JP2003119140A - ピロロピリダジン化合物を含有する医薬 - Google Patents
ピロロピリダジン化合物を含有する医薬Info
- Publication number
- JP2003119140A JP2003119140A JP2002230713A JP2002230713A JP2003119140A JP 2003119140 A JP2003119140 A JP 2003119140A JP 2002230713 A JP2002230713 A JP 2002230713A JP 2002230713 A JP2002230713 A JP 2002230713A JP 2003119140 A JP2003119140 A JP 2003119140A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- fph
- mepr
- oco
- clph
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
有し、医薬(特に、潰瘍性疾患の予防、治療剤)として
有用な薬剤の提供。 【解決手段】一般式 【化1】 [式中、R1:C2−C6アルケニル基、ハロゲノC2−C
6アルケニル基、置換されてもよいC3−C7シクロアル
キル基、置換されてもよいC3−C7シクロアルキル−C
1−C6アルキル基、R2:C1−C6アルキル基、R3:ヒ
ドロキシメチル基、C2−C6脂肪族アシルオキシメチル
基、置換されてもよいC6−C10アリールカルボニルオ
キシメチル基、C1−C6アルコキシカルボニルオキシメ
チル基、ホルミル基、カルボキシ基、C1−C6アルコキ
シカルボニル基、置換されてもよいC6−C10アリール
オキシカルボニル基、R4:置換されてもよいC6−C10
アリール基、A:イミノ基、酸素原子又は硫黄原子]を
有するピロロピリダジン化合物又はその薬理上許容され
る塩を有効成分として含有する医薬(特に潰瘍疾患の予
防剤又は治療剤)。
Description
作用及び胃粘膜保護作用並びにヘリコバクターピロリー
(Helicobacter pylori)に対する優れた抗菌作用を有
し、潰瘍疾患の予防剤又は治療剤として有用なピロロピ
リダジン化合物又はその薬理上許容される塩或はそれら
を有効成分として含有する医薬(特に、潰瘍疾患の予防
剤又は治療剤)に関する。
と防御因子とのバランスが崩れることにより発生すると
言われており、攻撃因子である胃酸の分泌を抑制するこ
とは、潰瘍の予防、治療に有用である。これまで、胃酸
の分泌を抑制するのに有効な薬剤として、抗コリン剤、
シメチジン等のヒスタミンH2受容体拮抗剤、オメプラ
ゾール等のプロトンポンプ阻害剤が広く臨床に用いられ
ている。しかしながら、上記薬剤は、優れた潰瘍治療効
果を有するものの、使用中断後の潰瘍再発が大きな問題
となっている。最近、潰瘍再発とヘリコバクターピロリ
ー(Helicobacterpylori)との関連が指摘されており、
実際に、胃酸分泌抑制剤と抗菌剤との併用による治療が
試みられている。
抑制するとともに胃粘膜保護作用を有し、且つ、ヘリコ
バクターピロリー(Helicobacter pylori)に対する抗
菌作用を有する化合物は優れた医薬(特に、潰瘍疾患の
予防剤又は治療剤)として期待される。
する化合物としていくつかのピロロピリダジン誘導体が
知られており(例えば、WO 91/17164、WO 92/06979、WO
93/08190号公報等)、また、ヘリコバクターピロリー
(Helicobacter pylori)に対する抗菌作用を併有する
ピロロピリダジン誘導体も知られている(例えば、特開
平7−247285号公報等)。
子である胃酸分泌を強力に抑制し、胃粘膜を保護し、更
にヘリコバクターピロリー(Helicobacter pylori)に
対する優れた抗菌作用を有する医薬(特に、抗潰瘍剤)
の開発を目指して、ピロロピリダジン誘導体の合成とそ
の薬理活性について長年にわたり鋭意研究を行った結
果、3位に特定の置換基を有するピロロピリダジン誘導
体が、強力な胃酸分泌抑制作用及び胃粘膜保護作用と共
に、ヘリコバクターピロリー(Helicobacter pylori)
に対する優れた抗菌作用を有することを見出し、本発明
を完成した。
の薬理上許容される塩或はそれらを有効成分として含有
する医薬(特に、潰瘍疾患の予防剤又は治療剤)を提供
する。
ン化合物は、一般式
基、ハロゲノC2−C6アルケニル基、C1−C6アルキル
で置換されてもよいC3−C7シクロアルキル基又はC1
−C6アルキルで置換されてもよいC3−C7シクロアル
キル−C1−C6アルキル基を示し、R2は、C1−C6ア
ルキル基を示し、R3は、ヒドロキシメチル基、C2−C
6脂肪族アシルオキシメチル基、C1−C6アルキル、C1
−C6アルコキシ及びハロゲンからなる群から選択され
る置換基で置換されてもよいC6−C10アリールカルボ
ニルオキシメチル基、C1−C6アルコキシカルボニルオ
キシメチル基、ホルミル基、カルボキシ基、C1−C6ア
ルコキシカルボニル基又はC1−C6アルキル、C1−C6
アルコキシ及びハロゲンからなる群から選択される置換
基で置換されてもよいC6−C10アリールオキシカルボ
ニル基を示し、R4は、C1−C6アルキル、ハロゲノC1
−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロゲノC1−C
6アルコキシ及びハロゲンからなる群から選択される置
換基で置換されてもよいC6−C10アリール基を示し、
Aは、イミノ基、酸素原子又は硫黄原子を示す。
6アルキル基又はR1、R3若しくはR4に含まれるC1−
C6アルキル部分は、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、
t−ブチル、ペンチル又はヘキシル基であり得、好適に
は、C1−C4アルキル基であり、更に好適には、メチル
又はエチル基であり、最も好適には、メチル基である。
C2−C6アルケニル基のC2−C6アルケニル部分は、例
えば、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、イソ
プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−メチル
−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−
メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニ
ル、2−ペンテニル又は2−へキセニル基であり得、好
適には、C2−C4アルケニル基であり、更に好適には、
C3−C4アルケニル基であり、特に好適には、2−プロ
ペニル又は2−ブテニル基であり、最も好適には、2−
ブテニル基である。
体例は、例えば、2,2−ジフルオロビニル、3−フル
オロ−2−プロペニル、3−クロロ−2−プロペニル、
3−ブロモ−2−プロペニル、3−ヨード−2−プロペ
ニル、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル、2,3−
ジクロロ−2−プロペニル、3,3−ジクロロ−2−プ
ロペニル、2,3−ジブロモ−2−プロペニル、3,3
−ジブロモ−2−プロペニル、4,4,4−トリフルオ
ロ−2−ブテニル、5−フルオロ−2−ペンテニル又は
6−フルオロ−2−へキセニル基であり得、好適には、
3−クロロ−2−プロペニル、3,3−ジフルオロ−2
−プロペニル、3,3−ジクロロ−2−プロペニル又は
4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニル基であり、更
に好適には、3−クロロ−2−プロペニル、3,3−ジ
フルオロ−2−プロペニル又は3,3−ジクロロ−2−
プロペニル基である。
いC3−C7シクロアキル基のC3−C 7シクロアキル部分
又はR1のC1−C6アルキルで置換されてもよいC3−C
7シクロアキル−C1−C6アルキル基のC3−C7シクロ
アキル部分は、例えば、シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロへプチ
ル基であり得、好適には、C3−C6シクロアキル基であ
り、更に好適には、シクロプロピル、シクロペンチル又
はシクロヘキシル基であり、最も好適には、シクロプロ
ピル基である。
いC3−C7シクロアキル基の具体例は、例えば、シクロ
プロピル、2−メチルシクロプロピル、2−エチルシク
ロプロピル、2−プロピルシクロプロピル、2−ヘキシ
ルシクロプロピル、シクロブチル、2−メチルシクロブ
チル、シクロペンチル、2−メチルシクロペンチル、2
−エチルシクロペンチル、シクロヘキシル、2−メチル
シクロヘキシル又はシクロへプチル基であり得、好適に
は、シクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、2−
エチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、2−メチルシクロペンチル、シクロヘキシル又は2
−メチルシクロヘキシル基であり、更に好適には、シク
ロプロピル、2−メチルシクロプロピル、シクロペンチ
ル、2−メチルシクロペンチル、シクロヘキシル又は2
−メチルシクロヘキシル基であり、最も好適には、シク
ロプロピル又は2−メチルシクロプロピル基である。
いC3−C7シクロアキル−C1−C6アルキル基の具体例
は、例えば、シクロプロピルメチル、2−シクロプロピ
ルエチル、2−メチルシクロプロピルメチル、2−(2
−メチルシクロプロピル)エチル、3−(2−メチルシ
クロプロピル)プロピル、6−(2−メチルシクロプロ
ピル)ヘキシル、2−エチルシクロプロピルメチル、2
−プロピルシクロプロピルメチル、2−ヘキシルシクロ
プロピルメチル、シクロブチルメチル、2−メチルシク
ロブチルメチル、シクロペンチルメチル、2−シクロペ
ンチルエチル、2−メチルシクロペンチルメチル、2−
(2−メチルシクロペンチル)エチル、2−エチルシク
ロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロ
ヘキシルエチル、2−メチルシクロヘキシルメチル、2
−(2−メチルシクロヘキシル)エチル又はシクロへプ
チルメチル基であり得、好適には、シクロプロピルメチ
ル、2−シクロプロピルエチル、2−メチルシクロプロ
ピルメチル、2−(2−メチルシクロプロピル)エチ
ル、2−エチルシクロプロピルメチル、シクロブチルメ
チル、2−メチルシクロブチルメチル、シクロペンチル
メチル、2−メチルシクロペンチルメチル、シクロヘキ
シルメチル又は2−メチルシクロヘキシルメチル基であ
り、更に好適には、シクロプロピルメチル、2−メチル
シクロプロピルメチル、2−エチルシクロプロピルメチ
ル、シクロブチルメチル、2−メチルシクロブチルメチ
ル、シクロペンチルメチル又は2−メチルシクロヘキシ
ルメチル基であり、更により好適には、シクロプロピル
メチル、2−メチルシクロプロピルメチル、シクロペン
チルメチル又は2−メチルシクロヘキシルメチル基であ
り、特に好適には、シクロプロピルメチル又は2−メチ
ルシクロプロピルメチル基であり、最も好適には、2−
メチルシクロプロピルメチル基である。
基のC2−C6脂肪族アシル部分は、例えば、アセチル、
プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イ
ソバレリル又はヘキサノイル基であり得、好適には、C
2−C4脂肪族アシル基であり、更に好適には、C2−C3
脂肪族アシル基であり、最も好適には、アセチル基であ
る。
C1−C6アルコキシ若しくはハロゲノC1−C6アルコキ
シのC1−C6アルコキシ部分又はR3 のC1−C6アルコ
キシカルボニルオキシメチル基及びR3 のC1−C6アル
コキシカルボニル基のC1−C6アルコキシ部分は、例え
ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブト
キシ、ペンチルオキシ又はヘキシルオキシ基であり得、
好適には、C1−C4アルコキシ基であり、更に好適に
は、メトキシ又はエトキシ基であり、最も好適には、メ
トキシ基である。
は、例えば、弗素、塩素、臭素又は沃素原子であり得、
好適には、弗素、塩素又は臭素原子であり、更に好適に
は、弗素又は塩素原子である。
アリール部分又はR4の置換されてもよいC6−C10アリ
ール基のC6−C10アリール部分は、例えば、フェニル
又はナフチル基であり得、好適には、フェニル基であ
る。
えば、 1乃至5個であり、好適には、1乃至3個であ
り、更に好適には、1乃至2個であり、最も好適には、
1個である。
6アルコキシ及びハロゲンからなる群から選択される置
換基で置換されてもよいC6−C10アリール部分は、好
適には、フェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニ
ル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、フルオロ
フェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、ジフルオ
ロフェニル、クロロフルオロフェニル、ジクロロフェニ
ル、ナフチル、メチルナフチル、メトキシナフチル、フ
ルオロナフチル、クロロナフチル又はブロモナフチル基
であり、更に好適には、フェニル、メチルフェニル、メ
トキシフェニル、フルオロフェニル又はクロロフェニル
基であり、最も好適には、フェニル又はメチルフェニル
基である。
6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロゲノC1−C6ア
ルコキシ及びハロゲンからなる群から選択される置換基
で置換されてもよいC6−C10アリール基は、好適に
は、フェニル、メチルフェニル、トリフルオロメチルフ
ェニル、メトキシフェニル、トリフルオロメトキシフェ
ニル、ジフルオロメトキシフェニル、フルオロフェニ
ル、クロロフェニル、ブロモフェニル、ジフルオロフェ
ニル、クロロフルオロフェニル、ジクロロフェニル、ト
リフルオロフェニル、トリクロロフェニル、ナフチル、
メチルナフチル、メトキシナフチル、フルオロナフチ
ル、クロロナフチル又はブロモナフチル基であり、更に
好適には、フェニル、4−メチルフェニル、4−トリフ
ルオロメチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−ト
リフルオロメトキシフェニル、4−ジフルオロメトキシ
フェニル、2−、3−若しくは4−フルオロフェニル、
2−、3−若しくは4−クロロフェニル、4−ブロモフ
ェニル、2,4−若しくは2,6−ジフルオロフェニ
ル、4−クロロ−2−フルオロフェニル、2−クロロ−
4−フルオロフェニル、2,4−若しくは2,6−ジク
ロロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル又は
2,4,6−トリクロロフェニル基であり、特に好適に
は、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、2,
4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニ
ル、4−クロロ−2−フルオロフェニル、2−クロロ−
4−フルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニル又は
2,6−ジクロロフェニル基であり、最も好適には、4
−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル又は
4−クロロフェニル基である。
あり、更に好適には、酸素原子である。
光学異性体或いは二重結合又は環構造に基づく幾何異性
体が存在する場合があるが、本発明はこれらの各異性体
及びそれらの混合物をも包含する。
塩は、酸付加塩であり、例えば、フッ化水素酸塩、塩酸
塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩のようなハロゲン化
水素酸塩;硝酸塩;過塩素酸塩;硫酸塩;燐酸塩;炭酸
塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン
酸塩、エタンスルホン酸塩、ペンタフルオロエタンスル
ホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ブタンスルホン酸
塩、ペンタンスルホン酸塩、ヘキサンスルホン酸塩のよ
うな弗素原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6個
のアルキルスルホン酸塩;ベンゼンスルホン酸塩、p−
トルエンスルホン酸塩のような炭素数6乃至10個のア
リールスルホン酸塩;酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸
塩、安息香酸塩、フマール酸塩、マレイン酸塩、コハク
酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マロン酸塩のよ
うなカルボン酸塩;又は、グルタミン酸塩、アスパラギ
ン酸塩のようなアミノ酸塩などの酸付加塩であり得る
が、好適には、塩酸塩、硫酸塩又はカルボン酸塩であ
り、特に好適には、塩酸塩である。
水和物として存在することができ、本発明は、それらの
水和物をも包含する。
適には、(1)R1が、C2−C4アルケニル基、弗素若
しくは塩素で置換されたC3−C 4アルケニル基、C1−
C2アルキルで置換されてもよいC3−C6シクロアルキ
ル基又はC1−C2アルキルで置換されてもよいC3−C6
シクロアルキル−C1−C2アルキル基である化合物、
(2)R1が、C3−C4アルケニル基、3−クロロ−2
−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル
基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、シクロプロ
ピル基、2−メチルシクロプロピル基、2−エチルシク
ロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、2
−メチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基,2−メ
チルシクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、2−
メチルシクロプロピルメチル基、2−エチルシクロプロ
ピルメチル基、シクロブチルメチル基、2−メチルシク
ロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基又は2−メ
チルシクロヘキシルメチル基である化合物、(3)R1
が、2−プロペニル基、2−ブテニル基、シクロプロピ
ル基、2−メチルシクロプロピル基、シクロペンチル
基、2−メチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基、
2−メチルシクロヘキシル基、シクロプロピルメチル
基、2−メチルシクロプロピルメチル基、シクロペンチ
ルメチル基又は2−メチルシクロヘキシルメチル基であ
る化合物、(4)R1が、2−プロペニル基、2−ブテ
ニル基、シクロプロピル基、2−メチルシクロプロピル
基、シクロプロピルメチル基又は2−メチルシクロプロ
ピルメチル基である化合物、(5)R1が、2−ブテニ
ル基、シクロプロピルメチル基又は2−メチルシクロプ
ロピルメチル基である化合物、(6)R2がC1−C4ア
ルキル基である化合物、(7)R2がC1−C2アルキル
基である化合物、(8)R2がメチル基である化合物、
(9)R3が、ヒドロキシメチル基、C2−C6脂肪族ア
シルオキシメチル基、メチル、メトキシ、弗素若しくは
塩素で置換されてもよいベンゾイルオキシメチル基、C
1−C4アルコキシカルボニルオキシメチル基、ホルミル
基、カルボキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基又
はメチル、メトキシ、弗素若しくは塩素で置換されても
よいフェニルオキシカルボニル基である化合物、(1
0)R3が、ヒドロキシメチル基、C2−C6脂肪族アシ
ルオキシメチル基、ベンゾイルオキシメチル基、C1−
C2アルコキシカルボニルオキシメチル基、ホルミル
基、カルボキシ基、C1−C2アルコキシカルボニル基又
はフェニルオキシカルボニル基である化合物、(11)
R3が、ヒドロキシメチル基、C2−C4脂肪族アシルオ
キシメチル基、C1−C2アルコキシカルボニルオキシメ
チル基、ホルミル基、カルボキシ基又はC1−C2アルコ
キシカルボニル基である化合物、(12)R3が、ヒド
ロキシメチル基、C2−C3脂肪族アシルオキシメチル
基、ホルミル基又はカルボキシ基である化合物、(1
3)R3が、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル
基である化合物、(14)R4が、C1−C4アルキル、
ハロゲノC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ハロ
ゲノC1−C4アルコキシ、弗素、塩素及び臭素からなる
群から選択される1乃至3個の置換基で置換されたフェ
ニル基である化合物、(15)R4が、メチル、トリフ
ルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフ
ルオロメトキシ、弗素、塩素及び臭素からなる群から選
択される1乃至3個の置換基で置換されたフェニル基で
ある化合物、(16)R4が、弗素及び塩素からなる群
から選択される1乃至2個の置換基で、2位、4位及び
6位からなる群から選択される1乃至2の置換位が置換
されたフェニル基である化合物、(17)R4が、弗素
及び塩素からなる群から選択される1乃至2個の置換基
で、4位、2,4−位又は2,6−位の置換位が置換さ
れたフェニル基である化合物、(18)Aが、酸素原子
又は硫黄原子である化合物、(19)Aが、酸素原子で
ある化合物をあげることができる。
(8)、(9)−(13)、(14)−(17)又は
(18)−(19)の群においては、番号が大きくなる
に従って、より好適な化合物を示し[以下の群(20)
−(24)においても同じ。]、R1を群(1)−
(5)から、R2を群(6)−(8)から,R3を群
(9)−(13)から、R4を群(14)−(17)か
ら、そして、Aを群(18)−(19)からそれぞれ選
択し、これらを任意に組み合わせて得られた化合物も好
適であり、例えば、以下のものをあげることができる。
弗素若しくは塩素で置換されたC3−C4アルケニル基、
C1−C2アルキルで置換されてもよいC3−C6シクロア
ルキル基又はC1−C2アルキルで置換されてもよいC3
−C6シクロアルキル−C1−C2アルキル基であり、R2
がC1−C4アルキル基であり、R3が、ヒドロキシメチ
ル基、C2−C6脂肪族アシルオキシメチル基、メチル、
メトキシ、フルオロ若しくはクロロで置換されてもよい
ベンゾイルオキシメチル基、C1−C4アルコキシカルボ
ニルオキシメチル基、ホルミル基、カルボキシ基、C1
−C4アルコキシカルボニル基又はメチル、メトキシ、
フルオロ若しくはクロロで置換されてもよいフェニルオ
キシカルボニル基であり、R4が、C1−C4アルキル、
ハロゲノC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ハロ
ゲノC1−C4アルコキシ、弗素、塩素及び臭素からなる
群から選択される1乃至3個の置換基で置換されたフェ
ニル基であり、Aが、酸素原子又は硫黄原子である化合
物、(21)R1が、C3−C4アルケニル基、3−クロ
ロ−2−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロ
ペニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、シク
ロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、2−エチ
ルシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル
基、2−メチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基,
2−メチルシクロヘキシル基、シクロプロピルメチル
基、2−メチルシクロプロピルメチル基、2−エチルシ
クロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、2−メ
チルシクロブチメチル基、シクロペンチルメチル基又は
2−メチルシクロヘキシルメチル基であり、R2がC1−
C4アルキル基であり、R3が、ヒドロキシメチル基、C
2−C6脂肪族アシルオキシメチル基、ベンゾイルオキシ
メチル基、C1−C2アルコキシカルボニルオキシメチル
基、ホルミル基、カルボキシ基、C1−C2アルコキシカ
ルボニル基又はフェニルオキシカルボニル基であリ、R
4が、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、弗素、塩素及び
臭素からなる群から選択される1乃至3個の置換基で置
換されたフェニル基であり、Aが、酸素原子又は硫黄原
子である化合物、(22)R1が、2−プロペニル基、
2−ブテニル基、シクロプロピル基、2−メチルシクロ
プロピル基、シクロペンチル基、2−メチルシクロペン
チル基、シクロヘキシル基,2−メチルシクロヘキシル
基、シクロプロピルメチル基、2−メチルシクロプロピ
ルメチル基、シクロペンチルメチル基又は2−メチルシ
クロヘキシルメチル基であり、R2がC1−C2アルキル
基であり、R3が、ヒドロキシメチル基、C2−C4脂肪
族アシルオキシメチル基、C1−C 2アルコキシカルボニ
ルオキシメチル基、ホルミル基、カルボキシ基又はC1
−C 2アルコキシカルボニル基であり、R4が、弗素及び
塩素からなる群から選択される1乃至2個の置換基で、
2位、4位及び6位からなる群から選択される1乃至2
の置換位が置換されたフェニル基であり、Aが、酸素原
子である化合物、(23)R1が、2−プロペニル基、
2−ブテニル基、シクロプロピル基、2−メチルシクロ
プロピル基、シクロプロピルメチル基又は2−メチルシ
クロプロピルメチル基であり、R2がC1−C2アルキル
基であり、R3が、ヒドロキシメチル基、C2−C3脂肪
族アシルオキシメチル基、ホルミル基又はカルボキシ基
であり、R4が、弗素及び塩素からなる群から選択され
る1乃至2個の置換基で、2位、4位及び6位からなる
群から選択される1乃至2の置換位が置換されたフェニ
ル基であり、Aが、酸素原子である化合物、(24)R
1が、2−ブテニル基、シクロプロピルメチル基又は2
−メチルシクロプロピルメチル基であり、R2がメチル
基であり、R3が、ヒドロキシメチル基又はアセトキシ
メチル基であり、R4が、弗素及び塩素からなる群から
選択される1乃至2個の置換基で、4位、2,4−位又
は2,6−位の置換位が置換されたフェニル基であり、
Aが、酸素原子である化合物。
て、次の表1に示す化合物を具体的に例示することがで
きる。
2、4、8、9、17、19、20、21、22、2
4、25、26、27、28、29、30、31、3
2、33、34、35、36、37、38、39、4
0、41、42、43、44、45、46、47、4
8、49、50、51、56、59、61、62、6
3、64、65、66、67、68、69、70、7
1、72、73、82、90、93、95、105、1
06、114、116、120、121、129、13
2、134、138、140、142、144、14
6、167、178、188、192、196、20
0、216、225、233、237、241、24
5、264、277、286、290、294、29
8、306、307、310、311、317、32
3、326、329、332、345、351、35
7、360、363、366、373、377、38
1、383、385、387、394、411、41
4、415、416、417、418、419、42
0、421、422、423、424、425、42
6、427、430、433、436、439、44
2、449、450、451、452、453、45
4、455、456、457、458、461、46
7、470、473、476、478、480、48
1、482、483、484、485、486、48
7、488、492、494、496、498、50
3、504、505、506、507、508、51
2、514、516、518、539、542、54
8、558、562、564、566、583、58
5、589、592、594、595、596、59
7、598、600、602、604、606、60
7、608、625、626、627、633、63
4、665、666、667、668、669、67
0、671、672、675、676、681、68
2、683、684、685、686、702、70
3、704、705、706、707、723、72
4、725、726、727、728、834、84
6、858、862、889、901、930、93
9、990、1014、1018、1072、109
0、1094、1113、1117、1133、113
6、1148、1149、1159、1163、116
4、1165、1167、1169、1171、117
3、1175、1177、1181、1185、118
9又は1193の化合物であり、更に好適には、例示化
合物番号(No.)9、19、20、22、25、32、3
3、40、41、43、47、48、59、61、6
2、63、64、65、66、67、68、69、7
0、71、72、73、82、93、95、105、1
06、114、116、120、121、134、13
8、142、146、167、178、311、31
7、416、417、420、421、427、43
6、439、442、450、451、454、45
5、461、485、506、508、589、59
2、594、595、596、602、606、62
5、633、665、666、681、682、83
4、846、889、1090、1113、1133、
1163、1164、1165、1167、1169、
1171、1173、1175又は1177の化合物で
あり、更により好適には、例示化合物番号(No.)9、2
0、22、32、33、41、43、47、48、6
1、63、65、69、71、73、95、106、1
21、421、427、455、589、594、60
2、606、625、1165又は1169の化合物で
あり、特に好適には、例示化合物番号(No.)22、3
3、43、48、106、121、421、455又は
594の化合物であり、最も好適には、例示化合物番号
(No.)22:1−(2−ブテニル)−7−(4−フルオ
ロベンジルオキシ)−3−ヒドロキシメチル−2−メチ
ルピロロ[2,3−d]ピリダジン、例示化合物番号(N
o.)33:7−(4−フルオロベンジルオキシ)−3−
ヒドロキシメチル−2−メチル−1−(2−メチルシク
ロプロピルメチル)ピロロ[2,3−d]ピリダジン、
例示化合物番号(No.)43:1−(2−ブテニル)−7
−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−3−ヒドロ
キシメチル−2−メチルピロロ[2,3−d]ピリダジ
ン、例示化合物番号(No.)48:7−(2,4−ジフル
オロベンジルオキシ)−3−ヒドロキシメチル−2−メ
チル−1−(2−メチルシクロプロピルメチル)ピロロ
[2,3−d]ピリダジン、例示化合物番号(No.)10
6 :3−アセトキシメチル−7−(4−フルオロベン
ジルオキシ)−2−メチル−1−(2−メチルシクロプ
ロピルメチル)ピロロ[2,3−d]ピリダジン又は例
示化合物番号(No.)121 :3−アセトキシメチル−7
−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−2−メチル
−1−(2−メチルシクロプロピルメチル)ピロロ
[2,3−d]ピリダジンの化合物である。
2S)−2−メチルシクロプロピルメチル]体がより好
ましい。
(I)は、以下に示す方法に従って製造される。
したものと同意語を示す。
物を製造する工程であり、不活性溶媒中、酸化剤の存在
下、一般式(II)を有する化合物と酸化剤を反応させ
ることにより達成される。
リウムアンモニウム、酢酸(III)マンガン又は二酸化
セレンのようなメチル基をヒドロキシメチル基に変換さ
せる酸化剤であり得、好適には、硝酸第二セリウムアン
モニウムである。酸化剤の量は、通常、化合物(II)に
対して、1.5乃至10倍モルであり、好適には、2乃
至6倍モルである。
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコール
ジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸、無水酢
酸、プロピオン酸、安息香酸のようなカルボン酸若しく
はカルボン酸無水物;水;又はこれらの混合溶媒であり
得、好適には、カルボン酸;カルボン酸無水物;含水カ
ルボン酸;又はカルボン酸及びカルボン酸無水物の混合
溶媒であり、特に好適には、酢酸、無水酢酸、含水酢
酸、又は酢酸と無水酢酸の混合溶媒である。
適には、室温乃至100℃)であり、反応に要する時間
は、反応温度等によって異なるが、30分間乃至20時
間(好適には、1時間乃至10時間)である。
ボン酸若しくはカルボン酸無水物を使用する場合は、得
られた化合物(Ia)のヒドロキシメチル基が相当する
カルボン酸によりエステル化された化合物が得られ場合
がある。このエステル化された化合物を通常の加水分解
反応に付すこと、例えば、エステル化された化合物を、
含水不活性溶媒中(例えば、含水メタノール、含水エタ
ノールのような含水アルコール中)、塩基(例えば、水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのよ
うなアルカリ金属水酸化物又は炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムのようなアルカリ金属炭酸塩、好適には、アルカ
リ金属水酸化物、特に好適には、水酸化リチウム)と、
0℃乃至100℃(好適には、10℃乃至50℃)で、
10分間乃至10時間(好適には、20分間乃至5時
間)反応させることにより、化合物(Ia)が得られ
る。
により、化合物(I)において、R 3が、C2−C6脂肪
族アシルオキシメチル基、C1−C6アルキル、C1−C6
アルコキシ及びハロゲンからなる群から選択される置換
基で置換されてもよいC6−C10アリールカルボニルオ
キシメチル基又はC1−C6アルコキシカルボニルオキシ
メチル基である化合物(Id)を製造することができ
る。
基、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ及びハロゲ
ンからなる群から選択される置換基で置換されてもよい
C6−C10アリールカルボニル基又はC1−C6アルコキ
シカルボニル基を示し、R1、R2、R4及びAは、前述
したものと同意義を示す。
ルクロリド、アセチルブロミド、プロピオニルクロリ
ド、プロピオニルブロミド、ブチリルクロリド、イソブ
チリルクロリド、バレリルクロリド、ヘキサノイルクロ
リドのようなC2−C6脂肪族アシルハライド;無水酢
酸、無水プロピオン酸、無水ヘキサン酸のような無水C
2−C6脂肪族カルボン酸;ベンゾイルクロリド、ベンゾ
イルブロミド、トルオイルクロリド、トルオイルブロミ
ド、メトキシベンゾイルクロリド、クロロベンゾイルク
ロリド、フルオロクロリド、ナフトイルクロリドのよう
なC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ及びハロゲン
からなる群から選択される置換基で置換されてもよいC
6−C10アリールカルボニルハライド;又はメトキシカ
ルボニルクロリド、エトキシカルボニルクロリド、エト
キシカルボニルブロミド、プロポキシカルボニルクロリ
ド、ブトキシカルボニルクロリド、ペンチルオキシカル
ボニルクロリド、ヘキシルオキシカルボニルクロリドの
ようなC1−C6アルコキシカルボニルハライドであり
得、好適には、C2−C6脂肪族アシルクロリド、C1−
C6アルキル、C1−C6アルコキシ及びハロゲンからな
る群から選択される置換基で置換されてもよいC6−C
10アリールカルボニルクロリド又はC1−C6アルコキシ
カルボニルクロリドである。
ド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカ
リ金属アミド;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムのようなアルカリ金属炭酸塩;リチウムメトキシ
ド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウムt−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシ
ド;又はトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、N−エチルモルホリン、ピリジ
ン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジ
ン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジ
エチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ
−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]
オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミン
であり得、好適には、有機アミンであり、特に好適に
は、トリエチルアミン又はピリジンである。
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテルのようなエーテル類;又はこれら
の混合溶媒であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類
又はエーテル類であり、特に好適には、メチレンクロリ
ド、クロロホルム、ジエチルエーテル又はテトラヒドロ
フランである。
適には、10℃乃至50℃)であり、反応に要する時間
は、反応温度等によって異なるが、10分間乃至100
時間(好適には、30分間乃至5時間)である。
物を製造する工程であり、不活性溶媒中、酸化剤の存在
下、化合物(Ia)と酸化剤を反応させることにより達
成される。
ガン、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、二クロ
ム酸ピリジニウム(PDC)又はジメチルスルホキシド
と酸無水物(例えば、無水酢酸、無水トリフルオロ酢
酸、無水プロピオン酸のようなハロゲンで置換されてい
てもよい脂肪族カルボン酸無水物、好適には、無水酢酸
又は無水トリフルオロ酢酸)の混合物のようなヒドロキ
シメチル基をホルミル基に変換させる酸化剤であり得、
好適には、二酸化マンガンである。酸化剤の量は、通
常、化合物(Ia)に対して、1乃至50倍モルであり、
好適には、2乃至30倍モルである。
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテルのようなエーテル類;又はこれら
の混合溶媒であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類
(特に、メチレンクロリド)である。
適には、室温乃至100℃)であり、反応に要する時間
は、反応温度等によって異なるが、30分間乃至40時
間(好適には、1時間乃至20時間)である。
物を製造する工程であり、不活性溶媒中、酸化剤の存在
下、化合物(Ib)と酸化剤を反応させることにより達
成される。
ロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、又は二クロム酸
ピリジニウム(PDC)のようなホルミル基をカルボキ
シ基に変換させる酸化剤であり得、好適には、酸化銀で
ある。酸化剤の量は、通常、化合物(Ib)に対して、
1乃至20倍モルであり、好適には、2乃至10倍モル
である。また、酸化剤として、酸化銀を用いる場合は、
硝酸銀とアルカリ金属水酸化物(特に、水酸化ナトリウ
ム)から新たに調製した酸化銀を用いることにより、本
反応は好適に行われる。
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコール
ジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エ
タノールのようなアルコール類;酢酸、プロピオン酸、
安息香酸のようなカルボン酸類;水;又はこれらの混合
溶媒であり得、好適には、アルコール類、含水アルコー
ル類、カルボン酸類、含水カルボン酸類又は水であり、
更に好適には、含水アルコール類(特に、含水エタノー
ル)である。
適には、室温乃至100℃)であり、反応に要する時間
は、反応温度等によって異なるが、1時間乃至72時間
(好適には、12時間乃至48時間)である。
とにより、化合物(I)において、R3が、C1−C6ア
ルコキシカルボニル基又はC1−C6アルキル、C1−C6
アルコキシ及びハロゲンからなる群から選択される置換
基で置換されてもよいC6−C10アリールオキシカルボ
ニル基である化合物(Ie)を製造することができる。
はC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ及びハロゲン
からなる群から選択される置換基で置換されてもよいC
6−C10アリール基を示し、R1、R2、R4及びAは、前
述したものと同意義を示す。
中、化合物(Ic)をハロゲン化剤と反応させ、カルボ
ン酸ハライドを得、該カルボン酸ハライドを、不活性溶
剤中、塩基の存在下、相当するアルコール又はフェノー
ル誘導体と反応させることにより達成され、両反応は、
通常、必要に応じて、化合物(Ic)とハロゲン化剤を
反応させ、必要に応じて、反応系から溶剤を留去した
後、同一反応容器中で行われる。
ニルクロリド、チオニルブロミドのようなハロゲン化チ
オル又は三塩化燐、五塩化燐、オキシ塩化燐、オキシ臭
化燐のようなハロゲン化燐化合物であり得、好適には、
チオニルクロリド又はオキシ塩化燐である。
使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず、出発物質を
ある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレンような芳香族炭化水
素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、
ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンの
ようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチル
エーテルのようなエーテル類;又はこれらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類であり、特に好適には、
ジエチルエーテル又はテトラヒドロフランである。
適には、10℃乃至50℃)であり、反応に要する時間
は、反応温度等によって異なるが、10分間乃至10時
間(好適には、30分間乃至5時間)である。
又はフェノール誘導体との反応に使用される不活性溶媒
は、上記の化合物(Ic)とハロゲン化剤との反応に使
用されるものと同一のものであり、また、本反応の反応
温度及び反応に要する時間は、上記の化合物(Ic)と
ハロゲン化剤との反応と同一である。
化合物は、常法に従って、反応混合物から採取される。
例えば、不溶物が存在する場合には、適宜濾去して、溶
媒を留去することによって、又は溶媒を留去した後、残
留物に水を加え、適当な水不混和性溶媒で抽出し、無水
硫酸マグネシウム等で乾燥した後、溶媒を留去すること
によって目的化合物を得ることができる。また、必要な
らば、常法に従って、例えば、再結晶、カラムクロマト
グラフィー等によりさらに精製することができる。
することによって薬理上許容される塩に変換することが
できる。例えば、不活性溶媒(好適には、エーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;メ
タノール、エタノール、プロパノールのようなアルコー
ル類;又はメチレンクロリド、クロロホルムのようなハ
ロゲン化炭化水素類)中、相当する酸と室温で5分間乃
至1時間反応させ、溶媒を留去することによって目的の
塩を得ることができる。
あるか、ピロール誘導体(III)
し、R2は、前述したものと同意義を示す。)と 式
R1 − X (IV) (式中、Xはハロゲン原子(特に、塩素又は臭素原子)
を示し、R1は、前述したものと同意義を示す。)を有
する化合物を用いて、公知の方法に従って、容易に製造
される(例えば、特開平7−247285号公報等)。
知化合物であるか、公知の方法に従って、容易に製造さ
れる[例えば、特開平7−247285号公報、Monats
chefte fur Chemie(1973),104,925、
J. Chem. Soc., Perkin.Trans.II (1979)
287等]。
の場合は、対応するラセミ体(1S,2S−体と1R,
2R−体の混合物等)を光学分割することによっても、
所望の光学活性体(例えば、1S,2S−体)を製造す
ることができる。光学分割の方法としては、通常の方
法、例えば、光学分割カラムを用いるカラムクロマトグ
ラフィー法、優先晶析法、ジアステレオマー塩で分割す
る方法等を適宜選択して行こなうことができる。
又はその薬理上許容される塩は、優れた胃酸分泌抑制作
用及び胃粘膜保護作用並びにヘリコバクターピロリー
(Helicobacter pylori)に対する優れた抗菌作用を有
し、更に、物性及び体内動態(血中濃度等)の面で医薬
品として優れた性質を有することから、消化性潰瘍、急
性又は慢性胃潰瘍、胃炎、逆流性食道炎、胃食道反射疾
患、消化不良、胃酸過多症、ゾーリンガー・エリソン症
候群等の潰瘍性疾患の予防、治療剤又はヘリコバクター
ピロリー(Helicobacter pylori)の感染症の予防、治
療剤として有用である。
容される塩類を上記疾患の治療剤又は予防剤として使用
する場合には、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容
される、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的又
は注射剤等による非経口的(好適には、経口的)に投与
することができる。これらの製剤は、賦形剤(例えば、
乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビットのよう
な糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、
α−デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプ
ンのようなデンプン誘導体;結晶セルロース、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシ
メチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導
体;アラビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水
珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグ
ネシウムのような珪酸塩誘導体;リン酸カルシウムのよ
うなリン酸塩誘導体;炭酸カルシウムのような炭酸塩誘
導体;硫酸カルシウムのような硫酸塩誘導体等)、結合
剤(例えば、前記の賦形剤;ゼラチン;ポリビニルピロ
リドン;マグロゴール(商品名)等)、崩壊剤(例え
ば、前記の賦形剤;クロスカルメロースナトリウム、カ
ルボキシメチルスターチナトリウムのような化学修飾さ
れたデンプン若しくはセルロース誘導体;架橋ポリビニ
ルピロリドン等)、滑沢剤(例えば、タルク;ステアリ
ン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシ
ウムのようなステアリン酸金属塩;コロイドシリカ;ビ
ーガム、ゲイロウのようなラックス類;硼酸;グリコー
ル;フマル酸、アジピン酸のようなカルボン酸類;安息
香酸ナトリウムのようなカルボン酸ナトリウム塩;硫酸
ナトリウムのような硫酸類塩;ロイシン;ラウリル硫酸
ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリ
ル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;前記
の賦形剤におけるデンプン誘導体等)、安定剤(例え
ば、メチルパラベン、プロピルパラベンのようなパラヒ
ドロキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベン
ジルアルコール、フェニルエチルアルコールのようなア
ルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレ
ゾールのようなフェノール類;チメロサール;無水酢
酸;ソルビン酸等)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用さ
れる、甘味料、酸味料、香料等)、希釈剤、注射剤用溶
剤(例えば、水、エタノール、グリセリン等)等の添加
剤を用いて周知の方法で製造される。その使用量は症
状、年齢等により異なるが、経口投与の場合には、1回
当り1日下限1mg(好適には、5mg)、上限100
0mg(好適には、500mg)を、静脈内投与の場合
には、1回当り1日下限0.1mg(好適には、1m
g)、上限500mg(好適には、300mg)を成人
に対して、1日当り1乃至6回症状に応じて投与するこ
とが望ましい。
示し、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これ
に限定されるものではない。
シ)-2-メチル-1-[(1S,2S)−2-メチルシクロ
プロピルメチル]ピロロ [2,3-d]ピリダジン 7-(4-フルオロベンジルオキシ)-2,3-ジメチル-1
-[(1S,2S)−2-メチルシクロプロピルメチル]ピ
ロロ [2,3-d]ピリダジン0.679g (2.00ミリモル)の酢
酸(40ml)溶液に硝酸第二セリウムアンモニウム6.58g (1
2.0ミリモル)を室温で添加し、60℃で、3時間攪拌し
た。反応液を水に注加し、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧下で留去し、残査をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー[溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=
1/1(V/V)]に付し、得られた油状物をヘキサン
で結晶化させて、標題化合物0.225g (28%)を淡黄色結
晶として得た。
0.20(m,1H),0.37−0.44(m,1H),0.61−0.68(m,1
H),0.84−0.91(m,1H),0.90(d;J=5.9Hz,3H),2.05(s,3
H),2.48(s,3H),4.14(dd;J=14.6Hz,7.3Hz,1H),4.31(dd;
J=14.6Hz,6.3Hz,1H),5.27(s,2H),5.65(d;J=12.0Hz,1
H),5.70(d;J=12.0Hz,1H),7.05−7.12(m,2H),7.48
−7.53(m,2H),9.12(s,1H)。 実施例2 7-(4-フルオロベンジルオキシ)-3−ヒドロキシメ
チル−2-メチル-1-[(1S,2S)−2-メチルシク
ロプロピルメチル]ピロロ [2,3-d]ピリダジン 7-(4-フルオロベンジルオキシ)-2,3-ジメチル-1
-[(1S,2S)−2-メチルシクロプロピルメチル]ピ
ロロ [2,3-d]ピリダジン67.9g (200ミリモル)の酢酸
(800ml)溶液に硝酸第二セリウムアンモニウム329g (600
ミリモル)を室温で添加し、55℃で、8時間攪拌し
た。反応液に水を注加し、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧下で留去し、残査にメタノール(500
ml)及び2規定水酸化リチウム水溶液(160ml)を加え、室
温で、40分間攪拌した。反応液に1規定塩酸を加えて
中和し、メタノールを減圧下で留去し、クロロホルムで
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、残査
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶媒:酢酸エ
チル及び酢酸エチル/メタノール=9/1(V/V)]
に付し、得られた結晶を酢酸エチルで洗浄して、標題化
合物24.6g(35%)を淡黄色結晶として得た。
(M++1)。
0.16(m,1H),0.34−0.40(m,1H),0.58−0.68(m,1
H),0.77−0.86(m,1H),0.87(d;J=5.9Hz,3H),2.44(s,3
H),4.09(dd;J=14.6Hz,7.3Hz,1H),4.26(dd;J=14.6Hz,6.
3Hz,1H),4.82(s,2H),5.57(d;J=11.7Hz,1H),5.62(d;J
=11.7Hz,1H),7.04−7.09(m,2H),7.47(dd;J=8.8Hz,
5.4Hz,2H),9.07(s,1H)。
H)。 実施例3 7-(4-フルオロベンジルオキシ)-3−ホルミル−2-
メチル-1-[(1S,2S)−2-メチルシクロプロピル
メチル]ピロロ [2,3-d]ピリダジン 7-(4-フルオロベンジルオキシ)-3-ヒドロキシメチ
ル-2−メチル−1-[(1S,2S)−2-メチルシクロ
プロピルメチル]ピロロ [2,3-d]ピリダジン64.3g (18
1ミリモル)の塩化メチレン(900ml)溶液に活性化二酸化
マンガン472g (5.43モル)を室温で添加し、室温で、1
8時間攪拌した。反応液をセライト(商品名)を通して
ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、得られた粗結晶(45.7
g)を酢酸エチル及びヘキサンで洗浄して、標題化合物4
4.3g(69%)を淡黄色結晶として得た。
(M++1)。
0.26(m,1H),0.40−0.47(m,1H),0.71−0.78(m,1
H),0.84−0.91(m,1H),0.92(d;J=5.9Hz,3H),2.75(s,3
H),4.19(dd;J=14.6Hz,7.1Hz,1H),4.35(dd;J=14.6Hz,6.
6Hz,1H),5.67(d;J=12.0Hz,1H),5.73(d;J=12.0Hz,1
H),7.07−7.14(m,2H),7.51(dd;J=8.5Hz,5.4Hz,2
H),9.63(s,1H),10.22(s,1H)。
H)。 実施例4 3−カルボキシ−7-(4-フルオロベンジルオキシ)-
2-メチル-1-[(1S,2S)−2-メチルシクロプロ
ピルメチル]ピロロ [2,3-d]ピリダジン 硝酸銀0.85g(5ミリモル)の水(2.5ml)溶液に2規定水
酸化リチウム水溶液(3ml)を加え、次いで、7-(4-フ
ルオロベンジルオキシ)-3-ホルミル−2−メチル-1-
[(1S,2S)−2-メチルシクロプロピルメチル]ピ
ロロ [2,3-d]ピリダジン0.177g (0.5ミリモル)のエタ
ノール(10ml)溶液を添加し、室温で、48時間攪拌し
た。反応液に1規定塩酸(3ml)を加え、反応液を、セ
ライト(商品名)を用いて、ろ過し、セライト(商品
名)をエタノール(30ml)で洗浄した。ろ液と洗浄液を合
わせて、水を加えて、クロロホルムで抽出し、抽出液を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去
し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶
媒:クロロホルム/イソプロパノール=19/1(V/
V)]に付し、標題化合物0.094g(51%)を淡黄色結晶と
して得た。
(M++1)。
0.25(m,1H),0.40−0.46(m,1H),0.63−0.69(m,1
H),0.86−0.92(m,1H),0.91(d;J=5.9Hz,3H),2.86(s,3
H),3.60(bs,1H),4.26(dd;J=14.7Hz,7.3Hz,1H),4.40(d
d;J=14.7Hz,6.8Hz,1H),5.67(d;J=11.7Hz,1H),5.72(d;
J=11.7Hz,1H),7.08−7.14(m,2H),7.53(dd;J=8.8Hz,
5.4Hz,2H),9.88(bs,1H)。
H)。 参考例1 7-(4-フルオロベンジルオキシ)-2,3-ジメチル-1
-[(1S,2S)−2-メチルシクロプロピルメチル]ピ
ロロ [2,3-d]ピリダジン (a)3-ホルミル-4,5-ジメチル-1-[(1S,2S)-
2-メチルシクロプロピルメチル]ピロール-2-カルボン
酸メチル 3-ホルミル-4,5-ジメチルピロール-2-カルボン酸メ
チル5.79g (31.9ミリモル)及び18-クラウン-6 0.41g
(1.55ミリモル)のテトラヒドロフラン(130ml)溶液にカ
リウムt-ブトキシド3.94g (35.1ミリモル)を添加し、室
温で1時間撹拌した。次いで、50℃で、(1S,2
S)-2-メチルシクロプロピルメチルブロミド5.71g (3
8.3ミリモル)を30分間かけて滴下した後、還流下で3
時間加熱した。その後、カリウムt-ブトキシド0.36g
(3.22ミリモル)と(1S,2S)-2-メチルシクロプロ
ピルメチルブロミド0.48g (3.21ミリモル)を追加し、更
に、1時間加熱した。反応液を氷水中に注加し、酢酸エ
チルで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
で留去して、標題化合物8.26g (100%)を淡茶色油状物
として得た。
(M++1)。
t;J=8Hz,5Hz,1H), 0.48(dt;J=8Hz,5Hz,1H), 0.71-0.80
(m,1H),0.82-0.89(m,1H),1.00(d;J=6Hz,3H), 2.20(s,
3H), 2.26(s,3H), 3.89(s,3H),4.25(d;J=7Hz,2H), 10.
43(s,1H)。
H)。
−2-メチルシクロプロピルメチル]-6,7-ジヒドロピ
ロロ[2,3-d]ピリダジン-7-オン 3-ホルミル-4,5-ジメチル-1-[(1S,2S)-2-
メチルシクロプロピルメチル]ピロール-2-カルボン酸
メチル7.96g (31.9ミリモル)の酢酸(38ml)溶液に、室温
で、ヒドラジン一水和物1.92g (38.4ミリモル)を加え、
90℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を室温ま
で冷却し、氷水に注加した。生成した粗結晶をろ取し、
水洗した後、クロロホルム/メタノール[=9/1(V
/V)]溶液に溶解した。有機層を分離し、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し
た。濃縮液にトルエン/ヘキサンを加え、析出した結晶
をろ取して、標題化合物7.02g (95.0%)を淡黄白色粉末
晶として得た。
(M++1)。
t;J=8Hz,5Hz,1H), 0.64(dt,J=8Hz,5Hz,1H), 0.86-0.95
(m,2H), 0.98(d;J=5Hz,3H), 2.21(s,3H), 2.35(s,3H),
4.44(d;J=7Hz,2H), 8.05(s,1H), 9.97(s,1H)。
H)。
[(1S,2S)−2-メチルシクロプロピルメチル]ピ
ロロ [2,3-d]ピリダジン 2,3-ジメチル-1-[(1S,2S)-2-メチルシクロ
プロピルメチル]-6,7-ジヒドロピロロ [2,3-d]ピリ
ダジン-7-オン6.95g (30.1ミリモル)にオキシ塩化リン
55ml(590ミリモル)を添加し、90℃で3.5時間加熱
撹拌した。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、氷水
に滴下した。この水溶液を5規定水酸化ナトリウム水溶
液で中和し、塩化メチレンで抽出した。抽出液を水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に減圧濃縮し
た。濃縮液にヘキサンを加え、析出した結晶をろ取し
て、標題化合物6.90g (92.0%)を淡黄色粉末晶として得
た。
(M++1)。
t;J=8Hz,5Hz,1H), 0.54(dt;J=8Hz,5Hz,1H), 0.73-1.02
(m,5H), 2.30(s,3H), 2.43(s,3H), 4.44(d;J=6Hz,2H),
9.15(s,1H)。
H)。
-2,3-ジメチル-1-[(1S,2S)−2-メチルシク
ロプロピルメチル]ピロロ [2,3-d]ピリダジン 水素化ナトリウム0.26g (10.8ミリモル)のテトラヒドロ
フラン(6ml)溶液にp-フルオロベンジルアルコール1.45g
(11.5ミリモル)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を
滴下し、室温で30分間撹拌した。次いで、7-クロロ-
2,3-ジメチル-1-[(1S,2S)−2-メチルシクロ
プロピルメチル]ピロロ [2,3-d]ピリダジン2.50g (1
0.0ミリモル)のテトラヒドロフラン(13ml)溶液を室温で
滴下し、還流下で3時間加熱した。反応終了後、反応液
を氷水に注加し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧濃縮後、得られた濃縮液にヘキサンを注加し、析出し
た結晶をろ取し粗結晶を得た。この粗結晶を酢酸エチル
/ヘキサンから再結晶して、標題化合物2.25g (66.4%)
を淡褐色結晶として得た。
(M++1)。
(dt;J=8Hz,5Hz,1H),0.39(dt;J=8Hz,5Hz,1H), 0.59-0.65
(m,1H), 0.76-0.85(m,1H), 0.89(d;J=6Hz,3H), 2.26(s,
3H), 2.36(s,3H), 4.13(dd;J=15Hz,7Hz,1H), 4.27 (dd;
J=15Hz,6Hz,1H), 5.63(d;J=12Hz,1H), 5.68(d;J=12Hz,
1H), 7.05-7.12(m,2H), 7.47-7.52(m,2H), 8.96(s,1
H)。
メチルシクロプロピルメチル]ピロール-2-カルボン酸
メチル (a)4,5-ジメチル-1-〔(E)−2-メチルシクロ
プロピルメチル〕ピロール-2-カルボン酸メチル 4,5-ジメチルピロール-2-カルボン酸メチル25.02g
(163ミリモル)及び18-クラウン-6 3.19g (12.1ミリ
モル)のテトラヒドロフラン(150ml)溶液にカリウムt-ブ
トキシド18.33g (164ミリモル)を添加し、室温で1時間
撹拌した。次いで (E)−2-メチルシクロプロピルメ
チルブロミド(ラセミ体)12.70g (85.2ミリモル)を加
え、還流下で7時間加熱した。反応終了後、反応液を氷
水に注加し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧下で留去した後、残査をカラムクロマトグラ
フィー(溶媒:トルエン)に付し、標題化合物(ラセミ
体)13.50g (71.6%)を茶色油状物として得た。
(M++1)。
t;J=8Hz,5Hz,1H),0.48(dt;J=8Hz,5Hz,1H), 0.67-0.93
(m,2H), 0.98(d;J=6Hz,3H), 2.01(s,3H), 2.18(s,3H),
3.76(s,3H),4.21(d;J=7Hz,2H), 6.76(s,1H)。
S)-2-メチルシクロプロピルメチル]ピロール-2-カ
ルボン酸メチル 4,5-ジメチル-1-[(E)−2-メチルシクロプロピ
ルメチル]ピロール-2-カルボン酸メチル10.00gを下記
条件にて高速液体クロマトグラフィーに付し、標題化合
物 [(S,S)体]3.33g及びその対掌体 [(R,
R)体]3.97gをそれぞれ得た。
製)。
00/1(V/V)]。
t;J=8Hz,5Hz,1H),0.48(dt;J=8Hz,5Hz,1H), 0.66-0.80
(m,1H), 0.82-0.91(m,1H),0.98(d;J=6Hz,3H), 2.01(s,3
H), 2.18(s,3H), 3.76(s,3H),4.21(d;J=7Hz,2H),6.76
(s,1H)。
H)。 対掌体[(R,R)体] マススペクトル(CI,m/z): 222(M++1)。
t;J=8Hz,5Hz,1H),0.48(dt;J=8Hz,5Hz,1H), 0.66-0.80
(m,1H), 0.82-0.91(m,1H),0.98(d;J=6Hz,3H), 2.01(s,3
H), 2.18(s,3H), 3.77(s,3H),4.21(d;J=7Hz,2H),6.76
(s,1H)。
H)。
[(1S,2S)-2-メチルシクロプロピルメチル]ピロ
ール-2-カルボン酸メチル ジメチルホルムアミド1.10g(15.0ミリモル)のトルエ
ン(2ml)溶液にオキシ塩化リン2.15g(14.0ミリモル)を
添加し、室温で30分間撹拌した。次いで 4,5-ジメ
チル-1-[(1S,2S)-2-メチルシクロプロピルメ
チル]ピロール-2-カルボン酸メチル2.21g(10.0ミリモ
ル)のトルエン(6ml)溶液を添加し、80℃で10時間加
熱した。反応終了後、反応液を水に注加し、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で中和した後、分液し、有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去し、残査をカラムクロマトグラフィー
[溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=10/1(V/V)]
に付し、標題化合物1.95g(78.2%)を淡黄色油状物と
して得た。 参考例3 7-(4-フルオロベンジルオキシ)-2,3-ジメチル-1
-[(1S,2S)−2-メチルシクロプロピルメチル]ピ
ロロ [2,3-d]ピリダジン (a)7-(4-フルオロベンジルオキシ)-1-〔(E)
-2-メチルシクロプロピルメチル〕-2,3-ジメチルピ
ロロ [2,3-d]ピリダジン(ラセミ体) (1S,2S)-2-メチルシクロプロピルメチルブロミ
ドの代わりに(E)-2-メチルシクロプロピルメチルブ
ロミド(ラセミ体)を用いた他は実施例1と同様に反応
を行い、標題化合物を収率56%で得た。
(M++1)。
(dt;J=8Hz,5Hz,1H),0.39(dt;J=8Hz,5Hz,1H), 0.59-0.65
(m,1H), 0.76-0.85(m,1H), 0.89(d;J=6Hz,3H), 2.26(s,
3H), 2.36(s,3H), 4.13(dd;J=15Hz,7Hz,1H), 4.27 (dd;
J=15Hz,6Hz,1H), 5.63(d;J=12Hz,1H), 5.68(d;J=12Hz,
1H), 7.05-7.12(m,2H), 7.47-7.52(m,2H), 8.96(s,1
H)。
-2,3-ジメチル-1-[(1S,2S)−2-メチルシク
ロプロピルメチル]ピロロ [2,3-d]ピリダジン7-(4
-フルオロベンジルオキシ)-1-〔(E)-2-メチルシ
クロプロピルメチル〕-2,3-ジメチルピロロ [2,3-
d]ピリダジン(ラセミ体)25.00gを下記条件にて高速液
体クロマトグラフィーに付し、酢酸エチルより再結晶し
て、標題化合物 [(S,S)体]8.54g 及びその対掌
体[(R,R)体]7.60gを得た。
(V/V)]。
(M++1)。
14(dt;J=8Hz,5Hz,1H),0.39(dt;J=8Hz,5Hz,1H), 0.59-0.
65(m,1H), 0.76-0.85(m,1H), 0.89(d;J=6Hz,3H), 2.26
(s,3H), 2.36(s,3H), 4.13(dd;J=15Hz,7Hz,1H), 4.27(d
d;J=15Hz,6Hz,1H), 5.63(d;J=12Hz,1H), 5.68(d;J=12.2
Hz,1H), 7.05-7.12(m,2H), 7.47-7.52(m,2H), 8.96(s,1
H)。
H)。 対掌体[(R,R)体] 融点:114-115℃。
(M++1)。
15(dt;J=8Hz,5Hz,1H),0.39(dt;J=8Hz,5Hz,1H), 0.58-0.
66(m,1H), 0.78-0.85(m,1H), 0.89(d;J=6Hz,3H), 2.26
(s,3H), 2.37(s,3H), 4.13(dd;J=15Hz,7Hz,1H), 4.27(d
d;J=15Hz,6Hz,1H), 5.63(d;J=12Hz,1H), 5.68(d;J=12H
z,1H), 7.06-7.11(m,2H),7.49-7.52(m,2H), 8.97(s,1
H)。
H)。
(H+・K+−ATPase)活性試験 ザックス(Sachs)らの方法[J. Bio. Chem., 251, 7690
(1976)] に従い、新鮮なブタの胃粘膜層からホモジナ
イズ及び密度勾配超高速遠心法により調製したミクロソ
ーム画分をプロトン・カリウム−アデノシントリホスフ
ァターゼ標本として用いた。タンパク濃度に換算して、
30-80μg/mlの酵素標本を含む70mMトリス塩酸緩衝液
(塩化マグネシウム5mM、塩化カリウム20mM、 pH=6.8
5)0.75mlに、ジメチルスルホキサイドに溶解した被検
化合物溶液10μlを加え、37℃、振盪数200回/分で、45
分間インキュベートした。8mMのアデノシントリホスフ
ェート2ナトリウム塩0.25mlを加えることにより酵素反
応を開始した。20分間酵素反応を行い、10%トリクロロ
酢酸−活性炭(100mg)溶液1mlを加え、反応を停止させ
た。反応液を遠心分離(4℃、3000rpm、15分間)した
後、上清中のアデノシントリホスフェートの加水分解に
より生成した無機リン酸をヨダ(Yoda)らの方法[BioChe
m. Biophys. Res. Commun., 40, 880(1970)]で比色定
量した。又、塩化カリウムの存在しない反応液中の無機
リン酸量も同様に測定し、塩化カリウム存在下での無機
リン酸量から差し引くことによって、プロトン・カリウ
ム−アデノシントリホスファターゼ(H+・K+−ATP
ase)活性を測定した。コントロール活性値と被検化
合物各濃度における活性値から阻害率(%)を求め、プロ
トン・カリウム−アデノシントリホスファターゼに対す
る50%阻害濃度(IC50μg/ml)を求めた。その結果、実施
例2の化合物は、IC50が0.015μg/mlの優れた活性を示
した。
開し幽門を結紮した。胃及び十二指腸を体内の元の位置
に復し、腹部切開部を閉腹した。直ちに0.5%カルボキシ
メチルセルロースナトリウム/0.4%ツイーン80(商品
名)水溶液に懸濁した被検化合物(0.3〜10mg/ml)を胃
管を用いて体重1kgあたり1mlの割合で経口的に投与し
た。
安楽死させ、腹部を切開して胃を摘出した。ガラス製目
盛り付き遠心管に胃の内容物を採取後、遠心分離し、上
清の容量(ml)と沈渣の容量(ml)を測定した。沈渣の容量
が0.5ml以上のものは食糞としてデータから除外した。
えて0.01N 水酸化ナトリウムでpH 7.0まで滴定した。標
準酸濃度液として、0.1N塩酸100μlに蒸留水4mlを加え
たものを同時に滴定した。
よって引いた用量−抑制率直線から50%抑制用量(ID50)
を計算した。また95%信頼限界はFiellerの式によって求
めた。その結果、実施例2の化合物は、ID50が10mg/kg
以下の優れた活性を示した。
する抗菌作用 抗菌力評価は、ヘリコバクターピロリー(Helicobacter
pylori)9470、9472及び9474株を用い、
本発明化合物のヘリコバクターピロリー(Helicobacter
pylori)に対するMIC(Minimum Inhibitory Concen
tration:最小発育阻止濃度)値を求めることによっ
た。
ylori)を平板培地上で4日間培養した。培地にはブレ
インハートインヒュージョン寒天(Difco社製)を規定
量の蒸留水に溶解し、オートクレーブで滅菌した後、ウ
マ血液(日本生物材料社製)を7%となるように分注し
て固化したものを用いた。
リコバクターピロリー(Helicobacter pylori)を生理
食塩水中で菌量が約108CFU/mlとなるように懸
濁した。懸濁液を100倍希釈し、その約10μlをM
IC測定用培地上に接種した。MIC測定用培地には、
前培養用培地と組成が同じものを用いた。本発明化合物
をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、滅菌蒸
留水で2倍希釈系列にした溶液と培地とを1:99の割
合で混合し、シャーレ上で固化したものをMIC測定用
培地とした。
リー(Helicobacter pylori)を微好気条件下、37℃
で3日間培養した。培養終了後、接種部分の菌の生育を
肉眼で観察し、菌の生育がみられなかった本発明化合物
の最小濃度をMIC(μg/ml)とした。その結果、
実施例2の化合物は、MICが12.5μg/ml以下
の優れた抗菌活性を示した。
200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣
又はコーティグを施すことができる。
物又はその薬理上許容される塩は、優れた胃酸分泌抑制
作用及び胃粘膜保護作用並びにヘリコバクターピロリー
(Helicobacter pylori)に対する優れた抗菌作用を有
し、更に、物性及び体内動態の面で医薬品として優れた
性質を有することから、医薬、(特に、消化性潰瘍、急
性又は慢性胃潰瘍、胃炎、逆流性食道炎、胃食道反射疾
患、消化不良、胃酸過多症、ゾーリンガー・エリソン症
候群等の潰瘍性疾患の予防、治療剤又はヘリコバクター
ピロリー(Helicobacter pylori)の感染症の予防、治
療剤)として有用である。
Claims (22)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1は、C2−C6アルケニル基、ハロゲノC2−
C6アルケニル基、C1−C6アルキルで置換されてもよ
いC3−C7シクロアルキル基又はC1−C6アルキルで置
換されてもよいC3−C7シクロアルキル−C1−C6アル
キル基を示し、R2は、C1−C6アルキル基を示し、R3
は、ヒドロキシメチル基、C2−C6脂肪族アシルオキシ
メチル基、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ及び
ハロゲンからなる群から選択される置換基で置換されて
もよいC6−C10アリールカルボニルオキシメチル基、
C1−C6アルコキシカルボニルオキシメチル基、ホルミ
ル基、カルボキシ基、C1−C6アルコキシカルボニル基
又はC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ及びハロゲ
ンからなる群から選択される置換基で置換されてもよい
C6−C10アリールオキシカルボニル基を示し、R4は、
C1−C6アルキル、ハロゲノC1−C6アルキル、C1−
C6アルコキシ、ハロゲノC1−C6アルコキシ及びハロ
ゲンからなる群から選択される置換基で置換されてもよ
いC6−C10アリール基を示し、Aは、イミノ基、酸素
原子又は硫黄原子を示す。]を有するピロロピリダジン
化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含
有する医薬。 - 【請求項2】R1が、C2−C4アルケニル基、弗素若し
くは塩素で置換されたC3−C4アルケニル基、C1−C2
アルキルで置換されてもよいC3−C6シクロアルキル基
又はC1−C2アルキルで置換されてもよいC3−C6シク
ロアルキル−C1−C2アルキル基である請求項1に記載
のピロロピリダジン化合物又はその薬理上許容される塩
を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項3】R1が、C3−C4アルケニル基、3−クロ
ロ−2−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロ
ペニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、シク
ロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、2−エチ
ルシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル
基、2−メチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基,
2−メチルシクロヘキシル基、シクロプロピルメチル
基、2−メチルシクロプロピルメチル基、2−エチルシ
クロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、2−メ
チルシクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基又
は2−メチルシクロヘキシルメチル基である請求項1に
記載のピロロピリダジン化合物又はその薬理上許容され
る塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項4】R1が、2−プロペニル基、2−ブテニル
基、シクロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、
シクロペンチル基、2−メチルシクロペンチル基、シク
ロヘキシル基,2−メチルシクロヘキシル基、シクロプ
ロピルメチル基、2−メチルシクロプロピルメチル基、
シクロペンチルメチル基又は2−メチルシクロヘキシル
メチル基である請求項1に記載のピロロピリダジン化合
物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有す
る医薬。 - 【請求項5】R1が、2−プロペニル基、2−ブテニル
基、シクロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、
シクロプロピルメチル基又は2−メチルシクロプロピル
メチル基である請求項1に記載のピロロピリダジン化合
物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有す
る医薬。 - 【請求項6】R1が、2−ブテニル基、シクロプロピル
メチル基又は2−メチルシクロプロピルメチル基である
請求項1に記載のピロロピリダジン化合物又はその薬理
上許容される塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項7】R2がC1−C4アルキル基である請求項1
乃至6に記載のピロロピリダジン化合物又はその薬理上
許容される塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項8】R2がC1−C2アルキル基である請求項1
乃至6に記載のピロロピリダジン化合物又はその薬理上
許容される塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項9】R2がメチル基である請求項1乃至6に記
載のピロロピリダジン化合物又はその薬理上許容される
塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項10】R3が、ヒドロキシメチル基、C2−C6
脂肪族アシルオキシメチル基、メチル、メトキシ、弗素
若しくは塩素で置換されてもよいベンゾイルオキシメチ
ル基、C1−C4アルコキシカルボニルオキシメチル基、
ホルミル基、カルボキシ基、C 1−C4アルコキシカルボ
ニル基又はメチル、メトキシ、弗素若しくは塩素で置換
されてもよいフェニルオキシカルボニル基である請求項
1乃至9に記載のピロロピリダジン化合物又はその薬理
上許容される塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項11】R3が、ヒドロキシメチル基、C2−C6
脂肪族アシルオキシメチル基、ベンゾイルオキシメチル
基、C1−C2アルコキシカルボニルオキシメチル基、ホ
ルミル基、カルボキシ基、C1−C2アルコキシカルボニ
ル基又はフェニルオキシカルボニル基である請求項1乃
至9に記載のピロロピリダジン化合物又はその薬理上許
容される塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項12】R3が、ヒドロキシメチル基、C2−C4
脂肪族アシルオキシメチル基、C1−C 2アルコキシカル
ボニルオキシメチル基、ホルミル基、カルボキシ基又は
C1−C 2アルコキシカルボニル基である請求項1乃至9
に記載のピロロピリダジン化合物又はその薬理上許容さ
れる塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項13】R3が、ヒドロキシメチル基、C2−C3
脂肪族アシルオキシメチル基、ホルミル基又はカルボキ
シ基である請求項1乃至9に記載のピロロピリダジン化
合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有
する医薬。 - 【請求項14】R3が、ヒドロキシメチル基又はアセト
キシメチル基である請求項1乃至9に記載のピロロピリ
ダジン化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分と
して含有する医薬。 - 【請求項15】R4が、C1−C4アルキル、ハロゲノC1
−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ハロゲノC1−C
4アルコキシ、弗素、塩素及び臭素からなる群から選択
される1乃至3個の置換基で置換されたフェニル基であ
る請求項1乃至14に記載のピロロピリダジン化合物又
はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医
薬。 - 【請求項16】R4が、メチル、トリフルオロメチル、
メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキ
シ、弗素、塩素及び臭素からなる群から選択される1乃
至3個の置換基で置換されたフェニル基である請求項1
乃至14に記載のピロロピリダジン化合物又はその薬理
上許容される塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項17】R4が、弗素及び塩素からなる群から選
択される1乃至2個の置換基で、2位、4位及び6位か
らなる群から選択される1乃至2の置換位が置換された
フェニル基である請求項1乃至14に記載のピロロピリ
ダジン化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分と
して含有する医薬。 - 【請求項18】R4が、弗素及び塩素からなる群から選
択される1乃至2個の置換基で、4位、2,4−位又は
2,6−位の置換位が置換されたフェニル基である請求
項1乃至14に記載のピロロピリダジン化合物又はその
薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項19】Aが、酸素原子又は硫黄原子である請求
項1乃至18に記載のピロロピリダジン化合物又はその
薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項20】Aが、酸素原子である請求項1乃至18
に記載のピロロピリダジン化合物又はその薬理上許容さ
れる塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項21】1−(2−ブテニル)−7−(4−フル
オロベンジルオキシ)−3−ヒドロキシメチル−2−メ
チルピロロ[2,3−d]ピリダジン、7−(4−フル
オロベンジルオキシ)−3−ヒドロキシメチル−2−メ
チル−1−(2−メチルシクロプロピルメチル)ピロロ
[2,3−d]ピリダジン、1−(2−ブテニル)−7
−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−3−ヒドロ
キシメチル−2−メチルピロロ[2,3−d]ピリダジ
ン、7−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−3−
ヒドロキシメチル−2−メチル−1−(2−メチルシク
ロプロピルメチル)ピロロ[2,3−d]ピリダジン、
3−アセトキシメチル−7−(4−フルオロベンジルオ
キシ)−2−メチル−1−(2−メチルシクロプロピル
メチル)ピロロ[2,3−d]ピリダジン及び3−アセ
トキシメチル−7−(2,4−ジフルオロベンジルオキ
シ)−2−メチル−1−(2−メチルシクロプロピルメ
チル)ピロロ[2,3−d]ピリダジンからなる群から
選択されるピロロピリダジン化合物又はその薬理上許容
される塩を有効成分として含有する医薬。 - 【請求項22】請求項1乃至21に記載のピロロピリダ
ジン化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分とし
て含有する潰瘍疾患の予防剤又は治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002230713A JP2003119140A (ja) | 2001-08-08 | 2002-08-08 | ピロロピリダジン化合物を含有する医薬 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-240328 | 2001-08-08 | ||
JP2001240328 | 2001-08-08 | ||
JP2002230713A JP2003119140A (ja) | 2001-08-08 | 2002-08-08 | ピロロピリダジン化合物を含有する医薬 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003119140A true JP2003119140A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=26620160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002230713A Pending JP2003119140A (ja) | 2001-08-08 | 2002-08-08 | ピロロピリダジン化合物を含有する医薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003119140A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004029057A1 (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-08 | Sankyo Company, Limited | 内臓痛の治療または予防のための医薬組成物 |
WO2004029058A1 (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-08 | Sankyo Company, Limited | 血中ガストリン濃度上昇の抑制のための医薬組成物 |
WO2004084899A1 (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-07 | Sankyo Company, Limited | ピロロピリダジン化合物を含有する医薬組成物 |
WO2004089378A1 (ja) * | 2003-04-04 | 2004-10-21 | Sankyo Company, Limited | ピロロピリダジン誘導体を含有する医薬組成物 |
JP2008511621A (ja) * | 2004-09-03 | 2008-04-17 | ユーハン・コーポレイション | ピロロ[2,3−c]ピリジン誘導体及びその製造方法 |
JPWO2006011670A1 (ja) * | 2004-07-28 | 2008-05-01 | 武田薬品工業株式会社 | ピロロ[2,3−c]ピリジン化合物、その製造方法および用途 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991017164A1 (de) * | 1990-04-27 | 1991-11-14 | Byk Gulden Lomberg Chemische Fabrik Gmbh | Neue pyridazine |
WO1992006979A1 (de) * | 1990-10-15 | 1992-04-30 | Byk Gulden Lomberg Chemische Fabrik Gmbh | Neue diazine |
JPH07500329A (ja) * | 1991-10-25 | 1995-01-12 | ビイク グルデン ロンベルク ヒエーミツシエ フアブリーク ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | ピロロ−ピリダジン |
WO1995019980A1 (fr) * | 1994-01-19 | 1995-07-27 | Sankyo Company, Limited | Derive de pyrrolopyridazine |
WO1999028322A1 (en) * | 1997-11-28 | 1999-06-10 | Astrazeneca Ab | Heterocyclic compounds for inhibition of gastric acid secretion, processes for their preparation and pharmaceutical compositions thereof |
-
2002
- 2002-08-08 JP JP2002230713A patent/JP2003119140A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991017164A1 (de) * | 1990-04-27 | 1991-11-14 | Byk Gulden Lomberg Chemische Fabrik Gmbh | Neue pyridazine |
WO1992006979A1 (de) * | 1990-10-15 | 1992-04-30 | Byk Gulden Lomberg Chemische Fabrik Gmbh | Neue diazine |
JPH07500329A (ja) * | 1991-10-25 | 1995-01-12 | ビイク グルデン ロンベルク ヒエーミツシエ フアブリーク ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | ピロロ−ピリダジン |
WO1995019980A1 (fr) * | 1994-01-19 | 1995-07-27 | Sankyo Company, Limited | Derive de pyrrolopyridazine |
WO1999028322A1 (en) * | 1997-11-28 | 1999-06-10 | Astrazeneca Ab | Heterocyclic compounds for inhibition of gastric acid secretion, processes for their preparation and pharmaceutical compositions thereof |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004029057A1 (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-08 | Sankyo Company, Limited | 内臓痛の治療または予防のための医薬組成物 |
WO2004029058A1 (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-08 | Sankyo Company, Limited | 血中ガストリン濃度上昇の抑制のための医薬組成物 |
WO2004084899A1 (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-07 | Sankyo Company, Limited | ピロロピリダジン化合物を含有する医薬組成物 |
WO2004089378A1 (ja) * | 2003-04-04 | 2004-10-21 | Sankyo Company, Limited | ピロロピリダジン誘導体を含有する医薬組成物 |
JPWO2006011670A1 (ja) * | 2004-07-28 | 2008-05-01 | 武田薬品工業株式会社 | ピロロ[2,3−c]ピリジン化合物、その製造方法および用途 |
JP2008511621A (ja) * | 2004-09-03 | 2008-04-17 | ユーハン・コーポレイション | ピロロ[2,3−c]ピリジン誘導体及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4669225B2 (ja) | キナーゼ阻害剤として有用なピロロトリアジンアニリン化合物 | |
CN115554299A (zh) | 二氮杂双环取代的咪唑并嘧啶及其用于治疗呼吸障碍的用途 | |
WO2005030773A1 (ja) | 新規ピラゾロピリミジン誘導体 | |
US6734181B2 (en) | Pyrrolopyridazine compounds | |
JP2003119140A (ja) | ピロロピリダジン化合物を含有する医薬 | |
US6670360B2 (en) | Optically active pyrrolopyridazine derivatives | |
US20230331707A1 (en) | Programmed cell necrosis inhibitor, preparation method therefor, and use thereof | |
JP2001294587A (ja) | ピロロピリダジン化合物 | |
JP3354132B2 (ja) | 光学活性なピロロピリダジン化合物 | |
JP3387066B2 (ja) | ピロロピリダジン化合物を含有する抗潰瘍剤 | |
JP3484115B2 (ja) | 縮合ピリダジン誘導体、その製造法および用途 | |
JPH10204087A (ja) | 縮合ピリダジン誘導体、その製造法および剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050722 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050802 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050802 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050819 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050802 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20060309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090512 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090616 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20090616 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100624 |