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JP2003130403A - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置

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JP2003130403A
JP2003130403A JP2001324409A JP2001324409A JP2003130403A JP 2003130403 A JP2003130403 A JP 2003130403A JP 2001324409 A JP2001324409 A JP 2001324409A JP 2001324409 A JP2001324409 A JP 2001324409A JP 2003130403 A JP2003130403 A JP 2003130403A
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water
humidifying
filter
air
humidifying filter
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JP2001324409A
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Shunichiro Kinoshita
俊一郎 木下
Katsuhiro Ito
克浩 伊藤
Haruhito Miyazaki
治仁 宮崎
Mamoru Morikawa
守 守川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加湿フィルターを極力乾燥状態で、常に除菌
状態で、室内の空気中の浮遊細菌を除去する機能を持つ
加湿装置を提供する。 【解決手段】貯水タンク内の送水ポンプ12から上方の
加湿ボックス13に送り、加湿ボックス13の散水穴1
9から水を滴下して加湿フィルター20で気化させて、
加湿フィルター20を通る空気を加湿する加湿装置にお
いて、加湿ボックス13には、送水された水を加湿フィ
ルター20に分配して散水する散水穴19及び分配用の
仕切壁33aを形成し、かつ加湿ボックス13を加湿フ
ィルター20の送風側に配置することで、送風機15か
らの空気流を利用して加湿フィルター20に対して斜め
に水が流れるようにし、加湿フィルター全体を使用して
蒸発量を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加湿器など、水を
気化させて空気調和を行なう加湿装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、加湿装置としての加湿装置は、例
えば実開昭58−148520号公報に記載されている
ように、モータ及びその回転軸に羽根とテーパ形状の吸
水管を取り付け、水槽部の水を吸水管の多数個の穴から
フィルターに向けて飛散させ、この水で濡れたフィルタ
ーに乾燥空気を通過させることにより、加湿効果を得る
ようにしている。
【0003】また、冷風扇では、実開昭63−1343
26号公報に記載されているように、貯水タンク内に貯
水された水を加湿フィルタで吸水し、この加湿フィルタ
を通じて送風を行なうことにより、加湿フィルタの水が
気化し、その際の気化熱により送風空気の温度を下げ、
冷風として送風するようにしている。さらに、この冷風
扇では、貯水タンク内の水の腐敗により細菌、かび、藻
類などが発生し、異臭が発生するのを防止するために、
加湿フィルタに脱臭剤を含有させ、貯水タンク内の水や
送風空気の脱臭を行なうようにしている。
【0004】また、事務所や会議室などの換気の少ない
密閉化された部屋では、部屋内の人が多いと、呼吸によ
り排出される二酸化炭素やたばこの煙、ホコリなどの空
気汚染物質が増加するため、人間をリラックスさせる効
能を有するマイナスイオンが空気中から減少していく。
特にタバコの煙によってマイナスイオンが多量に失わ
れ、通常の1/2〜1/5程度にまで減少することがあ
る。そこで空気中のマイナスイオンを補給するため、種
々のイオン発生装置が提案されており、空気清浄機等に
搭載されていた。
【0005】一方、近年殺菌・除菌に対するニーズが高
まっているが、マイナスイオンのみを発生するイオン発
生装置では空気中の浮遊細菌を積極的に除去することは
できなかったが、出願人においてプラスイオンとマイナ
スイオンとを発生させるイオン発生装置を搭載した空気
清浄機が実用化された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加湿フィル
タに脱臭剤を含有させる場合には、経年変化による脱臭
性能の持続性が劣るとともに、加湿フィルタの交換の必
要性などのメンテナンスに問題がある。また、貯水タン
クに脱臭、除菌効果を有する薬剤を入れる場合には、特
別な薬剤を買い求める必要があり、取扱いにくい問題を
有している。
【0007】一方、加湿フィルタは水分が含まれた状態
であり、細菌が繁殖しやすい状態が常時生じており、な
るべく加湿フィルターに水分を含ませないようにしなけ
ればならない。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、加湿フィルターを極力乾燥状態とし、常に除菌状
態で室内の空気中の浮遊細菌を除去する機能も併せ持つ
加湿装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、 水を気化する加湿フィルター
と、該加湿フィルターを通過する空気を送る送風手段
と、水を加湿フィルターに送る送水手段と、該送水手段
からの水を散水する散水手段とを備え、前記散水手段
は、前記加湿フィルターの上方であって、かつ通過空気
の流れ方向で加湿フィルターよりも上流側に配されたこ
とを特徴とする加湿装置を提供するものである。
【0010】この構成によると、加湿フィルターの上方
部に略均一に散水することができ、送風手段による空気
の影響で加湿フィルターの内部を斜めに水が流れるよう
になり、加湿フィルター全体を使用して水の蒸発量を向
上させることができる。
【0011】さらに、水の蒸発量を向上させるには加湿
フィルターを複数設ける構成が好ましい。すなわち、本
発明においては、上記構成に加えて、加湿フィルターが
通過空気の流れ方向に沿って2列に配列されたことを特
徴とする加湿装置も提供することができる。
【0012】この加湿フィルターの形状は、特に限定さ
れるものではなく、板状の部材であってもよいが、空気
との接触面積を大きくする構成、例えばジグザグ状に形
成されたものを採用するのが好ましい。すなわち、本発
明においては、上記構成に加えて、加湿フィルターは、
吸水性のある板状部材がW字状に連続して折曲されてな
るものであることを特徴とする加湿装置も提供すること
ができる。
【0013】さらに、加湿フィルターにおける気化効率
を促進するには加湿フィルター全体に略均等に空気が当
たる構成が望ましい。すなわち、本発明においては、上
記構成に加えて、前記加湿フィルターの上流側に、加湿
フィルターの上流側全面が対面する空間部が通過空気の
流れ方向に沿って形成されたことを特徴とする加湿装置
も提供することができる。
【0014】また、加湿装置においては、人間をリラッ
クスさせる効能を有するマイナスイオン、および/又
は、空気中の浮遊細菌を積極的に除去する機能を有する
プラスイオンを発生するイオン発生装置を搭載するもの
がある。このイオン発生装置を搭載した加湿装置におい
て、イオン発生装置への送風経路を加湿用の送風経路と
別に設ける構成も考えられるが、前記イオン発生路を前
記空間部に開口すれば、送風路の構成も簡略化できる。
【0015】そこで、本発明においては、前記空間部に
イオン供給路が開口され、該イオン供給路にイオンを発
生するイオン発生装置が設けられたことを特徴とする加
湿装置も提供するものである。
【0016】また、本発明においては、上記構成に加え
て、前記通過空気の加湿フィルターよりも上流側に空気
を加温する加熱体が設けられ、該加熱体は、加湿運転開
始時に前記送水手段の駆動開始前に駆動制御されること
を特徴とする加湿装置も提供することができる。
【0017】この構成によると、加湿運転開始時に送水
手段の駆動開始前に加熱体が駆動されるため、送風手段
によって吸込まれた空気が加温され、温度が高くなった
空気が加湿フィルターに送られ、運転停止中に僅かに含
んだ水分がある加湿フィルターの水分を蒸発させて乾燥
状態とすることができる。
【0018】また、加湿フィルター及びこれに水を供給
する散水手段、送水手段、さらには水受けトレーは、水
を使用するため水垢が溜まり易く、細菌が繁殖しやすい
環境にある。したがって、これを除去するために清掃メ
ンテナンスが必要となる。
【0019】そこで、本発明においては、枠体に水を気
化する加湿フィルターが取外し自在に収容されてなる加
湿フィルター体と、前記加湿フィルターを通過する空気
を送る送風手段と、水を加湿フィルターに送る送水手段
と、該送水手段からの水を散水する散水手段とを備え、
前記加湿フィルター体が装置本体に対して着脱自在に装
着されたことを特徴とする加湿装置を提供するものであ
る。この構成によると、加湿フィルター体が装置本体か
ら着脱自在であるため、加湿フィルター体を取り外して
清掃しやすくなり、また、加湿フィルターを交換する作
業も容易に行える。
【0020】この加湿フィルター体以外に送水ポンプか
ら散水手段に水を送る送水管も共に取り外せるよう加湿
フィルター体に取り付けた構成を採用すれば、加湿フィ
ルター体の着脱作業が容易になる。ただ、この場合、送
水管と送水ポンプとが着脱自在な構成を採用しなければ
ならない。
【0021】そこで、本発明においては、上記構成に加
えて、前記加湿フィルター体の下方に水を一時的に貯め
る水受けトレーが設けられ、前記送水手段は、前記水受
けトレーに設けられた送水ポンプと、該ポンプから送ら
れた水を前記散水手段に送る送水管とを備え、該送水管
は、前記ポンプの吐出口に水密状態で接続可能なポンプ
側接続ジョイントを有し、前記加湿フィルター体に取り
付けられて加湿フィルター体と共に装置本体に着脱自在
に装着されたことを特徴とする加湿装置も提供しようと
するものである。この構成によると、送水管と加湿フィ
ルター体とを一体的に取り外すことができ、清掃メンテ
ナンスも容易に行える。
【0022】また、散水手段も加湿フィルター体から取
り外し可能な構成を採用すれば、散水手段自体の清掃も
容易に行える。この場合、送水管と散水手段との接続も
解除できる構成でなければならない。
【0023】そこで、本発明においては、上記構成に加
えて、前記散水手段は、底面部に複数の散水穴が形成さ
れた加湿ボックスから構成され、前記加湿フィルター体
に加湿フィルターの上方部でボックス収容部が形成さ
れ、該ボックス収容部に前記加湿ボックスが取外し自在
に収容され、前記送水手段に、加湿ボックスに対して水
密状態で接続可能なボックス側接続ジョイントが設けら
れたことを特徴とする加湿装置も提供するものである。
この構成によると、加湿ボックスも取外し可能であるた
め、加湿ボックス内に溜まった水垢などの清掃も容易に
行える。
【0024】さらに、水受けトレーも取外し可能な構成
を採用するのが好適である。すなわち、本発明において
は、水受けトレーは、トレー本体と、これと一体をなし
前記加湿フィルター体を着脱自在に装着するフィルター
体装着部とから構成され、装置本体に対して着脱自在に
装着されたことを特徴とする加湿装置も提供することが
できる。この構成によると、水受けトレーも装置本体か
ら取外して清掃することができるので、水供給系統の清
掃が容易に行えることになる。
【0025】この場合、送水ポンプとして磁石分離型の
ポンプを使用する方が電気配線回りのシールが不要とな
る点で有利である。ただ、モータ部と送水機能部との接
続状態を良好にする必要がある。
【0026】そこで、本発明においては、前記送水ポン
プは磁石分離型ポンプであって、装置本体に配設された
モータ部と、前記水受けトレーに配設された送水機能部
とから構成され、前記水受けトレーに前記送水ポンプの
送水機能部をモータ部側に押圧する手段が設けられたこ
とを特徴とする加湿装置も提供するものである。この構
成によると、送水機能部側をモータ部側に押圧すること
により、ポンプの回転ムラが解消され、吐出力が安定す
る。
【0027】このような清掃メンテナンスを容易にして
細菌の繁殖を防止できる態様は、気化効率を高める上記
加湿装置と組合わせて提供することができる。すなわ
ち、本発明においては、請求項1〜6のいずれかの加湿
装置を備えたことを特徴とする請求項7〜11のいずれ
かに記載の加湿装置も提供することができる。
【0028】さらに、このような構成において、加湿フ
ィルター体の装着部は、空気の送風路壁としても利用で
き、また、前記空間部を形成する部材としても利用する
ことができる。すなわち、本発明においては、フィルタ
ー体装着部は、加湿フィルターを通過する空気の流れ方
向が開放された箱型形状をなして送風経路の一部とさ
れ、その上流側開放面よりも所定幅後退した位置に前記
加湿フィルター体が配置されると共に、前記上流側開放
面と加湿フィルター体との間に加湿フィルターの上流側
全面が対面し通過空気の流れ方向に沿って所定幅を有す
る空間部が形成されたことを特徴とする加湿装置も提供
することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る加湿装置の一
実施形態を図面を参照して説明する。図1〜図3は本発
明に係る加湿装置の実施形態を示す加湿装置本体の斜視
図である。図1において、1は加湿装置本体、2は水タ
ンク、3はタンクを内側に装着したタンクカバー、4は
給水タンクの水を一時的に貯める水受けトレー、5は本
体を持ち運びする本体把手、6は吹出口、7はイオン吹
出口、8は操作部である。
【0030】装置本体1は、箱形に形成され、その一面
側に水タンク2およびトレー4を収容可能な収容部1a
と、トレー4の背部側に一体化された加湿フィルター体
装着部25を収容可能な収容凹部1bとが形成されてい
る。収容部1aを形成する本体1の一側壁には、装着す
るタンク2内の水量を目視可能な視認窓1cが形成され
ている。
【0031】そして、図3に示すように、水供給系統で
ある水タンク2、水受けトレー4、及び、水受けトレー
4の装着部25に装着された加湿フィルター体11は本
体1に着脱自在に装着される態様を採用しており、これ
により水供給系統の清掃メンテナンスも容易に行えるよ
うになっている。
【0032】また、タンク収容部側を前側とすると、装
置本体1の背面側には、図2に示すように、送風機15
により室内空気を吸い込む吸込口17が形成され、この
吸込口17に空気用フィルター9が取り付けられてい
る。また、装置本体1の上面には吸込口17から吸込ん
だ空気を吹出す吹出口6、7が形成されている。この吹
出口6,7は、加湿フィルター20を通って水分を含ん
だ空気を吹出す加湿空気用の吹出口6と、マイナスイオ
ンおよびプラスイオンを含んだ空気を吹出すイオン吹出
口7であり、これらが本体上面に並んで配置されてい
る。そして、装置本体1内には、吸込口17から吹出口
6,7に至る空気の経路が形成されている。
【0033】図4は加湿装置の概略構成図であり、装置
本体内の空気の送風経路と水の供給経路を示している。
空気の送風経路には、吸込口17から吸込んだ空気を加
熱する加熱体16と、送風手段としての送風機15と、
さらに下流側の吹出口6に至る経路に配置された加湿フ
ィルター体11とが設けられ、また、送風機15からの
空気の一部がイオン吹出口7に至る経路には、プラスイ
オンとマイナスイオンとを発生するイオン発生装置14
が設けられている。
【0034】上記送風経路のおいては、送風機15によ
り装置本体1の吸込口17より吸い込んだ空気は加熱体
16で加温されて送風機15から加湿フィルタ−20
(図14参照)に送られ、加湿フィルター20に吸込ま
れている水分を乾燥した空気又は加温した空気で離脱さ
せて、水分を含んだ空気として吹出口6より放出され
る。また、送風機15を出た空気の一部はイオン発生装
置14に送られ、イオン発生装置14で発生したプラス
イオンとマイナスイオンを含んだ空気となって、イオン
吹出口7より吹出される。
【0035】また、加湿フィルター20に水を供給する
水の供給経路においては、装置本体1から取り外し自在
な水タンク2の水がタンク2の弁部18(図9参照)を
介して水受けトレー4に一時的に貯められ、トレー4の
底面に設けられたポンプ12でトレー4内の水を加湿ボ
ックス13に送り、加湿ボックス13に複数に設けられ
ている散水穴19(図17を参照)から加湿フィルター
体11の加湿フィルター20の上方部に散水され、加湿
フィルター20の素材に吸水され、また、空気に含まれ
ずに残った水は、加湿フィルター20の下方部のトレー
4に戻されるようになっている。
【0036】図5は装置本体1の内部構造を示す断面図
である。装置本体1の内部には、空気の送風経路とし
て、送風機15のファンを取り囲む略円筒形の送風案内
壁1dが形成され、その下流側の一部が開口1eされ、
送風経路の一部を構成する加湿フィルター体装着部25
を介して吹出口6に至る空気経路が形成されている。ま
た、装置本体1には、吹出口7に至るイオン発生路43
が形成され、このイオン発生路43が加湿フィルター体
装着部25における上流側の空間部42に開口され、送
風機15からの空気の一部は前記開口1eから空間部4
2を通り、イオン発生路43から吹出口7に至る空気経
路も形成されている。
【0037】加湿フィルター体装着部25の上流側に形
成される空間部42は、装着部25の上流側開放面と加
湿フィルター体11との間に形成されるもので、加湿フ
ィルター20の上流側全面が対面し通過空気の流れ方向
に沿って所定幅を有し、これにより、送風機15からの
空気を加湿フィルター20に略均等に通過させる機能を
備えている。この空間部42は、送風機側の開口1eか
らその上下に垂直に立ち上がる立ち上がり壁1fと、空
気の流れ方向に開放された箱型形状をなす加湿フィルタ
ー体装着部25の前後の側壁と加湿フィルター20によ
り囲まれて形成されるものである。
【0038】送風機15は、円筒形の送風案内壁1dの
内側に配置され装置本体1に回転自在に支持された円筒
形のファンと、このファンを回転させるファンモータ
(図示略)とから構成されている。そして、ファンの回
転により、その軸方向に位置する吸込口17から室内空
気を吸込み、吸込んだ空気をその周囲にある送風案内壁
1dに沿って開口部1e側に導き、加湿フィルター20
やイオン発生装置14を経て吹出口6、7から室内に吹
出すようになっている。送風機15は加湿を多量に発生
させるときに風量を多くし、また加湿を少量にするとき
に風量を少なくするよう、送風機15の回転数が制御さ
れる。
【0039】加熱体16は、正特性のセラミックヒータ
などで構成され、送風機15の上流側に配設されてい
る。加熱体16は極力使用せずに加湿の立上がりを早め
たいときや加湿を多量に発生するときに駆動させるよう
に制御される。また、加熱体16は、加湿運転開始時に
送水ポンプ12の駆動開始前に通電されて加湿フィルタ
ー20を極力乾燥して細菌の繁殖を防止できるように制
御される。
【0040】水タンク2は、図3に示すように、その上
面と前面を覆うタンクカバー3の内側に配設され、タン
クカバー3の凹部形状の把手部3aに手先を挿入してタ
ンク2を持ち運びできるようになっている。このタンク
2は、直方体状の箱型のタンク本体2aと、その給水口
2bに螺子締めされたタンクキャップ23とを備えてい
る。
【0041】装置本体1への水タンク2の装着は、タン
クキャップ23をトレー4の受け部4aに挿入し、ま
た、タンクカバー3の係止爪(図示せず)を本体1の係
止穴(図示せず)に上方から挿入することで行われ、こ
れにより、タンクカバー3の内側のタンク2が本体1に
装着されるようになっている。
【0042】図9(a)はタンクキャップ23とトレー
4の受け部4aとの関係を概略的に示す拡大断面図であ
る。図示のごとく、水タンク2は、その給水口2bのタ
ンクキャップ23を取り外して給水口2bから水タンク
本体2a内に給水することにより、トレー4に溜める水
を貯えることができるようになっている。
【0043】タンクキャップ23には、図9(a)に示
すように、弁機構18が設けられている。この弁機構1
8は、弁シャフト28、ゴム状の弁シート30及び弁ス
プリング29から構成されている。
【0044】弁シャフト28は、図9(a)(b)に示
すように、その一方の端に円板状の受け部28aが一体
的に形成されており、他方の端(すなわち水タンク2
側)には弁シート30がわずかに下方向に向かって凸字
形になるように取付けられている。また、タンクキャッ
プ23の開口23cには、弁シャフト28をその長手方
向に往復移動しうるように、弁シャフト28を四方から
所定の隙間をあけて支持するリング状の座受け部23a
およびリブ23bが設けられている。
【0045】弁スプリング29は、リング状の座受け部
23aと弁シャフト28の受け部28aとの間に介在さ
れ、タンクキャップ23の開口23cを弁シート30で
塞がれる方向に付勢するようにしている。
【0046】このため、トレー4の受け部4aで水タン
ク2の弁機構18を押さない限り、水タンク2内は弁機
構18によって密閉状態が保持され、水タンク2から水
が漏れることがない。水タンク2がトレー4に取付けら
れると、弁シャフト28がトレー4の受け部4aに押さ
れて上方に移動し、弁機構18の弁スプリング29が縮
んだ状態になり、弁機構18が開いて水タンク2内の水
が落差によりトレー4内に供給される。これにより、ト
レー4内の水位がタンクキャップ23の先端位置で一定
に保持される。
【0047】図6〜図8において、水受けトレー4は、
上面が開放した箱型形状のトレー本体44と、これと一
体をなし加湿フィルター体11を着脱自在に装着するフ
ィルター体装着部25とから構成され、装置本体1に対
して着脱自在に取り付けられ、水の供給系統における清
掃メンテナンスを容易に行えるようになっている。
【0048】トレー本体44は、装置本体1の前面収容
部1aにおいて水タンク2の下方に配置され、内側に水
タンク2の下部を挿入できる大きさに設定されている。
このトレー本体の底面には水タンク2の弁機構18に対
向して受け部4aが突出形成され、運搬式の水タンク2
から落差で補給された水を一時的に貯めることができる
ようになっている。また、トレー本体44の内部には、
水の量が低減して水位が所定以下に達したことを検知す
る水位検出手段21(図4参照)が設けられ、この水位
検出手段21で所定水位以下を検出すると、操作部8に
報知するようになっている。
【0049】トレー本体44の後壁44bに一体化され
た加湿フィルター体装着部25は、箱型形状をしてお
り、加湿フィルター体11を通る送風経路の一部を構成
し、送風経路の下流側となる上面が開放され、また上流
側となる左側面(送風機側)も下部にわずかな立ち上が
り壁25g(図10参照)を残して開放されている。そ
して、装着部25の前面25hとトレー本体44の後壁
44bとが一体化され、トレー4の後壁4bに装着部2
5の底部と連通する開口4cが形成されている。
【0050】装着部25の前面壁および後面壁には、図
6および図7に示すように、その送風機側開口部から所
定の距離Lをおいて、空気の流れ方向に間隔をおいた一
対のガイドリブ41が形成され、このガイドリブ41間
に加湿フィルター体11を上方から着脱自在に装着でき
るようにしている。このガイドリブ41よりも送風機側
で所定の距離Lを確保したのは、前述のように、加湿フ
ィルター体装着部25の加湿フィルター体11と送風機
側の送風壁の開口1eとの間に所定幅の空間部42を形
成して送風機からの空気を加湿フィルター20の全域に
均等に供給するためである。
【0051】加湿フィルター体装着部25の前面壁およ
び後面壁は、その左側縁が装置本体の開口1eの上下立
ち上がり壁1fに沿って収容できるようになっており、
左側縁が立ち上がり壁1fと対面することで、空間部4
2がほぼ気密状態で形成されるようになっている。
【0052】図10は加湿フィルター体装着部のポンプ
取付状態を示す概略図、図11はそのB−B断面図、図
12はポンプ位置決め状態を示す図、図13は送水ポン
プの送水機能部とモーター部との配置関係を示す断面図
である。
【0053】装着部25の底面部には、トレー本体44
の後壁開口4cの近傍においてトレー4の受け部4aと
連通した一段と低い箱状の凹部25aが形成され、この
凹部25aにトレー4の水を加湿ボックス13に送る送
水ポンプ12の送水機能部26が装着され、該送水機能
部26が常に水面下に位置するようになっている。送水
ポンプ12は、水を加湿フィルター20に送る送水手段
としての主要部を構成するもので、図11〜図13に示
すように、磁石タイプモータが採用され、水を送る送水
機能部26と、モータ部27とが分離される構造となっ
ている。
【0054】図13において、駆動側のモータ部27
は、モータ27aのシャフト27bに、中心部に固定穴
を形成した駆動マグネット受け50が圧入され、この駆
動マグネット受け50の表面に駆動マグネット51が接
着されている。駆動マグネット受け50とモータ27a
との間には凹部25の壁面25dに固定するモータハウ
ジング52が固定され、壁面25dとモータ27aとは
モータハウジング52を介して螺子で固定されている。
【0055】一方、送水機能部26は、羽根ハウジング
53、従動マグネット54付きの羽根車55、および吸
入ハウジング56から構成されている。羽根ハウジング
53は、片面が閉塞した円筒状に形成され、その外周に
吐出口57が突出形成されている。羽根ハウジング53
の軸中心には羽根車55が回転自在に内蔵されている。
【0056】羽根車55は、4枚の羽根58が等間隔に
配置されたもので、その凹部壁面側に形成された凹部に
従動マグネット54が収容固定され、また、外周には全
周に亘ってリブ59が形成されている。
【0057】吸入ハウジング56は、羽根ハウジング5
3の開放端側に係止された円筒状のものであって、その
羽根ハウジング53側が羽根の形状に沿ったすり鉢状を
なし、中心部には羽根側への吸込口61が形成されてい
る。また、吸入ハウジング56の開放側には皿状をし、
細かいメッシュの吸入口62が形成されている。
【0058】上記構成において、モータ27aに通電す
ると、そのシャフトに固定された駆動マグネット受け3
の回転と共に駆動マグネット51も回転する。羽根車5
5は、これに固定された従動マグネット54が駆動マグ
ネット51と吸引状態にあるため、駆動マグネット51
の回転に同期して回転する。羽根車55の回転に伴い水
は吸入ハウジングの吸入口62から吸込まれ、羽根車5
5の回転による遠心力により昇圧されて吐出口57から
吐出される。
【0059】この送水機能部26は、極力モータ部27
側との隙間がない方が好ましい。そのため、送水機能部
26をモータ部27側に押圧する手段を設ける構成が好
ましい。この押圧手段として、図11および図12に示
すように、凹部25aの底面部には、送水機能部26の
羽根ハウジング53に形成された取付穴26aに嵌合し
て送水機能部26を半固定するためのボス25bと羽根
ハウジングの外周を押える位置決め用のL状立壁25c
とが形成され、さらに、吸入ハウジング56側をモータ
部27側に押えるための複数のリブ25dが形成され、
該リブ25dは、送水機能部26を嵌合しやすくするた
めにその先端がテーパ状に形成されている。
【0060】上記構成においては、送水機能部26の取
付穴26aをボス25bに挿入し、凹部底面部まで底あ
たりで装着されると、リブ25dでモータ部27側に押
し出された形で固定される。このために、送水機能部2
6とモータ部27との距離が常時一定にすることができ
るので、モータ部27の回転を確実に送水機能部26に
伝達することができ、安定した形で水を送ることができ
る。なお、上記押圧手段は、上記構成に限定されるもの
でなく、例えば送水機能部26をモータ部側に付勢する
バネ部材を使用してもよい。
【0061】図14及び図15において、加湿フィルタ
ー体11は、加湿フィルター20と枠体24とを備えて
いる。枠体24は、図14に示すように、直方体状の箱
型形状とされ、装着部25の内側に形成された一対のガ
イドリブ41に上方から挿入可能な形状とされている。
枠体24は、空気通路となる左右側面が開放され、空気
流の下流側開放面には骨材が縦横に差し渡されて格子4
6が形成され、上流側開放面からは加湿フィルター20
を挿入できるようになっている。枠体24の底面には、
図15(b)に示すように、加湿フィルター20で吸入
できなかった水を装着部25の凹部25aに戻す穴47
が形成されている。
【0062】枠体24の上部には、加湿フィルター20
の装着位置よりも上方に空気の上流側となる左側面が開
放したボックス収容部48が形成され、このボックス収
容部に加湿フィルター20に対して上方から散水する散
水手段としての加湿ボックス13が着脱自在に内装され
ようになっている。
【0063】また、図18及び図19に示すように、枠
体24のボックス収容部48を形成する前後の側壁に
は、加湿ボックス13を係止する係止手段として、上流
側開口部の近傍の後側壁に細長穴24aが空気の流れ方
向に形成され、また前側壁に角穴24bが形成されてい
る。角穴24bは、後述するように、上記係止手段とし
ての加湿ボックス側のリブ33dを係止するためと、ボ
ックス側接続ジョイント34を貫通させるために形成さ
れている。
【0064】枠体24の上流側開口部の前後縁には、上
下方向にわたってフランジ49が形成され、枠体24の
前後壁にはその上下に3箇所にフランジ側から空気の流
れ方向で下流側に向かって板材24c(図14参照)が
水平に一体形成されている。そして、フランジ49から
板材24cの右端までの幅が装着部25のガイドリブ4
1間の距離に設定され、装着部25に加湿フィルター体
11を挿入するときの位置決めの役割を果たしている。
【0065】また、枠体24の前側にある板材24cに
は、送水手段の一部を構成する送水管31(図14参
照)を係止する穴が形成され、この穴に送水管31が止
着され、加湿フィルター体11と共に装着部25及び装
置本体1から取外し自在とされている。この送水管31
は、図16に示すように、ボックス側接続ジョイント3
4、直管部35及びポンプ側接続ジョイント36から構
成されている。
【0066】ボックス側接続ジョイント34は、L型管
状に形成され、その一方が加湿フィルター体11の枠体
24に形成された角穴24b(図14および図18参
照)から枠体内側に臨むように配設され、加湿ボックス
13側の供給穴33bに水密状に接続可能とされ、他方
が直管部35の外側に接続固定されている。
【0067】ポンプ側接続ジョイント36は、直線管状
をなし、その一方が直管部35の外側に接続固定され、
他方がポンプ12の断面が円錐台形状の吐出口57(図
10および図16参照)に水密状に接続可能とされてい
る。そして、ポンプ12の吐出口57との接触面は内側
に円錐凹状をなし、ポンプ12の吐出口57とのシール
性を向上させている。両接続ジョイント34,36は、
そのシール性を向上させるために、ゴム状弾性体から構
成されるのが好適であるが、これに限るものではない。
【0068】図17において、加湿ボックス13は、ポ
ンプ12から送られてきた水を加湿フィルター20の上
方から均一に散水するためのものであって、蓋32とボ
ックス本体33とが上下に分割される構成となってい
る。上側の蓋32は箱状のボックス本体33の上面開口
を閉塞する役目をし、下側のボックス本体33は水を加
湿フィルター20に略均一に滴下する役目をしている。
【0069】すなわち、ボックス本体33は、上面が開
放した箱型の直方体状に形成され、その底面に複数の散
水穴19が空気の流れ方向(左右方向)に複数個(2
個)配列され、また加湿フィルター20の幅方向(前後
方向)に複数個形成され、幅方向の散水穴19同士が仕
切壁33aで互いに区分され、供給された水を略均一に
分配する機能を果たしている。
【0070】また、ボックス本体33の前側壁には空気
の流れ方向で上流側位置に送水管31の接続ジョイント
34と水密状態で接続可能とする供給穴33bが形成さ
れている。この供給穴33bは空気の流れ方向で散水穴
19とずれた上流側位置に形成され、水を散水穴19に
均一に分配する分配機能の一部を果たすようになってい
る。
【0071】ボックス本体33の外側には、図18に示
すように、枠体24との係止手段として、略三角状の小
さい係止リブ33cと大きい係止リブ33dとが形成さ
れ、枠体24に形成された穴24a,24bに係脱自在
に係止されるようになっている。加湿ボックス13は、
枠体24への収容状態で、前記リブ33c,33dが枠
体24の穴24a,24bに係止され、その上流側面が
枠体24の上流側開放面と略面一となるように設定され
ている。上記係止手段の採用により、螺子を使用しない
で外部を同一面として加湿ボックス13を枠体24に収
容することができる。
【0072】また、ボックス本体33は、その底面部の
外側には一段低くした凹面部33eが形成され、この凹
面部に塵を除去するための不織布などから構成される水
フィルター33fが熱圧着されている。
【0073】枠体24に収容される加湿フィルター20
は、図15に示すように、吸水性を有する不織布からな
り、断面形状がW字状に連続してジグザグ状に折り曲げ
されて全体として直方体をなし、その長手方向の途中に
複数箇所で幅を2mm前後で折曲部を溶着して腰を強く
し、折曲部同士の間隔がなるべく均一するようにしてい
る。そして、この加湿フィルター20が空気の流れ方向
に2列に配列されて枠体24に取外し自在に収容されて
いる。また、2列の加湿フィルター20の折曲部の位置
は、互いに半ピッチずれた位置関係で枠体24に収容さ
れて、通過する空気の抵抗を大きくするようにして、蒸
発量を向上させるようにしている。
【0074】この加湿フィルター20と加湿ボックス1
3の散水穴19との位置関係は、図15に示すように、
空気の流れ方向に2個間隔をおいて形成された散水穴1
9が2列の加湿フィルター20のほぼ中間に位置するよ
うにし、全体としてみれば、散水穴19が加湿フィルタ
ー20の送風側に形成された状態となっている。従っ
て、散水は加湿フィルター20の上方部に略均一に散水
することができ、また、送風機15からの空気の影響で
少なくとも下流側に位置する加湿フィルター20では、
その内部を斜めに水が流れるようになり、加湿フィルタ
ー20全体を使用した状態となり、水の蒸発量を向上さ
せることができる。
【0075】図5に示すように、装置本体1に形成され
たイオン発生路43にはイオン発生装置14が配設され
ている。このイオン発生装置14は、表面電極と内部電
極との間に交流高電圧を印加することにより、プラスイ
オンとマイナスイオンが発生する公知な構造のものであ
って、イオン発生路に配設されている。なお、イオン発
生装置はプラスイオン及びマイナスイオンのうちの一方
のみを発生する装置であってもよい。
【0076】上記構成において、加湿フィルター体11
を加湿フィルター体装着部25に装着した状態で、これ
を本体1に装着した場合、加湿フィルター体11と送風
機15の出口とには一定の空間部42が形成されるの
で、送風機15からの空気は加湿フィルタ20ーの通過
抵抗で、空気が空間全体に広がって加湿フィルター20
を通過することになる。このとき、空間部42の空気の
一部は、空間部上方の開口を通ってイオン発生路43に
流れ、イオン発生装置13のイオン発生素子から発生し
たプラスイオンとマイナスイオンを含んでイオン吹出口
7より放出されることになる。そのため、空気中の浮遊
細菌を除去して快適な空気を得ることができる。
【0077】次に、上記加湿装置の動作を説明すると、
まず、水タンク2をトレー4にセットする。そして、図
20に示す操作部8の運転スイッチ81を『入』にし、
加湿スイッチ82を押して自動運転モードを選択する
と、加湿自動運転がスタートする。加湿スイッチ82を
順送り押していくと、『60』→『50』→『40』→
『のどうるおい』→『おやすみ』→『連続』→『60』
の加湿運転モードを選択し、選択された加湿運転モード
で加湿運転される。
【0078】加湿スイッチ82がON状態にされると加
湿運転され、イオン発生装置14も自動的に併用運転を
する。また、加湿運転開始時に、ポンプ12の駆動開始
前に、加熱体16に通電すると、送風機15で吸込まれ
る空気が加温され、温度の高くなった空気が加湿フィル
ター20に送られ、運転停止中に僅かに含んだ水分があ
る加湿フィルター20の水分を蒸発させて乾燥状態にす
る。従って、運転停止中に加湿フィルター20に繁殖し
た細菌を除去することができ、運転初期の臭いの発生も
防止される。
【0079】このように、加湿運転をしながらイオン発
生装置14を併用運転すると、空気中の湿度は上昇し、
風邪のウイルス菌の生息率を低下させ、更にイオン発生
装置14によりプラスイオンとマイナスイオンを交互に
発生させることにより空気中の浮遊細菌を除去すること
が出来、快適な空気を得ることができる。
【0080】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、加湿フィルターに散水する散水手段を加湿フィ
ルターの上方であって、かつ通過空気の流れ方向で加湿
フィルターよりも上流側に配置したので、加湿フィルタ
ーの上方部からの散水によって送風手段による空気の影
響で加湿フィルターの内部を斜めに水が流れるようにな
る。従って、加湿フィルター全体を使用して水の蒸発量
を向上させることができる。
【0081】また、加湿フィルターの上流側に、その上
流側全面に対向し通過空気の流れ方向に沿って所定幅を
有する空間部を形成したので、加湿フィルターに略均等
に送風機からの空気を通過させることができ、さらに、
この空間部にイオン発生路を開口したので、装置本体内
の空気経路を形成する構造が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加湿装置の実施形態を示す本体タ
ンク側の斜視図である。
【図2】図1の本体タンク側と反対側の斜視図である。
【図3】図1の本体の分解斜視図である。
【図4】図1の概略構成図である。
【図5】図1のA−A断面図である。
【図6】水受けトレーのタンク側からみた斜視図であ
る。
【図7】水受けトレーを背面側からみた斜視図である。
【図8】水受けトレーの弁受け部の要部斜視図である。
【図9】(a)は水タンクの弁機構を示す構造図、
(b)はその開口部の平面図である。
【図10】加湿フィルター体装着部のポンプ取付状態を
示す概略図である。
【図11】図10のB−B断面図である。
【図12】図10のポンプ位置決め状態を示す断面図で
ある。
【図13】送水ポンプのポンプ部とモーター部との配置
関係を示す断面図である。
【図14】加湿フィルター体を送風下流側からみた概略
斜視図である。
【図15】(a)は散水穴と加湿フィルターとの配置関
係を示す平面図、(b)は加湿フィルター体の縦断面図
である。
【図16】送水管の接続部を示す概略断面図である。
【図17】加湿ボックスの分解斜視図である。
【図18】加湿フィルター体の枠体と加湿ボックスとの
係止状態を示す分解斜視図である。
【図19】図18の加湿ボックスの取付状態の詳細図で
ある。
【図20】図1の操作部の概略図である。
【符号の説明】
1 機体 2 水タンク 3 タンクカバー 4 トレー 5 本体把手 6 吹出口 7 イオン吹出口 8 操作部 9 空気用フィルター 11 加湿フィルター体 12 ポンプ(送水手段) 13 加湿ボックス(散水手段) 14 イオン発生装置 15 送風機 16 加熱体(セラミックヒータ) 17 吸込口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 治仁 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 守川 守 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3L055 BA01 CA04 DA11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を気化する加湿フィルターと、該加湿
    フィルターを通過する空気を送る送風手段と、水を加湿
    フィルターに送る送水手段と、該送水手段からの水を散
    水する散水手段とを備え、前記散水手段は、前記加湿フ
    ィルターの上方であって、かつ通過空気の流れ方向で加
    湿フィルターよりも上流側に配されたことを特徴とする
    加湿装置。
  2. 【請求項2】前記加湿フィルターが通過空気の流れ方向
    に沿って2列に配列されたことを特徴とする請求項1記
    載の加湿装置。
  3. 【請求項3】前記加湿フィルターは、吸水性のある板状
    部材がW字状に連続して折曲されてなるものであること
    を特徴とする請求項1または2記載の加湿装置。
  4. 【請求項4】前記加湿フィルターの上流側に、加湿フィ
    ルターの上流側全面が対面する空間部が通過空気の流れ
    方向に沿って形成されたことを特徴とする請求項1,2
    または3記載の加湿装置。
  5. 【請求項5】前記空間部にイオン供給路が開口され、該
    イオン供給路にイオンを発生するイオン発生装置が設け
    られたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の加湿装置。
  6. 【請求項6】前記通過空気の加湿フィルターよりも上流
    側に空気を加温する加熱体が設けられ、該加熱体は、加
    湿運転開始時に前記送水手段の駆動開始前に駆動制御さ
    れることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    加湿装置。
  7. 【請求項7】枠体に水を気化する加湿フィルターが取外
    し自在に収容されてなる加湿フィルター体と、前記加湿
    フィルターを通過する空気を送る送風手段と、水を加湿
    フィルターに送る送水手段と、該送水手段からの水を散
    水する散水手段とを備え、前記加湿フィルター体が装置
    本体に対して着脱自在に装着されたことを特徴とする加
    湿装置。
  8. 【請求項8】前記加湿フィルター体の下方に水を一時的
    に貯める水受けトレーが設けられ、前記送水手段は、前
    記水受けトレーに設けられた送水ポンプと、該ポンプか
    ら送られた水を前記散水手段に送る送水管とを備え、該
    送水管は、前記ポンプの吐出口に水密状態で接続可能な
    ポンプ側接続ジョイントを有し、前記加湿フィルター体
    に取り付けられて加湿フィルター体と共に装置本体に着
    脱自在に装着されたことを特徴とする請求項7に記載の
    加湿装置。
  9. 【請求項9】前記散水手段は、底面部に複数の散水穴が
    形成された加湿ボックスから構成され、前記加湿フィル
    ター体に加湿フィルターの上方部でボックス収容部が形
    成され、該ボックス収容部に前記加湿ボックスが取外し
    自在に収容され、前記送水手段に、加湿ボックスに対し
    て水密状態で接続可能なボックス側接続ジョイントが設
    けられたことを特徴とする請求項7または8記載の加湿
    装置。
  10. 【請求項10】前記水受けトレーは、トレー本体と、こ
    れと一体をなし前記加湿フィルター体を着脱自在に装着
    するフィルター体装着部とから構成され、装置本体に対
    して着脱自在に装着されたことを特徴とする請求項7、
    8または9記載の加湿装置。
  11. 【請求項11】前記送水ポンプは磁石分離型ポンプであ
    って、装置本体に配設されたモータ部と、前記水受けト
    レーに配設された送水機能部とから構成され、前記水受
    けトレーに前記送水ポンプの送水機能部をモータ部側に
    押圧する手段が設けられたことを特徴とする請求項7〜
    10のいずれかに記載の加湿装置。
  12. 【請求項12】請求項1〜6のいずれかの加湿装置を備
    えたことを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載
    の加湿装置。
  13. 【請求項13】前記フィルター体装着部は、加湿フィル
    ターを通過する空気の流れ方向が開放された箱型形状を
    なして送風経路の一部とされ、その上流側開放面よりも
    所定幅後退した位置に前記加湿フィルター体が配置され
    ると共に、前記上流側開放面と加湿フィルター体との間
    に加湿フィルターの上流側全面が対面し通過空気の流れ
    方向に沿って所定幅を有する空間部が形成されたことを
    特徴とする請求項12記載の加湿装置。
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