JP2002511242A - 5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク(flap)のゲノム配列、その多型マーカーおよび喘息の検出方法 - Google Patents
5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク(flap)のゲノム配列、その多型マーカーおよび喘息の検出方法Info
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Abstract
Description
アレリックマーカーに関し、さらには、これらのマーカーとロイコトリエン経路
が関与している喘息などの疾患との間の関連性にも関する。本発明によれば、ロ
イコトリエン経路が関与している疾患に対して個体が持つ素因を判定するための
手段と、かかる疾患を診断し、かつロイコトリエン経路作用薬に対する最終的な
治療応答を予測/検出する手段とが得られる。
炎症性疾患の進展が大きな健康問題の1つとなっている。
おり、人口の約10%が喘息に羅患している。1994年には米国だけをとってみても1
400万人以上(このうち480万人(6.9%)は18歳未満)が羅患しているが、1982年に同
じ疾患が認められたのはわずか800万人にすぎなかった。毎年5000人以上が命を
落としている(1993年にはこのうちの342人が25歳未満であった)。英国では7人に
1人の子供が喘息を持ち、米国に至っては小児科救急処置室に運ばれてくる患者
の1/3が喘息によるものである。このように、喘息は小児期において最もよく見
られる慢性疾患なのである。
特徴とし、気道閉塞として定義される多因子性の症候群のことである。実際の喘
息発作を引き起こす刺激の例としては、アレルゲン(敏感な人の場合)、エクササ
イズ(冷気が刺激の1つになり得る)、気道感染、二酸化硫黄などの大気汚染物質
があげられる。喘息患者は、生活を脅かすほど、あるいは場合によっては致命的
ともなり得るほどひどい呼吸困難(息を吐くことができない状態)、喘鳴、咳とい
った発作を繰り返す。
と思われる。ほとんどの患者で喘息の発作は病理学的に次のような状態を生じる
2フェーズからなるものである。 −気管支平滑筋の攣縮による気管支痙攣を主な症状とする中間フェーズ。この
フェーズに関与している細胞は、ヒスタミンを放出する好酸球の他、ロイコトリ
エン、プロスタグランジン、血小板活性化因子を放出するマクロファージ、血小
板、肥満細胞である。白血球走化性因子活性化因子および起炎性細胞遊走因子に
収縮因子が加わることで、白血球がこの領域に引き寄せられ、次のフェーズへの
準備が整えられる形となる。 −血管拡張、浮腫、粘液分泌および気管支痙攣を含む特別なタイプの炎症から
なる後期フェーズ。これは、サイトカイン放出活性T細胞や好酸球から放出され
る炎症性メディエーターによって引き起こされる。あるいは、軸索反射によって
放出されるニューロペプチドが原因になっている可能性もある。これらのメディ
エーターはダメージや気管支上皮の損傷などを引き起こす。
的な空気アレルゲンに対するIgE媒介応答の発症因子である。IgEが細胞のIgE受
容体と結合すると系は初回刺激を受けた状態になるため、関連のあるアレルゲン
に継続的に曝露されると喘息発作が起こるのである。喘息症例の大半(95%)がア
トピーと何らかの関連性がある。
衛能に関与しており、炎症性腸疾患、乾癬および関節炎など、喘息以外の即時型
過敏症ならびに炎症性疾患に重要な役割を果たしている。
ゼはサイトゾルに存在する可溶酵素であり、肺や血小板、肥満細胞、白血球細胞
に認められる。このグループに属する主な酵素が、ロイコトリエン生合成の初発
段階をつかさどる酵素の5-リポキシゲナーゼである。
やカルシウムイオノフォアによる)細胞刺激時に、膜リン脂質からアラキドン酸
が放出される。次に、アラキドン酸は5-リポキシゲナーゼ(5-LO)によってロイコ
トリエンA4に代謝され、細胞膜に移動して「5-リポキシゲナーゼ活性化タンパク
」(FLAP)と呼ばれるタンパク質と関連した状態になる。これは無傷細胞でのロイ
コトリエン合成には欠かせないものである。また、5-LOにはロイコトリエンA4活
性もある。
水分解によってロイコトリエンB4(LTA4-加水分解活性)に変化するか、あるいは
グルタチオン抱合によってロイコトリエンC4(LTC4-合成酵素活性)とその代謝物
であるロイコトリエンD4およびロイコトリエンE4を産生する。LTB4は主に好中球
によって産生され、システイニル-ロイコトリエン(LTC4、LTD4、LTE4)は主に、
好酸球、肥満細胞、好塩基球、マクロファージによって産生される。
では膜接着分子を上方制御し、毒性酸素生成物の産生と顆粒酵素の放出を促進す
る。マクロファージおよびリンパ球では増殖およびサイトカイン放出を刺激する
。このように、LTB4はあらゆるタイプの感染症における重要なメディエーターな
のである。
器系では、細気管支の筋肉を攣縮させ、粘液の分泌量を増やす強力な収縮因子と
なる。心臓脈管系では多くの血管で血管拡張を引き起こすが、冠血管拡張薬とし
ても機能する。システイニル-ロイコトリエンは喘息において特に重要な物質で
ある。
作用して5-LOを活性化する、18-kDの膜結合ポリペプチドである。FLAP遺伝子は3
1kbよりも長く、小さなエキソン5つと大きなエキソン4つで構成されている(本願
明細書に援用するGenBank 182657, Kennedyら1991の他、エキソン1についてGen
bank M60470、エキソン2についてGenbank M63259、エキソン3についてGenbank
M63260、エキソン4についてGenbank M63261、およびエキソン5についてGenba
nk M6322を参照のこと)。
球と単球のイオノフォア活性化によって5-LOは非沈殿領域から核膜に移動する。
FLAP機能阻害因子はサイトゾルから膜への5-LOの移動を阻害し、5-LOの活性化を
阻害する。したがって、これらの因子は抗炎症薬の候補として興味深いものであ
る。特に、FLAPに対するアンタゴニストは、システイニルロイコトリエンがこう
した喘息応答を媒介する上で果たす重要な役割をサポートしている、アレルゲン
誘因気管支収縮剤応答を抑えることができるのである。
めに、薬理遺伝子学では、ゲノムテクノロジーを用いて遺伝子における多型を特
定する。このような多型は、疾患感受性、病因および進展すなわち具体的には、
薬効、薬剤耐性または薬剤の毒性を左右する要因である薬剤応答経路(薬剤代謝
カスケードを含むがこれに限定されるものではない)に関与している生物学的経
路の一部である。
学との関連性は極めて深い。これらの現象が羅病率の高い多くの深刻な疾患の要
となっているのと、効率的な新薬設計用の炎症経路のターゲッティングには重篤
な副作用を伴う危険性が多くつきまとうことの両方が理由である。強力な炎症性
分子である生成物を産生するため、ロイコトリエン経路は特に興味深いものであ
る。
の遺伝子が関与している)ものである。その上、これらの疾患は、汚染物質、化
学薬品、食事などの環境因子によって変化する。このため、多くの疾患が多因子
性であると言われている。つまり、遺伝的な要因と環境による要因の両方が相互
作用することで生じるのである。
いる家族についてクラスター形成と分離のパターンを分析したところ、喘息には
遺伝的な要素が絡んでいる可能性が認められた。しかしながら、喘息に特異な表
現型が定義されていないことが、喘息に関連のある遺伝子を高信頼度で検出する
上での大きなハードルとなっている。
管支の非特異的な反応性亢進は、ヒスタミンやメタコリンなどの気管支収縮薬を
患者に投与したことが原因で発生する空気流の変化を基準に判定される。アトピ
ーは、血清のIgE力価を測定する皮膚プリックテストによって検出される。喘息
の特徴である徴候(夜の喘鳴および息切れなど)の検出には標準的な問診も用いら
れているが、これらの徴候は喘息にだけ見られるものではない。
ものが1つもない。喘息とその発症の病態生理学については次第に明らかになっ
てきているにもかかわらず、症例を見ると喘息の有病率および喘息発作の重症度
が過小評価されていると思われる。結果として、喘息に対して適切な処置を施す
のが遅れることが多く、炎症を一層進展させてしまうことになる。このため、効
率的かつ高信頼度の喘息診断試験が必要なのである。
形質であるとみなせる場合がある。これについては、理論的にみて薬剤応答に関
与していると推測される遺伝子のカテゴリーが3つある。すなわち、標的疾患と
結びつく遺伝子、薬剤の作用様式に関連のある遺伝子、そして薬剤の代謝に関与
する遺伝子である。
を探すことである。このような遺伝子が見つかれば、まず第一に、薬剤耐性研究
で有害イベントの発生率を減らし、薬効についての研究では応答者と非応答者の
患者亜集団を一層良く定義し、さらにこれらの研究から得られる結果を組み合わ
せて、効力/耐性に関する予測データをもとに薬剤の用法を個別に決定できるよ
うにすることで、遺伝子が薬剤開発計画を改善するためのツールとなり得るので
ある。
非応答者を排除する、あるいは望ましくない副作用を削減および/または望まし
くない副作用の危険性が有意に高い対応の治療患者から除外するために、ターゲ
ット薬の新しい設計を決定し、かつ既存の薬剤の用途を最適化するツールも得ら
れる。
有用である。ロイコトリエン経路によって機能する多くの抗喘息薬および抗炎症
薬はいまだに開発の途中であり、このうちの多くに何らかの重大な副作用が認め
られるためである。
リーがある。気管支拡張剤は、疾患の中間フェーズの気管支痙攣を逆転させる上
で有効である。気管支拡張剤として利用される薬剤としては、(たとえばサルブ
タモールなどの平滑筋に直接作用することで気管支を拡張する)β2-アドレノセ
プターアゴニスト、(テオフィリンなどの)キサンチン、(臭化イプラトロピウム
などの)ムスカリン受容体アンタゴニストがあげられる。これらの薬剤は、発作
症状に対する短期治療薬の代表である。
効である。これらの薬剤としては、グルココルチコイド、クロモグリク酸ナトリ
ウム、ヒスタミンH1-受容体アンタゴニストがあげられる。これらの薬剤は、喘
息の状態に対する既存の長期治療薬の代表である。
すべてを事実上「治癒」させるわけではないので、決して満足のいくものではな
い。この点について言えばグルココルチコイドが最も興味深い活性化合物である
が、グルココルチコイドを用いることで、望ましくない重篤な副作用(グルココ
ルチコイドを吸入する場合だと咽頭カンジダ症や発生障害、骨粗鬆症など、全身
投与の場合だと気分障害や食欲亢進、糖尿病患者のグルコース調節能の喪失)が
生じる可能性がある。
ー(5-LOおよびFLAP-結合インヒビターなど)が開発され、気管支喘息および他の
炎症性疾患に対する新規な治療方法として用いられている。たとえば、Abbott L
aboratories(イリノイ州アボットパーク)から販売されている5-LOインヒビターZ
ileuton(Zyflo(R))を用いることによって、気道機能を改善して喘息に関連のあ
る徴候を減らせることが分かっている。
上昇などの望ましくない副作用が報告されている。また、肝臓で取り除かれる薬
物同士の薬物相互作用についての懸念もある。
く、使用者に対する副作用と毒性を弱めた上でロイコトリエン経路に作用する一
層効果的かつ標的の絞られた治療ストラテジーを開発することにも需要がある。
これを比較的短期間で達成するための方法の1つが薬理遺伝子学的な結果を利用
して既存の薬物または薬物候補の用法を一層明確に定義し、患者の標的亜集団に
対する利益/危険率を高めることである。
タリゼーションすることから出たものである。FLAPのゲノム配列と特異的にハイ
ブリダイズするオリゴヌクレオチドプローブおよびプライマーも本発明の一部で
ある。本発明のさらに他の目的は、本発明に記載のいずれかのヌクレオチド配列
を含む組換えベクター、特に、FLAPの制御領域またはFLAP酵素をコードする配列
を含む組換えベクターならびに、前記ヌクレオチド配列または組換えベクターを
含む細胞宿主にある。本発明はまた、FLAP遺伝子の発現を調節または阻害する分
子のスクリーニング方法も包含する。さらに、本発明は、FLAPタンパク質の新規
なアレル変異体も含む。
するものである。これらのバイアレリックマーカーは、FLAP遺伝子の特定のアレ
ルとロイコトリエン経路が関与する炎症性疾患などの疾患との間の統計的に有意
な関連性、あるいはFLAP遺伝子の特定のアレルとロイコトリエン経路に作用する
薬剤、好ましくはZileutonの投与によって生じる副作用またはロイコトリエン経
路に作用する薬剤を用いての治療に対する有益な応答のいずれかとの間の統計的
に有意な関連性を特定するための有用なツールである。これらの関連性は本発明
の範囲内に包含される。
FLAP遺伝子のバイアレリックマーカーのアレルと喘息との間の遺伝的な関連性を
特定することから出たものである。
乾癬および炎症性腸疾患などの疾患に対するヒトの遺伝的な感受性を分子レベル
で検出するための方法および生成物が得られる。この方法および生成物を上述し
たような疾患の診断や段階化、予後の判定およびモニタリングに使用することが
できる。これらのプロセスを治療方法の中に取り込むことも可能である。また、
本発明によれば、薬物の用途を最適化し、新規な薬物の候補となり得る物質をス
クリーニングするための個別のストラテジーをはじめとして治療学的に見て適し
たソリューションが効率的に設計および評価される。
御領域(下流の非転写領域)を有するFLAPのゲノム配列を含む。 配列番号 2は、5'UTRおよび3'UTRのあるヒトFLAP完全cDNAを含む。 配列番号 3は、配列番号 2のcDNAでコードされたFLAPタンパク質を含む。 配列番号 4および 5は、バイアレリックマーカーA14のアレル1またはアレル2
のいずれかと、その周囲の配列とを含む。 配列番号 6および7は、バイアレリックマーカーA14に対する増幅プライマーの
配列を含む。 配列番号 8は、バイアレリックマーカーA14のマイクロシークエンシングプラ
イマーの配列を含む。 配列番号 9および10は、バイアレリックマーカーA19のアレル1またはアレル2
のいずれかと、その周囲の配列とを含む。 配列番号 11および 12は、バイアレリックマーカーA19に対する増幅プライマ
ーの配列を含む。 配列番号 13は、バイアレリックマーカーA19のマイクロシークエンシングプラ
イマーの配列を含む。 配列番号 14は、実施例2においてさらに説明する別のPU5'配列を含んでいるプ
ライマーを含む。 配列番号 15は、実施例2においてさらに説明する別のRP5'配列を含んでいるプ
ライマーを含む。
ンヒビターの作用か、あるいはFLAPに結合する間接的なロイコトリエン生合成イ
ンヒビターの作用のいずれかによって、ロイコトリエン産生を制御できるように
見える。
キャラクタリゼーションと、ロイコトリエン経路が関与する疾患と関連のある有
意な多型の同定とに関する。好ましくは、この多型は喘息と関連のあるものであ
る。
検出するアッセイの設計に、同定済の多型を使用する。また、これらの多型を薬
物スクリーニングプロトコルの設計に使用して、新薬または既存の薬物の持つ治
療効果および副作用の可能性を効率よく正確に評価することができる。
る用語の意味と範囲を示し、定義する。
質をコードするゲノム配列、mRNA配列およびcDNA配列を包含する。ゲノム配列の
場合、FLAP遺伝子には、FLAP遺伝子のコード配列の発現を制御する未変性の制御
領域も含まれる。
よび「ポリヌクレオチド」という用語は、2つ以上のヌクレオチドの一本鎖また
は二本鎖のいずれかで構成されるRNA配列、DNA配列またはRNA/DNAハイブリッド
配列を含む。本願明細書において、形容詞としての「ヌクレオチド」という用語
は、特に長さを限定せず一本鎖または二本鎖のRNA配列、DNA配列またはRNA/DNA
ハイブリッド配列を含む分子を示す。本願明細書では、「ヌクレオチド」という
用語を、1個の分子を意味する個々のヌクレオチドまたは多種多様なヌクレオチ
ド、あるいは、オリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドに含まれるヌクレオ
チドである場合はプリンまたはピリミジン、リボースまたはデオキシリボース糖
部分およびリン酸基またはリン酸ジエステル結合を含む、大きな核酸分子に含ま
れる個々の単位を示す名詞としても使用する。本願明細書では、「ヌクレオチド
」という用語を、(a)選択的結合基、(b)プリンからなる類似の形態、(c)ピリミ
ジンからなる類似の形態、(d) 類似の糖類のうち少なくとも1つの修飾を含む「
修飾ヌクレオチド」、例えば、類似の結合基、プリン、ピリミジンおよび糖など
からなる修飾ヌクレオチドなどを包含するものとして使用する。たとえばPCT公
開第WO 95/04064号を参照のこと。しかしながら、本発明のポリヌクレオチドは
、好ましくは50%より多くが従来のデオキシリボースヌクレオチド、最も好まし
くは90%より多くが従来のデオキシリボースヌクレオチドで構成される。本発明
のポリヌクレオチド配列は、合成、組換え、ex vivo生成またはこれらの組み合
わせの他、従来技術において周知の精製方法を用いるなど、周知のどのような方
法で調製したものであってもよい。
チドの合成に使用される酵素など)を含むがこれに限定されるものではない他の
化合物から分離された本発明のポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチドベクタ
ー、あるいは線状ポリヌクレオチドから共有結合的に緊密なポリヌクレオチドを
分離することを示す上で、「精製された」という表現を使用する。ポリヌクレオ
チドは、試料の少なくとも約50%、好ましくは60〜75%が単一のポリヌクレオチド
配列およびコンホメーション(線状vs.共有結合的に緊密を呈する限り、実質的に
純粋なものである。実質的に純粋なポリヌクレオチドは通常、約50%、好ましく
は60〜90%w/wの核酸試料を含み、より一般には純度が約95%、好ましくは約99%を
上回る。ポリヌクレオチドの純度または均一性は、試料のアガロースゲル電気泳
動またはポリアクリルアミドゲル電気泳動などの従来技術において周知のさまざ
まな手段を適用し、次いでゲルの染色時に単一のポリヌクレオチドバンドを可視
化するなどの方法によって示すことができる。特定の目的では、HPLCまたは従来
技術において周知の他の手段によって一層高い解像度を得ることができる。
べき環境(たとえば、天然由来のものである場合は自然環境)から取り出されたも
のでなければならない。たとえば、生きた動物が持つ天然由来のポリヌクレオチ
ドまたはポリペプチドは単離されたとは言わないが、同じポリヌクレオチドまた
はDNAまたはポリペプチドを天然系で共存しているいくつかの物質またはすべて
の物質から分離すると、これは単離されたことになる。かかるポリヌクレオチド
は、ベクターおよび/またはかかるポリヌクレオチドの一部の場合がある。ある
いは、ポリペプチドが組成物の一部であることもある。このような状態であって
も、そのベクターや組成物が天然環境の一部をなしているのでなければ、単離さ
れているとする。
ーを示す。したがって、ポリペプチドの定義には、ペプチド、オリゴペプチドお
よびタンパク質が含まれる。この用語はまた、ポリペプチドの発現後修飾を指定
するものでもこれを除外するものでもなく、たとえば、グリコシル基、アセチル
基、リン酸基、脂質基などが共有結合的に付加されたポリペプチドもポリペプチ
ドという用語に明示的に包含される。さらに、この定義には、1種またはそれ以
上のアミノ酸類似物(たとえば、非天然由来のアミノ酸、生物学的な独立系にお
ける天然でのみ発生するアミノ酸、哺乳動物の系由来の修飾アミノ酸などを含む
)を含有するポリペプチド、置換結合を有するポリペプチドの他、従来技術にお
いて周知の天然由来および非天然由来の他の修飾も含まれる。
されるものではない他の化合物から分離された本発明のポリペプチドを示す上で
、「精製された」という表現を使用する。ポリペプチドは、試料の少なくとも約
50%、好ましくは60〜75%が単一のポリペプチド配列を呈する限り、実質的に純粋
なものである。実質的に純粋なポリペプチドは通常、約50%、好ましくは60〜90%
w/wのタンパク質試料を含み、より一般には純度が約95%、好ましくは約99%を上
回る。ポリペプチドの純度または均一性は、試料のアガロースゲル電気泳動また
はポリアクリルアミドゲル電気泳動などの従来技術において周知のさまざまな手
段を適用し、次いでゲルの染色時に単一のポリペプチドバンドを可視化するなど
の方法によって示されている。特定の目的では、HPLCまたは従来技術において周
知の他の手段によって一層高い解像度を得ることができる。
もとの天然環境にある連続したポリペプチド配列には見られないポリペプチド配
列を少なくとも2つ有するポリペプチドを示すものとして使用する。あるいは、
組換えポリヌクレオチドから発現されたポリペプチドを示すものとして使用する
。
とも1つの結合ドメインで構成される複数のポリペプチドの集合を意味する。こ
の場合、抗体結合ドメインは、抗体分子の可変ドメインの折り畳みで形成され、
内面形状および電荷の分布が抗原の抗原決定基の特徴と相補的な三次元結合空間
を形成する。これによって、抗原に対する免疫反応が可能になる。抗体としては
、結合ドメインを有する組換えタンパク質の他、Fab、Fab'、F(ab)2およびF(ab'
)2断片をはじめとする断片があげられる。
抗原分子、この場合はFLAPポリペプチドの一部である。「エピトープ」は、ポリ
ペプチドの抗原決定基を意味する。エピトープは、空間コンホメーションにわず
か3個のアミノ酸を含むことができるものであるが、これはエピトープ独特の特
徴である。通常、エピトープにはこのようなアミノ酸が少なくとも6個含まれて
おり、一般にはこのようなアミノ酸が少なくとも8〜10個含まれる。エピトープ
を構成しているアミノ酸の判定方法としては、x線結晶解析、二次元核磁気共鳴
の他、H. Mario Geysenら、1984、PCT公開公報第WO 84/03564号および同第WO 84
/03506号などに記載されているようなPepscan法をはじめとするエピトープマッ
ピングがあげられる。
「ヌクレオチド配列」という表現を用いることがある。正確に言うと、「ヌクレ
オチド配列」という表現は、核酸材料自体を包含するため、特定のDNAまたはRNA
分子を生化学的に特徴付ける配列情報(すなわち、4つの塩基文字を組み合わせた
文字の羅列)に限定されるものではない。
の5'末端に向かう位置を示す。
は同義に用いられ、アデニン残基が2つの水素結合によってチミン残基またはウ
ラシル残基と結合し、シトシン残基およびグアニン残基が3つの水素結合によっ
て結合した二重らせん状のDNAの配列同様に、配列に同一性があるため互いに水
素結合可能なヌクレオチドを示す(Stryer, L., 1995を参照のこと)。
域全体がそのまま別の特定のポリヌクレオチドとWatson & Crick塩基対を形成す
ることのできるポリヌクレオチドの配列を示す。この用語は、その配列のみに基
づいてポリヌクレオチドの対に適用されるものであり、2つのポリヌクレオチド
が事実上結合状態にある特定のセットに適用されるものではない。
ために使用される。複相生物は、アレル形態がホモ接合性のこともあればヘテロ
接合性のこともある。
細胞合成装置が認識できるDNA配列を示す。
ントの核酸に対する位置および配向が正しく、興味の対象となる核酸の発現とRN
Aポリメラーゼの開始を制御できる状態を意味する。本願明細書において、「作
用的に結合した」という用語は、ポリヌクレオチドエレメントが機能的に連鎖を
なした結合状態を示す。たとえば、プロモーターまたはエンハンサーがコード配
列の転写に影響するような場合、これらのプロモーターやエンハンサーがコード
配列に作用的に結合しているという。正確には、2つのDNA分子(プロモーター領
域を有するポリヌクレオチドと所望のポリペプチドまたはポリヌクレオチドをコ
ードするポリヌクレオチドなど)間の結合によって(1)フレームシフト突然変異の
導入が生じない、あるいは(2)プロモーターを有するポリヌクレオチドがコーデ
ィングポリヌクレオチドの転写を指示する性能に影響が出ない場合に、これら2
つのポリヌクレオチドが「作用的に結合した」状態にあるという。
レオチド配列とのハイブリダイズするのに使用される特異的オリゴヌクレオチド
配列を示す。DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼまたは逆転写酵素のいずれかが
触媒するヌクレオチド重合の開始点として機能するのがプライマーである。
同定に使用できる定義済の核酸セグメント(あるいは下記において定義するよう
なポリヌクレオチドなどのヌクレオチド類似セグメント)であって、同定対象と
なる特異的ポリヌクレオチド配列の相補配列であるヌクレオチド配列を有する前
記核酸セグメントを示す。
的である個体群が集団に出現する率を示す。バイアレリックの系では、ヘテロ接
合率は平均で2Pa(1-Pa)に等しい。式中、Paは共通アレルの最小頻度を意味する
。遺伝研究に役立つものとするために、遺伝マーカーのヘテロ接合性を適当なレ
ベルに定め、無作為に選択した個人がヘテロ接合的になる確率が最も高くなるよ
うにする必要がある。
レルの同一性を示す。本発明の文脈では、遺伝子型は、個体または試料中に存在
するバイアレリックマーカーアレルのことを示すものであると好ましい。試料ま
たは個体のバイアレリックマーカーでの「遺伝子型を判定する」という表現は、
バイアレリックマーカーの部分で個体が保持している特異的ヌクレオチドまたは
特定のアレルを特定することである。
未満のDNA配列の違いを示す。
わせを示す。本発明の文脈では、ハプロタイプは、特定の個体において見出され
、表現型に関連している場合があるバイアレリックマーカーアレルの組み合わせ
を示すものであると好ましい。
の選択的ゲノム配列またはアレルが出現することを示す。「多型の」という表現
は、特異的ゲノム配列の2以上の変異体が個体群に見出される可能性がある状態
を示す。「多型部位」は、バリエーションが発生する座である。単一ヌクレオチ
ド多型は、単一塩基対の変化である。一般に、単一ヌクレオチド多型は、多型部
位で1つのヌクレオチドが別のヌクレオチドに置換されることである。単一ヌク
レオチドの欠失または単一ヌクレオチドの挿入も単一ヌクレオチド多型の原因で
ある。本発明の文脈では、「単一ヌクレオチド多型」は、単一ヌクレオチド置換
を示すものであると好ましい。一般に、異なるゲノム間または異なる個体間では
、多型部位は2つの異なるヌクレオチドによって占められることがある。
アレリックマーカーが遺伝子に含まれるポリヌクレオチド配列の2種類の形態に
対応することになり、これらを互いに比較すると、1カ所でヌクレオチドに修飾
が見られる。通常、ヌクレオチドの修飾ではヌクレオチド同士の入れ替えが起こ
る(たとえばTの代わりにCなど)。一般に、本発明によるバイアレリックマーカー
の共通性の少ないアレル頻度は1%を上回り、好ましくは頻度が10%を上回り、さ
らに好ましくは頻度が少なくとも20%(すなわち、ヘテロ接合率は少なくとも0.32
)、さらに一層好ましくは頻度が少なくとも30%(すなわち、ヘテロ接合率は少な
くとも0.42)であることが実証されている。共通性の少ないアレル頻度が30%以上
のバイアレリックマーカーを「高品質バイアレリックマーカー」とする。
バイアレリックマーカーの多型塩基が配列に含まれていることを意味する。バイ
アレリックマーカーを定義する配列は、バイアレリックマーカーの多型塩基が含
まれてさえいれば、意図した用途に応じてどのような長さのものとしてもよい。
この配列の長さは1〜500ヌクレオチド長であり、好ましくは5ヌクレオチド長、1
0ヌクレオチド長、15ヌクレオチド長、20ヌクレオチド長、25ヌクレオチドまた
は40ヌクレオチド長から200ヌクレオチド長の範囲、さらに好ましくは30〜50ヌ
クレオチド長である。好ましくは、バイアレリックマーカーを定義する配列とし
ては、バイアレリックマーカーA1〜A28からなる群から選択される多型塩基があ
げられる。いくつかの実施形態では、バイアレリックマーカーを定義する配列に
、P1〜P28からなる群から選択される配列のうちの1つが含まれる。同様に、「マ
ーカー」または「バイアレリックマーカー」という用語を使うには、(必ずしも
明白ではないが)多型アレルを実際に同定できるだけの十分な長さを持つ配列で
なければならない。この長さは通常、少なくとも4ヌクレオチド長、5ヌクレオチ
ド長、6ヌクレオチド長、10ヌクレオチド長、15ヌクレオチド長、20ヌクレオチ
ド長、25ヌクレオチド長あるいは40ヌクレオチド長である。
AP関連バイアレリックマーカー」および「FLAP遺伝子のバイアレリックマーカー
」という用語は、本願明細書では、FLAP遺伝子と連鎖不平衡状態にあるあらゆる
バイアレリックマーカーに関するものとして同義に用いられる。FLAP関連バイア
レリックマーカーという用語には、図1に示す遺伝的なバイアレリックマーカー
と非遺伝なバイアレリックマーカーの両方を含むが、これに限定されるものでは
ない。
ム配列に見られるヌクレオチド位置の外で生じるFLAP関連バイアレリックマーカ
ーならびにポリヌクレオチドおよびプライマーを示すものとして用いられる。本
願明細書において、「遺伝的な」という用語は、配列番号 1のヒトFLAPゲノム配
列に見られるヌクレオチド位置の内側で生じるFLAP関連バイアレリックマーカー
ならびにポリヌクレオチドおよびプライマーを示すものとして用いられる。
の位置は、本願明細書では以下の通りとする。ポリヌクレオチドに含まれるヌク
レオチドの数が奇数である場合は、ポリヌクレオチドの3'末端および5'末端から
等距離にあるヌクレオチドをそのポリヌクレオチドの「中心に」あるとみなし、
中心のヌクレオチドに隣接するヌクレオチドまたは中心のヌクレオチド自体を「
中心から1ヌクレオチド以内」とする。ポリヌクレオチドに含まれるヌクレオチ
ドの数が奇数であれば、たとえばポリヌクレオチドの中心にある5カ所のヌクレ
オチド位置はいずれも中心から2ヌクレオチド以内ということになる。ポリヌク
レオチドに含まれるヌクレオチドの数が偶数である場合は、このポリヌクレオチ
ドの中心は結合であり、ポリヌクレオチドの中心のヌクレオチドは存在しない。
したがって、中心の2つのヌクレオチドのいずれも「中心から1ヌクレオチド以内
」とみなされ、ポリヌクレオチドの中心にある4つのヌクレオチドはいずれも「
中心から2ヌクレオチド以内」という具合になる。1つ以上のヌクレオチドの置換
、挿入または欠失が絡む多型の場合は、多型の置換、挿入または欠失されたポリ
ヌクレオチドとポリヌクレオチドの3'末端からの距離と、多型の置換、挿入また
は欠失されたポリヌクレオチドとポリヌクレオチドの5'末端からの距離との差が
、0ヌクレオチドまたは1ヌクレオチドの場合に、その多型、アレルまたはバイア
レリックマーカーがポリヌクレオチドの「中心にある」とする。この差が0〜3の
場合、その多型は「中心から1ヌクレオチド以内」であるとされる。差が0〜5の
場合、その多型は「中心から2ヌクレオチド以内」であるとされる。差が0〜7で
あれば、その多型は「中心から3ヌクレオチド以内」という具合になる。
物の可視的な性質、検出可能な性質またはこれ以外の場合であれば測定可能な性
質一切を意味するものであり、一例としては疾患の徴候または疾患に対する感受
性があげられる。本願明細書では通常、ロイコトリエン経路が関与している疾患
の徴候または疾患に対する感受性を示すときに「形質」または「表現型」という
用語を用いる。あるいは、この用語を、ロイコトリエン経路に作用する薬剤に対
する個体の応答またはロイコトリエン経路に作用する薬剤の副作用の徴候または
こうした副作用に対する感受性を示すのに用いる。
対する細胞応答、産生または発現の乱れに結びつく状態を示す。ロイコトリエン
経路が関与している疾患としてはアンギナ、内毒素ショック、乾癬、アトピー性
湿疹、関節リウマチ、炎症性腸疾患、骨関節炎、腱炎、滑液包炎、潰瘍性結腸炎
、アレルギー性気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、糸球体腎
炎、片頭痛、さらには特に喘息があげられるが、これに限定されるものではない
。
合物代謝機能、プロドラッグをアクティブドラッグに変える機能、個体での薬物
の薬動学(吸収、分布、排泄)および薬動力学(受容体関連)を含むがこれに限定さ
れるものではない薬効を示す。本発明の文脈では、薬物に対する「ポジティブな
応答」を、疾患に関連する徴候または治療対象となる状態が軽減される応答と定
義することができる。本発明の文脈では、薬物に対する「ネガティブな応答」を
、薬剤投与後の観察で薬剤に対するポジティブな応答に欠ける状態、あるいは徴
候や副作用の軽減が認められない応答と定義することができる。
主要な薬理学的作用がおよぶことで生じる治療の有害作用、あるいは独特な宿主
因子と薬物とが相互作用することによって生じる、特異体質による有害反応を示
す。ロイコトリエン経路に作用する薬剤を用いる治療に関係する副作用は、好ま
しくは、喘息や感染、頭痛などの炎症性疾患の急性増悪、さらに好ましくは肝臓
のトランスアミナーゼ濃度の上昇である。
は動物でロイコトリエン経路に関与する酵素または調節分子の活性または濃度を
調節する薬物または化合物を示す。好ましくは、BAYx 1005、MK-886、MK-0591な
どのFLAPインヒビター、Zileuton、BAY-G576、RS-43,179、Wy-47,288、ビタミ
ンA、BW A4Cなどの5-リポキシゲナーゼインヒビター、zafirlukast、ICI 204,21
9、MK-571、MK-679、ONO-RS-411、SK&F 104,353、Wy-48,252などのロイコトリエ
ンLTD4受容体アンタゴニスト、ロイコトリエンB4受容体アンタゴニスト、ロイコ
トリエンC4合成酵素インヒビター、ロイコトリエンA4加水分解インヒビターの群
からこれらの薬剤を選択することができる。「ロイコトリエン経路に作用する薬
剤」にはさらに、非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)、ロイコトリエン受容体アン
タゴニストおよびロイコトリエン類似物も含まれる。さらに、「ロイコトリエン
経路に作用する薬剤」には、ロイコトリエンの形成および作用を調節する化合物
も含まれる。
310,744号、同第5,225,421号および同第5,081,138号または欧州特許第EP 0 419
049号に記載されているものもある。これらの特許の内容を本願明細書に援用す
る。
仲間を示す。個体には、家畜、競技用動物、実験動物、霊長類、人間が含まれる
がこれに限定されるものではない。好ましくは、個体は人間である。
特に、本発明による1つまたはそれ以上のバイアレリックマーカーを含んでいるF
LAP遺伝子の変異体および断片にも関するものである。
クレオチドとは異なるポリヌクレオチドである。ポリヌクレオチドの変異体は、
天然由来のバイアレリック変異体などの天然由来の変異体であっても、天然には
産生されないことが分かっている変異体であってもよい。ポリヌクレオチド、細
胞または生物で用いられているものと同様の突然変異誘起技術によって、上記の
ような非天然由来のポリヌクレオチド変異体を作製してもよい。違いには通常は
限りがあるため、基準のヌクレオチド配列と変異体のヌクレオチド配列は全体的
に見れば類似しており、多くの領域が同一である。
は、そのポリヌクレオチドによってコードされるアミノ酸には変化がないという
ことを意味する。
るポリペプチドのアミノ酸に置換、付加、欠失、融合および切り詰めが生じるこ
ともある。置換、欠失または付加には、1つまたはそれ以上のヌクレオチドが関
与することがある。変異体もコード領域または非コード領域の一方または両方で
変化する場合がある。コード領域が変わると、保存的または非保存的なアミノ酸
置換、欠失または付加が生じ得る。
に同じ生物学的機能または活性が維持されるポリペプチドがコードされる実施形
態が特に好ましいものである。
よびその変異体のヌクレオチド配列と一部が完全に同一であるが全てが同じでは
ない配列を有するポリヌクレオチドである。この断片は、FLAP遺伝子のエキソン
またはイントロンの一部であってもよい。あるいは、FLAP遺伝子の制御配列の一
部であってもよい。このような断片には、バイアレリックマーカーA1〜A28のう
ち少なくとも1つの多型塩基、これらの相補体、あるいはバイアレリックマーカ
ーA1〜A28の1つまたはそれ以上と連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカー
が含まれると好ましい。
ったり他のポリヌクレオチドと融合したものでなくてもよく、この断片よりも大
きな単一のポリヌクレオチドでその一部または領域をなすものであってもよい。
しかしながら、この断片よりも大きな1つのポリヌクレオチドは複数の断片で構
成されていてもよい。
、10〜20、10〜30、30〜55、50〜100、75〜100または100〜200ヌクレオチド長の
断片があげられる。好ましい断片は、P1〜P28の断片など約47ヌクレオチド長で
、本願明細書で述べるFLAP遺伝子のバイアレリックマーカーを少なくとも1つを
含んでいるものである。もちろん、ポリヌクレオチドP1〜P28はこれよりも短く
ても長くてもよいが、少なくとも、断片の一末端に位置し得るバイアレリックマ
ーカーの多型塩基を有するものであると好ましいことは理解できよう。
プチドの変異体、断片、類似物および誘導体にも関する。
ノ酸残基(好ましくは保存的アミノ酸残基)で置換されたものであり、このような
置換されたアミノ酸残基が遺伝暗号でコードされたものであってもコードされて
いないものであってもよいものであるか、2)1つまたはそれ以上のアミノ酸残基
が置換基を含むものであるか、3)変異FLAPがポリペプチドの半減期を延ばす化合
物(たとえばポリエチレングリコール)などの他の化合物と融合したものであるか
、4) リーダー配列または分泌配列、変異FLAPまたはプレタンパク質配列の精製
に用いられる配列などの変異FLAPと付加アミノ酸が融合したものでよい。このよ
うな変異体については、当業者であれば理解できよう。
子およびその変異体によってコードされたポリペプチドと一部が完全に同一であ
るが全てが同じではない配列を有するポリペプチドである。好ましい断片として
は、ロイコトリエンの生合成において何らかの役割を果たすFLAPタンパク質の活
性領域断片、抗原特性を有し、かつFLAPタンパク質に対する抗体の産生に利用で
きる領域の断片があげられる。
り他のポリペプチドと融合したものでなくてもよく、この断片よりも大きな単一
のポリペプチドでその一部または領域をなすものであってもよい。しかしながら
、この断片よりも大きな1つのポリペプチドは複数の断片で構成されていてもよ
い。
5、10〜20、15〜40、あるいは30〜55アミノ酸長の断片があげられる。好ましい
断片は、FLAPタンパク質に少なくとも1つのアミノ酸変異部分が含まれている断
片である。
は次の通りである。6ラSSC、トリス-HCl(pH7.5)50mM、EDTA 1mM、0.02% PVP、0.0 2%フィコール、0.02% BSAおよび変性サケ精子DNA 500μg/mlで構成される緩衝液
にて、65℃で8時間から一晩かけて、DNAを含有するフィルターをプレハイブリダ
イゼーションする。好ましいハイブリダイゼーション温度である65℃にて48時間
、変性サケ精子DNA 100μg/mlと32P標識プローブ5〜20ラ106cpmとを含むプレハイ ブリダイゼーション混合物中でフィルタをハイブリダイズさせる。あるいは、SS
C緩衝液(1ラSSCが0.15M NaClおよび0.05 Mクエン酸 Naに相当)の存在下、65℃で ハイブリダイゼーションステップを行うことができる。続いて、2ラSSC、0.01% P VP、0.01%フィコールおよびBSA 0.01%を含有する溶液中で37℃で1時間、次いで0
.1ラSSCで50℃にて45分かけてフィルタを洗浄することができる。あるいは、2ラSS Cと0.1% SDSまたは0.5ラSSCと0.1% SDSまたは0.1ラSSCと0.1% SDSを含有する溶液 で68℃にて15分間隔でフィルタを洗浄することができる。洗浄ステップの後、ハ
イブリダイズしたプローブをオートラジオグラフィによって検出することが可能
である。厳密度が高く使用可能な他の条件は当業者間で周知のものであり、Samb
rookら、1989およびAusubelら、1989に引用されている(その記載内容全体を本願
明細書に援用する)。これらのハイブリダイゼーション条件は、約20ヌクレオチ
ド長の核酸分子に適している。上述したハイブリッド条件が当業者間で周知の技
術を用いて所望の核酸長に応じて調整されることは、言うまでもないことであろ
う。適したハイブリッド条件は、たとえばHames and Higgins(1985)またはSambr
ookら(1989)の本に開示されている教示内容に沿ったものなどである。
オチドおよびポリペプチドの比較結果を示すものとして同義に用いられ、比較ウ
ィンドウで最適な状態に整列された配列2つを比較することによって求められる
ものである。ここで、ポリヌクレオチド配列またはポリペプチド配列の比較ウィ
ンドウ内の部分には、2つの配列の最適なアライメントについての基準配列(付加
や欠失がないもの)と比較したときに付加または欠失(すなわちギャップ)が含
まれていることがある。同一の核酸塩基またはアミノ酸残基がどちらの配列にも
認められる位置の数を求めることによって、マッチ位置の数を求め、マッチ位置
の数を比較ウィンドウ内の総位置数で割り、得られた結果に100を掛けて配列同
一性のパーセンテージを算出する。相同については、従来技術において周知のさ
まざまな配列比較アルゴリズムおよびプログラムの中から、適当なものを用いて
評価する。このようなアルゴリズムおよびプログラムとしては、TBLASTN、BLAST
P、FASTA、TFASTA、CLUSTALW(Pearson and Lipman, 1988、Altschulら、1990、T
hompsonら、1994、Higginsら、1996、Altschulら、1990、Altschulら、1993)が
あげられるが、何らこれらに限定されるものではない。特に好ましい実施形態で
は、従来技術において周知のBasic Local Alignment Search Tool (BLAST)(たと
えば、Karlin and Altschul, 1990、Altschulら、1990、Altschulら、1993、Alt
schulら、1997を参照のこと)を用いてタンパク質配列およびヌクレオチド配列の
相同性を評価する。特に、5つの専用BLASTプログラムを用いて以下の作業を実施
する。
ータベースと比較 (2) BLASTNでヌクレオチドのクエリー配列をヌクレオチド配列データベー
スと比較 (3) BLASTXでヌクレオチドのクエリー配列(両方の鎖)を6つの読み枠で変換
した概念的翻訳産物をタンパク質配列データベースと比較 (4) TBLASTNでタンパク質のクエリー配列を、6つの読み枠(両方の鎖)すべ
てで翻訳したヌクレオチド配列データベースと比較 (5) TBLASTXでヌクレオチドのクエリー配列を6つの読み枠で翻訳したもの
を、ヌクレオチド配列データベースの6つの読み枠で翻訳したものと比較
しくはタンパク質配列データベースまたはヌクレオチド配列データベースから得
られた被検配列との間で、本願明細書では「ハイスコアセグメント対」と呼ぶ類
似のセグメントを特定することによって相同配列を同定するものである。ハイス
コアセグメント対は、多くのものが従来技術において周知のスコアリングマトリ
ックスによって同定(すなわち整列化)されると好ましい。好ましくは、使用する
スコアリングマトリックスはBLOSUM62マトリックスである(Gonnetら、1992、Hen
ikoff and Henikoff, 1993)。このマトリックスほど好ましいものではないが、P
AMまたはPAM250マトリックスも使用できる(たとえば、Schwartz and Dayhoff, e
ds., 1978を参照のこと)。BLASTプログラムは、同定されたすべてのハイスコア
セグメント対の統計学的な有意性を評価し、好ましくはユーザー固有の相同率な
どのユーザーが独自に定める有意性の閾値レベルを満たすセグメントを選択する
。統計学的な有意性を求めるKarlinの式を用いてハイスコアセグメント対の統計
学的な有意性を評価すると好ましい(Karlin and Altschul, 1990を参照のこと)
。
ず、FLAP遺伝子とその調節エレメントの配列変化の程度や性質に関する知識が本
願発明者らには不足している。ヒトFLAPのcDNAおよびゲノム配列の一部のクロー
ニングと配列決定はすでになされている(Kennedyら、1991; Dixonら、1988)。し
かしながら、FLAPの調節エレメントを含む完全ゲノム配列についてはいまだに説
明がついていないのである。
はこれに対する相補配列が包含される。配列番号 1のヌクレオチド配列のポリヌ
クレオチドまたはその変異体、あるいはこれに対する相補配列を精製、単離、あ
るいは組換えることが可能である。このFLAPゲノム配列には、エキソンおよびイ
ントロンが含まれている。FLAPイントロンのポリヌクレオチド由来の核酸をオリ
ゴヌクレオチドプライマーまたはプローブとして使用し、被検試料に含まれるFL
AP遺伝子のコピーの存在を検出したり、あるいはFLAP配列内で標的ヌクレオチド
配列を増幅したりすることができる。
片と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%あるいは95%のヌクレオチド同一性を有
するヌクレオチド配列を有する、精製されたポリヌクレオチド、単離されたポリ
ヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドも包含される。配列番号 1のヌクレ
オチド配列とのヌクレオチド差は一般に、核酸全体にランダムに分布させること
ができる。とはいえ、好ましい核酸は配列番号 1のヌクレオチド配列に対するヌ
クレオチド差がエキソンに含まれるコード配列の外に優先的にくるようなもので
ある。これらの核酸ならびにその断片および変異体を、オリゴヌクレオチドプラ
イマーまたはプローブとして使用して、被検試料に含まれるFLAP遺伝子のコピー
の存在を検出したり、あるいはFLAP配列内で標的ヌクレオチド配列を増幅したり
することができる。
クレオチド配列の7709位のヌクレオチドで開始して7852位のヌクレオチドで終止
する。エキソン2は、配列番号 1のヌクレオチド配列の16236位のヌクレオチドで
開始して16335位のヌクレオチドで終止する。エキソン3は、配列番号 1のヌクレ
オチド配列の24227位のヌクレオチドで開始して24297位のヌクレオチドで終止す
る。エキソン4は、配列番号 1のヌクレオチド配列の28133位のヌクレオチドで開
始して28214位のヌクレオチドで終止する。エキソン5は、配列番号 1のヌクレオ
チド配列の36128位のヌクレオチドで開始して36605位のヌクレオチドで終止する
。本発明はまた、FLAP遺伝子のエキソン少なくとも2つの組み合わせを含み、ポ
リヌクレオチドが核酸の5'-末端から3'-末端まで配列番号 1と同じ順序で前記核
酸内に位置する、精製された核酸、単離された核酸または組換え核酸についても
扱う。
るバイアレリック多型を少なくとも1つ有し、さらに好ましくは後述する方法を
用いて測定される形質誘因変異を有するFLAP遺伝子を含む、精製されたおよび/
または単離された核酸にも関するものである。いくつかの実施形態では、FLAP遺
伝子には、P1〜P13、P15、P17〜P28の配列またはこれらに対する相補配列、ある
いはその断片または変異体のうち1つまたはそれ以上が含まれる。好ましいポリ
ヌクレオチドは、A1〜A13、A15、A17〜A28およびこれらの相補配列からなる群か
ら選択されるバイアレリックマーカーを少なくとも1つ有する。さらに、本発明
によれば、プライマーおよびプローブとして用いて、バイアレリックマーカーを
持つ断片を増幅したり、バイアレリックマーカーアレルを検出したりすることが
できるポリヌクレオチドが得られる。
、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、500または1000ヌクレ
オチドの連続スパンまたはその相補配列を有し、前記連続スパンが、配列番号 1
のヌクレオチド位置1〜7007、8117〜15994、16550〜24058、24598〜27872、2841
3〜35976、および36927〜43069のうち少なくとも1、2、3、5または10カ所を含む
ものである、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチドまたは
組換えポリヌクレオチドがあげられる。本発明の他の好ましい核酸としては、配
列番号 1の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、
100、150、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンまたはその相補配列を
有し、配列番号前記連続スパンの配列番号 1の16348位のCを含む、単離されたポ
リヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドが
あげられる。本発明のさらに好ましい核酸としては、配列番号 1の少なくとも12
、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、500また
は1000ヌクレオチドの連続スパンまたはその相補配列を有し、前記連続スパンが
配列番号 1のヌクレオチド位置7612〜7637、24060〜24061、24067〜24068、2790
3〜27905、および28327〜28329を含んでなる、単離されたポリヌクレオチド、精
製されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドがあげられる。このセ
クションで述べるポリヌクレオチドが任意のサイズおよび配列の核酸断片で構成
されたものであってもよいことに注意されたい。本発明の別の好ましい核酸とし
ては、配列番号 1の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、
80、90、100、150、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンまたはその相
補配列を含む、前記連続スパンが、配列番号 1の7445位のA、7870位のA、16288
位のT、16383位のA、24361位のT、28336位のG、28368位のT、36183位のA、36509
位のGからなる群から選択されるヌクレオチドを含む、単離されたポリヌクレオ
チド、精製されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドがあげられる
。
クションで述べるポリヌクレオチドが、FLAPのゲノム配列を片側またはこのよう
なゲノム配列2つ以上の間でフランキングして任意のサイズおよび配列の核酸断
片で構成されたものであってもよいことに注意されたい。
境界をなす非コーディング5'-フランキング領域と非-コーディング3'-フランキ
ング領域の両方に制御配列が含まれている。FLAP遺伝子の5'-制御配列には、配
列番号 1のヌクレオチド配列の1位のヌクレオチドと7708位のヌクレオチドとの
間、さらに好ましくは配列番号 1の1位と7007位との間にポリヌクレオチド配列
に位置するポリヌクレオチドの配列が含まれる。FLAP遺伝子の3'-制御配列には
、配列番号 1のヌクレオチド配列の36606位のヌクレオチドと43069位のヌクレオ
チドとの間に位置するポリヌクレオチド配列が含まれる。
るポリヌクレオチドを有効に利用して、興味の対象となる異種ポリヌクレオチド
の転写翻訳活性を制御することができる。前記ポリヌクレオチドは、FLAP制御領
域に対して異種のものである。
708位のヌクレオチドとの間、さらに好ましくは配列番号 1の1位と7007位との間
に位置するポリヌクレオチド配列、配列番号 1の36606位のヌクレオチドと43069
位のヌクレオチドとの間に位置するポリヌクレオチド配列、あるいはその相補配
列またはその生物学的に活性な断片からなる群から選択されるポリヌクレオチド
を有する、精製された核酸、単離された核酸および組換え核酸にも関する。
位のヌクレオチドとの間、さらに好ましくは配列番号 1の1位と7007位との間に
位置するポリヌクレオチド配列と、配列番号 1の36606位のヌクレオチドと43069
位のヌクレオチドとの間に位置するポリヌクレオチド配列、あるいはその変異体
またはその生物学的に活性な断片からなる群から選択されるポリヌクレオチドと
比較して、ヌクレオチド同一性が少なくとも95%、有利にはヌクレオチド同一性
が99%、好ましくはヌクレオチド同一性が99.5%、最も好ましくはヌクレオチド同
一性が99.8%であるポリヌクレオチドを有する、精製または単離された核酸にも
関する。
条件下で、配列番号 1の1位のヌクレオチドと7007位のヌクレオチドとの間に位
置するポリヌクレオチド配列と、配列番号 1の36606位のヌクレオチドと43069位
のヌクレオチドとの間に位置するポリヌクレオチド配列、これらに対する相補配
列、あるいはその変異体またはその生物学的に活性な断片からなる群から選択さ
れるポリヌクレオチドとハイブリダイズするポリヌクレオチドを有する、精製さ
れた核酸、単離された核酸または組換え核酸からなる。
との間、さらに好ましくは配列番号 1の1位と7007位との間にあり、かつ、A1〜A
11およびA25〜A28、あるいはその相補配列またはその生物学的に活性な断片から
なる群から選択されるバイアレリックマーカーを有するポリヌクレオチド配列と
、 -配列番号 1の36606位のヌクレオチドと43069位のヌクレオチドとの間にあり
、A22〜A24およびこれらの相補体、あるいはその相補配列またはその生物学的に
活性な断片からなる群から選択されるバイアレリックマーカーを有するポリヌク
レオチド配列と、 からなる群から選択されるポリヌクレオチドを有する、精製された核酸、単離さ
れた核酸および組換え核酸にも関する。
換えポリペプチドまたは組換えポリヌクレオチドを発現するための制御領域とし
て機能するポリヌクレオチドの断片を有するまたは選択的にこの断片からなる前
記ポリヌクレオチドを対象としたものである。
が転写調節情報と翻訳調節情報を持つヌクレオチド配列を含み、このような配列
が所望のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列または所望のポリヌクレオ
チドと「作用的に結合した」状態に位置する場合に、組換えポリペプチドまたは
組換えポリヌクレオチドを発現するための制御領域として「機能する」。
チド長、好ましくは約500ヌクレオチド長、さらに好ましくは約400ヌクレオチド
長、一層好ましくは300ヌクレオチド長、最も好ましくは約200ヌクレオチド長で
ある。
ているように、適当な制限酵素を用いて切断することで配列番号 1のポリヌクレ
オチドから調製可能である。この調節ポリヌクレオチドは、Bal31(Wabikoら、19
86)などのエキソヌクレアーゼ酵素で配列番号 1のポリヌクレオチドを消化して
調製することも可能である。さらに、本願明細書の他の箇所で述べるような核酸
の化学合成によって調節ポリヌクレオチドを調製することもできる。
ード配列の発現に使用できる組換え発現ベクターの一部をなすものであると都合
がよいことがある。
領域(5'-UTR)、あるいはその生物学的に活性な断片または変異体があげられる。
領域(3'-UTR)、あるいはその生物学的に活性な断片または変異体があげられる。
1の1位で開始し7007位で終止するポリヌクレオチドまたはその相補配列と、 (ii)配列番号 1の1位で開始し7708位で終止する、さらに好ましくは配列番号
1の1位で開始し7007位で終止するヌクレオチド配列と比較して、ヌクレオチド同
一性が少なくとも95%であるポリヌクレオチドまたはその相補配列と、 (iii)配列番号 1の1位で開始し7007位で終止するヌクレオチド配列と厳密なハ
イブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドまたはその
相補配列と、 (iv)(i)、(ii)および(iii)のポリヌクレオチドの生物学的に活性な断片または
変異体と、 からなる群から選択される調節ヌクレオチド配列を有する核酸と、 b)上記(a)にて定義した核酸に作用的に結合した、所望のポリペプチドをコー
ドするポリヌクレオチドまたは興味の対象となる核酸と、 c)任意に、3'-調節ポリヌクレオチド、好ましくはFLAP遺伝子の3'-調節ポリヌ
クレオチドを有する核酸と、 を有する、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチドまたは
組換えポリヌクレオチドからなるものである。
翻訳領域(5'-UTR)あるいはその生物学的に活性な断片または変異体を含む。
3'-非翻訳領域(3'-UTR)あるいはその生物学的に活性な断片または変異体を含む
。
クマーカーならびにこれらの相補体を有するものであってもよい。
核生物由来のタンパク質をはじめとして、さまざまな性質および起源ものを利用
できる。FLAP制御領域の制御下で発現されるポリペプチドとして、バクテリア抗
原、菌類抗原またはウイルス抗原があげられる。また、たとえば「ハウスキーピ
ング」タンパク質といった細胞内タンパク質などの真核生物タンパク質、受容体
などの膜結合タンパク質、サイトカインなどの分泌タンパク質なども包含される
。特定の実施形態では、所望のポリペプチドはFLAPタンパク質であってもよく、
特にアミノ酸配列が配列番号 3であるタンパク質である。
は、FLAPコード配列などの所望のコーディングポリヌクレオチドに対して相補な
ものであってもよいため、アンチセンスポリヌクレオチドとして有用である。
は宿主生物で所望のポリペプチドまたは所望の核酸を発現させてもよい。
にも5'-UTR領域と3'-UTR領域とが含まれている。5'-UTR領域は、配列番号 2の1
位のヌクレオチドで開始して74位のヌクレオチドで終止する。3'-UTR領域は、配
列番号 2の561位のヌクレオチドで開始して875位のヌクレオチドで終止する。ポ
リアデニル化部位は、配列番号 2の851位のヌクレオチドで開始して856位のヌク
レオチドで終止する。
これらに対する相補配列、あるいはそのアレル変異体を有する、精製された核酸
、単離された核酸および組換え核酸にも関する。
、あるいはその変異体または断片を有する、精製された核酸、単離された核酸ま
たは組換え核酸である。さらに、本発明の好ましいポリヌクレオチドとしては、
配列番号 2の配列からなるか、実質的に配列番号 2の配列からなる、あるいは配
列番号 2の配列を有する、精製されたFLAP cDNA、単離されたFLAP cDNAまたは組
換えFLAP cDNAがあげられる。本発明の特に好ましい実施形態としては、配列番
号 2の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100
、150、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンまたはその相補配列を含
む、前記連続スパンの配列番号 2の197位(A13)のT、453位(A20)のA、あるいは77
9位(A21)のGを含む、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチ
ドまたは組換えポリヌクレオチドがあげられる。
バイアレリックマーカーA20は、対応するFLAPポリペプチドの127位のバリンがイ
ソロイシンに変わるアミノ酸の変化を伴う。
、このポリヌクレオチドを適当な発現シグナルの制御下におけば所望の宿主細胞
または所望の宿主生物で発現させることができるものである。発現シグナルは、
本発明のFLAP遺伝子の制御領域に含まれる発現シグナルであっても、外来調節ヌ
クレオチド配列であってもよい。このようなポリヌクレオチドは、適当な発現シ
グナル下におくことで、これを発現させるためのベクターに挿入することができ
るものである。
ションで述べるポリヌクレオチドが、FLAPのゲノム配列を片側またはこのような
ゲノム配列2つ以上の間でフランキングして任意のサイズおよび配列の核酸断片
で構成されたものであってもよいことに注意されたい。
効FLAPコード配列(CDS)は、配列番号 2のポリヌクレオチド配列の75位に位置す
るヌクレオチド(ATGコドンの最初のヌクレオチド)から560位に位置するヌクレオ
チド(TGAコドンの最後のヌクレオチド)の範囲におよぶ。本発明はまた、配列番
号 3の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8または10アミノ酸、さらに
好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50または100アミノ酸の連続ス
パンを有し、前記連続スパンが配列番号 3のアミノ酸127位にイソロイシン残基
を有する、ポリペプチドをコードする、単離されたポリヌクレオチド、精製され
たポリヌクレオチドおよび組換えポリヌクレオチドを例示するものである。
リヌクレオチドを適当な発現シグナルの制御下におけば所望の宿主細胞または所
望の宿主生物で発現させることができるものである。発現シグナルは、本発明の
FLAP遺伝子の制御領域に含まれる発現シグナルであっても、対照的にシグナルは
外来調節ヌクレオチド配列であってもよい。このようなポリヌクレオチドは、適
当な発現シグナル下におくことで、これを発現および/または増幅させるための
ベクターに挿入することができるものである。
クレオチド」という用語を同義なものとして使用する。この用語は、人為的に設
計され、もとの天然環境にある連続したヌクレオチド配列には見られないヌクレ
オチド配列を少なくとも2つ有する、線状または環状の、精製または単離された
ポリヌクレオチドを示す。
子発現を指揮できるDNAコンストラクト FLAPタンパク質の合成がなされなくなることで、生理学的および表現型の面で
どのような結果が生じるのかを研究するために、細胞レベルと多細胞生物レベル
の両方で、本発明は、FLAPゲノム配列またはcDNの特定のアレル、さらには配列
番号 1と配列番号 2のFLAPヌクレオチド配列またはその断片に関して1種または
それ以上の塩基が置換、欠失、あるいは付加されたゲノム配列またはcDNAのコピ
ーをコンディショナル発現できるDNAコンストラクトおよび組換えベクターを包
含する。これらの塩基置換、欠失または付加は、エキソン、イントロンまたは制
御配列のいずれかに位置するものであるが、好ましくは5'-制御配列またはFLAP
ゲノム配列のエキソンまたは配列番号 2のFLAP cDNAである。好ましい実施形態
では、FLAP配列が、本発明のバイアレリックマーカー、好ましくはA1〜A28のバ
イアレリックマーカーのうちの1つを有する。
む組換えベクターを例示する。
(1994)に記載されているような、FLAP遺伝子発現を制御するためにE. coli転移
因子Tn110から得たテトラサイクリン耐性オペロンtetを主な構成要素とするもの
である。このようなDNAコンストラクトは、Tn10(tetop)から得られるtetオペレ
ーター配列を7つ有し、これらの配列がFLAP遺伝子の最小プロモーターまたは5'-
制御配列に融合している。前記最小プロモーターまたは前記FLAP制御配列は、セ
ンスオリゴヌクレオチドまたはアンチセンスオリゴヌクレオチドかポリペプチド
(FLAPポリペプチドまたはそのペプチド断片)のいずれかをコードする、興味の対
象となるポリヌクレオチドに作用的に結合されている。このDNAコンストラクト
は、同じ細胞が、HCMVIE1エンハンサー/プロモーターまたはMMTV-LTRなどのプロ
モーターによる制御下にある単純ヘルペスウイルスのウイルスタンパク質VP16の
活性化ドメインに融合した野生型(tTA)または突然変異体(rTA)レプレッサーのい
ずれかをコードするヌクレオチド配列を含む場合に、興味の対象となるヌクレオ
チド配列のコンディショナル発現系として機能する。特に、本発明の好ましいDN
Aコンストラクトは、tetオペレータ配列を有するポリヌクレオチドと、tTAレプ
レッサーまたはrTAレプレッサーをコードする配列を有するポリヌクレオチドの
両方を含む。
体テトラサイクリンレプレッサーrTAをコードする配列を含む。興味の対象とな
るポリヌクレオチドの発現は、テトラサイクリンの非存在下でサイレントであり
、テトラサイクリンが存在すると誘起される。
tor) 第2の好ましいDNAコンストラクトは、5'-末端から3'-末端に、(a)FLAPゲノム
配列に含まれる第1のヌクレオチド配列と、(b)ネオマイシン耐性に対するマーカ
ー(neo)などのポジティブ(positive)選択マーカーを含むヌクレオチド配列と、(
c)FLAPゲノム配列に含まれ、第1のFLAPヌクレオチド配列(a)よりも下流のゲノム
に位置する第2のヌクレオチド配列と、を含む。
流またはヌクレオチド配列(c)の下流に位置するネガティブ選択マーカーも含む
。ネガティブ選択マーカーは、チミジンキナーゼ(tk)遺伝子(Thomasら、1986)、
ハイグロマイシンβ遺伝子(Te Rieleら、1990)、hprt遺伝子(Van der Lugtら、1
991; Reidら、1990)またはジフテリア毒A断片(Dt-A)遺伝子(Nadaら、1993; Yagi
ら、1990)からなるものであると好ましい。ポジティブ選択マーカーは、FLAPタ
ンパク質をコードする配列を中断するようにFLAPエキソン配列内に位置するもの
であると好ましい。これらの交換ベクターについては、たとえば、Thomasら(198
6; 1987)、Mansourら(1988)およびKollerら(1992)に記載されている。
列、イントロン配列、エキソン配列、あるいは制御配列および/またはイントロ
ン配列および/またはエキソン配列の両方を含む配列内のどこにでも位置する。
ヌクレオチド配列(a)および(c)のサイズは、1〜50kb、好ましくは1〜10kb、さら
に好ましくは2〜6kb、最も好ましくは2〜4kbの範囲である。
利用している。P1ファージは、Creと呼ばれるリコンビナーゼを有する。このリ
コンビナーゼは、loxP部位の34塩基対と特異的に相互作用する。loxP部位は、8b
pの保存配列で分離された13bpのパリンドローム配列2つで構成される(Hoessら、
1986)。同一の配向を有する2つのloxP部位間のCre酵素による組換えによって、D
NA断片に欠失が生じる。
明らかにされた。簡単に説明すると、ゲノムの標的位置に挿入する対象となる問
題のヌクレオチド配列が、少なくとも2つのloxP部位を同一配向で有し、これら
の部位が組換えゲノムから切除すべきヌクレオチド配列のそれぞれの末端に位置
する。切除現象を起こすには、組換え細胞宿主の核内にリコンビナーゼ(Cre)酵
素がなければならない。リコンビナーゼ酵素は、(a)Arakiら(1995)に記載されて
いるようにCre酵素を直接所望の細胞に接種するか、あるいはBaubonisら(1993)
に記載されているように前記酵素を細胞にリポフェクションすることによって、
この酵素を含む培地で組換え細胞宿主をインキュベートする方法、(b)細胞宿主
を、組換え細胞宿主で機能するプロモーター(任意に誘導性であってもよい)と作
用的に結合されたCreコード配列を含み、Guら(1993)およびSauerら(1988)に記載
されているようにして組換え細胞宿主に導入されるベクターでトランスフェクト
する方法、(c)組換え細胞宿主で機能するプロモーター(任意に誘導性であっても
よい)と作用的に結合されたCreコード配列を含み、Guら(1994)に記載されている
ようにランダム挿入現象または相同的組換え現象によって細胞宿主のゲノムに挿
入されるポリヌクレオチドを、細胞宿主のゲノムに導入する方法のいずれかによ
って、所望のタイミングで導入可能なものである。
ンキングされるように相同的組換えによってFLAP遺伝子に挿入される配列を有す
るベクターが構築される。Cre酵素での処理によって、選択可能なマーカーが除
去され、相同的組換え現象によって挿入されていた興味の対象であるFLAP配列が
残る可能性がある。また、2つの選択可能なマーカーすなわち、組換え現象を探
査するためのポジティブ選択マーカーと、相同的組換え現象を探査するためのネ
ガティブ選択マーカーが必要である。Cre-loxP系で用いるベクターおよび方法に
ついては、Zouら(1994)に記載されている。
に、(a)FLAPゲノム配列に含まれる第1のヌクレオチド配列と、(b)ポジティブ(po
sitive)選択マーカーをコードするポリヌクレオチドを含み、loxP部位などのリ
コンビナーゼによって認識される部位を定義する2つの配列を同一配向でさらに
有するヌクレオチド配列と、(c)FLAPゲノム配列に含まれ、第1のFLAPヌクレオチ
ド配列(a)よりも下流のゲノムに位置する第2のヌクレオチド配列と、を含む。
クレオチド配列(b)内でコンディショナル切除が探査されるヌクレオチド配列の
境界となる適した位置に位置すると好ましい。特定の実施形態では、相同的組換
え現象から所望の時間経過後に切除がなされるようにするために、2つのloxP部
位がポジティブ選択マーカー配列の両側に位置している。
コンビナーゼが認識する2つの部位、好ましくは2つのloxP部位で境界が定められ
ているポリヌクレオチド断片が所望のタイミングで切除される。これは、組換え
宿主細胞のゲノム内に、プロモーター配列、好ましくは誘導性プロモーター、よ
り好ましくは組織特異的プロモーター配列、最も好ましくはGuら(1994)に記載さ
れているような誘導性で組織特異的なプロモーター配列に作用的に結合されたCr
e酵素をコードする配列が存在するためである。
部位を含む興味の対象であるFLAP由来配列を持つ第1のトランスジェニック動物
と、Guら(1994)に記載されているように適当なプロモーター配列に作用的に結合
されたCreコード配列を持つ第2のトランスジェニック動物の2種類のトランスジ
ェニック動物を繁殖できる場合がある。
re遺伝子を含むためCre酵素の移入に必要な細胞の感染または器官のin vivo感染
が可能なアデノウイルスベースのベクターを用いることで、Cre酵素発現の空間
時間制御を行うことができる。
好ましくはFLAPゲノム配列またはFLAP cDNA配列、最も好ましくはFLAPゲノム配
列またはcDNA配列の変化したコピーを、標的ゲノムの予め定められた位置内に導
入し、標的遺伝子の変化したコピーを作出する(ノックアウト相同的組換え)か、
あるいは標的遺伝子のコピーを相同的組換え現象が可能な程度に十分な相同性を
持つ別のコピーと交換する(ノックイン相同的組換え)ことができる。特定の実施
形態では、上述したDNAコンストラクトを使用して、本発明のバイアレリックマ
ーカーを少なくとも1つ、好ましくはA1〜A28およびこれらの相補体からなる群か
ら選択されるバイアレリックマーカーを少なくとも1つ、さらに好ましくはA1〜A
13、A15、A17〜A28およびこれらの相補体からなる群から選択されるバイアレリ
ックマーカーを少なくとも1つ有するFLAPゲノム配列またはFLAP cDNA配列を導入
することができる。
イアレリックマーカー、好ましくはFLAP遺伝子の開始コドンを含む断片を有する
ヌクレオチド配列配列番号 2のオリゴヌクレオチド断片を有する本発明のベクタ
ーを含む他の組成物。本発明によるアンチセンスポリヌクレオチドを用いた好ま
しい方法は、Sczakielら(1995)に記載されている手順またはPCT出願第WO 95/242
23号に記載されている手順である。
ンスツールを選択すると好ましい。一実施態様では、所望の標的遺伝子の異なる
部分に対して相補である異なるアンチセンスポリヌクレオチドの組み合わせを使
用する。
またはスプライシング部位のいずれかを含むFLAPのmRNAsの配列に対して相補な
ものである。本発明によるさらに好ましいアンチセンスポリヌクレオチドは、FL
AP mRNAのスプライシング部位に対して相補なものである。
転写物が3'末端でポリ(A)なしで産生されるように自己切断リボザイム配列と交
換された3'ポリアデニル化シグナルを有する。これらのアンチセンスポリヌクレ
オチドは、Liuら(1994)などに記載されているように、核からの搬出ができない
ものである。好ましい実施形態では、これらのFLAPアンチセンスポリヌクレオチ
ドが、Ecknerら(1991)に記載されている構造ような、切断された転写物が3'-5'
ポリヌクレオチド末端加水分解しないように安定させるためのヒストンの幹-ル
ープ構造をリボザイムカセット内に含む。
経路が関与している疾患、最も好ましくは喘息に関連したバイアレリックマーカ
ーにも関するものである。FLAP関連バイアレリックマーカーという用語には、A1
〜A28で示すバイアレリックマーカーを含む。本発明はまた、これらのバイアレ
リックマーカーのセットにも関するものである。
イアレリックマーカーを実施例3の表2に示す。これらのマーカーのFLAPゲノム配
列およびcDNA上の位置を表2に示し、一塩基多型として配列番号 1のフィーチャ
ーに示す。表2には、P1〜P28で示す47ヌクレオチド長のポリヌクレオチドの配列
番号 1上の位置も示してある。これらのポリヌクレオチドは、FLAP遺伝子のバイ
アレリックマーカーを有し、前記バイアレリックマーカーを定義するものである
。1つのFLAPバイアレリックマーカーの多型塩基を含有する核酸の増幅を可能に
する複数対のプライマーを実施例2の表1に列挙する。3つのバイアレリックマー
カーすなわちA13、A20およびA21がエキソン領域に位置している。このうち2つは
FLAPタンパク質のアミノ酸配列を修飾するものではない。しかしながら、バイア
レリックマーカーA20はFLAPタンパク質のバリンをイソロイシンに変える。
バイアレリックマーカーの配列、好ましくはA1〜A13、A15およびA17〜A28ならび
にこれらの相補体からなる群から選択されるバイアレリックマーカーに位置する
バイアレリックマーカーの多型塩基を有する精製および/または単離されたヌク
レオチド配列にも関するものである。任意に、前記バイアレリックマーカーは、
A1〜A10およびA22〜A28からなる群から選択される。任意に、前記バイアレリッ
クマーカーは、A11〜A13、A15、A17〜A21からなる群から選択される。任意に、
前記バイアレリックマーカーは、A14またはA16のいずれかである。この配列は8
〜1000ヌクレオチド長であり、好ましくは、配列番号 1および配列番号 2または
その変異体、あるいはこれらに対する相補配列からなる群から選択されるヌクレ
オチド配列を含む連続した少なくとも8、10、12、15、18、20、25、35、40、50
、60、70、80、100、250、500または1000ヌクレオチドを有する。これらのヌク
レオチド配列は、考慮対象のバイアレリックマーカーのアレル1またはアレル2の
いずれかの多型塩基を有する。任意に、前記バイアレリックマーカーが前記ポリ
ヌクレオチドの中心から6、5、4、3、2または1ヌクレオチドの位置にあってもよ
く、あるいは前記ポリヌクレオチドの中心にあってもよい。任意に、前記連続ス
パンの3'末端が前記ポリヌクレオチドの3'末端に存在してもよい。任意に、バイ
アレリックマーカーが前記ポリヌクレオチドの3'末端に存在してもよい。任意に
、前記ポリヌクレオチドの3'末端が、前記配列におけるFLAP遺伝子のバイアレリ
ックマーカーから2、4、6、8、10、12、15、18、20、25、50、100、250、500ま
たは1000ヌクレオチド以内または少なくとも2、4、6、8、10、12、15、18、20、
25、50、100、250、500または1000ヌクレオチド上流に位置してもよい。任意に
、前記ポリヌクレオチドの3'末端が、前記配列におけるFLAP遺伝子のバイアレリ
ックマーカーから1ヌクレオチド上流に位置してもよい。任意に、前記ポリヌク
レオチドがさらに標識を有していてもよい。任意に、前記ポリヌクレオチドが固
相支持体に付着可能なものであってもよい。さらに他の実施形態では、上記にて
定義したポリヌクレオチドを単独または組み合わせで使用することができる。
〜A28およびこれらの相補体からなる群から選択されるバイアレリックマーカー
の多型塩基、好ましくはA1〜A13、A15およびA17〜A28およびこれらの相補体から
なる群から選択されるバイアレリックマーカーの多型塩基を有する核酸に関する
。
リックマーカーを定義する配列、その断片または変異体、あるいはこれらに対す
る相補配列を有し、前記断片が多型塩基を含む、精製および/または単離された
ヌクレオチド配列に関する。好ましくは、バイアレリックマーカーを定義する配
列として、ポリヌクレオチドP1〜P13、P15およびP17〜P28またはこれらの相補体
のうちの1つの多型塩基があげられる。いくつかの実施形態では、バイアレリッ
クマーカーを定義する配列が、P1〜P13、P15およびP17〜P28、その相補配列また
はその断片からなる群から選択されるヌクレオチド配列を有し、前記断片が多型
塩基を有する。
配列のセットに関する。特に、精製および/または単離されたヌクレオチド配列
のセットが、FLAP遺伝子のバイアレリックマーカーの組み合わせを定義する配列
からなる群を有する。好ましくは、バイアレリックマーカーのアレルの組み合わ
せが喘息に関連するものである。
ド配列のセットであって、各配列がFLAP遺伝子のバイアレリックマーカーを定義
する配列を有し、バイアレリックマーカーを定義する配列の約30〜100%、好まし
くは約40〜60%、さらに好ましくは50〜60%が、P1〜P28、好ましくはP1〜P13、P1
5およびP17〜P28、その断片または変異体、あるいはこれらに対する相補配列か
らなる群から選択され、前記断片が多型塩基を有するものであることを特徴とす
るヌクレオチド配列のセットに関するものである。
あって、各配列がFLAP遺伝子の異なるバイアレリックマーカーを定義する配列を
有し、前記バイアレリックマーカーが、P1〜P28およびその相補配列、好ましく
はP1〜P13、P15およびP17〜P28およびその相補配列からなる群から選択されるヌ
クレオチド配列に含まれるものであるか、あるいはバイアレリックマーカー、好
ましくはFLAP遺伝子、バイアレリックマーカーA1〜A28の配列に位置するもので
あるか、あるいはここで定義するセットのマーカーのうち1つと連鎖不平衡状態
にあるマーカーであるヌクレオチド配列に関するものである。
に対する相補配列、あるいはその断片または変異体からなる群から選択される、
少なくとも2、好ましくは4、5、6、7、8ヌクレオチドまたはそれ以上のヌクレオ
チド配列のセットであって、前記断片が多型塩基を有するヌクレオチド配列のセ
ットに関するものである。このセットが、FLAP遺伝子の各連鎖不平衡領域でバイ
アレリックマーカーを定義するヌクレオチド配列を少なくとも1つ有するもので
あると好ましい。
るいはその断片または変異体からなる群から選択され、前記断片が多型塩基を有
するヌクレオチド配列に関する。
の多型塩基を有する配列が、No. 10-517、10-518、10-253、10-499、10-500、10
-522、10-503、10-504、10-204、10-32、10-33、10-34、10-35、10-36、10-498
、12-628、12-629(表1に列挙)として示す配列の核酸またはその変異体、あるい
はこれらに対する相補配列からなる群から選択されるポリヌクレオチドからなる
ものであるか、あるいはこれに含まれ、あるいはこれらを有する連続スパンを有
するヌクレオチド配列からなる群から選択される。
2のヌクレオチド配列、その断片または変異体のコピーが被検試料中にあること
を検出する上で有用なものである。
、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、500また
は1000ヌクレオチドまたはその相補配列の連続スパンを含み、前記連続スパンが
、配列番号 1のヌクレオチド位置1〜7007、8117〜15994、16550〜24058、24598
〜27872、28413〜35976および36927〜43069のうち少なくとも1、2、3、5または1
0カ所を含むものがあげられる。本発明の他の好ましい核酸としては、配列番号
1の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、15
0、200、500または1000ヌクレオチドまたはその相補配列の連続スパンを有し、
前記連続スパンが配列番号 1の16348位のCを含む、単離されたポリヌクレオチド
、精製されたポリヌクレオチドまたは組換えポリヌクレオチドがあげられる。本
発明によるさらに好ましい核酸としては、配列番号 1の少なくとも26、30、35、
40、50、60、70、80、90、100、150、200、500または1000ヌクレオチドまたはそ
の相補配列の連続スパンを有し、前記連続スパンが、配列番号 1のヌクレオチド
位置7612〜7637、24060〜24061、24067〜24068、27903〜27905、および28327〜2
8329を含む、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチドまたは
組換えポリヌクレオチドがあげられる。さらに別の好ましいプローブおよびプラ
イマーには、配列番号 1の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60
、70、80、90、100、150、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンまたは
その相補配列が含まれ、前記連続スパンが、配列番号 1の7445位のA、7870位のA
、16288位のT、16383位のA、24361位のT、28336位のG、28368位のT、36183位のA
、36509位のGからなる群から選択されるヌクレオチドを有するものが含まれる。
で、配列番号 1のヌクレオチド配列1〜7007、8117〜15994、16550〜24058、2459
8〜27872、28413〜35976、36927〜43069またはその変異体、あるいはこれらに対
する相補配列からなる群から選択される核酸と特異的にハイブリダイズすること
を特徴とする核酸プローブまたはプライマーにも関するものである。
18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、500または1000
ヌクレオチドまたはその相補配列の連続スパンを有し、前記連続スパンが、配列
番号 2の197位(A13)のT、453位(A20)のA、あるいは779位(A21)のGを含む。
FLAP遺伝子多型に関連のあるアレル、さらに好ましくは喘息などのロイコトリエ
ン経路が関与している疾患に関連のあるFLAP遺伝子のアレルを検出するためのオ
リゴヌクレオチドおよび一組のオリゴヌクレオチドにも関する。これらのオリゴ
ヌクレオチドは、FLAP遺伝子とハイブリダイズ可能であり、好ましくは多型FLAP
遺伝子とハイブリダイズ可能であり、さらに好ましくは、特定のアレルが、喘息
などのロイコトリエン経路が関与している疾患と関連のある多型部位を含むFLAP
遺伝子の領域とハイブリダイズ可能であることを特徴とするものである。このオ
リゴヌクレオチドは、DNA増幅およびマイクロシークエンシングなどのさまざま
なプロセスで利用するプライマーとして、あるいはハイブリダイゼーション解析
におけるDNA認識用のプローブとして有用なものである。いくつかの実施形態で
は、オリゴヌクレオチドが、P1〜P28およびその相補配列からなる群から選択さ
れる配列、さらに好ましくはP1〜P13、P15、P17〜P28およびその相補配列からな
る群から選択される配列の多型塩基を含む。他の実施形態では、オリゴヌクレオ
チドが、P1〜P28およびその相補配列のうちの1つ、任意にP1〜P13、P15、P17〜P
28およびその相補配列のうちの1つにおける多型塩基などのFLAP遺伝子の多型塩
基のすぐ隣に3'末端を有する。他の実施形態では、オリゴヌクレオチドが、FLAP
遺伝子におけるバイアレリックマーカーの異なるアレル同士を区別でき、前記バ
イアレリックマーカーは、A1〜A28およびこれらの相補体、任意にA1〜A13、A15
、A17〜A28およびこれらの相補体からなる群から選択される。たとえば、オリゴ
ヌクレオチドは、バイアレリックマーカーA1〜A28およびこれらの相補体、任意
にA1〜A13、A15、A17〜A28およびこれらの相補体のうちの1つを含む、バイアレ
リックマーカーの1つのアレルと特異的にハイブリダイズすることができる。も
う1つの実施形態では、オリゴヌクレオチドが、配列B1〜B17、C1〜C17、D1〜D28
、E1〜E28、P1〜P28、これらの相補配列のうちの1つを有する。任意に、オリゴ
ヌクレオチドが、配列B1〜B17、C1〜C17、D1〜D13、D15、D17〜D28、E1〜E13、E
15、E17〜E28、P1〜P13、P15、P17〜P28、これらの相補配列のうちの1つを有す
る。
よびこれらの相補体の連続スパンからなるか、または実質的にこの連続スパンか
らなり、この範囲が前記配列にFLAP関連バイアレリックマーカーを含み、任意に
、前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A1〜A28およびこれらの相補体、あ
るいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる
群から選択され、任意に、前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A1〜A13、A
15、A17〜A28およびこれらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態
にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択され、任意に、前記FLAP関連
バイアレリックマーカーが、A1〜A10およびA22〜A28およびこれらの相補体、あ
るいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる
群から選択され、任意に、前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A11〜A13、
A15、A17〜A21およびこれらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状
態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択され、任意に、前記FLAP関
連バイアレリックマーカーが、A14およびA16ならびにこれらの相補体、あるいは
任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から
選択され、任意に、前記連続スパンが18〜47ヌクレオチド長であり、かつ前記バ
イアレリックマーカーが、ポリヌクレオチドの中心から6、5、4、3、2または1ヌ
クレオチドの位置にあり、好ましくは前記ポリヌクレオチドの中心から4ヌクレ
オチドの位置にあり、任意に、前記ポリヌクレオチドが、前記連続スパンからな
り、前記連続スパンが25ヌクレオチド長であり、かつ前記バイアレリックマーカ
ーが前記ポリヌクレオチドの中心にあり、任意に、前記連続スパンの3'末端が前
記ポリヌクレオチドの3'末端に存在し、任意に、前記連続スパンの3'末端が前記
ポリヌクレオチドの3'末端に位置し、かつ前記バイアレリックマーカーが前記ポ
リヌクレオチドの3'末端に存在する、単離されたポリヌクレオチド、精製された
ポリヌクレオチドおよび組換えポリヌクレオチドを包含する。
チドまたはこれらの相補体の連続スパンからなるか、または実質的にこの連続ス
パンからなり、前記連続スパンの3'末端が、前記ポリヌクレオチドの3'末端に位
置する、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチドおよび組換
えポリヌクレオチドを包含する。一実施形態では、前記ポリヌクレオチドの3'末
端が、前記配列におけるFLAPのバイアレリックマーカーから少なくとも2、4、6
、8、10、12、15、18、20、25、50、100、250、500または1000ヌクレオチド以内
または少なくとも2、4、6、8、10、12、15、18、20、25、50、100、250、500ま
たは1000ヌクレオチド上流に位置するか、新規な配列またはマーカーのシークエ
ンシング、増幅または位置決定における意図した用途に適した任意の位置に位置
する。特定の実施形態では、前記ポリヌクレオチドの3'末端が前記配列における
FLAP関連バイアレリックマーカーの20ヌクレオチド上流以内に位置し、任意に、
前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A1〜A28およびこれらの相補体、ある
いは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群
から選択され、任意に、前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A1〜A13、A15
、A17〜A28およびこれらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態に
あるバイアレリックマーカーからなる群から選択され、任意に、前記FLAP関連バ
イアレリックマーカーが、A1〜A10およびA22〜A28ならびにこれらの相補体、あ
るいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる
群から選択され、任意に、前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A11〜A13、
A15、A17〜A21およびこれらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状
態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択され、任意に、前記FLAP関
連バイアレリックマーカーがA14またはA16およびこれらの相補体、あるいは任意
に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーであり、任意に、前
記ポリヌクレオチドの3'末端が、前記配列における前記FLAP関連バイアレリック
マーカーより1ヌクレオチド上流に位置し、任意に、前記ポリヌクレオチドが実
質的に、配列D1〜D28およびE1〜E28から選択される配列からなり、任意に、前記
ポリヌクレオチドが実質的に、配列D1〜D13、D15、D17〜D28、E1〜E13、E15およ
びE17〜E28から選択される配列からなる。さらに別の実施形態では、本発明は、
配列B1〜B17およびC1〜C17から選択される配列からなる、または実質的にこの配
列からなる、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチドまたは
組換えポリヌクレオチドを包含する。これらのプライマーには、いずれかの末端
において、シークエンシングで有用なさらに別のポリヌクレオチドを付加するこ
とができる。好ましくは、プライマーPUが配列番号 14の別のPU5'配列を含み、
プライマーRPが配列番号 15のRP5'配列を含む。
シングアッセイ、マイクロシークエンシングアッセイおよび酵素ベースのミスマ
ッチ検出アッセイに使用して、配列番号 1または2のFLAP関連バイアレリックマ
ーカーまたはこれらの相補体におけるヌクレオチドの同一性を判定するポリヌク
レオチドと、配列番号 1または2のFLAP関連バイアレリックマーカーまたはこれ
らの相補体を含むヌクレオチドのセグメントを増幅するのに使用できるポリヌク
レオチドを包含し、任意に、前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A1〜A28
およびこれらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイア
レリックマーカーからなる群から選択され、任意に、A1〜A13、A15、A17〜A28お
よびこれらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレ
リックマーカーからなる群から選択され、任意に、A1〜A10およびA22〜A28およ
びこれらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリ
ックマーカーからなる群から選択され、任意に、A11〜A13、A15、A17〜A21およ
びこれらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリ
ックマーカーからなる群から選択され、任意に、A14およびA16およびこれらの相
補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカー
からなる群から選択される。任意に、前記ポリヌクレオチドは本願明細書にて開
示する配列を含んでもよい。任意に、前記ポリヌクレオチドは、本願明細書にて
述べるいずれのポリヌクレオチドからなるものであってもよく、あるいは実質的
にこれらのポリヌクレオチドからなるものであってもよい。好ましいポリヌクレ
オチドをハイブリダーゼーションアッセイに使用し、FLAP遺伝子のバイアレリッ
クマーカーにおけるヌクレオチドの同一性を判定してもよい。別の好ましいポリ
ヌクレオチドをシークエンシングまたはマイクロシークエンシングアッセイに使
用して、FLAP遺伝子のバイアレリックマーカーにおけるヌクレオチドの同一性を
判定してもよい。第3の好ましいポリヌクレオチドを、酵素ベースのミスマッチ
検出アッセイに使用して、FLAP遺伝子のバイアレリックマーカーにおけるヌクレ
オチドの同一性を判定してもよい。第4の好ましいポリヌクレオチドを、FLAP遺
伝子のバイアレリックマーカーを含むポリヌクレオチドのセグメントの増幅に使
用してもよい。任意に、前記増幅をPCRまたはLCRによって行ってもよい。任意に
、前記ポリヌクレオチドを固相やアレイ、アドレス指定可能なアレイに付着させ
てもよい。任意に、前記ポリヌクレオチドを標識してもよい。
遺伝子の鎖に対して「実質的に」相補となるように合成される。プライマー配列
は、必ずしもDNA鋳型の配列を正確に反映したものでなくてもよい。わずかなミ
スマッチであれば、ハイブリッド条件の厳密度を緩くすることで対応可能である
。有用なプライマーの設計に利用できるさまざまな方法のうち、当業者であれば
OSPコンピュータソフトウェアを利用することができる。(Hillier & Green, 199
1を参照のこと)。
マー長またはプローブ長、溶液のイオン強度およびG+C含有量に左右される。プ
ライマーまたはプローブのG+C含有量が高くなればなるほど融点も高くなる。G:C
対は水素結合3つで保持されているが、A:T対には水素結合が1つしかないためで
ある。本発明のプライマーおよびプローブのGC含有量は、通常、10〜75%の範囲
であり、好ましくは35〜60%、より好ましくは40〜55%の範囲である。
チド、好ましくは10〜50、10〜30またはより好ましくは10〜25ヌクレオチドの範
囲とすることができる。これよりも短いプライマーおよびプローブでは標的ヌク
レオチド配列に対する特異性を欠きやすく、一般に鋳型との間の十分に安定した
ハイブリッド複合体を形成するには温度を低めにする必要がある。一方、上記の
範囲よりも長いプライマーおよびプローブは作製に費用がかかり、まれに自己ハ
イブリダイズによってヘアピン構造が形成されてしまう。特定のセットのアッセ
イ条件でのプライマーおよびプローブについての適当な長さは、当業者によって
経験的に決定し得る。
ムDNAに対するサザンハイブリダイゼーションまたはmRNAに対するノーザンハイ
ブリダイゼーションに利用することができる。また、プローブを用いてPCR増幅
産物を検出することもできる。さらに、他の手法を用いてFLAP遺伝子またはmRNA
におけるミスマッチの検出に利用することもできる。一般に、これらのプローブ
はFLAP遺伝子コード配列と相補なものであるが、イントロンおよび制御配列に対
するプローブも考慮される。
のホスホジエステル法、Brownら(1979)のホスホジエステル法、Beaucageら(1981
)のジエチルホスホルアミダイト法およびEP 0 707 592に記載されている固相法
などの方法による直接的な化学合成による方法をはじめとする適当な何らかの方
法を用いて、プライマーおよびプローブを調製することができる。これらの文献
の開示内容を本願明細書に援用する。
るペプチド核酸、米国特許第5,185,444号、同第5,034,506号および同第5,142,04
7号などに開示されているモルホリノ類似物などのヌクレオチド配列または未荷
電の核酸類似物である。これらの特許の開示内容を本願明細書に援用する。プロ
ーブに付した標識のタイプに応じて、増幅反応によって生成される単位複製配列
の捕捉または検出にプローブを用いる。このプローブは標的配列の増幅には関与
しないため、プローブに別のdNTPが付加されることのないように、プローブを「
非伸展可能な」状態にしてもよい。類似物はそれ自体が伸長不可能であるため、
ヒドロキシル基が伸長に関与できなくなるようにプローブの3'末端を修飾するこ
とで、核酸プローブを伸長不可能にすることができる。たとえば、プローブの3'
末端を捕捉標識または検出標識で官能化し、ヒドロキシル基を消費するかブロッ
クする。あるいは、3'ヒドロキシル基を単に切断、置換または修飾してもよい。
1993年4月19日出願の米国特許出願第07/049,061号には、プローブを伸長不可能
にするのに使用できる修飾について記載されている。
いて直接標識するか、ビオチンなどを用いて間接的に標識(後からストレプトア
ビジン複合体を結合させてもよい)するのが好ましい。プローブ標識手法は当業
者間で周知である。プローブの存在をアッセイすることによって、特定の試料に
おける標的DNA配列の有無を検出することができる。これと同じ標識をプライマ
ーにも利用することができる。たとえば、有用な標識としては、放射性物質(32P
、35S、3H、125I)、蛍光染料(5-ブロモデソキシウリジン(5-bromodesoxyuridin)
、フルオレセイン、アセチルアミノフルオレン、ジゴキシゲニン)があげられる
。好ましくは、ポリヌクレオチドの3'末端および5'末端を修飾する。核酸断片の
非放射性標識の一例が、フランス特許第FR-7810975号またはUrdeaら(1988)また
はSanchez-Pescadorら(1988)に記載されている。また、本発明によるプローブは
、シグナル増幅を可能にするという点で構造上の特徴を有する場合がある。この
ような構造上の特徴としては、たとえば、Urdeaらによって1991年に説明された
ものや欧州特許第EP 0 225 807(Chiron)号に記載されているものなどの枝分れDN
Aプローブがあげられる。
できる。固相は当業者間で周知のものであり、反応トレーの穴の壁面、試験管、
ポリスチレンビーズ、磁気ビーズ、ニトロセルロースストリップ、膜、ラテック
ス粒子などの微粒子、ヒツジ(または他の動物)の赤血球、duracytesなどを含む
。「固相」は非常に重要なものというわけではなく、当業者によって選択可能で
ある。したがって、ラテックス粒子、微粒子、磁気ビーズまたは非磁気ビーズ、
膜、プラスチックチューブ、マイクロタイターの穴の壁、ガラスチップまたはシ
リコンチップ、ヒツジ(または他の適した動物)の赤血球およびduracytesはいず
れも、好適な例である。
的相互作用、共有結合的相互作用などがあげられる。本願明細書では、「固相(
solid phase)」は不溶性または以後の反応によって不溶性にすることのできる
あらゆる材料を意味する。捕捉試薬を引きつけて固定化する固有の性能によって
固相を選択することができる。
保定することができる。別の受容体としては、捕捉試薬自体または捕捉試薬に共
役結合される荷電物質と反対の電荷に荷電した荷電物質をあげることができる。
合反応によって捕捉試薬を固定化する機能を有するものであれば、どのような特
異的結合メンバーであってもよい。受容体分子は、アッセイの実行前またはアッ
セイの実行時に捕捉試薬の固相材料への間接的な結合を可能にするものである。
このため、プラスチック、誘導体化プラスチック、磁性または非磁性金属、検査
チューブのガラス表面またはシリコン表面、マイクロタイターの穴、シート、ビ
ーズ、微小粒子、チップ、ヒツジ(または他の適した動物)の赤血球、duracytes
および当業者間で周知の他の構成などを固相とすることができる。
、8種類、10種類、12種類、15種類、20種類または25種類の本発明のポリヌクレ
オチドのグループで単一の固相に付着または固定化することができるものである
。また、本発明によるもの以外のポリヌクレオチドを1種またはそれ以上の本発
明のポリヌクレオチドと同一の固相に付着させてもよい。
、あるいはこれらに対する相補配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列
を有する核酸の試料中における有無の検出方法であって、 a) 配列番号 1および配列番号 2のヌクレオチド配列、その断片または変異体
、あるいはこれらに対する相補配列からなる群から(form)選択される核酸に含ま
れるヌクレオチド配列とハイブリダイズ可能な1つまたは複数の核酸プローブと
アッセイ対象試料とを接触させるステップと、 b) 試料中でプローブと核酸との間に生成されるハイブリッド複合体を検出す
るステップと、を含む検出方法についても扱う。
いはこれらに対する相補配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を有す
る核酸の試料中における有無の検出キットであって、 a) 配列番号 1および配列番号 2のヌクレオチド配列、その断片または変異体
、あるいはこれらに対する相補配列からなる群から(form)選択される核酸に含ま
れるヌクレオチド配列とハイブリダイズ可能な1つまたは複数の核酸プローブと
、 b) 任意に、ハイブリダイゼーション反応を行うのに必要な試薬と、を有する
検出キットに関する。
酸プローブを検出可能な分子で標識する。検出方法および検出キットの第2の好
ましい実施形態では、1つまたは複数の核酸プローブを基質に固定化しておく。
検出方法および検出キットの第3の好ましい実施形態では、1つまたは複数の核酸
プローブが、ヌクレオチド配列B1〜B17、C1〜C17、D1〜D28、E1〜E28、P1〜P28
からなる群から選択される配列か、A1〜A28またはこれらの相補体、あるいはこ
れらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される
バイアレリックマーカーのいずれかを含む。
用いて、FLAP遺伝子の標的配列を検出または増幅することができる。また、これ
を用いてFLAP遺伝子のコード配列または非コード配列の変異を検出することもで
きる。
域内または無作為に選択した位置に付着されてもよい。あるいは、本発明のポリ
ヌクレオチドは、一定順序のアレイで付着されてもよい。この場合、各ポリヌク
レオチドは、固相上の他のいかなるポリヌクレオチドの付着部位とも重複しない
別の領域に付着される。好ましくは、別の位置を記録し、アッセイ手順の一部と
してアクセスできるように、このようなポリヌクレオチドの一定順序のアレイを
「アドレス指定可能な」ように設計する。アドレス指定可能なポリヌクレオチド
アレイは一般に、異なる既知の位置にある基質の表面に結合する複数の異なるオ
リゴヌクレオチドプローブを含む。各ポリヌクレオチド位置を正確に知ることが
できるので、これらの「アドレス指定可能な」アレイがハイブリダイゼーション
アッセイにおいて特に有用なものとなる。当業者間で周知のアドレス指定可能な
アレイテクノロジーを本発明のポリヌクレオチドと併用することが可能である。
これらのポリヌクレオチドアレイの特定の一実施形態は、GenechipsTMとして周
知であり、米国特許第5,143,854号、PCT国際出願公開第WO 90/15070号および同
第92/10092号にその概略が説明されている。これらのアレイは一般に、機械的な
合成方法または光指向性合成方法を用いて作製できる。これらの方法では、フォ
トリソグラフィによる方法と固相オリゴヌクレオチド合成との組み合わせを利用
している(Fodorら、1991)。オリゴヌクレオチドアレイの固相への固定化は、一
般に「Very Large Scale Immobilized Polymer Synthesis(VLSIPSTM)」と呼ばれ
るテクノロジーの開発によって可能になったものである。このテクノロジーでは
一般に、チップの固体表面上でプローブを高密度アレイ状に固定化する。VLSIPS TM テクノロジーの一例は、米国特許第5,143,854号および同第5,412,087号ならび
にPCT国際出願公開第WO 90/15070号、同第WO 92/10092号および同第WO 95/11995
号にあげられている。これらの公報では、光指向性合成法などの手法によってオ
リゴヌクレオチドアレイを形成する方法について説明されている。固相に固定化
されるヌクレオチドのアレイを提供することを目的とした設計戦略では、ハイブ
リダイゼーションパターンと配列情報を最大化しようという試みの中で、チップ
上でオリゴヌクレオチドアレイを順序付けて表示するための別のプレゼンテーシ
ョン戦略が開発された。このようなプレゼンテーション戦略の一例が、PCT国際
出願公開第WO 94/12305号、同第WO 94/11530号、同第WO 97/29212号および同第W
O 97/31256号に開示されている。
ブマトリックスを有効利用してFLAP遺伝子に生じる変異を検出することができる
。この特定の目的のために、既知の変異を持つ遺伝子とのハイブリダイズするこ
とが可能なヌクレオチド配列が含まれるように、プローブを特別に設計する。既
知の変異とは、たとえばHuangら(1996)またはSamsonら(1996)によって用いられ
ている手法などを用いて同定済のFLAP遺伝子における変異を意味する。
用するものである。高密度DNAアレイの単位要素を構成している各オリゴヌクレ
オチドプローブを、FLAPゲノムDNAまたはcDNAの特異的なサブシーケンスに一致
するように設計する。このため、標的遺伝子配列のサブシーケンスに対して相補
なオリゴヌクレオチドからなるアレイを用いて、野生型遺伝子配列と標的配列と
の同一性を判定し、その量を測定し、標的配列とFLAP遺伝子の基準の野生型遺伝
子配列との差を検出する。このような設計のうちの1つに4Lタイル状アレイがあ
るが、このアレイは、4つ一組のプローブ(A、C、G、T)で実現され、好ましくは1
5個のヌクレオチドオリゴマーで実現されるものである。4つのプローブのセット
各々において、ミスマッチのあるプローブよりも完全な相補体の方が強くハイブ
リダイズされる。したがって、4Lのプローブを含むタイル状アレイすなわち、既
知の野生型基準配列に含まれている可能性のあるすべての変異を含む全プローブ
セットで、長さLの核酸標的の変異が探査される。標的配列に1塩基でも違いがあ
ると、15merプローブセットのタイル状アレイのハイブリダイゼーションシグナ
ルが乱れる。結果として、変異位置をフランキングするプローブのシグナルすな
わち「フットプリント」に特徴の損失ができることになる。この手法はCheeらに
よって1996年に説明されているものであり、その内容を本願明細書に援用する。
オチドを少なくとも1つ有する核酸分子のアレイに関する。好ましくは、本発明
は、プローブおよびプライマーとして上述したポリヌクレオチドを少なくとも2
つ有する核酸のアレイに関する。
E28からなる群から選択される配列少なくとも1つまたはこれらと相補配列、ある
いはその少なくとも8、10、12、15、18、20、25、30または40ヌクレオチドから
なる断片、あるいはA1〜A28からなる群から選択されるバイアレリックマーカー
を有する配列を少なくとも1つ、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連
鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーを有するヌクレオチド配列のアレイ
で構成される。
れらに対して相補配列、あるいはその連続した少なくとも8ヌクレオチドで構成
される断片からなる群から選択される配列のうち少なくとも2つ、またはA1〜A28
、これらに対して相補配列からなる群から選択されるバイアレリックマーカー、
または任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーを含む配
列のうち少なくとも2つを含むヌクレオチド配列のアレイに関する。
ある。第1の方法では、無関係な個体から得たDNA試料を一緒にプールし、続いて
興味の対象となるゲノムDNAを増幅して配列決定する。このようにして得られた
ヌクレオチド配列を解析し、有意な多型を同定する。
ならないDNA増幅反応とシークエンシング反応の回数が実質的に減ることにつな
がるという事実にある。さらに、この方法は非常に感受性の高いものであるため
、この方法で得られるバイアレリックマーカーは関連性解析を行えるだけの十分
な情報性を持っているのが普通である。
とシークエンシングを個別に行う。次に、このようにして得られるヌクレオチド
配列を同じように解析し、有意な多型を同定する。
応とシークエンシング反応を行わなければならないことは容易に理解できよう。
さらに、この方法で得られるバイアレリックマーカーの方が関連性解析を行うた
めの情報性という点でも劣ることがある。たとえば、頻度の低いアレルの頻度が
約10%未満になることもあり得るのである。さらに、このような情報性の低いバ
イアレリックマーカーを関連性解析に含めて形質との潜在的な遺伝的関連性を特
定しようとすると、場合によっては原因変異を直接同定できることがあるが、浸
透度次第では珍しい変異である可能性が残ることも理解できよう。この方法は、
候補遺伝子内での関連性解析を行うためにバイアレリックマーカーの同定が必要
な場合に用いるのが好ましいことが多い。
法の様々なパラメーターについて説明する。
料は、民族性のバックグラウンドが明らかになっている異種起源の個体群に対応
する無関係な個体から得たものであると好ましい。
個体の範囲で実質的に変えることができる。通常、特定の個体群の多型性に十分
な多様性を持たせ、できるだけ多くのマーカーを同定かつ統計的に有意な結果を
生成するためには、少なくとも約100個体からDNA試料を集めることが好ましい。
被検試料でも用いることが可能である。これらの被検試料としては、本願明細書
において説明する本発明の方法によって試験可能な生物学的試料があげられる。
また、全血、血清、血漿、脳脊髄液、尿、リンパ液の他、呼吸器、腸管および泌
尿生殖器、涙、唾液、乳、白血球、骨髄腫などでのさまざまな外分泌液のヒトお
よび動物の体液、細胞培養の上清などの生物学的な流体、腫瘍組織および非腫瘍
組織、リンパ節組織を含む固定組織標本、骨髄吸引液および固定細胞標本なども
あげられる。本発明の文脈で使用されるゲノムDNAの好ましいソースは、各ドナ
ーの辺縁末梢静脈血から採取したものである。
説明する。
た上で、分離した画分を等量ずつ1つにまとめてDNAのプールを作製すると好まし
い。しかしながら、当業者であれば、プールした配列またはプールしていない配
列のいずれを増幅するか選択すればよい。
定を容易にすることができる。増幅ステップのためにDNA試料をプールしても、
プールせずにおいてもよい。
しては、EP-A- 320 308、WO 9320227およびEP-A-439 182(これらの内容全体を本
願明細書に援用する)に記載されているリガーゼ連鎖反応(LCR)、ポリメラーゼ連
鎖反応(PCR、RT-PCR)、Guatelli J. C., ら(1990)およびCompton J.(1991)に記
載されているヌクレオチド配列にもとづく増幅法(NASBA)、欧州特許出願第45446
10号に記載されているようなQ-β増幅、Walkerら(1996)およびEP A 684 315に記
載されているようなSDA、PCT公開第WO 9322461号(その内容を本願明細書に援用
する)に記載されているような標的媒介増幅などの手法があげられるが、これに
限定されるものではない。
た隣接プライマーを結合するDNAリガーゼに依存している。リガーゼ連鎖反応(LC
R)ではプローブ対を使用するが、これには一次(第1および第2)プローブ2本と二
次(第3および第4)プローブ2本が含まれている。プローブはすべて標的に対して
モル過剰な状態で使用される。第1のプローブは標的鎖の第1のセグメントとハイ
ブリダイズし、第2のプローブは標的鎖の第2のセグメントとハイブリダイズする
。第1のセグメントと第2のセグメントが連続しているため、一次プローブは5'ホ
スフェート-3'ヒドロキシルの関係で互いに当接し、リガーゼは2本のプローブと
共有結合的に融合すなわち連結して融合産物となることができる。また、第3の(
二次)プローブは第1のプローブの一部にハイブリダイズすることが可能であり、
第4の(二次)プローブは同様の当接方法で第2のプローブの一部にハイブリダイス
することができる。もちろん、標的が最初に二本鎖である場合は、二次プローブ
も第1の例で標的相補体にハイブリダイズする。一次プローブの連結鎖がいった
ん標的鎖から分離されると、その後は第3および第4のプローブとハイブリダイズ
するが、これを連結して相補的な二次連結産物が得られる。連結産物は機能的に
標的またはその相補体に相当するものだということを理解するのは重要なことで
ある。ハイブリダイゼーションと連結のサイクルを繰り返すことで、標的配列を
増幅することができる。複合的なLCR法については、すでに説明がなされている(
WO 9320227)。Gap LCR(GLCR)は、プローブ同士が隣接しているのではなく、2〜3
塩基分だけ離れた状態で行われるLCRである。
反応(RT-PCR)を行うこと、米国特許第5,322,770号に記載されているように両方
のステップに1つの酵素を用いること、あるいはMarshallら(1994)に記載されて
いるように非対称Gap LCR(RT-AGLCR)を使用することは、いずれも本発明の範囲
内である。AGLCRはGLCRに手を加えてRNAの増幅を可能にしたものである。
なPCR手法が当業者間で周知である。PCRテクノロジーについては、White(1997)
および「PCR Methods and Applications」というタイトルの刊行物(1991, Cold
Spring Harbor Laboratory Press)を参照のこと。これらのPCR手順の各々で、増
幅対象となるヌクレオチド配列の両側のPCRプライマーを、dNTPおよびTaqポリメ
ラーゼ、PfuポリメラーゼまたはVentポリメラーゼなどの熱安定性ポリメラーゼ
と共に、適宜調製した核酸試料に付加する。試料中の核酸を変性させ、PCRプラ
イマーを試料中の相補ヌクレオチド配列に特異的にハイブリダイズさせる。ハイ
ブリダイズ後のプライマーを伸長させる。その後、変性、ハイブリダイゼーショ
ンおよび伸長をもう1サイクル開始する。このサイクルを複数回繰り返し、プラ
イマー部位間のヌクレオチド配列を含む増幅断片を作出する。PCRについては、
米国特許第4,683,195号、同第4,683,202号および同第4,965,188号をはじめとす
るいくつかの特許にも説明されている。各公報の内容を本願明細書に援用する。
しい増幅手法である。本発明の目的に適したPCR反応の代表例を実施例2に示す。
けるヒトFLAP遺伝子、特に配列番号 1のゲノム配列または配列番号 2のcDNA配列
、あるいはその断片またはその変異体の増幅方法である。この方法は、標的FLAP
コード化配列またはその一部を含んでいる可能性のある被検試料と、一対の増幅
プライマーおよび最終的にはいくつかの例で、所望の増幅反応が起こっているか
否かを確認するための、単位複製配列の内部領域とハイブリダイズ可能な検出プ
ローブを有する増幅反応試薬とを接触させるステップを含む。
のゲノム配列または配列番号 2のcDNA配列の一部、あるいはその変異体の増幅方
法であって、 a) 配列番号 1および配列番号 2、その断片または変異体からなる群から選択
されるヌクレオチド配列に含まれる標的FLAP遺伝子配列を含んでいる疑いのある
被検試料と、上述し、増幅対象となるポリヌクレオチド領域の両側に位置する一
対の増幅プライマーを有する増幅反応試薬とを接触させるステップと、 b) 任意に、増幅産物を検出するステップと、を含む方法にも関する。
ム配列または配列番号 2のcDNA配列の一部、あるいはその変異体を増幅するため
のキットであって、 a) 増幅対象となるFLAP領域の両側に位置する一対のオリゴヌクレオチドプラ
イマーと、 b) 任意に、増幅反応に必要な試薬と、を含むキットにも関する。
有する標識プローブとのハイブリダイゼーションによって増幅産物を検出する。
上記の増幅方法およびキットのもう1つの実施形態では、プライマーが、ヌクレ
オチド配列B1〜B17、C1〜C17、D1〜D28およびE1〜E28からなる群から選択される
配列を有する。上記の増幅方法およびキットの好ましい実施形態では、増幅産物
が、本発明の多型塩基、特に、A1〜A28からなる群から選択されるバイアレリッ
クマーカーの多型塩基、任意に、A1〜A13、A15およびA17〜A28、これらの相補体
、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーから
なる群から選択されるバイアレリックマーカーの多型塩基を有する。プライマー
は、特に、増幅対象となる領域に近い位置のゲノム配列の鎖のいずれかの配列、
たとえば、増幅されるエキソンに隣接する非コード配列との間で、十分な相補性
を有することを特徴とするものである。
報を使用して、バイアレリックマーカーを同定する。配列決定後のゲノムDNA断
片を使用して、500bpの断片増幅用のプライマーを設計する。これらの500bpの断
片をゲノムDNAから増幅し、バイアレリックマーカーについてスキャンする。OSP
ソフトウェア(Hillier L.およびGreen P., 1991)を用いてプライマーを設計して
もよい。いずれのプライマーも、シークエンシングプライマーとして機能する共
通のオリゴヌクレオチド尾部を特定の標的塩基の上流に含むものであってもよい
。当業者であれば、こうした目的で利用できるプライマー伸長物に馴染みがある
であろう。
は、遺伝子のプロモーター、エキソンおよびスプライス部位に的が絞られる。遺
伝子のこうした機能的領域に位置すると、バイアレリックマーカーが最終的に原
因変異をとげる確率が高くなる。本発明の好ましい増幅プライマーとしては、実
施例2に開示するヌクレオチド配列B1〜B17およびヌクレオチド配列C1〜C17があ
げられる。
当業者が容易に利用できる周知の方法で決定する。好ましくは、染料プライマー
サイクルシークエンシングプロトコルを使用して、増幅したDNAで自動ジデオキ
シターミネーターシークエンシング反応を行う。
ェアを用いて配列データを自動的に処理する。
像度、特定の配列範囲における低信頼度のピークの数、ノイズレベルに基いて品
質管理と確認のステップを行う。信頼性が低いと考えられる配列データを廃棄す
る。
型を検出する。多型検索については、電気泳動パターンに見られるピークの重な
りに基づいて行う。これらのピークは、明らかに異なる2色で認められるもので
あり、配列の同じ位置にある2種類のヌクレオチドに対応している。特定のピー
ク同士の比率の条件と、同じ色の周囲のピークと特定のピークとの比率の条件が
ピーク高で満たされている場合に、そのピークを有意なものとみなすことができ
る。
ファクトとなる可能性もあるため、次の2つの対照例を用いてこうしたアーチフ
ァクトを排除する。 - 2つのDNA鎖の配列決定をし、ピーク同士を比較する。確実な結果を得るため
には両方の鎖の上で多型を検出しなければならない。 - 異なるプールおよび/または個体から得た同一の増幅産物のすべてのシーク
エンシング電気泳動パターンを比較する。これらの異なるDNAについて、均一性
、ホモ接合のピーク高さとヘテロ接合のピーク高との比を制御する。
プールの配列決定によって検出されるバイアレリック多型の頻度の検出限界は、
マイナーアレルで約0.1である。しかしながら、プーリング法によって検出され
たバイアレリック多型のうち90%を超える多型では、マイナーアレルの頻度が0.2
5を上回っている。したがって、この方法で選択したバイアレリックマーカーの
頻度は、マイナーアレルで少なくとも0.1、メジャーアレルで0.9未満、好ましく
はマイナーアレルで少なくとも0.2、メジャーアレルで0.8未満、さらに好ましく
はマイナーアレルで少なくとも0.3、メジャーアレルで0.7未満である。よって、
ヘテロ接合率は0.18を上回る値、好ましくは0.32を上回る値、さらに好ましくは
0.42を上回る値である。
ングによって検出され、このようなバイアレリックマーカーのマイナーアレルの
頻度は0.1未満であってもよい。
の有用性を評価する。バイアレリックマーカーの確認は、本発明の方法で個体の
グループの遺伝子型を判定し、両方のアレルが存在することを示して行う。アレ
ルの遺伝子型判定に使うものとしては、マイクロシークエンシングが好ましい方
法である。遺伝子型判定ステップによる確認は、グループの各個体から採取した
個体試料ごとに行ってもよいし、2つ以上の個体から採取した試料のプールにつ
いて遺伝子型を判定して行ってもよい。問題のアレルに対して個体がヘテロ接合
的なものである場合には、1個体でグループを形成することもできる。好ましく
は、1つのグループに少なくとも3個体が含まれるようにし、さらに好ましくは1
つのグループに5個体または6個体が含まれるようにする。これによって、1回の
確認試験で試験対象となるバイアレリックマーカー2つ以上を確認できることが
多いためである。しかしながら、確認試験を行う対象が小さなグループの場合、
サンプリングエラーが原因で被検個体のいずれにも2つのアレルがなかった場合
に、偽陰性の結果となってしまうことがある。したがって、配列内の特定の位置
に真のバイアレリックマーカーがあることを示す場合よりも、特定の最初の結果
がアーチファクトであるということを示す上で確認プロセスの有用性が落ちてし
まう。
より、有効なバイアレリックマーカーの遺伝マーカーとしての有用性をさらに評
価する。共通性の少ないアレルの頻度が高くなればなるほど、関連性解析でのバ
イアレリックマーカーの有用性は高くなる。最小共通アレルの決定は、本発明の
方法で個体のグループの遺伝子型を判定し、両方のアレルが存在することを示し
て行う。遺伝子型判定ステップによる頻度判定は、グループの各個体から採取し
た個体試料ごとに行ってもよいし、2つ以上の個体から採取した試料のプールに
ついて遺伝子型を判定して行ってもよい。このグループの大きさは、全体が個体
群を代表できるだけのものでなければならない。好ましくは、このグループには
少なくとも20個体が含まれ、さらに好ましくはグループには少なくとも50個体が
含まれ、最も好ましくはグループには少なくとも100個体が含まれる。もちろん
、グループが大きくなればなるほどサンプリングエラーが減るため、頻度決定の
精度も高くなる。本発明の特定のバイアレリックマーカーの共通性が低いアレル
の頻度については、表2を参照のこと。共通性の少ないアレルの頻度が30%以上の
バイアレリックマーカーを「高品質バイアレリックマーカー」とする。
度の推定方法であって、a) 本発明の方法に従って、前記バイアレリックマーカ
ーでの前記個体群の個体の遺伝子型を判定し、b) 前記個体群における前記バイ
アレリックマーカーの比例表示(proportional representation)を判定する方法
に関する。また、本発明の個体群におけるアレル頻度の推定方法には、本願開示
内容に記載の限定内容を含むあらゆる方法、あるいは下記の方法を単独または組
み合わせたものが包含される。任意に、前記FLAP関連バイアレリックマーカーが
、A1〜A28およびこれらの相補体からなる群から選択されるものであってもよい
。任意に、前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A1〜A13、A15、A17〜A28お
よびこれらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレ
リックマーカーからなる群から選択されるものであってもよい。任意に、前記バ
イアレリックマーカーが、A1〜A10およびA22〜A28、これらの相補体、あるいは
任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から
選択される。任意に、前記バイアレリックマーカーが、A11〜A13、A15、A17〜A2
1、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレ
リックマーカーからなる群から選択される。任意に、前記バイアレリックマーカ
ーが、A14またはA16、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状
態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される。任意に、FLAP関連
バイアレリックマーカーでのヌクレオチドの比例表示の判定が、前記個体群の各
個体のゲノムに存在する前記バイアレリックマーカーの両方のコピーについてヌ
クレオチドの同一性を判定し、個体群ごとに前記FLAP関連バイアレリックマーカ
ーでの前記ヌクレオチドの比例表示を算出することによってなされるものであっ
てもよい。任意に、比例表示の判定が、前記個体群の特定数の個体または各個体
から採取した生物学的試料のプールに本発明の遺伝子型判定を行い、前記ヌクレ
オチドの比例量を算出して全体と比較してなされるものであってもよい。
的試料で判定するための方法が得られる。これらの方法はいずれも、in vitroに
て行うことのできるものである。かかる遺伝子型判定方法は、従来技術において
周知の手法でFLAPバイアレリックマーカー部位でのヌクレオチドの同一性を判定
することを含む。これらの方法には、関連性解析時の症例-対照個体群を遺伝子
型判定する用途の他、特定の形質に関連していることが知られているバイアレリ
ックマーカーのアレルを検出する状況で用途がある。いずれの場合も、個体のゲ
ノム中に含まれるバイアレリックマーカーの両方のコピーを判定し、個体が特定
のアレルについてホモ接合性であるかヘテロ接合性であるかを判定することがで
きる。
DNA試料で行うことができる。
として使用できる適当なオリゴヌクレオチドを設計し、興味の対象となる多型性
部位を含むFLAP遺伝子をそのような多型性の検出のために増幅することができる
。
あるいは後述するような他の遺伝子型判定方法を用いて、遺伝子型判定を行うこ
とができる。好ましい実施形態では、異なる個体から採取して増幅したゲノム断
片の配列同士を比較し、新しいバイアレリックマーカーを同定するが、診断や関
連性解析での用途で既知のバイアレリックマーカーの遺伝子型を判定する場合は
マイクロシークエンシングを使用する。
でのヌクレオチドの同一性を判定することを含む遺伝子型判定方法に関する。任
意に、生物学的試料が単一の被検体由来のものである。任意に、前記バイアレリ
ックマーカーにおけるヌクレオチドの同一性を前記個体のゲノムに存在する前記
バイアレリックマーカーの両方のコピーについて判定してもよい。任意に、前記
方法をin vitroにて実施してもよい。任意に、生物学的試料が複数の被検体由来
のものであってもよい。任意に、上述した遺伝子型判定方法がさらに、前記判定
ステップの前にバイアレリックマーカーを含む前記配列の一部を増幅することを
含んでもよい。任意に、ここで、前記増幅を、宿主細胞中に複製起点および前記
一部を含む組換えベクターのPCR、LCRまたは複製によって行ってもよい。上記の
遺伝子型判定方法の判定するステップを、ハイブリッドアッセイ、シークエンシ
ングアッセイ、酵素ベースのミスマッチ検出アッセイ、マイクロシークエンシン
グアッセイのいずれかによって行ってもよい。したがって、本発明は、FLAP関連
バイアレリックマーカーにおけるヌクレオチドの同一性を判定することを含む、
生物学的試料の遺伝子型判定方法も包含する。また、本発明の遺伝子型判定方法
には、本願開示内容に記載の限定内容を含むあらゆる方法、あるいは下記の方法
を単独または組み合わせたものが包含される。任意に、前記バイアレリックマー
カーが、A1〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態
にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される。任意に、前記バイア
レリックマーカーが、A1〜A13、A15、A17〜A28およびこれらの相補体、あるいは
任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から
選択される。任意に、前記バイアレリックマーカーが、A1〜A10およびA22〜A28
、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリ
ックマーカーからなる群から選択される。任意に、前記バイアレリックマーカー
が、A11〜A13、A15、A17〜A21、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連
鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される。任意に
、前記バイアレリックマーカーが、A14またはA16、これらの相補体、あるいは任
意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーである。
の疑いが認められるのであれば、精製状態または非精製状態のどのような核酸ソ
ースでも起始核酸として使用できる。上述したように、細胞、組織、体液などか
らDNAまたはRNAを抽出すればよい。本発明の遺伝子型判定方法において使用され
る核酸は、哺乳動物ソースから得られるが、核酸試料が得られる被検体および個
体群は一般的に人間であると理解されている。
セグメントを増幅するための方法およびポリヌクレオチドが得られる。バイアレ
リックマーカーを有するDNA断片の増幅は、さまざまな方法や目的で利用される
ものであり、遺伝子型判定に限定されるものではないことは理解できよう。ただ
し、すべてではないとはいえ多くの遺伝子型判定法では、興味の対象となってい
るバイアレリックマーカーを有するDNA領域をあらかじめ増幅しておく必要があ
る。このような方法によって、バイアレリックマーカーにわたっているか、ある
いはこれに対して遠位または近位にある部位と配列を含む配列の濃度または総数
が明らかに増す。診断アッセイでも本発明のバイアレリックマーカーを持つDNA
セグメントの増幅に依存する場合がある。DNAの増幅は従来技術において周知の
いずれかの方法で行えばよい。増幅手法については、上記「バイアレリックマー
カーの同定」のセクションVII.(2)にて説明したとおりである。
特に適しており、標的配列の増幅と多型ヌクレオチドの同定を同時に行うことの
できるものがある。
アレリックマーカーを含むDNA断片を増幅するためのプライマーとして利用可能
な適切なオリゴヌクレオチドを設計できる。増幅は、本願明細書に記載の新規な
バイアレリックマーカーの発見にもともと使っていたプライマーか、あるいは本
発明のバイアレリックマーカーを含むDNA断片の増幅が可能な任意のプライマー
のセットを用いて行うことができる。
1種またはそれ以上を有するDNA断片を増幅するためのプライマーが得られる。い
くつかの実施形態では、配列P1〜P28、任意にP1〜P13、P15、P17〜P28およびこ
れらの相補配列のうちの1つの多型塩基を含む配列を増幅できるようにプライマ
ー対を適合させる。好ましい増幅プライマーを実施例2に列挙する。列挙したプ
ライマーはごく一例であり、1つまたはそれ以上の本発明のバイアレリックマー
カーを含む増幅産物を産生する他のどのようなプライマーセットでもよいことは
理解できよう。
明の文脈では、バイアレリックマーカーを持つ増幅セグメントは大きさが少なく
とも約25bp〜35kbpであることができる。25〜3000bpの増幅断片が一般的であり
、50〜1000bpの断片が好ましく、100〜600bpの断片が極めて好ましい。本発明の
好ましい実施形態では、増幅および配列決定用の複数対のプライマーが、本発明
のマーカーのうちの1つに対応する多型部位から500bp未満、好ましくは100bp未
満、さらに好ましくは50bp未満に位置するFLAP遺伝子の領域と十分な相補性を有
するものである。「オリゴヌクレオチドプローブおよびプライマー」で説明した
ように、増幅プライマーを標識または固相に固定化してもよい。
存在するヌクレオチドを同定することができる。検出対象となるバイアレリック
マーカーアレルが同定され、本発明において具体的に明記されているため、この
検出は、当業者であればさまざまな手法のうち適当なものを用いて実施できる単
純なものである。多くの遺伝子型判定方法では、興味の対象となっているバイア
レリックマーカーを持つDNA領域をあらかじめ増幅しておく必要がある。現時点
では標的またはシグナルを増幅するのが好ましいが、超高感受性で増幅を必要と
しない検出方法も本遺伝子型判定方法に包含される。バイアレリック多型の検出
に利用することのできる当業者間で周知の方法としては、従来のドットブロット
解析、Oritaら(1989)に記載されている一本鎖立体構造多型解析(SSCP)、変性剤
濃度勾配ゲル電気泳動(DGGE)、ヘテロ二重鎖解析、ミスマッチ切断検出、Sheffi
eldら(1991)、Whiteら(1992)、Grompeら(1989および1993)に記載されている他の
従来の手法があげられる。特定の多型部位に存在するヌクレオチドの同一性を判
定するためのもう1つの方法に、米国特許第4,656,127に記載されているような特
別なエキソヌクレアーゼ耐性ヌクレオチド誘導体を用いるものがある。
ッセイまたはハイブリダイゼーションアッセイによって、バイアレリックマーカ
ー部位に存在するヌクレオチドの同一性を直接判定する。いくつかの好ましい方
法について以下に述べる。極めて好ましい方法はマイクロシークエンシング法で
ある。「シークエンシング」という用語は、本願明細書では、二重鎖プライマー
/鋳型複合体のポリメラーゼ伸長を意味し、従来のシークエンシングとマイクロ
シークエンシングの両方を含むものとする。
周知かつ利用できる方法で決定できる。好ましくは、染料プライマーサイクルシ
ークエンシングプロトコルを使用して、増幅したDNAで自動ジデオキシターミネ
ーターシークエンシング反応を行う。配列解析によって、多型部位に存在する塩
基を同定することができる。
Cによって得られる増幅断片に含まれる候補領域のマイクロシークエンシング反
応によって、これらの個体についての多型解析を行うことができる。
領域を増幅する。次に、ddNTP(各ddNTPに特異的な蛍光)と、興味の対象となる多
型塩基のすぐ上流でハイブリダイズできる適当なオリゴヌクレオチドマイクロシ
ークエンシングプライマーとを用いて、ゲノム増幅産物の自動マイクロシークエ
ンシング反応を行う。相補蛍光ジデオキシヌクレオチド類似物を用いてDNAポリ
メラーゼによって3'末端で特異的に伸長させると(温熱サイクリング)、プライマ
ーが沈降して取り込まれなかった蛍光ddNTPが除去される。さらに、蛍光ddNTPが
取り込まれた反応産物をABI 377配列決定装置での電気泳動によって解析し、取
り込まれた塩基の同一性を判定して、試料に存在する多型マーカーを同定する。
施例4に示す。実質的に結果を何ら変えることなく、当業者らが電気泳動方法やd
dNTPの標識などのこの手順での特定のパラメータを変更できることは理解できよ
う。
イクロシークエンシングプライマーに加わった質量によって多型部位の塩基を同
定する(Haff and Smirnov, 1997を参照のこと)。
エンシング反応が開発されている。興味の対象となるDNA断片のPCR増幅産物また
はオリゴヌクレオチドマイクロシークエンシングプライマーのいずれかを固定化
すること以外は、基本的なマイクロシークエンシングプロトコルは上述したもの
と同一である。たとえば、ビオチン標識DNAとストレプトアビジン被覆マイクロ
滴定ウェルまたはアビジン被覆ポリスチレン粒子との相互作用を利用して固定化
を行うことができる。
射線標識する(本願明細書に援用するSyv舅en, 1994を参照のこと)か、あるいは
フルオレセインと結合させる(本願明細書に援用するLivak & Hainer, 1994を参
照のこと)ことができる。放射線標識ddNTPの検出は、シンチレーションベースの
手法で行うことができる。フルオレセイン結合ddNTPの検出は、アルカリホスフ
ァターゼと抱合した抗フルオレセイン抗体の結合後、色素生産性基質(p-ニトロ
フェニルホスフェートなど)と共にインキュベートすることを基本としている。
dNTPと抗DNPアルカリホスファターゼ抱合体(本願明細書に援用するHarjuら、199
3を参照のこと)およびo-フェニレンジアミンを基質として用いたビオチン標識dd
NTPと西洋わさびペルオキシダーゼ抱合ストレプトアビジン(本願明細書に援用す
るWO 92/15712を参照のこと)があげられる。
Pとをベースにした診断キットが、PRONTOの名前でGamidaGen Ltd.から販売され
ている。
光度測定無機ピロリン酸検出アッセイ(enzymatic luminometric inorganic pyr
ophosphate detection assay (ELIDA))でDNAポリメラーゼ活性を検出することを
含む固相DNAシークエンシング法の概念を示した。PCR増幅産物をビオチン標識し
てビーズに固定化する。マイクロシークエンシングプライマーをアニールし、こ
の混合物のアリコート4つをDNAポリメラーゼと4種類のddNTPのうちの1つで別々
にインキュベートする。反応後、得られた断片を洗浄し、4種類のdNTPすべてを
用いたプライマー伸長反応での基質として利用する。DNA指向重合反応の進捗をE
LIDAでモニタリングする。最初の反応でddNTPが取り入れられると、続くdNTP反
応の際にピロリン酸が形成されることはない。一方、最初の反応でddNTPを取り
入れられないと、dNTP反応の際に過剰なピロリン酸放出が起こり、ELIDA反応の
間を通して光が発生する。ELIDAの結果から、プライマーの後ろにある最初の塩
基が容易に導き出される。
レイフォーマットに適用する単一ヌクレオチド多型の複合検出方法について説明
している。固相(DNAチップ)に付着されたDNAプローブの高密度アレイについては
後述する。
グアッセイを行うことによって本発明のバイアレリックマーカー1種またはそれ
以上の遺伝子型を判定する方法が得られる。好ましくは、バイアレリックマーカ
ーが、A1〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態に
あるバイアレリックマーカーからなる群から選択される。任意に、バイアレリッ
クマーカーが、A1〜A13、A15、A17〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、こ
れらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される
。好ましいマイクロシークエンシングプライマーとしては、ヌクレオチド配列D1
〜D28およびE1〜E28があげられる。任意に、マイクロシークエンシングプライマ
ーとしては、ヌクレオチド配列D1〜D13、D15、D17〜D28、E1〜E13、E15、E17〜E
28があげられる。より好ましいマイクロシークエンシングプライマーは、ヌクレ
オチド配列E11、D12、D13、D14、D15、D16、E18、D19、E20からなる群から選択
される。実施例4に列挙するマイクロシークエンシングプライマーはごく一例で
あり、多型ヌクレオチドのすぐ隣に3'末端があるどのようなプライマーでも使用
できることは理解できよう。同様に、マイクロシークエンシング解析が、どのよ
うなバイアレリックマーカーまたは本発明のバイアレリックマーカーの組み合わ
せに対して実行してもよいものであることも理解できよう。本発明の一態様は、
バイアレリックマーカー部位でのヌクレオチドの同一性を判定するため、実施例
4に列挙するマイクロシークエンシングプライマー、あるいはその連続したヌク
レオチド少なくとも8個、12個、15個、20個、25個、30個、40個または50個から
なる断片であって、対応するバイアレリックマーカーのすぐ上流に3'末端を有す
る断片のうち1つまたはそれ以上を含む固相である。
イによって、生物学的試料で本発明の1種またはそれ以上のバイアレリックマー
カーのアレルを判定する方法とが得られる。本発明のバイアレリックマーカーを
含むDNA断片を増幅するための方法、プロモーター、および様々なパラメータに
ついては、上記の「バイアレリックマーカーを有するDNA断片の増幅」ですでに
説明した。
2つのアレルを区別することができる。これによって、他方のアレルが増幅され
ることなく一方のアレルだけが増幅される。アレル特異的増幅では、プライマー
対のうち少なくとも1つのメンバーが、本発明のバイアレリックマーカーの多型
塩基を有するFLAP遺伝子領域とハイブリダイズ可能な程度の相補性を有するもの
である。このようなプライマーは、バイアレリックマーカーの2つのアレルを区
別することができる。
達成可能である。このようなアレル特異的プライマーは、バイアレリックマーカ
ーに存在する2つのアレルのうち一方を含む核酸試料と併用する限りにおいて、
増幅反応またはシークエンシング反応を選択的に開始する傾向がある。プライマ
ーの3'末端からの伸長がゆえに、この位置近辺でのミスマッチは増幅に阻害的な
悪影響を及ぼすためである。したがって、適切な増幅条件下で、これらのプライ
マーはその相補アレルでのみ増幅を指示する。正確なミスマッチ位置の判定方法
およびこれに対応するアッセイ条件については当業者間で周知である。
鎖の当接配列にハイブリダイズできるように設計された2つのオリゴヌクレオチ
ドを利用する。一方のオリゴヌクレオチドをビオチン標識し、他方を検出可能な
状態で標識する。正確な相補配列が標的分子中に見つかった場合は、オリゴヌク
レオチドがハイブリダイズするため、末端が当接して捕捉および検出が可能なラ
イゲーション基質が得られる。OLAは、単一ヌクレオチド多型を検出でき、Nicke
rsonら(1990)に説明されているPCR法と有利に併用される。この方法では、PCRを
用いて標的DNAの指数的な増幅を行い、これをOLAを用いて検出する。
「バイアレリックマーカーの同定」(2)において説明したLCR(リガーゼ連鎖反応)
およびGap LCR(GLCR)があげられる。LCRでは二対のプローブを用いて特定の標的
を指数的に増幅する。各オリゴヌクレオチド対の配列を選択し、これらの対が標
的の同一鎖の当接配列とハイブリダイズできるようにする。かかるハイブリダイ
ゼーションによって、鋳型依存性リガーゼの基質が形成される。本発明によれば
、バイアレリックマーカー部位の同一鎖の近位配列と遠位配列とを有するオリゴ
ヌクレオチドを用いてLCRを実施することができる。一実施形態では、いずれか
のオリゴヌクレオチドを、バイアレリックマーカー部位を持たせるように設計す
る。かかる実施形態では、オリゴヌクレオチド上のバイアレリックマーカーと相
補な特異的ヌクレオチドが標的分子に含まれているかまたは欠けている場合にオ
リゴヌクレオチドが連結できるように反応条件を選択する。別の実施形態では、
WO 90/01069に記載されているように、オリゴヌクレオチドにはバイアレリック
マーカーを持たせず、標的分子とハイブリダイズさせたときに「間隙」が形成さ
れるようにする。次いで、この間隙を相補dNTPまたは別のオリゴヌクレオチド対
で「満たす」(DNAポリメラーゼによって媒介)。このように、各サイクルの終了
時、各一本鎖には次のサイクルの間に標的として機能できる相補体があり、所望
の配列の指数関数的なアレル特異的増幅が達成される。
めのもう1つの方法に、リガーゼ/ポリメラーゼ媒介Genetic Bit AnalysisTMがあ
る(WO 95/21271)。この方法は、あらかじめ選択された部位に存在するヌクレオ
チドと相補なヌクレオシド三リン酸をプライマー分子の末端に組み入れ、第2の
オリゴヌクレオチドと連結させるものである。反応の固相に接着された特異的標
識の検出または溶液での検出によって反応を監視する。
ム配列に位置するバイアレリックマーカーによって定義される多型配列とハイブ
リダイズ可能な十分な相補性を有し、好ましくは、標的配列のわずか1ヌクレオ
チドの違いも区別できる十分な特異性を有することを特徴とするプローブのグル
ープにも関するものである。
囲とすることができ、好ましくは10〜50、さらに好ましくは40〜50ヌクレオチド
の範囲とすることができる。特に好ましいプローブは25ヌクレオチド長である。
他の好ましいプローブは47ヌクレオチド長である。これは、FLAP遺伝子の多型部
位、好ましくは本発明のバイアレリックマーカーのうちの1つに対応する多型部
位に対して相補な中心のヌクレオチドと、中心のヌクレオチドの両側にあり、多
型部位の両側にあるFLAP遺伝子のヌクレオチド配列と実質的に相補な23個のヌク
レオチド配列とを含む。任意に、本発明のバイアレリックマーカーは、配列P1〜
P28およびこれらの相補配列に多型塩基を有する。任意に、本発明のバイアレリ
ックマーカーは、配列P1〜P13、P15、P17〜P28およびこれらの相補配列に多型塩
基を有する。
ョン反応によって対応するアレルの頻度を定量化した。増幅反応については上述
したようにして実施することができる。かかる反応に都合良く利用できるハイブ
リッドプローブとしては、好ましくは、FLAP遺伝子のゲノム配列に位置するバイ
アレリックマーカーの1つによって定義された多型部位とハイブリダイズ可能な
十分な相補性を有し、標的アレルとわずか1塩基しか違わない任意のアレルとを
区別できる十分な特異性を有するものがあげられる。
的DNAを増幅してもよい。プローブと標的DNAとの間に形成される安定したハイブ
リッド二重鎖の有無を検出することによって、試料中の特定のアレルの存在を検
出する。ハイブリッド二重鎖の検出は、さまざまな方法で行うことができる。標
的またはプローブに結合する検出可能な標識を利用し、ハイブリッド二重鎖の検
出を可能にするさまざまな検出アッセイ形式が周知である。一般に、ハイブリダ
イゼーション二重鎖をハイブリダイズされなかった核酸から分離し、二重鎖に結
合した標識を検出する。当業者であれば、洗浄ステップを取り入れて余分な標的
DNAまたはプローブ、結合しなかったコンジュゲートなどを洗い流してもよいこ
とは理解できよう。さらに、プライマーおよびプローブにある標識を用いてハイ
ブリッドを検出するには、標準的な異種アッセイフォーマットが適している。
リッドベースのアレルを区別できる(Landegren U. ら、1998を参照のこと)。Taq
Manアッセイでは、累積する増幅産物に特異的にアニールされたDNAプローブを消
化するため、TaqManDNAポリメラーゼの5’ヌクレアーゼ活性を利用する。蛍光
エネルギー移動によって相互作用するドナーアクセプター染料対でTaqManプロー
ブを標識する。増幅時に進行中のポリメラーゼによってTaqManプローブが切断さ
れると、消光アクセプタ染料からドナー染料が解離し、ドナー蛍光が大幅に増大
する。2つのアレル変異体を検出するのに必要なすべての試薬を反応の最初に組
み合わせ、結果をリアルタイムで監視することができる(Livakら、1995を参照の
こと)。選択的均質ハイブリダイゼーションを利用した手順では、分子的な指標
がアレルの区別に用いられる。分子的な指標は、均質溶液中での特異的核酸の存
在を示すヘアピン形のオリゴヌクレオチドプローブである。標的に結合すると、
内部的に消光するフルオロフォアの蛍光を保持する立体配置的な再編成が起こる
(Tyagiら、1998)。
ション オリゴヌクレオチドプローブの高密度アレイが選択された位置で固相(チップ)
に付着した基本的な構造によって、多型情報に効率的にアクセスできる。各DNA
チップには、格子状のパターンに配置され、ダイム硬貨程度の大きさまで小型化
された個々の合成DNAプローブを数千から数百万含むことができる。これらのDNA
チップについては、セクション「オリゴヌクレオチドアレイ」の「オリゴヌクレ
オチドプライマーおよびプローブ」に詳細を示す。
る。たとえば、突然変異のスクリーニングが、S. cerevisiae突然変異株におい
てBRCA1遺伝子、突然変異体およびHIV-1ウイルスのプロテアーゼ遺伝子でなされ
る(本願明細書に援用する、Haciaら、1996、Shoemakerら、1996、Kozalら、1996
を参照のこと)。
)、Hyseq (HyChip and HyGnostics)、Protogene Laboratoriesの3社から提案さ
れている。
プローブと核酸とのハイブリダイゼーションが単なる液相反応ではないというこ
とがある。考えられる改善策として、DNAプローブがアクリルアミドマトリック
スに共有結合した疎水領域で互いに独立させたポリアクリルアミドゲルパッドを
使うことがある。
5、P17〜P28およびこれらに対する相補配列などの本発明のバイアレリックマー
カーのうちの1つの少なくとも一部を含むプローブを、in situまたは従来の合成
方法によって合成し、当業者間で周知の方法を用いて適当なチップに固定化する
。チップの固相表面は、ケイ素またはガラスで作られていることが多いが、ポリ
マー膜であってもよい。したがって、いくつかの実施形態では、チップが、少な
くとも15ヌクレオチド長、好ましくは少なくとも20ヌクレオチド長、さらに好ま
しくは、その少なくとも25ヌクレオチド長の断片のヌクレオチド配列のアレイを
有するものであってもよい。さらに他の実施形態では、チップが、P1〜P28、D1
〜D28、E1〜E28、またはこれらと相補配列、またはその少なくとも15個の連続し
たヌクレオチドの断片からなる群から選択される配列少なくとも1つを含むアレ
イを有するものであってもよい。任意に、チップが、P1〜P13、P15、P17〜P28、
D1〜D13、D15、D17〜D28、E1〜E13、E15、E17〜E28、またはこれらと相補配列、
またはその少なくとも15個の連続したヌクレオチドの断片からなる群から選択さ
れる配列少なくとも1つを含むアレイを有するものであってもよい。いくつかの
実施形態では、チップが、P1〜P28、D1〜D28、E1〜E28、またはこれらと相補配
列、またはその少なくとも15個の連続したヌクレオチドの断片からなる群から選
択される少なくとも2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個またはそれ以上の配列
のアレイを有するものであってもよい。任意に、チップが、P1〜P13、P15、P17
〜P28、D1〜D13、D15、D17〜D28、E1〜E13、E15、E17〜E28、またはこれらと相
補配列、またはその少なくとも15個の連続したヌクレオチドの断片からなる群か
ら選択される少なくとも2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個またはそれ以上の
配列のアレイを有するものであってもよい。
識する。このレポーター基には、フィコエリトリンなどの蛍光基を用いることが
できる。次に、流体工学ステーション(fluidics station)を用いてチップに固定
化したプローブと標識した核酸をインキュベートする。たとえば、Manzら(1993)
は、流体工学装置、特にマイクロキャピラリー装置をシリコン基板およびガラス
基板上に製造することについて説明している。
を検出する。レポーター基から放出されるシグナルとしてハイブリダイゼーショ
ンデータを収集する。このレポーター基は、すでに核酸に取り込まれており、こ
の時点ではチップに付着したプローブと結合している。核酸試料の配列と完全に
マッチするプローブの方が、ミスマッチプローブよりも強いシグナルを発するの
が普通である。チップに固定化された各プローブの配列と位置は分かっているた
め、そこから特定のプローブにハイブリダイズされた核酸の同一性を判定できる
。
のみが異なる候補領域の一部の位置にわたる、4つ(塩基のタイプごとに1つ)一組
のオリゴヌクレオチドプローブ、好ましくは2つ(バイアレリックマーカーの塩基
のタイプごとに1つ)一組のオリゴヌクレオチドプローブを設計する。特定の位置
での一連のプローブ各々に対するハイブリダイゼーションの相対強度から、プロ
ーブの多型塩基に対応する塩基を同定することができる。バイアレリック多型の
検出では、核酸試料の一塩基ミスマッチを同定するため、ハイブリダイゼーショ
ンの厳密度を一層高く(一層短い時間で低塩濃度かつ高温)する必要がある。
プラスの場では、負に荷電した核酸の輸送率が高まり、ハイブリダイゼーション
率が10倍に増える。この手法を利用して、15秒未満で一塩基対ミスマッチを検出
する(Sosnowskiら、1997を参照のこと)。
られる。この系では、PCRおよびキャピラリー電気泳動反応などのプロセスを単
一機能の装置で簡略化かつ区分化する。かかる手法の模範例が、PCR増幅とキャ
ピラリー電気泳動とをチップに統合することについて説明した米国特許第5,589,
136号に開示されている。
これらの系は、ガラス、ケイ素、石英またはプラスチックウェーハ上に設計され
たマイクロチャネルのパターンがマイクロチップ内に含まれたものである。試料
の動きを、マイクロチップの異なるエリアで印加される電力、電気浸透的または
流体静動力によって制御し、機能的な顕微値を得ると共に稼働部材なしでポンプ
移動させる。電圧を変えることでマイクロ加工されたチャネル間での流体の流れ
を制御し、マイクロチップの異なる部分にポンプ送りする流体の流量を変化させ
る。
ークエンシング、キャピラリー電気泳動、レーザー誘導蛍光検出などの検出方法
に、マイクロ流体系を組み合わせてもよい。第1のステップでは、好ましくはPCR
によってDNA試料を増幅する。次に、ddNTP(各ddNTPに特異的な蛍光)と、標的多
型塩基のすぐ上流でハイブリダイズする適当なオリゴヌクレオチドマイクロシー
クエンシングプライマーとを用いて、増幅産物の自動マイクロシークエンシング
反応を行う。3'末端での伸長終了後、キャピラリー電気泳動によって、取り込ま
れなかった蛍光ddNTPからプライマーを分離する。キャピラリー電気泳動で用い
られる分離媒質としては、たとえば、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコ
ールまたはデキストランを用いることができる。単一ヌクレオチドプライマー伸
長産物に取り込まれたddNTPを蛍光検出によって同定する。このマイクロチップ
を使用すれば、少なくとも96〜384個の試料を並行して処理できる。これには、d
dNTPの通常の4色レーザー誘起蛍光検出を使うことができる。
連鎖解析および関連性解析によって、喘息感受性または抗喘息薬に対する個体応
答などの特定の形質に関連のある遺伝子を同定することができる。連鎖解析では
、複数の羅患個体を含む家系の調査を必要とし、現在のところ一遺伝子性遺伝形
質(monogenic inherited-trait)または主働遺伝子性遺伝形質(oligogenic inher
ited-trait)の検出に有効である。これとは逆に、関連性解析では無関係な形質
陽性(T+)個体におけるマーカーアレルの頻度を調べ、無作為に選択した対照個体
または好ましくは形質陰性(T-)の対照例と比較し、通常は多遺伝子性遺伝の検出
に利用される。
スにしたものである。2つの遺伝座が同一の染色体上にある場合は、これらの遺
伝座の同一の染色体セグメント上にあるアレルのセット(ハプロタイプと呼ばれ
る)がまとまったブロックとして後の世代に次々と受け継がれていくことが多い
。組換えによって変化することがなければ、ハプロタイプは血統間を通して継承
されるだけでなく個体群を通しても継承される可能性がある。結果として個体群
レベルでは同一染色体上の異なる座に特定のアレルの対がランダムではない状態
で座位することになるわけだが、このような遺伝子のランダムな組み合わせから
のずれを連鎖不平衡(LD)と呼ぶ。
いる場合は、その頻度はT+個体群の方がT-個体群よりも統計的に高くなる。連鎖
不平衡が存在するため、形質誘発アレル(TCA)を持つハプロタイプに存在する他
のすべてのアレルの頻度もT-個体に比べてT+個体での方が高くなる。したがって
、形質誘発アレルと連鎖不平衡状態にある任意のアレルと形質との間の関連性が
分かれば、そこから特定のアレル領域に形質関連遺伝子が存在するかどうかを十
分に推測することができる。形質誘発アレルを見出すために考え得る機能的多型
をすべてスクリーニングしなくても、連鎖不平衡によって限られた数の遺伝的多
型(特にバイアレリックマーカー)を持つT+個体群とT-個体群での相対頻度を解析
することができる。
方法を利用して、関連性解析の実施することも可能である。ゲノムレベルでの関
連性解析では、ゲノム全体にわたって等間隔で配座した遺伝マーカーをスクリー
ニングすることを基本としている。候補遺伝子を用いる方法は、興味の対象とな
る形質に関連する生物学的経路に関与している可能性のある遺伝子に特異的に位
置する遺伝マーカーを研究することに基づくものである。候補遺伝子解析では、
形質のバイオロジーに関する情報がいくらかでも入手可能である場合に、特定の
形質に関する遺伝子と遺伝子多型を明らかに手っ取り早く得ることができる。
般的な戦略には、個体のグループ2つ(後述するように十分に定義された表現型に
よって特徴付けられる形質+と形質-の対照個体)を走査し、両方のグループでバ
イアレリックマーカーのアレル頻度を測定および統計的に比較する方法がある。
に統計的に有意な関連性があることが確認できた場合、関連のあるアレルが形質
を誘発する直接的な原因になっている(関連のあるアレルがTCAである)か、ある
いは関連のあるアレルがTCAと連鎖不平衡状態にあるかのいずれかであると仮定
できる。候補遺伝子の機能に比してみた関連のあるアレルの特異的な特徴から、
関連のあるアレルと形質(原因形質または連鎖不平衡の形質)との間の関連性をさ
らに認識できるのが普通である。候補遺伝子内の関連のあるアレルがTCAである
可能性がほとんどないが、実際のTCAと連鎖不平衡状態にあることが明らかにな
った場合は、関連のあるマーカー付近でシークエンシングを行ってTCAを見つけ
ることができる。
クマーカーのアレルと形質との関連性を特定およびキャラクタリゼーションする
ための方法を提供することにある。前記遺伝子型と形質との間の関連性の検出方
法であって、a) 本発明の方法に従って、形質陽性個体群における少なくとも1
つのFLAP関連バイアレリックマーカーの頻度を判定するステップと、b) 本発明
の方法に従って、対照個体群における少なくとも1つのFLAP関連バイアレリック
マーカーの頻度を判定するステップと、c) 前記遺伝子型と前記形質との間に統
計的に有意な関連性があるか否かを判定するステップと、を含み、任意に、前記
バイアレリックマーカーが、A1〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これ
らと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される。
任意に、前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A1〜A13、A15、A17〜A28、こ
れらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリック
マーカーからなる群から選択されるものであってもよい。任意に、前記バイアレ
リックマーカーが、A1〜A10およびA22〜A28、これらの相補体、あるいは任意に
、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択さ
れる。任意に、前記バイアレリックマーカーが、A11〜A13、A15、A17〜A21、こ
れらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリック
マーカーからなる群から選択される。任意に、前記バイアレリックマーカーが、
A14またはA16、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあ
るバイアレリックマーカーからなる群から選択される。任意に、形質が疾患、好
ましくはロイコトリエン経路が関与している疾患、最も好ましくは喘息、ロイコ
トリエン経路に作用する薬剤を用いた治療に対する有益な応答またはロイコトリ
エン経路に作用する薬剤を用いた治療に関する副作用である。任意に、前記遺伝
子型を判定するステップa)およびb)を、前記個体群の各々から採取してプールし
た単一の生物学的試料について行ってもよい。任意に、前記遺伝子型を判定する
ステップa)およびb)を、前記個体群またはその亜集団における各個体由来の生物
学的試料について別々に行ってもよい。任意に、前記対照個体が形質陰性対照例
または無作為対照例であってもよい。
頻度の推定方法であって、a) 前記個体群に含まれる各個体ごとに、本発明の方
法に従って少なくとも1つのFLAP関連バイアレリックマーカーの遺伝子型を判定
するステップと、b) 前記個体群の各個体のゲノムに存在する第2のバイアレリ
ックマーカーの両コピーについて、前記第2のバイアレリックマーカー部位にお
けるヌクレオチドの同一性を判定することによって前記第2のバイアレリックマ
ーカーの遺伝子型を判定するステップと、c) ステップa)およびb)において特定
されたヌクレオチドの同一性にハプロタイプ決定法を適用し、前記頻度の推定値
を得るステップと、を含む方法も包含する。また、本発明のハプロタイプ頻度の
推定方法には、本願開示内容、特に「統計学的方法」に記載の限定内容を含むあ
らゆる方法、あるいは下記の方法を単独または組み合わせたものが包含される。
任意に、前記バイアレリックマーカーが、A1〜A28、これらの相補体、あるいは
任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から
選択される。任意に、前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A1〜A13、A15、
A17〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバ
イアレリックマーカーからなる群から選択されるものであってもよい。任意に、
前記バイアレリックマーカーが、A1〜A10およびA22〜A28、これらの相補体、あ
るいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる
群から選択される。任意に、前記バイアレリックマーカーが、A11〜A13、A15、A
17〜A21、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバ
イアレリックマーカーからなる群から選択される。任意に、前記バイアレリック
マーカーが、A14またはA16、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不
平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される。任意に、前
記ハプロタイプ決定方法を、非対称PCR増幅、特定のアレルの二重PCR増幅、クラ
ークアルゴリズム、期待値−最大化アルゴリズムによって実施する。
ーでのアレルを有するハプロタイプと形質との関連性を特定およびキャラクタリ
ゼーションするための方法を提供が得られる。この方法は、a) 形質陽性個体と
対照個体において本発明によるバイアレリックマーカーのグループの遺伝子型を
判定するステップと、b) ハプロタイプと形質との間に統計的に有意な関連性を
確立するステップと、を含む。さらに他の実施形態では、FLAP遺伝子のゲノム配
列のいくつかのバイアレリックマーカーでのアレルを有するハプロタイプと形質
との関連性を特定およびキャラクタリゼーションするための方法は、a) 本発明
の方法によって形質陽性個体群における少なくとも1つのハプロタイプの頻度を
推測するステップと、b) 本発明の方法によって対照個体群における前記ハプロ
タイプの頻度を推測するステップと、c) 前記ハプロタイプと前記形質との間に
統計的に有意な関連性があるかどうかを判定するステップと、を含む。また、本
発明のハプロタイプと表現型との間の関連性を検出する方法には、本願開示内容
に記載の限定内容を含むあらゆる方法、あるいは下記の方法を単独または組み合
わせたものが包含される。任意に、前記バイアレリックマーカーが、A1〜A28、
これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリッ
クマーカーからなる群から選択される。任意に、前記FLAP関連バイアレリックマ
ーカーが、A1〜A13、A15、A17〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これら
と連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択されるもの
であってもよい。任意に、前記バイアレリックマーカーが、A1〜A10およびA22〜
A28、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイア
レリックマーカーからなる群から選択される。任意に、前記バイアレリックマー
カーが、A11〜A13、A15、A17〜A21、これらの相補体、あるいは任意に、これら
と連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される。任
意に、前記バイアレリックマーカーが、A14またはA16、これらの相補体、あるい
は任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群か
ら選択される。任意に、形質が疾患、好ましくはロイコトリエン経路が関与して
いる疾患、最も好ましくは喘息、ロイコトリエン経路に作用する薬剤を用いた治
療に対する有益な応答またはロイコトリエン経路に作用する薬剤を用いた治療に
関する副作用である。任意に、前記対照個体が形質陰性対照例または無作為対照
例である。任意に、前記方法が、ステップc)の前に、前記形質陽性個体群と前記
対照個体群における表現型を判定するステップをさらに含む。
たは逆に副作用である場合は、先に述べた本発明の方法はさらに、a) ロイコト
リエン経路が関与している特定の疾患に羅患しているとして診断された被検体の
個体群または同齢集団を選択するステップと、b) ロイコトリエン経路に作用す
る特定の薬剤を前記被検体の同齢集団に投与するステップと、c) 薬剤投与の成
果をモニタリングし、治療に対して形質陽性または形質陰性である個体を特定す
るステップと、d) DNAを含む生物学的試料を前記同齢集団から採取し、FLAP遺
伝子のバイアレリックマーカーでの特定のアレルまたは複数のアレルのセットの
有無について、このDNAを試験するステップと、e) 形質陽性個体と形質陰性個
体との間でバイアレリックマーカーでのアレルの分布を解析するステップと、f)
統計分析を行って、FLAP遺伝子のバイアレリックマーカーのアレルの有無と治
療関連の形質との間に統計的に有意な関連性があるか否かを判定するステップと
、のうち、いくつかまたはすべてを含む。任意に、前記バイアレリックマーカー
が、A1〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあ
るバイアレリックマーカーからなる群から選択される。任意に、前記FLAP関連バ
イアレリックマーカーが、A1〜A13、A15、A17〜A28、これらの相補体、あるいは
任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から
選択されるものであってもよい。任意に、前記バイアレリックマーカーが、A1〜
A10およびA22〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状
態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される。任意に、前記バイ
アレリックマーカーが、A11〜A13、A15、A17〜A21、これらの相補体、あるいは
任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から
選択される。任意に、前記バイアレリックマーカーが、A14またはA16、これらの
相補体からなる群から選択される。バイアレリックマーカーの特定のアレルまた
は本発明のバイアレリックマーカーのグループを含むDNAの有無についての試験
および有無の検出については、本発明にて説明するようにして実施できる。
って、a) 本発明の方法によって、少なくとも1つのFLAP関連バイアレリックマ
ーカーの遺伝子型を判定するステップと、b) ステップa)の結果と喘息発症の危
険性とを相関付けるステップと、を含み、任意に、前記FLAP関連バイアレリック
マーカーが、A1〜A28からなる群から選択され、任意に、前記FLAP関連バイアレ
リックマーカーが、バイアレリックマーカーA2、A14、A16、A18、A19、A22、A23
から選択され、任意に、前記FLAP関連バイアレリックマーカーがバイアレリック
マーカーA19である方法も包含される。
マーカーまたはマーカーのセットの有病率を症例対照個体群で比較する。これは
、血縁のない症例(羅患または形質陽性)個体と血縁のない対照(未羅患または形
質陰性または無作為)個体とを比較することに基づく症例対照研究である。この
対照群は、未羅患個体または形質陰性個体で構成されると好ましい。また、対照
群は、民族が症例個体群と一致すると好ましい。さらに、対照群は、研究対象と
なる形質についての既知の主な混乱要因が症例個体群と一致する(たとえば、年
齢に依存する形質の場合は年齢が一致する)ものであると好ましい。理想的には
、2つの試料の個体を疾患の状態だけが異なると思われる形でペアにする。以下
、「形質陽性個体群」、「症例個体群」および「羅患個体群」という用語を同義
のものとして使用する。
に、 研究対象の形質が研究対象の個体群で並数分布し、重複せずに明確な2つの表現
型すなわち形質+および形質-が得られるのが好ましい。
一層複雑な遺伝的形質の場合などにはあり得る)、形質+表現型の群と形質-表現
型の群に入れる個体を慎重に選択すれば、本願明細書において提案する関連性に
よる方法で遺伝的形質を解析することはできる。選択手順としては、研究対象の
形質における非並数表現型スペクトルから両端の個体を選択し、これらの形質+
個体群と形質-個体群に、明らかに両極にあって好ましくは表現型に重複のない
個体が含まれるようにする。
ける重要な態様の1つである。
ている疾患またはZileutonなどの抗喘息薬での治療後の肝トランスアミナーゼ濃
度の評価があげられる。統計学的な観点からみると、特定の個体群で肝トランス
アミナーゼ濃度が標準的な分布曲線を描いているとみなした場合、最適な組み入
れ基準に沿った極端な表現型を有する個体が、肝トランスアミナーゼ濃度の最も
低い個体と肝トランスアミナーゼ濃度の最も高い個体にそれぞれ対応する。
ンプルサイズが十分に有意であるという前提で、関連性解析において効率的な比
較を行うことができ、遺伝レベルでの著しい差異を検出できる可能性もある。
および形質-個体群は、並数分布の場合は対応する形質それぞれが100%を示す、
表現型的にみて一様な個体の個体群で構成される。
が研究対象の個体群全体の1〜98%、好ましくは1〜80%、さらに好ましくは1〜50%
、最も好ましくは4〜35%であり、グループの中で極端な表現型を呈する個体から
選択される、表現型的にみて一様な個体の個体群で構成される。2つの形質表現
型の違いが明確になればなるほど、バイアレリックマーカーで関連性を観察でき
る確率が高くなる。
コトリエン経路に作用する薬剤の投与後に観察された副作用、好ましくはZileut
on投与後の肝トランスアミナーゼ濃度の上昇の証拠、3) ロイコトリエン経路に
作用する薬剤を用いた治療に対する特定の応答の証拠に基づき、臨床的な組み入
れ基準に従って50〜300の形質+個体、好ましくは約100個体からなる第1のグルー
プを募集する。
については、先に定義した臨床的な基準がないことを確認する。形質+と形質-の
いずれの個体も血縁のない症例である。
た。形質+個体および形質-個体からのDNA試料の収集については、実施例5で説明
する。
部分で上述した方法のうちいずれか1つを用いて、上述した個体群各々における
バイアレリックマーカーのアレル頻度を判定することができる。バイアレリック
マーカーの生成について上述した条件と同様の条件で各個体から採取したDNA試
料についてゲノムPCRを行い、これによって得られる増幅断片を解析するのが好
ましい。
的な蛍光)と、多型塩基のすぐ上流でハイブリダイズする適当なオリゴヌクレオ
チドマイクロシークエンシングプライマーとを用いて、自動マイクロシークエン
シング反応を行う。遺伝子型の判定については実施例5でさらに説明する。
かるアレルから構成されるハプロタイプでのアレルの相関の統計学的な有意性を
判定する方法を従来技術において周知の統計学的試験によって判定できるが、こ
の場合は統計学的な有意性の許容閾値が必要である。特定の方法および有意性閾
値の利用方法は当業者間で周知のものである。
定し、研究対象のバイアレリックマーカーアレルと形質との相関を表す頻度に何
らかの統計学的な有意差が認められるか否かを判定するためにこれらの頻度を統
計学的な試験結果と比較することにより、関連性の試験を行う。同様に、症例個
体群と対象個体群において、特定のバイアレリックマーカーセットについて考え
得るあらゆるハプロタイプの頻度を推定してハプロタイプ解析を行い、これらの
頻度を統計学的検定を用いて比較して研究対象の表現型(形質)とハプロタイプと
の間に統計学的に有意な相関が認められるか否かを判定する。遺伝子型と表現型
との間の統計学的に有意な関連性を調べるための試験に有用な統計学的なツール
を用いてもよい。好ましくは、ここで用いる統計学的検定は自由度1のカイ二乗
検定である。P値を算出する(P値は、観察された値以上の統計値が偶然に発生す
る確率を示す)。
期の予防的治療用の予備的な起始点としての診断上の有意性、バイアレリックマ
ーカー関連性に関係のあるp値が、単発のバイアレリックマーカー解析では好ま
しくは約1×10-2以下、さらに好ましくは約1×10-4以下であり、2つまたはそれ
以上のマーカーを利用するハプロタイプ解析では、約1×10-3以下、さらに好ま
しくは1×10-6以下、最も好ましくは約1×10-8以下である。これらの値は、マー
カーが1つであろうと複数のマーカーを併用したものであろうと、どのような関
連性解析にも応用できるものと思われる。
リックマーカーを用いた関連性解析を行うことができる。この場合、本発明のバ
イアレリックマーカーとロイコトリエン経路が関与している疾患との間の有意な
関連性を証明し、診断や薬剤でスクリーニングの目的で利用することができる。
たゲノム領域で同様の解析を行ってもよい。1998年11月10日出願で発明の名称が
「Methods, Software And Apparati For Identifying Genomic Regions Harbori
ng A Gene Associated With A Detectable Trait(検出可能な形質に関連のある
遺伝子を持つゲノム領域を同定するための方法、ソフトウェアおよび装置)」で
ある係属中の米国仮特許出願第60/107,986号(その内容全体を本願明細書に援用
する)に記載されているようにして、無作為に定めた領域と候補領域で得られる
結果を比較する。
数のバイアレリックマーカー(通常は2〜10個のマーカー)の頻度を、形質+個体群
と形質-個体群の両方において判定する。解析の第2フェーズでは、さらに高密度
のマーカーのセットを用いて、特定の形質の原因である遺伝座の位置をさらに正
確に求める。しかしながら、FLAP遺伝子の場合などがあてはまるのであるが、研
究対象の候補遺伝子が比較的短い場合は、1回のフェーズだけでも十分に有意な
関連性が得られると思われる。
ている疾患、特に喘息との間に相関が認められる本発明の好ましい一実施形態で
は、関連性解析の第1ステップの結果(その詳細については実施例7で説明する)か
ら、喘息はバイアレリックマーカーA19(10-35/390、アレルT)と最も強く関連し
ているように思われる。これらの関連性についての詳細は実施例7にあげておく
。
くは喘息と関連のあるマーカーと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカー
である他のバイアレリックマーカーでも同様の関連性解析を行うことができる。
発明のバイアレリックマーカーを利用して、同様の関連性解析をごく普通に行う
ことができる。バイアレリックマーカーA1〜A28をはじめとするFLAP遺伝子のバ
イアレリックマーカーを用いた考え得る関連性解析の他の好適な例には、次の個
体群に関する解析が含まれる。 ロイコトリエン経路が関与している疾患に羅患した形質+個体群と健常な未羅
患個体群あるいは、 ロイコトリエン経路に作用する薬剤での治療を受け、かかる治療の結果として
副作用が生じた形質+個体群形質と、同一の薬剤で治療を受けたが副作用の認め
られなかった形質-個体群あるいは、 ロイコトリエン経路に作用する薬剤での治療を受け、有益な応答を示した形質
+個体群と、同一の薬剤で治療を受けたが何ら有益な応答が認められなかった形
質-個体群。
るという点で興味深いものである。特に、バイアレリックマーカーのセットの情
報性を組み合わせることで、関連性解析によって得られる結果の価値を高め、単
一のマーカーでの研究による偽陽性データおよび/または偽陰性のデータを排除
することができる。
クマーカーのさまざまな組み合わせに基づいて考え得るハプロタイプの頻度を判
定し、形質+個体と形質-個体の異なる個体群で比較する。この解析で統計的に有
意な結果を得るのに必要な形質+個体の数は通常、30〜300の範囲であり、好まし
い個体数は50〜150の範囲である。同じことが解析に使う未羅患の対照例にもあ
てはまる。
、評価した各ハプロタイプについての推定p値が得られる。
ハプロタイプが有意なものとして示された(図3を参照のこと)。たとえば、好ま
しいハプロタイプは、バイアレリックマーカーA19(10-35/390)のアレルTを有し
ている。さらに好ましいハプロタイプ(図3のHAP1)は、マーカーA14(10-33/234)
のアレルAとマーカーA19(10-35/390)のアレルTを有している。このハプロタイプ
は、喘息との関連性の点で極めて有意であるとみなされる。他の有意なハプロタ
イプについては実施例8で述べる。
症例対照個体から得た遺伝子型判定データをプールし、形質表現型に関して無作
為化して、さらに別の解析を行うとよい場合がある。個々の遺伝子型判定データ
を2つのグループに無作為に割り当てる。このとき、各グループには第1段階で得
られたデータの蓄積に用いた症例対照個体群から同数ずつの個体が含まれるよう
にする。第2のステージでのハプロタイプ解析は、これらの人為的なグループ、
好ましくは第1段階での解析のハプロタイプに含まれていたマーカーのうち相対
危険度係数が最も高かったマーカーについて行うと好ましい。この実験を少なく
とも100〜10000回繰り返す。このように繰り返し行うことで、試験したハプロタ
イプが偶然に得られる確率を判定することができる。
化したハプロタイプ解析を1000回または10000回繰り返し、結果を図4に示す。こ
れらの結果から、ハプロタイプHAP1で得られたものに匹敵するp値のあるハプロ
タイプは、1000回の繰り返しではゼロ、10,000回繰り返してもわずか1つだとい
うことが分かる。これらの結果は、ハプロタイプと喘息との関連性の統計学的な
有意性を明らかに立証するものである。
評価することで、特定の形質、特に本発明の文脈にあっては疾患、好ましくはロ
イコトリエン経路が関与している疾患、より好ましくは喘息が保因者に発生する
危険度を推定することができる。使用する基準試料個体群に合わせて相対危険度
の有意性の閾値を定める。危険因子に関する評価については「統計学的方法」の
部分で詳細に説明する。
息を治療する現場にいる当業者の方々には、本発明は、ロイコトリエン経路が関
与している特定タイプの疾患を発症する危険性のある個体や、ロイコトリエン経
路に作用する薬剤による治療に対する副作用を示すまたはこれに応答するあるい
はしない個体を絶対的に特定することを意図したものではなく、疾患を発症する
度合いまたは尤度、あるいは前記薬剤での治療に対して特定の個体で副作用また
は応答が観察される度合いまたは尤度を示すことを意図したものであることを理
解して頂きたい。
意なハプロタイプを持っている個体で、軽い症状などの危険な徴候を予測できる
という点で、この情報は極めて価値のあるもなのである。発作が極めて激しく、
適切な処置をすみやかに施さないと致命傷ともなり得る喘息などの疾患では、潜
在的な素因について知っていれば、たとえこの素因が絶対的なものでなかったと
しても、極めて有意な形で効率的な治療を行いやすくなる。同様に、潜在的な副
作用に対する診断素因を治療にあたる医師に認識させ、かかる副作用が治験時に
認められないようにすることも可能であろう。
来技術において周知の方法であれば、どのような方法でも利用できる。
からない。家系における系統学的な情報を用いて配偶子相を推論できることもあ
る(Perlinら、1994)。系統学的な情報が得られない場合は、別の戦略を使っても
よい。1つの可能性として、多発性部位ヘテロ接合的な複相体を解析から除外し
、ホモ接合体と単一部位ヘテロ接合体の個体のみを保持するようにしてもよいが
、この方法では、試料構成の偏りと低頻度ハプロタイプの過小評価が生じる可能
性がある。もう1つの可能性としては、非対称性PCR増幅(Newtonら、1989、Wuら
、1989を参照のこと)または限界希釈によって1本の染色体を単離し、次いでPCR
増幅する(Ruanoら、1990を参照のこと)などの方法で、1本の染色体を独立に研究
することができる。さらに、十分に近い関係のバイアレリックマーカーを得るた
めに、特定のアレルの二重PCRによって試料をハプロタイプ判定してもよい(Sark
ar, G.およびSommer S.S., 1991)。これらの方法は、技術的に複雑である、追加
コストがかかる、大規模で一般化できない、あるいは偏りが出る可能性があるな
どの理由で、完全に満足のいくものというわけではない。こうした問題を解決す
るために、PCR増幅したDNA遺伝子型の相を推論するClark A.G.(1990)が導入した
アルゴリズムを使用してもよい。簡単に説明すると、この原理では、曖昧さのな
い個体である完全ホモ接合体と単一部位ヘテロ接合体を調べ、試料に存在するハ
プロタイプの予備リストを埋めるのを開始する。次に、同一試料に含まれる他の
個体で前に認識したハプロタイプが出現する可能性をスクリーニングする。結果
がポジティブであったものについては、すべての個体の相情報が解明されるか、
あるいは未解明として定められるかのいずれかになるまで、すでに認識されたハ
プロタイプのリストに相補ハプロタイプを追加する。この方法では、多重ヘテロ
接合性の個体各々に単一のハプロタイプを割り当てるが、これらの個体に2つ以
上のヘテロ接合部位がある場合には複数のハプロタイプもあり得る。あるいは、
ハプロタイプを各個体に割り当てずに個体群においてハプロタイプ頻度を推定す
る方法を利用することもできる。好ましくは、ハーディワインベルグ比を推測し
てハプロタイプ頻度の最大尤度期待値が得られる期待値−最大化(EM)アルゴリズ
ム(Dempsterら、1977)に基づく方法(無作為交配)を使用する(Excoffier L.およ
びSlatkin M., 1995を参照のこと)。EMアルゴリズムは、データが曖昧であるお
よび/または不完全である場合に有用な繰り返し最尤推定法を汎用化したもので
ある。EMアルゴリズムを用いてヘテロ接合体をハプロタイプに分ける。EMアルゴ
リズムは、たとえばEM-HAPLOプログラム(Hawley M. E. ら、1994)やArlequinプ
ログラム(Schneiderら、1997)などを用いて利用できる。個体群におけるハプロ
タイプの頻度の判定または推定には、従来技術において周知の他のどのような方
法を用いてもよい(Lange K., 1997; Weir, B.S., 1996を参照のこと)。以下、EM
アルゴリズムについて簡単に説明する。
察するデータは相が不明のK座表現型であり、これをF種類の表現型に分類できる
ものとする。考えられる基礎ハプロタイプがH個あるとする(Kがバイアレリック
マーカーの場合、H=2K)。
れる。
プである。ハーディワインベルグ平衡に基づいて、pr(hk,hl)は次のようになる
。
組のハプロタイプ頻度(最大化ステップ)を推定する。
を繰り返す。
ることができる。
る。
れぞれの確率は、上記の式1および2から導き出される。
イプ頻度を推定するだけである。この方法は、遺伝子カウント法(Smith, 1957)
として周知である。
指標変数の値は、0、1または2である。
ues of departures)がいくつか必要である。得られた推定値を比較し、推定値間
に差がある場合は最尤度につながる推定値の方を保持する。
ができる。実用上、個体群から得たハプロタイプデータに統計学的な関連性試験
を適用して連鎖不平衡を求める。
明のバイアレリックマーカー(Mi, Mj)を少なくとも1つ含む任意のバイアレリッ
クマーカー対間の連鎖不平衡を、Piazzaの式によってアレルの組み合わせ(ai, a j; ai, bj; bi, ajおよびbi, bj)それぞれについて算出することができる。 Δaiaj=ルートθ4-ルート(θ4+θ3)(θ4+θ2)、式中、 θ4= - - = Miにアレルaiがなく、Mjにアレルajがない遺伝子型の頻度 θ3= - + = Miにアレルaiがなく、Mjにアレルajがある遺伝子型の頻度 θ2= + - = Miにアレルaiがあり、Mjにアレルajがある遺伝子型の頻度
係数)に対する最尤推定(MLE)法に基づいて、アレルの組み合わせ(ai, aj; ai, b j; bi, ajおよびbi, bj)それぞれについてバイアレリックマーカー対(Mi, Mj)間
の連鎖不平衡(LD)を算出することもできる。複合連鎖不平衡に対するMLEは次の
とおりである。 Daiaj=(2n1 + n2 + n3 + n4/2)/N 2(pr(ai).pr(aj)) (式中、n1=Σ表現型(ai/ai, aj/aj)、n2=Σ表現型(ai/ai, aj/bj)、n3=Σ表現型
(ai/bi, aj/aj)、n4=Σ表現型(ai/bi, aj/bj)、Nは試料中の個体の数である。)
によってアレル間の連鎖不平衡を推定することができる。
る。ハーディワインベルグ平衡を満たす一対のバイアレリックマーカーMi(ai/bi )およびMj(aj/bj)について、上述した方法で特定の個体群から4つの可能なハプ
ロタイプ頻度を推定することができる。
。また、pr(ハプロタイプ(ai, aj))は、上記の式3において推定されるとおりで
ある。
要な不平衡値は1つのみである。
できよう。
めるには、50〜1000の血縁のない個体、好ましくは75〜200、より好ましくは100
前後の血縁のない個体を遺伝子型判定すればよい。
ハプロタイプの有無である)と疾患との間の関連性は、オッズ比(OR)および相対
危険度(RR)によって測定される。P(R+)がRを持った個体で疾患が発症する可能性
、P(R-)が危険因子のない個体での確率である場合、相対危険度は2つの確率の比
にすぎない。すなわち、 RR= P(R+)/P(R-) である。
を得ることができない。しかしながら、オッズ比から出現率の低い疾患の相対危
険度に良く近似した値を得ることができる。この値は次のように算出できる。 OR=(F+/(1-F+))/(F-/(1-F-)) ここで、F+は症例で危険因子に曝露される頻度であり、F-は対照例で危険因子に
曝露される頻度である。F+およびF-は、研究のアレル頻度またはハプロタイプ頻
度を使用して算出され、基本となる遺伝モデル(優性、劣性、相加・によって変
わるものである。
与危険度(AR)をさらに推定することができる。この測定は、疾患病因論および危
険因子の公衆衛生的な影響に関する特異的因子の役割の定量化する上で重要であ
る。この測定の公衆衛生との関係は、興味の対象となる曝露がなければ防止可能
な個体群における疾患症例の割合を推定することにある。ARは次のように定めら
れる。 AR=PE(RR-1) /(PE(RR-1)+1) ARはバイアレリックマーカーアレルまたはバイアレリックマーカーハプロタイプ
に起因する危険である。PEは、大きな個体群内でのアレルもしくはハプロタイプ
への曝露の頻度である。RRは、研究の対象となる形質の個体群全体における出
現率が比較的低い場合、オッズ比で近似できる相対的危険度である。
マーカーの同定 第1のバイアレリックマーカーを興味の対象となるゲノムの領域で同定後、本
発明の教示内容を使用して当業者は、この第1のマーカーと連鎖不平衡状態にあ
る別のバイアレリックマーカーを容易に同定することができる。上述したように
、形質に関連した第1のマーカーと連鎖不平衡状態にあるマーカーはいずれも形
質に関連することになる。したがって、特定のバイアレリックマーカーと形質の
間で関連性が実証された後は、この形質に関連した別のバイアレリックマーカー
を見出すことが、特にこの領域のバイアレリックマーカーの密度を増加させるた
めに非常に興味深いこととなる。形質との相関が最も高い1つのマーカーまたは
複数のマーカーのセット付近で原因遺伝子または突然変異が見出されるであろう
。
るバイアレリックマーカー、好ましくは1つのアレルが形質と関連しているFLAP
遺伝子のバイアレリックマーカーを同定およびキャラクタリゼーションするため
の方法に関する。一実施形態では、FLAP遺伝子のバイアレリックマーカーと連鎖
不平衡状態にあるバイアレリックマーカーが、FLAP遺伝子を持つゲノム領域内で
あるが、FLAP遺伝子自体からみれば外に位置する。別の実施形態では、FLAP遺伝
子のバイアレリックマーカーと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカー自
体がFLAP遺伝子内に位置する。この方法は、a) 複数の個体から得た第1のバイ
アレリックマーカーを有するゲノム断片を増幅するステップと、b) 第1のバイ
アレリックマーカーを持つゲノム領域で第2のバイアレリックマーカーを同定す
るステップと、c) 前記第1のバイアレリックマーカーと第2のバイアレリックマ
ーカーとの間の連鎖不平衡解析を実施するステップと、d) 前記第1のマーカー
と連鎖不平衡状態にある前記第2のバイアレリックマーカーを選択するステップ
と、を含む。
テップが、FLAP遺伝子内で第2のバイアレリックマーカーの配列を決定すること
を含む。さらに別の実施形態では、第2のバイアレリックマーカーの配列を決定
して同定するステップが、FLAP遺伝子の増幅領域内で第2のバイアレリックマー
カーの配列を決定することを含む。
素因を有する個体を特定する方法、疾患の治療方法、薬剤での治療にポジティブ
またはネガティブな応答を示す可能性のある個体を特定する方法、薬物の使用方
法をはじめとして、本願明細書に記載のどの方法にもFLAP遺伝子のバイアレリッ
クマーカーと連鎖不平衡状態にある配列を利用できる。特に、FLAP遺伝子でバイ
アレリックマーカーと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーを使用して
、喘息に対する素因のある個体や、Zileutonなどの抗喘息薬での治療にポジティ
ブまたはネガティブな応答を示す素因のある個体を特定できる。
本願明細書では「統計学的方法」の項で説明しているが、これは過度に実験を行
わなくても当業者らが実施可能なものである。したがって、本発明は、特異的バ
イアレリックマーカーA1〜A28と連鎖不平衡状態にあり、特定の形質との関連性
という点で同様の特徴を呈すると思われるバイアレリックマーカーにも関する。 XII. FLAP遺伝子での形質誘発変異の同定
可能な表現型の原因であるFLAP遺伝子における変異を同定できる。配列決定対象
となる形質+個体が形質に関連のあるとされるハプロタイプを持つものであり、
配列決定対象となる形質-個体が形質に関連のあるハプロタイプを持たないもの
であると好ましい。検出可能な表現型は、ロイコトリエン経路が関与している疾
患、ロイコトリエン経路に作用する薬剤に対する応答またはこの薬剤での治療に
関係した副作用を含む、変化したFLAP機能がさまざま形で現れるものであっても
よい。変異には、FLAP遺伝子の点変異、欠失または挿入が含まれる場合がある。
変異は、FLAPタンパク質に対するコーディング配列内またはPG1遺伝子の調節領
域内に位置する場合がある。
陰性対照例のDNA試料から得た形質に関連のあるバイアレリックマーカー1つまた
はバイアレリックマーカーのグループを含むFLAP遺伝子の領域を増幅するステッ
プと、b) 増幅した領域を配列決定するステップと、c) 形質陽性患者のDNA配
列と形質陰性対照例のDNA配列とを比較するステップと、d) 形質陽性患者に特
異な変異を判定するステップと、を含む。
キソン、イントロンまたはプロモーター領域の各々の配列を増幅する。
ーを増幅する。増幅は、好ましくは実施例で上述したPCR条件を用いて、形質陽
性患者と形質陰性患者の対照から採取したゲノムDNA試料について行う。次に、
ゲノムPCRから得られる増幅産物に、好ましくは自動ジデオキシターミネーター
塩基配列決定反応でのシークエンシングを行い、好ましくはABI 377シークエン
サにて電気泳動させる。ゲル画像解析およびDNA配列抽出に続いて、ABI配列デー
タを自動的に解析して形質陽性個体と形質陰性個体における配列のバリエーショ
ンの有無を検出する。各個体について両方のDNA鎖の配列を判定することによっ
て、配列を確認する。
個体の以前より大きな個体群をスクリーニングすることによって、疾患、ロイコ
トリエン経路に作用する薬剤に対する有益な応答またはこの薬剤での治療に関係
のある副作用などの検出可能な表現型の原因である疑いのある候補多型を確認す
る。検出可能な表現型との間に統計的に有意な相関を呈する多型が、検出可能な
表現型の原因であると思われる。
ンパク質のアミノ酸配列を大幅に変えるようには見えない。また、これらの多型
はスプライシング配列に位置しているようにも思えない。しかしながら、この多
型が1つまたはそれ以上の組織での基本的なFLAP発現の変化に関連している場合
がある。かかる多型が原因で、FLAP DNAの転写率やFLAP mRNA安定性、FLAP mRNA
の翻訳率がいずれは変わってくる可能性があるのである。
ることにも関連している場合がある。「発現修飾因子」という用語には、FLAP遺
伝子発現の変調によってFLAPの作用を変調する化合物も包含することを意図して
いる。
とで、異なる組織での基本的なFLAP発現レベルを判定できる。ELISA、タンパク
質定量化用RIA、ノーザンブロットまたは他のハイブリダイゼーション解析、mRN
A定量化用の定量的RT-PCRなど、都合の良い方法を適宜使用することができる。
このようにして、組織特異的発現と遺伝子型とを相関させることができる。これ
らの方法のうちのいくつかについて、下記の「試薬のスクリーニング」という見
出しを付した部分で詳細に説明する。
のあらゆる変異の位置を特定して研究する必要があるということを裏付けるもの
となる。変異が起こると、ロイコトリエン代謝のおよぶ範囲、結果としてロイコ
トリエン経路が関与する特定の状態の個体に対して治療上のさまざまな代案を考
慮する際になされる治療的な選択肢のおよぶ範囲に影響が出る。
ンパク質のアミノ酸変化が考えられるが、これはFLAP基質特異性および/または
活性の変動要因となり得るものである。タンパク質同士の相互作用あるいはタン
パク質とリガンドとの相互作用を解析する方法については、下記の「試薬のスク
リーニング」という見出しの部分で詳細に説明する。
因変異として考えられる。特定のプロモーター配列についての発現アッセイによ
って基本的な発現レベルを判定し、この種の変異を研究することができる。この
アッセイは、FLAPコード配列または検出可能なマーカー配列で実行すればよい。
組織特異性を判定するために、異なるソースから得た細胞でアッセイを実行する
。いくつかの方法について、下記の「試薬のスクリーニング」という見出しの部
分で詳細に説明する。
バイアレリックマーカーの関連性のあるアレルを持たない個体で通常観察される
FLAP発現レベルを示すことを意図している。
イブラリーまたはcDNAライブラリーなどの核酸試料を得ることによって、検出可
能な表現型を誘発する突然変異体FLAPアレルを単離することができる。この核酸
試料を、FLAP遺伝子の関連のあるバイアレリックマーカー1つまたはバイアレリ
ックマーカーのグループの領域に位置する1つまたはそれ以上のプローブと接触
させたり、あるいはこのバイアレリックマーカー1つまたはバイアレリックマー
カーのグループの増幅に特異的なPCR-タイプ分け可能なプライマーと接触させる
ことができる。本願明細書で定義するプローブとハイブリダイズする核酸または
PCRによって増幅される核酸についてシークエンシング反応を行って、突然変異
を同定することができる。検出可能な表現型の原因である変異を含んでいるFLAP
遺伝子領域を後述するものなどの診断手法に利用してもよい。たとえば、本願明
細書にて 説明するようなマイクロシークエンシングオリゴヌクレオチド、増幅用の検出可
能な表現型の原因である変異を含んでいるオリゴヌクレオチド、あるいはハイブ
リダイゼーションに基づく診断を利用して、検出可能な表現型に羅患している個
体や後に検出可能な表現型を発症する危険性のある個体を検出することができる
。また、検出可能な表現型の原因であるFLAPアレルを遺伝子治療に利用してもよ
い。検出可能な表現型の原因であるFLAPアレルを発現ベクターにクローニングし
、本願明細書で説明するような突然変異体FLAPタンパク質を発現させることもで
きる。
検出可能な形質を発現する個体または遺伝子型がゆえに後に検出可能な形質が発
生する危険性のある個体を特定できる診断試験を開発することができる。本診断
法を用いて解析する形質は、ロイコトリエン経路が関与している疾患、ロイコト
リエン経路に作用する薬剤を用いた治療に対する有益な応答またはロイコトリエ
ン経路に作用する薬剤を用いた治療に関係のある副作用など、どのような検出可
能な形質であってもよい。
関連のあるバイアレリックマーカーパターンを有するか否か、あるいは特定の突
然変異の結果として個体に検出可能な形質が認められるか否かを、家系解析、単
精子DNA解析または体細胞ハイブリッドなど、ハプロタイピング用の個々の染色
体の解析が可能な方法をはじめとするさまざまな方法を利用して判定できる。
危険性があるか否か、あるいは疾患に羅患しているか否かを判定するための診断
法が得られる。また、本発明によれば、ロイコトリエン経路に作用する薬剤に対
して個体がポジティブな応答を示す可能性があるか否か、またはロイコトリエン
経路に作用する薬剤に対する有害副作用が個体に発生する危険性があるか否かを
判定するための方法が得られる。
バイアレリックマーカーハプロタイプ少なくとも1つが核酸試料に含まれ、形質
発症の危険性または特定のFLAP多型または変異(形質誘発アレル)を持っているこ
とでその形質が発現される危険性があるか否かを判定する必要がある。
て説明した方法でこの試料の遺伝子型を判定する。この診断は単一のバイアレリ
ックマーカーに基づくものであってもバイアレリックマーカーのグループに基づ
くものであってもよい。
ーカーA1〜A28、これらの相補体またはこれらと連鎖不平衡状態にあるバイアレ
リックマーカーのうち、1つまたはそれ以上のバイアレリックマーカーパターン
を判定する。
のある多型が同定された領域を増幅する。増幅産物のシークエンシングを行い、
その個体に検出可能な表現型に関連のある1種またはそれ以上のFLAP多型がある
か否かを判定する。増幅産物の生成に利用するプライマーは、プライマーB1〜B1
7およびC1〜C17を含むものであってもよい。あるいは、上述したようにして核酸
試料にマイクロシークエンシング反応を施し、その個体にFLAP遺伝子の変異また
は多型性が原因の検出可能な表現型に関連のある1種またはそれ以上のFLAP多型
があるか否かを判定する。マイクロシークエンシング反応で利用するプライマー
としては、プライマーD1〜D28およびE1〜E28があげられ得る。もう1つの実施形
態では、検出可能な表現型に関連のある1種またはそれ以上のFLAPアレルに特異
的にハイブリダイズする1種またはそれ以上のアレル特異的オリゴヌクレオチド
プローブと核酸試料とを接触させる。ハイブリダイゼーションアッセイに利用さ
れるプローブとしては、プローブP1〜P28、その相補配列または多型塩基を含む
その断片があげられ得る。もう1つの実施形態では、増幅反応時にアレル特異的
オリゴヌクレオチドと併用する場合、増幅産物産生能を持つ第2のFLAPオリゴヌ
クレオチドと核酸試料とを接触させる。増幅反応時に増幅産物が認められれば、
その個体は検出可能な表現型に関連のある1種またはそれ以上のFLAPアレルを有
していることになる。
、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーから
なる群から選択される少なくとも1つのバイアレリックマーカーに位置するヌク
レオチドの同一性を判定し、検出可能な形質が喘息である。もう1つの好ましい
実施形態では、A14およびA19、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖
不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される多型部位の
少なくとも1つに位置するヌクレオチドの同一性を判定する。さらに好ましい実
施形態では、多型部位A19、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不
平衡状態にあるバイアレリックマーカーに位置するヌクレオチドの同一性を判定
する。本発明では、本発明のポリヌクレオチドを含む診断キットについてもさら
に説明する。
イプを持っている個体が軽い症状などの危険な徴候を予測できるという点で、こ
の診断法は極めて価値のあるもなのである。喘息など、発作が極めて激しく、適
切な処置をすみやかに施さないと致命傷ともなり得る疾患では、潜在的な素因に
ついて知っていれば、たとえこの素因が絶対的なものではなくても、極めて有意
な形で効率的な治療を行いやすくなる。
一部またはすべてと、FLAP関連バイアレリックマーカーにおけるヌクレオチドの
同一性を判定することによって、被検体の遺伝子型を判定するための指示書とを
含む診断キットも包含する。キットに含まれるポリヌクレオチドは、任意に、固
相に付着されていてもよく、あるいは、ポリヌクレオチドのアレイの一部である
かまたはアドレス指定可能なアレイであってもよい。このキットでは、シークエ
ンシングアッセイ、マイクロシークエンシングアッセイ、ハイブリダイゼーショ
ンアッセイ、あるいはポリメラーゼおよび/またはリガーゼを用いたミスマッチ
検出アッセイを含むがこれに限定されるものではない従来技術で周知のいずれか
の方法で、マーカー位置におけるヌクレオチドの同一性を判定することができる
。本願において説明するいずれかの遺伝子型判定方法を実施する目的で、従来技
術において周知の製造処方法を用いて診断キットを製造することができる。好ま
しくは、このようなキットによって、FLAP関連バイアレリックマーカーから選択
されるバイアレリックマーカーのアレルを判定してもよい。任意に、被検体がロ
イコトリエン経路が関与している疾患に羅患する危険性、ロイコトリエン経路に
作用する薬剤を用いた治療に対する被検体の有益な応答、ロイコトリエン経路に
作用する薬剤を用いた治療に関係のある被検体での副作用に鑑みて、判定結果を
スコアリングするための指示書をキットに入れておいてもよい。
接的に作用する薬物を用いた治療に対して、被検体がポジティブな応答を示す可
能性を判定する方法にも関する。
個体群と、前記薬物に対してネガティブな応答を示す個体からなる第2の個体群
とを特定する。前記薬物に対するポジティブな応答に関連のある第1の個体群で1
つまたはそれ以上のバイアレリックマーカーを同定するか、あるいは前記薬物に
対するネガティブな応答に関連のある第2の個体群で1つまたはそれ以上のバイア
レリックマーカーを同定する。バイアレリックマーカーの同定には、本願明細書
にて説明する方法を利用してもよい。
に対するポジティブな応答に関連のあるバイアレリックマーカーのアレル1つま
たはそれ以上が含まれているか否か、あるいは、この薬物での治療に対するネガ
ティブな応答に関連のあるバイアレリックマーカーのアレル1つまたはそれ以上
が含まれているか否かを判定する。いくつかの実施形態では、DNA試料を解析し
、薬物に対するポジティブな応答に関連のあるバイアレリックマーカーのアレル
1つまたはそれ以上がDNAに含まれる被検体、あるいは、この薬物での治療に対す
るネガティブな応答に関連のあるバイアレリックマーカーのアレル1つまたはそ
れ以上がDNAに含まれていない被検体を特定する。
クマーカーのアレル1つまたはそれ以上がDNA試料に含まれている場合および/ま
たは薬物での治療に対するネガティブな応答に関連のあるバイアレリックマーカ
ーのアレル1つまたはそれ以上がDNA試料に含まれていない場合に、臨床試験で被
検者に薬物を投与する。好ましい実施形態では、薬物がZileutonなどの抗喘息薬
である。他の実施形態では、ネガティブな応答が、肝トランスアミナーゼレベル
の上昇などの1つまたはそれ以上の副作用を含む。本発明の方法を利用して、薬
物に対して良好な応答を示す可能性のある個体からなる個体群について薬効の評
価を行ってもよい。
作用する薬物の臨床試験方法にも関する。この方法は、a) 薬物、好ましくは個
体からなる異質個体群に、ロイコトリエン経路に直接または間接的に作用できる
薬物を投与するステップと、b) 前記薬物に対してポジティブな応答を示す個体
からなる第1の個体群を特定し、前記薬物に対してネガティブな応答を示す個体
からなる第2の個体群を特定するステップと、c) 前記薬物に対するポジティブ
な応答に関連のある前記第1の個体群のバイアレリックマーカーおよび/または前
記薬物に対するネガティブな応答に関連のある前記第2の個体群のバイアレリッ
クマーカーを同定するステップと、d) 前記薬物に対するポジティブな応答に関
連のあるバイアレリックマーカーのアレル1つまたはそれ以上がDNAに含まれてい
る個体および/または前記薬物に対するネガティブな応答に関連のあるバイアレ
リックマーカーのアレル1つまたはそれ以上がDNAに含まれていない個体を選択す
るステップと、d) 前記個体に前記薬物を投与するステップと、を含む。
を通常投与している患者個体群の一部で薬の効果がみられない薬物の投与に起因
する利益/危険比を高める上で非常に有用であると思われる。
断された場合、選択試験を実施し、治療に対するポジティブな応答、あるいは、
副作用または無応答を含んでもよい治療に対するネガティブな応答に関連のある
バイアレリックマーカー1つまたはバイアレリックマーカーのグループのアレル
が個体のDNAに含まれているか否かを判定する。
することができる。選択対象となる個体は、治療に対するネガティブな応答に関
連のあるバイアレリックマーカー1つまたはバイアレリックマーカーのグループ
のアレルがDNAに含まれていない個体であると好ましい。
告されていない治療法、あるいはかろうじて報告されてはいるが不十分である治
療法、好ましくは患者のDNAでみられるものと同一の1つまたは複数のバイアレリ
ックマーカーが関与していないアレル関連性から、適当なものを選ぶことができ
る。ロイコトリエン経路が関与している疾患の治療に有用な薬物をいくつか選択
できる。ロイコトリエン経路に作用する化合物については、たとえば、米国特許
第4,873,259号、同第4,970,215号、同第5,310,744号、同第5,225,421号、同第5,
081,138号あるいはEP 0 419 049号(これらの開示内容を本願明細書に援用する)
に記載されている。
パク質およびポリペプチドを含むものとする。また、本発明のポリヌクレオチド
にコードされたポリペプチドならびにこのようなポリペプチドを含む融合ポリペ
プチドも本発明の一部を構成する。本発明は、例示するものである。単離または
精製されたFLAPタンパク質を含む、ヒトから得たFLAPタンパク質であって、配列
番号 3の配列からなる、あるいは実質的に配列番号 3の配列からなる、あるいは
配列番号 3の配列を含み、かつ、配列番号 3の127位にイソロイシンを有する。
本発明のFLAPタンパク質は、配列番号 3のアミノ酸127位のバリン残基をイソロ
イシン残基で置換した、ヒトFLAPのアミノ酸配列の天然由来の変異体をベースに
したものであることに注意されたい。本願明細書では、配列番号 3のアミノ酸12
7位を含む変異体タンパク質およびその断片を総称して「127-Ile変異体」または
127-Ile FLAPポリペプチド」と呼ぶ。
ミノ酸、さらに好ましくは配列番号 3の少なくとも12、15、20、25、30、40、50
または100アミノ酸の連続スパンを有し、前記連続スパンが、配列番号 3のアミ
ノ酸127位のイソロイシン残基を含む、単離されたポリペプチド、精製されたポ
リペプチドおよび組換えポリペプチドを例示するものである。他の好ましい実施
形態では、アミノ酸の連続スパンが、FLAPタンパク質配列のアミノ酸の欠失、付
加、交換、切断を含む突然変異部位または機能的突然変異を含む。
はヒトまたは哺乳動物の遺伝子から発現されたものであると好ましい。本発明の
FLAPポリペプチドは、従来技術において周知の一般に用いられる発現方法によっ
て生成できる。所望のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを好都合な宿
主に適した発現ベクターに連結する。組換えポリペプチドの形成には真核生物宿
主系と原核生物宿主系の両方を使用する。さらに一般的な系のうちのいくつかの
概要。次に、ポリペプチドを溶解細胞または培地から単離し、意図した用途に合
う程度まで精製する。精製は、微分抽出、塩分画、クロマトグラフィ、遠心分離
などの従来技術において周知のいずれかの方法で行う。タンパク質のさまざまな
精製方法については、たとえば、Methods in Enzymologyを参照のこと。
は、本発明のタンパク質をヒトまたは非ヒト動物の細胞または組織から抽出する
。タンパク質の精製方法は従来技術において周知であり、一例としては、洗浄剤
またはカオトロピック剤を使用して粒子を破壊した後、イオン交換クロマトグラ
フィ、アフィニティクロマトグラフィ、密度による遠心沈降およびゲル電気泳動
によってポリペプチドを微分抽出および分離することがあげられる。
びポリペプチドを発現させてもよい。好ましいFLAP cDNAは、バイアレリックマ
ーカーA21のアレルAを有する。発現対象となるFLAPタンパク質またはポリペプチ
ドをコードする核酸を、従来のクローニングテクノロジーを用いて発現ベクター
でプロモーターに作用的に結合させる。発現ベクターのFLAPインサートは、FLAP
タンパク質の完全なコード配列を有するものであってもその一部を有するもので
あってもよい。たとえば、FLAP由来のインサートが、配列番号 3のFLAPタンパク
質の連続した少なくとも10アミノ酸を含み、前記連続したアミノ酸がアミノ酸12
7位のイソロイシン残基を有するポリペプチドをコードしてもよい。
リアの発現系であればどのようなものであってもよい。ジェネティクスインステ
ィテュート社(マサチューセッツ州Cambridge)、ストラタジーン社(カリフォルニ
ア州La Jolla)、プロメガ社(ウィスコンシン州Madison)およびインビトロゲン社
(カリフォルニア州San Diego)をはじめとするさまざまな提供業者から、市場販
売されているベクターおよび発現系を入手することができる。必要があれば、Ha
tfield, らの米国特許第5,082,767号に説明されているように発現ベクターを導
入する特定の発現生物に合わせて配列のコドンコンテキストおよびコドンペアリ
ングを最適化し、発現を促進して正しいタンパク質折り畳みを容易にする。
列を発現ベクターでプロモーターに作用的に結合させる。あるいは、FLAPタンパ
ク質の一部をコードする核酸に、開始部位として機能するメチオニンがない場合
は、従来の手法を利用して開始メチオニンを核酸の第1コドンの隣に導入するこ
とができる。同様に、FLAP cDNAから得たインサートにポリAシグナルがない場合
は、BglIおよびSalI制限エンドヌクレアーゼ酵素を用いてpSG5(ストラタジーン)
からポリAシグナルを抜き、これを哺乳動物の発現ベクターpXT1(ストラタジーン
)に組み込むことで、上記の配列をコンストラクトに付加することができる。pXT
1は、モロニーマウス白血病ウイルスから得られるLTRとgag遺伝子の一部とを含
む。コンストラクトにおけるLTRの位置がゆえに、安定したトランスフェクショ
ンを効率よく行うことができる。ベクターは、単純ヘルペスウイルスのチミジン
キナーゼプロモーターおよび選択可能なネオマイシン遺伝子を含む。FLAPタンパ
ク質またはその一部をコードする配列がポリAシグナルに対して正しい位置にく
るように慎重に注意を払いながら、FLAP cDNAまたはその一部と相補的であり、5
'プライマーに組み込まれたPst Iと、対応するcDNA 3'プライマーの5'末端にお
けるBglIIとに対する制限エンドヌクレアーゼ配列を含有するオリゴヌクレオチ
ドプライマーを使用して、配列番号 3のFLAP cDNAを含むバクテリアベクターか
らFLAPタンパク質またはその一部をコードする核酸をPCRによって得る。このよ
うにして生じるPCR反応によって得られる精製断片をPstIで消化し、エキソヌク
レアーゼで平滑末端化し、Bgl IIで消化し、精製してpXT1に連結し(この時点で
ポリAシグナルを含む)、BglIIで消化する。
and、ライフテクノロジーズ社)を使用して、連結産物をマウスNIH 3T3細胞にト
ランスフェクトする。G418(ミズーリ州St. Louis、シグマ社)600ug/ml中にてト
ランスフェクト細胞の増殖後にポジティブなトランスフェクタントを選択する。
チューセッツ州Cambridge、ジェネティクスインスティテュート社)にクローニン
グする。このようにして得られるpED6dpc2コンストラクトを、COS 1細胞などの
適当な宿主細胞にトランスフェクトする。メトトレキセート耐性細胞を選択し、
増殖させる。
異体FLAPタンパク質を発現させることもできる。
の従来の精製法を利用して、発現タンパク質を精製する。核酸インサートによっ
てコードされたタンパク質を、標準的な免疫クロマトグラフィ法を用いて精製し
てもよい。このような手順では、細胞エキスなど発現FLAPタンパク質またはその
一部を含有する溶液を、FLAPタンパク質またはその一部に対する抗体を取り付け
たクロマトグラフィマトリックスを仕込んだカラムに入れる。発現タンパク質を
免疫クロマトグラフィのカラムに結合させる。その後、カラムを洗浄して非特異
的に結合したタンパク質を除去する。次いで、特異的に結合した発現タンパク質
をカラムから分離し、標準的な手法を用いて回収する。
はその一部をコードするインサートを含む発現ベクターを含有する宿主細胞から
発現したタンパク質を、インサートを含まない発現ベクターを含有する宿主細胞
から発現したタンパク質と比較することができる。インサートを含む発現ベクタ
ーを含有する細胞から得た試料には、インサートを含まない発現ベクターを含有
する細胞から得た試料にはないバンドが存在することから、FLAPタンパク質また
はその一部が発現されていることが分かる。通常、このバンドはFLAPタンパク質
またはその一部に見られる移動度を有する。しかしながら、このバンドの移動度
は、グリコシル化、ユビキチン結合または酵素切断などによる修飾の結果として
生じるはずの移動性とは異なる場合がある。
する。
を、キメラポリペプチドを用いる精製スキームで使用するように設計した発現ベ
クターに組み込む。このような戦略では、FLAPタンパク質またはその一部をコー
ドする核酸を、キメラのもう片方をコードする遺伝子と共にインフレームで挿入
する。キメラのもう片方は、β-グロビンまたはニッケル結合ポリペプチドコー
ド化配列である。このようにして、β-グロビンまたはニッケルに対する抗体を
有するクロマトグラフィのマトリックスを用いてキメラタンパク質を精製する。
プロテアーゼ切断部位をβ-グロビン遺伝子またはニッケル結合ポリペプチドとF
LAPタンパク質またはその一部との間で操作する。これによって、キメラの2つの
ポリペプチドがプロテアーゼで消化されて互いに分離する。
ン)があげられる。これは、ウサギβ-グロビンをコードするものである。ウサギ
β-グロビン遺伝子のイントロンIIによって、発現転写物のスプライシングが容
易になり、コンストラクトに組み込まれたポリアデニル化シグナルによって発現
のレベルが増大する。これらの手法は分子生物分野の当業者間で周知のものであ
る。標準的な方法は、Davisら(1986)などの方法テキストにおいて公開されてい
る。さらに、ストラタジーン社、ライフテクノロジーズ社またはプロメガ社から
の多くの方法を利用できる。また、In vitro ExpressTM Translation Kit(スト
ラタジーン)などのin vitro翻訳系を用いてコンストラクトからポリペプチドを
生成してもよい。
る抗体を生成するには、どのようなFLAPポリペプチドまたはタンパク質全体を利
用してもよい。本発明の抗体組成物は、FLAPタンパク質の127-Ile変異体に特異
的に結合またはこれを特異的に結合できる。FLAPの127-Ile変異体に特異的に結
合する抗体組成物として機能するには、ELISAやRIA、他の抗体ベースの結合実験
において、FLAPの全長127-Val変異体の結合親和性よりもFLAPの全長127-Ile変異
体の結合親和性の方が少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、50%あるいは100%高
くなければならない。
ミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12
、15、20、25、30、40、50または100アミノ酸の連続スパンを含むポリペプチド
のエピトープ含有断片に選択的に結合またはこれを選択的に結合可能であり、前
記エピトープが、配列番号 3のアミノ酸127位のイソロイシン残基を有し、前記
抗体組成物が任意にポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体である。
くとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、50または1
00アミノ酸の連続スパンを有し、前記連続スパンが、配列番号 3のアミノ酸127
位のイソロイシン残基を含むポリペプチドを、抗体の作出に使用すること対象と
している。好ましい実施形態では、かかるポリペプチドは、127-Ile変異体の有
無を検出する抗体の作出に有用なものである。
る、野生型またはトランスジェニック動物の非ヒト動物または哺乳動物と、FLAP
を発現しない動物(すなわち本願明細書で説明するFLAPノックアウトアニマル)が
特に有用である。FLAPノックアウトアニマルは、FLAP曝露領域の大半または全体
を外来抗原として認識し、FLAPエピトープのアレイが拡がった抗体を産生する。
さらに、127-Ile変異体に対する特異的結合を得る上で、アミノ酸を10〜30個し
か含まない小さめのポリペプチドが有用なこともある。また、FLAPの抗原配列と
類似の種を産生する動物の体液性免疫系は、動物の天然FLAP種と抗原配列との違
いを優先的に認識し、抗原配列における独特な部位に対する抗体を産生する。こ
のような手法は、127-Ile変異体に特異的に結合する抗体を得る上で特に有用で
ある。
るいは単細胞の宿主生物または多細胞の宿主生物に導入する対象として探査され
る興味の対象となるポリヌクレオチドを少なくとも1つ有するDNAまたはRNA分子
を示すのに「ベクター」という用語を用いる。
ーのファミリあるいはFLAPゲノム配列から得られるコードポリヌクレオチドを包
含する。したがって、本発明はさらに、配列番号 1の核酸に含まれる調節ポリヌ
クレオチドまたはFLAPコード配列を有するポリヌクレオチドの一方または両方を
有する組換えベクターについても扱う。
にて定義したような任意のFLAPプライマーまたはプローブを含む、本願明細書に
て説明するポリヌクレオチドのうちいずれを有するものであってもよい。
1のFLAPゲノム配列由来またはFLAP cDNA、たとえば配列番号 2のcDNAを由来する
挿入したポリヌクレオチドを適当な細胞宿主において増幅する。このポリヌクレ
オチドは、組換えベクターの複製ごとに増幅される。
ヌクレオチドまたはコード核酸のいずれか一方または両方を含む発現ベクターか
らなる。特定の実施形態では、発現ベクターを用いてFLAPポリペプチドを発現さ
せ、これを精製したり、たとえば、リガンドスクリーニングアッセイで利用、あ
るいはFLAPタンパク質に対する特異的な抗体を産生するための免疫原として利用
することができる。他の実施形態では、発現ベクターを用いてトランスジェニッ
ク動物を作出したり、発現ベクターを遺伝子治療に利用したりする。発現を起こ
させるには、ベクターに適当なシグナルを与えてやる必要がある。前記シグナル
としては、宿主細胞で興味の対象となる遺伝子の発現を促進するウイルスソース
および哺乳動物ソースの両方から得られるエンハンサー/プロモーターなどのさ
まざまな調節エレメントがあげられる。本発明の発現ベクターには一般に、産物
を発現する永久的で安定した細胞クローンを作出するための主要な薬剤選択マー
カーが含まれている。これらのベクターは、ポリペプチドの発現と薬剤選択マー
カーの発現とを結びつける要素だからである。
、あるいは外因性制御配列の制御下で、FLAPタンパク質、好ましくは配列番号 3
のアミノ酸配列の配列番号FLAPタンパク質、さらに好ましくは127位にイソロイ
シン残基を有する配列番号 3のアミノ酸配列配列番号のFLAPタンパク質、または
その変異体または断片をコードする核酸を含む、発現ベクターに関する。
制御配列がこれと作用的に結合したコードポリヌクレオチドの発現を促進する(b
) FLAPコード配列が制御配列と作用的に結合し、適当な細胞宿主および/または
宿主生物での発現が可能になっている群から選択される。
の一部である。好ましい実施形態では、前記バイアレリックマーカーが、A1〜A2
8、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレ
リックマーカーからなる群から選択される。任意に、前記バイアレリックマーカ
ーが、A1〜A13、A15、A17〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連
鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される。
て、下記のセクションで一層詳細に説明する。
Aからなるものであってもよい、YAC(酵母人工染色体)、BAC(バクテリア人工染色
体)、ファージ、ファージミド、コスミド、プラスミドまたは線状DNA分子ですら
も含むが、これに限定されるものではない。かかる組換えベクターは、以下に示
すものの組み合わせを含む転写単位を有するものであってもよい。 (1) 遺伝子発現において調節的な役割を有する遺伝子エレメント、たとえば
プロモーターまたはエンハンサーなど。エンハンサーはDNAのシス作用エレメン
トであり、通常は長さ約10〜300bpでプロモーターに作用して転写量を増す。 (2) mRNAに転写され、最終的にはポリペプチドに翻訳される構造配列または
コード配列。前記構造配列またはコード配列は、(1)で述べた調節エレメントと
作用的に結合している。 (3) 適当な転写開始配列および転写終結配列。酵母または真核生物の発現系
で使用することを意図した構造単位は、宿主細胞による翻訳タンパク質の細胞外
分泌を可能にするリーダー配列を含むものであると好ましい。あるいは、リーダ
ー配列または輸送配列のない状態で組換えタンパク質を発現させる場合、N末端
残基を含むものであってもよい。この残基を、後に発現した組換えタンパク質か
ら切断し、あるいは切断せずに、最終産物を得るようにしてもよい。
する選択可能なマーカー、下流の構造配列の転写を指図するための高度に発現さ
れた遺伝子に由来するプロモーターが含まれる。翻訳開始配列および翻訳終結配
列、好ましくは翻訳されたタンパク質の分泌を細胞周辺腔あるいは細胞外培地に
指示できるリーダー配列と共に、適当な相で異種構造配列をアセンブルする。所
望の配列を哺乳動物の宿主細胞でトランスフェクトおよび発現するようにベクタ
ーを調節した特定の実施形態では、好ましいベクターに、所望の宿主での複製開
始点、好適なプロモーターおよびエンハンサー、さらには必要なリボソーム結合
部位、ポリアデニル化部位、スプライスドナーおよびアクセプター部位、転写終
結配列、5'-フランキング非転写配列が含まれることになる。SV40起点などSV40
ウイルスゲノム由来のDNA配列、例えば、初期プロモーター、エンハンサー、ス
プライス部位およびポリアデニル化部位を用いて所望の非転写遺伝子エレメント
を得るようにしてもよい。
質の産生に関係のある遺伝子欠損を補正する上で、配列番号 3のFLAPポリペプチ
ドあるいはその断片または変異体をin vivoで発現させると有益なことがある。
することによって、配列番号 3のFLAPポリペプチドまたはその断片または変異体
をin vivoで産生するために設計された組換え発現ベクターについても扱う。こ
の遺伝物質をあらかじめ生物から抽出した抽出した細胞にin vitroで導入し、続
いて修飾された細胞を前記生物で適当な組織にin vivoにて直接再導入してもよ
い。
用する好適なプロモーター領域を選択する。興味の対象となるヌクレオチド配列
の発現制御用のプロモーターが標的細胞で核酸の発現を指示できるのであれば、
どのプロモーターを使うかは重要ではない。したがって、ヒトの細胞が標的であ
る場合は、ヒトまたはウイルスのプロモーターなどのヒトの細胞で発現可能なプ
ロモーターに隣接し、このプロモーターの制御下にある核酸コード領域の位置決
めをすると好ましい。
てもよく、発現対象となるコード配列を含むネイティブなポリヌクレオチドにに
対して内因性のものであってよい。また、プロモーターは一般に、コンストラク
トプロモーター/コード配列が挿入された組換えベクター配列とは異種のもので
ある。
ましくはpKK232-8およびpCM7ベクターなどを使用して、所望の遺伝子から任意に
プロモーター領域を選択することができる。
ージRNAポリメラーゼプロモーター、gpt、λPR、PLおよびtrpプロモーター(EP 0
036776)、ポリヘドリンプロモーター、あるいはバキュロウイルス由来のp10タン
パク質プロモーター(Kit Novagen)(Smithら、1983; O'Reillyら、1992)、λPRプ
ロモーターまたはtrcプロモーターである。
ナーゼ、初期SV40および後期SV40、レトロウイルス由来のLTR、マウスメタロチ
オネイン-Lがあげられる。好都合なベクターおよびプロモーターの選択方法につ
いては当業者の知識の範囲内である。
である。たとえば、Sambrookら(1989)の本やFullerら(1996)によって説明されて
いる手順を参照すればよい。
するためにポリアデニル化シグナルを含む形が必要になる。ポリアデニル化シグ
ナルの性質は、本発明を正しく実施する上で重要なことではないと思われる。ま
た、かかる配列のうちヒト成長ホルモンおよびSV40ポリアデニル化シグナルなど
の任意のものを利用できる。さらに、ターミネーターも発現カセットのエレメン
トとして考えられる。これらのエレメントは、メッセージレベルを高め、カセッ
トから他の配列へのリードスルーを最小限にするよう機能するものである。
レオチド、配列番号 1またはその断片またはその変異体および配列番号 2からな
る群から選択されるFLAPポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、あるいは
その両方を含むベクターを利用して、適当な宿主を形質転換し、所望のポリペプ
チドまたはポリヌクレオチドの発現を可能にすることができる。
する細胞を同定可能な状態で変化させるものである。形質転換した宿主細胞の選
択用の選択可能なマーカー遺伝子は、真核生物の細胞培養物ではジヒドロ葉酸レ
ダクターゼ耐性またはネオマイシン耐性であり、S. cerevisiaeではTRP1、E. co
liではテトラサイクリン耐性、リファンピシン耐性またはアンピシリン耐性、放
線菌ではレバンサッカラーゼであると好ましい。後者のマーカーはネガティブ選
択マーカーである。
に有用な発現ベクターには、遺伝子エレメントpBR322(ATCC 37017)を有する業務
販売されているプラスミドに由来するバクテリア複製開始点および選択可能なマ
ーカーがあげられる。かかる業務用ベクターとしては、たとえば、pKK223-3(ス
ウェーデンUppsalaのファルマシア社)およびGEM1(米国ウィスコンシン州Madison
のプロメガバイオテク社)があげられる。
が、これには次にあげるバクテリアベクターなどがある。pQE70、pQE60、pQE-9(
キアゲン)、pbs、pD10、phagescript、psiX174、pbluescript SK、pbsks、pNH8A
、pNH16A、pNH18A、pNH46A(ストラタジーン); ptrc99a、pKK223-3、pKK233-3、p
DR540、pRIT5(ファルマシア); pWLNEO、pSV2CAT、pOG44、pXT1、pSG(ストラタジ
ーン); pSVK3、pBPV、pMSG、pSVL(ファルマシア); pQE-30(QIAエクスプレス)。
トが含まれていることがある。
、Sternberg(1992, 1994)に非常によく説明されている。40kbを上回る大きなポ
リヌクレオチドを挿入するために、FLAPヌクレオチド配列を持つ組換えP1クロー
ンを設計することができる(Linton M.F. ら、1993)。トランスジェニック実験用
のP1 DNA作出用としては、McCormickら,(1994)に記載されているプロトコルが好
ましいプロトコルである。
クターが、昆虫細胞および昆虫細胞株で増殖可能なバキュロウイルスベクターで
ある。特定の適した宿主ベクター系に、Spodoptera frugiperda由来のSF9細胞株
(ATCC NーCRL 1711)をトランスフェクトするのに用いられるpVL1392/1393バキュ
ロウイルス伝達ベクター(Pharmingen)がある。
ス発現系での発現に適した他のベクターとしては、Chaiら(1993)、Vlasakら(198
3)およびLenhardら(1996)によって説明されているものがあげられる。
ましいアデノウイルスベクターは、FeldmanおよびSteg(1996)またはOhnoら(1994
)によって説明されているものである。本発明の特定の実施形態による別の好ま
しい組換えアデノウイルスに、ヒトアデノウイルス2型または5型(Ad 2またはAd
5)または動物起源のアデノウイルスがある(フランス特許出願第FR-93.05954号)
。
ポリヌクレオチドを特にヒトを含む哺乳動物にin vivoで伝達する上で利用でき
る組換え遺伝子移入系であるとされている。これらのベクターによって、遺伝子
を効率よく細胞に伝達し、伝達された核酸を宿主の染色体DNAに安定して取り込
むことができる。
ルの調製または構築用として特に好ましいレトロウイルスとしては、Mink-Cell
Focus Inducingウイルス、マウス肉腫ウイルス、細網内皮症ウイルスおよびラウ
ス肉腫ウイルスからなる群から選択されるレトロウイルスがあげられる。特に好
ましいマウス白血病ウイルスとしては、4070Aウイルスおよび1504Aウイルス、Ab
elson(ATCC No VR-999)、Friend(ATCC No VR-245)、Gross(ATCC No VR-590)、Ra
uscher(ATCC No VR-998)およびモロニーマウス白血病ウイルス(ATCC No VR-190
、PCT出願公開第WO 94/24298号)があげられる。特に好ましいラウス肉腫ウイル
スとしては、Bryan高力価(ATCC No VR-334、VR-657、VR-726、VR-659およびVR-7
28)があげられる。他の好ましいレトロウイルスベクターに、Rothら(1996)、PCT
出願公開第WO 93/25234号、PCT出願公開第WO 94/ 06920号、Rouxら、1989、Jula
nら、1992およびNedaら、1991に記載されているものがある。
AV)がある。アデノ随伴ウイルスは、効率的な複製および生産的なライフサイク
ルを得るためのヘルパーウイルスとして、アデノウイルスまたはヘルペスウイル
スなどの別のウイルスを必要とする天然由来の欠損性ウイルスである。(Muzyczk
aら、1992)。また、これは自己のDNAを非分裂細胞に組み込み、安定した組み込
みの頻度を高くすることのできる限られたウイルスのうちの1つである。(Flotte
ら、1992; Samulskiら、1989; McLaughlinら、1989)。AAVの持つ有利な特徴の1
つは、形質転換細胞に対する一次細胞の形質導入効率が落ちることで得られるも
のである。
テリア人工染色体(BAC)クローニング系(Shizuyaら、1992)を開発した。好ましい
BACベクターは、Kimら(1996)に記載されているpBeloBAC11ベクターからなるもの
である。ベクターのBam HI部位またはHind III部位への連結を可能にする酵素で
部分消化済のサイズ選択ゲノムDNAを用いて、上記のベクターでBACライブラリー
を作製する。これらのクローニング部位をフランキングするのは、RNA転写また
はPCR法による末端プローブの作出に使用可能なT7およびSP6 RNAポリメラーゼ転
写開始部位である。E. coliでのBACライブラリーの作製後、宿主細胞から超らせ
ん円(circle)としてBAC DNAを精製する。サイズ判定とBACのレシピエント細胞へ
の導入前に、これらの環状分子を線状にする。2つのNot I部位によってクローニ
ング部位をフランキングし、クローニングしたセグメントをNot Iでの消化によ
ってベクターから切除できるようにする。あるいは、独特のcosN部位で切断を行
う市販の酵素λ-Terminaseを用いるBACベクター処理によって、pBeloBAC11ベク
ターに含まれるDNAインサートを直線化してもよい。この切断法によってインサ
ートDNAとBAC配列の両方を含む完全長BACクローンが得られる。
るためには、これらのコンストラクトを細胞に移入しなければならない。この移
入は、実験室での細胞株の形質転換手順などでin vitroにて実施してもよいし、
あるいは特定の疾患状態の治療などでin vivoまたはex vivoで実施してもよい。
ス感染である。
ルス的な方法もいくつか考慮している。これらの方法としては、リン酸カルシウ
ム沈澱反応(Grahamら、1973; Chenら、1987)、DEAE-デキストラン(Gopal、1985)
、電気穿孔(Tur-Kaspaら、1986; Potterら、1984)、直接マイクロインジェクシ
ョン(Harlandら、1985)、DNA担持リポソーム(Nicolauら、1982; Fraleyら、1979
)、受容体媒介トランスフェクション(WuおよびWu、1987; 1988)があげられるが
、これに限定されるものではない。これらの手法の中には、in vivoまたはex vi
voでの用途にうまく適合させられるものもある。
に安定して組み込むことができる。この組み入れは、相同的組換え(遺伝子交換)
によって同族位置および方向で行ってもよいし、あるいは無作為に非特異的な位
置に組み込んでもよい。さらに別の実施形態では、DNAの別個のエピソーム型セ
グメントとして核酸を細胞で安定して維持することができる。このような核酸セ
グメントすなわち「エピソーム」は、宿主細胞のサイクルとは独立した、あるい
はこれと同調した維持と複製ができる程度に配列をコードする。
についての特定の一実施形態は、生理学的に許容可能なキャリアと興味の対象と
なるポリペプチドを作用的にコードする、裸のポリヌクレオチドとを有する調製
物を細胞を有する組織の間質空間に導入し、これによって裸のポリヌクレオチド
を細胞の内部に取り込んで生理学的な効果を持たせるステップを含む。これは特
にin vitroでの伝達に適用可能であるが、in vivoでも同様に適用できる。
物については、PCT出願公開第WO 90/11092号(Vical Inc.)およびPCT出願公開第W
O 95/11307号(Institut Pasteur, INSERM, Universite d'Ottawa)ならびにTacso
nら(1996)およびHuygenら(1996)による文献に記載されている。
を含む本発明の裸のポリヌクレオチド細胞への伝達を、粒子衝突(biolistic)で
行うことができる。前記粒子は、Kleinら(1987)によって説明されているように
、細胞膜を穿孔して細胞を死滅させずに細胞に入り込むことができるように高い
速度まで加速されたDNA被覆微粒子である。
(GhoshおよびBacchawat, 1991; Wongら、1980; Nicolauら、1987)。
質またはポリペプチドのin vivo産生用の組成物が得られる。この組成物は、こ
のポリペプチドを作用的にコードする裸のポリヌクレオチドを生理学的に許容さ
れるキャリアの溶液中に含み、組織に導入して組織の細胞に前記タンパク質また
はポリペプチドを発現させるのに適している。
。表示用量としては、ベクター0.1〜100μgの範囲で動物の体、好ましくはマウ
スの体などの哺乳動物の体に注入する。
なる動物から事前に採取した宿主細胞、さらに好ましくは筋細胞などの体細胞に
in vitroにてベクターを導入することができる。以後のステップで、所望のFLAP
ポリペプチドまたはその所望の断片をコードするベクターで形質転換した細胞を
動物の体に再導入し、体内の組換えタンパク質を局所的または体全体に移入する
。
質転換した宿主細胞またはこれにトランスフェクトさせた宿主細胞からなる。上
述したものなどの組換えベクターで形質転換された(原核細胞)宿主細胞またはこ
れにトランスフェクトさせた(真核細胞)宿主細胞があげられる。
オチドまたは組換えベクターのうち任意のものを含む。
意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選
択されるバイアレリックマーカーを含むポリヌクレオチドを有する。任意に、前
記バイアレリックマーカーが、A1〜A13、A15、A17〜A28、これらの相補体、ある
いは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群
から選択される。
とおりである。 a) 原核宿主細胞 大腸菌株(I.E.DH5-α菌株)、枯草菌、サルモネラ菌、シュ
ードモナス、ストレプトマイセスおよびスタフィロコッカスなどの種から得られ
る菌株。 b) 真核宿主細胞 HeLa細胞(ATCC NーCCL2; NーCCL2。1; NーCCL2。2)、Cv 1細
胞(ATCC NーCCL70)、COS細胞(ATCC NーCRL1650; NーCRL1651)、Sf-9細胞(ATCC NーCR
L1711)、C127細胞(ATCC Nー CRL-1804)、3T3(ATCC Nー CRL-6361)、CHO(ATCC Nー C
CL-61)、ヒト腎293(ATCC Nー 45504; Nー CRL-1573)およびBHK(ECACC Nー 84100501
; Nー 84111301)。 c) 他の哺乳動物の宿主細胞。
るいは本発明に従って動物細胞のゲノムにおけるFLAP遺伝子相当物をFLAPポリヌ
クレオチドと交換してFLAPゲノム配列またはFLAP cDNA配列を挿入した状態でFLA
P遺伝子発現を行うことができる。このような遺伝的な変化は、上述した特異的D
NAコンストラクトを用いる相同的組換え現象によって生み出すことのできるもの
である。
えば、NaCl 100mM、スペルミン30μM、スペルミジン70μMを含有する、トリス-H
Cl 10mM、pH 7.4、EDTA 250μM中、BACインサートであれば1ng/ml、P1バクテリ
オファージインサートであれば3ng/μlからの濃度範囲にあらかじめ調節した精
製DNA分子などの、興味の対象となっている精製DNA分子をマウス接合体に微量注
射する。微量注射するDNAの大きさが大きい場合、Schedlら(1993)に記載されて
いるように、ポリアミンを用いて塩濃度を高くし、DNAが機械的に破壊されてし
まうのを防止することができる。
オチドのうちいずれかを、胚性幹細胞(ES)細胞株、好ましくはマウスのES細胞株
に導入することができる。着床前胚盤胞の内部細胞塊の多分化能を持つ未分化細
胞からES細胞株を得る。好ましいES細胞株としては、ES-E14TG2a(ATCC nー CRL-1
821)、ES-D3(ATCC nー CRL1934およびnー CRL-11632)、YS001(ATCC nー CRL-11776)
、36。5(ATCC nー CRL-11116)があげられる。ES細胞を未分化状態に維持するため
に、胚性表現型を保存する適当なシグナルを提供し、かつES細胞接着のマトリッ
クスとして機能する成長抑制支持細胞の存在下でこれを培養する。好ましい支持
細胞は、実質的にどのようなマウス菌株でも13〜14日目の胚組織から樹立される
一次胚線維芽細胞からなるものであり、これをAbbondanzoら(1993)に記載されて
いるようにして培養中で保持し、Robertson(1987)に記載されているようにして
輻射によって成長を抑制するか、あるいはPease and Williams(1990)に記載され
ているように抑制濃度のLIFを用いることで成長を抑制する。
れた遺伝子産物を得ることができる。
は化学誘導などの適切な手段によって、選択したプロモーターを誘発し、細胞を
さらに培養する。
、得られる粗エキスを以後の精製用に保持する。
使用するなどの都合の良い方法によって、タンパク質の発現に使用される微生物
細胞を破壊することができる。かかる方法は当業者間で周知のものである。
を、本発明の核酸のうち1つが含まれるようゲノムを遺伝的および人工的に操作
した動物を示すものとして用いる。好ましい動物は、非ヒト哺乳動物であり、本
発明による核酸の挿入によってゲノムを人工的かつ遺伝的に変化させたMus(マウ
スなど)、Rattus(ラットなど)およびOryctogalus(ウサギなど)から選択される属
に分類されるものが含まれる。一実施形態では、本発明は、本発明の組換えベク
ターまたはノックアウトベクターでの相同的組換えによって破壊されたFLAP遺伝
子を有する動物および非ヒト宿主哺乳動物を包含する。
ニングによって得られた組換えDNA配列または合成DNA配列を有する。この配列は
、具体的には、FLAPコーディング配列、FLAP調節ポリヌクレオチドまたは本願明
細書にて説明するようにアンチセンスポリヌクレオチドをコードするDNA配列を
含む精製された核酸または単離された核酸のうちの1つである。
ポリヌクレオチド、組換えベクターおよび細胞宿主のうちいずれを含むものであ
ってもよい。
殖系列細胞に、A1〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平
衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択されるバイアレリック
マーカーを有するポリヌクレオチドを含有する。任意に、前記バイアレリックマ
ーカーが、A1〜A13、A15、A17〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これら
と連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択されるもの
であってもよい。
化に関係のあるさまざまな病理の研究、特に、天然のFLAPタンパク質あるいは突
然変異体FLAPタンパク質をコードするポリヌクレオチドの1つまたは複数のコピ
ーをゲノム内に挿入したトランスジェニック動物に関する研究を行う上での良好
な実験モデルとなり得る。
子の調節ポリヌクレオチドの制御下で、興味の対象となっている所望のポリペプ
チドを発現させ、興味の対象となっているタンパク質の合成において高い収率を
あげ、結果としてかかるタンパク質を組織特異的に発現させることができる。
周知の従来の手法で設計できるものである。トランスジェニック動物、特にトラ
ンスジェニックマウスの作出方法の詳細については、1989年10月10日発行の米国
特許第4,873,191号,1995年11月7日発行の米国特許第5,464,764号および1998年8
月4日発行の米国特許第5,789,215号、Capecchi, M.R.(1989a)、Capecchi, M.R.(
1989b)、Tsuzuki, T.およびRancourt, D.E.(1998)などに記載されている。これ
らの文書を本願明細書に援用する。
、かかるノックアウトベクターを用いた相同的組換えによって破壊されたFLAP遺
伝子を有する哺乳動物の宿主細胞および非ヒト宿主哺乳動物とを包含する。
動物を生み出す手順を応用することによって作出される。この手順では、FLAPコ
ーディング配列、FLAP調節ポリヌクレオチド、または本願明細書に記載したよう
なFLAPアンチセンスポリヌクレオチドをコードするDNA配列のうち、いずれかを
コードする遺伝物質またはその一部を採取する必要がある。
の挿入は、Thomasら(1987)に記載されているように、エレクトロポレーションで
行うのが好ましい。エレクトロポレーションの対象となる細胞をスクリーニング
(たとえば選択可能なマーカーによる選択、PCR解析またはサザンブロット解析な
どにより)し、好ましくは相同的組換え現象によってゲノムに外来性の組換えポ
リヌクレオチドが組み込まれたポジティブ細胞を見出す。本発明で利用できるポ
ジティブ-ネガティブ選択手順の一例は、Mansourら(1988)に説明されている。
ローニングし、3.5日胚のマウス胚盤胞に注入する。次に、胚盤胞をメスの宿主
動物に挿入し、妊娠満期まで成長させる。
ィブES細胞を、2.5日胚、8〜16細胞期(桑実胚)の時点での胚と接触させる。内部
移行中のES細胞は、生殖細胞系を生み出す細胞を含む胚盤胞を迅速にコロニー化
する。
ば、どの動物が外来性DNA配列を有し、どの動物が野生型なのか)を判定する。
主細胞を含むトランスジェニック動物にも関するものである。
動物から得られる組換え宿主細胞からなるものである。一実施形態では、本発明
は、本発明の組換えベクターまたはノックアウトベクターを用いた相同的組換え
によって破壊されたFLAP遺伝子を有する非ヒト宿主哺乳動物由来の細胞および動
物由来の細胞を包含する。
ージT抗原などのonc遺伝子を発現するベクターでの一次細胞培養物のトランスフ
ェクションなどによって、本発明によるトランスジェニック動物のいずれかの組
織から得られる細胞から組換え細胞系細胞株をin vitroにて樹立する。
リエン経路が関与している疾患、特に喘息に関連のあるFLAP遺伝子のアレルがDN
Aに含まれている患者の治療に適していることがある新規な薬剤または候補物質
のスクリーニング方法に関する。
ましくない副作用を伴うことなく、ロイコトリエン生合成を変化させる機能、好
ましくは活性候補物質を識別する機能について候補物質をスクリーニングするた
めの方法に関する。この方法は、a) 5-LOと、好ましくは変化されたロイコトリ
エン経路に関連があり、さらに好ましくは喘息などのロイコトリエン経路が関与
している疾患に関連のある、1つまたはそれ以上のFLAP関連バイアレリックマー
カーにアレルを有するFLAP遺伝子か、あるいは上述した方法で判定される形質誘
発変異を有する変異FLAP遺伝子のいずれかとを発現する細胞株、器官、または哺
乳動物を提供するステップと、b) 候補物質を得るステップと、c) 候補物質の
機能を試験してロイコトリエン生合成を変化させ、特に5-LOおよび/または細胞
株またはトランスジェニック哺乳動物によって産生されたFLAPと相互作用させる
および/または5-LOとFLAPとの相互作用を変化させるおよび/またはFLAPの発現レ
ベルを調節するステップと、を含む。
イコトリエン経路に関連があり、さらに好ましくは喘息などのロイコトリエン経
路が関与している疾患に関連のある、1つまたはそれ以上のFLAP関連バイアレリ
ックマーカーのアレルを有するFLAP遺伝子と、上述した方法で判定される形質誘
発変異を有する変異FLAP遺伝子とを発現する細胞株、器官、または哺乳動物を提
供することを含む。前記バイアレリックマーカーは、A1〜A28およびこれらの相
補体からなる群から選択されるものであってもよい。任意に、前記FLAP関連バイ
アレリックマーカーが、A1〜A13、A15、A17〜A28、これらの相補体、あるいは任
意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選
択されるものであってもよい。任意に、前記バイアレリックマーカーが、A1〜A1
0およびA22〜A28、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態
にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択される。任意に、前記バイア
レリックマーカーが、A11〜A13、A15、A17〜A21、これらの相補体、あるいは任
意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選
択される。任意に、前記バイアレリックマーカーが、A14またはA16、これらの相
補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカー
からなる群から選択される。好ましい実施形態では、前記バイアレリックマーカ
ーが、A2、A14、A16、A18、A19、A22、A23、これらの相補体、あるいは任意に、
これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーからなる群から選択され
る。別の好ましい実施形態では、前記バイアレリックマーカーが、A14およびA19
、これらの相補体、あるいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリ
ックマーカーからなる群から選択される。さらに好ましい実施形態では、前記バ
イアレリックマーカーが、バイアレリックマーカーA19、その相補体を含み、あ
るいは任意に、これらと連鎖不平衡状態にあるバイアレリックマーカーを含む。
作用またはこれを調節できる物質である。かかる物質は、既存の薬物に対する応
答性のない患者にとっては興味の対象となり得るものである。スクリーニングに
ついては、in vitroでの方法またはin vivoでの方法のいずれかを用いて実施す
ればよい。
定などでFLAP遺伝子の考慮対象のアレルを発現する形質転換細胞で、あるいは、
FLAP結合実験によってFLAPの考慮対象のアレル変異体によってコードされるFLAP
でなど、さまざまなやり方で実施できる。
LOまたはFLAPの活性に影響する候補物質の持つ機能を判定し、ロイコトリエン経
路で5-LOまたはFLAPの機能を阻害または調節するものを特定することによるもの
である。
レルを発現する組換えポリヌクレオチドで安定的に形質転換された真核宿主細胞
を利用する。かかる細胞は、生存可能な状態または固定された状態で、標準的な
結合実験に利用できるものである。たとえば、LTB4合成などのロイコトリエン経
路産物の形成を判定したり、かかる産物の形成が被検薬剤によって干渉される度
合いを検討できる。
ーの特定のアレルおよび/または上述した変異を含むDNA配列によってコードされ
た異なる形態のFLAPとをを発現する形質転換細胞を調製することを含む。続いて
、5-LOおよびFLAPを発現する細胞を候補物質で試験し、この物質がロイコトリエ
ン経路の機能にどれだけ影響するかを判定して、5-LOの酵素学的活性またはFLAP
の活性に影響するためヒトで使用するのに適したものを特定する。
業者であれば、過度に実験を行わなくてもこれらの例で用いるパラメーターを変
更できることは理解できよう。
て生成された5-LO産物を評価することで、薬効を評価できる。上述したようにし
て適当なベクターを用いて事前に形質転換された、研究対象の5-LO遺伝子および
FLAP遺伝子のアレルの両方を発現する真核細胞を、遠心分離(300g、5分、室温)
で収穫し、適切な緩衝剤で洗浄する。次いで細胞を緩衝剤に再懸濁させ、37℃に
て好ましくは細胞密度5×106細胞/mlであらかじめ温める。細胞懸濁液のアリコ
ートを考慮対象の薬剤で好ましくは5分間37℃にてインキュベートする。カルシ
ウムイオノフォアA23187およびアラキドン酸を添加して反応を開始する。37℃で
のインキュベーションに続いて、HPLC解析の内標準としてプロスタグランジンB2
を含有するメタノールを添加して反応を停止させる。5-LO反応生成物をクロロホ
ルムで抽出し、窒素流下で乾燥させ、HPLC溶剤に再懸濁させる。この試料を好ま
しくはメタノール/水/酢酸(75:25:0.01)のアイソクラチック溶剤系を用いた逆相
HPLCで解析する。好ましくは270nmおよび234nmで溶出を観察する。ピークエリア
を信頼できる標準による基準曲線でのピークエリアと比較して5-LO生成物の量を
正確に測定し、プロスタグランジンB2内標準を用いて判定する抽出効率のわずか
な差を補正する。この方法については、Dixonら(1990)およびAbramovitzら(1993
)にさらに詳細に説明されている。これらの文献の開示内容を本願明細書に援用
する。
FLAP活性のアゴニスト、アンタゴニスト、あるいはインヒビターである分子を同
定することができる。かかる解析に使用するFLAPタンパク質またはその一部につ
いては、溶液中に遊離させた状態であっても固相に結合させておいてもよい。あ
るいは、FLAPタンパク質またはその一部を細胞の表面で発現させることもできる
。この細胞は、FLAPタンパク質またはその一部を自然に発現するか、あるいは、
上述したものなどの発現ベクターからFLAPタンパク質またはその一部を発現する
。
されるように組換えポリヌクレオチドで安定して形質転換された真核生物または
原核生物の宿主細胞を従来の競合的結合実験または標準的な直線結合試験に使用
する。たとえば、FLAPタンパク質またはその一部と被検薬との間の複合体形成を
直接結合実験で測定することができる。あるいは、被検薬のFLAPタンパク質また
はその一部と既知のリガンドとの間の複合体形成を防げる機能についても測定で
きる。
ンヒビターであるMK-886がFLAPに高い親和性および特異性で結合することの観察
に基づくものであってもよい。放射線標識したMK-886類似物すなわち125I-L-69
1-831を用いる競合実験によって、考慮対象の薬物とFLAPとの結合を評価できる
。好ましくは2 107細胞を含む、FLAPの考慮対象のアレルを発現する細胞の懸濁
液を500×gで10分間遠心分離する。次に、ペレット化した細胞を溶解緩衝液に再
懸濁させる。この懸濁液を氷上で20秒ずつ3回バーストして超音波処理を行う。
細胞溶解を目視によって確認する。125I-L-691-831の他に考慮対象の薬剤とを
含有するウェルとこれ以外には何も含有しない(対照)ウェルに細胞溶解試料を添
加して結合を開始する。プレートを室温にて20分間インキュベートする。次に、
試料を濾過して洗浄する。結合125I-L-691-831をカウンターで判定する。考慮
対象の薬物の非存在下での結合と存在下での結合の差として特異的な薬剤結合を
定義する。このFLAP結合実験については、Charlesonら(1992)によってさらに詳
細に説明されている。
プットスクリーニング法を利用してもよい。この手法では、FLAP結合活性につい
て試験する小さなペプチドを表面で多数合成し、そこに固定する。被検ペプチド
をFLAPタンパク質またはその一部と接触させた後、洗浄ステップを実施する。被
検化合物と結合したFLAPタンパク質またはその一部の量を従来の手法で定量化す
る。
もある。水洗ステップの後、FLAPタンパク質またはその一部に結合した被検化合
物の量を測定する。
。
などのツーハイブリッドシステムを使用して、5-LOとFLAPタンパク質との間の相
互作用を評価することができる。Matchmaker Two Hybrid System 2(カタログNo.
K1604-1、クロンテック社)に添付のマニュアルに説明されているように、FLAP
タンパク質またはその一部をコードする核酸を、酵母の転写アクチベーターGAL4
のDNA結合ドメインをコードするDNAとインフレームにくるように発現ベクターに
挿入する。5-LO cDNAまたはその一部を、GAL4の活性化ドメインをコードするDNA
と同一フレームにくるように第2の発現ベクターに挿入する。2つの発現プラスミ
ドを酵母へ形質転換し、各発現ベクターでの選択可能なマーカーの発現と、HIS3
遺伝子のGAL4依存性発現のみを選択的に行う選択培地プレートに上記の酵母を蒔
く。ヒスチジンを含まない培地で成長できるトランスフェクタントをGAL4依存性
lacZ発現についてスクリーニングする。ヒスチジン選択とlacZアッセイのいずれ
においても陽性である細胞では、FLAPタンパク質と5-LOタンパク質が相互作用す
る。
作製することができる。この方法の中には、アフィニティーカラムにキメラタン
パク質を含み、FLAPタンパク質またはその一部がグルタチオンSトランスフェラ
ーゼと融合しているものがある。5-LOタンパク質をアフィニティーカラムに仕込
む。アフィニティーカラムに保持された5-LOタンパク質を測定し、FLAPタンパク
質と5-LOタンパク質との間の相互作用を評価することができる。
997)に記載されているようなオプティカルバイオセンサを用いて評価することも
できる。この方法の主な利点は関連性の比率を判定できる点にある。一般には、
FLAP分子を(カルボキシメチル(carboxymethl)デキストランマトリックスによっ
て)センサー表面に結合させ、5-LO分子の試料をFLAP分子と接触した状態で配置
する。FLAP分子に対して5-LO分子が結合することで、屈折率および/または厚さ
が変化する。この変化をバイオセンサーで検出する。ただし、上記の方法は、変
化がエバネッセント場(センサー表面から数百ナノメータの範囲)で起こる場合に
のみ利用できる。このため、候補薬がFLAPタンパク質と5-LOタンパク質との関連
性にどのような影響をおよぼすかを容易に測定できる。
ープに特異な修飾因子の検出に利用できるものであるため、この因子のスクリー
ニングは重要である。in vitro転写アッセイで、候補の修飾因子を投与または動
物や細胞などの発現系と組み合わせることによって、修飾因子に対する応答のFL
AP発現での変化を判定できる。
ぼすのかを判定できる。基本的な発現レベルの場合と同様に、組織特異的な相互
作用が興味の対象となる。発現修飾因子のFLAP活性に対して影響をおよぼす機能
と標的多型の存在との相関を得る。多種多様な条件での効果を判定するために、
さまざまな修飾因子の群をスクリーニングしてもよい。
記載されているような長いプローブを用いて、溶液ハイブリダイゼーションによ
ってFLAPの発現レベルおよびパターンを解析する。簡単に説明すると、上述した
FLAP cDNAまたはFLAPゲノムDNAまたはその断片を、バクテリオファージ(T3、T7
またはSP6)RNAポリメラーゼプロモーターのすぐ下流のクローニング部位に挿入
し、アンチセンスRNAを作出する。好ましくは、このFLAPインサートは、ゲノムD
NA配列またはcDNA配列、特に本発明のバイアレリックマーカー少なくとも1つを
含む配列または変異FLAPをコードする配列のうち少なくとも100以上の連続した
ヌクレオチドを含むものである。プラスミドを直線化し、修飾リボヌクレオチド
(すなわち、ビオチン-UTPおよびDIG-UTP)を含むリボヌクレオチドの存在下、転
写を行う。過剰な二重標識RNAを興味の対象となる細胞または組織から単離したm
RNAと溶液中でハイブリダイズさせる。このハイブリダイゼーションは、標準的
な厳密さの条件下(80%ホルムアミド、0.4M NaCl緩衝液中、pH7〜8にて40〜50℃
で16時間)で行う。ハイブリダイズされなかったプローブを、一本鎖RNA特異なリ
ボヌクレアーゼ(すなわち、RNase CL3、T1、Phy M、U2またはA)で消化して除去
する。ビオチン-UTP修飾が存在することで、ストレプトアビジン被覆したマイク
ロタイタープレート上でハイブリッドを捕捉できる。DIG修飾が存在することで
、アルカリホスファターゼに結合した抗DIG抗体を使用するELISAによってハイブ
リッドを検出して定量化できる。
て、アレイという用語は、これとハイブリダイズできるmRNAの発現を特異的に検
出できるだけの十分な長さの複数の核酸で構成される、一次元、二次元または多
次元の集合体を意味する。たとえば、このアレイは、発現レベルを評価したい遺
伝子由来の複数の核酸を含むものであってもよい。このアレイには、FLAPゲノム
DNA、FLAP cDNA配列またはこれと相補配列またはその断片、特に少なくとも1つ
の本発明のバイアレリックマーカーを有する配列または変異FLAPをコードする配
列を含んでもよい。好ましくは、この断片は少なくとも15ヌクレオチド長である
。他の実施形態では、この断片は少なくとも25ヌクレオチド長である。いくつか
の実施形態では、断片は少なくとも50ヌクレオチド長である。より好ましくは、
断片は少なくとも100ヌクレオチド長である。もう1つの好ましい実施形態では、
断片は100ヌクレオチド長よりも長いものである。いくつかの実施形態では、断
片は500ヌクレオチド長よりも長いものであってもよい。
イクロアレイを用いてFLAP遺伝子発現の定量解析を行うことができる。完全長FL
AP cDNAまたはその断片をPCR増幅し、高速の装置を用いてシリル化顕微鏡スライ
ドガラス上で96穴マイクロタイタープレートからアレイ化する。プリントされた
アレイを湿ったチャンバ内でインキュベートし、アレイのエレメントを再水和さ
せ、0.2%SDSで1分間を1回と、水で1分間を2回、水素化ホウ素ナトリウム溶液中
で5分間を1回のサイクルで洗浄する。このアレイを95℃で2分間、水中に沈め、0
.2%SDSに移して1分おき、2回水洗し、風乾させて25℃で暗所に保管する。
逆転写のサイクルを1回行ってプローブを調製する。このプローブを14ラ14mmのカ バーガラス下で60℃にて6〜12時間で1cm2のマイクロアレイとハイブリダイズさ
せる。このアレイを厳密度の低い洗浄用緩衝液(1ラSSC/0.2%SDS)中にて25℃で5分 間洗浄した後、厳密度の高い洗浄用緩衝液(0.1ラSSC/0.2%SDS)中にて室温で10分 間洗浄する。独自に用意したフィルタセットを用いた蛍光レーザー走査装置によ
って、0.1ラSSC中でアレイをスキャンする。独立した2つのハイブリダイゼーショ ンの比の平均を取ることによって、正確な分化発現(differential expression)
測定値を得る。
またはその断片を用いてFLAP遺伝子発現の定量解析を行ってもよい。完全長FLAP
cDNAまたはその断片をPCR増幅し、膜に接種する。次に、さまざまな組織または
細胞由来のmRNAを放射性ヌクレオチドで標識する。ハイブリダイゼーションと制
御した条件下での洗浄後、ホスホイメージングまたはオートラジオグラフィによ
って、ハイブリダイズされたmRNAを検出する。実験を2回重複して行った後、分
化的に発現されたmRNAの定量解析を行う。
るように、高密度ヌクレオチドアレイを利用してFLAPゲノムDNA、FLAP cDNAまた
はその断片を用いた発現解析を行うこともできる。FLAPゲノムDNA配列、FLAP cD
NA配列、特に少なくとも1つの本発明のバイアレリックマーカーを有する配列ま
たは変異FLAPをコードする配列、あるいはこれと相補配列からヌクレオチド15〜
50個で構成されるオリゴヌクレオチドをチップ上で直接合成する(Lockhartら、1
996)か、あるいは合成後にチップにアドレス指定する(Sosnowskiら、1997)。好
ましくは、オリゴヌクレオチドは約20ヌクレオチド長のものである。
cDNAプローブを適当なmRNA集団から合成した後、平均サイズ50〜100ヌクレオチ
ドにランダムに断片化する。次いで、前記プローブをチップとハイブリダイズさ
せる。上記Lockhartらによって説明されているように洗浄し、異なる電界を印加
(Sosnowskyら、1997)した後、染料または標識化合物を検出して定量化する。ハ
イブリダイゼーションを2回重複して行う。異なるcDNA試料で同一の標的オリゴ
ヌクレオチドについてcDNAプローブからのシグナル強度を比較解析することで、
FLAP mRNAが分化的に発現していることが分かる。
を行うことができる。興味の対象となるバイアレリック多型少なくとも1つを含
む核酸を用いて、遺伝的に修飾した非ヒト動物を生成したり、あるいは細胞株で
部位特異的遺伝子改変したりすることができる。「トランスジェニック」という
用語には、欠失があるかFLAP遺伝子の活性に何らかの他のノックアウトがある、
宿主細胞に安定して伝達された外因性FLAP遺伝子を有する、あるいはレポーター
遺伝子に作用的に結合した外因性FLAP遺伝子を有する、遺伝的に修飾された動物
を包含することを意図している。FLAP座を変化させる相同的組換えによってトラ
ンスジェニック動物を作出することができる。あるいは、核酸コンストラクトを
ゲノムに無作為に組み込む。安定して組み入れるためのベクターとしては、たと
えば、プラスミド、レトロウイルスおよび他の動物のウイルス、YACがあげられ
る。興味の対象となるのは、ウシ、ブタ、ヤギ、ウマなどの他、特にラットやマ
ウスなどのげっ歯類を例とするトランスジェニック哺乳動物である。トランスジ
ェニック動物によって、候補薬の効果と毒性の両方を研究することができる。
の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150
、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号 1のヌクレ
オチド位置1〜7007、8117〜15994、16550〜24058、24598〜27872、28413〜35976
、および36927〜43069のうち少なくとも1つを含む連続ものと、b) 配列番号 1
の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150
、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号 1の16348
位のCを含むものと、c) 配列番号 1の少なくとも12、15、18、20、25、30、35
、40、50、60、70、80、90、100、150、200、500または1000ヌクレオチドの連続
スパンであって、配列番号 1のヌクレオチド位置7612〜7637、24060〜24061、24
067〜24068、27903〜27905、および28327〜28329を含むものと、d) 配列番号 1
の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150
、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号 1の7445位
のA、7870位のA、16288位のT、16383位のA、24361位のT、28336位のG、28368位
のT、36183位のA、36509位のGからなる群から選択されるヌクレオチドを含むも
のと、e) 配列番号 2の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、
70、80、90、100、150、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンであって
、配列番号 2の197位のT、453位のA、または779位のGを含むものと、f) 上記の
ヌクレオチド配列のうちいずれか1つに対して相補的であるヌクレオチド配列、
のうちいずれか1つを含む、あるいは本質的に上記のうちいずれか1つからなる、
あるいは上記のうちいずれか1つからなるヌクレオチド配列を包含する。
1〜7007、8117〜15994、16550〜24058、24598〜27872、28413〜35976、および36
927〜43069のうち少なくとも30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200
、500または1000の連続スパンと相同的なヌクレオチド配列と、上記の配列すべ
てと相補配列も包含する。相同配列は、これらの連続スパンに対して少なくとも
99%、98%、97%、96%、95%、90%、85%、80%または75%相同な配列を意味する。相
同については、BLAST2Nをデフォルトのパラメーターで使用したり、いずれかの
パラメーターを変更して使用するなど、本願明細書に記載のいずれかの方法で判
定できる。相同配列には、本発明の核酸コードのチミンの代わりにウリジンがあ
るRNA配列を含んでもよい。本発明の核酸コードが、伝統的な一符号形式(Stryer
, Lubert. Biochemistry, 第3版 W. H Freeman & Co., New Yorkの裏表紙の内側
を参照のこと)または配列でのヌクレオチドの同一性を記録する他の任意の形式
またはコードで表現できることは理解できよう。
号 3の少なくとも6、8、10、12、15、20、25、30、40、50または100アミノ酸の
連続スパンを含み、配列番号 3のアミノ酸127位のイソロイシン残基を含む連続
スパンを含むポリペプチド配列を包含する。本発明のポリペプチドコードが、伝
統的な一符号形式または三文字形式(Stryer, Lubert. Biochemistry, 第3版 W.
H Freeman & Co., New Yorkの裏表紙の内側を参照のこと)または配列でのヌクレ
オチドの同一性を記録する他の任意の形式またはコードで表現できることは理解
できよう。
る読み取りおよびアクセスが可能な任意の媒体に格納、記録および操作が可能な
ものであることは、当業者であれば理解できよう。本願明細書において、「記録
された」および「格納された」という語は、コンピュータ媒体に情報を記録する
プロセスを意味する。当業者であれば、コンピュータ読み取り可能な媒体に情報
を記録するための周知の方法のうち任意のものを採用し、本発明の核酸コード1
つまたはそれ以上、あるいは、本発明のポリペプチドコード1つまたはそれ以上
を有する製品を生成することが容易にできる。本発明のもう1つの態様は、本発
明の核酸コードが少なくとも2個、5個、10個、15個、20個、25個、30個または50
個記録されたコンピュータ読み取り可能な媒体である。本発明のもう1つの態様
は、本発明のポリペプチドコードが少なくとも2個、5個、10個、15個、20個、25
個、30個または50個記録されたコンピュータ読み取り可能な媒体である。
学的に読み取り可能な媒体、電子的に読み取り可能な媒体および磁気/光媒体が
あげられる。たとえば、コンピュータ読み取り可能な媒体としては、ハードディ
スク、フロッピーディスク、磁気テープ、CD-ROM、DVD、RAM、ROMならびに当業
者間で周知の他の媒体などが利用できる。
報が記録されたコンピュータシステムを含む。本願明細書において、「コンピュ
ータシステム」は、本発明の核酸コードのヌクレオチド配列、本発明のポリペプ
チドコードのアミノ酸配列、あるいは他の配列の記録および/または解析に使用
される、ハードウェアコンポーネント、ソフトウェアコンポーネント、データ記
憶コンポーネントを意味する。このコンピュータシステムは、上述したコンピュ
ータ読み取り可能な媒体と、配列データにアクセスし、これを操作するためのプ
ロセッサとを含むものであると好ましい。
れ以上のデータ記憶コンポーネントと、データ記憶コンポーネントに記録された
データを検索するための1つまたはそれ以上のデータ検索装置とを備える汎用シ
ステムであると好ましい。当業者であれば、現在入手可能なコンピュータシステ
ムであればいずれも適したものであることを容易に理解できよう。
装された主記憶デバイスに接続されたバスに接続されたプロセッサ、ハードドラ
イブなどのデータ記憶デバイス1つまたはそれ以上および/またはデータが記録さ
れた他のコンピュータ読み取り可能な媒体が含まれる。いくつかの実施形態では
、コンピュータシステムがさらに、データ記憶コンポーネントに記憶されたデー
タを読み取るためのデータ検索装置1つまたはそれ以上を含む。データ検索装置
の代表例としては、たとえば、フロッピーディスクドライブ、コンパクトディス
クドライブ、磁気テープドライブ、ハードディスクドライブ、CD-ROMドライブ、
DVDドライブなどがあげられる。いくつかの実施形態では、データ記憶コンポー
ネントが、フロッピーディスク、コンパクトディスク、磁気テープなどの、制御
ロジックおよび/またはデータが記録されたコンピュータ読み取り可能なリムー
バブルメディアである。コンピュータシステムは、データ検索装置に挿入された
後でデータ記憶コンポーネントから制御ロジックおよび/またはデータを読み取
るための適当なソフトウェアを含むかまたは適当なソフトウェアでプログラミン
グされたものであると都合がよいことがある。本発明の核酸コードのヌクレオチ
ド配列、あるいは本発明のポリペプチドコードのアミノ酸配列にアクセスしてこ
れを処理するためのソフトウェア(サーチツール、比較ツール、モデリングツー
ルなど)を実行時に主記憶デバイスに常駐させておいてもよい。
取り可能な媒体に記録された本発明の核酸コードまたは本発明のポリペプチドコ
ードと、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録された基準のヌクレオチド配列
またはポリペプチド配列とを比較するための配列コンペアラを備えるものであっ
てもよい。「配列コンペアラ」は、コンピュータシステムに実装され、ヌクレオ
チド配列またはポリペプチド配列と、配列または構造がデータ記憶手段の中に記
録された他のヌクレオチド配列またはポリペプチド配列および/またはペプチド
類、ペプチドを模倣した物質および化学物質を含むがこれに限定されるものでは
ない化合物とを比較する1つまたはそれ以上のプログラムを意味する。たとえば
、配列コンペアラは、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録された本発明の核
酸コードのヌクレオチド配列または本発明のポリペプチドコードのアミノ酸配列
と、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録された基準配列とを比較し、相同性
、生物学的機能と関係のあるモチーフまたは構造的なモチーフを特定するもので
あってもよい。本願特許明細書の他の部分で述べるさまざまな配列コンペアラプ
ログラムは、特に本発明の態様で使用することを意図したものである。
発明のポリペプチドコードが記録されたデータ記憶デバイスと、本発明の核酸コ
ードまたは本発明のポリペプチドコードと比較される基準のヌクレオチド配列ま
たはポリペプチド配列が検索可能な状態で記録されたデータ記憶デバイスと、比
較を実行するための配列コンペアラとを備えるコンピュータシステムである。配
列コンペアラは、比較する配列同士の相同率示すものであってもよいし、あるい
は本発明の核酸コードおよび本発明のポリペプチドコードの構造的なモチーフを
特定するものであってもよい。また、配列コンペアラは、これらの核酸コードお
よびポリペプチドコードと比較される配列における構造的なモチーフを特定する
ものであってもよい。いくつかの実施形態では、本発明の核酸コードまたは本発
明のポリペプチドコード少なくとも2個、5個、10個、15個、20個、25個、30個ま
たは50個からなる配列をデータ記憶デバイスに記録することができる。
の相同率を判定するための方法であって、相同率を判定するコンピュータプログ
ラムを用いて核酸コードと基準のヌクレオチド配列とを読み取るステップと、コ
ンピュータプログラムを使用して核酸コードと基準のヌクレオチド配列との相同
を判定するステップと、を含む方法である。このコンピュータプログラムは、相
同率を判定するためのさまざまなコンピュータプログラムのうち任意のものであ
ればよく、BLAST2Nをデフォルトのパラメーターで使用したり、いずれかのパラ
メーターを変更して使用するものなど、本願明細書に具体的に列挙するものを含
む。この方法は、上述したコンピュータシステムを用いて実現可能なものである
。また、コンピュータプログラムを用いて上述した本発明の核酸コード2個、5個
、10個、15個、20個、25個、30個または50個を読み取り、核酸コードと基準ヌク
レオチド配列との間の相同性を判定して上記の方法を実施してもよい。
列と基準のヌクレオチド配列とを比較し、1つまたはそれ以上の位置で本発明の
核酸コードが基準のヌクレオチド配列と異なっているか否かを判定するコンピュ
ータプログラムであってもよい。任意に、かかるプログラムは、基準のポリヌク
レオチドの配列または本発明の核酸コードの配列に対する、挿入、欠失または置
換されたヌクレオチドの長さおよび同一性を記録する。一実施形態では、コンピ
ュータプログラムは、本発明の核酸コードのヌクレオチド配列が、基準のヌクレ
オチド配列に対する単一ヌクレオチド多型(SNP)を1つまたはそれ以上含むか否か
を判定するプログラムであってもよい。これらの単一ヌクレオチド多型が各々一
塩基置換、挿入、または欠失を有するものであってもよい。
ド配列との相同率を判定するための方法であって、相同率を判定するコンピュー
タプログラムを用いて本発明のポリペプチドコードと基準のポリペプチド配列と
を読み取るステップと、コンピュータプログラムを使用してポリペプチドコード
と基準のポリペプチド配列との相同性を判定するステップと、を含む方法である
。
以上のヌクレオチドで基準のヌクレオチド配列と異なっているか否かを判定する
ための方法であって、ヌクレオチド配列同士の差を識別するコンピュータプログ
ラムを用いて核酸コードと基準のヌクレオチド配列とを読み取るステップと、コ
ンピュータプログラムを使用して、核酸コードと基準のヌクレオチド配列との差
を識別するステップと、を含む方法である。いくつかの実施形態では、コンピュ
ータプログラムが、単一ヌクレオチド多型を同定するプログラムである。この方
法は上述したコンピュータシステムで実現可能なものである。また、コンピュー
タプログラムを用いて本発明の核酸コード少なくとも2個、5個、10個、15個、20
個、25個、30個または50個と基準のヌクレオチド配列とを読み取り、コンピュー
タプログラムを使用して核酸コードと基準のヌクレオチド配列との差を識別する
ことによって上記の方法を実施してもよい。
ヌクレオチド配列または本発明のポリペプチドコードのアミノ酸配列内の特徴を
識別するためのアイデンティファイアをさらに備えてもよい。
列または本発明のポリペプチドコードのアミノ酸配列内の特定の特徴を識別する
1つまたはそれ以上のプログラムを意味する。
な形式でさまざまなデータ処理装置プログラムに記録して操作することが可能で
ある。たとえば、MicrosoftWORDまたはWORDPERFECTなどのワードプロセッサ用の
ファイルとしてテキスト形式で記録できる。あるいは、DB2、SYBASE、ORACLEな
どの当業者間で周知のさまざまなデータベースプログラムでASCIIファイルとし
て記録してもよい。また、配列コンペアラ、アイデンティファイア、あるいは本
発明の核酸コードまたは本発明のポリペプチドコードとの比較に用いられる基準
のヌクレオチド配列またはポリペプチド配列のソースとして、多くのコンピュー
タプログラムおよびデータベースを利用できる。以下、本発明を限定するもので
はないが、本発明の核酸コードまたは本発明のポリペプチドコードと併用するの
に有用なプログラムおよびデータベースの参考として一覧をあげておく。使用可
能なプログラムおよびデータベースとしては、MacPattern (EMBL)、DiscoveryBa
se (Molecular Applications Group)、GeneMine (Molecular Applications Grou
p)、Look (Molecular Applications Group)、MacLook (Molecular Applications
Group)、BLAST and BLAST2 (NCBI)、BLASTN and BLASTX (Altschulら、1990)、
FASTA (PearsonおよびLipman, 1988)、 FASTDB (Brutlagら、1990)、Catalyst (
Molecular Simulations Inc.)、Catalyst/SHAPE (Molecular Simulations Inc.)
、Cerius2.DBAccess (Molecular Simulations Inc.)、HypoGen (Molecular Simu
lations Inc.)、Insight II、(Molecular Simulations Inc.)、Discover (Molec
ular Simulations Inc.)、CHARMm (Molecular Simulations Inc.)、Felix (Mole
cular Simulations Inc.)、DelPhi、(Molecular Simulations Inc.)、QuanteMM
、(Molecular Simulations Inc.)、Homology (Molecular Simulations Inc.)、M
odeler (Molecular Simulations Inc.)、ISIS (Molecular Simulations Inc.)、
Quanta/Protein Design (Molecular Simulations Inc.)、WebLab (Molecular Si
mulations Inc.)、WebLab Diversity Explorer (Molecular Simulations Inc.)
、Gene Explorer (Molecular Simulations Inc.)、SeqFold (Molecular Simulat
ions Inc.)、EMBL/Swissproteinデータベース、MDL Available Chemicals Direc
toryデータベース、MDL Drug Data Reportデータベース、Comprehensive Medici
nal Chemistryデータベース、Derwents's World Drug Indexデータベース、BioB
yteMasterFileデータベース、Genbankデータベース、Genseqnデータベースがあ
げられるが、これに限定されるものではない。本願明細書の開示内容から、当業
者であれば他の多くのプログラムおよびデータベースについても分かるであろう
。
引用している。かかる刊行物や特許公報、公開特許明細書の開示内容を本願の開
示内容に援用し、本発明が属する技術分野の状況を一層明らかにする。
分な多様性を呈していた。100名の個体からDNAを抽出し、バイアレリックマーカ
ーを検出するために試験を行った。
間遠心後に細胞(ペレット)を収集した。溶解液(最終容積50ml、トリス10mM、pH7
.6、MgCl2 5mM、NaCl 10mM)で赤血球を溶解した。溶解液中にペレットを再懸濁
させた後、上澄み中に残留している赤血球を除去するのに必要な回数だけこの溶
液を遠心(10分間、2000rpm)した。
- 3ml TE 10-2(トリス-HCl 10mM、EDTA 2mM)/NaCl 0.4M - 200μl SDS 10% - 500μl K-プロテイナーゼ(TE 10-2 /NaCl 0.4M中にK-プロテイナーゼ2mg)
撹拌した後、溶液を1000rpmで20分間遠心した。
この溶液を2000rpmで30分間遠心した。DNA溶液を70%エタノールで3回洗浄して塩
を除去し、2000rpmで20分間遠心した。ペレットを37℃で乾燥させ、TE 10-1を1m
lまたは水1mlの中に再懸濁させた。260nmODを測定することによって(1単位OD=5
0μg/ml DNA)、DNA濃度を評価した。
めた。後述する以後のステップではOD 260/OD 280比が1.8〜2の間にあるDNA調製
物のみを使用した。
した。また、50個体の試料を同様に増幅した。
91)およびOSPソフトウェア(Hillier & Green, 1991)を用いて、第1のプライマー
の各対を設計した。この第1のプライマーは約20ヌクレオチド長であった。それ
ぞれの配列を以下の表1に開示する。
塩基の上流に共通のオリゴヌクレオチドの尾を含んでいた。
ライマーRPは、RP 5'配列CAGGAAACAGCTATGACC(配列番号 15)を含む。
ライマーを合成した。
サイクルを行った。各サイクルの構成は、94℃で30秒、55℃で1分、72℃で30秒
である。最終的な伸長のために、72℃で7分間で増幅を終了した。蛍光光度計お
よびインターカレート剤(Molecular Probes)としてのPicogreenを用いて、96穴
マイクロタイタープレート上で、どの程度の量の増幅産物が得られたのかを判定
した。
した。ダイターミネーターでのサイクルシークエンシングプロトコルを用いた自
動ジデオキシターミネーター塩基配列決定反応によって、増幅産物の配列を判定
した。シークエンシング反応での反応産物をシークエンシングゲルに仕込み、配
列を求めた。
て、配列データを多型についてさらに評価した。多型探査は、同一位置に異なる
塩基が座位することで生じる電気泳動パターンのピークの重畳の有無に基づいて
行った。
マーカーが検出された。バイアレリックマーカーの局在を表2に示す。
レリックマーカーのアレル1およびアレル2を示す。「Freq.of all2」は、個体群
がコーカソイドのフランス人対照例であるバイアレリックマーカー10-204/326以
外のコーカソイドのアメリカ人対照個体群でのアレル2の頻度をパーセンテージ
で示す。頻度はコーカソイドのフランス人起源の無作為供血者の個体群に対応す
る。
れた。しかしながら、その個体群での頻度は不明であったため、本願発明者らに
よる結果が得られるまではこれを有効なバイアレリックマーカーとみなすことは
できなかった。
エンシングによってそれぞれの頻度を判定した。マイクロシークエンシングを実
施したのは実施例1で述べた各個体のDNA試料であった。
ーセットを使用し、PCRによって個体をゲノムDNAから増幅した(表1)。
長であり、考慮対象の多型塩基のすぐ上流でハイブリダイズした。その配列を下
記の表3に示す。
マイクロシークエンシングプライマーまたはFLAP遺伝子のコード鎖とハイブリダ
イズするマイクロシークエンシングプライマーを示す。
カリリン酸塩)(アマシャムE70092X))5μl、2UエキソヌクレアーゼI(アマシャムE
70073Z)、SAP緩衝液(200mM トリス-HCl pH8、100mM MgCl2)1μlに添加した。反
応混合物を37℃で30分間インキュベートした後、94℃で10分かけて変性させた。
次に、マイクロシークエンシングオリゴヌクレオチド(19mer、GENSET、粗合成、
5 OD)10pmolと、1U Thermosequenase(アマシャムE79000G)と、Thermosequenase
緩衝液(260mM トリス HCl pH9.5、65mM MgCl2)1.25μlと、両方の多型塩基に対
応する多型部位のヌクレオチドに対して相補な2種類の適当な蛍光ddNTP(11.25nM
TAMRA-ddTTP; 16.25nM ROX-ddCTP; 1.675nM REG-ddATP; 1.25nM RHO-ddGTP; パ
ーキンエルマー、ダイターミネーターセット401095)とを含有するマイクロシー
クエンシング反応混合物20μlを各ウェルに加えた。94℃で4分間の後、Tetrad P
TC-225サーモサイクラー(MJリサーチ)にて、55℃で15秒、72℃で5秒、94℃で10
秒のPCRサイクルを20回実施した。マイクロタイタープレートを1500rpmで10秒間
遠心した。取り込まれなかったダイターミネーターをMgCl2 2mM19μlと100%エタ
ノール55μlで沈殿させて除去した。室温にて15分間インキュベートした後、マ
イクロタイタープレートを4℃にて3300rpmで15分間遠心した。上澄みを破棄し、
マイクロプレートが乾燥するまで減圧下(Speed Vac)で蒸発させ、試料をホルム
アミドEDTA添加液2.5μLに再懸濁させ、95℃で2分間加熱した。マイクロシーク
エンシング反応物0.8μlを10%(19:1)ポリアクリルアミドシークエンシングゲル
に仕込んだ。ABIプリズム377 DNAシークエンサーでデータを収集し、GENESC
ANソフトウェア(パーキンエルマー)を用いて処理した。
未羅患個体からのDNA試料の収集 本関連性解析では、喘息すなわちロイコトリエン経路が関与している疾患を調
査対象の疾患形質とした。
個体であった。これら297名の喘息個体のうち90%以上がコーカソイド民族のバッ
クグラウンドを持っていた。
ンス人個体群(190個体)またはコーカソイドのアメリカ人個体群(286個体)のいず
れかを対照個体群として用いた。好ましい対照個体群はコーカソイドのアメリカ
人個体群である。喘息個体群は本質的にUS個体からなる個体群だからである。
対照個体の遺伝子型判定 関連性解析を行うための汎用的な戦略は、上述した個体群各々に含まれるすべ
ての個体から得たDNA試料を個々にスキャンし、これらの個体群各々での上述し
たバイアレリックマーカーのアレル頻度を求めることであった。
マイクロシークエンシング反応を施し、各個体群における上述したバイアレリッ
クマーカーのアレル頻度を判定した。上述したPCRおよびマイクロシークエンシ
ングプライマーを使用して、実施例2および4において詳細に説明したようにして
ゲノムPCRおよびマイクロシークエンシングを実施した。
例を用いる。
関連性が認められた。この関連性は極めて有意である(p値がマーカー10-32/357
で1.95×10-3、マーカー10-35-390では1.75×10-3)。このため、各マーカーをベ
ースにした試験を行い、これら2種類のマーカー10-32/357および10-35/390を診
断に利用することができる。他の2種類のマーカーすなわち33/234と35/358で個
別試験の際に中程度の関連性がみられた。
例を用いる。
関連性が認められた。この関連性は極めて有意である(p値=2.29×10-3)。2種類
のマーカー10-32/357および10-33/234で個別試験の際に弱いの関連性がみられた
。
がって、関連性解析の結果からFLAP遺伝子の多型が喘息と関係しているように思
われる。バイアレリックマーカー10-35/390またはこのマーカーを含むバイアレ
リックマーカーの組み合わせをベースにした試験を行い、このマーカーを診断に
利用することができる。
る。
3/298、10-32/357、10-33/175、10-33/234、10-33/327、10-35/358、10-35/390
、12-628/306、12-629/241からなる群から選択されるバイアレリックマーカーを
含む、考え得るすべてのハプロタイプの頻度を推定し、カイ二乗統計検定(自由
度1)によってこれらの頻度を比較して、FLAPマーカーと喘息との関連性について
のハプロタイプ解析を実施した。期待値−最大化(EM)アルゴリズム(Excoffier L
& Slatkin M, 1995)を適用し、EM-HAPLOプログラム(Hawley ME, Pakstis AJ &
Kidd KK, 1994)を使用して、ハプロタイプを推定した。
-33/234(アレルA)またはマーカー10-35/390(アレルT)が含まれている。さらに好
ましい2マーカーハプロタイプHAP1(10-33/234でA、10-35/390でT)のp値は8.2×1
0-4であり、オッズ比は1.61であった。推定ハプロタイプ頻度は症例で28.3%、US
対照例で19.7%であった。他の2種類のハプロタイプHAP2(10-33/234でA、12-629/
241でG)およびHAP3(10-33/327でT、10-33/390でT)のp値はそれぞれ1.6×10-3と1
.8×10-3、オッズ比は1.65と1.53、ハプロタイプ頻度は喘息個体群で0.305と0.3
07、US対照個体群で0.210および0.224であった。
ーカー10-35/390(アレルT): HAP37、HAP38、HAP39およびHAP41が含まれている。
さらに好ましい3マーカーハプロタイプHAP37(10-33/234でA、10-33/390でT、12-
628/306でC)のp値は8.6×10-4であり、オッズ比は1.76であった。推定ハプロタ
イプ頻度は症例で26.5%、US対照例で17.1%であった。さらに別の3マーカーハプ
ロタイプHAP40(10-33/234でA、12-628/306でC、12-629/241でG)も有意である。
よび248)、6マーカーハプロタイプ(HAP373)でも有意なp値が認められた。マーカ
ー10-35/390を含まないハプロタイプHAP124以外、これらのハプロタイプはいず
れもマーカー10-33/234(アレルA)およびマーカー10-35/390(アレルT)を含んでい
る。10-235/298(アレルC)、10-35/358(アレルG)、12-628/306(アレルC)および12
-629/241(アレルG)からなる群から他のマーカーを選択する。
析では、10-33/234にA、10-35/390にTを有するさらに好ましいハプロタイプ(図3
のHAP1)も有意である。特に、このハプロタイプではp値が2.7×10-3でオッズ比
が1.67であった。推定ハプロタイプ頻度は症例で28.3%、フランス人対照例で19.
2%であった(図4を参照のこと)。
タイプを喘息の診断に利用することができる。さらに、喘息と関連のある有意な
ハプロタイプの大半にバイアレリックマーカー10-35/390(アレルA)が含まれてい
るため、これも診断に利用できるものと思われる。
ハプロタイプ解析で得られた結果の統計学的な有意性を評価した。このコンピュ
ータシミュレーションでは、喘息個体および対照例の個体から得られたデータを
プールし、図3にまとめたデータを得るのに用いた症例対照個体群と同数の個体
を含む2つのグループに無作為に振り分けた。この人為的なグループで、喘息と
の関連性が最も高かったハプロタイプHAP1に含まれる2つのマーカーについてハ
プロタイプ解析を実施した。この実験を1000回および10,000回繰り返し、結果を
図4に示す。これらの結果から、ハプロタイプHAP1で得られたものに匹敵するp値
のあるハプロタイプは、1000回の繰り返しではゼロ、10,000回繰り返してもわず
か1つだということが分かる。これらの結果は、ハプロタイプと喘息との関連性
の統計学的な有意性を明らかに立証するものである。
クトした細胞または形質転換細胞から、実質的に純粋なタンパク質またはポリペ
プチドを単離する。たとえばAmiconフィルター装置での濃度などによって、最終
調製物のタンパク質濃度を数μg/mlのレベルに調節する。この状態で、タンパク
質に対するモノクローナル抗体またはポリクローナル抗体を以下のようにして調
製する。 A. ハイブリドーマ融合によるモノクローナル抗体産生
方法によって、FLAPタンパク質またはその一部のエピトープに対するモノクロー
ナル抗体をマウスハイブリドーマから調製することができる。Harlow, E., and
D. Lane. 1988も参照のこと。
たはその一部をマウスに繰り返し接種する。このマウスを屠殺し、脾臓の抗体産
生細胞を単離する。ポリエチレングリコールによって脾臓細胞をマウス骨髄腫細
胞と融合させ、アミノプテリンを含む選択培地(HAT培地)で系を成長させて過剰
な未融合細胞を破壊する。融合が成功した細胞を稀釈し、希釈アリコートをマイ
クロタイタープレートのウェルに接種して培養成長を継続する。ウェルの上清中
の抗体を、Engvall, E.(1980)が初めて明らかにしたようなELISAなどのイムノア
ッセイまたはこれから派生した方法によって検出し、抗体産生クローンを同定す
る。選択された陽性クローンを培養し、そのモノクローナル抗体産物を収集して
使用できるようにする。モノクローナル抗体を得るための詳細な手順については
、Davis, L. ら Basic Methods in Molecular Biology Elsevier, New York. Se
ction 21-2に記載されている。
、FLAPタンパク質またはその一部の異種起源のエピトープに対する抗体を含むポ
リクローナル抗血清を調製することができる。これは、免疫原性を高めるように
修飾してもよいし修飾せずにおくことも可能である。適当な非ヒト動物は、好ま
しくは非ヒト哺乳動物が選択され、通常、マウス、ラット、ウサギ、ヤギまたは
ウマである。あるいは、FLAP濃度を高めた未精製調製物を用いて抗体を作出する
こともできる。このようなタンパク質、断片または調製物を、従来技術において
周知の適当なアジュバント(たとえば、水酸化アルミニウム、RIBIなど)の存在下
で非ヒト哺乳動物に導入する。また、タンパク質、断片または調製物を抗原性を
高める作用薬で前処理してもよい。このような作用薬は従来技術において周知で
あり、一例としては、メチル化ウシ血清アルブミン(mBSA)、ウシ血清アルブミン
(BSA)、B型肝炎表面抗原およびキーホールリンペットヘモシアニン(KLH)などが
あげられる。周知の手順に従って免疫化動物から得られる血清を収集し、これを
処理して試験する。血清に望ましくないエピトープに対するポリクローナル抗体
が含まれている場合、免疫親和性クロマトグラフィによってポリクローナル抗体
を精製してもよい。
生に影響する。また、接種部位および用量に対する宿主動物の応答性には差があ
り、抗原量が不適切な場合と過剰な場合はいずれも低力価抗血清が作出される。
少量(ngレベル)の抗原を複数の皮内部位に投与すると最も信頼性の高い結果が得
られるように思われる。ポリクローナル抗血清を作出して処理するための手法は
従来技術において周知である。たとえば、Mayer and Walker (1987)などを参照
のこと。Vaitukaitis, J. ら(1971)にはウサギでの効果的な免疫化プロトコルが
記載されている。
天での二重免疫拡散によって半定量的に測定した抗体力価が低下しはじめたとこ
ろで、抗血清を収集することができる。たとえば、Ouchterlony, O. ら (1973)
などを参照のこと。この抗体のプラトー濃度は通常、血清(約12μM)の0.1〜0.2m
g/mlの範囲にある。Fisher, D., (1980)に記載されているようにして競合的結合
曲線を作成し、抗血清の抗原に対する親和性を判定する。
た抗体調製物は、生物学的試料中の抗原産生物質の濃度を判定する定量的なイム
ノアッセイにおいて有用なものである。また、これらの調製物は、生物学的試料
中の抗原の存在を半定量的あるいは定性的に同定するのにも用いられる。さらに
、タンパク質を発現する細胞を殺す目的あるいは体内のタンパク質濃度を落とす
目的で治療用組成物に抗体を使用してもよい。
の趣旨および範囲を逸脱することなく当業者によってさまざまな変更が可能であ
ることは理解できよう。
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図である。
アレリックマーカーと喘息との間の関連性を研究した結果を示す。図2は、本発
明のバイアレリックマーカーのうちのいくつかと喘息との関連性を示すグラフで
あり、y軸に各マーカーのカイ二乗値のp値の対数の絶対値(ベース10ログ)、x軸
にFLAP遺伝子エレメントに対する各マーカーの概算推定位置を示してある。
の間のハプロタイプ関連性解析の結果を示す表である(297症例vsコーカソイドの
アメリカ人対照286例)。
ハプロタイプ頻度解析の結果を示す表である。
Claims (69)
- 【請求項1】 配列番号1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンまたは
その相補配列を含む、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチ
ドまたは組換えポリヌクレオチドであって、前記連続スパンが、配列番号 1のヌ
クレオチド位置1〜7007、8117〜15994、16550〜24058、24598〜27872、28413〜3
5976、および36927〜43069のうち少なくとも1つを含んでなる、前記ポリヌクレ
オチド。 - 【請求項2】 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンまたは
その相補配列を含む、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチ
ドまたは組換えポリヌクレオチドであって、前記連続スパンが、配列番号 1の16
348位のCを含む、前記ポリヌクレオチド。 - 【請求項3】 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンまたは
その相補配列を含む、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチ
ドまたは組換えポリヌクレオチドであって、前記連続スパンが、配列番号 1のヌ
クレオチド位置7612〜7637、24060〜24061、24067〜24068、27903〜27905、およ
び28327〜28329を含んでなる、前記ポリヌクレオチド。 - 【請求項4】 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンまたは
その相補配列を含む、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチ
ドまたは組換えポリヌクレオチドであって、前記連続スパンが、配列番号 1の74
45位のA、7870位のA、16288位のT、16383位のA、24361位のT、28336位のG、2836
8位のT、36183位のA、36509位のGからなる群から選択されるヌクレオチドを含む
、前記ポリヌクレオチド。 - 【請求項5】 配列番号 2の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンまたは
その相補配列を含む、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチ
ドまたは組換えポリヌクレオチドであって、前記連続スパンが、配列番号 2の19
7位のT、453位のA、または779位のGを含む、前記ポリヌクレオチド。 - 【請求項6】 実質的に、配列番号 1の8〜50ヌクレオチドの連続スパンま
たはその相補体からなる、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレ
オチドまたは組換えポリヌクレオチドであって、前記スパンが、前記配列中にFL
AP関連バイアレリックマーカーを含む、前記ポリヌクレオチド。 - 【請求項7】 前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A1〜A10、A22〜A2
8、およびこれらの相補体からなる群から選択される、請求項6に記載のポリヌク
レオチド。 - 【請求項8】 前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A11〜A13、A15、A
17〜A21、およびこれらの相補体からなる群から選択される、請求項6に記載のポ
リヌクレオチド。 - 【請求項9】 前記FLAP関連バイアレリックマーカーが、A14、A16、および
これらの相補体からなる群から選択される、請求項6に記載のポリヌクレオチド
。 - 【請求項10】 前記連続スパンが18〜47ヌクレオチド長であり、前記バイ
アレリックマーカーが前記ポリヌクレオチドの中心から4ヌクレオチド以内にあ
る、請求項6〜9のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 - 【請求項11】 前記ポリヌクレオチドが前記連続スパンからなり、前記連
続スパンが25ヌクレオチド長であり、前記バイアレリックマーカーが前記ポリヌ
クレオチドの中心にある、請求項10に記載のポリヌクレオチド。 - 【請求項12】 前記ポリヌクレオチドが、実質的に、配列P1〜P28および
それらの相補配列から選択される配列からなる、請求項10に記載のポリヌクレオ
チド。 - 【請求項13】 前記連続スパンの3'末端が前記ポリヌクレオチドの3'末端
に存在する、請求項1〜9のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 - 【請求項14】 前記連続スパンの3'末端が前記ポリヌクレオチドの3'末端
に位置し、前記バイアレリックマーカーが前記ポリヌクレオチドの3'末端に存在
する、請求項6〜9のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 - 【請求項15】 前記連続スパンの3'末端が前記ポリヌクレオチドの3'末端
に位置し、前記ポリヌクレオチドの3'末端が、前記配列中のFLAP関連バイアレリ
ックマーカーの20ヌクレオチド上流の範囲内に位置する、請求項6〜9のいずれか
1項に記載のポリヌクレオチド。 - 【請求項16】 前記ポリヌクレオチドの3'末端が、前記配列の前記FLAP関
連バイアレリックマーカーの1ヌクレオチド上流に位置する、請求項15に記載の
ポリヌクレオチド。 - 【請求項17】 前記ポリヌクレオチドが、実質的に、配列D1〜D28およびE
1〜E28から選択される配列からなる、請求項16に記載のポリヌクレオチド。 - 【請求項18】 実質的に、配列B1〜B17およびC1〜C17から選択される配列
からなる、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチドまたは組
換えポリヌクレオチド。 - 【請求項19】 配列番号 3の少なくとも6の連続スパンを含むポリペプチ
ドをコードする、単離されたポリヌクレオチド、精製されたポリヌクレオチドま
たは組換えポリヌクレオチドであって、前記連続スパンが、配列番号 3のアミノ
酸127位のイソロイシン残基を含む、前記ポリヌクレオチド。 - 【請求項20】 配列番号1またはその相補体中のFLAP関連バイアレリック
マーカーのヌクレオチドの同一性を判定するハイブリダイゼーションアッセイに
使用するためのポリヌクレオチド。 - 【請求項21】 配列番号1またはその相補体中のFLAP関連バイアレリック
マーカーのヌクレオチドの同一性を判定するシークエンシングアッセイに使用す
るためのポリヌクレオチド。 - 【請求項22】 配列番号1またはその相補体中のFLAP関連バイアレリック
マーカーのヌクレオチドの同一性を判定する酵素ベースのミスマッチ検出アッセ
イに使用するためのポリヌクレオチド。 - 【請求項23】 配列番号 1またはその相補体中のFLAP関連バイアレリック
マーカーを含むヌクレオチドのセグメントの増幅に使用するためのポリヌクレオ
チド。 - 【請求項24】 固相支持体に付着された、請求項1〜23のいずれか1項に記
載のポリヌクレオチド。 - 【請求項25】 請求項24に記載のポリヌクレオチド少なくとも1個を含む
ポリヌクレオチドアレイ。 - 【請求項26】 前記アレイがアドレス指定可能なものである、請求項25に
記載のアレイ。 - 【請求項27】 標識をさらに含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載のポ
リヌクレオチド。 - 【請求項28】 請求項1、2、3、4、5および19のいずれか1項に記載のポリ
ヌクレオチドを含む組換えベクター。 - 【請求項29】 請求項28に記載の組換えベクターを含む宿主細胞。
- 【請求項30】 請求項28に記載の組換えベクターを含む非ヒト宿主動物ま
たは哺乳動物。 - 【請求項31】 請求項1、2、3、4、5および19のいずれか1項に記載のポリ
ヌクレオチドを含むノックアウトベクターを用いた相同的組換えによって破壊さ
れたFLAP遺伝子を含む哺乳動物宿主細胞。 - 【請求項32】 請求項1、2、3、4、5および19のいずれか1項に記載のポリ
ヌクレオチドを含むノックアウトベクターを用いた相同的組換えによって破壊さ
れたFLAP遺伝子を含む非ヒト宿主哺乳動物。 - 【請求項33】 生物学的試料において配列番号 1またはその相補体のFLAP
関連バイアレリックマーカーのヌクレオチドの同一性を判定することを含む、遺
伝子型判定方法。 - 【請求項34】 前記生物学的試料が単一の被検体に由来するものである、
請求項33に記載の方法。 - 【請求項35】 前記バイアレリックマーカーのヌクレオチドの同一性を、
前記個体のゲノムに存在する前記バイアレリックマーカーの両コピーについて判
定する、請求項34に記載の方法。 - 【請求項36】 前記生物学的試料が複数の被検体に由来するものである、
請求項33に記載の方法。 - 【請求項37】 前記判定ステップの前に、バイアレリックマーカーを含む
前記配列の一部を増幅するステップをさらに含む、請求項33に記載の方法。 - 【請求項38】 前記増幅をPCRによって行う、請求項37に記載の方法。
- 【請求項39】 前記判定をハイブリダイゼーションアッセイによって行う
、請求項33に記載の方法。 - 【請求項40】 前記判定をシークエンシングアッセイによって行う、請求
項33に記載の方法。 - 【請求項41】 前記判定をマイクロシークエンシングアッセイによって行
う、請求項33に記載の方法。 - 【請求項42】 前記判定を酵素ベースのミスマッチ検出アッセイによって
行う、請求項33に記載の方法。 - 【請求項43】 個体群におけるFLAP関連バイアレリックマーカーのアレル
頻度を推定する方法であって、 a) 請求項33に記載の方法によって、前記バイアレリックマーカーについて前
記個体群に含まれる個体の遺伝子型を判定するステップと、 b) 前記個体群における前記バイアレリックマーカーの比例表示を決定するス
テップと、を含む方法。 - 【請求項44】 遺伝子型と形質との間の関連性を検出するための方法であ
って、 a) 請求項43に記載の方法に従って、形質陽性個体群における少なくとも1つ
のFLAP関連バイアレリックマーカーの頻度を判定するステップと、 b) 請求項43に記載の方法に従って、対照個体群における少なくとも1つのFLA
P関連バイアレリックマーカーの頻度を判定するステップと、 c) 前記遺伝子型と前記形質との間に統計的に有意な関連性があるか否かを判
定するステップと、を含む方法。 - 【請求項45】 個体群におけるバイアレリックマーカーのセットについて
のハプロタイプの頻度を推定する方法であって、 a) 前記個体群における各個体について、請求項34に記載の方法に従って少な
くとも1つのFLAP関連バイアレリックマーカーの遺伝子型を判定するステップと
、 b) 前記個体群の各個体のゲノムに存在する第2のバイアレリックマーカーの
両コピーについて、前記第2のバイアレリックマーカーにおけるヌクレオチドの
同一性を判定することによって前記第2のバイアレリックマーカーの遺伝子型を
判定するステップと、 c) ステップa)およびb)において特定されたヌクレオチドの同一性にハプロタ
イプ決定法を適用し、前記頻度の推定値を得るステップと、を含む方法。 - 【請求項46】 前記ハプロタイプ決定法が、非対称PCR増幅、特定のアレ
ルの二重PCR増幅、クラーク(clark)アルゴリズム、期待値−最大化アルゴリズム
からなる群から選択される、請求項45に記載の方法。 - 【請求項47】 ハプロタイプと形質との間の関連性を検出する方法であっ
て、 a) 請求項45に記載の方法に従って、形質陽性個体群における少なくとも1つ
のハプロタイプの頻度を推定するステップと、 b) 請求項45に記載の方法に従って、対照個体群における前記ハプロタイプの
頻度を推定するステップと、 c) 前記ハプロタイプと前記形質との間に統計的に有意な関連性があるか否か
を判定するステップと、を含む方法。 - 【請求項48】 前記遺伝子型を判定するステップa)およびb)を、前記個体
群の各々から得てプールした単一の生物学的試料について行う、請求項44に記載
の方法。 - 【請求項49】 前記遺伝子型を判定するステップa)およびb)を、前記個体
群における各個体由来の生物学的試料について別々に行う、請求項44に記載の方
法。 - 【請求項50】 前記形質が、ロイコトリエン経路が関与している疾患、ロ
イコトリエン経路に作用する薬剤を用いた治療に対する有益な応答またはロイコ
トリエン経路に作用する薬剤を用いた治療に関する副作用である、請求項44また
は47に記載の方法。 - 【請求項51】 前記形質が喘息である、請求項50に記載の方法。
- 【請求項52】 前記対照個体群が形質陰性個体群である、請求項44または
47に記載の方法。 - 【請求項53】 前記症例対照個体群が無作為個体群である、請求項44また
は47に記載の方法。 - 【請求項54】 配列番号 3の少なくとも6アミノ酸の連続スパンを含む、
単離されたポリペプチド、精製されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドで
あって、前記連続スパンが配列番号 3のアミノ酸127位のイソロイシン残基を含
む、前記ポリペプチド。 - 【請求項55】 請求項54に記載のポリペプチドのエピトープ含有断片に選
択的に結合可能な単離または精製された抗体組成物であって、前記エピトープが
配列番号 3のアミノ酸127位のイソロイシン残基を含む、前記抗体組成物。 - 【請求項56】 個体に喘息発症の危険性があるか否かを判定する方法であ
って、 a) 請求項35に記載の方法に従って、少なくとも1つのFLAP関連バイアレリッ
クマーカーの遺伝子型を判定するステップと、 b) ステップa)で得られる結果と喘息発症の危険性とを相関させるステップと
、を含む方法。 - 【請求項57】 前記FLAP関連バイアレリックマーカーがA1〜A28からなる
群から選択される、請求項33、48、44、45、47、56のいずれか1項に記載の方法
。 - 【請求項58】 前記FLAP関連バイアレリックマーカーがバイアレリックマ
ーカーA2、A14、A16、A18、A19、A22、およびA23から選択される、請求項57に記
載の方法。 - 【請求項59】 前記FLAP関連バイアレリックマーカーがバイアレリックマ
ーカーA19である、請求項57に記載の方法。 - 【請求項60】 請求項6〜19、24および27のいずれか1項に記載のポリヌク
レオチドを含む診断用キット。 - 【請求項61】 a) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパン
であって、配列番号 1のヌクレオチド位置1〜7007、8117〜15994、16550〜24058
、24598〜27872、28413〜35976、および36927〜43069のうち少なくとも1つを含
むもの、 b) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
1の16348位のCを含むもの、 c) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
1のヌクレオチド位置7612〜7637、24060〜24061、24067〜24068、27903〜27905
、および28327〜28329を含むもの、 d) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
1の7445位のA、7870位のA、16288位のT、16383位のA、24361位のT、28336位のG
、28368位のT、36183位のA、36509位のGからなる群から選択されるヌクレオチド
を含むもの、 e) 配列番号 2の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
2の197位のT、453位のA、または779位のGを含むもの、および、 f) 前記a)、b)、c)、d)、またはe)の連続スパンのいずれか1つに対して相補
的であるヌクレオチド配列、 のうちいずれか1つを含む核酸コードからなる群から選択される配列を記憶させ
た、コンピュータ読み取り可能な媒体。 - 【請求項62】 配列番号 3の少なくとも6アミノ酸の連続スパンを含むポ
リペプチドコードからなる配列を記憶させた、コンピュータ読み取り可能な媒体
であって、前記連続スパンが配列番号 3のアミノ酸127位のイソロイシン残基を
含む前記媒体。 - 【請求項63】 プロセッサとデータ記憶デバイスとを備えるコンピュータ
システムであって、前記データ記憶デバイスが、請求項61または62に記載のコン
ピュータ読み取り可能な媒体であるコンピュータシステム。 - 【請求項64】 配列コンペアラをさらに備え、前記データ記憶デバイスに
基準配列が記憶されている、請求項63に記載のコンピュータシステム。 - 【請求項65】 前記配列コンペアラが多型を示すコンピュータプログラム
を含む、請求項64に記載のコンピュータシステム。 - 【請求項66】 前記配列の特徴を識別するアイデンティファイアをさらに
備える、請求項63に記載のコンピュータシステム。 - 【請求項67】 第1の配列と基準配列とを比較する方法であって、 配列を比較するコンピュータプログラムを用いて、前記第1の配列および前記
基準配列を読み取るステップと、 前記コンピュータプログラムを用いて前記第1の配列と前記基準配列との差を
求めるステップと、を含み、 前記第1の配列が、 a) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
1のヌクレオチド位置1〜7007、8117〜15994、16550〜24058、24598〜27872、28
413〜35976、および36927〜43069のうち少なくとも1つを含むもの、 b) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
1の16348位のCを含むもの、 c) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
1のヌクレオチド位置7612〜7637、24060〜24061、24067〜24068、27903〜27905
、および28327〜28329を含むもの、 d) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
1の7445位のA、7870位のA、16288位のT、16383位のA、24361位のT、28336位のG
、28368位のT、36183位のA、36509位のGからなる群から選択されるヌクレオチド
を含むもの、 e) 配列番号 2の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
2の197位のT、453位のA、または779位のGを含むもの、および、 f) 前記a)、b)、c)、d)、またはe)の連続スパンのいずれか1つに対して相補
的であるヌクレオチド配列、 のうちいずれか1つを含む核酸コードおよび、 配列番号 3の少なくとも6アミノ酸の連続スパンを含むポリペプチドコードで
あって、前記連続スパンが、配列番号 3のアミノ酸127位のイソロイシン残基を
含む前記ポリペプチドコード、 からなる群から選択される、前記方法。 - 【請求項68】 第1の配列と基準配列との差を求める前記ステップが、少
なくとも1つの多型を識別することを含む、請求項6に記載の方法。 - 【請求項69】 配列の特徴を識別する方法であって、 配列の特徴を識別するコンピュータプログラムを用いて、前記配列を読み取る
ステップと、 前記コンピュータプログラムを用いて前記配列の特徴を識別するステップと、
を含み、 前記配列が、 a) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
1のヌクレオチド位置1〜7007、8117〜15994、16550〜24058、24598〜27872、28
413〜35976、および36927〜43069のうち少なくとも1つを含むもの、 b) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドであって、配列番号 1の16348位
のCを含むもの、 c) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
1のヌクレオチド位置7612〜7637、24060〜24061、24067〜24068、27903〜27905
、および28327〜28329を含むもの、 d) 配列番号 1の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
1の7445位のA、7870位のA、16288位のT、16383位のA、24361位のT、28336位のG
、28368位のT、36183位のA、36509位のGからなる群から選択されるヌクレオチド
を含むもの、 e) 配列番号 2の少なくとも12ヌクレオチドの連続スパンであって、配列番号
2の197位のT、453位のA、または779位のGを含むもの、および、 f) 前記a)、b)、c)、d)、またはe)の連続スパンのいずれか1つに対して相補
的であるヌクレオチド配列、 のうちいずれか1つを含む核酸コード、および、 配列番号 3の少なくとも6アミノ酸の連続スパンを含むポリペプチドコードで
あって、前記連続スパンが、配列番号 3のアミノ酸127位のイソロイシン残基を
含む前記ポリペプチドコード、 からなる群から選択される、前記方法。
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