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JP2003113017A - 消臭魚油含有化粧品 - Google Patents

消臭魚油含有化粧品

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Publication number
JP2003113017A
JP2003113017A JP2001303674A JP2001303674A JP2003113017A JP 2003113017 A JP2003113017 A JP 2003113017A JP 2001303674 A JP2001303674 A JP 2001303674A JP 2001303674 A JP2001303674 A JP 2001303674A JP 2003113017 A JP2003113017 A JP 2003113017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
quality deterioration
fish oil
odor
preventing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001303674A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yoneda
憲司 米田
Tetsushirou Horiuchi
哲嗣郎 堀内
Kazuo Nakajima
和男 中島
Sho Sugamori
祥 菅森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KENTETSUKU KK
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
KENTETSUKU KK
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KENTETSUKU KK, Kawaken Fine Chemicals Co Ltd filed Critical KENTETSUKU KK
Priority to JP2001303674A priority Critical patent/JP2003113017A/ja
Publication of JP2003113017A publication Critical patent/JP2003113017A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚油含有化粧品における戻り臭を防止する。 【解決手段】 消臭魚油含有化粧品は、酸性または中性
であり、ドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸の
いずれか一方若しくは両方が含有されると共に、少なく
ともローズマリー抽出物とセージ抽出物のいずれか一方
若しくは両方とδ−トコフェロールと脂溶性アスコルビ
ン酸誘導体とを含む戻り臭発生・品質劣化防止剤が含有
されるものとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭魚油含有化粧
品に関する。さらに詳述すると、本発明は、ドコサヘキ
サエン酸とエイコサペンタエン酸のいずれか一方若しく
は両方を含有する化粧品における戻り臭を抑制する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、魚油に多く含まれるドコサヘキサ
エン酸、エイコサペンタエン酸の有用性が注目されてい
る。一般に、ドコサヘキサエン酸(Docosahexanoic aci
d、以下DHAと表記する)と呼ばれているものは、全
シス-4,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン酸(22:6,ω
3)であり、エイコサペンタエン酸(Icosapentaenoic a
cid、以下EPAと表記する)は、全シス-5,8,11,14,17
-エイコサペンタエン酸(22:5,ω3)である。DHAと
EPAとは、同じω3系列の多価不飽和脂肪酸(PUF
A)である。
【0003】EPAについては、抗血栓作用、血圧降下
作用、抗動脈硬化作用、脂質代謝促進作用、抗炎症作
用、免疫調節作用、癌抑制作用などの有用な効能効果が
報告されている。DHAについては、神経機能の発達・
維持向上(乳児期栄養、脳機能、視覚機能等)、抗心・
血管(系)疾患(高脂血症・動脈硬化、心筋梗塞・不整
脈、高血圧症等)、抗アレルギー症・免疫異常性疾患
(抗アレルギー症、乾癬症、炎症等)、抗腫瘍性疾患
(大腸癌、その他の癌等)などの多くの生理活性機能が
報告されている。
【0004】一方、EPA及びDHAの安全性に関して
は、EPAエチルエステルのマウスでの経口急性毒性
は、LD50値が20(g/kg体重)以上、又、高純度
のDHAを用いての急性毒性試験で、LD50値が200
0(mg/kg体重)との結果が得られており、急性毒
性は極めて弱いということができる。
【0005】このように多くの生理活性を有するEP
A、DHAまたはそれらを含む魚油は、多岐にわたる有
用な製品、例えば新規な医薬品、医療用食品、特殊栄養
食品、栄養補給、食品添加物、化粧品、及び動物用食品
添加物などを開発できる可能性を秘めている。
【0006】ここで、EPAやDHAは魚油から精製す
るため、EPAやDHAを化粧品などに適用する場合に
は、特に生臭い魚臭を除去する必要がある。そこで、従
来から、EPAやDHAの脱色・脱臭を目的とした精製
技術も研究されており、例えば、魚油から煮取り法で粗
製油を抽出した後、真空水蒸気蒸留で脱臭ならびに過酸
化脂質などを除去するものがある。また、分子蒸留や吸
着剤を用いる改良法が開発されている。また、シクロデ
キストリンなどの包接剤で包接する方法(特開昭58−
13541号公報、特開昭60−34156号公報、特
開平4−178348号公報)、ゼラチンなどの皮膜で
カプセル化する方法(特開昭59−17949号公報、
特開昭60−49097号公報、特開昭61−1260
16号公報)などの工夫もされている。このような従来
ある精製脱臭法によって、精製処理直後においては、生
臭い魚臭が感じられないEPAやDHAの含有製品が製
造できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、EPA
やDHAの含有製品の製造工程における従来の精製脱臭
法では、精製処理直後においては魚臭が除去できていて
も、精製処理後において経時的に発生する戻り臭と呼ば
れる魚臭に対しては未だに解決されていない。また、品
質劣化についても同様である。このため、化粧品のよう
に肌に直接付けるものや、長期間にわたって使用される
ものへの応用を妨げている。なかでも、有用と考えられ
るアトピー性皮膚炎用化粧品などの嘱望されている製品
の開発を阻んでいる。
【0008】戻り臭の発生はDHAやEPAの酸化劣化
に起因するものとして、抗酸化剤の研究が進められては
いるが、不飽和脂肪酸を含む植物油に有効な抗酸化剤で
は必ずしも期待される効果を発現せず、また魚油に有効
な酸化防止剤として知られるトコフェロール、L−アス
コルビン酸、クエン酸、BHA(ブチルヒドロキシアニ
ソール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)など
も、DHA含有油脂を長期安定な状態に保つことが難し
い。DHAやEPAは、高度不飽和脂肪酸であるため、
低度不飽和脂肪酸の酸化劣化の機序とは異なることが現
象面から推察される。
【0009】また、シクロデキストリンなどの包接剤で
包接する方法、ゼラチンなどの皮膜でカプセル化する方
法では、カプセル剤や粉剤など剤型が限定されてしまう
ため化粧品への応用がきかない。
【0010】そこで本発明は、人体に有益なDHAとE
PAのいずれか一方または両方を含み、しかも戻り臭や
品質劣化のない化粧品を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の消臭魚油含有化粧品は、酸性または
中性であり、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン
酸またはそれらを含む魚油の少なくとも1つが含有され
ると共に、少なくともローズマリー抽出物とセージ抽出
物のいずれか一方若しくは両方とδ−トコフェロールと
脂溶性アスコルビン酸誘導体とを含む戻り臭発生・品質
劣化防止剤が含有されるものとしている。したがって、
ローズマリー抽出物、セージ抽出物、脂溶性アスコルビ
ン酸誘導体の酸化防止作用と、δ−トコフェロールの抗
酸化効果により、DHAやEPAの酸化劣化が防止され
て、消臭魚油含有化粧品における戻り臭の発生、変色、
酸化による化学的な品質劣化が防止される。さらに、ロ
ーズマリー抽出物やセージ抽出物の消臭効果により、戻
り臭が有効に防止される。
【0012】ここで、戻り臭発生・品質劣化防止剤の添
加量(含有量)は、ドコサヘキサエン酸とエイコサペン
タエン酸との合計含有量に対して、0.01〜100重
量%、より好ましくは1〜30重量%、最も好ましくは
10重量%としている。更に、戻り臭発生・品質劣化防
止剤の組成比は、ローズマリーとセージのいずれか一方
若しくは両方からなる10%抽出溶液が1〜50重量
部、δ−トコフェロールが1〜50重量部、脂溶性アス
コルビン酸誘導体が1〜50重量部、より好ましくはロ
ーズマリーとセージのいずれか一方若しくは両方からな
る10%抽出溶液が1〜50重量%、δ−トコフェロー
ルが10〜40重量%、脂溶性アスコルビン酸誘導体が
10〜30重量%、最も好ましくはローズマリーとセー
ジのいずれか一方若しくは両方からなる10%抽出溶液
が50重量%、δ−トコフェロールが30重量%、脂溶
性アスコルビン酸誘導体が20重量%としている。これ
ら範囲内で戻り臭発生・品質劣化防止剤を添加すると
き、最も効果的に戻り臭を防ぐと共に品質劣化を防止す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の消臭魚油含有化粧
品の実施の一形態を詳細に説明する。この消臭魚油含有
化粧品(以下、本実施形態では単に「本化粧品」と表記
する)は、酸性または中性であり、ドコサヘキサエン酸
(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)またはそ
れらを含む魚油の少なくとも1つが含有されると共に、
戻り臭発生・品質劣化防止剤が配合されている。ここ
で、戻り臭発生・品質劣化防止剤は、少なくともビタミ
ンCとビタミンE、及びローズマリー抽出物とセージ抽
出物のいずれか一方若しくは両方とから成る。
【0014】戻り臭発生・品質劣化防止剤に用いるビタ
ミンCとしては、中でも脂溶性アスコルビン酸誘導体が
好適である。この脂溶性アスコルビン酸誘導体は、水溶
性のアスコルビン(V.C)酸に脂溶性の脂肪酸をエス
テル化して修飾したもので、オイルへの溶解度を高めた
ものである。アスコルビン(V.C)酸の脂肪酸エステ
ルのうちL−アスコルビン酸パルミチン酸エステルは世
界各国で古くから食品添加物の酸化防止剤として使れて
いる。脂溶性アスコルビン酸誘導体は、アスコルビン酸
と同様、容易に酸化されてデヒドロアスコルビン酸型
(酸化型)となるが、そのときに示す還元作用により酸
化防止作用を奏する。なお、脂溶性アスコルビン酸誘導
体は、安全性の指標とされるFAO/WHOのJECF
Aが作成するA(1)リストに収載され、米国のGRA
S物質に指定され、ECのEナンバー(E304)にも
指定されており、安全性の面からも好適である。
【0015】また、戻り臭発生・品質劣化防止剤に用い
るビタミンEとしては、中でもδ−トコフェロールが好
適である。ビタミンEにはトコフェロール類とトコトリ
エノール類があり、各々α、β、γ、δと呼ばれる4種
類の同族体が有る。天然にはそれぞれのd体が存在す
る。トコフェロール類は、小麦胚芽や大豆、菜種等の種
子中に4種類の同族体の混合物として高濃度に含まれて
いるが、トコトリエノール類は、パーム油や米ぬか油等
の限られた植物油中にしか含まれない。このため、通常
ビタミンEといえばトコフェロール類を指す。ビタミン
Eは、多くの薬理作用を示すが、本発明においては抗酸
化効果に着目した。α、β、γ、δと呼ばれる4種類の
ビタミンE同族体の抗酸化効果の強さは、生体内ではα
体>β体>γ体>δ体であるが、生体外では逆にα体<
β体<γ体<δ体となり、効果の発現の仕方が異なる。
したがって、化粧品にはδ体が最も適していると考えら
れる。ビタミンEは、ヒトの血清中に約1mg/dl存
在する以外に赤血球膜にも相当量存在しているし、また
他の脂溶性ビタミンと異なり過剰摂取による危険性も少
なく安全性の面からも好適である。なお、ビタミンE
(本実施形態ではδ−トコフェロール)の製法は、特に
限定されるものではなく、既知のまたは新規の方法を使
用して良い。
【0016】また、戻り臭発生・品質劣化防止剤に用い
るローズマリー抽出物やセージ抽出物は、一般に抽出原
料植物から抽出される。抽出原料植物としては、例え
ば、一般に香料植物として知られている、ローズマリー
(Rosemary)と称されるRosmarinus officinalis L.に
代表される一連の植物(以下、単にローズマリーと呼
ぶ)や、セージ(Sage)と称されるSalvia officinalis
L.,Salvia lavaudutaefolia Vohl.,Salvia triloba L.
に代表される一連の植物(以下、単にセージと呼ぶ)等
の利用が好適である。そして、抽出に用いるローズマリ
ーまたはセージとしては、葉、茎あるいは全草出、新鮮
物のほかに半乾燥品、乾燥品を挙げることができるが、
特に乾燥品が好ましい。ローズマリーまたはセージはそ
のまま使用することもできるが、粉砕したり、粉末とし
てから使用するのが抽出効率上、好ましい。また、ロー
ズマリー精油またはセージ精油を得るために水蒸気蒸留
をした残渣を乾燥したものも使用できる。これらを使用
した場合は無臭の抽出物を得ることができる。
【0017】ローズマリー抽出物またはセージ抽出物に
係る抽出操作および抽出条件は公知のまたは新規の方法
を任意に選択することができる。例えば、ローズマリー
抽出物またはセージ抽出物は、当該植物の水及び/また
は有機溶媒あるいは亜臨界または超臨界状態二酸化炭素
で抽出して得ることができる。例えばローズマリーまた
はセージに約0.5倍〜約50倍重量の水あるいは有機
溶媒を加え、室温から使用抽出溶媒の沸点温度で、例え
ば約5〜8時間、静置もしくは撹拌して抽出操作を行っ
た後、例えば、遠心分離、濾過、圧搾その他の固形物分
離手段によって不溶性固形物残渣を除去することによ
り、ローズマリーまたはセージの抽出液を得ることがで
きる。なお、不溶性固形物残渣に更に抽出溶媒を加え
て、同様の操作を繰り返して、ローズマリーまたはセー
ジの抽出液をさらに得るようにしても良い。さらに上記
方法によって得られた抽出液は、活性炭、活性アルミ
ナ、シリカゲル、ベントナイト、酸性白土あるいは珪藻
土のごとき吸着剤を用いて脱色処理後濃縮することもで
きる。
【0018】また、ローズマリーまたはセージの抽出に
用いられる有機溶媒は、特に限定されるものではない。
例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、
イソプロパノール、アセトン、プロパノール、プロピレ
ングリコール、グリセリン、酢酸エチルエステル、エー
テルなどの極性溶媒、または、例えばn−ペンタン、n
−ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、四塩化炭
素、メチレンクロライド、エチレンンクロライド、クロ
ロホルム、ベンゼン、トルエンなどの非極性溶媒、また
は、これらの混合物を例示することができる。更に、極
性溶媒は含水系、例えば、水分含有率約5%〜約95%
の含水溶媒の形で用いることもできる。
【0019】なお、上述した方法によって得られたロー
ズマリーまたはセージの抽出液をそのままローズマリー
抽出物またはセージ抽出物として利用する他、当該抽出
液から溶媒を除去することによって濃縮して得られる濃
縮物をローズマリー抽出物またはセージ抽出物として利
用するようにしても良い。勿論、ローズマリーまたはセ
ージから得られた市販の抽出物を利用しても良い。
【0020】本実施形態の戻り臭発生・品質劣化防止剤
は、表1に例示する数量の範囲内における任意の組み合
わせにより各成分を処方することが好ましい。
【0021】
【表1】
【0022】戻り臭発生・品質劣化防止剤の好適な処方
の一例を表2に示す。
【表2】
【0023】また、戻り臭発生・品質劣化防止剤は、そ
の使用にあたって、これらの混合物と適当な希釈剤、増
量剤もしくは担持体との組成物の形態で使用しても良
い。このような希釈剤、増量剤もしくは担持体として
は、例えばアラビアガム、デキストリン、グルコース、
シュークロースなどの固体の希釈剤、増量剤もしくは担
持体を用いても良く、また水やエタノール、プロピレン
グリコール、グリセリンなどのアルコール類あるいはポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル
などの液体希釈剤、増量剤もしくは担持体を用いること
ができる。
【0024】さらに、戻り臭発生・品質劣化防止剤の剤
形は、特に限定されるものではなく、例えばアラビアガ
ム、デキストリンなどを添加して噴霧乾燥法、凍結乾燥
法などの手法を用いて粉末状、顆粒状などの剤形として
使用しても良いし、また例えばエタノール、プロピレン
グリコール、グリセリンや乳化剤あるいはこれらの混合
物に溶解させ、乳化・分散させた液状剤形として使用す
ることもできる。
【0025】ここで、戻り臭発生・品質劣化防止剤は、
DHA、EPAまたはこれらを含む魚油に直接添加・混
合することもできるし、場合によってはDHA、EPA
またはこれらを含む魚油を配合した製品即ち化粧品に添
加することによってもその効果を発揮することができ
る。即ち、本化粧品における戻り臭発生・品質劣化防止
剤の添加・混合のタイミングは特に限定されるものでは
ない。
【0026】また、戻り臭発生・品質劣化防止剤の添加
量(含有量)は、DHAやEPAの量により適宜選択す
ることができるが、含有されるDHAとEPAとの合計
量(DHAまたはEPAの一方のみが含有されるのであ
ればその一方の総量)に対して0.01%〜100重量
%の範囲が好ましく、より好ましくは1〜30重量%の
程度の範囲であり、最も好ましくは10重量%程度であ
る。これは、0.5重量%未満であると本発明に係る効
果が必ずしも十分でなく、また100重量%を超えても
効果はそれほど変わらず不経済であるからである。
【0027】更に、本実施形態の化粧品は、化粧品基剤
あるいは製品として酸性または中性、より好ましくは弱
酸性である。例えば、酸性から中性領域のいわゆる弱酸
性化粧品基剤にするためには、有機酸や無機酸の添加が
考えられる。無機酸としては、硫酸や塩酸、リン酸ある
いはそれらの塩類が例示されるが、特に有機酸の使用が
有用であり、中でもクエン酸や乳酸、アスコルビン酸、
各種脂肪酸あるいは酸性を示すアミノ酸、例えばグルタ
ミン酸やアスパラギン酸の使用が好ましい。その他、面
活性剤の選択も重要で、陰イオン性界面活性剤は一般に
pH10〜12のアルカリ性を示すので使用には注意が
必要である。非イオン界面活性剤の代表といえるポリオ
キシエチレン系非イオン界面活性剤は、水溶液中でpH
5〜6の酸性を示すし、また陽イオン界面活性剤やアミ
ノ酸系界面活性剤の水溶液は弱酸性を示すので好ましい
素材といえる。
【0028】なお、製品の例としては、特に限定される
ものではないが、基剤の液性が酸性を示すように処方さ
れている香粧品類、石鹸類、クリーム類、シャンプー類
などを例示することができるが、該例示のものに限定さ
れるものではない。更に、化粧剤成分は、特に限定され
るものではなく、例えば薬事法に規定されている育毛
剤、浴用剤、薬用化粧品すなわち薬用石鹸、薬用シャン
プー、薬用リンス、薬用化粧水、薬用クリーム、薬用乳
液、薬用パック等、及び薬事法で規定されている化粧品
すなわち洗浄用化粧品類、頭髪用化粧品類、基礎化粧品
類、仕上げ化粧品類、浴用化粧品類などに含まれる化粧
剤成分を用いることができる。また例えば、動物、植
物、魚介類、微生物由来の抽出物、粉末成分、液体油
脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アル
コール、エステル類、シリコーン、アニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界
面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、被膜剤、紫
外線吸収剤、消炎剤、金属封鎖剤、低級アルコール、糖
類、アミノ酸類、有機アミン類、合成樹脂エマルジョ
ン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン類、酸化戻り臭
発生・品質劣化防止剤、酸化防止助剤、香料、及び常用
水などを必要に応じて一種もしくは二種以上用いてもよ
い。
【0029】本化粧品の戻り臭発生抑制効果、品質劣化
抑制効果を確認するため以下の実験を行った。
【0030】
【実施例1】試験油として表3に示す分析値の精製DH
A・EPA含有油脂を用いて、本発明品と比較品とを作
成した。この試験油は、魚油から煮取り法で粗製油を抽
出した後、脱ガム、脱酸、脱色、脱臭工程を経た精製油
(DHAとEPA含有魚油であり、以下、この精製油を
精製DHA・EPA含有油脂と呼ぶ)である。この精製
DHA・EPA含有油脂の性状は、精製時においては無
色、透明な液体で無臭ではあるが、経時的に魚油特有の
生臭い魚臭が発生する。即ち、戻り臭がある。なお、表
3中のPOVは過酸化値を意味する。
【0031】
【表3】
【0032】表4に示す処方の酸性クリーム生地に、戻
り臭発生・品質劣化防止剤(表2に示す処方とし、10
%ローズマリー抽出溶液を用いた。)を1.0重量%添
加し、精製DHA・EPA含有油脂を加えよく混合し
て、定法によりクリームを作製した。この表4に示す処
方のクリームを本発明品クリームIと呼ぶ。本発明品ク
リームIの液性を計測したところ、pH5.8の弱酸性
を示した。
【0033】
【表4】
【0034】一方、本発明品クリームIとの比較のため
に、一般のクリーム生地に、戻り臭発生・品質劣化防止
剤を添加せずに精製DHA・EPA含有油脂を加えよく
混合して、表5に示す処方の液性が酸性のクリームを定
法により作製した。この表5に示す処方のクリームを対
象品クリームAと呼ぶ。対象品クリームAの液性を計測
したところ、pH5.8の弱酸性を示した。
【0035】
【表5】
【0036】さらに、本発明品クリームIとの比較のた
めに、戻り臭発生・品質劣化防止剤(表2に示す処方と
し、10%ローズマリー抽出溶液を用いた。)と、精製
DHA・EPA含有油脂(表3参照)とを用いて、定法
により液性がアルカリ性の表6に示す処方のクリームを
作製した。このクリームを対象品クリームBと呼ぶ。対
象品クリームBの液性を計測したところ、pH9.6の
アルカリ性を示した。
【0037】
【表6】
【0038】さらに、本発明品クリームIとの比較のた
めに、戻り臭発生・品質劣化防止剤を添加せずに精製D
HA・EPA含有油脂を加えた、液性がアルカリ性の表
7に示す処方のクリームを定法により作製した。このク
リームを対象品クリームCと呼ぶ。対象品クリームCの
液性を計測したところ、pH9.6のアルカリ性を示し
た。
【0039】
【表7】
【0040】以上の本発明品クリームIと対象品クリー
ムA〜Cの計4品を用いて、本化粧品の戻り臭発生抑制
効果と品質劣化抑制効果を確認した。具体的な実験手順
は、次の通りとした。まず、作製した本発明品クリーム
と対象品クリームA,B,Cを、それぞれプラスチック
製の30g用広口クリーム容器に充填し、蓋を閉めた
後、35℃恒温槽に3カ月間放置(加速試験)した。そ
の後、美容専門家3名のパネルがクリーム容器の蓋を開
け、本発明品クリームI、対象品クリームA,B,Cの
着色の度合いを目視により評価し、その後指先で各クリ
ームを適当量取って手の甲において延ばし鼻を近づけて
臭いを嗅いで評価をした。評価は、クリームの着色度、
ならびに臭気強度と臭いについての不快度の3項目につ
いて5段階評価で行った。着色度の評価尺度を表8に、
臭気強度の評価尺度を表9に、臭いについての不快度の
評価尺度を表10に示す。
【0041】
【表8】
【0042】
【表9】
【0043】
【表10】
【0044】そして、美容専門家3人の単純平均の結果
を、着色度、臭気強度、臭いについての不快度の項目ご
とに、5段階評価のスケール上にx印をもって示した。
図1は、着色度についての結果を、図2は臭気強度につ
いての結果を、図3は不快度についての結果をそれぞれ
示す。図1から図3を見て分かるように、本発明品クリ
ームIは対象品クリームA,B,Cに比べ、品質劣化に
よる変色もなく、戻り臭の発生も著しく抑制されている
ことが確認された。一方、対象品クリームAのように酸
性領域のクリームであっても、戻り臭発生・品質劣化防
止剤が無添加であれば品質劣化や戻り臭の発生が起こる
ことが確認された。また、対象品クリームBのようにア
ルカリ性領域のクリームであると、戻り臭発生・品質劣
化防止剤を添加したにもかかわらず、品質劣化や戻り臭
の発生が起こることが確認された。また、対象品クリー
ムCのように、戻り臭発生・品質劣化防止剤が無添加
で、しかもアルカリ性領域のクリームであると、品質劣
化による着色も強く、戻り臭も著しく発生することが確
認された。
【0045】以上の実験から、精製DHA・EPA含有
油脂が配合された化粧品において、戻り臭の発生及び変
色等の品質劣化を防ぐには、戻り臭発生・品質劣化防止
剤を添加することに加えて、化粧品の液性を酸性または
中性、より好ましくは弱酸性とすることが必要であると
考えられる。
【0046】
【実施例2】次に、戻り臭発生・品質劣化防止剤(表2
に示す処方とし、10%ローズマリー抽出溶液を用い
た。)と、精製DHA・EPA含有油脂とを用いて、表
11に示す処方により、定法により本化粧品たる乳液を
作製した。以下、この乳液を本実施例において本発明品
乳液と呼ぶ。本発明品乳液の液性を計測したところ、p
H5.7の弱酸性を示した。
【0047】
【表11】
【0048】本発明品乳液を、透明のプラスチック製の
30g用細口乳液用容器に充填し、蓋を閉めた後、35
℃恒温槽に3カ月間放置した。その後、美容専門家3名
のパネルが乳液用容器の外から本発明品乳液の着色の度
合いを目視により評価し、その後指先で本発明品乳液を
適当量取って手の甲において延ばし鼻を近づけて臭いを
嗅いで評価をした。その結果、本発明品乳液には着色も
見られず、また戻り臭の発生もなかった。
【0049】
【実施例3】
【0050】次に、戻り臭発生・品質劣化防止剤(表2
に示す処方とし、10%ローズマリー抽出溶液を用い
た。)と、精製DHA・EPA含有油脂とを用いて、表
12に示す処方により、定法により本化粧品たるクリー
ムを作製した。以下、このクリームを本発明品クリーム
IIと呼ぶ。本発明品クリームIIの液性を計測したとこ
ろ、pH6.0の弱酸性を示した。
【0051】
【表12】
【0052】本発明品クリームIIを、プラスチック製の
30g用広口クリーム容器に充填し、蓋を閉めた後、3
5℃恒温槽に3カ月間放置した。その後、美容専門家3
名のパネルがクリーム容器の蓋を開け、本発明品クリー
ムIIの着色の度合いを目視により評価し、その後指先で
本発明品クリームIIを適当量取って手の甲において延ば
し鼻を近づけて臭いを嗅いで評価をした。その結果、本
発明品クリームIIには着色も見られず、また戻り臭の発
生もなかった。
【0053】
【実施例4】次に、戻り臭発生・品質劣化防止剤(表2
に示す処方とし、10%ローズマリー抽出溶液を用い
た。)と、精製DHA・EPA含有油脂とを用いて、表
13に示す処方により、定法により本化粧品たるクリー
ムを作製した。以下、このクリームを本発明品クリーム
IIIと呼ぶ。本発明品クリームIIIの液性を計測したとこ
ろ、pH5.8の弱酸性を示した。
【0054】
【表13】
【0055】本発明品クリームIIIを、プラスチック製
の30g用広口クリーム容器に充填し、蓋を閉めた後、
35℃恒温槽に3カ月間放置した。その後、美容専門家
3名のパネルがクリーム容器の蓋を開け、本発明品クリ
ームIIIの着色の度合いを目視により評価し、その後指
先で本発明品クリームIIIを適当量取って手の甲におい
て延ばし鼻を近づけて臭いを嗅いで評価をした。その結
果、本発明品クリームIIIには着色も見られず、また戻
り臭の発生もなかった。
【0056】
【実施例5】次に、戻り臭発生・品質劣化防止剤(表2
に示す処方とし、10%ローズマリー抽出溶液を用い
た。)と、精製DHA・EPA含有油脂とを用いて、表
14に示す処方により、定法により本化粧品たるシャン
プーを作製した。以下、このシャンプーを本発明品シャ
ンプーと呼ぶ。本発明品シャンプーの液性を計測したと
ころ、pH6.6の弱酸性を示した。
【0057】
【表14】
【0058】本発明品シャンプーを、プラスチック製の
30g用シャンプー容器に充填し、蓋を閉めた後、35
℃恒温槽に3カ月間放置した。その後、美容専門家3名
のパネルがシャンプー容器の蓋を開け、本発明品シャン
プーの着色の度合いを目視により評価し、その後指先で
本発明品シャンプーを適当量取って手の甲において延ば
し鼻を近づけて臭いを嗅いで評価をした。その結果、本
発明品シャンプーには着色も見られず、また戻り臭の発
生もなかった。
【0059】
【実施例6】次に、戻り臭発生・品質劣化防止剤(表2
に示す処方とし、10%ローズマリー抽出溶液を用い
た。)と、精製DHA・EPA含有油脂とを用いて、表
15に示す処方により、定法により本化粧品たるヘアー
トニックを作製した。以下、このヘアートニックを本発
明品ヘアートニックと呼ぶ。本発明品ヘアートニックの
液性を計測したところ、pH6.4の弱酸性を示した。
【0060】
【表15】
【0061】本発明品ヘアートニックを、プラスチック
製の30g用ヘアートニック容器に充填し、蓋を閉めた
後、35℃恒温槽に3カ月間放置した。その後、美容専
門家3名のパネルがヘアートニック容器の蓋を開け、本
発明品ヘアートニックの着色の度合いを目視により評価
し、その後指先で本発明品ヘアートニックを適当量取っ
て手の甲において延ばし鼻を近づけて臭いを嗅いで評価
をした。その結果、本発明品ヘアートニックには着色も
見られず、また戻り臭の発生もなかった。
【0062】以上のように本発明の消臭魚油含有化粧品
によれば、人体に極めて有益であるDHAやEPAを含
ませることの問題点であった戻り臭の発生や品質劣化
を、戻り臭発生・品質劣化防止剤により抑制することが
できる。即ち、ローズマリー抽出物、セージ抽出物、脂
溶性アスコルビン酸誘導体の酸化防止作用、δ−トコフ
ェロールの抗酸化効果により、DHAやEPAの酸化劣
化が防止されて戻り臭の発生・品質劣化が防止される。
さらに、ローズマリー抽出物やセージ抽出物の消臭効果
により、戻り臭が有効に防止される。したがって、戻り
臭や品質劣化のないDHA・EPA含有化粧品を提供す
ることができる。
【0063】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。本発明は、上述の実施形態・実施例の化粧品に
限定されるものではなく、例えば、養毛・育毛剤やアト
ピー性皮膚炎等を改善・寛解する基礎化粧品、あるいは
洗浄用化粧品等に本発明を適用しても良い。更には、本
発明は、食品安全性も満たす成分のみで構成されている
ため、その適用は化粧品に止まらず、食品、医薬品、油
脂加工品、飼料などにも及ぶ。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の消臭魚油含有化粧品によれば、人体に有益であ
るDHAやEPAを含ませることの問題点であった戻り
臭の発生や品質劣化を、戻り臭発生・品質劣化戻り臭発
生・品質劣化防止剤により抑制することができる。した
がって、戻り臭や品質劣化のないDHA・EPA含有化
粧品を提供すること、例えばアトピー性皮膚炎等を改善
・寛解する基礎化粧品あるいは洗浄用化粧品等を提供す
ることができる。
【0065】さらに、請求項2から4に記載の消臭魚油
含有化粧品のように、戻り臭発生・品質劣化戻り臭発生
・品質劣化防止剤の添加量を、ドコサヘキサエン酸とエ
イコサペンタエン酸と合計含有量に対して、0.01〜
100重量%とすること、より好ましくは1〜30重量
%とすること、最も好ましくは10重量%とすること
で、戻り臭発生・品質劣化防止効果を確実に得ることが
できる。
【0066】さらに、請求項5から7に記載の消臭魚油
含有化粧品のように、戻り臭発生・品質劣化戻り臭発生
・品質劣化防止剤の成分比を、ローズマリーとセージの
いずれか一方若しくは両方からなる10%抽出溶液が1
〜50重量部、δ−トコフェロールが1〜50重量部、
脂溶性アスコルビン酸誘導体が1〜50重量部、より好
ましくはローズマリーとセージのいずれか一方若しくは
両方からなる10%抽出溶液が1〜50重量%、δ−ト
コフェロールが10〜40重量%、脂溶性アスコルビン
酸誘導体が10〜30重量%、最も好ましくはローズマ
リーとセージのいずれか一方若しくは両方からなる10
%抽出溶液が50重量%、δ−トコフェロールが30重
量%、脂溶性アスコルビン酸誘導体が20重量%とする
ことで、戻り臭発生・品質劣化防止効果をより確実に得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消臭魚油含有化粧品の効果を確認する
実験結果を示す図であり、着色度に関する評価を示す図
である。
【図2】本発明の消臭魚油含有化粧品の効果を確認する
実験結果を示す図であり、臭気強度に関する評価を示す
図である。
【図3】本発明の消臭魚油含有化粧品の効果を確認する
実験結果を示す図であり、臭いについての不快度に関す
る評価を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 31/202 31/202 47/22 47/22 47/46 47/46 A61P 17/00 A61P 17/00 37/08 37/08 C11B 5/00 C11B 5/00 (72)発明者 中島 和男 埼玉県川越市今福2835 川研ファインケミ カル株式会社埼玉事業所内 (72)発明者 菅森 祥 千葉県匝瑳郡野栄町野手17146 四つ葉油 化株式会社千葉工場内 Fターム(参考) 4C076 AA06 BB31 CC04 CC18 DD59S EE56S FF51 4C083 AA111 AA112 AA122 AB032 AC022 AC072 AC122 AC182 AC242 AC251 AC252 AC302 AC352 AC402 AC422 AC432 AC442 AC472 AC482 AC532 AC662 AD152 AD352 AD532 AD641 AD642 AD661 AD662 CC01 CC02 CC05 DD31 EE03 EE11 4C206 DA05 MA48 MA83 NA06 NA07 ZA89 ZB13 4H059 BA33 BA36 BA39 BB05 BB07 BB14 BB15 BB18 BB19 BB22 BB44 BB45 BC06 BC12 CA12 CA14 DA09 EA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性または中性であり、ドコサヘキサエ
    ン酸、エイコサペンタエン酸またはそれらを含む魚油の
    少なくとも1つが含有されると共に、少なくともローズ
    マリー抽出物とセージ抽出物のいずれか一方若しくは両
    方とδ−トコフェロールと脂溶性アスコルビン酸誘導体
    とを含む戻り臭発生・品質劣化防止剤が含有されること
    を特徴とする消臭魚油含有化粧品。
  2. 【請求項2】 前記戻り臭発生・品質劣化防止剤の添加
    量は、前記ドコサヘキサエン酸と前記エイコサペンタエ
    ン酸との合計含有量に対して、0.01〜100重量%
    であることを特徴とする請求項1記載の消臭魚油含有化
    粧品。
  3. 【請求項3】 前記戻り臭発生・品質劣化防止剤の添加
    量は、前記ドコサヘキサエン酸と前記エイコサペンタエ
    ン酸との合計含有量に対して、1〜30重量%であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の消臭魚油含有化粧品。
  4. 【請求項4】 前記戻り臭発生・品質劣化防止剤の添加
    量は、前記ドコサヘキサエン酸と前記エイコサペンタエ
    ン酸との合計含有量に対して、10重量%であることを
    特徴とする請求項1記載の消臭魚油含有化粧品。
  5. 【請求項5】 前記戻り臭発生・品質劣化防止剤の組成
    比は、ローズマリーとセージのいずれか一方若しくは両
    方からなる10%抽出溶液が1〜50重量部、前記δ−
    トコフェロールが1〜50重量部、前記脂溶性アスコル
    ビン酸誘導体が1〜50重量部であることを特徴とする
    請求項1から4のいずれかに記載の消臭魚油含有化粧
    品。
  6. 【請求項6】 前記戻り臭発生・品質劣化防止剤の組成
    比は、ローズマリーとセージのいずれか一方若しくは両
    方からなる10%抽出溶液が1〜50重量%、前記δ−
    トコフェロールが10〜40重量%、前記脂溶性アスコ
    ルビン酸誘導体が10〜30重量%であることを特徴と
    する請求項1から4のいずれかに記載の消臭魚油含有化
    粧品。
  7. 【請求項7】 前記戻り臭発生・品質劣化防止剤の組成
    比は、ローズマリーとセージのいずれか一方若しくは両
    方からなる10%抽出溶液が50重量%、前記δ−トコ
    フェロールが30重量%、前記脂溶性アスコルビン酸誘
    導体が20重量%であることを特徴とする請求項1から
    4のいずれかに記載の消臭魚油含有化粧品。
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