る。係合用切り込み48は連結片17の基部から、底壁
部3の幅寸法の1/2の距離の位置に設けてあり、係合
用切り込み48の開放端部には案内用切欠49が形成し
てある。
【0034】上記のように形成される缶用包装体Aを用
いて、数本の缶1を纏めて集合させた状態で梱包するに
あたっては、まず下部保持片14,14を折り目42で
折り曲げて上方へ立ち上がらせると共に、折り目47で
各連結片17を内側に折り曲げ、さらに対向し合う連結
片17,17の係合用切り込み48,48を相互に差し
込むことによって、この連結片17,17を底壁部3の
上面で結合させる。このようにして図13に示すよう
に、底壁部3の上面の四周を囲むように下部保持片14
と連結片17によって四角枠を形成することができ、こ
の下部保持片14と連結片17からなる四角枠で囲まれ
た内側において底壁部3の上に複数本の缶1を載置して
収容することができる。
いて、数本の缶1を纏めて集合させた状態で梱包するに
あたっては、まず下部保持片14,14を折り目42で
折り曲げて上方へ立ち上がらせると共に、折り目47で
各連結片17を内側に折り曲げ、さらに対向し合う連結
片17,17の係合用切り込み48,48を相互に差し
込むことによって、この連結片17,17を底壁部3の
上面で結合させる。このようにして図13に示すよう
に、底壁部3の上面の四周を囲むように下部保持片14
と連結片17によって四角枠を形成することができ、こ
の下部保持片14と連結片17からなる四角枠で囲まれ
た内側において底壁部3の上に複数本の缶1を載置して
収容することができる。
【0035】次に折り目41で各側壁部4を立ち上げる
と共に折り目32で各上壁部5,6を内側へ折り曲げ、
缶1の上面において上壁部6の上に上壁部5を重ね合わ
せ、上側の上壁部5の係合片9を下方へ押し込むことに
よって、係合片9を上壁部6の係合孔8に差し込み係合
させて、上壁部5,6を結合させることができる。この
ように上壁部5,6を結合させることによって缶用包装
体Aを組み立てることができるものであり、図11に示
すように、複数本纏めて配置された缶1の集合体をその
底面から両側の側面及び上面に亘って1枚の板紙2から
なる缶用包装体Aで囲んで包装することができ、複数本
の缶1を缶用包装体Aでマルチパックして販売に供する
ことができる。ここで、缶用包装体Aは幅方向の両端で
開口しているが、この開口の下端部には底壁部3の両側
端縁から立設された下部保持片14が設けられおり、缶
用包装体A内に包装した缶1がこの開口から脱落するこ
とを確実に防ぐことができる。また側壁部4の上端部に
は上部位置決め用開口部11が設けられており、缶用包
装体A内に包装した缶1の上端部の外周部を上部位置決
め用開口部11に嵌合させることによって、缶1を位置
決めして缶用包装体A内に固定することができる。
と共に折り目32で各上壁部5,6を内側へ折り曲げ、
缶1の上面において上壁部6の上に上壁部5を重ね合わ
せ、上側の上壁部5の係合片9を下方へ押し込むことに
よって、係合片9を上壁部6の係合孔8に差し込み係合
させて、上壁部5,6を結合させることができる。この
ように上壁部5,6を結合させることによって缶用包装
体Aを組み立てることができるものであり、図11に示
すように、複数本纏めて配置された缶1の集合体をその
底面から両側の側面及び上面に亘って1枚の板紙2から
なる缶用包装体Aで囲んで包装することができ、複数本
の缶1を缶用包装体Aでマルチパックして販売に供する
ことができる。ここで、缶用包装体Aは幅方向の両端で
開口しているが、この開口の下端部には底壁部3の両側
端縁から立設された下部保持片14が設けられおり、缶
用包装体A内に包装した缶1がこの開口から脱落するこ
とを確実に防ぐことができる。また側壁部4の上端部に
は上部位置決め用開口部11が設けられており、缶用包
装体A内に包装した缶1の上端部の外周部を上部位置決
め用開口部11に嵌合させることによって、缶1を位置
決めして缶用包装体A内に固定することができる。
【0036】尚、上記の各実施の形態において、板紙2
としては、古紙を再生して製造され、且つリサイクルが
可能なもの、例えばスマーフィット・ストーン社製の
「キャリアクリフト(CK)2」などを用いるのが好ま
しい。マルチパック用の板紙2として、耐水性を高める
ために樹脂を混入したものが従来から使用されている
が、このような樹脂入りのものでは再生ができず、焼却
処分するしかなく、リサイクル上問題がある。これに対
して、スマーフィット・ストーン社製の「キャリアクリ
フト(CK)2」は樹脂を混入することなく耐水性を高
めたものであり、古紙を再生して製造されたものである
上に、リサイクルが可能であるので、好ましく使用する
ことができるものである。
としては、古紙を再生して製造され、且つリサイクルが
可能なもの、例えばスマーフィット・ストーン社製の
「キャリアクリフト(CK)2」などを用いるのが好ま
しい。マルチパック用の板紙2として、耐水性を高める
ために樹脂を混入したものが従来から使用されている
が、このような樹脂入りのものでは再生ができず、焼却
処分するしかなく、リサイクル上問題がある。これに対
して、スマーフィット・ストーン社製の「キャリアクリ
フト(CK)2」は樹脂を混入することなく耐水性を高
めたものであり、古紙を再生して製造されたものである
上に、リサイクルが可能であるので、好ましく使用する
ことができるものである。
【0037】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る缶
用包装体は、複数本纏めて配置された缶の集合体をその
底面から両側面及び上面に亘って1枚の板紙で囲んで包
装する缶用包装体において、板紙を、缶が載置される底
壁部と、底壁部の両側縁にそれぞれ延設され上方へ立ち
上げるように折り曲げられることによって缶の側面を覆
う一対の側壁部と、各側壁部の先端に延設され内側へ水
平に折り曲げられることによって上下に重なり合いなが
ら缶の上面を覆う一対の上壁部とから形成し、各上壁部
にそれぞれ係合孔を設けると共に少なくとも上側に重ね
られる上壁部の係合孔内に舌片状の係合片を延設し、係
合孔同士を合致させた状態で一対の上壁部を上下に重ね
ると共に上側の上壁部の係合片を下方へ折り曲げて下側
の上壁部の係合孔に差し込み係合するようにしたので、
缶を包装しながら缶用包装体を組み立てるにあたって、
缶を底壁部の上に載置した状態で側壁部や上壁部を折り
曲げる作業を行うことができると共に缶の上側で係合片
と係合孔の差し込み操作を行なうことができ、従来のよ
うに、缶を上下にひっくり返したりするような必要がな
くなるものであり、また缶用包装体に包装した缶の重量
は板紙の中央部の底壁部で受けられ、缶の重量が上壁部
の結合部に直接荷重されることがなく、係合片と係合孔
の係合の抜け止めのために複雑な工夫する必要がなくな
り、係合孔への係合片の差し込み作業性が悪くなるよう
なことがなくなるものである。このように、缶用包装体
の組み立ての作業性が向上し、販売店などにおいて人の
手作業でも、缶を包装しながら缶用包装体を容易に組み
立てることができるものである。
用包装体は、複数本纏めて配置された缶の集合体をその
底面から両側面及び上面に亘って1枚の板紙で囲んで包
装する缶用包装体において、板紙を、缶が載置される底
壁部と、底壁部の両側縁にそれぞれ延設され上方へ立ち
上げるように折り曲げられることによって缶の側面を覆
う一対の側壁部と、各側壁部の先端に延設され内側へ水
平に折り曲げられることによって上下に重なり合いなが
ら缶の上面を覆う一対の上壁部とから形成し、各上壁部
にそれぞれ係合孔を設けると共に少なくとも上側に重ね
られる上壁部の係合孔内に舌片状の係合片を延設し、係
合孔同士を合致させた状態で一対の上壁部を上下に重ね
ると共に上側の上壁部の係合片を下方へ折り曲げて下側
の上壁部の係合孔に差し込み係合するようにしたので、
缶を包装しながら缶用包装体を組み立てるにあたって、
缶を底壁部の上に載置した状態で側壁部や上壁部を折り
曲げる作業を行うことができると共に缶の上側で係合片
と係合孔の差し込み操作を行なうことができ、従来のよ
うに、缶を上下にひっくり返したりするような必要がな
くなるものであり、また缶用包装体に包装した缶の重量
は板紙の中央部の底壁部で受けられ、缶の重量が上壁部
の結合部に直接荷重されることがなく、係合片と係合孔
の係合の抜け止めのために複雑な工夫する必要がなくな
り、係合孔への係合片の差し込み作業性が悪くなるよう
なことがなくなるものである。このように、缶用包装体
の組み立ての作業性が向上し、販売店などにおいて人の
手作業でも、缶を包装しながら缶用包装体を容易に組み
立てることができるものである。
【0038】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、係合孔を、片手の二本の指をそれぞれ差し込むのに
適した間隔で、各上壁部に一対づつ設けるようにしたの
で、片手の二本の指をそれぞれ上側の上壁部の一対の係
合孔内に上から差し込んでこの係合孔の内周の係合片を
押し込むことによって、下側の上壁部の一対の係合孔に
係合片を差し込み係合させることができるものであり、
またこのように係合孔に差し込んだまま片手の二本の指
で上壁部を摘むことによって、缶用包装体を持ち上げて
持ち運びをすることができるものである。
て、係合孔を、片手の二本の指をそれぞれ差し込むのに
適した間隔で、各上壁部に一対づつ設けるようにしたの
で、片手の二本の指をそれぞれ上側の上壁部の一対の係
合孔内に上から差し込んでこの係合孔の内周の係合片を
押し込むことによって、下側の上壁部の一対の係合孔に
係合片を差し込み係合させることができるものであり、
またこのように係合孔に差し込んだまま片手の二本の指
で上壁部を摘むことによって、缶用包装体を持ち上げて
持ち運びをすることができるものである。
【0039】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、各側壁部の先部に、缶の上端部の周端縁部が嵌
り込む上部位置決め用開口部を設けてあるので、缶用包
装体内に包装した缶の上端部が上部位置決め用開口部に
嵌合されることによって、缶を位置決めして固定するこ
とができ、缶用包装体の開口から缶が脱落することを防
止することができるものであり、従来のように板紙の一
部を折り曲げて缶を保持するための片を形成したりする
必要がなくなって、缶用包装体の組み立ての作業性をさ
らに良くすることができるものである。
おいて、各側壁部の先部に、缶の上端部の周端縁部が嵌
り込む上部位置決め用開口部を設けてあるので、缶用包
装体内に包装した缶の上端部が上部位置決め用開口部に
嵌合されることによって、缶を位置決めして固定するこ
とができ、缶用包装体の開口から缶が脱落することを防
止することができるものであり、従来のように板紙の一
部を折り曲げて缶を保持するための片を形成したりする
必要がなくなって、缶用包装体の組み立ての作業性をさ
らに良くすることができるものである。
【0040】また請求項4の発明は、請求項1乃至3の
いずれかにおいて、各側壁部の基部に、幅方向に二本の
折り目を設けると共にこの二本の折り目の間において缶
の下端部の周端縁部が嵌り込む下部位置決め用開口部を
設けるようにしたので、二本の折り目によって傾斜する
側壁部の下端部に開口する下部位置決め用開口部に缶の
下端部を嵌合させて、缶用包装体内に包装した缶を位置
決めして固定することができ、缶用包装体の開口から缶
が脱落することを防止することができるものであり、従
来のように板紙の一部を折り曲げて缶を保持するための
片を形成したりする必要がなくなって、缶用包装体の組
み立ての作業性をさらに良くすることができるものであ
る。
いずれかにおいて、各側壁部の基部に、幅方向に二本の
折り目を設けると共にこの二本の折り目の間において缶
の下端部の周端縁部が嵌り込む下部位置決め用開口部を
設けるようにしたので、二本の折り目によって傾斜する
側壁部の下端部に開口する下部位置決め用開口部に缶の
下端部を嵌合させて、缶用包装体内に包装した缶を位置
決めして固定することができ、缶用包装体の開口から缶
が脱落することを防止することができるものであり、従
来のように板紙の一部を折り曲げて缶を保持するための
片を形成したりする必要がなくなって、缶用包装体の組
み立ての作業性をさらに良くすることができるものであ
る。
【0041】また請求項5の発明は、請求項1乃至4の
いずれかにおいて、底壁部の幅方向の両側縁に下部保持
片を延設すると共に、各下部保持片の両端に延設した接
着片をそれぞれ各側壁部の内面に接着し、各側壁部を上
方へ立ち上げることによって、下部保持片が上方へ折り
曲げられて立ち上がった状態に保持されるようにしたの
で、缶用包装体を組み立てることによって下部保持片を
立ち上がらせて、缶用包装体内に包装した缶が底壁部の
上から外方へ移動することを下部保持片で阻止すること
ができ、缶用包装体の開口から缶が脱落することを確実
に防止することができるものである。
いずれかにおいて、底壁部の幅方向の両側縁に下部保持
片を延設すると共に、各下部保持片の両端に延設した接
着片をそれぞれ各側壁部の内面に接着し、各側壁部を上
方へ立ち上げることによって、下部保持片が上方へ折り
曲げられて立ち上がった状態に保持されるようにしたの
で、缶用包装体を組み立てることによって下部保持片を
立ち上がらせて、缶用包装体内に包装した缶が底壁部の
上から外方へ移動することを下部保持片で阻止すること
ができ、缶用包装体の開口から缶が脱落することを確実
に防止することができるものである。
【0042】また請求項6の発明は、請求項1乃至4の
いずれかにおいて、底壁部の幅方向の両側縁に下部保持
片を延設すると共に、各下部保持片の両端部に連結片を
延設し、各下部保持片の対向する連結片同士を底壁部の
上側で連結させることによって、下部保持片が上方へ折
り曲げられて立ち上がった状態に保持されるようにした
ので、連結片を連結することによって下部保持片を立ち
上がらせて、缶用包装体内に包装した缶が底壁部の上か
ら外方へ移動することを下部保持片で阻止することがで
き、缶用包装体の開口から缶が脱落することを確実に防
止することができるものである。
いずれかにおいて、底壁部の幅方向の両側縁に下部保持
片を延設すると共に、各下部保持片の両端部に連結片を
延設し、各下部保持片の対向する連結片同士を底壁部の
上側で連結させることによって、下部保持片が上方へ折
り曲げられて立ち上がった状態に保持されるようにした
ので、連結片を連結することによって下部保持片を立ち
上がらせて、缶用包装体内に包装した缶が底壁部の上か
ら外方へ移動することを下部保持片で阻止することがで
き、缶用包装体の開口から缶が脱落することを確実に防
止することができるものである。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】同上の実施の形態の板紙の平面図である。
【図3】同上の実施の形態の一部を示すものであり、
(a),(b)はそれぞれ断面図である。
(a),(b)はそれぞれ断面図である。
【図4】同上の実施の形態の一部を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は斜視図であ
る。
(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は斜視図であ
る。
【図5】同上の実施の形態の一部を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の他例を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】同上の実施の形態の板紙の平面図である。
【図8】同上の実施の形態の板紙の斜視図である。
【図9】同上の実施の形態の板紙の斜視図である。
【図10】同上の実施の形態の板紙の組み立て状態の斜
視図である。
視図である。
【図11】本発明の実施の形態の他例を示す斜視図であ
る。
る。
【図12】同上の実施の形態の板紙の平面図である。
【図13】同上の実施の形態の板紙の斜視図である。
【図14】従来例を示すものであり、(a),(b)は
それぞれ斜視図である。
それぞれ斜視図である。
1 缶
2 板紙
3 底壁部
4 側壁部
5 上壁部
6 上壁部
7 係合孔
8 係合孔
9 係合片
10 係合片
11 上部位置決め用開口部
12a,12b 折り目
13 下部位置決め用開口部
14 下部保持片
15 接着片
16 接着片
17 連結片
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3E060 AA03 AB02 BC04 CA01 CA20
CA23 CG10 CG12 DA09 DA11
DA21 DA25 DA30 EA06 EA13
3E067 AA22 AB26 AC03 AC12 BA20A
BB01A BC06A DA08 EA20
EB23 EC05 EE12 FA01 FC02
GD10
Claims (6)
- 【請求項1】 複数本纏めて配置された缶の集合体をそ
の底面から両側面及び上面に亘って1枚の板紙で囲んで
包装する缶用包装体において、板紙を、缶が載置される
底壁部と、底壁部の両側縁にそれぞれ延設され上方へ立
ち上げるように折り曲げられることによって缶の側面を
覆う一対の側壁部と、各側壁部の先端に延設され内側へ
水平に折り曲げられることによって上下に重なり合いな
がら缶の上面を覆う一対の上壁部とから形成し、各上壁
部にそれぞれ係合孔を設けると共に少なくとも上側に重
ねられる上壁部の係合孔内に舌片状の係合片を延設し、
係合孔同士を合致させた状態で一対の上壁部を上下に重
ねると共に上側の上壁部の係合片を下方へ折り曲げて下
側の上壁部の係合孔に差し込み係合して成ることを特徴
とする缶用包装体。 - 【請求項2】 係合孔を、片手の二本の指をそれぞれ差
し込むのに適した間隔で、各上壁部に一対づつ設けて成
ることを特徴とする請求項1に記載の缶用包装体。 - 【請求項3】 各側壁部の先部に、缶の上端部の周端縁
部が嵌り込む上部位置決め用開口部を設けて成ることを
特徴とする請求項1又は2に記載の缶用包装体。 - 【請求項4】 各側壁部の基部に、幅方向に二本の折り
目を設けると共にこの二本の折り目の間において缶の下
端部の周端縁部が嵌り込む下部位置決め用開口部を設け
て成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載の缶用包装体。 - 【請求項5】 底壁部の幅方向の両側縁に下部保持片を
延設すると共に、各下部保持片の両端に延設した接着片
をそれぞれ各側壁部の内面に接着し、各側壁部を上方へ
立ち上げることによって、下部保持片が上方へ折り曲げ
られて立ち上がった状態に保持されるようにして成るこ
とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の缶用
包装体。 - 【請求項6】 底壁部の幅方向の両側縁に下部保持片を
延設すると共に、各下部保持片の両端部に連結片を延設
し、各下部保持片の対向する連結片同士を底壁部の上側
で連結させることによって、下部保持片が上方へ折り曲
げられて立ち上がった状態に保持されるようにして成る
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の缶
用包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001401376A JP2003200967A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 缶用包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001401376A JP2003200967A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 缶用包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003200967A true JP2003200967A (ja) | 2003-07-15 |
Family
ID=27640129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001401376A Pending JP2003200967A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 缶用包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003200967A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014503425A (ja) * | 2010-10-18 | 2014-02-13 | グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド | ハンドルを有するカートン |
USD854412S1 (en) | 2018-02-22 | 2019-07-23 | Graphic Packaging International, Llc | Carrier |
USD867900S1 (en) | 2018-03-01 | 2019-11-26 | Graphic Packaging International, Llc | Carrier |
US10513367B2 (en) | 2016-02-12 | 2019-12-24 | Graphic Packaging International, Llc | Carton with handle |
US10513381B2 (en) | 2016-02-12 | 2019-12-24 | Graphic Packaging International, Llc | Carton with handle |
US11305924B2 (en) | 2018-01-23 | 2022-04-19 | Graphie Packaging International, LLC | Carrier with handle features |
-
2001
- 2001-12-28 JP JP2001401376A patent/JP2003200967A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014503425A (ja) * | 2010-10-18 | 2014-02-13 | グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド | ハンドルを有するカートン |
US9199774B2 (en) | 2010-10-18 | 2015-12-01 | Graphic Packaging International, Inc. | Carton with handle |
US10513367B2 (en) | 2016-02-12 | 2019-12-24 | Graphic Packaging International, Llc | Carton with handle |
US10513381B2 (en) | 2016-02-12 | 2019-12-24 | Graphic Packaging International, Llc | Carton with handle |
US11305924B2 (en) | 2018-01-23 | 2022-04-19 | Graphie Packaging International, LLC | Carrier with handle features |
US12006116B2 (en) | 2018-01-23 | 2024-06-11 | Graphic Packaging International, Llc | Carrier with handle features |
USD854412S1 (en) | 2018-02-22 | 2019-07-23 | Graphic Packaging International, Llc | Carrier |
USD861483S1 (en) | 2018-02-22 | 2019-10-01 | Graphic Packaging International, Llc | Carrier |
USD867900S1 (en) | 2018-03-01 | 2019-11-26 | Graphic Packaging International, Llc | Carrier |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040510 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040601 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041019 |