JP2003172141A - エンジン冷却装置 - Google Patents
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Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】エンジンを循環する冷却水の温度を目標温度に
調節するために行われる冷却水温度制御の応答性を向上
させること。 【解決手段】エンジン冷却装置は、エンジン1の冷却水
循環経路中に設けられたラジエータ7を通過する冷却水
の流量を調整する流量調整弁8と、エンジン出口水温度
が所要の目標温度となるように流量調整弁8の開度を制
御する電子制御装置(ECU)30とを備える。ECU
30は、エンジン1の運転状態に基づいてフィードフォ
ワード項としての基本開度を設定する。ECU30は、
エンジン出口水温度が目標温度となるように増減される
フィードバック項としてのF/B定数と、上記基本開度
とから最終開度を算出する。そして、ECU30は、そ
の最終開度に基づいて流量調整弁8の開度をフィードバ
ック制御する。
調節するために行われる冷却水温度制御の応答性を向上
させること。 【解決手段】エンジン冷却装置は、エンジン1の冷却水
循環経路中に設けられたラジエータ7を通過する冷却水
の流量を調整する流量調整弁8と、エンジン出口水温度
が所要の目標温度となるように流量調整弁8の開度を制
御する電子制御装置(ECU)30とを備える。ECU
30は、エンジン1の運転状態に基づいてフィードフォ
ワード項としての基本開度を設定する。ECU30は、
エンジン出口水温度が目標温度となるように増減される
フィードバック項としてのF/B定数と、上記基本開度
とから最終開度を算出する。そして、ECU30は、そ
の最終開度に基づいて流量調整弁8の開度をフィードバ
ック制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷却水を循環さ
せてエンジンを冷却する水冷式の冷却装置であって、エ
ンジンの冷却水循環経路中に設けられたラジエータを通
過する冷却水の流量を制御するようにしたエンジン冷却
装置に関する。
せてエンジンを冷却する水冷式の冷却装置であって、エ
ンジンの冷却水循環経路中に設けられたラジエータを通
過する冷却水の流量を制御するようにしたエンジン冷却
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンに設けられる水冷式の冷
却装置は、一般には、エンジンの運転状態に拘わらず、
冷却水をサーモスタットにより80℃程度の温度に一律
に調整するものが主流をなしていた。ところが、エンジ
ンのフリクション低減、燃費の向上及びノッキング性能
の向上等を図るためには、エンジンの運転状態(負荷状
態や回転速度等)に応じて冷却度合いを変えることが有
効であることが確かめられてきた。そこで、エンジンの
運転状態に応じて冷却度合いを制御するようにした水冷
式の冷却装置が幾つか提案されている。
却装置は、一般には、エンジンの運転状態に拘わらず、
冷却水をサーモスタットにより80℃程度の温度に一律
に調整するものが主流をなしていた。ところが、エンジ
ンのフリクション低減、燃費の向上及びノッキング性能
の向上等を図るためには、エンジンの運転状態(負荷状
態や回転速度等)に応じて冷却度合いを変えることが有
効であることが確かめられてきた。そこで、エンジンの
運転状態に応じて冷却度合いを制御するようにした水冷
式の冷却装置が幾つか提案されている。
【0003】この種の冷却装置として、例えば、特開平
5−179948号公報に開示されたエンジン冷却装置
がある。このエンジン冷却装置は、エンジンの負荷状態
に応じてエンジンを循環する冷却水の温度を調整するこ
とを目的として構成されたものである。即ち、この装置
は、エンジンの負荷状態に基づいて冷却水の目標温度を
設定し、ウォータジャケットの流出出口側を流通する冷
却水の水温がこの目標温度となるようにラジエータを通
過する冷却水の流量を制御するようにしたものである。
より具体的には、水温センサにより検出される実際の冷
却水温度と上記目標温度との温度差を求める。更に、こ
の温度差からマップデータ参照によりデューティ変化量
を求め、このデューティ変化量に基づいてラジエータを
通過する冷却水の流量を調整する流量調整弁を制御する
ことにより、ウォータジャケットの流出出口側を流通す
る冷却水の水温を上記目標温度に調節するようになって
いる。
5−179948号公報に開示されたエンジン冷却装置
がある。このエンジン冷却装置は、エンジンの負荷状態
に応じてエンジンを循環する冷却水の温度を調整するこ
とを目的として構成されたものである。即ち、この装置
は、エンジンの負荷状態に基づいて冷却水の目標温度を
設定し、ウォータジャケットの流出出口側を流通する冷
却水の水温がこの目標温度となるようにラジエータを通
過する冷却水の流量を制御するようにしたものである。
より具体的には、水温センサにより検出される実際の冷
却水温度と上記目標温度との温度差を求める。更に、こ
の温度差からマップデータ参照によりデューティ変化量
を求め、このデューティ変化量に基づいてラジエータを
通過する冷却水の流量を調整する流量調整弁を制御する
ことにより、ウォータジャケットの流出出口側を流通す
る冷却水の水温を上記目標温度に調節するようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来公
報のエンジン冷却装置では、実際の冷却水温度と目標温
度との温度差に基づいて流量調整弁を制御しているだけ
なので、こうした冷却水温度を目標温度に調節するため
に行われる冷却水温度制御の応答性の点で問題がある。
特に、エンジンの運転状態の変わり目では実際の冷却水
温度が目標温度からずれるため、エンジンの過渡運転時
に、フリクション低減、燃費向上及びノッキング性能向
上等の点でロスが発生することとなった。
報のエンジン冷却装置では、実際の冷却水温度と目標温
度との温度差に基づいて流量調整弁を制御しているだけ
なので、こうした冷却水温度を目標温度に調節するため
に行われる冷却水温度制御の応答性の点で問題がある。
特に、エンジンの運転状態の変わり目では実際の冷却水
温度が目標温度からずれるため、エンジンの過渡運転時
に、フリクション低減、燃費向上及びノッキング性能向
上等の点でロスが発生することとなった。
【0005】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、エンジンを循環する冷却水の温
度を目標温度に調整するために行われる冷却水温度制御
の応答性を向上させることを可能にしたエンジン冷却装
置を提供することにある。
であって、その目的は、エンジンを循環する冷却水の温
度を目標温度に調整するために行われる冷却水温度制御
の応答性を向上させることを可能にしたエンジン冷却装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、エンジンの冷却水循環経
路中に設けられたラジエータを通過する冷却水の流量を
調整する流量調整弁を備え、エンジンの冷却水温度が目
標温度となるように流量調整弁の開度を制御するように
したエンジン冷却装置において、エンジンの運転状態に
基づいてフィードフォワード項を設定すると共に、その
フィードフォワード項とエンジンの冷却水温度が目標温
度となるように増減されるフィードバック項とに基づい
て流量調整弁の開度をフィードバック制御するための冷
却水温度制御手段を備えたことを趣旨とする。
に、請求項1に記載の発明は、エンジンの冷却水循環経
路中に設けられたラジエータを通過する冷却水の流量を
調整する流量調整弁を備え、エンジンの冷却水温度が目
標温度となるように流量調整弁の開度を制御するように
したエンジン冷却装置において、エンジンの運転状態に
基づいてフィードフォワード項を設定すると共に、その
フィードフォワード項とエンジンの冷却水温度が目標温
度となるように増減されるフィードバック項とに基づい
て流量調整弁の開度をフィードバック制御するための冷
却水温度制御手段を備えたことを趣旨とする。
【0007】上記発明の構成において、「フィードフォ
ワード項」は、エンジンの冷却水温度が目標温度となる
開度を見込んで流量調整弁の開度が見込みの開度となる
ように制御するための項を意味し、フィードバック項を
増減するための補正項にも相当するものである。上記発
明の構成によれば、流量調整弁の開度が制御されること
により、ラジエータを通過する冷却水の流量が調整さ
れ、これによってエンジンの冷却水温度が目標温度に調
節される。ここで、エンジンの運転時には、冷却水温度
制御手段により、エンジンの運転状態に基づいて設定さ
れるフィードフォワード項と、エンジンの冷却水温度が
目標温度となるように増減されるフィードバック項とに
基づいて流量調整弁の開度がフィードバック制御され
る。従って、流量調整弁の開度は、フィードフォワード
項で決まる見込みの開度に直ちに近付けられると共に、
その見込みの開度を基準に、フィードバック項によりエ
ンジンの冷却水温度が目標温度となる開度に調整され
る。
ワード項」は、エンジンの冷却水温度が目標温度となる
開度を見込んで流量調整弁の開度が見込みの開度となる
ように制御するための項を意味し、フィードバック項を
増減するための補正項にも相当するものである。上記発
明の構成によれば、流量調整弁の開度が制御されること
により、ラジエータを通過する冷却水の流量が調整さ
れ、これによってエンジンの冷却水温度が目標温度に調
節される。ここで、エンジンの運転時には、冷却水温度
制御手段により、エンジンの運転状態に基づいて設定さ
れるフィードフォワード項と、エンジンの冷却水温度が
目標温度となるように増減されるフィードバック項とに
基づいて流量調整弁の開度がフィードバック制御され
る。従って、流量調整弁の開度は、フィードフォワード
項で決まる見込みの開度に直ちに近付けられると共に、
その見込みの開度を基準に、フィードバック項によりエ
ンジンの冷却水温度が目標温度となる開度に調整され
る。
【0008】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、エンジン
を始動させるための始動操作が検知されたときに流量調
整弁の開度を制御するための始動操作時制御手段を備え
たことを趣旨とする。
載の発明は、請求項1に記載の発明において、エンジン
を始動させるための始動操作が検知されたときに流量調
整弁の開度を制御するための始動操作時制御手段を備え
たことを趣旨とする。
【0009】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、始動操作時制御手段により、エン
ジンの始動操作が検知されると流量調整弁の開度の制御
が開始されることから、エンジンの始動が完了するまで
に、流量調整弁の開度が始動後に要求される開度に近付
けられる。
の発明の作用に加え、始動操作時制御手段により、エン
ジンの始動操作が検知されると流量調整弁の開度の制御
が開始されることから、エンジンの始動が完了するまで
に、流量調整弁の開度が始動後に要求される開度に近付
けられる。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、始動操作時制御手段は、イグニショ
ンスイッチがオンされたことが検知されたときに流量調
整弁の開度を制御するものであることを趣旨とする。
載の発明において、始動操作時制御手段は、イグニショ
ンスイッチがオンされたことが検知されたときに流量調
整弁の開度を制御するものであることを趣旨とする。
【0011】上記発明の構成によれば、請求項2に記載
の発明の作用において、イグニションスイッチがオンさ
れたことが検知されると流量調整弁の開度の制御が開始
され、エンジンの始動が完了するまでに、流量調整弁の
開度が始動後に要求される開度に近付けられる。
の発明の作用において、イグニションスイッチがオンさ
れたことが検知されると流量調整弁の開度の制御が開始
され、エンジンの始動が完了するまでに、流量調整弁の
開度が始動後に要求される開度に近付けられる。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
3に記載の発明において、始動操作時制御手段は、エン
ジンの冷却水温度が所定値より高いときは流量調整弁を
開き側に制御すると共に、エンジンの冷却水温度が所定
値より低いときは流量調整弁を閉じ側に制御することを
趣旨とする。
3に記載の発明において、始動操作時制御手段は、エン
ジンの冷却水温度が所定値より高いときは流量調整弁を
開き側に制御すると共に、エンジンの冷却水温度が所定
値より低いときは流量調整弁を閉じ側に制御することを
趣旨とする。
【0013】上記発明の構成によれば、請求項2又は3
に記載の発明の作用において、エンジンの冷却水温度が
所定値より高いときは、それに応じてエンジンの始動が
完了するまでに、流量調整弁の開度が開き側に制御さ
れ、ラジエータを通過する冷却水の流量が増やされる。
一方、エンジンの冷却水温度が所定値より低いときは、
それに応じてエンジンの始動が完了するまでに、流量調
整弁の開度が閉じ側に制御され、ラジエータを通過する
冷却水の流量が減らされるか若しくはラジエータを通過
する冷却水の流れが遮断される。
に記載の発明の作用において、エンジンの冷却水温度が
所定値より高いときは、それに応じてエンジンの始動が
完了するまでに、流量調整弁の開度が開き側に制御さ
れ、ラジエータを通過する冷却水の流量が増やされる。
一方、エンジンの冷却水温度が所定値より低いときは、
それに応じてエンジンの始動が完了するまでに、流量調
整弁の開度が閉じ側に制御され、ラジエータを通過する
冷却水の流量が減らされるか若しくはラジエータを通過
する冷却水の流れが遮断される。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、始動操作時制御手段は、エンジンの
冷却水温度が所定値より高いときは流量調整弁を全開に
制御することを趣旨とする。
載の発明において、始動操作時制御手段は、エンジンの
冷却水温度が所定値より高いときは流量調整弁を全開に
制御することを趣旨とする。
【0015】上記発明の構成によれば、請求項4に記載
の発明の作用において、エンジンの冷却水温度が所定値
より高いときは、それに応じてエンジンの始動が完了す
るまでに、流量調整弁が全開に制御され、ラジエータを
通過する冷却水の流量が最大限に増やされる。
の発明の作用において、エンジンの冷却水温度が所定値
より高いときは、それに応じてエンジンの始動が完了す
るまでに、流量調整弁が全開に制御され、ラジエータを
通過する冷却水の流量が最大限に増やされる。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項4又は
5に記載の発明において、始動操作時制御手段は、エン
ジンの冷却水温度が所定値より低いときは流量調整弁を
全閉に制御することを趣旨とする。
5に記載の発明において、始動操作時制御手段は、エン
ジンの冷却水温度が所定値より低いときは流量調整弁を
全閉に制御することを趣旨とする。
【0017】上記発明の構成によれば、請求項4又は5
に記載の発明の作用において、エンジンの冷却水温度が
所定値より低いときは、それに応じてエンジンの始動が
完了するまでに、流量調整弁が全閉に制御され、ラジエ
ータを通過する冷却水の流れが遮断される。
に記載の発明の作用において、エンジンの冷却水温度が
所定値より低いときは、それに応じてエンジンの始動が
完了するまでに、流量調整弁が全閉に制御され、ラジエ
ータを通過する冷却水の流れが遮断される。
【0018】請求項7に記載の発明では、請求項1乃至
6の何れか一つに記載の発明において、エンジンが始動
されるときのエンジンの状態に基づいてフィードバック
項の初期値を可変設定するための初期値設定手段を備え
たことを趣旨とする。
6の何れか一つに記載の発明において、エンジンが始動
されるときのエンジンの状態に基づいてフィードバック
項の初期値を可変設定するための初期値設定手段を備え
たことを趣旨とする。
【0019】上記発明の構成によれば、請求項1乃至6
の何れか一つに記載の発明の作用に加え、初期値設定手
段により、エンジンが始動されるときのエンジンの状態
に応じた値にフィードバック項の初期値が設定されるの
で、エンジンの始動後には、エンジンの状態に応じた値
とされたフィードバック項から流量調整弁のフィードバ
ック制御が始められるようになる。
の何れか一つに記載の発明の作用に加え、初期値設定手
段により、エンジンが始動されるときのエンジンの状態
に応じた値にフィードバック項の初期値が設定されるの
で、エンジンの始動後には、エンジンの状態に応じた値
とされたフィードバック項から流量調整弁のフィードバ
ック制御が始められるようになる。
【0020】請求項8に記載の発明では、請求項7に記
載の発明において、初期値設定手段は、エンジンの冷却
水温度が所定値より高いときは低いときに比べて流量調
整弁が開き側になるように初期値を可変設定することを
趣旨とする。
載の発明において、初期値設定手段は、エンジンの冷却
水温度が所定値より高いときは低いときに比べて流量調
整弁が開き側になるように初期値を可変設定することを
趣旨とする。
【0021】上記発明の構成によれば、請求項7に記載
の発明の作用において、エンジンが始動されるときのエ
ンジンの冷却水温度が所定値より高いときは、それに応
じて開き側の値にフィードバック項の初期値が設定され
るので、エンジンの始動後には、高温状態に応じてラジ
エータを通過する冷却水の流量を増やすことのできる開
き側の開度から流量調整弁のフィードバック制御が始め
られる。
の発明の作用において、エンジンが始動されるときのエ
ンジンの冷却水温度が所定値より高いときは、それに応
じて開き側の値にフィードバック項の初期値が設定され
るので、エンジンの始動後には、高温状態に応じてラジ
エータを通過する冷却水の流量を増やすことのできる開
き側の開度から流量調整弁のフィードバック制御が始め
られる。
【0022】請求項9に記載の発明では、請求項1乃至
8の何れか一つに記載の発明において、エンジンの運転
状態に基づいて目標温度を可変設定するための目標温度
設定手段を備えたことを趣旨とする。
8の何れか一つに記載の発明において、エンジンの運転
状態に基づいて目標温度を可変設定するための目標温度
設定手段を備えたことを趣旨とする。
【0023】上記発明の構成によれば、請求項1乃至8
の何れか一つに記載の発明の作用に加え、目標温度設定
手段により、フィードバック制御に際して、エンジンの
冷却水温度がエンジンの運転状態に適した目標温度へ近
付けられる。
の何れか一つに記載の発明の作用に加え、目標温度設定
手段により、フィードバック制御に際して、エンジンの
冷却水温度がエンジンの運転状態に適した目標温度へ近
付けられる。
【0024】請求項10に記載の発明では、請求項9に
記載の発明において、目標温度設定手段は、エンジンの
負荷が所定値より高いときは低いときに比べて目標温度
を低く設定することを趣旨とする。
記載の発明において、目標温度設定手段は、エンジンの
負荷が所定値より高いときは低いときに比べて目標温度
を低く設定することを趣旨とする。
【0025】上記発明の構成によれば、請求項9に記載
の発明の作用において、エンジンの負荷が所定値より高
いときは、それに応じて冷却能力を高める方向の相対的
に低い目標温度へエンジンの冷却水温度が近付けられ
る。
の発明の作用において、エンジンの負荷が所定値より高
いときは、それに応じて冷却能力を高める方向の相対的
に低い目標温度へエンジンの冷却水温度が近付けられ
る。
【0026】請求項11に記載の発明では、請求項9又
は10に記載の発明において、目標温度設定手段は、エ
ンジンがアイドル運転のときは部分負荷運転のときに比
べて目標温度を低く設定することを趣旨とする。
は10に記載の発明において、目標温度設定手段は、エ
ンジンがアイドル運転のときは部分負荷運転のときに比
べて目標温度を低く設定することを趣旨とする。
【0027】上記発明の構成によれば、請求項9又は1
0に記載の発明の作用において、エンジンがアイドル運
転のときには、それに応じて冷却能力を高める方向の相
対的に低い目標温度へエンジンの冷却水温度が近付けら
れる。
0に記載の発明の作用において、エンジンがアイドル運
転のときには、それに応じて冷却能力を高める方向の相
対的に低い目標温度へエンジンの冷却水温度が近付けら
れる。
【0028】請求項12に記載の発明では、請求項9乃
至11の何れか一つに記載の発明において、冷却水温度
制御手段は、エンジンの運転状態に応じたフィードフォ
ワード項を目標温度に対応させて記憶するものであり、
目標温度に基づいてフィードフォワード項を設定するこ
とを趣旨とする。
至11の何れか一つに記載の発明において、冷却水温度
制御手段は、エンジンの運転状態に応じたフィードフォ
ワード項を目標温度に対応させて記憶するものであり、
目標温度に基づいてフィードフォワード項を設定するこ
とを趣旨とする。
【0029】上記発明の構成によれば、請求項9乃至1
1の何れか一つに記載の発明の作用において、目標温度
が変わるとエンジンの冷却損失も変わることから、それ
に応じてラジエータを通過する冷却水の流量を変えるた
めに、流量調整弁の見込みの開度も変える必要がある。
ここでは、目標温度に応じて記憶されたフィードフォワ
ード項により、流量調整弁の見込みの開度が目標温度に
対応して変えられ、決定される。
1の何れか一つに記載の発明の作用において、目標温度
が変わるとエンジンの冷却損失も変わることから、それ
に応じてラジエータを通過する冷却水の流量を変えるた
めに、流量調整弁の見込みの開度も変える必要がある。
ここでは、目標温度に応じて記憶されたフィードフォワ
ード項により、流量調整弁の見込みの開度が目標温度に
対応して変えられ、決定される。
【0030】請求項13に記載の発明では、請求項1乃
至12の何れか一つに記載の発明において、冷却水温度
制御手段は、エンジンの熱量を用いるヒータの作動状態
に基づいてフィードフォワード項を設定することを趣旨
とする。
至12の何れか一つに記載の発明において、冷却水温度
制御手段は、エンジンの熱量を用いるヒータの作動状態
に基づいてフィードフォワード項を設定することを趣旨
とする。
【0031】上記発明の構成によれば、請求項1乃至1
2の何れか一つに記載の発明の作用において、流量調整
弁の開度が、フィードフォワード項の設定により、ヒー
タの作動状態に応じた見込みの開度に近付けられる。
2の何れか一つに記載の発明の作用において、流量調整
弁の開度が、フィードフォワード項の設定により、ヒー
タの作動状態に応じた見込みの開度に近付けられる。
【0032】請求項14に記載の発明では、請求項13
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、ヒータ
が作動しているときは作動していないときに比べて流量
調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォワード
項を設定することを趣旨とする。
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、ヒータ
が作動しているときは作動していないときに比べて流量
調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォワード
項を設定することを趣旨とする。
【0033】上記発明の構成によれば、請求項13に記
載の発明の作用において、ヒータが作動してエンジンの
熱量が消費されるときには、流量調整弁の開度が、フィ
ードフォワード項の設定により、ラジエータからの放熱
を抑える方向で閉じ側となる見込みの開度に近付けられ
る。
載の発明の作用において、ヒータが作動してエンジンの
熱量が消費されるときには、流量調整弁の開度が、フィ
ードフォワード項の設定により、ラジエータからの放熱
を抑える方向で閉じ側となる見込みの開度に近付けられ
る。
【0034】請求項15に記載の発明では、請求項14
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、ヒータ
が作動しているときはエンジンの回転速度が低いほど流
量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォワー
ド項を設定することを趣旨とする。
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、ヒータ
が作動しているときはエンジンの回転速度が低いほど流
量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォワー
ド項を設定することを趣旨とする。
【0035】上記発明の構成によれば、請求項14に記
載の発明の作用において、ヒータが作動してエンジンの
熱量が消費されるときには、流量調整弁の開度が、フィ
ードフォワード項の設定により、エンジンの発熱量が少
なくなるエンジン回転速度が低いときほど閉じ側となる
見込みの開度に近付けられる。
載の発明の作用において、ヒータが作動してエンジンの
熱量が消費されるときには、流量調整弁の開度が、フィ
ードフォワード項の設定により、エンジンの発熱量が少
なくなるエンジン回転速度が低いときほど閉じ側となる
見込みの開度に近付けられる。
【0036】請求項16に記載の発明では、請求項1乃
至15の何れか一つに記載の発明において、冷却水温度
制御手段は、エンジンの燃焼状態に基づいてフィードフ
ォワード項を設定することを趣旨とする。
至15の何れか一つに記載の発明において、冷却水温度
制御手段は、エンジンの燃焼状態に基づいてフィードフ
ォワード項を設定することを趣旨とする。
【0037】上記発明の構成によれば、請求項1乃至1
5の何れか一つに記載の発明の作用において、エンジン
の燃焼状態によってエンジンの発熱量が異なるが、流量
調整弁の開度が、フィードフォワード項の設定により、
エンジンの発熱量の違いに応じた見込みの開度に近付け
られる。
5の何れか一つに記載の発明の作用において、エンジン
の燃焼状態によってエンジンの発熱量が異なるが、流量
調整弁の開度が、フィードフォワード項の設定により、
エンジンの発熱量の違いに応じた見込みの開度に近付け
られる。
【0038】請求項17に記載の発明では、請求項16
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、エンジ
ンの燃焼形態が成層燃焼であるときは均質燃焼であると
きに比べて流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィ
ードフォワード項を設定することを趣旨とする。
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、エンジ
ンの燃焼形態が成層燃焼であるときは均質燃焼であると
きに比べて流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィ
ードフォワード項を設定することを趣旨とする。
【0039】上記発明の構成によれば、請求項16に記
載の発明の作用において、成層燃焼のときには均質燃焼
のときに比べてエンジンの発熱量が少なくなるが、成層
燃焼のときには、ラジエータからの放熱を抑える方向
で、流量調整弁の開度が、フィードフォワード項の設定
により、閉じ側となる見込みの開度に近付けられる。
載の発明の作用において、成層燃焼のときには均質燃焼
のときに比べてエンジンの発熱量が少なくなるが、成層
燃焼のときには、ラジエータからの放熱を抑える方向
で、流量調整弁の開度が、フィードフォワード項の設定
により、閉じ側となる見込みの開度に近付けられる。
【0040】請求項18に記載の発明では、請求項16
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、エンジ
ンの点火遅角量が大きくなるほど小さくなるときに比べ
て流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォ
ワード項を設定することを趣旨とする。
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、エンジ
ンの点火遅角量が大きくなるほど小さくなるときに比べ
て流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォ
ワード項を設定することを趣旨とする。
【0041】上記発明の構成によれば、請求項16に記
載の発明の作用において、点火遅角量が大きいときは小
さいときに比べてエンジンの発熱量が少なくなるが、点
火遅角量が大きいときには、ラジエータからの放熱を抑
える方向で、流量調整弁の開度が、フィードフォワード
項の設定により、閉じ側となる見込みの開度に近付けら
れる。
載の発明の作用において、点火遅角量が大きいときは小
さいときに比べてエンジンの発熱量が少なくなるが、点
火遅角量が大きいときには、ラジエータからの放熱を抑
える方向で、流量調整弁の開度が、フィードフォワード
項の設定により、閉じ側となる見込みの開度に近付けら
れる。
【0042】請求項19に記載の発明では、請求項16
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、エンジ
ンの空燃比が理論空燃比よりも過濃側若しくは希薄側で
あるときには理論空燃比であるときに比べて流量調整弁
の開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設
定することを趣旨とする。
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、エンジ
ンの空燃比が理論空燃比よりも過濃側若しくは希薄側で
あるときには理論空燃比であるときに比べて流量調整弁
の開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設
定することを趣旨とする。
【0043】上記発明の構成によれば、請求項16に記
載の発明の作用において、エンジンの空燃比が理論空燃
比よりも過濃側若しくは希薄側であるときには理論空燃
比であるときに比べてエンジンの発熱量が少なくなる
が、空燃比が理論空燃比よりも過濃側若しくは希薄側で
あるときは、ラジエータからの放熱を抑える方向で、流
量調整弁の開度が、フィードフォワード項の設定によ
り、閉じ側となる見込みの開度に近付けられる。
載の発明の作用において、エンジンの空燃比が理論空燃
比よりも過濃側若しくは希薄側であるときには理論空燃
比であるときに比べてエンジンの発熱量が少なくなる
が、空燃比が理論空燃比よりも過濃側若しくは希薄側で
あるときは、ラジエータからの放熱を抑える方向で、流
量調整弁の開度が、フィードフォワード項の設定によ
り、閉じ側となる見込みの開度に近付けられる。
【0044】請求項20に記載の発明では、請求項17
乃至19の何れか一つに記載の発明において、冷却水温
度制御手段は、ラジエータによる冷却水の冷却状態に基
づいてフィードフォワード項を設定することを趣旨とす
る。
乃至19の何れか一つに記載の発明において、冷却水温
度制御手段は、ラジエータによる冷却水の冷却状態に基
づいてフィードフォワード項を設定することを趣旨とす
る。
【0045】上記発明の構成によれば、請求項17乃至
19の何れか一つに記載の発明の作用において、エンジ
ンの冷却水温度はラジエータによる冷却水の冷却状態に
よって異なるが、流量調整弁の開度が、フィードフォワ
ード項の設定により、ラジエータによる冷却状態に応じ
た見込みの開度に近付けられる。
19の何れか一つに記載の発明の作用において、エンジ
ンの冷却水温度はラジエータによる冷却水の冷却状態に
よって異なるが、流量調整弁の開度が、フィードフォワ
ード項の設定により、ラジエータによる冷却状態に応じ
た見込みの開度に近付けられる。
【0046】請求項21に記載の発明では、請求項20
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、ラジエ
ータの冷却水温度が相対的に低いときは高いときに比べ
て流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォ
ワード項を設定することを趣旨とする。
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、ラジエ
ータの冷却水温度が相対的に低いときは高いときに比べ
て流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォ
ワード項を設定することを趣旨とする。
【0047】上記発明の構成によれば、請求項20に記
載の発明の作用において、ラジエータの冷却水温度が相
対的に低いときは高いときに比べてラジエータから放熱
される熱量が多いことを意味するが、ラジエータの冷却
水温度が相対的に低いときは、ラジエータからの放熱を
抑える方向で、流量調整弁の開度が、フィードフォワー
ド項の設定により、閉じ側となる見込みの開度に近付け
られる。
載の発明の作用において、ラジエータの冷却水温度が相
対的に低いときは高いときに比べてラジエータから放熱
される熱量が多いことを意味するが、ラジエータの冷却
水温度が相対的に低いときは、ラジエータからの放熱を
抑える方向で、流量調整弁の開度が、フィードフォワー
ド項の設定により、閉じ側となる見込みの開度に近付け
られる。
【0048】請求項22に記載の発明では、請求項20
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、エンジ
ンの冷却水温度とラジエータの冷却水温度との温度差が
相対的に大きいときは小さいときに比べて流量調整弁の
開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設定
することを趣旨とする。
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、エンジ
ンの冷却水温度とラジエータの冷却水温度との温度差が
相対的に大きいときは小さいときに比べて流量調整弁の
開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設定
することを趣旨とする。
【0049】上記発明の構成によれば、請求項20に記
載の発明の作用において、エンジンの冷却水温度とラジ
エータの冷却水温度との温度差が相対的に大きいときは
小さいときに比べてラジエータから放熱される熱量が多
いことを意味するが、上記温度差が相対的に大きいとき
には、ラジエータからの放熱を抑える方向で、流量調整
弁の開度が、フィードフォワード項の設定により、閉じ
側となる見込みの開度に近付けられる。
載の発明の作用において、エンジンの冷却水温度とラジ
エータの冷却水温度との温度差が相対的に大きいときは
小さいときに比べてラジエータから放熱される熱量が多
いことを意味するが、上記温度差が相対的に大きいとき
には、ラジエータからの放熱を抑える方向で、流量調整
弁の開度が、フィードフォワード項の設定により、閉じ
側となる見込みの開度に近付けられる。
【0050】請求項23に記載の発明では、請求項1乃
至22の何れか一つに記載の発明において、冷却水温度
制御手段は、エンジンの環境状態に基づいてフィードフ
ォワード項を設定することを趣旨とする。
至22の何れか一つに記載の発明において、冷却水温度
制御手段は、エンジンの環境状態に基づいてフィードフ
ォワード項を設定することを趣旨とする。
【0051】上記発明の構成によれば、請求項1乃至2
2の何れか一つに記載の発明の作用において、ラジエー
タやエンジンから放熱される熱量はエンジンの環境状態
によって異なるが、流量調整弁の開度が、フィードフォ
ワード項の設定により、ラジエータやエンジンから放熱
される熱量に応じた見込みの開度に近付けられる。
2の何れか一つに記載の発明の作用において、ラジエー
タやエンジンから放熱される熱量はエンジンの環境状態
によって異なるが、流量調整弁の開度が、フィードフォ
ワード項の設定により、ラジエータやエンジンから放熱
される熱量に応じた見込みの開度に近付けられる。
【0052】請求項24に記載の発明では、請求項23
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、外気温
度が相対的に低いときは高いときに比べて流量調整弁の
開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設定
することを趣旨とする。
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、外気温
度が相対的に低いときは高いときに比べて流量調整弁の
開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設定
することを趣旨とする。
【0053】上記発明の構成によれば、請求項23に記
載の発明の作用において、外気温度が相対的に低いとき
は高いときに比べてラジエータやエンジンから放熱され
る熱量が多くなるが、外気温度が相対的に低いときに
は、ラジエータからの放熱を抑える方向で、流量調整弁
の開度が、フィードフォワード項の設定により、閉じ側
となる見込みの開度に近付けられる。
載の発明の作用において、外気温度が相対的に低いとき
は高いときに比べてラジエータやエンジンから放熱され
る熱量が多くなるが、外気温度が相対的に低いときに
は、ラジエータからの放熱を抑える方向で、流量調整弁
の開度が、フィードフォワード項の設定により、閉じ側
となる見込みの開度に近付けられる。
【0054】請求項25に記載の発明では、請求項23
又は24に記載の発明において、冷却水温度制御手段
は、走行風が相対的に強いときは弱いときに比べて流量
調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォワード
項を設定することを趣旨とする。
又は24に記載の発明において、冷却水温度制御手段
は、走行風が相対的に強いときは弱いときに比べて流量
調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォワード
項を設定することを趣旨とする。
【0055】上記発明の構成によれば、請求項23又は
24に記載の発明の作用において、走行風が相対的に強
いときは弱いときに比べてラジエータやエンジンから放
熱される熱量が多くなるが、走行風が相対的に強いとき
には、ラジエータからの放熱を抑える方向で、流量調整
弁の開度が、フィードフォワード項の設定により、閉じ
側となる見込みの開度に近付けられる。
24に記載の発明の作用において、走行風が相対的に強
いときは弱いときに比べてラジエータやエンジンから放
熱される熱量が多くなるが、走行風が相対的に強いとき
には、ラジエータからの放熱を抑える方向で、流量調整
弁の開度が、フィードフォワード項の設定により、閉じ
側となる見込みの開度に近付けられる。
【0056】請求項26に記載の発明では、請求項1乃
至25の何れか一つに記載の発明において、冷却水温度
制御手段は、エンジンの冷却水温度が所定値よりも低い
ときはフィードバック項の更新を禁止し、流量調整弁の
開度を所定値にオープンループ制御することを趣旨とす
る。
至25の何れか一つに記載の発明において、冷却水温度
制御手段は、エンジンの冷却水温度が所定値よりも低い
ときはフィードバック項の更新を禁止し、流量調整弁の
開度を所定値にオープンループ制御することを趣旨とす
る。
【0057】上記発明の構成によれば、請求項1乃至2
5の何れか一つに記載の発明の作用において、エンジン
の冷却水温度が所定値よりも低いときは、フィードバッ
ク項の更新を禁止し、フィードバック制御に代えてオー
プンループ制御を実行することにより、流量調整弁の開
度が所定値へと強制的に近付けられる。
5の何れか一つに記載の発明の作用において、エンジン
の冷却水温度が所定値よりも低いときは、フィードバッ
ク項の更新を禁止し、フィードバック制御に代えてオー
プンループ制御を実行することにより、流量調整弁の開
度が所定値へと強制的に近付けられる。
【0058】請求項27に記載の発明では、請求項26
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、流量調
整弁の開度を所定値にオープンループ制御するにあた
り、フィードバック制御開始時の流量調整弁の開度が所
定開度になるように所定値をエンジンの冷却水温度に基
づいて設定すること趣旨とする。
に記載の発明において、冷却水温度制御手段は、流量調
整弁の開度を所定値にオープンループ制御するにあた
り、フィードバック制御開始時の流量調整弁の開度が所
定開度になるように所定値をエンジンの冷却水温度に基
づいて設定すること趣旨とする。
【0059】上記発明の構成によれば、請求項26に記
載の発明の作用において、フィードバック制御に先立
ち、流量調整弁の開度がフィードバック制御での要求さ
れる開度に近付けられる。
載の発明の作用において、フィードバック制御に先立
ち、流量調整弁の開度がフィードバック制御での要求さ
れる開度に近付けられる。
【0060】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明のエンジン冷却装置を具体化した第1の実施の形態を
図面を参照して詳細に説明する。
明のエンジン冷却装置を具体化した第1の実施の形態を
図面を参照して詳細に説明する。
【0061】図1に本実施の形態のエンジン冷却装置の
概略構成を示す。自動車に搭載されたエンジン1は、シ
リンダブロック2及びエンジンヘッド3を含む。この冷
却装置は、冷却水を循環させてエンジン1を冷却するも
のであり、シリンダブロック2及びエンジンヘッド3に
は、ウォータジャケット等を含む冷却水通路4が設けら
れる。
概略構成を示す。自動車に搭載されたエンジン1は、シ
リンダブロック2及びエンジンヘッド3を含む。この冷
却装置は、冷却水を循環させてエンジン1を冷却するも
のであり、シリンダブロック2及びエンジンヘッド3に
は、ウォータジャケット等を含む冷却水通路4が設けら
れる。
【0062】冷却水通路4の出口4aと入口4bはメイ
ン配管5により接続され、それら冷却水通路4及びメイ
ン配管5により、冷却水を循環させる本発明の冷却水循
環経路が構成される。メイン配管5の途中には、上記出
口4aから上記入口4bへ向かって順に、第1水温セン
サ31、ラジエータ7、第2水温センサ32、流量調整
弁8及びウォータポンプ(W/P)9が設けられる。
ン配管5により接続され、それら冷却水通路4及びメイ
ン配管5により、冷却水を循環させる本発明の冷却水循
環経路が構成される。メイン配管5の途中には、上記出
口4aから上記入口4bへ向かって順に、第1水温セン
サ31、ラジエータ7、第2水温センサ32、流量調整
弁8及びウォータポンプ(W/P)9が設けられる。
【0063】第1水温センサ31は、上記出口4aに隣
接する位置において、エンジン1の冷却水通路4から流
れ出る冷却水の温度(エンジン出口水温度)THW1を
検出するためのものである。ラジエータ7は、冷却水が
エンジン1から得た熱量を熱交換により放出させるもの
である。第2水温センサ32は、ラジエータ7の出口に
隣接する位置において、ラジエータ7から流れ出る冷却
水の温度(ラジエータ出口水温度)THW2を検出する
ためのものである。流量調整弁8は、メイン配管5等に
おける冷却水の循環流量を調整するために電気的に制御
されるものである。ウォータポンプ9は、エンジン1か
ら動力を得て動作するものであり、メイン配管5の冷却
水に流れを付与するものである。
接する位置において、エンジン1の冷却水通路4から流
れ出る冷却水の温度(エンジン出口水温度)THW1を
検出するためのものである。ラジエータ7は、冷却水が
エンジン1から得た熱量を熱交換により放出させるもの
である。第2水温センサ32は、ラジエータ7の出口に
隣接する位置において、ラジエータ7から流れ出る冷却
水の温度(ラジエータ出口水温度)THW2を検出する
ためのものである。流量調整弁8は、メイン配管5等に
おける冷却水の循環流量を調整するために電気的に制御
されるものである。ウォータポンプ9は、エンジン1か
ら動力を得て動作するものであり、メイン配管5の冷却
水に流れを付与するものである。
【0064】第1水温センサ31の下流側付近のメイン
配管5と流量調整弁8との間には、バイパス配管10が
設けられる。第1水温センサ31の下流側付近のメイン
配管5とウォータポンプ9との間には、ヒータ配管11
が設けられる。ヒータ配管11の途中には、同配管11
を流れる冷却水の熱量を放出させることにより自動車室
内等を暖房するヒータ12が設けられる。ヒータ配管1
1の途中には、同配管11の冷却水の流れを遮断するた
めに電気的に制御される遮断弁13が設けられる。遮断
弁13は、電磁弁よりなり、オン・オフ信号に応答して
弁体を開閉させるものである。
配管5と流量調整弁8との間には、バイパス配管10が
設けられる。第1水温センサ31の下流側付近のメイン
配管5とウォータポンプ9との間には、ヒータ配管11
が設けられる。ヒータ配管11の途中には、同配管11
を流れる冷却水の熱量を放出させることにより自動車室
内等を暖房するヒータ12が設けられる。ヒータ配管1
1の途中には、同配管11の冷却水の流れを遮断するた
めに電気的に制御される遮断弁13が設けられる。遮断
弁13は、電磁弁よりなり、オン・オフ信号に応答して
弁体を開閉させるものである。
【0065】第1水温センサ31の下流側付近のメイン
配管5とヒータ配管11との間には、付属機器であるス
ロットルボディ(THR)14及びEGR弁15等をそ
れぞれ冷却又は加熱するための冷却配管16が設けられ
る。
配管5とヒータ配管11との間には、付属機器であるス
ロットルボディ(THR)14及びEGR弁15等をそ
れぞれ冷却又は加熱するための冷却配管16が設けられ
る。
【0066】図2に流量調整弁8の断面構造を示す。流
量調整弁8は、メイン配管5とバイパス配管10におけ
る冷却水の流量を調整するために二つの弁体21,22
をステップモータ23により作動させるものである。こ
の流量調整弁8は、第1及び第2の導入ポート24,2
5と、一つの導出ポート26とを備える。第1の導入ポ
ート24には、メイン配管5が接続されてラジエータ7
から流出する冷却水が導入される。第2の導入ポート2
5には、バイパス配管10が接続される。導出ポート2
6には、メイン配管5が接続され、ラジエータ7から流
出する冷却水とバイパス配管10を流れる冷却水が合流
して流出する。
量調整弁8は、メイン配管5とバイパス配管10におけ
る冷却水の流量を調整するために二つの弁体21,22
をステップモータ23により作動させるものである。こ
の流量調整弁8は、第1及び第2の導入ポート24,2
5と、一つの導出ポート26とを備える。第1の導入ポ
ート24には、メイン配管5が接続されてラジエータ7
から流出する冷却水が導入される。第2の導入ポート2
5には、バイパス配管10が接続される。導出ポート2
6には、メイン配管5が接続され、ラジエータ7から流
出する冷却水とバイパス配管10を流れる冷却水が合流
して流出する。
【0067】図3に、本流量調整弁8の流量特性をグラ
フに示す。このグラフは、横軸に弁開度に相関するステ
ップモータのモータステップ数を、縦軸に冷却水等の流
量をそれぞれ示す。このグラフから明らかなように、メ
イン配管5のラジエータ流量は、弁開度が大きくなるに
連れて徐々に増えるが、バイパス配管10のバイパス流
量は、弁開度が大きくなるに連れてあるピークをもって
増減することが分かる。
フに示す。このグラフは、横軸に弁開度に相関するステ
ップモータのモータステップ数を、縦軸に冷却水等の流
量をそれぞれ示す。このグラフから明らかなように、メ
イン配管5のラジエータ流量は、弁開度が大きくなるに
連れて徐々に増えるが、バイパス配管10のバイパス流
量は、弁開度が大きくなるに連れてあるピークをもって
増減することが分かる。
【0068】この冷却装置は、エンジン1の運転状態に
応じて流量調整弁8の開度を制御し、ラジエータ7を通
過する冷却水の流量を調整することにより、エンジン1
の冷却度合いを制御するものである。そのために、図1
に示すように、本装置は電子制御装置(ECU)30を
備える。ECU30には、遮断弁13、第1水温センサ
31、第2水温センサ32及び流量調整弁8が接続され
る。又、エンジン1の運転状態等を取り込むために、E
CU30には、回転速度センサ33、吸気圧センサ34
及びイグニションスイッチ(IGSW)35、車速セン
サ36及び吸気温センサ37がそれぞれ接続される。こ
の他、ECU30には、ヒータスイッチ38及び車室温
センサ39が接続される。回転速度センサ33は、エン
ジン回転速度NEを検出し、その検出値に応じた信号を
出力するものである。吸気圧センサ34は、エンジン1
の吸気通路(図示略)に設けられ、エンジン1の負荷を
反映した吸気圧PMを検出し、その検出値に応じた信号
を出力するものである。イグニションスイッチ35は、
エンジン1を始動、停止させるために操作されるもので
ある。車速センサ36は、自動車の速度(車速)SPD
を検出し、その検出値に応じた信号を出力するものであ
る。吸気温センサ37は、エンジン1の吸気通路入口に
設けられ、吸気通路に取り込まれる外気温度を吸気温T
HAとして検出し、その検出値に応じた信号を出力する
ものである。ヒータスイッチ38は、ヒータ12をオン
・オフさせるために操作されるものである。この実施の
形態においては、ヒータスイッチ38が操作オンされる
ことにより、ECU30は、ヒータ12をオンさせるた
めに遮断弁13を開弁させるようになっている。又、ヒ
ータスイッチ38がオフ操作されることにより、ECU
30は、ヒータ12をオフさせるために遮断弁13を閉
弁させるようになっている。車室温センサ39は、自動
車の車室温THRを検出し、その検出値に応じた信号を
出力するものである。
応じて流量調整弁8の開度を制御し、ラジエータ7を通
過する冷却水の流量を調整することにより、エンジン1
の冷却度合いを制御するものである。そのために、図1
に示すように、本装置は電子制御装置(ECU)30を
備える。ECU30には、遮断弁13、第1水温センサ
31、第2水温センサ32及び流量調整弁8が接続され
る。又、エンジン1の運転状態等を取り込むために、E
CU30には、回転速度センサ33、吸気圧センサ34
及びイグニションスイッチ(IGSW)35、車速セン
サ36及び吸気温センサ37がそれぞれ接続される。こ
の他、ECU30には、ヒータスイッチ38及び車室温
センサ39が接続される。回転速度センサ33は、エン
ジン回転速度NEを検出し、その検出値に応じた信号を
出力するものである。吸気圧センサ34は、エンジン1
の吸気通路(図示略)に設けられ、エンジン1の負荷を
反映した吸気圧PMを検出し、その検出値に応じた信号
を出力するものである。イグニションスイッチ35は、
エンジン1を始動、停止させるために操作されるもので
ある。車速センサ36は、自動車の速度(車速)SPD
を検出し、その検出値に応じた信号を出力するものであ
る。吸気温センサ37は、エンジン1の吸気通路入口に
設けられ、吸気通路に取り込まれる外気温度を吸気温T
HAとして検出し、その検出値に応じた信号を出力する
ものである。ヒータスイッチ38は、ヒータ12をオン
・オフさせるために操作されるものである。この実施の
形態においては、ヒータスイッチ38が操作オンされる
ことにより、ECU30は、ヒータ12をオンさせるた
めに遮断弁13を開弁させるようになっている。又、ヒ
ータスイッチ38がオフ操作されることにより、ECU
30は、ヒータ12をオフさせるために遮断弁13を閉
弁させるようになっている。車室温センサ39は、自動
車の車室温THRを検出し、その検出値に応じた信号を
出力するものである。
【0069】この実施の形態で、ECU30は冷却水温
度制御を実行するものである。周知のように、ECU3
0は中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(R
OM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、バックア
ップRAM、外部入力回路及び外部出力回路等を備え
る。ECU30は、CPU、ROM、RAM及びバック
アップRAMと、外部入力回路及び外部出力回路等とを
バスにより接続してなる論理演算回路を構成する。RO
Mは、冷却水温度制御等に関する所定の制御プログラム
を予め記憶したものである。RAMは、CPUの演算結
果を一時記憶するものである。バックアップRAMは、
予め記憶したデータを保存するものである。CPUは、
入力回路を介して入力される各種センサ等31〜39か
らの検出信号に基づいて所定の制御プログラムに従い冷
却水温度制御等を実行する。この実施の形態で、ECU
30は、本発明の冷却水温度制御手段、始動操作時制御
手段、初期値設定手段及び目標温度設定手段に相当す
る。
度制御を実行するものである。周知のように、ECU3
0は中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(R
OM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、バックア
ップRAM、外部入力回路及び外部出力回路等を備え
る。ECU30は、CPU、ROM、RAM及びバック
アップRAMと、外部入力回路及び外部出力回路等とを
バスにより接続してなる論理演算回路を構成する。RO
Mは、冷却水温度制御等に関する所定の制御プログラム
を予め記憶したものである。RAMは、CPUの演算結
果を一時記憶するものである。バックアップRAMは、
予め記憶したデータを保存するものである。CPUは、
入力回路を介して入力される各種センサ等31〜39か
らの検出信号に基づいて所定の制御プログラムに従い冷
却水温度制御等を実行する。この実施の形態で、ECU
30は、本発明の冷却水温度制御手段、始動操作時制御
手段、初期値設定手段及び目標温度設定手段に相当す
る。
【0070】ECU30が実行する冷却水温度制御の内
容について図4〜図10に従って説明する。図4に冷却
水温度制御のメインルーチンをフローチャートに示す。
容について図4〜図10に従って説明する。図4に冷却
水温度制御のメインルーチンをフローチャートに示す。
【0071】ステップ100で、ECU30は、イグニ
ションスイッチ(IGSW)35がオンされるのを待
ち、それがオンされると、ステップ110で、初期設定
を実行する。ここで、初期設定には、流量調整弁8の開
度位置確認処理(弁体21,22の突き当て制御)、流
量調整弁8の「初期開度設定処理」、AD処理及びRA
Mのデータリセット等が含まれる。
ションスイッチ(IGSW)35がオンされるのを待
ち、それがオンされると、ステップ110で、初期設定
を実行する。ここで、初期設定には、流量調整弁8の開
度位置確認処理(弁体21,22の突き当て制御)、流
量調整弁8の「初期開度設定処理」、AD処理及びRA
Mのデータリセット等が含まれる。
【0072】「初期開度設定処理」の一例を、図5及び
図6のフローチャートに従って説明する。先ず、図5に
示すルーチンにおいて、ECU30は、ステップ111
で、第1水温センサ31で検出されるエンジン出口水温
度THW1の値を読み込む。
図6のフローチャートに従って説明する。先ず、図5に
示すルーチンにおいて、ECU30は、ステップ111
で、第1水温センサ31で検出されるエンジン出口水温
度THW1の値を読み込む。
【0073】次に、ステップ112で、ECU30は、
読み込まれたエンジン出口水温度THW1の値が所定値
th1より低いか否かを判断する。この実施の形態で、
所定値th1として、例えば、高温度に相当する「10
0±2℃」が当てはめられる。
読み込まれたエンジン出口水温度THW1の値が所定値
th1より低いか否かを判断する。この実施の形態で、
所定値th1として、例えば、高温度に相当する「10
0±2℃」が当てはめられる。
【0074】そして、ステップ112の判断結果が肯定
である場合、冷却水温度が未だ高温度でないことから、
冷却水温度を高めるために、ECU30は、ステップ1
13で、流量調整弁8を全閉にする。
である場合、冷却水温度が未だ高温度でないことから、
冷却水温度を高めるために、ECU30は、ステップ1
13で、流量調整弁8を全閉にする。
【0075】これに対し、ステップ112の判断結果が
否定である場合、冷却水温度が既に高温度に達している
ことから、冷却水温度のこれ以上の上昇を押さえるため
に、ECU30は、ステップ114で、流量調整弁8を
全開にする。
否定である場合、冷却水温度が既に高温度に達している
ことから、冷却水温度のこれ以上の上昇を押さえるため
に、ECU30は、ステップ114で、流量調整弁8を
全開にする。
【0076】つまり、図5のルーチンで、ECU30
は、エンジン1を始動させるために操作されるイグニシ
ョンスイッチ35がオンされたとき、そのときのエンジ
ン1の温度状態を示すエンジン出口水温度THW1に応
じて流量調整弁8を制御する。具体的には、ECU30
は、エンジン出口水温度THW1の値に応じて流量調整
弁8を強制的に全開又は全閉に制御する。より詳細に
は、ECU30は、エンジン出口水温度THW1の値が
所定値th1未満であるとき流量調整弁8を全閉に制御
し、エンジン出口水温度THW1が所定値th1以上で
あるとき流量調整弁8を全開に制御する。この図5のル
ーチンの処理を実行するECU30は、本発明(請求項
2乃至6に記載の発明)に相当する。
は、エンジン1を始動させるために操作されるイグニシ
ョンスイッチ35がオンされたとき、そのときのエンジ
ン1の温度状態を示すエンジン出口水温度THW1に応
じて流量調整弁8を制御する。具体的には、ECU30
は、エンジン出口水温度THW1の値に応じて流量調整
弁8を強制的に全開又は全閉に制御する。より詳細に
は、ECU30は、エンジン出口水温度THW1の値が
所定値th1未満であるとき流量調整弁8を全閉に制御
し、エンジン出口水温度THW1が所定値th1以上で
あるとき流量調整弁8を全開に制御する。この図5のル
ーチンの処理を実行するECU30は、本発明(請求項
2乃至6に記載の発明)に相当する。
【0077】次に、ECU30は、図6に示すルーチン
を実行する。先ず、ステップ115で、ECU30は、
図5のステップ111で読み込まれたエンジン出口水温
度THW1の値が所定値th3以上であるか否かを判断
する。
を実行する。先ず、ステップ115で、ECU30は、
図5のステップ111で読み込まれたエンジン出口水温
度THW1の値が所定値th3以上であるか否かを判断
する。
【0078】この判断結果が肯定である場合、ECU3
0は、ステップ116で、後述するフィードバック制御
で使用されるフィードバック項としてのF/B定数ST
FBの値を開き側の所定値に設定する。この実施の形態
では、例えば、F/B定数STFBとして、「25%」
の開度に相当する「50ステップ」が当てはめられる。
0は、ステップ116で、後述するフィードバック制御
で使用されるフィードバック項としてのF/B定数ST
FBの値を開き側の所定値に設定する。この実施の形態
では、例えば、F/B定数STFBとして、「25%」
の開度に相当する「50ステップ」が当てはめられる。
【0079】一方、ステップ115の判断結果が否定で
ある場合、ECU30は、ステップ117で、F/B定
数STFBを「0」に設定する。
ある場合、ECU30は、ステップ117で、F/B定
数STFBを「0」に設定する。
【0080】つまり、図6のルーチンで、ECU30
は、フィードバック制御のためのフィードバック項に相
当するF/B定数STFBの初期値を、エンジン出口水
温度THW1の値に応じて可変設定するのである。詳し
くは、エンジン出口水温度THW1の値が所定値th3
以上のときは、所定値th3より低いときに比べて、流
量調整弁8が開き側の開度になるようにF/B定数ST
FBの値を相対的に大きい値に設定する。この図6のル
ーチンの処理を実行するECU30は、本発明(請求項
7又は8に記載の発明)の初期値設定手段に相当する。
は、フィードバック制御のためのフィードバック項に相
当するF/B定数STFBの初期値を、エンジン出口水
温度THW1の値に応じて可変設定するのである。詳し
くは、エンジン出口水温度THW1の値が所定値th3
以上のときは、所定値th3より低いときに比べて、流
量調整弁8が開き側の開度になるようにF/B定数ST
FBの値を相対的に大きい値に設定する。この図6のル
ーチンの処理を実行するECU30は、本発明(請求項
7又は8に記載の発明)の初期値設定手段に相当する。
【0081】続いて、図4のメインルーチンに戻り、ス
テップ120で、ECU30は、エンジン1の始動が完
了したことの判断を待って処理をステップ130へ移行
する。この実施の形態では、ECU30は、回転速度セ
ンサ33及び吸気圧センサ34の検出値に基づいて始動
完了を判断する。
テップ120で、ECU30は、エンジン1の始動が完
了したことの判断を待って処理をステップ130へ移行
する。この実施の形態では、ECU30は、回転速度セ
ンサ33及び吸気圧センサ34の検出値に基づいて始動
完了を判断する。
【0082】ステップ120で、エンジン1の始動が完
了した場合、ステップ130で、ECU30は、エンジ
ン1の運転状態等に係る各種値を読み込む。この実施の
形態で、ECU30は、第1水温センサ31、回転速度
センサ33及び吸気圧センサ34により検出されるエン
ジン出口水温度THW1、エンジン回転速度NE及び吸
気圧PMの値をそれぞれ読み込む。
了した場合、ステップ130で、ECU30は、エンジ
ン1の運転状態等に係る各種値を読み込む。この実施の
形態で、ECU30は、第1水温センサ31、回転速度
センサ33及び吸気圧センサ34により検出されるエン
ジン出口水温度THW1、エンジン回転速度NE及び吸
気圧PMの値をそれぞれ読み込む。
【0083】次に、ステップ140で、ECU30は、
目標温度設定処理を実行する。目標温度設定処理とは、
エンジン1の現在の運転状態に応じた目標温度TMPを
設定するための処理であり、図7に示すサブルーチンに
従って行われる。
目標温度設定処理を実行する。目標温度設定処理とは、
エンジン1の現在の運転状態に応じた目標温度TMPを
設定するための処理であり、図7に示すサブルーチンに
従って行われる。
【0084】即ち、ステップ141で、ECU30は、
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づいてエンジン負荷の値を算出する。
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づいてエンジン負荷の値を算出する。
【0085】次に、ステップ142で、ECU30は、
エンジン負荷が所定値より高い高負荷であるか否かを判
断する。この判断結果が肯定である場合には、ECU3
0は、ステップ143で、例えば「80℃」といった低
目の温度を目標温度TMPとして設定する。この判断結
果が否定である場合、ECU30は、処理をステップ1
44へ移行する。
エンジン負荷が所定値より高い高負荷であるか否かを判
断する。この判断結果が肯定である場合には、ECU3
0は、ステップ143で、例えば「80℃」といった低
目の温度を目標温度TMPとして設定する。この判断結
果が否定である場合、ECU30は、処理をステップ1
44へ移行する。
【0086】ステップ144で、ECU30は、エンジ
ン負荷が中負荷であるか否かをエンジン1がアイドル運
転にないか否かに基づき判断する。この判断結果が肯定
である場合には、ECU30は、ステップ145で、例
えば「100℃」という高目の温度を目標温度TMPと
して設定する。この判断結果が否定であるアイドル運転
の場合には、ECU30は、ステップ146で、エンジ
ン負荷が中負荷の部分負荷運転のときに比べて低い温度
である、例えば「90℃」を目標温度TMPとして設定
する。このようにして目標温度設定処理を終了する。
ン負荷が中負荷であるか否かをエンジン1がアイドル運
転にないか否かに基づき判断する。この判断結果が肯定
である場合には、ECU30は、ステップ145で、例
えば「100℃」という高目の温度を目標温度TMPと
して設定する。この判断結果が否定であるアイドル運転
の場合には、ECU30は、ステップ146で、エンジ
ン負荷が中負荷の部分負荷運転のときに比べて低い温度
である、例えば「90℃」を目標温度TMPとして設定
する。このようにして目標温度設定処理を終了する。
【0087】図7のルーチンでは、エンジン1の運転状
態に基づき目標温度TMPの値が設定され、特には、エ
ンジン負荷が所定値より高いときは低いときに比べて目
標温度TMPの値が相対的に低く設定され、エンジン1
がアイドル運転のときは部分負荷運転のときに比べて目
標温度TMPの値が相対的に低く設定されるようになっ
ている。このような処理を実行するECU30は、本発
明(請求項9乃至11に記載の発明)の目標温度設定手
段に相当する。
態に基づき目標温度TMPの値が設定され、特には、エ
ンジン負荷が所定値より高いときは低いときに比べて目
標温度TMPの値が相対的に低く設定され、エンジン1
がアイドル運転のときは部分負荷運転のときに比べて目
標温度TMPの値が相対的に低く設定されるようになっ
ている。このような処理を実行するECU30は、本発
明(請求項9乃至11に記載の発明)の目標温度設定手
段に相当する。
【0088】次に、図4のルーチンに戻り、ステップ1
50で、ECU30は、フィードバック(F/B)制御
許容フラグXFBOKが「1」であるか否かを判断す
る。この判断結果が肯定である場合、冷却水温度のフィ
ードバック制御が既に許容されているものとして、EC
U30は、処理をステップ180へ移行する。この判断
結果が否定である場合、ECU30は、処理をステップ
160へ移行する。
50で、ECU30は、フィードバック(F/B)制御
許容フラグXFBOKが「1」であるか否かを判断す
る。この判断結果が肯定である場合、冷却水温度のフィ
ードバック制御が既に許容されているものとして、EC
U30は、処理をステップ180へ移行する。この判断
結果が否定である場合、ECU30は、処理をステップ
160へ移行する。
【0089】ステップ160では、ECU30は、今回
読み込まれたエンジン出口水温度THW1の値がフィー
ドバック制御開始温度に達したか否かを判断する。この
実施の形態では、フィードバック制御開始温度として、
例えば「100℃」が当てはめられる。この判断結果が
否定である場合、未だフィードバック制御を許容できな
いことから、ECU30は、処理をステップ190へ移
行する。
読み込まれたエンジン出口水温度THW1の値がフィー
ドバック制御開始温度に達したか否かを判断する。この
実施の形態では、フィードバック制御開始温度として、
例えば「100℃」が当てはめられる。この判断結果が
否定である場合、未だフィードバック制御を許容できな
いことから、ECU30は、処理をステップ190へ移
行する。
【0090】ステップ190で、ECU30は、フィー
ドバック(F/B)制御前処理を実行して、処理をステ
ップ120へ戻す。即ち、ECU30は、フィードバッ
ク制御前処理を実行し、流量調整弁8の開度を所定値に
オープンループ制御する。ここで、フィードバック制御
前処理では、冷却水温度(エンジン出口水温度THW
1)がフィードバック制御開始温度よりも低く設定され
た所定温度に達するまでは、流量調整弁8の開度を全閉
状態にすることにより、エンジン1の暖機を促進する。
又、冷却水温度が所定温度に達すると、流量調整弁8の
開度をフィードバック制御での要求される開度に近付け
ると共に、メイン配管5に冷却水の確実な流れをつくっ
て第2水温センサ32が正確な水温を検出できるように
する。そのため、ECU30は、図8に示すように、エ
ンジン出口水温度THW1がフィードバック制御開始温
度よりも低く設定された所定温度に達すると、流量調整
弁8の開度を、全閉状態から、冷却水温度の上昇に伴っ
てフィードバック制御開始開度に達するまで徐々に大き
くする。
ドバック(F/B)制御前処理を実行して、処理をステ
ップ120へ戻す。即ち、ECU30は、フィードバッ
ク制御前処理を実行し、流量調整弁8の開度を所定値に
オープンループ制御する。ここで、フィードバック制御
前処理では、冷却水温度(エンジン出口水温度THW
1)がフィードバック制御開始温度よりも低く設定され
た所定温度に達するまでは、流量調整弁8の開度を全閉
状態にすることにより、エンジン1の暖機を促進する。
又、冷却水温度が所定温度に達すると、流量調整弁8の
開度をフィードバック制御での要求される開度に近付け
ると共に、メイン配管5に冷却水の確実な流れをつくっ
て第2水温センサ32が正確な水温を検出できるように
する。そのため、ECU30は、図8に示すように、エ
ンジン出口水温度THW1がフィードバック制御開始温
度よりも低く設定された所定温度に達すると、流量調整
弁8の開度を、全閉状態から、冷却水温度の上昇に伴っ
てフィードバック制御開始開度に達するまで徐々に大き
くする。
【0091】つまり、ECU30は、エンジン1の冷却
水温度がフィードバック制御開始温度より低いときは、
後述するフィードバック項としてのF/B定数STFB
の更新を禁止し、流量調整弁8の開度を所定値にオープ
ンループ制御するのである。又、ECU30は、この所
定値をエンジン1の冷却水温度に基づいて設定すること
により、フィードバック制御開始時の流量制御弁8の開
度をある開弁側の値にするのである。このような処理を
実行するECU30は、本発明(請求項26又は27に
記載の発明)の冷却水温度制御手段に相当する。
水温度がフィードバック制御開始温度より低いときは、
後述するフィードバック項としてのF/B定数STFB
の更新を禁止し、流量調整弁8の開度を所定値にオープ
ンループ制御するのである。又、ECU30は、この所
定値をエンジン1の冷却水温度に基づいて設定すること
により、フィードバック制御開始時の流量制御弁8の開
度をある開弁側の値にするのである。このような処理を
実行するECU30は、本発明(請求項26又は27に
記載の発明)の冷却水温度制御手段に相当する。
【0092】一方、ステップ160の判断結果が肯定で
ある場合、フィードバック制御を許容するために、EC
U30は、ステップ170で、フィードバック制御許容
フラグXFBOKを「1」に設定し、処理をステップ1
80へ移行する。
ある場合、フィードバック制御を許容するために、EC
U30は、ステップ170で、フィードバック制御許容
フラグXFBOKを「1」に設定し、処理をステップ1
80へ移行する。
【0093】ステップ150又はステップ170から移
行してステップ180では、ECU30は、目標温度を
維持しているか否かを判断する。即ち、今回設定された
目標温度TMPが前回の目標温度TMPと同じであるか
否かを判断する。この判断結果が否定である場合、EC
U30は、ステップ200で、目標温度TMPを変える
ための目標温度移行制御を実行して、処理をステップ1
20へ戻す。
行してステップ180では、ECU30は、目標温度を
維持しているか否かを判断する。即ち、今回設定された
目標温度TMPが前回の目標温度TMPと同じであるか
否かを判断する。この判断結果が否定である場合、EC
U30は、ステップ200で、目標温度TMPを変える
ための目標温度移行制御を実行して、処理をステップ1
20へ戻す。
【0094】一方、ステップ180の判断結果が肯定で
ある場合、ECU30は、ステップ210で、本発明の
フィードフォワード項であり見込み開度に相当する基本
開度STBSの値を設定する。この実施の形態で、EC
U30は、図9に示すサブルーチンに従って基本開度S
TBSの値を設定する。
ある場合、ECU30は、ステップ210で、本発明の
フィードフォワード項であり見込み開度に相当する基本
開度STBSの値を設定する。この実施の形態で、EC
U30は、図9に示すサブルーチンに従って基本開度S
TBSの値を設定する。
【0095】即ち、ステップ211で、ECU30は、
今回設定されている目標温度TMPが「80℃」である
か否かを判断する。この判断結果が肯定である場合、E
CU30は、ステップ212で、今回読み込まれたエン
ジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に基づき、所定の
低温度マップを参照することにより、基本開度STBS
の値を算出する。
今回設定されている目標温度TMPが「80℃」である
か否かを判断する。この判断結果が肯定である場合、E
CU30は、ステップ212で、今回読み込まれたエン
ジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に基づき、所定の
低温度マップを参照することにより、基本開度STBS
の値を算出する。
【0096】一方、ステップ211の判断結果が否定で
ある場合、ステップ213で、ECU30は、今回設定
されている目標温度TMPが「90℃」であるか否かを
判断する。この判断結果が肯定である場合、ECU30
は、ステップ214で、今回読み込まれたエンジン回転
速度NE及び吸気圧PMの値に基づき、所定の中温度マ
ップを参照することにより、基本開度STBSの値を算
出する。
ある場合、ステップ213で、ECU30は、今回設定
されている目標温度TMPが「90℃」であるか否かを
判断する。この判断結果が肯定である場合、ECU30
は、ステップ214で、今回読み込まれたエンジン回転
速度NE及び吸気圧PMの値に基づき、所定の中温度マ
ップを参照することにより、基本開度STBSの値を算
出する。
【0097】一方、ステップ213の判断結果が否定で
ある場合、ECU30は、ステップ215で、今回読み
込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に基
づき、所定の高温度マップを参照することにより、基本
開度STBSの値を算出する。
ある場合、ECU30は、ステップ215で、今回読み
込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に基
づき、所定の高温度マップを参照することにより、基本
開度STBSの値を算出する。
【0098】ここで、低温度マップ、中温度マップ及び
高温度マップは、エンジン出口水温度THW1を目標温
度TMPにするための見込みの開度を基本開度STBS
として設定するマップであり、エンジン回転速度NE及
び吸気圧PMの値に対応させて基本開度STBSの値が
設定される。即ち、低温度マップは、エンジン出口水温
度THW1の値を「80℃」にするための基本開度ST
BSがエンジン回転速度NE及び吸気圧PMに基づいて
予め設定される。中温度マップは、エンジン出口水温度
THW1の値を「90℃」にするための基本開度STB
Sがエンジン回転速度NE及び吸気圧PMに基づいて予
め設定される。高温度マップは、エンジン出口水温度T
HW1の値を「100℃」にするための基本開度STB
Sがエンジン回転速度NE及び吸気圧PMに基づいて予
め設定される。
高温度マップは、エンジン出口水温度THW1を目標温
度TMPにするための見込みの開度を基本開度STBS
として設定するマップであり、エンジン回転速度NE及
び吸気圧PMの値に対応させて基本開度STBSの値が
設定される。即ち、低温度マップは、エンジン出口水温
度THW1の値を「80℃」にするための基本開度ST
BSがエンジン回転速度NE及び吸気圧PMに基づいて
予め設定される。中温度マップは、エンジン出口水温度
THW1の値を「90℃」にするための基本開度STB
Sがエンジン回転速度NE及び吸気圧PMに基づいて予
め設定される。高温度マップは、エンジン出口水温度T
HW1の値を「100℃」にするための基本開度STB
Sがエンジン回転速度NE及び吸気圧PMに基づいて予
め設定される。
【0099】つまり、図9に示すサブルーチンでは、E
CU30は、エンジン1の運転状態に応じ、後述するフ
ィードバック制御においてフィードバック項であるF/
B定数STFBと共に使用されるフィードフォワード項
としての基本開度STBSの値を設定するのである。こ
の実施の形態では、基本開度STBSの値が、目標温度
TMPの値に対応させて低温度マップ、中温度マップ及
び高温度マップとしてECU30のメモリに記憶されて
おり、ECU30は、目標温度TMPの値に基づいて基
本開度STBSの値を設定するようになっている。この
ステップ210の処理を実行するECU30は、本発明
(請求項12に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相
当する。
CU30は、エンジン1の運転状態に応じ、後述するフ
ィードバック制御においてフィードバック項であるF/
B定数STFBと共に使用されるフィードフォワード項
としての基本開度STBSの値を設定するのである。こ
の実施の形態では、基本開度STBSの値が、目標温度
TMPの値に対応させて低温度マップ、中温度マップ及
び高温度マップとしてECU30のメモリに記憶されて
おり、ECU30は、目標温度TMPの値に基づいて基
本開度STBSの値を設定するようになっている。この
ステップ210の処理を実行するECU30は、本発明
(請求項12に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相
当する。
【0100】次に、ステップ220で、ECU30は、
エンジン出口水温度THW1の値が目標温度TMPの値
となるように増減されるフィードバック項としてのF/
B定数STFBの値を設定する。即ち、エンジン出口水
温度THW1の値と目標温度TMPの値との温度差から
F/B定数STFBの値を設定する。ここで、本ステッ
プ220の処理が最初に行われるときは、ステップ11
0の初期設定で初期値として求められたF/B定数ST
FBの値が当てはめられることになる。
エンジン出口水温度THW1の値が目標温度TMPの値
となるように増減されるフィードバック項としてのF/
B定数STFBの値を設定する。即ち、エンジン出口水
温度THW1の値と目標温度TMPの値との温度差から
F/B定数STFBの値を設定する。ここで、本ステッ
プ220の処理が最初に行われるときは、ステップ11
0の初期設定で初期値として求められたF/B定数ST
FBの値が当てはめられることになる。
【0101】次に、ステップ230で、ECU30は、
以下の計算式(1)に従い最終開度STFを算出する。 STF=STFB+STBS ・・・(1)
以下の計算式(1)に従い最終開度STFを算出する。 STF=STFB+STBS ・・・(1)
【0102】その後、ステップ240で、ECU30
は、エンジン出口水温度THW1の値が目標温度TMP
の値となるように、今回算出された最終開度STFの値
に基づいて流量調整弁8をフィードバック制御する。こ
の実施の形態では、上記ステップ210〜240の処理
を実行するECU30が、本発明(請求項1に記載の発
明)の冷却水温度制御手段に相当する。
は、エンジン出口水温度THW1の値が目標温度TMP
の値となるように、今回算出された最終開度STFの値
に基づいて流量調整弁8をフィードバック制御する。こ
の実施の形態では、上記ステップ210〜240の処理
を実行するECU30が、本発明(請求項1に記載の発
明)の冷却水温度制御手段に相当する。
【0103】以上説明したこの実施の形態のエンジン冷
却装置によれば、エンジン1の運転に際し、ECU30
により流量調整弁8の開度が制御されることにより、ラ
ジエータ7を通過する冷却水の流量が調整され、エンジ
ン出口水温度THW1の値が目標温度TMPの値になる
ように調整され、これによりエンジン1の冷却度合いが
調整される。
却装置によれば、エンジン1の運転に際し、ECU30
により流量調整弁8の開度が制御されることにより、ラ
ジエータ7を通過する冷却水の流量が調整され、エンジ
ン出口水温度THW1の値が目標温度TMPの値になる
ように調整され、これによりエンジン1の冷却度合いが
調整される。
【0104】ここで、エンジン1の運転状態に基づいて
フィードフォワード項としての基本開度STBSの値が
設定され、エンジン出口水温度THW1の値が目標温度
TMPの値となるように増減されるフィードバック項と
してのF/B定数STFBの値が設定される。そして、
これらF/B定数STFB及び基本開度STBSの値か
ら最終開度STFの値が算出され、その値に基づいて流
量調整弁8の開度がフィードバック制御される。従っ
て、流量調整弁8の開度は、基本開度STBSの値で決
まる見込みの開度へ直ちに近付けられると共に、F/B
定数STFBの値によりエンジン出口水温度THW1が
目標温度TMPの値となる開度に調整される。これによ
り、エンジン1を循環する冷却水の温度を目標温度に調
節するために行われる冷却水温度制御の精度を向上させ
ることができ、その制御の応答性を向上させることがで
きる。
フィードフォワード項としての基本開度STBSの値が
設定され、エンジン出口水温度THW1の値が目標温度
TMPの値となるように増減されるフィードバック項と
してのF/B定数STFBの値が設定される。そして、
これらF/B定数STFB及び基本開度STBSの値か
ら最終開度STFの値が算出され、その値に基づいて流
量調整弁8の開度がフィードバック制御される。従っ
て、流量調整弁8の開度は、基本開度STBSの値で決
まる見込みの開度へ直ちに近付けられると共に、F/B
定数STFBの値によりエンジン出口水温度THW1が
目標温度TMPの値となる開度に調整される。これによ
り、エンジン1を循環する冷却水の温度を目標温度に調
節するために行われる冷却水温度制御の精度を向上させ
ることができ、その制御の応答性を向上させることがで
きる。
【0105】特に、この実施の形態では、エンジン1が
高負荷となる過渡運転時にも、高負荷運転に適した目標
温度TMPの値が設定され、その目標温度TMPの値に
適した基本開度STBSの値がエンジン1の運転状態に
応じて設定される。そして、この基本開度STBSの値
を見込みの開度として流量調整弁8の開度が直ちに制御
されるので、冷却水温度が目標温度TMPの値へ向けて
速やかに調整され始める。このため、エンジン1の運転
状態が急変する過渡運転時に対応して冷却水温度制御の
応答性を向上させることができる。
高負荷となる過渡運転時にも、高負荷運転に適した目標
温度TMPの値が設定され、その目標温度TMPの値に
適した基本開度STBSの値がエンジン1の運転状態に
応じて設定される。そして、この基本開度STBSの値
を見込みの開度として流量調整弁8の開度が直ちに制御
されるので、冷却水温度が目標温度TMPの値へ向けて
速やかに調整され始める。このため、エンジン1の運転
状態が急変する過渡運転時に対応して冷却水温度制御の
応答性を向上させることができる。
【0106】図10には、本実施の形態のエンジン出口
水温度THW1の挙動を従来例のそれと比較してタイム
チャートに示す。このタイムチャートからも明らかなよ
うに、本実施の形態のエンジン出口水温度THW1の挙
動(実線)は、従来例の挙動(破線)に対して所定時間
Δtだけ位相が進み、所定温度ΔTHWだけ振幅も小さ
いことが分かる。つまり、この実施の形態のエンジン冷
却装置では、エンジン出口水温度THW1が目標温度T
MPへ向けて速やかに収束することが分かる。このこと
から、過渡運転時にもエンジン1を好適に冷却すること
ができ、フリクションの低減と、燃費及びノッキング性
能の向上等を図ることができる。
水温度THW1の挙動を従来例のそれと比較してタイム
チャートに示す。このタイムチャートからも明らかなよ
うに、本実施の形態のエンジン出口水温度THW1の挙
動(実線)は、従来例の挙動(破線)に対して所定時間
Δtだけ位相が進み、所定温度ΔTHWだけ振幅も小さ
いことが分かる。つまり、この実施の形態のエンジン冷
却装置では、エンジン出口水温度THW1が目標温度T
MPへ向けて速やかに収束することが分かる。このこと
から、過渡運転時にもエンジン1を好適に冷却すること
ができ、フリクションの低減と、燃費及びノッキング性
能の向上等を図ることができる。
【0107】この実施の形態では、エンジン1の運転が
高負荷となるとき、冷却水温度の目標温度TMPが所定
の低温度(例えば「80℃」)に制御されるので、エン
ジン1からの発熱量が増える高負荷運転時に、エンジン
1がオーバヒートすることを有効に防止することができ
る。
高負荷となるとき、冷却水温度の目標温度TMPが所定
の低温度(例えば「80℃」)に制御されるので、エン
ジン1からの発熱量が増える高負荷運転時に、エンジン
1がオーバヒートすることを有効に防止することができ
る。
【0108】この実施の形態では、エンジン1の運転が
中負荷となるとき、冷却水温度の目標温度TMPが所定
の高温度(例えば「100℃」)に制御されるので、こ
のときのエンジン1のフリクションを低くすることがで
き、燃費を向上することができる。
中負荷となるとき、冷却水温度の目標温度TMPが所定
の高温度(例えば「100℃」)に制御されるので、こ
のときのエンジン1のフリクションを低くすることがで
き、燃費を向上することができる。
【0109】この実施の形態では、冷却水温度制御の初
期設定において、エンジン1の始動操作が検知される
と、即ち、イグニションスイッチ35がオンされたこと
が検知されると、直ちに流量調整弁8の開度制御が開始
されることから、エンジン1の始動が完了するまでに、
流量調整弁8の開度が、始動後に要求される開度に近付
けられる。このため、エンジン1の始動後には、流量調
整弁8の開度を、フィードバック制御により最終開度S
TFへ速やかに近付けることができ、冷却水温度の目標
温度TMPに対する収束性と応答性を向上させることが
できる。
期設定において、エンジン1の始動操作が検知される
と、即ち、イグニションスイッチ35がオンされたこと
が検知されると、直ちに流量調整弁8の開度制御が開始
されることから、エンジン1の始動が完了するまでに、
流量調整弁8の開度が、始動後に要求される開度に近付
けられる。このため、エンジン1の始動後には、流量調
整弁8の開度を、フィードバック制御により最終開度S
TFへ速やかに近付けることができ、冷却水温度の目標
温度TMPに対する収束性と応答性を向上させることが
できる。
【0110】特に、この実施の形態では、エンジン出口
水温度THW1が所定値th1以上のときは、それに応
じてエンジン1の始動が完了するまでに、流量調整弁8
の開度が開き側に制御され、ラジエータ7を通過する冷
却水の流量が増やされる。このため、例えば、エンジン
1の高温始動時には、ラジエータ7から放熱される熱量
を増やすことができ、エンジン1の冷却を促進すること
ができ、エンジン1のオーバーヒートを防止することが
できる。詳しくは、この実施の形態では、エンジン出口
水温度THW1が所定値th1以上のときは、それに応
じてエンジン1の始動が完了するまでに、流量調整弁8
が全開に制御され、ラジエータ7を通過する冷却水の流
量が最大限に増やされる。このため、ラジエータ7から
放熱される熱量を最大限に増やすことができ、エンジン
1の冷却を最大限に行うことができ、エンジン1のオー
バーヒートを速やかに防止することができる。
水温度THW1が所定値th1以上のときは、それに応
じてエンジン1の始動が完了するまでに、流量調整弁8
の開度が開き側に制御され、ラジエータ7を通過する冷
却水の流量が増やされる。このため、例えば、エンジン
1の高温始動時には、ラジエータ7から放熱される熱量
を増やすことができ、エンジン1の冷却を促進すること
ができ、エンジン1のオーバーヒートを防止することが
できる。詳しくは、この実施の形態では、エンジン出口
水温度THW1が所定値th1以上のときは、それに応
じてエンジン1の始動が完了するまでに、流量調整弁8
が全開に制御され、ラジエータ7を通過する冷却水の流
量が最大限に増やされる。このため、ラジエータ7から
放熱される熱量を最大限に増やすことができ、エンジン
1の冷却を最大限に行うことができ、エンジン1のオー
バーヒートを速やかに防止することができる。
【0111】一方、この実施の形態では、エンジン出口
水温度THW1が所定値th1未満であるときに、それ
に応じてエンジン1の始動が完了するまでに、流量調整
弁8の開度が閉じ側に制御され、ラジエータ7を通過す
る冷却水の流量が減らされる。このため、例えば、エン
ジン1の冷間始動時には、エンジン1から冷却水へ奪わ
れる熱量を減らすことができ、エンジン1の暖機を促進
することができ、エンジン1のオーバークールを防止す
ることができ、延いては、エンジン1の燃費向上を図る
ことができる。詳しくは、この実施の形態では、エンジ
ン出口水温度THW1が所定値th1未満であるとき
は、それに応じてエンジン1の始動が完了するまでに、
流量調整弁8の開度が全閉に制御され、ラジエータ7を
通過する冷却水の流れが遮断される。このため、エンジ
ン1から冷却水へ奪われる熱量を最大限に減らすことが
でき、エンジン1の暖機を最大限に行うことができ、エ
ンジン1のオーバークールを速やかに防止することがで
き、延いては、エンジン1の燃費向上を最大限に図るこ
とができる。
水温度THW1が所定値th1未満であるときに、それ
に応じてエンジン1の始動が完了するまでに、流量調整
弁8の開度が閉じ側に制御され、ラジエータ7を通過す
る冷却水の流量が減らされる。このため、例えば、エン
ジン1の冷間始動時には、エンジン1から冷却水へ奪わ
れる熱量を減らすことができ、エンジン1の暖機を促進
することができ、エンジン1のオーバークールを防止す
ることができ、延いては、エンジン1の燃費向上を図る
ことができる。詳しくは、この実施の形態では、エンジ
ン出口水温度THW1が所定値th1未満であるとき
は、それに応じてエンジン1の始動が完了するまでに、
流量調整弁8の開度が全閉に制御され、ラジエータ7を
通過する冷却水の流れが遮断される。このため、エンジ
ン1から冷却水へ奪われる熱量を最大限に減らすことが
でき、エンジン1の暖機を最大限に行うことができ、エ
ンジン1のオーバークールを速やかに防止することがで
き、延いては、エンジン1の燃費向上を最大限に図るこ
とができる。
【0112】この実施の形態では、エンジン1が始動さ
れるときのエンジン1の温度状態、即ち、エンジン出口
水温度THW1の値に基づいてフィードバック項として
のF/B定数STFBの初期値がECU30により可変
に設定される。従って、エンジン1が始動されるときの
エンジン1の温度状態に応じた値にF/B定数STFB
の初期値が設定されるので、エンジン1の始動後には、
エンジン1の温度状態に応じた開度から流量調整弁8の
フィードバック制御が始められるようになる。このた
め、エンジン1の始動後から、冷却水循環経路で、エン
ジン1の温度状態に適した冷却水流量を速やかに得るこ
とができ、冷却水温度制御の応答性を向上させることが
できる。特に、この実施の形態では、エンジン1が始動
されるときのエンジン出口水温度THW1が所定値th
3より高いときは、それに応じて開き側になる初期値に
F/B定数STFBが設定されるので、エンジン1の始
動後には、高温状態に応じて、ラジエータ7を通過する
冷却水の流量を増やすことのできる開き側の開度から流
量調整弁8のフィードバック制御が始められる。このた
め、エンジン1の高温始動時にエンジン1のオーバヒー
トを未然に防止することができる。
れるときのエンジン1の温度状態、即ち、エンジン出口
水温度THW1の値に基づいてフィードバック項として
のF/B定数STFBの初期値がECU30により可変
に設定される。従って、エンジン1が始動されるときの
エンジン1の温度状態に応じた値にF/B定数STFB
の初期値が設定されるので、エンジン1の始動後には、
エンジン1の温度状態に応じた開度から流量調整弁8の
フィードバック制御が始められるようになる。このた
め、エンジン1の始動後から、冷却水循環経路で、エン
ジン1の温度状態に適した冷却水流量を速やかに得るこ
とができ、冷却水温度制御の応答性を向上させることが
できる。特に、この実施の形態では、エンジン1が始動
されるときのエンジン出口水温度THW1が所定値th
3より高いときは、それに応じて開き側になる初期値に
F/B定数STFBが設定されるので、エンジン1の始
動後には、高温状態に応じて、ラジエータ7を通過する
冷却水の流量を増やすことのできる開き側の開度から流
量調整弁8のフィードバック制御が始められる。このた
め、エンジン1の高温始動時にエンジン1のオーバヒー
トを未然に防止することができる。
【0113】この実施の形態では、エンジン1の始動後
には、エンジン1の運転状態に基づいて目標温度TMP
の値が可変設定される。詳しくは、エンジン1の負荷が
所定値より高い高負荷のときは、それより低い中負荷又
は低負荷のときに比べて、目標温度TMPの値を相対的
に低い「80℃」に設定している。又、エンジン1がア
イドル運転のときには、目標温度TMPを「90℃」に
設定し、中負荷の部分負荷運転のときには目標温度TM
Pを「100℃」に設定することにより、アイドル運転
のときには部分負荷運転のときに比べて目標温度TMP
を相対的に低く設定している。従って、流量調整弁8の
フィードバック制御に際して、エンジン出口水温度TH
W1がエンジン1の運転状態、特には負荷状態に適した
目標温度TMPの値へ近付けられる。即ち、エンジン1
が高負荷のときには、それに応じて冷却能力を高める方
向の相対的に低い目標温度TMPの値へエンジン出口水
温度THW1が近付けられる。このため、エンジン1の
運転状態に応じて有効な冷却能力を速やかに発揮するこ
とができる。即ち、エンジン1が高負荷となるときは、
エンジン1を有効に冷却して、オーバーヒートを防止す
ることができる。一方、エンジン1がアイドル運転のと
きは、それに応じて部分負荷運転のときよりも相対的に
低い目標温度TMPへエンジン出口水温度THW1が近
付けられる。このことから、アイドル運転からの自動車
発進時には、エンジン1のノッキングを有効に防止する
ことができる。エンジン1のフリクションを低減するに
は、目標温度TMPを相対的に高い値(例えば、中負荷
と同じ「100℃」)に設定するのが望ましいが、アイ
ドル運転時まで目標温度TMPを高い値に設定すると、
アイドル運転からの自動車発進時にノッキングが発生し
易くなる。そこで、この実施の形態では、発進時のノッ
キングを防止するために、アイドル運転時の目標温度T
MPを、部分負荷運転時のそれよりも「10℃」だけ低
い「90℃」に設定しているのである。
には、エンジン1の運転状態に基づいて目標温度TMP
の値が可変設定される。詳しくは、エンジン1の負荷が
所定値より高い高負荷のときは、それより低い中負荷又
は低負荷のときに比べて、目標温度TMPの値を相対的
に低い「80℃」に設定している。又、エンジン1がア
イドル運転のときには、目標温度TMPを「90℃」に
設定し、中負荷の部分負荷運転のときには目標温度TM
Pを「100℃」に設定することにより、アイドル運転
のときには部分負荷運転のときに比べて目標温度TMP
を相対的に低く設定している。従って、流量調整弁8の
フィードバック制御に際して、エンジン出口水温度TH
W1がエンジン1の運転状態、特には負荷状態に適した
目標温度TMPの値へ近付けられる。即ち、エンジン1
が高負荷のときには、それに応じて冷却能力を高める方
向の相対的に低い目標温度TMPの値へエンジン出口水
温度THW1が近付けられる。このため、エンジン1の
運転状態に応じて有効な冷却能力を速やかに発揮するこ
とができる。即ち、エンジン1が高負荷となるときは、
エンジン1を有効に冷却して、オーバーヒートを防止す
ることができる。一方、エンジン1がアイドル運転のと
きは、それに応じて部分負荷運転のときよりも相対的に
低い目標温度TMPへエンジン出口水温度THW1が近
付けられる。このことから、アイドル運転からの自動車
発進時には、エンジン1のノッキングを有効に防止する
ことができる。エンジン1のフリクションを低減するに
は、目標温度TMPを相対的に高い値(例えば、中負荷
と同じ「100℃」)に設定するのが望ましいが、アイ
ドル運転時まで目標温度TMPを高い値に設定すると、
アイドル運転からの自動車発進時にノッキングが発生し
易くなる。そこで、この実施の形態では、発進時のノッ
キングを防止するために、アイドル運転時の目標温度T
MPを、部分負荷運転時のそれよりも「10℃」だけ低
い「90℃」に設定しているのである。
【0114】この実施の形態では、エンジン1の運転状
態、即ちエンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に応
じた基本開度STBSの値を、80℃の目標温度TM
P、90℃の目標温度TMP及び100℃の目標温度T
MPのそれぞれに対応させ、低温度マップ、中温度マッ
プ及び高温度マップのかたちでECU30のメモリに予
め記憶させており、目標温度TMPの各値に基づいて基
本開度STBSの値を設定するようにしている。ここ
で、目標温度TMPの値が変わると、エンジン1の冷却
損失も変わることから、それに応じて冷却水の流量を変
えるために、流量調整弁8の見込みの開度となる基本開
度STBSを変える必要がある。ここでは、目標温度T
MPの各値に応じて異なるマップとしてメモリに記憶さ
れた基本開度STBSの値により、流量調整弁8の見込
みの開度が目標温度TMPの値に対応して決定される。
このため、流量調整弁8のフィードバック制御に際し
て、目標温度TMPの値が変わっても、それに応じて見
込みの開度が可変設定されることにより、冷却水の流量
を適正量に変えることができ、エンジン1の冷却水温度
の目標温度TMPに対する応答性を向上させることがで
きる。
態、即ちエンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に応
じた基本開度STBSの値を、80℃の目標温度TM
P、90℃の目標温度TMP及び100℃の目標温度T
MPのそれぞれに対応させ、低温度マップ、中温度マッ
プ及び高温度マップのかたちでECU30のメモリに予
め記憶させており、目標温度TMPの各値に基づいて基
本開度STBSの値を設定するようにしている。ここ
で、目標温度TMPの値が変わると、エンジン1の冷却
損失も変わることから、それに応じて冷却水の流量を変
えるために、流量調整弁8の見込みの開度となる基本開
度STBSを変える必要がある。ここでは、目標温度T
MPの各値に応じて異なるマップとしてメモリに記憶さ
れた基本開度STBSの値により、流量調整弁8の見込
みの開度が目標温度TMPの値に対応して決定される。
このため、流量調整弁8のフィードバック制御に際し
て、目標温度TMPの値が変わっても、それに応じて見
込みの開度が可変設定されることにより、冷却水の流量
を適正量に変えることができ、エンジン1の冷却水温度
の目標温度TMPに対する応答性を向上させることがで
きる。
【0115】この実施の形態では、エンジン出口水温度
THW1が未だフィードバック制御開始温度よりも低い
ときは、F/B定数STFBの値の更新を禁止し、フィ
ードバック制御前処理により流量調整弁8の開度を所定
値にオープンループ制御するようにしている。即ち、こ
のときには、流量調整弁8の開度を強制的に全閉状態に
することができ、フィードバック制御に先立ち、エンジ
ン1の暖機を促進することができる。又、図8に示すよ
うに、エンジン出口水温度THW1がフィードバック制
御開始温度よりも低く設定された所定温度に達すると、
流量調整弁8の開度を、全閉状態から、エンジン出口水
温度THW1の上昇に伴ってフィードバック制御開始温
度に達するまで徐々に大きくしている。このため、フィ
ードバック制御に先立ち、流量調整弁8の開度をフィー
ドバック制御での要求される開度に近付けることがで
き、フィードバック制御が開始されたときの冷却水温度
制御の応答性を向上させることができる。又、メイン配
管5に冷却水の確実な流れをつくり、第2水温センサ3
2が正確な水温を検出できるようになるため、ラジエー
タ出口水温度THW2を冷却水温度制御に用いる場合に
は、フィードバック制御が開始されたときであっても、
正確なラジエータ出口水温度THW2を検出できること
から、冷却水温度制御の制御精度を向上させることがで
きる。
THW1が未だフィードバック制御開始温度よりも低い
ときは、F/B定数STFBの値の更新を禁止し、フィ
ードバック制御前処理により流量調整弁8の開度を所定
値にオープンループ制御するようにしている。即ち、こ
のときには、流量調整弁8の開度を強制的に全閉状態に
することができ、フィードバック制御に先立ち、エンジ
ン1の暖機を促進することができる。又、図8に示すよ
うに、エンジン出口水温度THW1がフィードバック制
御開始温度よりも低く設定された所定温度に達すると、
流量調整弁8の開度を、全閉状態から、エンジン出口水
温度THW1の上昇に伴ってフィードバック制御開始温
度に達するまで徐々に大きくしている。このため、フィ
ードバック制御に先立ち、流量調整弁8の開度をフィー
ドバック制御での要求される開度に近付けることがで
き、フィードバック制御が開始されたときの冷却水温度
制御の応答性を向上させることができる。又、メイン配
管5に冷却水の確実な流れをつくり、第2水温センサ3
2が正確な水温を検出できるようになるため、ラジエー
タ出口水温度THW2を冷却水温度制御に用いる場合に
は、フィードバック制御が開始されたときであっても、
正確なラジエータ出口水温度THW2を検出できること
から、冷却水温度制御の制御精度を向上させることがで
きる。
【0116】[第2実施の形態]次に、本発明のエンジ
ン冷却装置を具体化した第2の実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。
ン冷却装置を具体化した第2の実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。
【0117】尚、以下に説明する各実施の形態におい
て、第1の実施の形態と同一の構成については同一の符
号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に
説明するものとする。
て、第1の実施の形態と同一の構成については同一の符
号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に
説明するものとする。
【0118】この実施の形態では、図4に示すメインル
ーチンのステップ210における処理内容の点で第1の
実施の形態と構成が異なる。ここで、自動車が通常走行
しているときにヒータ12がオンされると、ヒータ12
と冷却水との間で熱の移動が行われ、流量調整弁8の基
本開度STBSとそれに応じた冷却水の制御温度との間
にずれが生じるおそれがある。そこで、この実施の形態
では、ヒータ12がオンされたときの基本開度STBS
に対して必要な補正を行うようにしている。図11に
は、その詳しい処理内容をフローチャートに示す。
ーチンのステップ210における処理内容の点で第1の
実施の形態と構成が異なる。ここで、自動車が通常走行
しているときにヒータ12がオンされると、ヒータ12
と冷却水との間で熱の移動が行われ、流量調整弁8の基
本開度STBSとそれに応じた冷却水の制御温度との間
にずれが生じるおそれがある。そこで、この実施の形態
では、ヒータ12がオンされたときの基本開度STBS
に対して必要な補正を行うようにしている。図11に
は、その詳しい処理内容をフローチャートに示す。
【0119】先ず、ステップ300で、ECU30は、
ヒータスイッチ38からのオン・オフ信号を読み込む。
ヒータスイッチ38からのオン・オフ信号を読み込む。
【0120】次に、ステップ310で、ECU30は、
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づき、基本開度マップを参照することにより、
基本開度STBSの値を算出する。この基本開度STB
Sの算出内容は、第1の実施の形態における算出内容と
同じであってもよい。
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づき、基本開度マップを参照することにより、
基本開度STBSの値を算出する。この基本開度STB
Sの算出内容は、第1の実施の形態における算出内容と
同じであってもよい。
【0121】次に、ステップ320で、ECU30は、
ヒータ12がオンされたか否かを判断する。この判断
は、ヒータスイッチ38からのオン・オフ信号に基づい
て行われる。この判断結果が否定である場合、ヒータ1
2がオフされていることから、ECU30は処理をその
ままステップ360へ移行する。この判断結果が肯定で
ある場合、ヒータ12がオンされていることから、EC
U30は、処理をステップ330へ移行する。
ヒータ12がオンされたか否かを判断する。この判断
は、ヒータスイッチ38からのオン・オフ信号に基づい
て行われる。この判断結果が否定である場合、ヒータ1
2がオフされていることから、ECU30は処理をその
ままステップ360へ移行する。この判断結果が肯定で
ある場合、ヒータ12がオンされていることから、EC
U30は、処理をステップ330へ移行する。
【0122】ステップ330で、ECU30は、今回読
み込まれたエンジン回転速度NEの値から、ステップ数
換算係数KHの値を算出する。この換算係数KHは、車
室温THRが、例えば「25℃」となるときに、エンジ
ン回転速度NEの違いに応じてヒータ12から放熱され
る熱量を、流量調整弁8のステップモータ23を制御す
るためのステップ数に換算するためのものである。EC
U30は、この換算係数KHを、エンジン回転速度NE
との関係で予め定められた換算係数マップを参照するこ
とにより算出する。この換算係数マップにおいて、換算
係数KHは、エンジン回転速度NEが高くなるほど小さ
くなるよう設定される。
み込まれたエンジン回転速度NEの値から、ステップ数
換算係数KHの値を算出する。この換算係数KHは、車
室温THRが、例えば「25℃」となるときに、エンジ
ン回転速度NEの違いに応じてヒータ12から放熱され
る熱量を、流量調整弁8のステップモータ23を制御す
るためのステップ数に換算するためのものである。EC
U30は、この換算係数KHを、エンジン回転速度NE
との関係で予め定められた換算係数マップを参照するこ
とにより算出する。この換算係数マップにおいて、換算
係数KHは、エンジン回転速度NEが高くなるほど小さ
くなるよう設定される。
【0123】次に、ECU30は、ステップ340で、
車室温センサ39で検出される車室温THRの値を読み
込み、ステップ350で、「25℃」に対する車室温T
HRの温度差ΔTRの値を算出する。
車室温センサ39で検出される車室温THRの値を読み
込み、ステップ350で、「25℃」に対する車室温T
HRの温度差ΔTRの値を算出する。
【0124】そして、ECU30は、ステップ320か
ら処理をそのままステップ360へ移行した場合には、
ステップ310で算出された基本開度STBSの値を補
正することなく設定するが、ステップ350から処理を
ステップ360へ移行した場合には、ステップ360
で、基本開度STBSの値を補正する。この実施の形態
では、換算係数KHに温度差ΔTRを乗算した値を基本
開度STBSから減算することにより、基本開度STB
Sの値を補正する。
ら処理をそのままステップ360へ移行した場合には、
ステップ310で算出された基本開度STBSの値を補
正することなく設定するが、ステップ350から処理を
ステップ360へ移行した場合には、ステップ360
で、基本開度STBSの値を補正する。この実施の形態
では、換算係数KHに温度差ΔTRを乗算した値を基本
開度STBSから減算することにより、基本開度STB
Sの値を補正する。
【0125】このように補正された基本開度STBSの
値が、図4のフローチャートのステップ230で、最終
開度STFの算出に使用される。この実施の形態では、
上記ルーチンを実行するECU30が、本発明(請求項
13乃至15に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相
当する。
値が、図4のフローチャートのステップ230で、最終
開度STFの算出に使用される。この実施の形態では、
上記ルーチンを実行するECU30が、本発明(請求項
13乃至15に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相
当する。
【0126】以上説明したこの実施の形態のエンジン冷
却装置によれば、エンジン1の熱量を用いるヒータ12
の作動状態(オン・オフ)に基づいてフィードフォワー
ド項としての基本開度STBSの値が設定される。詳し
くは、ヒータ12がオンとなるときはオフとなるときに
比べて流量調整弁8の開度が閉じ側となるように基本開
度STBSが補正されて設定される。更に、ヒータ12
がオンとなるときには、エンジン回転速度NEで決まる
換算係数KHと、「25℃」に対する車室温THRの温
度差ΔTRとの積を、基本開度STBSから減算するこ
とにより、基本開度STBSが補正されて設定される。
ここで、換算係数KHの設定により、エンジン回転速度
NEが低くなるときほど流量調整弁8の開度が閉じ側と
なるように基本開度STBSが補正されて設定される。
却装置によれば、エンジン1の熱量を用いるヒータ12
の作動状態(オン・オフ)に基づいてフィードフォワー
ド項としての基本開度STBSの値が設定される。詳し
くは、ヒータ12がオンとなるときはオフとなるときに
比べて流量調整弁8の開度が閉じ側となるように基本開
度STBSが補正されて設定される。更に、ヒータ12
がオンとなるときには、エンジン回転速度NEで決まる
換算係数KHと、「25℃」に対する車室温THRの温
度差ΔTRとの積を、基本開度STBSから減算するこ
とにより、基本開度STBSが補正されて設定される。
ここで、換算係数KHの設定により、エンジン回転速度
NEが低くなるときほど流量調整弁8の開度が閉じ側と
なるように基本開度STBSが補正されて設定される。
【0127】従って、流量調整弁8の開度が、基本開度
STBSの値により、ヒータ12の作動状態に応じた見
込みの開度に近付けられる。このため、ヒータ12の作
動状態に応じて冷却水温度制御を行うことができ、ヒー
タ12のオン・オフに拘わらずエンジン1の冷却水温度
を目標温度TMPに適正に調節することができる。詳し
くは、ヒータ12がオンとなってエンジン1の熱量が消
費されるときは、流量調整弁8の開度が、補正後の基本
開度STBSの値により、ラジエータ7からの放熱を抑
えることとなる閉じ側の見込みの開度に近付けられる。
このため、ヒータ12のオン・オフに拘わらず、冷却水
温度制御を適正に行うことができ、エンジン1の冷却水
温度を目標温度TMPに適正に調節することができる。
更に詳しくは、ヒータ12がオンとなってエンジン1の
熱量が消費されるときは、流量調整弁8の開度が、補正
後の基本開度STBSの値により、発熱量が少なくなる
低回転時ほど、より閉じ側の見込みの開度に近付けられ
る。このため、ヒータ12のオン・オフ及びエンジン回
転速度NEの違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に
行うことができ、エンジン1の冷却度合いを適正に調整
することができる。
STBSの値により、ヒータ12の作動状態に応じた見
込みの開度に近付けられる。このため、ヒータ12の作
動状態に応じて冷却水温度制御を行うことができ、ヒー
タ12のオン・オフに拘わらずエンジン1の冷却水温度
を目標温度TMPに適正に調節することができる。詳し
くは、ヒータ12がオンとなってエンジン1の熱量が消
費されるときは、流量調整弁8の開度が、補正後の基本
開度STBSの値により、ラジエータ7からの放熱を抑
えることとなる閉じ側の見込みの開度に近付けられる。
このため、ヒータ12のオン・オフに拘わらず、冷却水
温度制御を適正に行うことができ、エンジン1の冷却水
温度を目標温度TMPに適正に調節することができる。
更に詳しくは、ヒータ12がオンとなってエンジン1の
熱量が消費されるときは、流量調整弁8の開度が、補正
後の基本開度STBSの値により、発熱量が少なくなる
低回転時ほど、より閉じ側の見込みの開度に近付けられ
る。このため、ヒータ12のオン・オフ及びエンジン回
転速度NEの違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に
行うことができ、エンジン1の冷却度合いを適正に調整
することができる。
【0128】[第3の実施の形態]次に、本発明のエン
ジン冷却装置を具体化した第3の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
ジン冷却装置を具体化した第3の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
【0129】この実施の形態では、図4に示すメインル
ーチンにおけるステップ210の処理内容、即ち、基本
開度STBSの設定方法の点で第1の実施の形態と構成
が異なる。その内容を、図12に示すサブルーチンを参
照して以下に説明する。
ーチンにおけるステップ210の処理内容、即ち、基本
開度STBSの設定方法の点で第1の実施の形態と構成
が異なる。その内容を、図12に示すサブルーチンを参
照して以下に説明する。
【0130】先ず、ステップ401で、ECU30は、
ヒータスイッチ38のオン・オフ信号及びエンジン1に
おける混合気の燃焼制御の種別を読み込む。この実施の
形態において、エンジン1は、燃焼形態として均質燃焼
と成層燃焼とが切替可能にされている。即ち、エンジン
1の暖機時には、混合気を燃焼室内に均質に分散させた
均質状態にして燃焼させる均質燃焼制御が実行される。
又、エンジン1の暖機後には、均質燃焼制御に加えて、
混合気を点火プラグ周りに集めた成層状態にして燃焼さ
せる成層燃焼制御が実行され、これら燃焼制御がエンジ
ン1の運転状態に基づいて切り替えられる。そこで、こ
の実施の形態では、混合気の燃焼制御が何れの燃焼制御
とされているのかを判断するために、例えば、燃焼制御
を切替設定するためのフラグを読み込む。
ヒータスイッチ38のオン・オフ信号及びエンジン1に
おける混合気の燃焼制御の種別を読み込む。この実施の
形態において、エンジン1は、燃焼形態として均質燃焼
と成層燃焼とが切替可能にされている。即ち、エンジン
1の暖機時には、混合気を燃焼室内に均質に分散させた
均質状態にして燃焼させる均質燃焼制御が実行される。
又、エンジン1の暖機後には、均質燃焼制御に加えて、
混合気を点火プラグ周りに集めた成層状態にして燃焼さ
せる成層燃焼制御が実行され、これら燃焼制御がエンジ
ン1の運転状態に基づいて切り替えられる。そこで、こ
の実施の形態では、混合気の燃焼制御が何れの燃焼制御
とされているのかを判断するために、例えば、燃焼制御
を切替設定するためのフラグを読み込む。
【0131】次に、ステップ402で、ECU30は、
今回設定された目標温度TMPが「80℃」より大きい
か否かを判断する。この判断結果が肯定である場合、エ
ンジン1の運転状態が暖機後であるものとして、ECU
30は処理をステップ403へ移行する。
今回設定された目標温度TMPが「80℃」より大きい
か否かを判断する。この判断結果が肯定である場合、エ
ンジン1の運転状態が暖機後であるものとして、ECU
30は処理をステップ403へ移行する。
【0132】ステップ403で、ECU30は、ヒータ
スイッチ38からの信号に基づいてヒータ12がオンさ
れたか否かを判断する。この判断結果が肯定である場
合、ヒータ12での放熱により冷却水温度が低下するも
のとして、ECU30は、処理をステップ404へ移行
する。
スイッチ38からの信号に基づいてヒータ12がオンさ
れたか否かを判断する。この判断結果が肯定である場
合、ヒータ12での放熱により冷却水温度が低下するも
のとして、ECU30は、処理をステップ404へ移行
する。
【0133】そして、ステップ404で、ECU30
は、均質燃焼制御であるか否かを判断する。この判断結
果が肯定である場合、ECU30は、ステップ405
で、マップDを参照することにより、今回読み込まれた
エンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に基づいて基
本開度STBSの値を算出する。このマップDは、エン
ジン回転速度NE及びエンジン負荷との関係から基本開
度STBSの値を予め定めたものであって、エンジン回
転速度NEが高くなるほど基本開度STBSが大きくな
り、エンジン回転速度NEが同じ値でもエンジン負荷が
高くなるほど基本開度STBSが大きくなるように予め
設定される。
は、均質燃焼制御であるか否かを判断する。この判断結
果が肯定である場合、ECU30は、ステップ405
で、マップDを参照することにより、今回読み込まれた
エンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に基づいて基
本開度STBSの値を算出する。このマップDは、エン
ジン回転速度NE及びエンジン負荷との関係から基本開
度STBSの値を予め定めたものであって、エンジン回
転速度NEが高くなるほど基本開度STBSが大きくな
り、エンジン回転速度NEが同じ値でもエンジン負荷が
高くなるほど基本開度STBSが大きくなるように予め
設定される。
【0134】ステップ404の判断結果が否定である場
合、成層燃焼によるものとして、ECU30は、ステッ
プ406で、マップCを参照することにより、今回読み
込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に基
づいて基本開度STBSの値を算出する。このマップC
は、マップDと同様の構成で設定されるが、均質燃焼で
ない分だけ、基本開度STBSの値が全体的にマップD
よりも閉側の値に設定される。
合、成層燃焼によるものとして、ECU30は、ステッ
プ406で、マップCを参照することにより、今回読み
込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に基
づいて基本開度STBSの値を算出する。このマップC
は、マップDと同様の構成で設定されるが、均質燃焼で
ない分だけ、基本開度STBSの値が全体的にマップD
よりも閉側の値に設定される。
【0135】一方、ステップ403での判断結果が否定
である場合、ヒータ12での放熱による冷却水温度の低
下がないものとして、ECU30は、処理をステップ4
10へ移行する。
である場合、ヒータ12での放熱による冷却水温度の低
下がないものとして、ECU30は、処理をステップ4
10へ移行する。
【0136】そして、ステップ410で、ECU30
は、成層燃焼制御が行われているか否かを判断する。こ
の判断結果が否定である場合、ECU30は、ステップ
411で、マップFを参照することにより、今回読み込
まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に基づ
いて基本開度STBSの値を算出する。このマップF
は、マップDと同様の構成で設定されるが、ヒータ12
がオンされていない分だけ、基本開度STBSの値が全
体的にマップDよりも開側の値に設定される。
は、成層燃焼制御が行われているか否かを判断する。こ
の判断結果が否定である場合、ECU30は、ステップ
411で、マップFを参照することにより、今回読み込
まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に基づ
いて基本開度STBSの値を算出する。このマップF
は、マップDと同様の構成で設定されるが、ヒータ12
がオンされていない分だけ、基本開度STBSの値が全
体的にマップDよりも開側の値に設定される。
【0137】ステップ410の判断結果が肯定である場
合、ECU30は、ステップ412で、マップEを参照
することにより、読み込まれたエンジン回転速度NE及
び吸気圧PMの値に基づいて基本開度STBSの値を算
出する。このマップEは、マップCと同様の構成で設定
されるが、ヒータ12がオンされていない分だけ、基本
開度STBSの値が全体的にマップCよりも開側の値に
設定される。
合、ECU30は、ステップ412で、マップEを参照
することにより、読み込まれたエンジン回転速度NE及
び吸気圧PMの値に基づいて基本開度STBSの値を算
出する。このマップEは、マップCと同様の構成で設定
されるが、ヒータ12がオンされていない分だけ、基本
開度STBSの値が全体的にマップCよりも開側の値に
設定される。
【0138】一方、ステップ402での判断結果が否定
である場合、エンジン1の運転状態が暖機時であって、
均質燃焼制御が行われているものとして、ECU30は
処理をステップ420へ移行する。
である場合、エンジン1の運転状態が暖機時であって、
均質燃焼制御が行われているものとして、ECU30は
処理をステップ420へ移行する。
【0139】そして、ステップ420で、ECU30
は、ヒータスイッチ38からの信号に基づいてヒータ1
2がオンされたか否かを判断する。この判断結果が肯定
である場合、ヒータ12での放熱により冷却水温度が低
下するものとして、ECU30は、処理をステップ42
1へ移行する。
は、ヒータスイッチ38からの信号に基づいてヒータ1
2がオンされたか否かを判断する。この判断結果が肯定
である場合、ヒータ12での放熱により冷却水温度が低
下するものとして、ECU30は、処理をステップ42
1へ移行する。
【0140】ステップ421で、ECU30は、マップ
Bを参照することにより、今回読み込まれたエンジン回
転速度NE及び吸気圧PMの値に基づいて基本開度ST
BSの値を算出する。
Bを参照することにより、今回読み込まれたエンジン回
転速度NE及び吸気圧PMの値に基づいて基本開度ST
BSの値を算出する。
【0141】ステップ420の判断結果が否定である場
合、ヒータ12での放熱による冷却水温度の低下がない
ものとして、ECU30は、ステップ422で、マップ
Aを参照することにより、読み込まれたエンジン回転速
度NE及び吸気圧PMの値に基づいて基本開度STBS
の値を算出する。このマップAは、マップBと同様の構
成で設定されるが、ヒータ12がオンされていない分だ
け、基本開度STBSの値が全体的にマップBよりも開
側の値に設定される。
合、ヒータ12での放熱による冷却水温度の低下がない
ものとして、ECU30は、ステップ422で、マップ
Aを参照することにより、読み込まれたエンジン回転速
度NE及び吸気圧PMの値に基づいて基本開度STBS
の値を算出する。このマップAは、マップBと同様の構
成で設定されるが、ヒータ12がオンされていない分だ
け、基本開度STBSの値が全体的にマップBよりも開
側の値に設定される。
【0142】このように算出された基本開度STBSの
値が、図4のフローチャートのステップ230で、最終
開度STFの算出に使用される。この実施の形態では、
上記ルーチンを実行するECU30が、本発明(請求項
16及び17に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相
当する。
値が、図4のフローチャートのステップ230で、最終
開度STFの算出に使用される。この実施の形態では、
上記ルーチンを実行するECU30が、本発明(請求項
16及び17に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相
当する。
【0143】以上説明したこの実施の形態のエンジン冷
却装置によれば、エンジン回転速度NEとエンジン負荷
との関係から基本開度STBSを定めたデータを、ヒー
タ12のオン・オフ、エンジン1の燃焼形態の違いに応
じて複数のマップA〜Fとして持ち、それらマップA〜
Fを選択的に参照することにより基本開度STBSを算
出するようにしている。従って、流量調整弁8のフィー
ドバック制御に際して、フィードフォワード項として使
用される基本開度STBSの値が、エンジン1の運転状
態の違いはもとより、ヒータ12のオン・オフ、並び
に、エンジン1の燃焼形態の違いに応じて設定されるこ
とになる。
却装置によれば、エンジン回転速度NEとエンジン負荷
との関係から基本開度STBSを定めたデータを、ヒー
タ12のオン・オフ、エンジン1の燃焼形態の違いに応
じて複数のマップA〜Fとして持ち、それらマップA〜
Fを選択的に参照することにより基本開度STBSを算
出するようにしている。従って、流量調整弁8のフィー
ドバック制御に際して、フィードフォワード項として使
用される基本開度STBSの値が、エンジン1の運転状
態の違いはもとより、ヒータ12のオン・オフ、並び
に、エンジン1の燃焼形態の違いに応じて設定されるこ
とになる。
【0144】特に、この実施の形態では、エンジン1の
燃焼形態の違いに基づいて基本開度STBSの値が設定
されるので、燃焼形態によりエンジン1の発熱量が違っ
ても、流量調整弁8の開度が、基本開度STBSの設定
により、発熱量の違いに応じた見込みの開度に近付けら
れる。このため、エンジン1の燃焼形態の違いに拘わら
ず、冷却水温度制御を適正に行うことができ、エンジン
1の冷却水温度を目標温度TMPに適正に調節すること
ができる。
燃焼形態の違いに基づいて基本開度STBSの値が設定
されるので、燃焼形態によりエンジン1の発熱量が違っ
ても、流量調整弁8の開度が、基本開度STBSの設定
により、発熱量の違いに応じた見込みの開度に近付けら
れる。このため、エンジン1の燃焼形態の違いに拘わら
ず、冷却水温度制御を適正に行うことができ、エンジン
1の冷却水温度を目標温度TMPに適正に調節すること
ができる。
【0145】より詳しくは、この実施の形態では、燃焼
形態が成層燃焼であるときは均質燃焼であるときに比べ
て流量調整弁8の開度が閉じ側となるように基本開度S
TBSの値が設定されるので、成層燃焼のときには、均
質燃焼のときに比べてエンジン1の発熱量が少なくて
も、ラジエータ7からの放熱を抑える方向で、流量調整
弁8の開度が、基本開度STBSの設定により、より閉
じ側の見込みの開度に近付けられる。このため、成層燃
焼・均質燃焼の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正
に行うことができ、エンジン1の冷却水温度を目標温度
TMPに適正に調節することができる。
形態が成層燃焼であるときは均質燃焼であるときに比べ
て流量調整弁8の開度が閉じ側となるように基本開度S
TBSの値が設定されるので、成層燃焼のときには、均
質燃焼のときに比べてエンジン1の発熱量が少なくて
も、ラジエータ7からの放熱を抑える方向で、流量調整
弁8の開度が、基本開度STBSの設定により、より閉
じ側の見込みの開度に近付けられる。このため、成層燃
焼・均質燃焼の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正
に行うことができ、エンジン1の冷却水温度を目標温度
TMPに適正に調節することができる。
【0146】[第4の実施の形態]次に、本発明のエン
ジン冷却装置を具体化した第4の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
ジン冷却装置を具体化した第4の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
【0147】この実施の形態では、図4に示すメインル
ーチンのステップ210の処理内容の点で第1乃至第3
の実施の形態と構成が異なる。このエンジン冷却装置で
は、バイパス配管10からの冷却水と、ラジエータ7を
経由したメイン配管5からの冷却水とを流量調整弁8で
混合させ、ウォータポンプ9を介してエンジン1へ流し
ている。従って、エンジン1へ流れる冷却水の温度、或
いは、エンジン出口水温度THW1は、バイパス配管1
0の冷却水温度と、ラジエータ7より下流のメイン配管
5の冷却水温度との間の温度差に左右され、その温度差
はラジエータ7による冷却水の冷却状態を反映してい
る。この温度差が原因で、エンジン回転速度NEが高く
なるほど、エンジン出口水温度THW1が目標温度TM
Pからずれる傾向がある。そこで、この実施の形態で
は、ラジエータ7による冷却水の冷却状態と、エンジン
回転速度NEとにより、基本開度STBSに必要な補正
を行うこととしている。その処理内容を、図13のサブ
ルーチンに従い以下に説明する。
ーチンのステップ210の処理内容の点で第1乃至第3
の実施の形態と構成が異なる。このエンジン冷却装置で
は、バイパス配管10からの冷却水と、ラジエータ7を
経由したメイン配管5からの冷却水とを流量調整弁8で
混合させ、ウォータポンプ9を介してエンジン1へ流し
ている。従って、エンジン1へ流れる冷却水の温度、或
いは、エンジン出口水温度THW1は、バイパス配管1
0の冷却水温度と、ラジエータ7より下流のメイン配管
5の冷却水温度との間の温度差に左右され、その温度差
はラジエータ7による冷却水の冷却状態を反映してい
る。この温度差が原因で、エンジン回転速度NEが高く
なるほど、エンジン出口水温度THW1が目標温度TM
Pからずれる傾向がある。そこで、この実施の形態で
は、ラジエータ7による冷却水の冷却状態と、エンジン
回転速度NEとにより、基本開度STBSに必要な補正
を行うこととしている。その処理内容を、図13のサブ
ルーチンに従い以下に説明する。
【0148】先ず、ステップ500で、ECU30は、
第2水温センサ32で検出されるラジエータ出口水温度
THW2の値を読み込む。
第2水温センサ32で検出されるラジエータ出口水温度
THW2の値を読み込む。
【0149】次に、ステップ510で、ECU30は、
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づき、基本開度マップを参照することにより基
本開度STBSの値を算出する。この基本開度マップ
は、ラジエータ出口水温度THW2が、例えば「70
℃」となる場合の基本開度STBSを、エンジン回転速
度NEとエンジン負荷との関係から予め設定されたもの
である。
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づき、基本開度マップを参照することにより基
本開度STBSの値を算出する。この基本開度マップ
は、ラジエータ出口水温度THW2が、例えば「70
℃」となる場合の基本開度STBSを、エンジン回転速
度NEとエンジン負荷との関係から予め設定されたもの
である。
【0150】次に、ステップ520で、ECU30は、
「70℃」に対するラジエータ出口水温度THW2の水
温度差ΔTの値を算出する。この水温度差ΔTの値は、
ラジエータ7による冷却水の冷却状態を反映している。
「70℃」に対するラジエータ出口水温度THW2の水
温度差ΔTの値を算出する。この水温度差ΔTの値は、
ラジエータ7による冷却水の冷却状態を反映している。
【0151】次に、ステップ530で、今回読み込まれ
たエンジン回転速度NEの値に対する回転補正係数KR
の値を、所定の係数マップを参照して算出する。この係
数マップでは、エンジン回転速度NEが高くなるほど回
転補正係数KRが小さくなるように予め設定されたもの
である。
たエンジン回転速度NEの値に対する回転補正係数KR
の値を、所定の係数マップを参照して算出する。この係
数マップでは、エンジン回転速度NEが高くなるほど回
転補正係数KRが小さくなるように予め設定されたもの
である。
【0152】次に、ステップ540で、ECU30は、
上記算出された基本開度STBSを、水温度差ΔTの値
と、回転補正係数KRの値とに基づき以下の計算式
(2)に従って補正する。 STBS ← STBS−ΔT*KR ・・・(2)
上記算出された基本開度STBSを、水温度差ΔTの値
と、回転補正係数KRの値とに基づき以下の計算式
(2)に従って補正する。 STBS ← STBS−ΔT*KR ・・・(2)
【0153】このように補正された基本開度STBSの
値が、図4のフローチャートのステップ230で、最終
開度STFの算出に使用される。この実施の形態では、
上記ルーチンを実行するECU30が、本発明(請求項
20及び21に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相
当する。
値が、図4のフローチャートのステップ230で、最終
開度STFの算出に使用される。この実施の形態では、
上記ルーチンを実行するECU30が、本発明(請求項
20及び21に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相
当する。
【0154】以上説明したこの実施の形態のエンジン冷
却装置によれば、ラジエータ7による冷却水の冷却状態
と、エンジン回転速度NEとにより、基本開度STBS
を補正し、その補正後の基本開度STBSを流量調整弁
8のフィードバック制御に使用している。ここで、エン
ジン出口水温度THW1やエンジン回転速度NEの違い
によってラジエータ7における冷却水の放熱量、即ちラ
ジエータ7による冷却水の冷却状態は異なるが、この実
施の形態では、ラジエータ出口水温度THW2から求め
られる冷却状態を反映した水温度差ΔTと、エンジン回
転速度NEから求められる回転補正係数KRとに基づい
て基本開度STBSが補正され、補正後の基本開度ST
BSが設定される。即ち、ラジエータ7による冷却水の
冷却状態に基づいて補正後の基本開度STBSが設定さ
れる。より詳細には、ラジエータ出口水温度THW2が
「70℃」より低いときは高いときに比べて流量調整弁
8の開度が閉じ側となるように補正後の基本開度STB
Sの値が設定される。
却装置によれば、ラジエータ7による冷却水の冷却状態
と、エンジン回転速度NEとにより、基本開度STBS
を補正し、その補正後の基本開度STBSを流量調整弁
8のフィードバック制御に使用している。ここで、エン
ジン出口水温度THW1やエンジン回転速度NEの違い
によってラジエータ7における冷却水の放熱量、即ちラ
ジエータ7による冷却水の冷却状態は異なるが、この実
施の形態では、ラジエータ出口水温度THW2から求め
られる冷却状態を反映した水温度差ΔTと、エンジン回
転速度NEから求められる回転補正係数KRとに基づい
て基本開度STBSが補正され、補正後の基本開度ST
BSが設定される。即ち、ラジエータ7による冷却水の
冷却状態に基づいて補正後の基本開度STBSが設定さ
れる。より詳細には、ラジエータ出口水温度THW2が
「70℃」より低いときは高いときに比べて流量調整弁
8の開度が閉じ側となるように補正後の基本開度STB
Sの値が設定される。
【0155】従って、流量調整弁8の開度が、補正後の
基本開度STBSの設定により、ラジエータ7による冷
却水の冷却状態に応じた見込みの開度に近付けられる。
より詳しくは、ラジエータ出口水温度THW2の値が
「70℃」より低いときには、ラジエータ7からの放熱
を抑える方向で、流量調整弁8の開度が、補正後の基本
開度STBSの設定により、閉じ側となる見込みの開度
に近付けられる。このため、ラジエータ7による冷却水
の冷却状態に応じて、特に、ラジエータ出口水温度TH
W2の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うこ
とができ、エンジン1の冷却水温度を目標温度TMPに
適正に調節することができる。
基本開度STBSの設定により、ラジエータ7による冷
却水の冷却状態に応じた見込みの開度に近付けられる。
より詳しくは、ラジエータ出口水温度THW2の値が
「70℃」より低いときには、ラジエータ7からの放熱
を抑える方向で、流量調整弁8の開度が、補正後の基本
開度STBSの設定により、閉じ側となる見込みの開度
に近付けられる。このため、ラジエータ7による冷却水
の冷却状態に応じて、特に、ラジエータ出口水温度TH
W2の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うこ
とができ、エンジン1の冷却水温度を目標温度TMPに
適正に調節することができる。
【0156】[第5の実施の形態]次に、本発明のエン
ジン冷却装置を具体化した第5の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
ジン冷却装置を具体化した第5の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
【0157】この実施の形態でも、図4に示すメインル
ーチンのステップ210の処理内容の点で第1乃至第4
の実施の形態と構成が異なる。ここでは、第4の実施の
形態と同様、ラジエータ7による冷却水の冷却状態と、
エンジン回転速度NEとにより、基本開度STBSに必
要な補正を行うこととしている。その内容を、図14〜
図16に示すサブルーチンに従い説明する。
ーチンのステップ210の処理内容の点で第1乃至第4
の実施の形態と構成が異なる。ここでは、第4の実施の
形態と同様、ラジエータ7による冷却水の冷却状態と、
エンジン回転速度NEとにより、基本開度STBSに必
要な補正を行うこととしている。その内容を、図14〜
図16に示すサブルーチンに従い説明する。
【0158】最初に図14のフローチャートにおいて、
先ず、ステップ600で、ECU30は、第1水温セン
サ31及び第2水温センサ32で検出されるエンジン出
口水温度THW1及びラジエータ出口水温度THW2の
値をそれぞれ読み込む。
先ず、ステップ600で、ECU30は、第1水温セン
サ31及び第2水温センサ32で検出されるエンジン出
口水温度THW1及びラジエータ出口水温度THW2の
値をそれぞれ読み込む。
【0159】次に、ステップ610で、ECU30は、
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づき、所定の基本開度マップを参照することに
より基本開度STBSの値を算出する。
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づき、所定の基本開度マップを参照することに
より基本開度STBSの値を算出する。
【0160】次に、ステップ700で、ECU30は、
基本開度補正を行う。このステップ700の処理内容
を、図15により詳しく説明する。
基本開度補正を行う。このステップ700の処理内容
を、図15により詳しく説明する。
【0161】先ず、ステップ710で、ECU30は、
今回読み込まれたエンジン出口水温度THW1の値と、
ラジエータ出口水温度THW2の値との差を温度差T3
として算出する。
今回読み込まれたエンジン出口水温度THW1の値と、
ラジエータ出口水温度THW2の値との差を温度差T3
として算出する。
【0162】次に、ステップ720で、ECU30は、
温度差T3及び吸気圧PMの値に基づき、所定の補正係
数マップを参照することにより、基本開度補正係数K1
の値を算出する。ここで、基本開度補正係数K1は、
「0<K1≦1」の範囲の値に設定され、温度差T3が
相対的に大きくなるほど相対的に小さくなるように設定
される。
温度差T3及び吸気圧PMの値に基づき、所定の補正係
数マップを参照することにより、基本開度補正係数K1
の値を算出する。ここで、基本開度補正係数K1は、
「0<K1≦1」の範囲の値に設定され、温度差T3が
相対的に大きくなるほど相対的に小さくなるように設定
される。
【0163】次に、ステップ730で、ECU30は、
今回算出された基本開度STBSの値に基本開度補正係
数K1を乗算することにより、補正後の基本開度STB
Sを算出する。 STBS ← STBS*K1 ・・・(3)
今回算出された基本開度STBSの値に基本開度補正係
数K1を乗算することにより、補正後の基本開度STB
Sを算出する。 STBS ← STBS*K1 ・・・(3)
【0164】次に、ステップ800で、ECU30は、
基本開度補正微調整を行う。その後、ステップ740
で、ECU30は、後述する温度変化T4の値と、前回
のエンジン出口水温度THW1oの値につき、それぞれ
メモリをリセットすると共に、今回のエンジン出口水温
度THW1の値を前回のエンジン出口水温度THW1o
の値としてメモリに設定する。
基本開度補正微調整を行う。その後、ステップ740
で、ECU30は、後述する温度変化T4の値と、前回
のエンジン出口水温度THW1oの値につき、それぞれ
メモリをリセットすると共に、今回のエンジン出口水温
度THW1の値を前回のエンジン出口水温度THW1o
の値としてメモリに設定する。
【0165】ここで、上記ステップ800の基本開度補
正微調整につき、図16により詳しく説明する。先ず、
ステップ801で、ECU30は、今回のエンジン出口
水温度THW1の値と、前回のエンジン出口水温度TH
W1oの値との差を温度変化T4として算出する。
正微調整につき、図16により詳しく説明する。先ず、
ステップ801で、ECU30は、今回のエンジン出口
水温度THW1の値と、前回のエンジン出口水温度TH
W1oの値との差を温度変化T4として算出する。
【0166】次に、ステップ802で、ECU30は、
今回のエンジン出口水温度THW1の値が、今回設定さ
れた目標温度TMPの値に、例えば「1.25」を加算
した値より大きいか否かを判断する。
今回のエンジン出口水温度THW1の値が、今回設定さ
れた目標温度TMPの値に、例えば「1.25」を加算
した値より大きいか否かを判断する。
【0167】上記判断結果が肯定である場合、ECU3
0は、ステップ803で、温度変化T4の値が、例えば
「0.625」より大きいか否かを判断する。この判断
結果が肯定である場合、ECU30は、ステップ804
で、前回の微調整値K2oから「2」加算した値を今回
の微調整値K2として設定する。
0は、ステップ803で、温度変化T4の値が、例えば
「0.625」より大きいか否かを判断する。この判断
結果が肯定である場合、ECU30は、ステップ804
で、前回の微調整値K2oから「2」加算した値を今回
の微調整値K2として設定する。
【0168】その後、ステップ805で、ECU30
は、今回補正された基本開度STBSに微調整値K2を
加算することにより微調整後の基本開度STBSの値と
する。
は、今回補正された基本開度STBSに微調整値K2を
加算することにより微調整後の基本開度STBSの値と
する。
【0169】一方、ステップ803での判断結果が否定
である場合、ECU30は、ステップ810で、今回の
温度変化T4の値が、「0」より大きく「0.625」
以下の範囲に含まれるか否かを判断する。この判断結果
が肯定である場合、ECU30は、ステップ811で、
前回の微調整値K2oから「1」加算した値を今回の微
調整値K2として設定する。この判断結果が否定である
場合、ECU30は、ステップ812で、前回の微調整
値K2oを今回の微調整値K2として設定する。
である場合、ECU30は、ステップ810で、今回の
温度変化T4の値が、「0」より大きく「0.625」
以下の範囲に含まれるか否かを判断する。この判断結果
が肯定である場合、ECU30は、ステップ811で、
前回の微調整値K2oから「1」加算した値を今回の微
調整値K2として設定する。この判断結果が否定である
場合、ECU30は、ステップ812で、前回の微調整
値K2oを今回の微調整値K2として設定する。
【0170】その後、ECU30は、ステップ811又
はステップ812から移行して、上記と同様にステップ
805の処理を実行する。
はステップ812から移行して、上記と同様にステップ
805の処理を実行する。
【0171】一方、ステップ802の判断結果が否定で
ある場合、ECU30は、ステップ820で、今回の温
度変化T4が、例えば「−0.625」よりも小さいか
否かを判断する。この判断結果が肯定である場合、EC
U30は、ステップ821で、前回の微調整値K2oに
「2」減算した値を今回の微調整値K2として設定す
る。その後、ECU30は、上記と同様にステップ80
5の処理を実行する。
ある場合、ECU30は、ステップ820で、今回の温
度変化T4が、例えば「−0.625」よりも小さいか
否かを判断する。この判断結果が肯定である場合、EC
U30は、ステップ821で、前回の微調整値K2oに
「2」減算した値を今回の微調整値K2として設定す
る。その後、ECU30は、上記と同様にステップ80
5の処理を実行する。
【0172】又、ステップ820の判断結果が否定であ
る場合、ECU30は、ステップ830で、今回の温度
変化T4の値が、「0」より小さく「−0.625」以
上の範囲に含まれるか否かを判断する。この判断結果が
肯定である場合、ECU30は、ステップ831で、前
回の微調整値K2oに「1」減算した値を今回の微調整
値K2として設定する。この判断結果が否定である場
合、ECU30は、ステップ832で、前回の微調整値
K2oを今回の微調整値K2として設定する。
る場合、ECU30は、ステップ830で、今回の温度
変化T4の値が、「0」より小さく「−0.625」以
上の範囲に含まれるか否かを判断する。この判断結果が
肯定である場合、ECU30は、ステップ831で、前
回の微調整値K2oに「1」減算した値を今回の微調整
値K2として設定する。この判断結果が否定である場
合、ECU30は、ステップ832で、前回の微調整値
K2oを今回の微調整値K2として設定する。
【0173】その後、ECU30は、ステップ831又
はステップ832から移行して、上記と同様にステップ
805の処理を実行する。
はステップ832から移行して、上記と同様にステップ
805の処理を実行する。
【0174】このように補正され、微調整された基本開
度STBSの値が、図4のフローチャートのステップ2
30で、最終開度STFの算出に使用される。この実施
の形態では、上記ルーチンを実行するECU30が、本
発明(請求項22に記載の発明)の冷却水温度制御手段
に相当する。
度STBSの値が、図4のフローチャートのステップ2
30で、最終開度STFの算出に使用される。この実施
の形態では、上記ルーチンを実行するECU30が、本
発明(請求項22に記載の発明)の冷却水温度制御手段
に相当する。
【0175】以上説明したこの実施の形態のエンジン冷
却装置によれば、エンジン回転速度NEの値と、吸気圧
PMの値とに基づいて基本開度STBSの値が算出され
る。又、エンジン出口水温度THW1の値と、ラジエー
タ出口水温度THW2の値との差が温度差T3として算
出される。この温度差T3の値と、吸気圧PMの値とに
より基本開度補正係数K1の値が算出され、その補正係
数K1の値により基本開度STBSの値が補正され設定
される。そして、その補正後の基本開度STBSの値
が、エンジン出口水温度THW1の温度変化T4に応じ
て求められる微調整値K2により微調整されることによ
り、補正微調整後の基本開度STBSが設定される。そ
して、この補正微調整後の基本開度STBSの値が、フ
ィードフォワード項として流量調整弁8のフィードバッ
ク制御に使用される。詳しくは、上記温度差T3の値が
相対的に大きいときは小さいときに比べてラジエータ7
から放熱される熱量が多いことを意味する。ここで、こ
の温度差T3の値が相対的に大きいときには、ラジエー
タ7からの放熱を抑える方向で、流量調整弁8の開度
が、補正後の基本開度STBSの値により、閉じ側とな
る見込みの開度に近付けられる。このため、エンジン出
口水温度THW1とラジエータ出口水温度THW2との
温度差T3の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に
行うことができ、エンジン1の冷却水温度を目標温度T
MPに適正に調整することができる。
却装置によれば、エンジン回転速度NEの値と、吸気圧
PMの値とに基づいて基本開度STBSの値が算出され
る。又、エンジン出口水温度THW1の値と、ラジエー
タ出口水温度THW2の値との差が温度差T3として算
出される。この温度差T3の値と、吸気圧PMの値とに
より基本開度補正係数K1の値が算出され、その補正係
数K1の値により基本開度STBSの値が補正され設定
される。そして、その補正後の基本開度STBSの値
が、エンジン出口水温度THW1の温度変化T4に応じ
て求められる微調整値K2により微調整されることによ
り、補正微調整後の基本開度STBSが設定される。そ
して、この補正微調整後の基本開度STBSの値が、フ
ィードフォワード項として流量調整弁8のフィードバッ
ク制御に使用される。詳しくは、上記温度差T3の値が
相対的に大きいときは小さいときに比べてラジエータ7
から放熱される熱量が多いことを意味する。ここで、こ
の温度差T3の値が相対的に大きいときには、ラジエー
タ7からの放熱を抑える方向で、流量調整弁8の開度
が、補正後の基本開度STBSの値により、閉じ側とな
る見込みの開度に近付けられる。このため、エンジン出
口水温度THW1とラジエータ出口水温度THW2との
温度差T3の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に
行うことができ、エンジン1の冷却水温度を目標温度T
MPに適正に調整することができる。
【0176】[第6の実施の形態]次に、本発明のエン
ジン冷却装置を具体化した第6の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
ジン冷却装置を具体化した第6の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
【0177】この実施の形態では、図4に示すメインル
ーチンのステップ210の処理内容の点で第1乃至第5
の実施の形態と構成が異なる。ここで、エンジン1やラ
ジエータ7から放熱される熱量は、エンジン1やエンジ
ン冷却装置が置かれた環境状態によって変わり得ること
から、エンジン冷却装置による冷却水温度制御は、この
環境状態に合わせて調整する必要がある。即ち、エンジ
ン1やラジエータ7からの放熱量は、外気温度条件によ
り変わる。そのため、外気温度が変化した場合には、フ
ィードバック制御される流量調整弁8の開度が適正な開
度からずれるおそれがあり、このとき冷却水温度制御が
阻害されるおそれがある。そこで、この実施の形態で
は、外気温度条件を計測し、その計測結果に応じて基本
開度STBSに必要な補正を行うようにしている。その
内容を、図17に示すサブルーチンに従い説明する。
ーチンのステップ210の処理内容の点で第1乃至第5
の実施の形態と構成が異なる。ここで、エンジン1やラ
ジエータ7から放熱される熱量は、エンジン1やエンジ
ン冷却装置が置かれた環境状態によって変わり得ること
から、エンジン冷却装置による冷却水温度制御は、この
環境状態に合わせて調整する必要がある。即ち、エンジ
ン1やラジエータ7からの放熱量は、外気温度条件によ
り変わる。そのため、外気温度が変化した場合には、フ
ィードバック制御される流量調整弁8の開度が適正な開
度からずれるおそれがあり、このとき冷却水温度制御が
阻害されるおそれがある。そこで、この実施の形態で
は、外気温度条件を計測し、その計測結果に応じて基本
開度STBSに必要な補正を行うようにしている。その
内容を、図17に示すサブルーチンに従い説明する。
【0178】先ず、ステップ900で、ECU30は、
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づき、基本開度マップを参照することにより、
基本開度STBSの値を算出する。
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づき、基本開度マップを参照することにより、
基本開度STBSの値を算出する。
【0179】次に、ステップ901で、ECU30は、
吸気温センサ37で検出される吸気温度THAの値を読
み込む。ここで、吸気温度THAは、外気温度を反映し
た値として読み込まれるが、外気温センサを設け、外気
温センサにより外気温度を検出するようにしてもよい。
吸気温センサ37で検出される吸気温度THAの値を読
み込む。ここで、吸気温度THAは、外気温度を反映し
た値として読み込まれるが、外気温センサを設け、外気
温センサにより外気温度を検出するようにしてもよい。
【0180】次に、ステップ902で、ECU30は、
今回読み込まれた吸気温度THAが低温度相当の所定値
T1(例えば「0℃」)以下であるか否かを判断する。
この判断結果が肯定である場合、外気温度が低温である
ものとして、ECU30は、ステップ903で、今回算
出された基本開度STBSの値に、低温度に対応する低
温度補正係数K1の値(例えば「0.8」)を乗算する
ことにより、基本開度STBSの値を補正する。
今回読み込まれた吸気温度THAが低温度相当の所定値
T1(例えば「0℃」)以下であるか否かを判断する。
この判断結果が肯定である場合、外気温度が低温である
ものとして、ECU30は、ステップ903で、今回算
出された基本開度STBSの値に、低温度に対応する低
温度補正係数K1の値(例えば「0.8」)を乗算する
ことにより、基本開度STBSの値を補正する。
【0181】一方、ステップ902の判断結果が否定で
ある場合、ステップ905で、ECU30は、今回の吸
気温度THAが、低温度相当の所定値T1より高く、高
温度相当の所定値T2以下の範囲に含まれるか否かを判
断する。この判断結果が肯定である場合、外気温度が中
温(例えば「0〜30℃」)であるものとして、ECU
30は、ステップ906で、今回算出された基本開度S
TBSの値に、中温度に対応する中温度補正係数K2の
値(例えば「1.0」)を乗算することにより、基本開
度STBSの値を補正する。
ある場合、ステップ905で、ECU30は、今回の吸
気温度THAが、低温度相当の所定値T1より高く、高
温度相当の所定値T2以下の範囲に含まれるか否かを判
断する。この判断結果が肯定である場合、外気温度が中
温(例えば「0〜30℃」)であるものとして、ECU
30は、ステップ906で、今回算出された基本開度S
TBSの値に、中温度に対応する中温度補正係数K2の
値(例えば「1.0」)を乗算することにより、基本開
度STBSの値を補正する。
【0182】又、ステップ905の判断結果が否定であ
る場合、外気温度が高温度(例えば「30℃を越える
値」)であるものとして、ECU30は、ステップ90
7で、今回算出された基本開度STBSの値に、高温度
に対応する高温度補正係数K3の値(例えば「1.
2」)を乗算することにより基本開度STBSの値を補
正する。
る場合、外気温度が高温度(例えば「30℃を越える
値」)であるものとして、ECU30は、ステップ90
7で、今回算出された基本開度STBSの値に、高温度
に対応する高温度補正係数K3の値(例えば「1.
2」)を乗算することにより基本開度STBSの値を補
正する。
【0183】このように補正された基本開度STBSの
値が、図4のフローチャートのステップ230で、最終
開度STFの算出に使用される。この実施の形態では、
上記ルーチンを実行するECU30が、本発明(請求項
23及び24に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相
当する。
値が、図4のフローチャートのステップ230で、最終
開度STFの算出に使用される。この実施の形態では、
上記ルーチンを実行するECU30が、本発明(請求項
23及び24に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相
当する。
【0184】以上説明したこの実施の形態のエンジン冷
却装置によれば、外気温度に応じて設定された各種補正
係数K1,K2,K3の値により基本開度STBSが補
正され、その補正後の基本開度STBSの値がフィード
フォワード項として流量調整弁8のフィードバック制御
に使用される。ここで、エンジン1やラジエータ7から
放熱される熱量は、エンジン1の環境状態、即ち、外気
温度の状態によって異なるが、この実施の形態では、外
気温度に相当する吸気温度THAに基づいて基本開度S
TBSが補正され設定される。詳しくは、吸気温度TH
Aの違いに応じて設定された各補正係数K1,K2,K
3に基づいて基本開度STBSが補正され設定される。
ここで、吸気温度THAが所定値T1より低いときは常
温に比べてエンジン1やラジエータ7から放熱される熱
量が多くなるが、吸気温度THAが所定値T1より低い
ときは高いときに比べて流量調整弁8の開度が閉じ側と
なるように基本開度STBSの値が設定される。これに
より、吸気温度THAが所定値T1より低いときは、ラ
ジエータ7からの放熱量を抑える方向で、流量調整弁8
の開度が、基本開度TSBSの設定により、閉じ側とな
る見込みの開度に近付けられる。又、吸気温度THAが
所定値T2より高いときは常温に比べてエンジン1やラ
ジエータ7から放熱される熱量が少なくなるが、吸気温
度THAが所定値T2より高いときは低いときに比べて
流量調整弁8の開度が開き側となるように基本開度ST
BSが設定される。これにより、吸気温度THAが所定
値T2より高いときは、ラジエータ7を通過する冷却水
の流量を増やす方向で、流量調整弁8の開度が、基本開
度STBSの設定により、開き側となる見込みの開度に
近付けられる。このため、エンジン1の環境状態に応じ
て、特には、外気温度の違いに拘わらず、冷却水温度制
御を適正に行うことができ、エンジン1の冷却水温度を
目標温度TMPに適正に調節することができる。
却装置によれば、外気温度に応じて設定された各種補正
係数K1,K2,K3の値により基本開度STBSが補
正され、その補正後の基本開度STBSの値がフィード
フォワード項として流量調整弁8のフィードバック制御
に使用される。ここで、エンジン1やラジエータ7から
放熱される熱量は、エンジン1の環境状態、即ち、外気
温度の状態によって異なるが、この実施の形態では、外
気温度に相当する吸気温度THAに基づいて基本開度S
TBSが補正され設定される。詳しくは、吸気温度TH
Aの違いに応じて設定された各補正係数K1,K2,K
3に基づいて基本開度STBSが補正され設定される。
ここで、吸気温度THAが所定値T1より低いときは常
温に比べてエンジン1やラジエータ7から放熱される熱
量が多くなるが、吸気温度THAが所定値T1より低い
ときは高いときに比べて流量調整弁8の開度が閉じ側と
なるように基本開度STBSの値が設定される。これに
より、吸気温度THAが所定値T1より低いときは、ラ
ジエータ7からの放熱量を抑える方向で、流量調整弁8
の開度が、基本開度TSBSの設定により、閉じ側とな
る見込みの開度に近付けられる。又、吸気温度THAが
所定値T2より高いときは常温に比べてエンジン1やラ
ジエータ7から放熱される熱量が少なくなるが、吸気温
度THAが所定値T2より高いときは低いときに比べて
流量調整弁8の開度が開き側となるように基本開度ST
BSが設定される。これにより、吸気温度THAが所定
値T2より高いときは、ラジエータ7を通過する冷却水
の流量を増やす方向で、流量調整弁8の開度が、基本開
度STBSの設定により、開き側となる見込みの開度に
近付けられる。このため、エンジン1の環境状態に応じ
て、特には、外気温度の違いに拘わらず、冷却水温度制
御を適正に行うことができ、エンジン1の冷却水温度を
目標温度TMPに適正に調節することができる。
【0185】[第7の実施の形態]次に、本発明のエン
ジン冷却装置を具体化した第7の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
ジン冷却装置を具体化した第7の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
【0186】この実施の形態でも、図4に示すメインル
ーチンのステップ210の処理内容の点で第1乃至第6
の実施の形態と構成が異なる。この実施の形態では、前
記第6の実施の形態と同様、環境状態に応じて基本開度
STBSを補正するが、特には、エンジン1やラジエー
タ7の放熱に影響を与える自動車の走行風の強さに応じ
て基本開度STBSを補正するようにしている。その内
容を、図18に示すサブルーチンに従い説明する。
ーチンのステップ210の処理内容の点で第1乃至第6
の実施の形態と構成が異なる。この実施の形態では、前
記第6の実施の形態と同様、環境状態に応じて基本開度
STBSを補正するが、特には、エンジン1やラジエー
タ7の放熱に影響を与える自動車の走行風の強さに応じ
て基本開度STBSを補正するようにしている。その内
容を、図18に示すサブルーチンに従い説明する。
【0187】先ず、ステップ920で、ECU30は、
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づき、基本開度マップを参照することにより、
基本開度STBSの値を算出する。
今回読み込まれたエンジン回転速度NE及び吸気圧PM
の値に基づき、基本開度マップを参照することにより、
基本開度STBSの値を算出する。
【0188】次に、ステップ921で、ECU30は、
車速センサ36で検出される車速SPDの値を読み込
む。この車速SPDの値は、自動車の走行風の強さに相
関する値として読み込まれる。
車速センサ36で検出される車速SPDの値を読み込
む。この車速SPDの値は、自動車の走行風の強さに相
関する値として読み込まれる。
【0189】次に、ステップ922で、ECU30は、
今回読み込まれた車速SPDの値に基づいて走行風補正
値KTOを算出する。ここで、走行風補正値KTOは、
走行風に相関する車速SPDが高くなるほど大きくなる
ように設定されている。
今回読み込まれた車速SPDの値に基づいて走行風補正
値KTOを算出する。ここで、走行風補正値KTOは、
走行風に相関する車速SPDが高くなるほど大きくなる
ように設定されている。
【0190】次に、ステップ923で、ECU30は、
今回求められた基本開度STBSの値から今回求められ
た走行風補正値KTOを減算することにより、基本開度
STBSFの値を補正する。
今回求められた基本開度STBSの値から今回求められ
た走行風補正値KTOを減算することにより、基本開度
STBSFの値を補正する。
【0191】このように補正された基本開度STBSの
値が、図4のフローチャートのステップ230で、最終
開度STFの算出に使用される。この実施の形態では、
上記ルーチンを実行するECU30が、本発明(請求項
25に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相当する。
値が、図4のフローチャートのステップ230で、最終
開度STFの算出に使用される。この実施の形態では、
上記ルーチンを実行するECU30が、本発明(請求項
25に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相当する。
【0192】以上説明したこの実施の形態のエンジン冷
却装置によれば、自動車の走行風の強さに相関する車速
SPDに応じた走行風補正値KTOにより基本開度ST
BSが補正される。そして、その補正後の基本開度ST
BSがフィードフォワード項として流量調整弁8のフィ
ードバック制御に使用される。ここで、走行風が強いと
きは弱いときに比べてエンジン1やラジエータ7から放
熱される熱量が多くなる。ここで、この実施の形態で
は、車速SPDに応じた走行風補正値KTOに基づいて
基本開度STBSが補正され、走行風が強いときは弱い
ときに比べて流量調整弁8の開度が閉じ側となるように
基本開度STBSの値が設定される。従って、走行風が
強いときには、ラジエータ7からの放熱を抑える方向
で、流量調整弁8の開度が、基本開度STBSの設定に
より、閉じ側となる見込みの開度に近付けられる。この
ため、走行風の強さに拘わらず、冷却水温度制御を適正
に行うことができ、エンジン1の冷却水温度を目標温度
TMPに適正に調節することができる。
却装置によれば、自動車の走行風の強さに相関する車速
SPDに応じた走行風補正値KTOにより基本開度ST
BSが補正される。そして、その補正後の基本開度ST
BSがフィードフォワード項として流量調整弁8のフィ
ードバック制御に使用される。ここで、走行風が強いと
きは弱いときに比べてエンジン1やラジエータ7から放
熱される熱量が多くなる。ここで、この実施の形態で
は、車速SPDに応じた走行風補正値KTOに基づいて
基本開度STBSが補正され、走行風が強いときは弱い
ときに比べて流量調整弁8の開度が閉じ側となるように
基本開度STBSの値が設定される。従って、走行風が
強いときには、ラジエータ7からの放熱を抑える方向
で、流量調整弁8の開度が、基本開度STBSの設定に
より、閉じ側となる見込みの開度に近付けられる。この
ため、走行風の強さに拘わらず、冷却水温度制御を適正
に行うことができ、エンジン1の冷却水温度を目標温度
TMPに適正に調節することができる。
【0193】尚、この発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範
囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもでき
る。
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範
囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもでき
る。
【0194】(1)図1に示す概略構成図は単なる一例
であり、本発明をスロットルボディ14やEGR弁15
を冷却するための冷却通路16等を持たないエンジン冷
却装置に具体化することもできる。
であり、本発明をスロットルボディ14やEGR弁15
を冷却するための冷却通路16等を持たないエンジン冷
却装置に具体化することもできる。
【0195】(2)前記各実施の形態では、イグニショ
ンスイッチ(IGSW)35がオンされたときに、流量
調整弁8の「初期開度設定処理」を実行するように構成
したが、スタータスイッチがオンされたときに、流量調
整弁8の「初期開度設定処理」を実行するように構成す
ることもできる。
ンスイッチ(IGSW)35がオンされたときに、流量
調整弁8の「初期開度設定処理」を実行するように構成
したが、スタータスイッチがオンされたときに、流量調
整弁8の「初期開度設定処理」を実行するように構成す
ることもできる。
【0196】(3)前記各実施の形態では、エンジン負
荷に基づいて目標温度TMPの値を設定するように構成
したが、エンジン負荷とエンジン回転速度NEとに基づ
いて目標温度TMPの値を可変設定するように構成して
もよい。この場合、エンジン1の冷却度合いを木目細か
く調整することができる。又、前記各実施の形態では、
エンジン負荷に基づいて目標温度TMPの値を3段階に
設定するように構成したが、例えば、5段階に可変設定
するようにしてもよく、逆に、中負荷の部分負荷運転と
アイドル運転とで目標温度TMPを同じ値に設定し、2
段階に可変設定するようにしてもよい。
荷に基づいて目標温度TMPの値を設定するように構成
したが、エンジン負荷とエンジン回転速度NEとに基づ
いて目標温度TMPの値を可変設定するように構成して
もよい。この場合、エンジン1の冷却度合いを木目細か
く調整することができる。又、前記各実施の形態では、
エンジン負荷に基づいて目標温度TMPの値を3段階に
設定するように構成したが、例えば、5段階に可変設定
するようにしてもよく、逆に、中負荷の部分負荷運転と
アイドル運転とで目標温度TMPを同じ値に設定し、2
段階に可変設定するようにしてもよい。
【0197】(4)前記第6の実施の形態では、外気温
度に相当する吸気温度THAの値が何れの温度範囲にあ
るかを判断して各種補正係数K1,K2,K3を設定
し、基本開度STBSの値を補正するように構成した。
これに対して、前記第7の実施の形態に示すように、吸
気温度THAの値に基づいて吸気温度THAが高くなる
ほど大きくなる補正係数を設定し、基本開度STBSの
値にこの補正係数を乗算することにより、基本開度ST
BSの値を補正するようにしてもよい。又、前記第7の
実施の形態では、走行風の強さに相関する車速SPDが
高くなるほど大きくなる走行風補正値KTOを設定し、
基本開度STBSの値を補正するように構成した。これ
に対して、前記第6の実施の形態に示すように、車速S
PDの値が何れの車速範囲にあるかを判断して補正値を
設定し、基本開度STBSの値からこの補正値を減算す
ることにより、基本開度STBSの値を補正するように
してもよい。更に、前記第7の実施の形態では、車速セ
ンサ36で検出される車速SPDの値に基づいて走行風
補正値KTOを求めるように構成したが、走行風の強さ
としてその速度を測定する風速センサを設け、風速セン
サで検出される風速の値に基づいて走行風補正値KTO
を求める用に構成してもよい。又、基本開度STBSを
各種補正係数K1,K2,K3と走行風補正値KTOと
の双方を用いて補正するように構成してもよい。
度に相当する吸気温度THAの値が何れの温度範囲にあ
るかを判断して各種補正係数K1,K2,K3を設定
し、基本開度STBSの値を補正するように構成した。
これに対して、前記第7の実施の形態に示すように、吸
気温度THAの値に基づいて吸気温度THAが高くなる
ほど大きくなる補正係数を設定し、基本開度STBSの
値にこの補正係数を乗算することにより、基本開度ST
BSの値を補正するようにしてもよい。又、前記第7の
実施の形態では、走行風の強さに相関する車速SPDが
高くなるほど大きくなる走行風補正値KTOを設定し、
基本開度STBSの値を補正するように構成した。これ
に対して、前記第6の実施の形態に示すように、車速S
PDの値が何れの車速範囲にあるかを判断して補正値を
設定し、基本開度STBSの値からこの補正値を減算す
ることにより、基本開度STBSの値を補正するように
してもよい。更に、前記第7の実施の形態では、車速セ
ンサ36で検出される車速SPDの値に基づいて走行風
補正値KTOを求めるように構成したが、走行風の強さ
としてその速度を測定する風速センサを設け、風速セン
サで検出される風速の値に基づいて走行風補正値KTO
を求める用に構成してもよい。又、基本開度STBSを
各種補正係数K1,K2,K3と走行風補正値KTOと
の双方を用いて補正するように構成してもよい。
【0198】(5)前記第3の実施の形態では、エンジ
ン1の燃焼状態(燃焼形態)に応じて基本開度STBS
を設定するように構成した。これに対して、図19に示
すように、エンジン1の点火遅角量が大きくなるほど小
さくなるときに比べて流量調整弁8の開度が閉じ側とな
るように基本開度STBSの値を設定するように構成し
てもよい。このような制御を実行するECU30が、本
発明(請求項18に記載の発明)の冷却水温度制御手段
に相当する。この場合、点火遅角量が大きいときは小さ
いときに比べてエンジン1の発熱量が少なくなるが、点
火遅角量が大きいときには、ラジエータ7からの放熱を
抑える方向で、流量調整弁8の開度が、基本開度STB
Sの値の設定により、閉じ側となる見込みの開度に近付
けられる。このため、点火遅角量の違いに拘わらず、冷
却水温度制御を適正に行うことができ、エンジン1の冷
却水温度を目標温度TMPに適正に調節することができ
る。
ン1の燃焼状態(燃焼形態)に応じて基本開度STBS
を設定するように構成した。これに対して、図19に示
すように、エンジン1の点火遅角量が大きくなるほど小
さくなるときに比べて流量調整弁8の開度が閉じ側とな
るように基本開度STBSの値を設定するように構成し
てもよい。このような制御を実行するECU30が、本
発明(請求項18に記載の発明)の冷却水温度制御手段
に相当する。この場合、点火遅角量が大きいときは小さ
いときに比べてエンジン1の発熱量が少なくなるが、点
火遅角量が大きいときには、ラジエータ7からの放熱を
抑える方向で、流量調整弁8の開度が、基本開度STB
Sの値の設定により、閉じ側となる見込みの開度に近付
けられる。このため、点火遅角量の違いに拘わらず、冷
却水温度制御を適正に行うことができ、エンジン1の冷
却水温度を目標温度TMPに適正に調節することができ
る。
【0199】(6)前記第3の実施の形態では、エンジ
ン1の燃焼状態(燃焼形態)に応じて基本開度STBS
を設定するように構成した。これに対して、図20に示
すように、エンジン1の空燃比が理論空燃比よりも過濃
側若しくは希薄側であるときには理論空燃比であるとき
に比べて流量調整弁8の開度が閉じ側となるように基本
開度STBSの値を設定するように構成してもよい。こ
のような制御を実行するECU30が、本発明(請求項
19に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相当する。
この場合、エンジン1の空燃比が理論空燃比よりも過濃
側若しくは希薄側であるときには理論空燃比であるとき
に比べてエンジン1の発熱量が少なくなるが、空燃比が
理論空燃比よりも過濃側若しくは希薄側であるときに
は、ラジエータ7からの放熱を抑える方向で、流量調整
弁8の開度が、基本開度STBSの設定により、閉じ側
となる見込みの開度に近付けられる。このため、空燃比
の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うことが
でき、エンジン1の冷却水温度を目標温度TMPに適正
に調節することができる。
ン1の燃焼状態(燃焼形態)に応じて基本開度STBS
を設定するように構成した。これに対して、図20に示
すように、エンジン1の空燃比が理論空燃比よりも過濃
側若しくは希薄側であるときには理論空燃比であるとき
に比べて流量調整弁8の開度が閉じ側となるように基本
開度STBSの値を設定するように構成してもよい。こ
のような制御を実行するECU30が、本発明(請求項
19に記載の発明)の冷却水温度制御手段に相当する。
この場合、エンジン1の空燃比が理論空燃比よりも過濃
側若しくは希薄側であるときには理論空燃比であるとき
に比べてエンジン1の発熱量が少なくなるが、空燃比が
理論空燃比よりも過濃側若しくは希薄側であるときに
は、ラジエータ7からの放熱を抑える方向で、流量調整
弁8の開度が、基本開度STBSの設定により、閉じ側
となる見込みの開度に近付けられる。このため、空燃比
の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うことが
でき、エンジン1の冷却水温度を目標温度TMPに適正
に調節することができる。
【0200】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、エンジ
ンの運転状態に基づいて設定されるフィードフォワード
項と、エンジンの冷却水温度が目標温度となるように増
減されるフィードバック項とに基づいて流量調整弁の開
度をフィードバック制御するので、エンジンを循環する
冷却水の温度を目標温度に調節するために行われる冷却
水温度制御の精度を向上させることができ、その制御の
応答性を向上させることができる。
ンの運転状態に基づいて設定されるフィードフォワード
項と、エンジンの冷却水温度が目標温度となるように増
減されるフィードバック項とに基づいて流量調整弁の開
度をフィードバック制御するので、エンジンを循環する
冷却水の温度を目標温度に調節するために行われる冷却
水温度制御の精度を向上させることができ、その制御の
応答性を向上させることができる。
【0201】請求項2に記載の発明によれば、エンジン
の始動が検知されたときに流量調整弁の開度が制御され
ることから、請求項1に記載の発明の効果に加え、エン
ジン始動後には、流量調整弁の開度を、フィードバック
制御によりフィードフォワード項及びフィードバック項
で決まる開度へ速やかに近付けることができ、冷却水温
度の目標温度に対する収束性と応答性を向上させること
ができる。
の始動が検知されたときに流量調整弁の開度が制御され
ることから、請求項1に記載の発明の効果に加え、エン
ジン始動後には、流量調整弁の開度を、フィードバック
制御によりフィードフォワード項及びフィードバック項
で決まる開度へ速やかに近付けることができ、冷却水温
度の目標温度に対する収束性と応答性を向上させること
ができる。
【0202】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、特にイグニションスイッチがオ
ンされたことが検知されたときに流量調整弁の開度が制
御されることから、エンジン始動後には、流量調整弁の
開度を、フィードバック制御によりフィードフォワード
項及びフィードバック項で決まる開度へ速やかに近付け
ることができ、冷却水温度の目標温度に対する収束性と
応答性を向上させることができる。
に記載の発明において、特にイグニションスイッチがオ
ンされたことが検知されたときに流量調整弁の開度が制
御されることから、エンジン始動後には、流量調整弁の
開度を、フィードバック制御によりフィードフォワード
項及びフィードバック項で決まる開度へ速やかに近付け
ることができ、冷却水温度の目標温度に対する収束性と
応答性を向上させることができる。
【0203】請求項4に記載の発明によれば、エンジン
の冷却水温度が所定値より高いときは流量調整弁を開き
側に制御し、エンジンの冷却水温度が所定値より低いと
きは流量調整弁を閉じ側に制御するので、請求項2又は
3に記載の発明の効果に加え、エンジンの高温始動時に
は、エンジンから冷却水へ奪われる熱量を増やすことが
でき、エンジンの冷却を促進することができ、エンジン
のオーバーヒートを防止することができる。又、エンジ
ンの冷間始動時には、ラジエータから放熱される熱量を
減らすことができ、エンジンの暖機を促進することがで
き、エンジンのオーバークールを防止することができ、
延いては、エンジンの燃費向上を図ることができる。
の冷却水温度が所定値より高いときは流量調整弁を開き
側に制御し、エンジンの冷却水温度が所定値より低いと
きは流量調整弁を閉じ側に制御するので、請求項2又は
3に記載の発明の効果に加え、エンジンの高温始動時に
は、エンジンから冷却水へ奪われる熱量を増やすことが
でき、エンジンの冷却を促進することができ、エンジン
のオーバーヒートを防止することができる。又、エンジ
ンの冷間始動時には、ラジエータから放熱される熱量を
減らすことができ、エンジンの暖機を促進することがで
き、エンジンのオーバークールを防止することができ、
延いては、エンジンの燃費向上を図ることができる。
【0204】請求項5に記載の発明によれば、エンジン
の冷却水温度が所定値より高いときは流量調整弁が全開
に制御されるので、請求項4に記載の発明の効果に加
え、特に、エンジンの高温始動時には、ラジエータから
放熱される熱量を最大限に増やすことができ、エンジン
の冷却を最大限に行うことができ、エンジンのオーバー
ヒートを速やかに防止することができる。
の冷却水温度が所定値より高いときは流量調整弁が全開
に制御されるので、請求項4に記載の発明の効果に加
え、特に、エンジンの高温始動時には、ラジエータから
放熱される熱量を最大限に増やすことができ、エンジン
の冷却を最大限に行うことができ、エンジンのオーバー
ヒートを速やかに防止することができる。
【0205】請求項6に記載の発明によれば、エンジン
の冷却水温度が所定値より低いときは流量調整弁が全閉
に制御されるので、請求項4又は5に記載の発明の効果
に加え、特に、エンジンの冷間始動時には、ラジエータ
から放熱される熱量を最大限に減らすことができ、エン
ジンの暖機を最大限に行うことができ、エンジンのオー
バークールを速やかに防止することができ、延いては、
エンジンの燃費向上を最大限に図ることができる。
の冷却水温度が所定値より低いときは流量調整弁が全閉
に制御されるので、請求項4又は5に記載の発明の効果
に加え、特に、エンジンの冷間始動時には、ラジエータ
から放熱される熱量を最大限に減らすことができ、エン
ジンの暖機を最大限に行うことができ、エンジンのオー
バークールを速やかに防止することができ、延いては、
エンジンの燃費向上を最大限に図ることができる。
【0206】請求項7に記載の発明によれば、エンジン
が始動されるときのエンジンの状態に基づいてフィード
バック項の初期値を可変設定するので、請求項1乃至6
の何れか一つに記載の発明の効果に加え、エンジンの始
動後から、エンジンの状態に適した冷却水流量を速やか
に得ることができ、冷却水温度制御の応答性を向上させ
ることができる。
が始動されるときのエンジンの状態に基づいてフィード
バック項の初期値を可変設定するので、請求項1乃至6
の何れか一つに記載の発明の効果に加え、エンジンの始
動後から、エンジンの状態に適した冷却水流量を速やか
に得ることができ、冷却水温度制御の応答性を向上させ
ることができる。
【0207】請求項8に記載の発明によれば、エンジン
の冷却水温度が所定値より高いときは低いときに比べて
流量調整弁が開き側になるように初期値を可変設定する
ので、請求項7に記載の発明の効果に加え、エンジンの
高温始動時にエンジンのオーバヒートを未然に防止する
ことができる。
の冷却水温度が所定値より高いときは低いときに比べて
流量調整弁が開き側になるように初期値を可変設定する
ので、請求項7に記載の発明の効果に加え、エンジンの
高温始動時にエンジンのオーバヒートを未然に防止する
ことができる。
【0208】請求項9に記載の発明によれば、エンジン
の運転状態に基づいて目標温度を可変設定するので、請
求項1乃至8の何れか一つに記載の発明の効果に加え、
エンジンの運転状態に応じて有効な冷却能力を速やかに
発揮することができる。
の運転状態に基づいて目標温度を可変設定するので、請
求項1乃至8の何れか一つに記載の発明の効果に加え、
エンジンの運転状態に応じて有効な冷却能力を速やかに
発揮することができる。
【0209】請求項10に記載の発明によれば、エンジ
ンの負荷が所定値より高いときは低いときに比べて目標
温度を低く設定するので、請求項9に記載の発明の効果
に加え、エンジンを有効に冷却してオーバーヒートを防
止することができる。
ンの負荷が所定値より高いときは低いときに比べて目標
温度を低く設定するので、請求項9に記載の発明の効果
に加え、エンジンを有効に冷却してオーバーヒートを防
止することができる。
【0210】請求項11に記載の発明によれば、エンジ
ンがアイドル運転のときは部分負荷運転のときに比べて
目標温度を低く設定するので、請求項9又は10に記載
の発明の効果に加え、アイドル運転からの自動車発進時
には、エンジンのノッキングを有効に防止することがで
きる。
ンがアイドル運転のときは部分負荷運転のときに比べて
目標温度を低く設定するので、請求項9又は10に記載
の発明の効果に加え、アイドル運転からの自動車発進時
には、エンジンのノッキングを有効に防止することがで
きる。
【0211】請求項12に記載の発明によれば、エンジ
ンの運転状態に応じたフィードフォワード項を目標温度
に対応させて記憶するものであり、目標温度に基づいて
フィードフォワード項を設定するので、請求項9乃至1
1の何れか一つに記載の発明の効果に加え、流量調整弁
のフィードバック制御に際して、目標温度の変更に応じ
て見込みの開度が変えられ、冷却水流量を適正に変える
ことができ、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に
調節することができる。
ンの運転状態に応じたフィードフォワード項を目標温度
に対応させて記憶するものであり、目標温度に基づいて
フィードフォワード項を設定するので、請求項9乃至1
1の何れか一つに記載の発明の効果に加え、流量調整弁
のフィードバック制御に際して、目標温度の変更に応じ
て見込みの開度が変えられ、冷却水流量を適正に変える
ことができ、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に
調節することができる。
【0212】請求項13に記載の発明によれば、エンジ
ンの熱量を用いるヒータの作動状態に基づいてフィード
フォワード項を設定するので、請求項1乃至12の何れ
か一つに記載の発明の効果に加え、ヒータの作動状態に
応じて冷却水温度制御を行うことができ、エンジンの冷
却水温度を目標温度に適正に調節することができる。
ンの熱量を用いるヒータの作動状態に基づいてフィード
フォワード項を設定するので、請求項1乃至12の何れ
か一つに記載の発明の効果に加え、ヒータの作動状態に
応じて冷却水温度制御を行うことができ、エンジンの冷
却水温度を目標温度に適正に調節することができる。
【0213】請求項14に記載の発明によれば、ヒータ
が作動しているときは作動していないときに比べて流量
調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォワード
項を設定するので、請求項13に記載の発明の効果に加
え、ヒータの作動・非作動に拘わらず、冷却水温度制御
を適正に行うことができ、エンジンの冷却水温度を目標
温度に適正に調節することができる。
が作動しているときは作動していないときに比べて流量
調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォワード
項を設定するので、請求項13に記載の発明の効果に加
え、ヒータの作動・非作動に拘わらず、冷却水温度制御
を適正に行うことができ、エンジンの冷却水温度を目標
温度に適正に調節することができる。
【0214】請求項15に記載の発明によれば、ヒータ
が作動しているときはエンジンの回転速度が低いほど流
量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォワー
ド項を設定するので、請求項14に記載の発明の効果に
加え、ヒータの作動・非作動及びエンジン回転速度の違
いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うことがで
き、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に調節する
ことができる。
が作動しているときはエンジンの回転速度が低いほど流
量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォワー
ド項を設定するので、請求項14に記載の発明の効果に
加え、ヒータの作動・非作動及びエンジン回転速度の違
いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うことがで
き、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に調節する
ことができる。
【0215】請求項16に記載の発明によれば、エンジ
ンの燃焼状態に基づいてフィードフォワード項を設定す
るので、請求項1乃至15の何れか一つに記載の発明の
効果に加え、エンジンの燃焼状態の違いに拘わらず、冷
却水温度制御を適正に行うことができ、エンジンの冷却
水温度を目標温度に適正に調節することができる。
ンの燃焼状態に基づいてフィードフォワード項を設定す
るので、請求項1乃至15の何れか一つに記載の発明の
効果に加え、エンジンの燃焼状態の違いに拘わらず、冷
却水温度制御を適正に行うことができ、エンジンの冷却
水温度を目標温度に適正に調節することができる。
【0216】請求項17に記載の発明によれば、エンジ
ンの燃焼形態が成層燃焼であるときは均質燃焼であると
きに比べて流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィ
ードフォワード項を設定するので、請求項16に記載の
発明の効果に加え、成層燃焼・均質燃焼の違いに拘わら
ず、冷却水温度制御を適正に行うことができ、エンジン
の冷却水温度を目標温度に適正に調節することができ
る。
ンの燃焼形態が成層燃焼であるときは均質燃焼であると
きに比べて流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィ
ードフォワード項を設定するので、請求項16に記載の
発明の効果に加え、成層燃焼・均質燃焼の違いに拘わら
ず、冷却水温度制御を適正に行うことができ、エンジン
の冷却水温度を目標温度に適正に調節することができ
る。
【0217】請求項18に記載の発明によれば、エンジ
ンの点火遅角量が大きくなるほど小さくなるときに比べ
て流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォ
ワード項を設定するので、請求項16に記載の発明の効
果に加え、点火遅角量の違いに拘わらず、冷却水温度制
御を適正に行うことができ、エンジンの冷却水温度を目
標温度に適正に調節することができる。
ンの点火遅角量が大きくなるほど小さくなるときに比べ
て流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォ
ワード項を設定するので、請求項16に記載の発明の効
果に加え、点火遅角量の違いに拘わらず、冷却水温度制
御を適正に行うことができ、エンジンの冷却水温度を目
標温度に適正に調節することができる。
【0218】請求項19に記載の発明によれば、エンジ
ンの空燃比が理論空燃比よりも過濃側若しくは希薄側で
あるときには理論空燃比であるときに比べて流量調整弁
の開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設
定するので、請求項16に記載の発明の効果に加え、空
燃比の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うこ
とができ、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に調
節することができる。
ンの空燃比が理論空燃比よりも過濃側若しくは希薄側で
あるときには理論空燃比であるときに比べて流量調整弁
の開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設
定するので、請求項16に記載の発明の効果に加え、空
燃比の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うこ
とができ、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に調
節することができる。
【0219】請求項20に記載の発明によれば、ラジエ
ータによる冷却水の冷却状態に基づいてフィードフォワ
ード項を設定するので、請求項17乃至19の何れか一
つに記載の発明の効果に加え、ラジエータによる冷却水
の冷却状態に応じて、冷却水温度制御を適正に行うこと
ができ、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に調節
することができる。
ータによる冷却水の冷却状態に基づいてフィードフォワ
ード項を設定するので、請求項17乃至19の何れか一
つに記載の発明の効果に加え、ラジエータによる冷却水
の冷却状態に応じて、冷却水温度制御を適正に行うこと
ができ、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に調節
することができる。
【0220】請求項21に記載の発明によれば、ラジエ
ータの冷却水温度が相対的に低いときは高いときに比べ
て流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォ
ワード項を設定するので、請求項20に記載の発明の効
果に加え、ラジエータの冷却水温度の違いに拘わらず、
冷却水温度制御を適正に行うことができ、エンジンの冷
却水温度を目標温度に適正に調節することができる。
ータの冷却水温度が相対的に低いときは高いときに比べ
て流量調整弁の開度が閉じ側となるようにフィードフォ
ワード項を設定するので、請求項20に記載の発明の効
果に加え、ラジエータの冷却水温度の違いに拘わらず、
冷却水温度制御を適正に行うことができ、エンジンの冷
却水温度を目標温度に適正に調節することができる。
【0221】請求項22に記載の発明によれば、エンジ
ンの冷却水温度とラジエータの冷却水温度との温度差が
相対的に大きいときは小さいときに比べて流量調整弁の
開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設定
するので、請求項20に記載の発明の効果に加え、エン
ジンの冷却水温度とラジエータの冷却水温度との温度差
の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うことが
でき、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に調節す
ることができる。
ンの冷却水温度とラジエータの冷却水温度との温度差が
相対的に大きいときは小さいときに比べて流量調整弁の
開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設定
するので、請求項20に記載の発明の効果に加え、エン
ジンの冷却水温度とラジエータの冷却水温度との温度差
の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うことが
でき、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に調節す
ることができる。
【0222】請求項23に記載の発明によれば、エンジ
ンの環境状態に基づいてフィードフォワード項を設定す
るので、請求項1乃至22の何れか一つに記載の発明の
効果に加え、エンジンの環境状態に応じて、冷却水温度
制御を適正に行うことができ、エンジンの冷却水温度を
目標温度に適正に調節することができる。
ンの環境状態に基づいてフィードフォワード項を設定す
るので、請求項1乃至22の何れか一つに記載の発明の
効果に加え、エンジンの環境状態に応じて、冷却水温度
制御を適正に行うことができ、エンジンの冷却水温度を
目標温度に適正に調節することができる。
【0223】請求項24に記載の発明によれば、外気温
度が相対的に低いときは高いときに比べて流量調整弁の
開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設定
するので、請求項23に記載の発明の効果に加え、外気
温度の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うこ
とができ、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に調
節することができる。
度が相対的に低いときは高いときに比べて流量調整弁の
開度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設定
するので、請求項23に記載の発明の効果に加え、外気
温度の違いに拘わらず、冷却水温度制御を適正に行うこ
とができ、エンジンの冷却水温度を目標温度に適正に調
節することができる。
【0224】請求項25に記載の発明によれば、走行風
が相対的に強いときは弱いときに比べて流量調整弁の開
度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設定す
るので、請求項23又は24に記載の発明の効果に加
え、走行風の強さに拘わらず、冷却水温度制御を適正に
行うことができ、エンジンの冷却水温度を目標温度に適
正に調節することができる。
が相対的に強いときは弱いときに比べて流量調整弁の開
度が閉じ側となるようにフィードフォワード項を設定す
るので、請求項23又は24に記載の発明の効果に加
え、走行風の強さに拘わらず、冷却水温度制御を適正に
行うことができ、エンジンの冷却水温度を目標温度に適
正に調節することができる。
【0225】請求項26に記載の発明によれば、エンジ
ンの冷却水温度が所定値よりも低いときはフィードバッ
ク項の更新を禁止し、流量調整弁の開度を所定値にオー
プンループ制御するので、請求項1乃至25の何れか一
つに記載の発明の効果に加え、フィードバック制御に先
立ってエンジンの暖機を促進することができる。
ンの冷却水温度が所定値よりも低いときはフィードバッ
ク項の更新を禁止し、流量調整弁の開度を所定値にオー
プンループ制御するので、請求項1乃至25の何れか一
つに記載の発明の効果に加え、フィードバック制御に先
立ってエンジンの暖機を促進することができる。
【0226】請求項27に記載の発明によれば、流量調
整弁の開度を所定値にオープンループ制御するに当た
り、フィードバック制御開始時の流量調整弁の開度が所
定開度になるように所定値をエンジンの冷却水温度に基
づいて設定するので、請求項26に記載の発明の効果に
加え、フィードバック制御に先立ち、流量調整弁の開度
を、フィードバック制御での要求される開度へ速やかに
近付けることができ、冷却水温度制御の応答性を向上さ
せることができる。
整弁の開度を所定値にオープンループ制御するに当た
り、フィードバック制御開始時の流量調整弁の開度が所
定開度になるように所定値をエンジンの冷却水温度に基
づいて設定するので、請求項26に記載の発明の効果に
加え、フィードバック制御に先立ち、流量調整弁の開度
を、フィードバック制御での要求される開度へ速やかに
近付けることができ、冷却水温度制御の応答性を向上さ
せることができる。
【図1】第1の実施の形態にかかり、エンジン冷却装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図2】同じく、流量調整弁を示す断面図である。
【図3】同じく、流量調整弁の流量特性図である。
【図4】同じく、冷却水温度制御のメインルーチンを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図5】同じく、初期設定のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図6】同じく、初期設定のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図7】同じく、目標温度設定のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図8】同じく、フィードバック制御前処理を示すグラ
フである。
フである。
【図9】同じく、基本開度設定のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図10】同じく、エンジン出口水温度の挙動を示すタ
イムチャートである。
イムチャートである。
【図11】第2の実施の形態の基本開度設定のサブルー
チンを示すフローチャートである。
チンを示すフローチャートである。
【図12】第3の実施の形態の基本開度設定のサブルー
チンを示すフローチャートである。
チンを示すフローチャートである。
【図13】第4の実施の形態の基本開度設定のサブルー
チンを示すフローチャートである。
チンを示すフローチャートである。
【図14】第5の実施の形態の基本開度設定のサブルー
チンを示すフローチャートである。
チンを示すフローチャートである。
【図15】同じく、基本開度設定のサブルーチンを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図16】同じく、基本開度設定のサブルーチンを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図17】第6の実施の形態の基本開度設定のサブルー
チンを示すフローチャートである。
チンを示すフローチャートである。
【図18】第7の実施の形態の基本開度設定のサブルー
チンを示すフローチャートである。
チンを示すフローチャートである。
【図19】別の実施の形態に係り、点火遅角量に対する
弁開度の関係を示すグラフである。
弁開度の関係を示すグラフである。
【図20】別の実施の形態に係り、空燃比に対する弁開
度の関係を示すグラフである。
度の関係を示すグラフである。
1 エンジン
7 ラジエータ
8 流量調整弁
12 ヒータ
30 ECU(冷却水温度制御手段、始動操作時制
御手段、初期値設定手段、目標温度設定手段) 35 イグニションスイッチ STBS 基本開度(フィードフォワード項) STFB F/B定数(フィードバック項) STF 最終開度
御手段、初期値設定手段、目標温度設定手段) 35 イグニションスイッチ STBS 基本開度(フィードフォワード項) STFB F/B定数(フィードバック項) STF 最終開度
フロントページの続き
(72)発明者 村上 広道
愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛
三工業株式会社内
(72)発明者 吉川 重孝
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車株式会社内
(72)発明者 新保 善一
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車株式会社内
(72)発明者 高木 功
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車株式会社内
Claims (27)
- 【請求項1】 エンジンの冷却水循環経路中に設けられ
たラジエータを通過する冷却水の流量を調整する流量調
整弁を備え、前記エンジンの冷却水温度が目標温度とな
るように前記流量調整弁の開度を制御するようにしたエ
ンジン冷却装置において、 前記エンジンの運転状態に基づいてフィードフォワード
項を設定すると共に、前記フィードフォワード項と前記
エンジンの冷却水温度が前記目標温度となるように増減
されるフィードバック項とに基づいて前記流量調整弁の
開度をフィードバック制御するための冷却水温度制御手
段を備えたことを特徴とするエンジン冷却装置。 - 【請求項2】 前記エンジンを始動させるための始動操
作が検知されたときに前記流量調整弁の開度を制御する
ための始動操作時制御手段を備えたことを特徴とする請
求項1に記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項3】 前記始動操作時制御手段は、イグニショ
ンスイッチがオンされたことが検知されたときに前記流
量調整弁の開度を制御するものであることを特徴とする
請求項2に記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項4】 前記始動操作時制御手段は、前記エンジ
ンの冷却水温度が所定値より高いときは前記流量調整弁
を開き側に制御すると共に、前記エンジンの冷却水温度
が所定値より低いときは前記流量調整弁を閉じ側に制御
することを特徴とする請求項2又は3に記載のエンジン
冷却装置。 - 【請求項5】 前記始動操作時制御手段は、前記エンジ
ンの冷却水温度が所定値より高いときは前記流量調整弁
を全開に制御することを特徴とする請求項4に記載のエ
ンジン冷却装置。 - 【請求項6】 前記始動操作時制御手段は、前記エンジ
ンの冷却水温度が所定値より低いときは前記流量調整弁
を全閉に制御することを特徴とする請求項4又は5の何
れか一つに記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項7】 前記エンジンが始動されるときの前記エ
ンジンの状態に基づいて前記フィードバック項の初期値
を可変設定するための初期値設定手段を備えたことを特
徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載のエンジン
冷却装置。 - 【請求項8】 前記初期値設定手段は、前記エンジンの
冷却水温度が所定値より高いときは低いときに比べて前
記流量調整弁が開き側になるように前記初期値を可変設
定することを特徴とする請求項7に記載のエンジン冷却
装置。 - 【請求項9】 前記エンジンの運転状態に基づいて前記
目標温度を可変設定するための目標温度設定手段を備え
たことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一つに記載
のエンジン冷却装置。 - 【請求項10】 前記目標温度設定手段は、前記エンジ
ンの負荷が所定値より高いときは低いときに比べて前記
目標温度を低く設定することを特徴とする請求項9に記
載のエンジン冷却装置。 - 【請求項11】 前記目標温度設定手段は、前記エンジ
ンがアイドル運転のときは部分負荷運転のときに比べて
前記目標温度を低く設定することを特徴とする請求項9
又は10に記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項12】 前記冷却水温度制御手段は、前記エン
ジンの運転状態に応じたフィードフォワード項を前記目
標温度に対応させて記憶するものであり、前記目標温度
に基づいて前記フィードフォワード項を設定することを
特徴とする請求項9乃至11の何れか一つに記載のエン
ジン冷却装置。 - 【請求項13】 前記冷却水温度制御手段は、前記エン
ジンの熱量を用いるヒータの作動状態に基づいて前記フ
ィードフォワード項を設定することを特徴とする請求項
1乃至12の何れか一つに記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項14】 前記冷却水温度制御手段は、前記ヒー
タが作動しているときは作動していないときに比べて前
記流量調整弁の開度が閉じ側となるように前記フィード
フォワード項を設定することを特徴とする請求項13に
記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項15】 前記冷却水温度制御手段は、前記ヒー
タが作動しているときは前記エンジンの回転速度が低い
ほど前記流量調整弁の開度が閉じ側となるように前記フ
ィードフォワード項を設定することを特徴とする請求項
14に記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項16】 前記冷却水温度制御手段は、前記エン
ジンの燃焼状態に基づいて前記フィードフォワード項を
設定することを特徴とする請求項1乃至15の何れか一
つに記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項17】 前記冷却水温度制御手段は、前記エン
ジンの燃焼形態が成層燃焼であるときは均質燃焼である
ときに比べて前記流量調整弁の開度が閉じ側となるよう
に前記フィードフォワード項を設定することを特徴とす
る請求項16に記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項18】 前記冷却水温度制御手段は、前記エン
ジンの点火遅角量が大きくなるほど小さくなるときに比
べて前記流量調整弁の開度が閉じ側となるように前記フ
ィードフォワード項を設定することを特徴とする請求項
16に記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項19】 前記冷却水温度制御手段は、前記エン
ジンの空燃比が理論空燃比よりも過濃側若しくは希薄側
であるときには理論空燃比であるときに比べて前記流量
調整弁の開度が閉じ側となるように前記フィードフォワ
ード項を設定することを特徴とする請求項16に記載の
エンジン冷却装置。 - 【請求項20】 前記冷却水温度制御手段は、前記ラジ
エータによる冷却水の冷却状態に基づいて前記フィード
フォワード項を設定することを特徴とする請求項17乃
至19の何れか一つに記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項21】 前記冷却水温度制御手段は、前記ラジ
エータの冷却水温度が相対的に低いときは高いときに比
べて前記流量調整弁の開度が閉じ側となるように前記フ
ィードフォワード項を設定することを特徴とする請求項
20に記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項22】 前記冷却水温度制御手段は、前記エン
ジンの冷却水温度と前記ラジエータの冷却水温度との温
度差が相対的に大きいときは小さいときに比べて前記流
量調整弁の開度が閉じ側となるように前記フィードフォ
ワード項を設定することを特徴とする請求項20に記載
のエンジン冷却装置。 - 【請求項23】 前記冷却水温度制御手段は、前記エン
ジンの環境状態に基づいて前記フィードフォワード項を
設定することを特徴とする請求項1乃至22の何れか一
つに記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項24】 前記冷却水温度制御手段は、外気温度
が相対的に低いときは高いときに比べて前記流量調整弁
の開度が閉じ側となるように前記フィードフォワード項
を設定することを特徴とする請求項23に記載のエンジ
ン冷却装置。 - 【請求項25】 前記冷却水温度制御手段は、走行風が
相対的に強いときは弱いときに比べて前記流量調整弁の
開度が閉じ側となるように前記フィードフォワード項を
設定することを特徴とする請求項23又は24に記載の
エンジン冷却装置。 - 【請求項26】 前記冷却水温度制御手段は、前記エン
ジンの冷却水温度が所定値よりも低いときは前記フィー
ドバック項の更新を禁止し、前記流量調整弁の開度を所
定値にオープンループ制御することを特徴とする請求項
1乃至25の何れか一つに記載のエンジン冷却装置。 - 【請求項27】 前記冷却水温度制御手段は、前記流量
調整弁の開度を所定値にオープンループ制御するにあた
り、フィードバック制御開始時の前記流量調整弁の開度
が所定開度になるように前記所定値を前記エンジンの冷
却水温度に基づいて設定することを特徴とする請求項2
6に記載のエンジン冷却装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001370937A JP2003172141A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | エンジン冷却装置 |
US10/200,230 US6684826B2 (en) | 2001-07-25 | 2002-07-23 | Engine cooling apparatus |
DE60223460T DE60223460D1 (de) | 2001-07-25 | 2002-07-24 | Kühlungseinrichtung für eine Brennkraftmaschine |
EP02016559A EP1279800B1 (en) | 2001-07-25 | 2002-07-24 | Engine cooling apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001370937A JP2003172141A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | エンジン冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003172141A true JP2003172141A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19180080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001370937A Pending JP2003172141A (ja) | 2001-07-25 | 2001-12-05 | エンジン冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003172141A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008180519A (ja) * | 2007-01-23 | 2008-08-07 | Ono Sokki Co Ltd | 温度制御装置 |
JP2010242862A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Toyota Motor Corp | 変速機の油温制御装置 |
JP2011127614A (ja) * | 2011-03-28 | 2011-06-30 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の冷却水制御装置 |
JP2013249777A (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-12 | Aisin Seiki Co Ltd | 内燃機関の制御装置 |
JP2014169661A (ja) * | 2013-03-04 | 2014-09-18 | Mikuni Corp | 流量制御装置、流量制御方法 |
KR101567729B1 (ko) | 2014-09-19 | 2015-11-10 | 현대자동차주식회사 | 차량용 냉각수 유동 제어 장치 및 제어 방법 |
US9234466B2 (en) | 2010-02-26 | 2016-01-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device for controlling internal combustion engine |
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JP2016223381A (ja) * | 2015-06-01 | 2016-12-28 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の冷却装置 |
KR101724958B1 (ko) * | 2015-12-07 | 2017-04-10 | 현대자동차주식회사 | 차량용 냉각시스템 제어방법 |
-
2001
- 2001-12-05 JP JP2001370937A patent/JP2003172141A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101724958B1 (ko) * | 2015-12-07 | 2017-04-10 | 현대자동차주식회사 | 차량용 냉각시스템 제어방법 |
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