JP2003170805A - エアバッグ装置 - Google Patents
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- Air Bags (AREA)
Abstract
ッグ内に配設させていても、エアバッグからの不要なガ
ス漏れを防止して、製造工数・コストを抑えて製造可能
なエアバッグを備えたエアバッグ装置を提供すること。 【解決手段】エアバッグ装置M1のエアバッグ20は、
エアバッグ本体21と補助膨張部36とを備える。エア
バッグ本体21は、膨張用ガスを流入させるためのガス
流入口23を有して、膨張完了時の外周壁22・25を
構成する。補助膨張部36は、ガス流入口23に連通す
るように、エアバッグ本体21内に配設されて、エアバ
ッグ本体21の膨張完了前に、乗員を保護可能に膨張す
る。補助膨張部36は、膨張用ガスをエアバッグ本体2
1側に流出可能なガス流出口を備えるとともに、エアバ
ッグ本体21の膨張完了前に、エアバッグ本体の外周壁
22・25から離れた部位41を破断させて、膨張状態
を解除可能に構成される。
Description
させて膨張を完了させるエアバッグが、低温時の膨張初
期に、内部に配設させた補助膨張部を膨張させて、乗員
を保護可能なエアバッグ装置に関する。
置としては、特開平8−119052号公報等に記載さ
れているものが知られていた。上記公報記載のエアバッ
グ装置は、車両のステアリングホイールに使用されてい
た。
円形とした二枚の車体側(ステアリングホイール側)壁
部と乗員側(運転者側)壁部とを備えていた。そして、
エアバッグは、車体側壁部と乗員側壁部との外周縁相互
を縫合して、形成されていた。また、このエアバッグ
は、車体側壁部と乗員側壁部とが、破断可能な縫合糸に
より、外周縁から離れたガス流入口の周囲を囲むよう
に、相互に縫合されて、この縫合部位に囲まれた部位
に、ガス流入口に連通した補助膨張部を、配設させてい
た。
膨張用ガスの体積が小さい低温時でも、膨張初期に、エ
アバッグ本体に比べて容積の小さい補助膨張部に膨張用
ガスが流入され、内圧を高めて補助膨張部が膨張を完了
させることから、補助膨張部によって、低温時の膨張初
期に干渉する乗員(運転者)を、保護することができ
た。
ション作用を奏する容積を大きくするように、エアバッ
グ自体の膨張を完了させる際、補助膨張部の外周縁に形
成した車体側壁部と乗員側壁部との縫合部位を破断させ
ていた。そして、何等かの手段を講じなければ、縫合部
位の縫合糸を破断する際に、車体側壁部や乗員側壁部に
おける縫合糸の通った穴が大きくなって、その穴から膨
張用ガスが漏れる虞れが生じ、エアバッグが、所定の内
圧を確保して、膨張を完了させ難くなってしまう。特
に、低温時には、膨張用ガスによる内圧を確保し難いこ
とから、上記の課題を助長してしまう。
位からのガス漏れが生じないように、縫合部位に、シー
ル材を塗布する等の対策が講じられることとなって、エ
アバッグの製造工数・コストを増大させていた。
り、低温時に乗員を保護可能な補助膨張部をエアバッグ
内に配設させていても、エアバッグからの不要なガス漏
れを防止して、製造工数・コストを抑えて製造可能なエ
アバッグを備えたエアバッグ装置を提供することを目的
とする。
装置は、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグ
が、膨張用ガスを流入させるためのガス流入口を有し
て、膨張完了時の外周壁を構成するエアバッグ本体と、
前記ガス流入口に連通するように、前記エアバッグ本体
内に配設されて、前記エアバッグ本体の膨張完了前に、
乗員を保護可能に膨張する補助膨張部と、を備えて構成
されるエアバッグ装置であって、前記エアバッグの補助
膨張部が、膨張時に流入する膨張用ガスを前記エアバッ
グ本体側に流出可能なガス流出口を備えるとともに、前
記エアバッグ本体の膨張完了前に、前記エアバッグ本体
の外周壁から離れた部位を破断させて、膨張状態を解除
可能に、構成されていることを特徴とする。
膨張初期時に前記エアバッグ本体の乗員側への突出を抑
えるように、前記ガス流出口から前記エアバッグ本体内
へ流出する膨張用ガスの流出方向を、制御可能な整流用
部材として、配設させることが望ましい。
記ガス流入口を有した車体側壁部と、前記ガス流入口に
対向する乗員側壁部と、を備えて構成される場合には、
前記エアバッグの補助膨張部は、前記乗員側壁部と結合
させて、膨張初期時に前記エアバッグ本体の乗員側への
突出を抑えるように、前記乗員側壁部の前記ガス流入口
からの離隔距離を、規制可能とするとともに、前記補助
膨張部の破断により、前記離隔距離の規制を解除して、
前記エアバッグ本体の膨張を完了させるように、構成す
ることが望ましい。
は、前記ガス流出口を複数配設させるとともに、前記各
ガス流出口相互の間に、スリットを配設させた破断予定
部を配設させて、前記離隔距離の規制解除を、前記破断
予定部の破断により、行なうように構成することが望ま
しい。
記車体側壁部のガス流入口の周縁から前記乗員側壁部に
おける前記ガス流入口に対向する対向部位まで延びる筒
状として、前記ガス流出口を配設させた周壁部によっ
て、囲むように形成し、該周壁部の乗員側壁部側の端部
を、前記乗員側壁部に結合させて、前記乗員側壁部にお
ける前記対向部位を、前記補助膨張部の天井壁部として
構成することが望ましい。
との結合部を、前記車体側壁部との結合部より、前記ガ
ス流入口を中心として、外側に配置させることが望まし
い。
グ本体の膨張完了時に、前記乗員側壁部の前記ガス流入
口からの離隔距離を規制可能なテザー、を設けることが
望ましい。
壁部の側を延設させ、該延設部位を、前記ガス流入口近
傍の前記車体側壁部の側に結合させて、前記テザーとし
て、構成することが望ましい。
当初、膨張用ガスがガス流入口からエアバッグの補助膨
張部内に流入すれば、膨張用ガスの一部をガス流出口か
らエアバッグ本体側に流出させつつ、補助膨張部が、膨
張を完了させる。
る膨張用ガスが低温時で体積を小さくしていても、ガス
流出口の開口面積を小さく設定すれば、エアバッグ本体
側に流出する膨張用ガスの流量が少なく、補助膨張部
は、内圧を高めて、クッション作用を確保可能に膨張す
ることができ、乗員を保護可能となる。
外周壁から離れた部位を破断させて、膨張状態を解除す
ることから、エアバッグ本体が、予め、ガス流出口から
の膨張用ガスを流入させた膨張状態から、さらに、円滑
かつ迅速に膨張用ガスを流入させて、膨張を完了させる
こととなる。
補助膨張部は、エアバッグ本体の外周壁から離れた部位
を破断させることから、仮に、補助膨張部を縫合させ
て、エアバッグ本体の外周壁に結合させていても、その
縫合部位に影響を与えず、すなわち、従来のような外周
壁における縫合糸の通る穴が広がることを抑えて、エア
バッグ本体は、膨張を完了させることができる。
の結合部位に、シール材を塗布する等の作業を行わなく
とも、エアバッグを簡便に製造することができる。
では、低温時に乗員を保護可能な補助膨張部をエアバッ
グ内に配設させていても、エアバッグからの不要なガス
漏れを防止できることから、エアバッグを、製造工数・
コストを抑えて、製造することができる。
る場合には、エアバッグの補助膨張部を、整流用部材と
して、利用でき、エアバッグの構成部品点数の増加を抑
えて、膨張初期時にエアバッグ本体の乗員側への突出を
抑えることの可能なエアバッグを、製造することができ
る。
初期に、エアバッグ本体が、乗員側への突出を抑えて、
整流用部材としての補助膨張部のガス流出口から膨張用
ガスを流入させて、幅広く展開させることができること
となる。そのため、膨張初期に、乗員がエアバッグ装置
に接近して、乗員とエアバッグ装置との間が狭くとも、
乗員とエアバッグ装置との間に、エアバッグ本体を容易
に展開させて配置させることができて、その後のエアバ
ッグ本体の膨張により、クッション効果を高めて、乗員
をエアバッグ本体の広いエリアで保護することができ
る。
流れを制御してエアバッグ本体側に膨張用ガスを流出さ
せる方向は、エアバッグ本体の外周壁におけるガス流入
口に対向する乗員側の部位を、ガス流入口から離すよう
に押す方向ではなく、その部位に沿う方向が望ましい。
は、エアバッグ本体の膨張完了前、すなわち、補助膨張
部の膨張状態の解除前に、エアバッグ本体における車体
側壁部のガス流入口周縁と乗員側壁部との間の距離を、
小さく抑えることができる。そのため、エアバッグ本体
は、膨張初期から膨張途中において、膨張用ガスの流れ
方向に依存することなく、乗員側壁部が乗員側へ不必要
に突出することを、抑えることが可能となる。
助膨張部の破断部位が、複数のガス流出口間に、予め、
スリットを配設させた破断予定部として構成されていれ
ば、的確に、補助膨張部を破断させることができる。さ
らに、破断時の破断予定部が、複数のガス流出口相互を
繋ぐように破断することとなって、効率的かつ迅速に、
補助膨張部を破断させることができる。また、補助膨張
部のガス流出口が、複数配設されておれば、ガス流出口
からエアバッグ本体に流出させる膨張用ガスの流れを、
ガス流入口を中心とする相互に離れる二方向等に設定で
きることから、一層、膨張初期のエアバッグ本体を幅広
く展開させることができる。なお、この破断予定部の破
断は、補助膨張部に加わる張力を利用したり、あるい
は、膨張用ガスの熱を利用することができる。
バッグの補助膨張部が、車体側壁部のガス流入口の周縁
から延びる筒状の周壁部を、エアバッグ本体の乗員側壁
部に結合させて、補助膨張部の乗員側の天井壁部をエア
バッグ本体の乗員側壁部と共用すれば、補助膨張部の周
壁部における乗員側の部位を覆うような部材を、別途、
設ける場合に比べて、補助膨張部を構成する部材を、省
くことができる。
れば、補助膨張部の膨張形状として、ガス流入口側より
天井壁部側(乗員側)が大きく膨らみ、かつ、その天井
壁部側が、エアバッグ本体の乗員側壁部自体で構成され
ているため、補助膨張部が、初期膨張時に干渉してくる
乗員を、クッション効果を高めた広いエリアで、直接的
に、保護可能となる。
膨張時、周壁部に設けられたガス流出口が、車体側壁部
の側に向いて、エアバッグ本体に膨張用ガスを流出する
構成となり、一層、エアバッグ本体が、乗員側への突出
を押えて、膨張可能となる。
ば、膨張完了時のエアバッグ本体が、テザーによって、
乗員側壁部のガス流入口からの離隔距離を、規制される
ため、エアバッグ本体は、膨張完了時においても、乗員
側への不要な突出を防止することができる。
すれば、補助膨張部の周壁部に、エアバッグ本体の膨張
完了時における形状を規制可能なテザーを、一体化して
配置させることができる。そのため、エアバッグ本体の
膨張完了形状を規制できるテザーを、エアバッグに、別
途取り付ける必要がない。すなわち、テザーの乗員側壁
部側の端部を、別途、乗員側壁部に結合させることな
く、周壁部を乗員側壁部に結合させるだけで、テザーの
乗員側壁部側の端部を、乗員側壁部に結合させることが
できる。その結果、テザーを備えたエアバッグを、製造
工数及びコストを低減して、製造することができる。
に基づいて説明すると、図1・2に、本発明の第1実施
形態であるステアリングホイール用のエアバッグ装置M
1を示す。
イール用のエアバッグ装置M1を例に採り説明するが、
本発明を適用可能なエアバッグ装置としては、これに限
られるものではなく、本発明は、助手席用エアバッグ装
置等のエアバッグ装置にも、適用可能である。
方向は、特に断らない限り、車両に搭載させたステアリ
ングホイールWの直進操舵時を基準とするものであり、
ステアリングホイールWを組み付けるステアリングシャ
フトSS(図11参照)の軸方向に沿った上下を上下方
向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である
車両の前後方向を前後方向とし、ステアリングシャフト
SSの軸直交方向である車両の左右方向を左右方向とし
て、前後上下左右方向を示すものである。
うに、ステアリングホイールWの中央のボス部Bにおけ
る上部に配置される構成である。ステアリングホイール
Wは、操舵時に把持するリング部Rと、中央に配置され
てステアリングシャフトSS(図11参照)に連結され
るボス部Bと、ボス部Bとリング部Rとを連結する四本
のスポーク部Sと、を備えて構成されている。また、ス
テアリングホイールWは、構成部品上では、エアバッグ
装置M1とステアリングホイール本体1とを備えて構成
されている。
R・ボス部B・スポーク部Sの各部を連結するように配
置されるアルミニウム合金等からなる芯金2と、リング
部Rとリング部R側の各スポーク部Sとの芯金2を被覆
する合成樹脂製の被覆層3と、ボス部Bの下部に配置さ
れる合成樹脂製のロアカバー4と、を備えて構成されて
いる。
に、折り畳まれたエアバッグ20と、エアバッグ20に
膨張用ガスを供給するインフレーター8と、エアバッグ
20とインフレーター8とを収納して保持するケース1
0と、を備えて構成されている。エアバッグ20は、エ
アバッグ本体21と、補助膨張部36と、を備えて構成
されている。
吐出する複数のガス吐出口8bを備えた略円柱状の本体
8aと、本体8aの外周面から突出して配置される略四
角板状のフランジ部8cと、を備えて構成されている。
複数のガス流出口8bは、本体8aの上部で、周方向に
均等に配設され、本体8aからの膨張用ガスを放射状に
吐出させるように配設されている。フランジ部8cに
は、後述するリテーナ6から突出するボルト6aを挿通
させるための挿通孔8dが、形成されている。
て、四隅に、下方へ突出するボルト6aを備えて構成さ
れている。このリテーナ6は、エアバッグ20の後述す
る開口23・38aの周縁を押えるとともに、ボルト6
aを、開口23・38aの周縁や後述するバッグホルダ
11を経て、インフレーター8のフランジ部8cから突
出させる。そして、各ボルト6aにナット7を締結する
ことにより、エアバッグ20が、リテーナ6を利用し
て、ケース10のバッグホルダ11に取り付けられてい
る。なお、このリテーナ6は、補助膨張部36の開口3
8aの周縁を、エアバッグ本体21の開口23の周縁に
押えることとなり、補助膨張部36の後述する車体側結
合部38を形成することとなる。
と、エアバッグカバーとしての合成樹脂製のパッド15
と、から構成されている。
直方体形状のホルダプレート12と、ホルダプレート1
2と協動してパッド15を挟持するバックアッププレー
ト13と、から構成されている。各プレート12・13
は、インフレーター8の本体8aを下方から挿入させる
挿入孔12a・13aと、挿入孔12a・13aの周囲
に配置されてリテーナ6のボルト6aを挿通させる取付
孔12b・13bと、を備える。また、バックアッププ
レート13は、ステアリングホイール本体1の芯金2に
接続される図示しないブラケットを備える。
部16と、蓋体部16の周縁の下面から略四角筒形状に
下方へ突出する側壁部17と、を備える。蓋体部16
は、側壁部17に囲まれた部位に、エアバッグ20の膨
張時、ステアリングホイールWの前後方向へ開く2つの
扉部(図符号省略)を備えて構成され、それらの扉部の
周囲には、エアバッグ20に押されて破断して、扉部を
円滑に開かせる薄肉の破断予定部(図符号省略)が、形
成されている。側壁部17は、バッグホルダ11を構成
するホルダプレート12とバックアッププレート13と
により、下端付近を挟持されて、バッグホルダ11に保
持されている。
1実施形態の場合、下面側が、バッグホルダ11のホル
ダプレート12とインフレーター8の本体8aとで規制
され、上面側が、パッド15の蓋体部16と側壁部17
とで規制されることとなる。
に、膨張用ガスを流入させて膨張する袋状のエアバッグ
本体21と、エアバッグ本体21内に配設される補助膨
張部36と、を備えて構成されている。
壁が、ポリアミドやポリエステル等の可撓性を有した織
布から形成されている。エアバッグ本体21の外周壁
は、膨張完了時にステアリングホイールW側となって、
ガス流入口(開口)23を有した車体側壁部22と、ガ
ス流入口23と対向して配置されて膨張完了時に乗員
(乗員)側となる乗員側(運転者側)壁部25と、を備
えて構成されている。
体8aを下方から挿入させて、インフレーター8のガス
吐出口8bから吐出される膨張用ガスを、エアバッグ2
0内に流入させるための部位である。また、ガス流入口
23の周縁には、リテーナ6に形成されたボルト6aを
挿通させる取付穴24が四個形成されている。なお、エ
アバッグ20のガス流入口23の周縁とインフレーター
8のフランジ部8cとの間には、バッグホルダ11が配
設されている。しかし、図5・7・9・10では、バッ
グホルダ11は、省略されている。
体21は、図6・7に示すように、車体側壁部22を構
成して、ガス流入口23を構成する円形の開口28aを
中心に配設させた円形状の車体側基布28と、乗員側壁
部25を構成する円形の乗員側基布29と、ガス流入口
23の周縁において車体側基布28に縫着される四枚の
補強布30・31・32・33と、を備えて構成されて
いる。補強布30・31・32・33は、ガス流入口2
3の周縁の強度を補強するために配置されるもので、配
置数は、インフレーター8の出力に応じて適宜変更可能
である。車体側基布28は、開口28aの周縁に、取付
穴24を構成する四つの取付穴28bを備えている。ま
た、車体側基布28には、図4に示すように、ベントホ
ール28cが、形成されている。
ように、それぞれ、中央付近にガス流入口23に対応し
た円形の開口30a・32a・33aを備えて、略円環
状に形成されている。また、各開口30a・32a・3
3aの周縁には、取付穴24に対応した位置に、取付穴
30b・32b・33bが、それぞれ、形成されてい
る。
の間に配置されて、各補強布30・32・33と同様
に、中央付近に形成されるガス流入口23に対応した円
形の開口31aと、開口31a周縁に形成される取付穴
24に対応した取付穴31bと、を備えている。そし
て、補強布31には、周縁から、後述するテザー43に
連結される帯状の延設部31cが、左右対称となるよう
に、左右方向両側へ延設されて形成されている。
円環状の縫合部位47・48・49で、縫合糸53によ
り縫合されて、車体側基布28に縫着されている。ま
た、補強布32・33は、補強布30・31とともに、
二箇所に配置される縫合部位47・48で、車体側基布
28に縫着されることとなる。
同様なポリアミドやポリエステル等の可撓性を有した織
布からなる膨張部用布材37から形成されている。この
膨張用布材37は、図3・6に示すように、中央に略円
板状の平板部37aと、平板部37aから左右両側に帯
状に延びる帯状部37b・37bと、を備えて構成され
ている。各帯状部37bは、テザー45を形成すること
となる。
バッグ本体21における車体側壁部22に結合される車
体側結合部38が配設され、車体側結合部38の中央に
は、エアバッグ本体21のガス流入口23に連通する開
口38aが形成されている。さらに、開口38aの周縁
には、リテーナ6の各ボルト6aを挿通させる四個の取
付穴38bを備えている。開口38aには、下方から、
インフレーター8の本体8aが挿入されることとなる。
そして、第1実施形態の場合には、開口38aの周縁の
全周が、リテーナ6に押えられて、車体側壁部22に結
合されることとなり、車体側結合部38となる。
53を使用して、乗員側壁部25に縫合して結合される
乗員側結合部42が配設されている。乗員側結合部42
を形成する縫合部位50は、ガス流入口23を中心とす
る円環状としており、乗員側壁部25におけるガス流入
口23に対向する部位25aを囲むように、配設されて
いる。この乗員側結合部42は、一枚の膨張部用布材3
6の平板部37aにおける外周縁に形成されていること
から、平板部37aの中央側に形成される車体側結合部
38より、ガス流入口23を中心として、外側に配置さ
れることとなる。なお、第1実施形態の場合、縫合部位
50の外径寸法は300φ、乗員側壁部25を平らに展
開させた外径寸法は680φとしている。
部38と乗員側結合部42との間が、補助膨張部36の
膨張時における外周壁を構成する筒状の周壁部39とし
ている。なお、膨張完了時の補助膨張部36は、図7・
10の二点鎖線や図9の実線に示すように、周壁部39
が、ガス流入口23の周縁における円環状の車体側結合
部38から、下狭まりのテーパ管状に立ち上がって膨張
し、補助膨張部36の乗員側の天井壁部44が、乗員側
壁部25の対向部位25aによって、構成されることと
なる。そして、テーパ管状の周壁部39が、エアバッグ
本体21との区画壁を構成することとなる。
ら吐出された膨張用ガスをエアバッグ本体21内に流出
させる複数(実施形態では二個)のガス流出口40が形
成されている。ガス流出口40・40は、開口38a周
縁に沿って長方形を湾曲させたような扇状に開口し、周
壁部39の前後の二箇所に、形成されている。なお、ガ
ス流出口40・40の合計の開口面積は、補助膨張部3
6が、流入される膨張用ガスを、一旦、貯留させて、低
温時でも、クッション作用を奏し得る内圧を確保可能な
大きさに、設定されている。
1の内圧が所定圧力(10〜20KPa程度)に到達し
た際に、補助膨張部39の膨張状態を解除するように、
車体側結合部38と乗員側結合部42との間の部位を、
破断する複数(実施形態では二個)の破断予定部41
が、形成されている。破断予定部41・41は、実施形
態の場合、ガス流出口40・40の間に、ミシン目状の
切込みを形成したスリットを設けて、形成されている。
これらの破断予定部41・41は、それぞれ、前後のガ
ス流出口40の左右両縁相互を連結するように、前後方
向に沿って延びる直線状に配置されている。そして、各
破断予定部41の破断前には、周壁部38が、ガス流入
口23から乗員側壁部25の対向部位25aまでの離隔
距離を規制することとなる。
張部用布材37の左右両側の帯状部37bから形成され
て、端部43a・43aを、それぞれ、車体側壁部22
の側の補強布31における延設部31c・31cの端部
31d・31dに、縫合糸53により縫合させて、ガス
流入口23の近傍に連結されている。そして、テザー4
3・43は、エアバッグ本体21の膨張完了形状を規制
して、乗員側壁部25の対向部位25aがガス流入口2
3から離れた離隔距離を、規制することとなる。なお、
テザー43によるガス流入口23から対向部位25aま
での離隔距離は、周壁部38の規制時より、長くなるよ
うに設定されている。
べる。補助膨張部36を形成する膨張部用布材37に
は、予め、開口38a、取付穴38b、ガス流出口4
0、及び、破断予定部41、を形成しておく。そして、
まず、乗員側基布29に、縫合糸53を利用して、布材
37を縫合する。縫合時、縫合部位50(乗員側結合部
42)は、ガス流出口40の外方側に配置される円環状
として形成される。ついで、車体側基布28に、縫合糸
53を利用して、補強布30・31・32・33を縫合
する。なお、開口28a・30a・31a・32a・3
3aは、予め形成しておく。この縫合時、縫合部位47
・48・49は、ガス流入口23の周縁において、三本
の円環状として構成される。内側に配置される縫合部位
47は、ガス流入口23と取付穴24との間に形成され
ることとなり、外側に配置される縫合部位48・49
は、取付穴24の外側に形成されることとなる。そし
て、縫合部位47・48は、補強布30・31・32・
33を車体側基布28に縫着させており、縫合部位49
は、補強布30・31のみを車体側基布28に縫着させ
ている。
を、車体側基布28と、補強布30・31・32・33
と、に施す。なお、この孔明け加工時に、同時に、ガス
流入口23を設けるようにして、縫合前には、開口28
a・30a・31a・32a・33aが形成されていな
いようにしてもよい。なお、ベントホール28cは、予
め形成しておいたり、あるいは、孔明け加工時に、同時
に形成してもよい。
とを、それぞれ、外表面側が対向するように重ねて、外
周縁を、縫合糸53により縫合する。外周縁の縫合後、
外周縁の縫合代がエアバッグ20の外表面に表れないよ
うに、エアバッグ本体21を、ガス流入口23を利用し
て、反転させる。そして、反転後に、補強布31に形成
される延設部31c・31cの端部31d・31dと、
補助膨張部36に形成されたテザー43・43の端部4
3a・43aと、を、それぞれ、ガス流入口23から引
き出し、対応する端部31d・43a相互を、重ねると
ともに、縫合糸53により、縫合して、テザー43・4
3の端部43a・43aを、延設部31cを介在させ
て、ガス流入口23の周縁に結合させる。
ッグ20を使用して、エアバッグ装置M1を組み立て
る。まず、エアバッグ20を折り畳む。折り畳み前に
は、リテーナ6を、開口23・38aからエアバッグ2
0内に挿入させて、乗員側基布29と補助膨張部36の
開口38aの周縁との間に配置させる。そして、各ボル
ト6aを取付穴38b・24から突出させた状態で、エ
アバッグ20を折り畳む。折り畳み時には、まず、図8
A・Bに示すように、乗員側基布29を車体側基布28
に重ねて平らに展開した状態から、ガス流入口23の近
傍で前後方向に沿った折り目をつけて、エアバッグ20
の右側部位56を乗員側基布29に載せるように折り返
す。そして、図8B・Cに示すように、前後方向に沿う
ように折り目をつけて、蛇腹折りをし、縦折りを完了さ
せる。そして、図8C・Dに示すように、縦折りされた
エアバッグ57の前側部位58と後側部位59とを、左
右方向に沿うように折り目をつけて、端部58a・59
aが外側となるように折り返し、横折りを完了させれ
ば、エアバッグ20の折り畳みを完了させることができ
る。
ス10内への収納について説明すると、まず、折り畳ん
だエアバッグ20から突出しているリテーナ6の各ボル
ト6aを、バッグホルダ11のホルダプレート12に形
成された各取付孔12bに貫通させて、エアバッグ20
をホルダプレート12上に載置する。
上方から被せて、ホルダプレート12に係止させ、さら
に、バックアッププレート13をホルダプレート12の
下方に配置させて、パッド15の側壁部17を、ホルダ
プレート12とバックアッププレート13とで挟持し
て、パッド15をバッグホルダ11に保持させる。この
時、リテーナ6の各ボルト6aは、バックアッププレー
ト13に形成された取付孔13bに貫通させておく。
下方から、バッグホルダ11の挿入孔12a・13a・
開口23・38aに挿入させるとともに、リテーナ6の
各ボルト6aを、インフレーター8のフランジ部8cに
形成された挿通孔8dから下方へ突出させ、各ボルト6
aにナット7を螺合させれば、エアバッグ20・バッグ
ホルダ11・インフレーター8を一体的に組み付けるこ
とができて、エアバッグ装置M1の組み立てが完了する
こととなる。
ス部Bの芯金2を、車両のステアリングシャフトSSに
締結させた状態で、バッグホルダ11の図示しないブラ
ケットを利用すれば、エアバッグ装置M1を、ステアリ
ングホイールWに取り付けることができる。
装着されて、インフレーター本体8aのガス吐出口8b
から膨張用ガスが吐出されれば、折り畳まれていたエア
バッグ20が、パッド15の所定位置を破断させて、大
きく膨張することとなる。
装置M1では、インフレーター本体8aのガス吐出口8
bから吐出された膨張用ガスGは、図9に示すように、
車体側結合部38、周壁部39、及び、天井壁部44に
囲まれた補助膨張部36に、一旦、充満されて、補助膨
張部36を膨張させ、かつ、ガス流出口40・40か
ら、流入方向を制御されて、前後方向両側に向かうよう
に、エアバッグ本体21内に、流入することとなる。
スGが流入して、エアバッグ本体21の内圧が所定圧力
に到達すると、周壁部39における乗員側結合部42と
車体側結合部38との間に所定以上の張力が発生して、
破断予定部41・41が破断され、乗員側壁部25とガ
ス流入口23の近傍との連結状態が解除される。そのた
め、インフレーター8の本体8aにおけるガス吐出口8
bからの膨張用ガスGが、流れを規制されること無く、
ガス流入口23を中心として放射状に流れて、図10に
示すように、エアバッグ本体21が、膨張を完了させる
こととなる。その際、エアバッグ本体21は、テザー4
3・43により、ガス流入口23からの乗員側壁部25
における対向部位25aの離隔距離を規制された状態
で、膨張を完了させることとなる。
ッグ20の膨張初期に、補助膨張部36が、図9に示す
ように、膨張用ガスGの一部をガス流出口40・40か
らエアバッグ本体21側に流出させつつ、膨張を完了さ
せる。この時、流入してくる膨張用ガスGが低温時で体
積を小さくしていても、ガス流出口40・40の開口面
積が広すぎないことから、エアバッグ本体21側に流出
する膨張用ガスGの流量が少なく、補助膨張部36は、
内圧を高めて、クッション作用を確保可能に膨張するこ
とができ、乗員(運転者)を保護可能となる。
体21の外周壁を構成する車体側壁部22や乗員側壁部
25から離れた破断予定部41・41を破断させて、膨
張状態を解除する。そのため、エアバッグ本体21は、
予め、ガス流出口23からの膨張用ガスGを流入させた
膨張状態から、さらに、円滑かつ迅速に膨張用ガスGを
流入させて、図10に示すように、膨張を完了させるこ
ととなる。この補助膨張部36の膨張解除時、補助膨張
部36は、エアバッグ本体21の外周壁から離れた部位
41を破断させることから、補助膨張部36の乗員側結
合部42を縫合させてエアバッグ本体21の乗員側壁部
25に結合させていても、その縫合部位50に影響を与
えず、エアバッグ本体21は、膨張を完了させることが
できる。
体21との結合部位38・42に、シール材を塗布する
等の作業を行わなくとも、エアバッグ20を簡便に製造
することができる。
置M1では、低温時に乗員(運転者)を保護可能な補助
膨張部36をエアバッグ20内に配設させていても、エ
アバッグ20からの不要なガス漏れを防止できることか
ら、エアバッグ20を、製造工数・コストを抑えて、製
造することができる。
6は、膨張時、周壁部39の前後に開口されたガス流出
口40・40から、前方側と後方側との二方向に、膨張
用ガスGを、エアバッグ本体21側に流出させることか
ら、膨張用ガスGの流れを制御する整流用部材としての
役目を果たす。そして、この膨張用ガスGの流れによ
り、エアバッグ本体21は、図11に示すように、乗員
側(運転者D側)への突出を抑えて、前後方向両側に、
幅広く展開させることができることとなる。そのため、
膨張初期に、乗員がエアバッグ装置M1に接近して、乗
員とエアバッグ装置M1との間が狭くとも、乗員とエア
バッグ装置M1との間に、エアバッグ本体21を容易に
展開させて配置させることができて、その後のエアバッ
グ本体21の膨張により、クッション効果を高めて、乗
員をエアバッグ本体21の広いエリアで保護することが
できる。
グ20の補助膨張部36を、整流用部材として、利用で
き、エアバッグ20の構成部品点数の増加を抑えて、膨
張初期時にエアバッグ本体21の乗員側への突出を抑え
ることの可能なエアバッグ20を、製造することができ
る。
グ20が、ステアリングホイール用として構成されてい
る。そして、ステアリングホイールWのリング部Rが、
ステアリングシャフトSSの軸直交方向の面に沿って形
成され、整流用部材としての補助膨張部36から流れる
膨張用ガスGが、ステアリングシャフトSSの軸直交方
向の前後両側に流れて、ステアリングホイールWのリン
グ部Rに沿う前後両側に流れる。その結果、エアバッグ
本体21は、図11に示すように、膨張初期から、ステ
アリングホイールWのリング部Rにおける後部Rb側
に、エアバッグ本体21の後部21a側を配置させるこ
とができる。そのため、運転者Dがリング部Rに接近し
ていても、運転者Dの腹部DBとステアリングホイール
Wのリング部Rの後部Rb側との狭い隙間に、エアバッ
グ本体21の一部21aを容易に侵入させることがで
き、その後のエアバッグ本体21の膨張によって、運転
者Dの腹部DBを的確に保護することができる。
21の膨張完了前、すなわち、補助膨張部36の膨張状
態の解除前に、周壁部39が、上下端の乗員側結合部4
2と車体側結合部38とを乗員側壁部25と車体側壁部
22とに結合させて、エアバッグ本体21における車体
側壁部22のガス流入口23周縁と乗員側壁部25の対
向部位25aとの間の距離を、小さく抑えることができ
る。そのため、エアバッグ本体21は、膨張初期から膨
張途中において、膨張用ガスGの流れ方向に依存するこ
となく、乗員側壁部25が乗員D側へ不必要に突出する
ことを、抑えることが可能となる。
張部36を、乗員側壁部25と結合させなくともよい。
この場合、補助膨張部36の膨張状態の解除は、補助膨
張部の内圧上昇に伴って、ガス流入口40・40の周縁
を、破断させて、行なえばよい。
周方向に沿うように、複数(実施形態では二個)のガス
流出口40を配置させ、補助膨張部36の破断部位が、
ガス流出口40・40間に、予め、スリットを配設させ
た破断予定部41として構成されている。そのため、補
助膨張部36は、破断予定部41によって、的確に、破
断する。さらに、破断時の破断予定部41が、ガス流出
口40・40相互を繋ぐように破断することとなって、
効率的かつ迅速に、補助膨張部36の周壁部39を上下
に分断させるように、破断させることができ、エアバッ
グ本体21は、円滑かつ迅速に膨張用ガスGを流入させ
て、素早く膨張を完了させることができる。
40が、複数配設されて、ガス流出口40・40からエ
アバッグ本体21に流出させる膨張用ガスGの流れを、
ガス流入口23を中心とする相互に離れる前後二方向に
設定できることから、一層、膨張初期のエアバッグ本体
21を幅広く展開させることができる。
後にガス流出口40・40を配設させたが、上記の作用
・効果を得られる他の構成としては、周壁部39の左右
両側にガス流出口40・40を配置させたり、あるい
は、周壁部39の周方向に沿って三個以上にガス流出口
を配設させてもよい。
9に加わる張力を利用しているが、膨張用ガスGの熱を
利用し、破断予定部41におけるスリット間のつなぎ部
等の一部を溶融させて、周壁部39を破断させてもよ
い。
0の補助膨張部36が、車体側壁部22のガス流入口2
3の周縁から延びる筒状の周壁部39を、エアバッグ本
体21の乗員側壁部25に結合させて、補助膨張部36
の乗員側の天井壁部44をエアバッグ本体21における
乗員側壁部25の対向部位25aと共用している。その
ため、第1実施形態の補助膨張部36は、周壁部39に
おける乗員側の部位を覆うような部材を、別途、設ける
場合に比べて、補助膨張部36の外周壁を構成する部材
を、省くことができる。
張部36の天井壁部44を、乗員側壁部25と別体で形
成してもよい。この場合には、エアバッグ本体21の膨
張完了前に、周壁部22の破断予定部41を破断可能な
ように、天井壁部44と乗員側壁部25とを、別途、連
結片等で連結する必要が生ずる。また、補助膨張部36
の膨張形状を、球状等として、その頂部側を、乗員側壁
部25に、縫合等を利用して、直接、結合させてもよ
い。この場合でも、乗員側壁部25から離れた部位、例
えば、補助膨張部36の外周壁におけるガス流入口23
を中心とした周方向に、破断予定部41を形成すれば、
乗員側壁部25との結合部位からのガス漏れを防止する
ことができる。
36では、周壁部39が、乗員側結合部44を、車体側
結合部38より、ガス流入口23を中心として、外側に
配置させている。そのため、補助膨張部36が、膨張形
状を下狭まりの円錐台形状として、ガス流入口23側よ
り天井壁部44側(乗員側)が大きく膨らみ、かつ、そ
の天井壁部44側が、エアバッグ本体21の乗員側壁部
25自体で構成されているため、補助膨張部36が、初
期膨張時に干渉してくる乗員Dを、クッション効果を高
めた広いエリアで、直接的に、保護可能となる。
まりの円錐台形状としていれば、図9に示すように、周
壁部39に設けられたガス流出口40・40が、若干下
向きの車体側壁部22の側に向いて、エアバッグ本体2
1に膨張用ガスGを流出する構成となり、一層、エアバ
ッグ本体21が、乗員D側への突出を押えて、膨張する
ことができる。
0内に、車体側壁部22と乗員側壁部22とを連結する
テザー43・43が配設されて、膨張完了時のエアバッ
グ本体21が、テザー43・43によって、乗員側壁部
25における対向部位25aのガス流入口23からの離
隔距離を、規制される。そのため、エアバッグ本体21
は、膨張完了時においても、乗員D側への不要な突出を
防止することができる。
部36の周壁部39から延設させて、テザー43・43
を一体化して配置させており、エアバッグ20に、別
途、テザーを取り付ける必要がない。すなわち、テザー
43・43の乗員側壁部25側の端部を、別途、乗員側
壁部25に結合させることなく、周壁部39の乗員側結
合部42を乗員側壁部25に結合させるだけで、テザー
43・43の乗員側壁部25側の端部を、乗員側壁部2
5に結合させることができる。その結果、テザー43・
43を備えたエアバッグ20を、製造工数及びコストを
低減して、製造することができる。
2に縫合させた補強布31に延設部31cを設け、各テ
ザー43における車体側壁部22の側の端部43aを、
その延設部31cに縫合させて、車体側壁部22の側に
結合させている。そのため、補助膨張部36の乗員側結
合部42が、乗員側壁部25に縫合され、かつ、延設部
31cを備えた補強布31が、車体側壁部22に縫合さ
れていても、それらの縫合後の後工程で、テザー43の
端部43aと延設部31cとを、ガス流入口23からエ
アバッグ20外に引き出して、両者を容易に縫合させる
ことができ、テザー43を容易に形成することができ
る。
体側壁部22の側の補強布31に延設部31cを設けず
に、各テザー43の端部43aを、直接、補強布33の
外周縁付近等に、縫合等して、結合させてもよい。ある
いは、布材37に各テザー43を設けずに、延設部31
cを長く延ばし、それらの先端側を乗員側壁部25に縫
合等により結合させて、各延設部31c自体で、テザー
43を構成してもよい。
8からテザー43・43の先端まで、一枚の膨張部用布
材37から形成されている。そのため、一枚の膨張部用
布材37を使用するだけで、補助膨張部36を配設さ
せ、かつ、膨張初期から膨張途中までと、膨張完了時
と、の二段階で、エアバッグ本体21の形状を規制可能
なエアバッグ20を、簡便に、製造することができる。
グ装置M1が、折り畳まれたエアバッグ20を収納する
ケース10、を備えるとともに、エアバッグ20の内周
面側におけるガス流入口23の周縁を押えて、エアバッ
グ20をケース10に取付可能な環状のリテーナ6、を
備えて構成されている。そして、補助膨張部36を形成
する膨張部用布材37が、車体側結合部38と乗員側結
合部42とを備えて、車体側結合部38が、リテーナ6
に押えられて車体側壁部22に結合されている。すなわ
ち、周壁部39の下端側における車体側結合部38の車
体側壁部22への結合を、縫合等の接合手段を利用する
ことなく、リテーナ6で押えるだけで、行なえる。その
ため、周壁部39の車体側結合部38を、容易に形成す
ることができる。
20の補助膨張部36の容積は、車体側結合部38と乗
員側結合部42との間の長さ寸法の調整により、変更す
ることができる。例えば、容積を大きくする場合には、
第1実施形態の場合、乗員側結合部42を、円板状の平
板部37aの外周縁に接近させればよい。この時、補助
膨張部36の容積増加に伴い、乗員側への突出量も増加
させることができる。さらに、平板部37aの略円板形
状を大きして、その外周縁に乗員側結合部42を接近さ
せれば、一層、補助膨張部36の容積と乗員側への突出
量を大きくすることができる。逆に、補助膨張部36の
容積を小さく、かつ、乗員側への突出量を小さくする場
合には、乗員側結合部42の外径寸法を小さくすればよ
い。
のエアバッグ装置M2のように、平板部37a自体の形
状を小さくしてもよい。
は、エアバッグ20Aの補助膨張部36の容積と乗員側
への突出量が小さくなるだけで、第1実施形態と同様な
構成であり、各部材・部位には、同一の符号を付してあ
る。そして、第2実施形態のエアバッグ装置M2でも、
第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
おける補助膨張部36の破断予定部41は、開口38a
を中心とした略半円弧状として、ガス流出口40・40
相互を連結するように、配設されており、破断予定部4
1をこのように構成してもよい。
グホイール用のエアバッグ装置M1・M2について、説
明したが、本発明を、助手席用エアバッグ装置に適用し
てもよい。
使用されるステアリングホイールの平面図である。
面図である。
態の平面図である。
底面図である。
概略断面図である。
成部材を示す概略分解斜視図である。
示す概略断面図であり、車両の左右方向に沿った概略断
面図である。
す概略図である。
ッグの膨張初期状態を示す概略断面図であり、車両の前
後方向に沿った概略断面図である。
バッグの膨張完了状態を示す概略断面図であり、車両の
左右方向に沿った概略断面図である。
バッグの膨張過程を、側方から見た概略図である。
概略分解斜視図である。
部の膨張時を示す概略断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 膨張用ガスを流入させて膨張するエアバ
ッグが、 膨張用ガスを流入させるためのガス流入口を有して、膨
張完了時の外周壁を構成するエアバッグ本体と、 前記ガス流入口に連通するように、前記エアバッグ本体
内に配設されて、前記エアバッグ本体の膨張完了前に、
乗員を保護可能に膨張する補助膨張部と、 を備えて構成されるエアバッグ装置であって、 前記エアバッグの補助膨張部が、膨張時に流入する膨張
用ガスを前記エアバッグ本体側に流出可能なガス流出口
を備えるとともに、前記エアバッグ本体の膨張完了前
に、前記エアバッグ本体の外周壁から離れた部位を破断
させて、膨張状態を解除可能に、構成されていることを
特徴とするエアバッグ装置。 - 【請求項2】 前記エアバッグの補助膨張部が、膨張初
期時に前記エアバッグ本体の乗員側への突出を抑えるよ
うに、前記ガス流出口から前記エアバッグ本体内へ流出
する膨張用ガスの流出方向を、制御可能な整流用部材と
して、配設されていることを特徴とする請求項1に記載
のエアバッグ装置。 - 【請求項3】 前記エアバッグ本体の外周壁が、前記ガ
ス流入口を有した車体側壁部と、前記ガス流入口に対向
する乗員側壁部と、を備えて構成され、 前記エアバッグの補助膨張部が、 前記乗員側壁部と結合されて、膨張初期時に前記エアバ
ッグ本体の乗員側への突出を抑えるように、前記乗員側
壁部の前記ガス流入口からの離隔距離を、規制可能とす
るとともに、 前記補助膨張部の破断により、前記離隔距離の規制を解
除して、前記エアバッグ本体の膨張を完了させるよう
に、構成されていることを特徴とする請求項1若しくは
請求項2に記載のエアバッグ装置。 - 【請求項4】 前記エアバッグの補助膨張部が、前記ガ
ス流出口を複数配設させるとともに、前記各ガス流出口
相互の間に、スリットを配設させた破断予定部を配設さ
せて、前記離隔距離の規制解除を、前記破断予定部の破
断により、行なうように構成されていることを特徴とす
る請求項3に記載のエアバッグ装置。 - 【請求項5】 前記エアバッグの補助膨張部が、前記車
体側壁部のガス流入口の周縁から前記乗員側壁部におけ
る前記ガス流入口に対向する対向部位まで延びる筒状と
して、前記ガス流出口を配設させた周壁部に、囲まれて
形成され、 該周壁部の乗員側壁部側の端部が、前記乗員側壁部に結
合されて、前記乗員側壁部における前記対向部位が、前
記補助膨張部の天井壁部として構成されていることを特
徴とする請求項3若しくは請求項4に記載のエアバッグ
装置。 - 【請求項6】 前記周壁部が、前記乗員側壁部との結合
部を、前記車体側壁部との結合部より、前記ガス流入口
を中心として、外側に配置させていることを特徴とする
請求項5に記載のエアバッグ装置。 - 【請求項7】 前記エアバッグが、前記エアバッグ本体
の膨張完了時に、前記乗員側壁部の前記ガス流入口から
の離隔距離を規制可能なテザー、を備えて構成されてい
ることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに
記載のエアバッグ装置。 - 【請求項8】 前記周壁部が、前記乗員側壁部の側を延
設させ、 該延設部位が、前記ガス流入口近傍の前記車体側壁部の
側に、結合されて、前記テザーとして、構成されている
ことを特徴とする請求項7に記載のエアバッグ装置。
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