JP2003183396A - 球状シリコーン微粒子の製造方法 - Google Patents
球状シリコーン微粒子の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粒度分布の極めて狭い球状シリコーン微粒子
を得る。 【解決手段】 オルガノトリアルコキシシランを、10
μS/cm以下の電気伝導度の酸性水中で加水分解し
て、シラノール溶液を得、その溶液にアルカリ性水溶液
を添加、混合して30〜100μS/cm以下の電気伝
導度に調整し、静置状態で重縮合反応させる。アルカリ
性水溶液の添加より前に炭素数が4以上のアルコール
が、オルガノトリアルコキシシラン100重量部当たり
1〜80重量部添加されているようにし、かつ(B)工
程で、5〜20℃の温度を保ちながら微粒子の析出まで
の温度変化を±2℃以内に制御する。
を得る。 【解決手段】 オルガノトリアルコキシシランを、10
μS/cm以下の電気伝導度の酸性水中で加水分解し
て、シラノール溶液を得、その溶液にアルカリ性水溶液
を添加、混合して30〜100μS/cm以下の電気伝
導度に調整し、静置状態で重縮合反応させる。アルカリ
性水溶液の添加より前に炭素数が4以上のアルコール
が、オルガノトリアルコキシシラン100重量部当たり
1〜80重量部添加されているようにし、かつ(B)工
程で、5〜20℃の温度を保ちながら微粒子の析出まで
の温度変化を±2℃以内に制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球状シリコーン微
粒子の製造方法に係り、さらに詳しくは、粒度分布が非
常に狭く、粒径が極めて良く揃った球状ポリオルガノシ
ルセスキオキサン微粒子を製造する方法に関する。
粒子の製造方法に係り、さらに詳しくは、粒度分布が非
常に狭く、粒径が極めて良く揃った球状ポリオルガノシ
ルセスキオキサン微粒子を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、球状シリコーン微粒子の製造
方法として、例えば特開昭63−77940号公報に開
示された方法が知られている。
方法として、例えば特開昭63−77940号公報に開
示された方法が知られている。
【0003】この方法は、メチルトリアルコキシシラン
および/またはその部分加水縮合物、またはメチルトリ
アルコキシシランおよび/またはその部分加水縮合物と
有機溶剤との混合液を上層にし、アンモニアに代表され
るアルカリ成分と有機溶剤との混合液を下層にして、こ
れらの界面でメチルトリアルコキシシランおよび/また
はその部分加水縮合物を加水分解・縮合させることによ
り、粒子の形状がそれぞれ独立した真球状のポリメチル
シルセスキオキサン微粒子を得る方法である。
および/またはその部分加水縮合物、またはメチルトリ
アルコキシシランおよび/またはその部分加水縮合物と
有機溶剤との混合液を上層にし、アンモニアに代表され
るアルカリ成分と有機溶剤との混合液を下層にして、こ
れらの界面でメチルトリアルコキシシランおよび/また
はその部分加水縮合物を加水分解・縮合させることによ
り、粒子の形状がそれぞれ独立した真球状のポリメチル
シルセスキオキサン微粒子を得る方法である。
【0004】しかしこの方法では、メチルトリアルコキ
シシランおよび/またはその部分加水分解物を加水分解
・重縮合するための反応界面の維持が煩雑であり、装置
容積に対する生産効率が低いという問題があった。ま
た、界面上で全ての反応が完結するわけではなく、各溶
媒および/または各溶質中での効果が影響するため、得
られる微粒子の粒度分布が広くなる傾向がある。そのた
め、目的とする粒子径に対して粒度分布が狭く、粒径の
揃った微粒子が得られるような製造方法が望まれてい
た。
シシランおよび/またはその部分加水分解物を加水分解
・重縮合するための反応界面の維持が煩雑であり、装置
容積に対する生産効率が低いという問題があった。ま
た、界面上で全ての反応が完結するわけではなく、各溶
媒および/または各溶質中での効果が影響するため、得
られる微粒子の粒度分布が広くなる傾向がある。そのた
め、目的とする粒子径に対して粒度分布が狭く、粒径の
揃った微粒子が得られるような製造方法が望まれてい
た。
【0005】そして、前記したような2層界面を形成す
ることなく、均一溶液中で加水分解・縮合を行わせるこ
とで、粒度分布の狭いシリコーン微粒子を得る方法も知
られている。
ることなく、均一溶液中で加水分解・縮合を行わせるこ
とで、粒度分布の狭いシリコーン微粒子を得る方法も知
られている。
【0006】例えば、特開平6−248081号公報に
は、メチルトリアルコキシシランおよび/またはその部
分加水縮合物中に含まれる塩素原子量を極小とし、酸性
の条件下で加水分解を行い水との均一溶液を生成した後
に、アルカリを添加して加水分解・縮合を進行させシリ
コーン成分を析出させることで、粒度分布の狭い球状シ
リコーン微粒子を得る方法が開示されている。
は、メチルトリアルコキシシランおよび/またはその部
分加水縮合物中に含まれる塩素原子量を極小とし、酸性
の条件下で加水分解を行い水との均一溶液を生成した後
に、アルカリを添加して加水分解・縮合を進行させシリ
コーン成分を析出させることで、粒度分布の狭い球状シ
リコーン微粒子を得る方法が開示されている。
【0007】また、特開平6−263875号公報にお
いては、トリアルコキシシランの置換基がビニル基、フ
ェニル基といったメチル基以外のものについても検討が
行われており、第一の工程でオルガノトリアルコキシシ
ランを水中有機酸により部分加水分解し、次いでアルカ
リ性水溶液中で加水分解・縮合を行わせることで、所望
の置換基を有するシリコーン微粒子を得る方法が開示さ
れている。
いては、トリアルコキシシランの置換基がビニル基、フ
ェニル基といったメチル基以外のものについても検討が
行われており、第一の工程でオルガノトリアルコキシシ
ランを水中有機酸により部分加水分解し、次いでアルカ
リ性水溶液中で加水分解・縮合を行わせることで、所望
の置換基を有するシリコーン微粒子を得る方法が開示さ
れている。
【0008】さらに、特開2000−186148公報
においては、メチルトリアルコキシシランおよび/また
はその部分加水縮合物を酸性条件下で加水分解を行い、
水との均一溶液を生成した後に、アルカリ性水溶液を添
加し静置状態において加水分解・縮合を進行させ、球状
シリコーン微粒子を得る方法が開示されている。
においては、メチルトリアルコキシシランおよび/また
はその部分加水縮合物を酸性条件下で加水分解を行い、
水との均一溶液を生成した後に、アルカリ性水溶液を添
加し静置状態において加水分解・縮合を進行させ、球状
シリコーン微粒子を得る方法が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの均一
溶液からシリコーン成分を析出させる方法で、かなり粒
度分布の狭いシリコーン微粒子が得られるが、液晶表示
装置の光拡散機能付加材用としてなど、近年における用
途の拡大に対応して、より粒度分布が狭い微粒子の実現
が求められている。
溶液からシリコーン成分を析出させる方法で、かなり粒
度分布の狭いシリコーン微粒子が得られるが、液晶表示
装置の光拡散機能付加材用としてなど、近年における用
途の拡大に対応して、より粒度分布が狭い微粒子の実現
が求められている。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、例えば5〜10μmの範囲の平均粒子径を有
し、かつ極めて狭い粒度分布を有する球状シリコーン微
粒子を製造する方法を提供することを目的とする。
たもので、例えば5〜10μmの範囲の平均粒子径を有
し、かつ極めて狭い粒度分布を有する球状シリコーン微
粒子を製造する方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の球状シリコーン
微粒子の製造方法は、請求項1に記載するように、
(A)オルガノトリアルコキシシランを、10μS/c
m以下の電気伝導度に調整した酸性水中で加水分解し
て、オルガノシラントリオールおよび/またはその部分
縮合物(以下、単に、シラノール溶液という)を得る工
程と、(B)前記シラノール溶液に、アルカリ性水溶液
を添加、混合して30〜100μS/cm以下の電気伝
導度に調整し、この混合溶液を静置状態において、前記
オルガノシラントリオールおよび/またはその部分縮合
物を重縮合反応させ、球状シリコーン微粒子を形成する
工程とを備え、前記(B)の工程でのアルカリ性水溶液
の添加の前に、反応系に、反応に使用するオルガノトリ
アルコキシシラン100重量部あたり1〜80重量部の
炭素数が4以上の1価のアルコールが添加されており、
かつ前記(B)の工程で、5〜20℃の温度を保ちなが
ら前記オルガノシラントリオールおよび/またはその部
分縮合物を重縮合反応させるとともに、前記アルカリ性
水溶液の添加から前記球状シリコーン微粒子の析出まで
の前記混合溶液の温度変化を、±2℃以内に制御するこ
とを特徴とする。
微粒子の製造方法は、請求項1に記載するように、
(A)オルガノトリアルコキシシランを、10μS/c
m以下の電気伝導度に調整した酸性水中で加水分解し
て、オルガノシラントリオールおよび/またはその部分
縮合物(以下、単に、シラノール溶液という)を得る工
程と、(B)前記シラノール溶液に、アルカリ性水溶液
を添加、混合して30〜100μS/cm以下の電気伝
導度に調整し、この混合溶液を静置状態において、前記
オルガノシラントリオールおよび/またはその部分縮合
物を重縮合反応させ、球状シリコーン微粒子を形成する
工程とを備え、前記(B)の工程でのアルカリ性水溶液
の添加の前に、反応系に、反応に使用するオルガノトリ
アルコキシシラン100重量部あたり1〜80重量部の
炭素数が4以上の1価のアルコールが添加されており、
かつ前記(B)の工程で、5〜20℃の温度を保ちなが
ら前記オルガノシラントリオールおよび/またはその部
分縮合物を重縮合反応させるとともに、前記アルカリ性
水溶液の添加から前記球状シリコーン微粒子の析出まで
の前記混合溶液の温度変化を、±2℃以内に制御するこ
とを特徴とする。
【0012】この製造方法においては、例えば5〜10
μmの範囲の所望の平均粒子径を有し、かつ極めて狭い
粒度分布を有する、すなわち粒子径の標準偏差が極めて
小さい球状シリコーン微粒子を得ることができる。
μmの範囲の所望の平均粒子径を有し、かつ極めて狭い
粒度分布を有する、すなわち粒子径の標準偏差が極めて
小さい球状シリコーン微粒子を得ることができる。
【0013】なお、本発明において、酸やアルカリの濃
度単位に電気伝導度を用いたのは、酸やアルカリの使用
量が非常に小さく、重量単位では誤差が大きくなるため
である。
度単位に電気伝導度を用いたのは、酸やアルカリの使用
量が非常に小さく、重量単位では誤差が大きくなるため
である。
【0014】本発明の球状シリコーン微粒子の製造方法
における(A)の工程は、オルガノトリアルコキシシラ
ンを、水に酸性触媒を加えた酸性水中で加水分解して、
シラノール溶液を得る工程である。
における(A)の工程は、オルガノトリアルコキシシラ
ンを、水に酸性触媒を加えた酸性水中で加水分解して、
シラノール溶液を得る工程である。
【0015】本発明に使用されるオルガノトリアルコキ
シシランとしては、次の一般式(I)で示されるオルガ
ノトリアルコキシシランが例示される。 R1Si(OR2)3 ……………(I) (式中、R1は置換または非置換のアルキル基、アルケ
ニル基およびフェニル基からなる群から選ばれた1価の
基を表し、R2は同一または異なる置換もしくは非置換
のアルキル基を表す)
シシランとしては、次の一般式(I)で示されるオルガ
ノトリアルコキシシランが例示される。 R1Si(OR2)3 ……………(I) (式中、R1は置換または非置換のアルキル基、アルケ
ニル基およびフェニル基からなる群から選ばれた1価の
基を表し、R2は同一または異なる置換もしくは非置換
のアルキル基を表す)
【0016】このオルガノトリアルコキシシランは、酸
性水中で加水分解して、次の一般式(II)で表されるオ
ルガノシラントリオールおよび/またはその部分縮合物
となる。 R1Si(OH)3 ……………(II)
性水中で加水分解して、次の一般式(II)で表されるオ
ルガノシラントリオールおよび/またはその部分縮合物
となる。 R1Si(OH)3 ……………(II)
【0017】前記一般式(I)におけるR1としては、
メチル基が適している。R2としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基などのア
ルキル基;シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;
2−フェニルエチル基、2−フェニルプロピル基などの
アラルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル
基;フェニル基、トリル基などのアリール基;ビニルフ
ェニル基などのアルケニルアリール基、および2−メト
キシエチル基、2−エトキシエチル基、2−プロポキシ
エチル基、2−ブトキシエチル基のようなアルコキシ置
換アルキル基が例示される。これらの中でも、反応速度
や原料入手の容易さから、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基が望ましく、加水分解
で放出されるアルコールが最終的に得られる粒子径に影
響するおそれがあることから、その影響の最も少ないメ
チル基がさらに好ましい。
メチル基が適している。R2としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基などのア
ルキル基;シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;
2−フェニルエチル基、2−フェニルプロピル基などの
アラルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル
基;フェニル基、トリル基などのアリール基;ビニルフ
ェニル基などのアルケニルアリール基、および2−メト
キシエチル基、2−エトキシエチル基、2−プロポキシ
エチル基、2−ブトキシエチル基のようなアルコキシ置
換アルキル基が例示される。これらの中でも、反応速度
や原料入手の容易さから、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基が望ましく、加水分解
で放出されるアルコールが最終的に得られる粒子径に影
響するおそれがあることから、その影響の最も少ないメ
チル基がさらに好ましい。
【0018】好ましいメチルトリアルコキシシランとし
ては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、メチルトリ−n−プロポキシシラン、メチルト
リイソプロポキシシランおよびメチルトリス(2−メト
キシエトキシ)シランが例示され、1種または2種以上
混合したものが用いられる。
ては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、メチルトリ−n−プロポキシシラン、メチルト
リイソプロポキシシランおよびメチルトリス(2−メト
キシエトキシ)シランが例示され、1種または2種以上
混合したものが用いられる。
【0019】このようなオルガノトリアルコキシシラン
としては、例えば、公知の方法によりオルガノトリクロ
ロシランを適当なアルコールでアルコキシ化したものが
好適に使用される。
としては、例えば、公知の方法によりオルガノトリクロ
ロシランを適当なアルコールでアルコキシ化したものが
好適に使用される。
【0020】オルガノトリアルコキシシランの加水分解
は、水に酸性触媒を加えて酸性とした反応系で行われ
る。酸性触媒である酸としては、有機酸、無機酸のいず
れも使用することができる。
は、水に酸性触媒を加えて酸性とした反応系で行われ
る。酸性触媒である酸としては、有機酸、無機酸のいず
れも使用することができる。
【0021】有機酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、シュウ酸、クエン酸などが例示されるが、電気伝導
度の制御が容易であり、かつ生成したポリメチルシラン
トリオールの部分縮合反応の制御が容易であることか
ら、特に酢酸が好ましい。無機酸としては、塩酸、フッ
化水素酸などの水素酸や、硫酸、硝酸などのオキソ酸が
例示される。最終的に得られるポリメチルシルセスキオ
キサン微粒子の用途を制限するようなイオン性物質等の
不純物を残さないものであれば、どのような無機酸の使
用も可能であるが、入手が容易であることから、特に塩
酸が好ましい。
酸、シュウ酸、クエン酸などが例示されるが、電気伝導
度の制御が容易であり、かつ生成したポリメチルシラン
トリオールの部分縮合反応の制御が容易であることか
ら、特に酢酸が好ましい。無機酸としては、塩酸、フッ
化水素酸などの水素酸や、硫酸、硝酸などのオキソ酸が
例示される。最終的に得られるポリメチルシルセスキオ
キサン微粒子の用途を制限するようなイオン性物質等の
不純物を残さないものであれば、どのような無機酸の使
用も可能であるが、入手が容易であることから、特に塩
酸が好ましい。
【0022】なお、オルガノトリアルコキシシランに不
純物として微量含有される塩化水素や、メチルトリクロ
ロシランのようなオルガノクロロシラン類の存在は、加
水分解に使用する水の電気伝導度を変動させ、加水分解
反応に影響を与えて、最終的に得られるポリオルガノシ
ルセスキオキサン微粒子の平均粒子径、および標準偏差
の精密な制御という本発明の目的達成のための障害とな
るので、極力避けなければならない。
純物として微量含有される塩化水素や、メチルトリクロ
ロシランのようなオルガノクロロシラン類の存在は、加
水分解に使用する水の電気伝導度を変動させ、加水分解
反応に影響を与えて、最終的に得られるポリオルガノシ
ルセスキオキサン微粒子の平均粒子径、および標準偏差
の精密な制御という本発明の目的達成のための障害とな
るので、極力避けなければならない。
【0023】加水分解に使用する水としては、電気伝導
度が1.2μS/cm未満のイオン交換水または蒸留水
が適している。酸の使用量は、使用する水の量により異
なるため、酸を水に溶かした酸水溶液の電気伝導度によ
り管理することが望ましい。
度が1.2μS/cm未満のイオン交換水または蒸留水
が適している。酸の使用量は、使用する水の量により異
なるため、酸を水に溶かした酸水溶液の電気伝導度によ
り管理することが望ましい。
【0024】本発明における加水分解に用いる酸水溶液
の電気伝導度は、2〜10μS/cmの範囲とすること
が好ましい。より好ましい範囲は3〜5μS/cmであ
る。酸水溶液の電気伝導度が2μS/cm未満の場合に
は、十分な加水分解の進行が得られず、最終的に得られ
る粒子の平均粒子径および粒度分布の再現性が乏しくな
る。また、電気伝導度が10μS/cmを超える場合に
は、粒度分布が十分に狭いポリアルキルシルセスキオキ
サン微粒子を得ることが困難になる。
の電気伝導度は、2〜10μS/cmの範囲とすること
が好ましい。より好ましい範囲は3〜5μS/cmであ
る。酸水溶液の電気伝導度が2μS/cm未満の場合に
は、十分な加水分解の進行が得られず、最終的に得られ
る粒子の平均粒子径および粒度分布の再現性が乏しくな
る。また、電気伝導度が10μS/cmを超える場合に
は、粒度分布が十分に狭いポリアルキルシルセスキオキ
サン微粒子を得ることが困難になる。
【0025】加水分解反応に用いる水の量は、オルガノ
トリアルコキシシラン1モルに対して2〜70モルの範
囲にあることが好ましい。水の量が2モル未満の場合に
は、加水分解が十分に進行せず、70モルを超える場合
には、最終的に得られるポリメチルシルセスキオキサン
微粒子の収量が低下して生産効率が低下する。
トリアルコキシシラン1モルに対して2〜70モルの範
囲にあることが好ましい。水の量が2モル未満の場合に
は、加水分解が十分に進行せず、70モルを超える場合
には、最終的に得られるポリメチルシルセスキオキサン
微粒子の収量が低下して生産効率が低下する。
【0026】得られるポリアルキルシルセスキオキサン
微粒子の平均粒子径は、加水分解時に使用する水の量
や、後述する炭素数4以上のアルコールの種類やその添
加量により制御することができる。
微粒子の平均粒子径は、加水分解時に使用する水の量
や、後述する炭素数4以上のアルコールの種類やその添
加量により制御することができる。
【0027】加水分解反応の温度は特に制限されない
が、オルガノシラントリオールおよび/またはその部分
縮合物を収率良く生成し、なおかつ平均粒子径および粒
子径分布の標準偏差を精度良く制御するには、10〜6
0℃の温度に1〜18時間保持した状態で反応を行うこ
とが好ましい。
が、オルガノシラントリオールおよび/またはその部分
縮合物を収率良く生成し、なおかつ平均粒子径および粒
子径分布の標準偏差を精度良く制御するには、10〜6
0℃の温度に1〜18時間保持した状態で反応を行うこ
とが好ましい。
【0028】このようにして、(A)の工程で用いられ
たオルガノトリアルコキシシランの加水分解によって、
オルガノシラントリオールおよび/またはその部分縮合
物が、加水分解に消費された以外の過剰の水と、反応に
よって生成したアルコールとの混合液に溶解した溶液の
形で得られる。また、後述するように、水に対して一定
の溶解度を有する炭素数が4以上の1価のアルコール
を、(A)工程で反応系に添加・混合しておく場合に
は、溶液中にこのアルコールも存在することになる。
たオルガノトリアルコキシシランの加水分解によって、
オルガノシラントリオールおよび/またはその部分縮合
物が、加水分解に消費された以外の過剰の水と、反応に
よって生成したアルコールとの混合液に溶解した溶液の
形で得られる。また、後述するように、水に対して一定
の溶解度を有する炭素数が4以上の1価のアルコール
を、(A)工程で反応系に添加・混合しておく場合に
は、溶液中にこのアルコールも存在することになる。
【0029】本発明における(B)の工程は、(A)の
工程を終えたオルガノシラノール溶液に、アルカリ性水
溶液を速やかに添加し、均一に混合された反応系を、さ
らに速やかに静置状態に置くことによって行われる。そ
して、本発明では、アルカリ性水溶液の添加が、反応系
に炭素数が4以上の1価のアルコールが添加・含有され
た状態で行われる。前記1価アルコールの添加は、
(B)の工程でのアルカリ性水溶液の添加の前の任意の
段階で行うことが可能であるが、特に(A)の工程でオ
ルガノトリアルコキシシランを加えて加水分解する前の
状態で既に添加しておくことが好ましい。
工程を終えたオルガノシラノール溶液に、アルカリ性水
溶液を速やかに添加し、均一に混合された反応系を、さ
らに速やかに静置状態に置くことによって行われる。そ
して、本発明では、アルカリ性水溶液の添加が、反応系
に炭素数が4以上の1価のアルコールが添加・含有され
た状態で行われる。前記1価アルコールの添加は、
(B)の工程でのアルカリ性水溶液の添加の前の任意の
段階で行うことが可能であるが、特に(A)の工程でオ
ルガノトリアルコキシシランを加えて加水分解する前の
状態で既に添加しておくことが好ましい。
【0030】本発明に使用する炭素数が4以上のアルコ
ールは、1分子中にアルコール性の水酸基を1個有する
1価のアルコールであり、水に対する溶解度が所定の範
囲内にあることを特徴とする。すなわち、水に対する溶
解度が、20℃において0.2〜25重量%の範囲にあ
るものが使用される。1級(第1)、2級(第2)ある
いは3級(第3)のいずれのアルコールでも良く、また
炭素骨格は直鎖状、分岐状、環状およびこれらの組み合
わせでも良い。
ールは、1分子中にアルコール性の水酸基を1個有する
1価のアルコールであり、水に対する溶解度が所定の範
囲内にあることを特徴とする。すなわち、水に対する溶
解度が、20℃において0.2〜25重量%の範囲にあ
るものが使用される。1級(第1)、2級(第2)ある
いは3級(第3)のいずれのアルコールでも良く、また
炭素骨格は直鎖状、分岐状、環状およびこれらの組み合
わせでも良い。
【0031】使用し得るアルコールとして、1−ブタノ
ール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、1−オク
タノール、1−デカノール、2−エチルヘキサノール等
の1価のアルキルアルコール、2−ブタノール、2−ペ
ンタノール等の2級のアルキルアルコール(第2アルコ
ール)、1,1-ジメチルエタノール等の3級のアルキ
ルアルコール(第3アルコール)、シクロペンタノー
ル、シクロヘキサノール、シクロへプタノールなどの環
状アルコール、シクロヘキシルメタノールなどの環状置
換アルコール、2−フェニルエタノールなどのアリール
置換アルキルアルコールなどが挙げられる。特に、1−
ヘキサノールを使用した場合には、約8μmと、適用分
野が広く好ましい平均粒径を有し、粒度分布が極めて狭
い真球状のシリコーン微粒子が得られる。
ール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、1−オク
タノール、1−デカノール、2−エチルヘキサノール等
の1価のアルキルアルコール、2−ブタノール、2−ペ
ンタノール等の2級のアルキルアルコール(第2アルコ
ール)、1,1-ジメチルエタノール等の3級のアルキ
ルアルコール(第3アルコール)、シクロペンタノー
ル、シクロヘキサノール、シクロへプタノールなどの環
状アルコール、シクロヘキシルメタノールなどの環状置
換アルコール、2−フェニルエタノールなどのアリール
置換アルキルアルコールなどが挙げられる。特に、1−
ヘキサノールを使用した場合には、約8μmと、適用分
野が広く好ましい平均粒径を有し、粒度分布が極めて狭
い真球状のシリコーン微粒子が得られる。
【0032】炭素数が4以上の1価アルコールを反応系
に添加することによる作用・効果は、以下に示すように
考えられる。すなわち、前記アルコールは水に対して一
定の溶解度を有するので、このアルコールが添加・含有
されたオルガノシラノール溶液に、アルカリ性水溶液を
添加、混合した後、反応系を静置状態に置き、さらに後
述するように反応系(混合溶液)の温度を制御すること
により、シリコーン微粒子が析出する雰囲気(溶液状
態)が、所定の粒径の微粒子の析出にとって最適な条件
にコントロールされ、同じ過飽和条件を保ったまま粒子
の析出を促すことができる。その結果、極めて粒径の揃
った粒子が得られる。
に添加することによる作用・効果は、以下に示すように
考えられる。すなわち、前記アルコールは水に対して一
定の溶解度を有するので、このアルコールが添加・含有
されたオルガノシラノール溶液に、アルカリ性水溶液を
添加、混合した後、反応系を静置状態に置き、さらに後
述するように反応系(混合溶液)の温度を制御すること
により、シリコーン微粒子が析出する雰囲気(溶液状
態)が、所定の粒径の微粒子の析出にとって最適な条件
にコントロールされ、同じ過飽和条件を保ったまま粒子
の析出を促すことができる。その結果、極めて粒径の揃
った粒子が得られる。
【0033】なお、炭素数が3以下の1価のアルコール
は、水に易溶性(溶解度が∞)であるため、前記した作
用・効果を得ることができない。また、炭素数が4以上
の1価のアルコールの使用においても、このアルコール
を、(B)工程でのアルカリ性水溶液の添加と同時に、
すなわち粒子析出の直前に加えた場合には、アルコール
の水に対する溶解性がそれほど高くないため、シラノー
ルの溶存状態を変化させることが少なく、したがって粒
子形成に十分に影響を与えることができない。
は、水に易溶性(溶解度が∞)であるため、前記した作
用・効果を得ることができない。また、炭素数が4以上
の1価のアルコールの使用においても、このアルコール
を、(B)工程でのアルカリ性水溶液の添加と同時に、
すなわち粒子析出の直前に加えた場合には、アルコール
の水に対する溶解性がそれほど高くないため、シラノー
ルの溶存状態を変化させることが少なく、したがって粒
子形成に十分に影響を与えることができない。
【0034】シラノール溶液に添加される炭素数が4以
上の1価アルコールの量は、使用したオルガノトリアル
コキシシラン100重量部あたり1〜80重量部、好ま
しくは2〜20重量部とする。なお、このアルコールの
量には、オルガノトリアルコキシシランの加水分解によ
り副成したアルコール類の量は含まれていない。
上の1価アルコールの量は、使用したオルガノトリアル
コキシシラン100重量部あたり1〜80重量部、好ま
しくは2〜20重量部とする。なお、このアルコールの
量には、オルガノトリアルコキシシランの加水分解によ
り副成したアルコール類の量は含まれていない。
【0035】本発明の製造方法の(B)の工程は、
(A)の工程で得られたシラノール溶液から、重縮合反
応により、球状ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子
を得る工程である。
(A)の工程で得られたシラノール溶液から、重縮合反
応により、球状ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子
を得る工程である。
【0036】(B)の工程に用いられるアルカリ性水溶
液は、塩基性を示す水溶液であればよい。このアルカリ
性水溶液は、(A)の工程で用いられた酸の中和剤とし
て作用するとともに、オルガノシラントリオールおよび
/またはその部分縮合物の重縮合反応の触媒としても作
用する。
液は、塩基性を示す水溶液であればよい。このアルカリ
性水溶液は、(A)の工程で用いられた酸の中和剤とし
て作用するとともに、オルガノシラントリオールおよび
/またはその部分縮合物の重縮合反応の触媒としても作
用する。
【0037】このようなアルカリ性水溶液に用いるアル
カリ性物質としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;ア
ンモニア;およびモノメチルアミン、ジメチルアミンの
ような有機アミン類を例示することができる。これらの
中でも、得られる球状ポリオルガノシルセスキオキサン
微粒子の用途を制限するような微量の不純物を残さない
ことから、アンモニアおよび有機アミン類が好ましく、
除去が容易なことからアンモニアが特に好ましい。
カリ性物質としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;ア
ンモニア;およびモノメチルアミン、ジメチルアミンの
ような有機アミン類を例示することができる。これらの
中でも、得られる球状ポリオルガノシルセスキオキサン
微粒子の用途を制限するような微量の不純物を残さない
ことから、アンモニアおよび有機アミン類が好ましく、
除去が容易なことからアンモニアが特に好ましい。
【0038】アルカリ性水溶液の使用量は、酸を中和す
るとともに、重縮合反応の触媒として有効に作用する量
であり、また速やかに添加、混合され、均一に混合され
た反応系を、ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子の
生成・析出の前に速やかに静置状態に置くことが可能な
時間を維持できる量である。
るとともに、重縮合反応の触媒として有効に作用する量
であり、また速やかに添加、混合され、均一に混合され
た反応系を、ポリオルガノシルセスキオキサン微粒子の
生成・析出の前に速やかに静置状態に置くことが可能な
時間を維持できる量である。
【0039】すなわち、中和に必要な量を超えることを
前提として、例えば、濃度0.1〜0.5%のアンモニ
ア水溶液を、(A)の工程で得られたシラノール溶液1
00重量部に対して、0.5〜5重量部添加する。そし
て、混合溶液の電気伝導度を、30〜100μS/cm
より好ましくは35〜80μS/cmの範囲に調整す
る。アルカリ性水溶液添加後の電気伝導度が30μS/
cm未満の場合には、所望の反応が進行せず、少量のゲ
ル状物が生成する。また、電気伝導度が100μS/c
mを超える場合には、得られる粒子の平均粒子径が小さ
くなり過ぎるばかりでなく、粒度分布も広くなり好まし
くない。
前提として、例えば、濃度0.1〜0.5%のアンモニ
ア水溶液を、(A)の工程で得られたシラノール溶液1
00重量部に対して、0.5〜5重量部添加する。そし
て、混合溶液の電気伝導度を、30〜100μS/cm
より好ましくは35〜80μS/cmの範囲に調整す
る。アルカリ性水溶液添加後の電気伝導度が30μS/
cm未満の場合には、所望の反応が進行せず、少量のゲ
ル状物が生成する。また、電気伝導度が100μS/c
mを超える場合には、得られる粒子の平均粒子径が小さ
くなり過ぎるばかりでなく、粒度分布も広くなり好まし
くない。
【0040】(B)の工程において理論的に得られる樹
脂(ポリオルガノシルセスキオキサン)の濃度は20重
量%以下が好ましく、より好ましくは15重量%以下で
ある。
脂(ポリオルガノシルセスキオキサン)の濃度は20重
量%以下が好ましく、より好ましくは15重量%以下で
ある。
【0041】(B)の工程においては、シラノール溶液
を反応容器に仕込み、該シラノール溶液中に、上記のア
ルカリ性溶液を添加して、撹拌などの任意の手段により
速やかに均一に混合した後、系を静置して重縮合を完結
させる。アルカリ性溶液の添加方法は、最小限の混合時
間内に有効に添加できる方法であれば特に限定されず、
シラノール溶液の上から添加しても、ノズルなどを介し
てシラノール溶液中に送入してもよい。混合時間は、ア
ルカリ触媒を反応系に溶解させるのに必要な、適切には
最小限の時間であり、例えば5〜40℃好ましくは5〜
20℃において、添加時間を含めて0.5〜10分、好
ましくは0.5〜5分かけて行う。
を反応容器に仕込み、該シラノール溶液中に、上記のア
ルカリ性溶液を添加して、撹拌などの任意の手段により
速やかに均一に混合した後、系を静置して重縮合を完結
させる。アルカリ性溶液の添加方法は、最小限の混合時
間内に有効に添加できる方法であれば特に限定されず、
シラノール溶液の上から添加しても、ノズルなどを介し
てシラノール溶液中に送入してもよい。混合時間は、ア
ルカリ触媒を反応系に溶解させるのに必要な、適切には
最小限の時間であり、例えば5〜40℃好ましくは5〜
20℃において、添加時間を含めて0.5〜10分、好
ましくは0.5〜5分かけて行う。
【0042】反応系を静置することにより、好ましい平
均粒子径を実現することができるうえに、目的とする粒
子径から大きくかけ離れた粒子径のものが混じらず、粒
度の揃った粒子を得ることができる。また、時間と装置
容積に対する効率に優れた製造が可能になるので、2〜
24時間、好ましくは4〜18時間静置を行う。
均粒子径を実現することができるうえに、目的とする粒
子径から大きくかけ離れた粒子径のものが混じらず、粒
度の揃った粒子を得ることができる。また、時間と装置
容積に対する効率に優れた製造が可能になるので、2〜
24時間、好ましくは4〜18時間静置を行う。
【0043】そして、(B)工程全体を通して反応系を
5〜20℃の温度を保ちながら、オルガノシラントリオ
ールおよび/またはその部分縮合物を重縮合反応させ
る。また、アルカリ性水溶液の添加から微粒子が析出し
終わるまでの混合溶液の温度変化を、±2℃以内にコン
トロールすることが望ましい。
5〜20℃の温度を保ちながら、オルガノシラントリオ
ールおよび/またはその部分縮合物を重縮合反応させ
る。また、アルカリ性水溶液の添加から微粒子が析出し
終わるまでの混合溶液の温度変化を、±2℃以内にコン
トロールすることが望ましい。
【0044】反応系の温度が5℃未満では、反応時間が
長くなり過ぎて製造の効率が悪くなるばかりでなく、そ
の間の温度制御が困難である。また、反応温度が20℃
を超えると、所望の狭い粒度分布を有する微粒子が得ら
れない。さらに、微粒子が析出し終わるまでの混合溶液
の温度変化が±2℃よりも大きい場合にも、粒度分布が
十分に狭い微粒子を得ることができない。
長くなり過ぎて製造の効率が悪くなるばかりでなく、そ
の間の温度制御が困難である。また、反応温度が20℃
を超えると、所望の狭い粒度分布を有する微粒子が得ら
れない。さらに、微粒子が析出し終わるまでの混合溶液
の温度変化が±2℃よりも大きい場合にも、粒度分布が
十分に狭い微粒子を得ることができない。
【0045】(B)の工程の重縮合反応により、球状ポ
リオルガノシルセスキオキサン微粒子を、水/アルコー
ル混合液中にディスバージョンまたはゾルとして得るこ
とができる。
リオルガノシルセスキオキサン微粒子を、水/アルコー
ル混合液中にディスバージョンまたはゾルとして得るこ
とができる。
【0046】本発明によって得られる球状シリコーン微
粒子は、平均粒子径が5〜10μmで、極めて粒度分布
の狭い真球状のポリオルガノシルセスキオキサン微粒子
である。得られる微粒子の標準偏差は、平均粒子径が約
5μmのもので0.25μm以下、平均粒子径が約10
μmのもので0.5μm程度になる。この球状シリコー
ン微粒子は、ディスバージョンまたはゾルの形のまま用
いることができ、また、必要に応じて、さらにろ過、乾
燥、解砕などの適当な処理を施して、微粉体として回収
することもできる。
粒子は、平均粒子径が5〜10μmで、極めて粒度分布
の狭い真球状のポリオルガノシルセスキオキサン微粒子
である。得られる微粒子の標準偏差は、平均粒子径が約
5μmのもので0.25μm以下、平均粒子径が約10
μmのもので0.5μm程度になる。この球状シリコー
ン微粒子は、ディスバージョンまたはゾルの形のまま用
いることができ、また、必要に応じて、さらにろ過、乾
燥、解砕などの適当な処理を施して、微粉体として回収
することもできる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、実施例および比較例によっ
て、本発明をさらに詳しく説明する。これらの例におい
て、部は重量部を表す。本発明は、これらの実施例によ
り限定されるものではない。
て、本発明をさらに詳しく説明する。これらの例におい
て、部は重量部を表す。本発明は、これらの実施例によ
り限定されるものではない。
【0048】なお、平均粒子径に対する標準偏差の割合
(標準偏差÷平均粒子径×100)を変動係数とする。
粒子径分布のばらつきの程度を表わす指標として、標準
偏差並びに変動係数の値を用いた。
(標準偏差÷平均粒子径×100)を変動係数とする。
粒子径分布のばらつきの程度を表わす指標として、標準
偏差並びに変動係数の値を用いた。
【0049】実施例1
[(A)工程]温度計、還流器および撹拌器を備えた反
応容器に、電気伝導率計(東亜電波工業(株)製 CM
‐14P)を用いて測定した電気伝導度が1.0μS/
cmの蒸留水360部を仕込み、希塩酸を添加して溶液
の電気伝導度を5.0μS/cmとした。
応容器に、電気伝導率計(東亜電波工業(株)製 CM
‐14P)を用いて測定した電気伝導度が1.0μS/
cmの蒸留水360部を仕込み、希塩酸を添加して溶液
の電気伝導度を5.0μS/cmとした。
【0050】次いで、この溶液に1−ヘキサノール3.
6部を入れ、撹拌しながらさらにメチルトリメトキシシ
ラン60部を加え、室温下200rpmの回転速度で撹
拌を行った。加水分解が進行し、反応初期に23℃だっ
た液温が10分後には34℃まで上昇し、透明溶液とな
った。室温下で撹拌をさらに5時間続けた。
6部を入れ、撹拌しながらさらにメチルトリメトキシシ
ラン60部を加え、室温下200rpmの回転速度で撹
拌を行った。加水分解が進行し、反応初期に23℃だっ
た液温が10分後には34℃まで上昇し、透明溶液とな
った。室温下で撹拌をさらに5時間続けた。
【0051】[(B)工程](A)の工程で得られた混
合溶液の液温を15℃まで冷却し、撹拌しながらこれに
0.38%アンモニア水溶液6.0部を添加し、1分間
撹拌を行った。次いで、撹拌を停止し、液温を16±2
℃に保ったまま1晩静置し、加水分解・縮合反応を完了
させた。次いで、この溶液を200メッシュの金網フィ
ルターに通してゲル状物を除いてから、水/エタノール
混合溶液により洗浄した。これを150℃で一晩乾燥さ
せ、白色の乾燥粒子42部を得た。
合溶液の液温を15℃まで冷却し、撹拌しながらこれに
0.38%アンモニア水溶液6.0部を添加し、1分間
撹拌を行った。次いで、撹拌を停止し、液温を16±2
℃に保ったまま1晩静置し、加水分解・縮合反応を完了
させた。次いで、この溶液を200メッシュの金網フィ
ルターに通してゲル状物を除いてから、水/エタノール
混合溶液により洗浄した。これを150℃で一晩乾燥さ
せ、白色の乾燥粒子42部を得た。
【0052】得られた粒子の平均粒子径(ベックマン・
コールター(株)社製、レーザー散乱式粒度分布測定装
置LS230による測定)は8.0μm、粒子径の標準
偏差は約0.35μm、変動係数は4.4%であった。
そして、粒子数の90%が8.0μm±0.4μmの範
囲に分布するという極めてシャープな粒度分布を有して
いた。さらに、電子顕微鏡で観察したところ、粒子は真
球状で粒子径の最小値が7.5μm、最大値が8.4μ
mであった。
コールター(株)社製、レーザー散乱式粒度分布測定装
置LS230による測定)は8.0μm、粒子径の標準
偏差は約0.35μm、変動係数は4.4%であった。
そして、粒子数の90%が8.0μm±0.4μmの範
囲に分布するという極めてシャープな粒度分布を有して
いた。さらに、電子顕微鏡で観察したところ、粒子は真
球状で粒子径の最小値が7.5μm、最大値が8.4μ
mであった。
【0053】さらに、この粉末を磁性るつぼに入れ、空
気中で900℃に加熱して熱分解させたところ、残量は
89.0%であった。これはポリメチルシルセスキオキ
サンが酸化熱分解して二酸化ケイ素になる理論量の8
9.6%に近い値である。また、この熱分解物をX線分
析した結果、非晶質シリカであることが確認された。
気中で900℃に加熱して熱分解させたところ、残量は
89.0%であった。これはポリメチルシルセスキオキ
サンが酸化熱分解して二酸化ケイ素になる理論量の8
9.6%に近い値である。また、この熱分解物をX線分
析した結果、非晶質シリカであることが確認された。
【0054】実施例2
[(A)工程]温度計、還流器および撹拌器を備えた反
応容器に、電気伝導度が0.9μS/cmの蒸留水36
0部を仕込み、希塩酸を添加して溶液の電気伝導度を
4.4μS/cmに調製した。
応容器に、電気伝導度が0.9μS/cmの蒸留水36
0部を仕込み、希塩酸を添加して溶液の電気伝導度を
4.4μS/cmに調製した。
【0055】次いで、この溶液に2−エチルヘキサノー
ル2.5部を入れ、撹拌しながらさらにメチルトリメト
キシシラン60部を加え、室温下200rpmの回転速
度で撹拌を行った。加水分解が進行し、反応初期に23
℃だった液温が10分後には35℃まで上昇し、透明溶
液となった。室温下で撹拌をさらに5時間続けた。
ル2.5部を入れ、撹拌しながらさらにメチルトリメト
キシシラン60部を加え、室温下200rpmの回転速
度で撹拌を行った。加水分解が進行し、反応初期に23
℃だった液温が10分後には35℃まで上昇し、透明溶
液となった。室温下で撹拌をさらに5時間続けた。
【0056】[(B)工程](A)の工程で得られた混
合溶液の液温を14℃まで冷却し、撹拌しながらこれに
0.38%アンモニア水溶液6.0部を添加し、1分間
撹拌を行った。次いで、撹拌を停止し、液温を15±2
℃に保ったまま1晩静置し、加水分解・縮合反応を完了
させた。次いで、この溶液を200メッシュの金網フィ
ルターに通してゲル状物を除いてから、水/エタノール
混合溶液により洗浄した。これを150℃で一晩乾燥さ
せ、白色の乾燥粒子43部を得た。
合溶液の液温を14℃まで冷却し、撹拌しながらこれに
0.38%アンモニア水溶液6.0部を添加し、1分間
撹拌を行った。次いで、撹拌を停止し、液温を15±2
℃に保ったまま1晩静置し、加水分解・縮合反応を完了
させた。次いで、この溶液を200メッシュの金網フィ
ルターに通してゲル状物を除いてから、水/エタノール
混合溶液により洗浄した。これを150℃で一晩乾燥さ
せ、白色の乾燥粒子43部を得た。
【0057】得られた粒子の平均粒子径は7.2μm、
粒子径の標準偏差は0.35μm、変動係数は4.7%
であった。そして、粒子数の90%が7.2μm±0.
4μmの範囲に分布するという極めてシャープな粒度分
布を有していた。さらに、また、電子顕微鏡で観察した
ところ、粒子は真球状で粒子径の最小値が7.0μm、
最大値7.8μmであった。
粒子径の標準偏差は0.35μm、変動係数は4.7%
であった。そして、粒子数の90%が7.2μm±0.
4μmの範囲に分布するという極めてシャープな粒度分
布を有していた。さらに、また、電子顕微鏡で観察した
ところ、粒子は真球状で粒子径の最小値が7.0μm、
最大値7.8μmであった。
【0058】比較例1
[(A)工程]温度計、還流器および撹拌器を備えた反
応容器に、電気伝導度が1.0μS/cmの蒸留水36
0部を仕込み、希塩酸を添加して溶液の電気伝導度を
4.5μS/cmとした。
応容器に、電気伝導度が1.0μS/cmの蒸留水36
0部を仕込み、希塩酸を添加して溶液の電気伝導度を
4.5μS/cmとした。
【0059】次いで、この溶液に撹拌しながらメチルト
リメトキシシラン60部を加え、室温下200rpmの
回転速度で撹拌を行った。加水分解が進行し、反応初期
に23℃だった液温が10分後には35℃まで上昇し、
透明溶液となった。室温下で撹拌をさらに5時間続け
た。
リメトキシシラン60部を加え、室温下200rpmの
回転速度で撹拌を行った。加水分解が進行し、反応初期
に23℃だった液温が10分後には35℃まで上昇し、
透明溶液となった。室温下で撹拌をさらに5時間続け
た。
【0060】[(B)工程](A)の工程で得られた混
合溶液の液温を15℃まで冷却し、撹拌しながらこれに
0.38%アンモニア水溶液6.0部を添加し、1分間
撹拌を行った。次いで、撹拌を停止し、液温を16±2
℃に保ったまま1晩静置し、加水分解・縮合反応を完了
させた。次いで、この溶液を200メッシュの金網フィ
ルターに通してゲル状物を除いてから、水/エタノール
混合溶液により洗浄した。これを150℃で一晩乾燥さ
せ、白色の乾燥粒子43部を得た。
合溶液の液温を15℃まで冷却し、撹拌しながらこれに
0.38%アンモニア水溶液6.0部を添加し、1分間
撹拌を行った。次いで、撹拌を停止し、液温を16±2
℃に保ったまま1晩静置し、加水分解・縮合反応を完了
させた。次いで、この溶液を200メッシュの金網フィ
ルターに通してゲル状物を除いてから、水/エタノール
混合溶液により洗浄した。これを150℃で一晩乾燥さ
せ、白色の乾燥粒子43部を得た。
【0061】得られた粒子の平均粒子径は4.5μm、
粒子径の標準偏差は0.32μm、変動係数は7.1%
であった。また、電子顕微鏡で観察したところ、粒子は
真球状で粒子径の最小値が3.9μm、最大値が4.9
μmであった。そして、この粒子は実施例1,2で得ら
れた粒子に比べて粒度分布が広く、4.5μm±0.3
μmの範囲に分布する粒子数の割合は70%に留まって
いた。
粒子径の標準偏差は0.32μm、変動係数は7.1%
であった。また、電子顕微鏡で観察したところ、粒子は
真球状で粒子径の最小値が3.9μm、最大値が4.9
μmであった。そして、この粒子は実施例1,2で得ら
れた粒子に比べて粒度分布が広く、4.5μm±0.3
μmの範囲に分布する粒子数の割合は70%に留まって
いた。
【0062】比較例2
[(A)工程]温度計、還流器および撹拌器を備えた反
応容器に、電気伝導度が1.2μS/cmの蒸留水36
0部を仕込み、希塩酸を添加して溶液の電気伝導度を
5.0μS/cmとした。
応容器に、電気伝導度が1.2μS/cmの蒸留水36
0部を仕込み、希塩酸を添加して溶液の電気伝導度を
5.0μS/cmとした。
【0063】次いで、この溶液に1−ヘキサノール3.
6部を入れ、撹拌しながらさらにメチルトリメトキシシ
ラン60部を加え、室温下200rpmの回転速度で撹
拌を行った。加水分解が進行し、反応初期に22℃だっ
た液温が10分後には34℃まで上昇し、透明溶液とな
った。室温下で撹拌をさらに5時間続けた。
6部を入れ、撹拌しながらさらにメチルトリメトキシシ
ラン60部を加え、室温下200rpmの回転速度で撹
拌を行った。加水分解が進行し、反応初期に22℃だっ
た液温が10分後には34℃まで上昇し、透明溶液とな
った。室温下で撹拌をさらに5時間続けた。
【0064】[(B)工程](A)の工程で得られた混
合溶液の液温を15℃まで冷却し、撹拌しながらこれに
0.38%アンモニア水溶液6.0部を添加し、1分間
撹拌を行った。次いで、撹拌を停止して1晩静置し、加
水分解・縮合反応を完了させた。このとき、液温は17
±4℃の範囲で変動した。次いで、この溶液を200メ
ッシュの金網フィルターに通してゲル状物を除いてか
ら、水/エタノール混合溶液により洗浄した。これを1
50℃で一晩乾燥させ、白色の乾燥粒子41部を得た。
合溶液の液温を15℃まで冷却し、撹拌しながらこれに
0.38%アンモニア水溶液6.0部を添加し、1分間
撹拌を行った。次いで、撹拌を停止して1晩静置し、加
水分解・縮合反応を完了させた。このとき、液温は17
±4℃の範囲で変動した。次いで、この溶液を200メ
ッシュの金網フィルターに通してゲル状物を除いてか
ら、水/エタノール混合溶液により洗浄した。これを1
50℃で一晩乾燥させ、白色の乾燥粒子41部を得た。
【0065】得られた粒子の平均粒子径は7.6μm、
粒子径の標準偏差は0.84μm、変動係数は11.0
%であった。また、電子顕微鏡で観察したところ、粒子
は真球状で粒子径の最小値が6.0μm、最大値が7.
9μmであった。そして、この粒子は実施例1,2で得
られた粒子に比べて粒度分布が広く、7.6μm±0.
4μmの範囲に分布する粒子数の割合は60%に留まっ
ていた。以上の結果から、実施例によれば、平均粒子径
が5〜10μmで、変動係数が5%以下と粒子径のばら
つきが極めて小さい球状シリコーン微粒子が得られるこ
とがわかる。
粒子径の標準偏差は0.84μm、変動係数は11.0
%であった。また、電子顕微鏡で観察したところ、粒子
は真球状で粒子径の最小値が6.0μm、最大値が7.
9μmであった。そして、この粒子は実施例1,2で得
られた粒子に比べて粒度分布が広く、7.6μm±0.
4μmの範囲に分布する粒子数の割合は60%に留まっ
ていた。以上の結果から、実施例によれば、平均粒子径
が5〜10μmで、変動係数が5%以下と粒子径のばら
つきが極めて小さい球状シリコーン微粒子が得られるこ
とがわかる。
【0066】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、平均粒子径
が5〜10μmと中程度で極めて狭い粒度分布を有する
球状シリコーン微粒子を得ることができる。
が5〜10μmと中程度で極めて狭い粒度分布を有する
球状シリコーン微粒子を得ることができる。
【0067】そして、本発明により得られた球状シリコ
ーン微粒子は、有機溶媒に不溶でかつ非溶融性の球状ポ
リオルガノシルセスキオキサン微粒子であり、その表面
は撥水性および潤滑性に優れ、無機系粉末より比重が小
さい一方で、有機系粉末より耐熱性に優れ、そのうえ凝
集性が少なく、分散性に優れるという特徴を有してい
る。さらに最大の特徴として、粒子径の標準偏差が小さ
く制御されすなわち粒子径が均一化されていることによ
り、滑り性やころがり性付与に優れ、なおかつ均一な光
反射あるいは光拡散作用を有する。
ーン微粒子は、有機溶媒に不溶でかつ非溶融性の球状ポ
リオルガノシルセスキオキサン微粒子であり、その表面
は撥水性および潤滑性に優れ、無機系粉末より比重が小
さい一方で、有機系粉末より耐熱性に優れ、そのうえ凝
集性が少なく、分散性に優れるという特徴を有してい
る。さらに最大の特徴として、粒子径の標準偏差が小さ
く制御されすなわち粒子径が均一化されていることによ
り、滑り性やころがり性付与に優れ、なおかつ均一な光
反射あるいは光拡散作用を有する。
【0068】したがって、このような特徴を生かして、
塗料、プラスチック、ゴム、紙、化粧品などに充填剤や
滑り性向上剤として、あるいは光学液晶表示装置への光
拡散機能付加などを目的としたプラスチック改質用添加
剤として有用である。
塗料、プラスチック、ゴム、紙、化粧品などに充填剤や
滑り性向上剤として、あるいは光学液晶表示装置への光
拡散機能付加などを目的としたプラスチック改質用添加
剤として有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)オルガノトリアルコキシシラン
を、10μS/cm以下の電気伝導度に調整した酸性水
中で加水分解して、オルガノシラントリオールおよび/
またはその部分縮合物の溶液を得る工程と、(B)前記
オルガノシラントリオールおよび/またはその部分縮合
物の溶液に、アルカリ性水溶液を添加、混合して30〜
100μS/cm以下の電気伝導度に調整し、この混合
溶液を静置状態において、前記オルガノシラントリオー
ルおよび/またはその部分縮合物を重縮合反応させ、球
状シリコーン微粒子を形成する工程とを備え、 前記(B)の工程でのアルカリ性水溶液の添加の前に、
反応系に、反応に使用するオルガノトリアルコキシシラ
ン100重量部あたり1〜80重量部の炭素数が4以上
の1価のアルコールが添加されており、かつ前記(B)
の工程で、5〜20℃の温度を保ちながら前記オルガノ
シラントリオールおよび/またはその部分縮合物を重縮
合反応させるとともに、前記アルカリ性水溶液の添加か
ら前記球状シリコーン微粒子の析出までの前記混合溶液
の温度変化を、±2℃以内に制御することを特徴とする
球状シリコーン微粒子の製造方法。 - 【請求項2】 前記オルガノトリアルコキシシランが、
メチルトリメトキシシランであることを特徴とする請求
項1記載の球状シリコーン微粒子の製造方法。 - 【請求項3】 加水分解に使用される水が、酸性にされ
る前の電気伝導度が1.2μS/cm未満のイオン交換
水または蒸留水であることを特徴とする請求項1乃至3
のいずれか1項記載の球状シリコーン微粒子の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389660A JP2003183396A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 球状シリコーン微粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001389660A JP2003183396A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 球状シリコーン微粒子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003183396A true JP2003183396A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27597823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001389660A Withdrawn JP2003183396A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 球状シリコーン微粒子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003183396A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10662293B2 (en) | 2016-10-06 | 2020-05-26 | Wacker Chemie Ag | Method for producing spherical polysilsesquioxane particles |
-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001389660A patent/JP2003183396A/ja not_active Withdrawn
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