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JP2003138967A - 内燃機関の触媒早期暖機制御システムの異常診断装置 - Google Patents

内燃機関の触媒早期暖機制御システムの異常診断装置

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Publication number
JP2003138967A
JP2003138967A JP2001338973A JP2001338973A JP2003138967A JP 2003138967 A JP2003138967 A JP 2003138967A JP 2001338973 A JP2001338973 A JP 2001338973A JP 2001338973 A JP2001338973 A JP 2001338973A JP 2003138967 A JP2003138967 A JP 2003138967A
Authority
JP
Japan
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exhaust gas
air
fuel ratio
sensor
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001338973A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Yamada
山田  正和
Akira Ichikawa
彰 市川
Yoshihiro Majima
摩島  嘉裕
Tatsuya Oka
達也 岡
Hideyuki Maeji
英幸 前地
Masayuki Tsutsumi
昌之 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001338973A priority Critical patent/JP2003138967A/ja
Priority to US10/270,270 priority patent/US6898927B2/en
Publication of JP2003138967A publication Critical patent/JP2003138967A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02T10/146
    • Y02T10/47

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒早期暖機システムの異常の有無を精度良
く診断すると共に、低コスト化の要求を満たすことがで
きるようにする。 【解決手段】 V型エンジン11の左右各バンク毎に独
立して設けられた排気管15に、それぞれ排出ガスの空
燃比を検出する空燃比センサ16を設ける。触媒早期暖
機制御中に異常診断を行う際には、エンジン11の片方
のバンクの空燃比センサ16のヒータ20をオフした状
態で、その空燃比センサ16の活性化の進み具合を判定
する。これにより、ヒータ20の発熱量の影響を排除し
て排気熱量による空燃比センサ16の活性化の進み具合
を判定して、触媒早期暖機制御システムの異常の有無を
精度良く診断する。更に、異常診断中は、異常診断に利
用しない他方のバンクの空燃比センサ16のヒータ20
を発熱させ、その空燃比センサ16の出力に基づいて各
バンクの燃料噴射量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排出ガ
ス浄化用の触媒の暖機を促進する触媒早期暖機制御シス
テムの異常の有無を診断する内燃機関の触媒早期暖機制
御システムの異常診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車は、排出ガスを浄化するた
めに三元触媒等の触媒を搭載しているが、この触媒は、
エンジン始動後に活性温度に暖機されるまでは、排出ガ
ス浄化率が低いため、エンジン始動後に触媒が活性温度
に暖機されるまで、点火時期遅角制御等により触媒早期
暖機制御を実行して、排気熱量を増加させて触媒を短時
間で暖機するようにしている。この触媒早期暖機システ
ムの故障等によって触媒早期暖機制御中の排気熱量が減
少して触媒に供給する熱量が不足すると、触媒の暖機
(活性化)が遅れて、エンジン始動後の排気エミッショ
ンが悪化してしまうため、触媒早期暖機システムの異常
を早期に検出する必要がある。
【0003】そこで、特開2001−132438号公
報に示すように、触媒の温度を検出する触媒温度センサ
を設け、この触媒温度センサで検出した触媒温度と、始
動後の積算吸入空気量に基づいて推定した推定触媒温度
とを比較して、触媒早期暖機システムの異常の有無を診
断することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報の構
成では、触媒温度を検出するための触媒温度センサを新
たに設ける必要があるため、その分、コストアップして
しまい、近年の重要な技術的課題である低コスト化の要
求を満たすことができない。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、触媒早期暖機システ
ムの異常診断を行う機能を低コスト化の要求を満たしな
がら実現することができる内燃機関の触媒早期暖機制御
システムの異常診断装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の触媒早期暖機制御シ
ステムの異常診断装置は、排出ガスの酸素濃度等のガス
成分濃度、空燃比、リッチ/リーンのいずれかを検出す
る排出ガスセンサを排気系に設置すると共に、該排出ガ
スセンサにそのセンサ素子を加熱するヒータを内蔵さ
せ、触媒早期暖機制御中に異常診断を行う際に、ヒータ
を発熱させない状態又はその発熱量を少なくした状態で
排出ガスセンサの活性化の進み具合をセンサ活性判定手
段により判定し、その判定結果に基づいて排出ガスセン
サの活性化が異常に遅れているか否かを異常診断手段に
より判定して触媒早期暖機制御システムの異常の有無を
診断するようにしたものである。
【0007】近年の電子制御化された内燃機関では、排
気通路中の触媒の上流側(又は触媒の上流・下流の両
側)に排出ガスの酸素濃度等のガス成分濃度、空燃比、
リッチ/リーンのいずれかを検出する排出ガスセンサを
設置し、この排出ガスセンサの出力に基づいて空燃比を
理論空燃比付近に制御することで、触媒の排出ガス浄化
効率を高めるようにしている。一般に、排出ガスセンサ
は、活性温度(例えば約600〜700℃以上)まで昇
温しないと、検出精度が悪いため、排出ガスセンサにヒ
ータを内蔵させ、そのヒータの発熱と排気熱の両方によ
って排出ガスセンサの活性化を促進するようにしてい
る。内燃機関の始動後に、排出ガスセンサの活性化が進
むに従って、排出ガスセンサの出力レベルが正常レベル
へ上昇するが、もし、触媒早期暖機制御システムの故障
等によって触媒早期暖機制御中の排気熱量が減少して触
媒の暖機(活性化)が遅れると、排出ガスセンサの活性
化も遅れることになる。
【0008】本発明は、このような触媒の暖機の進み具
合と排出ガスセンサの活性化の進み具合との相関関係に
着目して、触媒早期暖機制御中に排出ガスセンサの活性
化の進み具合を判定することで、間接的に触媒の暖機の
進み具合を判断して、触媒早期暖機制御システムの異常
の有無を診断するものである。この場合、始動後に排出
ガスセンサの活性化の進み具合を判定する際に、排出ガ
スセンサのヒータを発熱させると、排出ガスセンサの活
性化に必要な総熱量に対する排気熱量の割合が少なくな
るため、触媒早期暖機制御システムの正常時と異常時と
で排気熱量が比較的大きく異なっても、その排気熱量の
相違が排出ガスセンサの活性化の進み具合に及ぼす影響
が相対的に小さくなり、正常時と異常時とで排出ガスセ
ンサの活性化の進み具合の差が小さくなる(図5参
照)。そのため、ヒータの発熱量のばらつきが大きい場
合や、寒冷時等で始動後の排気温度の上昇が遅れる場合
には、始動後の排出ガスセンサの活性化の進み具合を見
ても、ヒータの発熱量の影響の方が大きくなりすぎて、
正常と異常の判別が困難になる場合がある。
【0009】そこで、請求項1では、触媒早期暖機制御
中に異常診断を行う際にヒータを発熱させない状態又は
その発熱量を少なくした状態で排出ガスセンサの活性化
の進み具合を判定し、その判定結果に基づいて触媒早期
暖機制御システムの異常の有無を診断するようにしたも
のである。このようにすれば、排出ガスセンサの活性化
に対するヒータの発熱量の影響を排除又は低減して、触
媒早期暖機制御中の排気熱量による排出ガスセンサの活
性化の進み具合を精度良く判定することができ、触媒早
期暖機制御システムの異常診断を精度良く行うことがで
きる。しかも、この異常診断に利用する排出ガスセンサ
は、空燃比制御のために設置されている空燃比センサや
酸素センサ等を利用すれば良いため、触媒温度センサ等
の新たなセンサを設ける必要がなく、低コスト化の要求
も満たすことができる。
【0010】この場合、始動毎に、毎回、触媒早期暖機
制御システムの異常診断を行うようにしても良いが、触
媒早期暖機制御システムの異常は頻繁に発生するもので
ないため、所定回数の始動を行う毎、又は、前回の異常
診断実行時から所定期間が経過する毎、又は、前回の異
常診断実行時からの積算走行距離が所定値に達する毎
に、異常診断を行うようにしても良い。このようにすれ
ば、異常診断時のヒータのオフ又はヒータ発熱量減少に
よる排出ガスセンサの活性化の遅れが排気エミッション
(空燃比制御)に影響を及ぼす頻度を少なくすることが
できる。
【0011】また、触媒の上流側に複数個の排出ガスセ
ンサを設置したシステムでは、請求項2のように、複数
個の排出ガスセンサのうちの特定の排出ガスセンサのヒ
ータを発熱させない状態又はその発熱量を少なくした状
態で当該特定の排出ガスセンサの活性化の進み具合を判
定し、その判定結果に基づいて触媒早期暖機制御システ
ムの異常の有無を診断すると共に、特定の排出ガスセン
サの活性化の進み具合を判定する際に、特定の排出ガス
センサ以外の排出ガスセンサのヒータを発熱させて当該
排出ガスセンサの出力に基づいて空燃比制御手段により
空燃比を制御するようにしても良い。このようにすれ
ば、触媒早期暖機制御システムの異常診断を行う際に、
ヒータのオフ又はヒータ発熱量減少により活性化の遅れ
る排出ガスセンサの出力を空燃比制御に使用せずに、ヒ
ータの発熱により活性化が促進される残りの排出ガスセ
ンサの出力のみを使用して空燃比を制御することがで
き、異常診断精度向上と異常診断時の排気エミッション
低減とを両立させることができる。
【0012】一方、請求項3のように、触媒早期暖機制
御中にヒータを発熱させて排出ガスセンサの活性化の進
み具合を第1のセンサ活性判定手段により判定し、その
判定結果に基づいて排出ガスセンサの活性化の遅れを第
1の異常診断手段により判定して触媒早期暖機制御シス
テムの異常の可能性(疑い)の有無を診断し(以下「一
次診断」という)、その結果、異常の可能性が有ると診
断された場合に、次回の内燃機関始動後にヒータを発熱
させない状態又はその発熱量を少なくした状態で排出ガ
スセンサの活性化の進み具合を第2のセンサ活性判定手
段により判定し、その判定結果に基づいて排出ガスセン
サの活性化が異常に遅れているか否かを第2の異常診断
手段により判定して触媒早期暖機制御システムの異常の
有無を確定診断するようにしても良い。
【0013】この構成では、排出ガスセンサのヒータを
発熱させた状態で一次診断し、その結果、異常の可能性
(疑い)が有ると診断された場合のみ、次回の内燃機関
始動後にヒータをオフ又は発熱量を少なくして確定診断
するようにしたので、触媒早期暖機制御システムが明ら
かに正常に機能しているような場合(つまり一次診断で
正常と判定される場合)には、異常診断時にヒータをオ
フ又は発熱量を少なくせずに済み、異常診断時にヒータ
をオフ又は発熱量を少なくする頻度を著しく少なくする
ことができて、異常診断時のヒータのオフ又はヒータ発
熱量減少による排出ガスセンサの活性化の遅れが排気エ
ミッション(空燃比制御)に影響を及ぼす頻度を著しく
少なくすることができる。しかも、異常の可能性(疑
い)が有る場合は、ヒータをオフ又は発熱量を少なくし
て確定診断を行うので、触媒早期暖機制御システムの異
常の有無を精度良く診断することができる。
【0014】この請求項3に係る発明を、触媒の上流側
に複数個の排出ガスセンサを設置したシステムに適用す
る場合は、請求項4のように、複数個の排出ガスセンサ
のうちの特定の排出ガスセンサのヒータを発熱させない
状態又はその発熱量を少なくした状態で当該特定の排出
ガスセンサの活性化の進み具合を判定し、特定の排出ガ
スセンサの活性化の進み具合を判定する際に特定の排出
ガスセンサ以外の排出ガスセンサのヒータを発熱させて
当該排出ガスセンサの出力に基づいて空燃比制御手段に
より空燃比を制御するようにしても良い。このようにす
れば、前記請求項2と同じように、触媒早期暖機制御シ
ステムの異常診断を行う際に、ヒータの発熱により活性
化が促進される残りの排出ガスセンサの出力のみを使用
して空燃比を制御することができ、異常診断精度向上と
異常診断時の排気エミッション低減とを両立させること
ができる。
【0015】また、排気系に複数個の排出ガスセンサを
設置したシステムでは、請求項5のように、複数の排出
ガスセンサのうちの少なくとも1つの排出ガスセンサに
そのセンサ素子を加熱するヒータを内蔵させ、触媒早期
暖機制御中に異常診断を行う際にヒータを内蔵しない排
出ガスセンサの活性化の進み具合を判定し、その判定結
果に基づいて排出ガスセンサの活性化が異常に遅れてい
るか否かを判定して触媒早期暖機制御システムの異常の
有無を診断するようにしても良い。この場合、ヒータを
内蔵しない排出ガスセンサは、排気熱量のみによって活
性化が進むため、ヒータを内蔵しない排出ガスセンサの
活性化の進み具合を判定すれば、排気熱量による触媒の
暖機の進み具合を精度良く判定することができ、触媒早
期暖機制御システムの異常診断を精度良く行うことがで
きる。
【0016】この場合、請求項6のように、ヒータを内
蔵しない排出ガスセンサの活性化の進み具合を判定する
際に、ヒータを内蔵した排出ガスセンサのヒータを発熱
させて当該排出ガスセンサの出力に基づいて空燃比を制
御するようにしても良い。このようにすれば、異常診断
時に、ヒータの発熱により活性化が促進される排出ガス
センサの出力を利用して空燃比を制御することができ、
異常診断精度向上と異常診断時の排気エミッション低減
とを両立させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】[実施形態(1)]以下、本発明
をV型エンジンを搭載した車両に適用した実施形態
(1)を図1乃至図5に基づいて説明する。まず、図1
に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明
する。内燃機関であるV型エンジン11の左右両バンク
の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド12の吸気
ポート近傍には、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁1
3が取り付けられている。また、エンジン11の各バン
クのシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ14が
取り付けられ、各点火プラグ14の火花放電によって筒
内の混合気に点火される。また、エンジン11のシリン
ダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ
(図示せず)や、エンジン回転速度を検出するクランク
角センサ(図示せず)が設けられている。
【0018】一方、エンジン11の各バンク毎に独立し
て設けられた排気管15には、それぞれ排出ガスの空燃
比を検出する空燃比センサ16(排出ガスセンサ)が設
けられ、各バンクの排気管15の排出ガスが合流する集
合排気管17には、排出ガス中のCO,HC,NOx等
を低減させる三元触媒等の触媒18が設けられている。
各空燃比センサ16のセンサ素子19は、活性温度が高
いため(約600〜700℃以上)、排出ガスの熱のみ
では、エンジン始動後にセンサ素子19を早期に活性化
することは困難である。そこで、各空燃比センサ16
は、ヒータ20を内蔵し、このヒータ20の発熱により
センサ素子19を早期に活性化させると共に、エンジン
運転中にセンサ素子19の温度を活性温度範囲に維持す
るようにヒータ20への通電を制御するようにしてい
る。この空燃比センサ16のセンサ素子19のインピー
ダンス(以下「素子インピーダンス」という)Zdc
は、センサ素子19の温度に依存し、センサ素子19の
温度が上昇するに従って、素子インピーダンスZdcが
低下するという特性がある。
【0019】一方、制御装置21は、エンジン制御用の
マイコンと空燃比センサ制御用のマイコンとを備え、エ
ンジン制御用のマイコンをホストマイコン、空燃比セン
サ制御用のマイコンをサブマイコンとして構成されてい
る。制御装置21のエンジン制御用のマイコンは、RO
M(図示せず)に記憶された各種の制御ルーチンを実行
することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁13
の燃料噴射量や点火プラグ14の点火時期を制御する。
【0020】これに対して、制御装置21の空燃比セン
サ制御用のマイコンは、通常時(後述する触媒早期暖機
制御システムの異常診断時以外の時)には、エンジン1
1の両方のバンクの空燃比センサ16に対してROM
(図示せず)に記憶された図2のヒータ制御ルーチンを
実行することで、各空燃比センサ16のヒータ20の電
流(以下「ヒータ電流」という)を制御する。以下、こ
の空燃比センサ制御用のマイコンで実行される図2のヒ
ータ制御ルーチンの処理内容を説明する。
【0021】図2に示すヒータ制御ルーチンは、所定の
周期(例えば128ms周期)でタイマ割り込み処理に
て起動される。本ルーチンが起動されると、まず、ステ
ップ101で、空燃比センサ16の素子インピーダンス
Zdcが所定の半活性判定値(例えば200Ω)以下に
低下したか否かで、センサ素子20が半活性状態に達し
たか否かを判定する。
【0022】この際、素子インピーダンスZdcは、次
のようにして検出される。素子インピーダンスZdcの
検出時に空燃比センサ16の印加電圧を一時的に正方向
に変化させた後、負方向に変化させる。そして、印加電
圧を正方向(又は負方向)に変化させた時の電圧変化量
ΔVと電流変化量ΔIとから素子インピーダンスZdc
を次式により算出する。 Zdc=ΔV/ΔI
【0023】尚、この検出方法は一例であって、正負両
側の電圧及び電流の変化量に基づいて素子インピーダン
スZdcを検出したり、負の印加電圧Vnegを印加し
た時のセンサ電流Inegから素子インピーダンスZd
c(=Vneg/Ineg)を算出しても良い。
【0024】上記ステップ101で、素子インピーダン
スZdcが半活性判定値(200Ω)以下に低下してい
ないと判定された場合は、センサ素子19が半活性状態
に達していないと判断して、ステップ102に進み、ヒ
ータ20の通電を「100%通電制御」で制御する。こ
の100%通電制御は、ヒータ20の通電率(デューテ
ィ比)を100%に維持して、ヒータ20の発熱量を最
大に維持してセンサ素子19の温度上昇を促進する制御
である。センサ素子19が半活性状態に達していない期
間中は、この100%通電制御が継続して実施される。
【0025】その後、ヒータ20の発熱によりセンサ素
子19の温度が上昇し、ステップ101で、素子インピ
ーダンスZdcが半活性判定値(200Ω)以下に低下
したと判定されたときに、センサ素子19が半活性状態
に達したと判断して、ステップ103に進み、素子イン
ピーダンスZdcが素子インピーダンスフィードバック
制御(以下「素子インピーダンスF/B制御」と表記す
る)を開始するための所定の判定値以下であるか否かを
判定する。ここで、素子インピーダンスF/B制御開始
の判定値は、センサ素子19の温度が活性温度付近まで
昇温したか否か(つまりセンサ素子19が活性化したか
否か)を判定するものであり、バックアップRAM(図
示せず)内に記憶保持されている目標インピーダンスZ
dcTGよりも10Ω程度大きい値に設定される。例え
ば、目標インピーダンスZdcTGの初期値(センサ劣
化前の値)が30Ωである場合、素子インピーダンスF
/B制御開始の判定値は30+10=40Ωに設定され
る。
【0026】このステップ103で「No」と判定され
た場合は、センサ素子19の温度が活性温度付近まで昇
温していない(活性化していない)と判断して、ステッ
プ104に進み、ヒータ20の通電を「電力制御」によ
り制御する。この際、素子インピーダンスZdcに応じ
てマップ等より電力指令値が決定され、その電力指令値
に応じてヒータ20のデューティ比Dutyが算出され
る。この電力制御は、センサ素子19が半活性状態で且
つ活性化が完了する前の期間に実施される。
【0027】その後、ステップ108に進み、電力指令
値が電力ガード値設定ルーチン(図示せず)によって算
出された所定の電力ガード値WHGD以上であるか否か
を判定し、もし、電力指令値が電力ガード値WHGD以
上であれば、ステップ109に進み、電力指令値を電力
ガード値WHGDでガード処理して(電力指令値=WH
GD)、本ルーチンを終了する。一方、電力指令値が電
力ガード値WHGDよりも小さければ、ステップ104
で算出した電力指令値をそのまま採用して本ルーチンを
終了する。
【0028】その後、センサ素子19の温度が活性温度
付近まで昇温すると、本ルーチンが起動されたときに、
ステップ103で「Yes」と判定され、ステップ10
5に進み、目標インピーダンス設定ルーチン(図示せ
ず)を実行して、空燃比センサ16が劣化したときで
も、センサ素子19の温度を最適活性温度(例えば70
0℃)付近に維持できるように、目標インピーダンスZ
dcTGをセンサ素子19の劣化度合いに応じて設定す
る。
【0029】この後、ステップ106に進み、素子イン
ピーダンスF/B制御を実施する。この素子インピーダ
ンスF/B制御では、例えばPID制御を用いてヒータ
20の通電率であるデューティ比Dutyを次のように
して算出する。
【0030】まず、次の(1)〜(3)式により比例項
GP、積分項GI、微分項GDを算出する。 GP=KP・(Zdc−ZdcTG) ……(1) GI=GI(i-1) +KI・(Zdc−ZdcTG) ……(2) GD=KD・{Zdc−Zdc(i-1) } ……(3) ここで、KPは比例定数、KIは積分定数、KDは微分
定数であり、GI(i-1)及びZdc(i-1) は前回処理時
の値である。
【0031】そして、上記比例項GP、積分項GI、微
分項GDを積算して、ヒータ20のデューティ比Dut
yを算出すると共に(Duty=GP+GI+GD)、
算出したデューティ比Dutyに対応する電力指令値を
算出する。尚、デューティ比Dutyの制御は、上記P
ID制御に限定されるものではなく、PI制御やP制御
を用いても良い。
【0032】そして、次のステップ107で、素子イン
ピーダンスF/B実行フラグXFBを「1」にセットす
る。このフラグXFBは、素子インピーダンスF/B制
御が実施されているか否かを示すものであり、XFB=
1は素子インピーダンスF/B制御の実施を意味し、X
FB=0は素子インピーダンスF/B制御の未実施を意
味する。尚、このフラグXFBは、イグニッションキー
のオン操作時に「0」にリセットされる。
【0033】素子インピーダンスF/B制御期間中も、
電力ガード値設定ルーチン(図示せず)によって電力ガ
ード値WHGDが算出され、電力指令値のガード処理が
行われる(ステップ108、109)。このとき、電力
指令値が電力ガード値WHGDに達している場合には、
上記ステップ106で算出したデューティ比Dutyが
電力ガード値WHGDに応じて修正される。
【0034】以上のようにして、センサ素子19の温度
上昇(素子インピーダンスZdcの低下)に応じて、ヒ
ータ20の制御を100%通電制御→電力制御の順に実
行してセンサ素子19の温度を活性温度付近まで上昇さ
せ、その後は、素子インピーダンスF/B制御により素
子インピーダンスZdcを目標インピーダンスZdcT
Gに維持することで、センサ素子19の温度を活性温度
に保持する。
【0035】また、制御装置21のエンジン制御用のマ
イコン(又は空燃比センサ制御用のマイコン)は、図3
及び図4の異常診断用の各ルーチンを実行することで、
冷間始動時に触媒早期暖機制御を実行して点火時期遅角
制御等により排気熱量を増加させて触媒18の暖機(活
性化)を促進すると共に、触媒早期暖機制御システムの
異常診断を実行する。
【0036】ここで、本実施形態(1)の触媒早期暖機
制御システムの異常診断方法を概略的に説明する。一般
に、エンジン始動後は、空燃比センサ16の周辺を流れ
る排出ガスの熱とヒータ20の発熱によって空燃比セン
サ16が加熱されて温度上昇し、それによって、空燃比
センサ16の活性化が進むに従って、空燃比センサ16
の出力レベルが正常レベルへ上昇する。もし、触媒早期
暖機制御システムの故障等によって触媒早期暖機制御中
の排気熱量が減少して触媒18の暖機(活性化)が遅れ
ると、空燃比センサ16の活性化も遅れることになる。
【0037】このような触媒18の暖機の進み具合と空
燃比センサ16の活性化の進み具合との相関関係に着目
して、エンジン始動後に空燃比センサ16の活性化の進
み具合を判定することで、間接的に触媒18の暖機の進
み具合を判断して、触媒早期暖機制御システムの異常の
有無を診断するものである。
【0038】しかし、エンジン始動後に空燃比センサ1
6の活性化の進み具合を判定する際に、空燃比センサ1
6のヒータ20を発熱させると、空燃比センサ16の活
性化に必要な総熱量に対する排気熱量の割合が少なくな
るため、触媒早期暖機制御システムの正常時と異常時と
で排気熱量が比較的大きく異なっても、その排気熱量の
相違が空燃比センサ16の活性化の進み具合に及ぼす影
響が相対的に小さくなり、正常時と異常時とで空燃比セ
ンサ16の活性化の進み具合の差が小さくなる(図5参
照)。そのため、ヒータ20の発熱量のばらつきが大き
い場合や、寒冷時等で始動後の排出ガス温度の上昇が遅
れる場合には、始動後の空燃比センサ16の活性化の進
み具合を見ても、ヒータ20の発熱量の影響の方が大き
くなりすぎて、正常と異常の判別が困難になる場合があ
る。
【0039】そこで、本実施形態(1)では、触媒早期
暖機制御中に異常診断を行う際に、エンジン11の左右
いずれか一方のバンクの空燃比センサ16のヒータ20
のみをオフして発熱させない状態で、その空燃比センサ
16の活性化の進み具合を判定し、その判定結果に基づ
いて触媒早期暖機制御システムの異常の有無を診断す
る。このようにすれば、空燃比センサ16の活性化に対
するヒータ20の発熱量の影響を排除して、触媒早期暖
機制御中の排気熱量による空燃比センサ16の活性化の
進み具合、ひいては触媒18の暖機の進み具合を精度良
く判定することができ、触媒早期暖機制御システムの異
常診断を精度良く行うことができる。
【0040】以下、制御装置21のエンジン制御用のマ
イコン(又は空燃比センサ制御用のマイコン)が実行す
る図3及び図4の異常診断用の各ルーチンの処理内容を
説明する。
【0041】図3の異常診断制御ベースルーチンは、イ
グニッションスイッチ(図示せず)のオン後に所定周期
で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステ
ップ201で、触媒早期暖機制御実行条件が成立してい
るか否かを判定する。この触媒早期暖機制御実行条件と
しては、例えば、触媒18が暖機前(活性前)であるこ
と、点火時期遅角制御を実行可能な運転状態であること
(例えばアイドル運転時)等であり、これらの条件が全
て満たされたときに触媒早期暖機制御実行条件が成立す
る。尚、触媒18が暖機前であるか否かは、始動後経過
時間や冷却水温で判断したり、或は、始動後の吸入空気
量積算値又は燃料噴射量積算値で判断するようにして良
く、要は、始動後に触媒18に与える総熱量に関係する
パラメータを用いて触媒18が暖機前であるか否かを判
定すれば良い。
【0042】触媒早期暖機制御実行条件が成立していれ
ば、ステップ202に進み、触媒早期暖機制御を実行し
て点火時期遅角制御等により排気熱量を増加させて触媒
18の暖機を促進する。
【0043】この後、ステップ203に進み、触媒早期
暖機制御システムの異常診断が終了したか否かを判定
し、異常診断が終了していなければ、ステップ204に
進み、異常診断時ヒータ制御を実行する。この異常診断
時ヒータ制御では、エンジン11の左右いずれか一方の
バンクの空燃比センサ16に対してのみ前述した図2の
ヒータ制御ルーチンを実行してヒータ20を発熱させ、
他方のバンクの空燃比センサ16に対してはヒータ電流
をオフしてヒータ20を発熱させないようにする。この
場合、ヒータ電流をオフする空燃比センサ16は、毎
回、特定のバンクの空燃比センサ16に固定しても良い
が、1回〜所定回数の始動(異常診断)を行う毎、又
は、前回の異常診断実行時から所定期間が経過する毎、
又は、前回の異常診断実行時からの積算走行距離が所定
値に達する毎に、ヒータ電流をオフする空燃比センサ1
6を切り換えるようにしても良い。
【0044】そして、次のステップ205で、触媒早期
暖機制御システムの異常診断を実行する。この異常診断
では、後述する図4の触媒早期暖機制御異常診断ルーチ
ンを実行して、ヒータ20をオフした片方のバンクの空
燃比センサ16の活性化の進み具合を判定し、その判定
結果に基づいて触媒早期暖機制御システムの異常の有無
を診断する。
【0045】その後、触媒早期暖機制御システムの異常
診断が終了した時点で、上記ステップ203で「Ye
s」と判定されてステップ206に進み、それまでヒー
タ20をオフしていた空燃比センサ16のヒータ制御を
異常診断時ヒータ制御から通常時ヒータ制御に戻し、エ
ンジン11の両方のバンクの空燃比センサ16に対して
前述した図2のヒータ制御ルーチンを実行して両方の空
燃比センサ16のヒータ20を発熱させるようにする。
【0046】上述したステップ205又はステップ20
6からステップ207に進むと、空燃比F/B(フィー
ドバック)制御実行条件が成立しているか否かを判定す
る。この空燃比F/B制御実行条件は、冷却水温が所定
温度以上であること、エンジン運転状態が高回転・高負
荷領域ではないこと、少なくとも一方のバンクの空燃比
センサ16が活性化していること等であり、これらの条
件を全て満たしたときに空燃比F/B制御実行条件が成
立する。
【0047】始動直後で両方の空燃比センサ16が未活
性状態のときには、空燃比F/B制御実行条件が不成立
と判定されて、ステップ209に進み、オープンループ
制御によって各バンクの燃料噴射弁13の燃料噴射量を
制御する。
【0048】その後、少なくとも一方のバンクの空燃比
センサ16が活性化して、空燃比F/B制御実行条件が
成立したときに、ステップ208に進み、両方の空燃比
センサ16が活性化したか否かを判定する。触媒早期暖
機制御システムの異常診断中は、一方のバンクの空燃比
センサ16のヒータ20をオフし、他方のバンクの空燃
比センサ16のヒータ20のみを発熱させるため、ヒー
タ20を発熱させる片方のバンクの空燃比センサ16の
方が先に活性化する。従って、触媒早期暖機制御システ
ムの異常診断中に、他方のバンクの空燃比センサ16が
先に活性化した時点で、ステップ207で「Yes」、
ステップ208で「No」と判定されて、ステップ21
0に進み、異常診断時F/B制御を実行する。
【0049】この異常診断時F/B制御中は、ヒータ2
0を発熱させる他方のバンクでは、そのバンクの活性済
みの空燃比センサ16で検出した実空燃比が目標空燃比
となるように、燃料噴射弁13の燃料噴射量を制御す
る。これに対し、ヒータ20を発熱させない一方のバン
クでは、他方のバンクの活性済みの空燃比センサ16で
検出した空燃比を実空燃比と見なして、その実空燃比が
目標空燃比となるように燃料噴射弁13の燃料噴射量を
制御する。このステップ210の処理が特許請求の範囲
でいう空燃比制御手段に相当する役割を果たす。尚、触
媒18の下流側に空燃比センサ(又は酸素濃度センサ)
22が設けられているシステムでは、この触媒18下流
側の空燃比センサ(又は酸素濃度センサ)22の出力に
基づいて目標空燃比を補正するようにしても良い。
【0050】その後、両バンクの空燃比センサ16が両
方とも活性化した時点で、ステップ208で「Yes」
と判定されて、ステップ211に進み、空燃比制御を異
常診断時F/B制御から通常時F/B制御に切り換え
る。この通常時F/B制御では、両バンクで、それぞれ
活性済みの空燃比センサ16で検出した実空燃比が目標
空燃比となるように燃料噴射弁13の燃料噴射量を制御
する。
【0051】一方、前記ステップ205で実行される図
4の触媒早期暖機制御異常診断ルーチンは、特許請求の
範囲でいう異常診断手段としての役割を果たす。本ルー
チンが起動されると、まず、ステップ301で、ヒータ
20をオフした空燃比センサ16の素子インピーダンス
Zdcが所定の活性判定値(例えば40Ω)よりも大き
いか否かで、センサ素子19が活性化する前であるか否
かを判定する。この活性判定値は、前記図2のステップ
103で用いた素子インピーダンスF/B制御開始の判
定値と同じ値に設定すれば良い。
【0052】ステップ301で、素子インピーダンスZ
dcが所定の活性判定値よりも大きいと判定された場合
は、センサ素子19が活性化する前と判断して、ステッ
プ302に進み、始動後の経過時間を計測する始動後経
過時間カウンタCNTをカウントアップし、更に、次の
ステップ303で、始動から前回までの吸入空気量積算
値GASM(i-1) に今回の吸入空気量GAを加算して、
吸入空気量積算値GASMの記憶値を更新する。
【0053】その後、空燃比センサ16が活性化して空
燃比センサ16の素子インピーダンスZdcが所定の活
性判定値(例えば40Ω)以下になった時点で、ステッ
プ301で「No」と判定されて、ステップ304に進
み、異常診断の判定値KCNTを次式により算出する。 KCNT =BCNT ×CCNT
【0054】ここで、異常診断の判定値KCNT は、触媒
早期暖機制御システムが正常である場合にヒータ20を
オフした空燃比センサ16が始動から活性化するまでに
必要とする経過時間CNTに相当する。また、BCNT
ベース値であり、予め、基準となるエンジン運転条件で
設定した判定値に相当する。CCNT は、エンジン運転条
件に応じてベース値BCNT を補正するための補正係数で
ある。
【0055】本ルーチンでは、空燃比センサ16に供給
する排気熱量が吸入空気量GA(排出ガス流量)によっ
て変化することを考慮して、ステップ303で、始動か
ら空燃比センサ16が活性化するまでの吸入空気量積算
値GASMを求め、空燃比センサ16の活性後に、ステ
ップ304に進み、マップ等により吸入空気量積算値G
ASMに応じて補正係数CCNT を算出する。この際、吸
入空気量積算値GASMが多くなるほど、空燃比センサ
16に供給する排気熱量が多くなって空燃比センサ16
の活性化が早くなることを考慮して、吸入空気量積算値
GASMが多くなるほど、補正係数CCNT が小さくなる
ように設定され、吸入空気量積算値GASMが基準値の
ときに補正係数CCNT が1.0となる。ベース値BCNT
は、吸入空気量積算値GASMが基準値のときに実験又
はシミュレーション等で設定した判定値KCNT に相当す
る。
【0056】尚、吸入空気量積算値GASMの代わりに
吸入空気量GAの平均値を算出して、吸入空気量GAの
平均値に応じて補正係数CCNT を算出するようにしても
良い。また、空燃比に応じて排出ガス温度が変化して空
燃比センサ16に供給する排気熱量が変化するため、始
動から空燃比センサ16が活性化するまでの空燃比積算
値(又は平均値)に応じて補正係数CCNT を設定しても
良い。
【0057】或は、始動初期の排気管温度に応じて排出
ガス温度が変化して空燃比センサ16に供給する排気熱
量が変化するため、始動初期の排気管温度に相関するパ
ラメータ(例えば始動時の冷却水温、油温、吸気温、外
気温、エンジン停止時間等)に応じて補正係数CCNT
設定しても良い。
【0058】また、可変バルブタイミング機構を搭載し
たエンジンでは、バルブオーバーラップ量に応じて排出
ガス温度が変化して空燃比センサ16に供給する排気熱
量が変化するため、始動から空燃比センサ16が活性化
するまでのバルブオーバーラップ量積算値(又は平均
値)に応じて補正係数CCNT を設定しても良い。
【0059】また、車速が速くなるに従って排気管15
を冷やす走行風量が増加して排気管15の温度上昇が少
なくなり、それによって、排出ガス温度の上昇が少なく
なって、空燃比センサ16の活性化が遅れるため、始動
から空燃比センサ16が活性化するまでの車速積算値
(又は平均値)に応じて補正係数CCNT を設定しても良
い。
【0060】また、点火時期遅角量に応じて排出ガス温
度が変化して空燃比センサ16に供給する排気熱量が変
化するため、始動から空燃比センサ16が活性化するま
での点火時期遅角量積算値(又は平均値)に応じて補正
係数CCNT を設定するようにしても良い。
【0061】以上のようにして、ステップ304で異常
診断の判定値KCNT を算出した後、ステップ305に進
み、始動から空燃比センサ16が活性化するまでの時間
CNTが判定値KCNT よりも短い(CNT<KCNT )か
否かで、ヒータ20をオフした空燃比センサ16の活性
化が正常に進んだか否かを判定し、それによって、触媒
早期暖機制御システムの正常/異常を診断する。
【0062】始動から空燃比センサ16が活性化するま
での時間CNTが判定値KCNT よりも短いと判定された
場合には、空燃比センサ16の活性化、ひいては触媒1
8の早期暖機が正常に行われたと判断して、ステップ3
06に進み、正常判定フラグを触媒早期暖機制御システ
ムが正常であることを意味する「ON」にセットして、
本ルーチンを終了する。
【0063】これに対して、始動から空燃比センサ16
が活性化するまでの時間CNTが判定値KCNT 以上であ
る場合には、空燃比センサ16の活性化、ひいては触媒
18の早期暖機が正常に行われなかったと判断して、ス
テップ307に進み、異常判定フラグを触媒早期暖機制
御システムが異常であることを意味する「ON」にセッ
トして、本ルーチンを終了する。上記ステップ305の
処理が特許請求の範囲でいうセンサ活性判定手段として
の役割を果たす。
【0064】以上説明した本実施形態(1)では、触媒
18の暖機の進み具合と空燃比センサ16の活性化の進
み具合との相関関係に着目し、触媒早期暖機制御中に空
燃比センサ16の活性化の進み具合が異常に遅いか否か
を判定することで、間接的に触媒18の暖機の進み具合
が異常に遅いか否かを判断して、触媒早期暖機制御シス
テムの異常の有無を診断するものである。
【0065】この場合、図5に示すように、触媒早期暖
機制御システムの異常診断を行う際に、空燃比センサ1
6のヒータ20を発熱させると、正常時と異常時とで空
燃比センサ16の活性化の進み具合の差(始動から空燃
比センサ16が活性化するまでの時間CNTの差)が小
さくなるため、正常と異常の判別が困難になる場合があ
る。
【0066】これに対して、本実施形態(1)では、触
媒早期暖機制御システムの異常診断を行う際に、異常診
断に利用する空燃比センサ16のヒータ20を発熱させ
ずに空燃比センサ16の活性化の進み具合を判定するよ
うにしたので、空燃比センサ16の活性化に対するヒー
タ20の発熱量の影響を排除することができて、正常時
と異常時とで空燃比センサ16の活性化の進み具合の差
(始動から空燃比センサ16が活性化するまでの時間C
NTの差)を大きくすることができて、触媒早期暖機制
御システムの異常の有無を精度良く診断することができ
る。しかも、触媒早期暖機制御システムの異常診断に利
用する空燃比センサ16は、空燃比制御のために設置さ
れている空燃比センサ16を利用すれば良いため、触媒
温度センサ等の新たなセンサを設ける必要がなく、低コ
スト化の要求も満たすことができる。
【0067】また、本実施形態(1)では、V型エンジ
ン11の左右両バンクにそれぞれヒータ20付きの空燃
比センサ16が設置されていることに着目し、一方のバ
ンクの空燃比センサ16のヒータ20のみを発熱させず
に、当該空燃比センサ16の活性化の進み具合を判定し
て触媒早期暖機制御システムの異常診断を行い、他方の
バンクの空燃比センサ16のヒータ20を発熱させて、
当該空燃比センサ16を早期に活性化させ、当該空燃比
センサ16の出力に基づいて空燃比を制御するようにし
たので、異常診断時には、ヒータ20のオフにより活性
化の遅れる空燃比センサ16の出力を空燃比制御に使用
せずに、ヒータ20の発熱により活性化が促進される残
りの空燃比センサ16の出力のみを使用して空燃比を制
御することができ、異常診断精度向上と異常診断時の排
気エミッション低減とを両立させることができる。
【0068】尚、本実施形態(1)は、始動毎に、毎
回、触媒早期暖機制御システムの異常診断を行うように
しても良いが、触媒早期暖機制御システムの異常は頻繁
に発生するものでないため、所定回数の始動を行う毎、
又は、前回の異常診断実行時から所定期間が経過する
毎、又は、前回の異常診断実行時からの積算走行距離が
所定値に達する毎に、異常診断を行うようにしても良
い。このようにすれば、異常診断時のヒータ20のオフ
による空燃比センサ16の活性化の遅れが排気エミッシ
ョン(空燃比制御)に影響を及ぼす頻度を少なくするこ
とができる。
【0069】また、本実施形態(1)では、触媒早期暖
機制御システムの異常診断を行う際に、異常診断に利用
する空燃比センサ16のヒータ20を発熱させない状態
に維持したが、ヒータ20の発熱量を少なくした状態に
制御するようにしても良く、この場合でも、空燃比セン
サ16の活性化に対するヒータ20の発熱量の影響を少
なくすることができて、正常時と異常時とで空燃比セン
サ16の活性化の進み具合の差を大きくすることがで
き、異常診断精度を向上できる。
【0070】[実施形態(2)]次に、本発明の実施形
態(2)を図6及び図7を用いて説明する。尚、本実施
形態(2)のシステム構成は、前記実施形態(1)と同
じである。
【0071】本実施形態(2)の触媒早期暖機制御シス
テムの異常診断の特徴は、触媒早期暖機制御中に、ま
ず、エンジン11の両方のバンクの空燃比センサ16の
ヒータ20を発熱させた状態で、一次異常診断を実行し
て、両方又は一方の空燃比センサ16の活性化の進み具
合に基づいて触媒早期暖機制御システムの異常の可能性
(疑い)の有無を診断する。その結果、異常の可能性が
有ると診断された場合には、次回のエンジン始動後の触
媒早期暖機制御中に、前回の一次異常診断で異常の可能
性有りの診断結果を出した方の空燃比センサ16のヒー
タ20をオフして発熱させない状態で、確定異常診断
(最終的な異常診断)を実行して、その空燃比センサ1
6の活性化の進み具合に基づいて触媒早期暖機制御シス
テムの異常の有無を最終的に診断する。
【0072】以下、制御装置21が実行する図6及び図
7の異常診断用の各ルーチの処理内容を説明する。
【0073】図6の異常診断制御ベースルーチンでは、
触媒早期暖機制御実行条件が成立している時に触媒早期
暖機制御を実行し(ステップ401、402)、次のス
テップ403で、触媒早期暖機制御システムの異常診断
(後述するステップ406の一次異常診断又はステップ
408の確定異常診断)が終了しているか否かを判定
し、異常診断が終了していなければ、ステップ404に
進み、一次異常判定フラグが「ON」にセットされてい
るか否かを判定する。この一次異常判定フラグは後述す
るステップ406で実行する図7の一次異常診断ルーチ
ンによって、触媒早期暖機制御システムに異常の可能性
(疑い)が有ると診断されたときに「ON」にセットさ
れる。
【0074】一次異常判定フラグが「ON」にセットさ
れていない場合(つまり前回の一次異常診断で正常と診
断されている場合)には、ステップ405に進み、通常
時ヒータ制御を実行して、エンジン11の両方のバンク
の空燃比センサ16に対して前述した図2のヒータ制御
ルーチンを実行して両方のバンクの空燃比センサ16の
ヒータ20を発熱させるようにする。
【0075】この後、ステップ406に進み、触媒早期
暖機制御システムの一次異常診断を実行する。この一次
異常診断では、後述する図7の一次異常診断ルーチンを
実行して、エンジン11の両方のバンクの空燃比センサ
16のヒータ20を発熱させた状態で、両方又は一方の
空燃比センサ16の活性化の進み具合を判定し、その判
定結果に基づいて触媒早期暖機制御システムの異常の可
能性の有無を診断し、その結果、触媒早期暖機制御シス
テムに異常の可能性が有ると診断されたときに一次異常
判定フラグを「ON」にセットする。
【0076】この一次異常診断の終了後は、前記ステッ
プ403で「Yes」と判定されてステップ409に進
み、通常時ヒータ制御を実行する。
【0077】一方、前回のエンジン始動後の一次異常診
断で、一次異常判定フラグが「ON」にセットされてい
る場合、つまり、触媒早期暖機制御システムに異常の可
能性が有ると診断された場合には、次回のエンジン始動
後に、上記ステップ404で「Yes」と判定されてス
テップ407に進み、確定異常診断時ヒータ制御を実行
して、一方のバンクの空燃比センサ16に対してのみ前
述した図2のヒータ制御ルーチンを実行してヒータ20
を発熱させ、他方のバンクの空燃比センサ16に対して
はヒータ電流をオフしてヒータ20を発熱させないよう
にする。この場合、ヒータ電流をオフする空燃比センサ
16は、前回の一次異常診断で異常の可能性有りの診断
結果を出した方の空燃比センサ16とすると良いが、こ
れ以外の空燃比センサ16としても良い。また、両方の
空燃比センサ16で異常の可能性有りの診断結果を出し
た場合は、確定異常診断時に、どちらか一方の空燃比セ
ンサ16のヒータ20をオフすれば良い。
【0078】この後、ステップ408に進み、触媒早期
暖機制御システムの確定異常診断を実行する。この確定
異常診断では、前述した図4の触媒早期暖機制御異常診
断ルーチンを実行して、ヒータ20をオフした空燃比セ
ンサ16の活性化の進み具合を判定し、その判定結果に
基づいて触媒早期暖機制御システムの異常の有無を最終
的に診断する。本実施形態(2)では、この図4の触媒
早期暖機制御異常診断ルーチンの処理が特許請求の範囲
でいう第2のセンサ活性判定手段及び第2の異常診断手
段に相当する役割を果たす。この確定異常診断の終了後
は、前記ステップ403で「Yes」と判定されてステ
ップ409に進み、空燃比センサ16のヒータ20の制
御を確定異常診断時ヒータ制御から通常時ヒータ制御に
戻す。
【0079】前述したステップ406又はステップ40
8又はステップ409からステップ410に進むと、空
燃比F/B(フィードバック)制御実行条件が成立して
いるか否かを判定し、始動直後で両方の空燃比センサ1
6が未活性状態のときには、空燃比F/B制御実行条件
が不成立と判定されて、ステップ412に進み、オープ
ンループ制御によって各バンクの燃料噴射弁13の燃料
噴射量を制御する。
【0080】一次異常診断中は、両方のバンクの空燃比
センサ16のヒータ20を発熱させるため、一次異常診
断中に両方のバンクの空燃比センサ16が活性化され
て、ステップ410とステップ411で共に「Yes」
と判定されて、ステップ414に進み、通常時F/B制
御を実行して、エンジン11の各バンクで、それぞれ空
燃比センサ16で検出した実空燃比が目標空燃比となる
ように燃料噴射弁13の燃料噴射量を制御する。
【0081】一方、確定異常診断中は、一方のバンクの
空燃比センサ16のみヒータ20を発熱させ、他方のバ
ンクの空燃比センサ16のヒータ20をオフするため、
一方のバンクの空燃比センサ16が先に活性化する。従
って、確定異常診断中に、一方のバンクの空燃比センサ
16が先に活性化した時点で、ステップ410で「Ye
s」、ステップ411で「No」と判定されて、ステッ
プ413に進み、異常診断時F/B制御を実行して、一
方のバンクの活性済みの空燃比センサ16で検出した実
空燃比が目標空燃比となるように、各バンクの燃料噴射
弁13の燃料噴射量を制御する。
【0082】その後、両方の空燃比センサ16が活性化
した時点で、ステップ411で「Yes」と判定され
て、ステップ414に進み、空燃比制御を異常診断時F
/B制御から通常時F/B制御に切り換える。
【0083】前記図6のステップ406で実行される図
7の一次異常診断ルーチンは、特許請求の範囲でいう第
1のセンサ活性判定手段及び第1の異常診断手段に相当
する役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、
ステップ501で、空燃比センサ16が活性化する前で
あるか否かを判定し、活性前であれば、ステップ502
に進み、始動から前回までのヒータ電力積算値WHSM
(i-1) に今回のヒータ電力WHを加算して、ヒータ電力
積算値WHSMの記憶値を更新する。
【0084】この後、ステップ503に進み、始動後経
過時間カウンタCNTをカウントアップし、更に、次の
ステップ504で、始動から前回までの吸入空気量積算
値GASM(i-1) に今回の吸入空気量GAを加算して、
吸入空気量積算値GASMの記憶値を更新する。
【0085】その後、空燃比センサ16が活性化した時
点で、ステップ505に進み、一次異常診断の判定値K
WHSM、KKCNT を次式により算出する。 KKWHSM=KBWHSM×CWHSM KKCNT =KBCNT ×CCNT
【0086】ここで、一次異常診断の判定値KKWHSM
KKCNT は、触媒早期暖機制御システムが異常である場
合にヒータ制御を実施した空燃比センサ16が始動から
活性化するまでに必要とするヒータ電力積算値WHSM
の最小値と経過時間CNTの最小値に相当する。また、
KBWHSMとKBCNT はベース値であり、予め基準となる
エンジン運転条件で設定した一次異常診断の判定値に相
当する。また、CWHSMとCCNT は、それぞれエンジン運
転条件に応じてベース値KBWHSM、KBCNT を補正する
ための補正係数である。
【0087】本ルーチンでは、吸入空気量積算値GAS
Mに応じて補正係数CWHSM、CCNTを算出する。尚、吸
入空気量積算値GASMの代わりに吸入空気量GAの平
均値に応じて補正係数CWHSM、CCNT を算出するように
しても良い。また、空燃比積算値(又は平均値)、始動
初期の排気管温度に相関するパラメータ(例えば始動時
の冷却水温、油温、吸気温、外気温、エンジン停止時間
等)、バルブオーバーラップ量積算値(又は平均値)、
車速積算値(又は平均値)、点火時期遅角量積算値(又
は平均値)等に応じて補正係数CWHSM、CCNT を設定し
ても良い。
【0088】以上のようにして、ステップ505で一次
異常診断の判定値KKWHSM、KKCN T を算出した後、ス
テップ506に進み、次のとの条件を両方とも満た
すか否かを判定する。 始動から空燃比センサ16が活性化するまでのヒータ
電力積算値WHSMが判定値KKWHSMよりも少ないこと
(WHSM<KKWHSM) 始動から空燃比センサ16が活性化するまでの時間C
NTが判定値KKCNTよりも短いこと(CNT<KK
CNT
【0089】これら2つの条件,を両方とも満たせ
ば、空燃比センサ16の活性化、ひいては触媒18の早
期暖機が正常に行われたと判断して、ステップ507に
進み、正常判定フラグを触媒早期暖機制御システムが正
常であることを意味する「ON」にセットして、本ルー
チンを終了する。
【0090】これに対して、上記2つの条件,のい
ずれか一方でも満たさない条件があれば、空燃比センサ
16の活性化、ひいては触媒18の早期暖機が正常に行
われなかったと可能性が有ると判断して、ステップ50
8に進み、一次異常判定フラグを触媒早期暖機制御シス
テムに異常の可能性が有ることを意味する「ON」にセ
ットして、本ルーチンを終了する。
【0091】尚、本ルーチンでは、上記2つの条件,
のいずれか一方でも満たさない条件があれば、触媒早
期暖機制御システムに異常の可能性があると判定するよ
うにしたが、一次異常診断の判定値KKWHSM、KKCNT
を大きめの値に設定して、上記2つの条件,が両方
とも満たされないときに、触媒早期暖機制御システムが
異常であると判定するようにしても良い。
【0092】或は、演算処理の簡略化のために、上記2
つの条件,のいずれか一方の演算、判定処理を省略
して、片方の演算、判定処理のみを実行するようにして
も良い。
【0093】以上説明した本実施形態(2)では、一次
異常診断で異常の可能性が有ると診断された場合にの
み、次回のエンジン始動後にヒータ20をオフして空燃
比センサ16の活性化に対するヒータ20の発熱量の影
響を排除した状態にして、触媒早期暖機制御システムの
異常の有無を確定診断するようにしたので、異常診断精
度を向上させながら、ヒータ20のオフによる空燃比セ
ンサ20の活性化の遅れが排気エミッション(空燃比制
御)に影響を及ぼす頻度を最小限に抑えることができ
る。
【0094】また、本実施形態(2)においても、前記
実施形態(1)と同じように、触媒早期暖機制御システ
ムの確定異常診断を行う際に、ヒータ20を発熱させな
い空燃比センサ16の活性化の進み具合を判定して精度
良く異常診断を行いながら、ヒータ20を発熱させた空
燃比センサ16の出力に基づいてエンジン11の両方の
バンクの空燃比を制御するようにしたので、異常診断精
度向上と異常診断時の排気エミッション低減とを両立さ
せることができる。
【0095】尚、本実施形態(2)では、触媒早期暖機
制御システムの確定異常診断を行う際に、確定異常診断
に利用する空燃比センサ16のヒータ20を発熱させな
い状態にしたが、ヒータ20の発熱量を少なくした状態
に制御するようにしても良いことは言うまでもない。
【0096】[実施形態(3)]上記各実施形態
(1)、(2)では、エンジン11の両方のバンクの排
気管15に、それぞれヒータ20付きの空燃比センサ1
6を配置した構成としたが、本発明の実施形態(3)で
は、図8に示すように、エンジン11の一方のバンクの
排気管15に、ヒータ20付きの空燃比センサ16を配
置し、他方のバンクの排気管15には、ヒータを内蔵し
ていない空燃比センサ(以下「ヒータレス空燃比セン
サ」という)24を配置した構成としている。その他の
システム構成は、前記実施形態(1)と同じである。
【0097】本実施形態(3)の触媒早期暖機制御シス
テムの異常診断の特徴は、触媒早期暖機制御中に異常診
断を行う際に、エンジン11の片方のバンクのヒータレ
ス空燃比センサ24の活性化の進み具合を判定し、その
判定結果に基づいて触媒早期暖機制御システムの異常の
有無を診断する。
【0098】以下、制御装置21が実行する図9の異常
診断制御ベースルーチンの処理内容を説明する。図9の
異常診断制御ベースルーチンでは、触媒早期暖機制御実
行条件が成立している時に、触媒早期暖機制御を実行し
(ステップ601、602)、次のステップ603で、
触媒早期暖機制御システムの異常診断を実行する。この
異常診断では、前述した図4の触媒早期暖機制御異常診
断ルーチンを実行して、ヒータレス空燃比センサ24の
活性化の進み具合を判定し、その判定結果に基づいて触
媒早期暖機制御システムの異常の有無を診断する。
【0099】この後、ステップ604に進み、空燃比F
/B(フィードバック)制御実行条件が成立しているか
否かを判定し、始動直後でヒータ20付きの空燃比セン
サ16が未活性状態のときには、空燃比F/B制御実行
条件が不成立と判定されて、ステップ606に進み、オ
ープンループ制御によって各バンクの燃料噴射弁13の
燃料噴射量を制御する。
【0100】その後、触媒早期暖機制御システムの異常
診断中に、一方のバンクのヒータ20付きの空燃比セン
サ16が先に活性化した時点で、ステップ604で「Y
es」、ステップ605で「No」と判定されて、ステ
ップ607に進み、異常診断時F/B制御を実行して、
一方のバンクのヒータ20付きの空燃比センサ16で検
出した実空燃比が目標空燃比となるように、各バンクの
燃料噴射弁13の燃料噴射量を制御する。
【0101】その後、ヒータレス空燃比センサ24が活
性化した時点で、ステップ605で「Yes」と判定さ
れて、ステップ608に進み、通常時F/B制御を実行
して、エンジン11の各バンクで、それぞれ空燃比セン
サ16,24で検出した実空燃比が目標空燃比となるよ
うに燃料噴射弁13の燃料噴射量を制御する。
【0102】以上説明した本実施形態(3)では、エン
ジン11の一方のバンクにヒータ20付きの空燃比セン
サ16を配置し、他方のバンクにヒータレス空燃比セン
サ24を配置した構成とし、触媒早期暖機制御中に異常
診断を行う際に、ヒータレス空燃比センサ24の活性化
の進み具合を判定し、その判定結果に基づいて触媒早期
暖機制御システムの異常の有無を診断するようにしたの
で、触媒早期暖機制御中の排気熱量によるヒータレス空
燃比センサ24の活性化の進み具合を精度良く判定する
ことができ、触媒早期暖機制御システムの異常診断を精
度良く行うことができる。
【0103】また、本実施形態(3)では、触媒早期暖
機制御システムの異常診断を行う際に、ヒータレス空燃
比センサ24の活性化の進み具合を判定して精度良く異
常診断を行いながら、ヒータ20付きの空燃比センサ1
6の出力に基づいてエンジン11の両方のバンクの空燃
比をフィードバック制御するようにしたので、異常診断
精度向上と異常診断時の排気エミッション低減とを両立
させることができる。
【0104】[その他の実施形態]以上説明した各実施
形態(1)〜(3)の異常診断方法は、図10に示すよ
うに、集合排気管17の触媒18以外に、エンジン11
の各バンクの排気管15のうちの空燃比センサ16(2
4)の下流側に、それぞれ触媒25を設けたシステムに
適用しても良い。この場合、各排気管15に設ける触媒
25は、始動時に早期に暖機が完了して始動時の排気エ
ミッションを低減できるように比較的小容量に形成する
と良い。
【0105】また、前記各実施形態(1)〜(3)の適
用範囲は、V型エンジン11に限定されず、V型以外の
エンジン(直列エンジン、水平対向エンジン等)の気筒
群毎に独立して設けた複数の排気管に、それぞれヒータ
付きの空燃比センサ(又はヒータ付きの空燃比センサと
ヒータレス空燃比センサ)を設けたシステムに適用して
も良い。或は、エンジンの全気筒共通の1本の排気管に
複数のヒータ付きの空燃比センサ(又はヒータ付きの空
燃比センサとヒータレス空燃比センサ)を設けたシステ
ムに適用しても良い。エンジンの排気系に複数のヒータ
付きの空燃比センサ(又はヒータ付きの空燃比センサと
ヒータレス空燃比センサ)を設けたシステムであれば、
触媒早期暖機制御システムの異常診断を行う際に、ヒー
タを発熱させない空燃比センサ(又はヒータレス空燃比
センサ)の活性化の進み具合を判定して精度良く異常診
断を行いながら、ヒータを発熱させた空燃比センサの出
力に基づいて空燃比を制御することができる。
【0106】尚、前記実施形態(1)、(2)の異常診
断方法、つまり、ヒータ付きの空燃比センサのヒータを
発熱させない状態で、その空燃比センサの活性化の進み
具合を判定して触媒早期暖機制御システムの異常の有無
を精度良く診断する方法は、排気系にヒータ付きの空燃
比センサを1つのみ設けたシステムにも適用可能であ
る。
【0107】また、前記各実施形態(1)〜(3)の触
媒早期暖機制御異常診断ルーチンや前記実施形態(2)
の一次異常診断ルーチンでは、1つのパラメータ(吸入
空気量積算値GASM)のみに基づいてベース値
CNT 、KBWHSM、KBCNT を補正して判定値KCNT
KKWHSM、KKCNT を求めるようにしたが、複数のパラ
メータによってベース値BCNT 、KBWHSM、KBCNT
補正して判定値KCNT 、KK WHSM、KKCNT を求めるよ
うにしても良い。この場合は、複数のパラメータから算
出した複数の補正係数を掛け合わせたり、或は、複数の
パラメータを変数とするマップ又は数式を作成して、そ
のマップ又は数式から補正係数を算出するようにしても
良い。
【0108】また、前記各実施形態(1)〜(3)の触
媒早期暖機制御異常診断ルーチンや上記実施形態(2)
の一次異常診断ルーチンでは、各ベース値BCNT 、KB
WHSM、KBCNT を補正係数CWHSM、CCNT で補正して判
定値KCNT 、KKWHSM、KK CNT を求めるようにした
が、始動から空燃比センサ16(24)が活性化するま
でのヒータ電力積算値WHSMや始動後経過時間カウン
タCNTのカウント値を補正係数CWHSM、CCNT で補正
するようにしても良い。この場合は、ベース値B CNT
KBWHSM、KBCNT をそのまま判定値KCNT 、K
WHSM、KKCNT として用いれば良い。
【0109】また、前記各実施形態(1)〜(3)の触
媒早期暖機制御異常診断ルーチンや前記実施形態(2)
の一次異常診断ルーチンでは、始動から空燃比センサ1
6(24)が活性化するまでの経過時間CNTやヒータ
電力積算値WHSMを測定したが、始動後に空燃比セン
サ16(24)の素子インピーダンスZdcが所定値
(例えば100Ω)以下に低下してから活性判定値(例
えば40Ω)に低下するまでの経過時間CNTやヒータ
電力積算値WHSMを測定し、この経過時間CNTやヒ
ータ電力積算値WHSMをそれぞれ判定値と比較して、
触媒早期暖機制御システムの異常診断や一次異常診断を
行うようにしても良い。このようにすれば、始動当初の
空燃比センサ16(24)の温度(素子インピーダンス
Zdc)が異なっていても、空燃比センサ16(24)
の活性化に要する時間CNTやヒータ電力積算値WHS
Mを常に同じ条件で測定することができ、異常診断精度
を向上することができる。
【0110】また、始動後にエンジン運転状態がある程
度安定するまで暫く待ってから点火時期遅角制御等の触
媒早期暖機制御が開始されることを考慮して、始動後に
点火時期遅角制御等の触媒早期暖機制御が開始されてか
ら空燃比センサ16(24)の素子インピーダンスZd
cが活性判定値(例えば40Ω)に低下するまでの経過
時間CNTやヒータ電力積算値WHSMを測定し、この
経過時間CNTやヒータ電力積算値WHSMをそれぞれ
判定値と比較して、触媒早期暖機制御システムの異常診
断(一次異常診断、確定異常診断)を行うようにしても
良い。このようにすれば、触媒早期暖機制御が開始され
る前のエンジン運転状態のばらつきの影響を受けずに、
触媒早期暖機制御による空燃比センサ16(24)の活
性化の進み具合を精度良く判定することができ、異常診
断精度を向上することができる。
【0111】また、前述のヒータ電力積算値WHSMの
代わりに、素子インピーダンスZdcの積算値を算出し
て、この素子インピーダンスZdcの積算値を判定値と
比較して、触媒早期暖機制御システムの異常診断を行う
ようにしても良い。
【0112】また、所定の期間(例えば200Ω≧素子
インピーダンスZdc>40Ωの期間)中に素子インピ
ーダンスZdcの変化率の平均値を算出し、この素子イ
ンピーダンスZdcの変化率平均値を判定値と比較して
触媒早期暖機制御システムの異常診断や一次異常診断を
行うようにしても良い。
【0113】尚、排気系に設ける排出ガスセンサは、空
燃比を検出する空燃比センサに限定されず、排出ガスの
酸素濃度等のガス成分濃度を検出するセンサや、排出ガ
スのリッチ/リーンを検出する酸素センサを搭載したシ
ステムに本発明を適用して実施することができる。
【0114】また、前記各実施形態(1)〜(3)で
は、排出ガスセンサ(空燃比センサ)の活性判定を素子
インピーダンスZdcに基づいて行うようにしたが、排
出ガスセンサの出力が所定値以上になったか否かで活性
判定を行っても良い。また、排出ガスのリッチ/リーン
を検出する酸素センサの場合は、酸素センサの出力がリ
ーン出力からリッチ出力に変化したか否かで活性判定を
行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示すエンジン制御シ
ステム全体の概略構成図
【図2】実施形態(1)のヒータ制御ルーチンの処理の
流れを示すフローチャート
【図3】実施形態(1)の異常診断制御ベースルーチン
の処理の流れを示すフローチャート
【図4】実施形態(1)の触媒早期暖機制御異常診断ル
ーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図5】触媒早期暖機制御システムの正常時と異常時の
空燃比センサの活性化の進み具合の差(始動から空燃比
センサが活性化するまでの時間CNTの差)を、空燃比
センサのヒータの発熱有りの場合とヒータの発熱無しの
場合とで比較したタイムチャート
【図6】実施形態(2)の異常診断制御ベースルーチン
の処理の流れを示すフローチャート
【図7】実施形態(2)の一次異常診断ルーチンの処理
の流れを示すフローチャート
【図8】実施形態(3)を示すエンジン制御システム全
体の概略構成図
【図9】実施形態(3)の異常診断制御ベースルーチン
の処理の流れを示すフローチャート
【図10】その他の実施形態を示すエンジン制御システ
ム全体の概略構成図
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、13…燃料噴射弁、14
…点火プラグ、15…排気管、16…空燃比センサ(排
出ガスセンサ)、17…集合排気管、18…触媒、19
…センサ素子、20…ヒータ、21…制御装置(異常診
断手段,第1の異常診断手段,第2の異常診断手段,セ
ンサ活性判定手段,第1のセンサ活性判定手段,第2の
センサ活性判定手段,空燃比制御手段)、24…空燃比
センサ(排出ガスセンサ)、25…触媒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/06 305 F02D 41/06 305 45/00 314 45/00 314Z 368 368H (72)発明者 摩島 嘉裕 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 岡 達也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 前地 英幸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 堤 昌之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G084 BA09 BA24 BA33 CA01 CA02 DA04 DA10 DA13 DA27 DA30 EA03 EB12 EC04 FA20 FA29 FA38 3G091 AA02 AA17 AA23 AA28 AA29 AB03 BA03 BA14 BA15 BA19 BA27 CA05 CB02 CB05 CB08 DA01 DA02 DB04 DB05 DB06 DB08 DB10 DC01 EA00 EA01 EA05 EA06 EA08 EA16 EA30 EA34 FA02 FA04 FA12 FB02 FC07 GA06 HA03 HA11 HA12 HA36 HA37 HA42 HB02 3G301 HA01 HA07 HA08 JA20 JA33 JB09 KA01 KA05 MA01 NA07 NA09 NB01 ND04 ND13 PD05Z PD08Z PE03Z PE08Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排出ガス浄化用の触媒の暖機
    を促進する触媒早期暖機制御システムの異常の有無を診
    断する内燃機関の触媒早期暖機制御システムの異常診断
    装置において、 排出ガスの酸素濃度等のガス成分濃度、空燃比、リッチ
    /リーンのいずれかを検出する排出ガスセンサを排気系
    に設置すると共に、前記排出ガスセンサにそのセンサ素
    子を加熱するヒータを内蔵させ、 触媒早期暖機制御中に異常診断を行う際に前記ヒータを
    発熱させない状態又はその発熱量を少なくした状態で前
    記排出ガスセンサの活性化の進み具合を判定するセンサ
    活性判定手段と、 前記センサ活性判定手段の判定結果に基づいて前記排出
    ガスセンサの活性化が異常に遅れているか否かを判定し
    て前記触媒早期暖機制御システムの異常の有無を診断す
    る異常診断手段とを備えていることを特徴とする内燃機
    関の触媒早期暖機制御システムの異常診断装置。
  2. 【請求項2】 前記排出ガスセンサは前記触媒の上流側
    に複数個設置され、 前記センサ活性判定手段は、前記複数個の排出ガスセン
    サのうちの特定の排出ガスセンサのヒータを発熱させな
    い状態又はその発熱量を少なくした状態で当該特定の排
    出ガスセンサの活性化の進み具合を判定し、 前記センサ活性判定手段で前記特定の排出ガスセンサの
    活性化の進み具合を判定する際に前記特定の排出ガスセ
    ンサ以外の排出ガスセンサのヒータを発熱させて当該排
    出ガスセンサの出力に基づいて空燃比を制御する空燃比
    制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の内燃機関の触媒早期暖機制御システムの異常診断装
    置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の排出ガス浄化用の触媒の暖機
    を促進する触媒早期暖機制御システムの異常の有無を診
    断する内燃機関の触媒早期暖機制御システムの異常診断
    装置において、 排出ガスの酸素濃度等のガス成分濃度、空燃比、リッチ
    /リーンのいずれかを検出する排出ガスセンサを排気系
    に設置すると共に、前記排出ガスセンサにそのセンサ素
    子を加熱するヒータを内蔵させ、 触媒早期暖機制御中に前記ヒータを発熱させて前記排出
    ガスセンサの活性化の進み具合を判定する第1のセンサ
    活性判定手段と、 前記第1のセンサ活性判定手段の判定結果に基づいて前
    記排出ガスセンサの活性化の遅れを判定して前記触媒早
    期暖機制御システムの異常の可能性の有無を診断する第
    1の異常診断手段と、 前記第1の異常診断手段で異常の可能性が有ると診断さ
    れた場合に、次回の内燃機関始動後に前記ヒータを発熱
    させない状態又はその発熱量を少なくした状態で前記排
    出ガスセンサの活性化の進み具合を判定する第2のセン
    サ活性判定手段と、 前記第2のセンサ活性判定手段の判定結果に基づいて前
    記排出ガスセンサの活性化が異常に遅れているか否かを
    判定して前記触媒早期暖機制御システムの異常の有無を
    確定診断する第2の異常診断手段とを備えていることを
    特徴とする内燃機関の触媒早期暖機制御システムの異常
    診断装置。
  4. 【請求項4】 前記排出ガスセンサは前記触媒の上流側
    に複数個設置され、 前記第2のセンサ活性判定手段は、前記複数個の排出ガ
    スセンサのうちの特定の排出ガスセンサのヒータを発熱
    させない状態又はその発熱量を少なくした状態で当該特
    定の排出ガスセンサの活性化の進み具合を判定し、 前記第2のセンサ活性判定手段で前記特定の排出ガスセ
    ンサの活性化の進み具合を判定する際に前記特定の排出
    ガスセンサ以外の排出ガスセンサのヒータを発熱させて
    当該排出ガスセンサの出力に基づいて空燃比を制御する
    空燃比制御手段を備えていることを特徴とする請求項3
    に記載の内燃機関の触媒早期暖機制御システムの異常診
    断装置。
  5. 【請求項5】 内燃機関の排出ガス浄化用の触媒の暖機
    を促進する触媒早期暖機制御システムの異常の有無を診
    断する内燃機関の触媒早期暖機制御システムの異常診断
    装置において、 排出ガスの酸素濃度等のガス成分濃度、空燃比、リッチ
    /リーンのいずれかを検出する複数の排出ガスセンサを
    排気系に設置すると共に、前記複数の排出ガスセンサの
    うちの少なくとも1つの排出ガスセンサにそのセンサ素
    子を加熱するヒータを内蔵させ、 触媒早期暖機制御中に異常診断を行う際に前記ヒータを
    内蔵しない排出ガスセンサの活性化の進み具合を判定す
    るセンサ活性判定手段と、 前記センサ活性判定手段の判定結果に基づいて前記排出
    ガスセンサの活性化が異常に遅れているか否かを判定し
    て前記触媒早期暖機制御システムの異常の有無を診断す
    る異常診断手段とを備えていることを特徴とする内燃機
    関の触媒早期暖機制御システムの異常診断装置。
  6. 【請求項6】 前記センサ活性判定手段で前記ヒータを
    内蔵しない排出ガスセンサの活性化の進み具合を判定す
    る際に前記ヒータを内蔵した排出ガスセンサのヒータを
    発熱させて当該排出ガスセンサの出力に基づいて空燃比
    を制御する空燃比制御手段を備えていることを特徴とす
    る請求項5に記載の内燃機関の触媒早期暖機制御システ
    ムの異常診断装置。
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