JP2003052083A - 発電プラントの遠隔運転操作システム - Google Patents
発電プラントの遠隔運転操作システムInfo
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B15/00—Systems controlled by a computer
- G05B15/02—Systems controlled by a computer electric
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発電プラントの起動停止操作を各プラントの
機器の状況に応じて遠隔で自動的に、または、ガイダン
スを与える形で半自動的に適切に行うことができる発電
プラントの遠隔運転操作システムを提供する。 【解決手段】 通信端末200を備え、当該通信端末2
00を介して入力される操作信号に基づいて各ボイラ制
御装置110、タービン制御装置120、補機シーケン
ス制御装置130を制御する機能を備えた複数の火力発
電プラント100と、通信端末200とインターネット
300を介して接続され、各火力発電プラント100の
制御対象となる制御装置110,120,130にアク
セスし、火力発電プラント100の起動・停止を含む運
転状態を遠隔制御する遠隔制御センタ10とから発電プ
ラント遠隔運転操作システムを構築し、前記火力発電プ
ラント100は、前記遠隔制御センタ10によって制御
される自身の運転状態に基づいて前記遠隔制御センタ1
00に対価の支払いを行う。
機器の状況に応じて遠隔で自動的に、または、ガイダン
スを与える形で半自動的に適切に行うことができる発電
プラントの遠隔運転操作システムを提供する。 【解決手段】 通信端末200を備え、当該通信端末2
00を介して入力される操作信号に基づいて各ボイラ制
御装置110、タービン制御装置120、補機シーケン
ス制御装置130を制御する機能を備えた複数の火力発
電プラント100と、通信端末200とインターネット
300を介して接続され、各火力発電プラント100の
制御対象となる制御装置110,120,130にアク
セスし、火力発電プラント100の起動・停止を含む運
転状態を遠隔制御する遠隔制御センタ10とから発電プ
ラント遠隔運転操作システムを構築し、前記火力発電プ
ラント100は、前記遠隔制御センタ10によって制御
される自身の運転状態に基づいて前記遠隔制御センタ1
00に対価の支払いを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電プラント
の遠隔運転操作システムに係り、特に複数のプラントの
起動および停止を遠隔操作するシステムおよびそのシス
テムに適用される料金徴収に関する。
の遠隔運転操作システムに係り、特に複数のプラントの
起動および停止を遠隔操作するシステムおよびそのシス
テムに適用される料金徴収に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電ユニットの起動停止操作は、関
係する設備が多岐に亘り、また、相互に関連しているこ
と、基本的に燃料を燃やし、その熱エネルギーを機械エ
ネルギーそして最終的には電気エネルギーに変換するこ
とから、大きな熱容量を持った機器の温度上昇、降下を
伴っている。起動について言えば、図5に示すように1
つの火力発電プラント100毎に発電所ネットワーク1
50に接続されたボイラ制御装置(機能)110、ター
ビン制御装置(機能)120および補機シーケンス制御
装置(機能)130の各制御装置をオペレータ監視操作
部140から操作し、目標並列(定格負荷到達)時刻か
ら逆算し、起動操作を開始するようにしている。そし
て、起動操作手順にしたがってプラント状体を監視、確
認しながら運転員が順次個別に操作して起動する。起動
については、起動準備を開始してから実際に系統に同期
併入し、目標とする出力まで立ち上げるのに早くて約1
時間、停止状態によっては数時間の時間を要し、この間
に数十から数百項目に亘るプロセスまたは機器状態の監
視・確認、およびこれらの情報を的確に判断してのやは
り数十、数百にもなる弁の開閉、ポンプ・ファンの起動
停止操作を行なう必要がある。停止についても同様であ
る。
係する設備が多岐に亘り、また、相互に関連しているこ
と、基本的に燃料を燃やし、その熱エネルギーを機械エ
ネルギーそして最終的には電気エネルギーに変換するこ
とから、大きな熱容量を持った機器の温度上昇、降下を
伴っている。起動について言えば、図5に示すように1
つの火力発電プラント100毎に発電所ネットワーク1
50に接続されたボイラ制御装置(機能)110、ター
ビン制御装置(機能)120および補機シーケンス制御
装置(機能)130の各制御装置をオペレータ監視操作
部140から操作し、目標並列(定格負荷到達)時刻か
ら逆算し、起動操作を開始するようにしている。そし
て、起動操作手順にしたがってプラント状体を監視、確
認しながら運転員が順次個別に操作して起動する。起動
については、起動準備を開始してから実際に系統に同期
併入し、目標とする出力まで立ち上げるのに早くて約1
時間、停止状態によっては数時間の時間を要し、この間
に数十から数百項目に亘るプロセスまたは機器状態の監
視・確認、およびこれらの情報を的確に判断してのやは
り数十、数百にもなる弁の開閉、ポンプ・ファンの起動
停止操作を行なう必要がある。停止についても同様であ
る。
【0003】このようにプラント状態を的確に判断し適
切な操作を行なうことによって初めて起動停止が達成さ
れる訳であるが、この操作の仕方により起動停止に要す
る時間が長くなったり、逆に急激な起動停止を行い、タ
ービン、ボイラ等の機器の寿命を予定外に縮める結果と
なる場合がある。電力系統からの要求は、電力需要が増
える時に適切に併入して出力を増やし、需要の負荷に見
合った発電をしてもらうこと、また、電力需要が減る時
に速やかに出力を減らし、解列してもらうことで、起動
停止を行う際の目標としては併入(または目標負荷到
達)時刻、解列時刻ということになる。発電ユニットの
起動操作を開始して要求の時刻に遅れることなく併入で
きるように、また、停止操作を開始して要求の時刻に解
列できるようにすることが最重要課題である。
切な操作を行なうことによって初めて起動停止が達成さ
れる訳であるが、この操作の仕方により起動停止に要す
る時間が長くなったり、逆に急激な起動停止を行い、タ
ービン、ボイラ等の機器の寿命を予定外に縮める結果と
なる場合がある。電力系統からの要求は、電力需要が増
える時に適切に併入して出力を増やし、需要の負荷に見
合った発電をしてもらうこと、また、電力需要が減る時
に速やかに出力を減らし、解列してもらうことで、起動
停止を行う際の目標としては併入(または目標負荷到
達)時刻、解列時刻ということになる。発電ユニットの
起動操作を開始して要求の時刻に遅れることなく併入で
きるように、また、停止操作を開始して要求の時刻に解
列できるようにすることが最重要課題である。
【0004】ユニットを起動する場合、ボイラを暖め、
回転体であるタービンを停止状態から系統周波数に見合
った回転数まで昇速させる訳であるが、鉄の塊であるボ
イラやタービン及びこれに付随する機器の状態(温度、
内部の圧力等)は、停止時間や停止の仕方、停止中の作
業の有無、種別等により千差万別で、これにより起動の
仕方も変わりその要する時間も異なってくる。
回転体であるタービンを停止状態から系統周波数に見合
った回転数まで昇速させる訳であるが、鉄の塊であるボ
イラやタービン及びこれに付随する機器の状態(温度、
内部の圧力等)は、停止時間や停止の仕方、停止中の作
業の有無、種別等により千差万別で、これにより起動の
仕方も変わりその要する時間も異なってくる。
【0005】発電所の通常運転については、ボイラ、タ
ービン専用の制御装置により、殆ど運転員の介入なしで
自動的に行われているが、起動停止については、非常に
高度な判断と多くの操作を必要とすることから、各プラ
ントの運転員がプラント状態を見ながら個別に操作を行
うか、起動停止を自動的に行う機能を持った制御用計算
機や自動化制御装置を設置し、これを用いて各プラント
に配置された運転員が行っている。起動停止を自動的に
行う機能を持った制御用計算機や自動化制御装置の技術
は確立されており、当該プラントについて、予め決めた
手順に則り起動または停止を運手員の介入なしで、また
は、多少の選択を行わせるだけで遂行することは可能で
ある。
ービン専用の制御装置により、殆ど運転員の介入なしで
自動的に行われているが、起動停止については、非常に
高度な判断と多くの操作を必要とすることから、各プラ
ントの運転員がプラント状態を見ながら個別に操作を行
うか、起動停止を自動的に行う機能を持った制御用計算
機や自動化制御装置を設置し、これを用いて各プラント
に配置された運転員が行っている。起動停止を自動的に
行う機能を持った制御用計算機や自動化制御装置の技術
は確立されており、当該プラントについて、予め決めた
手順に則り起動または停止を運手員の介入なしで、また
は、多少の選択を行わせるだけで遂行することは可能で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】発電プラントの運転は
大きく、 通常負荷運転中 起動過程 停止過程 停止状態 に分けられる。この中で停止状態はプラントを止めてい
る状態であるから、特に操作はなく運転監視は必要な
い。通常負荷は燃料を燃やし、熱エネルギーを機械エネ
ルギーから電気エネルギーに変換する大掛かりなプロセ
スを継続しているため、常時監視が必要である。但し、
機械の運転全てに当てはまることであるが、静から動、
動から静に変わる場合を除いて機械は安定しており、操
作すべき項目も少ない。したがって、通常負荷運転中の
プラント監視は主要なパラメータが安定していることを
眺める程度で、異常を検出するまでは特に運転員が付き
っ切りで見ていなくてはならないものではない。
大きく、 通常負荷運転中 起動過程 停止過程 停止状態 に分けられる。この中で停止状態はプラントを止めてい
る状態であるから、特に操作はなく運転監視は必要な
い。通常負荷は燃料を燃やし、熱エネルギーを機械エネ
ルギーから電気エネルギーに変換する大掛かりなプロセ
スを継続しているため、常時監視が必要である。但し、
機械の運転全てに当てはまることであるが、静から動、
動から静に変わる場合を除いて機械は安定しており、操
作すべき項目も少ない。したがって、通常負荷運転中の
プラント監視は主要なパラメータが安定していることを
眺める程度で、異常を検出するまでは特に運転員が付き
っ切りで見ていなくてはならないものではない。
【0007】これに対し、プラントを起動する場合は、
停止時の状態によるが、プラントの機器状態、補機状
態、プロセス状態を細かに確認して適切な操作をタイム
リーに実施する必要があり、高度の技術と的確な判断・
操作が運転員に要求される。プラントを停止する場合も
起動ほどではないが多くの情報を見て的確な運転・操作
を行なう必要がある。一方、起動停止を頻繁に行なう中
間負荷運用が火力発電プラントでは一般的になってきて
おり、この起動停止を着実に行なうために経験豊富な運
転員の確保が急務となっている。
停止時の状態によるが、プラントの機器状態、補機状
態、プロセス状態を細かに確認して適切な操作をタイム
リーに実施する必要があり、高度の技術と的確な判断・
操作が運転員に要求される。プラントを停止する場合も
起動ほどではないが多くの情報を見て的確な運転・操作
を行なう必要がある。一方、起動停止を頻繁に行なう中
間負荷運用が火力発電プラントでは一般的になってきて
おり、この起動停止を着実に行なうために経験豊富な運
転員の確保が急務となっている。
【0008】しかしながら、運手員の教育には相当の期
間と費用がかかるため、大きな電力会社を除いては訓練
する施設もなく、産業用、IPP等発電事業には参入し
たいが運開後の実運用をどうやっていくか不安材料を抱
えている事業者も多い。また、運転員を確保するにして
も、プラントの運用にもよるが、毎日起動停止し、夜間
止めるにしても、起動−通常運転−停止のサイクルは1
6時間程度かかり、運転員は2ないし3交替で1チーム
3〜5名程度になる。土日も運転するとなると休日を交
替で取るため更にチーム数を増やし3ないし4チームが
必要となり9〜20名という多くの運転員を確保する必
要があり、人件費の負担も馬鹿にならない。多くのプラ
ントを抱える電力会社においても、運転員の確保、人件
費のコスト負担は大きく、複数ユニットの集中中操での
管理等、ユニット当たりの運転員を減らす努力が続けら
れている。
間と費用がかかるため、大きな電力会社を除いては訓練
する施設もなく、産業用、IPP等発電事業には参入し
たいが運開後の実運用をどうやっていくか不安材料を抱
えている事業者も多い。また、運転員を確保するにして
も、プラントの運用にもよるが、毎日起動停止し、夜間
止めるにしても、起動−通常運転−停止のサイクルは1
6時間程度かかり、運転員は2ないし3交替で1チーム
3〜5名程度になる。土日も運転するとなると休日を交
替で取るため更にチーム数を増やし3ないし4チームが
必要となり9〜20名という多くの運転員を確保する必
要があり、人件費の負担も馬鹿にならない。多くのプラ
ントを抱える電力会社においても、運転員の確保、人件
費のコスト負担は大きく、複数ユニットの集中中操での
管理等、ユニット当たりの運転員を減らす努力が続けら
れている。
【0009】更に、起動停止を自動的に行う機能を持っ
た制御用計算機や自動化制御装置はあっても、毎日起動
停止するようなプラントならまだしも、週一回から年数
回の起動停止のために、自動化機能を持った高価な設備
を設けること、それ以上に早朝からの起動のために多く
の優秀な人員を運手員として発電所に配置するというこ
とは,人件費の面からも得策とは言えない。通常運転に
おいても多くのプラント状態を運転員が監視するように
はなっているが、機器が正常に運転されている場合に見
る情報というのは限られており、少数の運転員で充分に
対応が可能である。
た制御用計算機や自動化制御装置はあっても、毎日起動
停止するようなプラントならまだしも、週一回から年数
回の起動停止のために、自動化機能を持った高価な設備
を設けること、それ以上に早朝からの起動のために多く
の優秀な人員を運手員として発電所に配置するというこ
とは,人件費の面からも得策とは言えない。通常運転に
おいても多くのプラント状態を運転員が監視するように
はなっているが、機器が正常に運転されている場合に見
る情報というのは限られており、少数の運転員で充分に
対応が可能である。
【0010】したがって、これらの発電プラントでは、
起動停止操作を当該発電プラントの運転員の負担になら
ないようにすることが、通常負荷運転時の少ない運転員
の配置で、起動停止を含む発電プラントの運転管理を行
う上で望まれている。
起動停止操作を当該発電プラントの運転員の負担になら
ないようにすることが、通常負荷運転時の少ない運転員
の配置で、起動停止を含む発電プラントの運転管理を行
う上で望まれている。
【0011】また、プラントの起動停止を自動化する場
合、そのプラントの特性に合わせて各種の調整を行う必
要があるが、建設工程が年々短くなり試運転に割ける時
間が十分に取れない状況では、試運転終了時点でそのプ
ラントの特性を反映し、いかなるプラント状態からでも
最適に起動停止できる、というような調整をすることが
困難になってきている。さらに、火力発電プラントの運
用(起動停止頻度)はプラント毎に異なり、電力の需要
状況によっては計画時と異なる運用となる場合がある。
例えば、計画時はベース運転であったものが中間負荷運
用にという変更もある。このような運用の変化に柔軟に
対応し、適切な起動停止操作を行なうことは、プラント
の寿命管理、メンテナンスコスト低減のために必要であ
り、これらを検討・計画し調整するためには専門の技術
者が必要である。個々の発電プラントでこのような技術
者を確保することは困難であり、現状、多くの発電プラ
ントにおいては、最適な起動停止操作が行われていると
は言い難い。
合、そのプラントの特性に合わせて各種の調整を行う必
要があるが、建設工程が年々短くなり試運転に割ける時
間が十分に取れない状況では、試運転終了時点でそのプ
ラントの特性を反映し、いかなるプラント状態からでも
最適に起動停止できる、というような調整をすることが
困難になってきている。さらに、火力発電プラントの運
用(起動停止頻度)はプラント毎に異なり、電力の需要
状況によっては計画時と異なる運用となる場合がある。
例えば、計画時はベース運転であったものが中間負荷運
用にという変更もある。このような運用の変化に柔軟に
対応し、適切な起動停止操作を行なうことは、プラント
の寿命管理、メンテナンスコスト低減のために必要であ
り、これらを検討・計画し調整するためには専門の技術
者が必要である。個々の発電プラントでこのような技術
者を確保することは困難であり、現状、多くの発電プラ
ントにおいては、最適な起動停止操作が行われていると
は言い難い。
【0012】本発明は、このような背景に鑑みてなされ
たもので、その目的は、前述のような発電プラントの起
動停止操作を各プラントの機器の状況に応じて遠隔で自
動的に、または、ガイダンスを与える形で半自動的に適
切に行うことができる発電プラントの遠隔運転操作シス
テムを提供することにある。
たもので、その目的は、前述のような発電プラントの起
動停止操作を各プラントの機器の状況に応じて遠隔で自
動的に、または、ガイダンスを与える形で半自動的に適
切に行うことができる発電プラントの遠隔運転操作シス
テムを提供することにある。
【0013】また、他の目的は、このような発電プラン
トの遠隔運転操作システムを構築した場合に、当該シス
テムで実行されるサービスに対する対価の徴収を組み込
んだ発電プラントの遠隔運転操作システムを提供するこ
とにある。
トの遠隔運転操作システムを構築した場合に、当該シス
テムで実行されるサービスに対する対価の徴収を組み込
んだ発電プラントの遠隔運転操作システムを提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】近年、制御装置が完全に
デジタル化され発電プラントネットワーク上にプラント
情報が載るようになったこと、専用通信ラインが無くて
もインターネット、衛星通信等のコミュニケーション手
段の発達で離れた場所から容易に発電所の情報にアクセ
スできる環境が整ってきたことから、発電プラントの運
転監視を行う装置と発電プラントの起動停止制御を自動
的に行う装置を遠隔に設置し、インターネット等の通信
手段を利用して発電プラントの情報を入力する。ここに
は、数多くのプラントデータとそれを設計・計画・運転
した経験を持つエキスパートおよびオペレータを配置
し、遠隔から送られてくる発電プラントのデータを用い
て当該発電プラントの状態を把握し、要求された起動、
停止の計画に併せた起動停止方法を選択し実行する。ま
た、当該プラントの起動停止実績、設計条件、機器状態
と現状の起動停止内容を分析し、最適な起動停止となる
ように調整する。また、これらの起動停止の実績を当該
発電プラントに報告すると共に、起動停止方法の改善を
当該発電プラントに提案する。当該発電プラントからは
起動停止操作の代行、および起動停止方法を改善したこ
とによる利得分を予め契約した配分により受け取ること
により遠隔起動停止サービスをビジネスとして成り立た
せる。
デジタル化され発電プラントネットワーク上にプラント
情報が載るようになったこと、専用通信ラインが無くて
もインターネット、衛星通信等のコミュニケーション手
段の発達で離れた場所から容易に発電所の情報にアクセ
スできる環境が整ってきたことから、発電プラントの運
転監視を行う装置と発電プラントの起動停止制御を自動
的に行う装置を遠隔に設置し、インターネット等の通信
手段を利用して発電プラントの情報を入力する。ここに
は、数多くのプラントデータとそれを設計・計画・運転
した経験を持つエキスパートおよびオペレータを配置
し、遠隔から送られてくる発電プラントのデータを用い
て当該発電プラントの状態を把握し、要求された起動、
停止の計画に併せた起動停止方法を選択し実行する。ま
た、当該プラントの起動停止実績、設計条件、機器状態
と現状の起動停止内容を分析し、最適な起動停止となる
ように調整する。また、これらの起動停止の実績を当該
発電プラントに報告すると共に、起動停止方法の改善を
当該発電プラントに提案する。当該発電プラントからは
起動停止操作の代行、および起動停止方法を改善したこ
とによる利得分を予め契約した配分により受け取ること
により遠隔起動停止サービスをビジネスとして成り立た
せる。
【0015】具体的には、本発明は、通信端末を備え、
当該通信端末を介して入力される操作信号に基づいて各
要素を制御する機能を備えた複数の火力発電プラント
と、前記通信端末と通信回線を介して接続され、前記各
火力発電プラントの制御対象となる要素にアクセスし、
当該火力発電プラントの起動・停止を含む運転状態を遠
隔制御する遠隔制御センタとから発電プラント遠隔運転
操作システムを構成したことを特徴とする。
当該通信端末を介して入力される操作信号に基づいて各
要素を制御する機能を備えた複数の火力発電プラント
と、前記通信端末と通信回線を介して接続され、前記各
火力発電プラントの制御対象となる要素にアクセスし、
当該火力発電プラントの起動・停止を含む運転状態を遠
隔制御する遠隔制御センタとから発電プラント遠隔運転
操作システムを構成したことを特徴とする。
【0016】この場合、前記火力発電プラントの起動・
停止を含む運転状態を遠隔制御することに代えて、前記
火力発電プラントに対する起動・停止操作ガイダンスを
行い、プラントの起動・停止を含む運転状態を遠隔制御
により支援するように構成することもできる。また、前
記通信回線として、インターネットや衛星通信回線を含
むネットワーク回線を使用することができる。なお、前
記遠隔制御センタは、前記各要素の状態および/または
前記火力発電プラントの運転状態を監視する機能も有す
る。
停止を含む運転状態を遠隔制御することに代えて、前記
火力発電プラントに対する起動・停止操作ガイダンスを
行い、プラントの起動・停止を含む運転状態を遠隔制御
により支援するように構成することもできる。また、前
記通信回線として、インターネットや衛星通信回線を含
むネットワーク回線を使用することができる。なお、前
記遠隔制御センタは、前記各要素の状態および/または
前記火力発電プラントの運転状態を監視する機能も有す
る。
【0017】また、前記火力発電プラントは、前記遠隔
制御センタによって制御される自身の運転状態に基づい
て前記遠隔制御センタに対価の支払いを行う。前記対価
の支払いの基準となる運転状態は、例えばプラントの補
機の数量、制御対象となる系統のシステムの複雑さ、プ
ラントの出力の大小、およびプラントの信号の多少のい
ずれかに基づいて設定される。
制御センタによって制御される自身の運転状態に基づい
て前記遠隔制御センタに対価の支払いを行う。前記対価
の支払いの基準となる運転状態は、例えばプラントの補
機の数量、制御対象となる系統のシステムの複雑さ、プ
ラントの出力の大小、およびプラントの信号の多少のい
ずれかに基づいて設定される。
【0018】更に、前記火力発電プラントは、前記遠隔
制御センタから提示された改善提案によるコスト低減の
低減金額に基づいて前記遠隔制御センタに対価の支払い
を行うようすることもできる。
制御センタから提示された改善提案によるコスト低減の
低減金額に基づいて前記遠隔制御センタに対価の支払い
を行うようすることもできる。
【0019】なお、以下の実施形態において、通信端末
は通信端末200に、各要素はボイラ制御装置110、
タービン制御装置120、補機シーケンス制御装置13
0にそれぞれ対応する。
は通信端末200に、各要素はボイラ制御装置110、
タービン制御装置120、補機シーケンス制御装置13
0にそれぞれ対応する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、
従来例と同等な各部には同一の参照符号を付し、重複す
る説明は適宜省略する。
図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、
従来例と同等な各部には同一の参照符号を付し、重複す
る説明は適宜省略する。
【0021】図1は本発明の実施形態に係る火力発電プ
ラントの遠隔運転操作システムの概略構成を示す図であ
る。このシステムは、発電プラント遠隔集中監視センタ
10と、複数の火力発電プラントA〜n(以下、概括的
には符号100で示す)とから構成され、これらは通信
回線としてのインターネット300を含むネットワーク
回線を介して相互に通信可能に接続されている。なお、
インターネット300に代えて、または加えて衛星通信
回線を含むように構成してもよく、専用回線によってネ
ットワークを構築することもできる。
ラントの遠隔運転操作システムの概略構成を示す図であ
る。このシステムは、発電プラント遠隔集中監視センタ
10と、複数の火力発電プラントA〜n(以下、概括的
には符号100で示す)とから構成され、これらは通信
回線としてのインターネット300を含むネットワーク
回線を介して相互に通信可能に接続されている。なお、
インターネット300に代えて、または加えて衛星通信
回線を含むように構成してもよく、専用回線によってネ
ットワークを構築することもできる。
【0022】発電プラント遠隔集中監視センタ10は、
起動停止制御装置20とオペレータ集中監視操作装置3
0とを備え、起動停止制御装置20は、前記複数の火力
発電プラント100の1プラントにそれぞれ対応してプ
ラントA起動停止制御装置20A〜プラントn起動停止
制御装置20nを含み、前記オペレータ集中監視操作装
置30はそれぞれのプラント起動停止制御装置20A〜
20nに対してアクセスできるようになっている。
起動停止制御装置20とオペレータ集中監視操作装置3
0とを備え、起動停止制御装置20は、前記複数の火力
発電プラント100の1プラントにそれぞれ対応してプ
ラントA起動停止制御装置20A〜プラントn起動停止
制御装置20nを含み、前記オペレータ集中監視操作装
置30はそれぞれのプラント起動停止制御装置20A〜
20nに対してアクセスできるようになっている。
【0023】一方、各火力発電プラント(A〜n)はボ
イラ制御装置(機能)110、タービン制御装置(機
能)120および補機シーケンス制御装置(機能)13
0を備え、これら各制御装置110,120,130に
よって運転される。通常運転はこれらの機能だけで十分
に運転監視が可能である。但し、起動停止を行う場合
は、プラント状態に応じて前述したように種々様々な操
作を運転員が適切なタイミングで行う必要があり、オペ
レータ監視操作装置140を複数人で操作し、監視操作
行っている。本実施形態では、この起動停止を発電プラ
ント遠隔集中監視センタ10で実施するために、さらに
発電プラントのネットワークに通信端末200を設置
し、インターネット300等の通信回線を介して発電プ
ラントの情報を吸い上げ、また、操作指令を送るように
構成している。
イラ制御装置(機能)110、タービン制御装置(機
能)120および補機シーケンス制御装置(機能)13
0を備え、これら各制御装置110,120,130に
よって運転される。通常運転はこれらの機能だけで十分
に運転監視が可能である。但し、起動停止を行う場合
は、プラント状態に応じて前述したように種々様々な操
作を運転員が適切なタイミングで行う必要があり、オペ
レータ監視操作装置140を複数人で操作し、監視操作
行っている。本実施形態では、この起動停止を発電プラ
ント遠隔集中監視センタ10で実施するために、さらに
発電プラントのネットワークに通信端末200を設置
し、インターネット300等の通信回線を介して発電プ
ラントの情報を吸い上げ、また、操作指令を送るように
構成している。
【0024】遠隔集中監視センタ10では、図3に示す
ような動作と情報の授受を行い、予め各火力発電プラン
ト100の運転操作手順を入手し、起動停止制御装置2
0に起動停止制御プログラムを入れておく。実際に起動
停止を行う場合は、図4に示すように発電プラント11
0と遠隔集中監視センタ10だけではなく、当然、電力
系統管理者50とのやり取りが出てくるが、基本的には
図3に示すような情報授受を行ってプラントを運転管理
する。
ような動作と情報の授受を行い、予め各火力発電プラン
ト100の運転操作手順を入手し、起動停止制御装置2
0に起動停止制御プログラムを入れておく。実際に起動
停止を行う場合は、図4に示すように発電プラント11
0と遠隔集中監視センタ10だけではなく、当然、電力
系統管理者50とのやり取りが出てくるが、基本的には
図3に示すような情報授受を行ってプラントを運転管理
する。
【0025】すなわち、図3に示すように火力発電プラ
ント側では、プラントの設計情報を遠隔集中監視センタ
10側に提示し(ステップS301)、既存の監視・制
御システムと遠隔監視・操作用通信端末とのインターフ
ェイスを確保する(ステップS302)。なお、前記プ
ラントの設計情報とは、機器システム、制御システム、
電気システムおよび運転操作マニュアルなどであり、こ
のシステムの構築には、インターネット300などの通
信回線を介して通信を行うことが可能な前述の通信端末
200の設置が条件となる。また、ステップS302に
おいて、インターフェイスが確保され、電力系統管理者
50側から発電許可/受け入れ電力の指示が火力発電プ
ラント100側に連絡されると、電力系統管理者50と
発電開始時刻、発電電力(量)を調整し(ステップS3
03)、プラント並列(目標負荷到達)/解列時刻を指
定する(ステップS304)。また、プラント情報も火
力発電プラント100側から遠隔集中監視センタ10側
に送られる。
ント側では、プラントの設計情報を遠隔集中監視センタ
10側に提示し(ステップS301)、既存の監視・制
御システムと遠隔監視・操作用通信端末とのインターフ
ェイスを確保する(ステップS302)。なお、前記プ
ラントの設計情報とは、機器システム、制御システム、
電気システムおよび運転操作マニュアルなどであり、こ
のシステムの構築には、インターネット300などの通
信回線を介して通信を行うことが可能な前述の通信端末
200の設置が条件となる。また、ステップS302に
おいて、インターフェイスが確保され、電力系統管理者
50側から発電許可/受け入れ電力の指示が火力発電プ
ラント100側に連絡されると、電力系統管理者50と
発電開始時刻、発電電力(量)を調整し(ステップS3
03)、プラント並列(目標負荷到達)/解列時刻を指
定する(ステップS304)。また、プラント情報も火
力発電プラント100側から遠隔集中監視センタ10側
に送られる。
【0026】前記並列時刻または解列時刻になると、遠
隔集中監視システム10からの操作信号により制御装置
および操作端が順次操作され、プラントが起動され、あ
るいは停止する(ステップS305)。そして、火力発
電プラント100側では、プラント起動および停止の運
転代行に伴う対価を支払い(ステップS306)、ま
た、起動あるいは停止方法改善を評価し、実施するので
あれば実施を決定する(ステップS307)という工程
をたどる。なお、ステップS306の対価の支払いに
は、受け入れられた起動および停止方法の改善提案があ
れば、その効果金額から規定の割合の金額を支払うとい
う改善提案に対する対価も含まれる。
隔集中監視システム10からの操作信号により制御装置
および操作端が順次操作され、プラントが起動され、あ
るいは停止する(ステップS305)。そして、火力発
電プラント100側では、プラント起動および停止の運
転代行に伴う対価を支払い(ステップS306)、ま
た、起動あるいは停止方法改善を評価し、実施するので
あれば実施を決定する(ステップS307)という工程
をたどる。なお、ステップS306の対価の支払いに
は、受け入れられた起動および停止方法の改善提案があ
れば、その効果金額から規定の割合の金額を支払うとい
う改善提案に対する対価も含まれる。
【0027】一方、遠隔集中監視センタ10側では、前
記ステップS301においてプラント設計情報の提示を
受けて、プラント起動停止操作を解析し、遠隔起動・停
止化を検討する(ステップS311)。そして、当該プ
ラントの起動/停止プログラムを作成する(ステップS
312)。この場合、プログラムは、スケジュール計
算、プラント自動起動/停止制御のプログラムである。
このようにしてプログラムを作成し、前記ステップS3
02でインターフェイスが確保されると、ステップS3
13でプラント状態を把握し、ステップS304のプラ
ント並列/解列時刻が入力されると、ステップS314
で、起動および停止開始時刻の計算(スケジュール計
算)を実施する。そして、スケジュール計算から求めた
プラント起動あるいは停止時刻に基づいて起動あるいは
停止に必要な操作指令を順次発信する(ステップS31
5)。この操作指令は前述のステップS305における
遠隔集中システムの操作信号に相当し、この操作信号に
基づいて火力発電プラントでは、プラントの起動あるい
は停止が行われる。
記ステップS301においてプラント設計情報の提示を
受けて、プラント起動停止操作を解析し、遠隔起動・停
止化を検討する(ステップS311)。そして、当該プ
ラントの起動/停止プログラムを作成する(ステップS
312)。この場合、プログラムは、スケジュール計
算、プラント自動起動/停止制御のプログラムである。
このようにしてプログラムを作成し、前記ステップS3
02でインターフェイスが確保されると、ステップS3
13でプラント状態を把握し、ステップS304のプラ
ント並列/解列時刻が入力されると、ステップS314
で、起動および停止開始時刻の計算(スケジュール計
算)を実施する。そして、スケジュール計算から求めた
プラント起動あるいは停止時刻に基づいて起動あるいは
停止に必要な操作指令を順次発信する(ステップS31
5)。この操作指令は前述のステップS305における
遠隔集中システムの操作信号に相当し、この操作信号に
基づいて火力発電プラントでは、プラントの起動あるい
は停止が行われる。
【0028】更に、遠隔集中監視センタ20では、プラ
ントの起動あるいは停止時のプロセス、操作端情報およ
び自動化操作情報を収集し、保管する(ステップS31
6)。そして、起動あるいは停止完了と共に前記起動あ
るいは停止の完了レポートを火力発電プラント側に送信
する(ステップS317)。前記完了レポートを受信し
た火力発電プラント側は前述のステップS6のように、
この完了レポートに基づいて前述の対価の支払いが行わ
れる。また、起動および停止方法の改善策が見つかれ
ば、その改善策を発電事業者側に提案し(ステップS3
18)、発電事業者側で前記改善策が受け入れられ、実
施が決定されると(ステップS307)、遠隔集中監視
センタ側では、その指示に基づいて制御プログラムを改
造し(ステップS318)、これ以降、ステップS31
2でプラントの起動および停止プログラムを作成し、こ
のプログラムにしたがって以降の処理が実行される。
ントの起動あるいは停止時のプロセス、操作端情報およ
び自動化操作情報を収集し、保管する(ステップS31
6)。そして、起動あるいは停止完了と共に前記起動あ
るいは停止の完了レポートを火力発電プラント側に送信
する(ステップS317)。前記完了レポートを受信し
た火力発電プラント側は前述のステップS6のように、
この完了レポートに基づいて前述の対価の支払いが行わ
れる。また、起動および停止方法の改善策が見つかれ
ば、その改善策を発電事業者側に提案し(ステップS3
18)、発電事業者側で前記改善策が受け入れられ、実
施が決定されると(ステップS307)、遠隔集中監視
センタ側では、その指示に基づいて制御プログラムを改
造し(ステップS318)、これ以降、ステップS31
2でプラントの起動および停止プログラムを作成し、こ
のプログラムにしたがって以降の処理が実行される。
【0029】この間の火力発電プラント100、遠隔集
中監視センタ10および電力系統管理者50間の情報授
受は、図4に示すようにして行われる。
中監視センタ10および電力系統管理者50間の情報授
受は、図4に示すようにして行われる。
【0030】すなわち、運転対象となる火力発電プラン
ト100のいずれかから前述のステップS301のよう
に制御システムおよび運転操作マニュアルを含む火力発
電プラント100の設計情報を送信すると(ステップS
401)、遠隔集中監視センタ10側では、インターネ
ットなどの通信回線用通信端末200の設置を確認する
(ステップS402)。ここで、通信回線によって各火
力発電プラント100と遠隔集中監視センタ10の通信
関係が確保されていることを確認する。このような状態
で、電力系統管理者50側から発電許可あるいは電力の
受け入れが火力発電プラント100に指示されると(ス
テップS403)、火力発電プラント100側から遠隔
集中監視センタ10にプラント起動/停止時刻指定情報
が送信され(ステップS404)、また、常時収集され
ているプラント情報が送信される(ステップS40
5)。
ト100のいずれかから前述のステップS301のよう
に制御システムおよび運転操作マニュアルを含む火力発
電プラント100の設計情報を送信すると(ステップS
401)、遠隔集中監視センタ10側では、インターネ
ットなどの通信回線用通信端末200の設置を確認する
(ステップS402)。ここで、通信回線によって各火
力発電プラント100と遠隔集中監視センタ10の通信
関係が確保されていることを確認する。このような状態
で、電力系統管理者50側から発電許可あるいは電力の
受け入れが火力発電プラント100に指示されると(ス
テップS403)、火力発電プラント100側から遠隔
集中監視センタ10にプラント起動/停止時刻指定情報
が送信され(ステップS404)、また、常時収集され
ているプラント情報が送信される(ステップS40
5)。
【0031】受信したこれらの情報に基づいて遠隔集中
監視センタ10側から火力発電プラント100側に起動
および停止を行うためのプラント運転操作信号が送信さ
れ(ステップS406)、これに基づいて火力発電プラ
ント100側ではプラントを起動または停止し、プラン
ト並列あるいは解列の状態、さらには送電出力の状態を
電力系統管理者50に送信する(ステップS407)。
また、前記ステップS318の改善提案が遠隔集中監視
センタ10側から火力発電プラント100側に送信され
(ステップS408)、前述のステップS307のよう
にして火力発電プラント100側から了承を受けると
(ステップS409)、ステップS319で制御プログ
ラムを改造し、その結果を反映させて(ステップS41
0)、プラント運転操作信号を送信する(ステップS4
06)。
監視センタ10側から火力発電プラント100側に起動
および停止を行うためのプラント運転操作信号が送信さ
れ(ステップS406)、これに基づいて火力発電プラ
ント100側ではプラントを起動または停止し、プラン
ト並列あるいは解列の状態、さらには送電出力の状態を
電力系統管理者50に送信する(ステップS407)。
また、前記ステップS318の改善提案が遠隔集中監視
センタ10側から火力発電プラント100側に送信され
(ステップS408)、前述のステップS307のよう
にして火力発電プラント100側から了承を受けると
(ステップS409)、ステップS319で制御プログ
ラムを改造し、その結果を反映させて(ステップS41
0)、プラント運転操作信号を送信する(ステップS4
06)。
【0032】また、火力発電プラント100側では、ス
テップS411でプラントの起動および停止操作代行に
伴う対価を遠隔集中監視センタ10側に支払う。遠隔集
中監視センタ10側では、さらに、前記ステップS40
9で改善提案が了承されると、この改善提案によって低
減されるコストの低減金額を算定し、火力発電プラント
100側に通知する(ステップS412)。火力発電プ
ラント100側では、この通知に基づいて、コスト低減
に対応する利得から例えば契約で定めたパーセンテージ
の金額を遠隔集中監視センタ10側に支払う(ステップ
S413)。
テップS411でプラントの起動および停止操作代行に
伴う対価を遠隔集中監視センタ10側に支払う。遠隔集
中監視センタ10側では、さらに、前記ステップS40
9で改善提案が了承されると、この改善提案によって低
減されるコストの低減金額を算定し、火力発電プラント
100側に通知する(ステップS412)。火力発電プ
ラント100側では、この通知に基づいて、コスト低減
に対応する利得から例えば契約で定めたパーセンテージ
の金額を遠隔集中監視センタ10側に支払う(ステップ
S413)。
【0033】前記ステップS306におけるプラントの
起動および停止の運転代行に伴う遠隔集中監視センタ1
0側への対価の支払いは、各火力発電プラント100の
規模や運転状態に応じて設定される。具体的には、例え
ば、 ・プラントの起動/停止の回数 ・プラントの補機の数量 ・プラントの系統のシステムの複雑さ ・出力の大小 ・プラントのトータルの信号量 などをパラメータとして設定される。
起動および停止の運転代行に伴う遠隔集中監視センタ1
0側への対価の支払いは、各火力発電プラント100の
規模や運転状態に応じて設定される。具体的には、例え
ば、 ・プラントの起動/停止の回数 ・プラントの補機の数量 ・プラントの系統のシステムの複雑さ ・出力の大小 ・プラントのトータルの信号量 などをパラメータとして設定される。
【0034】なお、図4における前記ステップS401
は図3におけるステップS301からステップS311
への情報提示に、ステップS404はステップS304
からステップS314への時刻通知に、ステップS40
6はステップS315からステップS305への発信処
理に、ステップS411はステップS306における遠
隔集中監視センタ10側への処理に、ステップS408
はステップS318から火力発電プラント側への提案
に、ステップS410はステップS319からステップ
S312の処理に、ステップS412およびステップS
413はステップS306の処理にそれぞれ対応する。
は図3におけるステップS301からステップS311
への情報提示に、ステップS404はステップS304
からステップS314への時刻通知に、ステップS40
6はステップS315からステップS305への発信処
理に、ステップS411はステップS306における遠
隔集中監視センタ10側への処理に、ステップS408
はステップS318から火力発電プラント側への提案
に、ステップS410はステップS319からステップ
S312の処理に、ステップS412およびステップS
413はステップS306の処理にそれぞれ対応する。
【0035】火力発電プラント100の起動停止操作は
大変複雑な判断と多くの操作を行う必要があるが、これ
を遠隔集中監視センタ10で行う場合、オペレータ集中
監視装置30でオペレータが監視情報を一々確認して操
作を行ったのでは、当該発電プラントで運転員を置いて
起動停止操作するのと大差なく、遠隔集中監視センタ1
0を置く意味がない。また、多くの発電プラントを集中
監視するのに1つの発電プラントに付きっきりになるこ
とはできないので、遠隔集中監視センタ10には先に述
べた起動停止制御装置20を設置する。この装置の機能
を図5を用いて説明する。
大変複雑な判断と多くの操作を行う必要があるが、これ
を遠隔集中監視センタ10で行う場合、オペレータ集中
監視装置30でオペレータが監視情報を一々確認して操
作を行ったのでは、当該発電プラントで運転員を置いて
起動停止操作するのと大差なく、遠隔集中監視センタ1
0を置く意味がない。また、多くの発電プラントを集中
監視するのに1つの発電プラントに付きっきりになるこ
とはできないので、遠隔集中監視センタ10には先に述
べた起動停止制御装置20を設置する。この装置の機能
を図5を用いて説明する。
【0036】本実施形態では、従来運転員が行っていた
起動停止操作の操作手順を起動停止制御装置20の発電
プラントの制御プログラムとして入力する。この制御プ
ログラムは、起動操作手順をプラント状態、補機状態の
監視情報の推移に基づいて自動的に進行させるものであ
る。前記制御プログラムでは、インターネット300等
の通信回線を介して入力される対象となる火力発電プラ
ント100の情報を判断し、適切なタイミングで起動停
止操作指令を出力し、プラントを自動的に起動停止す
る。また、火力発電プラント100の起動操作開始また
は停止操作開始のタイミングも従来は当該火力発電プラ
ント100の運転員が目標併入時刻、解列時刻からプラ
ント状態を判断して決めているが、これを遠隔集中監視
センタ10のオペレータが一々管理することは困難であ
り、当該プラントの目標併入時刻または解列時刻を予め
制御対象となる火力発電プラント100から入手し、先
の起動停止制御装置20にインプットする。起動停止制
御装置20はこの指定された時刻に併入または解列する
ようにプラントを起動操作開始または停止操作開始する
タイミングを計算し、プラントを自動的に起動停止する
制御プログラムと連動し、プラントを適切な時刻に起動
または停止させる。
起動停止操作の操作手順を起動停止制御装置20の発電
プラントの制御プログラムとして入力する。この制御プ
ログラムは、起動操作手順をプラント状態、補機状態の
監視情報の推移に基づいて自動的に進行させるものであ
る。前記制御プログラムでは、インターネット300等
の通信回線を介して入力される対象となる火力発電プラ
ント100の情報を判断し、適切なタイミングで起動停
止操作指令を出力し、プラントを自動的に起動停止す
る。また、火力発電プラント100の起動操作開始また
は停止操作開始のタイミングも従来は当該火力発電プラ
ント100の運転員が目標併入時刻、解列時刻からプラ
ント状態を判断して決めているが、これを遠隔集中監視
センタ10のオペレータが一々管理することは困難であ
り、当該プラントの目標併入時刻または解列時刻を予め
制御対象となる火力発電プラント100から入手し、先
の起動停止制御装置20にインプットする。起動停止制
御装置20はこの指定された時刻に併入または解列する
ようにプラントを起動操作開始または停止操作開始する
タイミングを計算し、プラントを自動的に起動停止する
制御プログラムと連動し、プラントを適切な時刻に起動
または停止させる。
【0037】遠隔集中監視センタ10のオペレータは、
自動化されたプラントの起動停止が円滑に行われている
かをオペレータ集中監視操作装置30で監視し、万が一
不具合が発生した場合に手動介入するか、火力発電プラ
ント100に適切な情報提供とアドバイス(ガイダン
ス)も行う。さらに、遠隔集中監視センタ10は火力発
電プラント100の起動停止実績、運転実績、設計デー
タを有し、他の多くの発電プラントの実績データも揃っ
ていることから、これらのデータを適宜解析し、当該プ
ラントの起動停止方法について改善策を提案することが
可能である。この改善策については、前述のようにステ
ップS307で述べたように火力発電プラント100の
いずれかが採用を決めた場合、ステップS319および
ステップS312のように遠隔集中監視センタ10の起
動停止制御装置20の制御プログラム、タイミング管理
プログラムを調整して実施する。一方、火力発電プラン
ト100側のオペレータの監視操作140は、起動準備
操作など遠隔操作できない作業の実施、現場点検などの
ごく限られた作業となる。
自動化されたプラントの起動停止が円滑に行われている
かをオペレータ集中監視操作装置30で監視し、万が一
不具合が発生した場合に手動介入するか、火力発電プラ
ント100に適切な情報提供とアドバイス(ガイダン
ス)も行う。さらに、遠隔集中監視センタ10は火力発
電プラント100の起動停止実績、運転実績、設計デー
タを有し、他の多くの発電プラントの実績データも揃っ
ていることから、これらのデータを適宜解析し、当該プ
ラントの起動停止方法について改善策を提案することが
可能である。この改善策については、前述のようにステ
ップS307で述べたように火力発電プラント100の
いずれかが採用を決めた場合、ステップS319および
ステップS312のように遠隔集中監視センタ10の起
動停止制御装置20の制御プログラム、タイミング管理
プログラムを調整して実施する。一方、火力発電プラン
ト100側のオペレータの監視操作140は、起動準備
操作など遠隔操作できない作業の実施、現場点検などの
ごく限られた作業となる。
【0038】このように遠隔集中監視センタ10におい
て起動停止操作を遠隔化することにより火力発電プラン
ト100の運転員を通常運転時の少ない人数に抑えるこ
とができる。加えて、専門家による起動停止を実施する
ことが可能となるため、起動停止の信頼性が確保され
る。さらに、起動停止を繰り返すうちにより良い起動停
止を行うようになり、発電プラントとしては運転コスト
が下がり、遠隔集中監視サービスを行う側としては、改
善によるコスト低減分の配分に与ることができる。
て起動停止操作を遠隔化することにより火力発電プラン
ト100の運転員を通常運転時の少ない人数に抑えるこ
とができる。加えて、専門家による起動停止を実施する
ことが可能となるため、起動停止の信頼性が確保され
る。さらに、起動停止を繰り返すうちにより良い起動停
止を行うようになり、発電プラントとしては運転コスト
が下がり、遠隔集中監視サービスを行う側としては、改
善によるコスト低減分の配分に与ることができる。
【0039】図2は、プラント起動停止制御装置(機
能)160を火力発電プラントAに設け、プラントの起
動停止制御がすでに自動化されたプラントも含む形で遠
隔操作可能としたもので、このようなプラントにおいて
も前述のようにプラントの起動停止制御が自動化されて
いなかったものに適用した場合と同等に機能し、同等の
効果を奏する。
能)160を火力発電プラントAに設け、プラントの起
動停止制御がすでに自動化されたプラントも含む形で遠
隔操作可能としたもので、このようなプラントにおいて
も前述のようにプラントの起動停止制御が自動化されて
いなかったものに適用した場合と同等に機能し、同等の
効果を奏する。
【0040】なお、図1および図2に示したシステムで
は、発電プラント遠隔集中監視センタ10は、各火力発
電プラント100から独立して設けられているが、前記
複数の火力発電プラント100の1つに付設してもよい
ことはいうまでもない。
は、発電プラント遠隔集中監視センタ10は、各火力発
電プラント100から独立して設けられているが、前記
複数の火力発電プラント100の1つに付設してもよい
ことはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、通信端
末を備え、当該通信端末を介して入力される操作信号に
基づいて各要素を制御する機能を備えた複数の火力発電
プラントと、前記通信端末と通信回線を介して接続さ
れ、前記各火力発電プラントの制御対象となる要素にア
クセスし、当該火力発電プラントの起動・停止を含む運
転状態を遠隔制御する遠隔制御センタとから発電プラン
ト遠隔運転操作システムを構成したので、発電プラント
の起動停止操作を各プラントの機器の状況に応じて遠隔
で自動的に行うことができる。
末を備え、当該通信端末を介して入力される操作信号に
基づいて各要素を制御する機能を備えた複数の火力発電
プラントと、前記通信端末と通信回線を介して接続さ
れ、前記各火力発電プラントの制御対象となる要素にア
クセスし、当該火力発電プラントの起動・停止を含む運
転状態を遠隔制御する遠隔制御センタとから発電プラン
ト遠隔運転操作システムを構成したので、発電プラント
の起動停止操作を各プラントの機器の状況に応じて遠隔
で自動的に行うことができる。
【0042】また、本発明によれば、前記火力発電プラ
ントの起動・停止を含む運転状態を遠隔制御することに
代えて、前記火力発電プラントに対する起動・停止操作
ガイダンスを行い、プラントの起動・停止を含む運転状
態を遠隔制御により支援するので、ガイダンスを与える
形で発電プラントの起動停止操作を半自動的に適切に行
うことができる。
ントの起動・停止を含む運転状態を遠隔制御することに
代えて、前記火力発電プラントに対する起動・停止操作
ガイダンスを行い、プラントの起動・停止を含む運転状
態を遠隔制御により支援するので、ガイダンスを与える
形で発電プラントの起動停止操作を半自動的に適切に行
うことができる。
【0043】また、本発明によれば、火力発電プラント
は、遠隔制御センタによって制御される自身の運転状態
に基づいて、あるいは、前記遠隔制御センタから提示さ
れた改善提案によるコスト低減の低減金額に基づいて前
記遠隔制御センタに対価の支払いを行うので、遠隔制御
センタが実行するサービスに対する対価を的確に徴収す
ることができる。
は、遠隔制御センタによって制御される自身の運転状態
に基づいて、あるいは、前記遠隔制御センタから提示さ
れた改善提案によるコスト低減の低減金額に基づいて前
記遠隔制御センタに対価の支払いを行うので、遠隔制御
センタが実行するサービスに対する対価を的確に徴収す
ることができる。
【0044】さらに、本発明によれば、発電所の管理者
・運転員に代わって、蓄積されたプラント状態や特性を
示すデータに基づき、その時点での最適な起動・停止を
発電所内の制御装置を改造することなく、しかも、専門
の技術者により最高のレベルで仕上げられるので、運転
員、保守員の人員削減にプラスすると共に、プラントの
起動・停止損失の低減、起動・停止時間の短縮、信頼性
の向上も期待できる。
・運転員に代わって、蓄積されたプラント状態や特性を
示すデータに基づき、その時点での最適な起動・停止を
発電所内の制御装置を改造することなく、しかも、専門
の技術者により最高のレベルで仕上げられるので、運転
員、保守員の人員削減にプラスすると共に、プラントの
起動・停止損失の低減、起動・停止時間の短縮、信頼性
の向上も期待できる。
【図1】本発明の一実施形態に係る発電プラントの遠隔
運転操作システムのシステム構成を示す図である。
運転操作システムのシステム構成を示す図である。
【図2】図1の変形例に係るシステムの構成を示す図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施形態に係る発電プラントの遠隔運
転操作システムの火力発電プラント(発電事業者)と遠
隔集中監視センタの情報授受の関係を示す図である。
転操作システムの火力発電プラント(発電事業者)と遠
隔集中監視センタの情報授受の関係を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る発電プラントの遠隔運
転操作システムに関係する火力発電プラント、遠隔集中
監視センタ、電力系統管理者間の役割分担を模式的に示
す図である。
転操作システムに関係する火力発電プラント、遠隔集中
監視センタ、電力系統管理者間の役割分担を模式的に示
す図である。
【図5】従来例と本実施形態における遠隔集中監視セン
タの起動停止制御機能を比較して説明するための図であ
る。
タの起動停止制御機能を比較して説明するための図であ
る。
10 遠隔集中監視センタ
20 遠隔集中監視センタ起動停止制御装置、
30 遠隔集中監視センタオペレータ集中監視装置
50 電力系統管理者
100 火力発電プラント
110 ボイラ制御装置
120 タービン制御装置
130 補機シーケンス制御装置
140 オペレータ監視操作装置
150 発電プラントネットワーク
200 通信端末
300 インターネット
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5H223 AA02 BB01 CC08 DD03 DD07
DD09 EE06
5K048 AA05 BA22 EB02 EB12 GB00
Claims (8)
- 【請求項1】 通信端末を備え、当該通信端末を介して
入力される操作信号に基づいて各要素を制御する機能を
備えた複数の火力発電プラントと、 前記通信端末と通信回線を介して接続され、前記各火力
発電プラントの制御対象となる要素にアクセスし、当該
火力発電プラントの起動・停止を含む運転状態を遠隔制
御する遠隔制御センタと、からなる発電プラント遠隔運
転操作システム。 - 【請求項2】 前記火力発電プラントの起動・停止を含
む運転状態を遠隔制御することに代えて、前記火力発電
プラントに対する起動・停止操作ガイダンスを行い、プ
ラントの起動・停止を含む運転状態を遠隔制御により支
援することを特徴とする請求項1記載の発電プラント遠
隔運転操作システム。 - 【請求項3】 前記通信回線が、インターネットを含む
ネットワーク回線からなることを特徴とする請求項1記
載の発電プラント遠隔運転操作システム。 - 【請求項4】 前記通信回線が、衛星通信回線を含むネ
ットワーク回線からなることを特徴とする請求項1記載
の発電プラント遠隔運転操作システム。 - 【請求項5】 前記遠隔制御センタは、前記各要素の状
態および/または前記火力発電プラントの運転状態を監
視することを特徴とする請求項1記載の発電プラント遠
隔運転操作システム。 - 【請求項6】 前記火力発電プラントは、前記遠隔制御
センタによって制御される自身の運転状態に基づいて前
記遠隔制御センタに対価の支払いを行うことを特徴とす
る請求項1または2記載の発電プラントの遠隔運転操作
システム。 - 【請求項7】 前記対価の支払いの基準となる運転状態
が、プラントの補機の数量、制御対象となる系統のシス
テムの複雑さ、プラントの出力の大小、およびプラント
の信号の多少のいずれかに基づいて設定されていること
を特徴とする請求項6記載の発電プラントの遠隔運転操
作システム。 - 【請求項8】 前記火力発電プラントは、前記遠隔制御
センタから提示された改善提案によるコスト低減の低減
金額に基づいて前記遠隔制御センタに対価の支払いを行
うことを特徴とする請求項1または2記載の発電プラン
トの遠隔運転操作システム。
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JP2001239543A JP2003052083A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 発電プラントの遠隔運転操作システム |
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US10/679,414 US6973376B2 (en) | 2001-08-07 | 2003-10-07 | Power generation plant remote operation system |
US11/105,392 US7127329B2 (en) | 2001-08-07 | 2005-04-14 | Power generation plant remote operation system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001239543A JP2003052083A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 発電プラントの遠隔運転操作システム |
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---|---|
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ID=19070276
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- 2001-08-07 JP JP2001239543A patent/JP2003052083A/ja active Pending
-
2002
- 2002-02-21 US US10/078,378 patent/US6898488B2/en not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-10-07 US US10/679,414 patent/US6973376B2/en not_active Expired - Fee Related
-
2005
- 2005-04-14 US US11/105,392 patent/US7127329B2/en not_active Expired - Fee Related
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US20040111187A1 (en) | 2004-06-10 |
US7127329B2 (en) | 2006-10-24 |
US20050203670A1 (en) | 2005-09-15 |
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US6973376B2 (en) | 2005-12-06 |
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