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JP2003137126A - 自動車の電動パワーステアリング装置 - Google Patents

自動車の電動パワーステアリング装置

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Publication number
JP2003137126A
JP2003137126A JP2001335234A JP2001335234A JP2003137126A JP 2003137126 A JP2003137126 A JP 2003137126A JP 2001335234 A JP2001335234 A JP 2001335234A JP 2001335234 A JP2001335234 A JP 2001335234A JP 2003137126 A JP2003137126 A JP 2003137126A
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JP
Japan
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control
vehicle
steering
behavior
yaw rate
Prior art date
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Application number
JP2001335234A
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English (en)
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Inventor
Kiyoshi Sakamoto
清 坂本
Shin Takehara
伸 竹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2001335234A priority Critical patent/JP4114339B2/ja
Publication of JP2003137126A publication Critical patent/JP2003137126A/ja
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Publication of JP4114339B2 publication Critical patent/JP4114339B2/ja
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータ11の制御によりハンドル1の操
舵を補助する自動車の電動パワーステアリング装置にお
いて、運転者のハンドル1の操舵に対する車両の挙動を
常に所望の挙動にさせるとともに、車両安定性制御装置
やアンチロックブレーキシステム等、自動車の挙動を制
御するための車両挙動制御装置Bが作動したときに、そ
の挙動制御を安定して行い得るようにする。 【解決手段】 トルクセンサ12の検出値ξにゲインK
aを掛けて制御量とするアシスト制御部21と、ハンド
ル操舵トルクuから目標ヨーレートを演算し、目標ヨー
レートと実際のヨーレートとの偏差に基づいて制御量を
決定するヨーレートフィードバック制御部22と、各制
御量を加算した制御量でもって電動モータ11を制御す
るモータ制御部23とを備える。そして、車両挙動制御
装置Bからその作動信号が入力されたときに、上記ヨー
レートフィードバック制御部22の制御を抑制する制御
抑制部25を設け、車両挙動制御装置Bの作動中はヨー
レートフィードバック制御部22の制御量の感度を低下
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のハンドル
操舵を電動モータの制御により補助するようにした電動
パワーステアリング装置に関する技術分野に属する。
尚、本発明では自動車のことを「車両」ともいう。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のパワーステアリング
装置として、電動モータや油圧によってハンドル操舵を
補助するものが知られており、このものでは、ハンドル
操舵トルクやハンドル操舵回転速度(ハンドル操舵角度
の微分値)に応じて電動モータの制御量又は油圧量の調
整を行い、所定のアシスト特性を実現している。また、
上記アシスト特性を、例えば車速に応じて変更するもの
や、車速に加えて横加速度及びヨーレートに応じて変更
するもの(例えば特開平8―72734号公報参照)も
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電動
モータを用いた電動パワーステアリング装置において
は、通常、ハンドルと車輪(操舵輪)との間に設けられ
てハンドル操舵トルクを検出するトルクセンサ(トーシ
ョンバー)を設け、その検出値に所定のゲイン(アシス
ト制御ゲイン)を掛けることによって電動モータの制御
量を決定するようにしている。そして、上記アシスト制
御ゲインの値は、所定の自動車でテストを行ってそれを
基に所望のアシスト特性となるように調整されている。
【0004】ところが、この電動パワーステアリング装
置においては、例えば製品毎に、操舵力に対して発生す
る車両の挙動(ヨーレート、横加速度、横滑り角等)が
ばらついてしまい、操舵力に対する所望の挙動が車両に
発生しない場合がある。この場合、所望の挙動が得られ
るように運転者が操舵力を調整する必要がある。
【0005】この車両挙動のばらつきは、例えばイナー
シャの大きさがばらついていたり、電動モータやその電
動モータとステアリングシャフトとの間に設けられる減
速ギヤ機構等におけるフリクションの大きさが部品毎に
ばらついていたりすることに原因がある。例えばフリク
ションの大きさのばらつきは、主に部品の製造誤差等に
起因していて、上記フリクションが通常よりも大きくな
っている場合には、トルクセンサの検出値に所定のゲイ
ンを掛けた制御量で電動モータを制御しても、モータ推
力がフリクションによって消費されてしまい、電動モー
タによる補助操舵力が足りずに、運転者が操舵力を増大
しなければならなくなる。
【0006】また、運転者のハンドル操舵に対して所望
の車両挙動が発生しない場合としては、上記のイナーシ
ャやフリクションの大きさのばらつきに起因した場合に
限らず、例えば直進走行中(運転者の操舵力が0)に、
横風や路面不整等の車両に対する外乱によって上記車両
にヨーレート、横加速度、横滑り角等が生じる場合等も
ある。この場合も、上記運転者はハンドル操舵を調整す
ることによって、所望の車両挙動とする必要がある。
【0007】このように、ハンドル操舵に対して所望の
車両挙動が発生しないことによって、運転者の操舵フィ
ーリングの悪化や違和感を招き、ひいては運転者の疲労
を招いているという問題があった。
【0008】そこで、トルクセンサの検出値に基づくフ
ィードバック制御を、従来の電動パワーステアリング装
置におけるアシスト制御に追加して行うようにすること
が考えられる。すなわち、自動車のハンドル及び車輪の
間に設けられてハンドル操舵トルクを検出するトルクセ
ンサの検出値が無くなるように電動モータの制御量を決
定するとともに、同じトルクセンサの検出値から目標と
なるヨーレート、横加速度、横滑り角等の目標挙動値を
演算し、この目標挙動値から実際に車両に発生している
挙動値を減算することによって電動モータの今1つの制
御量を決定し、これら2つの制御量を加算した制御量に
基づいて電動モータを制御するのである。
【0009】しかし、その場合、自動車に対し、電動パ
ワーステアリング装置の他、自動車のドリフトアウトや
スピンといったヨーイング方向の姿勢を制御するための
車両安定性制御装置(DSC:Dynamic Stability Cont
rol)や、車輪のロックを抑制するためのアンチロック
ブレーキシステム(ABS:Antilock Brake System)
等、車両の挙動を制御するための車両挙動制御装置が併
せて装備され、その車両挙動制御装置が制御作動中であ
ると、車両挙動制御装置の作動に伴う車両挙動に対して
電動パワーステアリング装置による制御が干渉して影響
を与えてしまい、車両挙動制御装置の制御による車両の
挙動変化が拡大したり、逆にその制御性能が低下したり
することが生じることとなり、車両挙動制御を安定して
行うことができなくなる虞れがある。
【0010】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記のように、電動モー
タの制御によりハンドル操舵を補助する自動車の電動パ
ワーステアリング装置において、運転者のハンドル操舵
に対する車両の挙動を常に所望の挙動にさせるととも
に、車両挙動制御装置の作動による挙動制御をも安定し
て行い得るようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、車両挙動制御装置の作動中は、ハ
ンドルトルクから演算した目標挙動値と実際の挙動値の
減算によって得られる制御量による電動モータの制御に
ついては抑制するようにした。
【0012】具体的には、請求項1の発明では、車両挙
動制御装置を備えた自動車に設けられ、電動モータの制
御によりハンドル操舵を補助するようにした自動車の電
動パワーステアリング装置を対象とする。
【0013】そして、ハンドル及び車輪の間に設けら
れ、ハンドル操舵トルクを検出するトルクセンサと、こ
のトルクセンサの検出値が無くなるように上記電動モー
タの第1制御量を決定する第1の制御部と、上記トルク
センサの検出値から目標挙動値を演算し、該目標挙動値
から実際に車両に発生している実挙動値を減算すること
によって上記電動モータの第2制御量を決定する第2の
制御部と、上記第1の制御部による第1制御量及び第2
の制御部による第2制御量を加算した制御量に基づいて
上記電動モータを制御するモータ制御部と、上記車両挙
動制御装置からその作動信号を入力して、該車両挙動制
御装置の作動中は上記モータ制御部での第2の制御部に
よる制御を抑制する制御抑制部とを備えたことを特徴と
する。
【0014】この構成によると、ハンドルの操舵に伴
い、ハンドルと車輪との間に設けられたトルクセンサが
ハンドル操舵トルクを検出し、第1の制御部において、
上記トルクセンサの検出値が無くなるように、すなわち
トルクセンサの検出値に所定のゲインを掛けて第1制御
量が決定される。これは従来のアシスト制御に対応す
る。
【0015】一方、第2の制御部では、上記トルクセン
サの検出値から目標挙動値が演算され、この目標挙動値
から実際に車両に発生している実挙動値を減算すること
によって第2制御量が決定される。ここで、目標挙動値
の演算は、例えばホイールベース等の車両諸元及び車速
等に基づいて予め設定した、ハンドル操舵トルクに対す
るマップ(ゲイン)によって演算すればよい。
【0016】さらに、モータ制御部は、上記第1制御量
と第2制御量とを加算した制御量でもって上記電動モー
タを制御する。ここで、第1制御量でもって電動モータ
を制御しても所望の車両挙動(ヨーレート、横加速度、
横滑り角等)とならないときには、トルクセンサの検出
値に基づいて演算された目標挙動値と実際の挙動値との
偏差が生じていることになる。このため、この偏差によ
って決定された第2制御量でもって電動モータが制御さ
れることによって、所望の挙動値が車両に生じる。
【0017】このように、目標挙動値となるように電動
モータを制御することによって、たとえイナーシャの大
きさや、電動パワーステアリング装置を構成する部品の
フリクションの大きさがばらついていても、運転者のハ
ンドル操作(ハンドル操舵トルク)に対して、常に所望
の挙動値が車両に生じるようになる。これにより、操舵
フィーリングの向上や、違和感の軽減が図られる。
【0018】また、例えば車両が直進状態であるときに
は、運転者はハンドル操舵していないためにハンドル操
舵トルクは0である。このため、横風や路面不整によっ
て車両に挙動が生じた場合には、第2の制御部は、目標
挙動値を0にする制御、すなわち、直進状態を維持しよ
うとする制御を行うため、上記横風や路面不整等の外乱
に対する直進安定性の向上が図られる。これにより、運
転者がハンドル操舵を調整する必要もなくなって、上記
運転者の疲労の軽減が図られる。
【0019】そして、このようなモータ制御部による制
御中、車両挙動制御装置が作動してその作動信号が制御
抑制部に入力されると、その制御抑制部は上記モータ制
御部での第2の制御部による制御を抑制する。このこと
で、モータ制御部は、主として第1の制御部の第1制御
量により電動モータを制御するようになり、車両挙動制
御装置の作動に伴う車両挙動に対し電動パワーステアリ
ング装置の制御が干渉して影響することはなく、車両挙
動制御装置の制御による自動車の挙動変化が拡大した
り、逆に車両挙動制御装置の制御性能が低下したりする
ことを防いで、車両挙動制御装置による車両の挙動制御
を安定して行うことができる。
【0020】上記挙動値は、請求項2の発明のようにヨ
ーレートとするか、請求項3の発明のように横加速度と
するか、さらには請求項4の発明のように横滑り角とす
るのが好ましい。
【0021】また、請求項5の発明のように、上記制御
抑制部は、車両挙動制御装置の作動中は第2制御量の感
度を低下させるように構成するのが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1及び図4は本
発明の実施形態1に係る自動車の電動パワーステアリン
グ装置Aの構成を示し、1はハンドル(ステアリングホ
イール)、2は該ハンドル1に連結されてハンドル1の
回転力(操舵力)を伝達するステアリングシャフト、3
は該ステアリングシャフト2に自在継ぎ手を介して連結
された中間シャフト、4は該中間シャフト3の下端に設
けられたステアリングギヤボックス、5は該ステアリン
グギヤボックス4の両側に配設されたタイロッド、6は
該各タイロッド5が連結される操舵輪としての前車輪
(タイヤ)である。
【0023】尚、図4は車両を左右一側の2輪モデルで
示しており、7は後車輪、Lfは前車輪6から車両の重
心位置Pまでの距離、Lrは後車輪7から車両の重心位
置Pまでの距離である。
【0024】そして、図2に示すように、上記電動パワ
ーステアリング装置Aを装備した自動車には、その自動
車のドリフトアウトやスピンといったヨーイング方向の
姿勢を制御するための車両安定性制御装置(DSC)
や、車輪6,7のロックを抑制するためのアンチロック
ブレーキシステム(ABS)等、車両の挙動を制御する
ための公知の車両挙動制御装置Bが装備されている。
【0025】上記ステアリングギヤボックス4内には、
ラック及びそれに噛合されるピニオン(いずれも図示せ
ず)からなるラックピニオン機構8(図4参照)が設け
られており、そのピニオンには上記中間シャフト3の下
端が連結されている一方、ラックの両端部は各タイロッ
ド5を介して前車輪6に連結されている。
【0026】上記ステアリングギヤボックス4には、そ
のピニオン側に減速ギヤ機構10を介して力を付与する
電動モータ11と、トーションバーとしてのトルクセン
サ12とが設けられ、このトルクセンサ12は上記中間
シャフト3と減速ギヤ機構10との間に配設されてい
る。これにより、上記トルクセンサ12は、ハンドル1
と前車輪6との間に設けられてハンドル操舵トルクを検
出するものとなっている。
【0027】図2に示すように、上記トルクセンサ12
及び電動モータ11はそれぞれコントローラ15に接続
されていて、このコントローラ15によって電動モータ
11が制御される。このコントローラ15には、上記ト
ルクセンサ12、車両に実際に生じたヨーレートψを検
出するヨーレートセンサ16、及び電動モータ11の回
転速度を検出するモータ回転速度センサ17の各検出値
が入力されるようになっている。
【0028】尚、上記モータ回転速度センサ17は、電
動モータ11の回転速度ωを直接的に検出するものとし
てもよいし、上記電動モータ11に印加される電圧等か
ら推定するものとしてもよい。
【0029】また、上記ヨーレートセンサ16の検出値
は、上記車両挙動制御装置Bに対しても車両挙動制御の
ために入力されるようになっており、電動パワーステア
リング装置A及び車両挙動制御装置Bの双方でヨーレー
トセンサ16を共用するようにしている(後述する実施
形態2及び3の横加速度センサ18も同様である)。
【0030】図3に示す如く、上記コントローラ15に
は、上記トルクセンサ12の検出値が無くなるように第
1制御量を決定する第1の制御部としてのアシスト制御
部21と、上記トルクセンサ12の検出値から目標ヨー
レートを演算し、この目標ヨーレートから、上記ヨーレ
ートセンサ16が検出した実際に車両に発生しているヨ
ーレートψを減算することによって第2制御量を決定す
る第2の制御部としてのヨーレートフィードバック制御
部22と、上記アシスト制御部21及びヨーレートフィ
ードバック制御部22の各制御量を加算することによっ
て電動モータ11の制御量を決定し、この制御量でもっ
て電動モータ11を制御するモータ制御部23とを備え
ている。
【0031】上記アシスト制御部21は、トルクセンサ
12の検出値ξに対してアシスト制御ゲインKaを掛け
ることによって第1制御量(Ka・ξ)を決定するよう
に構成されている。このアシスト制御ゲインKaは、車
速V、トルクセンサ12の検出値ξ及び該検出値ξの微
分値によって決定される非負(正又は0)の変数であっ
て、かつ車速Vに関して非増加の(車速が高いとき
(H)の方が、車速が低いとき(L)に比べて小さい)
変数とされている。
【0032】上記ヨーレートフィードバック制御部22
は、トルクセンサ12の検出値ξの位相遅れを補償する
伝達関数G1(s)を有している。この伝達関数G1(s)は、
図4に示すように、ハンドルイナーシャIh,トルクセ
ンサ12(トーションバー)の減衰係数Cb、及びその
トーションバーのばね定数Kbとして下記の式(1)で
設定されている。
【0033】 G1(s)={ωh 2(Ih2+Cbs+Kb)}/{Kb(s2+2ηhωh+ωh 2)} …(1) ここで、sはラプラス演算子、ηh,ωhは調整パラメー
タである。
【0034】そして、上記伝達関数の出力(G1(s)・
ξ)によって運転者が実際にハンドル1に付与したハン
ドル操舵トルクuを算出するようにされている。
【0035】また、ヨーレートフィードバック制御部2
2は、上記ハンドル操舵トルクuに含ませるフリクショ
ン成分(フリクショントルクuF)を設定するためのフ
リクションゲインKFを有している。このように、ハン
ドル操舵トルクuにフリクショントルクuFを含ませる
のは、通常の自動車においては、図7に示すように、ハ
ンドル操舵トルクuとハンドル舵角θHとの間の特性が
ヒステリシスになるためである。
【0036】すなわち、このヒステリシス特性は、ステ
アリング系のフリクション等によって生じるものである
が、ヨーレートフィードバック制御部22による制御に
よって、そのフリクションの影響が低下し又は影響が全
くなくなってしまい、同図の一点鎖線で示すように、操
舵トルクuとハンドル舵角θHとの間のヒステリシス特
性が失われる虞れがある。このようにハンドル操舵トル
クuとハンドル舵角θ Hとの間の特性が通常の自動車と
は異なる特性となる結果、操舵感が損われるようにな
る。
【0037】そこで、操舵感の向上を目的として、予め
設定した大きさのフリクショントルクuFを、目標ヨー
レートの演算に係るハンドル操舵トルクuから減ずる
(ハンドル操舵トルクuに、操舵速度方向とは逆向きに
フリクショントルクuFを加える)ことで、ハンドル操
舵トルクuとハンドル舵角θHとの間に所定のヒステリ
シス特性が残るようにしている。
【0038】具体的には、上記フリクションゲインKF
は、図5に示すように、モータ回転速度ωの方向に応じ
てフリクショントルクuFの正負を設定するようになっ
ており、モータ回転速度ω(つまりハンドル操舵速度)
が正のときはフリクショントルクを+uFとし、モータ
回転速度ω(つまりハンドル操舵速度)が負のときはフ
リクショントルクを−uFとする。尚、モータ回転速度
ωがω=0(ゼロ)の点においてフリクショントルクu
Fが不連続になることにより、運転者の違和感を招く虞
れもあるため、例えば図6に示すように、モータ回転速
度ω=0点付近で、フリクショントルクuFが連続的に
つながるように、フリクションゲインを設定してもよ
い。つまり、モータ回転速度ω=0点近傍でフリクショ
ントルクu Fの絶対値を減少させてもよい。
【0039】尚、上記フリクショントルクuFの大きさ
を調整することで、上記ヒステリシスの幅を調整するこ
ともできる。これにより、操舵力特性(操舵感)を常に
設計どおりの特性にすることも可能になる。また、上記
フリクショントルクuFは、車速Vが高いほど小さくし
てもよい。こうすることで、高速走行時においては、ハ
ンドル1の復元力が高まり、ハンドル1の戻り感を向上
させることができる。さらに、上記フリクショントルク
Fは、車輪舵角(前車輪6の舵角)が大きいほど小さ
くしてもよい。こうすることで、車輪舵角の大きい領域
では車両の安定性が向上し、車輪舵角の小さい領域では
車両の応答性が向上するようになる。
【0040】上記ヨーレートフィードバック制御部22
は、上記ハンドル操舵トルクuからフリクショントルク
Fを減じた値(u−uF)に基づき目標ヨーレートψを
演算する目標ゲインKyを有し、この目標ゲインKyは、
ホイールベース等の車両諸元や車速V等に基づいて予め
設定されたものとなっている。すなわち、このヨーレー
トフィードバック制御部22による制御は、ハンドル操
舵トルクに対する車両応答が線形である領域(車両応答
の線形領域)を対象としている。尚、この目標ゲインK
yの詳細については後述する。
【0041】また、上記ヨーレートフィードバック制御
部22は、上記ヨーレートセンサ16が検出した実際の
ヨーレートψを上記目標ヨーレートから減算し、この偏
差(Ky(G1(s)・ξ−uF)−ψ)に対して制御ゲイン
C(s)を掛けて制御量(第2制御量)を決定するように
構成されている。上記制御ゲインC(s)は式(2)で設
定されている。
【0042】 C(s)=ΣBmm/ΣAnn …(2) 尚、m=0,1,2,…,M、n=0,1,2,…,N
である。
【0043】このC(s)は、例えば目標ヨーレートと実
際のヨーレートψとの偏差を0にするためのPID制御
理論の伝達関数としてもよく、PID制御の場合では、
0=0,A1=1,B0=積分ゲイン,B1=比例ゲイ
ン,B2=微分ゲインとすればよい。また、上記C(s)
は、PID制御以外の制御理論を用いた伝達関数として
もよい。
【0044】上記ヨーレートフィードバック制御部22
の制御量の感度調整(目標ゲインK y又は制御ゲインC
(s)の調整)は次の〜のようにするのがよい。
【0045】 車速Vが所定車速以下のときは、目標
ゲインKyをKy=0とするのがよい。これは次の理由に
よるものである。つまり、ハンドル1が操舵されること
によりトルクセンサ12の検出値から目標ヨーレートが
演算されるが、例えば低速旋回時は車両にヨーレートが
発生し難い(又は発生しない)。このため、低速旋回時
において上記目標ヨーレートとなるように電動モータ1
1を制御しても、目標ヨーレートが達成されないという
不具合が生じる。従って、車速Vが所定車速以下のとき
は目標ゲインKyを0として、上記ヨーレートフィード
バック制御部22における制御を行わないのがよい。こ
れにより、車速Vが所定車速以下のときは、アシスト制
御部21による制御のみが行われる。
【0046】一方、車速Vが所定車速以上のときは、上
記アシスト制御部21のアシストゲインKaをKa=0と
して、ヨーレートフィードバック制御部22による制御
のみを行うようにするのがよい。これは、上記アシスト
制御部21とヨーレートフィードバック制御部22とで
制御干渉が起きる虞れがあるためである。
【0047】 車速Vが高いほど制御ゲインC(s)を
上げるのがよい。これは、高速走行時の直進安定性を向
上させるためである。すなわち、例えば横風や路面不整
等によって車両に外乱が入力された場合には、運転者が
ハンドル1の操舵をしていない、つまりハンドル操舵ト
ルクが0であるにも拘わらず、車両にヨーレートが生じ
ることになる。しかし、ヨーレートフィードバック制御
部22の制御は、ハンドル操舵トルクが0、すなわちヨ
ーレートが0であれば、直進状態を維持しようとする制
御になるため、車速Vが高いほど制御ゲインC(s)を高
めることで、高速走行時の直進安定性が向上する。尚、
上記制御ゲインC(s)の調整は、An,B mを変更するこ
とによって行ってもよい(式(2)参照)。
【0048】 車速Vがさらに高くなって所定車速以
上になれば、その車速Vが高いほど目標ゲインKyを下
げるのがよい。これは、高速走行時におけるハンドル1
の操舵に対する車両挙動を鈍くするためである。すなわ
ち、中速域では、ハンドル1の操舵に対して車両挙動
(ヨーレート挙動)が敏感に反応する方が、例えば回頭
性が向上することになるため好ましいが、高速域では、
ハンドル1の操舵に対して、ヨーレートが敏感に反応す
るのは、挙動が不安定になってしまう虞れがあるととも
に、運転者に違和感を与えてしまうことになる。そこ
で、車速Vがさらに高くなれば、すなわち高速走行時に
は目標ゲインKyを下げてハンドル1の操舵に対する車
両挙動を鈍くするのが好ましい。
【0049】よって、上記〜によると、車速Vの低
速域では、ヨーレートフィードバック制御部22による
制御が行われない一方、中速域(M)では、上記ヨーレ
ートフィードバック制御部22による制御が積極的に行
われる。そして、高速域(H)では、中速域に比べてヨ
ーレートフィードバック制御部22による制御が抑制さ
れることとなる。
【0050】 路面μ(路面摩擦係数)が低いほど目
標ゲインKyを下げるのがよい。これは、路面μが低い
ときはタイヤ反力が小さいため、トルクセンサ12が値
を検出しないか又はその検出値が小さいにも拘わらず、
車両にはヨーレートが発生する。このため、目標ヨーレ
ートと実際のヨーレートψとが合わなくなってしまうこ
とから、路面μが低いほど目標ゲインKyを下げて、目
標ヨーレートの影響を小さくするのが好ましい。
【0051】 前車輪6の舵角(車輪舵角)が小さい
ほど目標ゲインKyを上げるのがよい。これは、直進安
定性のより一層の向上を図るためである。
【0052】 前車輪6の舵角速度(車輪舵角速度)
が大きいほど目標ゲインKyを上げるのがよい。これ
は、車輪舵角速度が大きいときはイナーシャが大きくな
ってハンドル1の操舵に対して車両挙動が遅れやすくな
るため、電動モータ11に大きなモータ推力を与えた方
が好ましくなるためである。
【0053】 車重が重いほど目標ゲインKyを上げ
るのがよい。つまり、例えば積載量が増えて車重が重く
なっている場合のように、ハンドル1の操舵に対する車
両の挙動が遅れるような場合であっても、目標ゲインK
yを上げることで、電動モータ11に大きなモータ推力
を与えることができて好ましい。
【0054】尚、上記,〜については、目標ゲイ
ンKyを調整しているが、制御ゲインC(s)を調整するよ
うにしてもよい。逆に、上記については、制御ゲイン
C(s)を調整しているが、目標ゲインKyを調整するよう
にしてもよい。
【0055】上記ヨーレートフィードバック制御部22
はまた、所定の仮想的なモデルにおいて、電動モータ1
1の出力と、トルクセンサ12を介してハンドル1から
前車輪6に伝達されるトルクとの和に対するモータ回転
速度を算出するための伝達関数G4(s)を有しているとと
もに、上記所定の仮想的なモデルにおけるモータ回転速
度(舵角速度)と、実際のモータ回転速度ωとの偏差か
ら、ヨーレートフィードバック制御部22の制御量を補
正する補正量を算出するための伝達関数G5(s)を有して
いる。
【0056】上記伝達関数G4(s)は式(3)で設定され
ている。
【0057】 G4(s)=ΣPkk/ΣQll …(3) 尚、k=0,1,2,…,K、l=0,1,2,…,L
である。また、Pk,Qlは車速Vに応じて変更してもよ
く、車速Vに応じて段階的に変更してもよい。このと
き、低車速ほどPk,Qlを細かく変更してもよい(低車
速ほど、車速Vの変化に対してPk,Qlを頻繁に変更し
てもよい)。
【0058】一方、上記伝達関数G5(s)は式(4)で設
定されている。
【0059】 G5(s)=ωjw/(s+ωj) …(4) 尚、ωj,Kwは調整パラメータである。
【0060】これら伝達関数G4(s),G5(s)により、電
動モータ11にダンピングを与えて、安定性を高めるよ
うにしている。
【0061】このようにして、アシスト制御部21及び
ヨーレートフィードバック制御部22において各制御量
が決定されれば、モータ制御部23において、上記アシ
スト制御部21及びヨーレートフィードバック制御部2
2の制御量を加算して、電動モータ11を制御するため
のモータ制御量を決定する。
【0062】そして、上記モータ制御部23は補正部2
4を有しており、この補正部24は、ハンドル1と前車
輪6との間でトルクセンサ12を介して伝達されるトル
クが打ち消されるように、上記モータ制御量の補正をす
るものである。
【0063】上記補正部24は、車速Vに応じて設定さ
れる第1ゲインK1と、ハンドル舵角θH及びハンドル舵
角速度θH′に応じて設定される第2ゲインK2と、トル
クセンサ12の検出値から上記ハンドル1と前車輪6と
の間で上記トルクセンサ12を介して伝達されるトルク
成分を演算するための伝達関数G3(s)とを備えている。
【0064】上記第1ゲインK1は、図8に示すよう
に、車速Vが第1車速V1以下のときには0であり、第
1車速V1よりも高いときには、車速Vの増加に応じて
増加し、さらに、第2車速V2以上のときには、車速V
に拘わらず一定となるように設定されている。これによ
り、車両が停止しているとき又は低速走行時には、モー
タ制御量の補正が行われない。尚、第1車速V1と第2
車速V2との間において、第1ゲインK1を連続的に変化
させなくても、第1車速V1において不連続となるよう
に第1ゲインK1を設定してもよい。
【0065】一方、第2ゲインK2は、図9に示すよう
に、ハンドル舵角θHが第1舵角θ1以下のときには、そ
の舵角θHに拘わらず一定値であり、上記第1舵角θ1
りも大きいときには、舵角θHの増大に応じて減少し、
さらに、第2舵角θ2よりも大きいときには0になるよ
うに設定されている。これにより、ハンドル舵角θH
第2舵角θ2よりも大きいときには、モータ制御量の補
正が行われない。尚、第1舵角θ1と第2舵角θ2との間
において、第2ゲインK2を連続的に変化させなくて
も、第1舵角θ1において不連続となるように第2ゲイ
ンK2を設定してもよい。
【0066】また、上記第2舵角θ2は舵角速度θH′に
応じて設定され、舵角速度θH′が高くなるほど第2舵
角θ2が小さく設定される(同図の一点鎖線参照)。
【0067】また、上記伝達関数G3(s)は式(5)で設
定されている。
【0068】 G3(s)=ωi(Cbs+Kb)/{Kb(s+ηiωi)} …(5) ここで、ωi,ηiは調整パラメータである。
【0069】こうして第1ゲインK1、第2ゲインK2
び伝達関数G3(s)によって、ハンドル1と前車輪6との
間でトルクセンサ12を介して伝達されるトルク成分を
演算し、これをモータ制御量から減算する補正を行う。
【0070】さらに、図2に示すように、コントローラ
15には、上記車両挙動制御装置Bが作動して自動車の
挙動を制御しているときに、その車両挙動制御装置Bの
作動信号も入力されるようになっている。そして、コン
トローラ15は、車両挙動制御装置Bからその作動信号
が入力されて、該車両挙動制御装置Bが制御作動中にあ
るときに上記モータ制御部23でのヨーレートフィード
バック制御部22による制御を抑制する制御抑制部25
を備えている。具体的には、この制御抑制部25は、車
両挙動制御装置Bの作動中はヨーレートフィードバック
制御部22の第2制御量の感度を低下させるようにして
いる(尚、この第2制御量の感度を低下させることに代
え、ヨーレートフィードバック制御部22の制御自体を
禁止してもよい)。
【0071】すなわち、自動車のヨーイング方向の姿勢
を制御する車両挙動制御装置Bが作動しているときに、
目標ヨーレートと実ヨーレートψとの偏差に基づくヨー
レートフィードバック制御部22を作動させてしまう
と、その制御によって車両挙動(ヨーレート)が変化す
るため制御干渉が生じ、車両挙動制御装置Bによる制御
の性能(挙動制御効果)が低下してしまう虞れがある。
また、上記ヨーレートフィードバック制御部22は、前
後車輪6,7が走行路面をグリップしている状態での制
御を行うように設定され、車両応答の線形領域における
制御を目的としている。これに対し、車両挙動制御装置
Bが作動するのは、車輪6,7がスリップしているとき
や、車両応答の非線形領域であるときである。こうした
車両挙動制御装置Bが作動するときに上記ヨーレートフ
ィードバック制御部22の制御を行っても、その制御は
有効ではなく、車両挙動制御装置Bによる制御の性能低
下を招くだけとなる。そこで、上記車両挙動制御装置B
による制御が行われているときには、それを優先し、ヨ
ーレートフィードバック制御部22における制御を抑制
するようにしている。
【0072】この制御抑制部25による制御動作を図1
0により説明すると、まず、ステップS1で車両挙動制
御装置Bが作動している(制御中にある)か否かを判定
する。この判定が車両挙動制御装置Bの作動していない
NOのときには、ステップS2で通常のヨーレートフィ
ードバック制御部22の制御(第2の制御量による制
御)を行う。
【0073】一方、車両挙動制御装置Bが作動していて
ステップS1の判定がYESであるときには、ステップ
S3でヨーレートフィードバック制御部22の感度を低
下させる(又はヨーレートフィードバック制御部22の
制御自体を禁止する)。
【0074】したがって、上記実施形態においては、ト
ルクセンサ12の値から目標となる目標ヨーレートを演
算し、この目標ヨーレートとなるように電動モータ11
が制御される。このため、アシスト制御部21の制御量
(Ka・ξ)で電動モータ11を制御することによって
所望のヨーレートが発生しない場合であっても、ヨーレ
ートフィードバック制御部22の制御によって、目標ヨ
ーレート(所望のヨーレート)が車両に生じる。
【0075】こうして、目標ヨーレートとなるように電
動モータ11が制御されることで、たとえフリクション
やイナーシャの大きさが異なる場合であっても、運転者
のハンドル1の操舵(ハンドル操舵トルク)に対して、
常に所望のヨーレートが車両に生じるようになる。これ
により、操舵フィーリングの向上や違和感の軽減が図ら
れ、運転者の疲労を軽減することができる。
【0076】また、例えば積載量が増えて車重が重くな
っている場合のような、ハンドル1の操舵に対する車両
の挙動が遅れるような場合であっても、目標ヨーレート
と実際のヨーレートとの偏差に基づいて電動モータ11
の制御が行われるため、車重の如何に拘わらず、ハンド
ル1の操舵に対して、常に所望のヨーレートが車両に生
じるようになる。つまり、常に同様の操舵フィーリング
が得られる。
【0077】さらに、例えば車両が直進状態であるとき
に、横風や路面不整等によって車両にヨーレートが生じ
た場合には、ヨーレートフィードバック制御部22は目
標ヨーレートを0とする制御、すなわち直進状態を維持
しようとする制御を行う。このため、上記横風や路面不
整等の外乱に対する直進安定性の向上が図られる。
【0078】そして、上記モータ制御部23は、ハンド
ル1と前車輪6との間でトルクセンサ12を介して伝達
されるトルク(推定トルク)を推定するとともに、この
推定トルクをモータ制御量から減算する補正部24を有
している。この補正部24によりモータ制御量が補正さ
れることで、ハンドル1から前車輪6に実際に伝達され
るトルクと上記推定トルクとが相殺されることになり、
制御上は、ハンドル1から前車輪6にトルクが伝達され
ないことになる。こうして、特に車両が外乱を受けたと
きに、運転者によるハンドル1の操舵と、ヨーレートフ
ィードバック制御部22における制御とが干渉してしま
うことを回避することができる。
【0079】また、上記補正部24においては、第1車
速V1以下のときには第1ゲインK1を0としかつ、第1
車速V1よりも車速Vが高いときには車速Vに応じて第
1ゲインK1を高めることで、モータ制御量の補正の禁
止・実行を切り換えるように構成されている。こうする
ことで、不必要なモータ制御量の補正を回避しつつ、制
御干渉を回避することができる。
【0080】つまり、第1車速V1以下のときの停車時
又は低速走行時には、車両にヨーレートが発生しないか
又は発生し難いため、上記コントローラ15において
は、目標ゲインKyを0としてヨーレートフィードバッ
ク制御部22における制御を行わず、中速又は高速走行
時に目標ゲインKyを比較的高めるようにしている。一
方、アシスト制御ゲインKaは、図8の一点鎖線で示す
ように、停車時又は低速走行時に高める一方、中速又は
高速走行時には低下させるようにしている。
【0081】ここで、ヨーレートフィードバック制御部
22による制御を行わないときは、このヨーレートフィ
ードバック制御部22の制御に対する干渉の問題が生じ
ないとともに、元々停車時又は低速走行時には、車両に
対する外乱の影響自体がない。また逆に、ヨーレートフ
ィードバック制御部22による制御を行わないときに、
補正部24によるモータ制御量の補正を行うと、トルク
センサ12を介して伝達されるトルクを打ち消す制御が
行われることになるため、運転者によるハンドル操舵ト
ルクが前車輪6にまで伝わらず舵が切れなくなることに
もなる。
【0082】そこで、車速Vが第1車速V1以下である
とき、言い換えるとヨーレートフィードバック制御部2
2の制御感度が0のときには、モータ制御量の補正を禁
止することで、上記の不都合が回避される。一方、車速
Vが第1車速V1よりも高いときには、言い換えるとア
シスト制御部21の制御感度が低く、逆にヨーレートフ
ィードバック制御部22の制御感度が高いときには、モ
ータ制御量の補正を行うことで、制御干渉が回避され
る。
【0083】さらに、上記補正部24においては、第2
舵角θ2を閾値としてモータ制御量の補正の禁止・実行
を切り換えるように構成されている。こうすることで、
制御干渉を回避しつつ、ヨーレートフィードバック制御
部22による制御が有効に行われない車両応答の非線形
領域では、前車輪6等の状態を操舵反力として運転者に
的確に伝えることができる。
【0084】すなわち、上述したように、ヨーレートフ
ィードバック制御部22は、車両応答の線形領域におけ
る制御を行うように構成されている。このため、ハンド
ル舵角θHが第2舵角θ2以下である車両応答の線形領域
では、モータ制御量の補正を行うことで、制御干渉を回
避することができる一方、第2制御量による制御が有効
でない車両応答の非線形領域(ハンドル舵角θHが第2
舵角θ2よりも大きいとき)では、モータ制御量の補正
を禁止することで前車輪6からハンドル1にトルクを伝
達させ、これにより、前車輪6等の状態を操舵反力とし
て運転者に的確に伝えることができる。
【0085】また、補正部24におけるモータ制御量の
補正の禁止・実行の閾値である第2舵角θ2を、ハンド
ル舵角速度θH′が高くなるほど小さくすることで、車
両応答の線形領域が狭くなることに対応して、モータ制
御量の補正の禁止・実行の切換えがなされ、車両応答の
線形領域では、制御干渉を回避しつつ、ヨーレートフィ
ードバック制御部22による制御によって所望のヨーレ
ートを発生させる一方、車両応答の非線形領域では、前
車輪6等の状態を操舵反力として運転者に的確に伝える
ことができるようになる。
【0086】また、自動車のヨーイング方向の姿勢を制
御する車両挙動制御装置Bが作動し、その車両挙動制御
装置Bによる制御が行われているときには、制御抑制部
25において、ヨーレートフィードバック制御部22に
よる制御が抑制され、そのヨーレートフィードバック制
御部22の感度が低下する。このことで、目標ヨーレー
トと実ヨーレートψとの偏差に基づくヨーレートフィー
ドバック制御部22を作動させた場合のように、その制
御によって車両挙動(ヨーレート)が変化し、制御干渉
が生じて車両挙動制御装置Bの制御による挙動変化が拡
大したり、制御の性能(挙動制御効果)が低下したりす
ることはなく、その車両挙動制御の性能を安定して維持
することができる。
【0087】尚、上記ヨーレートフィードバック制御部
22は、前後車輪6,7がグリップしている状態で車両
応答の線形領域における制御を行うように設定されてい
る一方、車両挙動制御装置Bが作動するのは、車輪6,
7がスリップしているときや、車両応答の非線形領域で
あるときであるので、この車両挙動制御装置Bが作動す
るときにヨーレートフィードバック制御部22の制御を
行わなくても、問題は生じない。
【0088】(実施形態2)図11は実施形態2を示し
(図1〜図10と同じ部分については同じ符号を付して
その詳細な説明は省略する)、上記実施形態1では、自
動車の挙動値をヨーレートとしているのに対し、横加速
度としたものである。
【0089】すなわち、この実施形態では、コントロー
ラ15に、実施形態1と同様のトルクセンサ12、ヨー
レートセンサ16及びモータ回転速度センサ17に加
え、さらに、車両に生じた横加速度Gを検出する横加速
度センサ18の各検出値が入力されるようになってい
る。
【0090】尚、上記横加速度センサ18は、自動車の
重心位置P又はそれよりも前側に配置されている。すな
わち、仮に、横加速度センサ18が重心位置Pよりも後
側に配置されていると、車両のオーバーステア状態で横
加速度センサ18により検出される横加速度Gが重心位
置Pでの横加速度により目減りし、その分、電動パワー
ステアリング装置Aがそれを補償しようとして前車輪6
の舵角をさらに切る方向に余計にアシスト制御を行っ
て、ハンドル1が軽くなり、オーバーステアが過度に増
長されて問題が生じる。これに対し、横加速度センサ1
8を重心位置P又はそれよりも前側に配置することで、
オーバーステア時にハンドル1の手応えの減少によりオ
ーバーステアが増長されるのを防ぎ、アンダステア補正
を行うことができる。
【0091】また、コントローラ15には、アシスト制
御部21(第1の制御部)の他に、トルクセンサ12の
検出値から目標横加速度を演算し、この目標横加速度か
ら、横加速度センサ18により検出された実際の横加速
度Gを減算することによって第2制御量を決定する第2
の制御部としての横加速度フィードバック制御部26
と、上記アシスト制御部21及び横加速度フィードバッ
ク制御部26の各制御量を加算することによって電動モ
ータ11の制御量を決定し、この制御量でもって電動モ
ータ11を制御するモータ制御部23とを備えている。
【0092】上記横加速度フィードバック制御部26
は、上記ハンドル操舵トルクuからフリクショントルク
Fを減じた値(u−uF)に基づいて目標横加速度を演
算する目標ゲインKyを有し、この目標ゲインKyは、ホ
イールベース等の車両諸元や車速V等に基づいて予め設
定される。
【0093】また、上記横加速度フィードバック制御部
26は、上記目標横加速度から、上記横加速度センサ1
8により検出された実際の横加速度Gを減算し、この偏
差(Ky(G1(s)・ξ−uF)−G)に対して制御ゲイン
C(s)を掛けて制御量(第2制御量)を決定するように
構成されている。上記制御ゲインC(s)は上記式(2)
で設定される。
【0094】このC(s)は、例えば目標横加速度と実際
の横加速度Gとの偏差を0にするためのPID制御理論
の伝達関数としてもよく、PID制御以外の制御理論を
用いた伝達関数としてもよい。
【0095】その他の構成は上記実施形態1と同様であ
り、車両挙動制御装置Bの作動中は横加速度フィードバ
ック制御部26の第2制御量の感度を低下させる(又は
横加速度フィードバック制御部26の制御を禁止する)
ようになっている。
【0096】したがって、この実施形態においては、ト
ルクセンサ12の値から目標となる目標横加速度が演算
され、この目標横加速度となるように電動モータ11が
制御される。このため、アシスト制御部21の制御量で
電動モータ11を制御することによって、所望の横加速
度が発生しない場合であっても、横加速度フィードバッ
ク制御部26の制御によって、目標横加速度(所望の横
加速度)が車両に生じる。このように目標横加速度とな
るように電動モータ11が制御されることで、たとえフ
リクションやイナーシャの大きさが異なる場合であって
も、運転者のハンドル1の操舵(ハンドル操舵トルク)
に対して、常に所望の横加速度が車両に生じる。よっ
て、この実施形態でも上記実施形態1と同様の作用効果
を奏することができる。
【0097】(実施形態3)図12は実施形態3を示
し、上記実施形態2では、横加速度フィードバック制御
部26において、トルクセンサ12の検出値を基に演算
した目標横加速度から実際の横加速度Gを減算すること
によって電動モータ11の第2制御量を決定するように
しているのに対し、トルクセンサ12の検出値を基に演
算した目標横滑り角から推定横滑り角βを減算すること
によって電動モータ11の第2制御量を決定するように
したものである。
【0098】すなわち、この実施形態2におけるコント
ローラ15には、トルクセンサ12、ヨーレートセンサ
16、モータ回転速度センサ17及び横加速度センサ1
8の各検出値が入力されるようになっている。
【0099】また、コントローラ15には、トルクセン
サ12の検出値が無くなるように第1制御量を決定する
アシスト制御部21(第1の制御部)と、トルクセンサ
12の検出値から目標横滑り角を演算し、この目標横滑
り角から、横滑り角推定部28において推定された推定
横滑り角βを減算することによって第2制御量を決定す
る第2の制御部としての横滑り角フィードバック制御部
27と、上記アシスト制御部21及び横滑り角フィード
バック制御部27の各制御量を加算することによって電
動モータ11の制御量を決定し、この制御量でもって電
動モータ11を制御するモータ制御部23とを備えてい
る。
【0100】上記横滑り角推定部28は、上記横加速度
センサ18が検出した実際に車両に発生している横加速
度Gと、ヨーレートセンサ18が検出した実際に車両に
発生しているヨーレートψとから横滑り角βを演算によ
り推定するもので、その推定横滑り角βの演算は式
(6)により行う。
【0101】 β=∫{(G+r・ψ″)/V+ψ′}dt …(6) ここで、rは自動車の重心位置Pからその前側にある横
加速度センサ18の位置までの距離である。横加速度セ
ンサ18が車両の重心位置Pにある場合には、r=0で
あるので、式(6)は、 β=∫{(G/V)+ψ′}dt となる。
【0102】その他の構成は実施形態1と同様で、車両
挙動制御装置Bの作動中は横滑り角フィードバック制御
部27の第2制御量の感度を低下させる(又は横滑り角
フィードバック制御部27自体の制御を禁止する)よう
になっている。
【0103】この実施形態の場合、トルクセンサ12の
値から目標となる目標横滑り角を演算し、この目標横滑
り角となるように電動モータ11が制御される。このた
め、アシスト制御部21の制御量で電動モータ11を制
御することによって、所望の横滑り角が発生しない場合
であっても、横滑り角フィードバック制御部27の制御
によって、目標横滑り角(所望の横滑り角)が車両に生
じる。このように目標横滑り角となるように電動モータ
11が制御されることで、たとえフリクションやイナー
シャの大きさが異なる場合であっても、運転者のハンド
ル1の操舵(ハンドル操舵トルク)に対して、常に所望
の横滑り角が車両に生じるようになる。よって、この実
施形態でも実施形態1と同様の作用効果を奏することが
できる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5の発
明の自動車の電動パワーステアリング装置によると、自
動車の目標挙動値に基づく第2制御量でもって電動モー
タが制御されるため、フリクションやイナーシャの大き
さに拘わらず、ハンドル操舵に対して常に所望の車両挙
動を得ることができ、例えば製品間での性能差を無くす
ことができるとともに、車両に対して外乱が入力されて
も、第2の制御部によって、直進状態を維持しようとす
る制御が行われるため、直進安定性を向上させることが
でき、運転者の操舵フィーリングの悪化や違和感を防止
することができる。また、車両挙動制御装置の作動中
は、第2制御量でもって電動モータを制御することを抑
制するので、車両挙動制御装置の作動に伴う車両挙動に
対し電動パワーステアリング装置の制御が干渉して影響
することを防ぐことができ、よって、運転者の操舵フィ
ーリングの悪化や違和感の防止と、車両挙動制御装置に
よる車両挙動の安定した制御とを併せ図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る電動パワーステアリ
ング装置の構成を示す斜視図である。
【図2】制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】コントローラの構成を示すブロック図である。
【図4】電動パワーステアリング装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】フリクションゲインの一例を示す図である。
【図6】図5とは異なるフリクションゲインの一例を示
す図である。
【図7】ハンドル操舵トルクとハンドル舵角との関係を
示す図である。
【図8】補正部における第1ゲインの特性を示す図であ
る。
【図9】補正部における第2ゲインの特性を示す図であ
る。
【図10】車両挙動制御装置の作動時の制御を示すフロ
ーチャート図である。
【図11】実施形態2に係るコントローラの構成を示す
図3相当図である。
【図12】実施形態3に係るコントローラの構成を示す
図3相当図である。
【符号の説明】
A 電動パワーステアリング装置 1 ハンドル 6 前車輪(車輪) 11 電動モータ 12 トルクセンサ 15 コントローラ 16 ヨーレートセンサ 17 モータ回転速度センサ 18 横加速度センサ 21 アシスト制御部(第1の制御部) 22 ヨーレートフィードバック制御部(第2の制御
部) 23 モータ制御部 25 制御抑制部 26 横加速度フィードバック制御部(第2の制御部) 27 横滑り角フィードバック制御部(第2の制御部) 28 横滑り角推定部 P 重心位置 V 車速 ψ ヨーレート G 横加速度 β 横滑り角 B 車両挙動制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両挙動制御装置を備えた自動車に設け
    られ、電動モータの制御によりハンドル操舵を補助する
    ようにした自動車の電動パワーステアリング装置であっ
    て、 ハンドルと車輪との間に設けられ、ハンドル操舵トルク
    を検出するトルクセンサと、 上記トルクセンサの検出値が無くなるように上記電動モ
    ータの第1制御量を決定する第1の制御部と、 上記トルクセンサの検出値から目標挙動値を演算し、該
    目標挙動値から実際に車両に発生している実挙動値を減
    算することによって上記電動モータの第2制御量を決定
    する第2の制御部と、 上記第1の制御部による第1制御量と第2の制御部によ
    る第2制御量とを加算した制御量に基づいて上記電動モ
    ータを制御するモータ制御部と、 上記車両挙動制御装置からその作動信号を入力して、該
    車両挙動制御装置の作動中は上記モータ制御部での第2
    の制御部による制御を抑制する制御抑制部とを備えたこ
    とを特徴とする自動車の電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の自動車の電動パワーステアリ
    ング装置において、 挙動値はヨーレートであることを特徴とする自動車の電
    動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の自動車の電動パワーステアリ
    ング装置において、 挙動値は横加速度であることを特徴とする自動車の電動
    パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の自動車の電動パワーステアリ
    ング装置において、 挙動値は横滑り角であることを特徴とする自動車の電動
    パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つの自動車の
    電動パワーステアリング装置において、 制御抑制部は、車両挙動制御装置の作動中は第2制御量
    の感度を低下させるように構成されていることを特徴と
    する自動車の電動パワーステアリング装置。
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