JP2003087074A - 積層型フィルタ - Google Patents
積層型フィルタInfo
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- JP2003087074A JP2003087074A JP2001271487A JP2001271487A JP2003087074A JP 2003087074 A JP2003087074 A JP 2003087074A JP 2001271487 A JP2001271487 A JP 2001271487A JP 2001271487 A JP2001271487 A JP 2001271487A JP 2003087074 A JP2003087074 A JP 2003087074A
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- coil
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- conductor pattern
- coils
- capacitor
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数のコイルが近接して配置されると、互い
に相互誘導結合する。従って、コイルの配置の仕方によ
って結合の大きさが変化し、充分な減衰特性が得られな
い。 【解決手段】 絶縁体層と導体パターンを積層して積層
体内に複数のコイルを有するLCフィルタが形成され
る。このLCフィルタの複数のコイルは、互いに重畳し
ない様に巻軸をずらして形成され、かつ、隣接するコイ
ルはLCフィルタ内を伝送される信号によって発生する
磁束の方向が同じになる様に形成される。
に相互誘導結合する。従って、コイルの配置の仕方によ
って結合の大きさが変化し、充分な減衰特性が得られな
い。 【解決手段】 絶縁体層と導体パターンを積層して積層
体内に複数のコイルを有するLCフィルタが形成され
る。このLCフィルタの複数のコイルは、互いに重畳し
ない様に巻軸をずらして形成され、かつ、隣接するコイ
ルはLCフィルタ内を伝送される信号によって発生する
磁束の方向が同じになる様に形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁体層と導体パ
ターンを積層して積層体内に形成したLCフィルタで、
移動体通信端末や高周波通信機器に実装される積層型フ
ィルタに関する。
ターンを積層して積層体内に形成したLCフィルタで、
移動体通信端末や高周波通信機器に実装される積層型フ
ィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の積層型フィルタに、絶縁体層と導
体パターンを積層して積層体内に図4に示す様なLCフ
ィルタが形成されたものがある。図4は、ローパスフィ
ルタであり、入力端子41と出力端子42間にコイルL
3とコンデンサC6が並列に接続され、コイルL3の入
力端子41側とアース間にコンデンサC7が接続され、
コイルL3の出力端子42側とアース間にコンデンサC
8が接続される。この種のローパスフィルタは、主に高
周波通信機器のパワーアンプの出力直後に接続して、R
F部で発生する不用な高調波成分を除去するのに用いら
れている。近年、高周波通信機器においては、遮断帯域
における高減衰化が望まれている。しかしながら、この
様な従来の積層型フィルタは、次数が低いため、コイル
のインダクタンス値やコンデンサの容量値を調整して
も、遮断帯域において不用な高調波成分を充分に減衰で
きなかった。
体パターンを積層して積層体内に図4に示す様なLCフ
ィルタが形成されたものがある。図4は、ローパスフィ
ルタであり、入力端子41と出力端子42間にコイルL
3とコンデンサC6が並列に接続され、コイルL3の入
力端子41側とアース間にコンデンサC7が接続され、
コイルL3の出力端子42側とアース間にコンデンサC
8が接続される。この種のローパスフィルタは、主に高
周波通信機器のパワーアンプの出力直後に接続して、R
F部で発生する不用な高調波成分を除去するのに用いら
れている。近年、高周波通信機器においては、遮断帯域
における高減衰化が望まれている。しかしながら、この
様な従来の積層型フィルタは、次数が低いため、コイル
のインダクタンス値やコンデンサの容量値を調整して
も、遮断帯域において不用な高調波成分を充分に減衰で
きなかった。
【0003】この様な問題を解決するために、フィルタ
の回路構成を、図5に示す様に高次数化することが考え
られている。図5の積層型フィルタは、絶縁体層と導体
パターンを積層して積層体内に、入力端子51と出力端
子52間にコイルL4とコンデンサC9の並列回路と、
コイルL5とコンデンサC10の並列回路を直列に接続
し、コイルL4とコンデンサC9の並列回路と、コイル
L5とコンデンサC10の並列回路の接続点とアース間
にコンデンサC12を、コイルL4とコンデンサC4の
並列回路の入力端子側とアース間にコンデンサC11
を、コイルL5とコンデンサC10の並列回路の出力端
子側とアース間にコンデンサC13をそれぞれ接続した
ローパスフィルタが形成される。
の回路構成を、図5に示す様に高次数化することが考え
られている。図5の積層型フィルタは、絶縁体層と導体
パターンを積層して積層体内に、入力端子51と出力端
子52間にコイルL4とコンデンサC9の並列回路と、
コイルL5とコンデンサC10の並列回路を直列に接続
し、コイルL4とコンデンサC9の並列回路と、コイル
L5とコンデンサC10の並列回路の接続点とアース間
にコンデンサC12を、コイルL4とコンデンサC4の
並列回路の入力端子側とアース間にコンデンサC11
を、コイルL5とコンデンサC10の並列回路の出力端
子側とアース間にコンデンサC13をそれぞれ接続した
ローパスフィルタが形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来の積層型
フィルタは、小型化に伴って回路を構成する各素子間の
間隔が狭くなる傾向にあり、特にコイルL4とコイルL
5が近接して配置された場合、2つのコイルが相互誘導
結合する。従って、従来の積層型フィルタは、コイルの
配置の仕方によって結合の大きさが変化し、充分な減衰
特性が得られない場合があった。
フィルタは、小型化に伴って回路を構成する各素子間の
間隔が狭くなる傾向にあり、特にコイルL4とコイルL
5が近接して配置された場合、2つのコイルが相互誘導
結合する。従って、従来の積層型フィルタは、コイルの
配置の仕方によって結合の大きさが変化し、充分な減衰
特性が得られない場合があった。
【0005】本発明は、フィルタを構成する複数のコイ
ルが近接して配置されても、充分な減衰特性を得ること
ができる積層型フィルタを提供することを目的とする。
ルが近接して配置されても、充分な減衰特性を得ること
ができる積層型フィルタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の積層型フィルタ
は、LCフィルタを構成する複数のコイルの巻軸を互い
にずらした状態で、隣接するコイルの磁束の方向が同じ
になる様に形成することにより、前述の課題を解決す
る。すなわち、絶縁体層と導体パターンを積層して積層
体内に複数のコイルを有するLCフィルタが形成され、
複数のコイルは、互いに重畳しない様に巻軸をずらして
配置され、かつ、隣接するコイルはLCフィルタ内を伝
送される信号によって発生する磁束の方向が同じになる
様に形成される。また、複数のコイルは、入力端子と出
力端子間に直列に接続される。
は、LCフィルタを構成する複数のコイルの巻軸を互い
にずらした状態で、隣接するコイルの磁束の方向が同じ
になる様に形成することにより、前述の課題を解決す
る。すなわち、絶縁体層と導体パターンを積層して積層
体内に複数のコイルを有するLCフィルタが形成され、
複数のコイルは、互いに重畳しない様に巻軸をずらして
配置され、かつ、隣接するコイルはLCフィルタ内を伝
送される信号によって発生する磁束の方向が同じになる
様に形成される。また、複数のコイルは、入力端子と出
力端子間に直列に接続される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の積層型フィルタは、絶縁
体層と導体パターンを積層して積層体内に、2つのコイ
ルを有するLCフィルタが形成される。このLCフィル
タは、第1のコイルと第2のコイルを入力端子と出力端
子間に直列に接続し、第1のコイルと並列に第1のコン
デンサを、第2のコイルと並列に第2のコンデンサをれ
ぞれ接続し、第1のコイルと第2のコイルの接続点とア
ース間に第3のコンデンサを接続し、第1のコイルの入
力端子側とアース間に第4コンデンサを、第2のコイル
の出力端子側とアース間に第5のコンデンサをそれぞれ
接続してローパスフィルタが形成される。第1のコイル
と第2のコイルは、互いに重畳しない様に横に並べて形
成されると共に、ローパスフィルタ内を伝送される信号
によって発生する磁束の方向が同じになる様に巻回方向
を設定する。従って、本発明の積層型フィルタは、第1
のコイルの磁束と第2のコイルの磁束が互いに干渉し、
相互誘導結合を小さくできる。
体層と導体パターンを積層して積層体内に、2つのコイ
ルを有するLCフィルタが形成される。このLCフィル
タは、第1のコイルと第2のコイルを入力端子と出力端
子間に直列に接続し、第1のコイルと並列に第1のコン
デンサを、第2のコイルと並列に第2のコンデンサをれ
ぞれ接続し、第1のコイルと第2のコイルの接続点とア
ース間に第3のコンデンサを接続し、第1のコイルの入
力端子側とアース間に第4コンデンサを、第2のコイル
の出力端子側とアース間に第5のコンデンサをそれぞれ
接続してローパスフィルタが形成される。第1のコイル
と第2のコイルは、互いに重畳しない様に横に並べて形
成されると共に、ローパスフィルタ内を伝送される信号
によって発生する磁束の方向が同じになる様に巻回方向
を設定する。従って、本発明の積層型フィルタは、第1
のコイルの磁束と第2のコイルの磁束が互いに干渉し、
相互誘導結合を小さくできる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の積層型フィルタを図1乃至図
3を参照して説明する。図1は本発明の積層型フィルタ
の実施例を示す分解斜視図である。図1において、11
A〜11Hは絶縁体層、12〜19は導体パターンであ
る。絶縁体層11A〜11Hは、誘電体、磁性体等の絶
縁材料で形成される。絶縁体層11Aの表面には、アー
ス用導体パターン12が形成される。このアース電極1
2は、絶縁体層11Aの対向する側面まで引き出され
る。絶縁体層11Bの表面には、容量用導体パターン1
3、14が形成される。容量用導体パターン13と容量
用導体パターン14は、アース用導体パターン12と対
向する位置に形成される。容量用導体パターン13の引
出し端と容量用導体パターン14の引出し端は、互いに
異なる側面まで引出される。絶縁体層11Cの表面に
は、アース用導体パターン12が形成される。このアー
ス電極12は、絶縁体層11Cの対向する側面まで引き
出される。絶縁体層11Dの表面には、容量用導体パタ
ーン15が形成される。容量用導体パターン15は、絶
縁体層11Cのアース用導体パターン12と対向する位
置に形成される。絶縁体層11Eの表面には、容量用導
体パターン16、17が形成される。容量用導体パター
ン16と容量用導体パターン17は、容量用導体パター
ン15と対向する位置に形成される。容量用導体パター
ン16の引出し端と容量用導体パターン17の引出し端
は、互いに異なる側面まで引出される。絶縁体層11F
の表面には、コイル用導体パターン18A、19Aが形
成される。コイル用導体パターン18Aとコイル用導体
パターン19Aは、それぞれ1ターン未満のパターンを
横に並べて互いに接触しない様に間隔をあけて形成され
る。コイル用導体パターン18Aの一端とコイル用導体
パターン19Aの一端は、それぞれスルーホールを介し
て容量用導体パターン15に接続される。絶縁体層11
Gの表面には、コイル用導体パターン18B、19Bが
形成される。コイル用導体パターン18Bとコイル用導
体パターン19Bは、それぞれ1ターン未満のパターン
を横に並べて互いに接触しない様に間隔をあけて形成さ
れる。コイル用導体パターン18Bの一端は、絶縁体層
11Gのスルーホールを介してコイル用導体パターン1
8Aの他端に接続される。コイル用導体パターン19B
の一端は、絶縁体層11Gのスルーホールを介してコイ
ル用導体パターン19Aの他端に接続される。コイル用
導体パターン18Bの他端とコイル用導体パターン19
Bの他端は、互いに異なる側面まで引出される。この様
にコイル用導体パターン18Aとコイル用導体パターン
18Bが接続されてコイルL1が形成される。また、コ
イル用導体パターン19Aとコイル用導体パターン19
Bが接続されてコイルL2が形成される。このコイルL
1とコイルL2は、容量用導体パターン15を介して直
列に接続される。この時、コイルL1とコイルL2は、
入出力端子間を流れる信号によって発生する磁束が同一
方向になる様に巻回方向、引出し方向、他の素子との接
続位置が設定される。絶縁層11Aから絶縁層11Gま
で順次積層し、保護用絶縁層11Hで覆われた積層体の
側面には、図2に示す様に端子電極21、22、23、
24、25、26が形成される。そして、端子電極22
によって容量用導体パターン13と容量用導体パターン
16と絶縁体層11Gのコイル用導体パターン19Bの
他端とが接続される。また、端子電極25によって容量
用導体パターン14と容量用導体パターン17と絶縁体
層11Gのコイル用導体パターン18Bの他端とが接続
される。さらに、端子電極21、23、24、26によ
って絶縁体層11Aのアース用導体パターン12と絶縁
体層11Cのアース用導体パターン12が接続される。
3を参照して説明する。図1は本発明の積層型フィルタ
の実施例を示す分解斜視図である。図1において、11
A〜11Hは絶縁体層、12〜19は導体パターンであ
る。絶縁体層11A〜11Hは、誘電体、磁性体等の絶
縁材料で形成される。絶縁体層11Aの表面には、アー
ス用導体パターン12が形成される。このアース電極1
2は、絶縁体層11Aの対向する側面まで引き出され
る。絶縁体層11Bの表面には、容量用導体パターン1
3、14が形成される。容量用導体パターン13と容量
用導体パターン14は、アース用導体パターン12と対
向する位置に形成される。容量用導体パターン13の引
出し端と容量用導体パターン14の引出し端は、互いに
異なる側面まで引出される。絶縁体層11Cの表面に
は、アース用導体パターン12が形成される。このアー
ス電極12は、絶縁体層11Cの対向する側面まで引き
出される。絶縁体層11Dの表面には、容量用導体パタ
ーン15が形成される。容量用導体パターン15は、絶
縁体層11Cのアース用導体パターン12と対向する位
置に形成される。絶縁体層11Eの表面には、容量用導
体パターン16、17が形成される。容量用導体パター
ン16と容量用導体パターン17は、容量用導体パター
ン15と対向する位置に形成される。容量用導体パター
ン16の引出し端と容量用導体パターン17の引出し端
は、互いに異なる側面まで引出される。絶縁体層11F
の表面には、コイル用導体パターン18A、19Aが形
成される。コイル用導体パターン18Aとコイル用導体
パターン19Aは、それぞれ1ターン未満のパターンを
横に並べて互いに接触しない様に間隔をあけて形成され
る。コイル用導体パターン18Aの一端とコイル用導体
パターン19Aの一端は、それぞれスルーホールを介し
て容量用導体パターン15に接続される。絶縁体層11
Gの表面には、コイル用導体パターン18B、19Bが
形成される。コイル用導体パターン18Bとコイル用導
体パターン19Bは、それぞれ1ターン未満のパターン
を横に並べて互いに接触しない様に間隔をあけて形成さ
れる。コイル用導体パターン18Bの一端は、絶縁体層
11Gのスルーホールを介してコイル用導体パターン1
8Aの他端に接続される。コイル用導体パターン19B
の一端は、絶縁体層11Gのスルーホールを介してコイ
ル用導体パターン19Aの他端に接続される。コイル用
導体パターン18Bの他端とコイル用導体パターン19
Bの他端は、互いに異なる側面まで引出される。この様
にコイル用導体パターン18Aとコイル用導体パターン
18Bが接続されてコイルL1が形成される。また、コ
イル用導体パターン19Aとコイル用導体パターン19
Bが接続されてコイルL2が形成される。このコイルL
1とコイルL2は、容量用導体パターン15を介して直
列に接続される。この時、コイルL1とコイルL2は、
入出力端子間を流れる信号によって発生する磁束が同一
方向になる様に巻回方向、引出し方向、他の素子との接
続位置が設定される。絶縁層11Aから絶縁層11Gま
で順次積層し、保護用絶縁層11Hで覆われた積層体の
側面には、図2に示す様に端子電極21、22、23、
24、25、26が形成される。そして、端子電極22
によって容量用導体パターン13と容量用導体パターン
16と絶縁体層11Gのコイル用導体パターン19Bの
他端とが接続される。また、端子電極25によって容量
用導体パターン14と容量用導体パターン17と絶縁体
層11Gのコイル用導体パターン18Bの他端とが接続
される。さらに、端子電極21、23、24、26によ
って絶縁体層11Aのアース用導体パターン12と絶縁
体層11Cのアース用導体パターン12が接続される。
【0009】この様に形成された積層体内には、図3に
示すようなローパスフィルタが形成される。すなわち、
コイル用導体パターン18A、18Bによって形成され
たコイルL1とコイル用導体パターン19A、19Bに
よって形成されたコイルL2が入力端子31と出力端子
32間に接続される。また、容量用導体パターン15と
容量用導体パターン17間に形成された容量によってコ
ンデンサC1がコイルL1に並列に接続され、容量用導
体パターン15と容量用16間に形成された容量によっ
てコンデンサC2がコイルL2に並列に接続される。さ
らに、容量用導体パターン13とその両側のアース導体
パターン12間に形成された容量によってコイルL1の
入力側とアース間にコンデンサC3が、容量用導体パタ
ーン14とその両側のアース導体パターン12間に形成
された容量によってコイルL2の出力側とアース間にコ
ンデンサC5が、容量用導体パターン15と絶縁体層1
1Cのアース用導体パターン12間に形成された容量に
よって2つの並列回路の接続点とアース間にコンデンサ
C4がそれぞれ接続される。
示すようなローパスフィルタが形成される。すなわち、
コイル用導体パターン18A、18Bによって形成され
たコイルL1とコイル用導体パターン19A、19Bに
よって形成されたコイルL2が入力端子31と出力端子
32間に接続される。また、容量用導体パターン15と
容量用導体パターン17間に形成された容量によってコ
ンデンサC1がコイルL1に並列に接続され、容量用導
体パターン15と容量用16間に形成された容量によっ
てコンデンサC2がコイルL2に並列に接続される。さ
らに、容量用導体パターン13とその両側のアース導体
パターン12間に形成された容量によってコイルL1の
入力側とアース間にコンデンサC3が、容量用導体パタ
ーン14とその両側のアース導体パターン12間に形成
された容量によってコイルL2の出力側とアース間にコ
ンデンサC5が、容量用導体パターン15と絶縁体層1
1Cのアース用導体パターン12間に形成された容量に
よって2つの並列回路の接続点とアース間にコンデンサ
C4がそれぞれ接続される。
【0010】この様に形成された積層型フィルタは、2
つのコイルが積層体内で横に並べて配置されると共に、
入力端子31を構成する端子電極25から入力された信
号によってコイルL1に発生する磁束の方向と、出力端
子32を構成する端子電極22から出力される信号によ
ってコイルL2に発生する磁束の方向が同じになる。
つのコイルが積層体内で横に並べて配置されると共に、
入力端子31を構成する端子電極25から入力された信
号によってコイルL1に発生する磁束の方向と、出力端
子32を構成する端子電極22から出力される信号によ
ってコイルL2に発生する磁束の方向が同じになる。
【0011】以上、本発明の積層型フィルタの実施例を
述べたが、本発明はこの実施例に限られるものではな
い。例えば、2つのコイルは、互いに重畳しない様に巻
軸を互いにずらした状態で、隣接するコイルの磁束の方
向が同じになる様に形成されればよく、それぞれ渦巻き
状のコイル用導体パターンによって構成されてもよい。
また、一方のコイルを構成するコイル用導体パターンと
他方のコイルを構成するコイル用導体パターンを異なっ
た絶縁体層に形成してもよい。さらに、実施例ではコイ
ルの巻軸が実装面と垂直なものを示したが、コイルの巻
軸を実装面と水平にしてもよい。また、本発明は、3つ
以上のコイルを有するLCフィルタに適用することもで
きる。
述べたが、本発明はこの実施例に限られるものではな
い。例えば、2つのコイルは、互いに重畳しない様に巻
軸を互いにずらした状態で、隣接するコイルの磁束の方
向が同じになる様に形成されればよく、それぞれ渦巻き
状のコイル用導体パターンによって構成されてもよい。
また、一方のコイルを構成するコイル用導体パターンと
他方のコイルを構成するコイル用導体パターンを異なっ
た絶縁体層に形成してもよい。さらに、実施例ではコイ
ルの巻軸が実装面と垂直なものを示したが、コイルの巻
軸を実装面と水平にしてもよい。また、本発明は、3つ
以上のコイルを有するLCフィルタに適用することもで
きる。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の積層型フィ
ルタは、絶縁体層と導体パターンを積層して積層体内に
複数のコイルを有するLCフィルタが形成され、複数の
コイルは、互いに重畳しない様に巻軸をずらして配置さ
れ、かつ、隣接するコイルはLCフィルタ内を伝送され
る信号によって発生する磁束の方向が同じになる様に形
成されるので、隣接するコイルの磁束が互いに干渉し、
相互誘導結合を小さくできる。従って、本発明の積層型
フィルタは、フィルタを構成する複数のコイルが近接し
て配置されても、充分な減衰特性を得ることができる。
また、本発明の積層型フィルタは、フィルタを構成する
複数のコイルを近接して配置できるので、従来のものよ
りも小型化できる。さらに、本発明の積層型フィルタ
は、相互誘導結合の影響を考慮する必要がなくなるの
で、設計が容易になる。
ルタは、絶縁体層と導体パターンを積層して積層体内に
複数のコイルを有するLCフィルタが形成され、複数の
コイルは、互いに重畳しない様に巻軸をずらして配置さ
れ、かつ、隣接するコイルはLCフィルタ内を伝送され
る信号によって発生する磁束の方向が同じになる様に形
成されるので、隣接するコイルの磁束が互いに干渉し、
相互誘導結合を小さくできる。従って、本発明の積層型
フィルタは、フィルタを構成する複数のコイルが近接し
て配置されても、充分な減衰特性を得ることができる。
また、本発明の積層型フィルタは、フィルタを構成する
複数のコイルを近接して配置できるので、従来のものよ
りも小型化できる。さらに、本発明の積層型フィルタ
は、相互誘導結合の影響を考慮する必要がなくなるの
で、設計が容易になる。
【図1】 本発明の積層型フィルタの実施例を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】 本発明の積層型フィルタの実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図3】 図1、図2の回路図である。
【図4】 従来の積層型フィルタの回路図である。
【図5】 従来の別の積層型フィルタの回路図である。
11A〜11H 絶縁体層
12〜19 導体パターン
フロントページの続き
Fターム(参考) 5E070 AA05 CB02 CB13
5J024 AA01 BA01 CA03 DA01 DA29
EA01
Claims (4)
- 【請求項1】 絶縁体層と導体パターンを積層して積層
体内に複数のコイルを有するLCフィルタが形成され、
該複数のコイルは、互いに重畳しない様に巻軸をずらし
て配置され、かつ、隣接するコイルはLCフィルタ内を
伝送される信号によって発生する磁束の方向が同じにな
る様に形成されることを特徴とする積層型フィルタ。 - 【請求項2】 前記複数のコイルは、入力端子と出力端
子間に直列に接続された請求項1に記載の積層型フィル
タ。 - 【請求項3】 前記LCフィルタがローパスフィルタで
ある請求項1又は請求項2に記載の積層型フィルタ。 - 【請求項4】 絶縁体層と導体パターンを積層して積層
体内に2つのコイルを有するLCフィルタが形成され、
該LCフィルタは、第1のコイルと第2のコイルを入力
端子と出力端子間に直列に接続し、該第1のコイルと並
列に第1のコンデンサを、該第2のコイルと並列に第2
のコンデンサをれぞれ接続し、該第1のコイルと該第2
のコイルの接続点とアース間に第3のコンデンサを接続
し、第1のコイルの入力端子側とアース間に第4コンデ
ンサを、第2のコイルの出力端子側とアース間に第5の
コンデンサをそれぞれ接続してローパスフィルタが形成
され、該第1のコイルと該第2のコイルは、互いに重畳
しない様に巻軸をずらして配置され、かつ、該入力端子
と該出力端子間を伝送される信号によって発生する磁束
の方向が同じになる様に形成されることを特徴とする積
層型フィルタ。
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