JP2002365561A - 内視鏡の測距装置 - Google Patents
内視鏡の測距装置Info
- Publication number
- JP2002365561A JP2002365561A JP2001175989A JP2001175989A JP2002365561A JP 2002365561 A JP2002365561 A JP 2002365561A JP 2001175989 A JP2001175989 A JP 2001175989A JP 2001175989 A JP2001175989 A JP 2001175989A JP 2002365561 A JP2002365561 A JP 2002365561A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- distance measuring
- distance
- endoscope
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Endoscopes (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Measurement Of Optical Distance (AREA)
- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】近接拡大時に測距エリアの全体が拡大観察する
ことが可能となる内視鏡の測距装置を得る。 【構成】内視鏡本体の先端部の発光源に送光する送光系
を、送光レンズ3と、発光体と、発光体の光を送光レン
ズ3に送光する、体内挿入部内に挿通した複数の測距光
専用送光ファイバー6a、6b、6cとから構成し、複
数の測距光専用送光ファイバー6a、6b、6cから1
つの観察物体11の複数の測距エリアa、b、cにAF
参照ビームを照射し、各測距エリアa、b、cからの複
数の測距光に基いて測距を行う。
ことが可能となる内視鏡の測距装置を得る。 【構成】内視鏡本体の先端部の発光源に送光する送光系
を、送光レンズ3と、発光体と、発光体の光を送光レン
ズ3に送光する、体内挿入部内に挿通した複数の測距光
専用送光ファイバー6a、6b、6cとから構成し、複
数の測距光専用送光ファイバー6a、6b、6cから1
つの観察物体11の複数の測距エリアa、b、cにAF
参照ビームを照射し、各測距エリアa、b、cからの複
数の測距光に基いて測距を行う。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、医療及び工業等の分野に用いら
れる内視鏡の測距装置に関する。
れる内視鏡の測距装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】消化管の診断に用いる内視
鏡装置は、消化管内壁の観察対象の領域全体を観察した
撮像画像を出力する構成のものであり、消化管内壁の広
い領域を撮像し、この撮像信号を映像信号に信号処理し
てモニターに映し出している。
鏡装置は、消化管内壁の観察対象の領域全体を観察した
撮像画像を出力する構成のものであり、消化管内壁の広
い領域を撮像し、この撮像信号を映像信号に信号処理し
てモニターに映し出している。
【0003】この種の内視鏡装置では、微細な病変を部
分的に拡大して詳細に観察するため、拡大内視鏡装置が
開発されている。拡大内視鏡装置は近接拡大時の焦点深
度が狭いためにオートフォーカス機構を備えることが好
ましい。オートフォーカス機構を備えた拡大内視鏡装置
は特開平10−165358号公報に記載されている。
分的に拡大して詳細に観察するため、拡大内視鏡装置が
開発されている。拡大内視鏡装置は近接拡大時の焦点深
度が狭いためにオートフォーカス機構を備えることが好
ましい。オートフォーカス機構を備えた拡大内視鏡装置
は特開平10−165358号公報に記載されている。
【0004】しかしながら、先行例のオートフォーカス
内視鏡装置は、観察物体までの観察観察物体距離を測距
する測距装置が具体的に開示されておらず、オートフォ
ーカス機構を備えた拡大内視鏡装置は実機として存在し
ないのが現状である。
内視鏡装置は、観察物体までの観察観察物体距離を測距
する測距装置が具体的に開示されておらず、オートフォ
ーカス機構を備えた拡大内視鏡装置は実機として存在し
ないのが現状である。
【0005】オートフォーカス機構はムービーを含むカ
メラの分野で既に採用されており、特にCCDを撮像素
子に用いたカメラのオートフォーカス機構は、撮像素子
に結像する像のコントラストを検知してオートフォーカ
スを行うことが一般的であり、デフォーカス方向を検知
するための複雑なシステムが必要である。
メラの分野で既に採用されており、特にCCDを撮像素
子に用いたカメラのオートフォーカス機構は、撮像素子
に結像する像のコントラストを検知してオートフォーカ
スを行うことが一般的であり、デフォーカス方向を検知
するための複雑なシステムが必要である。
【0006】内視鏡の先端部に設けられる体内挿入部は
患者の体腔内に挿入するものであるから、その直径が高
々10mm程度に制限されるものであり、前記複雑なシ
ステムをもつカメラ等の測距手段を内視鏡にそのまま適
用することは事実上不可能である。
患者の体腔内に挿入するものであるから、その直径が高
々10mm程度に制限されるものであり、前記複雑なシ
ステムをもつカメラ等の測距手段を内視鏡にそのまま適
用することは事実上不可能である。
【0007】さらに、コントラストによるオートフォー
カスは、デフォーカス方向を検知するための複雑なシス
テムが必要であり、また低コントラストな物体には焦点
が合せ難いという問題があった。
カスは、デフォーカス方向を検知するための複雑なシス
テムが必要であり、また低コントラストな物体には焦点
が合せ難いという問題があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、拡大内視鏡の特性に合致した
内視鏡の測距装置を得ることを目的とする。
内視鏡の測距装置を得ることを目的とする。
【0009】
【発明の概要】前記目的を達成するため、本発明に係る
内視鏡の測距装置は、内視鏡の体内挿入部の先端部に、
基線長だけ離隔させた発光源と測距受光系とを設け、発
光源から出射され観察物体で反射して測距受光系に入射
する測距光の位置から複数の測距エリアの観察物体距離
を検出する三角測量方式の内視鏡の測距装置であって、
前記体内挿入部の先端部の発光源に送光する送光系は、
該体内挿入部の先端に設けた送光レンズと、内視鏡の操
作部側に設けた発光体と、該発光体の光を送光レンズに
送光する、体内挿入部内に挿通した複数の測距光専用送
光ファイバーとから構成され、前記複数の測距光専用送
光ファイバーは、前記体内挿入部内に並列に挿通され、
前記発光体からの光を、前記送光レンズを介して観察物
体の複数の測距エリアの異なる照射位置に出射すること
を特徴とする。
内視鏡の測距装置は、内視鏡の体内挿入部の先端部に、
基線長だけ離隔させた発光源と測距受光系とを設け、発
光源から出射され観察物体で反射して測距受光系に入射
する測距光の位置から複数の測距エリアの観察物体距離
を検出する三角測量方式の内視鏡の測距装置であって、
前記体内挿入部の先端部の発光源に送光する送光系は、
該体内挿入部の先端に設けた送光レンズと、内視鏡の操
作部側に設けた発光体と、該発光体の光を送光レンズに
送光する、体内挿入部内に挿通した複数の測距光専用送
光ファイバーとから構成され、前記複数の測距光専用送
光ファイバーは、前記体内挿入部内に並列に挿通され、
前記発光体からの光を、前記送光レンズを介して観察物
体の複数の測距エリアの異なる照射位置に出射すること
を特徴とする。
【0010】前記測距受光系は、具体的には、観察物体
で反射された光を受光する、体内挿入部先端に配置した
受光レンズと、該受光レンズで結像される測距光の位置
を検出する位置検出センサとから構成したことが望まし
い。
で反射された光を受光する、体内挿入部先端に配置した
受光レンズと、該受光レンズで結像される測距光の位置
を検出する位置検出センサとから構成したことが望まし
い。
【0011】また前記複数の測距光専用送光ファイバー
の発光を時分割で行い、前記発光の時分割に同期して前
記測距受光系は、入光する測距光で時分割順に測距を行
うことにより、複数の測距エリアからの測距光の入替り
等を回避して、誤った測距を防止する。
の発光を時分割で行い、前記発光の時分割に同期して前
記測距受光系は、入光する測距光で時分割順に測距を行
うことにより、複数の測距エリアからの測距光の入替り
等を回避して、誤った測距を防止する。
【0012】前記送光レンズは、ファイバーの出射端面
から出射する光を略平行光とすることが望ましい。
から出射する光を略平行光とすることが望ましい。
【0013】本発明に係る内視鏡の測距装置は、例え
ば、撮像光学系の撮像レンズによる像を撮像素子に結像
させる電子内視鏡に適用することができる。電子内視鏡
では、前記送光レンズと前記測距受光系の受光レンズと
のいずれか一方が、撮像光学系の撮像レンズで兼用する
ことができる。前記測距受光系の受光レンズを内視鏡の
撮像レンズで兼用する態様では、この兼用した撮像レン
ズで集光した測距光を撮像光学系から分岐することが望
ましい。勿論、前記送光レンズと前記測距受光系の受光
レンズの双方を、撮像光学系の撮像レンズとは独立させ
て設けてもよい。
ば、撮像光学系の撮像レンズによる像を撮像素子に結像
させる電子内視鏡に適用することができる。電子内視鏡
では、前記送光レンズと前記測距受光系の受光レンズと
のいずれか一方が、撮像光学系の撮像レンズで兼用する
ことができる。前記測距受光系の受光レンズを内視鏡の
撮像レンズで兼用する態様では、この兼用した撮像レン
ズで集光した測距光を撮像光学系から分岐することが望
ましい。勿論、前記送光レンズと前記測距受光系の受光
レンズの双方を、撮像光学系の撮像レンズとは独立させ
て設けてもよい。
【0014】測距光の結像位置を検出する位置検出セン
サは、電子内視鏡の場合、撮像素子で兼用することがで
きる。この態様では、前記撮像素子の出力を測距用と撮
像用に時分割して出力することが望ましい。
サは、電子内視鏡の場合、撮像素子で兼用することがで
きる。この態様では、前記撮像素子の出力を測距用と撮
像用に時分割して出力することが望ましい。
【0015】また前記位置検出センサは、PSD又はC
CDから構成し、或いは光ファイバーの受光端を直線状
に並べたファイバーアレイから構成してもよい。
CDから構成し、或いは光ファイバーの受光端を直線状
に並べたファイバーアレイから構成してもよい。
【0016】観察物体の複数の測距エリアにおいては、
前記複数の測距エリアの中から指定された測距エリアに
対して測距処理を行う、前記複数の測距エリアの測距情
報を平均化して測距処理を行う、前記複数の測距エリア
の中から最近点又は最遠点を選択して測距処理を行う、
観察物体距離に応じて各測距エリアを担当する送光ビー
ムを変更して測距処理を行うことができる。
前記複数の測距エリアの中から指定された測距エリアに
対して測距処理を行う、前記複数の測距エリアの測距情
報を平均化して測距処理を行う、前記複数の測距エリア
の中から最近点又は最遠点を選択して測距処理を行う、
観察物体距離に応じて各測距エリアを担当する送光ビー
ムを変更して測距処理を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
例と共に説明する。
【0018】図1(a)は本発明を適用した電子内視鏡
システムの全体を示す図、図1(b)は図1(a)のA
部のうち撮像光学系を拡大して示す構成図である。図2
は、図1(a)のA部のうち、内視鏡の特性に合致した
小型で簡易な、本発明を電子内視鏡システムに適用した
第1の実施形態に係る内視鏡の測距装置を拡大して示す
構成図である。図3は観察物体で反射した測距光を用い
て測距するアクティブ方式の三角測量式測距装置の原理
図である。
システムの全体を示す図、図1(b)は図1(a)のA
部のうち撮像光学系を拡大して示す構成図である。図2
は、図1(a)のA部のうち、内視鏡の特性に合致した
小型で簡易な、本発明を電子内視鏡システムに適用した
第1の実施形態に係る内視鏡の測距装置を拡大して示す
構成図である。図3は観察物体で反射した測距光を用い
て測距するアクティブ方式の三角測量式測距装置の原理
図である。
【0019】一般的に、三角測量方式は無限遠物体の検
知を正確に行うことが困難であるが、拡大内視鏡装置は
近接拡大時の焦点深度の狭い領域のみ測距が必要であ
り、無限遠の検知は必要がない。また近接拡大時は観察
物体距離に対し長い基線長がとれるため、精度の高い測
距が可能である。さらに送光系の光源として測距光専用
送光ファイバーを利用して内視鏡先端部まで送光するこ
とにより、大きなスペースを必要とする発光素子を内視
鏡装置の外部装置に設置することが可能となり、測距手
段を小型化して、内視鏡先端部の寸法拡大を抑制するこ
とが可能である。
知を正確に行うことが困難であるが、拡大内視鏡装置は
近接拡大時の焦点深度の狭い領域のみ測距が必要であ
り、無限遠の検知は必要がない。また近接拡大時は観察
物体距離に対し長い基線長がとれるため、精度の高い測
距が可能である。さらに送光系の光源として測距光専用
送光ファイバーを利用して内視鏡先端部まで送光するこ
とにより、大きなスペースを必要とする発光素子を内視
鏡装置の外部装置に設置することが可能となり、測距手
段を小型化して、内視鏡先端部の寸法拡大を抑制するこ
とが可能である。
【0020】上述した基本的思想に基いて、図1(a)
に示すように、本発明を適用した電子内視鏡システムは
内視鏡本体1と外部装置13とから構成しており、内視
鏡本体1は、外部装置13とのコネクタ10を有する。
内視鏡本体1は、先端側の体内挿入部1aと基部の操作
部1dを備えている。
に示すように、本発明を適用した電子内視鏡システムは
内視鏡本体1と外部装置13とから構成しており、内視
鏡本体1は、外部装置13とのコネクタ10を有する。
内視鏡本体1は、先端側の体内挿入部1aと基部の操作
部1dを備えている。
【0021】図1(a)に示す内視鏡本体1における体
内挿入部1aの先端硬性部1eには、図1(b)に示す
ように観察物体を結像する撮像レンズ1bと撮像レンズ
1bが結像した観察物体像を電気信号としての撮像信号
に変換する撮像素子1c等を含む撮像光学系が組み込ま
れている。そして、電子内視鏡システムの撮像光学系の
撮像レンズ1bによる像が撮像素子1cに結像され、そ
の撮像した撮像信号が図1(a)に示す外部装置13に
伝送され、その撮像信号を図1(a)に示す外部装置1
3内のプロセッサ14で画像処理して図示しないモニタ
ーに表示し観察物体の観察を行う。また図1(a)に示
すように、外部装置13には照明用光源15が設けら
れ、該照明用光源15からの光が図1(b)に示すよう
に照明用ライトガイド15aを通して内視鏡本体1の先
端硬性部1eまで伝送され、集光レンズ16を通して観
察物体を照明する。また撮像素子1cは固体撮像素子、
特にCCD(電荷結合素子)が用いられるが、これに限
定されるものではない。以下、撮像素子1cとしてCC
Dを用いる例を説明するため、撮像素子をCCD1cと
して表記する。
内挿入部1aの先端硬性部1eには、図1(b)に示す
ように観察物体を結像する撮像レンズ1bと撮像レンズ
1bが結像した観察物体像を電気信号としての撮像信号
に変換する撮像素子1c等を含む撮像光学系が組み込ま
れている。そして、電子内視鏡システムの撮像光学系の
撮像レンズ1bによる像が撮像素子1cに結像され、そ
の撮像した撮像信号が図1(a)に示す外部装置13に
伝送され、その撮像信号を図1(a)に示す外部装置1
3内のプロセッサ14で画像処理して図示しないモニタ
ーに表示し観察物体の観察を行う。また図1(a)に示
すように、外部装置13には照明用光源15が設けら
れ、該照明用光源15からの光が図1(b)に示すよう
に照明用ライトガイド15aを通して内視鏡本体1の先
端硬性部1eまで伝送され、集光レンズ16を通して観
察物体を照明する。また撮像素子1cは固体撮像素子、
特にCCD(電荷結合素子)が用いられるが、これに限
定されるものではない。以下、撮像素子1cとしてCC
Dを用いる例を説明するため、撮像素子をCCD1cと
して表記する。
【0022】さらに内視鏡本体1の撮像光学系には図示
しない焦点調節機構が連動している。この焦点調整機構
は、測距手段による距離情報等に基いて、図1(b)に
示す撮像レンズ1bとCCD1cとの相対距離を変化さ
せて焦点合せ(オートフォーカス)を行う。
しない焦点調節機構が連動している。この焦点調整機構
は、測距手段による距離情報等に基いて、図1(b)に
示す撮像レンズ1bとCCD1cとの相対距離を変化さ
せて焦点合せ(オートフォーカス)を行う。
【0023】図2に示す実施形態に係る、内視鏡の特性
に合致した小型で簡易な本発明による三角測量方式内視
鏡の測距装置は、内視鏡本体1の体内挿入部1aの先端
部に、基線長だけ離隔させた発光源と測距受光系とを設
け、発光源から出射され観察物体で反射して測距受光系
に入射する測距光の位置から複数の測距エリアの観察物
体距離を検出する構成としたものである。
に合致した小型で簡易な本発明による三角測量方式内視
鏡の測距装置は、内視鏡本体1の体内挿入部1aの先端
部に、基線長だけ離隔させた発光源と測距受光系とを設
け、発光源から出射され観察物体で反射して測距受光系
に入射する測距光の位置から複数の測距エリアの観察物
体距離を検出する構成としたものである。
【0024】この実施形態では、前記体内挿入部1aの
先端部の発光源に送光する送光系は図2に示すように、
該体内挿入部1aの先端に設けた送光レンズ3と、内視
鏡の操作部側に設けた図1(a)の発光体2と、該発光
体2の光を送光レンズ3に送光する、体内挿入部1a内
に挿通した測距光専用送光ファイバー6a、6b、6c
とから構成している。前記測距光専用送光ファイバー6
a、6b、6cは、図1(b)に示す外部装置13の照
明用光源15からの観察物体の照明用光を内視鏡本体1
の先端硬性部1eまでが伝送する照明用ライトガイド1
5aとは独立させて設けられている。また、発光体2が
設けられる内視鏡の「操作部側」には、図1(a)に示
す内視鏡本体1の操作部1d及び内視鏡本体1の操作部
1dから内視鏡装置の外部装置13に至る部分が含まれ
るものであり、要は、発光体2が設けられる内視鏡の操
作部側とは、内視鏡本体1の先端部に設けられる体内挿
入部1aを除く個所を意味する。また発光体2にはLE
Dが用いられるが、LEDに限定されるものではなく、
赤外光を出射する発光素子も用いてもよく、要は測距光
を発光できるものであれば、いずれのものでもよい。
先端部の発光源に送光する送光系は図2に示すように、
該体内挿入部1aの先端に設けた送光レンズ3と、内視
鏡の操作部側に設けた図1(a)の発光体2と、該発光
体2の光を送光レンズ3に送光する、体内挿入部1a内
に挿通した測距光専用送光ファイバー6a、6b、6c
とから構成している。前記測距光専用送光ファイバー6
a、6b、6cは、図1(b)に示す外部装置13の照
明用光源15からの観察物体の照明用光を内視鏡本体1
の先端硬性部1eまでが伝送する照明用ライトガイド1
5aとは独立させて設けられている。また、発光体2が
設けられる内視鏡の「操作部側」には、図1(a)に示
す内視鏡本体1の操作部1d及び内視鏡本体1の操作部
1dから内視鏡装置の外部装置13に至る部分が含まれ
るものであり、要は、発光体2が設けられる内視鏡の操
作部側とは、内視鏡本体1の先端部に設けられる体内挿
入部1aを除く個所を意味する。また発光体2にはLE
Dが用いられるが、LEDに限定されるものではなく、
赤外光を出射する発光素子も用いてもよく、要は測距光
を発光できるものであれば、いずれのものでもよい。
【0025】この実施形態では複数の測距エリアの観察
物体距離を検出するために、図2に示すように前記発光
体2の光を送光レンズ3に送光する、体内挿入部1a内
に挿通した測距光専用送光ファイバーとして複数の測距
光専用送光ファイバー6a、6b、6cを備えており、
前記複数の測距光専用送光ファイバー6a、6b、6c
に通した前記発光体2からの光(スポット状ビーム)
を、前記送光レンズ3を介して観察物体11の複数の測
距エリアの異なる照射位置a、b、cに出射する。以
下、この発光体2からの光(スポット状ビーム)をAF
参照ビームとして表記する。なお、図2では3本の測距
光専用送光ファイバー6a、6b、6cのみを図示して
いるが、この本数に限定されるものではない。
物体距離を検出するために、図2に示すように前記発光
体2の光を送光レンズ3に送光する、体内挿入部1a内
に挿通した測距光専用送光ファイバーとして複数の測距
光専用送光ファイバー6a、6b、6cを備えており、
前記複数の測距光専用送光ファイバー6a、6b、6c
に通した前記発光体2からの光(スポット状ビーム)
を、前記送光レンズ3を介して観察物体11の複数の測
距エリアの異なる照射位置a、b、cに出射する。以
下、この発光体2からの光(スポット状ビーム)をAF
参照ビームとして表記する。なお、図2では3本の測距
光専用送光ファイバー6a、6b、6cのみを図示して
いるが、この本数に限定されるものではない。
【0026】図2に示す測距受光系は、観察物体で反射
された光(測距光)を受光する、体内挿入部1aの先端
に配置した受光レンズ4と、受光レンズ4で結像される
測距光の位置を検出する位置検出センサ5とから構成し
ている。この実施形態では、図1(b)に示す内視鏡本
体1の撮像光学系(撮像レンズ1b、CCD1c等を含
む)から独立した、測距専用の光学系によって測距装置
が構成されている。すなわち、測距受光系は図2に示す
ように、図1(b)に示す撮像光学系の撮像レンズ1b
から独立した受光レンズ4を含んでおり、観察物体11
で反射した反射光(測距光)を受光レンズ4で撮像光学
系の撮像素子1c(図1(b)参照)から独立した位置
検出センサ5の受光面上にスポット状に結像する。
された光(測距光)を受光する、体内挿入部1aの先端
に配置した受光レンズ4と、受光レンズ4で結像される
測距光の位置を検出する位置検出センサ5とから構成し
ている。この実施形態では、図1(b)に示す内視鏡本
体1の撮像光学系(撮像レンズ1b、CCD1c等を含
む)から独立した、測距専用の光学系によって測距装置
が構成されている。すなわち、測距受光系は図2に示す
ように、図1(b)に示す撮像光学系の撮像レンズ1b
から独立した受光レンズ4を含んでおり、観察物体11
で反射した反射光(測距光)を受光レンズ4で撮像光学
系の撮像素子1c(図1(b)参照)から独立した位置
検出センサ5の受光面上にスポット状に結像する。
【0027】図2に示す位置検出センサ5は、複数の光
ファイバー8a、8b、8c・・・の受光端を直線状に
並べたファイバーアレイ8を用いている。ファイバーア
レイ8の複数の光ファイバー8a、8b、8c・・・は
受光レンズ4の光軸Xと平行に配置され、複数の光ファ
イバー8a、8b、8c・・・の受光端が受光レンズ4
の光軸Xと直交する方向に規則的に配列される。また、
この実施形態では、測距光専用送光ファイバー6a、6
b、6cで送光されるAF参照ビームに赤外光を用い
る。このため、ファイバーアレイ8の前方に、内視鏡本
体1の撮像光がファイバーアレイ8に混入するのを防止
する赤外透過フィルタ9を配置し、赤外透過フィルタ9
で可視光である撮像光をカットして赤外光である観察物
体11からの反射光(測距光)のみをファイバーアレイ
8に入光させる。
ファイバー8a、8b、8c・・・の受光端を直線状に
並べたファイバーアレイ8を用いている。ファイバーア
レイ8の複数の光ファイバー8a、8b、8c・・・は
受光レンズ4の光軸Xと平行に配置され、複数の光ファ
イバー8a、8b、8c・・・の受光端が受光レンズ4
の光軸Xと直交する方向に規則的に配列される。また、
この実施形態では、測距光専用送光ファイバー6a、6
b、6cで送光されるAF参照ビームに赤外光を用い
る。このため、ファイバーアレイ8の前方に、内視鏡本
体1の撮像光がファイバーアレイ8に混入するのを防止
する赤外透過フィルタ9を配置し、赤外透過フィルタ9
で可視光である撮像光をカットして赤外光である観察物
体11からの反射光(測距光)のみをファイバーアレイ
8に入光させる。
【0028】以上の図2に示す測距光学系において、発
光体2、送光レンズ3及び測距光専用送光ファイバー6
a、6b、6cを介して1つの観察物体11の複数の測
距エリアの異なる照射位置a、b、cに向けてAF参照
ビームを発すると、測距光専用送光ファイバー6a、6
b、6cの先端から出射される光は送光レンズ3により
略平行光のビームに整形され、スポット状ビームとして
観察物体11の複数の測距エリアの異なる照射位置a、
b、cに照射される。図2においては、前記AF参照ビ
ームが観察物体11の複数の測距エリアの異なる照射位
置a、b、cで反射し、その反射光(測距光)が位置検
出センサ5に結像するときの結像位置をA、B又はCと
し、その結像位置A、B又はCと前記受光レンズ4の光
軸との間の距離をdとして表記している。
光体2、送光レンズ3及び測距光専用送光ファイバー6
a、6b、6cを介して1つの観察物体11の複数の測
距エリアの異なる照射位置a、b、cに向けてAF参照
ビームを発すると、測距光専用送光ファイバー6a、6
b、6cの先端から出射される光は送光レンズ3により
略平行光のビームに整形され、スポット状ビームとして
観察物体11の複数の測距エリアの異なる照射位置a、
b、cに照射される。図2においては、前記AF参照ビ
ームが観察物体11の複数の測距エリアの異なる照射位
置a、b、cで反射し、その反射光(測距光)が位置検
出センサ5に結像するときの結像位置をA、B又はCと
し、その結像位置A、B又はCと前記受光レンズ4の光
軸との間の距離をdとして表記している。
【0029】次に図3を用いて、測距光が位置検出セン
サ5に結合するときの結合位置(A、B、C)と受光レ
ンズ4の光軸Xとの間の距離(d)等のデータに基いて
三角測距を行なう場合について説明する。図3は、説明
を簡単にするために図2に示す複数の測距光専用送光フ
ァイバーa、6b、6cから2本の測距光専用送光ファ
イバーa、6bを選択し、これらの測距光専用送光ファ
イバーa、6bからAF参照ビームを2つの測距エリア
の異なる照射位置a、bに照射した場合における三角測
距について説明する。
サ5に結合するときの結合位置(A、B、C)と受光レ
ンズ4の光軸Xとの間の距離(d)等のデータに基いて
三角測距を行なう場合について説明する。図3は、説明
を簡単にするために図2に示す複数の測距光専用送光フ
ァイバーa、6b、6cから2本の測距光専用送光ファ
イバーa、6bを選択し、これらの測距光専用送光ファ
イバーa、6bからAF参照ビームを2つの測距エリア
の異なる照射位置a、bに照射した場合における三角測
距について説明する。
【0030】図3において、発光体2、送光レンズ3及
び測距光専用送光ファイバー6a、6bを介して2つの
測距エリアの異なる照射位置a、bに向けて測距光(A
F参照光)を発すると、測距光専用送光ファイバー6
a、6bの先端から出射される光は送光レンズ3により
略平行光のビームに整形され、異なる照射位置a、bに
照射される。このAF参照ビームが照射位置a点又はb
点で反射し、その反射光が位置検出センサ5に結像する
ときの結像位置をA又はBとし、その結像位置A又はB
と前記受光レンズ4の光軸Xとの間の距離をd1、d
2、前記受光レンズ4の焦点距離をf、前記受光レンズ
4と前記送光レンズ3の光軸間距離をL、観察物体距離
をD1、D2とする。
び測距光専用送光ファイバー6a、6bを介して2つの
測距エリアの異なる照射位置a、bに向けて測距光(A
F参照光)を発すると、測距光専用送光ファイバー6
a、6bの先端から出射される光は送光レンズ3により
略平行光のビームに整形され、異なる照射位置a、bに
照射される。このAF参照ビームが照射位置a点又はb
点で反射し、その反射光が位置検出センサ5に結像する
ときの結像位置をA又はBとし、その結像位置A又はB
と前記受光レンズ4の光軸Xとの間の距離をd1、d
2、前記受光レンズ4の焦点距離をf、前記受光レンズ
4と前記送光レンズ3の光軸間距離をL、観察物体距離
をD1、D2とする。
【0031】位置検出センサ5が測定した距離d1、d
2を式 D=L/(L/D0−d/f)・・・・・・・・・・・(1) に代入して、観察物体距離D(D1、D2)を求める。
ただし、D0はAF参照ビームが受光レンズ4の光軸X
と交わる点までの図示しない予め設定された観察物体距
離である。また、d(d1、d2)の符号については受
光レンズ4の光軸Xを原点とし、送光レンズ3の設置方
向を正とする。したがって図3の場合d1の符号は正、
d2の符号は負となる。これらの距離d1、d2及び観
察物体距離Dの距離データがフォーカシングを行う距離
データとして用いられる。なお、2本の測距光専用送光
ファイバーa、6b以外の残りの測距光専用送光ファイ
バーc・・・についても同様に図3に示す原理に基いて
三角測距を行ない、距離d及び観察物体距離Dの距離デ
ータがフォーカシング用の距離データとして用いられ
る。
2を式 D=L/(L/D0−d/f)・・・・・・・・・・・(1) に代入して、観察物体距離D(D1、D2)を求める。
ただし、D0はAF参照ビームが受光レンズ4の光軸X
と交わる点までの図示しない予め設定された観察物体距
離である。また、d(d1、d2)の符号については受
光レンズ4の光軸Xを原点とし、送光レンズ3の設置方
向を正とする。したがって図3の場合d1の符号は正、
d2の符号は負となる。これらの距離d1、d2及び観
察物体距離Dの距離データがフォーカシングを行う距離
データとして用いられる。なお、2本の測距光専用送光
ファイバーa、6b以外の残りの測距光専用送光ファイ
バーc・・・についても同様に図3に示す原理に基いて
三角測距を行ない、距離d及び観察物体距離Dの距離デ
ータがフォーカシング用の距離データとして用いられ
る。
【0032】そして内視鏡本体1の撮像光学系に連動し
た、図示しない焦点調節機構は、測距手段による前記距
離情報等に基いて、図1(b)に示す撮像光学系の撮像
レンズ1bとCCD1cとの相対距離を変化させて焦点
合せ(オートフォーカス)を行うこととなる。
た、図示しない焦点調節機構は、測距手段による前記距
離情報等に基いて、図1(b)に示す撮像光学系の撮像
レンズ1bとCCD1cとの相対距離を変化させて焦点
合せ(オートフォーカス)を行うこととなる。
【0033】図2において、比較的近接した複数の測距
光専用送光ファイバー6a、6b、6cからのAF参照
ビームを同時に観察物体11に照射して観察物体11の
異なる照射位置a、b、cで反射した反射光を1つの位
置検出センサ5上に同時に結像させると、異なる複数の
測距光専用送光ファイバー6a、6b、6cからのAF
参照ビームによる反射光(測距光)の結像点が重なった
り、或いは並び順の入れ替わりが起こる場合があり、誤
った測距をしてしまう可能性がある。そこで、図1
(a)に示すプロセッサ14は、前記発光体2から前記
複数の測距光専用送光ファイバー6a、6b、6cへの
測距光の送光を時分割で制御し、前記発光体2から前記
複数の測距光専用送光ファイバー6a、6b、6cへの
光(AF参照ビーム)の送光の時分割に同期して前記測
距受光系は、複数の測距光の位置検出A、B、Cを時分
割順に行い、観察物体11の複数の測距エリアの照射位
置までの観察物体距離の測距を行う。
光専用送光ファイバー6a、6b、6cからのAF参照
ビームを同時に観察物体11に照射して観察物体11の
異なる照射位置a、b、cで反射した反射光を1つの位
置検出センサ5上に同時に結像させると、異なる複数の
測距光専用送光ファイバー6a、6b、6cからのAF
参照ビームによる反射光(測距光)の結像点が重なった
り、或いは並び順の入れ替わりが起こる場合があり、誤
った測距をしてしまう可能性がある。そこで、図1
(a)に示すプロセッサ14は、前記発光体2から前記
複数の測距光専用送光ファイバー6a、6b、6cへの
測距光の送光を時分割で制御し、前記発光体2から前記
複数の測距光専用送光ファイバー6a、6b、6cへの
光(AF参照ビーム)の送光の時分割に同期して前記測
距受光系は、複数の測距光の位置検出A、B、Cを時分
割順に行い、観察物体11の複数の測距エリアの照射位
置までの観察物体距離の測距を行う。
【0034】この実施形態では、送光系の光源として測
距光専用送光ファイバー6a、6b、6cを利用して内
視鏡本体1の先端部までAF参照ビームを送光すること
により、大きなスペースを必要とする発光素子を図1
(a)に示す内視鏡装置の外部装置13に設置すること
が可能となり、測距手段を小型化することができ、内視
鏡先端部の寸法拡大を抑制することができる。
距光専用送光ファイバー6a、6b、6cを利用して内
視鏡本体1の先端部までAF参照ビームを送光すること
により、大きなスペースを必要とする発光素子を図1
(a)に示す内視鏡装置の外部装置13に設置すること
が可能となり、測距手段を小型化することができ、内視
鏡先端部の寸法拡大を抑制することができる。
【0035】さらに図2に示すファイバーアレイ8によ
ると、スポット像がファイバーアレイ8の光ファイバー
8aを介して内視鏡本体1から内視鏡装置の外部装置1
3に送光され、その光強度分布を維持したまま外部装置
13内に設けた受光素子を使って電気信号に変換され、
距離データを算出して測距を行う。
ると、スポット像がファイバーアレイ8の光ファイバー
8aを介して内視鏡本体1から内視鏡装置の外部装置1
3に送光され、その光強度分布を維持したまま外部装置
13内に設けた受光素子を使って電気信号に変換され、
距離データを算出して測距を行う。
【0036】次に図2に示す測距装置でフォーカシング
に必要な距離データの測距を行い、焦点合せを行った後
に取り込んだ画像に各種の処理を施す場合について図7
に基いて説明する。
に必要な距離データの測距を行い、焦点合せを行った後
に取り込んだ画像に各種の処理を施す場合について図7
に基いて説明する。
【0037】図2において、近接拡大時の内視鏡による
観察可能な全体測距エリアはa、b、c点を含む観察物
体面とする。この場合、近接拡大時の内視鏡による観察
可能な測距エリア(a、b又はc)までの観察物体距離
がそれぞれ異なるため、1つの測距エリアの観察物体距
離データを用いてフォーカシングを行うと、残りの測距
エリアではピンボケが生じてしまい、複数の測距エリア
での合焦を行うことが不可能となる。そこで、図6に示
すような処理を行う。
観察可能な全体測距エリアはa、b、c点を含む観察物
体面とする。この場合、近接拡大時の内視鏡による観察
可能な測距エリア(a、b又はc)までの観察物体距離
がそれぞれ異なるため、1つの測距エリアの観察物体距
離データを用いてフォーカシングを行うと、残りの測距
エリアではピンボケが生じてしまい、複数の測距エリア
での合焦を行うことが不可能となる。そこで、図6に示
すような処理を行う。
【0038】図6のステップS1において、内視鏡本体
1の先端硬性部1eが、観察物体11の複数の測距エリ
アa、b、cが観察可能な位置にある。一方、発光体2
から複数の測距光専用送光ファイバー6a、6b、6c
への送光順に時分割制御を予め設定しておく。ここで、
前記送光順を、測距光専用送光ファイバー6a、測距光
専用送光ファイバー6b、測距光専用送光ファイバー6
cの順に設定した場合を例にとって説明する。
1の先端硬性部1eが、観察物体11の複数の測距エリ
アa、b、cが観察可能な位置にある。一方、発光体2
から複数の測距光専用送光ファイバー6a、6b、6c
への送光順に時分割制御を予め設定しておく。ここで、
前記送光順を、測距光専用送光ファイバー6a、測距光
専用送光ファイバー6b、測距光専用送光ファイバー6
cの順に設定した場合を例にとって説明する。
【0039】ステップS2において、前記送光順が一番
目の測距光専用送光ファイバー6aに発光体2からAF
参照ビームを入射させると、そのAF参照ビームが測距
光専用送光ファイバー6aを通して送光レンズ3まで送
光される。前記AF参照ビームは送光レンズ3により略
平行光のビームに整形され、観察物体11の第1の測距
エリアである照射位置aにスポット状に照射される。
目の測距光専用送光ファイバー6aに発光体2からAF
参照ビームを入射させると、そのAF参照ビームが測距
光専用送光ファイバー6aを通して送光レンズ3まで送
光される。前記AF参照ビームは送光レンズ3により略
平行光のビームに整形され、観察物体11の第1の測距
エリアである照射位置aにスポット状に照射される。
【0040】次にステップS3に示すように、測距光専
用送光ファイバー6aからのAF参照ビームは観察物体
11の第1の測距エリアである照射位置aで反射し、そ
の反射光(測距光)は測距受光系の受光レンズ4で位置
検出センサ5上に結像する。測距受光系(特に図1
(a)のプロセッサ14)は、前記位置検出センサ5上
での測距光の結像位置データから図2の距離dを求め
る。
用送光ファイバー6aからのAF参照ビームは観察物体
11の第1の測距エリアである照射位置aで反射し、そ
の反射光(測距光)は測距受光系の受光レンズ4で位置
検出センサ5上に結像する。測距受光系(特に図1
(a)のプロセッサ14)は、前記位置検出センサ5上
での測距光の結像位置データから図2の距離dを求め
る。
【0041】引続いて測距受光系(特に図1(a)のプ
ロセッサ14)は、前記距離dを前記(1)式に代入し
て観察物体距離を算出し(ステップS4)、その測距デ
ータを図示しないメモリに記憶する。
ロセッサ14)は、前記距離dを前記(1)式に代入し
て観察物体距離を算出し(ステップS4)、その測距デ
ータを図示しないメモリに記憶する。
【0042】次にステップS5において、同様に前記送
光順が二番目の測距光専用送光ファイバー6bに発光体
2からAF参照ビームを入射させると、そのAF参照ビ
ームが測距光専用送光ファイバー6bを通して送光レン
ズ3まで送光される。前記AF参照ビームは送光レンズ
3により略平行光のビームに整形され、観察物体11の
第2の測距エリアである照射位置bにスポット状に照射
される。
光順が二番目の測距光専用送光ファイバー6bに発光体
2からAF参照ビームを入射させると、そのAF参照ビ
ームが測距光専用送光ファイバー6bを通して送光レン
ズ3まで送光される。前記AF参照ビームは送光レンズ
3により略平行光のビームに整形され、観察物体11の
第2の測距エリアである照射位置bにスポット状に照射
される。
【0043】次にステップS6に示すように、測距光専
用送光ファイバー6bからのAF参照ビームは観察物体
11の第2の測距エリアである照射位置bで反射し、そ
の反射光(測距光)は測距受光系の受光レンズ4で位置
検出センサ5上に結像する。測距受光系(特に図1
(a)のプロセッサ14)は、上述したと同様に前記位
置検出センサ5上での測距光の結像位置データから図2
の距離dを求める。
用送光ファイバー6bからのAF参照ビームは観察物体
11の第2の測距エリアである照射位置bで反射し、そ
の反射光(測距光)は測距受光系の受光レンズ4で位置
検出センサ5上に結像する。測距受光系(特に図1
(a)のプロセッサ14)は、上述したと同様に前記位
置検出センサ5上での測距光の結像位置データから図2
の距離dを求める。
【0044】引続いて測距受光系(特に図1(a)のプ
ロセッサ14)は、前記距離dを前記(1)式に代入し
て観察物体距離を算出し(ステップS7)、その測距デ
ータを図示しないメモリに記憶する。
ロセッサ14)は、前記距離dを前記(1)式に代入し
て観察物体距離を算出し(ステップS7)、その測距デ
ータを図示しないメモリに記憶する。
【0045】次にステップS8において、同様に前記送
光順が三番目の測距光専用送光ファイバー6cに発光体
2からAF参照ビームを入射させると、そのAF参照ビ
ームが測距光専用送光ファイバー6cを通して送光レン
ズ3まで送光される。前記AF参照ビームは送光レンズ
3により略平行光のビームに整形され、観察物体11の
第3の測距エリアである照射位置cにスポット状に照射
される。なお、図6のステップS10、S11では、符
号「n」を用いて表記しているが、「n」は前記送光順
が最後のものを意味するものであり、図2の例では、
「n」の送光順には第三番目が該当する。
光順が三番目の測距光専用送光ファイバー6cに発光体
2からAF参照ビームを入射させると、そのAF参照ビ
ームが測距光専用送光ファイバー6cを通して送光レン
ズ3まで送光される。前記AF参照ビームは送光レンズ
3により略平行光のビームに整形され、観察物体11の
第3の測距エリアである照射位置cにスポット状に照射
される。なお、図6のステップS10、S11では、符
号「n」を用いて表記しているが、「n」は前記送光順
が最後のものを意味するものであり、図2の例では、
「n」の送光順には第三番目が該当する。
【0046】次にステップS9に示すように、測距光専
用送光ファイバー6cからのAF参照ビームは観察物体
11の第3の測距エリアである照射位置cで反射し、そ
の反射光(測距光)は測距受光系の受光レンズ4で位置
検出センサ5上に結像する。測距受光系(特に図1
(a)のプロセッサ14)は、上述と同様に前記位置検
出センサ5上での測距光の結像位置データから図2の距
離dを求める。
用送光ファイバー6cからのAF参照ビームは観察物体
11の第3の測距エリアである照射位置cで反射し、そ
の反射光(測距光)は測距受光系の受光レンズ4で位置
検出センサ5上に結像する。測距受光系(特に図1
(a)のプロセッサ14)は、上述と同様に前記位置検
出センサ5上での測距光の結像位置データから図2の距
離dを求める。
【0047】引続いて測距受光系(特に図1(a)のプ
ロセッサ14)は、前記距離dを前記(1)式に代入し
て観察物体距離を算出し(ステップS10)、その測距
データを図示しないメモリに記憶する。
ロセッサ14)は、前記距離dを前記(1)式に代入し
て観察物体距離を算出し(ステップS10)、その測距
データを図示しないメモリに記憶する。
【0048】次に図1(a)に示す外部装置13のプロ
セッサ14は、使用者により予め設定された処理方法に
則って1つの観察物体11での測距エリア(照射位置
a、b、c)に対するのため演算処理を行う(ステップ
S13)。前記予め設定された処理には、前記複数の
測距エリアの中から指定された測距エリアの測距情報の
みを使用してAF処理データの演算(測距処理)を行
う、前記複数の測距エリアの測距情報を平均化してA
F処理データの演算(測距処理)を行う、前記複数の
測距エリアの中から最も近接側(図2のc点 最近点)
又は最も遠い側(図2のa点 最遠点)を選択してAF
処理データの演算(測距処理)を行う、観察物体距離
に応じて各測距エリアを担当する送光ビームを変更して
AF処理データの演算(測距処理)を行う等の処理が含
まれる。
セッサ14は、使用者により予め設定された処理方法に
則って1つの観察物体11での測距エリア(照射位置
a、b、c)に対するのため演算処理を行う(ステップ
S13)。前記予め設定された処理には、前記複数の
測距エリアの中から指定された測距エリアの測距情報の
みを使用してAF処理データの演算(測距処理)を行
う、前記複数の測距エリアの測距情報を平均化してA
F処理データの演算(測距処理)を行う、前記複数の
測距エリアの中から最も近接側(図2のc点 最近点)
又は最も遠い側(図2のa点 最遠点)を選択してAF
処理データの演算(測距処理)を行う、観察物体距離
に応じて各測距エリアを担当する送光ビームを変更して
AF処理データの演算(測距処理)を行う等の処理が含
まれる。
【0049】次にステップS14において、プロセッサ
14はステップS13で得られたデータを図示しない焦
点調節機構に出力して観察対象となる測距エリアに対し
てフォーカシング(AF)を行う。
14はステップS13で得られたデータを図示しない焦
点調節機構に出力して観察対象となる測距エリアに対し
てフォーカシング(AF)を行う。
【0050】なお、図2に示す実施形態では、観察物体
11の各測距エリアa、b、cに対しそれぞれピントを
合わせて撮像し、得られた複数の画像データの合成を行
うことにより、焦点深度が狭い場合にも測距エリアa、
b、cの全面内でピントが合った全体画像を得るように
してもよい。
11の各測距エリアa、b、cに対しそれぞれピントを
合わせて撮像し、得られた複数の画像データの合成を行
うことにより、焦点深度が狭い場合にも測距エリアa、
b、cの全面内でピントが合った全体画像を得るように
してもよい。
【0051】図4は本発明の第2の実施形態に係る内視
鏡の測距装置を示す構成図である。この実施形態では、
受光レンズ4を内視鏡1の撮像レンズ1bで兼用し、観
察物体からの測距光を撮像レンズ1bでスポット状に結
像させ、そのスポット像を内視鏡1の撮像光学系からビ
ームスプリッタ7で分岐する。その分岐したスポット像
の結像位置を位置検出センサ5で検出する。位置検出セ
ンサ5として図2に示すファイバーアレイ8を用いてい
る。
鏡の測距装置を示す構成図である。この実施形態では、
受光レンズ4を内視鏡1の撮像レンズ1bで兼用し、観
察物体からの測距光を撮像レンズ1bでスポット状に結
像させ、そのスポット像を内視鏡1の撮像光学系からビ
ームスプリッタ7で分岐する。その分岐したスポット像
の結像位置を位置検出センサ5で検出する。位置検出セ
ンサ5として図2に示すファイバーアレイ8を用いてい
る。
【0052】この場合、測距光専用送光ファイバーで送
光されるAF参照ビームに赤外光を用いることにより、
撮像レンズ1bを通過した光束はビームスプリッタ7で
撮像光と測距光とに分岐され、測距光のみが測距受光系
のファイバーアレイ8(位置検出センサ5)上にスポッ
ト状に結像される。測距光は赤外光であるから、ビーム
スプリッタ7は可視光を通過させ、赤外光を反射させる
ような特性をもつ。したがって、この実施形態では内視
鏡の撮像光学系による撮像と測距装置による測距とを同
時に行うことができる。
光されるAF参照ビームに赤外光を用いることにより、
撮像レンズ1bを通過した光束はビームスプリッタ7で
撮像光と測距光とに分岐され、測距光のみが測距受光系
のファイバーアレイ8(位置検出センサ5)上にスポッ
ト状に結像される。測距光は赤外光であるから、ビーム
スプリッタ7は可視光を通過させ、赤外光を反射させる
ような特性をもつ。したがって、この実施形態では内視
鏡の撮像光学系による撮像と測距装置による測距とを同
時に行うことができる。
【0053】図5は本発明の第3の実施形態に係る内視
鏡の測距装置を示す構成図である。この実施形態では、
送光レンズ3を撮像光学系の撮像レンズ1bで兼用し、
測距受光系を撮像光学系から独立させたものである。
鏡の測距装置を示す構成図である。この実施形態では、
送光レンズ3を撮像光学系の撮像レンズ1bで兼用し、
測距受光系を撮像光学系から独立させたものである。
【0054】具体的に説明すると、この実施形態では、
測距光専用送光ファイバー6a、6b、6cは、発光体
2から出射されるAF参照ビームを内視鏡1の体内挿入
部1aまで送光し、測距光専用送光ファイバー6a、6
b、6cの先端から出射されるAF参照ビームはビーム
スプリッタ12で内視鏡の撮像レンズ1bに向けて反射
され、撮像レンズ1bを介し、観察物体面の複数の測距
エリアの異なる照射位置a、b、cにスポット状ビーム
としてそれぞれ照射される。なお、撮像レンズ1bが複
数の光学レンズを組合せて構成されている場合には、撮
像レンズ1bの一部又は全部を使って測距光専用送光フ
ァイバーからの光を撮像レンズ1bに入射することにな
る。撮像レンズ1bの一部を使う場合には、その個所に
ビームスプリッタ12を設置することになる。
測距光専用送光ファイバー6a、6b、6cは、発光体
2から出射されるAF参照ビームを内視鏡1の体内挿入
部1aまで送光し、測距光専用送光ファイバー6a、6
b、6cの先端から出射されるAF参照ビームはビーム
スプリッタ12で内視鏡の撮像レンズ1bに向けて反射
され、撮像レンズ1bを介し、観察物体面の複数の測距
エリアの異なる照射位置a、b、cにスポット状ビーム
としてそれぞれ照射される。なお、撮像レンズ1bが複
数の光学レンズを組合せて構成されている場合には、撮
像レンズ1bの一部又は全部を使って測距光専用送光フ
ァイバーからの光を撮像レンズ1bに入射することにな
る。撮像レンズ1bの一部を使う場合には、その個所に
ビームスプリッタ12を設置することになる。
【0055】また内視鏡本体1の撮像光学系(撮像レン
ズ1b、CCD1c等を含む)から独立した測距専用の
測距受光系を備えているため、観察物体面で反射した測
距光は、受光レンズ4で位置検出センサ5にスポット状
に結像する。また測距光専用送光ファイバー6a、6
b、6cで送光されるAF参照ビームに赤外光を用いる
場合には、内視鏡本体1の撮像光が測距センサ5に混入
するのを防止するために赤外透過フィルタ9を用い、赤
外透過フィルタ9で可視光である撮像光をカットして赤
外光である被写体からの反射光のみを位置検出センサ5
に入光させる。
ズ1b、CCD1c等を含む)から独立した測距専用の
測距受光系を備えているため、観察物体面で反射した測
距光は、受光レンズ4で位置検出センサ5にスポット状
に結像する。また測距光専用送光ファイバー6a、6
b、6cで送光されるAF参照ビームに赤外光を用いる
場合には、内視鏡本体1の撮像光が測距センサ5に混入
するのを防止するために赤外透過フィルタ9を用い、赤
外透過フィルタ9で可視光である撮像光をカットして赤
外光である被写体からの反射光のみを位置検出センサ5
に入光させる。
【0056】この実施形態では、送光レンズ3として内
視鏡1の撮像レンズ1bを兼用しているため、距離によ
る測距点の移動が無く、特に基線長に対して観察物体距
離が非常に短い近接拡大観察を行う場合には有効であ
る。
視鏡1の撮像レンズ1bを兼用しているため、距離によ
る測距点の移動が無く、特に基線長に対して観察物体距
離が非常に短い近接拡大観察を行う場合には有効であ
る。
【0057】この実施形態においても、位置検出センサ
5として、CCD1cに代えて図2に示すファイバーア
レイ8を用いてもよい。
5として、CCD1cに代えて図2に示すファイバーア
レイ8を用いてもよい。
【0058】以上の実施形態では、消化管等の観察に用
いる内視鏡について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、工業用に用いられる内視鏡についても同様に
適用することができるものである。
いる内視鏡について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、工業用に用いられる内視鏡についても同様に
適用することができるものである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡の先端部から複数のAF参照ビームを観察物体の複
数の測距エリアに向けて照射し、その測距光を利用して
測距を行うため、コントラストによるオートフォーカス
でのデフォーカス方向を検知するための複雑なシステム
が不要となり、しかも低コントラストな物体に対して合
焦を容易に行うことができる。
視鏡の先端部から複数のAF参照ビームを観察物体の複
数の測距エリアに向けて照射し、その測距光を利用して
測距を行うため、コントラストによるオートフォーカス
でのデフォーカス方向を検知するための複雑なシステム
が不要となり、しかも低コントラストな物体に対して合
焦を容易に行うことができる。
【0060】一般的に三角測量方式は無限遠物体の検知
を正確に行うことが困難であるが、拡大内視鏡は近接拡
大時の焦点深度の狭い領域のみ測距が必要であり、無限
遠の検知は必要がなく、高々数センチ程度が測距できれ
ばよいことに鑑みて三角測量方式を内視鏡に採用するこ
とができ、かつ焦点深度が浅い拡大観察に多点測距を行
うことができる。
を正確に行うことが困難であるが、拡大内視鏡は近接拡
大時の焦点深度の狭い領域のみ測距が必要であり、無限
遠の検知は必要がなく、高々数センチ程度が測距できれ
ばよいことに鑑みて三角測量方式を内視鏡に採用するこ
とができ、かつ焦点深度が浅い拡大観察に多点測距を行
うことができる。
【0061】さらに送光系の光源として並列配列の測距
光専用送光ファイバーを利用して内視鏡先端部まで送光
することにより、大きなスペースを必要とする発光素子
を内視鏡装置の外部装置側に設置することが可能とな
り、内視鏡本体を小型化することができる。
光専用送光ファイバーを利用して内視鏡先端部まで送光
することにより、大きなスペースを必要とする発光素子
を内視鏡装置の外部装置側に設置することが可能とな
り、内視鏡本体を小型化することができる。
【図1】図1(a)は本発明を適用した電子内視鏡シス
テムの全体を示す図、図1(b)は図1(a)のA部の
うち撮像光学系を拡大して示す構成図である。
テムの全体を示す図、図1(b)は図1(a)のA部の
うち撮像光学系を拡大して示す構成図である。
【図2】図1(a)のA部のうち、内視鏡の特性に合致
した小型で簡易な、本発明を電子内視鏡システムに適用
した第1の実施形態に係る内視鏡の測距装置を拡大して
示す構成図である。
した小型で簡易な、本発明を電子内視鏡システムに適用
した第1の実施形態に係る内視鏡の測距装置を拡大して
示す構成図である。
【図3】観察物体で反射した測距光を用いて測距するア
クティブ式の三角測量式測距装置の原理図である。
クティブ式の三角測量式測距装置の原理図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡の測距装
置を示す構成図である。
置を示す構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る内視鏡の測距装
置を示す構成図である。
置を示す構成図である。
【図6】本発明の実施形態において多点測距によるデー
タを用いて処理を行う場合のフローチャートである。
タを用いて処理を行う場合のフローチャートである。
1 内視鏡本体 1a 体内挿入部 1b 撮像レンズ 1c 撮像素子(CCD) 2 発光体 3 送光レンズ 4 受光レンズ 5 位置検出センサ 6a 6b 6c 測距光専用送光ファイバー 8 ファイバーアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/28 G02B 7/11 H 7/32 B Fターム(参考) 2F065 AA06 AA60 BB08 DD02 FF09 GG07 HH04 JJ02 JJ03 JJ16 JJ24 JJ25 JJ26 LL01 LL03 LL21 LL46 PP22 QQ23 QQ26 QQ28 QQ29 QQ42 2F112 AA06 AA08 BA10 CA01 CA12 DA02 DA10 DA19 DA26 DA30 EA11 FA21 FA45 2H040 BA06 BA22 CA12 CA13 CA22 CA24 DA12 GA02 2H051 AA00 4C061 AA00 AA29 CC06 FF40 FF46 FF47 HH52 JJ20 LL02 NN01 PP13
Claims (14)
- 【請求項1】内視鏡の体内挿入部の先端部に、基線長だ
け離隔させた発光源と測距受光系とを設け、発光源から
出射され観察物体で反射して測距受光系に入射する測距
光の位置から複数の測距エリアの観察物体距離を検出す
る三角測量方式の内視鏡の測距装置であって、 前記体内挿入部の先端部の発光源に送光する送光系は、
該体内挿入部の先端に設けた送光レンズと、内視鏡の操
作部側に設けた発光体と、該発光体の光を送光レンズに
送光する、体内挿入部内に挿通した複数の測距光専用送
光ファイバーとから構成され、 前記複数の測距光専用送光ファイバーは、前記体内挿入
部内に並列に挿通され、前記発光体からの光を、前記送
光レンズを介して観察物体の複数の測距エリアの異なる
照射位置に出射することを特徴とする内視鏡の測距装
置。 - 【請求項2】請求項1記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記測距受光系を、観察物体で反射された光を受光す
る、体内挿入部先端に配置した受光レンズと、該受光レ
ンズで結像される測距光の位置を検出する位置検出セン
サとから構成したことを特徴とする内視鏡の測距装置。 - 【請求項3】請求項1記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記複数の測距光専用送光ファイバーの発光を時分割で
行い、前記発光の時分割に同期して前記測距受光系は、
入光する測距光で時分割順に測距を行うことを特徴とす
る内視鏡の測距装置。 - 【請求項4】請求項1記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記送光レンズは、ファイバーの出射端面から出射する
光を略平行光とすることを特徴とする内視鏡の測距装
置。 - 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1項記載の内
視鏡の測距装置において、 前記内視鏡は、撮像光学系の撮像レンズによる像を撮像
素子に結像させる電子内視鏡であることを特徴とする内
視鏡の測距装置。 - 【請求項6】請求項2記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記送光レンズと前記測距受光系の受光レンズとのいず
れか一方が、撮像光学系の撮像レンズで兼用されている
ことを特徴とする内視鏡の測距装置。 - 【請求項7】請求項2記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記測距受光系の受光レンズとして兼用した撮像レンズ
で集光した測距光を撮像光学系から分岐することを特徴
とする内視鏡の測距装置。 - 【請求項8】請求項2記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記送光レンズと前記測距受光系の受光レンズの双方
が、撮像光学系の撮像レンズとは独立したものであるこ
とを特徴とする内視鏡の測距装置。 - 【請求項9】請求項5記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記位置検出センサが電子内視鏡の撮像素子で兼用さ
れ、前記撮像素子の出力を測距用と撮像用に時分割して
出力することを特徴とする内視鏡の測距装置。 - 【請求項10】請求項2記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記位置検出センサがPSD又はCCDから構成された
ことを特徴とする内視鏡の測距装置。 - 【請求項11】請求項2記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記位置検出センサが、光ファイバーの受光端を直線状
に並べたファイバーアレイから構成されたことを特徴と
する内視鏡の測距装置。 - 【請求項12】請求項1記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記複数の測距エリアの中から指定された測距エリアに
対して測距処理を行うことを特徴とする内視鏡の測距装
置。 - 【請求項13】請求項1記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記複数の測距エリアの測距情報を平均化して測距処理
を行うことを特徴とする内視鏡の測距装置。 - 【請求項14】請求項1記載の内視鏡の測距装置におい
て、 前記複数の測距エリアの中から最近点又は最遠点を選択
して測距処理を行うことを特徴とする内視鏡の測距装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001175989A JP2002365561A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 内視鏡の測距装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001175989A JP2002365561A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 内視鏡の測距装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002365561A true JP2002365561A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19017042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001175989A Withdrawn JP2002365561A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 内視鏡の測距装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002365561A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005274577A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Mitsutoyo Corp | 位置測定装置 |
JP2009225933A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Fujifilm Corp | カプセル内視鏡システム及びカプセル内視鏡の動作制御方法 |
CN103462578A (zh) * | 2013-09-04 | 2013-12-25 | 深圳先进技术研究院 | 医用内窥镜、医用内窥镜冷光源系统及其温控系统 |
JP2021535408A (ja) * | 2018-08-24 | 2021-12-16 | トリナミクス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 少なくとも1つの物体の位置を決定するための検出器 |
CN115143929A (zh) * | 2022-03-28 | 2022-10-04 | 南京大学 | 一种基于光纤束的内窥测距仪 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03197806A (ja) * | 1989-12-26 | 1991-08-29 | Olympus Optical Co Ltd | 測距システム |
JPH03200941A (ja) * | 1989-12-28 | 1991-09-02 | Seikosha Co Ltd | マルチ測距装置及びカメラのレンズ位置制御装置 |
JPH10239029A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-11 | Olympus Optical Co Ltd | 三次元形状計測装置 |
JPH10239023A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-11 | Olympus Optical Co Ltd | 三次元計測装置 |
JPH11304470A (ja) * | 1998-04-16 | 1999-11-05 | Hamamatsu Photonics Kk | 距離検出器 |
-
2001
- 2001-06-11 JP JP2001175989A patent/JP2002365561A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03197806A (ja) * | 1989-12-26 | 1991-08-29 | Olympus Optical Co Ltd | 測距システム |
JPH03200941A (ja) * | 1989-12-28 | 1991-09-02 | Seikosha Co Ltd | マルチ測距装置及びカメラのレンズ位置制御装置 |
JPH10239029A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-11 | Olympus Optical Co Ltd | 三次元形状計測装置 |
JPH10239023A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-11 | Olympus Optical Co Ltd | 三次元計測装置 |
JPH11304470A (ja) * | 1998-04-16 | 1999-11-05 | Hamamatsu Photonics Kk | 距離検出器 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005274577A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Mitsutoyo Corp | 位置測定装置 |
JP4686229B2 (ja) * | 2004-03-25 | 2011-05-25 | 株式会社ミツトヨ | 位置測定装置 |
JP2009225933A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Fujifilm Corp | カプセル内視鏡システム及びカプセル内視鏡の動作制御方法 |
CN103462578A (zh) * | 2013-09-04 | 2013-12-25 | 深圳先进技术研究院 | 医用内窥镜、医用内窥镜冷光源系统及其温控系统 |
JP2021535408A (ja) * | 2018-08-24 | 2021-12-16 | トリナミクス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 少なくとも1つの物体の位置を決定するための検出器 |
JP7374195B2 (ja) | 2018-08-24 | 2023-11-06 | トリナミクス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 少なくとも1つの物体の位置を決定するための検出器 |
US11940263B2 (en) | 2018-08-24 | 2024-03-26 | Trinamix Gmbh | Detector for determining a position of at least one object |
CN115143929A (zh) * | 2022-03-28 | 2022-10-04 | 南京大学 | 一种基于光纤束的内窥测距仪 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9618726B2 (en) | Endoscope apparatus | |
EP0096570B1 (en) | An optical system focus-state detector | |
US8900126B2 (en) | Optical scanning device | |
CN1946332B (zh) | 内窥镜系统 | |
US10788311B2 (en) | Microscope system and method for automated alignment of a microscope | |
US20130023732A1 (en) | Endoscope and endoscope system | |
US12034904B2 (en) | Endoscopic imaging systems for generating three dimensional images, and associated systems and methods | |
CN102438504A (zh) | 眼科摄像设备 | |
US11571109B2 (en) | Medical observation device | |
JP3283084B2 (ja) | 立体視硬性内視鏡 | |
JP7094742B2 (ja) | 三次元内視鏡システム | |
KR20120066500A (ko) | 조명 광학계와 결상 광학계가 통합된 광학계 및 이를 포함하는 3차원 영상 획득 장치 | |
JP3776561B2 (ja) | 三次元計測内視鏡装置 | |
JP2002365561A (ja) | 内視鏡の測距装置 | |
JP4668581B2 (ja) | 手術用顕微鏡 | |
CN117530645A (zh) | 荧光导航立体内窥镜系统及其对焦方法 | |
JP3257641B2 (ja) | 立体視内視鏡装置 | |
JP2003290133A (ja) | 光イメージング装置 | |
US20230029750A1 (en) | Rigid Scope Device | |
JP2008022890A (ja) | 拡大観察用内視鏡装置 | |
CN221980701U (zh) | 荧光导航立体内窥镜系统 | |
JPH0541901A (ja) | 三次元計測用内視鏡装置 | |
JP2002360502A (ja) | 内視鏡の測距装置 | |
JP2005161086A (ja) | 手術用顕微鏡 | |
KR102571259B1 (ko) | 의료용 내시경 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080313 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20080430 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110322 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20110423 |