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JP2003057660A - 液晶表示素子及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示素子及びそれを用いた液晶表示装置

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Publication number
JP2003057660A
JP2003057660A JP2002066704A JP2002066704A JP2003057660A JP 2003057660 A JP2003057660 A JP 2003057660A JP 2002066704 A JP2002066704 A JP 2002066704A JP 2002066704 A JP2002066704 A JP 2002066704A JP 2003057660 A JP2003057660 A JP 2003057660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
display
substrate
electrode
columnar spacers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002066704A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihide Koyama
佳英 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002066704A priority Critical patent/JP2003057660A/ja
Priority to US10/162,495 priority patent/US6750938B2/en
Publication of JP2003057660A publication Critical patent/JP2003057660A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1339Gaskets; Spacers; Sealing of cells
    • G02F1/13394Gaskets; Spacers; Sealing of cells spacers regularly patterned on the cell subtrate, e.g. walls, pillars
    • GPHYSICS
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    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/133388Constructional arrangements; Manufacturing methods with constructional differences between the display region and the peripheral region

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  • Nonlinear Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示領域と非表示領域との境界領域のセルギ
ャップの均一性が極めて良好である液晶表示素子を提供
する。 【解決手段】一の基板2と一の基板2側に固設された多
数の柱状スペーサ13を介して一の基板2に対向して設
けられた他の基板3と一の基板2と他の基板3との間に
設けられた液晶層6とを備え、表示を行うための表示領
域と表示領域に隣接した非表示領域とを有しており、表
示領域には一の基板2の液晶層6側に液晶層へ電圧を印
加する際に用いられる複数の表示用電極9aが間隔をお
いて設けられている一方、非表示領域には一の基板2の
液晶層6側に複数の周辺電極9bが略隙間なく設けられ
た液晶表示素子1において、多数の柱状スペーサ13の
うち表示領域の柱状スペーサ13を表示用電極9a上に
設けると共に非表示領域の液晶層6の層厚さを規定する
柱状スペーサ13を周辺電極9b上に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字や画像の表示
に用いられる液晶表示素子及びそれを用いた液晶表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、薄くて軽いということ
から、携帯型情報端末用ディスプレイ等の種々の用途に
広く用いられている。かかる液晶表示装置は、パネル状
の液晶表示素子及びその他の部品が組み合わされること
により構成される。
【0003】液晶表示素子の一例としてパッシブマトリ
クス方式のものについて図9を参照して説明する。
【0004】図9は、その液晶表示素子101の断面を
模式的に示す。
【0005】液晶表示素子101は、第1基板102
と、その第1基板102に対向して設けられた第2基板
103と、周縁が球状ビーズ104の入ったシール材1
05で封止された両基板間に設けられた液晶層106と
を備え、文字や図形を表示するための表示領域と、その
表示領域を包囲する非表示領域とを有する構成となって
いる。そして、表示領域では、第1基板102の液晶層
106側に短冊状の第1表示用電極109aが図の紙面
方向に延びるように間隔をおいて複数設けられている一
方、第2基板103の液晶層106側に短冊状の第2表
示用電極111aが図の左右方向に延びるように間隔を
おいて複数設けられており、両電極の交差位置でそれら
の電極によって規定される複数の矩形の画素が格子状の
マトリクスを形成している。また、非表示領域では、第
1基板102の液晶層106側に第1表示用電極109
aを囲むように、第1表示用電極109aに繋がる配線
電極や表示領域と同等に電極を占有させるためのダミー
電極等の第1周辺電極109bが略隙間なく設けられて
おり、表示領域の第1表示用電極109aと共に第1電
極109を構成している。さらに、第1及び第2表示用
電極109a,111aのそれぞれの液晶層106側に
は、液晶分子の配向方向を規制する第1及び第2配向膜
110,112が設けられている。この液晶表示素子1
01は、各画素において、その画素を規定する第1及び
第2表示用電極109a,111a間の液晶層106に
印加される電圧を制御し、その液晶層106内の液晶分
子の配向状態を変化させて透過光量の調節を行うことに
より表示領域に文字や画像を表示するようにしたもので
ある。
【0006】そして、このような液晶表示素子101の
表示品位は、液晶層106の層厚さのばらつき、すなわ
ち、セルギャップのばらつきにより大きな影響を受け、
そのばらつきが大きいほど表示むら等が発生して悪化す
ることとなる。従って、その表示品位を良好なものとす
るためには、このセルギャップを均一にすることが必要
である。
【0007】これに対し、第1及び第2基板間に多数の
球状スペーサを配置することが従来から行われている。
しかしながら、球状スペーサは、両基板を点接触で支え
るため外力が作用することにより容易に潰れ、また、粒
径が正規分布に準じているため、セルギャップを高精度
に均一化することができないという問題を有する。ま
た、上述のように、球状スペーサは、両基板を点接触で
支えるため、その接触面積が狭く、固着層や付着層を設
けて固定したとしても振動や衝撃といった外的な力が作
用すると液晶層内を移動してスペーサの分布に変化を生
じさせ、それがセルギャップのばらつきに影響を及ぼす
という問題も有する。
【0008】そこで、第1基板の第2基板との対向面
に、多数の柱状スペーサを間隔をおいて配置して固設し
た液晶表示素子が提案され実用化されている。
【0009】例えば、特開平6−222370号公報に
は、フォトレジストを用いて基板表面に透明電極のパタ
ーンを形成し、そのパターン上に残されたフォトレジス
トを焼成してリフトオフマスクに転換すると共に、基板
表面に所定の厚みで感光性膜を形成した後、リフトオフ
マスクを介して感光性膜を基板裏面から露光し且つ現像
して透明電極のパターン間隙に整合する柱状スペーサを
形成することにより、透明電極間隙に沿って柱状スペー
サを固設することが開示されている。
【0010】また、特開平2000−298282号公
報には、液晶を介在する各基板の画素領域にてその一方
の側に第1電極が他方の側に第2電極がそれぞれ形成さ
れ、その画素領域内でいずれかの基板に形成され、かつ
そのいずれかの電極によって被われる柱状スペーサを備
えた液晶表示装置が開示されており、このような構成に
よれば、その柱状スペーサの側面に形成された電極と他
の電極との間に発生する電界の方向が他の部分の電極と
他の電極との間に発生する電界の方向と異なって構成さ
れ、この部分においていわゆるマルチドメインの効果を
奏させることができる、との内容が開示されている。
【0011】また、かかる柱状スペーサは、アクリル樹
脂液等に感光剤を混合したものを電極パターンが形成さ
れた第1基板2上に塗布してプリベークした後、フォト
マスクを用いて紫外線露光・現像した後に焼成すること
で形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セルギャッ
プの均一性は、文字や画像の表示を行う表示領域におい
ては勿論のこと、表示領域の周縁部の表示品位に大きな
影響を及ぼすことから、表示領域を包囲する非表示領域
においても要求される。特に、液晶の旋光性のみならず
複屈折性をも制御して表示を行うSTN(Super Twiste
d Nematic)方式の液晶表示素子では、セルギャップの
変動に対してリターデーションが敏感に反応することか
ら、両領域でのセルギャップの均一性に対する要求が極
めて高い。また、強誘電性液晶を用いた方式の液晶表示
素子でも、セルギャップが非常に小さいことから、その
要求が高い。従って、このような要求に対応すべく、通
常、柱状スペーサは、表示領域のみならず非表示領域に
も設けられる。
【0013】しかしながら、柱状スペーサを設ける場
合、以下のような問題を生じる。
【0014】一般的に、柱状スペーサは、表示領域にお
いては画素の開口率を高めて明るさやコントラスト等の
光学的特性を良好なものとするために第1基板の表示用
電極の間隙に配設されるように配設パターンが形成さ
れ、また、非表示領域においても製造上の容易さから表
示領域と同一の配設パターンが形成される。ところが、
非表示領域では、配線電極やダミー電極等の周辺電極が
複雑な電極パターンを形成して隙間なく存在するため、
柱状スペーサのうちでこの周辺電極上に形成されるもの
が少なからず発生する。一方、柱状スペーサを形成する
際には、上述したように、樹脂液を第1電極が形成され
た第1基板上に塗布するが、このとき、図10(a)に
示すように(符号の示す部位は図9と同一である。以下
(b)及び(c)も同様)、第1電極109が存在する
部分と存在しない部分とで樹脂層131の頂面高さに1
500〜2000Å程度の差が生じる。従って、図10
(b)に示すように、表示領域の第1表示用電極109
aの間隙に形成される柱状スペーサ113の頂面位置が
非表示領域の周辺電極上に形成される柱状スペーサ11
3の頂面位置よりも低くなり、その結果、図10(c)
に示すように、それらの境界領域においてそれぞれのセ
ルギャップが異なるものとなって、表示領域の周縁部で
表示むらが生じて表示品位が低いものとなってしまう。
【0015】これに対して、非表示領域においても周辺
電極の電極間の間隙に柱状スペーサを設けるようにすれ
ばよいと考えられるが、その間隙が表示領域よりもはる
かに狭いためにサイズの小さいものしか設けることがで
きず、配向膜のラビング処理の際にそれが欠損されてし
まう虞があり、また、かかる狭い間隙に精度よく柱状ス
ペーサを形成させるには加工上の困難を伴うこととな
る。さらに、柱状スペーサは、表示素子サイズや使用用
途によってその配設密度、サイズ及び形状が制約を受け
る。
【0016】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、表示領域と非表示領
域との境界領域のセルギャップの均一性が極めて良好で
ある液晶表示素子及びそれを用いた液晶表示装置を提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、柱状スペーサ
を表示領域及び非表示領域のいずれにおいても電極上に
設けるようにしたものである。
【0018】具体的には、本発明は、一の基板と、該一
の基板側に固設された多数の柱状スペーサを介して該一
の基板に対向して設けられた他の基板と、該一の基板と
該他の基板との間に設けられた液晶層とを備え、表示を
行うための表示領域と、該表示領域に隣接した非表示領
域とを有しており、上記表示領域には、上記一の基板の
上記液晶層側に該液晶層へ電圧を印加する際に用いられ
る複数の表示用電極が間隔をおいて設けられている一
方、上記非表示領域には、上記一の基板の上記液晶層側
に複数の周辺電極が略隙間なく設けられた液晶表示素子
を前提とする。そして、上記多数の柱状スペーサのうち
上記表示領域の柱状スペーサは、上記表示用電極上に設
けられていると共に、上記非表示領域の上記液晶層の層
厚さを規定する柱状スペーサは、上記周辺電極上に設け
られていることを特徴とする。
【0019】上記構成によれば、表示領域及び非表示領
域のいずれにおいても液晶層の厚さ、すなわち、セルギ
ャップを規定する柱状スペーサが電極上に設けられてい
るので、表示領域において柱状スペーサを電極間隙に設
ける場合のように両領域でスペーサ頂面位置に高低が生
じることがなく、それらの境界領域のセルギャップの均
一性が極めて良好なものとなる。
【0020】ここで、一の基板の非表示領域に設けられ
る周辺電極とは、表示用電極に繋がる配線電極や表示領
域と同等に電極を占有させるためのダミー電極等を意味
する。
【0021】また、非表示領域に設けられる柱状スペー
サは、全てが意図的に周辺電極上に設けられてセルギャ
ップを規定するものであっても、非表示領域に所定パタ
ーンで柱状スペーサを設けた際のように、一部分の柱状
スペーサが周辺電極上に設けられてセルギャップを規定
する一方、残りの部分の柱状スペーサが周辺電極上でな
い電極間隙に設けられて実質的にセルギャップの規定に
関与しないものであってもよい。
【0022】上記一の基板の多数の柱状スペーサは、全
て同一サイズに形成され且つ表示領域及び非表示領域を
含む全体で均一のパターンを形成して配設されている構
成とすることが好ましい。
【0023】セルギャップは、柱状スペーサの単位面積
当たりの基板接触面積と配設密度とに影響を受け、例え
ば、柱状スペーサの単位面積当たりの基板接触面積が大
きいほど、また、配設密度が高いほど、それが大きくな
る傾向を示す。しかしながら、上記構成によれば、表示
領域及び非表示領域の全体にわたって同一サイズの柱状
スペーサが均一な配設密度で一の基板上に設けられるこ
ととなるので、セルギャップが柱状スペーサの大きさや
配設密度によりばらつくのが防止される。加えて、表示
領域及び非表示領域のそれぞれに異種の柱状スペーサを
別工程で形成するといった必要がなく、同一形状の柱状
スペーサを単一パターンで表示領域及び非表示領域の全
体に同時に形成加工すればよいので、柱状スペーサを形
成するための工数が短くなって生産性が良好となり、ま
た、柱状スペーサを形成する加工が1回でよいためにそ
の加工による一の基板の劣化が低く抑えられ、さらに、
柱状スペーサの形成のために消費される材料が少なくて
済むために低コスト化が図られる。ここで、全て同一サ
イズとは、柱状スペーサの断面積(電極との接触面積)
が±20%以内、均一パターンとは、配列間隔の距離が
±20%以内であることを意味する。従って、かかる数
値範囲に収まるように柱状スペーサのサイズ及び配設パ
ターンの設計を行うことにより、上記効果を得ることが
できる。柱状スペーサの設計は、表示領域及び非表示領
域をブロック単位に分割して行ってもよく、このことに
より、柱状スペーサの設計の簡易化及び画一化を図るこ
とができる。
【0024】この場合、上記非表示領域には、上記他の
基板の上記液晶層側に第2周辺電極が設けられており、
上記非表示領域の柱状スペーサは、その40%以上が上
記一の基板の周辺電極と上記他の基板の第2周辺電極と
の間で狭持されている構成であってもよい。
【0025】表示領域では、全ての柱状スペーサが一の
基板の表示電極と他の基板の表示電極との間で挟まれる
(以下、「上下電極間に狭持される」と表現する)のに
対し、非表示領域では、周辺電極が必ずしも規則的に配
設されておらず、例えば、屈曲状に形成された引き回し
電極であったり、表示電極よりも線幅の細いダミー電極
であったりし、非表示領域の全ての柱状スペーサが上下
電極間に狭持されるようにすることは極めて困難であ
る。しかしながら、上記の構成によれば、非表示領域の
柱状スペーサの40%以上が一の基板の周辺電極と他の
基板の第2周辺電極との間で狭持されているので、後述
の実施例からも推測されるように(表10参照)、それ
だけの割合の柱状スペーサが上下電極間に狭持されてい
ることにより、それらの柱状スペーサによって有効にセ
ルギャップを規定することができる。なお、従来のよう
に表示領域の電極間隙に柱状スペーサを設けるようにし
たものでは、非表示領域の上下電極間に狭持された柱状
スペーサが突出してセルギャップを乱すが、本発明で
は、上下電極間に狭持された柱状スペーサによりセルギ
ャップが規定されるため、上下電極間に狭持されない柱
状スペーサが存在しても、それはセルギャップに対して
影響を与えない。
【0026】また、上記柱状スペーサは、その最小外径
が6〜50μmである構成であってもよい。
【0027】ここで、柱状スペーサの最小外径とは、例
えば、スペーサ断面が円形の場合にはその直径、スペー
サ断面が正方形の場合にはその一辺の長さが相当する。
そして、その最小外径が6μmより小さいと、配向膜の
ラビング処理の際に柱状スペーサが欠損されてしまう虞
がある。最小外径が50μmより大きいと、配向膜のラ
ビング処理の際、柱状スペーサの存在が支障となって、
特に柱状スペーサ基端部周辺のラビング処理が不十分と
なり、表示むらやざらつき等が生じて表示品位が低いも
のとなる虞がある。
【0028】さらに、上記周辺電極の電極間隙が15μ
mより小さい部分を有する構成の場合により高い効果が
ある。
【0029】上記構成によれば、表示領域及び非表示領
域を含む全体で均一のパターンを形成して柱状スペーサ
を設けたような場合に、電極間隙が15μmより小さい
部分において、高確率で柱状スペーサを周辺電極上に設
けることができ、表示領域及び非表示領域の境界領域の
セルギャップを均一にするという本発明の作用が適正に
営まれる。
【0030】また、上記非表示領域は、上記表示領域を
包囲するように設けられていると共に、該非表示領域の
上記複数の周辺電極は、該表示領域の上記表示電極を囲
むように設けられている構成であってもよい。
【0031】上記の構成によれば、表示領域を包囲する
ように非表示領域が存在し、且つ、非表示領域には、表
示領域の表示電極を囲むように周辺電極(引き回し電
極、ダミー電極等)が設けられているので、これらの両
領域に同一サイズで且つ均一パターンに柱状スペーサを
設けるようにすることにより、設計上簡便にセルギャッ
プの均一な液晶表示素子を設計することができる。
【0032】上記一の基板は、プラスチックで形成され
ている構成であってもよい。
【0033】プラスチック製の一の基板は、温度による
基板伸縮がガラス製のものに比べて大きいため、一の基
板に形成される柱状スペーサの配設位置にずれが生じ易
く、表示領域の電極間隙に柱状スペーサを設ける場合、
その加工に高精度な制御を必要とするが、専有面積が圧
倒的に広い電極上に柱状スペーサを設ける本発明は、柱
状スペーサを形成加工する際のかかる制御が不要であ
り、従って、一の基板がプラスチック製である場合に特
に有利となる。
【0034】上記表示領域の柱状スペーサは表示用電極
上に、及び上記非表示領域の柱状スペーサは周辺電極上
に、それぞれ直接固設されている構成とすることが好ま
しい。
【0035】上記の構成によれば、スパッタリング法等
で形成される表示用電極は表面には微細な凹凸が存在す
るので、ガラス等の平坦な一の基板表面に柱状スペーサ
を固設した場合に比較して接触面積が広くなる等の理由
により柱状スペーサの固設状態が強固なものとなる。
【0036】以上のような液晶表示素子は、表示方式が
STN方式である場合に特に有効である。STN方式の
液晶表示素子は、液晶の旋光性のみならず複屈折性をも
制御して表示を行い、セルギャップの変動に対してリタ
ーデーションが敏感に反応するからである。
【0037】また、以上のような液晶表示素子は、その
他の部品と共に組み込まれることにより、表示領域の周
縁部においても表示品位の優れる液晶表示装置を構成す
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0039】図1は、本発明の実施形態に係るSTN方
式の液晶表示素子1の断面を模式的に示す。
【0040】この液晶表示素子1は、第1基板(一の基
板)2と、その第1基板2に対向して設けられた第2基
板(他の基板)3と、周縁が球状ビーズ4の入ったシー
ル材5で封止された両基板2,3間に設けられた液晶層
6とを備えており、文字や図形を表示するための表示領
域と、その表示領域に隣接して包囲する非表示領域とを
有する構成となっている。
【0041】第1基板2の液晶層6側には、第1基板2
側から順にカラーフィルタ7、オーバーコート8、第1
電極9及び第1配向膜10が積層されるように設けられ
ている。第2基板3の液晶層6側には、第2基板3側か
ら順に第2電極11及び第2配向膜が積層されるように
設けられている。そして、第1基板2側と第2基板3側
との間に多数の柱状スペーサ13が介設されている。ま
た、第1基板2の外側には、第1基板2側から順に液晶
の複屈折を補償するための位相差板及び第1偏光板(い
ずれも図示せず)が積層されるように設けられている。
第2基板3の外側には、第2偏向板(図示せず)が積層
されるように設けられている。
【0042】第1及び第2基板2,3は、プラスチック
フィルムにより形成されている。相互に対向する両基板
を周縁で封止するシール材5は、スクリーン印刷法、デ
ィスペンサ法等の公知の方法により第1基板2に設けら
れており、熱硬化型のエポキシ樹脂に球状4ビーズが混
合されたもので形成されている。液晶層6は、急峻な透
過率−印加電圧特性を有し、弾性定数比の大きいSTN
液晶材料が注入されて形成されている。この液晶層6内
の液晶分子は、電圧が印加されていない状態において、
液晶層6の層厚さ方向にその配向方向が螺旋状に変化し
ており、その螺旋の捻れ角が180〜270°であり、
液晶層6の層厚さ方向に電圧が印加された状態におい
て、その電圧の高さ応じてその配向状態が変化し、それ
によって液晶表示素子1の透過光量の調節が行われ、表
示領域に文字や画像が表示される。
【0043】第1電極9は、ITO(Indium Tin Oxid
e)により形成され、表示領域における複数の第1表示
用電極9a,9a,…と、非表示領域における複数の第
1周辺電極9b,9b,…により構成されている。各第
1表示用電極9aは、短冊状の透明電極であり、図の紙
面方向に延びるように隣接するものと一定間隔をおいて
相互に平行となるように設けられている。各第1周辺電
極9bは、第1表示用電極9aを囲むように設けられて
おり、第1表示用電極9aに繋がる配線電極や表示領域
と同等に電極を占有させるためのダミー電極等により構
成されている。図11は、第1基板2の分断前の元基板
50を示す。図11に示すように、実際の液晶表示素子
1においては、第1周辺電極9bとして、表示用引き回
し電極51やダミー電極52の他に、機能性電極(外部
回路接続用電極53、外部回路位置合わせトンボ54、
分断トンボ55、アライメント用トンボ56等)が設け
られている。非表示領域において第1周辺電極9bは略
隙間なく設けられており、電極間隙が15μmよりも小
さい部分もある。この第1電極9は、スパッタリング
法、イオンプレーティング法、真空蒸着法(エレクトロ
ンビーム法)等の公知の方法によって形成される。
【0044】第2電極11は、ITOにより形成され、
表示領域における複数の第2表示用電極11aと、非表
示領域における複数の第2周辺電極により構成されてい
る。各第2表示用電極11aは、短冊状の透明電極であ
り、図の左右方向(第1表示用電極9aの延びる方向に
垂直な方向)に延びるように隣接するものと一定間隔を
おいて相互に平行となるように設けられている。各第2
周辺電極は、第2表示用電極11aを囲むように隣接す
るものと一定間隔をおいて設けられており、第2表示用
電極11aに繋がる配線電極やダミー電極等により構成
されている。この第2電極11も、第1電極9と同様の
方法によって形成される。
【0045】表示領域では、第1表示用電極9aと第2
表示用電極11aとの交差位置でそれらの電極によって
規定される複数の画素14,14,…が格子状のマトリ
クスを形成している。例えば、図2に示す例では、第1
表示用電極9aが電極幅78μmで且つ電極間隙12μ
mで、第2表示用電極11aが電極幅236μmで且つ
電極間隙25μmであり、両電極によって規定される画
素14は、長辺が236μmで且つ短辺が78μmの矩
形であり、第1表示用電極9aが延びる方向に261μ
m(236μm+25μm)ピッチで配列する一方、第
2表示用電極11aが延びる方向に90μm(78μm
+12μm)ピッチで配列したマトリクスを形成してい
る。カラーフィルタ7には、このマトリクスを構成する
各画素14に対応した区画がなされており、この区画が
第2表示用電極11aが延びる方向(図の左右方向)に
赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の順を繰り返し
て着色され、これによってカラー表示がなされるように
なっている。なお、オーバーコート8は、第1電極9を
形成するために表面の平坦化を図ると共に、電極形成加
工等の後加工時にカラーフィルタ7を保護する機能を果
たすものである。
【0046】第1及び第2配向膜10,12は、ラビン
グ処理したポリイミド等の樹脂膜で形成されており、そ
れぞれ液晶層6に直接接触して液晶分子の配向方向を規
制するものである。この第1及び第2配向膜10,12
は、スクリーン印刷法等により形成された樹脂膜にラビ
ング処理が施されることにより形成加工される。
【0047】柱状スペーサ13は、一辺の長さが6〜5
0μmの正方形断面を有しており、表示領域では、各画
素14の中心に1つ配置されたパターンを形成するよう
に設けられていると共に、非表示領域では、表示領域の
パターンに連続した同一のパターンで設けられている。
すなわち、柱状スペーサ13は、全て同一サイズに形成
され(断面積が±20%以内)且つ表示領域及び非表示
領域の全体で均一のパターンを形成する(配列間隔が±
20%以内)ように第1基板2に配設されている。例え
ば、図2に示す例では、柱状スペーサ13は、一辺が1
0μmの正方形断面を有しており、各画素14の中心に
設けられるように、第1表示用電極9aが延びる方向に
261μmピッチで配列する一方、第2表示用電極11
aが延びる方向に90μmピッチで配列した配設パター
ンを形成している。
【0048】これによって、表示領域では、第1表示用
電極9a上に設けられた柱状スペーサ13によってセル
ギャップが規定される一方、非表示領域では、柱状スペ
ーサ13の最小外径(正方形の一辺)が6〜50μmで
且つ第1周辺電極9bの電極間隙が15μmより小さい
部分を有することから、多くの柱状スペーサ13が第1
周辺電極9b上に設けられ(非表示領域の柱状スペーサ
13のうち40%以上)、かかる第1周辺電極9b上の
柱状スペーサ13によってセルギャップが規定される。
また、表示領域の柱状スペーサ13は第1表示用電極9
aに直接固設されており、非表示領域の周辺電極9b上
の柱状スペーサ13もまた第1周辺電極9bに直接固設
されている。さらに、各柱状スペーサ13は、その表面
が第1配向膜10で被覆されている。
【0049】従って、この液晶表示素子1では、表示領
域及び非表示領域のいずれにおいてもセルギャップを規
定する柱状スペーサ13が電極上に設けられていること
により、表示領域において柱状スペーサ13を電極間隙
に設ける場合のように両領域でスペーサ頂面位置に高低
が生じることがなく、それらの境界領域の液晶層6の厚
さ、すなわち、セルギャップの均一性が優れ、表示領域
の周縁部での表示品位が極めて良好となる。しかも、表
示方式がSTN方式、すなわち、液晶の旋光性のみなら
ず複屈折性をも制御して表示を行うものであり、セルギ
ャップの変動に対してリターデーションが敏感に反応す
ることから、この効果は極めて顕著である。
【0050】また、セルギャップは、柱状スペーサの単
位面積当たりの基板接触面積と配設密度とに影響を受
け、例えば、柱状スペーサの単位面積当たりの基板接触
面積が大きいほど、また、配設密度が高いほど、セルギ
ャップが大きくなる傾向を示すところ、柱状スペーサ1
3が全て同一サイズに形成され且つ表示領域及び非表示
領域を含む全体で均一のパターンを形成するように配設
されているので、セルギャップが柱状スペーサ13の大
きさや配設密度によりばらつくことがない。一方、実際
の液晶表示素子1において第1及び第2基板2,3に設
けられる機能性電極等(図11参照)は、その周りの電
極のに比べて占有率が大きく(機能性電極の大きさは1
mm角程度)、柱状スペーサ13の配設密度(両基板の
電極上に設けられた柱状スペーサの単位面積当たりの
数)が他の部分と異なることとなるが、全体的に見れ
ば、この部分のみが配設密度が高くなるだけなので、表
示に対して大きな影響はない。しかしながら、より積極
的にセルギャップの均一化を図ろうとし、周囲の電極の
占有率に近くなるように機能性電極の内部を除去したり
して柱状スペーサの配設密度の均一化を図ることが望ま
しい(例えば、図11のアライメント用トンボ56)。
【0051】さらに、表示領域を包囲するように非表示
領域が存在し、且つ、非表示領域には、表示領域の第1
及び第2表示用電極9a,11aを囲むようにそれぞれ
第1及び第2周辺電極(引き回し電極、ダミー電極等)
9bが設けられているので、これらの両領域に同一サイ
ズで且つ均一パターンに柱状スペーサ13を設けるよう
にすることにより、設計上簡便にセルギャップの均一な
液晶表示素子1を得ることができる。
【0052】また、柱状スペーサ13の最小外径が6〜
50μmであるので、第1配向膜10のラビング処理時
に柱状スペーサ13が欠損したり、柱状スペーサ13の
存在が支障となってラビング処理が不十分となる、とい
った不都合が回避される。
【0053】そして、スパッタリング法等で形成された
第1表示用電極9a及び第1周辺電極9b表面には微細
な凹凸が存在するので、柱状スペーサ13を電極上に直
接固設することで平坦な第1基板2やオーバーコート8
の表面に柱状スペーサ13を固設した場合に比較して接
触面積が広くなる等の理由によりその固設状態が強固な
ものとなる。
【0054】また、柱状スペーサ13表面が第1配向膜
10により被覆されているので、スペーサ周りの光抜け
によるコントラストの低下が防止される。
【0055】次に、この液晶表示素子1の柱状スペーサ
13の形成加工方法について図3を参照しながら設明す
る。なお、図3の符号で示す部位は図1と同一である。
【0056】まず、図3(a)に示すように、第1基板
2にカラーフィルタ7、オーバーコート8及び第1電極
9(9a,9b)を設けたものを準備する。
【0057】次いで、図3(b)に示すように、オーバ
ーコート8及び第1電極9上に感光剤を含有する液状の
樹脂材(ネガ型レジスト)をスピンナーにて塗布し、こ
れをプリベークする。このとき、オーバーコート8及び
第1電極9を覆うように樹脂層31が形成される。ま
た、この樹脂層31表面は、電極対応部分が他の部分に
比較して高くなる。
【0058】続いて、図3(c)に示すように、フォト
マスク32を樹脂層31の上方に位置付け、さらにその
上方から露光する。このとき、樹脂層31のうちフォト
マスク32により遮蔽されずに露光された部分が感光し
て硬化する。このフォトマスク32には、柱状スペーサ
13断面と同一形状の正方形孔が多数設けられており、
それらは柱状スペーサ13の立設位置が各画素14の中
心位置となるような格子状の配設パターンを形成して表
示領域及び非表示領域を含む全体に設けられている。
【0059】そして、樹脂層31を現像液で現像して感
光しなかった樹脂を除去することにより、図3(d)に
示すように、第1基板2上に柱状スペーサ前駆体33を
残留させる。
【0060】最後に、柱状スペーサ前駆体33を焼成す
ることにより、図3(e)に示すように、柱状スペーサ
13が形成される。
【0061】このような柱状スペーサ13の成形加工方
法では、表示領域及び非表示領域のそれぞれに異種の柱
状スペーサ13を別工程で形成するといった必要がな
く、同一形状の柱状スペーサ13を単一パターンで表示
領域及び非表示領域の全体に同時に形成加工すればよい
ので、柱状スペーサ13を形成するための工数が短くな
って生産性が良好となり、また、柱状スペーサ13を形
成する加工が1回でよいためにその加工による第1基板
2の劣化が低く抑えられ、さらに、柱状スペーサ13を
形成するために消費される材料が少なくて済むために低
コスト化が図られる。
【0062】また、第1基板2はプラスチック製であ
り、温度による基板伸縮がガラス製のものに比べて大き
いため、第1基板2に形成される柱状スペーサ13の形
成位置にずれが生じ易く、表示領域の電極間隙に柱状ス
ペーサ13を設ける場合には、その加工に高精度な制御
を必要とするところ、上記の場合には専有面積が圧倒的
に広い電極上に柱状スペーサ13を設けるので、柱状ス
ペーサ13を形成加工する際のかかる高精度な制御が不
要である。
【0063】以上の液晶表示素子は、その他の部品と共
に組み込まれることにより、表示領域の周縁部において
も表示品位の優れる液晶表示装置を構成する。
【0064】なお、上記実施形態では、STN方式の液
晶表示素子としたが、特にこれに限定されるものではな
く、TFT(Thin Film Transistor)方式等を含むアク
ティブマトリクス方式であっても、また、TN(Twiste
d Nematic)方式、強誘電性液晶を用いた方式等を含む
パッシブマトリクス方式であっても、さらに、プラズマ
アドレス方式であってもよい。これらの中でも、セルギ
ャップが非常に小さい強誘電性液晶を用いた液晶表示素
子では、セルギャップの均一性に対する要求が極めて高
いため特に有効である。なお、プラズマアドレス方式の
場合、一対の基板の一方が中間の誘電体層により構成さ
れる。
【0065】また、上記実施形態では、画素14が格子
状のマトリクスを形成するものとしたが、特にこれに限
定されるものではなく、デルタ状等の他のマトリクス形
態を形成するものであってもよい。
【0066】また、上記実施形態では、表示領域におい
て、各画素14に1つずつ柱状スペーサ13を設けるよ
うにしたが、特にこれに限定されるものではなく、各画
素に2つ以上の柱状スペーサを設けるようにしてもよ
い。
【0067】また、上記実施形態では、第1及び第2基
板2,3をプラスチック製のものとしたが、特にこれに
限定されるものではなく、ガラス製のものであってもよ
い。
【0068】また、上記実施形態では、表示領域と同一
の配設パターンで非表示領域に柱状スペーサ13を設け
たが、特にこれに限定されるものではなく、非表示領域
において柱状スペーサを意図的に周辺電極上に配設する
ようにしてもよい。
【0069】また、上記実施形態では、柱状スペーサ1
3の形状を正方形断面のものとしたが、特にこれに限定
されるものではなく、円形断面等のものであってもよ
い。
【0070】また、上記実施形態では、柱状スペーサ1
3をネガ型レジストを用いて形成したが、特にこれに限
定されるものではなく、ポジ型レジストを用いて形成す
るようにしてもよい。
【0071】
【実施例】(ガラス基板による実施例) <試験サンプル> −例1− 第1及び第2基板をガラス製としたことを除いては上記
実施形態と同一構成の液晶表示素子を例1とした。例1
の柱状スペーサは、一辺が10μmの正方形断面の四角
柱で且つセルギャップが6μmとなるように高さが設定
され、第1表示用電極の延びる方向のピッチが261μ
mで且つ第2表示用電極の延びる方向のピッチが90μ
mである配設パターンを有する(図2参照)。また、第
1周辺電極の電極間隙は15μmである。なお、この柱
状スペーサは、柱状スペーサ前駆体を230℃で焼成す
ることにより形成した。
【0072】−例2− 柱状スペーサを第1表示用電極間の間隙に設けるように
した配設パターンとしたことを除いて例1と同一構成の
液晶表示素子を例2とした。
【0073】−例3− 柱状スペーサの代わりに直径6μmのプラスチックビー
ズスペーサを用いたことを除いて例1と同一構成の液晶
表示素子を例3とした。
【0074】−例4− 非表示領域に柱状スペーサを設けずに、表示領域のみに
柱状スペーサを設けたことを除いて例1と同一構成の液
晶表示素子を例3とした。
【0075】−例5− 第1電極の上に第1配向膜を形成した後に柱状スペーサ
を形成させた、すなわち、第1配向膜上に柱状スペーサ
を設け、柱状スペーサ表面が第1配向膜で被覆されてい
ないことを除いて例1と同一構成の液晶表示素子を例5
とした。
【0076】<試験方法> −セルギャップのばらつき− 例1〜4のそれぞれについて、素子側辺中央のシール部
近傍の非表示領域から素子中心に向かってセルギャップ
測定点を8点設け、各測定点においてリターデーション
を測定し、それを液晶層の複屈折率で除すことにより各
測定点のセルギャップを算出した。また、それぞれにつ
いて、実際に画像を表示し、その表示の観察を行った。
【0077】−柱状スペーサ表面の第1配向膜の有無に
よる表示品位− 例1及び5のそれぞれについて、実際に画像を表示し、
その表示の観察を行った。
【0078】−柱状スペーサの密着性− 例1及び2のそれぞれについて、柱状スペーサの形成加
工時の現像時間を30秒、40秒、50秒、60秒、7
0秒、80秒及び90秒と変量し、現像後の柱状スペー
サに剥がれたものがあるか否かを確認した。このとき、
現像温度は25℃とした。
【0079】<試験結果> −セルギャップのばらつき− 図4は、例1〜3のそれぞれについての8つの測定点に
おけるセルギャップの推移を示す。また、表1は、例1
〜3のそれぞれについてのセルギャップの平均値及び標
準偏差σ(ばらつき)を示す。さらに、図5は、例1及
び4のそれぞれについての8つの測定点におけるセルギ
ャップの推移を示す。
【0080】
【表1】
【0081】例1と例2とを比較すると、例1ではセル
ギャップの変動が比較的小さいのに対し、例2ではシー
ル部付近から表示領域に至る部分(測定点1〜4)での
その変動(セルギャップのばらつき)が大きいことが分
かる。これは、例1は、図6(a)に示すように、表示
領域及び非表示領域の両領域において柱状スペーサ13
が電極9a,9b上に設けられており、両領域の柱状ス
ペーサ13の頂面位置に高低差が生じないのに対し、例
2は、図6(b)に示すように、表示領域の柱状スペー
サ13が第1表示用電極9aの電極間隙に設けられ且つ
非表示領域の柱状スペーサ13が第1周辺電極9b上に
設けられ、両領域の柱状スペーサ13の頂面位置に高低
差が生じるために、それがセルギャップ差として現れる
ためであると考えられる。そのため、例1では、表示領
域の周縁部での表示品位が良好であったが、例2では、
表示領域の周縁部に表示むらが生じた。
【0082】例1と例3とを比較すると、例1ではセル
ギャップの変動が比較的小さいのに対し、例3ではその
変動(セルギャップのばらつき)が大きく、また、その
変動が激しいことが分かる。これは、例1は柱状スペー
サが均一に配設されているのに対し、例3はプラスチッ
クビーズスペーサの分布が不均一であるためであると考
えられる。そのため、例1では、表示領域の周縁部での
表示品位が良好であったが、例3では、表示領域の周縁
部のみならず表示領域内でも表示むらが生じた。
【0083】例1と例4とを比較すると、表示領域(測
定点4〜8)において、両者共にセルギャップが安定し
て推移しているのに対し、非表示領域において、例1で
は、表示領域と同様にセルギャップが安定しているのに
対し、例4では、セルギャップが大幅に小さくなってい
るのが分かる。これは、例1は表示領域及び非表示領域
の両方に均一に柱状スペーサが設けられているのに対
し、例4は非表示領域に柱状スペーサが設けられていな
いことに起因するものである。そのため、例1では、表
示領域の周縁部での表示品位が良好であったが、例4で
は、表示領域の周縁部に表示むらが生じた。
【0084】−柱状スペーサ表面の第1配向膜の有無に
よる表示品位− 表2は、例1及び5のそれぞれの表示品位についての評
価を示し、「○」は「良好」及び「△」は「表示むら有
り」をそれぞれ意味する。
【0085】
【表2】
【0086】例1及び5の表示性能を比較すると、例1
では、柱状スペーサ周辺も液晶分子が配向して表示品位
が良好であったのに対し、例5では、柱状スペーサ周辺
で液晶分子の配向が乱れて光抜け現象が観察され、ま
た、表示むらが生じた。光抜け現象の有無については、
例1は、柱状スペーサ表面が配向膜で被覆されているの
に対し、例5は、かかる配向膜による被覆がないためで
あると考えられるが、そのメカニズムについては明確で
はない。例5で表示むらが生じたのは、柱状スペーサの
形成加工時に使用される現像液によって第1配向膜の表
面が損傷を受けたためではないかと考えられる。
【0087】−柱状スペーサの密着性− 表3は、例1及び2のそれぞれの現像時間に対する柱状
スペーサの剥がれの有無を示し、「○」は「剥がれ無
し」で「×」は「剥がれ有り」を意味する。
【0088】
【表3】
【0089】例1及び2の柱状スペーサの密着性を比較
すると、例1では、現像時間が80秒までは柱状スペー
サの剥がれが生じていないのに対し、例2では、現像時
間が60秒で柱状スペーサの剥がれが生じ始めているの
が分かる。これは、例1は微細な表面凹凸を有する電極
上に柱状スペーサが設けられ、接触面積が広いことによ
り強固な密着状態となっているのに対し、例2は平坦な
オーバーコート上に柱状スペーサが設けられ、例1に比
較して剥がれ易いためであると考えられる。
【0090】(プラスチック基板での実施例) <試験サンプル> −例6− 第1及び第2基板をプラスチック製としたことを除いて
例1と同一構成の液晶表示素子を例6とした。但し、柱
状スペーサの形成加工時に、柱状スペーサは、柱状スペ
ーサ前駆体を150℃で焼成することにより形成した。
また、柱状スペーサの形成加工は、第1基板を切り出す
前のマザー基板の段階で行い、図7に示すように、その
ときのマザー基板40とフォトマスク32とのアライメ
ントは、マザー基板40の伸縮の影響を大きく受けない
ように、マザー基板40及びフォトマスク32の側辺中
央部で行った。なお、マザー基板40は、420mm×
300mmの寸法のものを用いた。
【0091】−例7− 柱状スペーサを第1表示用電極間の間隙に設けるように
した配設パターンとしたことを除いて例6と同一構成の
液晶表示素子を例7とした(第1及び第2基板をプラス
チック製としたことを除いて例2と同一構成である)。
【0092】−例8− 柱状スペーサの代わりに直径6μmのプラスチックビー
ズスペーサを用いたことを除いて例6と同一構成の液晶
表示素子を例8とした(第1及び第2基板をプラスチッ
ク製としたことを除いて例3と同一構成である)。
【0093】<試験方法> −基板の伸び− 柱状スペーサの形成加工時における露光時のプラスチッ
ク製のマザー基板の伸びを測定した。この測定は、図8
に示すように、破線を基準とすると共にマザー基板40
の中心に近いところからA、B及びCの3点を測定点と
し、各測定点のX方向及びY方向の変位量をデータとし
た。
【0094】−柱状スペーサの配置率− 例6及び7のそれぞれについて、表示領域を中央部と周
辺部とに分け、各部において柱状スペーサをサンプリン
グし、例6の場合には第1表示用電極上に設けられた柱
状スペーサの数、例7の場合には電極間隙に設けられた
柱状スペーサの数を計測し、その割合を算出した。
【0095】−セルギャップのばらつき− 例6〜8のそれぞれについて、例1〜3の場合と同様に
してセルギャップを求めた。
【0096】<試験結果> −基板の伸び− 表4は、測定点A、B及びCのそれぞれのX方向及びY
方向の変位量を示す。
【0097】
【表4】
【0098】同表によれば、マザー基板のX方向への伸
びよりもY方向への伸びの方が大きいことが分かる。特
に、マザー基板の周縁近傍の測定点CのY方向の変位量
が10.2μmと著しい。
【0099】−柱状スペーサの配置率− 表5は、例6及び7のそれぞれにおける表示領域の中央
部及び周辺部の各部の柱状スペーサの配置率を示す。な
お、例6では電極上の柱状スペーサの配置率を示すのに
対し、例7では電極間隙の柱状スペーサの配置率を示
す。
【0100】
【表5】
【0101】例6及び7を比較すると、例6では表示領
域の中央部及び周辺部の両方で柱状スペーサが100%
の割合で第1表示用電極上に配設されているのに対し、
例7では中央部で100%の割合で電極間隙に配設され
ているものの、周辺部ではその割合が25.4%と著し
く低いことが分かる。これは、プラスチック製の第1基
板は上記のように伸縮が大きいことから、柱状スペーサ
の配設位置にずれが生じ易く、全ての柱状スペーサを占
有面積の広い電極上に設けることはできても、占有面積
の狭い電極間隙に設けることが困難であることを示すも
のである。
【0102】−セルギャップのばらつき− 表6は、例6〜8のそれぞれのセルギャップの平均値及
び標準偏差(ばらつき)を示す。
【0103】
【表6】
【0104】例6〜8のセルギャップのばらつきの傾向
は、表1に示すガラス製の基板を用いた例1〜3のもの
と同一であることが分かる。
【0105】また、例6〜8のいずれも、ガラス製の基
板を用いたものに比べてややセルギャップのばらつきが
大きいことが分かる。これは、例7では表示領域の周辺
部で柱状スペーサが第1表示用電極上に配設されたよう
に、第1基板の寸法安定性が低いことによるものと考え
られる。
【0106】(柱状スペーサの形状、サイズを変えての
実施例) <試験サンプル> −例9− 柱状スペーサを一辺が5μmの正方形断面のものとした
ことを除いて例1と同一構成の液晶表示素子を例9とし
た。
【0107】−例10− 柱状スペーサを直径が5μmの円形断面のものとしたこ
とを除いて例1と同一構成の液晶表示素子を例10とし
た。
【0108】−例11− 例1と同一構成の液晶表示素子を新たに例11とした。
【0109】−例12− 柱状スペーサを直径が6μmの円形断面のものとしたこ
とを除いて例1と同一構成の液晶表示素子を例10とし
た。
【0110】−例13− 柱状スペーサを一辺が50μmの正方形断面のものとし
たことを除いて例1と同一構成の液晶表示素子を例13
とした。
【0111】−例14− 柱状スペーサを直径が50μmの円形断面のものとした
ことを除いて例1と同一構成の液晶表示素子を例14と
した。
【0112】−例15− 柱状スペーサを一辺が60μmの正方形断面のものとし
たことを除いて例1と同一構成の液晶表示素子を例15
とした。
【0113】−例16− 柱状スペーサを直径が60μmの円形断面のものとした
ことを除いて例1と同一構成の液晶表示素子を例16と
した。
【0114】−例17− 柱状スペーサを設けていないことを除いて例1と同一構
成の液晶表示素子を例17とした。
【0115】−例18− 第1周辺電極の電極間隙を20μmとしたことを除いて
例9と同一構成の液晶表示素子を例18とした。
【0116】−例19− 第1周辺電極の電極間隙を20μmとしたことを除いて
例10と同一構成の液晶表示素子を例19とした。
【0117】−例20− 第1周辺電極の電極間隙を20μmとしたことを除いて
例11と同一構成の液晶表示素子を例20とした。
【0118】−例21− 第1周辺電極の電極間隙を20μmとしたことを除いて
例12と同一構成の液晶表示素子を例21とした。
【0119】<試験方法> −ラビング時の柱状スペーサの欠損− 例9〜16のそれぞれについて、第1配向膜のラビング
処理後に残存している柱状スペーサの数を計測し、その
割合を算出した。
【0120】−位相差及び表示品位− 例9〜17のそれぞれについて、ラビング処理後に第1
配向膜の位相差(リターデーション)を複数の測定点で
測定し、その平均値と標準偏差σ(ばらつき)を算出し
た。
【0121】また、例9〜17のそれぞれについて、実
際に画像を表示し、その表示の観察を行った。
【0122】−柱状スペーサの配置率− 例9〜12及び例18〜21のそれぞれについて、非表
示領域の第1周辺電極の電極間隙に位置する柱状スペー
サをサンプリングし、電極間隙に設けられた柱状スペー
サの数を計測し、その割合を算出した。
【0123】<試験結果> −ラビング時の柱状スペーサの欠損− 表7は、例9〜16のそれぞれのラビング処理後におけ
る柱状スペーサの残存率を示す。
【0124】
【表7】
【0125】同表によれば、例9及び10では柱状スペ
ーサの残存率が非常に低いのに対し、例11〜16では
それが100%であり、柱状スペーサの最小外径が6μ
mよりも小さくなるとラビング処理時に剥がれて欠損す
る柱状スペーサが急激に増えることが分かる。
【0126】−位相差及び表示品位− 表8は、例9〜17のそれぞれのリターデーションの平
均値及びその標準偏差σ(ばらつき)を示す。表9は、
例9〜17のそれぞれの表示品位を示し、「◎」は「良
好」、「○」は「やや表示むらがある」、「△」は「表
示むらが著しい」及び「▲」は「ざらつき感がある(輝
点が多い)」をそれぞれ意味する。
【0127】
【表8】
【0128】
【表9】
【0129】表8によれば、例9〜14は、位相差(リ
ターデーション)が柱状スペーサの無い例17のものに
近く、また、ばらつきも同等であるのに対し、例15及
び16は、それらに比べて位相差が低く、また、ばらつ
きが大きいことが分かる。これは、例9〜14では、柱
状スペーサの最小外径が50μm以下であって、柱状ス
ペーサの存在に支障を受けることなく第1配向膜のラビ
ング処理が行われるが、例15及び16では、柱状スペ
ーサの最小外径が60μmと大きく、柱状スペーサの存
在が支障となって、特に柱状スペーサ基端部周辺のラビ
ング処理が不十分となるためであると考えられる。
【0130】表9によれば、例9〜14は、スペーササ
イズが大きくなるに従って表示品位が低下しているもの
の、例13及び14であってもやや表示むらが生じる程
度であるのに対し、例15及び16は、例15で表示む
らが著しく、例16でざらつき感が生じているのが分か
る。これは、上記の例9〜14と、例15及び16との
それぞれの第1配向膜の位相差(リターデーション)の
差異に起因するものであると考えられる。
【0131】−柱状スペーサの配置率− 表10は、例9〜12及び例18〜21のそれぞれの電
極間隙における柱状スペーサの配置率を示す。
【0132】
【表10】
【0133】同表によれば、電極間隙が15μmのもの
において、例9及び10は、ほぼ全て柱状スペーサが電
極間隙に配設されているのに対し、例11及び12は、
その割合がほぼ半分であるのが分かる。従って、電極間
隙が15μm程度であって、柱状スペーサの最小外径を
5μm程度とすれば、大半の柱状スペーサを電極間隙に
配設することが可能であると考えられる。しかしなが
ら、上記したように、かかる大きさの柱状スペーサは、
ラビング処理時に剥がれて欠損する虞があるという問題
を有する。
【0134】また、電極間隙が20μmのものにおい
て、例18〜21のいずれもがほぼ全て柱状スペーサが
電極間隙に配設されているのが分かる。従って、電極間
隙が20μm程度であって、柱状スペーサの最小外径を
6μm程度とすれば、ラビング処理時の剥がれによる欠
損が生じることなく、大半の柱状スペーサを電極間隙に
配設することが可能であると考えられる。しかしなが
ら、第1周辺電極の電極間隙を20μm程度も確保する
ことは現実には困難である。
【0135】その一方、例11及び12は、電極間隙位
置のほぼ半分の柱状スペーサが電極間隙に配設され、残
りのものが第1周辺電極上に配設されているのに対し、
例20及び21は、電極間隙位置の全ての柱状スペーサ
が電極間隙に配設されていることが分かる。従って、第
1周辺電極の電極間隙を15μmより狭いものとし、且
つ柱状スペーサの最小外径を6μm以上とすれば、柱状
スペーサを有効に第1周辺電極上に配設することができ
ると考えられる。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示領域において柱状スペーサを電極間隙に設ける場合
のように両領域でスペーサ頂面位置に高低が生じること
がなく、それらの境界領域のセルギャップの均一性を極
めて良好なものとすることができる。
【0137】また、柱状スペーサを全て同一サイズに形
成し且つ表示領域及び非表示領域を含む全体で均一のパ
ターンを形成するように配設することとすれば、セルギ
ャップが柱状スペーサの大きさや配設密度によりばらつ
くのを防止することができる。加えて、柱状スペーサを
形成するための工数が短くなって生産性を良好にするこ
とができ、また、柱状スペーサを形成する加工が1回で
よいためにその加工による第1基板の劣化を低く抑える
ことができ、さらに、消費される材料が少なくて済むた
めに低コスト化を図ることができる。この場合、非表示
領域の柱状スペーサの40%以上を一の基板の周辺電極
と他の基板に設けられた第2周辺電極との間で狭持した
構成とすれば、それらの柱状スペーサによって有効にセ
ルギャップを規定することができる。また、柱状スペー
サの最小外径を6〜50μmとした構成とすれば、配向
膜のラビング処理時に柱状スペーサが欠損したり、柱状
スペーサの存在が支障となってラビング処理が不十分と
なる、といった不都合を回避することができる。さら
に、周辺電極の電極間隙が15μmより小さい部分を有
する構成とすれば、表示領域及び非表示領域の境界領域
のセルギャップを均一にするという本発明の作用を適正
に営ませることができる。また、非表示領域が表示領域
を包囲するように設けられていると共に、非表示領域の
複数の周辺電極が表示領域の表示電極を囲むように設け
られた構成とすれば、設計上簡便にセルギャップの均一
な液晶表示素子を設計することができる。
【0138】また、第1基板をプラスチックで形成して
も、柱状スペーサを形成加工する際のその形成位置に関
する高精度な制御が不要である。
【0139】また、表示領域の柱状スペーサを表示用電
極上に、及び非表示領域の柱状スペーサを周辺電極上
に、それぞれ直接固設することとすれば、ガラス等の平
坦な第1基板表面に柱状スペーサを固設した場合に比較
して接触面積が広いことにより柱状スペーサの固設状態
を強固なものとすることができる。
【0140】また、表示方式がSTN方式である場合、
セルギャップの均一性に対する要求が極めて高いことか
ら、本発明による効果を顕著に得ることができる。
【0141】また、液晶表示素子をその他の部品と共に
組み込むことにより表示領域の周縁部においても表示品
位の優れる液晶表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る液晶表示素子の模式的
な断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る液晶表示素子の一例の
模式的な上面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る液晶表示素子の柱状ス
ペーサの形成加工を示す説明図である。
【図4】例1〜3のそれぞれについてのセルギャップの
推移を示すグラフ図である。
【図5】例1及び4のそれぞれについてのセルギャップ
の推移を示すグラフ図である。
【図6】液晶表示素子断面における柱状スペーサの配設
状態を示す説明図である。
【図7】柱状スペーサの形成加工時のマザー基板とフォ
トマスクとのアライメントを示す説明図である。
【図8】プラスチック製のマザー基板における伸びの測
定点を示す説明図である。
【図9】液晶表示素子の模式的な断面図である。
【図10】柱状スペーサの形成加工を示す説明図であ
る。
【図11】第1基板の元基板の平面図である。
【符号の説明】
1,101 液晶表示素子 2,102 第1基板(一の基板) 3,103 第2基板(他の基板) 4,104 球状ビーズ 5,105 シール材 6,106 液晶層 7 カラーフィルタ 8 オーバーコート 9,109 第1電極 9a,109a 第1表示用電極 9b,109b 第1周辺電極 10,110 第1配向膜 11,111 第2電極 11a,111a 第2表示用電極 12,112 第2配向膜 13,113 柱状スペーサ 14 画素 31,131 樹脂層 32 フォトマスク 33 柱状スペーサ前駆体 40 マザー基板 50 元基板 51 表示用引き回し電極 52 ダミー電極 53 外部回路接続用電極 54 外部回路位置合わせトンボ 55 分断トンボ 56 アライメント用トンボ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の基板と、該一の基板側に固設された
    多数の柱状スペーサを介して該一の基板に対向して設け
    られた他の基板と、該一の基板と該他の基板との間に設
    けられた液晶層とを備え、 表示を行うための表示領域と、該表示領域に隣接した非
    表示領域とを有しており、 上記表示領域には、上記一の基板の上記液晶層側に該液
    晶層へ電圧を印加する際に用いられる複数の表示用電極
    が間隔をおいて設けられている一方、 上記非表示領域には、上記一の基板の上記液晶層側に複
    数の周辺電極が略隙間なく設けられた液晶表示素子であ
    って、 上記多数の柱状スペーサのうち上記表示領域の柱状スペ
    ーサは、上記表示用電極上に設けられていると共に、上
    記非表示領域の上記液晶層の層厚さを規定する柱状スペ
    ーサは、上記周辺電極上に設けられていることを特徴と
    する液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された液晶表示素子にお
    いて、 上記一の基板の多数の柱状スペーサは、全て同一サイズ
    に形成され且つ上記表示領域及び上記非表示領域を含む
    全体で均一のパターンを形成して配設されていることを
    特徴とする液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された液晶表示素子にお
    いて、 上記非表示領域には、上記他の基板の上記液晶層側に第
    2周辺電極が設けられており、 上記非表示領域の柱状スペーサは、その40%以上が上
    記一の基板の周辺電極と上記他の基板の第2周辺電極と
    の間で狭持されていることを特徴とする液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の液晶表示素子に
    おいて、 上記柱状スペーサは、その最小外径が6〜50μmであ
    ることを特徴とする液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載の液晶
    表示素子において、 上記周辺電極は、その電極間隙が15μmよりも小さい
    部分を有することを特徴とする液晶表示素子。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれかに記載の液晶
    表示素子において、 上記非表示領域は、上記表示領域を包囲するように設け
    られていると共に、該非表示領域の上記複数の周辺電極
    は、該表示領域の上記表示電極を囲むように設けられて
    いることを特徴とする液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の液晶
    表示素子において、 上記一の基板は、プラスチックで形成されていることを
    特徴とする液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の液晶
    表示素子において、 上記表示領域の柱状スペーサは上記表示用電極上に、及
    び上記非表示領域の柱状スペーサは上記周辺電極上に、
    それぞれ直接固設されていることを特徴とする液晶表示
    素子。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の液晶
    表示素子において、 表示方式がSTN方式であることを特徴とする液晶表示
    素子。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の液
    晶表示素子が組み込まれてなることを特徴とする液晶表
    示装置。
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