JP2003049373A - ホスフェート染料前駆体及びそのケラチン繊維を染色するための使用 - Google Patents
ホスフェート染料前駆体及びそのケラチン繊維を染色するための使用Info
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- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
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- A61K8/64—Proteins; Peptides; Derivatives or degradation products thereof
- A61K8/66—Enzymes
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/10—Preparations for permanently dyeing the hair
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケラチン繊維を染色するためのホスフェート
染料前駆体及びこれを使用する染色方法を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明は、少なくとも一つの酸性又はア
ルカリ性ホスファターゼの存在下に、式−O−PO(O
H)2の少なくとも一つのホスフェート置換基を有する染
料前駆体の、ケラチン繊維、特に毛髪のようなヒトのケ
ラチン繊維を染色するための使用に関する。これらの前
駆体は特に一又は複数の縮合環を含む芳香族化合物であ
り、これらの環は5−又は6−員の炭素環又は酸素及び
窒素から選択する一又は複数のヘテロ原子を含むヘテロ
環であることができ、かつ少なくとも一つのホスフェー
ト基で置換されている。
染料前駆体及びこれを使用する染色方法を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明は、少なくとも一つの酸性又はア
ルカリ性ホスファターゼの存在下に、式−O−PO(O
H)2の少なくとも一つのホスフェート置換基を有する染
料前駆体の、ケラチン繊維、特に毛髪のようなヒトのケ
ラチン繊維を染色するための使用に関する。これらの前
駆体は特に一又は複数の縮合環を含む芳香族化合物であ
り、これらの環は5−又は6−員の炭素環又は酸素及び
窒素から選択する一又は複数のヘテロ原子を含むヘテロ
環であることができ、かつ少なくとも一つのホスフェー
ト基で置換されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケラチン繊維、特
にヒトのケラチン繊維の染色へのホスフェート染料前駆
体の使用、これらを使用する化粧染色組成物及びケラチ
ン繊維の染色方法に関する。
にヒトのケラチン繊維の染色へのホスフェート染料前駆
体の使用、これらを使用する化粧染色組成物及びケラチ
ン繊維の染色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】“酸化塩基”として一般に知られている
酸化染料前駆体、特にオルト−又はパラ−フェニレンジ
アミン、オルト−又はパラ−アミノフェノール及びヘテ
ロ環式塩基を含む染料組成物でケラチン繊維、特に毛髪
を染色することは公知である。酸化染料前駆体は、当初
は無色又はわずかに着色しており、酸化剤の存在下に毛
髪上で染色力を発揮する化合物である。使用する酸化剤
は通常過酸化水素である。着色化合物の形成は、酸化塩
基同士の結合から生じるか又は酸化塩基と着色モデファ
イアー、又はカプラーとの結合から生じ、モデファイア
ー又はカプラーは、酸化染色に使用する染色組成物中に
一般的に存在し、特に代表的なものはメタ−フェニレン
ジアミン、メタ−アミノフェノール、メタ−ジフェノー
ル及びいくつかのヘテロ環式化合物である。これらの周
知の先行技術の方法は完全に満足すべきのもではなく、
従って、新規な染料前駆体を使用する、特に毛髪用の着
色システムを開発することが求められている。酸化によ
り着色した顔料を形成する、インドキシルのようなヒド
ロキシル化化合物も存在する。インドキシルの場合、そ
れはインジゴを形成し、インジゴは青く着色した顔料で
あり、数千年の間織物を染色し、毛髪を着色する場合に
使用することが知られている。
酸化染料前駆体、特にオルト−又はパラ−フェニレンジ
アミン、オルト−又はパラ−アミノフェノール及びヘテ
ロ環式塩基を含む染料組成物でケラチン繊維、特に毛髪
を染色することは公知である。酸化染料前駆体は、当初
は無色又はわずかに着色しており、酸化剤の存在下に毛
髪上で染色力を発揮する化合物である。使用する酸化剤
は通常過酸化水素である。着色化合物の形成は、酸化塩
基同士の結合から生じるか又は酸化塩基と着色モデファ
イアー、又はカプラーとの結合から生じ、モデファイア
ー又はカプラーは、酸化染色に使用する染色組成物中に
一般的に存在し、特に代表的なものはメタ−フェニレン
ジアミン、メタ−アミノフェノール、メタ−ジフェノー
ル及びいくつかのヘテロ環式化合物である。これらの周
知の先行技術の方法は完全に満足すべきのもではなく、
従って、新規な染料前駆体を使用する、特に毛髪用の着
色システムを開発することが求められている。酸化によ
り着色した顔料を形成する、インドキシルのようなヒド
ロキシル化化合物も存在する。インドキシルの場合、そ
れはインジゴを形成し、インジゴは青く着色した顔料で
あり、数千年の間織物を染色し、毛髪を着色する場合に
使用することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このイ
ンジゴ前駆体は溶液中で安定ではない。従って、これは
染料組成物を製造するのに不適切である。さらに、イン
ジゴは水に不溶性の化合物であり、このことから多くの
問題が生じ、例えば毛髪に浸透するのが困難であるこ
と、染色の均一性に乏しいこと、顔料凝集物が出現する
こと、及びこの顔料を含む組成物が不安定であることな
どの問題がある。ブラウン(Braun)他の米国特許第
5,965,114号は、DL、D又はL−アルドピラ
ノース基又はDL、D又はL−ケトピラノース基を含む
インドキシル誘導体を使用している。この誘導体は使用
時に加水分解してインドキシルとなり、青又は紫の発色
を得る。この型の生成物が有する欠点は、使用した酵素
を非常にアルカリ性のpHで使用することができず、得
られた染色が極めて良好な被覆力を有しないことであ
る。
ンジゴ前駆体は溶液中で安定ではない。従って、これは
染料組成物を製造するのに不適切である。さらに、イン
ジゴは水に不溶性の化合物であり、このことから多くの
問題が生じ、例えば毛髪に浸透するのが困難であるこ
と、染色の均一性に乏しいこと、顔料凝集物が出現する
こと、及びこの顔料を含む組成物が不安定であることな
どの問題がある。ブラウン(Braun)他の米国特許第
5,965,114号は、DL、D又はL−アルドピラ
ノース基又はDL、D又はL−ケトピラノース基を含む
インドキシル誘導体を使用している。この誘導体は使用
時に加水分解してインドキシルとなり、青又は紫の発色
を得る。この型の生成物が有する欠点は、使用した酵素
を非常にアルカリ性のpHで使用することができず、得
られた染色が極めて良好な被覆力を有しないことであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本出願人は、酸性又はア
ルカリ性ホスファターゼの存在下に、式−O−PO(O
H)2のホスフェート置換基を有する染料前駆体を使用し
て、ケラチン繊維に対して強力かつ変化に富む色調の良
好な被覆性を有する染料が得られることを見出した。こ
れらの前駆体は水溶性でかつ安定であるという利点を有
する。酸性又はアルカリ性ホスファターゼの存在下に、
これらの前駆体はケラチン繊維の染色が可能な染料を形
成する。得られた着色はさらに、発汗、光及びシャンプ
ーに対する良好な耐性も示す。
ルカリ性ホスファターゼの存在下に、式−O−PO(O
H)2のホスフェート置換基を有する染料前駆体を使用し
て、ケラチン繊維に対して強力かつ変化に富む色調の良
好な被覆性を有する染料が得られることを見出した。こ
れらの前駆体は水溶性でかつ安定であるという利点を有
する。酸性又はアルカリ性ホスファターゼの存在下に、
これらの前駆体はケラチン繊維の染色が可能な染料を形
成する。得られた着色はさらに、発汗、光及びシャンプ
ーに対する良好な耐性も示す。
【0005】
【発明の実施の形態】従って、本発明の主題は、少なく
とも一つの酸性又はアルカリ性ホスファターゼの存在下
における、ケラチン繊維の染色へのホスフェート酸化染
料の使用である。他の主題はこれらを使用する染料組成
物より成る。本発明の主題はさらに、これらの染料を使
用するケラチン繊維の染色方法である。本発明の他の主
題は、以下の説明及び例を読むことによって明らかとな
ろう。
とも一つの酸性又はアルカリ性ホスファターゼの存在下
における、ケラチン繊維の染色へのホスフェート酸化染
料の使用である。他の主題はこれらを使用する染料組成
物より成る。本発明の主題はさらに、これらの染料を使
用するケラチン繊維の染色方法である。本発明の他の主
題は、以下の説明及び例を読むことによって明らかとな
ろう。
【0006】ケラチン繊維、より特定的には毛髪のよう
なヒトのケラチン繊維を染色するために使用する酸化染
料前駆体は、染料前駆体、すなわち酸化により染料を形
成することが可能な化合物であり、これらの前駆体は少
なくとも一つの式−O−PO(OH)2のホスフェート置
換基を有する。これらの化合物は特に一又は複数の縮合
環を含む芳香族化合物であり、これらの環は5−又は6
−員の炭素環又は酸素及び窒素から選択する一又は複数
のヘテロ原子を含むヘテロ環であることができ、かつ少
なくとも一つのホスフェート基で置換されている。本発
明に従って使用するホスフェート染料前駆体を、好まし
くはベンゼン、ナフタレン、インドール又はインドレン
誘導体から選択し、これらは任意に一又は複数のハロゲ
ン原子又は一又は複数のカルボキシル、アルコキシ、ア
リールオキシ、ニトロ、シアノ、カルバミル、アシルア
ミノ、アミノ、アルキルアミノ、スルホンアミド又はヒ
ドロキシアルキル基で置換されていてもよい。ハロゲン
原子を臭素、塩素、フッ素及びヨウ素から選択する。ア
ルコキシ、アシルアミノ、アルキルアミノ及びヒドロキ
シアルキル基は、好ましくは1〜4の炭素原子を含む。
なヒトのケラチン繊維を染色するために使用する酸化染
料前駆体は、染料前駆体、すなわち酸化により染料を形
成することが可能な化合物であり、これらの前駆体は少
なくとも一つの式−O−PO(OH)2のホスフェート置
換基を有する。これらの化合物は特に一又は複数の縮合
環を含む芳香族化合物であり、これらの環は5−又は6
−員の炭素環又は酸素及び窒素から選択する一又は複数
のヘテロ原子を含むヘテロ環であることができ、かつ少
なくとも一つのホスフェート基で置換されている。本発
明に従って使用するホスフェート染料前駆体を、好まし
くはベンゼン、ナフタレン、インドール又はインドレン
誘導体から選択し、これらは任意に一又は複数のハロゲ
ン原子又は一又は複数のカルボキシル、アルコキシ、ア
リールオキシ、ニトロ、シアノ、カルバミル、アシルア
ミノ、アミノ、アルキルアミノ、スルホンアミド又はヒ
ドロキシアルキル基で置換されていてもよい。ハロゲン
原子を臭素、塩素、フッ素及びヨウ素から選択する。ア
ルコキシ、アシルアミノ、アルキルアミノ及びヒドロキ
シアルキル基は、好ましくは1〜4の炭素原子を含む。
【0007】本発明に従う酸化染色に使用することがで
きる化合物は特に以下のものである:3−インドキシル
ホスフェート、4−クロロ−3−インドキシルホスフェ
ート、6−クロロ−3−インドキシルホスフェート、5
−ブロモ−6−クロロ−3−インドキシルホスフェー
ト、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドキシルホスフ
ェート、6−フルオロ−3−インドキシルホスフェー
ト、5−ヨード−3−インドキシルホスフェート、N−
メチル−3−インドキシルホスフェート、以下の式のα
−ナフチルホスフェート
きる化合物は特に以下のものである:3−インドキシル
ホスフェート、4−クロロ−3−インドキシルホスフェ
ート、6−クロロ−3−インドキシルホスフェート、5
−ブロモ−6−クロロ−3−インドキシルホスフェー
ト、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドキシルホスフ
ェート、6−フルオロ−3−インドキシルホスフェー
ト、5−ヨード−3−インドキシルホスフェート、N−
メチル−3−インドキシルホスフェート、以下の式のα
−ナフチルホスフェート
【0008】下記の式のナフトールAS−TRホスフェ
ート
ート
【0009】下記の式のβ−ナフチルホスフェート
【0010】下記の式のナフトールAS−BIホスフェ
ート
ート
【0011】下記の式の4−メチルウンベリフェリホス
フェート
フェート
【0012】下記の式のナフトールASホスフェート
【0013】下記の式のナフトールAS−OLホスフェ
ート
ート
【0014】下記の式のナフトールAS−KBホスフェ
ート
ート
【0015】下記の式の化合物
【0016】下記の式の化合物
【0017】下記の式の化合物
【0018】染料前駆体を好ましくは以下の式(I)の
化合物から選択する:
化合物から選択する:
【0019】式中、W、X及びYはそれぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル、カルボキシル
又は1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基を表し、Zは
ホスフェート基−O−PO(OH)2を表し、基Zは二つ
の環のいずれかの炭素原子と結合していることができ
る。特定の態様に従うと、置換基ZはC−3炭素に結合
している。これらの化合物を少なくとも一つの酸性又は
アルカリ性ホスファターゼと組み合わせて使用する。ホ
スファターゼはリン酸モノエステルR−O−PO(OH)
2をアルコールとオルトリン酸に転化することが可能な
酵素である。これらの酵素は、酸性又はアルカリ性ホス
ホモノエステラーゼ、酸性又はアルカリ性グリセロホス
ファターゼ、又はリン酸モノエステルの酸性又はアルカ
リ性ホスホヒドロラーゼという名称でも知られている。
素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシル、カルボキシル
又は1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基を表し、Zは
ホスフェート基−O−PO(OH)2を表し、基Zは二つ
の環のいずれかの炭素原子と結合していることができ
る。特定の態様に従うと、置換基ZはC−3炭素に結合
している。これらの化合物を少なくとも一つの酸性又は
アルカリ性ホスファターゼと組み合わせて使用する。ホ
スファターゼはリン酸モノエステルR−O−PO(OH)
2をアルコールとオルトリン酸に転化することが可能な
酵素である。これらの酵素は、酸性又はアルカリ性ホス
ホモノエステラーゼ、酸性又はアルカリ性グリセロホス
ファターゼ、又はリン酸モノエステルの酸性又はアルカ
リ性ホスホヒドロラーゼという名称でも知られている。
【0020】酵素の命名法に従うと、アルカリホスファ
ターゼは番号E.C.3.1.3.1.として、酸性ホ
スファターゼは番号E.C.3.1.3.2.として掲
載され、この命名法は、アカデミック プレス(Academi
c Press)発行の“Enzyme Nomenclature : Recommendat
ions (1992) of the Nomenclature Committee of theIn
ternational Union of Biochemistry and Molecular Bi
ology”に記載されている。本発明で使用する酸性又は
アルカリ性ホスファターゼを、特に植物、動物、昆虫又
は微生物から、詳細には遺伝変性を行う前又は行った後
インビボ又はインビトロで得られた分化した化又は未分
化の細胞から抽出したホスファターゼから選択すること
ができる。従って、本発明の一つの主題は、ケラチン繊
維、特に毛髪のようなヒトのケラチン繊維を染色するた
めに、式−O−PO(OH)2の少なくとも一つのホスフ
ェート置換基を有する染料前駆体を少なくとも一つの酸
性又はアルカリ性ホスファターゼと共に使用することで
ある。
ターゼは番号E.C.3.1.3.1.として、酸性ホ
スファターゼは番号E.C.3.1.3.2.として掲
載され、この命名法は、アカデミック プレス(Academi
c Press)発行の“Enzyme Nomenclature : Recommendat
ions (1992) of the Nomenclature Committee of theIn
ternational Union of Biochemistry and Molecular Bi
ology”に記載されている。本発明で使用する酸性又は
アルカリ性ホスファターゼを、特に植物、動物、昆虫又
は微生物から、詳細には遺伝変性を行う前又は行った後
インビボ又はインビトロで得られた分化した化又は未分
化の細胞から抽出したホスファターゼから選択すること
ができる。従って、本発明の一つの主題は、ケラチン繊
維、特に毛髪のようなヒトのケラチン繊維を染色するた
めに、式−O−PO(OH)2の少なくとも一つのホスフ
ェート置換基を有する染料前駆体を少なくとも一つの酸
性又はアルカリ性ホスファターゼと共に使用することで
ある。
【0021】本発明の目的のために、“ヒトのケラチン
繊維”という表現は、主として頭髪、他の毛髪、まつげ
及び眉毛を意味し、特に頭髪を意味する。本発明の主題
は、ケラチン繊維、特に毛髪のようなヒトのケラチン繊
維の染色組成物でもあり、該組成物は、染色に適した媒
体中に、先に定義した少なくとも一つの染料と少なくと
も一つの酸性又はアルカリ性ホスファターゼを含むこと
を特徴とする。本組成物のpHは7〜11、好ましくは
8〜10であることができる。式(I)の化合物は組成
物中に、組成物の全質量に対して好ましくは0.2%〜
10%、より好ましくは0.5%〜2%の割合で存在す
る。アルカリ性又は酸性ホスファターゼは組成物中に1
00gの組成物当たり50〜2000活性単位の濃度
で、好ましくは100gの組成物当たり200〜500
活性単位の濃度で存在することができ、酵素活性は、3
7℃の温度においてNaOH又はHClでpHを9.5
に調整した1μモルの基質を50μモルのジエタノール
アミンに転化するのに要する基質の量として定義され
る。
繊維”という表現は、主として頭髪、他の毛髪、まつげ
及び眉毛を意味し、特に頭髪を意味する。本発明の主題
は、ケラチン繊維、特に毛髪のようなヒトのケラチン繊
維の染色組成物でもあり、該組成物は、染色に適した媒
体中に、先に定義した少なくとも一つの染料と少なくと
も一つの酸性又はアルカリ性ホスファターゼを含むこと
を特徴とする。本組成物のpHは7〜11、好ましくは
8〜10であることができる。式(I)の化合物は組成
物中に、組成物の全質量に対して好ましくは0.2%〜
10%、より好ましくは0.5%〜2%の割合で存在す
る。アルカリ性又は酸性ホスファターゼは組成物中に1
00gの組成物当たり50〜2000活性単位の濃度
で、好ましくは100gの組成物当たり200〜500
活性単位の濃度で存在することができ、酵素活性は、3
7℃の温度においてNaOH又はHClでpHを9.5
に調整した1μモルの基質を50μモルのジエタノール
アミンに転化するのに要する基質の量として定義され
る。
【0022】組成物は酸化剤も含むことができる。酸化
剤はケラチン繊維の酸化染色に常用される酸化剤から選
択することができ、例えば以下から選択することができ
る:過酸化水素、尿素ペルオキシド、アルカリ金属ブロ
メート、過塩、例えばペルボレート及びペルスルフェー
ト、酵素、例えば2電子オキシドレダクターゼ、4電子
オキシドレダクターゼ、例えばラッカーゼ、大気中の酸
素の存在下にその場で過酸化水素を生成するもの、これ
らは例えばグルコースオキシダーゼ、コリンオキシダー
ゼ、ガラクトースオキシダーゼ、ウリカーゼ及びペルオ
キシダーゼ、例えばセイヨウワサビペルオキシダーゼ、
チトクロームC、クロロペルオキシダーゼ及びミクロペ
ルオキシダーゼを含む。本染料組成物は、式(I)以外
の化合物であって例えば以下から選択する酸化塩基も含
むことができる:パラ−フェニレンジアミン、ビス(フ
ェニル)アルキレンジアミン、パラ−アミノフェノー
ル、オルト−アミノフェノール、ヘテロ環式塩基、及び
/又は以下から選択するカプラー:メタ−フェニレンジ
アミン、メタ−アミノフェノール、メタ−ジフェノール
及びヘテロ環式カプラー。
剤はケラチン繊維の酸化染色に常用される酸化剤から選
択することができ、例えば以下から選択することができ
る:過酸化水素、尿素ペルオキシド、アルカリ金属ブロ
メート、過塩、例えばペルボレート及びペルスルフェー
ト、酵素、例えば2電子オキシドレダクターゼ、4電子
オキシドレダクターゼ、例えばラッカーゼ、大気中の酸
素の存在下にその場で過酸化水素を生成するもの、これ
らは例えばグルコースオキシダーゼ、コリンオキシダー
ゼ、ガラクトースオキシダーゼ、ウリカーゼ及びペルオ
キシダーゼ、例えばセイヨウワサビペルオキシダーゼ、
チトクロームC、クロロペルオキシダーゼ及びミクロペ
ルオキシダーゼを含む。本染料組成物は、式(I)以外
の化合物であって例えば以下から選択する酸化塩基も含
むことができる:パラ−フェニレンジアミン、ビス(フ
ェニル)アルキレンジアミン、パラ−アミノフェノー
ル、オルト−アミノフェノール、ヘテロ環式塩基、及び
/又は以下から選択するカプラー:メタ−フェニレンジ
アミン、メタ−アミノフェノール、メタ−ジフェノール
及びヘテロ環式カプラー。
【0023】パラ−フェニレンジアミンのうち特に挙げ
ることができるのは例えば以下のものである:パラ−フ
ェニレンジアミン、パラ−トリレンジアミン、2−クロ
ロ−パラ−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル−パ
ラ−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−パラ−フ
ェニレンジアミン、2,6−ジエチル−パラ−フェニレ
ンジアミン、2,5−ジメチル−パラ−フェニレンジア
ミン、N,N−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、
N,N−ジエチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N
−ジプロピル−パラ−フェニレンジアミン、4−アミノ
−N,N−ジエチル−3−メチルアニリン、N,N−ビ
ス(β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミ
ン、4−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ−
2−メチルアニリン、4−N,N−ビス(β−ヒドロキ
シエチル)アミノ−2−クロロアニリン、2−β−ヒド
ロキシエチル−パラ−フェニレンジアミン、2−フルオ
ロ−パラ−フェニレンジアミン、2−イソプロピル−パ
ラ−フェニレンジアミン、N−(β−ヒドロキシプロピ
ル)−パラ−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシメチ
ル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−3
−メチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−(エチ
ル−β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミ
ン、N−(β,γ−ジヒドロキシプロピル)−パラ−フェ
ニレンジアミン、N−(4'−アミノフェニル)−パラ−
フェニレンジアミン、N−フェニル−パラ−フェニレン
ジアミン、2−β−ヒドロキシエチル−パラ−フェニレ
ンジアミン、2−β−アセチルアミノエチルオキシ−パ
ラ−フェニレンジアミン及びN−(β−メトキシエチル)
−パラ−フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加
塩。
ることができるのは例えば以下のものである:パラ−フ
ェニレンジアミン、パラ−トリレンジアミン、2−クロ
ロ−パラ−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル−パ
ラ−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−パラ−フ
ェニレンジアミン、2,6−ジエチル−パラ−フェニレ
ンジアミン、2,5−ジメチル−パラ−フェニレンジア
ミン、N,N−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、
N,N−ジエチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N
−ジプロピル−パラ−フェニレンジアミン、4−アミノ
−N,N−ジエチル−3−メチルアニリン、N,N−ビ
ス(β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミ
ン、4−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ−
2−メチルアニリン、4−N,N−ビス(β−ヒドロキ
シエチル)アミノ−2−クロロアニリン、2−β−ヒド
ロキシエチル−パラ−フェニレンジアミン、2−フルオ
ロ−パラ−フェニレンジアミン、2−イソプロピル−パ
ラ−フェニレンジアミン、N−(β−ヒドロキシプロピ
ル)−パラ−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシメチ
ル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−3
−メチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−(エチ
ル−β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミ
ン、N−(β,γ−ジヒドロキシプロピル)−パラ−フェ
ニレンジアミン、N−(4'−アミノフェニル)−パラ−
フェニレンジアミン、N−フェニル−パラ−フェニレン
ジアミン、2−β−ヒドロキシエチル−パラ−フェニレ
ンジアミン、2−β−アセチルアミノエチルオキシ−パ
ラ−フェニレンジアミン及びN−(β−メトキシエチル)
−パラ−フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加
塩。
【0024】上記のパラ−フェニレンジアミンのうち、
最も好ましいのは以下のものである:パラ−フェニレン
ジアミン(PPD)、パラ−トリレンジアミン、2−イ
ソプロピル−パラ−フェニレンジアミン、2−β−ヒド
ロキシエチルオキシ−パラ−フェニレンジアミン、2,
6−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、2,6−ジ
エチル−パラ−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル
−パラ−フェニレンジ、N,N−ビス(β−ヒドロキシ
エチル)−パラ−フェニレンジアミン、2−クロロ−パ
ラ−フェニレンジアミン及び2−β−アセチルアミノエ
チルオキシ−パラ−フェニレンジアミン、及びこれらの
酸との付加塩。ビス(フェニル)アルキレンジアミンのう
ち特に挙げることができるのは例えば以下のものであ
る:N,N'−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N'−
ビス(4'−アミノフェニル)−1,3−ジアミノフェノ
ール、N,N'−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N'
−ビス(4'−アミノフェニル)エチレンジアミン、N,
N'−ビス(4−アミノフェニル)テトラメチレンジアミ
ン、N,N'−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N'−
ビス(4−アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、
N,N'−ビス(4−メチルアミノフェニル)テトラメチ
レンジアミン、N,N'−ビス(エチル)−N,N'−ビ
ス(4'−アミノ−3'−メチルフェニル)エチレンジアミ
ン及び1,8−ビス(2,5−ジアミノフェノキシ)−
3,5−ジオキサオクタン、及びこれらの酸と付加塩。
最も好ましいのは以下のものである:パラ−フェニレン
ジアミン(PPD)、パラ−トリレンジアミン、2−イ
ソプロピル−パラ−フェニレンジアミン、2−β−ヒド
ロキシエチルオキシ−パラ−フェニレンジアミン、2,
6−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、2,6−ジ
エチル−パラ−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル
−パラ−フェニレンジ、N,N−ビス(β−ヒドロキシ
エチル)−パラ−フェニレンジアミン、2−クロロ−パ
ラ−フェニレンジアミン及び2−β−アセチルアミノエ
チルオキシ−パラ−フェニレンジアミン、及びこれらの
酸との付加塩。ビス(フェニル)アルキレンジアミンのう
ち特に挙げることができるのは例えば以下のものであ
る:N,N'−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N'−
ビス(4'−アミノフェニル)−1,3−ジアミノフェノ
ール、N,N'−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N'
−ビス(4'−アミノフェニル)エチレンジアミン、N,
N'−ビス(4−アミノフェニル)テトラメチレンジアミ
ン、N,N'−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N'−
ビス(4−アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、
N,N'−ビス(4−メチルアミノフェニル)テトラメチ
レンジアミン、N,N'−ビス(エチル)−N,N'−ビ
ス(4'−アミノ−3'−メチルフェニル)エチレンジアミ
ン及び1,8−ビス(2,5−ジアミノフェノキシ)−
3,5−ジオキサオクタン、及びこれらの酸と付加塩。
【0025】パラ−アミノフェノールのうち特に挙げる
ことができるのは例えば以下のものである:パラ−アミ
ノフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4
−アミノ−3−フルオロフェノール、4−アミノ−3−
ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ−2−メチル
フェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシメチルフェノ
ール、4−アミノ−2−メトキシメチルフェノール、4
−アミノ−2−アミノメチルフェノール、4−アミノ−
2−(β−ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール及
び4−アミノ−2−フルオロフェノール、及びこれらの
酸との付加塩。オルト−アミノフェノールのうち特に挙
げることができるのは例えば以下のものである:2−ア
ミノフェノール、2−アミノ−5−メチルフェノール、
2−アミノ−6−メチルフェノール及び5−アセタミド
−2−アミノフェノール、及びこれらの酸との付加塩。
ヘテロ環式塩基のうち特に挙げることができるのは例え
ば以下のものである:ピリジン誘導体、ピリミジン誘導
体及びピラゾール誘導体。
ことができるのは例えば以下のものである:パラ−アミ
ノフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4
−アミノ−3−フルオロフェノール、4−アミノ−3−
ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ−2−メチル
フェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシメチルフェノ
ール、4−アミノ−2−メトキシメチルフェノール、4
−アミノ−2−アミノメチルフェノール、4−アミノ−
2−(β−ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール及
び4−アミノ−2−フルオロフェノール、及びこれらの
酸との付加塩。オルト−アミノフェノールのうち特に挙
げることができるのは例えば以下のものである:2−ア
ミノフェノール、2−アミノ−5−メチルフェノール、
2−アミノ−6−メチルフェノール及び5−アセタミド
−2−アミノフェノール、及びこれらの酸との付加塩。
ヘテロ環式塩基のうち特に挙げることができるのは例え
ば以下のものである:ピリジン誘導体、ピリミジン誘導
体及びピラゾール誘導体。
【0026】ピリジン誘導体のうち特に挙げることがで
きるのは、例えば特許GB 1 026 978及びGB
1 153 196に記載されている例えば以下の化合物
である:2,5−ジアミノピリジン、2−(4−メトキ
シフェニル)アミノ−3−アミノピリジン、2,3−ジ
アミノ−6−メトキシピリジン、2−(β−メトキシエ
チル)アミノ−3−アミノ−6−メトキシピリジン及び
3,4−ジアミノピリジン、及びこれらの酸との付加
塩。ピリミジン誘導体のうち特に挙げることができるの
は、例えばドイツ特許DE2 359 399又は日本特
許JP 88−169571及びJP 91−10659
又は特許出願WO 96/15765に記載されている
例えば以下の化合物である:2,4,5,6−テトラア
ミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリア
ミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリア
ミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ−5,6−ジア
ミノピリミジン及び2,5,6−トリアミノピリミジ
ン。
きるのは、例えば特許GB 1 026 978及びGB
1 153 196に記載されている例えば以下の化合物
である:2,5−ジアミノピリジン、2−(4−メトキ
シフェニル)アミノ−3−アミノピリジン、2,3−ジ
アミノ−6−メトキシピリジン、2−(β−メトキシエ
チル)アミノ−3−アミノ−6−メトキシピリジン及び
3,4−ジアミノピリジン、及びこれらの酸との付加
塩。ピリミジン誘導体のうち特に挙げることができるの
は、例えばドイツ特許DE2 359 399又は日本特
許JP 88−169571及びJP 91−10659
又は特許出願WO 96/15765に記載されている
例えば以下の化合物である:2,4,5,6−テトラア
ミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリア
ミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリア
ミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ−5,6−ジア
ミノピリミジン及び2,5,6−トリアミノピリミジ
ン。
【0027】ピラゾール誘導体のうち特に挙げることが
できるのは、特許DE 3 843892及びDE 4 1
33 957及び特許出願WO 94/08969、WO
94/08970、FR−A−2 733 749及びD
E 195 43 988に記載されている例えば以下の
化合物である:4,5−ジアミノ−1−メチルピラゾー
ル、3,4−ジアミノピラゾール、4,5−ジアミノ−
1−(4'−クロロベンジル)ピラゾール、4,5−ジア
ミノ−1,3−ジメチルピラゾール、4,5−ジアミノ
−3−メチル−1−フェニルピラゾール、4,5−ジア
ミノ−1−メチル−3−フェニルピラゾール、4−アミ
ノ−1,3−ジメチル−5−ヒドロキシピラゾール、1
−ベンジル−4,5−ジアミノ−3−メチルピラゾー
ル、4,5−ジアミノ−3−t−ブチル−1−メチルピ
ラゾール、4,5−ジアミノ−1−t−ブチル−3−メ
チルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロ
キシエチル)−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミ
ノ−1−エチル−3−メチルピラゾール、4,5−ジア
ミノ−1−エチル−3−ヒドロキシメチルピラゾール、
4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル−1−メチル
ピラゾール、4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル
−1−イソプロピルピラゾール、4,5−ジアミノ−3
−メチル−1−イソプロピルピラゾール、4−アミノ−
5−(2'−アミノエチル)アミノ−1,3−ジメチルピ
ラゾール、3,4,5−トリアミノピラゾール、1−メ
チル−3,4,5−トリアミノピラゾール、3,5−ジ
アミノ−1−メチル−4−メチルアミノピラゾール及び
3,5−ジアミノ−4−(β−ヒドロキシエチル)アミノ
−1−メチルピラゾール、及びこれらの酸との付加塩。
できるのは、特許DE 3 843892及びDE 4 1
33 957及び特許出願WO 94/08969、WO
94/08970、FR−A−2 733 749及びD
E 195 43 988に記載されている例えば以下の
化合物である:4,5−ジアミノ−1−メチルピラゾー
ル、3,4−ジアミノピラゾール、4,5−ジアミノ−
1−(4'−クロロベンジル)ピラゾール、4,5−ジア
ミノ−1,3−ジメチルピラゾール、4,5−ジアミノ
−3−メチル−1−フェニルピラゾール、4,5−ジア
ミノ−1−メチル−3−フェニルピラゾール、4−アミ
ノ−1,3−ジメチル−5−ヒドロキシピラゾール、1
−ベンジル−4,5−ジアミノ−3−メチルピラゾー
ル、4,5−ジアミノ−3−t−ブチル−1−メチルピ
ラゾール、4,5−ジアミノ−1−t−ブチル−3−メ
チルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロ
キシエチル)−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミ
ノ−1−エチル−3−メチルピラゾール、4,5−ジア
ミノ−1−エチル−3−ヒドロキシメチルピラゾール、
4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル−1−メチル
ピラゾール、4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル
−1−イソプロピルピラゾール、4,5−ジアミノ−3
−メチル−1−イソプロピルピラゾール、4−アミノ−
5−(2'−アミノエチル)アミノ−1,3−ジメチルピ
ラゾール、3,4,5−トリアミノピラゾール、1−メ
チル−3,4,5−トリアミノピラゾール、3,5−ジ
アミノ−1−メチル−4−メチルアミノピラゾール及び
3,5−ジアミノ−4−(β−ヒドロキシエチル)アミノ
−1−メチルピラゾール、及びこれらの酸との付加塩。
【0028】酸化塩基は、染料組成物の全質量に対して
好ましくは約0.0005質量%〜12質量%、より好
ましくはこの全質量に対して約0.005質量%〜6質
量%存在する。本発明に従う染料組成物は、酸化染色で
通常使用するカプラーから選択することができる一又は
複数の追加的なカプラーも含むことができ、これらのう
ち特に以下を挙げることができる:メタ−フェニレンジ
アミン、メタ−アミノフェノール及びメタ−ジフェノー
ル及びヘテロ環式カプラー、例えばインドール誘導体、
インドリン誘導体、ピリジン誘導体及びピラゾール誘導
体、並びにこれらの酸との付加塩。これらのカプラーを
特に以下から選択する:2−メチル−5−アミノフェノ
ール、5−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−メ
チルフェノール、3−アミノフェノール、1,3−ジヒ
ドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロキシ−2−メチル
ベンゼン、4−クロロ−1,3−ジヒドロキシベンゼ
ン、2,4−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチルオ
キシ)ベンゼン、2−アミノ−4−(β−ヒドロキシエチ
ルアミノ)−1−メトキシベンゼン、1,3−ジアミノ
ベンゼン、1,3−ビス(2,4−ジアミノフェノキシ)
プロパン、4−ヒドロキシ−N−メチルインドール、
2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジン、1−H−
3−メチルピラゾール−5−オン及び1−フェニル−3
−メチルピラゾール−5−オン、及びこれらの酸との付
加塩。
好ましくは約0.0005質量%〜12質量%、より好
ましくはこの全質量に対して約0.005質量%〜6質
量%存在する。本発明に従う染料組成物は、酸化染色で
通常使用するカプラーから選択することができる一又は
複数の追加的なカプラーも含むことができ、これらのう
ち特に以下を挙げることができる:メタ−フェニレンジ
アミン、メタ−アミノフェノール及びメタ−ジフェノー
ル及びヘテロ環式カプラー、例えばインドール誘導体、
インドリン誘導体、ピリジン誘導体及びピラゾール誘導
体、並びにこれらの酸との付加塩。これらのカプラーを
特に以下から選択する:2−メチル−5−アミノフェノ
ール、5−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−メ
チルフェノール、3−アミノフェノール、1,3−ジヒ
ドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロキシ−2−メチル
ベンゼン、4−クロロ−1,3−ジヒドロキシベンゼ
ン、2,4−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチルオ
キシ)ベンゼン、2−アミノ−4−(β−ヒドロキシエチ
ルアミノ)−1−メトキシベンゼン、1,3−ジアミノ
ベンゼン、1,3−ビス(2,4−ジアミノフェノキシ)
プロパン、4−ヒドロキシ−N−メチルインドール、
2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジン、1−H−
3−メチルピラゾール−5−オン及び1−フェニル−3
−メチルピラゾール−5−オン、及びこれらの酸との付
加塩。
【0029】これらが存在する場合、これらの追加的な
カプラーは好ましくは、全染料組成物の質量に対して約
0.0001質量%〜10質量%、より好ましくは全質
量に対して約0.005質量%〜5質量%存在する。一
般に、本発明の染料組成物(酸化塩基とカプラー)で使
用することができる酸との付加塩を、特にヒドロクロリ
ド、ヒドロブロミド、スルフェート、シトレート、スク
シネート、タータレート、ラクテート及びアセテートか
ら選択する。染色(又は支持体)に適切な媒体は、一般
に水又は水と少なくとも一つの有機溶媒との混合物から
成り、該有機溶媒は水に十分に溶解しない化合物を可溶
化するためのものである。有機溶媒として例えば以下の
ものを挙げることができる:C1〜C4低級アルカノー
ル、例えばエタノール及びイソプロパノール;グリセリ
ン;グリコール及びグリコールエーテル、例えば2−ブ
トキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル及びモノメチルエーテル、及び芳香
族アルコール、例えばベンジルアルコール又はフェノキ
シエタノール、同様の生成物及びこれらの混合物。
カプラーは好ましくは、全染料組成物の質量に対して約
0.0001質量%〜10質量%、より好ましくは全質
量に対して約0.005質量%〜5質量%存在する。一
般に、本発明の染料組成物(酸化塩基とカプラー)で使
用することができる酸との付加塩を、特にヒドロクロリ
ド、ヒドロブロミド、スルフェート、シトレート、スク
シネート、タータレート、ラクテート及びアセテートか
ら選択する。染色(又は支持体)に適切な媒体は、一般
に水又は水と少なくとも一つの有機溶媒との混合物から
成り、該有機溶媒は水に十分に溶解しない化合物を可溶
化するためのものである。有機溶媒として例えば以下の
ものを挙げることができる:C1〜C4低級アルカノー
ル、例えばエタノール及びイソプロパノール;グリセリ
ン;グリコール及びグリコールエーテル、例えば2−ブ
トキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル及びモノメチルエーテル、及び芳香
族アルコール、例えばベンジルアルコール又はフェノキ
シエタノール、同様の生成物及びこれらの混合物。
【0030】溶媒は好ましくは、染料組成物の全質量に
対して約1〜40質量%、より好ましくは約5〜30質
量%の比率で存在することができる。本発明に従う染料
組成物のpHを、ケラチン繊維を染色するのに通常使用
する酸性化剤又は塩基性化剤を使用して、所望の値に調
整することができる。挙げることができる酸性化剤の例
は、例えば無機又は有機酸、例えば塩酸、オルトリン
酸、硫酸、カルボキシル酸、例えば酢酸、酒石酸、クエ
ン酸及び乳酸、及びスルホン酸である。挙げることがで
きる塩基性化剤の例は、例えば水性アンモニア、アルカ
リカーボネート、アルカノールアミン、例えばモノ−、
ジ−及びトリエタノールアミン、及びこれらの誘導体、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び以下の式(II)
の化合物: 式中、Wはヒドロキシル基又はC1〜C6アルキル基で任
意に置換されているプロピレン残基であり、R20、
R21、R22及びR23は同一又は異なり、水素原子、C1
〜C6アルキル基又はC1〜C6ヒドロキシアルキル基を
表す。
対して約1〜40質量%、より好ましくは約5〜30質
量%の比率で存在することができる。本発明に従う染料
組成物のpHを、ケラチン繊維を染色するのに通常使用
する酸性化剤又は塩基性化剤を使用して、所望の値に調
整することができる。挙げることができる酸性化剤の例
は、例えば無機又は有機酸、例えば塩酸、オルトリン
酸、硫酸、カルボキシル酸、例えば酢酸、酒石酸、クエ
ン酸及び乳酸、及びスルホン酸である。挙げることがで
きる塩基性化剤の例は、例えば水性アンモニア、アルカ
リカーボネート、アルカノールアミン、例えばモノ−、
ジ−及びトリエタノールアミン、及びこれらの誘導体、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び以下の式(II)
の化合物: 式中、Wはヒドロキシル基又はC1〜C6アルキル基で任
意に置換されているプロピレン残基であり、R20、
R21、R22及びR23は同一又は異なり、水素原子、C1
〜C6アルキル基又はC1〜C6ヒドロキシアルキル基を
表す。
【0031】緩衝媒体例えば、ジエタノールアミン、ボ
レート、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、
グリシン、トリメチルアミン、ピロリン酸、メチルアミ
ン又はカーボネート、も使用することができる。染料組
成物は直接染料を含むこともでき、これには例えばアゾ
染料、アントラキノン染料及びニトロベンゼン誘導体又
はメラニン前駆体がある。ニトロベンゼン染料は例え
ば、ニトロフェニレンジアミン、ニトロジフェニルアミ
ン、ニトロアニリン、ニトロフェニルエーテル又はニト
ロフェノール、ニトロピリジン、アントラキノン染料、
モノ−又はジアゾ染料、トリアリールメタン染料、アジ
ン染料、アクリジン染料及びキサンテン染料、又は含金
属染料である。これらの全ての追加の直接染料の比率
は、染料組成物の全質量に対して0.05質量%〜10
質量%の範囲にあることができる。染料組成物は、ケラ
チン物質を染色するのに通常使用するいかなる他の添加
剤も使用することができ、これらは例えば先行技術にお
いて公知の界面活性剤であるアニオン性、カチオン性、
ノニオン性、両性、双性イオン性型の界面活性剤又はこ
れらの混合物、増粘剤、抗酸化剤、芳香剤、封鎖剤、分
散剤、コンディショナー、保存剤、不透明化剤である。
レート、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、
グリシン、トリメチルアミン、ピロリン酸、メチルアミ
ン又はカーボネート、も使用することができる。染料組
成物は直接染料を含むこともでき、これには例えばアゾ
染料、アントラキノン染料及びニトロベンゼン誘導体又
はメラニン前駆体がある。ニトロベンゼン染料は例え
ば、ニトロフェニレンジアミン、ニトロジフェニルアミ
ン、ニトロアニリン、ニトロフェニルエーテル又はニト
ロフェノール、ニトロピリジン、アントラキノン染料、
モノ−又はジアゾ染料、トリアリールメタン染料、アジ
ン染料、アクリジン染料及びキサンテン染料、又は含金
属染料である。これらの全ての追加の直接染料の比率
は、染料組成物の全質量に対して0.05質量%〜10
質量%の範囲にあることができる。染料組成物は、ケラ
チン物質を染色するのに通常使用するいかなる他の添加
剤も使用することができ、これらは例えば先行技術にお
いて公知の界面活性剤であるアニオン性、カチオン性、
ノニオン性、両性、双性イオン性型の界面活性剤又はこ
れらの混合物、増粘剤、抗酸化剤、芳香剤、封鎖剤、分
散剤、コンディショナー、保存剤、不透明化剤である。
【0032】毛髪に適用する組成物は、種々の形態にあ
ることができ、例えばリキッド、クリーム又はジェル又
はケラチン繊維を染色するのに適した他の全ての形態に
あることができる。特に、噴射剤の存在下に圧力をかけ
て缶の中に組成物を封入してムースを製造することがで
きる。いうまでもなく、本発明に従う染料組成物に本質
的に伴う有利な性質が、意図する添加によって不利な影
響を受けないか実質的に受けないように、当業者は上記
の任意の添加化合物を注意して選択するであろう。本発
明の主題は、上記の組成物の一つをケラチン物質に適用
することから成る、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン
繊維、例えば毛髪を染色する方法にも関する。本発明の
主題の一つはケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、
例えば毛髪を染色する方法でもあり、該方法は、染色に
適する媒体中に少なくとも一つの上記のホスフェート染
料前駆体を含む組成物より成る少なくとも一つの成分
(A)、及び染色に適する媒体中に少なくとも一つのア
ルカリ性又は酸性ホスファターゼを含む組成物より成る
少なくとも一つの成分(B)を該繊維に適用することか
ら成り、ここで成分(B)を使用の直前に成分(A)と
その場で混合し、又は成分(B)を成分(A)の前又は
後に順次適用し、又は成分(B)を成分(A)と同時に
適用する。
ることができ、例えばリキッド、クリーム又はジェル又
はケラチン繊維を染色するのに適した他の全ての形態に
あることができる。特に、噴射剤の存在下に圧力をかけ
て缶の中に組成物を封入してムースを製造することがで
きる。いうまでもなく、本発明に従う染料組成物に本質
的に伴う有利な性質が、意図する添加によって不利な影
響を受けないか実質的に受けないように、当業者は上記
の任意の添加化合物を注意して選択するであろう。本発
明の主題は、上記の組成物の一つをケラチン物質に適用
することから成る、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン
繊維、例えば毛髪を染色する方法にも関する。本発明の
主題の一つはケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、
例えば毛髪を染色する方法でもあり、該方法は、染色に
適する媒体中に少なくとも一つの上記のホスフェート染
料前駆体を含む組成物より成る少なくとも一つの成分
(A)、及び染色に適する媒体中に少なくとも一つのア
ルカリ性又は酸性ホスファターゼを含む組成物より成る
少なくとも一つの成分(B)を該繊維に適用することか
ら成り、ここで成分(B)を使用の直前に成分(A)と
その場で混合し、又は成分(B)を成分(A)の前又は
後に順次適用し、又は成分(B)を成分(A)と同時に
適用する。
【0033】本発明の一つの方法に従うと、成分(A)
と(B)を使用直前に一緒に混合する。次いで得られた
混合物を直ちにケラチン繊維に適用する。次に混合物を
そのままに置いて1〜60分、好ましくは1〜30分作
用させる。次いでケラチン繊維をリンスし、シャンプー
で洗浄し、再度リンスし、次いで乾燥する。成分(A)
と(B)を適用の順序は無関係に連続してケラチン繊維
に適用し、そのまま1〜60分、好ましくは1〜30分
置いてそれらを作用させ、各適用の間に任意に水による
リンスを行い、次いでリンスし、シャンプーで洗浄し、
再度リンスし、次いで該ケラチン繊維を乾燥する。本発
明の一つの主題はケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊
維、例えば毛髪の染色剤であり、該染色剤は、上記の成
分(A)と(B)を分離した形態で含み、成分(A)と
(B)を、使用直前に混合するか又は処置する繊維に連
続して適用することを意図している。酸化剤を成分
(B)に導入することができる。
と(B)を使用直前に一緒に混合する。次いで得られた
混合物を直ちにケラチン繊維に適用する。次に混合物を
そのままに置いて1〜60分、好ましくは1〜30分作
用させる。次いでケラチン繊維をリンスし、シャンプー
で洗浄し、再度リンスし、次いで乾燥する。成分(A)
と(B)を適用の順序は無関係に連続してケラチン繊維
に適用し、そのまま1〜60分、好ましくは1〜30分
置いてそれらを作用させ、各適用の間に任意に水による
リンスを行い、次いでリンスし、シャンプーで洗浄し、
再度リンスし、次いで該ケラチン繊維を乾燥する。本発
明の一つの主題はケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊
維、例えば毛髪の染色剤であり、該染色剤は、上記の成
分(A)と(B)を分離した形態で含み、成分(A)と
(B)を、使用直前に混合するか又は処置する繊維に連
続して適用することを意図している。酸化剤を成分
(B)に導入することができる。
【0034】本発明の一つの主題は、多区分装置又は
“染色キット”でもあり、これらは少なくとも二つの区
分を含み、第1の区分は成分(A)を、第2の区分は成
分(B)を含む。酸化剤を成分(B)に導入することが
できる。上記の多区分装置又は“染色キット”は三つの
区分を含むことができ、第1の区分は成分(A)を、第
2の区分は成分(B)を含み、ここで、成分(A)及び
(B)の少なくとも一つが無水組成物の形態にあり、か
つ第3の区分が染色に適する水性媒体を含み、該媒体を
成分(A)及び(B)の少なくとも一つと使用前に混合
することを意図している。以下の実施例は全く制限する
ものではなく、本発明を説明するためのものである。
“染色キット”でもあり、これらは少なくとも二つの区
分を含み、第1の区分は成分(A)を、第2の区分は成
分(B)を含む。酸化剤を成分(B)に導入することが
できる。上記の多区分装置又は“染色キット”は三つの
区分を含むことができ、第1の区分は成分(A)を、第
2の区分は成分(B)を含み、ここで、成分(A)及び
(B)の少なくとも一つが無水組成物の形態にあり、か
つ第3の区分が染色に適する水性媒体を含み、該媒体を
成分(A)及び(B)の少なくとも一つと使用前に混合
することを意図している。以下の実施例は全く制限する
ものではなく、本発明を説明するためのものである。
【0035】
【実施例】以下の実施例で使用するホスファターゼは大
腸菌(Escherichia coli)K12ホスファターゼであり、
シグマ(Sigma)社から市販されている。実施例1 使用直前に以下の染料組成物を製造する: 90%の白髪を含む一束の天然の灰色毛髪に上記の組成
物を適用し、そのまま30分維持する。流水でリンスし
乾燥した後、毛髪はインジゴ色調の濃い青色に染色され
る。
腸菌(Escherichia coli)K12ホスファターゼであり、
シグマ(Sigma)社から市販されている。実施例1 使用直前に以下の染料組成物を製造する: 90%の白髪を含む一束の天然の灰色毛髪に上記の組成
物を適用し、そのまま30分維持する。流水でリンスし
乾燥した後、毛髪はインジゴ色調の濃い青色に染色され
る。
【0036】実施例2
使用直前に以下の染料組成物を製造する:
90%の白髪を含む一束の天然の灰色毛髪に上記の組成
物を適用し、そのまま30分維持する。流水でリンスし
乾燥した後、毛髪は深紅色に染色される。
物を適用し、そのまま30分維持する。流水でリンスし
乾燥した後、毛髪は深紅色に染色される。
【0037】実施例3
使用直前に以下の染料組成物を製造する:
90%の白髪を含む一束の天然の灰色毛髪に上記の組成
物を適用し、そのまま30分維持する。流水でリンスし
乾燥した後、毛髪は青色に染色される。
物を適用し、そのまま30分維持する。流水でリンスし
乾燥した後、毛髪は青色に染色される。
【0038】実施例4
以下の工程を実施して染料組成物を製造する:工程1
以下の化合物を示した量で添加する:
本組成物を一束の天然の灰色毛髪(90%白髪)に適用
する。次いで束を37℃で30分インキュベートする。工程2 4−容量の水性過酸化水素溶液(1.2質量%)を次い
で適用する。この溶液を15分そのままにし、次いで毛
髪を洗浄し、リンスして乾燥する。三つのホスフェート
化合物で得られた結果を以下の表に示す。
する。次いで束を37℃で30分インキュベートする。工程2 4−容量の水性過酸化水素溶液(1.2質量%)を次い
で適用する。この溶液を15分そのままにし、次いで毛
髪を洗浄し、リンスして乾燥する。三つのホスフェート
化合物で得られた結果を以下の表に示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月7日(2002.11.
7)
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4H057 AA01 AA02 BA01 BA09 CA07
CA29 CB13 CB45 CB46 CC02
DA01 DA21 GA21 GA25
Claims (21)
- 【請求項1】 少なくとも一つの酸性又はアルカリ性ホ
スファターゼの存在下における、式−O−PO(OH)2
の少なくとも一つのホスフェート置換基を有する染料前
駆体の、ケラチン繊維、特に毛髪のようなヒトのケラチ
ン繊維を染色するための使用。 - 【請求項2】 染料前駆体が一又は複数の縮合環を含む
芳香族化合物であり、これらの環は5−又は6−員の炭
素環又は酸素及び窒素から選択する一又は複数のヘテロ
原子を含むヘテロ環であることができ、かつ少なくとも
一つのホスフェート基で置換されていることを特徴とす
る、請求項1に記載の使用。 - 【請求項3】 染料前駆体を以下の式(I)の化合物か
ら選択することを特徴とする、請求項1又は2に記載の
使用: 式中、W、X及びYはそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子又はヒドロキシル、カルボキシル又は1〜4の
炭素原子を含むアルコキシ基を表し、Zはホスフェート
基−O−PO(OH)2を表し、基Zは二つの環のいずれ
かの炭素原子と結合していることができる。 - 【請求項4】 置換基ZがC−3炭素に結合しているこ
とを特徴とする、請求項3に記載の使用。 - 【請求項5】 式(I)の化合物を以下から選択するこ
とを特徴とする、請求項3又は4に記載の使用:3−イ
ンドキシルホスフェート、4−クロロ−3−インドキシ
ルホスフェート、6−クロロ−3−インドキシルホスフ
ェート、5−ブロモ−6−クロロ−3−インドキシルホ
スフェート、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドキシ
ルホスフェート、6−フルオロ−3−インドキシルホス
フェート、5−ヨード−3−インドキシルホスフェート
及びN−メチル−3−インドキシルホスフェート。 - 【請求項6】 酸性又はアルカリ性ホスファターゼを植
物、動物、昆虫又は微生物から抽出することを特徴とす
る、先の請求項1ないし5のいずれか1項に記載の使
用。 - 【請求項7】 染色に適する媒体中に請求項1ないし5
のいずれか1項に記載した少なくとも一つの染料前駆
体、及び少なくとも一つの酸性又はアルカリ性ホスファ
ターゼを含むことを特徴とする、ケラチン繊維、特に毛
髪のようなヒトのケラチン繊維を染色するための組成
物。 - 【請求項8】 組成物が7〜11、好ましくは8〜10
のpHを有することを特徴とする、請求項7に記載の染
料組成物。 - 【請求項9】 式(I)の化合物が組成物の全質量に対
して0.2%〜10%、好ましくは0.5%〜2%の割
合で存在することを特徴とする、請求項7又は8に記載
の組成物。 - 【請求項10】 アルカリ性又は酸性ホスファターゼが
100gの組成物当たり50〜2000活性単位の濃度
で、好ましくは100gの組成物当たり200〜500
活性単位の濃度で存在することを特徴とする、請求項7
ないし9のいずれか1項に記載の組成物。 - 【請求項11】 組成物がさらに酸化剤を含むことを特
徴とする、請求項7ないし10のいずれか1項に記載の
組成物。 - 【請求項12】 組成物が式(I)以外の化合物であっ
て以下から選択する酸化塩基をさらに含むことを特徴と
する、請求項7ないし11のいずれか1項に記載の組成
物:パラ−フェニレンジアミン、ビス(フェニル)アル
キレンジアミン、パラ−アミノフェノール、オルト−ア
ミノフェノール、ヘテロ環式塩基及び/又は以下から選
択するカプラー:メタ−フェニレンジアミン、メタ−ア
ミノフェノール、メタ−ジフェノール及びヘテロ環式カ
プラー。 - 【請求項13】 組成物が以下から選択する直接染料を
さらに含むことを特徴とする、請求項7ないし12のい
ずれか1項に記載の組成物:アゾ染料、アントラキノン
染料、ニトロベンゼン誘導体及びメラニン前駆体。 - 【請求項14】 染色に適切な媒体が水又は水と少なく
とも一つの有機溶媒との混合物を含み、該有機溶媒をア
ルコール、グリコール及びグリコールエーテルから選択
し、該溶媒が組成物の全質量に対して約1〜25%の比
率で存在することを特徴とする、請求項7ないし13の
いずれか1項に記載の組成物。 - 【請求項15】 請求項7ないし14のいずれか1項に
記載の組成物をケラチン繊維に適用することから成るこ
とを特徴とする、ケラチン繊維、特に毛髪のようなヒト
のケラチン繊維の染色方法。 - 【請求項16】 染色に適する媒体中に請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の少なくとも一つのホスフェー
ト染料前駆体を含む組成物より成る少なくとも一つの成
分(A)、及び染色に適する媒体中に少なくとも一つの
アルカリ性又は酸性ホスファターゼを含む組成物より成
る少なくとも一つの成分(B)をケラチン繊維に適用す
ることから成り、ここで成分(B)を使用の直前に成分
(A)とその場で混合し、又は成分(B)を成分(A)
の前又は後に順次適用し、又は成分(B)を成分(A)
と同時に適用することから成ることを特徴とする、ケラ
チン繊維、特に毛髪のようなヒトのケラチン繊維を染色
する方法。 - 【請求項17】 成分(A)と(B)を使用直前に混合
し、得られた混合物を直ちにケラチン繊維に適用し、混
合物をそのままに置いて1〜60分、好ましくは1〜3
0分作用させ、該ケラチン繊維をリンスし、シャンプー
で洗浄し、再度リンスし、次いで乾燥することから成る
過程を含むことを特徴とする、請求項16に記載の方
法。 - 【請求項18】 成分(A)と(B)を適用の順序は無
関係に連続してケラチン繊維に適用し、そのまま1〜6
0分、好ましくは1〜30分置いてそれらを作用させ、
各適用の間に任意に水でリンスし、該ケラチン繊維をリ
ンスし、シャンプーで洗浄し、再度リンスし、次いで乾
燥することから成る過程を含むことを特徴とする、請求
項16に記載の方法。 - 【請求項19】 請求項16に記載の成分(A)と
(B)を分離した形態で含み、成分(A)と(B)を使
用直前に混合するか又は処置する繊維に連続して適用す
ることを意図していることを特徴とする、ケラチン繊
維、特に毛髪のようなヒトのケラチン繊維の染色剤。 - 【請求項20】 少なくとも二つの区分を含み、第1の
区分は請求項16に記載の成分(A)を、第2の区分は
請求項16に記載の成分(B)を含むことを特徴とす
る、多区分装置又は“染色キット。 - 【請求項21】 三つの区分を含み、第1の区分は成分
(A)を、第2の区分は成分(B)を含み、ここで、成
分(A)及び(B)の少なくとも一つが無水組成物の形
態にあり、第3の区分が染色に適する水性媒体を含み、
該媒体を使用前に成分(A)及び(B)の少なくとも一
つと混合することを意図していることを特徴とする、請
求項20に記載の装置。
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