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JP2003005424A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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Publication number
JP2003005424A
JP2003005424A JP2001189637A JP2001189637A JP2003005424A JP 2003005424 A JP2003005424 A JP 2003005424A JP 2001189637 A JP2001189637 A JP 2001189637A JP 2001189637 A JP2001189637 A JP 2001189637A JP 2003005424 A JP2003005424 A JP 2003005424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image forming
image
forming method
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001189637A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Satoru Haneda
哲 羽根田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001189637A priority Critical patent/JP2003005424A/ja
Publication of JP2003005424A publication Critical patent/JP2003005424A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重ね合わせのトナー像を形成する際での、最
下層のトナー層の凹凸による重ね合わせトナー像の乱れ
を抑止するとともに、トータルの層厚が厚くなることに
よる転写率の低下により生じる転写むらの発生を抑止す
る画像形成方法を提供すること。 【解決手段】 像形成体上に多重現像、或いは転写材ま
たは中間転写体上に多重転写して重ね合わせるトナーと
して、投影面積が最大となる方向からみたときの円相当
径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜4(μm)、円
相当径dと厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8
である扁平トナーを用いるとともに、重ね合わせたとき
に最下層となるトナーの扁平度d/tを最大または厚み
tを最小または円相当径dを最大とすることを特徴とす
る画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成方法に関し、特に複数のトナー
像を重ね合わせて画像を形成する画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近来、情報化時代の到来により、複写
機、プリンタ、ファクシミリ等の事務機の需要が急速に
増大し、今や該複写機等のより一層の高速化、高画質
化、無公害化等の特性が要請されるようになった。ま
た、複写機等のカラー化が普及するに従って上記高速
化、高画質化、無公害化等の特性の改善はさらに重要な
課題となっている。
【0003】上記複写機等の高画質化には、トナーの特
性を改善することが必要であり、特に粒径を5〜10μ
mと小粒径とすると共に、粒度分布がシャープなトナー
を用いることが重要であることが分かってきた。このよ
うなトナーは従来の粉砕造粒法でも粗製トナーを上記粒
径範囲に分級することにより得られるが、分級工程で除
かれるトナーの量が多く、そのため収率が低く、生産性
が悪いという問題があった。そこで、近年懸濁重合法又
は乳化重合法等により重合して得られる重合造粒トナー
が開発され、実用化されようとしている。上記重合造粒
トナーは比較的小粒径でかつシャープな粒度分布を有
し、該重合造粒トナーを用いることによりある程度の高
画質化は達成できるが、該重合造粒トナーが球形である
ことから、カラー画像形成時に積層された各色のトナー
層の層厚が嵩高となり、像形成体への現像時や像形成体
から転写材(或いは中間転写体)への転写時にトナー像
が崩れて、散りや地汚れを生じ易く、鮮明なカラー画像
が得られにくいという問題があった。
【0004】そこで、上記複写機等の各特性を改善する
方法として、扁平トナーを用いて画像形成を行う方法が
提案されている。例えば特開平5−127420号公報
には分散媒中に分散した球形トナー粒子を回転円板に高
速で衝突させて得られた扁平トナーの技術が提案されて
いる。また、特開平11−167226号公報には球形
トナー粒子を回転円板に高速で衝突させて直径5〜10
μm、厚さ0.5〜3μm、厚さ/直径比が0.1〜
0.4の範囲のカラー用扁平トナーの技術が提案されて
いる。
【0005】上記のように扁平トナーを用いて高画質が
得られる理由は、像形成体や転写材上に扁平トナーが横
たわった状態で付着し、トナー層厚が薄くなるからであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、像形成
体上に複数のトナー像を形成して重ね合わせてカラー画
像を形成する画像形成方法や、像形成体上に形成した複
数のトナー像を順次転写材上または中間転写体上に転写
して重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成方法
(像形成体上に複数のトナー像を多重現像、または像形
成体上に形成した複数のトナー像を転写材または中間転
写体上に多重転写して重ね合わせる画像形成方法)等に
おいて、上記特開平5−127420号公報や特開平1
1−167226号公報にて提案の扁平トナーを用い、
転写材上に扁平トナーを横たわった状態で付着させるた
めには、扁平部が横たわった状態となるようにして扁平
トナーを感光体上(像形成体上)に現像し、横たわった
状態を保持したまま扁平トナーを転写体上に転写(或い
は中間転写体上に転写した後、転写材上に再転写)する
必要がある。多重現像(感光体上での重ね合わせ)や多
重転写(転写材上或いは中間転写体上での重ね合わせ)
でも同様であるが、重ね合わせのトナー像(或いは重ね
合わせのカラートナー像)を形成する際に、最下層のト
ナー層に凹凸が生じるとその上に重ね合わせるトナー像
が乱れるという問題が起こる。また、トナー層を重ね合
わせたときのトータルの層厚も厚くなって転写率が低く
なり、転写むらが生じるという問題が起こる。
【0007】本発明は上記の問題点を解決し、像形成体
上に複数のトナー像を多重現像、または像形成体上に形
成した複数のトナー像を転写材または中間転写体上に多
重転写して重ね合わせる画像形成方法における、重ね合
わせのトナー像を形成する際での、最下層のトナー層の
凹凸による重ね合わせトナー像の乱れを抑止するととも
に、トータルの層厚が厚くなることによる転写率の低下
により生じる転写むらの発生を抑止する画像形成方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体上
に複数のトナー像を形成して重ね合わせる画像形成方法
において、前記複数のトナー像を形成するトナーは何れ
も、投影面積が最大となる方向からみたときの円相当径
dが5〜10(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記
円相当径dと前記厚みtの比で示される扁平度d/tが
2〜8である扁平トナーであり、前記像形成体上に複数
のトナー像を形成して重ね合わせたときに最下層となる
トナー像を形成するトナーとして、扁平度d/tが最大
の扁平トナーを用いることを特徴とする画像形成方法
(第1の発明)によって達成される。
【0009】また、上記目的は、像形成体上に形成した
複数のトナー像を順次中間転写体上に転写して重ね合わ
せる画像形成方法において、前記複数のトナー像を形成
するトナーは何れも、投影面積が最大となる方向からみ
たときの円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜
4(μm)、前記円相当径dと前記厚みtの比で示され
る扁平度d/tが2〜8である扁平トナーであり、前記
中間転写体上に順次トナー像を転写して重ね合わせたと
きに最下層となるトナー像を形成するトナーとして、扁
平度d/tが最大の扁平トナーを用いることを特徴とす
る画像形成方法(第2の発明)によって達成される。
【0010】また、上記目的は、像形成体上に形成した
複数のトナー像を順次転写材上に転写して重ね合わせる
画像形成方法において、前記複数のトナー像を形成する
トナーは何れも、投影面積が最大となる方向からみたと
きの円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜4
(μm)、前記円相当径dと前記厚みtの比で示される
扁平度d/tが2〜8である扁平トナーであり、前記転
写材上に順次トナー像を転写して重ね合わせたときに最
下層となるトナー像を形成するトナーとして、扁平度d
/tが最大の扁平トナーを用いることを特徴とする画像
形成方法(第3の発明)によって達成される。
【0011】また、上記目的は、像形成体上に複数のト
ナー像を形成して重ね合わせる画像形成方法において、
前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
る扁平トナーであり、前記像形成体上に複数のトナー像
を形成して重ね合わせたときに最下層となるトナー像を
形成するトナーとして、厚みtが最小の扁平トナーを用
いることを特徴とする画像形成方法(第4の発明)によ
って達成される。
【0012】また、上記目的は、像形成体上に形成した
複数のトナー像を順次中間転写体上に転写して重ね合わ
せる画像形成方法において、前記複数のトナー像を形成
するトナーは何れも、投影面積が最大となる方向からみ
たときの円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜
4(μm)、前記円相当径dと前記厚みtの比で示され
る扁平度d/tが2〜8である扁平トナーであり、前記
中間転写体上に順次トナー像を転写して重ね合わせたと
きに最下層となるトナー像を形成するトナーとして、厚
みtが最小の扁平トナーを用いることを特徴とする画像
形成方法(第5の発明)によって達成される。
【0013】また、上記目的は、像形成体上に形成した
複数のトナー像を順次転写材上に転写して重ね合わせる
画像形成方法において、前記複数のトナー像を形成する
トナーは何れも、投影面積が最大となる方向からみたと
きの円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜4
(μm)、前記円相当径dと前記厚みtの比で示される
扁平度d/tが2〜8である扁平トナーであり、前記転
写材上に順次トナー像を転写して重ね合わせたときに最
下層となるトナー像を形成するトナーとして、厚みtが
最小の扁平トナーを用いることを特徴とする画像形成方
法(第6の発明)によって達成される。
【0014】また、上記目的は、像形成体上に複数のト
ナー像を形成して重ね合わせる画像形成方法において、
前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
る扁平トナーであり、前記像形成体上に複数のトナー像
を形成して重ね合わせたときに最下層となるトナー像を
形成するトナーとして、円相当径dが最大の扁平トナー
を用いることを特徴とする画像形成方法(第7の発明)
によって達成される。
【0015】また、上記目的は、像形成体上に形成した
複数のトナー像を順次中間転写体上に転写して重ね合わ
せる画像形成方法において、前記複数のトナー像を形成
するトナーは何れも、投影面積が最大となる方向からみ
たときの円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜
4(μm)、前記円相当径dと前記厚みtの比で示され
る扁平度d/tが2〜8である扁平トナーであり、前記
中間転写体上に順次トナー像を転写して重ね合わせたと
きに最下層となるトナー像を形成するトナーとして、円
相当径dが最大の扁平トナーを用いることを特徴とする
画像形成方法(第8の発明)によって達成される。
【0016】また、上記目的は、像形成体上に形成した
複数のトナー像を順次転写材上に転写して重ね合わせる
画像形成方法において、前記複数のトナー像を形成する
トナーは何れも、投影面積が最大となる方向からみたと
きの円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜4
(μm)、前記円相当径dと前記厚みtの比で示される
扁平度d/tが2〜8である扁平トナーであり、前記転
写材上に順次トナー像を転写して重ね合わせたときに最
下層となるトナー像を形成するトナーとして、円相当径
dが最大の扁平トナーを用いることを特徴とする画像形
成方法(第9の発明)によって達成される。
【0017】また、上記目的は、像形成体上に複数のト
ナー像を形成して重ね合わせる画像形成方法において、
前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
る扁平トナーであり、前記像形成体上に複数のトナー像
を形成して重ね合わせたときに最下層となるトナー像を
形成するトナーとして、円相当径dが最大で且つ厚みt
が最小の扁平トナーを用いることを特徴とする画像形成
方法(第10の発明)によって達成される。
【0018】また、上記目的は、像形成体上に形成した
複数のトナー像を順次中間転写体上に転写して重ね合わ
せる画像形成方法において、前記複数のトナー像を形成
するトナーは何れも、投影面積が最大となる方向からみ
たときの円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜
4(μm)、前記円相当径dと前記厚みtの比で示され
る扁平度d/tが2〜8である扁平トナーであり、前記
中間転写体上に順次トナー像を転写して重ね合わせたと
きに最下層となるトナー像を形成するトナーとして、円
相当径dが最大で且つ厚みtが最小の扁平トナーを用い
ることを特徴とする画像形成方法(第11の発明)によ
って達成される。
【0019】また、上記目的は、像形成体上に形成した
複数のトナー像を順次転写材上に転写して重ね合わせる
画像形成方法において、前記複数のトナー像を形成する
トナーは何れも、投影面積が最大となる方向からみたと
きの円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜4
(μm)、前記円相当径dと前記厚みtの比で示される
扁平度d/tが2〜8である扁平トナーであり、前記転
写材上に順次トナー像を転写して重ね合わせたときに最
下層となるトナー像を形成するトナーとして、円相当径
dが最大で且つ厚みtが最小の扁平トナーを用いること
を特徴とする画像形成方法(第12の発明)によって達
成される。
【0020】すなわち本発明は、像形成体上に複数のト
ナー像を多重現像、または像形成体上に形成した複数の
トナー像を転写材または中間転写体上に多重転写して重
ね合わせる画像形成方法において、複数のトナー像を形
成するトナーとして、何れも、投影面積が最大となる方
向からみたときの円相当径dが5〜10(μm)、厚み
tが1〜4(μm)、円相当径dと厚みtの比で示され
る扁平度d/tが2〜8である扁平トナーを用いるとと
もに、像形成体上に多重現像、或いは転写材または中間
転写体上に多重転写して重ね合わせる複数の扁平トナー
のうち、最下層を形成する扁平トナーの扁平度d/tを
最大または厚みtを最小および/または円相当径dを最
大とすることを特徴とするものである。
【0021】図1は本発明に関わる扁平トナーの一例を
示す模式図であり、本発明の画像形成装置や画像形成方
法にかかわる扁平トナーは、その平面図及び側面図を図
1に示すように、P1は本発明の画像形成装置や画像形
成方法にかかわる扁平トナーを投影面積が最大となる方
向から見た時の形状を表し、P2は該投影面積と同面積
の円を表し、dは該円P2の径(円相当径)であり、t
は該扁平トナーの上記投影方向に対して垂直な方向から
見たときの最大厚みを表す。なお、本発明において、扁
平トナーの大きさを表す方法として、扁平トナーの投影
面積が最大となる方向から見た時の投影面から円相当径
dを求めるとした理由は、扁平トナーが像形成体上や転
写材上で上記投影面を向けて横たわった状態で付着され
るためである。図2は複数の扁平トナーによるトナー像
を像形成体上(或いは転写材または中間転写体上)に重
ね合わせて形成したときのトナーの付着状態を示す図で
あり、図2(A)は重ね合わせる複数の扁平トナーのう
ち最下層の扁平トナーの円相当径dが最大、厚みtが最
小、扁平度d/tが最大のときのトナーの付着状態であ
り、図2(B)は最下層の扁平トナーの円相当径d、厚
みtおよび扁平度d/tよりも上層の扁平トナーの円相
当径dが大きく、厚みtが小さく、扁平度d/tが大き
いときのトナーの付着状態である。
【0022】本発明の画像形成方法では、重ね合わせる
複数のトナーとして、図1に示す円相当径dが5〜10
(μm)、厚みtが1〜4(μm)、円相当径dと厚み
tの比で示される扁平度d/tが2〜8の範囲内にある
扁平トナーを用いるとともに、重ね合わせる際に、扁平
度d/tが最大または厚みtが最小および/または円相
当径dが最大の扁平トナーが最下層になるように重ね合
わせ順(現像順または転写順)を設定しているため、像
形成体上(或いは転写材または中間転写体上)の最下層
には、トナー層厚が薄く、凹凸も少なく、しかもトナー
層電位の低いトナー像が層状に形成され、その上に重ね
合わせて形成されるトナー像もまた、図2(A)に示す
ように、扁平トナーの扁平面が横たわるようにして層状
に形成される。これによって、重ね合わせの際にも、ト
ナー像(特に上層のトナー像)が乱れて散りが発生した
り、トータルの層厚が厚くなることによる転写率の低下
によって転写むらが発生したりするという問題が抑止さ
れ、高品質な画像を得ることができる。
【0023】扁平トナーの円相当径dが5(μm)を下
回ると、人間がトナーを吸い込んだ場合に塵肺等の疾病
を患う恐れがあるという安全衛生上の問題があり、円相
当径dが10(μm)を越えると、潜像に忠実な現像が
出来なくなって解像力が低下し、高画質の画像を得るこ
とが出来ない。
【0024】扁平トナーの厚みtが1(μm)を下回る
と、扁平トナーが現像器内で破砕されて超微粉が発生
し、散りや地汚れ(かぶり)が発生し、厚みtが4(μ
m)を越えると、現像時にトナー像が層状に現像されな
くなり、トナー層が嵩高となってトナー消費量が多くな
り、且つ転写時にトナー層が崩れて散りが発生したり、
定着時のトナーの広がりも多くなる。
【0025】扁平トナーの扁平度d/tが2を下回る
と、現像時にトナー像が層状に現像されず、トナー層が
嵩高となって崩れやすくなり、転写時の散りが多くな
り、扁平度d/tが8を越えると、扁平トナーが現像器
内で破砕されて超微粉が発生し、散りや地汚れ(かぶ
り)が発生する。
【0026】また重ね合わせたときに最下層となる扁平
トナーの扁平度d/tが上層に重ね合わせる扁平トナー
の扁平度よりも小さい場合や、最下層となる扁平トナー
の厚みtが上層の扁平トナーの厚みより大きい場合や、
最下層となる扁平トナーの円相当径dが上層の扁平トナ
ーの円相当径より小さい場合には、図2(B)に示すよ
うに、最下層が厚くしかも凹凸に形成され、またトナー
層電位も高くなるため、その上にトナー像を重ね合わせ
る際に、上層のトナーが層状に重ならずに崩れやすくな
ってトナー像が乱れて散りが発生したり、転写率が低下
して転写むらが発生したりして、高品質な画像を得るこ
とができない。
【0027】なお本発明の画像形成方法では、最下層を
形成する扁平トナーとして、扁平度d/tが4〜8また
は厚みtが1〜2(μm)および/または円相当径dが
6〜10(μm)の扁平トナーを用いることは好ましい
実施態様である。このような扁平トナーにより形成され
る最下層のトナー像は、より薄いトナー層厚で、凹凸も
極端に少なく、しかもトナー層電位も非常に低くなるた
め、重ね合わせる各トナー像の乱れや転写むらが全くな
い、極めて高品質な画像を得ることができる。
【0028】また、像形成体上に多重現像、或いは転写
材または中間転写体上に多重転写して重ね合わせる複数
のトナー像として、少なくともイエロートナー、マゼン
タトナー、シアントナーおよび黒トナーのうち2以上の
有色トナーからなるカラートナー像、或いは同系色の濃
色トナーと淡色トナーからなるトナー像、或いは透明ま
たは白色トナーからなるトナー像と、イエロートナー、
マゼンタトナー、シアントナーおよび黒トナーのうち1
以上の有色トナーからなる有色トナー像、の何れかを用
いることも好ましい実施態様である。このような重ね合
わせのトナー像によって、色再現性に優れた高品質のカ
ラー画像や、光沢度の高い或いは光沢度の均一な高品質
の画像や、転写材の色味や凹凸等に左右されない高品質
の画像を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0030】図3は、本発明の画像形成方法の第1の実
施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
本カラー画像形成装置は、像形成体上にイエロー、マゼ
ンタ、シアンおよび黒色のカラートナー像を多重現像し
て重ね合わせた後、該重ね合わせトナー像を転写材上に
一括転写するものである。
【0031】図において、像形成体である感光体ドラム
10は、例えばガラスや透光性アクリル樹脂等の透光性
部材によって形成される円筒状の基体の外周に、透光性
の導電層及び有機感光層(OPC)の光導電体層を形成
したものである。感光体ドラム10は、図示しない駆動
源からの動力により、透光性の導電層を接地された状態
で矢印で示す時計方向に回転される。
【0032】感光体ドラム10の周りには、帯電手段と
してのスコロトロン帯電器11、画像書込手段としての
露光光学系12、現像手段としての現像器13を1組と
して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
及び黒色(K)の各色毎の画像形成プロセス用として、
図の矢印にて示す感光体ドラム10の回転方向に対し
て、Y、M、C、Kの順に配置される。
【0033】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
は、感光体ドラム10の移動方向に対して直交する方向
(図において紙面垂直方向)に感光体ドラム10と対峙
し近接して取り付けられる。スコロトロン帯電器11
は、感光体ドラム10の有機感光体層に対し所定の電位
に保持された制御グリッドと、コロナ放電電極としての
放電ワイヤを備え、トナーと同極性のコロナ放電によっ
て帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯電)を行
い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。
【0034】画像書込手段としての露光光学系12は、
各色毎に、像露光光の発光素子としてのLED(発光ダ
イオード)を感光体ドラム10の軸と平行に複数個アレ
イ状に並べた線状の露光素子と等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズとがホルダに取り付けられた露光用ユ
ニットとして構成され、各色毎の露光光学系12は、露
光光学系保持部材としての円柱状の保持体20に取付け
られて、一体となって感光体ドラム10の基体内部に収
容される。露光光学系12は、別体のコンピュータ(不
図示)から送られメモリに記憶された各色の画像データ
に基づいて画像処理を施した後、一様に帯電した感光体
ドラム10に裏面から像露光(画像書込)を行い、感光
体ドラム10上に潜像を形成する。
【0035】現像手段としての現像器13は、感光体ド
ラム10の帯電極性と同極性に帯電されたイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)若しくは黒色
(K)の各色の扁平トナーからなる二成分現像剤(一成
分現像剤でもよい)をそれぞれ収容し、例えば厚み0.
5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性のス
テンレスあるいはアルミ材で形成された現像剤担持体で
ある現像ローラ13aを備えている。現像ローラ13a
は、突き当てコロ(不図示)により感光体ドラム10と
所定の間隙、例えば100〜1000μmをあけて非接
触に保たれ、感光体ドラム10の回転方向と順方向に回
転するようになっており、現像時、現像ローラ13aに
対してトナーと同極性(本実施形態においてはマイナス
極性)の直流電圧或いは直流電圧に交流電圧を重畳する
現像バイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム
10上の露光部に対して非接触の反転現像が行われる。
【0036】画像形成工程について以下に説明する。画
像記録のスタートにより不図示の像形成体駆動モータの
始動により感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回
転され、Yのスコロトロン帯電器11によって感光体ド
ラム10に電位が付与される。感光体ドラム10は電位
を付与された後、Yの露光光学系12によって第1の色
信号すなわちYの画像データに対応する電気信号による
露光(画像書込)が行われ、感光体ドラム10上にイエ
ロー(Y)の画像に対応する静電潜像が形成される。こ
の潜像はYの現像器13により非接触の状態で反転現像
され、感光体ドラム10上にイエロー(Y)の扁平トナ
ーからなるトナー像が形成される。
【0037】次いで感光体ドラム10は、イエロー
(Y)のトナー像の上から、Mのスコロトロン帯電器1
1の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系1
2によって第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像
データに対応する電気信号による露光(画像書込)が行
われ、Mの現像器13による非接触の反転現像によっ
て、前記のイエロー(Y)の扁平トナーからなるトナー
像の上にマゼンタ(M)の扁平トナーからなるトナー像
が重ね合わせて形成される。
【0038】同様のプロセスにより、シアン(C)の扁
平トナーからなるトナー像と黒色(K)の扁平トナーか
らなるトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ド
ラム10の一回転以内にその周面上に、Y、M、C及び
Kの扁平トナーからなる重ね合わせのカラートナー像が
形成される。
【0039】一方、感光体ドラム10上へのカラートナ
ー像の形成と並行して、転写材である記録紙Pが送り出
しローラによって転写材収納手段としての給紙カセット
15から送り出され、給送ローラを経て転写材給送手段
としてのタイミングローラ16へと搬送される。さらに
記録紙Pは、感光体ドラム10上に形成される重ね合わ
せのカラートナー像との同期がとられてタイミングロー
ラ16から送り出され、転写材帯電手段としての紙帯電
器150の帯電により搬送ベルト14Aに吸着された
後、搬送ベルト14Aにより転写域へと搬送される。
【0040】転写域では、トナーと反対極性(本実施形
態においてはプラス極性)の電圧が印加される転写手段
としての転写ローラ14Cにより、感光体ドラム10上
の重ね合わせのカラートナー像が一括して記録紙P上に
転写され、重ね合わせのカラートナー像が転写された記
録紙Pは、転写材分離手段としての紙分離除電器14h
により搬送ベルト14Aから分離され、定着装置17へ
と搬送される。
【0041】定着装置17では、加熱手段であるハロゲ
ンランプHLaを内部に備える定着ローラ17aと加圧
ローラ17bとによって記録紙Pが挟持搬送され、定着
ローラ17aと加圧ローラ17bとの間で形成されるニ
ップ部Nで記録紙P上の重ね合わせのカラートナー像が
定着された後、記録紙Pは排紙ローラ18を経て装置上
部のトレイへ排出される。
【0042】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像形成体クリーニング手段としての感光体ク
リーニング装置19によりクリーニングされ、次の画像
形成サイクルに入る。
【0043】本発明の画像形成方法では、像形成体であ
る感光体ドラム10上に多重現像して重ね合わせるY、
M、CおよびKのカラートナーは何れも、投影面積が最
大となる方向からみたときの円相当径dが5〜10(μ
m)、厚みtが1〜4(μm)、円相当径dと厚みtの
比で示される扁平度d/tが2〜8の範囲にある扁平ト
ナーである。また、感光体ドラム10上で最下層となる
Yの扁平トナーは、Y、M、CおよびKの扁平トナーの
うち、扁平度d/tが最大または厚みtが最小および/
または円相当径dが最大の扁平トナーであって、好まし
くは円相当径dが6〜10(μm)、もしくは厚みtが
1〜2(μm)、もしくは扁平度d/tが4〜8の扁平
トナーである。
【0044】以上の構成により、像形成体である感光体
ドラム10上には、図4に示す順にY、M、CおよびK
の扁平トナーからなる重ね合わせのカラートナー像が層
状に形成され、該重ね合わせのカラートナー像は転写材
である記録紙P上に一括して転写、および定着されて、
散りや転写むらのない高品質のカラー画像が形成され
る。
【0045】像形成体上に複数のトナー像を多重現像し
て重ね合わせる画像形成方法において、Y、M、C及び
Kの何れかのカラートナーとして上記した形状の扁平ト
ナー以外の形状のトナーを用いた場合や、Y、M、C及
びKのカラートナーのうち、下層となる例えばYのトナ
ーの円相当径dが最大でなかったり、厚みtが最小でな
かったり、扁平度d/tが最大でなかったり、円相当径
dが最大でなく且つ厚みtが最小でなかったりした場合
は、潜像に忠実な現像が出来なくなって文字やライン
(文字/ライン)等の解像力が低下したり、トナーが現
像器内で破砕されて画像に散りや地汚れ(かぶり)等が
発生したりする。また重ね合わせて形成されるトナー層
が嵩高となって、下層のトナー層に凹凸があると上層の
トナー層が崩れやすくなって現像時や転写時や定着時に
トナーの散りやトナー像の広がり、トナー像の乱れが発
生し、文字/ライン画像に太り(にじみ)が生じ、文字
/ライン等の鮮鋭性、解像度が欠け、文字領域の画質が
低下してしまったり、転写時に転写率が低下して転写む
らが発生し、ソリッド部(階調パターン)の粒状性や階
調性に欠け、写真領域の画質が低下してしまったりす
る。またトナー層が嵩高となってトナー消費量が多くな
るという問題や、人間がトナーを吸い込んだ場合に塵肺
等の疾病を患う恐れがあるという問題もある(以下本発
明にかかわる問題点という)。
【0046】本発明は、Y、M、C及びKのカラートナ
ーとして何れも上記した形状の扁平トナーを用い、Y、
M、C及びKのカラートナーのうち、下層となる例えば
Yのトナーの円相当径dを最大とし、厚みtを最小と
し、扁平度d/tを最大とし、円相当径dを最大且つ厚
みtを最小とすることにより、上記の問題点を解決す
るものである。すなわち本発明の画像形成方法は、潜像
に忠実な現像がなされ文字やライン(文字/ライン)等
の解像力が向上されたり、トナーが現像器内で破砕され
ることなく画像での散りや地汚れ(かぶり)等の発生が
防止されたカラー画像を提供するものである。また重ね
合わせて形成されるトナー層が薄層化されて形成される
ので、現像時や転写時や定着時でのトナーの散りやトナ
ー像の広がり、トナー像の乱れの発生等が防止され、文
字/ライン画像での太り(にじみ)が防止され、文字/
ライン等の鮮鋭性、解像度が向上し、文字領域の画質の
向上が図られるとともに、転写時の転写むらが防止さ
れ、ソリッド部(階調パターン)の粒状性や階調性が向
上され、写真領域の画質の向上が図られた高画質のカラ
ー画像を提供するものである。またトナー層が嵩高とな
ってトナー消費量が多くなるという問題や、人間がトナ
ーを吸い込んだ場合に塵肺等の疾病を患う恐れがあると
いう問題も防止するものである(以下本発明にかかわる
作用という)。
【0047】図5は、本発明の画像形成方法の第2の実
施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
本カラー画像形成装置は、中間転写体の移動方向に沿っ
てイエロー、マゼンタ、シアンおよび黒色の各カラート
ナー像を形成する画像形成ユニットを配置し、各画像形
成ユニットの像形成体上に形成したカラートナー像を中
間転写体上に多重転写して重ね合わせた後、転写材上に
一括転写するものである。
【0048】図において、中間転写体である転写ベルト
14aの周縁部には、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒色(K)の各色毎の画像形
成用として4組のプロセスユニット100が、図の矢印
で示す転写ベルト14aの回転方向に対してY、M、
C、Kの順に配置されている。
【0049】4組のプロセスユニット100は何れも共
通した構造であり、それぞれ、像形成体である感光体ド
ラム10と、帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
と、画像書込手段としての露光光学系12と、現像手段
としての現像器13と、像形成体クリーニング手段とし
ての感光体クリーニング装置19からなっている。これ
ら、感光体ドラム10、スコロトロン帯電器11、露光
光学系12、現像器13および感光体クリーニング装置
19の構成や機能は、図3において説明したものと同じ
である。
【0050】中間転写体である転写ベルト14aは、体
積抵抗率108〜1015Ω・cm、表面抵抗率108〜1
15Ω/□の無端ベルトであり、例えば変性ポリイミ
ド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレ
ン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等
のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散した
厚さ0.1〜0.5mmの半導電性フィルム基体の外側
に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚さ5
〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層構成の
シームレスベルトである。転写ベルト14aの基体とし
ては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等に
導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導電性
ゴムベルトを使用することも出来る。転写ベルト14a
は、駆動ローラ14d、従動ローラ14e、バックアッ
プローラ14j及びテンションローラ14iに外接して
張架され、不図示の駆動源からの動力を受けて駆動ロー
ラ14dが回転され、転写ベルト14aが図の矢印で示
す方向に回転される。
【0051】各色毎の第1の転写手段としての1次転写
ローラ14cは、転写ベルト14aを挟んで各色毎の感
光体ドラム10に対向して設けられ、転写ベルト14a
の背面を押圧して感光体ドラム10との間に転写域を形
成する。1次転写ローラ14cにはトナーと反対極性
(本実施形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加
され、転写域に形成される転写電界によって、感光体ド
ラム10上のトナー像が転写ベルト14a上に転写され
る。
【0052】画像形成工程について以下に説明する。画
像記録のスタートにより、不図示の中間転写体駆動モー
タの始動により駆動ローラ14dが回転され、転写ベル
ト14aが図の矢印で示す方向に回転される。
【0053】またイエロー(Y)のプロセスユニット1
00では、不図示の感光体駆動モータの始動によりYの
感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回転され、Y
のスコロトロン帯電器11によってYの感光体ドラム1
0に電位が付与される。Yの感光体ドラム10は電位を
付与された後、Yの露光光学系12によって第1の色信
号すなわちYの画像データに対応する電気信号による露
光(画像書込)が行われ、Yの感光体ドラム10上にイ
エロー(Y)の画像に対応する静電潜像が形成される。
この潜像はYの現像器13により接触または非接触の状
態で反転現像され、Yの感光体ドラム10上にイエロー
(Y)の扁平トナーからなるトナー像が形成される。像
形成体であるYの感光体ドラム10上に形成されたYの
扁平トナーからなるトナー像は、Yの転写域において、
Yの1次転写ローラ14cによって転写ベルト14a上
に転写される。
【0054】Yのプロセスユニット100の作動と同時
または僅かに遅れて、マゼンタ(M)のプロセスユニッ
ト100では、Mの感光体ドラム10が図の矢印で示す
方向へ回転され、Mのスコロトロン帯電器11の帯電作
用により電位が付与され、Mの露光光学系12によって
第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像データに対
応する電気信号による露光(画像書込)によってMの感
光体ドラム10上に静電潜像が形成され、さらにMの現
像器13による接触または非接触の反転現像によってM
の感光体ドラム10上にマゼンタ(M)の扁平トナーか
らなるトナー像が形成される。Mの感光体ドラム10上
に形成されたMのトナー像は、Mの転写域において、M
の1次転写ローラ14cによって前記のイエロー(Y)
のトナー像を担持した転写ベルト14a上に転写され、
転写ベルト14a上にはYおよびMの扁平トナーからな
る重ね合わせのカラートナー像が形成される。
【0055】同様のプロセスにより、シアン(C)の扁
平トナーからなるトナー像と黒色(K)の扁平トナーか
らなるトナー像が順次重ね合わせて転写され、転写ベル
ト14aの一回転以内にその周面上にY、M、C及びK
の扁平トナーからなる重ね合わせのカラートナー像が形
成される。
【0056】一方、転写ベルト14a上への重ね合わせ
のカラートナー像の形成と並行して、転写材である記録
紙Pが送り出しローラによって転写材収納手段としての
給紙カセット15から送り出され、給送ローラを経て転
写材給送手段としてのタイミングローラ16へと搬送さ
れる。さらに記録紙Pは、転写ベルト14a上に形成さ
れる重ね合わせのカラートナー像との同期がとられて、
タイミングローラ16から送り出され、第2の転写手段
である2次転写ローラ14gと転写ベルト14aが対向
する転写域へと搬送され、該転写域では、トナーと反対
極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加
される2次転写ローラ14gにより、転写ベルト14a
上の重ね合わせのカラートナー像が一括して記録紙P上
に転写される。
【0057】重ね合わせのカラートナー像が転写された
記録紙Pは定着装置17へと搬送され、定着装置17で
は、加熱手段であるハロゲンランプHLaを内部に備え
る定着ローラ17aと加圧ローラ17bとによって記録
紙Pが挟持搬送され、定着ローラ17aと加圧ローラ1
7bとの間で形成されるニップ部Nで記録紙P上の重ね
合わせのカラートナー像が定着された後、記録紙Pは排
紙ローラ18を経て装置上部のトレイへ排出される。
【0058】転写後の各色毎の感光体ドラム10の周面
上に残った転写残トナーは各色毎の像形成体クリーニン
グ手段である感光体クリーニング装置19のクリーニン
グブレードによりクリーニングされ、また転写後の転写
ベルト14aの周面上に残ったトナーは中間転写体クリ
ーニング手段であるベルトクリーニング装置19aによ
りクリーニングされ、次の画像形成サイクルに入る。
【0059】本発明の画像形成方法では、中間転写体で
ある転写ベルト14a上に多重転写して重ね合わせる
Y、M、CおよびKのカラートナーは何れも、投影面積
が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜10
(μm)、厚みtが1〜4(μm)、円相当径dと厚み
tの比で示される扁平度d/tが2〜8の範囲にある扁
平トナーである。また、転写ベルト14a上で最下層と
なるYの扁平トナーは、Y、M、CおよびKの扁平トナ
ーのうち、扁平度d/tが最大または厚みtが最小およ
び/または円相当径dが最大の扁平トナーであって、好
ましくは円相当径dが6〜10(μm)、もしくは厚み
tが1〜2(μm)、もしくは扁平度d/tが4〜8の
扁平トナーである。
【0060】以上の構成により、中間転写体である転写
ベルト14a上には、図6に示す順にY、M、Cおよび
Kの扁平トナーからなる重ね合わせのカラートナー像が
層状に形成され、該重ね合わせのカラートナー像は転写
材である記録紙P上に一括して転写、および定着され
て、散りや転写むらのない高品質のカラー画像が形成さ
れる。
【0061】像形成体上に形成した複数のトナー像を中
間転写体上に多重転写して重ね合わせる画像形成方法に
おいて、Y、M、C及びKの何れかのカラートナーとし
て上記した形状の扁平トナー以外の形状のトナーを用い
た場合や、Y、M、C及びKのカラートナーのうち、下
層となる例えばYのトナーの円相当径dが最大でなかっ
たり、厚みtが最小でなかったり、扁平度d/tが最大
でなかったり、円相当径dが最大でなく且つ厚みtが最
小でなかったりした場合は、潜像に忠実な現像が出来な
くなって文字やライン(文字/ライン)等の解像力が低
下したり、トナーが現像器内で破砕されて画像に散りや
地汚れ(かぶり)等が発生したりする。また重ね合わせ
て形成されるトナー層が嵩高となって、下層のトナー層
に凹凸があると上層のトナー層が崩れやすくなって現像
時や転写時や定着時にトナーの散りやトナー像の広が
り、トナー像の乱れが発生し、文字/ライン画像に太り
(にじみ)が生じ、文字/ライン等の鮮鋭性、解像度が
欠け、文字領域の画質が低下してしまったり、転写時に
転写率が低下して転写むらが発生し、ソリッド部(階調
パターン)の粒状性や階調性に欠け、写真領域の画質が
低下してしまったりする。またトナー層が嵩高となって
トナー消費量が多くなるという問題や、人間がトナーを
吸い込んだ場合に塵肺等の疾病を患う恐れがあるという
問題もある(以下本発明にかかわる問題点という)。
【0062】本発明は、Y、M、C及びKのカラートナ
ーとして何れも上記した形状の扁平トナーを用い、Y、
M、C及びKのカラートナーのうち、下層となる例えば
Yのトナーの円相当径dを最大とし、厚みtを最小と
し、扁平度d/tを最大とし、円相当径dを最大且つ厚
みtを最小とすることにより、上記の問題点を解決す
るものである。すなわち本発明の画像形成方法は、潜像
に忠実な現像がなされ文字やライン(文字/ライン)等
の解像力が向上されたり、トナーが現像器内で破砕され
ることなく画像での散りや地汚れ(かぶり)等の発生が
防止されたカラー画像を提供するものである。また重ね
合わせて形成されるトナー層が薄層化されて形成される
ので、現像時や転写時や定着時でのトナーの散りやトナ
ー像の広がり、トナー像の乱れの発生等が防止され、文
字/ライン画像での太り(にじみ)が防止され、文字/
ライン等の鮮鋭性、解像度が向上し、文字領域の画質の
向上が図られるとともに、転写時の転写むらが防止さ
れ、ソリッド部(階調パターン)の粒状性や階調性が向
上され、写真領域の画質の向上が図られた高画質のカラ
ー画像を提供するものである。またトナー層が嵩高とな
ってトナー消費量が多くなるという問題や、人間がトナ
ーを吸い込んだ場合に塵肺等の疾病を患う恐れがあると
いう問題も防止するものである(以下本発明にかかわる
作用という)。
【0063】図7は、本発明の画像形成方法の第3の実
施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
本カラー画像形成装置は、転写材の移動方向に沿ってイ
エロー、マゼンタ、シアンおよび黒色の各カラートナー
像を形成する画像形成ユニットを配置し、各画像形成ユ
ニットの像形成体上に形成したカラートナー像を転写材
搬送手段により搬送される転写材上に多重転写して重ね
合わせるものである。
【0064】図において、転写材搬送手段である搬送ベ
ルト14Aの周縁部には、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒色(K)の各色毎の画像形
成用として4組のプロセスユニット100が、図の矢印
で示す搬送ベルト14Aの回転方向に対してY、M、C
及びKの順に配置されている。
【0065】4組のプロセスユニット100は何れも共
通した構造であり、それぞれ、像形成体である感光体ド
ラム10と、帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
と、画像書込手段としての露光光学系12と、現像手段
としての現像器13と、像形成体クリーニング手段とし
ての感光体クリーニング装置19からなっている。これ
ら、感光体ドラム10、スコロトロン帯電器11、露光
光学系12、現像器13および感光体クリーニング装置
19の構成や機能は、図3において説明したものと同じ
である。
【0066】転写材搬送手段である搬送ベルト14A
は、体積抵抗率108〜1015Ω・cm、表面抵抗率1
8〜1015Ω/□の無端ベルトであり、例えば変性ポ
リイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロ
エチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンア
ロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分
散した厚さ0.1〜0.5mmの半導電性フィルム基体
の外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として
厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層
構成のシームレスベルトである。搬送ベルト14Aの基
体としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴ
ム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半
導電性ゴムベルトを使用することも出来る。搬送ベルト
14Aは、駆動ローラ14d、従動ローラ14e、バッ
クアップローラ14j及びテンションローラ14iに外
接して張架される。
【0067】画像形成工程について以下に説明する。画
像記録のスタートにより、不図示の転写材搬送手段の駆
動モータの始動により駆動ローラ14dが回転され、搬
送ベルト14Aが図の矢印で示す方向に回転される。
【0068】またイエロー(Y)のプロセスユニット1
00では、不図示の感光体駆動モータの始動によりYの
感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回転され、Y
のスコロトロン帯電器11によってYの感光体ドラム1
0に電位が付与される。Yの感光体ドラム10は電位を
付与された後、Yの露光光学系12によって第1の色信
号すなわちYの画像データに対応する電気信号による露
光(画像書込)が行われ、Yの感光体ドラム10上にイ
エロー(Y)の画像に対応する静電潜像が形成される。
この潜像はYの現像器13により接触または非接触の状
態で反転現像され、Yの感光体ドラム10上にイエロー
(Y)の扁平トナーからなるトナー像が形成される。
【0069】一方、Yの感光体ドラム10上へのYのト
ナー像の形成と並行して、転写材である記録紙Pが送り
出しローラによって転写材収納手段としての給紙カセッ
ト15から送り出され、給送ローラを経て転写材給送手
段としてのタイミングローラ16へと搬送される。さら
に記録紙Pは、Yの感光体ドラム10上に形成されるY
のトナー像との同期がとられてタイミングローラ16か
ら送り出され、転写材帯電手段としての紙帯電器150
の帯電により搬送ベルト14Aに吸着された後、搬送ベ
ルト14AによりYの転写域へと搬送される。
【0070】Yの転写域では、トナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加されるYの
転写手段としての転写ローラ14Cにより、Yの感光体
ドラム10上のYのトナー像が記録紙P上に転写され
る。
【0071】Yのプロセスユニット100の作動と同時
または僅かに遅れて、マゼンタ(M)のプロセスユニッ
ト100では、Mの感光体ドラム10が図の矢印で示す
方向へ回転され、Mのスコロトロン帯電器11の帯電作
用により電位が付与され、Mの露光光学系12によって
第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像データに対
応する電気信号による露光(画像書込)によってMの感
光体ドラム10上に静電潜像が形成され、さらにMの現
像器13による接触または非接触の反転現像によってM
の感光体ドラム10上にマゼンタ(M)の扁平トナーか
らなるトナー像が形成される。
【0072】Mの感光体ドラム10上へのMのトナー像
の形成と並行して、前記のイエロー(Y)のトナー像を
担持した記録紙Pが搬送ベルトAによってMの転写域へ
と搬送され、Mの転写域において、Mの転写ローラ14
Cによって、Mの感光体ドラム10上に形成されたMの
トナー像がMのトナー像を担持した記録紙P上に転写さ
れ、記録紙P上にはYおよびMの扁平トナーからなる重
ね合わせのカラートナー像が形成される。
【0073】同様のプロセスにより、シアン(C)の扁
平トナーからなるトナー像と黒(K)のトナーの扁平ト
ナーからなるトナー像が順次重ね合わせて転写され、記
録紙P上にY、M、C及びKの扁平トナーからなる重ね
合わせのカラートナー像が形成される。
【0074】重ね合わせのカラートナー像が転写された
記録紙Pは、転写材分離手段としての紙分離除電器14
hにより搬送ベルト14Aから分離され、定着装置17
へと搬送され、定着装置17では、加熱手段であるハロ
ゲンランプHLaを内部に備える定着ローラ17aと加
圧ローラ17bとによって記録紙Pが挟持搬送され、定
着ローラ17aと加圧ローラ17bとの間で形成される
ニップ部Nで記録紙P上の重ね合わせのカラートナー像
が定着された後、記録紙Pは排紙ローラ18を経て装置
上部のトレイへ排出される。
【0075】転写後の各色毎の感光体ドラム10の周面
上に残った転写残トナーは各色毎の像形成体クリーニン
グ手段である感光体クリーニング装置19のクリーニン
グブレードによりクリーニングされ、また搬送ベルト1
4Aの周面上に付着したトナーは転写材搬送手段のクリ
ーニング手段であるベルトクリーニング装置19aによ
りクリーニングされ、次の画像形成サイクルに入る。
【0076】本発明の画像形成方法では、転写材である
記録紙P上に多重転写して重ね合わせるY、M、C及び
Kのカラートナーは何れも、投影面積が最大となる方向
からみたときの円相当径dが5〜10(μm)、厚みt
が1〜4(μm)、円相当径dと厚みtの比で示される
扁平度d/tが2〜8の範囲にある扁平トナーである。
また、記録紙P上で最下層となるKの扁平トナーは、
Y、M、C及びKの扁平トナーのうち、扁平度d/tが
最大または厚みtが最小および/または円相当径dが最
大の扁平トナーであって、好ましくは円相当径dが6〜
10(μm)、もしくは厚みtが1〜2(μm)、もし
くは扁平度d/tが4〜8の扁平トナーである。
【0077】以上の構成により、転写材である記録紙P
上には、図8に示す順にY、M、C及びKの扁平トナー
からなる重ね合わせのカラートナー像が層状に形成さ
れ、散りや転写むらのない高品質のカラー画像が形成さ
れる。
【0078】像形成体上に形成した複数のトナー像を転
写材上に多重転写して重ね合わせる画像形成方法におい
て、Y、M、C及びKの何れかのカラートナーとして上
記した形状の扁平トナー以外の形状のトナーを用いた場
合や、Y、M、C及びKのカラートナーのうち、下層と
なる例えばYのトナーの円相当径dが最大でなかった
り、厚みtが最小でなかったり、扁平度d/tが最大で
なかったり、円相当径dが最大でなく且つ厚みtが最小
でなかったりした場合は、潜像に忠実な現像が出来なく
なって文字やライン(文字/ライン)等の解像力が低下
したり、トナーが現像器内で破砕されて画像に散りや地
汚れ(かぶり)等が発生したりする。また重ね合わせて
形成されるトナー層が嵩高となって、下層のトナー層に
凹凸があると上層のトナー層が崩れやすくなって現像時
や転写時や定着時にトナーの散りやトナー像の広がり、
トナー像の乱れが発生し、文字/ライン画像に太り(に
じみ)が生じ、文字/ライン等の鮮鋭性、解像度が欠
け、文字領域の画質が低下してしまったり、転写時に転
写率が低下して転写むらが発生し、ソリッド部(階調パ
ターン)の粒状性や階調性に欠け、写真領域の画質が低
下してしまったりする。またトナー層が嵩高となってト
ナー消費量が多くなるという問題や、人間がトナーを吸
い込んだ場合に塵肺等の疾病を患う恐れがあるという問
題もある(以下本発明にかかわる問題点という)。
【0079】本発明は、Y、M、C及びKのカラートナ
ーとして何れも上記した形状の扁平トナーを用い、Y、
M、C及びKのカラートナーのうち、下層となる例えば
Yのトナーの円相当径dを最大とし、厚みtを最小と
し、扁平度d/tを最大とし、円相当径dを最大且つ厚
みtを最小とすることにより、上記の問題点を解決す
るものである。すなわち本発明の画像形成方法は、潜像
に忠実な現像がなされ文字やライン(文字/ライン)等
の解像力が向上されたり、トナーが現像器内で破砕され
ることなく画像での散りや地汚れ(かぶり)等の発生が
防止されたカラー画像を提供するものである。また重ね
合わせて形成されるトナー層が薄層化されて形成される
ので、現像時や転写時や定着時でのトナーの散りやトナ
ー像の広がり、トナー像の乱れの発生等が防止され、文
字/ライン画像での太り(にじみ)が防止され、文字/
ライン等の鮮鋭性、解像度が向上し、文字領域の画質の
向上が図られるとともに、転写時の転写むらが防止さ
れ、ソリッド部(階調パターン)の粒状性や階調性が向
上され、写真領域の画質の向上が図られた高画質のカラ
ー画像を提供するものである。またトナー層が嵩高とな
ってトナー消費量が多くなるという問題や、人間がトナ
ーを吸い込んだ場合に塵肺等の疾病を患う恐れがあると
いう問題も防止するものである(以下本発明にかかわる
作用という)。
【0080】図9は、本発明の画像形成方法の第4の実
施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
本カラー画像形成装置は、像形成体上にイエロー、淡色
のマゼンタ、濃色のマゼンタ、淡色のシアン、濃色のシ
アン、淡色の黒色および濃色の黒色のカラートナー像を
図10に示す順に多重現像して重ね合わせた後、該重ね
合わせトナー像を転写材上に一括転写するものであり、
像形成体である感光体ドラム10の周りに、帯電手段と
してのスコロトロン帯電器11、画像書込手段としての
露光光学系12および現像手段としての現像器13が、
イエロー(Y)、淡色のマゼンタ(LM)、濃色のマゼ
ンタ(HM)、淡色のシアン(LC)、濃色のシアン
(HC)、淡色の黒色(LK)及び濃色の黒色(HK)
の各色毎の画像形成プロセス用として7組設けられてい
る以外は、図3にて説明したカラー画像形成装置と同じ
である。
【0081】本発明の実施形態では、像形成体である感
光体ドラム10上に多重現像して重ね合わせるY、L
M、HM、LC、HC、LKおよびHKの各濃淡カラー
トナーは何れも、投影面積が最大となる方向からみたと
きの円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜4
(μm)、円相当径dと厚みtの比で示される扁平度d
/tが2〜8の範囲にある扁平トナーとし、また、感光
体ドラム10上で最下層となるYの扁平トナーを、扁平
度d/tが最大または厚みtが最小および/または円形
度dが最大の扁平トナーであって、好ましくは円相当径
dが6〜10(μm)、もしくは厚みtが1〜2(μ
m)、もしくは扁平度d/tが4〜8とする。
【0082】以上の構成により、図3にて説明したと同
様に、像形成体である感光体ドラム10上には各扁平ト
ナーからなる重ね合わせのカラートナー像が層状に形成
され、該重ね合わせのカラートナー像は転写材である記
録紙P上に一括して転写、および定着されて、散りや転
写むらのない高品質のカラー画像が形成される。
【0083】本実施形態では、前述した本発明にかかわ
る作用に加えて、低濃度部から高濃度部に至るまで階
調性に優れ、特に低濃度部においても粒状性が極めて良
好な、色再現性に優れたカラー画像を提供するものであ
る(本発明に加わる作用)。
【0084】図11は、本発明の画像形成方法の第5の
実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。本カラー画像形成装置は、中間転写体の移動方向に
沿ってイエロー、淡色のマゼンタ、濃色のマゼンタ、淡
色のシアン、濃色のシアン、淡色の黒色および濃色の黒
色の各カラートナー像を形成する画像形成ユニットを配
置し、各画像形成ユニットの像形成体上に形成したカラ
ートナー像を中間転写体上に図12に示す順に多重転写
して重ね合わせた後、該重ね合わせのカラートナー像を
転写材上に一括転写するものであり、中間転写体である
転写ベルト14aに対向して配置されるプロセスユニッ
ト100が、イエロー(Y)、淡色のマゼンタ(L
M)、濃色のマゼンタ(HM)、淡色のシアン(L
C)、濃色のシアン(HC)、淡色の黒色(LK)及び
濃色の黒色(HK)の各色毎の画像形成プロセス用とし
て7つ設けられている以外は、図5にて説明したカラー
画像形成装置と同じである。
【0085】本発明の実施形態では、中間転写体である
転写ベルト14a上に多重転写して重ね合わせるY、L
M、HM、LC、HC、LKおよびHKの各濃淡カラー
トナーは何れも、投影面積が最大となる方向からみたと
きの円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜4
(μm)、円相当径dと厚みtの比で示される扁平度d
/tが2〜8の範囲にある扁平トナーとし、また、転写
ベルト14a上で最下層となるYの扁平トナーを、扁平
度d/tが最大または厚みtが最小および/または円形
度dが最大の扁平トナーであって、好ましくは円相当径
dが6〜10(μm)、もしくは厚みtが1〜2(μ
m)、もしくは扁平度d/tが4〜8とする。
【0086】以上の構成により、図5にて説明したと同
様に、中間転写体である転写ベルト14a上には各扁平
トナーからなる重ね合わせのカラートナー像が層状に形
成され、該重ね合わせのカラートナー像は転写材である
記録紙P上に一括して転写、および定着されて、散りや
転写むらのない高品質のカラー画像が形成される。
【0087】本実施形態では、前述した本発明にかかわ
る作用に加えて、低濃度部から高濃度部に至るまで階
調性に優れ、特に低濃度部においても粒状性が極めて良
好な、色再現性に優れたカラー画像を提供するものであ
る(本発明に加わる作用)。
【0088】図13は、本発明の画像形成方法の第6の
実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。本カラー画像形成装置は、転写材の移動方向に沿っ
てイエロー、淡色のマゼンタ、濃色のマゼンタ、淡色の
シアン、濃色のシアン、淡色の黒色および濃色の黒色の
各カラートナー像を形成する画像形成ユニットを配置
し、各画像形成ユニットの像形成体上に形成したカラー
トナー像を転写材搬送手段により搬送される転写材上に
図14に示す順に多重転写して重ね合わせるものであ
り、転写材搬送手段である搬送ベルト14Aに対向して
配置されるプロセスユニット100が、イエロー
(Y)、淡色のマゼンタ(LM)、濃色のマゼンタ(H
M)、淡色のシアン(LC)、濃色のシアン(HC)、
淡色の黒色(LK)および濃色の黒色(HK)の各色毎
の画像形成プロセス用として7つ設けられている以外
は、図7にて説明したカラー画像形成装置と同じであ
る。
【0089】本発明の実施形態では、転写材搬送手段で
ある搬送ベルト14Aによって搬送される転写材である
記録紙P上に多重転写して重ね合わせるY、LM、H
M、LC、HC、LKおよびHKの各濃淡カラートナー
は何れも、投影面積が最大となる方向からみたときの円
相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜4(μ
m)、円相当径dと厚みtの比で示される扁平度d/t
が2〜8の範囲にある扁平トナーとし、また、記録紙P
上で最下層となるYの扁平トナーを、扁平度d/tが最
大または厚みtが最小および/または円形度dが最大の
扁平トナーであって、好ましくは円相当径dが6〜10
(μm)、もしくは厚みtが1〜2(μm)、もしくは
扁平度d/tが4〜8とする。
【0090】以上の構成により、図7にて説明したと同
様に、転写材である記録紙P上には各扁平トナーからな
る重ね合わせのカラートナー像が層状に形成され、散り
や転写むらのない高品質のカラー画像が形成される。
【0091】本実施形態では、前述した本発明にかかわ
る作用に加えて、低濃度部から高濃度部に至るまで階
調性に優れ、特に低濃度部においても粒状性が極めて良
好な、色再現性に優れたカラー画像を提供するものであ
る(本発明に加わる作用)。
【0092】図15は、本発明の画像形成方法の第7の
実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。本カラー画像形成装置は、像形成体上に第1の透明
トナー像、イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒色のカ
ラートナー像、第2の透明トナー像、および白色トナー
像を図16に示す順に多重現像して重ね合わせた後、該
重ね合わせトナー像を転写材上に一括転写するものであ
り、各現像手段としての現像器13に収容されている現
像剤が、第1の透明(T)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒色(K)、第2の透明
(T’)及び白色(W)の各色に変更されている以外
は、図9のカラー画像形成装置と同じである。
【0093】本発明の実施形態では、像形成体である感
光体ドラム10上に多重現像して重ね合わせるT、Y、
M、C、K、T’、Wの各トナーは何れも、投影面積が
最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜10
(μm)、厚みtが1〜4(μm)、円相当径dと厚み
tの比で示される扁平度d/tが2〜8の範囲にある扁
平トナーとし、また、感光体ドラム10上で最下層とな
るTの扁平トナーを、扁平度d/tが最大または厚みt
が最小および/または円形度dが最大の扁平トナーであ
って、好ましくは円相当径dが6〜10(μm)、もし
くは厚みtが1〜2(μm)、もしくは扁平度d/tが
4〜8とする。
【0094】以上の構成により、図3にて説明したと同
様に、像形成体である感光体ドラム10上には各扁平ト
ナーからなる重ね合わせのカラートナー像が層状に形成
され、該重ね合わせのカラートナー像は記録紙P上に一
括して転写、および定着されて、散りや転写むらのない
高品質のカラー画像が形成される。
【0095】本実施形態では、前述した本発明にかかわ
る作用に加えて、転写材の色味や凹凸等に左右され
ず、色のにじみや濁りのない、色再現性に優れたカラー
画像を提供するとともに、光沢度の高い或いは光沢度の
均一な高品質のカラー画像を提供するものである(本発
明に加わる作用)。
【0096】図17は、本発明の画像形成方法の第8の
実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。本カラー画像形成装置は、中間転写体の移動方向に
沿って第1の透明トナー像、イエロー、マゼンタ、シア
ンおよび黒色の各カラートナー像、第2の透明トナー
像、および白色トナー像を形成する画像形成ユニットを
配置し、各画像形成ユニットの像形成体上に形成したカ
ラートナー像を中間転写体上に図18に示す順に多重転
写して重ね合わせた後、該重ね合わせのカラートナー像
を転写材上に一括転写するものであり、中間転写体であ
る転写ベルト14aに対向して配置される各プロセスユ
ニット100の現像手段としての現像器13に収容され
ている現像剤が、第1の透明(T)、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)、第2の透
明(T’)及び白色(W)の各色に変更されている以外
は、図11のカラー画像形成装置と同じである。
【0097】本発明の実施形態では、中間転写体である
転写ベルト14a上に多重転写して重ね合わせるT、
Y、M、C、K、T’、Wの各トナーは何れも、投影面
積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、円相当径dと厚
みtの比で示される扁平度d/tが2〜8の範囲にある
扁平トナーとし、また、転写ベルト14a上で最下層と
なるTの扁平トナーを、扁平度d/tが最大または厚み
tが最小および/または円形度dが最大の扁平トナーで
あって、好ましくは円相当径dが6〜10(μm)、も
しくは厚みtが1〜2(μm)、もしくは扁平度d/t
が4〜8とする。
【0098】以上の構成により、図5にて説明したと同
様に、中間転写体である転写ベルト14a上には各扁平
トナーからなる重ね合わせのカラートナー像が層状に形
成され、該重ね合わせのカラートナー像は記録紙P上に
一括して転写、および定着されて、散りや転写むらのな
い高品質のカラー画像が形成される。
【0099】本実施形態では、前述した本発明にかかわ
る作用に加えて、転写材の色味や凹凸等に左右され
ず、色のにじみや濁りのない、色再現性に優れたカラー
画像を提供するとともに、光沢度の高い或いは光沢度の
均一な高品質のカラー画像を提供するものである(本発
明に加わる作用)。
【0100】図19は、本発明の画像形成方法の第9の
実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。本カラー画像形成装置は、転写材の移動方向に沿っ
て白色トナー像、第1の透明トナー像、イエロー、マゼ
ンタ、シアンおよび黒色のカラートナー像および第2の
透明のトナー像を形成する画像形成ユニットを配置し、
各画像形成ユニットの像形成体上に形成したカラートナ
ー像を転写材搬送手段により搬送される転写材上に図2
0に示す順に多重転写して重ね合わせるものであり、転
写材搬送手段である搬送ベルト14Aに対向して配置さ
れる各プロセスユニット100の現像手段としての現像
器13に収容されている現像剤が、白色(W)、第1の
透明(T)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、黒色(K)および第2の透明(T’)の各色に
変更されている以外は、図13のカラー画像形成装置と
同じである。
【0101】本発明の実施形態では、転写材搬送手段で
ある搬送ベルト14Aによって搬送される転写材である
記録紙P上に多重転写して重ね合わせるW、T、Y、
M、C、K、T’の各トナーは何れも、投影面積が最大
となる方向からみたときの円相当径dが5〜10(μ
m)、厚みtが1〜4(μm)、円相当径dと厚みtの
比で示される扁平度d/tが2〜8の範囲にある扁平ト
ナーとし、また、記録紙P上で最下層となるWの扁平ト
ナーを、扁平度d/tが最大または厚みtが最小および
/または円形度dが最大の扁平トナーであって、好まし
くは円相当径dが6〜10(μm)、もしくは厚みtが
1〜2(μm)、もしくは扁平度d/tが4〜8とす
る。
【0102】以上の構成により、図7にて説明したと同
様に、転写材である記録紙P上には各扁平トナーからな
る重ね合わせのカラートナー像が層状に形成され、散り
や転写むらのない高品質のカラー画像が形成される。
【0103】本実施形態では、前述した本発明にかかわ
る作用に加えて、転写材の色味や凹凸等に左右され
ず、色のにじみや濁りのない、色再現性に優れたカラー
画像を提供するとともに、光沢度の高い或いは光沢度の
均一な高品質のカラー画像を提供するものである(本発
明に加わる作用)。
【0104】図21は、本発明の画像形成方法の第10
の実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。本カラー画像形成装置は、中間転写体の移動方向に
沿って、透明トナー像、イエロートナー像、淡色および
濃色のマゼンタトナー像、淡色および濃色のシアントナ
ー像、淡色および濃色の黒色トナー像、および白色トナ
ー像をそれぞれ形成する画像形成ユニットを配置し、各
画像形成ユニットの像形成体上に形成したトナー像を中
間転写体上に図22に示す順に多重転写して重ね合わせ
た後、該重ね合わせのカラートナー像を転写材上に一括
転写するものである。中間転写体である転写ベルト14
aに対向して配置される画像形成ユニットは、透明トナ
ー(T)、イエロー(Y)、および白色トナー(W)の
各画像形成プロセス用としてプロセスユニット100が
3つ設けられ、淡色のマゼンタ(LM)および濃色のマ
ゼンタ(HM)、淡色のシアン(LC)および濃色のシ
アン(HC)、淡色の黒色(LK)および濃色の黒色
(HK)の各画像形成プロセス用としてプロセスユニッ
ト200が3つ設けられている。プロセスユニット20
0では前述の図3にて説明したと同様の画像形成プロセ
スによって像形成体上である感光体ドラム10上に重ね
合わせのカラートナー像が形成され、該重ね合わせのカ
ラートナー像は一括して中間転写体である転写ベルト1
4aに転写される。本カラー画像形成装置では、転写ベ
ルト14aの移動方向に沿って画像形成ユニットが6つ
設けられることと、プロセスユニット200において形
成されるトナー像は重ね合わせのトナー像であること以
外は、図5にて説明したカラー画像形成装置と同様であ
る。
【0105】本発明の実施形態では、感光体ドラム10
上に現像または多重現像し、転写ベルト14a上に多重
転写して重ね合わせるT、Y、HM、LM、HC、L
C、HK、LK、およびWの各トナーは何れも、投影面
積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、円相当径dと厚
みtの比で示される扁平度d/tが2〜8の範囲にある
扁平トナーとし、また、感光体ドラム10上で下層とな
る淡色の各扁平トナー(LM、LCまたはLK)を、上
層となる濃色の各扁平トナー(HM、HCまたはHK)
の扁平度d/t以上または厚みt以下および/または円
形度d以上、好ましくは円相当径dが6〜10(μ
m)、もしくは厚みtが1〜2(μm)、もしくは扁平
度d/tが4〜8とするとともに、転写ベルト14a上
で最下層となるTの扁平トナーを、扁平度d/tが最大
または厚みtが最小および/または円形度dが最大の扁
平トナーであって、好ましくは円相当径dが6〜10
(μm)、もしくは厚みtが1〜2(μm)、もしくは
扁平度d/tが4〜8とする。
【0106】以上の構成により、図3または図5にて説
明したと同様に、各画像形成ユニットの像形成体である
感光体ドラム10上には各扁平トナーからなるトナー像
または重ね合わせのトナー像が層状に形成され、該トナ
ー像または重ね合わせのトナー像は中間転写体である転
写ベルト14a上に多重転写されて各扁平トナーからな
る重ね合わせのカラートナー像が層状に形成され、さら
に該重ね合わせのカラートナー像は転写材である記録紙
P上に一括して転写、および定着されて、散りや転写む
らのない高品質のカラー画像が形成される。
【0107】本実施形態では、前述した本発明にかかわ
る作用、に加えて、低濃度部から高濃度部に至るま
で階調性に優れ、特に低濃度部においても粒状性が極め
て良好な、色再現性に優れたカラー画像を提供するもの
であり、また、転写材の色味や凹凸等に左右されず、色
のにじみや濁りのない、色再現性に優れたカラー画像を
提供するものであり、さらに、光沢度の高い或いは光沢
度の均一な高品質のカラー画像を提供するものである
(本発明に加わる作用)。
【0108】図23は、本発明の画像形成方法の第11
の実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。本カラー画像形成装置は、転写材の移動方向に沿っ
て、白色トナー像、イエロートナー像、淡色および濃色
のマゼンタトナー像、淡色および濃色のシアントナー
像、淡色および濃色の黒色トナー像および透明トナー像
をそれぞれ形成する画像形成ユニットを配置し、各画像
形成ユニットの像形成体上に形成したトナー像を転写材
搬送手段により搬送される転写材上に図24に示す順に
多重転写して重ね合わせものである。転写材搬送手段で
ある搬送ベルト14Aに対向して配置される画像形成ユ
ニットは、白色トナー(W)、イエロー(Y)、および
透明トナー(T)の各画像形成プロセス用としてプロセ
スユニット100が3つ設けられ、淡色のマゼンタ(L
M)および濃色のマゼンタ(HM)、淡色のシアン(L
C)および濃色のシアン(HC)、淡色の黒色(LK)
および濃色の黒色(HK)の各画像形成プロセス用とし
てプロセスユニット200が3つ設けられている。プロ
セスユニット200では前述の図3にて説明したと同様
の画像形成プロセスによって像形成体上である感光体ド
ラム10上に重ね合わせのカラートナー像が形成され、
該重ね合わせのカラートナー像は一括して転写材である
記録紙Pに転写される。本カラー画像形成装置では、記
録紙Pの移動方向に沿って画像形成ユニットが6つ設け
られることと、プロセスユニット200において形成さ
れるトナー像は重ね合わせのトナー像であること以外
は、図7にて説明したカラー画像形成装置と同様であ
る。
【0109】本発明の実施形態では、感光体ドラム10
上に現像または多重現像し、記録紙P上に多重転写して
重ね合わせるW、Y、HM、LM、HC、LC、HK、
LKおよびTの各トナーは何れも、投影面積が最大とな
る方向からみたときの円相当径dが5〜10(μm)、
厚みtが1〜4(μm)、円相当径dと厚みtの比で示
される扁平度d/tが2〜8の範囲にある扁平トナーと
し、また、感光体ドラム10上で下層となる淡色の各扁
平トナー(LK、LCまたはLM)を、上層となる濃色
の各扁平トナー(HK、HCまたはHM)の扁平度d/
t以上または厚みt以下および/または円形度d以上、
好ましくは円相当径dが6〜10(μm)、もしくは厚
みtが1〜2(μm)、もしくは扁平度d/tが4〜8
とするとともに、記録紙P上で最下層となるWの扁平ト
ナーを、扁平度d/tが最大または厚みtが最小および
/または円形度dが最大の扁平トナーであって、好まし
くは円相当径dが6〜10(μm)、もしくは厚みtが
1〜2(μm)、もしくは扁平度d/tが4〜8とす
る。
【0110】以上の構成により、図3または図7にて説
明したと同様に、各画像形成ユニットの像形成体である
感光体ドラム10上には各扁平トナーからなるトナー像
または重ね合わせのトナー像が層状に形成され、該トナ
ー像または重ね合わせのトナー像は転写材である記録紙
P上に多重転写されて各扁平トナーからなる重ね合わせ
のカラートナー像が層状に形成され、散りや転写むらの
ない高品質のカラー画像が形成される。
【0111】本実施形態では、前述した本発明にかかわ
る作用に加えて、特に低濃度部においても粒状性が極
めて良好な、色再現性に優れたカラー画像を提供するも
のであり、また、転写材の色味や凹凸等に左右されず、
色のにじみや濁りのない、色再現性に優れたカラー画像
を提供するものであり、さらに、光沢度の高い或いは光
沢度の均一な高品質のカラー画像を提供するものである
(本発明に加わる作用)。
【0112】つぎに、本発明に関わる扁平トナーについ
て説明する。本発明の画像形成方法において、像形成体
上に多重現像、或いは転写材または中間転写体上に多重
転写して重ね合わせる複数のトナー像形成するトナーは
何れも、円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜
4(μm)、円相当径dと厚みtの比で示される扁平度
d/tが2〜8の扁平トナーである。
【0113】かかる扁平トナーは、例えば、従来公知の
トナー製造法と同様の方法により扁平トナーの母体粒子
としての樹脂粒子を調製した後、該樹脂粒子に熱と機械
的な剪断力とを付与して扁平処理を施すことにより形成
することができる。
【0114】トナー母体粒子としては、乳化重合法や懸
濁重合法等により調製した樹脂微粒子を水系媒体中で融
着させて得られる樹脂粒子や懸濁重合法により調製した
樹脂粒子等が好ましく用いられる。これらの樹脂粒子は
水系媒体などの溶液中で表面が形成されるため表面が均
一であり、これらをトナー母体粒子とする扁平トナーも
また表面が均一であるという利点を有している。また懸
濁重合法で調製された樹脂粒子は球形であるため、これ
をトナー母体粒子として扁平処理して得られる扁平トナ
ーは表面形状が滑らかとなる。樹脂微粒子を融着させて
得られる樹脂粒子は、懸濁重合で得られる樹脂粒子に比
べて粒度分布がシャープであり、後処理なしで球形への
形状制御が可能であることから、より好ましく用いら
れ、これをトナー母体粒子とすることにより表面形状が
滑らかでかつ形状や粒径の揃った扁平トナーを得ること
ができる。
【0115】以下、本発明に関わる扁平トナーの材料お
よび製造方法ならびに現像剤について詳細に記述する。
【0116】《材料》 〔単量体〕重合性単量体としては、ラジカル重合性単量
体を必須の構成成分とし、必要に応じて架橋剤が添加さ
れる。またこの他に、酸性基を有するラジカル重合性単
量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を少
なくとも1種類含有してもよい。 (1)ラジカル重合性単量体 ラジカル重合性単量体成分としては特に限定されるもの
ではなく、従来公知のラジカル重合性単量体を用いるこ
とができる。また要求される特性を満たすように、1種
または2種以上のものを組み合わせて用いることができ
る。
【0117】具体的には、芳香族系ビニル単量体、(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体、ビニルエステル系単
量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系単量
体、ジオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン系単
量体等を用いることができる。芳香族系ビニル単量体と
しては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシス
チレン、p−フェニルスチレン、p−クロロスチレン、
p−エチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−t
ert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、
p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、
p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、3,4−ジクロロスチレン
等のスチレン系単量体およびその誘導体が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキ
シル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘ
キシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒド
ロキシアクリル酸エチル、γ−アミノアクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ジメチルア
ミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等が挙
げられる。ビニルエステル系単量体としては、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等が挙げら
れる。ビニルエーテル系単量体としては、ビニルメチル
エーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエ
ーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙げられる。モノ
オレフィン系単量体としては、エチレン、プロピレン、
イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル
−1−ペンテン等が挙げられる。ジオレフィン系単量体
としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が
挙げられる。ハロゲン化オレフィン系単量体としては、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル等が挙げられ
る。 (2)架橋剤 トナーの特性を改良するために添加される架橋剤として
は、ラジカル重合性架橋剤が用いられる。ラジカル重合
性架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタ
レン、ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリ
エチレングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリ
ル等の不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
【0118】ラジカル重合性架橋剤は、その特性にもよ
るが、全ラジカル重合性単量体に対して0.1〜10質
量%の範囲で使用することが好ましい。 (3)酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基
性基を有するラジカル重合性単量体 酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を
有するラジカル重合性単量体としては、例えば、カルボ
キシル基含有単量体、スルホン酸基含有単量体、第1級
アミン、第2級アミン、第3級アミン、第4級アンモニ
ウム塩等のアミン系の化合物を用いることができる。
【0119】酸性基を有するラジカル重合性単量体とし
ては、例えば、カルボキシル基含有単量体、スルホン酸
基含有単量体等を用いることができる。カルボン酸基含
有単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、フマー
ル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マレイン酸
モノブチルエステル、マレイン酸モノオクチルエステル
等が挙げられ、またスルホン酸基含有単量体としては、
スチレンスルホン酸、アリルスルホコハク酸、アリルス
ルホコハク酸オクチル等が挙げられる。これらは、ナト
リウムやカリウム等のアルカリ金属塩あるいはカルシウ
ムなどのアルカリ土類金属塩の構造であってもよい。
【0120】塩基性基を有するラジカル重合性単量体と
しては、例えば、第1級アミン、第2級アミン、第3級
アミン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合物を
用いることができる。具体的には、ジメチルアミノエチ
ルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート、およびこれら4種の化合物の
4級アンモニウム塩、3−ジメチルアミノフェニルアク
リレート、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロ
ピルトリメチルアンモニウム塩、アクリルアミド、N−
ブチルアクリルアミド、N,N−ジブチルアクリルアミ
ド、ピペリジルアクリルアミド、メタクリルアミド、N
−ブチルメタクリルアミド、N−オクタデシルアクリル
アミド;ビニルピリジン、ビニルピロリドン;ビニルN
−メチルピリジニウムクロリド、ビニルN−エチルピリ
ジニウムクロリド、N,N−ジアリルメチルアンモニウ
ムクロリド、N,N−ジアリルエチルアンモニウムクロ
リド等を挙げることができる。
【0121】酸性基を有するラジカル重合性単量体また
は塩基性基を有するラジカル重合性単量体は、ラジカル
単量体全体の0.1〜15質量%の範囲で使用すること
が好ましい。
【0122】〔連鎖移動剤〕分子量を調整することを目
的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いること
が可能である。連鎖移動剤としては特に限定されるもの
ではなく、例えばオクチルメルカプタン、ドデシルメル
カプタン、tert−ドデシルメルカプタン等のメルカ
プタン、およびスチレンダイマー等が使用される。
【0123】〔重合開始剤、分散安定剤、界面活性剤〕
いわゆる乳化重合法で樹脂微粒子を調製した後に、その
樹脂微粒子を塩析、融着させてトナー母体粒子としての
樹脂粒子を形成する場合には、水溶性のラジカル重合開
始剤が用いられる。水溶性のラジカル重合開始剤として
は、例えば、過硫酸塩(過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
ニウム等)、アゾ系化合物(4,4′−アゾビス−4−
シアノ吉草酸及びその塩、2,2′−アゾビス(2−ア
ミジノプロパン)塩等)、パーオキシド化合物等が挙げ
られる。これらのラジカル性重合開始剤は、必要に応じ
て還元剤と組み合わせてレドックス系開始剤とすること
が可能である。レドックス系開始剤を用いることにより
重合活性が上昇し、重合温度の低下が図れ、更に重合時
間の短縮が期待できる。
【0124】重合開始剤の添加量は、最終的なトナーと
なる樹脂の分子量により決定されるが、一般的にはラジ
カル重合性単量体に対して0.1〜10質量%、好まし
くは0.2〜5質量%である。また重合温度は、重合開
始剤の最低ラジカル生成温度以上であればどの温度を選
択しても良いが、例えば50℃から90℃の範囲が用い
られる。但し、常温開始の重合開始剤、例えば過酸化水
素−還元剤(アスコルビン酸等)の組み合わせを用いる
ことで、室温またはそれ以上の温度で重合することも可
能である。
【0125】乳化重合の際に使用することのできる界面
活性剤としては特に限定されるものでは無いが、前述の
ラジカル性重合性単量体を水系媒体中に油滴分散する必
要があることから、イオン性界面活性剤を好適なものの
例として挙げることができる。イオン性界面活性剤とし
ては、スルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、アリールアルキルポリエーテルスルホン酸ナト
リウム、3,3−ジスルホンジフェニル尿素−4,4−
ジアゾ−ビス−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン
酸ナトリウム、オルト−カルボキシベンゼン−アゾ−ジ
メチルアニリン、2,2,5,5−テトラメチル−トリ
フェニルメタン−4,4−ジアゾ−ビス−β−ナフトー
ル−6−スルホン酸ナトリウムなど)、硫酸エステル塩
(ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウ
ム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリ
ウムなど)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリ
ン酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナ
トリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウ
ム、オレイン酸カルシウムなど)などが挙げられる。ま
たこの他に、ノニオン性界面活性剤も使用することがで
きる。具体的には、ポリエチレンオキサイド、ポリプロ
ピレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドとポリエ
チレンオキサイドの組み合わせ、ポリエチレングリコー
ルと高級脂肪酸とのエステル、アルキルフェノールポリ
エチレンオキサイド、高級脂肪酸とポリエチレングリコ
ールのエステル、高級脂肪酸とポリプロピレンオキサイ
ドのエステル、ソルビタンエステル等を挙げることがで
きる。
【0126】なお、これらの界面活性剤は主に乳化重合
時の乳化剤として使用されるが、他の工程または使用目
的で使用してもかまわない。
【0127】扁平処理を施すトナー母体粒子としての樹
脂粒子をいわゆる懸濁重合法により製造する場合や懸濁
重合法で調製した樹脂微粒子を塩析、融着させてトナー
母体粒子としての樹脂粒子を形成する場合には、油溶性
のラジカル重合開始剤を用いることが好ましい。油溶性
のラジカル重合開始剤としては、具体的には、過酸化ベ
ンゾイル、過酸化ラウロイル、クメンヒドロペルオキサ
イド、t−ブチルヒドロペルオキサイド、ジクミルペル
オキサイド、クメンヒドロペルオキサイド、アセチルペ
ルオキサイド、プロピオニルペルオキサイド等の過酸化
物、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′
−アゾビス(2,4−バレロニトリル)、2,2′−ア
ゾビス−2−メチルバレロニトリル、2,2′−アゾビ
ス−2,4−ジメチルバレロニトリル等のアゾビス系重
合開始剤などを挙げることができる。重合開始剤の添加
量は、最終的なトナーとなる樹脂の分子量により決定さ
れるが、一般的にはラジカル重合性単量体に対して0.
1〜10質量%、好ましくは0.2〜5質量%である。
【0128】懸濁重合法においては、分散安定剤が水系
媒体中に分散して使用される。分散安定剤としては、最
終的に濾過、洗浄段階で容易に除去できるものが好まし
く、特に無機系の難水溶性分散安定剤が好ましく使用さ
れる。具体的には、炭酸カルシウム、燐酸三カルシウ
ム、酸化アルミニウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウ
ム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン、
酸化珪素、水酸化鉄などを挙げるげることができ、特に
好ましい分散安定剤は燐酸三カルシウムである。なお、
この難水溶性無機分散安定剤に加えて分散助剤に少量の
界面活性剤を使用してもよい。この場合、ノニオン系、
アニオン系、カチオン系、両性系のいずれも使用するこ
とができるが、より好ましくはアニオン系界面活性剤で
ある。
【0129】分散安定剤は、分散される油相成分に対し
て1〜10質量%程度使用することが好ましい。この範
囲よりも少ない場合には、分散安定性が低下して粒子の
凝集が発生し、この範囲よりも多い場合には、分散が促
進されるために小粒径成分が過多に発生してしまう。ま
た界面活性剤は、無機分散安定剤に対して0.05〜1
質量%程度添加することが好ましい。この範囲よりも少
ない場合には分散安定性向上の効果を発揮することがで
きず、この範囲を越えて使用する場合にはラジカル重合
性単量体の乳化が発生し、いわゆるラテックス粒子が系
内に発生し、粒子径分布が広がる問題があるとともに、
界面活性剤の除去がしにくくなり、水分の吸着を引き起
こす問題がある。
【0130】〔着色剤〕着色剤としては、従来公知の無
機顔料、有機顔料、染料を用いることができる。
【0131】無機顔料の具体的な例としては、黒色の顔
料として、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブ
ラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ラン
プブラック等のカーボンブラックが用いられ、この他
に、マグネタイト、フェライト等の磁性粉も用いられ
る。また白色の顔料としては、例えば酸化チタンが用い
られる。
【0132】有機顔料の具体的な例としては、マゼンタ
またはレッド用の顔料として、例えば、C.I.ピグメ
ントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.
ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、
C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッ
ド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグ
メントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド5
3:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.
ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド1
23、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグ
メントレッド144、C.I.ピグメントレッド14
9、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメ
ントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、
C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。また
オレンジまたはイエロー用の顔料として、C.I.ピグ
メントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ4
3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメ
ントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、
C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメント
イエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.
I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエ
ロー138等が挙げられる。グリーンまたはシアン用の
顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.
I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブ
ルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.
I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリー
ン7等が挙げられる。
【0133】染料の具体的な例としては、C.I.ソル
ベントレッド1、同49、同52、同58、同63、同
111、同122、C.I.ソルベントイエロー19、
同44、同77、同79、同81、同82、同93、同
98、同103、同104、同112、同162、C.
I.ソルベントブルー25、同36、同60、同70、
同93、同95等を挙げることができ、またこれらの混
合物も用いることができる。
【0134】これらの無機顔料、有機顔料、染料は所望
に応じて単独または複数を選択併用することが可能であ
る。また顔料の添加量は重合体に対して2から20質量
部であり、好ましくは3から15質量部が選択される。
トナーを磁性トナーとして使用する場合には通常前述の
マグネタイトが添加され、この場合には所定の磁気特性
を付与する観点から、トナー中に20〜60質量%添加
することが好ましい。
【0135】着色剤は表面改質して使用することもでき
る。その表面改質剤としては、従来公知のものを使用す
ることができ、具体的にはシランカップリング剤、チタ
ンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤等が好
ましく用いることができる。
【0136】なお、透明トナーの場合には着色剤は使用
しない。 〔その他の内添剤〕トナー中には、着色剤以外に、離型
剤や荷電制御剤等の構成成分を加えてもよい。離型剤と
しては種々の公知のものを使用することができ、例え
ば、低分子量のポリプロピレン、ポリエチレン等のオレ
フィン系ワックスや、これらの変性物、カルナバワック
スやライスワックス等の天然ワックス、脂肪酸ビスアミ
ドなどのアミド系ワックスなどを挙げることができる。
荷電制御剤も同様に種々の公知のものを使用することが
でき、例えば、ニグロシン系染料、ナフテン酸または高
級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級アン
モニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸金属塩
あるいはその金属錯体等を挙げることができる。これら
離型剤や荷電制御剤の粒子は、分散した状態で数平均一
次粒子径が10〜500nm程度とすることが好まし
い。
【0137】〔外添剤〕本発明に使用される扁平トナー
には、流動性の改良やクリーニング性の向上などの目的
で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。
これら外添剤としては特に限定されるものでは無く、種
々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することが
できる。
【0138】無機微粒子としては、従来公知のものを使
用することができる。具体的には、シリカ、酸化チタ
ン、アルミナ微粒子等が好ましく用いることができる。
これら無機微粒子としては疎水性のものが好ましい。具
体的には、シリカ微粒子として、例えば日本アエロジル
社製の市販品R−805、R−976、R−974、R
−972、R−812、R−809、ヘキスト社製のH
VK−2150、H−200、キャボット社製の市販品
TS−720、TS−530、TS−610、H−5、
MS−5等が挙げられる。酸化チタン微粒子としては、
例えば、日本アエロジル社製の市販品T−805、T−
604、テイカ社製の市販品MT−100S、MT−1
00B、MT−500BS、MT−600、MT−60
0SS、JA−1、富士チタン社製の市販品TA−30
0SI、TA−500、TAF−130、TAF−51
0、TAF−510T、出光興産社製の市販品IT−
S、IT−OA、IT−OB、IT−OC等が挙げられ
る。アルミナ微粒子としては、例えば、日本アエロジル
社製の市販品RFY−C、C−604、石原産業社製の
市販品TTO−55等が挙げられる。これら無機微粒子
はシランカップリング剤やチタンカップリング剤等によ
って疎水化処理されていることが好ましい。疎水化処理
の程度としては特に限定されるものではないが、メタノ
ールウェッタビリティで表される疎水化度が40〜95
のものが好ましい。メタノールウェッタビリティとはメ
タノールに対する濡れ性を評価するものであり、内容量
200mlのビーカー中に蒸留水50mlと測定対象の
無機微粒子0.2gとを入れてゆっくりと撹拌しなが
ら、先端が液中に浸漬されているビュレットを用いて、
メタノールを無機微粒子の全体が濡れるまで滴下し、こ
のときに無機微粒子を完全に濡らすために必要なメタノ
ールの量をa(ml)として下式により疎水化度を算出
する。
【0139】疎水化度=(a/(a+50))×100 有機微粒子としては、数平均一次粒子径が10〜200
0nm程度の球形の有機微粒子を使用することができ
る。具体的には、スチレンやメチルメタクリレートなど
の単独重合体やこれらの共重合体を使用することができ
る。
【0140】滑剤としては、例えば、ステアリン酸の亜
鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、カルシウム等の
塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、銅、マグネシウ
ム等の塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マグネシウム、カ
ルシウム等の塩、リノール酸の亜鉛、カルシウム等の
塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウムなどの塩等の高級
脂肪酸の金属塩が挙げられる。
【0141】これら外添剤の添加量は、トナーに対して
0.01〜5質量%程度が好ましい。
【0142】《製造工程》本発明に使用される扁平トナ
ーの製造工程は、トナー母体粒子としての樹脂粒子を製
造する工程と、該樹脂粒子を扁平処理する工程と、該扁
平処理された粒子に外添剤を添加する工程からなる。
【0143】〔樹脂粒子の製造工程〕トナー母体粒子と
しての樹脂粒子の製造は、乳化重合や懸濁重合等の重合
法により調製した樹脂微粒子を水系媒体中で融着させる
方法や懸濁重合により樹脂粒子を製造する方法が好まし
く用いられる。
【0144】乳化重合、懸濁重合等の重合法により調製
した樹脂微粒子を水系媒体中で融着させてトナー母体と
なる樹脂粒子を製造する場合の製造工程は、乳化重合、
懸濁重合等の重合法により樹脂微粒子を調製する重合工
程、得られた樹脂微粒子分散液を用いて水系媒体中で樹
脂微粒子を融着させる工程、得られた粒子を水系媒体中
より濾過し界面活性剤などを除去する洗浄工程からな
る。
【0145】ここで水系媒体とは主成分として水からな
るもので、水の含有量が50質量%以上であるものを示
す。水以外のものとしては、水に溶解する有機溶媒を挙
げることができ、例えば、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、ブタノール、アセトン、メチルエチル
ケトン、テトラヒドロフランなどをあげることができる
が、好ましくは樹脂を溶解しない有機溶媒である、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールの
ようなアルコール系有機溶媒が好ましい。
【0146】トナー母体粒子としての樹脂粒子にはトナ
ー構成成分として着色剤や離型剤、荷電制御剤等が必要
に応じて含有されるが、これらのトナー構成成分は樹脂
微粒子を調製する重合工程において樹脂微粒子中に含有
させる方法、あるいはこれらのトナー構成成分を含有し
ない樹脂微粒子を調製した後、該樹脂微粒子の分散液に
着色剤や離型剤、荷電制御剤等を分散または溶解した液
を添加して水系媒体中で融着させることにより樹脂粒子
中に含有させる方法の何れでもよいが、離型剤は重合工
程において含有させることが好ましく、着色剤は樹脂微
粒子を融着させる工程で含有させることが好ましい。
【0147】樹脂微粒子を調製する重合工程は、例え
ば、重合性単量体中に離型剤等を溶解した溶液を臨界ミ
セル濃度以下の界面活性剤を溶解させた水系媒体中に機
械的エネルギーによって油滴分散させ、この分散液に水
溶性重合開始剤を加え、ラジカル重合させる方法を挙げ
ることができる。この場合、モノマー中に油溶性の重合
開始剤を加えて使用してもよい。この油滴分散を行うた
めの分散機としては特に限定されるものでは無いが、例
えばクレアミックス、超音波分散機、機械式ホモジナイ
ザー、マントンゴーリンや圧力式ホモジナイザー等を挙
げることができる。
【0148】融着の方法としては、重合工程によって生
成された樹脂微粒子と着色剤粒子とを水系媒体中で塩析
しながら融着する方法が好ましく用いられる。
【0149】この塩析/融着を行う工程は、樹脂微粒子
及び着色剤粒子とが存在している水中にアルカリ金属塩
やアルカリ土類金属塩等からなる塩析剤を臨界凝集濃度
以上の凝集剤として添加し、ついで樹脂微粒子のガラス
転移点以上に加熱することで塩析を進行させると同時に
融着を行う工程である。この工程では、水に無限溶解す
る有機溶媒を添加し、樹脂微粒子のガラス転移温度を実
質的に下げることで融着を効果的に行う手法を使用して
もよい。
【0150】ここで、塩析剤であるアルカリ金属塩及び
アルカリ土類金属塩は、アルカリ金属として、リチウ
ム、カリウム、ナトリウム等が挙げられ、アルカリ土類
金属として、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウムなどが挙げられ、好ましくはカリウム、ナ
トリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウムが挙げ
られる。また塩を構成するものとしては、塩素塩、臭素
塩、沃素塩、炭酸塩、硫酸塩等が挙げられる。また前記
水に無限溶解する有機溶媒としては、メタノール、エタ
ノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレ
ングリコール、グリセリン、アセトン等があげられる
が、炭素数が3以下のメタノール、エタノール、1−プ
ロパノール、2−プロパノールのアルコールが好まし
く、特に、2−プロパノールが好ましい。
【0151】また着色剤粒子は、界面活性剤濃度を臨界
ミセル濃度(CMC)以上にした水系媒体中に着色剤を
分散して調製される。着色剤分散時の分散機は特に限定
されないが、好ましくは、超音波分散機、機械的ホモジ
ナイザー、マントンゴーリンや圧力式ホモジナイザー等
の加圧分散機、サンドグラインダー、ゲッツマンミルや
ダイヤモンドファインミル等の媒体型分散機が挙げられ
る。また着色剤は表面改質して使用してもよく、この場
合は、着色剤を分散した分散液中に表面改質剤を添加し
た後昇温して反応を行い、反応終了後に濾過、洗浄、乾
燥を行って表面改質剤で処理された顔料を得ることがで
きる。
【0152】融着を塩析/融着で行う場合、塩析剤を添
加した後に放置する時間をできるだけ短くすることが好
ましい。この理由として明確では無いが、塩析した後の
放置時間によって、粒子の凝集状態が変動し、粒径分布
が不安定になったり、融着させた樹脂粒子の表面性が変
動したりする問題が発生する。また塩析剤を添加する温
度は、樹脂微粒子のガラス転移温度以下であることが好
ましい。塩析剤を添加する温度が樹脂微粒子のガラス転
移温度以上であると、樹脂微粒子の塩析/融着は速やか
に進行するものの、粒径の制御を行うことができず、大
粒径の粒子が発生したりする場合がある。この添加温度
の範囲としては樹脂のガラス転移温度以下であればよい
が、一般的には5℃〜55℃、好ましくは10℃〜45
℃である。
【0153】塩析剤を樹脂微粒子のガラス転移温度以下
で加えた後は、できるだけ速やかに昇温し、樹脂微粒子
のガラス転移温度以上に加熱する方法を使用することが
好ましい。このときの昇温速度としては1℃/分以上が
好ましく、昇温までの時間としては30分未満が好まし
く、10分未満が特に好ましい。昇温速度の上限として
は特に明確では無いが、急激な塩析/融着の進行による
粗大粒子の発生を抑制する観点から、15℃/分以下が
好ましい。特に好ましい形態として、塩析/融着をガラ
ス転移温度以上になった時点でも継続して進行させるこ
とにより、粒子の成長とともに融着を効果的に進行させ
ることができる。
【0154】融着によって得られる樹脂粒子の粒径は、
体積平均粒径で3〜9μmが好ましい。樹脂粒子の体積
平均粒径は、コールターカウンターTAII、コルターマ
ルチサイザー、SLAD1100(島津製作所製レーザ
ー回折式粒径測定装置)等を用いて測定することがで
き、コールターカウンターTAII及びコールターマルチ
サイザーを用いる場合にはアパーチャー径=100μm
のアパーチャーを用いて2.0〜40μmの範囲におけ
る粒径分布を用いて測定されたものを示す。
【0155】樹脂粒子中に含まれる微粉量は、3.0μ
m以下の微粉量が個数分布で全体の20個数%以下であ
ることが好ましく、2.0μm以下の微粉量が10個数
%以下であることがさらに好ましい。この微粉量は大塚
電子社製の電気泳動光散乱光度計ELS−800を用い
て測定することができる。この範囲に粒径分布を調整す
るためには、塩析/融着段階での温度制御を狭くするこ
とがよく、具体的には昇温までの時間を前述の30分未
満、好ましくは10分未満とし、昇温速度を1〜15℃
/分とすることである。
【0156】また融着によって得られた樹脂粒子の形状
は、下式で示される形状係数の平均値(平均円形度)が
0.95〜1.00であることが好ましい。
【0157】形状係数=(円相当径から求めた円の周囲
長)/(粒子投影像の周囲長) さらに形状係数の分布がシャープであることが好まし
く、円形度の標準偏差は0.10以下、下式で算出され
る形状係数のCV値は10%未満が好ましい。
【0158】CV値=(円形度の標準偏差)/(平均円
形度)×100 なお上記形状係数は、500個の樹脂粒子について、走
査型電子顕微鏡又はレーザ顕微鏡により500倍に拡大
した樹脂粒子の写真を撮影し、画像解析装置「SCAN
NING IMAGE ANALYSER」(日本電子
社製)を使用して写真画像の解析を行って円形度を測定
し、その算術平均値を求めることにより算出することが
できる。また簡便な測定方法としては、「FPIA−1
000」(東亜医用電子株式会社製)により測定するこ
とができる。
【0159】所望の粒径および形状の粒子が得られた段
階で樹脂粒子分散液を冷却し、得られた粒子を水系媒体
中より濾過、水洗し、ウェットケーキ状の樹脂粒子を得
る。
【0160】トナー母体となる樹脂粒子を懸濁重合で製
造する場合の製造工程は、ラジカル重合性単量体中に重
合開始剤と着色剤や離型剤、荷電制御剤等のトナーを構
成するに必要な成分を含有分散させる工程、着色剤等を
分散した前記分散液を水中に分散しトナー程度の所望の
粒径を有する液滴に分散する工程、重合工程、分散安定
剤を除去し濾過、洗浄する工程からなる。
【0161】着色剤等を分散する際に使用される分散機
は特に限定されないが、好ましくは超音波分散機、機械
的ホモジナイザー、マントンゴーリンや圧力式ホモジナ
イザー等の加圧分散機、サンドグラインダー、ゲッツマ
ンミルやダイヤモンドファインミル等の媒体型分散機が
挙げられる。なお、重合開始剤を添加する必要があるた
め、分散時の熱の影響を受けないように、冷却して分散
することが好ましい。
【0162】水系媒体中に上記分散液を分散する際に使
用される分散装置としては、TKホモミキサー、TKホ
モジェッター、回転二重円筒、超音波分散機などを挙げ
ることができる。この場合、水系媒体中に形成される液
滴が所望の粒径になるように調整する必要があるため、
顕微鏡などで分散液滴の粒径を観察し、所定になった時
点で分散を停止する方法で所望の分散径を有する液滴を
形成することが好ましい。トナー母体粒子としての樹脂
粒子の粒径は、体積平均粒径で3〜9μmが好ましい。
この体積平均粒径は、コールターカウンターTA−II、
コールターマルチサイザー、SLAD1100(島津製
作所社製レーザー回折式粒径測定装置)等を用いて測定
することができる。コールターカウンターTA−II及び
コールターマルチサイザーではアパーチャー径=100
μmのアパーチャーを用いて2.0〜40μmの範囲に
おける粒径分布を用いて測定されたものを示す。
【0163】重合工程では重合開始剤の分解温度以上で
重合する。重合温度は、重合開始剤の最低ラジカル生成
温度以上であればどの温度を選択しても良いが、重合開
始剤の半減期が2時間から10時間程度になる温度範囲
とすることが好ましい。温度範囲としては、重合開始剤
により異なるが、例えば50℃から90℃の範囲が好ま
しく使用される。
【0164】重合終了後、冷却し、分散安定剤を除去す
るために、酸を加えることが好ましい。酸としては、塩
酸、硫酸等を使用することができる。その後、濾過、水
洗し、ウェットケーキ状の樹脂粒子を得る。
【0165】得られた樹脂粒子の形状は、通常、前述の
式による形状係数の平均値(平均円形度)は0.95〜
1.00となる。
【0166】〔扁平処理工程〕樹脂粒子の扁平処理は、
樹脂粒子を分散した液に熱と機械的な剪断力を加えるこ
とにより行うことができる。具体的には、上記で得られ
たウェットケーキ状の樹脂粒子を水系媒体中に再分散
し、この分散液に、粒径100μmから2000μm程
度のポリエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリテ
トラフルオロエチレン、ポリスチレン、ポリスチレン−
アクリロニトリル共重合体等からなる合成樹脂微粒子、
ガラスビーズ、ジルコニアビーズ等を媒体として加えた
後、分散液を樹脂粒子のガラス転移点以上の温度で加熱
しながら撹拌する方法が好ましく用いられる。この際、
樹脂粒子の分散液中にメチルセルロース等の増粘剤を加
えて樹脂粒子分散液の粘度を上げてもよく、また必要に
応じて消泡剤を添加することも可能である。
【0167】樹脂粒子分散液を加熱撹拌する装置として
は、従来公知の分散機を用いることができ、具体的に
は、サンドグラインダー、ゲッツマンミル、ダイヤモン
ドファインミル等の媒体型分散機を挙げることができ
る。
【0168】分散液の温度は樹脂粒子のガラス転移点以
上であることが必要であり、また上限としては、前記樹
脂粒子の製造工程において樹脂微粒子を塩析/融着する
際の処理温度以下あるいは樹脂粒子中に含有される離型
剤の融点以下であることが好ましく、扁平処理温度とし
ては、例えば樹脂粒子のガラス転移点以上、ガラス転移
点+20℃以下の範囲が好ましく用いられる。扁平処理
温度が低すぎると、樹脂粒子の扁平処理が十分に行われ
ず、扁平処理温度が高すぎると、樹脂粒子が凝集した
り、樹脂粒子中に含有される離型剤が樹脂粒子中から溶
出したりする。樹脂粒子の扁平処理時間は、樹脂粒子分
散液の温度、使用する媒体の粒径や比重、撹拌速度や撹
拌槽の形状等にも依るが、通常10分から10時間程度
である。
【0169】以上の加熱撹拌処理により分散液中の樹脂
粒子に扁平処理が施されるが、扁平処理された樹脂粒子
の表面を滑らかにするために、篩等を用いて樹脂粒子分
散液から媒体を分離した後、引き続き分散液を加熱撹拌
してもよい。この場合の加熱温度は上記扁平処理温度と
同じ範囲であることが好ましい。
【0170】扁平処理終了後、樹脂粒子分散液を冷却
し、扁平処理された樹脂粒子を濾過、洗浄した後、乾燥
し、扁平トナーを得る。
【0171】得られた扁平トナーの形状は、投影面積が
最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜10
(μm)であり、厚みtが1〜4(μm)であり、前記
円相当径dと前記厚みtの比で示されるトナーの扁平度
d/tが2〜5である。
【0172】投影面積が最大となる方向からみたときの
円相当径dおよび厚みtは、扁平トナーを平滑面に分散
付着させ、500個の扁平トナーについて、カラーレー
ザ顕微鏡「VK−8500」(キーエンス社製)により
500倍に拡大して円相当径と最大高さを測定し、それ
らの算術平均値を求めることにより算出することができ
る。
【0173】また投影面積が最大となる方向からみたと
きのトナーの形状(以下扁平面の形状という)は、下式
で示される形状係数の平均値(平均円形度)が0.95
〜1.00であることが好ましく、0.98〜1.00
がさらに好ましい。
【0174】形状係数=(円相当径から求めた円の周囲
長)/(粒子投影像の周囲長) さらに形状係数の分布がシャープであることが好まし
く、円形度の標準偏差は0.10以下、下式で算出され
る形状係数のCV値は10%未満が好ましい。
【0175】CV値=(円形度の標準偏差)/(平均円
形度)×100 なお本発明の扁平トナーの形状は、扁平処理前のトナー
母体粒子としての樹脂粒子の粒径および形状と、その後
の扁平処理工程における扁平化の度合によってほぼ一義
的に決定され、扁平化の度合は扁平処理時間を変化させ
ることによって容易に制御することができる。
【0176】図25は扁平処理時間と扁平トナーの形状
との関係の一例を示す図であり、図25(a)、
(b)、(c)はそれぞれトナー母体粒子として3.0
μm、4.0μm、6.0μmの球形粒子を用いて扁平
処理したとき扁平処理時間に対する円相当径と厚みの変
化を示した図である。例えば、トナー母体粒子として粒
径3.0μmの球形粒子を用いた場合は、図25(a)
に示すように、扁平処理時間と共に円相当径dと厚みt
が(3.4μm、2.3μm)、(3.8μm、1.9
μm)、(4.3μm、1.4μm)、(4.8μm、
1.2μm)、(5.1μm、1.0μm)、(5.5
μm、0.9μm)、(5.7μm、0.8μm)、
(6.0μm、0.8μm)、(6.2μm、0.7μ
m)、・・・と変化し、トナー母体粒子として粒径4.
0μmの球形粒子を用いた場合は、図25(b)に示す
ように、扁平処理時間と共に円相当径dと厚みtが
(4.6μm、3.1μm)、(5.0μm、2.5μ
m)、(5.8μm、1.9μm)、(6.3μm、
1.6μm)、(6.8μm、1.4μm)、(7.3
μm、1.2μm)、(7.7μm、1.1μm)、
(8.0μm、1.0μm)、(8.3μm、0.9μ
m)、・・・と変化し、トナー母体粒子として粒径6.
0μmの球形粒子を用いた場合は、図25(c)に示す
ように、扁平処理時間と共に円相当径dと厚みtが
(6.9μm、4.6μm)、(7.6μm、3.8μ
m)、(8.7μm、2.9μm)、(9.5μm、
2.4μm)、(10.3μm、2.1μm)、(1
0.9μm、1.8μm)、(11.5μm、1.6μ
m)、(12.0μm、1.5μm)、(12.5μ
m、1.4μm)、・・・と変化する。
【0177】〔外添剤処理工程〕上記で得られた扁平ト
ナー粒子はそのまま使用してもよいが、例えば流動性、
帯電性、クリーニング性の改良を行うことを目的とし
て、前述の外添剤を添加してもよい。外添剤の添加方法
としては、タービュラーミキサー、ヘンシエルミキサ
ー、ナウターミキサー、V型混合機などの種々の公知の
混合装置を使用することができる。
【0178】《現像剤》本発明に関わる扁平トナーは、
そのまま非磁性または磁性の一成分現像剤として用いる
ことができるが、キャリアと混合して二成分現像剤とし
て用いることが好ましい。
【0179】キャリアとして用いる粒子は、鉄、フェラ
イト、マグネタイト等の金属、それらの金属とアルミニ
ウム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の磁性粒子
を用いることができ、特にフェライト粒子が好ましく用
いられる。上記磁性粒子は、その体積平均粒径としては
15〜100μm、より好ましくは25〜60μmのも
のがよい。キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的に
は湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置
「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMP
ATEC)社製)により測定することができる。キャリ
アは、上記磁性粒子をそのまま用いることもできるが、
樹脂により被覆されているもの、あるいは樹脂中に磁性
粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリアが好まし
い。コーティング用の樹脂組成としては、特に限定は無
いが、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ス
チレン/アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル
系樹脂或いはフッ素含有重合体系樹脂等が用いられる。
また、樹脂分散型キャリアを構成するための樹脂として
は、特に限定されず公知のものを使用することができ、
例えば、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フ
ッ素系樹脂、フェノール樹脂等を使用することができ
る。
【0180】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明するが、
本発明の実施態様はこれらに限定されるものではない。
【0181】《トナーおよび現像剤の製造》 (マゼンタトナー)n−ドデシル硫酸ナトリウム0.9
0kgと純水10.0Lを入れ撹拌溶解した。この溶液
に、リーガル330R(キャボット株式会社製カーボン
ブラック)1.20kgを徐々に加え、1時間よく撹拌
した後に、サンドグラインダー(媒体型分散機)を用い
て、20時間連続分散した。これを「着色剤分散液1」
とした。又、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.055kgとイオン交換水4.0Lからなる溶液を
「アニオン界面活性剤溶液A」とした。
【0182】ノニルフェノールポリエチレンオキサイド
10モル付加物0.014kgとイオン交換水4.0L
からなる溶液を「ノニオン界面活性剤溶液B」とした。
過硫酸カリウム223.8gをイオン交換水12.0L
に溶解した溶液を「開始剤溶液C」とした。
【0183】温度センサー、冷却管、窒素導入装置を付
けた100Lのグラスライニング(GL)反応釜に、W
AXエマルジョン(数平均分子量3000のポリプロピ
レンエマルジョン:数平均1次粒子径=120nm/固
形分濃度=29.9%)3.41kg、「アニオン界面
活性剤溶液A」全量及び「ノニオン界面活性剤溶液B」
全量を入れ、撹拌を開始した。次いで、イオン交換水4
4.0Lを加えた。
【0184】次いで、加熱を開始し、液温度が75℃に
なったところで、「開始剤溶液C」全量を滴下した。そ
の後、液温度を75±1℃に制御しながら、スチレン1
2.1kg、アクリル酸n−ブチル2.88kg、メタ
クリル酸1.04kg及びt−ドデシルメルカプタン5
48gの予め混合した溶液を滴下した。滴下終了後、液
温度を80±1℃に上げて、6時間加熱撹拌して重合を
完了した。次いで、液温度を40℃以下に冷却し撹拌を
停止し、ポールフィルターで濾過し、これを「ラテック
ス1−A」とした。
【0185】尚、「ラテックス1−A」中の樹脂粒子の
ガラス転移点は57℃、軟化点は121℃、重量平均分
子量は1.27万、重量平均粒径は120nmであっ
た。
【0186】又、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム0.055kgをイオン交換純水4.0Lに溶解した
溶液を「アニオン界面活性剤溶液D」とした。又、ノニ
ルフェノールポリエチレンオキサイド10モル付加物
0.014kgをイオン交換水4.0Lに溶解した溶液
を「ノニオン界面活性剤溶液E」とした。
【0187】過硫酸カリウム(関東化学社製)200.
7gをイオン交換水12.0Lに溶解した溶液を「開始
剤溶液F」とした。
【0188】温度センサー、冷却管、窒素導入装置、櫛
形バッフルを付けた100LのGL反応釜に、WAXエ
マルジョン(数平均分子量3000のポリプロピレンエ
マルジョン:数平均1次粒子径=120nm、固形分濃
度=29.9%)3.41kg、「アニオン界面活性剤
溶液D」全量及び「ノニオン界面活性剤溶液E」全量を
入れ、撹拌を開始した。次いで、イオン交換水44.0
Lを投入した。加熱を開始し、液温度が70℃になった
ところで、「開始剤溶液F」を添加した。次いで、スチ
レン11.0kg、アクリル酸n−ブチル4.00k
g、メタクリル酸1.04kg及びt−ドデシルメルカ
プタン9.02gの予め混合した溶液を滴下した。滴下
終了後、液温度を72℃±2℃に制御して6時間加熱撹
拌を行った後、液温度を80℃±2℃に上げて12時間
加熱撹拌し、重合を完了した。次いで、液温度を40℃
以下に冷却し撹拌を停止し、ポールフィルターで濾過
し、これを「ラテックス1−B」とした。
【0189】尚、「ラテックス1−B」中の樹脂粒子の
ガラス転移点は58℃、軟化点は132℃、重量平均分
子量は24.5万、重量平均粒径は110nmであっ
た。
【0190】塩析剤として塩化ナトリウム5.36kg
をイオン交換水20.0Lに溶解した溶液を「塩化ナト
リウム溶液G」とした。
【0191】温度センサー、冷却管、窒素導入装置、粒
径および形状のモニタリング装置を付けた100LのS
US反応釜に、上記で作製した「ラテックス1−A」を
20.0kgと「ラテックス1−B」を5.2kgと
「着色剤分散液1」を0.4kgとイオン交換水20.
0kgとを入れ撹拌した。
【0192】10分間放置した後に昇温を開始し、液温
度85℃まで60分で昇温し、85±2℃にて加熱撹拌
して塩析/融着させながら粒径成長させ、融着粒子の平
均粒径が3μmになった段階で「塩化ナトリウム溶液
G」を添加して粒径成長を停止した。この液を「融着粒
子分散液1」とした。
【0193】また同様にして融着粒子の平均粒径が4μ
m、6μmになるまで粒径成長させた液を作製し、これ
らを「融着粒子分散液2」および「融着粒子分散液3」
とした。
【0194】次いで、温度センサー、冷却管を付けた5
Lの反応容器に、上記の「融着粒子分散液1」〜「融着
粒子分散液3」5.0kgを入れ、液温度92±2℃に
て、融着粒子の形状変化を観察しながら、形状係数の平
均値が0.98以上になるまで加熱撹拌を行い、融着粒
子の球形化処理を行った。これらを「球形粒子分散液
1」(平均粒径3μm)、「球形粒子分散液2」(平均
粒径4μm)および「球形粒子分散液3」(平均粒径6
μm)とした。
【0195】次いで、「球形粒子分散液1」〜「球形粒
子分散液3」を1kgと平均粒径0.6mmのガラスビ
ーズ1kgとをそれぞれサンドグラインダー(媒体型分
散機;内径200mm、撹拌ディスク径180mm)に
入れて、85±2℃、500rpmにて0.5〜8時間
連続撹拌し、扁平化処理を行った。所定時間の処理を行
った後、40℃以下に冷却し、撹拌停止後、目開き20
0メッシュの篩を通してガラスビーズを取り除いた後、
ヌッチェを用いてウェットケーキ状の扁平黒粒子を濾取
した。イオン交換水による洗浄と濾過を3回行った後、
ウェットケーキ状の扁平黒粒子をフラッシュジェットド
ライヤーを用いて吸気温度50℃にて予備乾燥し、さら
に流動層乾燥機を用いて55℃の温度で乾燥して「扁平
マゼンタ粒子」を製造した。
【0196】また扁平化処理を行なわず、「球形粒子分
散液1」〜「球形粒子分散液3」をそのまま用いてウェ
ットケーキ状の球形粒子を濾取し、上記と同様にして洗
浄、濾過、乾燥して「球形マゼンタ粒子」も製造した。
【0197】得られた各「扁平マゼンタ粒子」および
「球形マゼンタ粒子」に、疎水性シリカ微粒子R805
を表1に示す所定量ヘンシェルミキサーにて外添混合し
て「マゼンタトナー(Mトナー)」(「マゼンタ濃トナ
ー(HMトナー)」という場合もある)を製造した。
【0198】(イエロートナー)マゼンタトナー製造に
おいて、着色剤をC.I.ピグメントレッド122の代
わりにC.I.ピグメントイエロー17を1.05kg
使用した他は同様にして「イエロートナー(Yトナ
ー)」を製造した。
【0199】(シアントナー)マゼンタトナー製造にお
いて、着色剤をC.I.ピグメントレッド122の代わ
りにC.I.ピグメントブルー15:3を0.6kg使
用した他は同様にして「シアントナー(Cトナー)」
(「シアン濃トナー(HCトナー)」という場合もあ
る)を製造した。
【0200】(黒色トナー)マゼンタトナー製造におい
て、着色剤をC.I.ピグメントレッド122の代わり
にリーガル330R(キャボット株式会社製カーボンブ
ラック)を1.2kg使用した他は同様にして「黒色ト
ナー(Kトナー)」(「黒色濃トナー(HKトナー)」
という場合もある)を製造した。
【0201】(マゼンタ淡トナー)マゼンタトナー製造
において、着色剤の量を1/4(C.I.ピグメントレ
ッド122を0.3kg)にした他は同様にして「マゼ
ンタ淡トナー(LMトナー)」を製造した。
【0202】(シアン淡トナー)シアントナー製造にお
いて、着色剤の量を1/4(C.I.ピグメントブルー
15:3を0.15kg)にした他は同様にして「シア
ン淡トナー(LCトナー)」を製造した。
【0203】(黒色淡トナー)黒色トナー製造におい
て、着色剤の量を1/4(リーガル330Rを0.40
kg)にした他は同様にして「黒色淡トナー(LKトナ
ー)」を製造した。
【0204】(白色トナー)マゼンタトナー製造におい
て、着色剤をC.I.ピグメントレッド122の代わり
に酸化チタンを1.6kg使用した他は同様にして「白
色トナー(Wトナー)」を製造した。
【0205】(透明トナー)マゼンタトナーの製造にお
いて、着色剤を除いた他は同様にして「透明トナー(T
トナー)」を製造した。
【0206】(トナーの形状等)表1に、マゼンタトナ
ー1〜21の形状(円相当径d、厚みtおよび扁平度d
/t、円形度)、外添剤処理量、後述する2成分現像剤
を調製するときのトナー濃度、およびマゼンタトナーを
製造するときに用いた母体粒子(球形粒子)の径と扁平
処理時間を示す。
【0207】表中のトナー粒子の投影面積が最大となる
方向からみたときの円相当径d、厚みtおよび円形度
は、平滑面にトナー粒子を均一に分散付着させ、画像解
析装置を連結したレーザ顕微鏡を用いてトナー粒子50
0個を上面より500倍に拡大観察して円相当径、最大
高さおよび円形度を測定し、その算術平均値を求めた。
【0208】表中の外添剤量は、トナーに添加される添
加量(質量%)であり、トナーの単位表面積当たりの外
添剤量が同じになるようにした。
【0209】また、表中のトナー濃度は、2成分現像剤
を調製するときのキャリアに対するトナーの添加量(質
量%)であり、キャリアの単位表面積当たりのトナーの
被覆率が同じようになるようにした。
【0210】なお、マゼンタトナー以外の各トナーの測
定値は同一番号のマゼンタトナーの測定値(表1)と略
同じ値であり、これらのトナーの外添剤処理量およびト
ナー濃度も同一番号のマゼンタトナーと同じとした。
【0211】
【表1】
【0212】(現像剤の調製)上記のようにして得られ
たトナーの各々と、スチレン−アクリル樹脂で被覆した
45μm径のフェライトキャリアとを、表1に示すトナ
ー濃度となるように混合して、イエロー、マゼンタ(濃
および淡)、シアン(濃および淡)、黒色(濃および
淡)、白色、および透明の各トナー番号と同一のトナー
を用いた評価用の、イエロー、マゼンタ(濃および
淡)、シアン(濃および淡)、黒色(濃および淡)、白
色、および透明の各現像剤を調製した。各現像剤の番号
は各色の同一トナー番号に対応するものである。得られ
た現像剤のトナー帯電量は何れも−20〜−25μC/
gの範囲内であった。
【0213】《感光体の製造》各画像形成装置における
画像形成方法に用いる感光体ドラム10は内部露光型の
感光体ドラムであり、導電性支持体であるポリメチルメ
タクリレート製の円筒状透明基体上に0.5μm厚のイ
ンジウム錫合金からなる透明導電層(ITO)を設け、
この透明導電層上に、以下のようにして下引層、CG
L、下層CTLおよび上層CTLを設けて形成した。
【0214】 (下引層) チタンキレート化合物(TC−750:松本製薬製) 30g シランカップリング剤(KBM−503:信越化学社製) 17g 2−プロパノール 150ml からなる塗布液を調製し、この塗布液を前記透明導電層
上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚0.5μmの下引層
を形成した。
【0215】 (CGL) Y型チタニルフタロシアニン(Cu−Kα特性X線によるX線回折の最大ピー ク角度が2θで27.3) 60g シリコーン変性ブチラール樹脂(X−40−1211M:信越化学社製) 700g 2−ブタノン 2000ml を混合し、サンドミルを用いて10時間分散し、CGL
塗布液を調製した。この塗布液を下引層の上に浸漬塗布
法で塗布し、乾燥膜厚0.2μmのCGLを形成した。
【0216】 (下層CTL) CTM〔N−(4−メチルフェニル)−N−{4−(β−フェニルスチリル) フェニル}−p−トルイジン〕 225g ポリカーボネート(粘度平均分子量30,000) 300g ジクロロメタン 2000ml を混合溶解し、下層CTL用の塗布液を調製した。この
塗布液をCGLの上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚1
5μmの下層CTLを形成した。
【0217】 (上層CTL) CTM〔N−(4−メチルフェニル)−N−{4−(β−フェニルスチリル) フェニル}−p−トルイジン〕 100g ポリカーボネート(粘度平均分子量30,000) 300g ジクロロメタン 2000ml シリカ微粒子 25g を混合溶解し、上層CTL用の塗布液を調製した。この
塗布液を下層CTLの上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜
厚5μmの上層CTLを形成し、内部露光型感光体ドラ
ム10を得た。
【0218】《実施例1》図3の画像形成装置を用いて
以下のテストを行った。主な画像形成条件は以下の通
り。
【0219】プロセススピード:220mm/sec
(A4横送りで40枚/分) 帯電電位(未露光部電位):−750V 最大露光部電位:−30V以下(0〜−30Vの間) 現像:DC+AC印加の2成分非接触現像。DCバイア
スは−650V固定、AC周波数は8kHz固定とし、
ACバイアスの振幅と現像ローラの回転数を変化させて
最適条件に設定 転写:転写バイアスを変化させて最適条件に設定。
【0220】(テスト1)図3に示した第1の実施形態
のカラー画像形成装置を用い、マゼンタの現像剤(Mの
現像剤のもの)のみを用いてテストパターンによる単色
のソリッド部(階調パターン)について出力した。この
際、 現像条件を変化させてトナー付着量(画像濃度)を変
化させ、画像濃度1.3を得るために必要なトナー付着
量を算出し、 画像濃度が1.3以上得られる条件での出力画像の地
汚れ(かぶり)(以下評価項目1とする)の度合いを下
記の評価基準により目視により評価し、その結果を表2
に示した。
【0221】(評価項目1の評価基準) ◎:極めて少なく、優れている ○:少なく、実用上問題なし △:やや多く、実用上問題あり ×:極めて多く、不良
【0222】
【表2】
【0223】上記評価項目1を満足しているものは、良
好な結果が得られ、満足していないものは、良好な結果
が得られなかった。
【0224】テスト番号1の現像剤はクリーニング不良
が発生したため実用上問題があった。
【0225】(テスト2)図3に示した第1の実施形態
のカラー画像形成装置を用い、像形成体上で重ね合わせ
る下層の現像剤としてMの現像剤、上層の現像剤として
Cの現像剤の2色の現像剤を用いて、マゼンタ(M)、
シアン(C)およびブルー(B)(MとCの2次色)
の、文字、ラインやソリッド部(階調パターン)を含む
テストパターンを出力し、散り、太り(にじみ)等によ
る文字およびラインの鮮鋭性(以下評価項目2とする)
や、ソリッド部の各階調パターンでの粒状性と階調パタ
ーンによる階調性(以下評価項目3とする)等を下記の
評価基準により目視により評価し、結果を表3に示し
た。
【0226】(評価項目2、3の評価基準) ◎:極めて少なく、優れている ○:少なく、実用上問題なし △:やや多く、実用上問題あり ×:極めて多く、不良
【0227】
【表3】
【0228】上記評価項目2、3を満足しているもの
は、良好な結果が得られ、満足していないものは、良好
な結果が得られなかった。
【0229】テスト番号31〜33の現像剤は塵肺の危
険性で安全衛生上問題がある。 (テスト3)上記テスト2の結果を踏まえ、良好な結果
が得られたテスト番号の現像剤を用い、図3に示した第
1の実施形態のカラー画像形成装置を用いて、像形成体
上で重ね合わせる最下層の現像剤をYの現像剤のものと
し、上層の現像剤としてM、C、Kの現像剤のものと
し、すべての現像剤を用いて文字領域、写真領域を有す
るフルカラー画像を出力し、鮮鋭性、解像度、散り、太
り(にじみ)等の文字領域の画質(以下評価項目4とす
る)や、階調性、粒状性等の写真画像の画質(以下評価
項目5とする)等を下記の評価基準により目視により評
価し、結果を表4に示した。
【0230】(評価項目4、5の評価基準) ◎:極めて少なく、優れている ○:少なく、実用上問題なし △:やや多く、実用上問題あり ×:極めて多く、不良
【0231】
【表4】
【0232】上記の如く、本発明の条件、即ち像形成体
上に複数のトナー像を多重現像して重ね合わせる画像形
成方法において、複数のトナー像を形成するトナーとし
て、何れも、投影面積が最大となる方向からみたときの
円相当径dが5〜10(μm)、厚みtが1〜4(μ
m)、円相当径dと厚みtの比で示される扁平度d/t
が2〜8とし、また像形成体上に多重現像して重ね合わ
せる複数の扁平トナーのうち、最下層を形成する扁平ト
ナーの扁平度d/tを最大または厚みtを最小および/
または円相当径dを最大であって、好ましくは円相当径
dが6〜10(μm)、もしくは厚みtが1〜2(μ
m)、もしくは扁平度d/tが4〜8である扁平トナー
を用いること(以下本発明にかかわるトナー条件および
重ね合わせトナー条件という)、を満足しいているも
のは上記評価項目4、5において良好な結果であり、本
発明にかかわるトナー条件および重ね合わせトナー条件
を満足していないものは上記評価項目4、5において
良好な結果が得られなかった。
【0233】上記の如くにして、像形成体上に複数のト
ナー像を多重現像して重ね合わせる画像形成方法におい
て、Y、M、C及びKのカラートナーとして何れも上記
した形状の扁平トナーを用い、Y、M、C及びKのカラ
ートナーのうち、像形成体上で下層となる例えばYのト
ナーの円相当径dを最大とし、厚みtを最小とし、扁平
度d/tを最大とし、円相当径dを最大且つ厚みtを最
小とすることにより、潜像に忠実な現像がなされ文字や
ライン(文字/ライン)等の解像力が向上されたり、ト
ナーが現像器内で破砕されることなく画像での散りや地
汚れ(かぶり)等の発生が防止される。また重ね合わせ
て形成されるトナー層が薄層化されて形成されるので、
現像時や転写時や定着時でのトナーの散りやトナー像の
広がり、トナー像の乱れの発生等が防止され、文字/ラ
イン画像での太り(にじみ)が防止され、文字/ライン
等の鮮鋭性、解像度が向上し、文字領域の画質の向上が
図られるとともに、転写時の転写むらが防止され、ソリ
ッド部(階調パターン)の粒状性や階調性が向上され、
写真領域の画質の向上が図られた高画質のカラー画像が
形成される。またトナー層が嵩高となってトナー消費量
が多くなるという問題や、人間がトナーを吸い込んだ場
合に塵肺等の疾病を患う恐れがあるという問題も防止さ
れる(以上を本発明にかかわる効果とする)。
【0234】《実施例2》図5の画像形成装置を用いて
以下のテストを行った。主な画像形成条件は以下の通
り。
【0235】プロセススピード:220mm/sec
(A4横送りで40枚/分) 帯電電位(未露光部電位):−750V 最大露光部電位:−30V以下(0〜−30Vの間) 現像:DC+AC印加の2成分非接触現像。DCバイア
スは−650V固定、AC周波数は8kHz固定とし、
ACバイアスの振幅と現像ローラの回転数を変化させて
最適条件に設定 転写:転写バイアスを変化させて最適条件に設定 中間転写体(転写ベルト14a):体積抵抗率が1010
Ω・cmのポリイミドベルトを使用。
【0236】(テスト4)図5に示した第2の実施形態
のカラー画像形成装置を用い、マゼンタの現像剤(Mの
現像剤のもの)のみを用いてテストパターンによる単色
のソリッド部(階調パターン)について500枚のコピ
ーを出力した。この際、 現像条件を変化させてトナー付着量(画像濃度)を変
化させ、画像濃度1.3を得るために必要なトナー付着
量を算出し、 画像濃度が1.3以上得られる条件での出力画像の地
汚れ(かぶり)(以下評価項目1とする)の度合いを下
記の評価基準により目視により評価し、その結果を表5
に示した。
【0237】(評価項目1の評価基準) ◎:極めて少なく、優れている ○:少なく、実用上問題なし △:やや多く、実用上問題あり ×:極めて多く、不良
【0238】
【表5】
【0239】上記評価項目1を満足しているものは、良
好な結果が得られ、満足していないものは、良好な結果
が得られなかった。
【0240】テスト番号101の現像剤はクリーニング
不良が発生したため実用上問題があった。
【0241】(テスト5)図5に示した第2の実施形態
のカラー画像形成装置を用い、中間転写体上で重ね合わ
せる下層の現像剤としてMの現像剤、上層の現像剤とし
てCの現像剤(Cの現像剤のもの)の2色の現像剤を用
いて、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブルー
(B)(MとCの2次色)の、文字、ラインやソリッド
部(階調パターン)を含むテストパターンを出力し、散
り、太り(にじみ)等による文字およびラインの鮮鋭性
(以下評価項目2とする)や、ソリッド部の各階調パタ
ーンでの粒状性と階調パターンによる階調性(以下評価
項目3とする)等を下記の評価基準により目視により評
価し、結果を表3に示した。
【0242】(評価項目2、3の評価基準) ◎:極めて少なく、優れている ○:少なく、実用上問題なし △:やや多く、実用上問題あり ×:極めて多く、不良
【0243】
【表6】
【0244】上記評価項目2、3を満足しているもの
は、良好な結果が得られ、満足していないものは、良好
な結果が得られなかった。
【0245】テスト番号131〜133の現像剤は塵肺
の危険性で安全衛生上問題がある。(テスト6)上記テ
スト5の結果を踏まえ、良好な結果が得られたテスト番
号の現像剤を用い、図5に示した第2の実施形態のカラ
ー画像形成装置を用いて、中間転写体上で重ね合わせる
最下層の現像剤をYの現像剤のものとし、上層の現像剤
としてM、C、Kの現像剤のものとし、すべての現像剤
を用いて文字領域、写真領域を有するフルカラー画像を
出力し、鮮鋭性、解像度、散り、太り(にじみ)等の文
字領域の画質(前述した評価項目4と同一)や、階調
性、粒状性等の写真画像の画質(前述した評価項目5と
同一)等を下記の評価基準により目視により評価し、結
果を表7に示した。
【0246】(評価項目4、5の評価基準) ◎:極めて少なく、優れている ○:少なく、実用上問題なし △:やや多く、実用上問題あり ×:極めて多く、不良
【0247】
【表7】
【0248】上記の如く、本発明の条件、即ち像形成体
上に形成した複数のトナー像を中間転写体上に多重転写
して重ね合わせる画像形成方法において、複数のトナー
像を形成するトナーとして、何れも、投影面積が最大と
なる方向からみたときの円相当径dが5〜10(μ
m)、厚みtが1〜4(μm)、円相当径dと厚みtの
比で示される扁平度d/tが2〜8とし、また中間転写
体上に多重転写して重ね合わせる複数の扁平トナーのう
ち、最下層を形成する扁平トナーの扁平度d/tを最大
または厚みtを最小および/または円相当径dを最大で
あって、好ましくは円相当径dが6〜10(μm)、も
しくは厚みtが1〜2(μm)、もしくは扁平度d/t
が4〜8である扁平トナーを用いること(以下本発明に
かかわるトナー条件および重ね合わせトナー条件とい
う)、を満足しいているものは上記評価項目4、5にお
いて良好な結果であり、本発明にかかわるトナー条件お
よび重ね合わせトナー条件を満足していないものは上
記評価項目4、5において良好な結果が得られなかっ
た。
【0249】上記の如くに、像形成体上に形成した複数
のトナー像を中間転写体上に多重転写して重ね合わせる
画像形成方法において、Y、M、C及びKのカラートナ
ーとして何れも上記した形状の扁平トナーを用い、Y、
M、C及びKのカラートナーのうち、中間転写体上で下
層となる例えばYのトナーの円相当径dを最大とし、厚
みtを最小とし、扁平度d/tを最大とし、円相当径d
を最大且つ厚みtを最小とすることにより、潜像に忠実
な現像がなされ文字やライン(文字/ライン)等の解像
力が向上されたり、トナーが現像器内で破砕されること
なく画像での散りや地汚れ(かぶり)等の発生が防止さ
れる。また重ね合わせて形成されるトナー層が薄層化さ
れて形成されるので、現像時や転写時や定着時でのトナ
ーの散りやトナー像の広がり、トナー像の乱れの発生等
が防止され、文字/ライン画像での太り(にじみ)が防
止され、文字/ライン等の鮮鋭性、解像度が向上し、文
字領域の画質の向上が図られるとともに、転写時の転写
むらが防止され、ソリッド部(階調パターン)の粒状性
や階調性が向上され、写真領域の画質の向上が図られた
高画質のカラー画像が形成される。またトナー層が嵩高
となってトナー消費量が多くなるという問題や、人間が
トナーを吸い込んだ場合に塵肺等の疾病を患う恐れがあ
るという問題も防止される(以上を本発明にかかわる効
果とする)。
【0250】《実施例3》図7の画像形成装置を用いて
以下のテストを行った。主な画像形成条件は以下の通
り。
【0251】プロセススピード:220mm/sec
(A4横送りで40枚/分) 帯電電位(未露光部電位):−750V 最大露光部電位:−30V以下(0〜−30Vの間) 現像:DC+AC印加の2成分非接触現像。DCバイア
スは−650V固定、AC周波数は8kHz固定とし、
ACバイアスの振幅と現像ローラの回転数を変化させて
最適条件に設定 転写:転写バイアスを変化させて最適条件に設定 搬送ベルト14A:体積抵抗率が1010Ω・cmのポリ
イミドベルトを使用。
【0252】(テスト7)図7に示した第3の実施形態
のカラー画像形成装置を用い、マゼンタの現像剤(Mの
現像剤のもの)のみを用いてテストパターンによる単色
のソリッド部(階調パターン)について出力した。この
際、 現像条件を変化させてトナー付着量(画像濃度)を変
化させ、画像濃度1.3を得るために必要なトナー付着
量を算出し、 画像濃度が1.3以上得られる条件での出力画像の地
汚れ(かぶり)(以下評価項目1とする)の度合いを下
記の評価基準により目視により評価し、その結果を表8
に示した。
【0253】(評価項目1の評価基準) ◎:極めて少なく、優れている ○:少なく、実用上問題なし △:やや多く、実用上問題あり ×:極めて多く、不良
【0254】
【表8】
【0255】上記評価項目1を満足しているものは、良
好な結果が得られ、満足していないものは、良好な結果
が得られなかった。
【0256】テスト番号201の現像剤はクリーニング
不良が発生したため実用上問題があった。
【0257】(テスト8)図7に示した第3の実施形態
のカラー画像形成装置を用い、転写材上で重ね合わせる
下層の現像剤としてMの現像剤、上層の現像剤としてC
の現像剤の2色の現像剤を用いて、マゼンタ(M)、シ
アン(C)およびブルー(B)(MとCの2次色)の、
文字、ラインやソリッド部(階調パターン)を含むテス
トパターンを出力し、散り、太り(にじみ)等による文
字およびラインの鮮鋭性(以下評価項目2とする)や、
ソリッド部の各階調パターンでの粒状性と階調パターン
による階調性(以下評価項目3とする)等を下記の評価
基準により目視により評価し、結果を表9に示した。
【0258】(評価項目2、3の評価基準) ◎:極めて少なく、優れている ○:少なく、実用上問題なし △:やや多く、実用上問題あり ×:極めて多く、不良
【0259】
【表9】
【0260】上記評価項目2、3を満足しているもの
は、良好な結果が得られ、満足していないものは、良好
な結果が得られなかった。
【0261】テスト番号231〜233の現像剤は塵肺
の危険性で安全衛生上、実用上問題があった。
【0262】(テスト9)上記テスト8の結果を踏ま
え、良好な結果が得られたテスト番号の現像剤を用い、
図7に示した第3の実施形態のカラー画像形成装置を用
いて、転写材上で重ね合わせる最下層の現像剤をYの現
像剤のものとし、上層の現像剤としてM、C、Kの現像
剤のものとし、すべての現像剤を用いて文字領域、写真
領域を有するフルカラー画像を出力し、鮮鋭性、解像
度、散り、太り(にじみ)等の文字領域の画質(前述し
た評価項目4と同一)や、階調性、粒状性等の写真画像
の画質(前述した評価項目5と同一)等を下記の評価基
準により目視により評価し、結果を表10に示した。
【0263】
【表10】
【0264】上記の如く、本発明の条件、即ち像形成体
上に形成した複数のトナー像を転写材上に多重転写して
重ね合わせる画像形成方法において、複数のトナー像を
形成するトナーとして、何れも、投影面積が最大となる
方向からみたときの円相当径dが5〜10(μm)、厚
みtが1〜4(μm)、円相当径dと厚みtの比で示さ
れる扁平度d/tが2〜8であり、好ましくは円相当径
dが6〜10(μm)、もしくは厚みtが1〜2(μ
m)、もしくは扁平度d/tが4〜8である扁平トナー
を用いるとともに、転写材上に多重転写して重ね合わせ
る複数の扁平トナーのうち、最下層を形成する扁平トナ
ーの扁平度d/tを最大または厚みtを最小および/ま
たは円相当径dを最大とすることを満足しいているも
(以下本発明にかかわるトナー条件および重ね合わせト
ナー条件という)のは上記評価項目4、5において良
好な結果であり、本発明にかかわるトナー条件および重
ね合わせトナー条件を満足していないものは上記評価
項目4、5において良好な結果が得られなかった。
【0265】上記の如くにして、像形成体上に形成した
複数のトナー像を転写材上に多重転写して重ね合わせる
画像形成方法において、Y、M、C及びKのカラートナ
ーとして何れも上記した形状の扁平トナーを用い、Y、
M、C及びKのカラートナーのうち、転写材上で下層と
なる例えばYのトナーの円相当径dを最大とし、厚みt
を最小とし、扁平度d/tを最大とし、円相当径dを最
大且つ厚みtを最小とすることにより、潜像に忠実な現
像がなされ文字やライン(文字/ライン)等の解像力が
向上されたり、トナーが現像器内で破砕されることなく
画像での散りや地汚れ(かぶり)等の発生が防止され
る。また重ね合わせて形成されるトナー層が薄層化され
て形成されるので、現像時や転写時や定着時でのトナー
の散りやトナー像の広がり、トナー像の乱れの発生等が
防止され、文字/ライン画像での太り(にじみ)が防止
され、文字/ライン等の鮮鋭性、解像度が向上し、文字
領域の画質の向上が図られるとともに、転写時の転写む
らが防止され、ソリッド部(階調パターン)の粒状性や
階調性が向上され、写真領域の画質の向上が図られた高
画質のカラー画像が形成される。またトナー層が嵩高と
なってトナー消費量が多くなるという問題や、人間がト
ナーを吸い込んだ場合に塵肺等の疾病を患う恐れがある
という問題も防止される(以上を本発明にかかわる効果
とする)。
【0266】《実施例4》図9のカラー画像形成装置を
用い、実施例1にて前述したと同様な画像形成条件、評
価基準にて以下のテストを行った。
【0267】(テスト10)像形成体上で重ね合わせる
下層の現像剤としてLMの現像剤、上層の現像剤として
HMの現像剤の2種の現像剤を用いて、マゼンタ(M)
の文字、ラインやソリッド部(階調パターン)を含むテ
ストパターンを出力し、前述したテスト2と同様な評価
項目2、3について目視により評価し、結果を表11に
示した。
【0268】
【表11】
【0269】評価項目2、3を満足しているものは、良
好な結果が得られ、満足していないものは、良好な結果
が得られなかった。
【0270】(テスト11)上記テスト10の結果を踏
まえ、良好な結果が得られたテスト番号の現像剤を用
い、像形成体上で重ね合わせる最下層の現像剤をYの現
像剤のものとし、上層の現像剤としてLM、HM、L
C、HC、LK、HKの現像剤のものとし、すべての現
像剤を用いて、文字領域、写真領域を有するフルカラー
画像を出力し、前述したテスト3と同様な評価項目4、
5について目視により評価し、結果を表12に示した。
【0271】
【表12】
【0272】上記の如く、前述した本発明にかかわるト
ナー条件および重ね合わせトナー条件、および、像形
成体上に形成して重ね合わせる複数のトナー像は、同系
色の濃色トナーと淡色トナーからなるトナー像であるこ
と(本発明に加わるトナー条件および重ね合わせトナー
条件)を満足しいているものは評価項目4、5におい
て良好な結果であり、満足していないものは評価項目
4、5において不満足な結果であった。
【0273】上記の如くにして、実施例1にて前述した
本発明にかかわる効果に加えて、像形成体上に複数の
トナー像を多重現像して重ね合わせる画像形成方法にお
いて、各色のカラートナー像が濃淡トナーで形成された
場合は、低濃度部から高濃度部に至るまで階調性に優れ
た、特に低濃度部においても粒状性が極めて良好な、色
再現性に優れたカラー画像が形成される(本発明に加わ
る効果)。
【0274】《実施例5》図11のカラー画像形成装置
を用い、実施例2にて前述したと同様な画像形成条件、
評価基準にて以下のテストを行った。
【0275】(テスト12)中間転写体上で重ね合わせ
る下層の現像剤としてLMの現像剤、上層の現像剤とし
てHMの現像剤の2種の現像剤を用いて、マゼンタ
(M)の文字、ラインやソリッド部(階調パターン)を
含むテストパターンを出力し、前述したテスト5と同様
な評価項目2、3について目視により評価し、結果を表
13に示した。
【0276】
【表13】
【0277】評価項目2、3を満足しているものは、良
好な結果が得られ、満足していないものは、良好な結果
が得られなかった。
【0278】(テスト13)上記テスト12の結果を踏
まえ、良好な結果が得られたテスト番号の現像剤を用
い、中間転写体上で重ね合わせる最下層の現像剤をYの
現像剤のものとし、上層の現像剤としてLM、HM、L
C、HC、LK、HKの現像剤のものとし、すべての現
像剤を用いて、文字領域、写真領域を有するフルカラー
画像を出力し、前述したテスト6と同様な評価項目4、
5について目視により評価し、結果を表14に示した。
【0279】
【表14】
【0280】上記の如く、本発明にかかわるトナー条件
および重ね合わせトナー条件、および、中間転写体上
に形成して重ね合わせる複数のトナー像は、同系色の濃
色トナーと淡色トナーからなるトナー像であること(本
発明に加わるトナー条件および重ね合わせトナー条件
)を満足しいているものは評価項目4、5において良
好な結果であり、満足していないものは評価項目4、5
において不満足な結果であった。
【0281】上記の如くにして、実施例2にて前述した
本発明にかかわる効果に加えて、像形成体上に形成し
た複数のトナー像を中間転写体上に多重転写して重ね合
わせる画像形成方法において、各色のカラートナー像が
濃淡トナーで形成された場合は、低濃度部から高濃度部
に至るまで階調性に優れた、特に低濃度部においても粒
状性が極めて良好な、色再現性に優れたカラー画像が形
成される(本発明に加わる効果)。
【0282】《実施例6》図13のカラー画像形成装置
を用い、実施例3にて前述したと同様な画像形成条件、
評価基準にて以下のテストを行った。
【0283】(テスト14)転写材上で重ね合わせる下
層の現像剤としてLMの現像剤、上層の現像剤としてH
Mの現像剤の2種の現像剤を用いて、LMおよびHMの
現像剤の濃度を変化させ、マゼンタ(M)の文字、ライ
ンやソリッド部(階調パターン)を含むテストパターン
を出力し、前述したテスト8と同様な評価項目2、3に
ついて目視により評価し、結果を表15に示した。
【0284】
【表15】
【0285】評価項目2、3を満足しているものは、良
好な結果が得られ、満足していないものは、良好な結果
が得られなかった。
【0286】(テスト15)上記テスト14の結果を踏
まえ、良好な結果が得られたテスト番号の現像剤を用
い、転写材上で重ね合わせる最下層の現像剤をYの現像
剤のものとし、上層の現像剤としてLM、HM、LC、
HC、LK、HKの現像剤のものとし、すべての現像剤
を用いて、文字領域、写真領域を有するフルカラー画像
を出力し、前述したテスト9と同様な評価項目4、5に
ついて目視により評価し、結果を表16に示した。
【0287】
【表16】
【0288】上記の如く、本発明にかかわるトナー条件
および重ね合わせトナー条件、および、転写材上に形
成して重ね合わせる複数のトナー像は、同系色の濃色ト
ナーと淡色トナーからなるトナー像であること(本発明
に加わるトナー条件および重ね合わせトナー条件)を
満足しいているものは評価項目4、5において良好な結
果であり、満足していないものは評価項目4、5におい
て不満足な結果であった。
【0289】上記の如くにして、実施例3にて前述した
本発明にかかわる効果に加えて、像形成体上に形成し
た複数のトナー像を転写材上に多重転写して重ね合わせ
る画像形成方法において、各色のカラートナー像が濃淡
トナーで形成された場合は、低濃度部から高濃度部に至
るまで階調性に優れた、特に低濃度部においても粒状性
が極めて良好な、色再現性に優れたカラー画像が形成さ
れる(本発明に加わる効果)。
【0290】《実施例7》図15のカラー画像形成装置
を用い、実施例1にて前述したと同様な画像形成条件に
て以下のテストを行った。
【0291】(テスト16)転写材として色紙を使用
し、像形成体上で重ね合わせる下層の現像剤としてTの
現像剤、上層の現像剤としてMの現像剤とを用い、マゼ
ンタ(M)のソリッド部(階調パターン)を含むテスト
パターンを出力し、ソリッド部の色のにじみ(評価項目
6)や、ソリッド部の色再現(評価項目7)等を下記の
評価基準により目視により評価し、結果を表17に示し
た。
【0292】(評価項目6、7の評価基準) ◎:極めて少なく、優れている ○:少なく、実用上問題なし △:やや多く、実用上問題あり ×:極めて多く、不良
【0293】
【表17】
【0294】上記評価項目6、7を満足しているもの
は、良好な結果が得られ、満足していないものは、良好
な結果が得られなかった。
【0295】(テスト17)上記テスト16の結果を踏
まえ、転写材として色紙を使用し、良好な結果が得られ
たテスト番号の現像剤を用い、像形成体上で重ね合わせ
る最下層の現像剤をTの現像剤のものとし、上層の現像
剤としてY、M、C、K、T’、Wの現像剤のものと
し、すべての現像剤を用いて、文字領域、写真領域を有
するフルカラー画像を出力し、前述したテスト3と同様
な評価項目4、5について、前述したテスト3と同様な
評価基準により目視により評価し、結果を表18に示し
た。
【0296】
【表18】
【0297】上記の如く、本発明にかかわるトナー条件
および重ね合わせトナー条件、および、像形成体上に
形成して重ね合わせる複数のトナー像は、透明または白
色トナーからなるトナー像と、イエロートナー、マゼン
タトナー、シアントナーおよび黒トナーのうち1以上の
有色トナーからなる有色トナー像であること(本発明に
加わるトナー条件および重ね合わせトナー条件)を満
足しいているものは評価項目4、5において良好な結果
であり、満足していないものは評価項目4、5において
不満足な結果であった。
【0298】上記の如くにして、実施例1にて前述した
本発明にかかわる効果に加えて、像形成体上に複数の
トナー像を多重現像して重ね合わせる画像形成方法にお
いて、各色のカラートナー像と転写材である記録紙Pと
の間に白色トナー像と透明トナー像とが形成された場合
は、転写材の色味や凹凸等に左右されず、色のにじみや
濁りのない、色再現性に優れたカラー画像が形成され
る。また、記録紙P上の最上層にも透明トナー像が形成
されるため、光沢度の高い或いは光沢度の均一な高品質
のカラー画像が形成される(本発明に加わる効果)。
【0299】《実施例8》図17のカラー画像形成装置
を用い、実施例2にて前述したと同様な画像形成条件、
および実施例7と同様な評価基準にて以下のテストを行
った。
【0300】(テスト18)転写材として色紙を使用
し、中間転写体上で重ね合わせる下層の現像剤としてT
の現像剤、上層の現像剤としてMの現像剤とを用い、マ
ゼンタ(M)のソリッド部(階調パターン)を含むテス
トパターンを出力し、前述したテスト16と同様な評価
項目6、7について目視により評価し、結果を表19に
示した。
【0301】
【表19】
【0302】評価項目6、7を満足しているものは、良
好な結果が得られ、満足していないものは、良好な結果
が得られなかった。
【0303】(テスト19)上記テスト18の結果を踏
まえ、転写材として色紙を使用し、良好な結果が得られ
たテスト番号の現像剤を用い、中間転写体上で重ね合わ
せる最下層の現像剤をTの現像剤のものとし、上層の現
像剤としてY、M、C、K、T’、Wの現像剤のものと
し、すべての現像剤を用いて、文字領域、写真領域を有
するフルカラー画像を出力し、前述したテスト17と同
様な評価項目4、5について目視により評価し、結果を
表20に示した。
【0304】
【表20】
【0305】上記の如く、本発明にかかわるトナー条件
および重ね合わせトナー条件、および、中間転写体上
に形成して重ね合わせる複数のトナー像は、透明または
白色トナーからなるトナー像と、イエロートナー、マゼ
ンタトナー、シアントナーおよび黒トナーのうち1以上
の有色トナーからなる有色トナー像であること(本発明
に加わるトナー条件および重ね合わせトナー条件)を
満足しいているものは評価項目4、5において良好な結
果であり、満足していないものは評価項目4、5におい
て不満足な結果であった。
【0306】上記の如くにして、実施例2にて前述した
本発明にかかわる効果に加えて、像形成体上に形成し
た複数のトナー像を順次中間転写体上に転写して重ね合
わせる画像形成方法において、各色のカラートナー像と
転写材である記録紙Pとの間に白色トナー像と透明トナ
ー像とが形成された場合は、転写材の色味や凹凸等に左
右されず、色のにじみや濁りのない、色再現性に優れた
カラー画像が形成される。また、記録紙P上の最上層に
も透明トナー像が形成されるため、光沢度の高い或いは
光沢度の均一な高品質のカラー画像が形成される(本発
明に加わる効果)。
【0307】《実施例9》図19のカラー画像形成装置
を用い、実施例3にて前述したと同様な画像形成条件、
および実施例7と同様な評価基準にて以下のテストを行
った。
【0308】(テスト20)転写材として色紙を使用
し、転写材上で重ね合わせる下層の現像剤としてTの現
像剤、上層の現像剤としてMの現像剤とを用い、Mの現
像剤の濃度を変化させ、マゼンタ(M)のソリッド部
(階調パターン)を含むテストパターンを出力し、前述
したテスト16と同様な評価項目6、7について目視に
より評価し、結果を表21に示した。
【0309】
【表21】
【0310】評価項目6、7を満足しているものは、良
好な結果が得られ、満足していないものは、良好な結果
が得られなかった。
【0311】(テスト21)上記テスト20の結果を踏
まえ、転写材として色紙を使用し、良好な結果が得られ
たテスト番号の現像剤を用い、転写材上で重ね合わせる
最下層の現像剤をTの現像剤のものとし、上層の現像剤
としてY、M、C、K、T’、Wの現像剤のものとし、
すべての現像剤を用いて、文字領域、写真領域を有する
フルカラー画像を出力し、前述したテスト17と同様な
評価項目4、5について目視により評価し、結果を表2
2に示した。
【0312】
【表22】
【0313】上記の如く、本発明にかかわるトナー条件
および重ね合わせトナー条件、および、転写材上に形
成して重ね合わせる複数のトナー像は、透明または白色
トナーからなるトナー像と、イエロートナー、マゼンタ
トナー、シアントナーおよび黒トナーのうち1以上の有
色トナーからなる有色トナー像であること(本発明に加
わるトナー条件および重ね合わせトナー条件)を満足
しいているものは上記評価項目4、5において良好な結
果であり、満足していないものは評価項目4、5におい
て不満足な結果であった。
【0314】上記の如くにして、実施例3にて前述した
本発明にかかわる効果に加えて、像形成体上に形成し
た複数のトナー像を順次転写材上に転写して重ね合わせ
る画像形成方法において、各色のカラートナー像と転写
材である記録紙Pとの間に白色トナー像と透明トナー像
とが形成された場合は、転写材の色味や凹凸等に左右さ
れず、色のにじみや濁りのない、色再現性に優れたカラ
ー画像が形成される。また、記録紙P上の最上層にも透
明トナー像が形成されるため、光沢度の高い或いは光沢
度の均一な高品質のカラー画像が形成される(本発明に
加わる効果)。
【0315】《実施例10》図21のカラー画像形成装
置を用い、実施例2にて前述したと同様な画像形成条件
にて以下のテストを行った。
【0316】(テスト22)転写材として色紙を使用
し、中間転写体上で重ね合わせる下層の現像剤としてT
の現像剤(Tの現像剤のもの)、上層の現像剤としてH
Mの現像剤(HMの現像剤のもの)とLMの現像剤(L
Mの現像剤のもの)とをその順に用い、マゼンタ(M)
のソリッド部(階調パターン)を含むテストパターンを
出力し、前述したテスト16と同様な評価項目6、7に
ついて、前述したテスト16と同様な評価基準により目
視により評価し、結果を表23に示した。
【0317】
【表23】
【0318】評価項目6、7を満足しているものは、良
好な結果が得られ、満足していないものは、良好な結果
が得られなかった。
【0319】(テスト23)上記テスト22の結果を踏
まえ、転写材として色紙を使用し、良好な結果が得られ
たテスト番号の現像剤を用い、中間転写体上で重ね合わ
せる最下層の現像剤をTの現像剤のものとし、上層の現
像剤としてHM、LM、HC、LC、HK、LK、Wの
現像剤のものとし、すべての現像剤を用いて、文字領
域、写真領域を有するフルカラー画像を出力し、前述し
たテスト6と同様な評価項目4、5(テスト3の評価項
目と同様)について、前述したテスト6と同様な評価基
準(テスト3の評価基準と同様)により目視により評価
し、結果を表24に示した。
【0320】
【表24】
【0321】上記の如く、前述した本発明にかかわるト
ナー条件および重ね合わせトナー条件、を満足しい
ているものは評価項目4、5において良好な結果であ
り、満足していないものは評価項目4、5において不満
足な結果であった。
【0322】上記の如くにして、本発明にかかわる効果
、に加えて、像形成体上に多重現像、或いは中間転
写体上に多重転写して重ね合わせる画像形成方法におい
て、各色のカラートナー像が濃淡トナーで形成された場
合は、低濃度部から高濃度部に至るまで階調性に優れ
た、特に低濃度部においても粒状性が極めて良好な、色
再現性に優れたカラー画像が形成される。また、各色の
カラートナー像と記録紙Pとの間に白色トナー像が形成
された場合は、転写材の色味や凹凸等に左右されない、
色再現性に優れたカラー画像が形成される。さらに、記
録紙P上の最上層に透明トナー像が形成されるため、光
沢度の高い或いは光沢度の均一な高品質のカラー画像が
形成される(本発明に加わる効果)。
【0323】《実施例11》図23のカラー画像形成装
置を用い、実施例3にて前述したと同様な画像形成条件
にて以下のテストを行った。
【0324】(テスト24)転写材として色紙を使用
し、転写材上で重ね合わせる下層の現像剤としてWの現
像剤(Wの現像剤のもの)、上層の現像剤としてHMの
現像剤(HMの現像剤のもの)とLMの現像剤(LMの
現像剤のもの)とをその順に用い、マゼンタ(M)のソ
リッド部(階調パターン)を含むテストパターンを出力
し、ソリッド部の光沢度の高さ(評価項目8)や、ソリ
ッド部の光沢度の均一性(評価項目9)等を下記の評価
基準により目視により評価し、結果を表25に示した。
【0325】(評価項目8、9の評価基準) ◎:極めて少なく、優れている ○:少なく、実用上問題なし △:やや多く、実用上問題あり ×:極めて多く、不良
【0326】
【表25】
【0327】上記評価項目8、9を満足しているもの
は、良好な結果が得られ、満足していないものは、良好
な結果が得られなかった。
【0328】(テスト25)上記テスト24の結果を踏
まえ、転写材として色紙を使用し、良好な結果が得られ
たテスト番号の現像剤を用い、転写材上で重ね合わせる
最下層の現像剤をWの現像剤のものとし、上層の現像剤
としてY、HM、LM、HC、LC、HK、LK、Tの
現像剤のものとし、すべての現像剤を用いて、文字領
域、写真領域を有するフルカラー画像を出力し、前述し
たテスト9と同様な評価項目4、5について、前述した
テスト9と同様な評価基準により目視により評価し、結
果を表26に示した。
【0329】
【表26】
【0330】上記の如く、本発明にかかわるトナー条件
および重ね合わせトナー条件を満足しいているものは
評価項目4、5において良好な結果であり、満足してい
ないものは評価項目4、5において不満足な結果であっ
た。
【0331】上記の如くにして、前述した本発明にかか
わる効果に加えて、像形成体上に多重現像し、転写材
上に多重転写して重ね合わせる画像形成方法において、
各色のカラートナー像が濃淡トナーで形成された場合
は、特に低濃度部においても粒状性が極めて良好な、色
再現性に優れたカラー画像が形成される。また、各色の
カラートナー像と記録紙Pとの間に白色トナー像が形成
された場合は、転写材の色味や凹凸等に左右されない、
色再現性に優れたカラー画像が形成される。さらに、記
録紙P上の最上層に透明トナー像が形成されるため、光
沢度の高い或いは光沢度の均一な高品質のカラー画像が
形成される(本発明に加わる効果)。
【0332】
【発明の効果】本発明によれば、像形成体上に複数のト
ナー像を多重現像、または像形成体上に形成した複数の
トナー像を中間転写体または転写材上に多重転写して重
ね合わせる画像形成方法において、潜像に忠実な現像が
なされ文字やライン(文字/ライン)等の解像力が向上
されたり、トナーが現像器内で破砕されることなく画像
での散りや地汚れ(かぶり)等の発生が防止される。ま
た重ね合わせて形成されるトナー層が薄層化されて形成
されるので、現像時や転写時や定着時でのトナーの散り
やトナー像の広がり、トナー像の乱れの発生等が防止さ
れ、文字/ライン画像での太り(にじみ)が防止され、
文字/ライン等の鮮鋭性、解像度が向上し、文字領域の
画質の向上が図られるとともに、転写時の転写むらが防
止され、ソリッド部(階調パターン)の粒状性や階調性
が向上され、写真領域の画質の向上が図られた高画質の
カラー画像が形成される。またトナー層が嵩高となって
トナー消費量が多くなるという問題や、人間がトナーを
吸い込んだ場合に塵肺等の疾病を患う恐れがあるという
問題も防止される。加えて、 各色のカラートナー像が濃淡トナーで形成された場
合は、低濃度部から高濃度部に至るまで階調性に優れ
た、特に低濃度部においても粒状性が極めて良好な、色
再現性に優れたカラー画像が形成される。
【0333】 各色のカラートナー像と転写材である
記録紙Pとの間に白色トナー像と透明トナー像とが形成
された場合は、転写材の色味や凹凸等に左右されず、色
のにじみや濁りのない、色再現性に優れたカラー画像が
形成される。
【0334】 転写材上の最上層に透明トナー像が形
成された場合は、光沢度の高い或いは光沢度の均一な高
品質のカラー画像が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる扁平トナーの一例を示す模式図
である。
【図2】複数の扁平トナーによるトナー像を像形成体上
(或いは転写材または中間転写体上)に重ね合わせて形
成したときのトナーの付着状態を示す図である。
【図3】本発明の画像形成方法の第1の実施形態を示す
カラー画像形成装置の断面構成図である。
【図4】図3の画像形成装置において像形成体上に形成
される重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示す図で
ある。
【図5】本発明の画像形成方法の第2の実施形態を示す
カラー画像形成装置の断面構成図である。
【図6】図5の画像形成装置において中間転写体上に形
成される重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示す図
である。
【図7】本発明の画像形成方法の第3の実施形態を示す
カラー画像形成装置の断面構成図である。
【図8】図7の画像形成装置において転写材上に形成さ
れる重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示す図であ
る。
【図9】本発明の画像形成方法の第4の実施形態を示す
カラー画像形成装置の断面構成図である。
【図10】図9の画像形成装置において像形成体上に形
成される重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示す図
である。
【図11】本発明の画像形成方法の第5の実施形態を示
すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図12】図11の画像形成装置において中間転写体上
に形成される重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示
す図である。
【図13】本発明の画像形成方法の第6の実施形態を示
すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図14】図13の画像形成装置において転写材上に形
成される重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示す図
である。
【図15】本発明の画像形成方法の第7の実施形態を示
すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図16】図15の画像形成装置において像形成体上に
形成される重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示す
図である。
【図17】本発明の画像形成方法の第8の実施形態を示
すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図18】図17の画像形成装置において中間転写体上
に形成される重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示
す図である。
【図19】本発明の画像形成方法の第9の実施形態を示
すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図20】図19の画像形成装置において転写材上に形
成される重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示す図
である。
【図21】本発明の画像形成方法の第10の実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図22】図21の画像形成装置において中間転写体上
に形成される重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示
す図である。
【図23】本発明の画像形成方法の第11の実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図24】図23の画像形成装置において転写材上に形
成される重ね合わせのトナー像の重ね合わせ順を示す図
である。
【図25】扁平処理時間と扁平トナーの形状との関係の
一例を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11,11(H),11(L) スコロトロン帯電器 12,12(H),12(L) 露光光学系 13,13(H),13(L) 現像器 14A 搬送ベルト 14a 転写ベルト 14C 転写ローラ 14c 1次転写ローラ 14g 2次転写ローラ 15 給紙カセット 16 タイミングローラ 17 定着装置 100,200 プロセスユニット P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA15 AA21 EA10 2H030 AB02 AD01 AD16 BB23 BB33 BB42 BB44 BB63 2H077 BA10 DB14 EA24 GA13

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体上に複数のトナー像を形成して
    重ね合わせる画像形成方法において、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記像形成体上に複数のトナー像を形成して重ね合わせ
    たときに最下層となるトナー像を形成するトナーとし
    て、扁平度d/tが最大の扁平トナーを用いることを特
    徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記最下層となるトナー像を形成するト
    ナーの扁平度d/tが4〜8であることを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記像形成体上に形成して重ね合わせる
    複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マゼン
    タトナー、シアントナーおよび黒トナーのうち2以上の
    有色トナーからなるカラートナー像であることを特徴と
    する請求項1または2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記像形成体上に形成して重ね合わせる
    複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナーか
    らなるトナー像であることを特徴とする請求項1〜3の
    何れか1項に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記像形成体上に形成して重ね合わせる
    複数のトナー像は、透明または白色トナーからなるトナ
    ー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナ
    ーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからなる有
    色トナー像であることを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1項に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 像形成体上に形成した複数のトナー像を
    順次中間転写体上に転写して重ね合わせる画像形成方法
    において、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記中間転写体上に順次トナー像を転写して重ね合わせ
    たときに最下層となるトナー像を形成するトナーとし
    て、扁平度d/tが最大の扁平トナーを用いることを特
    徴とする画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記最下層となるトナー像を形成するト
    ナーの扁平度d/tが4〜8であることを特徴とする請
    求項6に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 前記中間転写体上に転写して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マゼ
    ンタトナーおよびシアントナーからなるカラートナー像
    であることを特徴とする請求項6または7に記載の画像
    形成方法。
  9. 【請求項9】 前記中間転写体上に転写して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナー
    からなるトナー像であることを特徴とする請求項6〜8
    の何れか1項に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記中間転写体上に転写して重ね合わ
    せる複数のトナー像は、透明または白色トナーからなる
    トナー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアン
    トナーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからな
    る有色トナー像であることを特徴とする請求項6〜9の
    何れか1項に記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 像形成体上に形成した複数のトナー像
    を順次転写材上に転写して重ね合わせる画像形成方法に
    おいて、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記転写材上に順次トナー像を転写して重ね合わせたと
    きに最下層となるトナー像を形成するトナーとして、扁
    平度d/tが最大の扁平トナーを用いることを特徴とす
    る画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記最下層となるトナー像を形成する
    トナーの扁平度d/tが4〜8であることを特徴とする
    請求項11に記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マゼン
    タトナーおよびシアントナーからなるカラートナー像で
    あることを特徴とする請求項11または12に記載の画
    像形成方法。
  14. 【請求項14】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナーか
    らなるトナー像であることを特徴とする請求項11〜1
    3の何れか1項に記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、透明または白色トナーからなるトナ
    ー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナ
    ーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからなる有
    色トナー像であることを特徴とする請求項11〜14の
    何れか1項に記載の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 像形成体上に複数のトナー像を形成し
    て重ね合わせる画像形成方法において、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記像形成体上に複数のトナー像を形成して重ね合わせ
    たときに最下層となるトナー像を形成するトナーとし
    て、厚みtが最小の扁平トナーを用いることを特徴とす
    る画像形成方法。
  17. 【請求項17】 前記最下層となるトナー像を形成する
    トナーの厚みtが1〜2(μm)であることを特徴とす
    る請求項16に記載の画像形成方法。
  18. 【請求項18】 前記像形成体上に形成して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マゼ
    ンタトナー、シアントナーおよび黒トナーのうち2以上
    の有色トナーからなるカラートナー像であることを特徴
    とする請求項16または17に記載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 前記像形成体上に形成して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナー
    からなるトナー像であることを特徴とする請求項16〜
    18の何れか1項に記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 前記像形成体上に形成して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、透明または白色トナーからなるト
    ナー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアント
    ナーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからなる
    有色トナー像であることを特徴とする請求項16〜19
    の何れか1項に記載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 像形成体上に形成した複数のトナー像
    を順次中間転写体上に転写して重ね合わせる画像形成方
    法において、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記中間転写体上に順次トナー像を転写して重ね合わせ
    たときに最下層となるトナー像を形成するトナーとし
    て、厚みtが最小の扁平トナーを用いることを特徴とす
    る画像形成方法。
  22. 【請求項22】 前記最下層となるトナー像を形成する
    トナーの厚みtが1〜2(μm)であることを特徴とす
    る請求項21に記載の画像形成方法。
  23. 【請求項23】 前記中間転写体上に転写して重ね合わ
    せる複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マ
    ゼンタトナーおよびシアントナーからなるカラートナー
    像であることを特徴とする請求項21または22に記載
    の画像形成方法。
  24. 【請求項24】 前記中間転写体上に転写して重ね合わ
    せる複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナ
    ーからなるトナー像であることを特徴とする請求項21
    〜23の何れか1項に記載の画像形成方法。
  25. 【請求項25】 前記中間転写体上に転写して重ね合わ
    せる複数のトナー像は、透明または白色トナーからなる
    トナー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアン
    トナーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからな
    る有色トナー像であることを特徴とする請求項21〜2
    4の何れか1項に記載の画像形成方法。
  26. 【請求項26】 像形成体上に形成した複数のトナー像
    を順次転写材上に転写して重ね合わせる画像形成方法に
    おいて、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記転写材上に順次トナー像を転写して重ね合わせたと
    きに最下層となるトナー像を形成するトナーとして、厚
    みtが最小の扁平トナーを用いることを特徴とする画像
    形成方法。
  27. 【請求項27】 前記最下層となるトナー像を形成する
    トナーの厚みtが1〜2(μm)であることを特徴とす
    る請求項26に記載の画像形成方法。
  28. 【請求項28】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マゼン
    タトナーおよびシアントナーからなるカラートナー像で
    あることを特徴とする請求項26または27に記載の画
    像形成方法。
  29. 【請求項29】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナーか
    らなるトナー像であることを特徴とする請求項26〜2
    8の何れか1項に記載の画像形成方法。
  30. 【請求項30】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、透明または白色トナーからなるトナ
    ー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナ
    ーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからなる有
    色トナー像であることを特徴とする請求項26〜29の
    何れか1項に記載の画像形成方法。
  31. 【請求項31】 像形成体上に複数のトナー像を形成し
    て重ね合わせる画像形成方法において、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記像形成体上に複数のトナー像を形成して重ね合わせ
    たときに最下層となるトナー像を形成するトナーとし
    て、円相当径dが最大の扁平トナーを用いることを特徴
    とする画像形成方法。
  32. 【請求項32】 前記最下層となるトナー像を形成する
    トナーの円相当径dが6〜10(μm)であることを特
    徴とする請求項31に記載の画像形成方法。
  33. 【請求項33】 前記像形成体上に形成して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マゼ
    ンタトナー、シアントナーおよび黒トナーのうち2以上
    の有色トナーからなるカラートナー像であることを特徴
    とする請求項31または32に記載の画像形成方法。
  34. 【請求項34】 前記像形成体上に形成して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナー
    からなるトナー像であることを特徴とする請求項31〜
    33の何れか1項に記載の画像形成方法。
  35. 【請求項35】 前記像形成体上に形成して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、透明または白色トナーからなるト
    ナー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアント
    ナーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからなる
    有色トナー像であることを特徴とする請求項31〜34
    の何れか1項に記載の画像形成方法。
  36. 【請求項36】 像形成体上に形成した複数のトナー像
    を順次中間転写体上に転写して重ね合わせる画像形成方
    法において、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記中間転写体上に順次トナー像を転写して重ね合わせ
    たときに最下層となるトナー像を形成するトナーとし
    て、円相当径dが最大の扁平トナーを用いることを特徴
    とする画像形成方法。
  37. 【請求項37】 前記最下層となるトナー像を形成する
    トナーの円相当径dが6〜10(μm)であることを特
    徴とする請求項36に記載の画像形成方法。
  38. 【請求項38】 前記中間転写体上に転写して重ね合わ
    せる複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マ
    ゼンタトナーおよびシアントナーからなるカラートナー
    像であることを特徴とする請求項36または37に記載
    の画像形成方法。
  39. 【請求項39】 前記中間転写体上に転写して重ね合わ
    せる複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナ
    ーからなるトナー像であることを特徴とする請求項36
    〜38の何れか1項に記載の画像形成方法。
  40. 【請求項40】 前記中間転写体上に転写して重ね合わ
    せる複数のトナー像は、透明または白色トナーからなる
    トナー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアン
    トナーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからな
    る有色トナー像であることを特徴とする請求項36〜3
    9の何れか1項に記載の画像形成方法。
  41. 【請求項41】 像形成体上に形成した複数のトナー像
    を順次転写材上に転写して重ね合わせる画像形成方法に
    おいて、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記転写材上に順次トナー像を転写して重ね合わせたと
    きに最下層となるトナー像を形成するトナーとして、円
    相当径dが最大の扁平トナーを用いることを特徴とする
    画像形成方法。
  42. 【請求項42】 前記最下層となるトナー像を形成する
    トナーの円相当径dが6〜10(μm)であることを特
    徴とする請求項41に記載の画像形成方法。
  43. 【請求項43】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マゼン
    タトナーおよびシアントナーからなるカラートナー像で
    あることを特徴とする請求項41または42に記載の画
    像形成方法。
  44. 【請求項44】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナーか
    らなるトナー像であることを特徴とする請求項41〜4
    3の何れか1項に記載の画像形成方法。
  45. 【請求項45】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、透明または白色トナーからなるトナ
    ー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナ
    ーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからなる有
    色トナー像であることを特徴とする請求項41〜44の
    何れか1項に記載の画像形成方法。
  46. 【請求項46】 像形成体上に複数のトナー像を形成し
    て重ね合わせる画像形成方法において、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記像形成体上に複数のトナー像を形成して重ね合わせ
    たときに最下層となるトナー像を形成するトナーとし
    て、円相当径dが最大で且つ厚みtが最小の扁平トナー
    を用いることを特徴とする画像形成方法。
  47. 【請求項47】 前記最下層となるトナー像を形成する
    トナーの円相当径dが6〜10(μm)で且つ厚みtが
    1〜2(μm)であることを特徴とする請求項46に記
    載の画像形成方法。
  48. 【請求項48】 前記像形成体上に形成して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マゼ
    ンタトナー、シアントナーおよび黒トナーのうち2以上
    の有色トナーからなるカラートナー像であることを特徴
    とする請求項46または47に記載の画像形成方法。
  49. 【請求項49】 前記像形成体上に形成して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナー
    からなるトナー像であることを特徴とする請求項46〜
    48の何れか1項に記載の画像形成方法。
  50. 【請求項50】 前記像形成体上に形成して重ね合わせ
    る複数のトナー像は、透明または白色トナーからなるト
    ナー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアント
    ナーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからなる
    有色トナー像であることを特徴とする請求項46〜49
    の何れか1項に記載の画像形成方法。
  51. 【請求項51】 像形成体上に形成した複数のトナー像
    を順次中間転写体上に転写して重ね合わせる画像形成方
    法において、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記中間転写体上に順次トナー像を転写して重ね合わせ
    たときに最下層となるトナー像を形成するトナーとし
    て、円相当径dが最大で且つ厚みtが最小の扁平トナー
    を用いることを特徴とする画像形成方法。
  52. 【請求項52】 前記最下層となるトナー像を形成する
    トナーの円相当径dが6〜10(μm)で且つ厚みtが
    1〜2(μm)であることを特徴とする請求項51に記
    載の画像形成方法。
  53. 【請求項53】 前記中間転写体上に転写して重ね合わ
    せる複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マ
    ゼンタトナーおよびシアントナーからなるカラートナー
    像であることを特徴とする請求項51または52に記載
    の画像形成方法。
  54. 【請求項54】 前記中間転写体上に転写して重ね合わ
    せる複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナ
    ーからなるトナー像であることを特徴とする請求項51
    〜53の何れか1項に記載の画像形成方法。
  55. 【請求項55】 前記中間転写体上に転写して重ね合わ
    せる複数のトナー像は、透明または白色トナーからなる
    トナー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアン
    トナーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからな
    る有色トナー像であることを特徴とする請求項51〜5
    4の何れか1項に記載の画像形成方法。
  56. 【請求項56】 像形成体上に形成した複数のトナー像
    を順次転写材上に転写して重ね合わせる画像形成方法に
    おいて、 前記複数のトナー像を形成するトナーは何れも、投影面
    積が最大となる方向からみたときの円相当径dが5〜1
    0(μm)、厚みtが1〜4(μm)、前記円相当径d
    と前記厚みtの比で示される扁平度d/tが2〜8であ
    る扁平トナーであり、 前記転写材上に順次トナー像を転写して重ね合わせたと
    きに最下層となるトナー像を形成するトナーとして、円
    相当径dが最大で且つ厚みtが最小の扁平トナーを用い
    ることを特徴とする画像形成方法。
  57. 【請求項57】 前記最下層となるトナー像を形成する
    トナーの円相当径dが6〜10(μm)で且つ厚みtが
    1〜2(μm)であることを特徴とする請求項56に記
    載の画像形成方法。
  58. 【請求項58】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、少なくともイエロートナー、マゼン
    タトナーおよびシアントナーからなるカラートナー像で
    あることを特徴とする請求項56または57に記載の画
    像形成方法。
  59. 【請求項59】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、同系色の濃色トナーと淡色トナーか
    らなるトナー像であることを特徴とする請求項56〜5
    8の何れか1項に記載の画像形成方法。
  60. 【請求項60】 前記転写材上に転写して重ね合わせる
    複数のトナー像は、透明または白色トナーからなるトナ
    ー像と、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナ
    ーおよび黒トナーのうち1以上の有色トナーからなる有
    色トナー像であることを特徴とする請求項56〜59の
    何れか1項に記載の画像形成方法。
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