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JP2002519425A - 神経変性疾患および癌の処置に有用な新規なインドロカルバゾール誘導体 - Google Patents

神経変性疾患および癌の処置に有用な新規なインドロカルバゾール誘導体

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JP2002519425A
JP2002519425A JP2000558102A JP2000558102A JP2002519425A JP 2002519425 A JP2002519425 A JP 2002519425A JP 2000558102 A JP2000558102 A JP 2000558102A JP 2000558102 A JP2000558102 A JP 2000558102A JP 2002519425 A JP2002519425 A JP 2002519425A
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tau
halide
carbons
conr
substance
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Bayer AG
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Abstract

(57)【要約】 タウ高燐酸化により特徴づけられる痴呆[アルツハイマー病(AD)、前頭葉変性(FLD)銀親和性粒子病、CNSにおけるウイルス感染症の後期合併症としての亜急性硬化性汎脳炎(SSPE)]および癌の処置に利用可能性のある有用な新規なインドロカルバゾール誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 タウ(tau hyperphosphorylation)高燐酸化により特徴づけられる痴呆[アルツ
ハイマー病(AD)、前頭葉変性(FLD)、銀親和性粒子病、CNSにおける
ウイルス感染症の後期合併症としての亜急性硬化性汎脳炎(SSPE)]、およ
び癌の処置に利用可能性のある有用な新規なインドロカルバゾール。
【0002】 発明の背景 数種の痴呆、最も重要にはアルツハイマー病(AD)、は神経細線維もつれ(n
eurofibrillary tangles)(NFT)と称する微細管−関連タウ蛋白質よりなる
細胞内集合体の生成により特徴づけられる。痴呆の臨床的症候群に関するこの生
化学的異常の重要性は本質的に以下の3つの事実により説明される:(i)痴呆
と皮質の種々の部分中のNFTの程度および密度との間に密な関連性がある[例
えば、Bancher C. et al. (1993) Neurosci. Lett. 162, 179-182)]、(ii)細
胞体および/または神経突起中のNFTを含有する個々のニューロンが形態学的
に変性する、すなわちシナプス連結を失いそして最後は死滅する[Braak E. et
al. ( 1994) Acta Neuropathol. 87, 554-567; Callahan L.M. et al., (1995)
Neurobiol. Aging 16, 311-314]、(iii)種々のその他の関連のない痴呆にお
けるNFTのある種の密度は例外なく痴呆と常に関連する。
【0003】 NFTに含有されるタウ蛋白質は激しく高燐酸化される[Goedert M. et al.
(1995) Neurobiol. Aging 16, 325-334; Hasegawa M. et al. (1996) FEBS Lett
. 384, 25-30]。この異常な燐酸化が蛋白質をその本来の機能、すなわちニュー
ロンの一体性に関して基本的に重要である微細管細胞骨格の安定化、を保有させ
なくする[Iqbal K. et al. (1994) FEBS Lett. 349, 104-108; Garver T.D. et
al. (1996) J. Neuros ci. Res. 44, 12-20]。これがAD脳内の健全な微細管
の不足を説明する。脱燐酸化はタウの能力を回復させるため、燐酸化だけがこの
効果の原因となる。
【0004】 タウ燐酸化、細胞骨格不安定化、シナプス損失およびニューロン変性、および
最終的には痴呆の間の関係のために、タウ高燐酸化の病理学的過程を妨げる薬学
的手段を有することは治療上望ましいであろう。
【0005】 NFTにおける高燐酸化されたタウの特徴は蛋白質キナーゼERK2がADに
おけ病理学的タウ変異の原因となることを示唆する[Drewes G. et al. (1990)
EMBO J. 11, 2131-2138; Roder H.M. et al. (1993) Biochem. Biophys. Res. C
ommun. 193, 639-647]。ERK2はADにおいて異常に活性化された状態で存
在しうる[Roder H.M. et al. (1995) J. Neurochem. 64, 2203-2212]。ERK
2の抑制は従ってタウ高燐酸化を妨げそして最終的にはニューロン中のNFT生
成を停止するための妨害点であると示唆された。
【0006】 AD−類似のタウ高燐酸化は数種の細胞モデル(脳薄片を含む)中で誘発する
ことができ、タウをインビトロでERK2により燐酸化されたタウとは区別ので
きない燐酸化状態に転化させる。最も納得のいく細胞モデルはPP2A抑制を包
含する[Sauti r, P.E. et al., Neurodegeneration 3, 53-60 (1994); Harris
K.A. et al., Ann. Neurol. 33, 77-87 (1993)]。
【0007】 しかしながら、生物学的モデルシステムにおいてERK2を抑制しそしてそれ
によりAD−類似のタウ高燐酸化を妨げる化合物はこれまでに開示されていない
。そのような化合物はタウ高燐酸化に有利な方法で関係する神経細線維変性の過
程に影響を与えることが予期されうる。
【0008】 しばしばMAP−キナーゼ類と称するERK族の蛋白質キナーゼ類はCNS以
外の種々の重要な細胞調節事象、例えば成長、分化および炎症、にも関係があっ
た[例えば、Sale E.M. et al., EMBO J. 14, 674-684 (1995); Pages G. et al
., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90, 8319-8323 (1993); Cowley S. et al., C
ell 77, 841-852 (1994)]。従って、異常なERK活性化は成長および分化制御
の欠損により特徴づけられる数種の疾患に関係していた。ある種の腫瘍では構成
要素をなすERK活性化はERK不活性化剤を妨げる信号形質導入蛋白質または
ウイルス蛋白質中の優勢な(活性化)突然変異による細胞形質転換と関連がある
[Sontag E. et al., Cell 75, 887-897 (1993); Leever s S.J. and Marshall
C.J., EMBO J. 11, 569-574 (1992); Gallego G. et al., Proc. Natl. Acad. U
SA 89, 7355-7359 (1992); Gupta S.K. et al., J. Biol. Chem. 267, 7987-799
0 (1992)]。
【0009】 癌のための開示されたキナーゼ抑制剤の使用もそれらがcdc2キナーゼを抑
制する能力により示される。細胞周期制御におけるcdc2および同族体(cd
k類)キナーゼ類の役割は非常に良く認識されている[Norbury, C., and Nurse
P., Annu. Rev. Biochem. 61, 441-470 (1992)]。これらの酵素の調節は静止
状態(START)から細胞周期への委託(commitment)および細胞周期の数段階
を通った定序トランジション(ordered transition)の両者にとって必須である。
調節の必要性はcdk類、例えばサイクリンサブユニット、の多くの正および負
の調節特徴の存在、燐酸化の抑制(Thr)および活性化(Tyr)、並びに内
因性ペプチド抑制剤に反映される。
【0010】 細胞周期および増殖の制御におけるcdk類のこの中心的役割のために、それ
らは癌療法用の魅力的な薬品目標として考えられる[例えば、Filguera de Azev
edo W. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93, 2735-2740 (1996)]。
【0011】 関連技術の記述 本発明の化合物に構造的に関連があるインドロカルバゾール誘導体は文献に記
載されている。これらの化合物の多くは天然生成物K252aから誘導される。
K252aの製造および単離は最初に Kase, et al. [J. of Antibiotics 39, 1
059 (1986)] により発表された。K252a、b、cおよびdのその後の構造解
明は同年に Yasuzawa et al. [J. of Antibiotics 39, 1072 (1986)] により報
告された。最初の開示および構造解明から、K252aは種々の酵素および細胞
に基づく検定において活性であることが示された。特に、これらの化合物は有効
な蛋白質キナーゼC(PKC)活性を示した。主張された最も一般的な用途は、
癌、EP 0 323 171(優先権主張日24−12−87)、EP 0 64
3 966(優先権主張日3−3−93)、US4,923,986(優先権主張
日9−3−87)、US4,877,776(優先権主張日24−12−87)、
WO 94 27982(優先権主張日28−5−93);神経変性疾患、WO
95 07911(優先権神経16−9−93)、WO 94 02488(優先
権主張日24−7−92)、抗菌剤[Prudhomme et al., J. Antibiotics 47, 7
92 (1994)]、および高血圧症(Hachisu et al., Life Sciences 44, 1351 (198
9)]を包含する。
【0012】
【化10】
【0013】 一般的には、本発明に関連する先行技術の化合物はK252aから誘導されそ
してテトラヒドロフラン部分がアグリコンに結合されて2つのグリコシド結合を
形成するような基本的コア構造を含有する。K252aコア構造の変更はラクタ
ムおよびインドール部分上への追加置換基、並びにα−ヒドロキシエステルの変
更を包含する。コア構造中のテトラヒドロフラン酸素はさらなる変更の機会を制
限する。
【0014】 発明の要旨 K252aコア構造のテトラヒドロフラン酸素位置における炭素の導入は2つ
のグリコシド結合を除去しそして電子に富んだ置換された原子を電子的により中
性の大きいテトラ−置換された部分で置換することによりコア構造を意義あるほ
ど変化させる。この変化はまた例えば効力、選択性、安定性、毒性、バイオアベ
イラビリティなどの如き性質を強化させうる官能基を導入するさらなる機会も与
え、それらは改良された生物学的特徴およびその結果としてより良好な治療剤を
もたらしうる。
【0015】 この重要な変更を含む化合物は先行技術の化合物を製造するために使用される
合成方法によっては全く得られない。
【0016】 本発明の一面によれば、以下の式I:
【0017】
【化11】
【0018】 [式中、ZはOまたは2H(この場合には二重結合は2つの単結合である)であ
り、 R1はH、OH、CO29、CONHR9、CH2OR9、またはCONR910
あり、 R2はHまたはOHであり、R3はHまたはOHであり、R4はHまたはOHであ
り、 R5はH、OH、NR910、NHCOR9、OCOR9、OCR9、ハライド、C
OOR9、またはCONR910であり、 R6はH、OH、NR910、NHCOR9、OCOR9、OCR9、ハライド、C
OOR9、またはCONR910であり、 R7はH、OH、Oまたはハライドであり、 R8はH、OH、ハライドまたはなし(nothing)(R7がOである時)であり、 R9は炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキルまたはHであり
、 R10は炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキルまたはHである
] を有する物質が提供される。ある種の好ましい態様では、ZはOであり、R1
OH、CO29、CHNHR9またはCH2OR9であり、R4はHであり、R5
Hであり、R6はHであり、そしてR8はHである。他の好ましい態様では、Zは
Oであり、R1はCO2CH3またはCONHCH3であり、R2はHであり、R3
OHであり、R4はHであり、R5はHであり、そしてR6はHである。最も好ま
しい物質は
【0019】
【化12】
【0020】 である。
【0021】 本発明の別の面によると、薬剤組成物が提供される。薬剤組成物は上記の物質
を薬剤学的に許容可能な担体と一緒に包含する。好ましい薬剤組成物は以上で記
載された通りである。特に好ましい薬剤組成物は経口投与形態に調合されたもの
である。
【0022】 幾つかの態様では、薬剤組成物は物質を痴呆に関連する異常な高燐酸化を抑制
するのに有効な量で含有する。別の態様では、薬剤組成物は物質をcdkキナー
ゼ、例えばcdc2キナーゼ、を抑制するのに有効な量で含有する。さらに別の
態様では、薬剤組成物は物質を細胞増殖を抑制するのに、そしてある種の態様で
は異常量のcdkキナーゼを示す癌細胞による癌細胞増殖を抑制するのに有効な
量で含有する。
【0023】 本発明の別の態様によると、患者において式Iの化合物を結合するキナーゼを
抑制する方法が提供される。式Iの化合物はそのような処置が必要な患者に患者
においてキナーゼ活性を抑制するのに有効な量で投与される。好ましい化合物は
以上で記載されている通りである。一つの態様では、患者は痴呆がありそして化
合物は痴呆の異常な高燐酸化特徴を抑制するのに有効な量で投与される。痴呆は
、とりわけ、アルツハイマー病であることができ、そして化合物はアルツハイマ
ー病における異常なタウ高燐酸化の特徴であるERK2の燐酸化活性を抑制する
のに有効な量で投与することができる。
【0024】 本発明の別の面によると、異常な水準のcdkキナーゼ活性を示す癌を有する
患者を処置する方法が提供される。この方法はそのような処置を必要とする患者
に式Iの化合物をcdkキナーゼ活性を抑制するのに有効な量で投与することを
包含する。幾つかの態様では、キナーゼはcdc2キナーゼである。好ましい化
合物は以上で記載されている通りである。
【0025】 本発明の別の面によると、式Iの化合物を製造するための中間体が提供される
。中間体は以下の本文に詳細に記載されている。特に重要な中間体は13、19
および24の番号がついたものである。
【0026】 本発明のさらに別の態様によると、薬品の製造における式Iの化合物の使用を
包含する方法が提供される。特別な態様では、薬品は痴呆(例えばアルツハイマ
ー病)、増殖性障害(例えば癌)を処置するためのものである。本発明のこれら
および他の面を以下でさらに詳細に記載する。
【0027】 本発明の別の面によると、上記の化合物を製造するための中間体が提供される
。これらは
【0028】
【化13】
【0029】 [式中、Z=Oまたは2H(この場合には二重結合は2つの単結合である)であ
り、
【0030】
【化14】
【0031】 であり、但しR11がHでない時にはR12はHでありそしてR12がHでない時には
11はHであり、 R13,R13′=HまたはOP′であり、そしてR14はHまたはOPである] を含んでなる物質である。好ましくは、ZはOでありそしてR13およびR13′は
Hである。最も好ましい物質は化合物14である。Pは保護基である。OPに関
する好ましいPはベンジル−およびt−ブチル−ジメチルシリルである。最も好
ましくは、物質は化合物12、13、18、19、23または24である。
【0032】 他の物質は
【0033】
【化15】
【0034】 [式中、ZはOまたは2Hであり、R13およびR13′=HまたはOPであり、そ
してR14=O、H、OHまたはOPである] である。好ましくは、ZはOでありそしてR13およびR13′はHである。最も好
ましくは、物質は化合物14である。
【0035】 異性体混合物を包含する前記の化合物の混合物も意図される。
【0036】 図面の簡単な説明 図1は化合物CIIIがオカダ酸(okadaic acid)により引き起こされるタウ高燐
酸化を妨げることを示すオカダ酸で刺激された細胞上のブロットの図面である。
【0037】 図2は種々の燐酸化状態でのヒトSY5Y細胞からおよび新生児ラット脳から
のタウとAD−脳からのPHF−タウとのウェスタン−ブロット比較である。図
2AはヒトSY5Y細胞を示す。図2Bは新生児ラット脳を示す。図2CはAD
−脳からのPHF−タウを示す。
【0038】 図3はPP2Bによる予めの脱燐酸化なしおよびありのPK40によるインビ
トロでの新生児ラットタウ燐酸化を示す一対のゲルの図面である。
【0039】 図4はCIIIと同様な化合物がERK2の抑制剤としてSY5Y細胞モデルシ
ステム中の異常なAD−類似高燐酸化を妨げることを示すブロットの図面である
【0040】 図5は成体ラット海馬脳薄片におけるAD−類似タウ高燐酸化の妨害である。
SY5Y細胞と同様な実験モデル(experimental paradigm)では、タウ高燐酸化
はCIIによりSY5Y細胞中と同様な投与量で妨げられる。AD−類似タウ高燐
酸化に関する最近では最も明確な基準であるAP422による結果は一般的に使
用されるmAb AT8によるものと同一であり、AP422でなくAT8反応
性がERK2以外のキナーゼにより誘発されうるためにERK2が単独で全ての
オカダ酸で誘発される変化の原因であることを示している。 最も明確な基準であるAP422による結果は一般的に使用されるmAb AT
8によるものと同一であり、AP422でなくAT8反応性がERK2以外のキ
ナーゼにより誘発されうるためにERK2が単独で全てのオカダ酸で誘発される
変化の原因であることを示している。
【0041】 本発明の詳細な記述 本発明はシクロペンタンコア構造を含有するある種の新規なインドロカルバゾ
ール誘導体に関しそしてある種の癌および神経変性障害を包含する種々の障害の
処置用に医学的に有用でありうる。化合物はERK2および/またはcdk、そ
して特に、cdc2、抑制活性を有する。
【0042】 好ましい化合物を包含する本発明の化合物は以上で記載されている。本発明の
一面は炭素原子を有するある種の先行技術の分子(K252aおよび同族体)の
テトラヒドロフラン部分の酸素分子の置換である。そのような種類の物質はこの
種類の物質を製造するための合成工程も提供する本発明より前には入手できなか
った。この工程も本発明の一面を構成する。この種の物質を製造するための工程
は実施例部分で以下に詳細に記載されている。
【0043】 本発明の最も好ましい化合物は以下に示されそして命名されている: CI。9,12−メタノ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3′,2′,1′−
kl]ピロロ[3,4−I][1,6]ベンゾジアゾシン−1,3(2H)−ジオン,9,1
0,11,12−テトラヒドロ−8,10,11−トリヒドロキシ−(8α,9α,1
0α,11α,12α)。 CII。9,12−メタノ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3′,2′,1′−
kl]ピロロ[3,4−I][1,6]ベンゾジアゾシン−10−カルボキサミド,2,
3,9,10,11,12−ヘキサヒドロ−10−ヒドロキシ−N−メチル−1,3
−ジオキソ−(9α,10β,12α)。 CIII。9,12−メタノ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3′,2′,1′
−kl]ピロロ[3,4−I][1,6]ベンゾジアゾシン−10−カルボン酸,2,3,
9,10,11,12−ヘキサヒドロ−10−ヒドロキシ−1,3−ジオキソメチル
エステル,(9α,10β,12α)。
【0044】 本発明はまた上記の化合物を製造するための中間体も包含する。中間体は以上
に記載されている。異性体混合物を包含する混合物もまた出発分子の対称性によ
って生ずるかもしれない。そのような混合物は本発明の範囲内である。
【0045】 本発明の全範囲の化合物を製造するためには、当業者に既知の化学と共に、以
下に記載する化学だけが必要である。特に、コア構造の変更は例えばWO94/
02488、WO94/27982、WO94/04541並びにk252aの
誘導体を示す多数の他の米国特許および公開された出願に詳述されているk25
2aと同様な変更を行うために使用されるもののようなルーチンの化学を用いて
行うことができる。
【0046】 ここで使用される患者は人間、霊長類、馬、牛、豚、羊、山羊、犬、猫および
齧歯動物を意味する。
【0047】 本発明の薬剤調合物は患者に対して有効量で投与される。有効量は処置される
特定の症状の開始を遅らせる、進行を抑制する、開始もしくは進行を全て一緒に
停止させる、または診断するために必要な量を意味する。一般的には、痴呆を処
置するための有効量は痴呆の異常な高燐酸化特性に好影響を与えるのに必要な量
である。一つの態様では、有効量はアルツハイマー病に関連する異常なタウ高燐
酸化に好影響を与えるのに必要な量である。一般的には、癌を処置するための有
効量は哺乳動物の癌細胞増殖にその場で好影響を与えるのに必要な量である。患
者に投与される時には、有効量は、もちろん、処置される特定の症状;症状の重
さ;年令、身体条件、大きさおよび体重を包含する個々の患者のパラメーター;
同時に行われる処置;処置の頻度;並びに投与方式に依存するであろう。これら
の要素は当業者に既知でありそして一般的な実験で指定することができる。最大
投与量、すなわち、徹底した医学判断(sound medical judgement)に従う最高安
全投与量、を使用することが一般的に好ましい。
【0048】 種々の投与経路を利用できる。選択される特定の方式は、もちろん、処置され
る特定の症状、選択される特定の薬品、処置される症状の重さおよび治療効果に
必要な投与量に依存するであろう。本発明の方法は、一般的に述べると、医学的
に許容可能なであるいずれかの投与方式を用いて実施することができ、臨床的に
許容できない悪影響を引き起こさずに有効水準の活性化合物を生成するいずれか
の方式を意味する。そのような投与方式は経口、直腸、舌下、局部、鼻、経皮、
皮内または非経口経路を包含する。「非経口」という語は皮下、静脈内、筋肉内
、または注入を包含する。経口経路が好ましい。
【0049】 投与量は、局部的にまたは全身的に、所望する薬品水準を得るように適宜調節
することができる。一般的には、活性化合物の1日の経口投与量は1日当たり約
0.01mg/kg〜1日当たり1000mg/kgであろう。1日当たり約1
〜1000mg/m2の範囲内のIV投与量が有効であろうと予測される。患者に
おける応答がそのような投与量で不充分である場合には、より高い投与量(また
は異なるより局部化した分配経路による有効なより高い投与量)でも患者耐性が
許容できる程度まで使用することができる。
【0050】 組成物は簡便には単位投与量形態にすることができそして薬学技術で既知の方
法のいずれかにより製造することができる。全ての方法は本発明の共役体を1種
もしくはそれ以上の修飾成分を構成する担体と一緒にする段階を包含する。一般
的には、化合物を液体担体、微細分割状固体担体、または両者と関連して均一に
且つ密に一緒にし、そして次に、必要なら、生成物を成形することにより組成物
が製造される。
【0051】 経口投与に適する組成物は各々が予め決められた量の活性化合物を含有する例
えばカプセル剤、カシェ剤、錠剤、またはロゼンジの如き分離単位として存在で
きる。他の組成物は水性液もしくは非−水性液体中の懸濁液、例えばシロップ剤
、エリキシル剤、または乳剤を包含する。
【0052】 他の分配システムは時間−放出、遅延放出または持続放出分配システムを包含
することができる。そのようなシステムは本発明の活性化合物の繰り返し投与を
回避することができ、患者および医師にとって簡便さを増加させる。多くのタイ
プの放出分配システムを利用可能でありそして当業者に既知である。それらは重
合体をベースとしたシステム、例えばポリ乳酸およびポリグリコール酸、ポリ無
水物およびポリカプロラクトン;ステロール類、例えばコレステロール、コレス
テロールエステル類および脂肪酸類または中性脂肪類、例えばモノ−、ジおよび
トリグリセリド類を包含する脂質である非重合体システム;ヒドロゲル放出シス
テム;シラスチックシステム;ペプチドをベースとしたシステム;ワックスコー
テイング、一般的な結合剤および賦形剤を使用する圧縮錠剤、部分的に融合した
移植物などを包含する。さらに、ポンプをベースとしたハードウエア分配システ
ムを使用することもでき、それらの一部は移植用に適用される。
【0053】 長期持続放出移植物を使用することもできる。ここで使用される「長期]放出
は移植物が治療水準の活性成分を少なくとも30日間にわたり、そして好ましく
は60日間にわたり、分配するように構成されそして配置されることを意味する
。長期持続放出移植物は当業者に既知でありそして上記の放出システムの一部を
包含する。そのような移植物は、移植物を固体腫瘍の近くにまたは直接その中に
入れ、それにより本発明の化合物の局部化された高い投与量を与えることにより
、固体腫瘍の処置において特に有用である。
【0054】 投与時には、本発明の調合物は薬剤学的に許容可能な組成物中で適用される。
そのような調合物は一般的には塩、緩衝剤、防腐剤、相容性担体、および場合に
より他の治療成分を含有することができる。薬品中で使用される時には、塩は薬
剤学的に許容可能であるべきであるが、薬剤学的に許容不能な塩を薬剤学的に許
容可能な塩を製造するために簡便に使用してもよくそして本発明の範囲から除外
されない。そのような塩は下記の酸類から製造されるものを包含するがそれらに
限定されない:塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、燐酸、マレイン酸、酢酸、サリ
チル酸、p−トルエンスルホン酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、蟻酸
、マロン酸、琥珀酸、ナフタレン−2−スルホン酸、およびベンゼンスルホン酸
。また、薬剤学的に許容可能な塩をアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例
えばナトリウム、カリウムまたはカルシウム塩、として製造することもできる。
【0055】 適する緩衝剤は、酢酸および塩(1〜 2%W/V)、クエン酸および塩(1
〜3%W/V)、並びに燐酸および塩(0.8〜2%W/V)である。
【0056】 適する防腐剤はベンズアルコニウムクロリド(0.003〜0.03%W/V)
、クロロブタノール(0.3〜0.9%W/V)、パラベン類(0.01〜0.25
%W/V)およびチメロサール(0.004〜0.02%W/V)を包含する。
【0057】 適する担体は薬剤学的に許容可能な担体である。薬剤学的に許容可能な担体と
いう語は人間または他の動物への投与に適する1種もしくはそれ以上の相容性の
固体もしくは液体の充填剤、希釈剤またはカプセル化物質を意味する。「担体」
という語は活性成分と組み合わせて適用を促進する天然もしくは合成の有機また
は無機成分を示す。薬剤組成物の成分は本発明の分子と、そして相互同士で、所
望する薬剤学的効果を実質的に損なうような相互作用のない方法で混合すること
が可能である。経口、皮下、静脈内、筋肉内などに適する担体調合物は Remingt
on’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton, PA 並びにK
252aおよびその同族体に関連する多くの先行技術特許に見ることができる。
【0058】 本発明で有用な化合物は他の治療剤と共に分配することができる。癌の場合に
は、化合物は別個にまたは抗癌カクテルの形態で分配されるであろう。抗癌カク
テルは本発明の化合物のいずれか1種と他の抗癌剤、例えば抗癌薬、サイトカイ
ン、および/または1種もしくはそれ以上の補充相乗剤との混合物である。癌の
処置におけるカクテルの使用は一般的である。この態様では、一般的な投与賦形
剤(例えば、丸剤、錠剤、移植物、注射溶液、など)は本発明で有用な化合物(
上記)および抗癌薬および/または補充相乗剤を含有することができるであろう
【0059】 それ故、式Iでない化合物および式Iの化合物のカクテルが意図される。式I
でない抗−腫瘍化合物は以下のものを包含する: 抗腫瘍剤:アシビシン(Acivicin)、アクラルビシン(Aclarubicin)、アコダゾ
ールヒドロクロリド(Acodazole Hydrochloride)、アクロニン(Acronine)、アド
ゼレシン(Adozelesin)、アルデスロイキン(Aldesleukin)、アルトレタミン(Altr
etamine)、アンボマイシン(Ambomycin)、アメタントロンアセテート(Ametantron
e Acetate)、アミノグルテチミド(Aminoglutethimide)、アンサクリン(Amsacrin
e)、アナストロゾール(Anastrozole)、アンスラマイシン(Anthramycin)、アスパ
ラギナーゼ(Asparaginase)、アスペルリン(Asperlin)、アザシチジン(Azacitidi
ne)、アゼテパ(Azetepa)、アゾトマイシン(Azotomycin)、バチマスタト(Batimas
tat)、ベンゾデパ(Benzodepa)、ビカルタミド(Bicalutamide)、ビサントレンヒ
ドロクロリド(Bisantrene Hydrochloride)、ビスナフィドジメシラート(Bisnafi
de Dimesylate)、ビゼレシン(Bizelesin)、ブレオマイシンサルフェート(Bleomy
cin Sulfate)、ブレキナルナトリウム(Brequinar Sodium)、ブロピリミン(Bropi
rimine)、ブスルファン(Busulfan)、カクチノマイシン(Cactinomycin)、カルス
テロン(Calusterone)、カラセミド(Caracemide)、カルベチマー(Carbetimer)、
カルボプラチン(Carboplatin)、カルムスチン(Carmustine)、カルビシンヒドロ
クロリド(Carubicin Hydrochloride)、カルゼレシン(Carzelesin)、セデフィン
ゴル(Cedefingol)、クロランブシル(Chlorambucil)、シロレマイシン(Cirolemyc
in)、シスプラチン(Cisplatin)、クラドリビン(Cladribine)、クリスナトールメ
シラート(Crisnatol Mesylate)、シクロホスファミド(Cyclophosphamide)、シタ
ラビン(Cytarabine)、ダカルバジン(Dacarbazine)、ダクチノマイシン(Dactinom
ycin)、ダウノルビシンヒドロクロリド(Daunorubicin Hydrochloride)、デシタ
ビン(Decitabine)、デキソルマプラチン(Dexormaplatin)、デザグアニン(Dezagu
anine)、デザグアニンメシラート(Dez aguanine Mesylate)、ジアジクオン(Diaz
iquone)、ドセタキセル(Docetaxel)、ドキソルビシン(Doxorubicin)、ドキソル
ビシンヒドロクロリド(Doxorubicin Hydrochloride)、ドロロキシフェン(Drolox
ifene)、ドロロキシフェンサイトレート(Droloxifene Citrate)、ドロモスタノ
ロンプロピオネート(Dromostanolone Propionate)、デュアゾマイシン(Duazomyc
in)、エダトレキセート(Edatrexate)、エフロルニチンヒドロクロリド(Eflornit
hine Hydrochloride)、エルサミトルシン(Elsamitrucin)、エンロプラチン(Enlo
platin)、エンプロメート(Enpromate)、エピプロピジン(Epipropidine)、エピル
ビシンヒドロクロリド(Epirubicin Hydrochloride)、エルブロゾール(Erbulozol
e)、エソルビシンヒドロクロリド(Esorubicin Hydrochloride)、エストラムスチ
ン(Estramu stine)、エストラムスチンホスフェートナトリウム(Estramustine P
hosphate Sodium)、エタニダゾール(Etanidazole)、エチオダイズドオイルI1
31(Ethiodized Oil I 131)、エトポシド(Etoposide)、エトポシドホスフェー
ト(Etoposide Phosphate)、エトプリン(Etoprine)、ファドロゾールヒドロクロ
リド(Fadrozole Hydrochloride)、ファザラビン(Fazarabine)、フェンレチニド(
Fenreti nide)、フロクスリジン(Floxuridine)、フルダルビンホスフェート(Flu
darabine Phosphate)、フルオロウラシル(Fluorouracil)、フルロシタビン(Flur
ocitabine)、フォスキドン(Fosquidone)、フォストリエシンナトリウム(Fostrie
cin Sodium)、ゲンシタビン(Gemcitabine)、ゲンシタビンヒドロクロリド(Gemci
tabine Hydrochloride)、金Au198、ヒドロキシウレア、イダルビシンヒド
ロクロリド(Idar ubicin Hydrochloride)、イフォスファミド(Ifosfamide)、イ
ルモフォシン(Ilmofosine)、インターフェロンアルファ−2a(Interferon Alfa
-2a)、インターフェロンアルファ−2b(Interferon Alfa-2b)、インターフェロ
ンアルファ−nl(Interferon Alfa-n1)、インターフェロンアルファ−n3(Int
erferon Alfa-n3)、インターフェロンベータ−Ia(Interferon Beta-Ia)、イン
ターフェロンガンマ−Ib(Interferon Gamma-Ib)、イプロプラチン(Iproplatin
)、イリノテカンヒドロクロリド(Irinotecan Hydrochloride)、ランレオチドア
セテート(Lanreotide Acetate)、レトロゾール(Letrozole)、ロイプロリドアセ
テート(Leuprolide Acetate)、リアロゾールヒドロクロリド(Liarozole Hydroch
loride)、ロメトレキソールナトリウム(Lometrexol Sodium)、ロムスチン(Lomus
tine)、ロソキサントロンヒドロクロリド(Losoxantrone Hydrochloride)、マソ
プロコル(Masoprocol)、メイタンシン(Maytansine)、メクロレタミンヒドロクロ
リド(Mechlorethamine Hydrochloride)、メゲストロールアセテート(Megestrol
Acetate)、メレンゲストロールアセテート(Melengestrol Acetate)、メルファラ
ン(Melphalan)、メノガリル(Menogaril)、メルカプトプリン(Mercaptopurine)、
メトトレキセート(Methotrexate)、メトトレキセートナトリウム(Methotrexate
Sodium)、メトプリン(Metoprine)、メツレデパ(Meturedepa)、ミチンドミド(Mit
indomide)、ミトカルシン(Mitocarcin)、ミトクロミン(Mitocromin)、ミトギリ
ン(Mitogillin)、ミトマルシン(Mitomalcin)、ミトマイシン(Mitomycin)、ミト
スペル(Mitosper)、ミトタン(Mitotane)、ミトキサントロンヒドロクロリド(Mit
ox antrone Hydrochloride)、ミコフェノール酸、ノコダゾール(Nocodazole)、
ノガラマイシン(Nogalamycin)、オルマプラチン(Ormaplatin)、オキシスラン(Ox
isuran)、パクリタキセル(Paclitaxel)、ペガスパルガーゼ(Pegaspargase)、ペ
リオマイシン(Peliomycin)、ペンタムスチン(Pentamustine)、ペプロマイシンサ
ルフェート(Peplomycin Sulfate)、ペルフォスファミド(Perfosfamide)、ピポブ
ロマン(Pipobroman)、ピポスルファン(Piposulfan)、ピロキサントロンヒドロク
ロリド(Piroxantrone Hydrochloride)、プリカマイシン(Plicamycin)、プロメス
タン(Plomestane)、ポルフィマーナトリウム(Porfimer Sodium)、ポルフィロマ
イシン(Porfiromycin)、プレドニムスチン(Prednimustine)、プロカルバジンヒ
ドロクロリド(Procarbazine Hydrochloride)、プロマイシン(Puromycin)、プロ
マイシンヒドロクロリド(Puromycin Hydrochloride)、ピラゾフリン(Pyrazofuri
n)、リボプリン(Riboprine)、ログレチミド(Rogletimide)、サフィンゴル(Safin
gol)、サフィンゴルヒドロクロリド(Safingol Hydrochloride)、セムスチン(Sem
ustine)、シントラゼン(Simtrazene)、スパルフォセートナトリウム(Sparfosate
Sodium)、スパルソマイシン(Sparsomycin)、スピロゲルマニウムヒドロクロリ
ド(Spirogermanium Hydrochloride)、スピロムスチン(Spiromustine)、スピロプ
ラチン(Spiroplatin)、ストレプトニグリン(Spreptonigrin)、ストレプトゾシン
(Spreptozocin)、塩化ストロンチウムSr89、スロフェヌル(Sulofenur)、タ
リソマイシン(Talisomycin)、タキサン(Taxane)、タキソイド(Taxoid)、テコガ
ランナトリウム(Tecogalan Sodium)、テガフル(Tegafur)、テロキサントロンヒ
ドロクロリド(Teloxantrone Hydrochloride)、テモポルフィン(Temoporfin)、テ
ニポシド(Teniposide)、テロキシロン(Teroxirone)、テストラクトン(Testolact
one)、チアミプリン(Thiamiprine)、チオグアニン(Thioguanine)、チオテパ(Thi
otepa)、チアゾフリン(Tiazofurin)、チラパザミン(Tirapazamine)、トポテカン
ヒドロクロリド(Topotecan Hydrochloride)、トレミフェンサイトレート(Toremi
fene Citrate)、トレストロンアセテート(Trestolone Acetate)、トリシリビン
ホスフェート(Triciribine Phosphate)、トリメトレキセート(Trimetrexate)、
トリメトレキセートグルクロネート(Trimetrexate Glucuronate)、トリプトレリ
ン(Triptorelin)、ツブロゾールヒドロクロリド(Tubulozole Hydrochloride)、
ウラシルマスタード(Uracil Mustard)、ウレデパ(Urede pa)、バプレオチド(Vap
reotide)、ベルテポルフィン(Verteporfin)、ビンブラスチンサルフェート(Vinb
lastine Sulfate)、ビンクリスチンサルフェート(Vincristine Sulfate)、ビン
デシン(Vindesine)、ビンデシンサルフェート(Vindesine Sulfate)、ビンピジン
サルフェート(Vinepidine Sulfate)、ビングリシネートサルフェート(Vinglycin
ate Sulfate)、ビンレウロシンサルフェート(Vinleuros ine Sulfate)、ビノレ
ルビンタルトレート(Vinorelbine Tartrate)、ビンロシジンサルフェート(Vinro
sidine Sulfate)、ビンゾリジンサルフェート(Vinzolidine Sulfate)、ボロゾー
ル(Vorozole)、ゼニプラチン(Zeniplatin)、ジノスタチン(Zinostatin)、ゾルビ
シンヒドロクロリド(Zorubicin Hydrochloride)。他の抗−腫瘍化合物は下記の
ものを包含する:20−エピ−1,25ジヒドロキシビタミンD3、5−エチニ
ルウラシル、アビラテロン(abiraterone)、アクラルビシン(aclarubicin)、アシ
ルフルベン(acylfulvene)、アデシペノール(adecypenol)、アドゼレシン(adozel
esin)、アルデスロイキン(aldesleukin)、ALL−TKアンタゴニスト、アルト
レタミン(altretamine)、アンバムスチン(ambamustine)、アミドックス(amidox)
、アミフォスチン(amifostine)、アミノレブリン酸、アンルビシン(amrubicin)
、アンサクリン(a msacrine)、アナグレリド(anagrelide)、アナストロゾール(a
nastrozole)、アンドログラフォリド(andrographolide)、脈管形成抑制剤:アン
タゴニストD、アンタゴニストG、アンタレリックス(Antarelix)、抗−背側形
態発生蛋白質−1、抗男性ホルモン、抗前立腺癌剤、抗エストロゲン、抗腫瘍剤
、アンチセンス(antisense)オリゴヌクレトチド類、アフィジコリングリシネー
ト(aphidicolin glycinate)、細胞消滅遺伝子モジュレーター、細胞消滅調節剤
、アプリン酸、アラ−CDP−DL−PTBA、アルギニンデアミナーゼ(algin
ine deaminase)、アスラクリン(asulacrine)、アタメスタン(atamestane)、アト
リムスチン(atrimustine)、アキシナスタチン1(axinastin 1)、アキシナスタチ
ン2(axinastin 2)、アキシナスタチン3(axinastin 3)、アザセトロン(azasetr
on)、アザトキシン(azatoxin)、アザチロシン(azatyrosine)、バッカチンIII(ba
ccatin III )誘導体、バラノール(balanol)、バチマスタト(batimastat)、BC
R/ABLアンタゴニスト、ベンゾクロリン類(benzochlorins)、ベンゾイルス
タウロスポリン(benzoylstaurosporine)、ベータラクタム誘導体、ベータ−アレ
チン(beta-alethine)、ベータクラマイシンB(betaclamycin B)、ベツリニック
・アシド(betulinic acid)、bFGF抑制剤、ビカルタミド(bicalutamide)、ビ
サントレン(bisantrene)、ビスアジリジニルスペルミン(bisaziridinylspermine
)、ビスナフィド(bisnafide)、ビストラテンA(bistratene A)、ビゼレシン(biz
elesin)、ブレフラート(breflate)、ブロピリミン(bropirimine)、ブドチタン(b
udotitane)、ブチオニンスルホキシミン(buthionine sulfoximine)、カルシポト
リオール(calcipotriol)、カルホスチンC(calphostin C)、カンプトテシン(cam
ptothecin)誘導体、カナリポックスIL−2(canarypox IL-2)、カペシタビン(cap
ecitabine)、カルボキサミド−アミノ−トリアゾール、カルボキシアミドトリア
ゾール、カレストM3(CaRest M3)、カーン700(CARN 700)、軟骨誘導抑制剤
、カルゼレシン(carzelesin)、カゼインキナーゼ抑制剤(ICOS)、カスタノ
スペルミン(castanospermine)、セクロピンB(cecropin B)、セトロレリックス(
cetrorelix)、クロリン類、クロロキノキサリンスルホンアミド、シカプロスト(
cicaprost)、シス−ポルフィリン(cis-porphyrin)、クラドリビン(cladribine)
、クロミフェン(clomifene)同族体、クロトリマゾール(clotrimazole)、コリス
マイシンA(collismycin A)、コリスマイシンB(collismycin B)、コンブレタス
タチンA4(combretastatin A4)、コンブレタスタチン(combretastatin)同族体
、コナゲニン(conagenin) 、クランベスシジン816(crambescidin 816)、クリ
スナトール(crisnatol)、クリプトフィシン8(cryptophycin 8)、クリプトフィ
シンA(cryptophycin A)誘導体、クラシンA(curacin A)、シクロペンタントラ
キノン類、シクロプラタム(cycloplatam)、シペマイシン(cypemycin)、シタラビ
ンオクフォスフェート(cytarabine ocfosfate)、細胞溶解要素、シトスタチン(c
ytostatin)、ダクリキシマブ(dacliximab)、デシタビン(decitabine)、デヒドロ
ジデムニンB(d ehydrodidemnin B)、デスロレリン(deslorelin)、デキシフォス
ファミド(dexifosfamide)、デクスラゾキサン(dexrazoxane)、デクスベラパミル
(dexverapamil)、ジアジクオン(diaziquione)、ジデムニンB(didemnin B)、ジ
ドックス(didox)、ジエチルノルスペルミン(diethylnorspermine)、ジヒドロ−
5−アザシチジン(dihydro-5-azacytidine)、ジヒドロタキソール,9−(dihydro
taxol,9-)、ジオキサマイシン(dioxamycin)、ジフェニルスピロムスチン(diphen
yl spiromustine)、ドコサノール(docosanol)、ドラセトロン(dolasetron) 、ド
キシフルリジン(doxifluridine)、ドロロキシフェン(droloxifene)、ドロナビノ
ール(dronabinol)、デュオカルマイシンSA(duocarmycin SA)、エブセレン(ebs
elen)、エコムスチン(ecomustine)、エデルフォシン(edelfos ine)、エドレコロ
マブ(edrecolomab)、エフロルニチン(eflornithine)、エレメン(elemene)、エミ
テフル(emitefur)、エピルビシン(epirubicin)、エプリステリド(epristeride)
、エストラムスチン(estramustine)同族体、エストロゲンアゴニスト、エストロ
ゲンアンタゴニスト、エタニダゾール(etanidazole)、エトポシドホスフェート(
etoposide phosphate)、エキセメスタン(exemestane)、ファドロゾール(fadr oz
ole)、ファザラビン(fazarabine)、フェンレチニド(fenretinide)、フィルグラ
スチム(filgrastim)、フィナステリド(finasteride)、フラボピリドール(flavop
iridol)、フレゼラスチン(flezelastine)、フルアステロン(fluasterone)、フル
ダラビン(fludarabine)、フルオロダウノルニシンヒドロクロリド(fluorodaunor
unicin hydrochloride)、フォルフェニメックス(forfenimex)、フォルメスタン(
formestane)、フォストリエシン(fostriecin)、フォテムスチン(fotemustine)、
ガドリニウムテキサフィリン(gadolinium texaphyrin)、硝酸ガリウム、ガロシ
タビン(galocitabine)、ガニレリックス(ganirelix)、ゼラチナーゼ(gelatinase
)抑制剤、ゲンシタビン(gemcitabine)、グルタチオン(glutathione)抑制剤、ヘ
プスルファム(hepsulfam)、ヘレグリン(heregulin)、ヘキサメチレンビスアセト
アミド、ヒペリシン(hypericin)、イバンドロニック・アシド(ibandronic acid)
、イダルビシン(idarubicin)、イドキシフェン(idoxifene)、イドラマントン(id
ramantone)、イルモフォシン(ilmofosine)、イロマスタト(ilomastat)、イミダ
ゾアクリドン類、イミキモド(imiquimod)、免疫刺激ペプチド類、インスリン−
類似成長要素−1受容体抑制剤、インターフェロンアゴニスト、インターフェロ
ン類、インターロイキン類、ヨーベングアン(iobenguan e)、ヨードドキソルビ
シン(iododoxorubicin、イポメアノール,4−(ipomeanol,4-)、イリノテカン(ir
inotecan)、イロプラクト(iroplact)、イルソグラジン(irsogladine)、イソベン
ガゾール(isobengazole)、イソホモハリコンドリンB(isohomohalicondrin B)、
イタセトロン(itasetron)、ジャスプラキノリド(jasplakinolide)、カハラリド
F(kahalalide F)、ラメラリン−Nトリアセテート(lamell arin-N triacetate)
、ランレオチド(lanreotide)、レイナマイシン(leinamycin)、レノグラスチム(l
enograstim)、レンチナンサルフェート(lentinan sulfate)、レプトルスタチン(
leptolstatin)、レトロゾール(letrozole)、白血病抑制要素、白血球アルファイ
ンターフェロン、ロイプロリド+エストロゲン+プロゲステレン(leuprolide +
estrogen + progesterone)、ロイプロレリン(leuprorelin)、レバミソール(leva
misole)、リアロゾール(liarozole)、線状ポリアミン同族体、親油性二糖ペプチ
ド、親油性白金化合物、リッソクリナミド7(lissoclinamide 7)、ロバプラチン
(lobaplatin)、ロンブリシン(lombricine)、ロメトレキソール(lometrexol)、ロ
ニダミン(lonidamine)、ロソキサントロン(losoxantrone)、ロバスタチン(lovas
tatin)、ロキソリビン(loxoribine)、ルルトテカン(lurtotecan)、ルテチウムテ
キサフィリン(lutetium texaphyrin)、リソフィリン(lysofylline)、溶菌ペプチ
ド類、マイタンシン(maitansine)、マンノスタチンA(mannostatin A) マリマス
タト(marimastat)、マソプロコル(masoprocol)、マスピン(maspin)、マトリリシ
ン(matrilysin)抑制剤、マトリックスメタロプロテイナーゼ(matrix metallopro
teinase)抑制剤、メノガリル(menogaril)、メルバロン(merbarone)、メテレリン
(meterelin)、メチオニナーゼ(methioninase)、メトクロプラミド(metocloprami
de)、MIF抑制剤、ミフェプリストン(mifepristone)、ミルテフォシン(miltef
osine)、ミリモスチム(mirimostim)、不適正二本鎖RNA、ミトグアゾン(mitog
uazone)、ミトラクトール(mitolactol)、ミトマイシン(mitomycin)同族体、ミト
ナフィド(mitonafide)、ミトトキシン(mitotoxin)線維芽細胞成長要素−スポリ
ン(spo rin)、ミトキサントロン(mitoxantrone)、モファロテン(mofarotene)、
モルグラモスチム(molgramostim)、モノクローン抗体、ヒト絨毛性ゴナドトロフ
ィン(gonadotrophin)、モノホスホリル脂質A+ミオバクテリア細胞壁sk、モ
ピダモル(mopidamol)、複合薬品耐性遺伝子抑制剤、複合腫瘍抑制剤1をベース
にした療法、マスタード抗癌薬、ミカペロキシドB(mycaperoxide B)、ミコバク
テリア細胞壁抽出物、ミリアポロン(myriaporone)、N−アセチルジナリン、N
−置換されたベンズアミド類、ナファレリン(nafarelin)、ナグレスチップ(nagr
estip、ナロキソン+ペンタゾシン(naloxone + pentazocine)、ナパビン(napavi
n)、ナフテルピン(naphterpin)、ナルトグラスチム(nartograstim)、ネダプラチ
ン(nedaplatin)、ネモルビシン(nemorubicin)、ネリドロニック・アシド(neridr
onic acid)、中性エンドペプチダーゼ、ニルタミド(nilutamide)、ニサマイシン
(nisa maycin)、酸化窒素調節剤、ニトロキシド(nitroxide)酸化防止剤、ニトル
リン(nitrullyn)、O6−ベンジルグアニン、オクトレオチド(octreotide)、オ
キセノン(okicenone)、オリゴヌクレオチド類、オナプリストン(onapristone)、
オンダンセトロン(ondansetron)、オンダンセトロン(ondansetron)、オラシン(o
racin)、経口サイトキン誘発剤、オルマプラチン(ormaplatin)、オサテロン(osa
terone)、オキサリプラチン(oxaliplatin)、オキサウノマイシン(oxaunomycin)
、パクリタキセル(paclitaxel)同族体、パクリタキセル(paclitaxel)誘導体、パ
ラウアミン(palauamine)、パルミトイルリゾキシン(palmitoylrhizoxin)、パミ
ドロニック・アシド(pamidronic acid)、パナキシトリオール(panaxytriol)、パ
ノミフェン(panomifene)、パラバクチン(parabactin)、パゼリプチン(pazellipt
ine)、ペガスパルガーゼ(peg aspargase)、ペルデシン(peldesine)、ペントサン
ポリサルフェートナトリウム(pentosan polysulfate sodium)、ペントスタチン(
pentostatin)、ペントロゾール(pentrozole)、ペルフルブロン(perflubron)、ペ
ルフォスファミド(perfosfamide) 、ペリリルアルコール(perillyl alcohol)、
フェナジノマイシン(phenazinomycin)、酢酸フェニル、ホスファターゼ抑制剤、
ピシバニル(picibanil)、ピロカルピンヒドロクロリド(pilocarpine hydrochlor
ide)、ピラルビシン(pirarubicin)、ピリトレキシム(piritrexim)、プラセチン
A(placetin A)、プラセチンB(placetin B)、プラスミノーゲン活性化物質抑制
剤、白金錯体、白金化合物、白金−トリアミン錯体、ポルフィマーナトリウム(p
orfimer sodium)、ポルフィロマイシン(porfiromycin)、プロピルビス−アクリ
ドン、プロスタグランジンJ2、プロテアゾーム(proteazome)抑制剤、蛋白質A
をベースとした免疫調節剤、蛋白質キナーゼC抑制剤、蛋白質キナーゼC抑制剤
、ミクロアルガル(microalgal)、蛋白質チロシンホスファターゼ抑制剤、プリン
ヌクレオシドホスホリラーゼ抑制剤、プルプリン類(purpurins)、ピラゾロアク
リジン(pyrazoloacridine)、ピリドキシル化されたヘモグロビンポリオキシエチ
レン共役体、ラフアンタゴニスト、ラルチトレキセド(raltitrexed)、ラモセト
ロン(ramosetron)、ラスファルネシル(ras farnesyl)蛋白質トランスフェラーゼ
抑制剤、ラス抑制剤、ラス−GAP抑制剤、脱メチル化されたレテリプチン(ret
elliptine)、レニウムRe186エチドロナート(etidronate)、リゾキシン(rhi
zoxin)、リボザイム類、RIIレチナミド(RII retinamide)、ログレチミド(rogle
timide)、ロヒツキン(rohitukine)、ロムルチド(romurtide)、ロキニメックス(r
oquinimex)、ルビジノンB1(rubiginone B1)、ルボキシル(ruboxyl)、サフィン
ゴル(safingol)、サイントピン(saintopin)、サルCNU(SarCNU) 、サルコフィ
トールA(sarcophytol A)、サルグラモスチム(sargramostim)、Sdi1疑似体(
Sdi 1 mimetics)、セムスチン(semustine)、老化誘導抑制剤1、センス(sense)
オリゴヌクレオチド類、信号形質導入抑制剤、信号形質導入調節剤、一本鎖抗原
結合蛋白質、シゾフィラン(sizofiran)、ソブゾキサン(sobuzoxane)、ホウカプ
チン酸ナトリウム、フェニル酢酸ナトリウム、ソルベロール(sol verol)、ソマ
トメジン(somatomedin)結合蛋白質、ソネルミン(sonermin)、スパルフォシック
・アシド(sparfosic acid)、スピカマイシンD(spicamycin D)、スピロムスチン
(spiromustine)、スプレノペンチン(splenopentin)、スポンジスタチン1(spong
istatin 1)、スクアラミン(squalamine)、幹細胞抑制剤、幹細胞分割抑制剤、ス
チピアミド(stipiamide)、ストロメリシン(stromelysin)抑制剤、スルフィノシ
ン(sulfinosine)、超活性血管活性腸ペプチドアンタゴニスト、スラジスタ(sura
dista)、スラミン(suramin)、スウェインソニン(swainsonine)、合成グリコサミ
ノグリカン類、タリイムスチン(taliimustine)、タモキシフェンメチオジド(tam
oxifen methiodide)、タウロムスチン(tauromustine)、タザロテン(tazarotene)
、テコガランナトリウム(tecogalan sodium)、テガフル(tegafur)、テルラピリ
リウム(tellur apyrylium)、テロメラーゼ抑制剤、テモポルフィン(temoporfin)
、テモゾロミド(temozolomide)、テニポシド(teniposide)、テトラクロロデカオ
キシド、テトラゾミン(tetrazomine)、タリブラスチン(thaliblastine)、タリド
ミド(thalidomide)、チオコラリン(thiocoraline)、スロンボポイエチン(thromb
opoietin)、スランボポイエチン疑似体(thrombopoietin mimetic)、チマルファ
シン(thymalfasin)、チモポイエチン(thymopoietin)受容体アゴニスト、チモト
リナン(thymotrinan)、甲状腺刺激ホルモン、錫エチルエチオプルプリン(tin et
hyl etiopurpurin)、チラパザイン(tirapazamine)、チタノセンジクロリド(tita
nocene dichloride)、トポテカン(topotecan)、トプセンチン(topsentin)、トレ
ミフェン(toremifene)、全能性幹細胞要素、翻訳抑制剤、トレチノイン(tretino
in)、トリアセチルウリジン(triacetyluridine)、トリシリビン(triciribine)、
トリメトレキセート(trimetrexate)、トリプトレリン(triptorelin)、トロピセ
トロン(tropisetron)、ツロステリド(turosteride)、チロシンキナーゼ抑制剤、
チルフォスチン類(tyrphostins)、UBC抑制剤、ウベニメックス(ubenimex)、
尿生殖洞で誘導された成長抑制剤要素、ウロキナーゼ受容体アンタゴニスト、バ
プレオチド(vapreotide)、バリオリンB(vari olin B)、ベクターシステム、赤
血球遺伝子療法、ベラレゾル(velaresol)、ベラミン(beramine)、ベルジン類(ve
rdins)、ベルテポルフィン(verteporfin)、ビノレルビン(vinorelbine)、ビンキ
サルチン(vinxaltine)、ビタキシン(vitaxin)、ボロゾール(vorozole) 、ザノテ
ロン(zanoterone)、ゼニプラチン(zeniplatin)、ジラスコルブ(zilascorb)、ジ
ノスタチン(zinostatin) 刺激剤。
【0060】 抗癌補助相乗剤:三環式抗鬱薬(例えば、イミプラミン(imipramine)、デシプ
ラミン(desipramine)、アミトリプチリン(amitryptyline)、クロミプラミン(clo
mipramine)、トリミプラミン(trimipramine)、ドキセピン(doxepin)、ノルトリ
プチリン(nortriptyline)、プロトリプチリン(protriptyline)、アモキサピン(a
moxapine)およびマプロチリン(maprotiline))、非−三環式抗鬱薬(例えば、セ
ルトラリン(sertraline)、トラゾドン(trazodone)およびシタロプラム(citalopr
am))、Ca++アンタゴニスト(例えば、ベラパミル(verapamil)、ニフェジピン
(nifedipine)、ニトレンジピン(nitrendipine)およびカロベリン(caroverine))
、カルモジュリン抑制剤(例えば、プレニルアミン(prenylamine)、トリフルオ
ロペラジン(trifluroperazine)およびクロミプラミン(clomipramine))、アンフ
ォテリシンB(Amphotericin B)、トリパラノール(T riparanol)同族体(例えば
、タモキシフェン(tamoxifen))、抗不整脈薬(例えば、キニジン(quinidine))
、抗高血圧症薬(例えば、レセルピン(reserpine))、チオール除去剤(例えば
、ブチオニン(buthionine)およびスルフォキシミン(sulfoximine))並びに複合
薬品耐性減少剤、例えばクレマフォルEL(Cremaphor EL)。本発明の化合物はま
た例えば顆粒球コロニー刺激要素の如きサイトキン類と共に投与することもでき
る。
【0061】 本発明の共役体はまた、一般的には、乾癬、光線性角化症を包含する哺乳動物
の癌以外の細胞増殖障害を処置するためにも有用である。 一般的な製造方法 本発明の化合物は既知の化学反応および工程の使用により製造することができ
る。それにもかかわらず、下記の一般的な製造方法が抑制剤を合成する際の読者
を助けるために表示される。特定例に関するより詳細な工程は以下の実験部分に
示される。
【0062】 一般的な方法では、下記の一般的な記述が適用される。Pと表示された基は保
護基を表す。種々の異なる保護基を利用可能性のある反応性官能基(例えば、イ
ミド窒素、ヒドロキシル、カルボン酸)を保護するために使用できること並びに
特定の選択は指定された目標化合物を製造するために必要な反応条件に依存する
であろうことは当業者により認識されうる。そのような保護基の記述は Protect
ive Groups in Organic Synthesis, Second Edition, T.W. Green and P.G.M. W
uts, John Wiley and Sons, New York, 1991 に見られる。
【0063】 Xと表示される基は脱離基を表す。数種の官能基、例えばハライド、メシラー
ト、トシラートおよびトリフラート、が脱離基として作用しうることは当業者に
既知である。特定の脱離基の選択は典型的には例えば求核剤の反応性、化合物の
安定性および合成の容易さの如き要素に依存する。Rが利用可能性のある反応性
官能基、例えばアルコールまたはアミン、を表す場合には、適当な保護および脱
保護段階が必要となるかもしれないことは理解される。これらの方法の全ての変
じうる基はそれらが特に以下で定義されていないなら一般的な記述に記載されて
いる通りであることも理解される。指定された記号(すなわち、R4)を有する
変じうる基が1回より多く使用される時には、これらの基の各々をその記号の定
義の範囲内で独立して変えることができる。 一般方法A シクロペンタン環がシス−ジヒドロキシル化されインドロカルバゾール部分に
対してアンチである(R1,R2,式I=−OH)本発明の化合物は方法Aにより簡
便に製造される。この方法における第一の重要な段階は適当なシクロペンタン(
エン)求電子剤を用いる保護されたインドロ[2,3−a]カルバゾール部分のア
ルキル化を包含する。保護されたインドロ[2,3−a]カルバゾール部分は簡便
には文献[Lowinger, T.B. et al., Tetrahedron Lett. 36, 8383 (1995)、P=
パラメトキシベンジル]に記載された方法を用いて製造される。R14=−Hであ
りそしてX=OMsである求電子剤11は市販の3−アセトキシ−シクロペンテ
ン−2−オールからメタンスルホニルクロリドおよびトリエチルアミンを用いる
処理により製造することができる。R14≠Hである誘導体は当業者に既知の標準
的方法を用いて製造することができる。DMFのような極性のプロトン性溶媒中
でのCs2CO3またはNaHのような塩基を用いる保護されたインドロ[2,3−
a]カルバゾールの処理およびその後のアルキル化剤(11)の添加が所望する
モノアルキル化物質を与える。12からアルコール13への転化は当業者に既知
の種々の方法により行うことができる。一つの方法はエステル交換反応を包含し
、そこではアセテート部分が触媒性NaCNを用いる処理によりアルコール溶媒
に移される。14の7−員環を形成するためのアルコール13の環化はトリフェ
ニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジエチルを用いてミツノブ反応として知
られる反応で行うことができる。この化学作用の優れた概観は Organic Reactio
ns 42, 335 (1992) に記載されている。14からジオール15への酸化はOsO 4 で触媒作用を受けるシス−ヒドロキシル化により行うことができる。酸化反応
は触媒量のOsO4を用いて例えばN−メチルモルホリンN−オキシド(NMO
)の如き再酸化剤を用いて水性テトラヒドロフラン(THF)またはアセトン溶
液の中で簡便に行われる。他の金属−類似マンガンおよびルテニウムを用いる同
様な酸化を使用することもできる。保護基Pを中間体15から除去するために使
用される方法は使用される特定の基に依存するであろう。Pがp−メトキシベン
ジルである15の脱保護は高められた温度におけるトリフルオロ酢酸(TFA)
を用いる処理により行うことができる。アニソールのようなカチオン捕獲剤の反
応混合物への添加がより高い収率をしばしばもたらす。当業者は種々のR基の反
応性により別の保護基が必要かもしれないことを認識するであろう。 スキーム1方法A
【0064】
【化16】
【0065】 一般的方法B シクロペンタン環がシス−ジヒドロキシル化されインドロカルバゾール部分に
対してアンチであり(R1,R2,式I=−OH)そしてR14=ヒドロキシルまたは
ヒドロキシル基から誘導された置換基である本発明の化合物は方法Bにより簡便
に製造される。この方法における第一の重要な段階は適当な求電子剤(17)を
用いる保護されたインドロ[2,3−a]カルバゾール部分のアルキル化を包含す
る。保護されたインドロ[2,3−a]カルバゾール部分は簡便には文献[Lowinge
r, T.B. et al., Tetrahedron Lett. 36, 8383 (1995)、P=パラメトキシベン
ジル]に記載された方法を用いて製造される。DMFのような極性のプロトン性
溶媒中でのNaHまたはCs2CO3のような塩基を用いるメシラート17(Joho
nson et al. ...)を用いる保護されたインドロ[2,3−a]カルバゾール部分の
アルキル化がモノアルキル化された生成物18を与える。標準的な加水分解条件
を用いるアセトニド部分の脱保護がジアルコール19を与える。ジアルコール1
9をヒドロキシル指定エポキシド化およびその後の分子内アルキル化またはミツ
ノブ条件を用いる環化およびその後のOsO4を用いるシス−ヒドロキシル化に
より環化した生成物20に転化させることができる。Pがp−メトキシベンジル
である20の脱保護は高められた温度におけるトリフルオロ酢酸(TFA)を用
いる処理により行うことができる。アニソールのようなカチオン捕獲剤の反応混
合物への添加がより高い収率をしばしばもたらす。当業者は種々のR基の反応性
により別の保護基が必要かもしれないことを認識するであろう。 スキーム2一般的方法B
【0066】
【化17】
【0067】 一般的方法C スキーム3に示されるようなα−ヒドロキシカルボキシル部分を有する本発明
の化合物は方法Cを用いて簡便に製造される。この方法における第一の重要な段
階は適当なシクロペンテン求電子剤を用いる保護されたインドロ[2,3−a]カ
ルバゾール部分のアルキル化を包含する。保護されたインドロ[2,3−a]カル
バゾール部分10は簡便には文献[Lowinger, T.B. et al., Tetrahedron Lett.
36, 8383 (1995)、P=パラメトキシベンジル]に記載された方法を用いて製造
される。求電子剤22はシクロペンテン−3−オールからメタンスルホニルクロ
リドおよびトリエチルアミンを用いる処理により製造することができる。シクロ
ペンテン−3−オールは J. Org. Chem. 32, 4138 (1967) に記載された工程に
従い製造することができる。DMFのような極性のプロトン性溶媒中でのCs2
CO3またはNaHのような塩基を用いる保護されたインドロ[2,3−a]カルバ
ゾール部分の処理およびその後のアルキル化剤(22)の添加が所望するモノア
ルキル化された生成物23を与える。その後の二重結合の活性化はOsO4によ
り例えばN−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)の如き再酸化剤を用いて
水性THFまたはアセトン溶液の中で行うことができる。ミツノブ条件を用いる
ジオール24の環化がビスアルキル化された付加物25を与える。このミツノブ
化学作用の最近の概観は Organinc Reactoins, 42, 335 (1992) に見られる。ア
ルコール25からケトン26への酸化は当業者に既知の広範囲の試薬および反応
条件を用いて行うことができる。一つの一般的な方法は例えば塩化メチレンの如
きプロトン性溶媒中でのクロロ蟻酸ピリジニウム(PCC)のようなクロムをベ
ースとした試薬の使用を包含する。広範囲の求核剤をケトン部分に立体選択的方
法で加えることができる。α−ヒドロキシカルボキシル基を生成するためにはカ
ルボン酸アニオン同等物を加えることが簡便である。この方式の一般的な概観は
”Unpoled Synthons”, Hase T.A., Ed.; John Wiley & Sons, 1987 に記載さ
れている。カルボン酸アニオン同等物の一例はオルトチオホルミルカルバニオン
[例えば、LiC(SMe)3]である。この求核剤はトリス(メチルチオ)メタン
をn−BuLiのような強塩基で処理することにより簡便に製造される。一般的
には、ケトンへの求核剤の添加はアグリコン部分と逆に起きる。チオカルボン酸
オルトエステルは三弗化ホウ素エーテレートまたは酸化水銀(II)のようなルイ
ス酸により容易に加水分解される。エステルまたはカルボン酸のいずれかは加水
分解で使用される試薬によってオルトエステルから得ることができる。メチルエ
ステル(28、Q=OMe)はオルトエステルを水性メタノール中で塩化水銀(
II)および酸化水銀(II)で処理することにより簡便に得られる。対応するカル
ボン酸(28、Q=OH)はTHF水溶液中での三弗化ホウ素エーテレートを用
いる処理により得ることができる。製造されると、カルボン酸はカルボニルジイ
ミダゾール(CDI)のようなカップリング試薬を介してアミド類(28、Q=
NHMe)を製造するための中間体として使用することができる。これらの前駆
体は当業者に既知である。保護基Pを中間体28から除去するために使用される
方法は使用される特定の保護基に依存するであろう。Pがp−メトキシベンジル
(PMB)である28の脱保護は高められた温度におけるトリフルオロ酢酸(T
FA)を用いる処理により行うことができる。アニソールのようなカチオン捕獲
剤の反応混合物への添加がより高い収率の反応をしばしばもたらす。当業者は種
々のR基の反応性により別の保護基が必要かもしれないことを認識するであろう
。 スキーム3方法C
【0068】
【化18】
【0069】 実施例 実施例1:9,12−メタノ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3′,2′,1
′−kl]ピロロ[3,4−I][1,6]ベンゾジアゾシン−1,3(2H)−ジオン,
9,10,11,12−テトラヒドロ−10,11−ジヒドロキシ−(9α,10α,
11α,12α)の合成 ERK2抑制活性を有するさらなる化合物を開発するために、一連のK252
aの合成的に変更された誘導体を製造した。PKC/PKAを越えるPK40の
好ましい抑制が少なくとも2−3桁の大きさの差により保たれている4種のその
ような化合物が実施例1−4に記載されている。
【0070】 これらのATP同族体がPK40上のATP結合部位に対して結合することに
よりPK40(ERK2)の抑制剤として作用することが信じられる。PK40
はATP同族体による抑制に特に敏感であるようであり、K252aおよびAT
P自体と同様な選択性を生ずる。
【0071】
【化19】
【0072】 段階1。(1S,4R)−シス−4−アセトキシ−2−シクロペンテン−1−オー
ル(53mg、0.37ミリモル)およびトリエチルアミン(0.77mL、0.
55ミリモル)のベンゼン(0.8mL)とペンタン(0.8mL)との混合物中
溶液を−5℃〜0℃に冷却しそして塩化メタンスルホニル(0.043mL、0.
56ミリモル)で温度が0℃より下に保たれるような速度で処理した。白色沈澱
が観察された。
【0073】 別の丸底フラスコ中で、アグリコン[Tetrahedron Letters 36, 8383 (1995)
に記載された処方を用いて製造された](319mg、0.72ミリモル)のD
MF(6.0mL)中溶液を−5℃〜0℃に1時間にわたり冷却し、反応混合物
を食塩水で反応停止させそして酢酸エチルで抽出した。有機相をNa2SO4上で
乾燥し、濾過しそして真空中で濃縮した。MPLC(シリカ、50−100%C
2Cl2−ヘキサン類)による精製が目標化合物(55mg、2226%)を黄
色固体状で与えた。1H NMR(DMSO−d6)δ12.19(s,1H)、
9.19(d,J=2.7Hz,1H)、9.10(d,J=2.7Hz,1H)、
7.78−6.87(m,10H)、6.81(m,1H)、6.51(m,1H)
、6.36(m,1H)、6.13(m,1H)、4.82(s,2H)、3.69
(s,3H)、2.68(m,2H)、2.10(s,3H);MS(FAB−L
SIMS)m/z(相対強度)569(M+,44)、508(32)、462
(100)、444(50)、429(30);TLC:Rf0.4(シリカ,7
% EtOAc−ヘキサン類);融点>200℃。
【0074】
【化20】
【0075】 段階2。段階1からの酢酸エステル(30mg、0.05ミリモル)およびシア
ン化ナトリウム(10mg、0.2ミリモル)のエタノール(2.0mL)中溶液
を出発物質がTLCにより観察されなくなるまで(2時間)還流下で加熱した。
混合物を真空中で濃縮し、水(20mL)中で洗浄しそしてEtOAc(20m
L)で抽出した。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥しそして濃縮して黄色油を耐
えた。MPLC(シリカ、0−15%EtOAc−CH2Cl2)による精製が目
標アルコール(27mg、90%)を橙色粉末状で与えた。1H NMR(DM
SO−d6)δ12.17(s,1H)、9.19(d,J=2.6Hz,1H)、
9.10(d,J=2.5Hz,1H)、7.78−6.87(m,10H)、6.
79(m,1H)、6.28(m,2H)、5.25(m,2H)、4.83(s
,2H)、3.68(s,3H)、2.54(m,2H);TLC(シリカ,10
% EtOAc−CH2Cl2)。
【0076】
【化21】
【0077】 段階3。段階2からのアルコールをアゾジカルボン酸ジエチル(65.1mg、
0.46ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(141mg、0.54ミリモ
ル)のテトラヒドロフラン(4.0mL)中溶液に加えた。室温で一晩撹拌した
後に、反応を食塩水で停止させそしてEtOAcで抽出した。有機相をNa2
4上で乾燥し、濾過しそして真空中で濃縮した。生じた褐色油をMPLC(シ
リカ、20−30%EtOAc−ヘキサン類)により精製して環化した生成物(
60mg、31%)を黄色粉末状で与えた。1H NMR(DMSO−d6)δ9
.07(s,1H)、9.04(s,1H)、8.02−6.87(m,10H)、
6.41(s,2H)、6.22(m,2H)、4.83(s,2H)、3.68(
s,3H)、3.15(m,1H)、2.71(m,1H);TLC:Rf0.75
(シリカ,50% EtOAc−ヘキサン類)。
【0078】
【化22】
【0079】 段階4。段階3からのイミド(49.1mg、0.096ミリモル)のアニソール
(0.68mL)中溶液を室温で15分間撹拌しそして0℃より上に冷却した。
次の20分間にわたり、トリフルオロ酢酸(6.8mL)を溶液に加えた。橙色
混合物を放置して室温に暖めた後に、溶液を一晩加熱還流した。溶媒を真空中で
除去した後に、生じた褐色油を飽和水性NaHCO3(20mL)で洗浄しそし
てEtOAc(25mL)で抽出した。有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過し
そして真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、0−10%
EtOAc−CH2Cl2)による生じた油の精製が脱保護されたイミドを橙色粉
末(34.9mg、93%)状で与えた。1H NMR(DMSO−d6)δ11.
06(s,1H)、9.06(s,1H)、6.22(d,J=2.2Hz,2H
)、3.12(m,1H)、2.70(m,1H);MS(FAB−LSIMS)
m/z(相対強度)390(M+H,60)、369(32)、347(62)
、319(30)、305(18)、293(22)、277(100)、26
7(18)、254(28)、241(14)、207(14);TLC:Rf
0.50(5% EtOAc−CH2Cl2);融点>230℃。
【0080】
【化23】
【0081】 段階5−実施例2の製造。段階4からのイミド(14.4mg、0.04ミリモル
)およびN−メチルモルホリン(0.2mL)のテトラヒドロフラン(0.4mL
)中溶液を四酸化オスミウム(0.1mL、THF中1.0M)で処理しそして室
温で1時間(出発物質がTLC、EtOAcにより残らなくなるまで)撹拌した
。反応混合物をNaHSO3(1.5mL、2M水溶液)で反応停止させそして1
時間にわたり激しく撹拌した。溶液を食塩水で希釈しそしてEtOAcで抽出し
た。有機相をNa2SO4上で乾燥しそして真空中で濃縮した。生じた黄色油をH
PLC(0−3%MeOH−クロロホルム)により精製して目標ジオールを赤橙
色粉末(9.5mg、61%)状で与えた。1H NMR(DMSO−d6)δ1
1.05(s,1H)、9.05(s,1H)、9.02(s,1H)、7.85(
s,1H)、7.65(m,2H)、7.39(m,2H)、5.51(m,2H
)、5.39(m,2H)、4.06(s,2H)、3.27(m,1H);2.4
0(m,1H)。MS(FAB−LSIMS)m/z(相対強度)424(M+
H,34)、381(24)、362(12)、310(16)、185(42
)、121(72)、93(100)、55(50);TLC:Rf0.2(Et
OAc−);融点>230℃。 実施例2:9,12−メタノ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3′,2′,1
′−kl]ピロロ[3,4−I][1,6]ベンゾジアゾシン−10−カルボン酸,2,
3,9,10,11,12−ヘキサヒドロ−10−ヒドロキシ−1,3−ジオキソメ
チルエステル,(9α,10β,12α)の合成
【0082】
【化24】
【0083】 段階1。シクロペンテン−3−オール[J. Org. Chem. 32, 1967, 4138 に記載
された処方を用いて製造された](2.1g、25.0ミリモル)およびトリエチ
ルアミン(3.60mL、25.8ミリモル)のCH2Cl2(15.0mL)中溶
液を0℃に冷却しそして塩化メタンスルホニル(1.9mL、24.5ミリモル)
で温度が0℃より下になるような速度で処理した。室温に暖めそして2時間撹拌
した後に、反応混合物を食塩水(40mL)で反応停止させそしてCH2Cl2
90mL)で抽出した。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、濾過しそして真空
中で濃縮した。MPLC(シリカ、15−40%EtOAc−ヘキサン類)によ
る精製が所望するメシラートを薄黄色液体(3.74g、92%)状で与えた。
1H NMR(CDCl3)δ5.74(m,2H)、5.38(m,1H)、3.
02(s,3H)2.84−2.63(m,4H);TLC:Rf0.4(40%
EtOAc−ヘキサン類)。
【0084】
【化25】
【0085】 段階2。アグリコン[Tetrahedron Lett. 36, 1995, 8383 に記載された処方を
用いて製造された](3.72g、8.3ミリモル)のジメチルホルムアミド(5
0mL)中溶液を60℃−65℃に加熱しそして炭酸セシウム(10.9g、3
3.3ミリモル)で処理した。生じた濃赤色混合物を30分間撹拌した。次の4
時間にわたり、段階1からのメシラート(4.04g、24.9ミリモル)を50
0mg部分ずつ加えそして混合物を2日間にわたり65−70℃で撹拌した。室
温に冷却した後に、反応混合物を食塩水(300mL)で反応停止させそしてE
tOAc(300mL)で抽出した。有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過しそ
して真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、25−25%
CH2Cl2−ヘキサン類)による精製が所望するモノアルキル化された生成物を
橙色粉末(2.0g、47%)状で与えた。1H NMR(DMSO−d6)δ1
2.13(s,1H)、9.21(d,J=2.6Hz,1H)、9.09(d,J
=2.7Hz)、7.77−6.87(m,10H)、6.07(s,2H)、4.
79(s,2H)、3.68(s,3H)、3.25−3.17(m,2H)、3.
01−2.93(m,2H);MS(FAB−LSIMS)m/z(相対強度)
511(M+,20)、419(14)、391(30)、378(64)、3
63(54)、255(8);TLC:Rf0.5(60% EtOAc−ヘキサ
ン類)。
【0086】
【化26】
【0087】 段階3。段階2からのシクロペンテン中間体(1.67g、3.26ミリモル)、
および4−メチルモルホリン−N−オキシド(60%水溶液、0.55mL、5.
31ミリモル)のテトラヒドロフラン(39mL)中溶液をOsO4(3.91m
L、THF中0.1M、0.12当量)で処理しそして一晩撹拌した。混合物を2
.0M亜硫酸水素ナトリウム水溶液で反応停止させそして30分間撹拌した後に
、溶液をEtOAc(150mL)で抽出しそして食塩水(300mL)で洗浄
した。有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過しそして真空中で濃縮した。フラッ
シュクロマトグラフィー(シリカ、0−10%MeOH−EtOAc)による精
製が目標化合物を橙黄色固体(1.43g、80%)状で与えた。1H NMR(
DMSO−d6)δ12.04(s,1H)、9.23(d,J=2.7Hz,1H
)、9.10(d,J=2.7Hz,1H)、7.80−6.87(m,10H)、
6.11(m,1H)、4.81(m,4H)、4.74(m,2H)、3.68(
s,3H);MS(FAB−LSIMS)m/z(相対強度)545(M+,1
8)、438(40)、338(10)、255(8);TLC:Rf0.2(5
% MeOH−クロロホルム)。
【0088】
【化27】
【0089】 段階4。段階3からのジオール中間体(277mg、0.42ミリモル)および
トリフェニルホスフィン(383mg、1.46ミリモル)のテトラヒドロフラ
ン(26mL)中溶液をアゾジカルボン酸ジエチル(0.16mL、0.98ミリ
モル)で反応混合物の生じた橙黄色がその元の黄色に戻るような速度で処理した
。添加が完了した後に、混合物を2日間撹拌しそして引き続き1日間加熱還流し
た。反応混合物を食塩水(100mL)で反応停止させそしてEtOAc(16
0mL)で抽出した。有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過しそして真空中で濃
縮した。MPLC(シリカ、0−20%EtOAc−CH2Cl2)による生じた
油の精製が環化された生成物を橙色粉末(165mg、75%)状で与えた。1
H NMR(DMSO−d6)δ9.13(d,J=2.7Hz,1H)、9.08
(d,J=2.7Hz,1H)、8.04−6.96(m,10H)、5.98(m
,1H)、5.70(m,1H)、5.41(m,1H)、4.89(s,2H)
、4.29(m,1H)、3.77(s,3H)、3.22(m,1H)、2.68
(m,1H)、2.45(m,1H)、2.05(m,1H);MS(FAB−L
SIMS)m/z(相対強度)527(M+,32)、420(62);TLC
:Rf0.5(30% EtOAc−CH2Cl2)。
【0090】
【化28】
【0091】 段階5。クロロ蟻酸ピリジニウム(89mg、0.41ミリモル)のCH2Cl2
(2.0mL)中溶液をCH2Cl2(18mL)中溶液状の段階4からのアルコ
ール(140mg、0.27ミリモル)で処理した。クロロ蟻酸ピリジニウムの
第二部分(40mg)を褐色混合物に加えた。混合物を2時間撹拌した後に、溶
液をシリカゲルの短いパッドを通して濾過しそして真空中で濃縮した。フラッシ
ュクロマトグラフィー(シリカ、80−100%CH2Cl2−ヘキサン類)によ
る精製が目標ケトンを黄色粉末(108mg、77%)状で与えた。1H NM
R(DMSO−d6)δ9.05(d,J=2.6Hz,1H)、9.03(d,J
=2.4Hz,1H)、7.98−6.86(m,10H)、6.14(m,1H)
、5.58(m,1H)、4.82(s,2H)、3.68(s,3H)、3.44
(m,1H)、3.22(m,1H)、3.00(m,1H)、2.50(m,1
H);MS(FAB−LSIMS)m/z(相対強度)525(M+,14)、
418(30)、281(34)、185(100)、147(38)、121
(66);TLC:Rf0.6(20% EtOAc−CH2Cl2)。
【0092】
【化29】
【0093】 段階6。トリス(メチルチオ)メタン(0.16mL、1.15ミリモル)のテトラ
ヒドロフラン(3.0mL)中溶液を−78℃に冷却しそしてn−ブチルリチウ
ム(0.59mL、1.6M、0.94ミリモル)で処理した。20分間撹拌した
後に、段階5からのケトン(199mg、0.38ミリモル)のテトラヒドロフ
ラン(6.0mL)中溶液を反応混合物に加えそして2時間撹拌した。飽和塩化
アンモニウム溶液(10mL)で反応停止させそして室温に暖めた後に、反応混
合物を水(10mL)で希釈しそしてEtOAc(90mL)で抽出した。有機
層を分離し、Na2SO4上で乾燥しそして真空中で濃縮した。生じた油のフラッ
シュクロマトグラフィー(シリカ、20%EtOAc−ヘキサン類)による精製
が付加生成物を黄色固体(67mg、26%)状で与えた。1H NMR(DM
SO−d6)δ9.06(m,2H)、8.17−6.87(m,10H)、5.7
4(m,1H)、5.05(s,1H)、4.85(s,2H)、3.69(s,
3H)、3.01(m,2H)、2.17(s,9H);MS(FAB−LSIM
S)m/z(相対強度)679(M+,12)、572(22)、488(24
)、310(100)、284(86);TLC:Rf0.8(50% EtOA
c−ヘキサン類)。
【0094】
【化30】
【0095】 段階7。段階6からのチオカルボン酸オルトエステル中間体(50mg、0.0
74ミリモル)のテトラヒドロフラン(5.0mL)中溶液をメタノール(12.
0mL)、水(1.0mL)、酸化水銀(II)(84mg、0.39ミリモル)お
よび塩化水銀(II)(236mg、0.87ミリモル)で処理した。反応混合物
を加熱還流した。溶液を食塩水(30mL)で希釈しそしてCH2Cl2(60m
L)で抽出した。有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過しそして真空中で濃縮し
た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、0−3%EtOAc−CH2Cl2 )による精製が目標エステルを橙色固体(18mg、42%)状で与えた。1
NMR(CDCl3)δ9.25(m,2H)、7.60−7.40(m,8H)
、6.88−6.85(m,2H)、5.61(m,1H)、5.40(m,1H)
、4.93(s,2H)、4.03(s,3H)、3.77(s,3H)、3.21
(m,2H)、2.88(m,1H)、2.77(m,1H)、1.95(m,1
H);MS(FAB−LSIMS)m/z(相対強度)585(M+,8)、4
78(8)、277(11)、185(100);TLC:Rf0.15(50%
EtOAc−ヘキサン類)。
【0096】
【化31】
【0097】 段階8。実施例3の製造。段階7からのエステル中間体(18mg、0.03ミ
リモル)の溶液をアニソール(0.3mL)中に15分間にわたり溶解させそし
て引き続きトリフルオロ酢酸(2.7mL)で処理した。反応混合物を2時間に
わたり(出発物質がTLC、5%EtOAc−CH2Cl2により残らなくなるま
で)加熱還流した。溶液を真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(
シリカ、10−20%EtOAc−CH2Cl2)による精製が目標イミドを黄色
固体(11.0mg、77%)状で与えた。1H NMR(DMSO−d6)δ1
1.04(s,1H)、9.03(m,2H)、7.90−7.33(m,6H)、
5.81(m,1H)、5.71(m,1H)、5.54(s,1H)、3.83(
s,3H)、3.08(m,2H)、2.76(m,1H)、1.71(m,1H
);13CNMR(DMSO−d6)δ175.3(C=O)、171(C=Oイミ
ド)、170(C=Oイミド)、142.0、140.0、129.7、128.4
、126.8、126.7、124.4、121.3、121.3、121.2、12
0.4、120.2、119.6、119.5、119.4、115.3、110.4
、109.7、81.1(COH)、61.7(CHN)、55.2(CHN)、5
2.07(OCH3)、45.3(CH2)、39.0(CH2);MS(FAB−L
SIMS)m/z(相対強度)466(M+H,14)、423(6)、185
(28)、93(100);TLC:Rf0.2(5% EtOAc−CH2Cl2
);融点>230℃。 実施例3:9,12−メタノ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3′,2′,1
′−kl]ピロロ[3,4−I][1,6]ベンゾジアゾシン−1,3,10(2H,9H)
−トロン,11,12−ジヒドロの合成
【0098】
【化32】
【0099】 段階1。実施例4の製造。実施例2の段階5からのケトン(15mg、0.02
9ミリモル)の溶液をアニソール(0.3mL)中に15分間にわたり溶解させ
そして引き続きトリフルオロ酢酸(2.7mL)で処理した。混合物を還流温度
に出発物質がTLC(10%EtOAc−CH2Cl2)により検出されなくなる
まで加熱還流した。溶液を減圧下で濃縮しそしてフラッシュクロマトグラフィー
(シリカ、0−10%EtOAc−CH2Cl2)により精製して目標ケトン(8
.9mg、77%)を黄色固体状で与えた。1H NMR(CDCl3)δ9.16
(m,2H)、7.68−7.24(m,7H)、5.90(m,1H)、5.23
(m,1H)、3.32(m,1H)、3.14−2.93(m,2H)、2.52
(m,1H);MS(FAB−LSIMS)m/z(相対強度)405(M+H
,12)、354(12)、324(18)、224(18)、191(52)
;TLC:Rf0.4(10% EtOAc−CH2Cl2);融点>225℃。 実施例4:9,12−メタノ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3′,2′,1
′−kl]ピロロ[3,4−I][1,6]ベンゾジアゾシン−10−カルボキサミド,
2,3,9,10,11,12−ヘキサヒドロ−10−ヒドロキシ−N−メチル−1,
3−ジオキソ−(9α,10β,12α)の合成
【0100】
【化33】
【0101】 段階1。実施例2の段階6からのチオカルボン酸オルトエステル中間体(28m
g、0.04ミリモル)の20%H2O−テトラヒドロフラン(1.3mL)中溶
液を酸化水銀(II)(45mg、0.21ミリモル)および三弗化ホウ素ジエチ
ルエーテレート(0.073mL、0.59ミリモル)で処理した。反応混合物を
室温で2時間にわたり[1つだけの大きな点がTLC(2:3:95酢酸−メタ
ノール−CH2Cl2)により見られるまで]撹拌し、水(10mL)で希釈しそ
してEtOAc(20mL)で抽出した。有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過
しそして真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、0−10
%EtOAc−CH2Cl2)による精製が目標酸を橙色固体(76%、18.0
mg)状で与えた。MS(FAB−LSIMS)m/z(相対強度)571(M
+,8)、464(14)、381(32)、330(88)、181(100
);TLC:Rf0.3(2:3:95酢酸−メタノール−CH2Cl2)。
【0102】
【化34】
【0103】 段階2。段階1からのカルボン酸(20mg、0.034ミリモル)のテトラヒ
ドロフラン(2.5mL)中溶液を0℃に冷却しそして1,1′−カルボニルジイ
ミダゾール(60mg、0.37ミリモル)で処理しそして10分間撹拌した。
約50%メチルアミン−テトラヒドロフランの溶液(2mL)を反応に急速添加
した。5分後に、出発物質はTLC(20%EtOAc−CH2Cl2)により観
察されずそして反応混合物を飽和クエン酸溶液(3.0mL)を用いて反応停止
させた。室温に暖めた後に、溶液を食塩水(15mL)で希釈しそしてEtOA
c(20mL)で抽出した。有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過しそして真空
中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、0−20%EtOAc
−CH2Cl2)による精製が目標メチルアミド(7.0mg、35%)を与えた
。MS(FAB−LSIMS)m/z(相対強度)584(M+,6)、477
(8)、253(8)、169(84)、132(30)、85(100);T
LC:Rf0.3(20% EtOAc−CH2Cl2)。
【0104】
【化35】
【0105】 段階3。実施例5の製造。段階2からの保護されたメチルアミド(7.0mg、
0.01ミリモル)の溶液をアニソール(0.5mL)中に10分間にわたり溶解
させそして引き続きトリフルオロ酢酸(4.5mL)で処理した。混合物を8時
間にわたり加熱還流した[出発物質はTLC(50%EtOAc−CH2Cl2
により観察されなかった]。混合物を真空中で濃縮しそしてフラッシュクロマト
グラフィー(シリカ、10−20%EtOAc−CH2Cl2)により精製してメ
チルアミドを橙色粉末(3.4mg、61%)状で与えた。1H NMR(DMS
O−d6)δ11.03(s,1H)、9.04(m,2H)、7.94−7.32
(m,7H)、5.81(m,1H)、5.59(s,1H)、5.41(1H)
、3.25−3.05(m,2H)、2.66(d,J=1.5Hz,3H)、2.
64(m,1H)、1.74(m,1H);MS(FAB−LSIMS)m/z
(相対強度)465(M+H,14)、361(82)、346(38)、32
2(100)、315(38);TLC:Rf0.4(50% EtOAc−CH2 Cl2);融点>230℃。 実施例5:抑制剤検定用のキナーゼ類の製造および分析 キナーゼ類の製造: PKCの製造:PKCをラットの脳から Woodgett J.R. and Hunter T ., J.
Biol. Chem 262, 4836-4843 (1987) の方法を用いて精製した。
【0106】 cAMP−依存性キナーゼ類の製造:牛の心臓PKAの触媒サブユニットはシ
グマ(Sigma)から商業的に得られた。
【0107】 cdc2キナーゼの製造:ヒトcdc2キナーゼは Marshak D.M. et al., J.
Cell Biochem., 45, 391-400 (1991) に従いノコダゾールで分裂停止させたH
eLa細胞から製造された。
【0108】 ERK2の製造:N−末端ヒスチジン(his)標識を有する組み換えヒトE
RK2は下記の通りにして製造された:ERK2cDNAクローンを公表された
ヒト配列[Gonzales F.A. et al, FEBS Lett. 304, 170-178 (1992)]に合致す
るプライマーを有するPCRによりヒト前頭葉ライブラリーから増殖させた。ヒ
スチジン標識を部位−特異的突然変異誘発により導入した。cDNAをpET−
14b(ノバゲン(Novagen))ベクター中でクローン化させそして大腸菌溶原菌
株B121pLysSにトランスフェクションした。単独コロニー形質転換細胞
をpLysSを維持するための35mg/mlのクロランフェニコール(chloram
phenicol)および50mg/mlのカナマイシンを含有するFB培地の中で0.6
のO.D.60まで成長させた。培養を次に0.4mM IPTGを用いて4時間にわ
たり誘発させた。発現したERK2蛋白質を次に10%SDS PAGE上でク
ーマーブルー染色および抗−ERKウェスタンブロット法の両者により分析した
。0.5−1からの細菌粒子[培養物を−78℃で凍結−解凍しそして超音波に
より3分間にわたり15mlのNi2+カラム緩衝液(20mM トリス HCL
pH7.9、0.5M NaCl、5mMイミダゾール、ノバゲン)中で均質化し
た。35,000×gにおける30分間にわたる遠心後に、上澄み液を1mlの
Ni2+充填樹脂(ノバゲン)上に充填した。60mMイミダゾールを含有するカ
ラム緩衝液で洗浄した後にERK2蛋白質を1Mイミダゾールを含有するカラム
緩衝液で溶離した。画分を含有するERK2をSDS−PAGEにより同定しそ
してモノQA−緩衝液(25mMトリスHCL、pH7.5 25mM NaCl
、1mM EDTA)中に透析した。透析物をHR5/5モノQFPLCカラム
(ファーマシア(Farmacia))上に充填しそして30ml勾配でモノQA−緩衝液
から250mM NaClを含有する同一緩衝液(モノQB−緩衝液)まで1m
l/分で溶離して30画分を集めた。画分#19−20および#27−28は典
型的には、ウェスタンブロット法により同定されたように、2種のERK2配座
異性体を含有していた。最初の画分だけがHR5/5フェニルスペローズ(Pheny
lsuperose)FPLC(ファーマシア)に適用されそして15ml勾配で25mM
トリス、pH7.5、150mM NaCl、1mM EDTA、1mM DTTか
ら25mM NaClおよび60%エチレングリコールを含有する同一緩衝液ま
で0.5ml/分から勾配の終わりの0.1ml/分に減少する流速で溶離された
。均質なERK2は典型的には13−14ml後に溶離した。
【0109】 ERK2から活性PK40形態への活性化のためには約1mgの精製したヒス
チジン標識のついたERK2を Roder H.M. et al., J. Neurochem. 64, 2203-2
212 (1995) に従い牛の脳から製造された25mlのCM−セファロース(Sephar
os e)溶離液画分と混合し、2mM Mg2+/0.5mM ATPに調節しそして3
7℃で2時間温置した。混合物を各々1リットルのNi2+カラム結合緩衝液(2
0mMトリス、pH2.9、500mM NaCl、5mMイミダゾール)の中で
2回透析して痕跡量のDTTを除去しそして0.3mLのNi2+充填カラム(ノ
バゲン)上に25mL/時で充填した。10mLのカラム緩衝液およびその後に
40mMイミダゾールを含有する4mLカラム緩衝液で洗浄した後に均質な活性
化したPK40erk2を1Mイミダゾールを含有する4mLのカラム緩衝液で溶離
した。生成物を10mM HEPES、pH7.0、1mM EDTAの中で充分
透析してイミダゾールおよび痕跡量のNi2+を除去し、そして最後に10mM
HEPES、pH7.0、1mM EDTA、1mM DTTの中で透析した。 キナーゼ活性に関する検定: PK40erk2を50μlの25mM HEPES、pH7.0、1mM MgC
2、1mM DTT、0.25mM ATP、1mg/mLのBSAの中で15−
30ngのPK40erk2および基質としての0.1mg/mLのミエリン塩基性
蛋白質(シグマ(Sigma ))を用いて検定した。
【0110】 PKCを50μlの25mM HEPES、pH7.0、1mM MgCl2、2
mM CaCl2、1mM EDTA、1mM DTT、0.25mM ATP、0.
2mg/mLのホスファチジルセリンの中で、20gのPKCおよび基質として
の0.08mg/mLのヒストンIII−Sを用いて検定した。
【0111】 PKAの触媒サブユニットを50μlの25mM HEPES、pH7.0、1
mM MgCl2、1mM EDTA、1mM DTTの中で、70ngのPKAお
よび基質としての0.1mg/mLのヒト組み換えタウ蛋白質を用いて検定した
【0112】 cdc2キナーゼを50μlの25mM HEPES、pH7.0、1mM M
2+、0.25mM ATP(150−300cpm/pモル)、1mM DTT
の中で0.5ngのcdc2キナーゼ、基質としての5μgのヒト組み換えタウ
、および担体としての0.1mg/mLのBSAを用いて検定した。 キナーゼ抑制剤の効力の測定 酵素、基質および抑制剤を0.25mM γ32P−ATPとの反応を開始する前
に5−10分間にわたり4℃において2%の最終濃度のDSMOを含有する検定
緩衝液の中で予備温置した。サンプルを37℃で30分間にわたり温置しそして
反応を10%トリクロロ酢酸/2%ピロ燐酸ナトリウム(TCA/PPA)を用
いて終結させ、次に細胞回収器付きのグラスファイバーフィルター(タイプA)
(トンテック(Tomtec))の上で濾過した。フィルターマットを背景放射能が除か
れるまでTCA/PPAで数時間にわたり2回洗浄した。沈澱数をフィルターマ
ット上でマイクロベータ・シンチレーション・カウンター・システム(microbeta
scintilation counter system)(ワラック−ファーマシナ(Wa llac-Pharmacia)
)を用いて直接定量化した。抑制剤データを曲線のあてはめにかけそしてIC50 値をこれらの曲線からグラフィット(GraphIt)プログラムを用いて計算した。実施例6:SY5Y細胞モデル中で抑制剤がAD−類似タウ高燐酸化を妨げる効
力の測定 インビトロで、そして多分インビボでも、タウは複数のキナーゼ類のための基
質である。タウのAD−類似高燐酸化を特異的に妨害する抑制剤を評価するため
の主な問題はモデルシステムにおいてタウの正常および異常な燐酸化の間を明白
に区別することである。細胞系統SY5Yでは、ヒト起源であるためヒトAD脳
からのもつれと関連するタウを用いて比較を行うことができる。胎児の脳内のよ
うに、SY5Y細胞はタウの6つのスプライス異性体の1つだけを発現し、タウ
燐酸化状態の検査を簡素化する。 方法 SKNSH−SY5Y細胞をフィブロネクチンでコーテイングされた6ウェル
(30mm2)培養皿(バイオコート(Biocoat)TM、コラボラティブ・バイオメデ
ィカル・プロダクツ・インコーポレーテッド(Collaborative Biomedical Produc
ts, Inc.)の上に置きそして15%の熱で不活性化された牛血清(JRHバイオ
サイエンス(JRH Bioscience))、0.1mM非−必須アミノ酸溶液、2mMグル
タミン酸およびペン/ストレップ/フンジゾン(pen/strep/fungizone)(ギブコ
BRLライフ・テクノロジース・インコーポレーテッド(GibcoBRL Life Technno
logies, Inc.)が補充された5mLの50%D−MEM/50%F−12養分混
合物(Ham)の中で成長させて集密させた。細胞培養培地は48時間毎に交換
した。
【0113】 薬品試験のために、細胞を常法通りに1mL(30mm2)の中で60分間に
わたり抑制剤で30nM、100nM、300nM、1mM、3mMおよび10
mMの濃度で予備処理した。化合物原料は全てDMSO中10mMでありそして
DMSO中で希釈が行われた。細胞を次に1μMオカダ酸(アンモニウム塩、L
Cラボラトリーズ(LC Laboratories)、DMSO中に1mMで溶解された)で9
0分間にわたり処理した。対照を包含する全ての実験は0.5〜1%の間の最終
濃度のDMSOを含有した。
【0114】 細胞を30mm2板から取り出しそして1mLの氷冷PBSの中に静かな粉砕
により懸濁させ、微小遠心管(microcentrifuge tubes)の中に移しそして14,0
00×gにおいて12秒間にわたり沈澱させた。上澄み液を除去しそして細胞を
250μlの冷たい均質化緩衝液(50mM MES、pH5.8、5mMピロ燐
酸ナトリウム、50mM燐酸p−ニトロフェニル、1μMオカダ酸、2mMオル
トバナジン酸Na、1mM EDTA、1mM EGTA、1mM DTT、10
∧グリセロール、10μMロイペプチン、1μMペプスタチン、1mg/mlア
プロチニン、10μMキモスタチン、1mM PMSF、および1%トリトン(TR
ITON)TM×100)の中で溶解させそして短時間撹拌して溶解を助けた。細胞片
を遠心により14,000×gにおいて5分間にわたり4℃で除去しそして細胞
上澄み液を以下に記載されている抗−ERK2抗−タウウェスタンブロット法に
より分析した。
【0115】 25mLの全細胞溶解物を10%トリス−グリシンポリアクリルアミドゲル(
ノベックス(Novex)、1.5mm×10ウェル)上に100ボルトで2.5時間に
わたり流しそしてニトロセルロース(ノベックス)上で一晩にわたり23ボルト
または1.5時間にわたり100Vにおいて転移緩衝液(transfer buffer)[Towb
in et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 76, 4350-4354 (1979)]の中で4℃に
おいてウェスタンブロットした。ブロットをERK2およびホスホチロシン免疫
反応性に関して抗−ERK1+2(Z033、ザイムド・ラボラトリーズ・イン
コーポレーテッド(Zymed Laboratories, Inc.)、1:5,000)および抗−ホ
スホチロシン(4G10、アップステート・バイオテクノロジー・インコーポレ
ーテッド(Upstate Biotechnology Inc.)、1:1,000)mAbsを用いて分
析した。ブロットをまた燐酸化−敏感性タウ免疫−反応性に関してmAb Ta
u−1(ベーリンゲル・マンハイム(Boehringer Mannheim)、1:5,000)を
用いてそして燐酸化依存性mAb AT8をFHF−タウ(バイオソース・イン
ターナショナル(Biosource International)、1:200)に対して分析した。
ブロットを16時間にわたり37℃で5mLの50mMトリス−HCI(pH8
.5)中の100単位/mLのアルカリ性ホスファターゼ(ギブコ(Gibco)BRL
)、0.1mM EDTAで処理した後に全Tau集団をTau−1免疫ブロット
法により検出した。全てのブロットをECL(促進化学蛍光)ウェスタンブロッ
ト処方(アメルシャム・ライフ・サイエンス(Amersham Life Science))を使用
してホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ−結合された羊の抗−マウス二次抗
体を用いて現像しそしてコダック(Kodak)X−OMAT AR科学用映写フィルム
上で分析した。フィルムをアドベ・フォトショップ(Adobe Photoshop)の中で走
査させそしてNIHイメージ(NIH Image)1.44の中に入れ、そこで濃度計分析
を行った。細胞抽出物中の濃度計で測定されたmAbTau−1免疫反応活性を
ブロット上での脱燐酸化後のTau−1反応に標準化することによりタウ燐酸化
における変化を評価した。脱燐酸化の前後のTau−1の反応性の比はオカダ酸
で処理されなかった対照細胞から得られた比(100%)と比べた%で示された
。新生児ラットの脳から単離された蛋白質が幾つかの実験で比較用に使用された
。 結果 インビトロキナーゼ検定で試験したCIIおよびCIIIを包含する本発明の化合
物の効力は細胞中でのタウ高燐酸化のそれらの抑制活性と良く相関していた。さ
らに、化合物の各々はERK2抑制とタウ高燐酸化との間の相関性も示した。
【0116】 インビトロでのPK40活性の抑制の効力効力と、SY5Y細胞中のOA−誘
発されたERK2のタウ燐酸化との相関性。ERK2燐酸化をERK2ウェスタ
ン−ブロット(例えば図1の)から濃度計で測定された低移動度/全ERK2の
比として定量化した。タウ高燐酸化はブロットのホスファターゼ処理によるエピ
トープの脱マスキング(unmasking)後の濃度計で測定された標準化されたTau
−1免疫活性対全Tau−1反応性として示された。
【0117】 図2では、未処理のSY5Y細胞からのタウが完全な高/脱燐酸化状態(イン
ビトロでのそれぞれPK40(ERK2)およびホスファターゼ2Bを用いる処
理により得られる)並びにAD脳からのPHF−タウに対してTau−1免疫反
応性および電気泳動移動度に関して比較される。タウ蛋白質を組織から単離され
た状態でPP2Bカルシネウリン(calcineurin)で徹底的に脱燐酸化されたまた
はインビトロでPK40で高燐酸化されたタウと比べて分析された。ウェスタン
−ブロットはmAb Tau−1(図2A、B、上部パネル)またはAT8(図
2C、レーン4−6)で染色された。相対的なゲル移動度および充填量はブロッ
ト上のホスファターゼ処理によるエピトープの完全な脱マスキング後にTau−
1により可視化された(図2A、B、下部パネル、図2C、レーン1−3)。胎
児タウの燐酸化はSY5Yタウと同様であるようである。いずれの場合にも、P
K40による高燐酸化は残存Tau−1反応性を完全に減少させそして小さい追
加移動度シフトを誘発する。これらの基準によりインビトロでPK40により高
燐酸化されたSY5Yタウはオカダ酸導入後にその場で高燐酸化されたタウおよ
びPHF−タウとは区別できない。PHF−タウの可溶性画分を精製されたPH
Fから水またはSDSにより抽出した。
【0118】 図2はSY5Y細胞では利用可能性のあるTau−1反応性のほとんどは燐酸
化によりすでにマスキングされておりそしてタウの電気泳動移動度は最大近くま
で阻害される。図2の基準により、SY5Y細胞中のタウの燐酸化状態は新生児
ラットの脳内のタウとは実質的に異なるようにはみえない(図2C)。これは多
分成体の脳からのタウにも同様に適用され、その理由はタウの単離に際して死後
人為結果を回避する最新のデータは胎児の燐酸化状態は成体状態より高いという
これまでになされた説に反対する結論を出したためである。
【0119】 インビトロでのPK40(ERK2)による高燐酸化はSY5Y細胞から単離
された状態でタウ性質における小さいが検出可能な変化を誘発する。この状態で
のみタウの電気泳動移動度はもつれから抽出された対応する病理学的に燐酸化さ
れたスプライスイソ形態のゲル移動度に正確に一致する(図2C)。細胞中では
、オカダ酸を用いる蛋白質ホスファターゼ2Aの抑制により同じ異常な燐酸化状
態を誘発させることができる。 実施例7: 方法 PP2Bによる予めの脱燐酸化ありまたはなしでのPK40によりインビトロ
で高燐酸化された新生児ラットタウ。等量の精製された32P−高燐酸化タウサ
ンプルをトリプシンで消化させ、そしてペプチド類を2D電気泳動により分析し
た。結果は図3に示されている。ペプチド類の標識つけは計数することにより定
量化された(各点に関して示されたcpm)。全cpmの比較は燐酸化が利用可
能なERK2部位の約1/5だけを遊離させたことを示した。 結果 ここに示されたデータで観察された免疫化学およびゲル移動度性質における小
さい変化が有用であることを示すために、新生児ラット細胞中のタウの脱燐酸化
/高燐酸化度を引き起こす大きなAD−類似高燐酸化効果を評価するための関連
モデルを観察した。インビトロおよび細胞中の異常なAD−類似燐酸化に関連す
るタウの小さい変化は燐酸化状態における小さい変化を必ずしも反映するもので
はない。図3に示されているように、予備燐酸化されていないPK40(ERK
2)による胎児/新生児ラットの脳からのタウの高燐酸化度はタウが高燐酸化前
に完全に脱燐酸化される時に観察された脱燐酸化度より約20%ほど低い。さら
に、この比較研究におけるタウの二次元ホスホペプチドマップは定量的に区別で
きない(図3)。 実施例8:PK40の抑制剤がAD−類似高燐酸化を妨げる。 方法 化合物CIIIはERK2燐酸化およびタウ高燐酸化を関連のある方式で妨げる
(図4)。対照細胞(レーンC)と比べて、ERK2の小さいゲル移動度シフト
(レーンOA)およびERK2の調節Thr−Glu−Tyrモチーフ(抗−活
性ERK2)の二重燐酸化に敏感なmAbとの反応性の誘発により示されるよう
に、1μMオカダ酸はERK2燐酸化/活性化を誘発した。両方の効果は1μ
Mの化合物CIIIにより妨げられた(約1μMにおけるIC50、10μMにおい
て完全)。ERK2に対する効果と非常に相関性のあるものは、Tau−1反応
性の除去およびAD−類似タウに典型的な小さいゲル移動度シフトの妨害により
追跡されたように、OAが誘発するタウ燐酸化の妨害であった。10μMにおい
ては、完全に分裂停止されたERK2活性化では、タウ燐酸化状態(ホスホイソ
形態パターンを包含する)は対照細胞中の正常な燐酸化と比べて未変化のままで
あった。
【0120】 好ましい化合物CIIIによるタウ高燐酸化の妨害(図1)。オカダ酸は1μM
においてADのPHF−タウ中のようにTau−1エピトープ(上部パネル)の
完全な除去を誘発した。ヒトPHF−タウに対応する電気泳動移動度におけるシ
フトはマスキングされたTau−1エピトープを回収するための二重ウェスタン
ブロット(下部パネル)のホスファターゼ処理により可視化された。化合物CII
Iは投与量依存方法でタウ高燐酸化を妨げる。全有効投与量(>1μM)におい
て、タウは対照細胞(レーンC)中の正常状態と同様に燐酸化状態で残った。オ
カダ酸により処理されなかった正常細胞中のタウはかなりの程度まで燐酸化され
、この正常な燐酸化はCIIIにより明らかに影響を受けなかった。燐酸化後のT
au−1信号に対する濃度計で測定されたTau−1信号の比である全タウ集団
の標準化測定値がIC50値を測定するための定量的分析のための基準を生じた。 結果 CIIIにより例示されるPK40(ERK2)の抑制剤はSY5Y細胞モデル
システム中の異常なAD−類似高燐酸化を妨害可能であることを実際に証明する
。図1はCIIIの増加する濃度がタウのオカダ酸で誘発された高燐酸化を妨げる
ことを示す。この保護効果は同一細胞中のERK2の活性化用燐酸化の妨害と非
常に相関性がある。ERK2に結合することにより、CIIIはERK2の活性並
びに(自己燐酸化によるまたは別のキナーゼによる)その活性化の両者を抑制す
ることができ、両者は細胞タウ高燐酸化活性の排除に本質的に影響を与える。さ
らに、タウの正常な細胞燐酸化状態は同一濃度範囲内でCIIIにより影響を受け
ず、細胞選択性の事例を示している(図示されていない)。実施例9:抑制剤がラット海馬脳薄片中のAD−類似タウ高燐酸化を妨げる効力
の測定 方法 成体の雄のロング−エバンス(Long-Evans)ラットをCO2麻酔にかけそして斬
首により犠牲にした。脳を急いで(<2分間)除去しそして海馬全体をブラント
スパチュラを用いて解剖した。海馬をマックイルウェイン(McIlwain)組織切断器
を用いて450mM薄片に切断しそして下記のmMによる組成:NaCl、12
4;KCl、3.33;CaCl2、0.01;KH2PO4、1.25;MgSO4
、1.33;nAhco3、25.7;D−グルコース、10;HEPES、20
の氷冷低Ca2+クレブス−炭酸水素塩緩衝液の中に入れた。薄片を分離しそして
1つの管当たり5−8個を5mLの低Ca2+緩衝液の中に入れそして少なくとも
30分間にわたり33−34℃において水飽和酸素化(95%O2、5%CO2
しながら温置した。約30分後に、溶液を生理的水準のCa2+(1.3mM)を
含有する緩衝液で交換しそしてさらに30分間にわたり温置した。
【0121】 少なくとも1時間の全平衡期間後に、薄片を賦形剤または抑制剤で30nM〜
10μMの範囲の濃度において1時間にわたり予備処理し、そして次に賦形剤ま
たはオカダ酸のいずれかに90分間にわたり露呈した。処理後に、緩衝液を除去
しそして薄片を500μlの均質化緩衝液(100mM KH2PO4、pH6.5
、2mM EGTA、2mM EDTA、1μMオカダ酸並びに下記のプロテアー
ゼ抑制剤:アプロチニン(10μg/ml)、ロイペプチン(10μM)、キモ
スタチン(40μM)、PMSF(100μM)およびペプスタチン(6μg/
ml))の中で10−20秒間にわたり超音波処理した。
【0122】 超音波処理後に、サンプルを16,000×gで30分間にわたり遠心しそし
て上澄み液を除去した。上澄み液の100℃における5分間にわたる沸騰後に、
蛋白質の濃度をBCA検定(ピエース(Pierce))によりBSAを標準として使用
して測定しそしてサンプルを蛋白質濃度と等しくなるように標準化した。
【0123】 熱安定性上澄み液のアリコートを10%SDS−PAGE上で分離しそしてS
Y5Y試験に関して記載されているような燐酸化−敏感性タウmAb Tau−
1およびPHF−Tau mAb AT8を用いてウェスタンブロットした。ブロ
ットをECLキット(アメルシャム・ライフ・サイエンス(Amersham Life Scien
ce))により現像した。AT8免疫活性をコダックX0OMAT ARフィルム上
でバイオラド映写濃度計GS670を用いて定量化すると、最強信号は12のO
.D.を越えなかった。 結果 成体ラットから単離されたての海馬脳薄片を同様な実験用に脳にさらに関連し
た条件下で使用した(図5)。ここでも、オカダ酸はAD−類似タウ高燐酸化を
誘発したが、CIIはそれをSY5Y細胞中と同じIC50で妨げた(0.1μM)
【0124】 オカダ酸は新規な燐酸化依存性mAb AP422との反応性を誘発した。こ
の応答はより一般的なmAb AT8を用いる応答と同じ投与量で抑制され(図
5)、単独タウ高燐酸化活性を示している。このmAbを用いるタウのin vitro
反応性はERK2によってのみ誘発されうるが、他の候補タウキナーゼ類(例え
ば、cdk、GSK3)を誘発せず、ERK2が関連薬品目標であるという独立
基準を提供する。
【0125】 インビトロでPK40(ERK2)により誘発されるAP422反応性の強さ
はAD−脳から単離されたPHF−タウのもの(図示されていない)と一致する
。対照的に、ラットの脳中での死後脱燐酸化を回避するための多くの伝統的な予
防手段を用いても、AP422反応性は正常な成体タウ中では完全に存在しない
。これはAD中のタウ高燐酸化が定量的に異常であり、そして異常なタウキナー
ゼとしてのERK2の病理学的活性化よりむしろ正常なキナーゼ類の促進された
活性を包含しないことを示唆する。
【0126】 成体ラットの海馬脳薄片中のAD−類似タウ高燐酸化の妨害。SY5Y細胞と
同様な実験モデルでは、タウ高燐酸化は誘導体CIIによりSY5Y細胞中と同様
な投与量において妨げられた。AD−類似タウ高燐酸化用の最近の最も明確な基
準であるAP422を用いる結果は一般的に使用されるmAb AT8を用いる
ものと同一であり、ERK2だけがタウ燐酸化における全てのオカダ酸で誘発さ
れる変化の原因であることに注目すること。表1:ERK2(PK40)の抑制剤としての好ましい化合物の性質、PHF−
タウ生成の生物学的モデル中のERK2、cdc2、およびタウ高燐酸化の活性
化(IC50値、μM) CII CIII PK40(ERK2) 0.044 >>30 cdc2 0.044 3.8 PKA 0.65a) >100 PKC 0.65a) >100 SY5Y細胞b)中のERK2活性化の抑制 0.57 5.7 タウ高燐酸化 0.58 3.6脳薄片b)中のタウ高燐酸化の抑制 0.18 0.9 a) =部分的抑制のみb) =三回の測定値の平均c) =正常なタウ燐酸化の同時抑制
【図面の簡単な説明】
【図1】 化合物CIIIがオカダ酸(okadaic acid)により引き起こされるタウ高燐酸化を
妨げることを示すオカダ酸で刺激された細胞上のブロットの図面である。
【図2】 種々の燐酸化状態でのヒトSY5Y細胞からおよび新生児ラット脳からのタウ
とAD−脳からのPHF−タウとのウェスタン−ブロット比較である。図2Aは
ヒトSY5Y細胞を示す。図2Bは新生児ラット脳を示す。図2CはAD−脳か
らのPHF−タウを示す。
【図3】 PP2Bによる予めの脱燐酸化なしおよびありのPK40によるインビトロで
の新生児ラットタウ燐酸化を示す一対のゲルの図面である。
【図4】 CIIIと同様な化合物がERK2の抑制剤としてSY5Y細胞モデルシステム
中の異常なAD−類似高燐酸化を妨げることを示すブロットの図面である。
【図5】 成体ラット海馬脳薄片におけるAD−類似タウ高燐酸化の妨害である。SY5
Y細胞と同様な実験モデル(experimental paradigm)では、タウ高燐酸化はCII
によりSY5Y細胞中と同様な投与量で妨げられる。AD−類似タウ高燐酸化に
関する最近では最も明確な基準であるAP422による結果は一般的に使用され
るmAb AT8によるものと同一であり、AP422でなくAT8反応性がE
RK2以外のキナーゼにより誘発されうるためにERK2が単独で全てのオカダ
酸で誘発される変化の原因であることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 Bayerwrk,Leverkuse n,BRD (72)発明者 バンザント,マイケル・シー アメリカ合衆国コネチカツト州06437ギル フオード・バーカーヒルドライブ56 Fターム(参考) 4C050 AA01 AA02 AA07 BB04 CC04 CC11 EE03 FF03 GG03 HH01 4C086 AA01 AA02 AA03 CB03 CB11 MA01 MA04 MA52 NA14 ZA16 ZB26 ZC20

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (式I) 【化1】 [式中、ZはOまたは2Hであり、 R1はH、OH、CO29、CONHR9、CH2OR9、またはCONR910
    あり、 R2はHまたはOHであり、R3はHまたはOHであり、R4はHまたはOHであ
    り、 R5はH、OH、NR910、NHCOR9、OCOR9、OCR9、ハライド、C
    OOR9、またはCONR910であり、 R6はH、OH、NR910、NHCOR9、OCOR9、OCR9、ハライド、C
    OOR9、またはCONR910であり、 R7はH、OH、Oまたはハライドであり、 R8はH、OH、ハライドまたはなし(R7がOである時)であり、 R9は炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキルまたはHであり
    、 R10は炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキルまたはHである
    ] を含んでなる物質。
  2. 【請求項2】 ZがOであり、R1がOH、CO29、CONHR9またはC
    2OR9であり、R4がHであり、R5がHであり、R6がHであり、そしてR8
    Hである、請求項1の物質。
  3. 【請求項3】 ZがOであり、R1がCO2CH3またはCONHCH3であり
    、R2がHであり、R3がOHであり、R4がHであり、R5がHであり、そしてR 6 がHである、請求項1の物質。
  4. 【請求項4】 物質が 【化2】 よりなる群から選択される、請求項1の物質。
  5. 【請求項5】 請求項1の物質、および 薬剤学的に許容可能な担体 を含んでなる薬剤組成物。
  6. 【請求項6】 請求項2の物質、および 薬剤学的に許容可能な担体 を含んでなる薬剤組成物。
  7. 【請求項7】 請求項3の物質、および 薬剤学的に許容可能な担体 を含んでなる薬剤組成物。
  8. 【請求項8】 請求項4の物質、および 薬剤学的に許容可能な担体 を含んでなる薬剤組成物。
  9. 【請求項9】 経口投与形態にある請求項5の薬剤組成物。
  10. 【請求項10】 経口投与形態にある請求項6の薬剤組成物。
  11. 【請求項11】 経口投与形態にある請求項7の薬剤組成物。
  12. 【請求項12】 経口投与形態にある請求項8の薬剤組成物。
  13. 【請求項13】 患者において式Iの化合物を結合するキナーゼを抑制する
    方法であって、そのような処置を必要とする患者に以下の式I: 【化3】 [式中、ZはOまたは2Hであり、 R1はH、OH、CO29、CONHR9、CH2OR9、またはCONR910
    あり、 R2はHまたはOHであり、R3はHまたはOHであり、R4はHまたはOHであ
    り、 R5はH、OH、NR910、NHCOR9、OCOR9、OCR9、ハライド、C
    OOR9、またはCONR910であり、 R6はH、OH、NR910、NHCOR9、OCOR9、OCR9、ハライド、C
    OOR9、またはCONR910であり、 R7はH、OH、Oまたはハライドであり、 R8はH、OH、ハライドまたはなし(R7がOである時)であり、 R9は炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキルまたはHであり
    、 R10は炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキルまたはHである
    ] の化合物を投与することを含んでなる方法。
  14. 【請求項14】 ZがOであり、R1がOH、CO29、CONHR9または
    CH2OR9であり、R4がHであり、R5がHであり、R6がHであり、そしてR8 がHである、請求項13の方法。
  15. 【請求項15】 ZがOであり、R1がCO2CH3またはCONHCH3であ
    り、R2がHであり、R3がOHであり、R4がHであり、R5がHであり、そして
    6がHである、請求項13の方法。
  16. 【請求項16】 化合物が 【化4】 よりなる群から選択される、請求項13の方法。
  17. 【請求項17】 患者がタウ(tau)高燐酸化により特徴づけられる痴呆があ
    りそして該化合物が該高燐酸化を抑制するのに有効な量で投与される、請求項1
    3〜16のいずれかの方法。
  18. 【請求項18】 高燐酸化がアルツハイマー病の特徴でありそして化合物が
    アルツハイマー病における異常なタウ高燐酸化の特徴であるERK2の燐酸化活
    性を抑制するのに充分な量で投与される、請求項17の方法。
  19. 【請求項19】 患者において異常な細胞増殖を抑制する方法であって、そ
    のような処置を必要とする患者に以下の式I: 【化5】 [式中、ZはOまたは2Hであり、 R1はH、OH、CO29、CONHR9、CH2OR9、またはCONR910
    あり、 R2はHまたはOHであり、R3はHまたはOHであり、R4はHまたはOHであ
    り、 R5はH、OH、NR910、NHCOR9、OCOR9、OCR9、ハライド、C
    OOR9、またはCONR910であり、 R6はH、OH、NR910、NHCOR9、OCOR9、OCR9、ハライド、C
    OOR9、またはCONR910であり、 R7はH、OH、Oまたはハライドであり、 R8はH、OH、ハライドまたはなし(R7がOである時)であり、 R9は炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキルまたはHであり
    、 R10は炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキルまたはHである
    ] の化合物を患者において該キナーゼ活性を抑制するのに有効な量で、患者におい
    て該望ましくない増殖を抑制するのに充分な量で投与することを含んでなる方法
  20. 【請求項20】 ZがOであり、R1がOH、CO29、CONHR9または
    CH2OR9であり、R4がHであり、R5がHであり、R6がHであり、そしてR8 がHである、請求項19の方法。
  21. 【請求項21】 ZがOであり、R1がCO2CH3またはCONHCH3であ
    り、R2がHであり、R3がOHであり、R4がHであり、R5がHであり、そして
    6がHである、請求項19の方法。
  22. 【請求項22】 物質が 【化6】 よりなる群から選択される、請求項19の方法。
  23. 【請求項23】 異常な細胞増殖が異常な水準のcdc2キナーゼを発現す
    る癌から生ずる、請求項19〜22のいずれか1つの方法。
  24. 【請求項24】 【化7】 [式中、Z=Oまたは2H(この場合には二重結合は2つの単結合である)であ
    る] を含んでなる物質。
  25. 【請求項25】 ZがOであり、R13=HでありそしてR13′=Hである請
    求項24の組成物。
  26. 【請求項26】 【化8】 よりなる群から選択される請求項24の組成物。
  27. 【請求項27】 【化9】 [式中、Z=Oまたは2Hであり、R13、R13′=HまたはOPであり、そして
    14=O、H、OHまたはOPであり、好ましくは、ZはOでありそしてR13
    よびR13′はHである] を含んでなる物質。
  28. 【請求項28】 Z=OでありそしてR13およびR13′=Hである請求項2
    7の組成物。
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