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JP2002531386A - 髪の処理方法 - Google Patents

髪の処理方法

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JP2002531386A
JP2002531386A JP2000584855A JP2000584855A JP2002531386A JP 2002531386 A JP2002531386 A JP 2002531386A JP 2000584855 A JP2000584855 A JP 2000584855A JP 2000584855 A JP2000584855 A JP 2000584855A JP 2002531386 A JP2002531386 A JP 2002531386A
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hair
acid
amino
solution
hydrogen peroxide
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ヘンリク セレンセン,ニールス
パトリック マクデビット,ジェイソン
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ノボザイムス アクティーゼルスカブ
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Abstract

(57)【要約】 髪に実質的な損傷を与えないで、髪を処理し、パーマネント染色を組合し、そして髪を、まっすぐにするための方法が提供される。本発明の方法によれば、髪は、髪におけるジスルフィド共有結合を化学的に還元し、そして前記髪と、少なくとも1つのオキシドレダクターゼ、少なくとも1つのメディエイター、及び染色配合物の重量により計算される場合、0.001〜1%の過酸化水の量に等しい量での少なくとも1つの化学的酸化剤とを、接触せしめることによって処理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、化学的還元段階にゆだねられた髪を染色するための方法、より特定
には、少なくとも1つのオキシドレダクターゼ及び少なくとも1つの化学的酸化
剤、例えば過酸化物によりそのような髪を染色するための方法に関する。
【0002】 発明の背景 髪セット工程、例えばパーマネントウェーブ及び直線化は、温室で通常行われ
る。前記工程は典型的には、次の少なくとも2つの基本的段階:i)髪のケラチ
ン繊維におけるジスルフィド共有結合を還元し、それにより、髪を弾性を伴わな
いで変形性にし、すなわち髪を典型的には、還元剤を含む溶液により湿潤し、そ
してカーラー上に巻き又は機械的にまっすぐにし;そしてii)還元剤をすすぎ、
そして中和し、続いて、空気酸化又はいわゆる固定剤(通常、酸化剤を含む)の
適用により、髪のケラチン繊維における架橋結合の網状構造を再確立し、それに
より、巻き毛又はまっすぐな形状を、“パーマネント的”にする段階を包含する
【0003】 ジスルフィド架橋結合を破壊するためには、多くの還元剤、例えば強塩基、例
えば水酸化ナトリウム及び水酸化グアニヂウム、及び弱塩基、例えばチオグリコ
ール酸、チオ酢酸及び他のメルカプタンが使用され得る。パーマネントウェーブ
工程は典型的には、チオグリコレート基材の物質を使用し、そしてパーマネント
ヘアー直線化剤(また、“緩和剤”としても知られている)は通常、より攻撃的
な還元化学物質、例えば水酸化物が、“パーマネント”直線化を達成するために
必要とされる。
【0004】 髪の固定のために使用される試薬、すなわちケラチン鎖間でのジスルフィド及
び他の架橋結合を形成することによって髪の物理的−機械的性質を再確立するこ
とができる化合物間では、過酸化水素(H2O2)は、H2O2がケラチン−SH基と急速
に反応するので、最も通常に使用される試薬である。通常使用される酸化剤の他
の例は、過硼酸塩、臭素酸塩、亜塩素酸塩、ヨー素酸塩、過硫酸塩及びテトラチ
オネートである。それらの酸化剤はしばしば、過剰酸化し、そして髪に損傷を与
え、ジスルフィド架橋の単純な再形成の代わりに、スルホン酸、例えばシステイ
ン酸を生成する。
【0005】 過酸化水素はまた、髪染色配合物における従来の触媒でもあり、そして髪染色
配合物のために使用される過酸化物の濃度は、髪セット処理(異なったpHでまた
使用される)の酸化回復性相において髪架橋を再形成するために使用されるそれ
らの濃度よりも有意に高いことを認識することが重要である。
【0006】 髪架橋結合の再形成のための酸化剤として大気酸素を使用することが可能であ
り、そして家庭用直線化処理においてはまれではない。しかしながら大気酸素の
直接的な使用は、反応を完結するために数時間を要する欠点を有する。この選択
は、髪の固定が、髪が所望する形状で存在する場合、すなわち髪がカール上にあ
る場合に起こるべきであるので、パーマネントウェーブ処理と共に使用される場
合、興味あるものではない。
【0007】 多くの消費者は、パーマネントヘアーの直線化(又はウェーブ化)処理と同時
にパーマネント染料を適用することを好む。不運なことには、この組み合わせは
、髪に重度の損傷を引き起こす。なぜならば、主に、高レベルのH2O2(すなわち
、1%以上のH2O2、例えば従来の髪染料に使用されるレベル)への暴露により引
き起こされる損傷は、髪が強還元剤への暴露の結果として損傷された及び傷つき
やすい状態で存在する場合、悪化されるからである。この理由のために、消費者
は、髪のパーマネント直線化とパーマネント染色との間で少なくとも2週間、待
つことを進められる。一時的な髪の染料が、直線化処理の後、髪に直接的に適用
され得るが、過度の損傷を伴わないで、髪の同時パーマネント直線化及びパーマ
ネント染色を可能にする生成物についての長期の必要性及び所望が存在する。
【0008】 パーマネントヘアー染料は、太陽光、シャンプー処理及び他の髪処理に対して
耐性であり、そして新しい髪が成長する場合、通常、定期的に(1月にほぼ1度
)、補充される。それらの染色システムにより、染料は、髪において、及び髪上
で直接的に創造される。小さな芳香性無色の染料前駆体(例えば、p−フェニレ
ンジアミン及びo−アミノフェノール)は髪中に深く侵入し、ここで前駆体は、
酸化剤により、着色されたポリマー化合物に酸化される。それらの着色された化
合物は、染料前駆体よりも大きくし、そして髪から容易に洗浄されない。
【0009】 従来、H2O2は、酸化剤として、約1〜10%、通常約3〜6%の濃度で使用され
る。染料組成物へのH2O2の使用は、H2O2が髪に損傷を与えるので、いくらかの欠
点を有する。さらに、酸化染色のために時折使用される条件は、髪への損傷をま
た引き起こす、高いpH(通常、約pH9-10)での処理を必要とする。 H2O2の使用の欠点を克服するためには、H2O2の代わりに酸化酵素を使用するこ
とが提案されて来た。
【0010】 アメリカ特許第3,251,742号(Revlon)は、現場(すなわち、髪上で)染料形
成によりヒト髪を染色するための方法を記載する。酸化酵素は、実質的に中性の
pH(pH7−8.5)での色彩形成反応のために使用される。ラッカーゼ、チロシナー
ゼ、ポリフェノラーゼ及びカタコラーゼが、適切な酸化酵素として言及される。 ヨーロッパ特許第504,005号(Perma S.A.)は、H2O2(過酸化水素)の存在を
必要としない髪染色のための組成物に関する。前記組成物は、緩衝溶液において
、ポリマー染料の形成を触媒することができる酵素及びまた、染料前駆体、例え
ば塩基及びカップラーを含んで成り、ここで組成物のpHは6.8〜8であり、そし
て前記酵素は同じpH範囲で最適活性を有する。
【0011】 ケラチン繊維、例えば髪の酵素介在性染色のための方法は、WO97/19999 (Novo
Nordisk)及びWO97/19998号(Novo Nordisk)に記載されている。 カナダ特許第67: 93913号は、髪の同時パーマネントウェーブ及び染色のため
の金属含有染料を含む組成物を開示する。ヨーロッパ特許第328816号は、金属イ
オン触媒された髪染色組成物を用いてウェイブ又はゆるんだ髪の染色方法を記載
する。 髪上での色彩の十分な深さ及び永久性を伴って、同時パーマネントセット(直
線化又はウェービング)及びパーマネント染色を可能にする(すなわち、髪に実
質的な損傷を与えないで行われ得る)商業的に実施可能な方法についての必要性
がまだ存在する。
【0012】 髪の同時パーマネント染色及びセットを可能にする方法は、消費者に、彼らの
ヘアースタイルの選択に新しい選択範囲を与えるであろう。特に、それは、髪の
染色の前、パーマネントセット処理の後、数週間、もはや待つ必要がない消費者
にとって便利であろう。
【0013】 発明の要約 本発明の目的は、染色が適切に永久的であり、そしてそれが髪への実質的な損
傷を引き起こさず、そして髪セット処理に続いてすぐに、又は好ましくはその処
理の間、実施され得るよう十分に柔和であるよう、化学的に還元された髪のパー
マネント染色のための方法を提供することがある。従って、本発明は、実質的な
損傷を伴わないで、化学的に還元された髪にパーマネント染色を付与でき、それ
により、組み合わされたパーマネントセット及び染色処理を可能にする方法につ
いての長期の産業的必要性を満たす。
【0014】 消費者に便利さを提供するのみならず、また酵素介在性酸化工程は髪架橋結合
の再形成において活性的且つ有益な成分であり、そして還元された髪の染色が、
その正常な酸化された状態における髪の染色に関して、増強され(色彩の深さ及
び性能)るので、髪セット処理の統合された成分として還元された髪を染色する
ことが好都合である。 少量の過酸化水素又は機能的同等物の包含は、H2O2を組み込まない酵素介在性
染色処理に比較して、還元された髪の染色を増強する。
【0015】 本発明は、パーマネントヘアーウェイブ又は直線化工程の一部として、好まし
くは直線化工程の一部として適用され得る。 本発明は、少なくとも1つのオキシドレダクターゼ、少なくとも1つのメディ
エイター、及びその染色組成物の重量により計算される場合、0.001〜1%の過
酸化水素に等しい量での少なくとも1つの化学的酸化剤を含んで成る染色組成物
と、髪とを接触することを含んで成る、還元された髪の処理方法を提供する。
【0016】 1)前記髪におけるジスルフィド共有結合を化学的に還元し、そして 2)少なくとも1つのオキシドレダクターゼ、少なくとも1つのメディエイタ
ー、及びその染色組成物の重量により計算される場合、0.001〜1%の過酸化水
素に等しい量での少なくとも1つの化学的酸化剤を含んで成る染色組成物と、髪
とを接触することを含んで成る、髪の処理方法を提供することが本発明の目的で
ある。
【0017】 さらに、1)前記髪におけるジスルフィド共有結合を化学的に還元し、 2)前記髪を機械的にまっすぐにし、そして 3)少なくとも1つのオキシドレダクターゼ、少なくとも1つのメディエイタ
ー、及びその染色組成物の重量により計算される場合、0.001〜1%の過酸化水
素に等しい量での少なくとも1つの化学的酸化剤を含んで成る染色組成物と、髪
とを接触することを含んで成る、髪の処理方法を提供することが本発明の目的で
ある。 化学的酸化剤の例は、過酸化水素、臭素酸塩、及びその場で過酸化水素を発生
する他の酸化剤、例えば過炭酸塩及び過硼酸塩である。
【0018】 システイン酸定量化は時おり、酸化された髪における髪損傷を評価するために
使用される。下記“材料及び方法”セクションに記載されるシステイン酸アッセ
イは、髪への損傷の程度を決定するために使用される。髪は、アッセイされた値
が1.00モル−%よりも高い場合、実質的に損傷されたものとして考慮される。そ
の値が1.00モル−%以下、好ましくは0.75モル−%以下である場合、髪は実質的
に損傷されているものとして見なされない。従って、本発明においては、“柔和
な組成物”とは、上記で定義されたように、髪に実質的な損傷を与えない組成物
である。
【0019】 用語“還元された”髪とは、髪におけるスルフヒドリル基(主に、その還元さ
れた、酸化されていない状態におけるシステイン)の量が、還元工程にゆだねら
れていない比較できる髪における通常のレベルよりも少なくとも3倍高くなるよ
う、化学的還元剤にゆだねられている髪を意味する。髪におけるスルフヒドリル
基の量は、“材料及び方法”セクションに記載されるチオール含有アッセイを用
いて評価され得る。
【0020】 用語“直線化された”髪とは、化学的還元処理にゆだねられており、そして例
えば組合すことによって、まっすぐな型で機械的に延伸されている髪を意味する
。この定義は、完全なパーマネントヘアー直線化処理にゆだねられている髪、す
なわち架橋結合を再形成するために酸化定着を受けており、そして従って、還元
状態でもはや存在しない、還元され、そして機械的に直線化された髪、及び部分
的又は不完全な直線化処理のみを受けている髪、すなわち化学的に還元され、そ
して機械的に直線化されているが、しかし酸化定着にはゆだねられておらず(又
は髪酸化の遅い工程の中間に存在する)、そして従って、還元された状態で存続
する髪の両者を意味する。
【0021】 一般的に、染色段階は、還元剤の除去(又はすすぎ)の後、1日以内、好まし
くは1時間以内、さらにより好ましいくは直接的に適用されることによって、髪
の直線化工程中に組み込まれる。
【0022】 好ましい態様においては、前記化学的酸化剤、例えば過酸化水素の濃度は、オ
キシドレダクターゼのみを含むシステムに比較して、髪上での色彩の深さ及びパ
ーマネント性を増強し、そして髪の直線化工程の最初の段階において典型的には
還元される髪架橋結合の再形成を助けるために十分であるが、しかしオキシドレ
ダクターゼの不在下ではパーマネントヘアー染色のためには不十分であり、そし
て髪への実質的な損傷を引き起こすために不十分である。本発明によれば、化学
的酸化剤が、染色配合物の重量により計算される場合、0.001〜1%、好ましくは
0.01〜0.5%に等しい量で使用される。
【0023】 発明の特定の記載 本明細書において使用される場合、単数形“不定冠詞”及び“定冠詞”は、特
にことわらない限り、複数表示を包含する。従って、例えば単数形の“オキシド
レダクターゼ”とは、オキシドレダクターゼの混合物を包含する。特に断らない
限り、本明細書において使用されるすべての技法及び科学的用語は、当業者によ
り通常理解されるのと同じ意味を有する。 用語“セット組成物に使用される成分”とは、従来技術の組成物に組み込まれ
るべき、ヘアーケアー組成物の配合の分野の当業者により知られている成分を意
味する。
【0024】オキシドレダクターゼ オキシドレダクターゼ(すなわち、生化学及び分子生物学の国際連合の推薦(
1992)によれば、酵素分類番号E. C. 1 (オキシドレダクターゼ)として分類され
る酵素)は、レドックス反応を触媒する酵素である。 本発明によれば、次の3種のタイプのオキシドレダクターゼが特に企画される
: a)ラッカーゼ又は関連する酵素は、過酸化物(例えばH2O2)についてのいず
れの必要性も伴わないで、分子酵素(O2)に対して作用し、そして水(H2O)を
発生する酵素を包含し; b)オキシダーゼは、分子酵素(O2)に対して作用し、そして過酸化物(例え
ば、H2O2)を生成する酵素を包含し;そして c)ペルオキシダーゼは、過酸化物(例えば、H2O2)に対して作用し、そして
水(H2O)を生成する酵素を包含する。
【0025】 好ましいオキシドレダクターゼは、微生物起源のもの、特にいずれの実質的な
副活性を有さない、実質的に精製された酵素である。微生物酵素は、それらが当
業界において知られている組換え技法いより多量に、より容易に生成され得るの
で、植物及び果物酵素よりも好ましい。 本発明における用語“微生物酵素”は、細菌、糸状菌又は酵母に由来する酵素
を言及する。 受容体として酸素(O2)に対して作用する酵素の場合、前記酵素は 空気によ
り適用される分子酸素であり得る。好ましい態様においては、酸素の一部は、発
泡剤を含んで成る髪セット/髪染色組成物から生成される発泡体により提供され
る。
【0026】 本発明に従って使用され得る髪染色のための適切な酵素発泡体組成物は、石鹸
及びアニオン性、カチオン性、非イオン性、両性糖界面活性剤及び/又は両性イ
オン界面活性剤、及びそれらの混合物から選択された発泡剤を含んで成る髪染色
組成物を包含する。発泡剤は、最終組成物の0.1〜15重量%、好ましくは0.2〜13
重量%、より好ましくは0.25〜10重量%、例えば0.5〜8重量%のレベルで存在
することができる。
【0027】 発泡剤として使用するための適切なアニオン性界面活性剤の例は、アルカリ又
はエタノールアミンの形での石鹸、脂肪酸イソプロパノール2−メチル−2−ア
ミノ−1,3−プロパンジオール塩、例えばラウレート、ミリステート、パルミ
テート、ステアレート、イソステアレート、ベヘネート、オレエート、リノレエ
ート、等;脂肪アルコールエーテルスルフェート、例えばナトリウムラウリルエ
ーテルスルフェート;脂肪アルコールスルフェート、例えばナトリウムラウリル
スルフェート(SLS及びSDS);スルホスクシネート、例えばジオクチルナトリウ
ムスルホスクシネート;α−オレフィンスルホネート;アルキルアミドエーテル
スルフェート;脂肪酸縮合生成物;アルキルエーテルホスフェート及びモノグリ
セリドスルフェートである。
【0028】 発泡剤として使用するために適切な非イオン界面活性剤の例は、気泡安定剤、
増粘剤及び起泡増進剤として、しばしば使用される非イオン性脂肪酸及び脂肪ア
ミン、例えば脂肪酸アルカノールアミド及び脂肪酸アルカノールアミドポリグリ
コールエーテル及び脂肪アミンオキシドである。発泡剤としてアニオン性界面活
性剤と組合して使用するのに適切な両性界面活性剤の例は、アルキルベタイン、
アルキルイミダゾリニウムベタイン、アルキルスルホベタイン、アミドアルキル
ベタイン、N−アルキル−β−アミノプロピオネート、等である。
【0029】 糖界面活性剤の形での発泡剤の例は次のものを包含する:(a)アルキル−及
び/又はアルケニルオリゴグリコシド、及び/又は(b)脂肪酸−N−アルキルポ
リヒドロキシアルキルアミドここで前記アルキル−及び/又はアルケニルオリゴ
グリコシド(a)は、式: R1−O−[G]p (I) [式中、R1は4〜22個のCのアルキル及び/又はアルケニル基であり、Gは5又
は6個のCを有する糖残基であり、そしてpは1〜10である] を有し、そして前記
脂肪酸−N−アルキルポリヒドロキシアルキルアミド(b)は、式:
【0030】 R2CO−N−(R3)−[Z] (II) [式中、R2COは6〜22個のCの脂肪族アシル残基であり、R3は、H, 1〜4個
のCのアルキル又はヒドロキシアルキルであり、そして[Z]は、3〜12個のC及
び3〜10個のOH基を有する線状又は枝分かれ鎖のポリヒドロキシアルキル残基で
ある]を有し;
【0031】 a)式R1−O[G]p (I)のアルキル及びアルケニルオリゴグリコシド、及びb
)12〜22個のC の二次2,3−アルキルスルフェートのアルカリ及び/又はアル
カリ金属塩(II)、ここでR1は4〜22個のCのアルキル及び/又はアルケニルであ
り;Gは5〜6個のCの糖残基であり;pは1〜10であり、そして(I):(II)の
重量比は好ましくは、1:99〜99:1であり;並びに(A)脂肪酸−N−アルキル
ポリヒドロキシアルキルアミド;及び(B)(B1)サッカロースエステル、(B2
)ソルビタンエステル及び/又は(B3)ポリソルベートの糖界面活性剤。
【0032】 糖界面活性剤はまた、次のものを含んで成る:10〜40%(重量)の式R1−O−[
G]p (II) のアルキル及び/又はアルケニル−オリゴグルコシド、10〜40%の式R 2 −O−(G)p (III)のアルキル−及び/又はアルケニル−オリゴグルコシド、及
び80〜20%のB3−(OCH2CH2)nO−SO3M (IV)のアルキルエーテルスルフェート、
ここでR1は8〜11個のCのアルキ(エン)イルであり、(G)はグルコースgp.で
あり、pは1〜10であり、(1−3)R2は12〜22個のCのアルキ(エン)イルであ
り、R3は6〜22個のCのアルキ(エン)イルであり、Mはアルカリ(ne土類)、ア
ンモニウム又はアルカノールアンモニウムイオンであり、(好ましくは、Na, Mg
)、nは1〜20、好ましくは2〜7であり、好ましくはR2, R3は12〜14個のCの
アルキルであり;並びに
【0033】 ポリグリセリン脂肪酸エステルポリオキシアルキレンエーテルRR1R2R3N−CH(Y
)−CH2−O−CH2−C(CH3)2−C(OH)(H)−C(=O)−NH−CH2−CH2−OHX (I)、こ
こでR, R1, R2は1〜24個のCのアルキル又は8〜24個のCのアルケニルであり、R 3 は1〜18個のCのアルキレンであり、Xは一価の(無機)有機アニオンであり、
そしてYはOH又はHであり;並びに 1〜5重量%の脂肪アルコールポリグリコールエーテル、1〜5%のGuerbet
アルコール、1〜5%のポリオール部分エステル、(B)1〜5%のアニオン性ポ
リマー、(C)15〜30%の脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェート
、(D)15〜30%のアルキルオリゴグリコシド;及び
【0034】 式R1CO−N(R2)−Z (I)の脂肪酸−N−アルキルポリヒドロキシアルキル
アミドの硫酸化された生成物、ここでR1COは6〜22個のCの脂肪族アシルであり
、R2はH, 1〜4個のCのヒドロキシアルキルであり、Zは3〜12個のCのポリヒド
ロキシアルキル(3〜10個のヒドロキシ基をふくむ);及び 式(I)のアルキルオリゴグリコシド及び式(II)のカルボン酸N−ポリヒドロ
キシアルキルアミドから選択された糖界面活性剤溶解剤、ここで前記R1−O(G)p
(I) 及びR2CO−NR3−Z (II) においては、R1は任意にヒドロキシル化された
1〜8個のCのアルキルであり、Gは5〜6個のCの糖残基であり、pは1〜10で
あり、R2COは1〜8個のCの脂肪族アシルであり、R3はH、1〜8個のCのアルキ
ル又はヒドロキシアルキルであり、Zは3〜12個のCのポリヒドロキシアルキル(
3〜10個のOH基を含む)である。
【0035】 好ましい発泡剤の例は、SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、ドデシルエーテル
硫酸ナトリウム及び石鹸である。 安定剤、起泡増進剤及び増粘剤として機能する他の添加剤、例えば脂肪酸アル
カノールアミド、ジアルカノールアミド又は脂肪アルカノールアミド、ポリグリ
コールエーテル、例えばエトキシレート化されたラウリン酸モノエタノールアミ
ド、又は脂肪アミド酸化物、例えばアルキルジメチルアミド酸化物を添加するこ
とがまた所望される。アニオン性界面活性剤、例えばSDSに関しては、両性界面
活性剤、例えばベタインホスフェートを使用することがしばしば好ましい。
【0036】 3種のタイプの酵素間の1よりも多くの酵素の組み合わせを含んで成る酵素シ
ステムが、本発明に従って企画される。この酵素システムは例えば、ラッカーゼ
又は関連する酵素及びオキシダーゼ;ラッカーゼ又は関連する酵素及びペルオキ
シダーゼ、ラッカーゼ又は関連する酵素、オキシダーゼ及びペルオキシダーゼ;
又はオキシダーゼ及びペルオキシダーゼから成る。
【0037】ラッカーゼ及び関連する酵素 ラッカーゼ(ベンゼンジオール:酵素オキシドレダクターゼ)(Enzyme Nomen
clature (1992) Academic Press, Inc. によれば、E. C. クラス1.10.3.2
)は、フェノールの酸化を触媒する、複数の銅含有酵素である。ラッカーゼ介在
性酸化は、適切なフェノール基質からのアリールオキシ−基の中間体の生成をも
たらし;そのようにして生成された中間体の究極的なカップリングは、ダイマー
、オリゴマー及びポリマー反応生成物の組み合わせを提供する。ある反応生成物
は、ケラチン性繊維を染色するために適切な染料を形成するために使用され得る
(下記参照のこと)。
【0038】 さらに、中間体アリールオキシ基の中間体は、例えば髪のケラチン性繊維にお
けるジスルフィド架橋の再形成に使用され得る酸化性質をそれ自体有する(下記
を参照のこと)。 ケラチン−SH基を酸化し、そして従って、ケラチンジスルフィド架橋結合を再
形成することができるラッカーゼ及び関連する酵素のグループ内の特別に企画さ
れた酵素の例は、モノ−及びジフェノールオキシダーゼ、例えばカテコールオキ
シダーゼ(1.10.3.1)、ラッカーゼ(E.C.1.10.3.2)、チロシナーゼ(E.C.1.14
.18.1) 及びビリルビンオキシダーゼ(E.C.1.3.3.5)である。
【0039】 適切なラッカーゼは例えば、ポリポラスsp. (Polyporus sp.) 株、特にポリポ
ラス・ピンシタス(Polyporus Pinsitus)(また、トラメテス・ビロサ(Tramete
s villosa)と呼ばれる)又はポリポラス・ベルシカラー(Polyporus versicolor
)の株、又はマイセリオプソラsp. (Myceliophthora sp.)、 例えばマイセリオ
プソラ・サーモフィラス(Myceliophthora thermophila)の株、又はリゾクトニ
アsp. (Rhizoctonia sp.) の株、特にリゾクトニア・プラチコラ(Rhizoctonia
praticola) 又はリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)の株、又はScyt
alidium sp. (スシタリジウムsp.)、 スシタリジウム・サーモフィリウム(Scyt
alidium thermophilium)の株、又はピリキュラリアsp. (Pyricularia sp.)、
特にピリキュラリア・オリザエ(Pyricularia orizae)の株、又はコプリナスsp
. (Coprinus sp.), 例えばコプリナス・シネレウス(Coprinus cinereus)の株
に由来することができる。
【0040】 ラッカーゼはまた、菌類、例えばコリビア(Collybia)、ホメス(Fomes)、
レンチナス(Lentinus)、プレウロタス(Pleurotus)、アスペルギラス(Asper
gillus)、ネウロスポラ(Neurospora)、ポドスポラ(Podospora)、フィレビ
ア(Phlebia)、例えばフィレビア・ラジアタ(Phlebia radiata)(WO92/01046
号)、コリオラスsp. (Coriolus sp.), 例えばコリオラス・ヒルシタス(Coriolu
s Hirsitus)(JP-2-238885号)、又はボトリチス(Botrytis)に由来することも
できる。
【0041】 本発明の好ましい態様においては、ラッカーゼは、マイセリオプソラsp. の株
、特にWO92/33836号(Novo Nordisk)に記載されるマイセリオプソラ・サーモフ
ィララッカーゼに由来する。 たぶん同時ケラチン繊維染色によりケラチン繊維架橋結合を再形成のために、
ラッカーゼ、例えばマイセリオプソラ・サーモフィララッカーゼを用いる場合、
本発明は、室温、好ましくは酵素の最適温度で、3.0〜9.0の範囲、好ましくは4.
0 〜8.0の範囲、特に6.0〜8.0の範囲のpHで行われ得る。 ビリルビンオキシダーゼは、ミロセシウムsp. (Myrothecium sp.) の株、例え
ばミロセシウム・ベルカリア(Myrothecium verrucaria)の株に由来することが
できる。
【0042】ペルオキシダーゼ ペルオキシダーゼは、所望する結果、すなわち髪におけるケラチンジスルフィ
ド架橋結合の再形成を得るために、H2O2又はオキシダーゼのいずれかと組合して
使用される。 適切なペルオキシダーゼは、受容体としての過酸化物に対して作用する酵素グ
ループ、例えばE.C.1.11.1、特にペルオキシダーゼ(E.C.1.11.1.7)であり得る
【0043】 受容体として過酸化物に対して作用する適切な酵素の特定の例は、菌類コプリ
ナスの株、特にコプリナス・シネレウス又はコプリナス・マクロリザスの株由来
の、又は細菌バシラス(Bacillus)の株、特にバシラス・プミラス(Bacillus p
umilus)の株に由来するペルオキシダーゼを包含する。 ハロペルオキシダーゼはまた、本発明のために適切である。ハロペルオキシダ
ーゼは、対応する次亜ハロゲン酸、過酸化水素の存在下でハロゲン化物(Cl-、B
r-、I-)を酸化することができる種類の酵素を形成する。適切なハロペルオキシ
ダーゼは、クルバラリアsp. (Curvularia sp.), 特にクルバラリア・ペルキュロ
サ(Curvulavia verruculosa)に由来することができる。
【0044】オキシダーゼ 過酸化物(H2O2)を生成するオキシダーゼは、生成される過酸化物を除去し、
又は少なくとも還元するためにペルオキシダーゼと組合して使用される。 適切なオキシダーゼは、グルコースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.4)、ヘキソー
スオキシダーゼ(E.C.1.1.3.5)、L−アミノ酸オキシダーゼ(E.C.1.4.3.2)、
キシリトールオキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.9)、ピラ
ノースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.10)及びアルコールオキシダーゼ(E.C.1.1.3.
13)を包含する。
【0045】 L−アミノ酸オキシダーゼが使用される場合、それはトリコダーマsp. (Tricho
derma sp.)、例えばトリコダーマ・ハルジアナム(Trichoderma Harziamum)、
例えばWO94/25574号(Novo Nordisk A/Sからの)に記載されるL−アミノ酸オキ
シダーゼ、又はトリコダーマ・ビリデ(Trichoderma viride)に由来することが
できる。 適切なグルコースオキシダーゼは、アスペルギラスsp. (Aspergillus sp.)、
例えばアスペルギラス・ニガー(Aspergillus niger)の株、又はクラドスポリ
ウムsP. (Cladosporium sp.), 特にクラドスポリウム・オキシスポラム(Clados
porium oxyporum)の株に起因することができる。
【0046】 紅藻コンドラス・クリスパス(Chondrus crispus)(通常、トチャカとしても
知られている)(Sullivan and Ikawa, (1973), Biochim. Biophys. Acts, 309,
P. 11-22; Ikawa, (1982), Meth. In Enzymol. 89, Carbohydrate Metabolism P
art D, 145-149)からのヘキソースオキシダーゼは、広範囲の炭水化物、例えば
D−グルコース、D−ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、D
−グルコース、6−ホスフェート、D−マンノース、2−デオキシ−D−グルコー
ス、2−デオキシ−D−ガラクトース、D−フルクトース、D−グルクロン酸及びD
−キシロースを酸化する。
【0047】 また、紅藻イリドフィカス・フラシダム(Iridophycus flaccidum)は、いく
つかの異なった単糖類及びニ糖類を酸化する、容易に抽出できるヘキソースオキ
シダーゼを生成する(Bean and Hassid, (1956), J. Biol. Chem. 218, p.425:
Rand など. (1972), J. of Food Science 37, p. 698-710)。 もう1つの適切な酵素グループは、酵素の存在下で、キシリトール、D−ソル
ビトール、D−ガラクチトール、D−マンニトール及びD−アラビニトールを酸化
するキシリトールオキシダーゼ(例えば、JP80892242号を参照のこと)である。
キシリトールオキシダーゼは、ストレプトミセスsp. (例えば、ストレプトミセ
スIKD472、FERM P-14339) の株から得られる。前記酵素は7.5で最適なpHを有し
、そしてpH5.5〜10.5及び65℃までの温度で安定する。
【0048】メディエイター 本明細書において、用語“メディエイター”とは、オキシドレダクターゼの基
質として作用できる剤を意味し、そして“前駆体”及び“変性剤”、並びに“増
強剤”として当業界において通常言及される化合物を包含する。従って、この用
語は、(i)強い色彩基礎を提供するためにオキシドレダクターゼと共に一般的
に使用される化合物;(ii)他のメディエイターにより生成される色彩を変性で
きるが、但しそれら自体、実質的な色彩を提供できない化合物;通常、漂白効果
を有する化合物を包含する。
【0049】 オキシドレダクターゼの活性を増強できるメディエイターの例は、引用により
本明細書に組み込まれるWO95/01426号に記載され、そして下記一般式I:
【化1】 で表される化合物を包含する。
【0050】 上記式I内の特別に企画される化合物は次のものを包含する:2,2’−アジ
ノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホネート(ABTS)、6−ヒド
ロキシ−2−ナフトエ酸、7−メトキシ−2−ナフトール、7−アミノ−2−ナ
フタレンスルホン酸、5−アミノ−2−ナフタレンスルホン酸、1,5−ジアミ
ノナフタレン、7−ヒドロキシ−1,2−ナフチミダゾール、10−メチルフェノ
チアジン、10−フェノチアジン−プロピオン酸(PPT)、N−ヒドロキシスクシン
イミド−10−フェノチアジン−プロピオネート、ベンジジン、3,3’−ジメチ
ルベンジジン、3,3’−ジメトキシベンジジン、3,3’,5,5’−テトラ
メチルベンジジン、4’−ヒドロキシ−4−ビフェニルカルボン酸、4−アミノ
−4’−メトキシスチルベン、
【0051】 4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、4,4’−ジアミ
ノジフェニルアミン、2,7−ジアミノフルオレン、4,4’−ジヒドロキシ−
ビフェニレン、トリフェニルアミン、10−エチル−4−フェノチアジンカルボン
酸、10−エチルフェノチアジン、10−プロピルフェノチアジン、10−イソプロピ
ルフェノチアジン、メチル−10−フェノチアジンプロピオネート、10−フェニル
フェノチアジン、10−アリルフェノチアジン、10−フェノキサジンプロピオン酸
(POP)、10−(3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル)フェニチア
ジン、10−(2−ピロリジノエチル)フェノチアジン、10−メチルフェノキサジ
ン、イミノスチルベン、2−(p−アミノフェニル)−6−メチルベンゾチアゾ
ール−7−スルホン酸、
【0052】 N−ベンジリデン−4−ビフェニルアミン、5−アミノ−2−ナフタレンスル
ホン酸、7−メトキシ−2−ナフトール、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、N−(4−(ジメチルアミノ)ベンジリデン)−p−アニシジン、3−メチル
−2−ベンゾチアゾリノン(4−(ジメチルアミノ)ベンジリデン)ヒドラゾン
、2−アセチル−10−メチルフェノチアジン、10−(2−ヒドロキシエチル)フ
ェノチアジン、10−(2−ヒドロキシエチル)フェノキサジン、10−(3−ヒド
ロキシプロピル)フェノチアジン、4,4’−ジメトキシ−N−メチル−ジフェ
ニルアミン及びバニリンアジン。
【0053】 他の企画されるメディエイターは、4−ヒドロキシ安息香酸、L−チロシン、
シリンゲート酸、フェルラ酸、シナピン酸、クロロゲン酸、コーヒー酸及びそれ
らのエステルを包含する。 さらなる追加の例は、引用により本明細書に組み込まれるWO96/10079号に記載
され、そして下記一般式II:
【0054】
【化2】 で表される有機化合物を包含する。
【0055】 上記式IIにより包含される特定の化合物は、アセトシリンゴン、シリングアル
デヒド、メチルシリンゲート、シリンジン酸、エチルシリンゲート、プロピルシ
リンゲート、ブチルシリンゲート、ヘキシルシリンゲート、オクチルシリンゲー
ト及びエチル3−(4−ヒドロキシ−3,4−ジメトキシフェニル)アクリレー
トである。
【0056】 前駆体は、酸化により着色された化合物に転換されるメディエイターとして本
明細書においては定義される。前駆体は、次の主要化学ファミリーの1つに属す
る化合物であり得る:ジアミン、アミノフェノール(又はアミノナフトール),
複素環式塩基及びフェノール。 さらに、多くのインドール又はインドリン誘導体前駆体がWO94/00100号に開示
されており、そして他の適切な安息香酸前駆体は、WO98/15257号(Novo Nordisk
)に開示されている。それらの資料に言及される前駆体は引用により本明細書に
組み込まれる。
【0057】 そのような適切な前駆体の例は、次の化合物を含んで成る群からの化合物を包
含する:o−フェニレン−ジアミン、p−フェニレン−ジアミン(pPD)、p−トル
イレン−ジアミン、クロロ−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、o
−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール及び3,4−ジアミノ
トルエン、2−メチル−1,4−ジアミノベンゼン、4−メチル−o−フェニレ
ンジアミン、2−メトキシ−p−フェニレンジアミン、2−クロロ−1,4−ジ
アミノ−ベンゼン、4−アミノジフェニルアミン、1−アミノ−4−β−メトキ
シ−エチルアミノ−ベンゼン、1−アミノ−4−ビス(β−ヒドロキシエチル)
−アミノベンゼン、1,3−ジアミノ−ベンゼン、2−メチル−1,3−ジアミ
ノ−ベンゼン、2,4−ジアミノトルエン、
【0058】 2,6−ジアミノピリジン、1−ヒドロキシ−2−アミノ−ベンゼン、1−ヒ
ドロキシ−3−アミノ−ベンゼン、1−メチル−2−ヒドロキシ4−アミノ−ベ
ンゼン、1−メチル−2−ヒドロキシ−4−β−ヒドロキシエチルアミン−ベン
ゼン、1−ヒドロキシ−4−アミノ−ベンゼン、1−ヒドロキシ−4−メチルア
ミノ−ベンゼン、1−メトキシ−2,4−ジアミノ−ベンゼン、1−エトキシ−
2,3−ジアミノ−ベンゼン、1−β−ヒドロキシエチルオキシ−2,4−ジア
ミノ−ベンゼン、フェナジン、例えば4,7−フェナジンジカルボン酸、2,7
−フェナジンジカルボン酸、2−フェナジンカルボン酸、2,7−ジアミノフェ
ナジン、2,8−ジアミノフェナジン、2,7−ジアミノ−3,8−ジメトキシ
フェナジン、
【0059】 2,7−ジアミノ−3−メトキシフェナジン、2,7−ジアミノ−3−メトキ
シフェナジン、3−ジメチル−2,8−フェナジンジアミン、2,2’−[(8
−アミノ−7−メチル−2−フェナジニル)イミノ]ビス−エタノール、2,2
’[(8−アミノ−7−メトキシ−2−フェナジニル)イミノ]ビス−エタノー
ル、2,2’−[(8−アミノ−7−クロロ−2−フェナジニル)イミノ]ビス
−エタノール、2−[(8−アミノ−7−メチル−2−フェナジニル)アミノ]
−エタノール、2,2’−[(8−アミノ−2−フェナジニル)イミノ]ビス−
エタノール、3−アミノ−7−(ジメチルアミノ)−2,8−ジメチル−5−フ
ェニル−クロリド、9−(ジエチルアミノ)−ベンゾ[a]フェナジン−1,5
−ジオール、
【0060】 N−[8−(ジエチルアミノ)−2−フェナジニル]−メタンスルホンアミド
、N−(8−メトキシ−2−フェナジニル)−メタンスルホンアミド、N,N,N’
, N’−テトラメチル−2,7−フェナジンジアミン、3,7−ジメチル−2−
フェナジンアミン、p−アミノ安息香酸、例えばp-アミノ安息香酸エチル、p−ア
ミノ安息香酸グリセリド、p−アミノ安息香酸イソブチル、p−ジメチルアミノ安
息香酸アミル、p−ジメチルアミノ安息香酸オクチル、p−ジエトキシアミノ安息
香酸アミル、p−ジプロポキシアミノ安息香酸エチル、アセチルサリチル酸及び
イサチン誘導体、例えば2,3−ジアミノ安息香酸、及び上記前駆体の混合物。
【0061】 メディエイターの特別に企画される混合物は、デンマーク特許出願番号358/
98号(特に、図1〜3における表を参照のこと)に公開される混合物を包含する
。 WO99/36034号、99/36035号、99/36036号、99/36037号、99/36038号、99/36039
号、99/36040号、99/36041号、99/36042号、99/36043号、99/36044号、99/36045
号及び99/36046に開示される前駆体がまた、引用により組み込まれる。 本発明の着色組成物において前駆体として使用され得る本明細書に開示される
パラフェニレンジアミンの中で、特に下記式(I):
【0062】
【化3】
【0063】 [式中、R1は、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4モノヒドロキシアルキル、
C2−C4ポリヒドロキシアルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、窒
素により置換されるC1−C4アルキル、フェニル又は4’−アミノフェニル基を表
し; R2は、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4モノヒドロキシアルキル、C2−C4 ポリヒドロキシアルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、窒素によ
り置換されるC1−C4アルキルを表し;
【0064】 R3は、水素原子、ハロゲン原子、例えばクロル、ブロモ、ヨード又はフルオロ
原子、C1−C4アルキル基、C1−C4モノヒドロキシアルキル、C1−C4ヒドロキシア
ルコキシ、アセチルアミノC1−C4アルコキシ、メシルアミノC1−C4アルコキシ又
はカルバモイルアミノC1−C4アルコキシを表し; R4は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基を表す]で表される化合
物類及びそれらの酸付加塩が言及され得る。
【0065】 上記式(I)の窒素基について、特にアミノ、(C1−C4)モノアルキルアミノ
、(C1−C4)ジアルキルアミノ、(C1−C4)トリアルキルアミノ、モノヒドロキ
シ(C1−C4)アルキルアミノ、イミダゾリニウム及びアンモニウム基が言及され
得る。 上記式(I)のパラフェニレンジアミン類については、より具体的には、次の
化合物を言及することができる:
【0066】 パラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、2−クロロパラフェニレ
ンジアミン、2,3−ジメチルパラフェニレンジアミン、2,6−ジメチルパラ
フェニレンジアミン、2,6−ジエチルパラフェニレンジアミン、2,5−ジメ
チルパラフェニレンジアミン、N, N−ジメチルパラフェニレンジアミン、N, N−
ジエチルパラフェニレンジアミン、N, N−ジプロピルパラフェニレンジアミン、
4−アミノN, N−ジエチル3−メチルアニリン、N, N−ビス−(β−ヒドロキシ
エチル)パラフェニレンジアミン、4−N, N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)
アミノ−2−メチルアニリン、4−N, N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)アミ
ノ2−クロロアニリン、2−β−ヒドロキシエチルパラフェニレンジアミン、2
−フルオロパラフェニレンジアミン、
【0067】 2−イソプロビルパラフェニレンジアミン、N−(β−ヒドロキシプロピル)
パラフェニレンジアミン、2−ヒドロキシメチルパラフェニレンジアミン、N, N
−ジメチル3−メチルパラフェニレンジアミン、N, N−(エチル、β−ヒドロキ
シエチル)パラフェニレンジアミン、N−(β、γ−ジヒドロキシプロピル)パ
ラフェニレンジアミン、N−(4’−アミノフェニル)パラフェニレンジアミン
、N−フェニルパラフェニレンジアミン、2−β−ヒドロキシエチルオキシパラ
フェニレンジアミン、2−β−アセチルアミノエチルオキシパラフェニレンジア
ミン、N−(β−メトキシエチル)パラフェニレンジアミン及びそれらの酸付加
塩。
【0068】 上記式(I)のパラフェニレンジアミン類間では、次のものが好ましい:パラ
フェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、2−イソプロピルパラフェニレ
ンジアミン、2−β−ヒドロキシエチルパラフェニレンジアミン、2−β−ヒド
ロキシエチルオキシパラフェニレンジアミン、2,6−ジメチルパラフェニレン
ジアミン、2,6−ジエチルパラフェニレンジアミン、2,3−ジメチルパラフ
ェニレンジアミン、N, N−ビス−(β−ヒドエオキシエチル)パラフェニレンジ
アミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、2−β−アセチルアミノエチルオ
キシパラフェニレンジアミン、及びそれらの酸付加塩。
【0069】 下記式(II):
【化4】
【0070】 [式中、a)Z1及びZ2は、同一であっても又は異なっていても良く、C1−C4アル
キル基により又はYにより置換され得るヒドロキシル基又は−NH2を表し; b)Yは、1又は複数の窒素原子及び/又は1又は複数のヘテロ原子、例えば1
又は複数のヒドロキシ基又はC1−C6アルコキシによりたぶん置換される酸素、硫
黄又は窒素により中断されるか又は末端基とする、1〜14個の炭素原子を含んで
成る、直鎖又は枝分かれのアルキレン鎖を表し; c)R5及びR6は、水素原子又はハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4モノ
ヒドロキシアルキル、C2−C4ポリヒドロキシアルキル、C2−C4モノアルキル、又
はYを表し;
【0071】 d)R7, R8, R9, R10, R11及びR12は、同一であっても又は異なっていても良
く、水素原子、Y又はC1−C4アルキルを表す]で表される前駆体及びそれらの酸
付加塩がまた導入される。 式(II)の窒素基の中で、アミノ基、(C1−C4)モノアルキルアミノ、(C1
C4)ジアルキルアミノ、(C1−C4)トリアルキルアミノ、(C1−C4)モノヒドロ
キシアルキルアミノ、イミダゾリウムアンモニウムが特に言及される。
【0072】 式(II)の前駆体の中で、次の化合物が特に言及される:N, N’−ビス(β−
ヒドロキシエチル)N,N’−ビス(4’−アミノフェニル)1,3−ジアミノプ
ロパノール、N, N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)N, N’−ビス(4’−ア
ミノフェニル)エチレンジアミン、N, N’−ビス(4−アミノフェニル)テトラ
メチレンジアミン、N, N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)N, N’−ビス−(
4−アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N, N’−ビス−(4−メチルア
ミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N, N’−ビス−(エチル)N,N’−ビ
ス(4’−アミノ、3’−メチルフェニル)エチレンジアミン、1,8−ビス−(
2,5−ジアミノフェノキシ)−3,5−ジオキサオクタン及びそれらの酸付加
塩。
【0073】 式(II)の前駆体の中で、N, N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)N, N’−
ビス−(4’−アミノフェニル)1,3−ジアミノプロパノール、1,8−ビス
−(2,5−ジアミノフェノキシ)−3,5−ジオキサオクタン、又はそれらの
酸付加塩の1つが特に好ましい。 本発明の着色組成物において前駆体として使用され得る本明細書に開示される
パラアミノフェノールの中で、下記式(III):
【0074】
【化5】
【0075】 [式中、e)R13は、水素又はハロゲン原子、(C1−C4)アルキル基、C1−C4モノ
ヒドロキシアルキル、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル、(C1−C4)ア
ミノアルキル又は(C1−C4)ヒドロキシアルキル(C1−C4)アミノアルキルを表
し; f)R14は、水素又はハロゲン原子、(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)モノ
ヒドロキシアルキル、(C1−C4)ポリヒドロキシアルキル、(C1−C4)アミノア
ルキル、(C1−C4)シアノアルキル又は(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキ
ルを表し、 基R13又はR14の少なくとも1つは水素原子を表す]で表される化合物及びそれ
らの酸付加塩が言及され得る。
【0076】 式(III)のパラ−アミノフェノール類の中で、次の化合物が言及され得る:
パラ−アミノフェノール、4−アミノ3−メチルフェノール、4−アミノ3−フ
ルオロフェノール、4−アミノ3−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ2
−メチルフェノール、4−アミノ2−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ
2−メトキシメチルフェノール、4−アミノ2−アミノメチルフェノール、4−
アミノ2−(β−ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、4−アミノ2−
フルオロフェノール、及びそれらの酸付加塩。
【0077】 前駆体として使用され得るオルトアミノフェノールの中で、特に2−アミノフ
ェノール、2−アミノ5−メチルフェノール、2−アミノ6−メチルフェノール
、5−アセトアミド2−アミノフェノール、及びそれらの酸付加塩が言及され得
る。 前駆体として使用される複素環式塩基の中で、特にピリジン誘導体、ピリミジ
ン誘導体、ピラゾール誘導体、ビラゾロ−ピリミジン誘導体、及びそれらの酸付
加塩が言及され得る。
【0078】 ピリジン誘導体の中で、特に、イギリス特許第1026978号及び第1153196号に開
示されるそれらの化合物が言及され得、例えば2,5−ジアミノピリミジン、2
−(4−メトキシフェニル)アミノ3−アミノピリジン、2,3−ジアミノ6−
メトキシピリジン、2−(β−メトキシエチル)アミノ3−アミノ6−メトキシ
ピリジン、3,4−ジアミノピリジン、及びそれらの酸付加塩が言及され得る。
【0079】 ピリミジン誘導体の中で、特にデンマーク特許第2359399号又は日本特許第88-
169571号及び第91-333495号、又はWO96/15765号に開示されるそれらの化合物、
例えば2,4,5,6−テトラアミノピリジン、4−ヒドロキシ2,5,6−ト
リアミノピリミジン、2−ヒドロキシ4,5,6−トリアミノピリミジン、2−
ヒドロキシ4,5,6−トリアミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ5,6−
ジアミノピリミジン、2,5,6−トリアミノピリミジン及びそれらの酸付加塩
が言及され得る。 また、4,5−ジアミノ6−ヒドロキシピリミジンが開示される。
【0080】 ピラゾール誘導体の中で、特にデンマーク特許第3843892号、デンマーク特許
第4133957号、WO94/08969号、WO94/08970号、フランス特許第A-2733749号及びデ
ンマーク特許第19543988号に開示されるそれらの化合物、例えば次のものが言及
され得る:4,5−ジアミノ1−メチルピラゾール、3,4−ジアミノピラゾー
ル、4,5−ジアミノ1−(4’−クロロベンジル)ピラゾール、4,5−ジア
ミノ1,3−ジメチルピラゾール、4,5−ジアミノ3−メチル1−フェニルピ
ラゾール、4,5−ジアミノ1−メチル3−フェニルピラゾール、4−アミノ1
,3−ジメチル5−ヒドラジノピラゾール、1−ベンジル4,5−ジアミノ3−
メチルピラゾール、4,5−ジアミノ3−tert−ブチル1−メチルピラゾール、
4,5−ジアミノ1−tert−ブチル3−メチルピラゾール、
【0081】 4,5−ジアミノ1−(β−ヒドロキシエチル)3−メチルピラゾール、4,
5−ジアミノ1−エチル3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ1−エチル3
−(4’−メトキシフェニル)ピラゾール、4,5−ジアミノ1−エチル3−ヒ
ドロキシメチルピラゾール、4,5−ジアミノ3−ヒドロキシメチル1−メチル
ピラゾール、4,5−ジアミノ3−ヒドロキシメチル1−イソプロピルピラゾー
ル、4,5−ジアミノ3−メチル1−イソプロピルピラゾール、4−アミノ5−
(2’−アミノエチル)アミノ1,3−ジメチルピラゾール、3,4,5−トリ
アミノピラゾール、1−メチル3,4,5−トリアミノピラゾール、3,5−ジ
アミノ2−メチル4−メチルアミノピラゾール、3,5−ジアミノ4−(β−ヒ
ドロキシエチル)アミノ1−メチルピラゾール、及びそれらの酸付加塩。 また、3,4−ジアミノヒドロキシピラゾールも開示される。
【0082】 ピラゾロ−ピリミジン誘導体の中で、特に下記式(IV):
【化6】
【0083】 [式中、R15, R16, R17及びR18は、同一であっても又は異なっていても良く、水
素原子、(C1−C4)アルキル基、アリール基、(C1−C4)ヒドロキシアルキル基
、(C2−C4)ポリヒドロキシアルキル基、(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アル
キル基、(C1−C4)アミノアルキル基(アミンはアセチル、ウレイド又はスルホ
ニル基により保護され得る)、(C1−C4)アルキルアミノ(C1−C4)アルキル基
、ジ−[(C1−C4)アルキル]アミノ(C1−C4)アルキル基(ジアルキルは5又
は6個の結合と共に環状炭素又は複素環式を形成することができる)、ヒドロキ
シ(C1−C4)アルキル基又はジ−[ヒドロキシ(C1−C4)アルキル]−アミノ(
C1−C4)アルキル基を表し;
【0084】 基Xは、同一であっても又は異なっていても良く、水素原子、(C1−C4)アル
キル基、アリール基、(C1−C4)ヒドロキシアルキル基、(C2−C4)ポリヒドロ
キシアルキル基、(C1−C4)アミノアルキル基、(C1−C4)アルキルアミノ(C1 −C4)アルキル基、ジ−[(C1−C4)アルキル]アミノ(C1−C4)アルキル基(
ジアルキルは5又は6個の結合と共に環状炭素又は複素環式を形成することがで
きる)、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル基又はジ−[ヒドロキシ(C1−C4)アル
キル]−アミノ(C1−C4)アルキル基、アミノ基、(C1−C4)アルキル−又はジ
−[((C1−C4)アルキル)−アミノ基、ハロゲン基、カルボン酸基、スルホン
基を表し;
【0085】 iは、0,1,2又は3であり; pは、0又は1であり; qは、0又は1であり; nは、0又は1であるが、 但し、p+qの合計は0に等しくなく;p+qが2である場合、nは0であり、そ
して基NR15R16及びNR17R18は位置(2,3);(5,6);(6,7);(3,
5)又は(3,7)を占め;p+qが1である場合、nは1であり、そして基NR15R 16 (又はNR17R18)及び基OHは、位置(2,3);(5,6);(6,7);(
3,5)又は(3,7)を占める]で表されるピラゾロ−[1,5−a]−ピリ
ミジン類、それらの酸/塩基付加塩及びそれらの互変異体(それらが互変異性平
衡下で存在する場合)が言及される。
【0086】 式(IV)のピラゾロ−[1,5−a]ピリミジンがα窒素原子での位置2,5
又は7の1つにヒドロキシル基を含んで成る場合、次のスキームにより表される
互変異性平衡が存在する:
【0087】
【化7】
【0088】 式(IV)のピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンの中で、次のものが特に言
及され得る: ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン; 2,5−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン
; ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,5−ジアミン; 2,7−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,5−ジアミン
; 3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−オール; 3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−5−オール; 2−(3−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−イルアミノ)
−エタノール;
【0089】 2−(7−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3−イルアミノ)
−エタノール; 2−[(3−アミノ−ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−イル)−
(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール; 2−[(7−アミノ−ピラゾロ[1,5−a]−ピリミジン−3−イル)−(
2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール; 5,6−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン
; 2,6−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン
; 2,5, N7, N7−テトラメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,
7−ジアミン;及びそれらの酸付加塩及びそれらの互変異体(それらが互変異性
平衡下で存在する場合)。
【0090】 式(IV)のピラゾー[1,5−a]−ピリミジンは、次の文献に開示されるよ
うにして調製され得る: ヨーロッパ特許第628559号(BEIERSDORF−LILLY); R. Vishdu, H. Navedul, Indian J. Chem., 34b (6), 514, 1995; N, S. Ibrahim, K.U. Sadek, F.A. Abdel-A1, Arch. Pharm., 320, 240, 1987
; R.H. Springer, M.B. Scholten, D.E. O’Brien, T. Novinson, J.P. Miller,
R.K. Robins, J. Med. Chem., 25, 235, 1982; T. Novinson, R.K. Robins, T.R. Matthews, J. Med. Chem., 20, 296, 1977; 及び アメリカ特許第3907799号(ICN PHARMACEUTICALS)。
【0091】 式(IV)のピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンはまた、次の文献に開示さ
れるようにして調製され得る: A. Mckillopなど., R.J. Kobilecki, Heterocycles, 6 (9), 1355, 1977; E. Alcade, J. De Mendoza, J.M. Marcia-Marquina, C. Almera, J. Elguero,
J. Heterocyclic Chem., 11(3), 423, 1974; K. Saito, I. Hori, M. Higarashi, H. Midorikawa, Bull. Chem. Soc. Japan
, 47 (2), 476, 1974。
【0092】 また、次の化合物も開示される:ピラゾロー[1,5−a]−ピリミジン−3
,7−ジアミン、2−メチルピラゾロー[1,5−a]−ピリミジン−3,7−
ジアミン、2,5−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−
ジアミン、ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,5−ジアミン、2,7
−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3,5−ジアミン、3−ア
ミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オール、3−アミノ5−メチ
ルピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−7−オール、3−アミノピラゾロ−
[1,5−a]−ピリミジン−5オール、2−(3−アミノピラゾロ−[1,5
−a]−ピリミジン−7−イルアミノ)−エタノール、3−アミノ−7−β−ヒ
ドロキシエチルアミノ−5−メチル−ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン、
【0093】 2−(7−アミノピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3−イルアミノ)
−エタノール、2−[(3−アミノ−ピラゾロ[1,5−a]−ピリミジン−7
−イル)−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ]−エタノール、2−[7−アミ
ノ−ピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジン−3−イル]−(2−ヒドロキシエ
チル)−アミノ]−エタノール、5,6−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−
ピリミジン−3,7−ジアミン、2,6−ジメチルピラゾロ−[1,5−a]−
ピリミジン−3,7−ジアミン、2,5, N−7, N−7−テトラメチルピラゾロ
−[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン及びそれらの酸付加塩及びそ
れらの互変異体。
【0094】 前駆体は好ましくは、染色組成物の合計重量に基づいて、0.0005〜12重量%、
より好ましくは0.005〜6重量%の量で存在する。 染色組成物において改質剤(また、カップリング剤としても知られている)と
して言及される化合物を含むことによって、多くの色彩相が得られる。カテコー
ル及びレソルシノールが、そのような改質剤の例である。改質剤は、他のメディ
エイターの不在下で酸化される場合、ほとんど色彩を付与しないが、しかし他の
メディエイター、特に前駆体の存在下で使用される場合、生成された色彩を優位
に改良することができる種類のメディエイターとして定義される。
【0095】 好ましくは、少なくとも1つの改質剤は、本発明の方法においては、オキシド
レダクターゼと組合して使用され、それにより、多くの色彩相が得られる。一般
的に、改質剤は、改質剤なしでの髪染色に起因する色彩は通常、ほとんどの人々
のために許容できないので、染色方法に使用される。 改質剤は典型的には、m−ジアミン、m−アミノフェノール、又はポリフェノー
ル、例えばm−ジフェノール、又はその組み合わせである。改質剤は複素環式又
は非複素環式化合物であり得る。改質剤は、酸化酵素の存在下でメディエイター
と反応し、それを着色された化合物に転換する。
【0096】 複素環式改質剤の例は、インドール、インドリン、単環性ピリミジン及びフェ
ナジンを包含する。 改質剤の例は、次のものを包含する:m−フェニレン−ジアミン、2,4−ジ
アミノアニソール、1−ヒドロキシナフタレン(α−ナフトール)、1,4−ジ
ヒドロキシベンゼン(ヒドロキノン)、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,
2−ジヒドロキシベンゼン(ピロカテコール)、1,3−ジヒドロキシベンゼン
(レソルシノール)、1,3−ジヒドロキシ−2−メチルベンゼン、1,3−ジ
ヒドロキシ−4−クロロベンゼン(4−クロロレソルシノール)、1,2,3−
トリヒドロキシベンゼン、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、1,2,4−
トリヒドロキシ−5−メチルベンゼン及び1,2,4−トリヒドロキシトルエン
及びそれらの混合物。
【0097】 改質剤/カップラーのさらなる例は次のものである:2−メチル−5−アミノ
−フェノール、5−N−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−メチル−フェ
ノール、3−アミノ−フェノール、1,3−ジヒドロキシ−ベンゼン、1,3−
ジヒドロキシ−2−メチル−ベンゼン、4−クロロ−1,3−ジヒドロキシ−ベ
ンゼン、2,4−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチルオキシ)−ベンゼン、
2−アミノ−4−(β−ヒドロキシエチルアミノ)−1−メトキシ−ベンゼン、
1,3−ジアミノ−ベンゼン、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)
−プロパン、セサモール、α−ナフトール、6−ヒドロキシ−インドール、4−
ヒドロキシ−インドール、4−ヒドロキシ−N−メチル−インドール、6−ヒド
ロキシ−インドリン、
【0098】 2,6−ジヒドロキシ−4−メチル−ピリジン、1−H−3−メチル−ピラゾ
ール−5−オン、1−フェニル−3−メチル−ピラゾール−5−オン、2,6−
ジメチル−ピラゾロ−[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、2,6−ジ
メチル−[3,2−c]−1,2,4−トリアゾール、6−メチル−ピラゾロ−
[1,5−a]−ベンズイミダゾール及びそれらの酸付加塩。 カップラーは、染色組成物の合計量に基づいて、0.0001〜10重量%、好ましく
は0.005〜5重量%の量で存在することができる。
【0099】 本発明の着色組成物においてカップラーとして使用され得る本明細書に開示さ
れるメタ−アミノフェノールの間で、下記式(III):
【化8】
【0100】 [式中、a) R7は、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4モノヒドロキシアルキ
ル又はC1−C4ポリヒドロキシアルキルを表し; b) R8は、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ、又はクロロ、ブ
ロモ又はフルオロから選択されたハロゲン原子を表し、 c)R9は、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ、C2−C4ポリヒド
ロキシアルキルを表す]で表される化合物及びそれらの酸付加塩が言及され得る
【0101】 式(III)のメタノールフェノール類の中で、特にメタ−アミノフェノール、
5−アミノ2−(β−ヒドロキシエチルオキシ)フェノール、5−アミノ2−メ
チルフェノール、5−N(β−ヒドロキシエチル)アミノ2−メチルフェノール
、5−N−(β−ビドロキシエチル)アミノ4−メトキシ2−メチルフェノール
、5−アミノ4−メトキシ2−メチルフェノール、5−アミノ4−クロロ2−メ
チルフェノオール、5−アミノ2,4−ジメトキシフェノール、5−(γ−ヒド
ロキシプロピルアミノ)2−メチルフェノール及びそれらの酸付加塩が言及され
得る。
【0102】 本発明の着色組成物においてカップラーとして使用され得る本明細書に開示さ
れるメタ−アミノフェノールの間で、下記式(IV):
【化9】
【0103】 [式中、d)R10は、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4モノヒドロキシアルキ
ル又はC2−C4ポリヒドロキシアルキルを表し、 e)R11及びR12は、同一であっても又は異なっても良く、水素原子、C1−C4
ルキル基、C1−C4モノヒドロキシアルコキシ又はC2−C4ポリヒドロキシアルコキ
シを表し、 f)R13は、水素原子、C1−C4アルコキシ基、C1−C4アミノアルコキシ、C1−C4 モノヒドロキシアルコキシ、C2−C4ポリヒドロキシアルコキシ又は2,4−ジア
ミノフェノキシアルコキシ基を表す]で表される化合物及びそれらの酸付加塩が
言及され得る。
【0104】 式(IV)のメタ−フェニレンジアミン類の中で、特に次のものが言及され得る
:2,4−ジアミノベンゼン、3,5−ジアミノ1−エチル2−メトキシベンゼ
ン、3,5−ジアミノ2−メトキシ1−メチルベンゼン、2,4−ジアミノ1−
エトキシベンゼン、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン、
ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)メタン、1−(β−アミノエチルオキシ
)2,4−ジアミノベンゼン、2−アミノ1−(β−ビドロキシエチルオキシ)
4−エチルベンゼン、2,4−ジアミノ1−エトキシ5−メチルベンゼン、2,
4−ジアミノ5−(β−ヒドロキシエチルオキシ)メチルベンゼン、2,4−ジ
アミノ1−(β、γ−ジヒドロキシプロピルオキシ)ベンゼン、2,4−ジアミ
ノ1−(β−ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2−アミノ4−N−(β−ヒ
ドロキシエチル)アミノ1−メトキシベンゼン、及びそれらの酸付加塩。
【0105】 本発明の着色組成物においてカップラーとして使用され得る、本明細書に開示
されるメタ−ジフェノールの中で、特に、下記式(V):
【化10】
【0106】 [式中、g)R14及びR15は、同一であっても又は異なっていても良く、水素原子
、C1−C4アルキル基、又はクロロ、ブロモ又はフルオロから選択されたハロゲン
原子を表す]で表される化合物及びそれらの酸付加塩が言及され得る。 式(V)のメタ−ジフェノールの間で、特に1,3−ジヒドロキシベンゼン、
2−メチル1,3−ジヒドロキシベンゼン、4−クロロ1,3−ジヒドロキシベ
ンゼン、2−クロロ1,3−ジヒドロキシベンゼン及びそれらの酸付加塩が言及
され得る。
【0107】 本発明の複素環式カップラーの間で、ベンズイミダゾール、ベンゾモルホリン
、セサモール、ピラゾロ−アゾール、イミダゾロアゾール、ピラゾロピリジン、
ピラゾリン−3,5−ジオン、ピロロ−[3,2−d]−オキサゾール、ピラゾ
ロ−[3,4−d]−チアゾール、S−オキシド−チアゾロ−アゾール、S, S−ジ
オキシド−チアゾロ−アゾールの誘導体類及びそれらの酸付加塩が言及され得る
【0108】 ベンズイミダゾール誘導体の間で、特に下記式(I):
【化11】
【0109】 [式中、a)R1は、水素原子又はC1−C4アルキル基を表し、 b)R2は、水素原子、C1−C4アルキル基又はフェニルを表し、 c)R3は、ヒドロキシ基、アミノ又はメトキシを表し、 d)R4は、水素原子、ヒドロキシ基、メトキシ又はC1−C4アルキルを表し、 但し、e)R3がアミノ基を表す場合、それは4位に存在し、 f)R3が4位を占める場合、R4は7位を占め、 g)R3が5位を占める場合、R4は6位を占める]で表される化合物及びそれら
の酸付加塩が言及され得る。
【0110】 式(I)のベンズイミダゾール誘導体の間で、特に次のものが言及され得る:
4−ヒドロキシベンズイミダゾール、4−アミノベンズイミダゾール、4−ヒド
ロキシ7−メチルベンズイミダゾール、4−ヒドロキシ2−メチルベンズイミダ
ゾール、1−ブチル4−ヒドロキシベンズイミダゾール、4−アミノ2−メチル
ベンズイミダゾール、5,6−ジヒドロキシベンズイミダゾール、5−ヒドロキ
シ6−メトキシベンズイミダゾール、4,7−ジヒドロキシベンズイミダゾール
、4,7−ジヒドロキシ1−メチルベンズイミダゾール、4,7−ジメトキシベ
ンズイミダゾール、5,6−ジヒドロキシ1−メチルベンズイミダゾール、5,
6−ジヒドロキシ2−メチルベンズイミダゾール、5,6−ジメトキシベンズイ
ミダゾール及びそれらの酸付加塩。
【0111】 ベンゾモルホリン誘導体の間で、特に、下記式(II):
【化12】
【0112】 [式中、R5及びR6は、同一であっても又は異なっていても良く、水素原子、又は
C1−C4アルキル基を表し、 Zは、ヒドロキシル基又はアミノを表す]で表される化合物及びそれらの酸付
加塩が言及され得る。 式(II)のベンゾモルホリン誘導体の中で、特に6−ヒドロキシ1,4−ベン
ゾモルホリン、N−メチル6−ヒドロキシ1,4−ベンゾモルホリン、6−アミ
ノ1,4−ベンゾモルホリン及びそれらの酸付加塩が言及され得る。
【0113】 セサモール誘導体の中で、特に、下記式(III):
【化13】
【0114】 [式中、h)R7は、ヒドロキシ基、アミノ、(C1−C4)アルキルアミノ、(C1−C 4 )モノヒドロキシアルキルアミノ又は(C1−C4)ポリヒドロキシアルキルアミ
ノを表し、 i)R8は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルコキシ基を表す]で表され
る化合物、及びそれらの酸付加塩が言及され得る。 式(III)のセサモール誘導体の中で、特に、2−ブロモ4,5−メチレンジ
オキシフェノール、2−メトキシ4,5−メチレンジオキシアニリン、2−(β
−ヒドロキシエチル)アミノ4,5−メチレンジオキシベンゼン及びそれらの酸
付加塩が言及され得る。
【0115】 ピラゾロ−アゾール誘導体の中で、特に、引用により本明細書に組み込まれる
次の文献に開示される化合物が言及され得る:フランス特許第2075583号、EP-A-
119860号、EP-A-285274号、EP-A-244160号、EP-A-578248号、イギリス特許第158
377号、アメリカ特許第3227554号、第3419391号、第3061432号、第4500630号、
第3725067号、第3926630号、第5457210号、日本特許第84/99437号、第83/42045
号、第84/162548号、第84/171956号、第85/33552号、第85/43659号、第85/17298
2号、第85/190779号及び出版物:Chem. Ber. 32,797 (1899), Chem. Ber. 89, 2
550, (1956), J. Chem. Soc. Perkin trans I, 2047, (1977), J. Prakt. Chem.
, 320, 533, (1978)。
【0116】 より特定には、次の化合物が言及され得る: j)2−メチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、 k)2−エチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、 l)2−イソプロピルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、 m)2−フェニルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、 n)2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、
【0117】 o)7−クロロ−2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリ
アゾール、 p)3,6−ジメチル−ピラゾロ[3,2−c]−1,2,4−トリアゾール、 q)6−フェニル−3−メチルチオ−ピラゾロ[3,2−c]−1,2,4−ト
リアゾール、 r)6−アミノ−ピラゾロ[1,5−a]ベンズイミダゾール、及びそれらの酸
付加塩。
【0118】 ピロロ−アゾール誘導体の中で、特に、引用により本明細書に組み込まれる下
記文献に開示される化合物が言及され得る: s)D. R. Liljegren Ber. 1964, 3439; t)E. J. Browne, J.C. S., 1962, 5149; u)p. magnus, J. A. C. S., 1990, 112, 2465; v)p. Magnus, J. A. C. S., 1987, 109, 2711; w)Angew. Chem. 1960, 72, 956; 及び x)Rec. Trav. Chim. 1961, 80, 1075。
【0119】 より具体的には、次の化合物が言及さえ得る: y)5−シアノ−4−エトキシカルボニル−8−メチルピロロ[1,2−b]−
1,2,4−トリアゾール、 z)5−シアノ−8−メチル−4−フェニルピロロ[1,2−b]−1,2,4
−トリアゾール、 aa)7−アミノ6−エトキシカルボニルピロロ[1,2−a]−ベンズイミダ
ゾール、及びそれらの酸付加塩。 イミダゾロ−アゾール誘導体の中で、特に、引用により本明細書に組み込まれ
るアメリカ特許第5,441,863号、日本特許第62−279337号、第06-236011号及び第
07−092632号に開示されるそれらの化合物が言及され得る。
【0120】 より具体的には、下記化合物が言及され得る: bb)7,8−ジシアノ−イミダゾロ−[3,2−a]−イミダソール、 cc)7,8−ジシアノ−4−メチル−イミダゾロ−[3,2−a]−イミダゾ
ール及びそれらの酸付加塩、 ピラゾロ−ピリミジン誘導体の中で、特に、引用により本明細書に組み込まれ
るEP-A-304001号に開示されるそれらの化合物が言及され得る。
【0121】 より具体的には、次の化合物が言及され得る: dd)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン、 ee)2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン、 ff)2−メチル−6−エトキシカルボニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
−7−オン、 gg)2−メチル−5−メトキシエチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7
−オン、 hh)2−tert−ブチル−5−トリフルオロメチルピラゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン−7−オン、 ii)2,7−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン、及びそ
れらの酸付加塩。
【0122】 複素環式改質剤/カップラーとして使用されるピラゾリン−3,5−ジオンの
中で、特に、日本特許第07-036159号、日本特許第07-084348号及びアメリカ特許
第4128425号;及び下記文献に開示される化合物が言及され得る: jj)L. WYZGOWSKa, Acta. Pol. Pharm. 1982, 39 (1-3), 83; kk)E. HANNING, Pharmazie, 1980, 35 (4), 231; ll)M. H. ELNAGDI, Bull. Chem. Soc. Jap., 46 (6), 1930, 1973; mm)G. Cardillo, Gazz. Chim. Ital. 1966, 96 (8-9), 973。
【0123】 ピラゾリン−3,5−ジオン類の中で、特に次の化合物が言及され得る: nm)1,2−ジフェニルピラゾリン−3,5−ジオン、 oo)1,2−ジエチルピラゾリン−3,5−ジオン。 ピロロ−[3,2−d]−オキサゾール誘導体の中で、特に、引用により本明
細書に組み込まれる日本特許第00325375号に開示される化合物が言及さえ得る。 ピラゾロ−[3,4−d]−チアゾール誘導体の中で、特に日本特許第0724436
1号及びJ. Heterocycl. Chem. 16, 13 (1973) に開示される化合物が言及され得
る。
【0124】 S−オキシド−チアゾロ−アゾール及びS, S−ジオキシド−チアゾロ−アゾー
ル誘導体の中で、特に下記文献開示される化合物が言及され得る: pp)日本特許第07098489号: qq)Khim. Geterotsilk, Soedin, 1967, P. 93; rr)J. Prakt. Chem., 318, 1976, p.12; ss)Indian J. heterocycl. Chem. 1995, 512), p.135; tt)Acta. Pol. Pharm. 1995, 52 (5), 415; uu)Heterocycl. Commun. 1995. 1 (4), 297; vv)Arch. Pharm. (Weinheim, Ger.), 1994, 327 (12), 825。
【0125】 また、直接的な着色剤が、前駆体の存在下で髪を染色することができる前駆体
と組合して適用され得る。 直接的なカチオン性着色剤は、カチオン性アミノ−アントラキノン、カチオン
性モノ−又はジ−アゾ、カチオン性ナフトキノンが選択され得る。
【0126】 例として、次のものが包含される:クロルレ(chlorure)[8−[(p−アミ
ノフェニル)アゾール]−7−ヒドロキシ−2−ナフチル]トリメチルアンモニ
ウム(カラーインデックスにおける基本的褐色16又はArianor Mahogany 306002
)、クロルレ 3−[(4−アミノ−6−ブロモ−5,8−ジヒドロ−1−ヒド
ロキシ−8−イミノ−5−オキソ−2−ナフタレニル)−アミノ]−N, N, N−
トリメチル−ベンゼンアミニウム(カラーインデックスにおける基本的褐色99又
はArianor Steel Blue 306004)、
【0127】 クロルレ 7−ヒドロキシ−8−[(2−メトキシフェニル)アゾ]−N, N, N
−トリメチル−2−ナフタレンアミニウム(カラーインデックスにおける基本的
赤色76又はArianor Madder Red),クロルレ [8−[(4−アミノ−2−ニトロ
フェニル)アゾ]−7−ヒドロキシ−2−ナフチル]トリメチルアンモニウム(
カラーインデックスにおける基本的褐色17又はArianor Sienna Brown 306001)
、及びクロルレ 3−[(4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1−フ
ェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アゾ]−N, N, N−トリメチル−ベンゼン
アミニウム(カラーインデックスにおける基本的黄色57又はArianor Straw Yell
ow 306005)。
【0128】 直接的着色剤は、次の化合物から選択され得る: a)下記式(V):
【化14】
【0129】 [式中、Dは、窒素原子又は−CHを表し、 R19及びR20は、同一であっても又は異なっていても良く、水素原子;−CN, −O
H又は−NH2により置換され得、又は環状ベンゼンの炭素原子と共に、1又は複数
のC1−C4アルキル基により置換され得る、たぶん酸素又は窒素を有する複素環式
化合物を形成できるC1−C4アルキル基;4−アミノフェニル基を表し、 R21及びR’21は、同一であっても又は異なっていても良く、水素原子、又はク
ロロ、ブロモ、ヨード、フルオロから選択されたハロゲン原子、シアノ基、C1
C4アルコキシ又はアセチルオキシを表し、 Xは、好ましくはクロルレ、メチルスルフェート及びアセテートから選択され
たアニオンを表し、
【0130】 Aは、次の構造体A1〜A19から選択された基を表し:
【化15】
【0131】
【化16】 ここで、R22は、ヒドロキシル基により置換され得るC1−C4アルキル基を表し
、そしてR23はC1−C4アルコキシ基を表す]で表される化合物;
【0132】 b)下記式(VI):
【化17】
【0133】 [式中、R24は、水素原子又はC1−C4アルキル基を表し、 R25は、水素原子、−CN又はアミノにより置換され得るアルキル基、4−アミ
ノフェニル基を表し、又はR24と共に、C1−C4アルキル基により置換され得る、
たぶん酸素及び/又は窒素を有する複素環式化合物を形成し、 R26及びR27は、同一であっても又は異なっても良く、水素原子、ハロゲン原子
、例えばブロモ、クロロ、ヨード又はフルオロ、C1−C4アルキル基、C1−C4アル
キキシ基、又は−CNを表し、 Xは、好ましくはクロルレ、メチルスルフェート及びアセテートから選択され
たアニオンを表し、
【0134】 Bは、次の構造体B1〜B6から選択された基を表し:
【化18】 ここで、R28は、アルキル基を表し、R29及びR30は、同一であっても又は異なっ
ても良く、水素原子又はC1−C4アルキル基を表す]で表される化合物;
【0135】 c)下記式(VII)及び(VII’):
【化19】
【0136】 [式中、R31は、水素原子、C1−C4アルコキシ基、ハロゲン、例えばブロモ、ク
ロロ、ヨード又はフルオロ、又はアミノ基を表し、 R32は、水素原子、C1−C4アルキル基を表し、又は環状ベンゼンの炭素原子と
と共に、1又は複数のC1−C4アルキル基により置換される、たぶん酸素を有する
複素環式化合物を形成し、 R23は、水素原子、又はハロゲン、例えばブロモ、クロロ、ヨード又はフルオ
ロを表し、
【0137】 R34及びR35は、同一であっても又は異なっていても良く、水素原子又はC1−C4 アルキル基を表し、 D1及びD2は、同一であっても又は異なっても良く、窒素原子又は−CHを表し、 mは0又は1であり、 Xは、好ましくはクロルレ、メチル、スルフェート及びアセテートから選択さ
れたアニオンを表し、
【0138】 Eは、下記構造体E1〜D8から選択された機を表し:
【化20】
【0139】 ここで、R36は、C1−C4アルキル基を表し、 mが0であり、そしてD1が窒素原子を表す場合、Eは下記構造体E9を有する基を
表すことができ:
【0140】
【化21】 ここで、R36は、C1−C4アルキル基を表す]で表される化合物。
【0141】 式 (V), (VI), (VII) 及び (VII’)を有する直接的カチオン性着色剤は、WO95
/01772号、WO95/15144号、及びEP−A−0714954号に開示されるようにして調製さ
れ得る。 式(V)の直接的なカチオン性着色剤の中で、特に、下記構造体(VI)〜(V52
)を有する化合物が言及される:
【0142】
【化22】
【0143】
【化23】
【0144】
【化24】
【0145】
【化25】
【0146】
【化26】
【0147】
【化27】
【0148】
【化28】
【0149】
【化29】
【0150】
【化30】
【0151】
【化31】
【0152】
【化32】
【0153】 構造体(VI)〜(V52)を有する化合物中で、構造体 (V1), (V2), (V4), (V14
)及び(V31)が特に好ましい。 式(VI)を有する直接的なカチオン性着色剤の中で、下記構造体(VI1)〜(
VI 12)を有する化合物が特に好ましい:
【0154】
【化33】
【0155】
【化34】
【0156】
【化35】
【0157】 式(VII)を有する直接的なカチオン性着色剤の中で、下記構造体(VII 1)〜
(VII 18)を有する化合物が特に好ましい:
【0158】
【化36】
【0159】
【化37】
【0160】
【化38】
【0161】 構造体(VII 1)〜(VII 18)を有する化合物の中で、構造体 (VII4), (VII5) 及び(VII 13)を有する化合物が特に好ましい。 式(VII’)を有する直接的なカチオン性着色剤の中で、下記構造体(VII’1
)〜(VII’3):
【0162】
【化39】
【0163】 を有する化合物が特に好ましい。 前記直接的なカチオン性着色剤は、染色組成物の合計量に基づいて、0.001〜1
0重量%、好ましくは0.05〜5重量の%量で適用され得る。 一般的な手段においては、本発明の着色組成物に使用され得る酸付加塩(前駆
体及びカップラー)は、クロルヒドレート、ブロムヒドレート、硫酸塩、酒石酸
塩、乳酸塩及び酢酸塩中から特に選択される。
【0164】 本発明のすぐ使用できる着色組成物の着色剤(又は支持体)のための適切な環
境は一般的に、水又は水の混合物、及び水に十分に溶解し得ない成分を溶解する
ための少なくとも1つの有機溶媒から構成される。有機溶媒の例として、C1−C4 アルカノール、例えばエタノール及びイソプロパノール、並びに芳香族アルコー
ル、例えばベンジルアルコール、それらの類似生成物及び混合物を言及すること
ができる。 溶媒は、着色組成物の合計重量に基づいて、1〜40重量%、好ましくは5〜30
重量%の量で存在することができる。
【0165】 すぐに使用できる本発明の組成物のpHは、ラッカーゼの十分な酵素活性を確保
する手段で選択される。pHは一般的に、4〜11及び好ましくは6〜約9である。 本発明のすぐに使用できる着色組成物はまた、髪着色組成物に典型的には使用
される種々の添加剤、例えばアニオン性、カチオン性、非イオン性、両性又は両
性イオンの引張−活性剤又はそれらの混合物、ポリマー、増粘剤、酸化防止剤、
本発明に従って使用される種々のラッカーゼ、例えば2個の電子を有するペルオ
キシダーゼ又はオキシドレダクターゼ、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、緩衝
剤、分散剤、濾過剤、ビタミン、保存剤及び不透明剤を含むことができる。
【0166】 もちろん、当業者は、本発明のすぐに使用できる着色組成物の好都合な性質が
予測される添加剤により変更されないか、又は実質的に変更されないような手段
で、可能な補充成分を注意して選択するであろう。 本発明のすぐに使用できる着色組成物は、種々の形、例えば液体、軟膏、ゲル
の形、たぶん加圧された形、又はケラチン性繊維及び特にヒト髪を着色するため
に適切であるいずれか他の形を有することができる。この場合、酸化着色剤及び
ラッカーゼがその同じすぐに使用できる組成物に存在し、そして従って、前記組
成物は、酸化着色剤のいずれかの早熟酸化を回避するために気体酸素を有すべき
ではない。
【0167】 本発明はまた、上記で定義される、すぐに使用できる着色組成物を使用する、
ケラチン性繊維及び特にヒトケラチン性繊維、例えば髪の着色方法を目的とする
。 この方法によれば、少なくとも1つのすぐに使用できる上記で定義されたよう
な着色組成物が、所望する着色を進行するのに十分な時間、繊維に適用され、そ
の後、繊維がすすがれ、必要なら、シャンプーにより洗浄され、再びすすがれ、
そして乾燥せしめられる。
【0168】 ケラチン繊維の着色を進行せしめるために必要な時間は一般的に、3〜60分及
び正確には、5〜40分である。 本発明の特定の実現形によれば、前記方法は、着色のための適切な環境下で、
少なくとも1つの酸化着色剤、少なくとも1つの直接的カチオン性着色剤を含ん
で成る組成物(A)を、一方側に、及び着色のための適切な環境下で、ラッカー
ゼ型の少なくとも1つの酵素を含む組成物(B)を、他の側に、別々の形で貯蔵
し、次に、混合物がケラチン性繊維に適用される前、使用の時点でそれらの混合
を行うことから成る予備段階を包含する。
【0169】 本発明のもう1つの目的は、一層の区画を有する装置、又は着色キット、又は
一層の区画を有するいずれか他の容器システムであり、それらの中で、第1区画
は、上記で定義されたような組成物(A)を含む、そして第2区画は上記で定義
されたような組成物(B)を含む。それらの装置は、フランス特許第2586913号に
記載される装置のように、髪への所望する混合物の適用を可能にする手段を備え
付けられ得る。
【0170】 少なくとも1つのオキシドレダクターゼ及び1又は複数のメディエイターと共
に、少量(すなわち、0.001−1%、好ましくは0.01−0.5%)の過酸化水素源を
添加することによって、染色の効率が実質的に上昇し、それと共に、髪への実質
的な損傷が観察されない。さらに、過酸化水素源の包含は、髪直線化工程におけ
る架橋結合の初期還元の後、髪架橋結合の再形成を助ける。結果的に、本発明は
、得られる髪損傷が実質的でないよう、髪の直線化とパーマネントヘアー染色と
を組合すための便利な方法を提供する。
【0171】 本発明によれば、髪の染色は、少なくとも1つのオキシドレダクターゼ、少な
くとも1つのメディエイター、及びその染色組成物の重量により計算される場合
、0.001〜1%の過酸化水素に等しい量での少なくとも1つの化学的酸化剤を含ん
で成る染色組成物と前記髪とを接触せしめることを含んでなる。 本発明に関する少なくとも1つの手段は、例えばメディエイター、すなわち前
駆体、改質剤/カップラー及び増強剤が、一層の前駆体、改質剤/カップラー及び
増強剤が一緒に使用され得るよう組み合わされ得ることである。
【0172】材料及び方法 材料: 酵素: ラッカーゼ溶液:WO95/33836号(Novo Nordisk)に記載されるマイセリオプソ
ラ・サーモフィララッカーゼ、原液、1170 LAMU/ml。 ペルオキシダーゼ溶液:コプリナスsp. からの濃縮された酵素溶液(6.092Pox
U/ml)。 方法:
【0173】システイン酸アッセイ システイン酸定量化を時おり用いて、髪の損傷を評価する。この値は、当業界
において良く知られている通常のアミノ酸分析技法を用いて決定され得る。チオール分析 チオール含有量を時おり用いて、髪の固定化のレベルを評価する。チオール含
有量についての高い値は、髪が還元された状態で存在することを示し;すなわち
通常よりも多くのメルカプタン基が存在する。チオール値は、ポーラログラフィ
ー方法を用いて決定される。ケラチンサンプルが既知の過剰量のメチル塩化第ニ
水銀に処理され、そして髪と反応する試薬の量がポーラログラフィーにより推定
される。
【0174】POXUの推定 1 POXUは、ABTS(2、2’−アジノビス[3−エチルベンゾチアゾリン−6−
スルホン酸])が酸化されるシステムにおいて1分当たり1μモルのH2O2の転換
を触媒する酵素の量である。 ラッカーゼ活性(LAMU)の測定: LAMU方法が、マイセリオプソラ・サーモフィラ ラッカーゼの活性を測定する
ために使用される。1ラッカーゼ単位(LAMU)は、次の分析条件下で1分当たり
1.0μモルのシリンガルダジンの転換を触媒する酵素の量である。LAMUをいかに
して測定するかについてのさらなる詳細は、WO98/40471号(18〜20ページ)(No
vo Nordisk)に見出され得る。
【0175】 実施例例1 . African-American ヘアーの14のサンプル(De Meo Brothers, Inc. から得ら
れた;個々のサンプルは約1gの髪を含んだ)を、根の端を接着剤により止めるこ
とによって調製した。半分のサンプルを、ブランク対照処理にゆだね、そして他
の半分を、市販の直線化(Revlon Fabulaxer(商標), 水酸化カルシウム基材)
処理の化学的還元剤にゆだねた。すすいだ後、サンプルを、下記表に記載のよう
に、いくつかの異なった酸化二次処理の1つにゆだねた。
【0176】
【表1】
【0177】 緩和剤処理: ブランク:対照サンプル、水に含浸する。 緩和剤:市販の髪用緩和剤ゲル(Revlon Fabulaxer(商標), 水酸化カルシウ
ム基材)。 メディエイター; メディエイター溶液:18mlのアセトンに溶解された、0.6gのp−フェニレンジ
アミン、0.6gの3−アミノフェノール、0.6gの4−アミノ−フェノール。この溶
液1mlを、すべての酸化処理のために添加した。
【0178】 触媒システム: 触媒システムA、“ラッカーゼ低い”:15μlの50%過酸化水素溶液(最終溶液
において0.0015%のH2O2)、250μlのラッカーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムB、“ラッカーゼ高い”:50μlの50%過酸化水素溶液(最終溶液
において0.05%のH2O2)、500μlのラッカーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムC、“ペルオキシダーゼ低い”:15μlの50%過酸化水素溶液(最
終溶液において0.015%のH2O2)、100μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝
液。
【0179】 触媒システムD、“ペルオキシダーゼ高い”:100μlの50%過酸化水素溶液(
最終溶液において0.1%のH2O2)、300μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝
液。 触媒システムE“過酸化物低い”:2.0mlの50%過酸化水素溶液(最終溶液にお
いて2%のH2O2)、酵素なし、50mlの緩衝液。 触媒システムF、“過酸化物高い”:5.0mlの50%過酸化物溶液(最終溶液にお
いて5%H2O2)、酵素なし、50mlの緩衝液。
【0180】 酵素及び緩衝溶液: ラッカーゼ溶液:WO95/33836号(Novo Nordisk)に記載されるマイセリオプソ
ラ・サーモフィララッカーゼ、原液、1170 LAMU/ml。 ペルオキシダーゼ溶液:コプリナスsp. からの濃縮された酵素溶液(6.092Pox
U/ml)。
【0181】 pH8の緩衝溶液:0.05MのBritton and Robinson 緩衝液(B-R緩衝液)、pH8。 最初の(還元)処理:還元ローションをサンプルに適用し、次に櫛でまっすぐ
にすき、そしてペーパータオル上に25分間、圧縮した。 髪を水道水によりすすぎ、pH6の酢酸ナトリウム緩衝液において回転せしめ、
そして追加の水道水下で再びすすいだ。 酸化/染料処理:上記触媒システムをビーカーに添加し、続いて、髪及びメデ
ィエイター溶液(1ml)を添加した。髪を短時間、回転せしめ、次に溶液への5
分間の暴露の後、除去し、そしてペーパータオル上に置いた。20分後、髪サンプ
ルを十分にすすいだ。
【0182】 髪を乾燥した後、色彩の読み取りを、分光光度計(MacBeth ColorEye(商標)
)上で得た。髪を洗浄し、乾燥し、そして色彩について再び分析した。この工程
を再び反復し、この後,1時間、洗浄した。髪の洗浄を、特にことわらない限り
、5分間、中位の撹拌下で(100rpm)、45℃で環境シェーカーにより、200mlの
シャンプー溶液(2Lの水中、10mlのPantene Pro-V(商標)シャンプーにより製
造された)を用いて、ジャーにおいて行なった。
【0183】 色彩測定値を、厚紙パッキングを隠す巻き取られたスプールを得るために、厚
紙の小片の回りに髪を巻き、次に色彩を分光光度計により分析することによって
得た。色彩損失分析は、DE* 値に基づかれた。髪サンプルを、個々の色彩測定サ
イクルの間、検量された対照標準に比較し、そして従って、データ表に記録され
る絶対L*a*b* 値は、色彩損失について計算された値とは正確には対応し得ない
。下記データ表においては、“色彩損失”は、(DE*wash/DE*unwashed)、すな
わち洗浄後の色彩の相対的損失の測定である。結果は、下記表に示される。
【0184】
【表2】
【0185】
【表3】
【0186】 要約すると、化学的にまっすぐにされた髪の染色は、未処理の髪の染色よりも
より効果的であり、すなわちより強い色彩を付与する。さらに、ほとんどの処理
に関して、染色の後、髪上に残存する色彩の%は、初期ブランク処理を受けたサ
ンプルに関するよりも、初期直線化処理を受けたサンプルに関して、有意に高か
った。すべてのサンプルに関して、複数回の洗浄後の最終色彩は、化学的にまっ
すぐにされた髪上では、より濃かった。
【0187】例2 . African-American ヘアーの12のサンプル(De Meo Brothers, Inc. から得ら
れた;個々のサンプルは約1gの髪を含んだ)を、根の端を接着剤により止めるこ
とによって調製した。ほとんどのサンプルを、化学的還元(Revlon Fabulaxer(
商標), 水酸化カルシウム基材)及び機械的直線化にゆだね、そして2つのサン
プルを、ブランク対照処理にゆだねた。すすいだ後、サンプルを、下記表に記載
のように、いくつかの異なった酸化二次処理の1つにゆだねた。
【0188】
【表4】
【0189】 緩和剤処理: ブランク:対照サンプル、水に含浸する。 緩和剤:市販の髪用緩和剤ゲル(Revlon Fabulaxer(商標), 水酸化カルシウ
ム基材)。 メディエイター; メディエイター溶液:18mlのアセトンに溶解された、0.6gのp−フェニレンジ
アミン、0.6gの3−アミノフェノール、0.6gの4−アミノ−フェノール。この溶
液1mlを、すべての酸化処理のために添加した。
【0190】 触媒システム: 触媒システムA:10μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.01%のH2O2
、100μlのラッカーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムB:10μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.01%のH2O2
、400μlのラッカーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムC:50μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.05%のH2O2
、100μlのラッカーゼ溶液、50mlの緩衝液。
【0191】 触媒システムD:50μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.05%のH2O2
、400μlのラッカーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムE:6.0mlの50%過酸化物溶液(最終溶液において6%のH2O2)、
酵素なし、メディエイターナシ、50mlの緩衝液。 触媒システムF:1.0mlの50%過酸化物溶液(最終溶液において10%H2O2)、50
μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムG:10.0mlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.01%H2O2
、150μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムH:10.0mlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.01%H2O2
、450μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。
【0192】 触媒システムI:30.0mlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.03%H2O2
、150μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。 酵素及び緩衝溶液: ラッカーゼ溶液:WO95/33836号(Novo Nordisk)に記載されるマイセリオプソ
ラ・サーモフィララッカーゼ、原液、1170 LAMU/ml。 ペルオキシダーゼ溶液:コプリナスsp. からの濃縮された酵素溶液(6.092Pox
U/ml)。
【0193】 pH8の緩衝溶液:0.05MのBritton and Robinson 緩衝液(B-R緩衝液)、pH8。 最初の(還元)処理:還元ローションをサンプルに適用し、次に櫛でまっすぐ
にすき、そしてペーパータオル上に25分間、圧縮した。髪を水道水によりすすぎ
、pH6の酢酸ナトリウム緩衝液において回転せしめ、そして追加の水道水下で再
びすすいだ。 酸化/染料処理:上記触媒システムをビーカーに添加し、続いて、髪及びメデ
ィエイター溶液(1ml)を添加した。髪を短時間、回転せしめ、次に溶液への5
分間の暴露の後、除去し、そしてペーパータオル上に置いた。20分後、髪サンプ
ルを十分にすすいだ。
【0194】 髪を乾燥した後、色彩の読み取りを、分光光度計上で得た。色彩測定値を、例
1に記載のようにして得た。 髪を洗浄し、乾燥し、そして色彩について再び分析した。この工程を10回反復
した。髪の洗浄を、特にことわらない限り、5分間、中位の撹拌下で(100rpm)
、45℃で環境シェーカーにより、200mlのシャンプー溶液(2Lの水中、10mlのPa
ntene Pro-V(商標)シャンプーにより製造された)を用いて、ジャーにおいて
行なった。
【0195】 結果は図1に示される。髪を黒色に染色した。 髪の十分に酸化された形でのその髪の染色されたサンプルに比較して、まっす
ぐにされた髪は濃い色に染色され、そして卓越した選択堅牢度を有し、そしてま
た、巻き毛よりもむしろまっすぐな毛であった。
【0196】例3 . African-American ヘアー(De Meo Brothers, Inc. から得られた、個々のサ
ンプルは約1,00gの髪を含んだ)の8個のサンプルを、髪の根の端を接着剤によ
り止めることによって調製した。サンプルのいくつかは、髪が機械的にまっすぐ
にされる商業的化学還元(緩和剤、水酸グアニジウム基材)にゆだねられ、他は
水への含浸からなるブランク対照処理にゆだねられた。すすいだ後、サンプルを
、企画された触媒及びメディエイターの添加を伴って、いくつかの異なった酸化
二次処理の1つにゆだねた(図1における表を参照のこと)。
【0197】 緩和剤処理: ブランク:対照サンプル、水における含浸。 緩和剤:市販の髪緩和剤ゲル(水酸化グアニジウム基材)。 メディエイター溶液:18mlのアセトンに溶解された、0.6gのp−フェニレンジ
アミン、0.6gの3−アミノフェノール、0.6gの4−アミノ−フェノール溶液、そ
の1mlが企画された処理に添加される(表のメディエイター欄において“Y”によ
り示される)。
【0198】 触媒システム: 触媒システムA:15μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.015%のH2O2
)、250μlのラッカーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムB:15μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.015%のH2O2
)、100μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムC:100μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.1%のH2O2
、300μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムD:2.0mlの50%過酸化物溶液(最終溶液において2%のH2O2)、
酵素ナシ、50mlの緩衝液。
【0199】 触媒システムE:Raveからの市販の中和溶液。 触媒システムF:水ブランク。 酵素及び緩衝溶液: ラッカーゼ溶液:WO95/33836号(Novo Nordisk)に記載されるマイセリオプソ
ラ・サーモフィララッカーゼ、原液、1170 LAMU/ml。 ペルオキシダーゼ溶液:コプリナスsp. からの濃縮された酵素溶液(6.092Pox
U/ml)。
【0200】 pH5.5の緩衝溶液:0.05MのBritton and Robinson 緩衝液(B-R緩衝液)、pH5.
5。 最初の(還元)処理:還元ローションをサンプルに適用し、次に櫛でまっすぐ
にすき、そしてペーパータオル上に25分間、圧縮した。髪を水道水によりすすぎ
、pH6の酢酸ナトリウム緩衝液において回転せしめ、そして追加の水道水下で再
びすすいだ。 酸化/染料処理:上記触媒システムをビーカーに添加し、続いて、髪及びメデ
ィエイター溶液(1ml)を添加した。髪を短時間、回転せしめ、次に溶液への5
分間の暴露の後、除去し、そしてペーパータオル上に置いた。20分後、髪サンプ
ルを十分にすすいだ。
【0201】
【表5】
【0202】 システイン酸定量化は、髪損傷を評価するために時おり使用される。低い値が
好ましい。上記表においては、酵素−介在性染色は、化学的緩和段階の後に使用
される場合、未処理の髪(サンプル2)とは実質的に区別できない、髪への損傷
をほとんど引き起こさなかった(サンプル4,5及び6)ことが見出され得る。
【0203】 チオール含有量は、髪固定化、すなわち髪における架橋結合の再形成を評価す
るためにしばしば使用される。一般的に、低い数字は、卓越した固定化の表示で
ある。パーマネントウェーブ又は直線化処理の後、及び攻撃的酸化段階(すなわ
ち、髪酸化にのみ依存する)を伴わない場合、チオール値は、還元処理に依存し
て、70〜150の範囲で観察された。上記表においては、チオール含有量は、すべ
てのサンプルに関して低く、過酸化水素酸化を通して固定化されたそれらのサン
プル(サンプル7及び8)に関してほど、酵素的に固定されたサンプル(サンプ
ル4−6)に関しては低くないが、しかし攻撃的酸化処理にゆだねられなかった
還元された髪のサンプルに関してよりも低い(時おり、市販の直線化製品の場合
に良くあることだが)ことが明らかである。
【0204】例4 . アフリカ系米国人ヘアーの12のサンプル(De Meo Brothers, Inc. から得られ
た;個々のサンプルは約1gの髪を含んだ)を、根の端を接着剤により止めること
によって調製した。ほとんどのサンプルを、化学的還元(Revlon Fabulaxer(商
標), 水酸化カルシウム基材)及び機械的直線化にゆだね、そして2つのサンプ
ルを、ブランク対照処理にゆだねた。すすいだ後、サンプルを、下記表に記載の
ように、いくつかの異なった酸化二次処理の1つにゆだねた。
【0205】 直線化処理: 市販の髪緩和剤ゲル(Revlon Fabulaxer(商標))。 メディエイター: メディエイター溶液:18mlのアセトンに溶解された、0.6gのp−フェニレンジ
アミン、0.6gの3−アミノフェノール、0.6gの4−アミノ−フェノール。この溶
液1mlを、すべての酸化処理のために添加した。
【0206】 触媒システム: 触媒システムA:0mlの50%過酸化水素(最終溶液において0%のH2O2)、400μ
lのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムB:10μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.01%のH2O2
、400μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムC:20μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.02%のH2O2
、400μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。
【0207】 触媒システムD:30μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.03%のH2O2
、400μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムE:40μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.04%のH2O2
、400μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。 触媒システムF:50μlの50%過酸化物溶液(最終溶液において0.05%のH2O2
、400μlのペルオキシダーゼ溶液、50mlの緩衝液。
【0208】 酵素及び緩衝溶液: ラッカーゼ溶液:WO95/33836号(Novo Nordisk)に記載されるマイセリオプソ
ラ・サーモフィララッカーゼ、原液、1170 LAMU/ml。 ペルオキシダーゼ溶液:コプリナスsp. からの濃縮された酵素溶液(6.092Pox
U/ml)。 pH8の緩衝溶液:0.05MのBritton and Robinson 緩衝液(B-R緩衝液)、pH8。
【0209】 最初の(還元)処理:還元ローションをサンプルに適用し、次に櫛でまっすぐ
にすき、そしてペーパータオル上に25分間、圧縮した。髪を水道水によりすすぎ
、酸性緩衝液において回転せしめ、そして追加の水道水下で再びすすいだ。 酸化/染料処理:上記触媒システムをビーカーに添加し、続いて、髪及びメデ
ィエイター溶液(1ml)を添加した。髪を短時間、回転せしめ、次に溶液への5
分間の暴露の後、除去し、そしてペーパータオル上に置いた。20分後、髪サンプ
ルを十分にすすいだ。
【0210】 髪を乾燥した後、色彩の読み取りを、分光光度計上で得た。色彩測定値を、例
1に記載のようにして得た。 髪を洗浄し、乾燥し、そして色彩について再び分析した。この工程を10回反復
した。髪の洗浄を、特にことわらない限り、5分間、中位の撹拌下で(100rpm)
、45℃で環境シェーカーにより、200mlのシャンプー溶液(2Lの水中、10mlのPa
ntene Pro-V(商標)シャンプーにより製造された)を用いて、ジャーにおいて
行なった。 結果は下記表に示され、これは10回の洗浄サイクルの後の髪の色彩を示す。髪
は黒色に染色された。
【0211】
【表6】
【0212】 注:欄のレターヘッドのある触媒においては、括弧内の値は、添加された過酸
化水素の量(μLでの)を言及する。dE*についての値は、それぞれ19.57、2.80
及び3.27のL*、a*及びb*についての値を有する髪の未処理の髪の束に対して計算
される。 結果は、染色性能が、H2O2に暴露されていないサンプルよりも、染色工程の間
、H2O2に暴露されたサンプルに関して増強されることを示す(サンプル1及び2
)。
【0213】例5 . African-American ヘアーの8のサンプル(De Meo Brothers, Inc. から得られ
た;個々のサンプルは約1gの髪を含んだ)を、根の端を接着剤により止めること
によって調製した。半分のサンプルを、水における含浸から成るブランク前処理
段階にゆだね、そして他の半分を、市販の髪緩和ゲル(Revlon Fabulaxer(商標
), 水酸化カルシウム基材)により処理した。すすいだ後、サンプルを、ラッカ
ーゼ又はペルオキシダーゼのいずれかを用いて、酵素−介在性染色段階にゆだね
た。
【0214】 メディエイター; メディエイター溶液:18mlのアセトンに溶解された、0.6gのp−フェニレンジ
アミン、0.6gの3−アミノフェノール、0.6gの4−アミノ−フェノール。 触媒システム: 触媒システムA:30μlの50%過酸化物溶液、500μlのラッカーゼ溶液、50mlの
緩衝液。 触媒システムB:30μlの50%過酸化物溶液、400μlのペルオキシダーゼ溶液、
50mlの緩衝液。
【0215】 酵素及び緩衝溶液: ラッカーゼ溶液:MtL(マイセリオプソラ・サーモフィララッカーゼ)、原液
、1170 LAMU/ml。 ペルオキシダーゼ溶液:コプリナスsp. からの濃縮された酵素溶液(6.092Pox
U/ml)。 pH8の緩衝溶液:0.05MのBritton and Robinson 緩衝液(B-R緩衝液)、pH8。 最初の(還元)処理:還元ローションをサンプルに適用し、次に櫛でまっすぐ
にすき、そしてペーパータオル上に25分間、圧縮した。髪を水道水によりすすぎ
、酸性緩衝液において回転せしめ、そして追加の水道水下で再びすすいだ。
【0216】 酸化/染料処理:上記触媒システムの成分ををビーカーに添加し、続いて、髪
及びメディエイター溶液(1ml)を添加した。髪を短時間、回転せしめ、次に溶
液への5分間の暴露の後、除去し、そしてペーパータオル上に置いた。20分後、
髪サンプルを十分にすすいだ。 髪を乾燥した後、色彩の読み取りを、分光光度計上で得た。色彩測定値を、例
1に記載のようにして得た。
【0217】 髪を洗浄し、乾燥し、そして色彩について再び分析した。この工程を10回反復
した。髪の洗浄を、特にことわらない限り、5分間、中位の撹拌下で(100rpm)
、45℃で環境シェーカーにより、200mlのシャンプー溶液(2Lの水中、10mlのPa
ntene Pro-V(商標)シャンプーにより製造された)を用いて、ジャーにおいて
行なった。
【0218】 結果は、次の表に示され、これは、ゼロ及び10回の洗浄サイクルの後の髪の色
彩を示す。髪は濃い色に染色された。試験されるサンプルが比較される標準のブ
ロンド色サンプル(未処理、未洗浄)は、最初の読み取りの時点(サンプルは洗
浄されていない)で測定される場合、それぞれ35.89, 6.48及び14.46のL*, a*
及びB*値を有し、そして10回の洗浄の後、サンプルの長い髪を分析する前、測定
される場合、それぞれ、36.46, 6.38 及び14.37のL*, a* 及びB*値を有した。
【0219】
【表7】
【0220】 それらの結果は、ブロンド色の髪の染色の効果が、未処理の髪に比較して、染
色が化学的にまっすぐにされた髪に対して行われる場合、改良されたことを示す
。初期の色彩は強く、そして選択堅牢度はまた卓越していた。例6 . アフリカンヘアーの12のサンプル(De Meo Brothers, Inc. から得られた;個
々のサンプルは約1.0gの髪を含んだ)を、髪の根の端を接着剤により止めること
によって調製した。すぐに、染色の前、4個のサンプルを、水における含浸から
成るブランク前処理段階にゆだね、そして他の4個のサンプルをRevlonからの市
販の髪緩和ゲルにより処理した。残る4個のサンプルを、商業的中和段階及び後
−処理コンディショナーを包含する髪直線化工程に48時間前にゆだねた。それら
を、24時間後、シャンプーにより洗浄し、そして染色の前、水によりすすいだ。
すすいだ後、サンプルを、ラッカーゼ又はペルオキシダーゼのいずれかを用いて
、酸素−介在性染色段階にゆだねた。
【0221】 メディエイター; メディエイター溶液:18mlのアセトンに溶解された、0.6gのp−フェニレンジ
アミン、0.6gの3−アミノフェノール、0.6gの4−アミノ−フェノール。 触媒: 触媒システムA:30μlの50%過酸化物溶液、500μlのペルオキシダーゼ溶液、
50mlの緩衝液。 触媒システムB:30μlの50%過酸化物溶液、400μlのペルオキシダーゼ溶液、
50mlの緩衝液。
【0222】 酵素及び緩衝溶液: ラッカーゼ溶液:MtL(マイセリオプソラ・サーモフィララッカーゼ)、原液
、1170 LAMU/ml。 ペルオキシダーゼ溶液:コプリナスsp. からの濃縮された酵素溶液(6.092Pox
U/ml)。 pH8の緩衝溶液:0.05MのBritton and Robinson 緩衝液(B-R緩衝液)、pH8。
【0223】 最初の(還元)処理: ブランク処理:髪を30分間、水に含浸し、次に染色の前、除去した。 緩和(48)処理:市販の髪緩和剤の還元ローションを、髪サンプルに適用し、
次にこれを櫛でまっすぐにすき、そしてペーパータオル上に20分間、押しつけた
。髪を水道水によりすすぎ、次に、付随する市販の中和ローションにより処理し
た。すすいだ後、髪を付随する市販のコンディショニングシャンプーにより処理
し、次に24時間、放置した。髪サンプルを下記プロトコールに従って洗浄し、次
にされに24時間、放置した。髪を、染色の前、すすいだ。 緩和(0)処理:市販の髪緩和剤の還元ローションを、髪サンプルに適用し、
次にこれを櫛でまっすぐにすき、そしてペーパータオル上に20分間、押しつけた
。髪を水道水によりすすぎ、酸性緩衝液において回転せしめ、そして追加の水道
水で再びすすいだ。
【0224】 酸化/染料処理:上記触媒システムの成分ををビーカーに添加し、続いて、髪
及びメディエイター溶液(1ml)を添加した。髪を短時間、回転せしめ、次に溶
液への5分間の暴露の後、除去し、そしてペーパータオル上に置いた。20分後、
髪サンプルを十分にすすいだ。 髪を乾燥した後、色彩の読み取りを、分光光度計上で得た。色彩測定値を、例
1に記載のようにして得た。
【0225】 髪を洗浄し、乾燥し、そして色彩について再び分析した。この工程を10回反復
した。髪の洗浄を、特にことわらない限り、5分間、中位の撹拌下で(100rpm)
、45℃で環境シェーカーにより、200mlのシャンプー溶液(2Lの水中、10mlのPa
ntene Pro-V(商標)シャンプーにより製造された)を用いて、ジャーにおいて
行なった。
【0226】 結果は、次の表に示され、これは、ゼロ及び10回の洗浄サイクルの後の髪の色
彩を示す。髪は濃い色に染色された。試験されるサンプルが比較される標準のア
フリキャンヘアーサンプル(未処理、未洗浄)は、最初の読み取りの時点(サン
プルは洗浄されていない)で測定される場合、それぞれ19.15, 2.75及び3.47のL
*, a* 及びB*値を有し、そして10回の洗浄の後、長い髪を比色分析する前、測定
される場合、それぞれ、19.23,2.38 及び2.76のL*, a* 及びB*値を有した。
【0227】
【表8】
【0228】 それらの結果は、酵素−介在性染色の性質が、未処理の髪の染色よりも卓越し
ている、48時間前に緩和された髪に対してよりも、染色の直前に緩和された髪に
対して良好であったことを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C083 AB031 AC471 AC521 AC551 AD471 BB21 CC31 CC34 CC36 EE25 EE26

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元された髪の処理方法であって、少なくとも1つのオキシ
    ドレダクターゼ、少なくとも1つのメディエイター、及び染色組成物の重量によ
    り計算される場合、0.001〜1%の過酸化水素に等しい量での少なくとも1つの化
    学的酸化剤を含んで成る染色組成物と、前記髪とを接触することを含んで成る方
    法。
  2. 【請求項2】 髪の処理方法であって、 1)前記髪におけるジスルフィド共有結合を化学的に還元し、そして 2)少なくとも1つのオキシドレダクターゼ、少なくとも1つのメディエイタ
    ー、及びその染色組成物の重量により計算される場合、0.001〜1%の過酸化水
    素に等しい量での少なくとも1つの化学的酸化剤を含んで成る染色組成物と、前
    記髪とを接触することを含んで成る方法。
  3. 【請求項3】 髪の処理方法であって、 1)前記髪におけるジスルフィド共有結合を化学的に還元し、 2)前記髪を機械的にまっすぐにし、そして 3)少なくとも1つのオキシドレダクターゼ、少なくとも1つのメディエイタ
    ー、及びその染色組成物の重量により計算される場合、0.001〜1%の過酸化水
    素に等しい量での少なくとも1つの化学的酸化剤を含んで成る染色組成物と、前
    記髪とを接触することを含んで成る方法。
  4. 【請求項4】 前記髪が、水酸化物基材の化学的還元剤を用いて還元されて
    いる請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記髪が、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム又は水酸化
    グアニジニウムを用いて化学的に還元されている請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記オキシドレダクターゼが、微生物起源、例えば細菌、糸
    状菌又は酵母起源のものである請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記オキシドレダクターゼが、ラッカーゼ、オキシダーゼ又
    はペルオキシダーゼ、又はそれらの混合物である請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記オキシドレダクターゼが、コプリナスsp. (Coprinus sp
    .) に由来するペルオキシダーゼである請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ラッカーゼが、マイセリオプソラsp. (Myceliophthora
    sp.) に由来する請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ラッカーゼが、マイセリオプソラ・サーモフィラ(My
    celiophthora thermophila)に由来する請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記メディエイターが、ジアミン、アミノフェノール、ア
    ミノナフトール及びフェノール、又はそれらの組み合わせから成る群から選択さ
    れる請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記メディエイターが、2,2’−アジノ−ビス(3−エ
    チルベンゾチアゾリン−6−スルホネート(ABTS)、6−ヒドロキシ−2−ナフ
    トエ酸、7−メトキシ−2−ナフトール、7−アミノ−2−ナフタレンスルホン
    酸、5−アミノ−2−ナフタレンスルホン酸、1,5−ジアミノナフタレン、7
    −ヒドロキシ−1,2−ナフチミダゾール、10−メチルフェノチアジン、10−フ
    ェノチアジン−プロピオン酸(PPT)、N−ヒドロキシスクシンイミド−10−フェ
    ノチアジン−プロピオネート、ベンジジン、3,3’−ジメチルベンジジン、3
    ,3’−ジメトキシベンジジン、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン
    、4’−ヒドロキシ−4−ビフェニルカルボン酸、4−アミノ−4’−メトキシ
    スチルベン、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、4,4
    ’−ジアミノジフェニルアミン、2,7−ジアミノフルオレン、4,4’−ジヒ
    ドロキシ−ビフェニレン、トリフェニルアミン、10−エチル−4−フェノチアジ
    ンカルボン酸、10−エチルフェノチアジン、10−プロピルフェノチアジン、10−
    イソプロピルフェノチアジン、メチル−10−フェノチアジンプロピオネート、10
    −フェニルフェノチアジン、10−アリルフェノチアジン、10−フェノキサジンプ
    ロピオン酸(POP)、10−(3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル)
    フェニチアジン、10−(2−ピロリジノエチル)フェノチアジン、10−メチルフ
    ェノキサジン、イミノスチルベン、2−(p−アミノフェニル)−6−メチルベ
    ンゾチアゾール−7−スルホン酸、N−ベンジリデン−4−ビフェニルアミン、
    5−アミノ−2−ナフタレンスルホン酸、7−メトキシ−2−ナフトール、4,
    4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、N−(4−(ジメチルアミノ)ベンジリデ
    ン)−p−アニシジン、3−メチル−2−ベンゾチアゾリノン(4−(ジメチル
    アミノ)ベンジリデン)ヒドラゾン、2−アセチル−10−メチルフェノチアジン
    、10−(2−ヒドロキシエチル)フェノチアジン、10−(2−ヒドロキシエチル
    )フェノキサジン、10−(3−ヒドロキシプロピル)フェノチアジン、4,4’
    −ジメトキシ−N−メチル−ジフェニルアミン、バニリンアジン、4−ヒドロキ
    シ安息香酸、L−チロシン、シリンゲート酸、フェルラ酸、シナピン酸、クロロ
    ゲン酸、コーヒー酸及びそれらのエステル、アセトシリンゴン、シリングアルデ
    ヒド、メチルシリンゲート、シリンジン酸、エチルシリンゲート、プロピルシリ
    ンゲート、ブチルシリンゲート、ヘキシルシリンゲート、オクチルシリンゲート
    及びエチル3−(4−ヒドロキシ−3,4−ジメトキシフェニル)アクリレート
    、又はそれらの組み合わせから成る群から選択される請求項1〜11のいずれか1
    項記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記化学的酸化剤が、過酸化水素源である請求項1〜12の
    いずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記過酸化水素源が過酸化水素である請求項13記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記過酸化水素濃度が、染色組成物の重量により計算され
    る場合、0.001〜1%、好ましくは0.01〜0.5%の範囲で存在する請求項14記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 前記過酸化水素源が、適切な基質に対して作用するオキシ
    ダーゼ、例えばグルコースに対して作用するグルコースオキシダーゼである請求
    項13記載の方法。
  17. 【請求項17】 髪の処理のための組成物であって、少なくとも1つのオキ
    シドレダクターゼ、1又は複数のメディエイター、及びその染色組成物の重量に
    より計算される場合、0.001〜1%の過酸化水素に等しい量での少なくとも1つの
    化学的酸化剤を含んで成る組成物。
  18. 【請求項18】 前記化学的酸化剤が、過酸化水素又は過硼酸ナトリウムで
    ある請求項17記載の組成物。
  19. 【請求項19】 髪の処理方法であって、 1)化学的還元剤、及び 2)少なくとも1つのオキシドレダクターゼ、1又は複数のメディエイター、
    及びその染色組成物の重量により計算される場合、0.001〜1%の過酸化水素に等
    しい量での少なくとも1つの化学的酸化剤を、別々の成分として含んで成る組成
    物。
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