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JP2003154184A - ボタン穴かがりミシン - Google Patents

ボタン穴かがりミシン

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JP2003154184A
JP2003154184A JP2001353412A JP2001353412A JP2003154184A JP 2003154184 A JP2003154184 A JP 2003154184A JP 2001353412 A JP2001353412 A JP 2001353412A JP 2001353412 A JP2001353412 A JP 2001353412A JP 2003154184 A JP2003154184 A JP 2003154184A
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JP
Japan
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thread
lower thread
needle
bobbin
cutting
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JP2001353412A
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Katsuaki Sakai
克秋 坂井
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Priority to CNB021513171A priority patent/CN100366812C/zh
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    • D05B3/06Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing for sewing buttonholes
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    • D05B19/12Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine
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    • D05B55/14Needle-bar drives
    • DTEXTILES; PAPER
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    • D05B65/02Devices for severing the needle or lower thread controlled by the sewing mechanisms
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
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    • D05B69/30Details

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボタン穴かがりミシンにおいて、下糸の糸端
長さがなるべく短くなるように保持・切断し、次のかが
り縫い目に確実に縫いこむ。 【解決手段】 布送り台13と、ルーパー土台31と、
針穴32bを有する針板32と、ルーパー土台31を旋
回させる旋回機構15と、縫製終了後に下糸を切断する
下糸切り装置30と、切断される下糸を保持する下糸保
持手段とを備えるボタン穴かがりミシン10である。下
糸保持手段は、針板32の下糸案内面32fと下糸押え
部材27とからなり、下糸切り装置30は、ルーパー土
台31に設けられ、下糸保持手段の近傍で下糸を切断す
る。針板32には、針穴32bから連続して一方向に開
口している開口部32cが設けられている。さらに、縫
製終了後に下糸を、開口部32cから導出し下糸保持手
段によって保持されるように誘導する、旋回機構15と
布送り台13からなる誘導手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボタン穴かがりミ
シンに関し、特にその下糸の切断及び保持に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動的に、ボタン穴を形成す
るとともに該穴の周りにかがり縫いを施すボタン穴かが
りミシンが知られている。このようなボタン穴かがりミ
シンでは、上糸が通された縫針を上下動及び揺動させる
とともに、縫針の下方に設けられ、下糸が通されたルー
パーを動作させ、両者の協働により穴の周りに縫い目を
形成するようになっている。ボタン穴かがりミシンで
は、特開平9−225166号公報に記載されているよ
うに、かがり縫いの形成後、加工布に連なる下糸(ルー
パー糸)を切断し、ルーパー側の糸端を次のかがり縫い
まで保持する機構が設けられている。前記公報の鳩目穴
かがりミシンでは、針板上に案内溝を形成し、かがり縫
いの形成後、針板上の加工布を送ることで、かがり縫い
の末端から針板下のルーパーに連なる下糸を前記案内溝
内に誘導し、針板後端部の保持部で保持した状態で、か
がり縫いの端部で切断する。前記保持部で保持されたル
ーパー側の糸端は、次の縫製開始時に、かがり縫いの進
行により布が送られることに伴い、かがり縫いの中に縫
いこまれるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報の下糸切り・保持機構には次の問題点があった。 (1)針板上面の加工布の移動により案内溝に下糸を誘
導するためには、下糸を切断する前に相当距離加工布を
送ることで下糸を長く引き出さなければならない。この
ように下糸が長く引き出されると、糸を無駄にし、次の
かがり縫いで縫い込まなければならない糸端も長くな
り、見た目に劣る縫目が形成される。さらには、次のか
がり縫いの縫い長さが短い場合には、縫い終わりに糸端
がはみ出てしまう可能性もある。
【0004】(2)前記保持部で保持された下糸は、次
のかがり縫いの進行に伴い徐々にかがり縫いの中に縫い
こまれ、やがて保持部から外れる。保持部から外れてし
まった下糸は、案内溝上にあるとは言え、案内溝の上方
が開放されていることから、フリーの状態であり、かが
り縫目から外れてしまい易く、外れれば何らかの処理を
要する。また、鳩目穴かがりミシンでは、鳩目部で縫針
や針板が同期して旋回するように構成されている。
(1)のように縫い込まなければならない糸端が長い
と、糸端が旋回部分まで十分に達してしまい、旋回時に
は生地に対する針板の向きが変わるため、特に縫目から
外れやすくなる。
【0005】(3)針板上の案内溝の位置は、かがり縫
いの中に確実に縫いこまれるように糸端を案内するた
め、ボタン穴に近い針落ち位置である内針とより遠い針
落ち位置である外針の間に形成されている。ところで、
ボタン穴かがりミシンでは、上糸と下糸の間に芯糸を通
す仕様のものが知られている。かがり縫目の中に芯糸を
案内するために針板に形成される芯糸穴は、内針と外針
の間に形成される。つまり、芯糸穴は、前記公報におけ
る案内溝とほぼ同じ位置に形成することになるので、こ
のような案内溝付の針板は、芯糸を要するかがり縫いに
用いることができない。
【0006】一方、穴かがりミシンの下糸切り装置とし
ては、特開2001−232086号公報に記載されて
いるものも知られている。この装置は、下糸切り装置が
加工布を送る布送り台に搭載されており、かがり縫いが
終了し、さらに布送り台を一定の原点位置に送った後、
かがり縫いの端部であって加工布の直下で下糸を切断す
るように構成されていた。しかし、この下糸切り装置は
布送り台に固定されているので、かがり縫いの長さが変
われば、下糸切り装置を構成する部品の位置調整や交換
を要し、非常に面倒であった。逆に言えば、縫い長さを
一定にせざるをえなかった。
【0007】本発明の課題は、下糸の切断・保持機構を
有するボタン穴かがりミシンにおいて、切断後にルーパ
ー側に残る下糸の糸端長さをなるべく短くし、次のかが
り縫い目に確実に縫いこむことにある。また、下糸切断
に関する部品の位置調整や交換を要することなく、多様
な縫い長さに対向でき、加えて、芯糸の有無に関係なく
部品の共用化を可能とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図8に示す
ように、ミシンアーム(アーム部14b)に設けられ、
上糸が通された針(縫針18)を支持しながら、上下動
し、かつ、針が加工布に形成されるボタン穴に対して遠
い外側針落ち位置と近い内側針落ち位置とに交互に針落
ちするように、所定の針振り方向に針振り運動を行う針
棒(11)と、ミシンベッド(ベッド部12)に設けら
れ、少なくとも前記針振り方向に略直交する一方向に加
工布を移送する送り手段(布送り台13)と、ミシンベ
ッドに前記針棒に対向して設けられ、前記針棒と協働し
て下糸を前記上糸に絡げるルーパー(左ルーパー6、右
ルーパー5)を備えるルーパー土台(31)と、ルーパ
ー土台に、ルーパーの上方に位置するように設けられ、
前記内側針落ち位置と前記外側針落ち位置となる2点を
含む針穴(32b)が形成されている針板(32)と、
かがり縫いの際に針棒及びルーパー土台を旋回させる旋
回手段(旋回機構15)と、ボタン穴かがり縫いの終了
後にルーパーから加工布に連なる下糸を切断する下糸切
り手段(下糸切り装置30)と、前記下糸切り手段によ
る切断前にルーパーに連なる下糸を保持し、切断後にお
いては次のボタン穴かがり縫い時の前記送り手段による
加工布の移送により、糸端が縫い目の中に自然に縫い込
まれるように保持する下糸保持手段とを備え、ボタン穴
(H)の周囲にかがり縫い目(W)を形成するボタン穴
かがりミシン(10)において、下糸保持手段は、針板
の周囲に設けられ、針板には、針穴から連続して一方向
に開口している開口部(32c)が設けられ、ボタン穴
かがり縫いの終了後、下糸の切断前に、ルーパーから針
穴を通って加工布に連なる下糸を、前記開口部から導出
し前記下糸保持部によって保持されるように誘導する誘
導手段を備えることを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、ボタン穴
かがり縫いの終了後、ルーパーから針穴を通って加工布
に連なる下糸を、誘導手段によって針板の開口部から導
出・誘導し、針板の周囲に設けられている下糸保持手段
に保持させ、その状態で下糸切り手段によってルーパー
と加工布との間で下糸が切断される。つまり、前記特開
平9−225166号公報のように、案内溝に下糸を誘
導するために下糸を切断する前に相当距離加工布を送る
必要がなく、下糸は針穴から開口部を経て針板の周囲の
下糸保持手段まで誘導されるだけであるので、前記公報
のように長く引き出されることがない。したがって、下
糸切り手段によって、ルーパーから加工布に連なる下糸
を極力短い状態で、切断することが可能になる。つま
り、加工布側に残る糸端は、かがり縫い目の終点から針
板までの距離程度にでき、また、下糸保持手段に保持さ
れる、すなわちルーパー側に残る糸端を、針板までの長
さ程度に短くすることができる。よって、次のかがり縫
い時に縫いこまれる糸端が短いので見た目が悪くなるこ
とはないし、確実に縫いこむことができる。さらに、下
糸の引き出し量が少ないため糸の無駄も少ない。
【0010】ここで、送り手段について「少なくとも前
記針振り方向に略直交する一方向に加工布を移送する」
とは、その他の方向に移動可能に構成されていてもよい
という意味である。また、下糸保持手段は、針板の周囲
に設けられていればよく、具体的には針板そのものを変
形したり、針板に下糸を挟むことができる板バネ状の部
材を取り付けたりしてもよい。あるいは請求項2のよう
に、針板と、さらに別の部材から構成してもよい。
【0011】すなわち、請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載のボタン穴かがりミシンにおいて、下糸保持
手段は、針板に設けられ、切断された下糸の端部を、次
に形成されるかがり縫い目に縫いこまれるように案内す
る下糸案内部(下糸案内面32f)と、前記下糸案内部
に対して下糸を押え付ける下糸押え部材(下糸押え2
7)とからなることを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、下糸押え
部材によって下糸案内部に下糸が押さえつけられること
で下糸が挟持されて、次のかがり縫い目の際に下糸案内
部によって案内されるので、確実に縫い目に縫いこまれ
る。さらに、針板を小さく形成すれば、縫い目を形成す
る位置である針穴と下糸案内部が近くなり、完全に縫い
目に縫いこまれるぎりぎりまで糸端を保持し続けること
ができ、縫い目から外れてしまうことがない。そのう
え、下糸保持手段が保持に加えて、案内部材も兼ねてい
るので、その分構成が簡素化できる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のボタン穴かがりミシンにおいて、下糸押え部材は、下
糸切り手段と共通の駆動手段(上糸切り駆動手段60)
によって駆動されて下糸案内部に対して下糸を押し付け
ることを特徴とする。請求項3に記載の発明によれば、
下糸押え部材は、下糸切り手段と共通の駆動手段で駆動
されることから、全体の構造を簡素化することができ
る。加えて、駆動源が同じであることから、下糸押えと
下糸切りのタイミングについて一度調節すればほとんど
ずれることはない。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載のボタン穴かがりミシンにおいて、ボタン穴か
がり縫いの終了後に上糸を切断する上糸切り手段(上糸
切り装置7)と、上糸切り手段を駆動する上糸切り駆動
手段(60)とを備え、下糸切り手段と下糸押え部材の
少なくとも一方は、上糸切り駆動手段によって駆動され
ることを特徴とする。請求項4に記載の発明によれば、
下糸切り手段と下糸押え部材の少なくとも一方は、上糸
切り駆動手段によって駆動されることから、全体の構造
を簡素化することができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の
いずれかに記載のボタン穴かがりミシンにおいて、下糸
案内部と下糸押え部材とが下糸を保持するために接近す
る最小の距離を調整可能な調整手段(ストッパーネジ2
1及びナット22)を備えることを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、調整手段
によって下糸案内部と下糸押え部材とが下糸を保持する
ために接近する最小の距離を調整することができるの
で、保持する下糸の太さや性質などに合わせて、保持力
の適正化を図ることができるので、保持力が弱くて縫い
始めに下糸が外れてしまったり、逆に保持力が強すぎて
下糸が切れたりすることがない。また、見方を変えれ
ば、下糸案内部に対して下糸押え部材が接するときの力
を調整することができることにもなり、下糸の保持時
に、重要な部品である針板に衝撃が加わることを防ぐこ
とができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載のボタン穴かがりミシンにおいて、前記
誘導手段は、前記旋回手段と前記送り手段とからなり、
ボタン穴かがり縫い後に、前記ルーパーから針穴を通っ
て加工布に連なる下糸を、まず送り手段によって加工布
を移送することで針板の開口部に移動させ、次いで、旋
回手段によって針板ごとルーパー土台を旋回させること
により針板の外周面に沿って下糸保持手段に誘導するこ
とを特徴とする。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、まず送り
手段によって針穴を通っている下糸を開口部まで導き、
次いで旋回手段で針板を旋回させて、相対的に針板の外
周に沿って下糸を誘導し、下糸保持手段に誘導してい
る。すなわち、誘導手段だけのために新たな機構を設け
ることなく穴かがりミシンに本来設けられている機構を
利用しているので、専用の機構を設けることに比較すれ
ば、コストやスペースを節約することができる。また、
送り手段による送り量を適宜制御することで、下糸の引
き出し量を変えることもでき、結果的に、加工布側の下
糸残り長さを選択でき、一定にすることも適宜変えるこ
ともでき、自由度が高い。ここで、送りや旋回の動作
は、下糸を誘導するためだけに行ってもよい。また、次
のボタン穴かがり縫いの開始に向けての動きを利用して
もよく、その場合、時間的な点でも下糸の誘導のためだ
けの動作時間を要さず、効率的である。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載のボタン穴かがりミシンにおいて、下糸
保持手段は、針穴内の内側針落ち位置と外側針落ち位置
を結ぶ直線の間でこの直線に直交する上下方向の平面に
ほぼ一致して設けられていることを特徴とする。請求項
7に記載の発明によれば、下糸保持手段は、針穴内の内
側針落ち位置と外側針落ち位置を結ぶ直線の間でこの直
線に直交する上下方向の平面にほぼ一致して設けられて
いるので、下糸保持手段によって保持された下糸は、か
がり縫い目の開始時に内側針落ち位置と外側針落ち位置
との間に自然に案内され、確実にかがり縫い目の中に縫
いこまれる。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれかに記載のボタン穴かがりミシンにおいて、下糸
保持手段は針穴の下方に設けられていることを特徴とす
る。請求項8に記載の発明によれば、下糸保持手段は、
針穴の下方に設けられているので、針板に芯糸を通すた
めの穴を形成することが容易となり、芯糸を要するか否
かに関係なく部品を共用化することができる。
【0021】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれかに記載のボタン穴かがりミシンにおいて、前記
下糸切り手段は、下糸保持手段によって下糸が保持され
た後であって、かつ、送り手段により加工布が移送され
る前に、下糸を切断することを特徴とする。請求項9の
発明によれば、下糸切り手段が、ルーパーから加工布に
連なる下糸を、下糸保持手段によって下糸が保持された
後であって、かつ、加工布が移送される前に切断するの
で、前記特開平9−225166号公報のようにルーパ
ーから加工布に連なる下糸が長く引き出されることがな
い。したがって、下糸切り手段が、ルーパーから加工布
に連なる下糸を極力短い状態で、切断する。つまり、加
工布側に残る糸端は、かがり縫い目の終点から針板まで
の距離程度となり、また、下糸保持手段に保持される、
すなわちルーパー側に残る糸端が、針板までの長さ程度
に短くなる。よって、次のかがり縫い時に縫いこまれる
糸端が短いので見た目が悪くなることはないし、確実に
縫いこむことができる。さらに、下糸の引き出し量が少
ないため糸の無駄も少ない。
【0022】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれかに記載のボタン穴かがりミシンにおいて、前
記下糸切り手段は、ルーパー土台に設けられていること
を特徴とする。請求項10の発明によれば、下糸切り手
段がルーパー土台に設けられているため、切断位置が一
定で、下糸切り機構と縫い長さを無関係とすることがで
き、縫い長さによって下糸切り機構の部品等を調節・交
換する必要はないし、縫い長さを一定にせざるをえない
といった制約もなく、自由な長さのかがり縫いが可能と
なる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1に示す本発明の一例で
あるボタン穴かがりミシン10(以下、単にミシン10
とする)は、自動制御により、ボタン穴かがり縫いを行
うものである。ミシン10は、パターンを選択すること
で各種かがり縫い目を形成することができる。ここで
は、例えば、図9(b)に示す滴状の鳩目部h1と直線
状の直線部h2とからなるボタン穴Hの周囲に、かがり
縫い目Wを形成するものとする。かがり縫い目Wは、右
側縫い部w1、鳩目部h1周りの鳩目縫い部w2、左側
縫い部w3、直線閂止め部w4とからなる。
【0024】図1のミシン10は、主に、略矩形箱状を
なすベッド部12と、ベッド部12の後部に設けられた
縦胴部14aと、縦胴部14aから前方に延出して設け
られたアーム部14bとを有し、ミシンテーブル(図示
せず)上にボトムカバー16を介して載置されている。
アーム部14bの前部には、上糸が通される縫針18を
下端部に備えた針棒11が、上下動可能で且つ左右方向
(図1(a)のX方向)に針振り運動可能に設けられて
いる。さらに、ミシン10は、オペレータが各種設定を
行うための操作パネル90と、ミシン10の一連の縫製
動作を制御する制御装置110とを備える(図7参
照)。図示はしないがアーム部14b内には上軸が前後
方向に延在して設けられる。一方、ベッド部12内には
下軸が前後方向に延在して設けられる。上軸と下軸は、
タイミングベルトを介して接続され、主軸モータ81に
より同期して回転駆動される。
【0025】前記針棒11は、アーム部14b内の図示
しない針棒上下駆動機構および針振り機構を介して上軸
に接続されている。なお、針振り機構は、針振り幅が機
械的に調節可能な従来のボタン穴かがりミシンの備える
周知のものと同様であり説明は省略する。つまり、この
実施の形態における振り幅は機械的に調節して予め設定
されているものとする。ベッド部12内には、下糸が通
される左ルーパー6及び左ルーパー6を補助する右ルー
パー5を有するルーパー土台31が、針棒11に対向す
るように設けられている。左右ルーパー6、5は、図示
しない駆動機構を介して下軸に接続されている。針棒1
1及びルーパー土台31は従来のミシンと同様に同期し
て動作し、両者の協働により上糸に下糸を絡めてかがり
縫目を形成する。また、針棒11およびルーパー土台3
1は、旋回モータ(旋回用のパルスモータ)84とタイ
ミングベルトとを有する旋回機構(旋回手段)15に接
続され、同期して垂直な軸回りを中心に回転し、これに
より、ボタン穴Hの滴状鳩目部h1の周縁部に放射状の
縫い目(鳩目縫い部w2)を形成する。
【0026】ベッド部12の上面には加工布がセットさ
れる布送り台(送り手段)13が設けられている。この
布送り台13の上面には、加工布を、形成されるべきボ
タン穴の両側で押える布押え2が設けられている。布送
り台13は、全体として薄い矩形上の箱体をなし、ベッ
ド部12内に設けられたX軸モータ82およびY軸モー
タ83などからなる駆動機構により、CPU113の制
御のもとで、左右方向(X方向)および前後方向(Y方
向)に移動可能となっている。
【0027】この布送り台13が所定の原点位置に位置
決めされている状態で、その上面に載置された加工布に
おけるボタン穴の形成予定位置の上下に、固定メス(図
示せず)とメス受け台4とが臨むよう設定されている。
メス受け台4は針棒11の後方に設けられ、メス受け台
4に対向するようにベッド部12に固定メスが設けられ
ている。メス受け台4は、その上方に設けられている布
切りモータ(パルスモータ)85により上下に駆動され
る。縫製の際には、まず、原点位置において、布切りモ
ータ85を駆動し、メス受け台4を固定メスに向かって
下降させ、メス受け台4と固定メスとの間にセットされ
た加工布が押し切られ、ボタン穴(ここでは鳩目穴)H
があけられる。
【0028】そして、布送り台13は、スタートスイッ
チ92(図7)の操作により原点位置より前方の縫製開
始位置、つまり布送り台13に載置した加工布が縫針1
8の直下に移動するように、駆動される。ボタン穴H周
りのかがり縫いは、右側縫い部w1の下端部から始ま
り、鳩目縫い部w2を経て、左側縫い部w3まで縫っ
て、最後に直線閂止め縫い部w4の順で縫わる。このよ
うな順に縫うために、布送り台13は、Y方向において
前記縫製開始位置から移動し始め、ボタン穴Hの頂点
(鳩目穴h1の先端部)が縫針18に対応する状態にな
るまで前方に移動し、その後後方に向かい縫製開始位置
とほぼ同じ縫製終了位置に戻ってくるようになってい
る。
【0029】縫製が終了すると、布送り台13は縫製終
了位置から原点位置に戻るよう制御される。また、本実
施の形態では加工布をセットするときは、布送り台13
が所定のセット位置に移動するようになっている。
【0030】ミシン10には、前記ルーパー土台31上
に上糸及び下糸をそれぞれ切断する上糸切り装置7及び
下糸切り装置30が設けられている。後述するように、
ミシン10では、縫製終了後、布送り台13が原点に移
動し始める前に、上糸切り装置7によって上糸が切断さ
れ、原点に向かう途中位置で、下糸切り装置30によっ
て下糸が切断されるようになっている。本発明において
は、上糸切り装置7については、従来周知の構造から構
成されるので、詳細な説明は省略する。ただし、本発明
に特徴的である下糸切り装置30は、本実施の形態では
上糸切り装置7と共通の駆動源を利用していることか
ら、以下では、まず、上糸切り装置7の駆動機構につい
て説明する。
【0031】上糸切り手段である上糸切り装置7は、図
2に示すように、ルーパー土台31上の上糸切りメス7
8等と、ベッド部12内において前後方向に各部材を配
設してなる上糸切り駆動手段60とから構成される。上
糸切りメス78を作動させる上糸切り作動腕78aは、
ルーパー土台31に固定されている取付部材31aに対
し、ミシン10の前後方向に平行な軸周りに回動自在で
あるように、取り付けられている。この上糸切り作動腕
78aの上部に上糸切りメス78が固定されている。図
2においては、下糸切り装置30は簡略化して示してお
り、ベッド部12は2点鎖線で概略形状のみ示してい
る。
【0032】上糸切り作動腕78aには、図示しない作
動腕用バネの一端部が掛けられ、該作動腕用バネにより
所定方向に回転するように付勢されて、上糸切りメス7
8が所定の切断待機位置に位置するようになっている。
なお、上糸切り作動腕78aの回転支点は、後述の中央
回転軸42である。上糸切り作動腕78aには突部78
cが設けられており、突部78cが上糸切り駆動手段6
0によって下方に押され上糸切り作動腕78aが前記作
動腕用バネに抗して前記所定方向とは逆方向に回転する
ことにより、上糸切りメス78が上糸切断動作を行うよ
うになっている。
【0033】上糸切り駆動手段60は、糸切りシリンダ
86と、糸切りリンク61と、糸切り駆動軸64と、糸
切り駆動腕69等とから構成されている。糸切りシリン
ダ86の基端部は、ベッド部12に対して止めネジ66
a、66aによって固定されているシリンダブラケット
66に回動自在に支持されている。また糸切りシリンダ
86は、その前部に取り付けられているロッド86aを
進退させるようになっており、ロッド86aの押出量
は、常に一定となっている。
【0034】ロッド86aの先端部には、シリンダナッ
クル67を介して、回動可能に略T字状に形成された糸
切りリンク61の一端部が連結されている。糸切りリン
ク61の中間部は、回転軸61aによってベッド部12
に回動自在に支持されている。一方、ほぼ上下方向に延
在している糸切り駆動軸64に、糸切りリンク61の他
端部が回動可能に連結されている。糸切り駆動軸64の
上端部には糸切り駆動腕69が設けられている。なお、
ルーパー台31が180度の回転角度に位置していれ
ば、糸切り駆動腕69と上糸切りメス78の突部78c
とが上下に重なり、0度であれば後述の下糸切り装置3
0の突出ピン26dと糸切り駆動腕69が重なるように
なっている。
【0035】上糸切り駆動手段60によれば、糸切りシ
リンダ86の駆動力による糸切り駆動軸64の上下動に
ともなって糸切り駆動腕69が動作する。即ち、図2に
示すように糸切りシリンダ86がOff状態では、ロッ
ド86aが押出され、このとき、糸切り駆動腕69は上
死点で止まった状態となっている。一方、糸切りシリン
ダ86がOnになると、ロッド86aが引き込まれ、糸
切りリンク61の反時計方向の回転によって糸切り駆動
腕69が下方に移動し、下死点で止まった状態となる。
このときルーパー台31が180度の回転位置にあれ
ば、糸切り駆動腕69により前記突部78cが下方に押
されて、切断待機位置に位置している上糸切りメス78
が作動し、上糸が切断される。再び、糸切りシリンダ8
6がOffの状態になると、糸切り駆動腕69が上死点
へ移動するとともに、前記作動腕用バネの付勢力によ
り、上糸切りメス78が切断待機位置に戻るようになっ
ている。ルーパー台31が0度の回転位置にあれば、糸
切り駆動腕69により下糸切り装置30が駆動されて、
下糸切りが行われる。これについては後述する。
【0036】次に、下糸切り手段である下糸切り装置3
0について説明する。まず、図3〜図6に基づいて構成
を説明する。下糸切り装置30は、ルーパー土台31上
に設けられ、下糸切りメス20や下糸押え27などから
構成され、縫製後に針板32の近傍で左ルーパー6と加
工布との間で、下糸を切断するものである。左ルーパー
6は、図4に示すルーパー取付台6aに固定され、下糸
が通されるものである。さらにこのルーパー取付台6a
は、図4の紙面に直交する面内において後述する中央回
転軸42を支点に揺動可能に構成されている。これによ
り、左ルーパー6は、縫製中、針板32の下方で所定の
往復運動するようになっている。なお、前記右ルーパー
5も、左ルーパー6に同期して往復運動し、左ルーパー
6に通されている下糸が、縫針18に通されている上糸
に絡む動作を補助する。
【0037】下糸切りメス20は、略カギ型に形成さ
れ、その基端部において下糸切りメス腕26に止めネジ
41によって固定され、下糸切りメス腕26とともに動
作するようになっている。下糸切りメス20の先端部の
一方には、下糸を切断する刃部20aが形成されてい
る。一方、他方は下糸が接触しても切れずに逃げるよう
に磨かれた逃げ部20b(図5)となっている。
【0038】下糸切りメス腕26は、下糸切りメス20
が固定され途中でわずかに屈曲している主部26aと、
主部26aから図3の右側に延び、ネジ穴(図示せず)
に第1ストッパーネジ33が挿通しているネジ支持部2
6bと、主部26aから左側に延び、後方に突出してい
る突出ピン26dが固定されているピン支持部26cと
から構成される。
【0039】主部26aの下部は、取付部材31aに回
転自在に挿通している中央回転軸42に対して、これを
中心に回動するように取り付けられている。ネジ支持部
26bの第1ストッパーネジ33は、ネジ支持部26b
のネジ穴に所定量ねじこまれ、その下面部33aはルー
パー土台31に当接している。また、ネジ支持部26b
の途中には、下糸切りバネ25(図3で一部のみ図示、
他は破線で示す)の一端が掛けられ、該下糸切りバネ2
5の他端はルーパー土台31に掛けられている。下糸切
りメス腕26は、常に下糸切りバネ25によって図3の
時計方向に付勢されており、初期状態では、第1ストッ
パーネジ33の下面部33aがルーパー土台31に当接
した状態で停止し、下糸切りメス20が縫製を妨害する
位置にないよう退避している。すなわち、ネジ支持部2
6bから下方に突出する第1ストッパーネジ33の高さ
(H1)が下糸切りメス腕26の初期位置を決定してい
る。
【0040】ピン支持部26cの突出ピン26dは、ル
ーパー土台31の回転位置が0度のときに、前記糸切り
駆動腕69と上下に重なる(図4)。ピン支持部26c
には、上下に貫通して第2ストッパーネジ34が所定量
ねじこまれ、その下面部34aはピン支持部26cから
突出している。下糸切断時、ルーパー土台31の回転位
置は0度となり、糸切り駆動腕69の下降により突出ピ
ン26dが押されると、下糸切りメス腕26が、下糸切
りバネ25に抗して、図3の反時計方向に駆動される。
そのとき、第2ストッパーネジ34の下面部34aがル
ーパー土台31に当接したところで、それ以上反時計方
向に回転することはできない。このようにピン支持部2
6cから下方に突出する第2ストッパーネジ34の長さ
が、下糸を確実に切断するために下糸切りメス20が必
要距離回転し、しかも、無駄な動きを行わないように、
下糸切りメス腕26の動作終点位置を決定している。
【0041】主部26aの裏面の斜線で示す箇所には、
平らな凹みである凹面26eが形成されている。この凹
面26eを形成する側面(以下、凹側面)26fは、下
糸切りメス腕26の反時計方向の回転時に、これと同軸
で回転可能である取付台用ネジ36に当接し、同じ方向
に押すようになっている。
【0042】後述する針板32をはさんで、下糸切りメ
ス20に対向するように下糸押え27が設けられてい
る。下糸押え27は、図6に示すように、その先端部2
7fに形成された下糸押圧面27aを、針板32の下糸
案内面32fに押し付けることで下糸を保持するもので
ある。下糸押え27は、その中央部分に下糸押えピン2
8が挿通している。該下糸押えピン28の両端は、下糸
押え取付台24に支持され、これにより、下糸押え27
は、下糸押え取付台24に対して、下糸押えピン28を
中心に回動可能になっている。下糸押え取付台24は、
後方から見ると略正方形状で側方から見ると略三角形状
に形成されている。また、下糸押え取付台24の下方に
は、下糸押え戻しバネ23が設けられ、該下糸押え戻し
バネ23は、下糸押え取付台24とルーパー土台31と
に接し、両者の間を広げる方向に、つまり、下糸押え取
付台24が針板32に向かうように付勢している。
【0043】下糸押え取付台24の側面には、ネジ穴2
4aが切られ(図5)、該ネジ穴24aにストッパーネ
ジ21が挿通している。ストッパーネジ21の先端は、
取付部材31aの側面31bに当接している。ストッパ
ーネジ21のネジ穴24aに対するねじ込み量を変える
ことで、下糸押え取付台24の側面31bに対する距離
が変わり、これにより、前記先端部27fの針板32に
対する距離が中央回転軸42を中心に変わるようになっ
ている。具体的には、下糸押え27の下糸押圧面27a
と針板32の下糸案内面32fとが、下糸の太さや性質
などに応じて適切な力で下糸を保持する距離になるよう
に、ストッパーネジ21を調整し、その状態でナット2
2を締めることで、ストッパーネジ21が固定される。
すなわち、ストッパーネジ21とナット22により本発
明の調整手段が構成される。
【0044】また、前述のように、下糸押え取付台24
及び下糸押え27は、下糸押え戻しバネ23によって、
下糸押圧面27aが下糸案内面32fに近づく方向に付
勢されている。しかし、ストッパーネジ21が取付部材
31aの側面31bに接することで、下糸押え27がそ
れ以上針板32側に向かうのを防いでいる。つまり、調
整手段で調整することで、下糸押え27が針板32に強
い衝撃を与えることを防いでいるとも言える。なお、下
糸押圧面27aと下糸案内面32fの距離については、
例えば下糸を強く保持したい場合にはほぼ0mmにすれ
ばよいし、下糸がかなり太いような場合には、その下糸
の太さ分の距離を持たせればよい。
【0045】下糸押え27は、その先端部27fが、針
板32の前記下糸案内面32fに向かうように、途中で
屈曲している。先端部27fの詳細は後述する。下糸押
え27の下端部27gは、二股に分かれており逆U字型
の開口が形成され、該開口に、ストッパーピン29が通
されている(図3及び図4)。ストッパーピン29の頭
部は図3に示すように下端部27gに係り、一方その先
端は下糸押え取付台24に固定されている。さらに、ス
トッパーピン29の軸周りには下端部27gの裏側にお
いて、下糸押えバネ40が取り付けられている。この下
糸押えバネ40によって下糸押え27の下端部27gが
後方に揺動することで、針板32の脚部38側の側面3
2h(図6のドット表示部分)を、先端部27fの三角
錐部27cの側面32hに対向する対向面27dが、押
圧するようになっている。しかしながら、下端部27g
は下糸押えバネ40により押し付けられてストッパーピ
ン29の頭部裏面に当接することから、下糸押え27
は、それ以上下端部27gが後方に行くように揺動する
ことができず、対向面27dが側面32hを押しすぎな
いようになっている。なお、図11(b)には、側面3
2hと対向面27dが当接している状態を拡大して示し
ている。
【0046】下糸押え取付台24の内側は、針板止めネ
ジ37の下方にまで延出し、延出部24cとなってい
る。延出部24cには、これと重なり、さらに下糸切り
メス腕26の主部26aの下部裏側までに及ぶ大きさに
形成された平板な下糸押え支点台35が重ねられ、延出
部24cと下糸押え支点台35は、取付台用ネジ36に
よって実質的に一体に固定されている。なお、延出部2
4cには、取付台用ネジ36を挿通するために縦方向に
長孔が形成され、下糸押え支点台35に対して延出部2
4c(下糸押え取付台24)の高さ位置を調節した状態
で、取付台用ネジ36によって固定されるようになって
いる。下糸押え支点台35の下部には、前記中央回転軸
42が挿通し、下糸押え支点台35及び下糸押え取付台
24は、中央回転軸42を中心に回動自在となってい
る。前記凹側面26fは、下糸切りメス腕26が反時計
方向に回転するときに、下糸押え支点台35及び下糸押
え取付台24ごと、取付台用ネジ36を押し、これによ
り下糸押え取付台24、つまり下糸押え27が中央回転
軸42を中心に反時計方向に回動するようになってい
る。
【0047】針板32は、図6に示すように、縫針18
が挿通する針穴32bを有し、中央にネジ穴38aが形
成された脚部38によって支持される。針板32は、ネ
ジ穴38aにおいて針板止めネジ37によって取付部材
31aに固定されている。針穴32bは、かがり縫いの
際に針穴32bの中で縫針18が針振りできるように、
横長に形成されている。図5に、針穴32b内における
針落ち位置を、点P1、点P2によって示している。縫
製時に、点P1がボタン穴に近い内側針落ち位置とな
り、点P2がボタン穴から遠い外側針落ち位置となる
(図9(d)参照)。なお、点P1、点P2の針穴32
bに対する具体的な位置は適宜変更可能である。
【0048】針穴32bに連続して、針板32の一部を
切り欠くように開口部32cが形成されている。また、
図6において針穴32bから左手の周縁部32eはほぼ
円弧形状に形成され、その下角部32d(太線で示した
部分)は、面取りされ、かつ、研磨されている。後述す
るように、縫製後の切断前に、下糸は、相対的に開口部
32cから出て下角部32dに沿って下糸案内面32f
に向かうが、このとき下角部32dが円形で、かつ磨か
れているので、下糸が余分に引き出されることなくスム
ースに移動できる。
【0049】脚部38において、ネジ穴38aの上方は
より幅が狭く形成され、その側面に針板32の下面に連
続するように、下糸案内面(下糸案内部)32fが形成
されている。この下糸案内面32fは、下糸押え27の
先端部27fに形成されている下糸押圧面27aとの間
で切断後の下糸を挟持するものである。すなわち、下糸
案内面32fと下糸押え27とにより本発明の下糸保持
手段が構成される。下糸案内面32fは、針穴32b内
の内側針落ち位置P1と外側針落ち位置P2を結ぶ直線
の中間でこの直線に上下方向に直交する平面に設けられ
ている。下糸保持手段に保持された下糸は、前記平面に
ほぼ一致するようになり、縫製開始時にはかがり縫いの
中に自然に縫いこまれるよう案内される。
【0050】さらに、下糸押え27の先端部27fに
は、下糸押圧面27aよりも突出するように突出面27
bが形成されている。該突出面27bは、脚部38の上
部後側に下糸案内面32fと段差をもって形成されてい
る後側面32gと面接触するようになっている。一方、
前記したように、先端部27fの上面には、三角錐状の
三角錐部27cが形成され、この三角錐部27cの対向
面27dは、針板32の周縁部32eの側面32hと接
するようになっている。下糸案内面32fと下糸押圧面
27aとの間で下糸を挟持するとき、突出面27bと後
側面32g、対向面27dと側面32hそれぞれが接す
ることで、下糸を絶対に逃がさないようになっている。
【0051】図7に、ミシン10の制御装置110を示
した。図7に示す制御装置110は、ROM(Read Onl
y Memory)111、RAM(random access memory)1
12、CPU(Central Processing Unit)113、E
EPROM(Electrically Erasable and Programmable
Read Only Memory)115等からなる。制御装置11
0にはインターフェース(I/F)114を介して操作
パネル90、スタートスイッチ92が接続され、また、
主軸モータ81、X軸モータ82、Y軸モータ83、旋
回モータ84、布切りモータ85、糸切りシリンダ86
等の各種アクチュエータが接続されている。
【0052】また、インターフェース114と主軸モー
タ81、X軸モータ82、Y軸モータ83、旋回モータ
84、布切りモータ85との間には、各モータを駆動さ
せるための主軸モータ駆動回路81a、X軸モータ駆動
回路82a、Y軸モータ駆動回路83a、旋回モータ駆
動回路84a、布切りモータ駆動回路85aが介在し、
インターフェース114と糸切りシリンダ86との間に
は糸切りシリンダ駆動電磁弁86aが介在している。ま
た、制御装置110にはインターフェース114を介し
てX軸モータ82、Y軸モータ83、旋回モータ84、
布切りモータ85のそれぞれの原点位置を検出するため
のX軸原点センサ82b、Y軸原点センサ83b、旋回
原点センサ84b、布切り原点センサ85bが接続され
ている。
【0053】ROM111には、主軸モータ81、X軸
モータ82、Y軸モータ83、旋回モータ84、布切り
モータ85、糸切りシリンダ86等の各種アクチュエー
タを制御して穴かがり縫製を行うための制御プログラム
や制御データが書き込まれている。
【0054】EEPROM115は、複数のパターンデ
ータを記憶するとともに、操作パネル90を介してパタ
ーンデータの中のデータ項目の値が変更された場合には
その値等も記憶するようになっている。さらにRAM1
12は、縫製中の各種処理の際に一時的に使用されるメ
モリエリアとして機能する。パターンデータとは、例え
ば、縫い長さ、針数等のボタン穴かがり縫いを形成する
場合に必要となる一連の設定データを指す。
【0055】CPU113は、スタートスイッチ92か
ら起動信号が入力されると、ROM111の制御プログ
ラムや制御データにしたがって、布切り、縫製、及び上
糸切断・下糸切断処理を含むボタン穴かがり縫いに関す
る一連の処理を制御する。すなわち、CPU113は、
インターフェース114を介して接続された主軸モータ
駆動回路81aにより主軸モータ81の回転を駆動制御
する。主軸モータ81は、縫針18を上下に駆動したり
左右に針振りさせる上軸や、縫針18と協働して縫い目
を形成するルーパー機構を駆動する。また、CPU11
3は、インターフェース114を介して接続されたX軸
モータ駆動回路82aやY軸モータ駆動回路83aによ
り、X軸モータ82とY軸モータ83を駆動制御しなが
ら、布送り台13を所定の方向に駆動する。
【0056】さらに、CPU113は、インターフェー
ス114を介して接続された旋回モータ駆動回路84a
により旋回モータ84を制御駆動する。この旋回モータ
84によって縫針18及びルーパー土台31が回転(旋
回)運動し、鳩目穴h1の周りに、放射状の縫い目であ
る鳩目縫い目部w2(図9(b)参照)が形成される。
また、CPU113は、インターフェース114を介し
て接続された布切りモータ駆動回路85aにより布切り
モータ85を制御駆動してメス受け台4を上下動する。
さらに、CPU113は、縫製終了後所定のタイミング
で、インターフェース114を介して接続された糸切り
シリンダ駆動電磁弁86aにより糸切りシリンダ86を
駆動させる。
【0057】上記の一連の処理において、CPU113
は、X軸原点センサ82b、Y軸原点センサ83b、旋
回原点センサ84b、布切り原点センサ85bそれぞれ
の状態を検出しながら、X軸モータ82、Y軸モータ8
3、旋回モータ84、布切りモータ85を駆動すること
により、布送り台13の移動位置、針棒11やルーパー
土台31の旋回角度、メス受け台4の下降位置などを制
御する。
【0058】次に、上記構成を有するミシン10の動作
を下糸切り装置30を中心に、図3、図4及び図8〜図
13に基づき説明する。図8及び図9では、加工布S
(図4)に形成されたボタン穴Hとかがり縫い目Wと、
加工布S下の針板32等の部材を重ねて示している。ま
た、左ルーパー6から導出されている下糸Tは点線及び
黒丸で示し、特に黒丸は、針板32とほぼ同じ高さにお
ける下糸Tの位置を示す。かがり縫い目Wから縫針18
に連なる上糸は省略している。ボタン穴H及びかがり縫
い目Wの縫製は、直線閂止め部w4の縫製をもって終了
する。このとき、図8(a)に示すように、針板32の
針穴32bの長さ方向が直線閂止め部w4の針振り方向
に平行するように、ルーパー土台31の回転位置は27
0度の状態になる。このときの下糸切りメス20、下糸
押え27の先端部27f、ルーパー6の針板32に対す
る位置関係は図示する通りである。これは図3の状態で
ある。針板32の下糸案内面32fと下糸押え27の下
糸押圧面27aとは、接した状態とする。
【0059】次いで、旋回モータ84により旋回機構1
5を駆動し、ルーパー土台31が時計方向に90度戻
り、回転位置は180度になる。このとき、針穴32b
内の下糸Tは、開口部32cを後方に見る位置に来る。
この180度の回転位置において、糸切りシリンダ86
を駆動し上糸切りメス78により上糸が切断される。次
に、Y軸モータ83を駆動することにより、布送り台1
3を後方に所定距離(針穴32bから開口部32cの入
り口までの距離に相当、例えば約4mm)移動させ、図
8(c)あるいは図10に示すように、かがり縫い目W
の縫製終了位置に連なる下糸Tも、共に移動し、開口部
32cに達する。図10で示すように、下糸切りメス腕
26の突出ピン26dは、糸切り駆動腕69に対して全
く反対の位置にある。なお、図10〜図12の針板32
近傍の白丸は、1つ前の状態のときの下糸Tを示す。
【0060】この後、ルーパー土台31を0度の回転位
置を目指して旋回駆動する。これによって、針板32が
時計方向に回転し、開口部32cに達していた下糸T
は、図8(d)及び図11に示すように、針板32の周
縁部32eの下角部32dに接触しながら、相対的に反
時計方向に誘導されていく。そして、ついには、図8
(e)及び図12に示すように、回転位置は0度とな
り、下糸Tは、針板32の下糸案内面32fと下糸押え
27の下糸押圧面27aとの間に入り込みそうな位置に
まで達する。先の図4は、この0度の回転位置の状態で
あり、糸切り駆動腕69の下方に下糸切りメス腕26の
突出ピン26dが位置している。このように、旋回機構
15及び布送り台13の動きを利用して、下糸Tを誘導
し、これらが本発明の誘導手段となる。図4の点線A、
B、Cはルーパー土台31が回転したときの針板32に
対する相対的な下糸Tの動きを示している。すなわち、
図8(a)、(b)では、下糸Tは点線Aで示すように
針穴32b内にある。次いで、布送り台13の移動後の
図8(c)の状態では、点線Bで示すように、開口部3
2cに達する。さらに、針板32が180度回転するこ
とにより、図8(e)の状態になり、このとき図4の点
線Cに示すように、下糸切りメス20の揺動経路を遮
る。
【0061】図8(e)の後、糸切りシリンダ86を駆
動することで糸切り駆動腕69が下降し、突出ピン26
を下方に押す。これにより、下糸切りバネ25の付勢力
に抗して、中央回転軸42を中心に下糸切りメス腕26
とともに下糸切りメス20が、図3における反時計方向
に回動を始める。このとき、下糸切りメス20の逃げ部
20bによって下糸Tを切らないように払いながら逃げ
る。そして、回動の途中で、下糸切りメス腕26裏側の
凹側面26fによって、取付台用ネジ36が押され、下
糸押え取付台24と共に下糸押え27も中央回転軸42
を中心に同方向に回動していく。これにより、図8
(f)に示すように、下糸切りメス20の刃部20aは
下糸Tを完全に乗り越え、また、下糸押え27の先端部
27fも針板32から少し離れる。下糸押え27と針板
32が接する部分で止められていた下糸は、図6に示す
ように下糸案内面32fと接した状態になる。下糸切り
メス腕26(下糸切りメス20)及び下糸押え27の回
動動作は、図13に示すように、第2ストッパーネジ3
4がルーパー土台31に当接した位置で停止する。
【0062】なお、下糸押え27は、前述のように下糸
押えバネ40により先端部27fが針板32に向かうよ
うに付勢されてはいるが、あまり行き過ぎないようにス
トッパーピン29で規制されていることから、先端部2
7fが、円弧状に形成された周縁部32eの最も張り出
した部分を越えてしまわないようになっている。
【0063】糸切りシリンダ86が元に戻ると糸切り駆
動腕69は上方に戻る。これによって、下糸切りメス2
0と下糸切りメス腕26は下糸切りバネ25の付勢力に
よって、下糸押え27と下糸押え取付台24は下糸押え
戻しバネ23の付勢力によって、復帰動作を開始する。
復帰動作の際、下糸押え27は、下糸押えバネ40によ
り先端部27fが針板32に向かうように付勢されてい
るので、前記三角錐部27cの対向面27dが、針板3
2の周縁部32eに接しながら移動する。ストッパーネ
ジ21が取付部材31aの側面31bに当接する位置ま
で下糸押え27が戻ると、下糸案内面32fを横切って
いる下糸Tを、下糸押圧面27aが押圧し、両者で挟持
する。このとき、突出面27bと後側面32g、対向面
27dと側面32hのそれぞれも互いに当接し、下糸T
の逃げを許さない。下糸案内面32fと下糸押圧面27
aとで下糸Tを挟持した直後に、下糸切りメス20の刃
部20aが下糸Tを切断し、図9(a)に示すように初
期位置に戻る。その後、図9(b)に示すように、布送
り台13がX軸パルスモータ82及びY軸パルスモータ
83により駆動されて後方の原点位置に戻る。
【0064】次の縫製が開始する時には、まず、布送り
台13の原点位置において布切りモータ85を駆動して
ボタン穴Hが形成され、次いで、所定の縫製位置まで布
送り台13が前方に送られ、図9(c)に示すように、
右側縫い部w1から縫い始める。前回の縫製後に切断さ
れ保持されていた左ルーパー6に連なる下糸Tは、下糸
案内面32fと下糸押圧面27aとにより形成される案
内面が針穴32bの内側針落ち位置と外側針落ち位置の
間にあるので、針板32が相対的に後方に移動していく
ことで、図9(d)に示すように、自然とかがり縫いの
中に縫いこまれていく。なお、図9(c)、(d)で、
白丸は縫製中の針の位置を示し、左ルーパー6から供給
される縫いに使用される下糸は省略している。
【0065】以上のミシン10によれば、ボタン穴かが
り縫いの終了後、左ルーパー6から針穴32bを通って
加工布Sに連なる下糸Tを、まず布送り台13によって
開口部32cまで導き、次いで旋回機構15で針板32
を旋回させて、相対的に針板32外周の下角部32dに
沿って、下糸案内面32fに誘導している。下糸切り装
置30は、下糸案内面32fと下糸押え27の下糸押圧
面27aとで保持された下糸を、加工布が布送り台13
により移送される前に、その近傍で切断する。
【0066】すなわち、下糸Tは針穴32bから開口部
32cを経て針板32後部の下糸案内面32fまで誘導
されるだけであるので、前記特開平9−225166号
公報のように長く引き出されることがない。したがっ
て、切断後、加工布側に残る糸端は、かがり縫い目の終
点から針板32までの距離程度になり、また、下糸保持
手段に保持される、すなわち左ルーパー6側に残る糸端
を、針板32までの長さ程度で短くすることができる。
よって、次のかがり縫い時に縫いこまれる糸端が短いの
で、見た目が悪くなることはない。さらに、下糸切り装
置30がルーパ土台31に設けられているため、かがり
縫いの縫い終わり位置に対して一定の位置で下糸を切断
することが可能となる。切断位置がかがり縫いの縫い終
わり位置に対して一定の位置であるということは、下糸
切り機構と縫い長さは無関係ということであり、縫い長
さによって下糸切り機構の部品等を調節・交換する必要
はないし、縫い長さを一定にせざるをえないといった制
約もなく、自由な長さのかがり縫いが可能となる。さら
に、下糸の引き出し量が少ないため糸の無駄も少ない。
【0067】糸端が短いことと、下糸押え27の下糸押
圧面27aによって下糸案内面32fに下糸が押さえつ
けられ確実に保持されること、及び下糸案内面32f
は、針穴32b内の内側針落ち位置P1と外側針落ち位
置P2を結ぶ直線の中間でこの直線に直交する上下方向
の平面に設けられていることから、下糸は、次のかがり
縫い目の際に確実に案内され、自然にかがり縫い目に縫
いこまれる。さらに、針板32を小さく形成するか、又
は、下糸押圧面27a及びこれに対向する下糸案内面3
2fを、針穴32bの方向に許容される限り長く形成す
れば、縫い目を形成する位置である針穴32bと下糸案
内面32fが近いことから、糸端が完全に縫いこまれる
ぎりぎりまで保持し続けることができる。
【0068】一方、布送り台13による送り量を適宜制
御することで、加工布S側の下糸残り長さを選択でき、
一定にすることも適宜変えることもでき、自由度が高
い。
【0069】また、穴かがりミシンに本来設けられてい
る布送り台13や旋回機構15を利用して下糸を誘導し
ているので、誘導専用の機構を設けることに比較すれ
ば、コストやスペースを節約することができる。
【0070】さらに、切断前に、つまり加工布Sから左
ルーパー6まで糸がつながっている自由に動けない状態
で、まず下糸が保持されるので、確実に保持することが
できる。また、保持されて緊張した状態で下糸が切断さ
れるので、確実に下糸を切断することができる。
【0071】下糸押え27及び下糸切りメス20は、上
糸切り駆動手段60と共通の駆動手段で駆動されること
から、全体の構造を簡素化することができる。しかも下
糸の挟持と下糸切りのタイミングについて、一度調節す
れば駆動源が同じであることから、ずれることはほとん
どない。
【0072】また、ストッパーネジ21とナット22か
らなる調整手段によって、下糸案内面32fに下糸押え
27が接近する最小距離を調整することができるので、
保持する下糸の太さや性質などに合わせて、保持力の適
正化を図ることができ、保持力が弱くて縫い始めに下糸
が外れてしまったり、逆に保持力が強すぎて下糸が切れ
たりすることはない。また、見方を変えれば、下糸案内
面32fに対して下糸押え27が接するときの力を調節
することができることにもなり、下糸の保持時に、重要
な部品である針板32に衝撃が加わることを防ぐことが
できる。
【0073】下糸案内面32fは、針穴32bの下方に
設けられていることから、針板32における針穴32b
とほぼ同じ平面において芯糸を通すための穴を形成する
ことも可能となり、例えば図6の符号Rで示す位置に芯
糸を通す穴を形成すればよい。したがって、芯糸を要す
るか否かに関係なく部品を共用化することができる。
【0074】また、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れない。たとえば、本実施の形態においては、下糸切り
手段をルーパー土台に設け、ルーパーから加工布に連な
る糸端を短くすることに加えて、縫い長さによって下糸
切り機構の部品等を調節・交換する必要はないように構
成しているが、単にルーパーから加工布に連なる糸端を
短くするのみであれば、下糸切り手段は、上述の構成に
限定されない。すなわち、下糸保持手段が加工布を保持
する際に下糸を長く引き出すことなく下糸を保持できる
ので、下糸切り手段は、たとえば前記特開2001−2
32086号公報記載のように送り台に固定された下糸
切り機構であっても、下糸保持後加工布が移送される前
に、下糸切り機構を駆動することで、ルーパーから加工
布に連なる糸端を短く切断することが可能となる。
【0075】また、上記例とは異なる形状の閂止め縫い
を形成したり、あるいは閂止め縫いを行わない鳩目穴か
がり縫いを行うボタン穴かがりミシンに適用してもよい
し、鳩目穴だけでなく眠り穴周りのかがり縫いを行うミ
シンに適用してもよい。また、前述では、保持の直後に
下糸を切断したが、加工布が移動される前に下糸を切断
するようにすれば、保持の直後でなくてもよいことは、
もちろんである。加えて、上記実施の形態では、切断後
の下糸を針板の下糸案内面32fと下糸押えの下糸押圧
面27aとにより保持するように構成したが、針板の後
部に板バネなどからなる保持部材を設けてもよい。この
ように構成すれば、前記下糸押え27が不要になり、構
成をより簡単にできる。また、針板32の周縁部32e
の下角部32dにより下糸を案内するように構成した
が、針板32の開口部32cから針板32の外側に導出
された下糸を、取付部材31a等のその他の部材に沿っ
て誘導するように構成してもよい。
【0076】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ボタン
穴かがり縫いの終了後、ルーパーから針穴を通って加工
布に連なる下糸を、誘導手段によって針板の開口部から
導出・誘導し、針板の周囲に設けられている下糸保持手
段に保持させ、その状態で下糸切り手段によってルーパ
ーと加工布との間で下糸が切断することが可能となる。
つまり、下糸は針穴から開口部を経て針板の周囲の下糸
保持手段まで誘導されるだけであるので、前記特開平9
−225166号公報のように長く引き出されることが
ない。したがって、下糸切り手段によって、ルーパーか
ら加工布に連なる下糸を極力短い状態で、切断すること
が可能になる。つまり、加工布側に残る糸端は、かがり
縫い目の終点から針板までの距離程度にでき、また、下
糸保持手段に保持される、すなわちルーパー側に残る糸
端を、針板までの長さ程度で短くすることができる。よ
って、次のかがり縫い時に縫いこまれる糸端が短いので
見た目が悪くなることはないし、確実に縫いこむことが
できる。さらに、下糸の引き出し量が少ないため糸の無
駄も少ない。
【0077】請求項2に記載の発明によれば、下糸押え
部材によって下糸案内部に下糸が押さえつけられること
で下糸が挟持されて、次のかがり縫い目の際に下糸案内
部によって案内されるので、確実に縫い目に縫いこまれ
る。さらに、針板を小さく形成すれば、縫い目を形成す
る位置である針穴と下糸案内部が近くなり、完全に縫い
目に縫いこまれるぎりぎりまで糸端を保持し続けること
ができ、縫い目から外れてしまうことがない。そのう
え、下糸保持手段が保持に加えて、案内部材も兼ねてい
るので、その分構成が簡素化できる。
【0078】請求項3に記載の発明によれば、下糸押え
部材は、下糸切り手段と共通の駆動手段で駆動されるこ
とから、全体の構造を簡素化することができる。加え
て、駆動源が同じであることから、下糸押えと下糸切り
のタイミングについて一度調節すればほとんどずれるこ
とはない。
【0079】請求項4に記載の発明によれば、下糸切り
手段と下糸押え部材の少なくとも一方は、上糸切り駆動
手段によって駆動されることから、全体の構造を簡素化
することができる。
【0080】請求項5に記載の発明によれば、調整手段
によって下糸案内部と下糸押え部材とが下糸を保持する
ために接近する最小の距離を調整することができるの
で、保持する下糸の太さや性質などに合わせて、保持力
の適正化を図ることができるので、保持力が弱くて縫い
始めに下糸が外れてしまったり、逆に保持力が強すぎて
下糸が切れたりすることがない。また、見方を変えれ
ば、下糸案内部に対して下糸押え部材が接するときの力
を調整することができることにもなり、下糸の保持時
に、重要な部品である針板に衝撃が加わることを防ぐこ
とができる。
【0081】請求項6に記載の発明によれば、まず送り
手段によって針穴を通っている下糸を開口部まで導き、
次いで旋回手段で針板を旋回させて、相対的に針板の外
周に沿って下糸を誘導し、下糸保持手段に誘導してい
る。すなわち、誘導手段だけのために新たな機構を設け
ることなく穴かがりミシンに本来設けられている機構を
利用しているので、専用の機構を設けることに比較すれ
ば、コストやスペースを節約することができる。また、
送り手段による送り量を適宜制御することで、下糸の引
き出し量を変えることもでき、結果的に、加工布側の下
糸残り長さを選択でき、一定にすることも適宜変えるこ
ともでき、自由度が高い。
【0082】請求項7に記載の発明によれば、下糸保持
手段は、針穴内の内側針落ち位置と外側針落ち位置を結
ぶ直線の間でこの直線に直交する上下方向の平面にほぼ
一致して設けられているので、下糸保持手段によって保
持された下糸は、かがり縫い目の開始時に内側針落ち位
置と外側針落ち位置との間に自然に案内され、確実にか
がり縫い目の中に縫いこまれる。
【0083】請求項8に記載の発明によれば、下糸保持
手段は、針穴の下方に設けられているので、針板に芯糸
を通すための穴を形成することが容易となり、芯糸を要
するか否かに関係なく部品を共用化することができる。
【0084】請求項9の発明によれば、下糸切り手段
が、ルーパーから加工布に連なる下糸を、下糸保持手段
によって下糸が保持された後であって、かつ、加工布が
移送される前に切断するので、前記特開平9−2251
66号公報のようにルーパーから加工布に連なる下糸が
長く引き出されることがない。したがって、下糸切り手
段が、ルーパーから加工布に連なる下糸を極力短い状態
で、切断する。つまり、加工布側に残る糸端は、かがり
縫い目の終点から針板までの距離程度となり、また、下
糸保持手段に保持される、すなわちルーパー側に残る糸
端が、針板までの長さ程度に短くなる。よって、次のか
がり縫い時に縫いこまれる糸端が短いので見た目が悪く
なることはないし、確実に縫いこむことができる。さら
に、下糸の引き出し量が少ないため糸の無駄も少ない。
【0085】請求項10の発明によれば、下糸切り手段
がルーパー土台に設けられているため、切断位置が一定
で、下糸切り機構と縫い長さは無関係とすることがで
き、縫い長さによって下糸切り機構の部品等を調節・交
換する必要はないし、縫い長さを一定にせざるをえない
といった制約もなく、自由な長さのかがり縫いが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボタン穴かがりミシンの一例を示すも
ので、(a)は全体斜視図であり、(b)は一部側面図
でありベッド部を破断して示している。
【図2】上糸切り駆動手段の構成を示す平面図である。
【図3】下糸切り装置を正面にした平面図である。
【図4】図3の下糸切り装置を示す側面図である。
【図5】下糸切り装置を示す上からの平面図である。
【図6】針板部材の斜視図である。
【図7】図1のボタン穴かがりミシンの制御ブロック図
である。
【図8】図3の下糸切り装置の動作を順を追って示す図
である。
【図9】図8の続きを示す図である。
【図10】図8(c)のときの下糸切り装置の詳細を示
す上からの平面図である。
【図11】図8(d)のときの下糸切り装置の詳細を示
す上からの平面図である。
【図12】図8(e)のときの下糸切り装置の詳細を示
す上からの平面図である。
【図13】下糸切断直前に、下糸切り装置の下糸切りメ
ス腕の第2ストッパーピンがルーパー土台に当接した状
態を示す。
【符号の説明】
5 右ルーパー 6 左ルーパー 7 上糸切り装置(上糸切り手段) 10 ボタン穴かがりミシン 11 針棒 12 ベッド部(ミシンベッド) 14b アーム部(ミシンアーム) 15 旋回機構(旋回手段) 18 縫針(針) 13 布送り台(送り手段) 20 下糸切りメス 21 ストッパーネジ(調整手段) 22 ナット(調整手段) 24 下糸押え取付台 26 下糸切りメス腕 26d 突出ピン 27 下糸押え(下糸押え部材) 27a 下糸押圧面 30 下糸切り装置 31 ルーパー土台 32 針板 32c 開口部 32d 下角部 32e 周縁部 32f 下糸案内面(下糸案内部) 60 上糸切り駆動手段 69 糸切り駆動腕 86 糸切りシリンダ 78 上糸切りメス 81 主軸モータ W かがり縫い目 H ボタン穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA24 BA06 CD07 CE01 CE25 CE27 FH02 FH03 FH09 FH15 FH20 GD01 GD25 GD26 GF02 GF03 JA03 JA13 JA28 LA53 LA73 LB02 NA48 NA64 NB16 NC03 NC18 QA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシンアームに設けられ、上糸が通された
    針を支持しながら、上下動し、かつ、針が加工布に形成
    されるボタン穴に対して遠い外側針落ち位置と近い内側
    針落ち位置とに交互に針落ちするように、所定の針振り
    方向に針振り運動を行う針棒と、 ミシンベッドに設けられ、少なくとも前記針振り方向に
    略直交する一方向に加工布を移送する送り手段と、 ミシンベッドに前記針棒に対向して設けられ、前記針棒
    と協働して下糸を前記上糸に絡げるルーパーを備えるル
    ーパー土台と、 ルーパー土台に、ルーパーの上方に位置するように設け
    られ、前記内側針落ち位置と前記外側針落ち位置となる
    2点を含む針穴が形成されている針板と、 かがり縫いの際に針棒及びルーパー土台を旋回させる旋
    回手段と、 ボタン穴かがり縫いの終了後にルーパーから加工布に連
    なる下糸を切断する下糸切り手段と、 前記下糸切り手段による切断前にルーパーに連なる下糸
    を保持し、切断後においては次のボタン穴かがり縫い時
    の前記送り手段による加工布の移送により、糸端が縫い
    目の中に自然に縫い込まれるように保持する下糸保持手
    段とを備え、 ボタン穴の周囲にかがり縫い目を形成するボタン穴かが
    りミシンにおいて、 下糸保持手段は、針板の周囲に設けられ、 針板には、針穴から連続して一方向に開口している開口
    部が設けられ、 ボタン穴かがり縫いの終了後、下糸の切断前に、ルーパ
    ーから針穴を通って加工布に連なる下糸を、前記開口部
    から導出し前記下糸保持部によって保持されるように誘
    導する誘導手段を備えることを特徴とするボタン穴かが
    りミシン。
  2. 【請求項2】下糸保持手段は、 針板に設けられ、切断された下糸の端部を、次に形成さ
    れるかがり縫い目に縫いこまれるように案内する下糸案
    内部と、 前記下糸案内部に対して下糸を押え付ける下糸押え部材
    とからなることを特徴とする請求項1に記載のボタン穴
    かがりミシン。
  3. 【請求項3】下糸押え部材は、下糸切り手段と共通の駆
    動手段によって駆動されて下糸案内部に対して下糸を押
    し付けることを特徴とする請求項2に記載のボタン穴か
    がりミシン。
  4. 【請求項4】ボタン穴かがり縫いの終了後に上糸を切断
    する上糸切り手段と、上糸切り手段を駆動する上糸切り
    駆動手段とを備え、 下糸切り手段と下糸押え部材の少なくとも一方は、上糸
    切り駆動手段によって駆動されることを特徴とする請求
    項2または3に記載のボタン穴かがりミシン。
  5. 【請求項5】下糸案内部と下糸押え部材とが下糸を保持
    するために接近する最小の距離を調整可能な調整手段を
    備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載
    のボタン穴かがりミシン。
  6. 【請求項6】前記誘導手段は、前記旋回手段と前記送り
    手段とからなり、ボタン穴かがり縫い後に、前記ルーパ
    ーから針穴を通って加工布に連なる下糸を、まず送り手
    段によって加工布を移送することで針板の開口部に移動
    させ、次いで、旋回手段によって針板ごとルーパー土台
    を旋回させることにより針板の外周面に沿って下糸保持
    手段に誘導することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載のボタン穴かがりミシン。
  7. 【請求項7】下糸保持手段は、針穴内の内側針落ち位置
    と外側針落ち位置を結ぶ直線の間でこの直線に直交する
    上下方向の平面にほぼ一致して設けられていることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のボタン穴かが
    りミシン。
  8. 【請求項8】下糸保持手段は針穴の下方に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のボ
    タン穴かがりミシン。
  9. 【請求項9】前記下糸切り手段は、下糸保持手段によっ
    て下糸が保持された後であって、かつ、送り手段により
    加工布が移送される前に、下糸を切断することを特徴と
    する請求項1〜8いずれか記載のボタン穴かがりミシ
    ン。
  10. 【請求項10】前記下糸切り手段は、ルーパー土台に設
    けられていることを特徴とする請求項1〜9いずれかに
    記載のボタン穴かがりミシン。
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