JP2003066196A - 蛍光板の製造方法、蛍光板、放射線検出装置、放射線検出装置の製造方法および放射線検出システム - Google Patents
蛍光板の製造方法、蛍光板、放射線検出装置、放射線検出装置の製造方法および放射線検出システムInfo
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Abstract
の問題を解決する。 【解決手段】 凸部105が形成された面を有する蛍光
体層103の面に第1の保護層104を形成する工程
と、第1の保護層104の上から凸部105を押しつぶ
した後、または除去した後に、第1の保護層上に第2の
保護層108を形成する工程と、を含むことを特徴とす
る。また、この製造方法で製造された蛍光板において、
蛍光体層はヨウ化セシウムを主成分とすることを特徴と
する。また、放射線検出装置において、この製造方法で
製造された蛍光板を備えることを特徴とする。
Description
層が形成された蛍光板の製造方法、蛍光板、放射線検出
装置、放射線検出装置の製造方法および放射線検出シス
テムに関する。
センサーの断面図である。ガラス基板110上に格子状
に配列された光電変換素子112と、それらをつなぐ配
線部113と、そしてこれらを保護する光センサー保護
層114と、を備える光センサー111上に、蛍光体1
03及び反射層102を形成して、X線エリアセンサー
が作成される。
射してくるX線は、蛍光体103でX線から可視光等の
光へ波長変換され、その後、可視光は光センサー111
の光電変換素子112により光電変換され電気信号に変
わる。その信号を増幅し、画像処理を加えることにより
X線デジタル画像ができる。
を形成する手段として、直接光センサー111上に蛍光
体103を蒸着及びコーティングする手法と、図1のよ
うに光センサー111とは別基台101上に反射層10
2及び蛍光体103を形成し、保護層130で覆ったの
ちローラー107を使い、接着剤を介し光センサー11
1に貼り合せる手法とがある。
効率的に、蛍光体103を光センサー111上に形成す
ることができるので、現在一般的に使用されている。ま
た、X線エリアセンサー用の蛍光体としては、発光量及
び解像度の点からCsI(ヨウ化セシウム)が主に使わ
れており、蛍光体基板に形成する手法としては、真空蒸
着によることが多い。
形成する手法について説明をする。蛍光板の製造方法に
ついて説明する。図2はその製造工程を示す断面図であ
る。蛍光体が形成される蛍光体基板101の材料には、
X線吸収の少ないアモルファスカーボン(a−C)、も
しくは安価なガラス基板、または、反射層102を同時
に兼ねる材料としてアルミニウム板等が使用される。
板101に反射層102を形成する。反射層102は、
光センサーとは反対方向へ発光した蛍光体の光を反射さ
せ、光センサーが効率よく検出できるようにするために
形成される。反射層102の材料としては、反射率の高
い、Al、Ag等の金属または金属化合物材料が用いら
れ、形成方法はスパッタ等の方法で行う。
板101上に形成された反射層102上に蛍光体103
を形成する。蛍光体103の材料にはCsI等が使用さ
れる。CsIを用い真空蒸着にて形成する場合について
の説明を以下で行う。
3を真空槽にセットし、ポートに蒸着材料であるCsI
(Na+)もしくはCsI(Tl+)を入れる。真空槽内
の圧力を0.1〜1.0[Pa]まで引き、反射層10
2が形成された蛍光体基板101を高温(100〜18
0℃程度)に加熱して、ポートに電流を流し加熱する
と、CsIが蒸気化し、反射層102が形成された蛍光
体基板101にCsIの柱状結晶が形成される。
(固形化の状態)、真空槽内に飛び出し、その固形物が
反射層102が形成された蛍光体基板103の蒸着面に
付着することがある。これをスプラッシュという。
対し、図2(b)に示すように、大きさ(直径)404
が数十〜数百μm程度、高さ405が十数〜百数十μm
程度の凸部となり現れる。また、図2(b)に示すよう
に、凸部と同時にその周辺には、隙間幅406が数〜数
十μm、深さが数十〜数百μmにもなる凹部も発生す
る。また、反射層102に形成された蛍光体基板101
に蒸着前に付着している異物、もしくは蒸着中や蒸着直
後に蒸着面に付着した異物によってもこの凹凸が現れ
る。
くすための効果的な手法は、現時点では考えられていな
い。また、蛍光体103の厚みを厚くすれば、それだけ
蒸着時間も長くなるので、発生しやすくなり、蒸着面積
を大きくしても、発生率が高くなる。
すように、蛍光体103上もしくは、これらの層の全周
に機械的なストレスや湿気から保護するための保護層1
30を形成する。保護層130は、貼り合せた際、蛍光
体と光センサーとの間に入るため、光の透過率が高い材
料で、かつ薄く形成しなくてはならない。
光が保護層130で吸収されてしまい、光センサーの感
度が低下してしまう。また、保護層130の膜厚が厚い
と蛍光体と光センサーとの間の距離が離れてしまい、蛍
光体103からの光が散乱し、光センサーの解像度が低
下してしまう。さらに、蛍光体103にCsIを使用す
る場合、CsIは潮解性があるため、湿気から保護でき
るよう透湿度の低い材料を用いなければならない。ポリ
パラキシリレン樹脂はこれらの条件を満たした材料であ
る。
蛍光体103を真空蒸着により形成した場合、スプラッ
シュまたは異物による凹凸が現れ、凸部は数十〜百数十
μmの高さとなる。保護層は数μm〜十数μmと薄いた
め、保護層130形成後にも形成前の凹凸と同等の大き
さとなって現れる。
の凹部では、隙間数μm〜数十μmの隙間が空いている
ため、保護層130が形成されないところや、または保
護層130が他の部分に比べ薄くなる場合もある。隙間
の距離だけの保護層を形成しないと隙間は埋まらない
が、保護層を数十μmの厚みにすると解像度が劣化する
ためできない。
体103と保護層130とが、上記のように形成された
蛍光板を、接着剤を介し光センサーに貼り合せることに
より、X線センサーとなる。
111に貼り合せる際、接着剤115は、保護層130
と同様に、蛍光体103と光センサー111との間に形
成される。そのため、その光透過率及び膜厚が重要にな
る。
は、接着剤115を光センサー111上に塗布し、その
上に蛍光板109を重ね合せ、ローラーで押し付けなが
ら貼り合せを行う。その際、接着剤115の厚さは、ロ
ーラーの荷重・移動速度および接着剤115の粘度等で
コントロールされる。
(特にCsI)を蒸着により、蛍光体基板等に形成する
際、スプラッシュや異物により数十μm〜数百μmの凹
凸が発生する。これら凹凸により、蛍光板と光センサー
の貼り合せでは図3(a)および図3(b)に示すよう
に、以下のような問題が発生する。
サー保護層114により覆われ、保護されているが、蛍
光板109の貼り合せ表面の突起により、光センサー1
11を傷つけ破壊してしまう。光センサー111は、格
子状に配列された光電変換素子112の集まりだが、突
起の大きさまたは数に応じ、破壊される光電変換素子1
12の数も増える。また、光電変換素子112を結ぶ配
線部113が破壊された場合、光電変換素子112の1
列全ての破壊につながる。
貼り合せ時にローラーの荷重が凸部に集中し、凸部の蛍
光体103および保護層130が押しつぶされる。その
ため、保護層130にクラック(ヒビ・割れ)が発生す
る。
30が覆われない部分があり、蛍光体103が剥き出し
の状態になり、温湿度耐久試験を行うとこのクラック及
び保護層130で覆われていない凹部からから湿気(水
分)が浸入し、蛍光体103は破壊される場合がある。
特に蛍光体103がCsIの場合は潮解してしまう。
後の接着剤115の膜厚が重要で、高解像度を得るには
20μm以下が望ましい。しかし、蛍光板109表面の
凹凸部は高さが数十〜百数十μmあることが多く、この
状態で光センサー111や保護層130の破壊がないよ
うに貼り合せるとなると、接着剤115の膜厚を20μ
m以上の厚さに厚くしなければならなってしまう(百数
十μmの厚みになってしまう)。そのため、蛍光体10
3と光センサー111との間の距離が大きく空いてしま
い、解像度が低下してしまう。
の破壊だけではなく、貼り合せ時に気泡を抱き込んでし
まうことがある。蛍光板109表面に無数の凸部がある
とローラーの荷重が凸部に集中してしまい、接着剤11
5にローラーの荷重が加わらず、接着剤115が拡がり
にくくなる。
は、荷重の掛からない箇所が発生してしまい、気泡を押
し流すことができなくなってしまう。そのため、蛍光板
109と光センサー111との間には気泡が残るので、
蛍光体103で発光した光を乱反射させ、解像度を低下
させる。
うな問題を引き起こしてしまうため、その平坦化は重要
な課題となっている。
めに、本発明は、蛍光板の製造方法において、凸部が形
成された面を有する蛍光体層の当該面に第1の保護層を
形成する工程と、前記第1の保護層の上から前記凸部を
押しつぶした後、または除去した後に、当該第1の保護
層上に第2の保護層を形成する工程と、を含むことを特
徴とする。
ついて説明する。蛍光板表面にある凹凸を貼り合せ前で
平坦化することにより、上記の問題点を解決する。上記
の従来例において、保護層の形成前に表面を平坦化する
には、蛍光体がCsIの場合、潮解性があるため、真空
中もしくはN2雰囲気中で行わなくてはならない。その
ためには、専用装置を製造する必要があり、コストが掛
かってしまう。そのため、蛍光体を形成後、第1の保護
層で蛍光体表面もしくは蛍光体基板を含めた全周を覆う
ことにより仮保護を行い、その後蛍光体とその上に形成
された保護層の平坦化処理をする。そして、第2の保護
層を形成する。
る。
り平坦化する例を示す断面図である。押しつぶしに用い
る機材としては、平板やローラーがあり、この例では、
平板412を使用している。その際、押し圧が強すぎる
と凸部の周辺にも影響を与え、周囲の蛍光体も破壊して
しまう恐れがあるため、圧力制御できるようにストッパ
ーを付けたり、プッシュプルゲージのように荷重を測定
できる機構を持たせるのがよい。また、蛍光板を平坦な
板(定盤等)の上に保護層を下にして置き、上からロー
ラーで押し転がすことで、全面の凸部を全て一度に平坦
化することができる。
図である。円盤状のヤスリ413を回転させて、凸部を
削り平坦化している。押しつぶしに耐えられない蛍光体
に適用するとよいが、削りかすが発生するという問題が
ある。
いて示す断面図である。爪きりのような向かい合った刃
415で切断し、平坦化を行う。突起の高さが高いもの
を切り取る際に有効である。
ダーの加工ができ、現在半導体製造工程で実用されてい
る。レーザ照射の時間やパルス幅等のパラメータや、ま
た、レーザの種類によっても加工精度が変わり、長波長
のYAGレーザ、短波長のエキシマレーザなどがある。
凸部の形状やモード(スプラッシュ、異物)により使い
分けることにより効果的な加工が施せる。また、基板検
査装置と連動させることにより、全自動で凸部の平坦化
を行える。
坦化処理後の様子を示す断面図である。押しつぶしによ
り平坦化した場合、図5(a)もしくは(b)のように
なる。図5(a)のように表面に無数の数〜十数μm程
度の幅のクラック421がある場合がある。凸部が数百
μm程度のときに見られる。
形成時に凸部周辺部の凹部に保護層が入り込まず、周囲
に隙間がある状態の凸部を押しつぶし、平坦化した例で
ある。図2(d)で開いていた隙間406が、凸部が押
されることによって、横方向に広がり隙間406が図5
(b)の隙間422のように狭くなる。例として、押し
つぶし前に隙間が20μm程度あったものが、押しつぶ
しにより4μm程度に狭まった。その際の凸部の大きさ
はφ約250μmで高さ約40μmである。図5(c)
は、凸部を削った場合もしくは切り取った場合の例であ
る。図5(c)に示すように、蛍光体103が削られた
部分は、423に示すように剥き出しになる。
に形成される第2の保護層について、以下で説明する。
光体と光センサーと間に形成されるため、第1の保護層
(蛍光体形成直後に形成した保護層)の材料条件と同条
件が必要になる。
〜700[nm]で約80%以上の透過率がある材料が望
ましい。
あることがのぞましく、これ以上厚いと解像度の低下が
顕著に表れる。
は耐湿性が弱く、潮解する性質をもっている。蛍光体に
CsIを使用する場合、その材料には2.0g/24h
(ASTM E96−63T)以下のものが好ましく、
それによって信頼性を高めることができる。
界面となるため、ヌレ性のよい材料がよい。場合によっ
ては、プラズマ処理やコロナ放電処理を行って、ヌレ性
を改善するのも有効である。
体表面で、蛍光体と接触するため、蛍光体に影響を与え
ない(溶解等)材料がよい。
満たした材料としては、オレフィン系樹脂の、ポリパラ
キシリレン樹脂(スリーボンド社製、商品名パリレ
ン)、特にポリパラクロロキシリレン(同社製、商品名
パリレンC)や、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、
エポキシ系樹脂等がある。膜の硬化条件は、熱硬化型や
紫外線硬化法などを用いることができる。
形成方法としては、熱CVDやプラズマCVD、スピン
コートやディップコート(浸漬引き上げ法)、ポッティ
ング(滴下法)、スプレー法(散布法)、ハケ等で保護
層を塗る方法がある。
面に形成してもよいが、平坦化時に第1の保護層が剥が
れたか、もしくは、クラックが入った箇所のみ形成して
もよい。蛍光体表面の凹凸部の数が多く数十以上ある場
合は、全面にコーティングした方がよいが、数個程度な
ら、第2の保護層をハケで塗ったり、またディスペンサ
ーで滴下してもよい。その際は、第2の保護層の高さ
(厚さ)が数μmから十数μm以下になるように注意し
なくてはならない。
ラックや、蛍光体形成時に発生した隙間を第2の保護層
で覆う必要がある。クラック、隙間ともに平坦化処理を
行ったことにより、数μm〜十数μmになっている。こ
れらを埋められるよう上記に挙げた形成方法により、数
μm〜十数μmの厚みを有する第2の保護層を形成す
る。このような平坦化処理と第2の保護層の形成を行う
ことにより幅数十μmの隙間やクラックが埋まり、凹凸
部での耐湿性(CsIの場合)が向上する。
以下で説明する。
を示す断面図である。図6(a)に示すように、蛍光体
基板101としてアモルファスカーボンプレート(a−
C)を使い、反射層102としてアルミニウム(Al)
を、そして蛍光体103としてヨウ化セシウム(Cs
I)を蒸着し、第1の保護層104としてパリレンを形
成した。蛍光体103上のスプラッシュおよび異物によ
る凹凸は凸部105で示している。
1の保護層104の厚みを5μm程度とした。この場
合、大きさ200〜500μm程度、高さ30〜70μ
m程度の凸部105がほぼ全面に渡り、約200個存在
した。凸部の計測は、液晶用に用いられる基板検査装置
とレーザによる3次元形状測定機を用いて行った。3次
元形状測定を行い、その結果、凸部105の高い100
μm以上のもののみ、爪きり状の両刃で切断を行った。
09を、蛍光体103面側を下にし、定盤106の上に
置き、上からローラー107で、押し転がして平坦化処
理を行った。上記のように平坦化処理を行ったことによ
り、蛍光体103にあった凸部105は高さ5〜20μ
m程度になった。また、これら凸部周辺にあった凹部の
隙間も数μm程度になった。また、図1(b)のように
ローラー107と定盤106で凸部を全て同時に潰すこ
とにより、工数を掛けずに平坦化ができた。
保護層108として、第1の保護層104と同じ材料で
あるパリレンを熱CVD法で全面全周に10μm程度形
成し、数μmの隙間やクラックを上から覆った。
08としてのパリレンを形成した蛍光板109は、温湿
度耐久試験(条件55℃ 90%・750h)を行って
も、凹凸部においても変色が見られなかった。比較のた
め、平坦化処理を行わない基板も同時に試験したが、7
50hで変色が見られ、潮解が確認された。
ように形成された蛍光板109を接着剤115を用い
て、光センサー111に貼り合せる。貼り合せ時の接着
剤115の膜厚が20μm程度になるように、ローラー
の荷重と速度を設定することにより、光センサー111
を破壊せず、気泡の混入も無く蛍光板109を光センサ
ー111上に形成できた。
2を示す断面図である。蛍光板109の構成は実施形態
1と同様である。実施形態1に比べ凸部105の数が約
20個と少ないため、図7(a)に示すように、ローラ
ーは使わず、プッシュプルゲージ120で押しつぶし、
均一に平坦化できないもののみ、回転機構のついた径
0.5のヤスリで表面を削った。
保護層108としてUV硬化型アクリル系UV硬化樹脂
をディスペンサー122で滴下し、UVランプを当てて
硬化した。その際、この滴下した部分だけ高さが厚くな
らないよう、UV硬化型アクリル系樹脂の粘度、表面張
力および硬化収縮率等を考慮し、硬化させるまでの時間
を決めた。
く、蛍光板109の構成は実施形態1または2と同様で
ある。実施形態3では蛍光体表面の凸部を平坦化する手
段としてレーザを用いている。レーザの照射時間、照射
エネルギーおよび照射回数等を調整することにより、凸
部を焼き切る深さを決めることができ、それぞれの凸部
の大きさおよび高さに応じてそれぞれのパラメータの設
定を行う。基板検査装置によって凸部を検出し、位置座
標データをレーザリペア装置に送り、大きさおよび高さ
から、それぞれに合った条件で全自動により平坦化処理
を行う。平坦化処理後、基板検査装置及び3次元測定器
で再度突起形状を確認し、凸部が平坦化されているか確
認し、高い場合、再度レーザリペアを行い、条件に合う
までこの作業を繰り返す。
実施形態1あるいは2に比べ、精度良く平坦化すること
が可能で、凸部の高さを5μm以下に揃えることが可能
である。また、実施形態3では、光センサーに貼り合せ
る際の接着剤を第2の保護層にも用いている。この第2
の保護層には、光の透過率が高く、かつ透湿度の低い熱
硬化性アクリル系樹脂を使用する。そのため、蛍光体と
光センサーとの間の距離を10μm程度と狭くできるの
で、高解像度の光センサーを実現できる。(パリレン≒
5μm、熱硬化性アクリル系樹脂≒5μm)
射線検出システムへの応用例である。本実施形態は、X
線画像を撮影するX線撮像システムとし、上記の実施形
態1等は、X線撮像装置6040として利用されてい
る。X線発生源としてのX線チューブ6050で発生し
たX線6060は患者あるいは被検体6061の胸部な
どの観察部分6062を透過し、X線撮像装置6040
に入射する。この入射したX線には被検体6061の内
部の情報が含まれている。X線が入射することによって
X線撮像装置6040は電気的情報を得る。この情報は
デジタルに変換され、画像処理手段としてのイメージプ
ロセッサ6070により画像処理され制御室(コントロ
ールルーム)にある表示手段としてのディスプレイ60
80で観察可能となる。
等の伝送手段により遠隔地などへ転送でき、別の場所の
ドクタールームなどでディスプレイ6081に表示もし
くはフィルムなどの出力により遠隔地の医師が診断する
ことも可能である。得られた情報はフィルムプロセッサ
などの記録手段6100により光ディスク、光磁気ディ
スク、磁気ディスクなどの各種記録材料を用いた記録媒
体、フィルムや紙などの記録媒体6110に記録や保存
することもできる。
第1の保護層を形成してから、蛍光体層表面にできた凸
部を押しつぶしたり、あるいは除去したりして平坦化し
て、第2の保護層を形成したので、貼り合せの際の光セ
ンサーの破壊がなくなった。蛍光体の貼り合せ表面を平
坦化したことにより、貼り合せ時の保護層の破壊がなく
なり、耐湿性および保存性が向上した。
より、凸部付近の凹部の隙間が狭くなり、隙間を完全に
上から第2の保護層でコーティングすることが可能にな
り、耐湿性および保存性が向上した。蛍光体の貼り合せ
表面を平坦化したことにより、貼り合せ後の接着剤の厚
み分布がなくなり、解像度の劣化がなくなった。蛍光体
の貼り合せ表面を平坦化したことにより、貼り合せ時の
接着剤の流れが良くなり、また、凸部付近に発生してい
た気泡がなくなった。
るための断面図である。
る。
めの断面図である。
の断面図である。
図である。
ある。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 凸部が形成された面を有する蛍光体層の
該面に第1の保護層を形成する工程と、 前記第1の保護層の上から前記凸部を押しつぶした後、
または除去した後に、該第1の保護層上に第2の保護層
を形成する工程と、を含むことを特徴とする蛍光板の製
造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の蛍光板の製造方法で製造
された蛍光板において、前記蛍光体層はヨウ化セシウム
を主成分とすることを特徴とする蛍光板。 - 【請求項3】 請求項1記載の蛍光板の製造方法で製造
された蛍光板を備えることを特徴とする放射線検出装
置。 - 【請求項4】 凸部が形成された面を有する蛍光体層の
該面に第1の保護層が形成された後に、該第1の保護層
の上から前記凸部が押しつぶされ、または除去された蛍
光板を、第2の保護層としての接着剤が塗布された光セ
ンサー基板に貼り合せて、接着する工程を含むことを特
徴とする放射線検出装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項3記載の放射線検出装置または請
求項4記載の製造方法で製造された放射線検出装置と、
該放射線検出装置からの信号を画像として処理する画像
処理手段と、該画像処理手段からの信号を記録する記録
手段と、該画像処理手段からの信号を表示するための表
示手段と、前記画像処理からの信号を伝送するための伝
送手段と、を有することを特徴とする放射線検出システ
ム。
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