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JP2002519423A - Ped阻害作用を有する新規ベンゾオキサゾール - Google Patents

Ped阻害作用を有する新規ベンゾオキサゾール

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JP2002519423A
JP2002519423A JP2000558098A JP2000558098A JP2002519423A JP 2002519423 A JP2002519423 A JP 2002519423A JP 2000558098 A JP2000558098 A JP 2000558098A JP 2000558098 A JP2000558098 A JP 2000558098A JP 2002519423 A JP2002519423 A JP 2002519423A
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マーティン トーマス
ウルリヒ ヴォルフ−リューディガー
アムシュラー ヘルマン
ベーア トーマス
フロッケルツィ ディーター
グッテラー ベアーテ
ティーバウト ウルリヒ
ハッツェルマン アーミン
ボス ヒルデガルト
ボイメ ロルフ
クレイ ハンス−ペーター
ヘフナー ディートリヒ
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ビイク グルデン ロンベルク ヒエーミツシエ フアブリーク ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 式中、R1、R2、R3及びAが明細書に記載したものを表わす式(I)の化合物は、有効な新規PDE阻害薬である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の出願の分野 本発明は、医薬製造用の製薬工業で使用する新規ベンゾオキサゾールに関する
【0002】 公知技術背景 国際特許出願WO96/11917号明細書には、置換されたベンゾオキサゾ
ールがタイプ4の環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ阻害薬として記載され
ている。米国特許第4405633号明細書及び欧州特許出願(EP−A)第1
27066号明細書は、置換されたベンゾオキサゾールを喘息の予防及び治療用
薬剤として提案している。
【0003】 発明の詳細な説明 さて、異なる置換タイプにより前記化合物とは相違する、下記に詳説のベンゾ
オキサゾールが、驚異的な特に有利な特性を有することを見出した。
【0004】 従って、本発明は、式I
【0005】
【化2】
【0006】 [式中、 R1は、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C −シクロアルキルメトキシ、ベンジルオキシ又は完全にか又は主として弗素置換
のC〜C−アルコキシであり、 R2は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C −シクロアルキルメチル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル
であり、 R3は、水素、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、エチニル、カルボキシル、C 〜C−アルコキシ又はC〜C−アルコキシカルボニルであり、 Aは、B、−CH(R4)−、>C=O又は>C=N−R5であり、ここで、 Bは、酸素(−O−)、イミノ(−NH−)、スルフィニル(−S(O)−)、
スルホニル(−S(O)2−)又はカルボニルイミノ(−C(O)NH−)であ
り、 R4は、ヒドロキシル、カルボキシル、C1〜C4−アルコキシカルボニル、アミ
ノカルボニル、モノー又はジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、ヒドロ
キシアミノカルボニル(−C(O)NHOH)又はC〜C−アルコキシアミ
ノカルボニルであり、 R5は、ヒドロキシル又はC〜C−アルキルカルボニルオキシである]の化
合物又はこの化合物の塩に関する。
【0007】 C〜C−アルキルは、炭素原子1〜7個を有する直鎖又は枝分れアルキル
基を表わす。例としては、ヘプチル、イソヘプチル(5−メチルヘキシル)、ヘ
キシル、イソヘキシル(4−メチルペンチル)、ネオヘキシル(3,3−ジメチ
ルブチル)、ペンチル、イソペンチル(3−メチルブチル)、ネオペンチル(2
,2−ジメチルプロピル)、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、プ
ロピル、イソプロピル、エチル及びメチル基が挙げられる。
【0008】 C〜C−アルコキシは、酸素原子の他に、炭素原子1〜6個を有する直鎖
又は枝分れアルキル基を含有する基を表わす。挙げられる炭素原子1〜6個を有
するアルコキシ基は、例えばヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ(4−メチル
ペンチルオキシ)、ネオヘキシルオキシ(3,3−ジメチルブトキシル)、ペン
チルオキシ、イソペンチルオキシ(3−メチルブトキシ)、ネオペンチルオキシ
(2,2−ジメチルプロポキシ)、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t
−ブトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、エトキシ及びメトキシ基である。
【0009】 C〜C−シクロアルコキシは、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキ
シ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ及びシクロへプチルオキシを
表わし、その中、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ及びシクロペンチ
ルオキシが有利である。
【0010】 C〜C−シクロアルキルメトキシは、シクロプロピルメトキシ、シクロブ
チルメトキシ、シクロペンチルメトキシ、シクロヘキシル−メトキシ及びシクロ
へプチルメトキシを表わし、その中、シクロプロピルメトキシ、シクロブチルメ
トキシ及びシクロペンチルメトキシが有利である。
【0011】 完全にか又は主として弗素置換のC〜C−アルコキシとしては、例えば2
,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ、ペルフルオロエトキシ及び1,
2,2−トリフルオロエトキシ基、特に1,1,2,2−テトラフルオロエトキ
シ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ及び有利にはジ
フルオロメトキシ基が挙げられる。
【0012】 C〜C−シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル及びシクロへプチルを表わし、その中、シクロプロピル、
シクロブチル及びシクロペンチルが有利である。
【0013】 C〜C−シクロアルキルメチルは、前記C〜C−シクロアルキルの1
個により置換されたメチル基を表わす。C〜C−シクロアルキルメチル基と
しては、有利にはシクロプロピルメチル、シクロブチルメチル及びシクロペンチ
ルメチルが挙げられる。
【0014】 C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルは、前記したC〜C−ア
ルコキシ基の1個により置換された前記C〜C−アルキルの1個を表わす。
例としてはメトキシメチル及びメトキシエチル基及びブトキシエチル基が挙げら
れる。
【0015】 C〜C−アルコキシカルボニルは、前記C〜C−アルコキシ基の1個
が結合しているカルボニル基を表わす。例えばメトキシカルボニル(CHO−
C(O)−)及びエトキシカルボニル(CHCHO−C(O)−)基が挙げ
られる。
【0016】 カルボニル基の他に、モノ−又はジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル
基は、前記のモノ−又はジ−C〜C−アルキルアミノ基の一つを含有する。
例としては、N−メチル、N,N−ジメチル、N−エチル、N−プロピル、N,
N−ジエチル及びN−イソプロピルアミノカルボニル基が挙げられる。
【0017】 C〜C−アルキルアミノカルボニル基としては、例えばメトキシアミノカ
ルボニル基(−C(O)NHOCH)が挙げられる。
【0018】 C〜C−アルキルカルボニルオキシは、前記したC〜C−アルキル基
の1個が結合しているカルボニルオキシ基を表わす。例えばアセトキシ基(CH )C(O)−O−)が挙げられる。
【0019】 式Iの化合物の好適な塩は−置換に応じて−全ての酸付加塩又は塩基との全て
の塩である。特に、薬学で通常使用される無機及び有機酸の薬理学的に認容性の
塩が挙げられる。これらの好適なものは、一方では、酸、例えば塩化水素酸、臭
化水素酸、燐酸、硝酸、硫酸、酢酸、クエン酸、D−グルコン酸、安息香酸、2
−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、酪酸、スルホサリチル酸、マレイン
酸、ラウリン酸、リンゴ酸、フマル酸、琥珀酸、蓚酸、酒石酸、エンボン酸、ス
テアリン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸又は3−ヒドロキシ−2−
ナフトン酸、塩製造で使用される酸(一塩基性酸が関与するか又は多塩基性酸が
関与するかにより及びどの塩が所望されるかにより)との等モル量比又はそれと
は異なるモル量比での水溶性又は水に不溶性の酸付加塩である。
【0020】 他方では、塩基との塩も好適である。塩の塩基の例としては、アルカリ金属(
リチウム、ナトリウム、カリウム)又はカルシウム、アルミニウム、マグネシウ
ム、チタニウム、アンモニウム、メグルミン又はグアニジニウム塩が挙げられ、
ここでも塩基は塩製造で等モル量比又はそれとは異なる量比で使用する。
【0021】 例えば工業的規模の本発明による化合物の製造で最初に工程生成物として得ら
れる薬理学的に非認容性の塩を、当業者に公知の方法で製薬学的に認容性の塩に
変える。
【0022】 例えば結晶形で単離する場合に、本発明による化合物及びその塩は種々の量の
溶剤を含有することができることは当業者に公知である。従って、本発明は、式
Iの化合物の全ての溶媒化合物、特に全ての水和物及び式Iの化合物の塩の全て
の溶媒化合物、特に全ての水和物を包含する。
【0023】 強調される式Iの化合物は、式中、 R1が、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ又は完全にか
又は主として弗素置換のC〜C−アルコキシであり、 R2が、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シ
クロアルキルメチル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり
、 R3が、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルコキシ又はC 〜C−アルコキシカルボニルであり、 Aが、B、−CH(R4)−、>C=O又は>C=N−R5であり、ここで、 Bが、酸素(−O−)、スルフィニル(−S(O)−)、スルホニル(−S(O
−)又はカルボニルイミノ(−C(O)NH−)であり、 R4が、ヒドロキシル、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル又は
アミノカルボニルであり、 R5が、ヒドロキシル又はC〜C−アルキルカルボニルオキシであるような
もの及びこれらの化合物の塩である。
【0024】 特に強調される式Iの化合物は、式中、 R1が、C〜C−アルコキシであり、 R2が、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルであり、 R3が、ヒドロキシル、シアノ又はメトキシであり、 Aが、B、−CH(R4)−又は>C=Oであり、ここで、 Bが、酸素(−O−)又はスルホニル(−S(O)−)であり、 R4が、ヒドロキシル、カルボキシル、メトキシカルボニル又はアミノカルボニ
ルであるようなもの及びこれらの化合物の塩である。
【0025】 特に有利な式Iの化合物の態様の一つは、式中、 R1が、C〜C−アルコキシであり、 R2が、C〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルであり、 R3が、ヒドロキシル、シアノ又はメトキシであり、 Aが、B、−CH(R4)−であり、ここで、 Bが、酸素(−O−)又はスルホニル(−S(O)−)であり、 R4が、カルボキシル、メトキシカルボニル又はアミノカルボニルであるような
もの及びこれらの化合物の塩である。
【0026】 式Iの有利な化合物は、式中、 R1が、C〜C−アルコキシであり、 R2が、C〜C−アルキルであり、 R3が、シアノであり、 Aが、B、−CH(R4)−又は>C=Oであり、ここで、 Bが、酸素(−O−)であり、 R4が、ヒドロキシル、カルボキシル、メトキシカルボニル又はアミノカルボニ
ルであるようなもの及びこれらの化合物の塩である。
【0027】 式Iの特に有利な化合物は、式中、 R1が、メトキシであり、 R2が、メチル又はイソプロピルであり、 R3が、シアノであり、 Aが、B、−CH(R4)−又は>C=Oであり、 Bが、酸素(−O−)であり、 R4が、ヒドロキシル、カルボキシル、メトキシカルボニル又はアミノカルボニ
ルであるようなもの及びこれらの化合物の塩である。
【0028】 式Iの特に有利な化合物の態様の一つは、式中、 R1が、メトキシであり、 R2が、メチル又はイソプロピルであり、 R3が、シアノであり、 Aが、酸素(−O−)であるようなもの及びこれらの化合物の塩である。
【0029】 式Iの化合物は、Aが−CH(R4)−である場合には、シス又はトランス異
性体として存在することができる。従って本発明は、純粋なシス及びトランス異
性体及び任意の混合比のその混合物を包含する。純粋なシス異性体がこれに関し
て有利である。
【0030】 本発明は更に式Iの化合物及びその塩の製造に関する。
【0031】 式中、Aが−CH(R4)−であり、R1、R2及びR3が前記したものを表
わし、R4がカルボキシルである式Iの化合物は、例えば式中、Aが−CH(R
4)−であり、R4がアルコキシカルボニルである式Iの相応する化合物を加水
分解し、次いで所望により得られた式Iの化合物をその塩に変えるか又は得られ
た式Iの化合物の塩を遊離化合物に変えることによって製造することができる。
【0032】 所望により式Iのもう一つの化合物を当業者に公知の方法で誘導(特に基R3
及びR4で)により式Iのその他の化合物に変えることができる。このようにし
て、例えば式中、R1、R2及びR3が前記したものを表わし、Aが−CH(R
4)−であり、R4がアミノカルボニル、モノ−又はジ−アルキルアミノカルボ
ニル、アルコキシアミノカルボニル又はヒドロキシアミノカルボニルである式I
の化合物も得られる。
【0033】 式中、Aが−CH(R4)−であり、R4がアルコキシカルボニルである式I
の化合物の加水分解は、当業者に公知の方法の適用により実施する。
【0034】 式中、Aが−CH(R4)−であり、R1、R2及びR3が前記したものを表
わし、R4がアルコキシカルボキシルである式Iの化合物は、例えば式中、Aが
【0035】
【化3】
【0036】 である、式Iの相応する化合物の加溶媒分解により得られる。
【0037】 加溶媒分解は、有利には溶剤として無水アルコール中で酸性条件下で水銀塩、
例えば塩化水銀(II)の存在で行う。
【0038】 式中、Aが
【0039】
【化4】
【0040】 であり、R1、R2及びR3が前記したものを表わす、式Iの化合物は、式II
【0041】
【化5】
【0042】 の相応する化合物を2−リチウム−2−トリメチルシリル−1,3−ジチアンと
反応させることによって製造することができる。
【0043】 反応は、有利には低い温度(有利には−60〜−100℃)で保護気体雰囲気
下で不活性溶剤、例えばn−ヘキサン、ジエチルエーテル又はテトラヒドロフラ
ン又はそれらの混合物中で実施する。
【0044】 式中、R1及びR2が前記したものを表わし、R3がシアノである式IIの化
合物は、例えば公知方法の使用により、式III
【0045】
【化6】
【0046】 [式中、Xは基−CHCNである]の相応する化合物から出発して、反応図式
1により、製造することができる。
【0047】
【化7】
【0048】 式中、R1及びR2が前記したものを表わし、Xが基−CHCNである式I
IIの化合物は一般反応図式2により製造することができる。
【0049】
【化8】
【0050】 式IIIの化合物の合成を“出発化合物”で例により記載する。その他の化合
物は同様にして製造することができる。
【0051】 式Vの化合物の製造は、例えばM.グロッサ(Grossa)、F.ウェッス
リー(Wessely)著“Monatshefte Chemie”第97巻
、1384〜1390頁(1966年)に記載されている。
【0052】 式中、R1及びR2が前記したものを表わし、R3が水素又はシアンであり、
Aが−CH(OH)−である式Iの化合物は、式IIの相応する化合物からカル
ボニル基の選択的還元により製造することができる。
【0053】 式中R3がシアノ又は水素である式IIのケト化合物の製造を反応図式1及び
3に記載する。
【0054】
【化9】
【0055】 式中、R1及びR2が前記したものを表わし、R3が水素である式IIの化合
物は、例えば式中Xがリチウムを表わす式IIIの適当な化合物を1,4−シク
ロヘキサンジオンに付加し、次いで水を除去し、生じた二重結合を選択的に還元
することによって得ることができる。1,4−シクロヘキサンジオンは有利には
、例えばモノエチレンケタールとして、保護された形で使用し、保護基を反応終
了後再び除去する(反応図式3)。
【0056】 式中、Xがリチウムである式IIIの化合物は、式中Xがハロゲン、特に臭素
である式IIIの相応する化合物から、金属−ハロゲン交換により得ることがで
きる。
【0057】 式IIの化合物中のカルボニル基の還元は、当業者に公知の方法で、有利には
好適な不活性溶剤、例えば1,2−ジメトキシエタン又はアルコール、例えばメ
タノール中で、好適な還元剤、例えば水素化硼素ナトリウム又は水素化硼素リチ
ウムを用いて行う。
【0058】 式中、R1及びR2が前記したものを表わし、R3がシアノ、ニトロ又はC 〜C−アルコキシカルボニルであり、Aが、酸素(−O−)、イミノ(−NH
−)、スルフィニル(−S(O)−)又はスルホニル(−S(O)−)である
式Iの化合物は、例えば式中、R1及びR2が前記したものを表わし、Xが−C
CN、−CHNO又は−CHCOOR(R=C〜C−アルキル)
である式IIIの化合物から、好適に活性化したエーテル、アミン、スルフィン
又はスルホンとの反応により製造することができる。
【0059】 反応は有利には、使用する試薬の反応性に応じて、無水不活性溶剤、例えばT
HF、DMF、DMSO又はHMPT又はその混合物中で、温度−30〜100
℃で行う。
【0060】 −CHCN、−CHNO又は−CHCOOR(R=C〜C−アル
キル)基の好適な塩基による脱プロトン化後に、環形成が、好適な脱離基という
条件で、エーテル、アミン、スルフィン又はスルホンとの反応により実施される
。好適な脱離基として、ハロゲン、特に塩素、臭素及び反応性エーテル化ヒドロ
キシル基(例えばトルエンスルホニルオキシ基)が挙げられる。
【0061】 好適な活性化エーテル(1)、アミン(2)、スルフィン(3)及びスルホン
(4)としては、例えばビス[2−(トルエン−4−スルホニルオキシ)エチル
]エーテル(1)、N−ベンジル−ビス[2−(トルエン−4−スルホニルオキ
シ)エチル]アミン(2)、ビス[2−(トルエン−4−スルホニルオキシ)エ
チル]スルフィン(3)及びビス(2−クロロエチル)スルホン(4)が挙げら
れる。(1)は、C.Almensa、A.Moyano、F.Serrato
sa、Tetrahedron1992、48、1497〜1506により製造
することができ、(2)又は(3)は相応するビス−ヒドロキシル化合物、N−
ベンジル−ビス(2−ヒドロキシエチル)−アミン(Mamaew、Schis
chkin、J.Org.Chem.(USSR))、英語翻訳版、1966、
2584)又はビス(2−ヒドロキシエチル)スルフィン(Price、Bul
lit、J.Org.Chem.1947、12、277)からジトシル化によ
り製造することができる。
【0062】 一時的に誘導されるアミン(2)の保護基は環形成が行われた後に再び除去す
ることができる。ビス(2−クロロエチル)スルホン(4)は市販されている。
【0063】 式中、R1及びR2が前記したものを表わし、Xが−CHCOORである式
IIIの化合物は、例えば式中、Xが−CHCNである式IIIの相応する化
合物の加水分解及び引き続いてのエーテル化により製造することができる。
【0064】 式中、Xが−CHNOである式IIIの化合物の製造は、例えばJ.Or
ganic Chemistry、1988、53、2872〜2873に記載
されている。
【0065】 式中、R1及びR2が前記したものを表わし、R3がC〜C−アルコキシ
であり、Aが酸素(−O−)である式Iの化合物は、式中R3がヒドロキシルで
ある式Iの相応する化合物から好適なアルキル化剤を用いる反応により得ること
ができる。
【0066】 式中、R1及びR2が前記したものを表わし、R3がヒドロキシルであり、A
が酸素(−O−)である式Iの化合物は、式中R1及びR2が前記したものを表
わし、Xがリチウムである式IIIの化合物から、テトラヒドロピラン−4−オ
ンとの反応により得ることができる。
【0067】 式中、R1、R2及びR3が前記したものを表わし、Aが>C=N−R5であ
り、R5がヒドロキシルである式Iの化合物は、式IIの相応する化合物とヒド
ロキシルアミンとの反応により得ることができる。
【0068】 当業者の専門知識に基づき、当業者に公知のこれらのオキシム化合物のその他
の誘導体化により、式中Aがカルボニルイミノである(相応するオキシム化合物
のベックマン転位により)か又は式中Aが>C=N−R5であり、R5がC
−アルキルカルボニルオキシである(相応するオキシム化合物のアシル化に
より)式Iのこれら化合物が得られる。
【0069】 出発又は中間化合物に多数の反応中心がある場合には、反応が特異的に所望の
反応中心で行われるようにするために、1個以上の反応中心を一時的に反応基に
よりブロックする必要があるであろうことは当業者に公知である。多数の証明さ
れた保護基の使用が、T.W.Greene、Protective Grou
ps in Organic Synthesis、John Wiley&S
ons、1991に詳細に記載されている。
【0070】 本発明による物質は自体公知の方法、例えば溶剤を真空中で蒸発除去し、生成
した残分を好適な溶剤から再結晶させるか又はこれに慣用の精製法、例えば好適
な支持体上でカラムクロマトグラフィーを実施することによって、単離及び精製
することができる。
【0071】 塩は、遊離化合物を好適な溶剤(例えばケトン、例えばアセトン、メチルエチ
ルケトン又はメチルイソブチルケトン、エーテル、例えばジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン又はジオキサン、塩素化炭化水素、例えば塩化メチレン又はク
ロロホルム又な低分子量の脂肪族アルコール、例えばエタノール又はイソプロパ
ノール)中に溶解させることによって得られ、これは所望の酸又は塩基を含有す
るか又は後でこれに所望の酸又は塩基を添加する。
【0072】 塩は、濾過し、再沈殿させ、付加塩用の非溶剤で沈殿させるか又は溶剤を蒸発
させることによって得られる。得られた塩をアルカリ化又は酸性化によって遊離
化合物に変えることができ、反対に塩に変えることもできる。このようにして薬
理学的に非認容性の塩を薬理学的に認容性の塩に変えることができる。
【0073】 次に実施例につき本発明を詳説するが、本発明はこれに制限されるものではな
い。その製造を詳細に記載してない式Iのその他の化合物は、同様の方法又は当
業者に公知の方法により慣用の技術方法を用いて製造することもできる。
【0074】 略語hは時間、minは分、RTは室温、m.p.は融点、DMSOはジメチ
ルスルホキシド、DMFはジメチルホルムアミド、THFはテトラヒドロフラン
、HMPTはヘキサメチルホスホルアミン、LDAはリチウムジイソプロピルア
ミン及びTLCは薄層クロマトグラフィーを表わす。
【0075】 実施例 最終生成物 1. 4a−シアノ−4e−(2−メチル−7−メトキシベンゾオキサゾール
−4−イル)テトラヒドロピラン 2−メチル−7−メトキシベンゾオキサゾール−4−イルアセトニトリル(出
発化合物A3)500mg(2.47ミリモル)を室温で無水THF25ml中
に溶解させる。次いでHMPT7mlを加え、溶液を保護気体雰囲気下で−30
℃に冷却する。次いで、無水THF5ml中の新たに調製したLDA(ジイソプ
ロピルアミン0.86ml及びn−ヘキサン中の1.6Mn−ブチルリチウム溶
液4.18ml)を、ドライアイスで冷却した滴下ロートを用いて徐々に反応溶
液に滴加する。混合物を−30℃で更に30分間攪拌する。反応溶液を−20℃
に徐々に加温し、次いで無水THF5ml中のビス[2−(トルエン−4−スル
ホニルオキシ)エチル]エーテル(1.55g、3.73ミリモル)の溶液[C
.Almensa、A.Moyano、F.Serratosa、Tetrah
edron 1992、48、1497〜1506参照]を窒素向流下で反応溶
液中に徐々に注入する(−>反応溶液の暗赤色着色)。次いで反応溶液を約0℃
に徐々に加温し、反応終了は薄層クロマトグラフィーにより確認する。反応溶液
を半濃縮塩化アンモニウム溶液上に注ぎ、酢酸エチルで5回抽出する。合わせた
有機相をMgSO上で乾燥させ、真空中で濃縮する。粗生成物をシリカゲルを
用いるクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル;8:2)により精製す
る。石油エーテル/酢酸エチルから再結晶させた後、標題化合物が無色結晶とし
て得られる(130mg)。TLC(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル、
6:4);R=0.40、融点72℃。
【0076】 2. 4a−シアノ−4e−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキサ
ゾール−4−イル)テトラヒドロピラン 2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキサゾール−4−イルアセトニトリ
ル(出発化合物A6)550mg(2.39ミリモル)を室温で無水THF25
ml中に溶解させる。次いでHMPT7mlを加え、溶液を保護気体雰囲気下で
−30℃に冷却する。次いで、無水THF5ml中の新たに調製したLDA(ジ
イソプロピルアミン0.83ml及びn−ヘキサン中の1.6Mn−ブチルリチ
ウム溶液4.05ml)を、ドライアイスで冷却した滴下ロートを用いて徐々に
反応溶液に滴加する。混合物を−30℃で更に30分間攪拌する。反応溶液を−
20℃に徐々に加温し、次いで無水THF5ml中のビス[2−(トルエン−4
−スルホニルオキシ)エチル]エーテル(1.50g、3.61ミリモル)の溶
液[C.Almensa、A.Moyano、F.Serratosa、Tet
rahedron 1992、48、1497〜1506参照]を窒素向流下で
反応溶液中に徐々に注入する(−>反応溶液の暗赤色着色)。次いで反応溶液を
約0℃に徐々に加温し、反応終了は薄層クロマトグラフィーにより確認する。反
応溶液を半濃縮塩化アンモニウム溶液上に注ぎ、酢酸エチルで5回抽出する。合
わせた有機相をMgSO上で乾燥させ、真空中で濃縮する。粗生成物をシリカ
ゲルを用いるクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル;9:1)により
精製する。石油エーテル/酢酸エチルから再結晶させた後、標題化合物が無色結
晶として得られる(220mg)。TLC(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エ
チル、7:3);R=0.39、融点156.5℃。
【0077】 3. 4−シアノ−4−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキサゾー
ル−4−イル)シクロヘキサノン 5−シアノ−5−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキサゾール−4
−イル)−2−オキソシクロヘキサンカルボキシレート(出発化合物A8)0.
69g(1.86ミリモル)をDMSO16ml中に溶解させ、蒸留水2ml中
のNaCl0.73gの溶液を加え、混合物を140℃で8.5時間攪拌する。
反応混合物を冷却後、蒸留水80mlで希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を
分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮乾燥させる。クロマトグ
ラフィー後に、標題化合物(0.45g)が無色固体として得られる。TLC、
シリカゲル(ガラス板)、石油エーテル/酢酸エチル(7:3)、R=0.5
6、融点118℃。
【0078】 4.シス−4−シアノ−4−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキサ
ゾール−4−イル)シクロヘキサン−1−オール 水素化硼素ナトリウム(0.15g、4.0ミリモル)を、無水メタノール(
37ml)中の方法3により製造した化合物(0.5g、1.6ミリモル)の溶
液中に室温で攪拌しながら導入する。懸濁液を室温で2時間攪拌する。次いで反
応混合物をpH3が得られるまで、1N塩化水素酸で処理する。蒸留水(75m
l)を反応溶液に加え、酢酸エチル(60ml、3回)で抽出する。合わせた有
機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過後、真空中で濃縮する。クロマトグ
ラフィー後に、標題化合物(0.5g)が無色結晶として得られる。TLC、シ
リカゲル(ガラス板)、石油エーテル/酢酸エチル(6:4)、R=0.17
、融点116.5℃。
【0079】 5.メチルシス−4−シアノ−4−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾ
オキサゾール−4−イル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート 方法A9により製造したジチアン化合物(1.7g、4.1ミリモル)を無水
メタノール(78ml)中に塩化水銀(II)(4.6g、16.9ミリモル)
と一緒に溶解させ、過塩素酸(濃度70%、3.8ml)で処理する。混合物を
還流下で約1時間加熱する。室温に冷却後、反応混合物を珪藻土を通す吸引を用
いて濾過する。濾液を酢酸エチル(100ml)で希釈し、半濃縮NaHCO 溶液(100ml)で洗浄する。有機相を更にNaSO(濃度40%、10
0ml)で抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮する
。更に精製をクロマトグラフィーにより行い、標題化合物(0.59g)が無色
固体として得られる。TLC、シリカゲル(ガラス板)、石油エーテル/酢酸エ
チル(7:3)、R=0.51、融点83℃。
【0080】 6.シス−4−シアノ−4−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキサ
ゾール−4−イル)シクロヘキサン−1−カルボン酸 方法5により製造したシス−カルボン酸メチルエステル化合物(0.49g、
1.37ミリモル)をメタノール(21ml)及びエタノール(14ml)の混
合物中に溶解させ、KOH水溶液(水7ml中のKOH0.63g)で室温で攪
拌しながら処理する。室温で一夜攪拌する。次いで反応溶液を真空中でほぼ完全
に濃縮する。残分を1N塩化水素酸(20ml)中に入れ、ジクロロメタン(3
0ml)で抽出する(3回)。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ
、濾過し、真空中で濃縮する。標題化合物(0.4g)が無色結晶として得られ
る。TLC、シリカゲル(ガラス板)、石油エーテル/酢酸エチル(6:4)、
=0.10、融点217.5℃。
【0081】 7.シス−4−シアノ−4−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキサ
ゾール−4−イル)シクロヘキサン−1−カルボキシアミド 方法6により製造したシス−カルボン酸化合物(0.4g、1.17ミリモル
)を塩化チオニル(5.2ml)中に溶解させ、還流下で1時間攪拌する。反応
溶液を真空中で濃縮し、トルエンで共蒸発させる(2回)。得られた残分を無水
トルエン(10ml)中に溶解させ、0℃に冷却する。次いで10分間アンモニ
ア気体を溶液中に通し、次いでジエチルエーテル(10ml)を加える。得られ
た無色沈殿を濾取し、ジエチルエーテル(10ml)で洗浄する。標題化合物(
0.31g)が無色結晶として得られる。TLC、シリカゲル(ガラス板)、ジ
クロロメタン/メタノール(9:1)、R=0.55、融点228℃。
【0082】 出発化合物 A1.2−アセトアミド−3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド 2−アミノ−3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド[M.Gros
sa、F.Wessely Monatsh. Chem.1966、97、1
384〜1390](20.0g、0.12モル)を室温でピリジン(250m
l)及び無水酢酸(250ml)の混合物中に溶解させる。溶液を60℃に加温
し、1.5時間攪拌する。次いで反応溶液を氷及び半濃縮NaCl水溶液の混合
物上に注ぎ、酢酸エチルで抽出し(5回)、MaSO上で乾燥させ、濾過し、
真空中で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィー[石油エーテル/酢酸(7:
3)]後に、標題化合物が淡黄色固体(12.5g)として得られる。TLC、
シリカゲル(ガラス板)、石油エーテル/酢酸エチル(7:3)、R=0.2
3。
【0083】 A2.2−アセトアミド−3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジルアルコール NaBH(550mg、14.53ミリモル)をメタノール(80ml)中
の2−アセトアミド−3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド[M.G
rossa、F.Wessely Monatsh. Chem.1966、9
7、1384〜1390](3.0g、14.34ミリモル)の溶液に徐々に加
える。10時間攪拌後、懸濁液を0.1NHCl水溶液(50ml)上に注ぎ、
次いでCHClで抽出する(3回)。有機相を合わせ、MaSO上で乾燥
させ、濾過し、真空中で濃縮する。得られた残分を純粋な酢酸エチルを用いるク
ロマトグラフィーにより精製し、標題化合物が無色固体(2.2g)として得ら
れる。TLC、シリカゲル(ガラス板)、酢酸エチル、R=0.19。
【0084】 A3.2−メチル−7−メトキシベンゾオキサゾール−4−イルアセトニトリ
ル 塩化チオニル(40ml)を2−アセトアミド−3−ヒドロキシー4−メトキ
シベンジルアルコール(2.5g、12.0ミリモル)及び無水CHCl
30ml)の懸濁液に0℃で攪拌しながら徐々に加える。反応混合物を室温に冷
却後、1時間攪拌し、次いで50℃で更に1.5時間攪拌する。反応溶液を真空
中で濃縮し、次いでトルエンで共蒸発させる(3回)。得られた残分をトルエン
及びDMFの混合物(8:1、45ml)中に溶解させ、18−クラウンー6(
4.07g、15.4ミリモル)中のKCN(1.0g、15.4ミリモル)の
溶液に滴加する。反応溶液を室温で一夜攪拌し、次いで半濃縮NaCl水溶液中
に注ぎ、酢酸エチルで抽出し(5回)、MaSO上で乾燥させ、濾過し、真空
中で濃縮する。更に精製するために、粗生成物をシリカゲルカラムを通して濾過
する[石油エーテル/酢酸エチル(6:4)]。標題化合物が無色結晶(1.2
8g)として得られる。TLC、シリカゲル(ガラス板)、石油エーテル/酢酸
エチル(6:4)、R=0.32。
【0085】 A4.2−イソプロピルアミド−3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデ
ヒド 2−アミノ−3−ヒドロキシー4−メトキシベンジルアルデヒド(3.0g、
17.95ミリモル)を室温でピリジン(50ml)及び無水イソ酪酸(50m
l)の混合物中に溶解させる。溶液を100℃で1.5時間攪拌する。次いで反
応溶液を氷及び半濃縮NaCl水溶液の混合物(1:1)上に注ぎ、酢酸エチル
で抽出し(5回)、MaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮する。得ら
れた2−イソプロピルアミド−3−イソプロピルカルボニルオキシ−4−メトキ
シベンズアルデヒドを無水メタノール(80ml)中に溶解させ、室温で1時間
ナトリウムメトキシド(無水メタノール中の5.5モル溶液14.6ml)と一
緒に攪拌する。次いで反応溶液を半濃縮塩化アンモニウム水溶液上に注ぎ、酢酸
エチルで抽出し(5回)、MaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮する
。標題化合物がシリカゲルクロマトグラフィー[石油エーテル/酢酸エチル(7
:3)]後に淡黄色固体(920mg)として得られる。TLC、シリカゲル(
ガラス板)、石油エーテル/酢酸エチル(7:3)、R=0.39。
【0086】 A5.2−イソプロピルアミド−3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジルアル
コール NaBH(145mg、3.83ミリモル)をメタノール(25ml)中の
2−イソプロピルアミド−3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド(9
00mg、3.79ミリモル)の溶液に徐々に加える。10分間攪拌後、懸濁液
を0.1NHCl水溶液(20ml)上に注ぎ、次いでCHClで抽出する
(3回)。有機相を合わせ、MaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮す
る。得られた残分を石油エーテル/酢酸エチル(6:4)を用いてクロマトグラ
フィーにより精製する。標題化合物が無色固体(820mg)として得られる。
TLC、シリカゲル(ガラス板)、石油エーテル/酢酸エチル(6:4)、R =0.30。
【0087】 A6.2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキサゾール−4−イルアセト
ニトリル 塩化チオニル(12ml)を2−イソプロピルアミド−3−ヒドロキシ−4−
メトキシベンジルアルコール(800mg、3.34ミリモル)及び無水CH Cl(9ml)の懸濁液に0℃で攪拌しながら徐々に加える。反応混合物を室
温に加温後、1時間攪拌し、次いで50℃で更に2時間攪拌する。反応溶液を真
空中で濃縮し、次いでトルエンで共蒸発させる(3回)。得られた残分をDMF
(15ml)中に溶解させ、18−クラウン−6(1.15g、4.34ミリモ
ル)及び無水DMF(15ml)中のKCN(282mg、4.34ミリモル)
の溶液に滴加する。反応溶液を室温で一夜攪拌し、次いで半濃縮NaCl水溶液
中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し(5回)、MaSO上で乾燥させ、濾過し、真
空中で濃縮する。更に精製するために、粗生成物をシリカゲルカラムを通して濾
過する[石油エーテル/酢酸エチル(7:3)]。標題化合物が無色結晶(55
0mg)として得られる。TLC、シリカゲル(ガラス板)、石油エーテル/酢
酸エチル(7:3)、R=0.50。
【0088】 A7.メチル4−シアノ−4−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキ
サゾール−4−イル)ヘプタン−1,7−ジカルボキシレート 無水テトラヒドロフラン17ml中の2−イソプロピル−7−メトキシベンゾ
オキサゾール−4−イルアセトニトリル0.65g(2.82ミリモル)及びT
riton B0.13mlの溶液を65℃に10分間加温し、次いでメチルア
クリレート2.45ml(31.4ミリモル)を45℃で滴加する。溶液を2時
間加熱還流させる。冷却後、溶剤を真空中で濃縮し、残分を酢酸エチル30ml
中に入れ、半飽和塩化ナトリウム溶液で抽出する。有機相を硫酸マグネシウム上
で乾燥させ、真空中で濃縮する。カラムクロマトグラフィーにより、標題化合物
(0.75g)が無色油状物として得られる。TLC、シリカゲル(ガラス板)
、石油エーテル/酢酸エチル(8:2)、R=0.54。
【0089】 A8.メチル5−シアノ−5−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキ
サゾール−4−イル)−2−オキソシクロヘキサンカルボキシレート 水素化ナトリウム(パラフィン中60%濃度)0.21g(5.20ミリモル
)を1,2−ジメトキシエタン18ml中の方法A7により製造した化合物0.
75g(1.86ミリモル)の溶液に加え、混合物を2時間還流下で攪拌する。
次いで室温に冷却し、メタノール2ml、次いで1N塩化水素酸5mlを加え、
次いで混合物を蒸留水50mlで処理し、酢酸エチルで抽出する。有機相を合わ
せ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮乾燥させる。カラムクロマト
グラフィーにより、標題化合物(0.69g)が無色結晶として得られる。TL
C、シリカゲル(ガラス板)、石油エーテル/酢酸エチル(8:2)、R=0
.46。融点150℃。
【0090】 A9.1−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキサゾール−4−イル
)−4−[1,3]ジチアン−2−イリデンシクロヘキサンカルボニトリル 2−トリメチルシリル−1,3−ジチアン(2.1ml、11.01ミリモル
)を無水THF(56ml)中に溶解させ、攪拌しながら−70℃に冷却する。
次いでn−ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(6.9ml、1.6モル溶
液の11.1ミリモル)をガラス注射器により窒素雰囲気下で徐々に滴加し、混
合物を−45℃で更に30分間攪拌する。再び−70℃に冷却後、無水THE(
33ml)中の4−シアノ−4−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾオキ
サゾール−4−イル)シクロヘキサノン(1.5g、4.80ミリモル、化合物
3)の溶液を徐々に滴加する。混合物を−70℃で1時間攪拌し、次いで室温に
徐々に加温する(約2時間)。後処理用に、反応溶液を酢酸エチル(80ml)
で希釈し、0.1N塩化水素酸(80ml)で抽出する(2回)。有機相を硫酸
マグネシウムを用いて乾燥させ、濾過し、真空中で乾燥させる。カラムクロマト
グラフィーにより、標題化合物(1.34g)が無色固体として得られる。TL
C、シリカゲル(ガラス板)、石油エーテル/酢酸エチル(85:15)、R =0.6。
【0091】 商業上の利用 本発明による化合物は、貴重な薬理学的特性を有し、それによって商業上利用
することができる。選択的環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)阻
害薬(即ちタイプ4の)として、一方では気管支治療薬として(拡張により、ま
た呼吸数−又は呼吸駆動増加作用による気道閉塞の治療用に)及び血管拡張作用
による拡張性機能障害を取り除くために好適であるが、他方では特に、メディエ
ーター、例えばヒスタミン、PAF(plate−activating fa
ctor)、アラキドン酸誘導体、例えばロイコトリエン及びプロスタグランジ
ン、サイトカイン、インターロイキン、ケモキン、α−、β−及びγ−インター
フェロン、腫瘍壊死因子(TNF)又は酸素基およびプロテアーゼにより媒介さ
せる、例えば気道(喘息予防)、皮膚、中枢神経系、腸、眼及び関節の炎症性障
害の治療用に好適である。これに関して、本発明による化合物は低毒性、良好な
腸内吸収(高い生物学的利用能)、広い治療幅及び重い副作用がないことにより
優れている。
【0092】 PDE阻害特性により、本発明による化合物は人間及び動物医薬で治療薬とし
て使用することができ、ここで例えば、下記病気の治療及び予防用に使用するこ
とができる:種々の起源の急性及び慢性(特に炎症性及びアレルゲン誘発)気道
障害(気管支炎、アレルギー性気管支炎、気管支喘息、気腫、COPD);皮膚
症(特に増殖性、炎症性及びアレルギー性)、例えば乾癬(尋常性)、毒性及び
アレルギー接触性湿疹、アトピー性湿疹、脂漏性湿疹、単純性苔癬、日焼け、肛
門性器部のかい痒症、円形脱毛症、肥大性瘢痕、円板状エリテマトーデス、小胞
性及び広範性膿皮症、内因性及び外因性アクネ、酒渣性アクネ及びその他の増殖
性、炎症性及びアレルギー性皮膚病;TNF及びロイコトリエンの過剰放出によ
る病気、即ち例えば関節炎タイプの障害(リウマチ性関節炎、リウマチ性脊椎炎
、骨関節症及びその他の関節症状)、免疫系の障害(AIDS、多発性硬化症)
、移植片対宿主反応、移植拒絶反応、ショック症状[敗血症性ショック、エンド
トキシンショック、グラム陰性敗血症、毒素性ショック症候群及びARDS(成
人呼吸困難症候群)]及び胃腸部位における広汎性炎症(クローン病及び潰瘍性
大腸炎);上気道(咽頭、鼻)及び隣接部(副鼻腔、眼)におけるアレルギー性
及び/又は慢性免疫不全反応に基づく障害、例えばアレルギー性鼻炎/副鼻腔炎
、慢性鼻炎/副鼻腔炎、アレルギー性結膜炎及び鼻ポリープ;しかしPDE阻害
薬により治療することができる心臓の障害、例えば心不全又はPDE阻害薬の組
織弛緩作用により治療することができる障害、例えば腎石と関係のある腎臓及び
尿管の拡張性機能不全又は仙痛。更に、本発明による化合物は、尿崩症及び脳代
謝障害と関係のある障害、例えば脳老化、老人性痴呆(アルツハイマー痴呆)、
多発性脳梗塞性痴呆又はCNSの異常、例えば鬱病又は動脈硬化性痴呆の治療の
ために使用することができる。
【0093】 本発明のもう一つの目的は、前記病気の一つを患っているヒトを含む哺乳類の
治療法である。この方法は、病気の哺乳類に治療上有効であり、薬理学的に認容
な量の本発明による化合物1種以上を投与することから成る。
【0094】 本発明のもう一つの目的は、病気、特に前記した病気の治療及び/又は予防に
使用するための本発明による化合物である。
【0095】 本発明は、前記した病気の治療及び/又は予防に使用される医薬の製造用の本
発明による化合物の使用にも関する。
【0096】 更に、本発明による化合物1種以上を含有する、前記した病気の治療及び/又
は予防用の医薬も本発明の目的である。
【0097】 本発明のもう一つの目的は、慣用の二次包装、医薬を含有する一次包装(例え
ばアンプル又はブリスターパック)及び所望により、同封の栞から成る市販製品
であり、この医薬はタイプ4の環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE
4)に対する拮抗作用を示し、タイプ4の環状ヌクレオチドホスホジエステラー
ゼと関係のある病気の症状を緩和に導き、タイプ4の環状ヌクレオチドホスホジ
エステラーゼと関係のある病気の予防又は治療用の医薬の適用が市販製品の二次
包装上及び/又は同封の栞に指示されており、この医薬は本発明による式Iの化
合物1種以上を含有する。二次包装、医薬を含有する一次包装及び同封の栞は当
業者がこの種の医薬に関して標準であると見なすものに相応する。
【0098】 医薬は、自体公知であり、当業者に公知の方法で製造する。医薬として、本発
明による化合物(=作用化合物)はそのものとして又は有利には製薬的佐剤と組
み合わせて、例えば錠剤、コート錠剤、カプセル、座剤、パッチ、乳剤、懸濁液
、ゲル又は溶液の形で使用され、作用化合物含分は有利には0.1〜95%であ
る。
【0099】 所望の製剤に好適である佐剤は、その専門知識に基づき当業者に公知である。
溶剤の他に、ゲル形成剤、軟膏基剤及びその他の作用化合物賦形剤、例えば酸化
防止剤、分散剤、乳化剤、可溶化剤又は浸透促進剤を使用することができる。
【0100】 気道障害の治療用に、本発明による化合物を吸入により投与するのが有利であ
る。このために、本発明による化合物を直接粉末(有利には微細形で)として又
は本発明による化合物を含有する溶液又は懸濁液の噴霧により投与する。製剤及
び投与形に関しては、詳細は例えば欧州特許第163965号明細書を参照にさ
れたい。
【0101】 皮膚病の治療用に、本発明による化合物を特に局所適用に好適なような医薬の
形で投与する。医薬を製造するために、本発明による化合物(=作用化合物)を
有利には好適な製薬的佐剤と混合し、更に加工して好適な製剤にする。好適な製
剤としては、例えば粉末、乳剤、懸濁液、噴霧剤、オイル、軟膏、油脂軟膏、ク
リーム、パスタ、ゲル又は溶液が挙げられる。
【0102】 本発明による医薬は、自体公知の方法で製造される。作用化合物の用量は、P
DE阻害薬に慣用の強度に順ずる。従って、皮膚病治療用の局所適用形(例えば
軟膏)は、作用化合物を例えば0.1〜99%の濃度で含有する。吸入による投
与のための用量は通常1日当たり0.1〜3mgである。全身治療(経口又は静
脈内)の場合の通常の用量は、1日に1kg当たり0.03〜3mgである。
【0103】 生物学的試験 細胞レベルのPDE4抑制の試験では、炎症性細胞の活性化が特に重要である
。例としては、好中性顆粒球のFMLP(N−ホルミル−メチオニル−ロイシル
−フェニル−アラニン)−誘発超過酸化物製造が挙げられ、これはルミノール増
強化学発光として測定することができる[Mc Phail LC、Strum
SL、Leone PA and Sozzani S、The neutr
ophil respiratory burst mechanism.“I
mmunology Series”(1992、57、47〜76)中;Co
ffey RG(Marcel Decker、Inc.、ニューヨーク−バー
ゼル−香港)発行]。
【0104】 炎症性細胞、特に好中性および好酸性顆粒球、Tリンパ球、単球及びマクロフ
ァージ中の化学発光及びサイトカイン分泌及び炎症増加メディエーターの分泌を
抑制する物質は、PDE4を抑制するような物質である。ホスホジエステラーゼ
系のこのアイソエンザイムは、特に顆粒球中に現れる。その抑制により細胞内環
状AMP濃度が増加し、従って細胞活性化が抑制される。従って本発明による物
質によるPDE4抑制は、炎症過程の抑制の中枢性指標である。(Giemby
cs MA、Could isoenzyme−selective phos
phodiesterase inhibitors render bron
chodilatory therapy redundant in the
treatment of bronchial asthma?Bioch
em Pharmacol1992、43、2041〜2051;Torphy
TJ その他、Phosphodiesterase inhibitors
:new opportunities for treatment of
asthma.Thorax 1991、46、512〜523;Schudt
Cその他、Zardaverine:a cyclic AMP PDE 3
/4 inhibitor.“New Drugs for Asthma T
herapy”、379〜402、Birkhaeuser Verlag B
asel 1991;Schudt Cその他、Influence of s
eslective phosphodiesterase inhibito
rs on human neutrophil functions and
levels of cAMP and Ca;Naunyn−Schmie
debergs Arch Pharmacol 1991、344、682〜
690;Tenor H and Schudt C、Analysis of
PDE isoenzyme profiles in cells and
tissues by pharmacological methods.
“Phosphodiesterase Inhibitors”21〜40中
、“The Handbook of Immunopharmacology
”、Academic Press、1996;Hatzelmann A そ
の他、Enzymatic and functional aspects
of dual−selective PDE3/4−inhibitors.
“Phosphodiesterasse Inhibitors”、147〜
160、“The Handbook of Immunopharmacol
ogy、Academic Press、1996)。
【0105】 PDE4活性の抑制 方法学論 活性試験は、微量滴定プレート(Naunyn−Schmiedeberg’
s Arch.Pharmacol.1980、311、193〜198)に適
合させた、バウエル(Bauer)及びシュワーベ(Schwabe)の方法に
より実施した。この試験でPDE反応は第1工程で行われる。第2工程で生じた
5’−ヌクレオチドは、Crotalus atroxからの蛇毒の5’−ヌク
レオチダーゼにより開裂され、未変化のヌクレオシドとなる。第3工程で、ヌク
レオシドはイオン交換カラムで残りの基質から分離される。カラムを直接小ガラ
ス瓶中に抽出し、30ミリモルの蟻酸アンモニウム(pH6.0)2mlを用い
て計測するためにこれにシンチレーター液2mlを付加的に加える。
【0106】 本発明による化合物に関して測定した抑制値[抑制濃度−log IC50
モル/l)]は、下記表Aから得られ、表中、化合物の番号は実施例の番号に相
応する。
【0107】 表A PDE4活性の抑制
【0108】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AE ,AL,AU,BA,BG,BR,CA,CN,CZ, EE,GE,HR,HU,ID,IL,IN,JP,K R,LT,LV,MK,MX,NO,NZ,PL,RO ,SG,SI,SK,TR,UA,US,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ヴォルフ−リューディガー ウルリヒ ドイツ連邦共和国 コンスタンツ ヘーベ ルシュトラーセ 3 (72)発明者 ヘルマン アムシュラー ドイツ連邦共和国 ラドルフツェル ホー エンヘーヴェンシュトラーセ 19 (72)発明者 トーマス ベーア ドイツ連邦共和国 ライヒェナウ ベルク ゲスレ 5 (72)発明者 ディーター フロッケルツィ ドイツ連邦共和国 アレンスバッハ アッ カーヴェーク 26 (72)発明者 ベアーテ グッテラー ドイツ連邦共和国 アレンスバッハ アレ ンスバッハー シュトラーセ 6ベー (72)発明者 ウルリヒ ティーバウト ドイツ連邦共和国 コンスタンツ エッガ ー ヴィーゼ 14 (72)発明者 アーミン ハッツェルマン ドイツ連邦共和国 コンスタンツ アルタ ー ヴァル 3 (72)発明者 ヒルデガルト ボス ドイツ連邦共和国 コンスタンツ フルー アヴェーク 3アー (72)発明者 ロルフ ボイメ ドイツ連邦共和国 コンスタンツ ボール シュトラーセ 13 (72)発明者 ハンス−ペーター クレイ ドイツ連邦共和国 アレンスバッハ イム ヴァインベルク 3ベー (72)発明者 ディートリヒ ヘフナー ドイツ連邦共和国 コンスタンツ ベート ーヴェンシュトラーセ 5 Fターム(参考) 4C056 AA01 AB01 AC02 AD03 AE03 CA02 CC01 CD03 CD06 4C063 AA01 BB01 CC78 DD52 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC70 GA02 GA09 MA01 MA02 MA04 MA05 NA06 NA14 ZA02 ZA16 ZA33 ZA34 ZA36 ZA59 ZA68 ZA81 ZA89 ZA92 ZA96 ZB08 ZB11 ZB13 ZB35 ZC20 ZC55

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 [式中、 R1は、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C −シクロアルキルメトキシ、ベンジルオキシ又は完全にか又は主として弗素置換
    のC〜C−アルコキシであり、 R2は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C −シクロアルキルメチル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル
    であり、 R3は、水素、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、エチニル、カルボキシル、C 〜C−アルコキシ又はC〜C−アルコキシカルボニルであり、 Aは、B、−CH(R4)−、>C=O又は>C=N−R5であり、ここで、 Bは、酸素(−O−)、イミノ(−NH−)、スルフィニル(−S(O)−)、
    スルホニル(−S(O)−)又はカルボニルイミノ(−C(O)NH−)であ
    り、 R4は、ヒドロキシル、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ア
    ミノカルボニル、モノ−又はジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル、ヒド
    ロキシアミノカルボニル(−C(O)NHOH)又はC〜C−アルコキシア
    ミノカルボニルであり、 R5は、ヒドロキシル又はC〜C−アルキルカルボニルオキシである]の化
    合物又はこの化合物の塩。
  2. 【請求項2】 式中、 R1が、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ又は完全にか
    又は主として弗素置換のC〜C−アルコキシであり、 R2が、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シ
    クロアルキルメチル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり
    、 R3が、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、C1〜C−アルコキシ又はC
    〜C−アルコキシカルボニルであり、 Aが、B、−CH(R4)−、>C=O又は>C=N−R5であり、ここで、 Bが、酸素(−O−)、スルフィニル(−S(O)−)、スルホニル(−S(O
    −)又はカルボニルイミノ(−C(O)NH−)であり、 R4が、ヒドロキシル、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル又は
    アミノカルボニルであり、 R5が、ヒドロキシル又はC〜C−アルキルカルボニルオキシである、請求
    項1に記載の式Iの化合物又はこの化合物の塩。
  3. 【請求項3】 式中、 R1が、C〜C−アルコキシであり、 R2が、C〜C−アルキル又はC3〜C−シクロアルキルであり、 R3が、ヒドロキシル、シアノ又はメトキシであり、 Aが、B、−CH(R4)−又は>C=Oであり、ここで、 Bが、酸素(−O−)又はスルホニル(−S(O)−)であり、 R4が、ヒドロキシル、カルボキシル、メトキシカルボニル又はアミノカルボニ
    ルである、請求項1に記載の式Iの化合物又はこの化合物の塩。
  4. 【請求項4】 式中、 R1が、C1〜C−アルコキシであり、 R2が、C〜C−アルキルであり、 R3が、シアノであり、 Aが、B、−CH(R4)−又は>C=Oであり、ここで、 Bが、酸素(−O−)であり、 R4が、ヒドロキシル、カルボキシル、メトキシカルボニル又はアミノカルボニ
    ルである、請求項1に記載の式Iの化合物又はこの化合物の塩。
  5. 【請求項5】 式中、 R1が、メトキシであり、 R2が、メチル又はイソプロピルであり、 R3が、シアノであり、 Aが、B、−CH(R4)−又は>C=Oであり、 Bが、酸素(−O−)であり、 R4が、ヒドロキシル、カルボキシル、メトキシカルボニル又はアミノカルボニ
    ルである、請求項1に記載の式Iの化合物又はこの化合物の塩。
  6. 【請求項6】 式中、 R1が、メトキシであり、 R2が、メチル又はイソプロピルであり、 R3が、シアノであり、 Aが、酸素(−O−)である、請求項1に記載の式Iの化合物又はこの化合物の
    塩。
  7. 【請求項7】 病気治療の使用用の請求項1に記載の式Iの化合物。
  8. 【請求項8】 慣用の製薬的佐薬及び/又は賦形剤と一緒の請求項1に記載
    の1種以上の化合物から成る医薬。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の化合物の気道疾患治療用の医薬の製造用の
    使用。
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