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JP2002360502A - 内視鏡の測距装置 - Google Patents

内視鏡の測距装置

Info

Publication number
JP2002360502A
JP2002360502A JP2001175990A JP2001175990A JP2002360502A JP 2002360502 A JP2002360502 A JP 2002360502A JP 2001175990 A JP2001175990 A JP 2001175990A JP 2001175990 A JP2001175990 A JP 2001175990A JP 2002360502 A JP2002360502 A JP 2002360502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
distance measuring
endoscope
distance
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001175990A
Other languages
English (en)
Inventor
Moriyasu Kanai
守康 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2001175990A priority Critical patent/JP2002360502A/ja
Publication of JP2002360502A publication Critical patent/JP2002360502A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】拡大内視鏡装置の特性に合致した内視鏡の測距
装置を得る。 【構成】発光体からの光を観察物体に照射し、観察物体
からの反射光を受光レンズ4で位置検出センサ5にスポ
ット状に結像させて、フォーカシングを行うための距離
を測距する測距手段を有し、発光体と内視鏡先端部との
間には、測距光専用送光ファイバー6を敷設する。測距
光専用送光ファイバー6は、発光体から出射される光を
内視鏡先端部に送光し、送光ファイバー6の先端から出
射される光は、送光レンズ3を介して観察物体にスポッ
ト状ビームとして出射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、医療及び工業等の分野に用いら
れる内視鏡の測距装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】消化管の診断に用いる内視
鏡装置は、消化管内壁の観察対象の領域全体を観察した
撮像画像を出力する構成のものであり、消化管内壁の広
い領域を撮像し、この撮像信号を映像信号に信号処理し
てモニターに映し出している。
【0003】この種の内視鏡装置では、微細な病変を部
分的に拡大して詳細に観察するため、拡大内視鏡装置が
開発されている。拡大内視鏡装置は近接拡大時の焦点深
度が狭いためにオートフォーカス機構を備えることが好
ましい。オートフォーカス機構を備えた拡大内視鏡装置
は特開平10−165358号公報に記載されている。
【0004】しかしながら、先行例のオートフォーカス
内視鏡装置は、観察物体までの観察物体距離を測距する
測距装置が具体的に開示されておらず、オートフォーカ
ス機構を備えた拡大内視鏡装置は実機として存在しない
のが現状である。
【0005】オートフォーカス機構はムービーを含むカ
メラの分野で既に採用されており、特にCCDを撮像素
子に用いたカメラのオートフォーカス機構は、撮像素子
に結像する像のコントラストを検知してオートフォーカ
スを行うことが一般的であり、デフォーカス方向を検知
するための複雑なシステムが必要である。
【0006】内視鏡の先端部に設けられる体内挿入部は
患者の体腔内に挿入するものであるから、その直径が高
々10mm程度に制限されるものであり、前記複雑なシ
ステムをもつカメラ等の測距手段を内視鏡にそのまま適
用することは事実上不可能である。
【0007】
【発明の目的】本発明は、拡大内視鏡装置の特性に合致
した内視鏡の測距装置を得ることを目的とする。
【0008】
【発明の概要】内視鏡の先端部に設けられる体内挿入部
が細径であり、測距装置を小型化する必要があることに
鑑みて、本発明に係る内視鏡の測距装置は、内視鏡の体
内挿入部の先端部に、基線長だけ離隔させた発光源と測
距受光系とを設け、発光源から出射され観察物体で反射
して測距受光系に入射する測距光の位置から観察物体距
離を検出する三角測量方式の内視鏡の測距装置であっ
て、前記体内挿入部の先端部の発光源に送光する送光系
は、該体内挿入部の先端に設けた送光レンズと、内視鏡
の操作部側に設けた発光体と、該発光体の光を送光レン
ズに送光する、体内挿入部内に挿通した測距光専用送光
ファイバーとから構成したことを特徴とする。
【0009】一般的に、三角測量方式は無限遠物体の検
知を正確に行うことが困難であるが、拡大内視鏡装置は
近接拡大時の焦点深度の狭い領域のみ測距が必要であ
り、無限遠の検知は必要がない。また近接拡大時は観察
物体距離に対し長い基線長がとれるため、精度の高い測
距が可能である。さらに送光系の光源として測距光専用
送光ファイバーを利用して内視鏡先端部まで送光するこ
とにより、大きなスペースを必要とする発光素子を内視
鏡装置の外部装置に設置することが可能となり、測距手
段を小型化することができ、内視鏡先端部の寸法拡大を
抑制することができる。
【0010】前記測距受光系は、具体的には、観察物体
で反射された光を受光する、体内挿入部先端に配置した
受光レンズと、該受光レンズで結像される測距光の位置
を検出する位置検出センサとから構成することが望まし
い。
【0011】また前記送光レンズは、ファイバーの出射
端面から出射する光を略平行光とすることが望ましい。
また前記測距光専用送光ファイバーを複数並列に敷設
し、前記測距光専用送光ファイバーの出射端面から出射
するそれぞれの光を、前記送光レンズを介して観察物体
の異なる照射位置に出射するようにしてもよい。この場
合、視野中央部分に照射される測距光を選択して測距す
ることが望ましい。
【0012】近接拡大時は観察物体距離に対し相対的に
長い基線長となるため、測距精度は上がるが、観察物体
距離の変化に対し画面内の測距ポイントが大きく変化し
てしまう。そこで、複数の測距光専用送光ファイバーを
用いて内視鏡先端部まで送光し、複数の異なる方向から
発光させ、より視野の中央部分に近いビームを使って測
距する。これにより、距離よる測距ポイントの移動を小
さくすることができる。
【0013】本発明による内視鏡の測距装置は、例え
ば、撮像光学系の撮像レンズによる像を撮像素子に結像
させる電子内視鏡に適用することができる。電子内視鏡
では、前記送光レンズと前記測距受光系の受光レンズと
のいずれか一方を、撮像光学系の撮像レンズで兼用する
ことができる。内視鏡の撮像レンズの光軸に沿って測距
用の光束を入射させ、撮像レンズを送光レンズとして用
いれば、距離による測距ポイントの移動は完全になくす
ことが可能となる。前記測距受光系の受光レンズを内視
鏡の撮像レンズで兼用する態様では、この兼用した撮像
レンズで集光した測距光を撮像光学系から分岐すること
が望ましい。勿論、前記送光レンズと前記測距受光系の
受光レンズの双方を、撮像光学系の撮像レンズとは独立
させて設けてもよい。
【0014】測距光の結像位置を検出する位置検出セン
サは、電子内視鏡の場合、撮像素子で兼用することがで
きる。この態様では、前記撮像素子の出力を測距用と撮
像用に時分割して出力することが望ましい。
【0015】また前記位置検出センサは、PSD又はC
CDから構成し、或いは光ファイバーの受光端を直線状
に並べたファイバーアレイから構成してもよい。ファイ
バー送光を行い、電気信号への変換は前記内視鏡装置の
外部装置内で行うことにより、大きな位置検出センサを
体内挿入部の先端部に配置する必要が無いので、小型化
が図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1は本発明を電子内視鏡システム
に適用した第1の実施形態に係る内視鏡の測距装置を示
す構成図である。図7に示すように、電子内視鏡システ
ムは内視鏡本体1と、外部装置(プロセッサ)11とか
ら構成されており、内視鏡本体1は、外部装置11との
コネクタ11cを有する。内視鏡本体1は、先端側の体
内挿入部1aと基部の操作部1dを備えている。図1は
体内挿入部1aの先端硬性部1eの概念図で、観察物体
を結像する撮像レンズ1bと撮像レンズ1bが結像した
観察物体像を電気信号としての撮像信号に変換する撮像
素子1cとを含んでいる。撮像光学系の撮像レンズ1b
による像が撮像素子1cに結像され、撮像した撮像信号
が外部装置11に伝送され、その撮像信号を外部装置1
1内のプロセッサ12で画像処理して図示しないモニタ
ーに表示し観察物体の観察を行う。また外部装置11に
は照明用光源13が設けられ、該照明用光源13からの
光が図示しない照明用ファイバを通して内視鏡本体1の
先端硬性部1eまで伝送され、観察物体を照明する。ま
た撮像素子1cは固体撮像素子、特にCCD(電荷結合
素子)が用いられるが、これに限定されるものではな
い。以下、撮像素子1cとしてCCDを用いる例を説明
するため、撮像素子をCCD1cとして表記する。
【0017】さらに内視鏡本体1の撮像光学系には図示
しない焦点調節機構が連動している。この焦点調整機構
は、測距手段による距離情報等に基いて、撮像レンズ1
bとCCD1cとの相対距離を変化させて焦点合せ(オ
ートフォーカス)を行う。
【0018】図1は、内視鏡の特性に合致した小型で簡
易な本発明による三角測距方式の内視鏡の測距手段の第
1の実施形態を示している。
【0019】前記体内挿入部1aの先端部の発光源に送
光する送光系は、体内挿入部1aの先端に設けた送光レ
ンズ3と、内視鏡本体1の操作部側に設けた図7の発光
体2と、発光体2の光を送光レンズ3に送光する、体内
挿入部1a内に挿通した測距光専用送光ファイバー6と
から構成している。ここに、発光体2が設けられる内視
鏡の「操作部側」には、図7に示す内視鏡本体1の操作
部1d及び内視鏡本体1の操作部1dから内視鏡装置の
外部装置11に至る部分が含まれるものであり、要は、
発光体2が設けられる内視鏡の操作部側とは、内視鏡本
体1の先端部に設けられる体内挿入部1aを除く個所を
意味する。また発光体2にはLEDが用いられるが、L
EDに限定されるものではなく、赤外光を出射する発光
素子も用いてもよく、要は測距光を発光できるものであ
れば、いずれのものでもよい。
【0020】測距受光系は、観察物体で反射された光を
受光する、体内挿入部1aの先端に配置した受光レンズ
4と、受光レンズ4で結像される測距光の位置を検出す
る位位置検出センサ5とから構成している。この実施形
態では、受光レンズ4は電子内視鏡の撮像レンズ1bで
兼用し、位置検出センサは電子内視鏡のCCD1cで兼
用している。
【0021】以上の測距光学系において、発光体2、送
光レンズ3及び測距光専用送光ファイバー6を介して観
察物体に向けて測距光(スポットビーム)を発すると、
測距光専用送光ファイバー6の先端から出射される光は
送光レンズ3により略平行光のビームに整形され、スポ
ット状ビームとして観察物体に照射される。以下、この
スポット状ビームをAF参照ビームとして表記する。こ
のAF参照ビームの出射方向は撮像レンズ1bの光軸X
とc点で交わるように設定される。このAF参照ビーム
がa点又はb点に位置する観察物体で反射し、その反射
光が位置検出センサ5に結像するときの結像位置をA又
はBとし、その結像位置A又はBと前記受光レンズ4の
光軸との間の距離をd、前記受光レンズ4の焦点距離を
f、前記受光レンズ4と前記送光レンズ3の光軸間距離
をL、前記観察物体距離をDとする。なお図1におい
て、距離d、観察物体距離Dはa点、b点の観察物体か
らの反射光に応じて、d1、d2、D1、D2として表
記している。
【0022】図1の例では位置検出センサ5として、電
子内視鏡のCCD1cを用いており、CCD1cの中心
を撮像レンズ1bの光軸Xに一致させ、CCD1c上の
結像位置A、BとCCD1cの中心とを結ぶ直線距離と
して距離d1、d2を測定する。結像位置A、Bでのス
ポットビーム像がボケている場合には、そのビーム像の
中心位置を割り出して結像位置A、Bを検索して測定を
行う。
【0023】位置検出センサ5が測定した距離d1、d
2を式 D=L/(L/D0−d/f)・・・・・・・・・・・(1) に代入して、観察物体距離Dを測距する。ただし、D0
はスポットビームが撮像レンズ1bの光軸Xと交わる点
cまでの図示しない予め設定された観察物体距離であ
る。また、dの符号については撮影レンズ1bの光軸X
を原点とし、送光レンズ3の設置方向を正とする。した
がって図1の場合d1の符号は正、d2の符号は負とな
る。これらの距離d1、d2及び観察物体距離Dの距離
データがフォーカシングを行う距離データとして用いら
れる。
【0024】図1に示す実施形態では、受光レンズ4と
して撮像光学系の撮像レンズ1bを用いるとともに、位
置検出センサ5として電子内視鏡のCCD1cを用い、
CCD1cの出力を内視鏡の撮像用と測距用とに時分割
して兼用している。この時分割制御により、内視鏡の撮
像光学系による撮像と測距装置による測距との相互干渉
が防止される。
【0025】通常観察時にAF参照ビームが観察物体上
の位置aに照射されると、観察物体上の位置aで反射散
乱され、その反射光(測距光)は撮像レンズ(受光レン
ズ4)1bによりCCD1cの受光面のA点にスポット
を形成する。このCCD1c上のA点での距離d1が求
められ、このA点までの距離d1を(1)式に代入して
距離データを算出する。図示しない焦点調節機構は測距
装置が算出した距離データに基いてフォーカシングを行
う。
【0026】近接拡大時の観察物体面を図1のb点を含
む面とする。前記AF参照ビームは観察物体上の位置b
に照射されると、観察物体上の位置bで反射散乱され、
その反射光(測距光)は撮像レンズ(受光レンズ4)1
bによりCCD1cの受光面のB点にスポットを形成す
る。このCCD1c上のB点での距離d2が求められ、
このB点までの距離d2を(1)式に代入して距離デー
タを算出する。図示しない焦点調節機構は測距装置が算
出した距離データに基いてフォーカシングを行う。
【0027】図2は本発明の第2の実施形態に係る内視
鏡の測距装置を示す構成図である。図2の実施形態は、
受光レンズ4を内視鏡本体1の撮像レンズ1bで兼用
し、観察物体からの反射光(測距光)を撮像レンズ1b
でスポット状に結像させ、そのスポット像を内視鏡本体
1の撮像光学系からビームスプリッタ7で分岐する。そ
の分岐した位置検出センサ5の受光面上でのスポット像
の結像位置を該位置検出センサ5で検出する。位置検出
センサ5は、スポット像が結像する受光面の位置検出の
基準位置となる中心位置を撮像レンズ1bの光軸Xがビ
ームプスリッタ7で偏向された軸Yに一致させて設置
し、位置検出センサ5の受光面上でのスポット形成位置
(図1のA又はBに相当する)と位置検出センサ5の中
心とを結ぶ直線距離としての距離(図1のd1、d2に
相当する)を求め、その距離を(1)式に代入して距離
データを測定する。スポット形成位置(A、B)でのス
ポットビーム像がボケている場合には、そのビーム像の
中心位置を割り出して測定する。
【0028】測距光専用送光ファイバー6で送光される
AF参照ビームに赤外光を用い、ビームスプリッタ7に
可視光を通過させ、赤外光を反射させるような特性をも
たせることにより、撮像レンズ1bを通過した光束はビ
ームスプリッタ7で撮像光と測距光とに分岐され、測距
光のみが測距専用の位置検出センサ5上にスポット状に
結像される。この実施形態によれば、図1のように内視
鏡の撮像光学系を時分割して制御する必要がなく、内視
鏡の撮像光学系による撮像と測距装置による測距とを同
時に行うことができる。
【0029】図3は本発明の第3の実施形態に係る内視
鏡の測距装置を示す構成図である。この実施形態では、
内視鏡本体1の撮像光学系(撮像レンズ1b、CCD1
c等を含む)から独立した、測距専用の光学系によって
測距装置が構成されている。すなわち、測距受光系は図
3に示すように撮像光学系の撮像レンズ1bから独立し
た受光レンズ4を含んでおり、観察物体で反射した反射
光(測距光)を受光レンズ4で撮像光学系の撮像素子1
cから独立した位置検出センサ5の受光面上にスポット
状に結像する。
【0030】また、位置検出センサ5は、複数の光ファ
イバー8aの受光端を直線状に並べたファイバーアレイ
8を用いている。ファイバーアレイ8の複数の光ファイ
バー8aは受光レンズ4の光軸Zと平行に配置され、複
数の光ファイバー8aの受光端が受光レンズ4の光軸Z
と直交する方向に規則的に配列される。また、この実施
形態では、測距光専用送光ファイバー6で送光されるA
F参照ビームに赤外光を用いる。このため、ファイバー
アレイ8の前方に、内視鏡本体1の撮像光がファイバー
アレイ8に混入するのを防止する赤外透過フィルタ9を
配置し、赤外透過フィルタ9で可視光である撮像光をカ
ットして赤外光である観察物体からの反射光(測距光)
のみをファイバーアレイ8に入光させる。
【0031】観察物体で反射した反射光(測距光)は観
察物体距離に応じて異なる光ファイバー8aの受光端
(結像位置A又はB)にスポット状に結像され、スポッ
ト像が結像した光ファイバー8aと光軸Zとの間の距離
により距離d1、d2が決定され、距離d1、d2を
(1)式に代入してフォーカシング用距離データを算出
する。
【0032】図3に示すファイバーアレイ8によると、
スポット像がファイバーアレイ8の光ファイバー8aを
介して内視鏡本体1から内視鏡装置の外部装置11に送
光され、その光強度分布を維持したまま外部装置11内
に設けた受光素子を使って電気信号に変換され、距離デ
ータを算出してフォーカシングを行う。この実施形態で
は、位置検出センサ5が光ファイバーの束であり、PS
DやCCDを位置検出センサ5として用いる場合と比較
して設置スペースを可及的に縮小することができる。
【0033】図4及び図5は本発明の第4の実施形態に
係る内視鏡の測距装置を示す構成図である。三角測量方
式の測距系は一般に、近接拡大観察の場合に測距精度は
向上するが、観察物体距離の変化に対する観察視野内の
測距点の移動が大きくなるという性質がある。そこで、
この第4の実施形態では、複数の測距光専用送光ファイ
バー6a、6bからのAF参照ビームを用い、観察視野
内の中央部近くを照射するビームを選択して測距を行な
うことにより、観察物体距離の変化による測距点の移動
を抑えている。
【0034】複数の測距光専用送光ファイバー6a、6
bは体内挿入部1a内に挿通され、発光体2から出射さ
れる光を内視鏡本体1の体内挿入部1aにそれぞれ送光
し、各測距光専用送光ファイバー6a、6bの先端から
出射されるそれぞれの光は、送光レンズ3を介して観察
物体に照射位置を異ならせてスポット状ビームとして出
射する。図4及び図5の例では、各測距光専用送光ファ
イバー6a、6bの先端から出射されるそれぞれの光
は、送光レンズ3を介して観察物体に2つの異なる照射
位置a、a′(b、b′)にスポット状ビームとして出
射している。
【0035】この実施形態では第1の実施形態と同様に
受光レンズ4として撮像光学系の撮像レンズ1bを用い
るとともに位置検出センサ5として、撮像光学系のCC
D1cを用いており、CCD1cの中心を撮像レンズ1
bの光軸に一致させている。CCD1cの出力を内視鏡
の撮像用と測距装置の測距用とに時分割して出力するこ
とにより、内視鏡の撮像光学系による撮像と測距装置に
よる測距との相互干渉を防止することも第1の実施形態
と同様である。
【0036】送光レンズ3から射出される2本のAF参
照ビームは、それぞれ観察物体で反射して撮像レンズ1
bに入射し、CCD1c上に二つのスポットを形成す
る。CCD1c上のスポット形成位置A、A′(B、
B′)のうちCCD1cの中心に近いほうのスポット形
成位置を選択して測距演算を行なう。
【0037】図4は、観察物体までの距離が比較的長い
場合を示す。測距光専用送光ファイバー6aの先端から
出射される光は送光レンズ3により略平行光束のビーム
に整形され、撮像レンズ1bの光軸Xと点cで交わる第
1のAF参照ビームとして射出される。一方、測距光専
用送光ファイバー6bの先端から射出される光は同様に
略平行光束とされ、撮像レンズ1bの光軸Xと点c’で
交わる第2のAF参照ビームとして射出される。第1及
び第2のAF参照ビームは、図示しない距離D1(図1
の距離D1に相当する)にある観察物体上の異なる位置
a、a’に照射される。
【0038】観察物体上の位置aで反射散乱された反射
光(測距光)は撮像レンズ(受光レンズ4)1bにより
CCD1cの受光面のA点にスポット状に結像される。
また観察物体上の位置a’で反射散乱された反射光(測
距光)は撮像レンズ(受光レンズ4)1bによりCCD
1cの受光面の、A点よりもCCD1cの中心から離れ
たA′点にスポット状に結像される。この場合、CCD
1cの中心に近いスポットの位置AのCCD1cの中心
からの距離dと第1のAF参照ビームが撮像レンズ(受
光レンズ4)1bの光軸Xと交わる点cまでの距離D0
を用いて観察物体までの距離データを算出する。
【0039】図5は、観察物体までの距離が図4に比べ
て短い場合を示す。2本のAF参照ビームの射出方向は
図4と同一である。測距光専用送光ファイバー6a、6
bからの第1、第2のAF参照ビームは図示しない距離
D2(図1の距離D2に相当する)にある観察物体上の
異なる位置b、b′に照射される。
【0040】観察物体上の位置bで反射散乱された反射
光(測距光)は撮像レンズ(受光レンズ4)1bにより
CCD1cの受光面のB点にスポット状に結像される。
また観察物体上の位置b’で反射散乱された反射光(測
距光)は撮像レンズ(受光レンズ4)1bによりCCD
1cの受光面のB′点にスポット状に結像される。この
場合、CCD1c上の結像位置B、B′のうちCCD1
cの中心に近い中央部分(に形成されるされるスポット
位置B’の中心からの距離dと第2のAF参照ビームが
撮像レンズ(受光レンズ4)1bの光軸Xと交わる点
c’までの距離D 0を用いて観察物体までの距離データ
を算出する。
【0041】この実施形態では、位置検出センサ5上の
結像位置のうち視野中央部分に照射されるスポット状ビ
ームによる反射光を選択して測距するため、物体距離変
化によるAFポイント(測距点)の移動を小さくするこ
とができる。
【0042】また、この実施形態において、観察物体上
の位置a及びa′、b及びb′からの反射光(測距光)
を受光して位置検出センサ5にスポット状に結像させる
測距用の測距光学系は、図4及び図5に示すものに限定
されるものではなく、図2、図3或いは図6に示す測距
光専用の測距受光系を用いてもよい。
【0043】図6は本発明の第6の実施形態に係る内視
鏡の測距装置を示す構成図である。この実施形態は、発
光体2と内視鏡先端部の撮像光学系との間に測距光専用
送光ファイバー6を敷設している。
【0044】前記測距光専用送光ファイバー6は、発光
体2から出射される光を内視鏡本体1の体内挿入部1a
まで送光し、測距光専用送光ファイバー6の先端から出
射される光は、撮像光学系の撮像レンズ1bを介して観
察物体にスポット状ビームとして出射する。また撮像レ
ンズ1bとCCD1cとの間にはビームスプリッタ10
を設置し、測距光専用送光ファイバー6からの光をビー
ムスプリッタ10で撮像レンズ1bの光軸方向に反射し
て撮像レンズ1bの光軸方向から測距用のスポット状ビ
ーム(AF参照ビーム)を観察物体側に照射する。な
お、撮像レンズ1bが複数の光学レンズを組合せて構成
されている場合には、撮像レンズ1bの一部又は全部を
使って測距光専用送光ファイバー6からのAF用光を撮
像レンズ1bに入射することになる。撮像レンズ1bの
一部を使う場合には、その個所にビームスプリッタ10
を設置することになる。
【0045】この実施形態においても、内視鏡本体1の
撮像光学系(撮像レンズ1b、CCD1c等を含む)か
ら独立した、測距光専用の測距受光系を備えている。前
記測距受光系で前記反射光(測距光)が位置検出センサ
5にスポット状に結像する。前記測距光専用の測距受光
系は図6に示すように撮像光学系の撮像レンズ1bとは
独立した受光レンズ4を含んでおり、観察物体で反射し
た反射光(測距光)を受光レンズ4で位置検出センサ5
上にスポット状に結像する。
【0046】この実施形態では、送光レンズ3として撮
像光学系の撮像レンズ1bを兼用しているため、距離に
よるAFポイントの移動がなく、特に位置検出センサ5
としてCCDを用い、CCDの測距中心でフォーカシン
グ用の距離データを測距することができる。特に基線長
に対して観察物体距離が非常に短い近接拡大観察を行う
場合には有効である。
【0047】なお、図1、図2、図4、図5及び図6に
示す実施形態では、位置検出センサ5としてCCDを用
いたが、このCCDに代えて図3に示すファイバーアレ
イ8を用いてもよい。
【0048】以上の実施形態では、消化管等の観察に用
いる内視鏡について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、工業用に用いられる内視鏡についても同様に
適用することができるものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
光体からの光を測距専用の送光ファイバーを用いて測距
光を内視鏡の先端部に設けられる体内挿入部に送光する
ことにより、発光体を内視鏡装置の外部装置側に設置す
ることができ、内視鏡本体には細径の送光ファイバーの
みを敷設すればよく、測距装置を小型化することがで
き、本発明による測距装置を用いることにより、オート
フォーカス機能をもつ内視鏡を実機として構築すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡の測距装
置を示す構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡の測距装
置を示す構成図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る内視鏡の測距装
置を示す構成図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る内視鏡の測距装
置を示す構成図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る内視鏡の測距装
置を示す構成図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る内視鏡の測距装
置を示す構成図である。
【図7】本発明の実施形態に係る内視鏡の全体を示す図
である。
【符号の説明】 1 内視鏡本体 1a 体内挿入部 1b 撮像レンズ 1c 撮像素子(CCD) 2 発光体 3 送光レンズ 4 受光レンズ 5 位置検出センサ 6 6a 6b 測距光専用送光ファイバー 7 10 ビームスプリッタ 8 ファイバーアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 23/26 G02B 7/11 H Fターム(参考) 2F065 AA02 AA06 AA17 AA60 DD02 FF04 FF09 GG07 HH04 JJ02 JJ03 JJ16 JJ24 JJ25 JJ26 LL03 LL04 LL22 LL37 PP22 QQ26 QQ28 QQ31 2F112 AA06 AA08 AA09 BA03 BA10 CA01 CA12 DA02 DA10 DA19 DA26 DA30 EA11 FA45 2H040 BA22 BA23 DA12 GA02 2H051 AA00 4C061 AA00 AA29 CC06 FF40 FF46 FF47 HH52 JJ20 LL02 NN01 PP13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の体内挿入部の先端部に、基線長だ
    け離隔させた発光源と測距受光系とを設け、発光源から
    出射され観察物体で反射して測距受光系に入射する測距
    光の位置から観察物体距離を検出する三角測量方式の内
    視鏡の測距装置であって、 前記体内挿入部の先端部の発光源に送光する送光系は、
    該体内挿入部の先端部に設けた送光レンズと、内視鏡の
    操作部側に設けた発光体と、該発光体の光を送光レンズ
    に送光する、体内挿入部内に挿通した測距光専用送光フ
    ァイバーとから構成したことを特徴とする内視鏡の測距
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の内視鏡の測距装置におい
    て、 前記測距受光系を、観察物体で反射された光を受光す
    る、体内挿入部先端に配置した受光レンズと、該受光レ
    ンズで結像される測距光の位置を検出する位置検出セン
    サとから構成したことを特徴とする内視鏡の側距装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の内視鏡の測距装置に
    おいて、 前記送光レンズは、ファイバーの出射端面から出射する
    光を略平行光とすることを特徴とする内視鏡の測距装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の内視鏡の測距装置に
    おいて、 前記測距光専用送光ファイバーを複数並列に敷設し、前
    記測距光専用送光ファイバーの出射端面から出射するそ
    れぞれの光を、前記送光レンズを介して観察物体の異な
    る照射位置に出射し、 視野中央部分に照射される測距光を選択して測距するこ
    とを特徴とする内視鏡の測距装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1項記載の内
    視鏡の測距装置において、 前記内視鏡は、撮像光学系の撮像レンズによる像を撮像
    素子に結像させる電子内視鏡であることを特徴とする内
    視鏡の測距装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の内視鏡の測距装置におい
    て、 前記送光レンズと前記測距受光系の受光レンズとのいず
    れか一方が、撮像光学系の撮像レンズで兼用されている
    ことを特徴とする内視鏡の測距装置。
  7. 【請求項7】請求項2記載の内視鏡の測距装置におい
    て、 前記測距受光系の受光レンズとして兼用した撮像レンズ
    で集光した測距光を撮像光学系から分岐することを特徴
    とする内視鏡の測距装置。
  8. 【請求項8】請求項2記載の内視鏡の測距装置におい
    て、 前記送光レンズと前記測距受光系の受光レンズの双方
    が、撮像光学系の撮像レンズとは独立したものであるこ
    とを特徴とする内視鏡の測距装置。
  9. 【請求項9】請求項5記載の内視鏡の測距装置におい
    て、 前記位置検出センサが電子内視鏡の撮像素子で兼用さ
    れ、前記撮像素子の出力を測距用と撮像用に時分割して
    出力することを特徴とする内視鏡の測距装置。
  10. 【請求項10】請求項2記載の内視鏡の測距装置におい
    て、 前記位置検出センサがPSD又はCCDから構成された
    ことを特徴とする内視鏡の測距装置。
  11. 【請求項11】請求項2記載の内視鏡の測距装置におい
    て、 前記位置検出センサが、光ファイバーの受光端を直線状
    に並べたファイバーアレイから構成されたことを特徴と
    する内視鏡の測距装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115143929A (zh) * 2022-03-28 2022-10-04 南京大学 一种基于光纤束的内窥测距仪

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0541901A (ja) * 1991-08-09 1993-02-23 Olympus Optical Co Ltd 三次元計測用内視鏡装置

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