JP2002345236A - スイッチング電源回路 - Google Patents
スイッチング電源回路Info
- Publication number
- JP2002345236A JP2002345236A JP2001144757A JP2001144757A JP2002345236A JP 2002345236 A JP2002345236 A JP 2002345236A JP 2001144757 A JP2001144757 A JP 2001144757A JP 2001144757 A JP2001144757 A JP 2001144757A JP 2002345236 A JP2002345236 A JP 2002345236A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- switching
- circuit
- primary
- winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims abstract description 97
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 71
- 238000001514 detection method Methods 0.000 abstract description 25
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 abstract description 6
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 abstract description 2
- 239000007858 starting material Substances 0.000 abstract 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 19
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 11
- 230000008859 change Effects 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 5
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 5
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 5
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 5
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 5
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 5
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 4
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 2
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 2
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 2
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 2
- 241000043482 Pomax Species 0.000 description 1
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000002035 prolonged effect Effects 0.000 description 1
- 230000002441 reversible effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 239000004575 stone Substances 0.000 description 1
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スイッチング素子の低耐圧化
【解決手段】 自励式でスイッチング周波数制御方式に
よって安定化を図る複合共振形コンバータとして、直交
型制御トランスを省略した構成を採ったうえで、電源起
動時においては、絶縁コンバータトランスに巻装される
三次巻線の交番電圧を基に生成される一次側直流電圧の
レベル検出に基づいて動作するソフトスタート回路を設
ける。これにより、例えばこれまでに用いられていたと
される過電流検出回路等を設けなくとも、回路保護を行
うことが可能となる。
よって安定化を図る複合共振形コンバータとして、直交
型制御トランスを省略した構成を採ったうえで、電源起
動時においては、絶縁コンバータトランスに巻装される
三次巻線の交番電圧を基に生成される一次側直流電圧の
レベル検出に基づいて動作するソフトスタート回路を設
ける。これにより、例えばこれまでに用いられていたと
される過電流検出回路等を設けなくとも、回路保護を行
うことが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に電
源として備えられるスイッチング電源回路に関するもの
である。
源として備えられるスイッチング電源回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源回路として、例えばフ
ライバックコンバータやフォワードコンバータなどの形
式のスイッチングコンバータを採用したものが広く知ら
れている。これらのスイッチングコンバータはスイッチ
ング動作波形が矩形波状であることから、スイッチング
ノイズの抑制には限界がある。また、その動作特性上、
電力変換効率の向上にも限界があることがわかってい
る。そこで、先に本出願人により、各種共振形コンバー
タによるスイッチング電源回路が各種提案されている。
共振形コンバータは容易に高電力変換効率が得られると
共に、スイッチング動作波形が正弦波状となることで低
ノイズが実現される。また、比較的少数の部品点数によ
り構成することができるというメリットも有している。
ライバックコンバータやフォワードコンバータなどの形
式のスイッチングコンバータを採用したものが広く知ら
れている。これらのスイッチングコンバータはスイッチ
ング動作波形が矩形波状であることから、スイッチング
ノイズの抑制には限界がある。また、その動作特性上、
電力変換効率の向上にも限界があることがわかってい
る。そこで、先に本出願人により、各種共振形コンバー
タによるスイッチング電源回路が各種提案されている。
共振形コンバータは容易に高電力変換効率が得られると
共に、スイッチング動作波形が正弦波状となることで低
ノイズが実現される。また、比較的少数の部品点数によ
り構成することができるというメリットも有している。
【0003】図5の回路図は、先に本出願人が提案した
発明に基づいて構成することのできる、先行技術として
のスイッチング電源回路の一例を示している。この図に
示す電源回路の基本構成としては、一次側スイッチング
コンバータとして電圧共振形コンバータを備えている。
発明に基づいて構成することのできる、先行技術として
のスイッチング電源回路の一例を示している。この図に
示す電源回路の基本構成としては、一次側スイッチング
コンバータとして電圧共振形コンバータを備えている。
【0004】この図に示す電源回路では、ブリッジ整流
回路Di及び平滑コンデンサCiによって、商用交流電
源AC(交流入力電圧VAC)から交流入力電圧VACの1
倍のレベルに対応する整流平滑電圧Eiを生成する。ま
た、商用交流電源ACのラインには、電源のオン/オフ
を行うスイッチSWが挿入されている。また、商用交流
電源ACのラインには、突入電流制限抵抗Riを挿入す
るようにもしており、例えば電源投入時に平滑コンデン
サに流入する突入電流を抑制するようにしている。
回路Di及び平滑コンデンサCiによって、商用交流電
源AC(交流入力電圧VAC)から交流入力電圧VACの1
倍のレベルに対応する整流平滑電圧Eiを生成する。ま
た、商用交流電源ACのラインには、電源のオン/オフ
を行うスイッチSWが挿入されている。また、商用交流
電源ACのラインには、突入電流制限抵抗Riを挿入す
るようにもしており、例えば電源投入時に平滑コンデン
サに流入する突入電流を抑制するようにしている。
【0005】上記整流平滑電圧Ei(直流入力電圧)を
入力して断続する電圧共振形コンバータとしては、1石
によるシングルエンド方式が採用される。また駆動方式
としては自励式の構成を採っている。この場合、電圧共
振形コンバータを形成するスイッチング素子Q1には、
高耐圧のバイポーラトランジスタ(BJT;接合型トラ
ンジスタ)が選定される。このスイッチング素子Q1の
コレクタ−エミッタ間に対しては、一次側並列共振コン
デンサCrが並列に接続される。また、ベース−エミッ
タ間に対しては、クランプダイオードDD−抵抗RDの直
列接続回路が接続される。ここで、並列共振コンデンサ
Crは、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1
に得られるリーケージインダクタンスL1と共に、一次
側並列共振回路を形成しており、これによって電圧共振
形コンバータとしての動作が得られるようになってい
る。そして、スイッチング素子Q1のベースに対して
は、駆動巻線NB−共振コンデンサCB−ベース電流制限
抵抗RBから成る自励発振駆動回路が接続される。スイ
ッチング素子Q1には、この自励発振駆動回路にて発生
される発振信号を基とするベース電流が供給されること
でスイッチング駆動される。なお、起動時においては整
流平滑電圧Eiのラインから起動抵抗Rsを介してベー
スに流れる起動電流によって起動される。
入力して断続する電圧共振形コンバータとしては、1石
によるシングルエンド方式が採用される。また駆動方式
としては自励式の構成を採っている。この場合、電圧共
振形コンバータを形成するスイッチング素子Q1には、
高耐圧のバイポーラトランジスタ(BJT;接合型トラ
ンジスタ)が選定される。このスイッチング素子Q1の
コレクタ−エミッタ間に対しては、一次側並列共振コン
デンサCrが並列に接続される。また、ベース−エミッ
タ間に対しては、クランプダイオードDD−抵抗RDの直
列接続回路が接続される。ここで、並列共振コンデンサ
Crは、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1
に得られるリーケージインダクタンスL1と共に、一次
側並列共振回路を形成しており、これによって電圧共振
形コンバータとしての動作が得られるようになってい
る。そして、スイッチング素子Q1のベースに対して
は、駆動巻線NB−共振コンデンサCB−ベース電流制限
抵抗RBから成る自励発振駆動回路が接続される。スイ
ッチング素子Q1には、この自励発振駆動回路にて発生
される発振信号を基とするベース電流が供給されること
でスイッチング駆動される。なお、起動時においては整
流平滑電圧Eiのラインから起動抵抗Rsを介してベー
スに流れる起動電流によって起動される。
【0006】直交型制御トランスPRTは、上記駆動巻
線NBと電流検出巻線NDの巻装方向に対してその巻装方
向が直交するようにして制御巻線Ncが巻装されて構成
され、後述するようにして一次側電圧共振形コンバータ
のスイッチング周波数を制御するために設けられる。
線NBと電流検出巻線NDの巻装方向に対してその巻装方
向が直交するようにして制御巻線Ncが巻装されて構成
され、後述するようにして一次側電圧共振形コンバータ
のスイッチング周波数を制御するために設けられる。
【0007】絶縁コンバータトランスPITは、一次側
に得られるスイッチングコンバータのスイッチング出力
を二次側に伝送するために設けられる。この絶縁コンバ
ータトランスPITは、EE型コアに対して一次巻線N
1と二次巻線N2を分割して巻装し、中央磁脚に対しては
ギャップGを形成することで、所要の結合係数による疎
結合の状態が得られるようにして、飽和状態が得られに
くいようにしている。
に得られるスイッチングコンバータのスイッチング出力
を二次側に伝送するために設けられる。この絶縁コンバ
ータトランスPITは、EE型コアに対して一次巻線N
1と二次巻線N2を分割して巻装し、中央磁脚に対しては
ギャップGを形成することで、所要の結合係数による疎
結合の状態が得られるようにして、飽和状態が得られに
くいようにしている。
【0008】この絶縁コンバータトランスPITの一次
巻線N1は、直流入力電圧(整流平滑電圧Ei)のライ
ンとスイッチング素子Q1のコレクタとの間に接続され
ている。スイッチング素子Q1は、直流入力電圧につい
てスイッチングを行うのであるが、これによって、一次
巻線N1には、スイッチング素子Q1のスイッチング出力
が供給されることとなり、スイッチング周波数に対応す
る周期の交番電圧が発生する。
巻線N1は、直流入力電圧(整流平滑電圧Ei)のライ
ンとスイッチング素子Q1のコレクタとの間に接続され
ている。スイッチング素子Q1は、直流入力電圧につい
てスイッチングを行うのであるが、これによって、一次
巻線N1には、スイッチング素子Q1のスイッチング出力
が供給されることとなり、スイッチング周波数に対応す
る周期の交番電圧が発生する。
【0009】絶縁コンバータトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対しては、二
次側並列共振コンデンサC2が並列に接続されること
で、二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次
側並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって
並列共振回路が形成される。この並列共振回路により、
二次巻線N2に誘起される交番電圧は共振電圧となる。
つまり二次側において電圧共振動作が得られる。
は、一次巻線N1により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対しては、二
次側並列共振コンデンサC2が並列に接続されること
で、二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次
側並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって
並列共振回路が形成される。この並列共振回路により、
二次巻線N2に誘起される交番電圧は共振電圧となる。
つまり二次側において電圧共振動作が得られる。
【0010】即ち、この電源回路では、一次側にはスイ
ッチング動作を電圧共振形とするための並列共振回路が
備えられ、二次側には電圧共振動作を得るための並列共
振回路が備えられる。なお、本明細書では、このように
一次側及び二次側に対して共振回路が備えられて動作す
る構成のスイッチングコンバータについては、「複合共
振形スイッチングコンバータ」ともいうことにする。
ッチング動作を電圧共振形とするための並列共振回路が
備えられ、二次側には電圧共振動作を得るための並列共
振回路が備えられる。なお、本明細書では、このように
一次側及び二次側に対して共振回路が備えられて動作す
る構成のスイッチングコンバータについては、「複合共
振形スイッチングコンバータ」ともいうことにする。
【0011】この場合の絶縁コンバータトランスPIT
の二次側においては、先ず、二次巻線N2の巻終わり端
部に対して整流ダイオードDO1のアノードを接続し、カ
ソードを平滑コンデンサCO1の正極端子と接続すること
で、半波整流回路を形成している。この半波整流回路に
よっては、平滑コンデンサCO1の両端には、二次側直流
出力電圧EO1が得られることになる。また、この場合に
は、二次巻線N2に対してタップを設け、このタップ出
力に対して、図示するようにして整流ダイオードDO2及
び平滑コンデンサCO2から成る半波整流回路を形成して
いる。そして、この半波整流回路によっては、上記二次
側直流出力電圧EO1よりも低圧な二次側直流出力電圧E
O2が得られる。なお、具体的には、二次側直流出力電圧
EO1=135V、二次側直流出力電圧EO2=15Vとな
る。
の二次側においては、先ず、二次巻線N2の巻終わり端
部に対して整流ダイオードDO1のアノードを接続し、カ
ソードを平滑コンデンサCO1の正極端子と接続すること
で、半波整流回路を形成している。この半波整流回路に
よっては、平滑コンデンサCO1の両端には、二次側直流
出力電圧EO1が得られることになる。また、この場合に
は、二次巻線N2に対してタップを設け、このタップ出
力に対して、図示するようにして整流ダイオードDO2及
び平滑コンデンサCO2から成る半波整流回路を形成して
いる。そして、この半波整流回路によっては、上記二次
側直流出力電圧EO1よりも低圧な二次側直流出力電圧E
O2が得られる。なお、具体的には、二次側直流出力電圧
EO1=135V、二次側直流出力電圧EO2=15Vとな
る。
【0012】これら二次側直流出力電圧EO1,EO2は、
それぞれ所要の負荷回路に対して供給されることにな
る。また、二次側直流出力電圧EO1は制御回路1の検出
用電圧として、二次側直流出力電圧EO2は、制御回路1
の動作電源として分岐出力される。
それぞれ所要の負荷回路に対して供給されることにな
る。また、二次側直流出力電圧EO1は制御回路1の検出
用電圧として、二次側直流出力電圧EO2は、制御回路1
の動作電源として分岐出力される。
【0013】制御回路1は、二次側直流出力電圧EO1の
レベルに応じて可変の直流電流を、制御電流として、直
交型制御トランスPRTの制御巻線Ncに流すようにさ
れる。制御巻線Ncに流れる制御電流レベルが可変され
ることで、直交型制御トランスPRTにおいては、駆動
巻線NBのインダクタンスを可変するように制御するこ
とになる。これによって、自励発振駆動回路における駆
動巻線NB−共振コンデンサCBから成る共振回路の共振
周波数が変化し、スイッチング素子Q1のスイッチング
周波数が可変制御されることになる。このようにしてス
イッチング素子Q1のスイッチング周波数が可変される
ことで、二次側直流出力電圧が一定となるように制御さ
れる。つまり、電源の安定化が図られる。なお、本明細
書では、このような動作による定電圧制御について、
「スイッチング周波数制御方式」ともいうことにする。
レベルに応じて可変の直流電流を、制御電流として、直
交型制御トランスPRTの制御巻線Ncに流すようにさ
れる。制御巻線Ncに流れる制御電流レベルが可変され
ることで、直交型制御トランスPRTにおいては、駆動
巻線NBのインダクタンスを可変するように制御するこ
とになる。これによって、自励発振駆動回路における駆
動巻線NB−共振コンデンサCBから成る共振回路の共振
周波数が変化し、スイッチング素子Q1のスイッチング
周波数が可変制御されることになる。このようにしてス
イッチング素子Q1のスイッチング周波数が可変される
ことで、二次側直流出力電圧が一定となるように制御さ
れる。つまり、電源の安定化が図られる。なお、本明細
書では、このような動作による定電圧制御について、
「スイッチング周波数制御方式」ともいうことにする。
【0014】ところで、上記図5に示した電源回路で
は、スイッチSWがオンとされて商用交流電源ACが投
入されると、突入電流制限抵抗Riからブリッジ整流回
路Diのダイオードを介して平滑コンデンサCiに対し
て電流が流入し、平滑コンデンサCiの両端電圧である
整流平滑電圧Eiを、交流入力電圧VACに対応するレベ
ルにまで引き上げる。すると、整流平滑電圧Eiのライ
ンから起動抵抗Rsを介して起動電流がスイッチング素
子Q1のベースに流入して、スイッチング素子Q1はオン
となり発振起動し、スイッチング動作が開始される。
は、スイッチSWがオンとされて商用交流電源ACが投
入されると、突入電流制限抵抗Riからブリッジ整流回
路Diのダイオードを介して平滑コンデンサCiに対し
て電流が流入し、平滑コンデンサCiの両端電圧である
整流平滑電圧Eiを、交流入力電圧VACに対応するレベ
ルにまで引き上げる。すると、整流平滑電圧Eiのライ
ンから起動抵抗Rsを介して起動電流がスイッチング素
子Q1のベースに流入して、スイッチング素子Q1はオン
となり発振起動し、スイッチング動作が開始される。
【0015】しかし、このような起動時の動作に伴って
は、絶縁コンバータトランスPITの二次側の平滑コン
デンサCO1,CO2に対して過大な充電電流が流れる。ま
た、平滑コンデンサCiから電流検出巻線NA−一次巻
線N1を介して、スイッチング素子Q1のコレクタに過大
なコレクタ電流もながれることになる。さらに、このと
きの二次側直流出力電圧EO1,EO2のレベルとしては、
所要のレベルに立ち上がっていく過渡の状態であり、従
って、このときには、二次側直流出力電圧EO1のレベル
に応じたスイッチング周波数制御は行われない。このと
きのスイッチング素子Q1は、駆動巻線NBのインダクタ
ンスと、コンデンサCBのキャパシタンスとによって決
定される最低のスイッチング周波数によって動作する。
この電源回路の場合、スイッチング周波数が最低のスイ
ッチング周波数によりスイッチング動作を行うと、スイ
ッチング素子Q1のオン期間とオフ期間のうち、オン期
間のほうが長くなるのであるが、これによって、スイッ
チング素子Q1のオフ期間において、スイッチング素子
Q1//並列共振コンデンサCrの並列回路の両端に発生
する並列共振電圧V1としての電圧共振パルスのピーク
レベルも過大なものとなってしまう。
は、絶縁コンバータトランスPITの二次側の平滑コン
デンサCO1,CO2に対して過大な充電電流が流れる。ま
た、平滑コンデンサCiから電流検出巻線NA−一次巻
線N1を介して、スイッチング素子Q1のコレクタに過大
なコレクタ電流もながれることになる。さらに、このと
きの二次側直流出力電圧EO1,EO2のレベルとしては、
所要のレベルに立ち上がっていく過渡の状態であり、従
って、このときには、二次側直流出力電圧EO1のレベル
に応じたスイッチング周波数制御は行われない。このと
きのスイッチング素子Q1は、駆動巻線NBのインダクタ
ンスと、コンデンサCBのキャパシタンスとによって決
定される最低のスイッチング周波数によって動作する。
この電源回路の場合、スイッチング周波数が最低のスイ
ッチング周波数によりスイッチング動作を行うと、スイ
ッチング素子Q1のオン期間とオフ期間のうち、オン期
間のほうが長くなるのであるが、これによって、スイッ
チング素子Q1のオフ期間において、スイッチング素子
Q1//並列共振コンデンサCrの並列回路の両端に発生
する並列共振電圧V1としての電圧共振パルスのピーク
レベルも過大なものとなってしまう。
【0016】そこで図5に示した構成の回路の実際とし
ては、起動時においてスイッチング素子Q1に流れる過
大なコレクタ電流を制限するための過電流制限回路を設
けることがある。図6は、図5に示した回路構成を基本
として過電流制限回路を設けた電源回路の構成例が示さ
れている。なお、この図において図5と同一部分には同
一符号を付して説明を省略する。図6に示される過電流
制限回路10は、スイッチング素子Q1のエミッタに流
れる電流を、電流検出抵抗REと分圧抵抗R11,R12か
ら成る回路によって検出するようにしている。そして、
過大とされるレベルのエミッタ電流を検出してトランジ
スタQ10を導通させることで、スイッチング素子Q1の
ベース電流を、ダイオードD2からトランジスタQ10の
コレクタ−エミッタを介して流すようにされる。これに
よって、スイッチング素子Q1の順方向のベース電流が
抑制されることになり、スイッチング素子Q1のコレク
タに流れるコレクタ電流を制限することが可能になる。
ては、起動時においてスイッチング素子Q1に流れる過
大なコレクタ電流を制限するための過電流制限回路を設
けることがある。図6は、図5に示した回路構成を基本
として過電流制限回路を設けた電源回路の構成例が示さ
れている。なお、この図において図5と同一部分には同
一符号を付して説明を省略する。図6に示される過電流
制限回路10は、スイッチング素子Q1のエミッタに流
れる電流を、電流検出抵抗REと分圧抵抗R11,R12か
ら成る回路によって検出するようにしている。そして、
過大とされるレベルのエミッタ電流を検出してトランジ
スタQ10を導通させることで、スイッチング素子Q1の
ベース電流を、ダイオードD2からトランジスタQ10の
コレクタ−エミッタを介して流すようにされる。これに
よって、スイッチング素子Q1の順方向のベース電流が
抑制されることになり、スイッチング素子Q1のコレク
タに流れるコレクタ電流を制限することが可能になる。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示したようにして過電流制限回路10を設けるようにし
た場合には、例えばスイッチング素子Q1のエミッタと
直列に電流検出抵抗REが接続されることになるので、
電流検出抵抗REにおける電力損失が生じてしまうこと
になる。この電流検出抵抗REにおける電力損失は、特
に重負荷時において増加し、電力変換効率を低下させる
要因となっている。
示したようにして過電流制限回路10を設けるようにし
た場合には、例えばスイッチング素子Q1のエミッタと
直列に電流検出抵抗REが接続されることになるので、
電流検出抵抗REにおける電力損失が生じてしまうこと
になる。この電流検出抵抗REにおける電力損失は、特
に重負荷時において増加し、電力変換効率を低下させる
要因となっている。
【0017】また、図7の波形図は、上記図6に示した
回路の動作として、負荷変動に応じた電圧共振パルスV
1と、スイッチング素子Q1のコレクタ電流IQ1を示して
いる。例えば、中間負荷時とされ、交流入力電圧VAC=
120V程度とされる定常動作時においては、図7
(a)(b)に示すようにして、電圧共振パルスV1は
700Vp程度とされ、スイッチング素子Q1のコレク
タ電流IQ1は4.5A程度となっている。これに対し
て、最大負荷電力(Pomax=150W)とされ、交流入力
電圧VAC=120V程度にまで上昇したとされる条件で
は、図7(c)(d)に示すように、電圧共振パルスV
1は900Vp程度にまで上昇し、スイッチング素子Q1
のコレクタ電流IQ1は6.5A程度にまで上昇してしま
う。つまり、最大負荷電力時の電圧共振パルスV1とコ
レクタ電流IQ1は、定常時よりも20〜30パーセント
程度も増加している。このような動作は、図6に示した
回路が過電流制限回路10を備えているために、交流入
力電圧VACが上昇したときに対応したマージンと、過電
流制限回路10を構成する部品のばらつきによる定常動
作時の誤動作マージンを考慮して回路設計を行った結果
によるものとされる。そして、スイッチング素子Q1と
しては、最大負荷電力時に対応して、例えば1200V
という高耐圧品を選定しなければならない。スイッチン
グ素子が高耐圧になるほど、大型で高価になってしま
う。また、スイッチング特性も劣ってくる。
回路の動作として、負荷変動に応じた電圧共振パルスV
1と、スイッチング素子Q1のコレクタ電流IQ1を示して
いる。例えば、中間負荷時とされ、交流入力電圧VAC=
120V程度とされる定常動作時においては、図7
(a)(b)に示すようにして、電圧共振パルスV1は
700Vp程度とされ、スイッチング素子Q1のコレク
タ電流IQ1は4.5A程度となっている。これに対し
て、最大負荷電力(Pomax=150W)とされ、交流入力
電圧VAC=120V程度にまで上昇したとされる条件で
は、図7(c)(d)に示すように、電圧共振パルスV
1は900Vp程度にまで上昇し、スイッチング素子Q1
のコレクタ電流IQ1は6.5A程度にまで上昇してしま
う。つまり、最大負荷電力時の電圧共振パルスV1とコ
レクタ電流IQ1は、定常時よりも20〜30パーセント
程度も増加している。このような動作は、図6に示した
回路が過電流制限回路10を備えているために、交流入
力電圧VACが上昇したときに対応したマージンと、過電
流制限回路10を構成する部品のばらつきによる定常動
作時の誤動作マージンを考慮して回路設計を行った結果
によるものとされる。そして、スイッチング素子Q1と
しては、最大負荷電力時に対応して、例えば1200V
という高耐圧品を選定しなければならない。スイッチン
グ素子が高耐圧になるほど、大型で高価になってしま
う。また、スイッチング特性も劣ってくる。
【0018】また、図5及び図6に示した電源回路で
は、起動時における二次側直流出力電圧の立ち上がる時
間が速いことから、例えば起動時において二次側直流出
力電圧のレベル変動を検出してその急峻なレベル上昇を
抑制するように回路を構成することができない。つま
り、二次側直流出力電圧のレベル変動を検出することに
よっては、いわゆるソフトスタート動作が得られない。
このため、起動時における誤動作マージンがなく、それ
だけ電源回路の信頼性に欠けるという問題を有してい
る。
は、起動時における二次側直流出力電圧の立ち上がる時
間が速いことから、例えば起動時において二次側直流出
力電圧のレベル変動を検出してその急峻なレベル上昇を
抑制するように回路を構成することができない。つま
り、二次側直流出力電圧のレベル変動を検出することに
よっては、いわゆるソフトスタート動作が得られない。
このため、起動時における誤動作マージンがなく、それ
だけ電源回路の信頼性に欠けるという問題を有してい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、スイッチング電源回路として次のよう
にして構成する。つまり、直流入力電圧についてスイッ
チングを行うスイッチング素子を備えたスイッチング手
段と、一次巻線に得られる上記スイッチング手段の出力
を二次巻線に伝送する絶縁コンバータトランスと、この
絶縁コンバータトランスの一次巻線と、一次側並列共振
コンデンサとにより形成され、上記スイッチング手段の
動作を電圧共振形とするように設けられる一次側並列共
振回路を備える。また、絶縁コンバータトランスに巻装
した二次巻線に対して二次側並列共振コンデンサを並列
に接続することで形成される二次側並列共振回路と、こ
の二次側並列共振回路に得られる交番電圧を入力して整
流動作を行うことで直流出力電圧を得るように構成され
る直流出力電圧生成手段を備える。また、上記絶縁コン
バータトランスの一次巻線に直列に接続されて上記スイ
ッチング手段の出力を検出する一次巻線と、該一次巻線
により検出されたスイッチング電圧が伝送される二次巻
線とを有するドライブトランスと、少なくともドライブ
トランスの二次巻線と直列に接続される直列共振コンデ
ンサと直列共振インダクタとによる直列共振回路とを備
えて形成され、上記スイッチング素子に対してスイッチ
ング駆動信号を供給するスイッチング駆動手段とを備え
る。また、直列共振コンデンサと直列共振インダクタと
の接続点に接続される分割コンデンサと導通制御用素子
との直列回路と、直流出力電圧生成手段により得られる
直流出力電圧のレベルに応じて上記導通制御用素子の導
通量を可変して、分割コンデンサを流れる電流量を可変
制御することで、スイッチング素子のスイッチング周波
数を制御して直流出力電圧についての定電圧制御を行う
ようにされる定電圧制御手段を備える。そして、絶縁コ
ンバータトランスPITの一次側に巻装される三次巻線
を備え、この三次巻線に得られる交番電圧を整流するこ
とで一次側直流電圧を得るようにされる一次側直流電圧
生成手段と、起動時において得られる一次側直流電圧に
基づき、定電圧制御手段が直流出力電圧を低くする動作
傾向となるように導通制御用素子の導通量を可変制御す
るソフトスタート手段とを備えるものである。
課題を考慮して、スイッチング電源回路として次のよう
にして構成する。つまり、直流入力電圧についてスイッ
チングを行うスイッチング素子を備えたスイッチング手
段と、一次巻線に得られる上記スイッチング手段の出力
を二次巻線に伝送する絶縁コンバータトランスと、この
絶縁コンバータトランスの一次巻線と、一次側並列共振
コンデンサとにより形成され、上記スイッチング手段の
動作を電圧共振形とするように設けられる一次側並列共
振回路を備える。また、絶縁コンバータトランスに巻装
した二次巻線に対して二次側並列共振コンデンサを並列
に接続することで形成される二次側並列共振回路と、こ
の二次側並列共振回路に得られる交番電圧を入力して整
流動作を行うことで直流出力電圧を得るように構成され
る直流出力電圧生成手段を備える。また、上記絶縁コン
バータトランスの一次巻線に直列に接続されて上記スイ
ッチング手段の出力を検出する一次巻線と、該一次巻線
により検出されたスイッチング電圧が伝送される二次巻
線とを有するドライブトランスと、少なくともドライブ
トランスの二次巻線と直列に接続される直列共振コンデ
ンサと直列共振インダクタとによる直列共振回路とを備
えて形成され、上記スイッチング素子に対してスイッチ
ング駆動信号を供給するスイッチング駆動手段とを備え
る。また、直列共振コンデンサと直列共振インダクタと
の接続点に接続される分割コンデンサと導通制御用素子
との直列回路と、直流出力電圧生成手段により得られる
直流出力電圧のレベルに応じて上記導通制御用素子の導
通量を可変して、分割コンデンサを流れる電流量を可変
制御することで、スイッチング素子のスイッチング周波
数を制御して直流出力電圧についての定電圧制御を行う
ようにされる定電圧制御手段を備える。そして、絶縁コ
ンバータトランスPITの一次側に巻装される三次巻線
を備え、この三次巻線に得られる交番電圧を整流するこ
とで一次側直流電圧を得るようにされる一次側直流電圧
生成手段と、起動時において得られる一次側直流電圧に
基づき、定電圧制御手段が直流出力電圧を低くする動作
傾向となるように導通制御用素子の導通量を可変制御す
るソフトスタート手段とを備えるものである。
【0020】上記構成では、スイッチング素子を自励式
によってスイッチング駆動する複合共振形コンバータに
おいて、定電圧制御のために、二次側の直流出力電圧に
応じて導通制御素子における導通量を可変するようにし
ている。これによって、スイッチング駆動手段内の直列
共振コンデンサと並列接続される分割コンデンサに流れ
る電流を可変制御して、スイッチング素子のスイッチン
グ周波数を制御するようにしている。そしてこのような
定電圧制御の構成であれば、例えば自励式の場合にスイ
ッチング周波数可変制御のために用いられていた直交型
制御トランスを省略することが可能となる。その上で本
発明は、絶縁コンバータトランスの一次側に三次巻線を
巻装することで、この三次巻線に励起される交番電圧を
基に一次側直流電圧を生成する。この一次側直流電圧
は、起動時においては例えば0レベルから或る定常レベ
ルにまで上昇していくものであり、従って、起動時にお
ける二次側直流出力電圧の上昇にも対応している。そし
て、本発明のソフトスタート手段は、起動時において、
一次側直流電圧のレベル上昇に応じて、二次側直流出力
電圧を低くする動作が得られる制御傾向で以てスイッチ
ング周波数が可変制御されるように、導通制御用素子の
導通量を可変制御するソフトスタート回路を備えるよう
にされる。つまり、このソフトスタート回路は、一次側
にて間接的に二次側直流出力電圧のレベル上昇を検出し
てソフトスタート動作を得るようにしているものであ
る。
によってスイッチング駆動する複合共振形コンバータに
おいて、定電圧制御のために、二次側の直流出力電圧に
応じて導通制御素子における導通量を可変するようにし
ている。これによって、スイッチング駆動手段内の直列
共振コンデンサと並列接続される分割コンデンサに流れ
る電流を可変制御して、スイッチング素子のスイッチン
グ周波数を制御するようにしている。そしてこのような
定電圧制御の構成であれば、例えば自励式の場合にスイ
ッチング周波数可変制御のために用いられていた直交型
制御トランスを省略することが可能となる。その上で本
発明は、絶縁コンバータトランスの一次側に三次巻線を
巻装することで、この三次巻線に励起される交番電圧を
基に一次側直流電圧を生成する。この一次側直流電圧
は、起動時においては例えば0レベルから或る定常レベ
ルにまで上昇していくものであり、従って、起動時にお
ける二次側直流出力電圧の上昇にも対応している。そし
て、本発明のソフトスタート手段は、起動時において、
一次側直流電圧のレベル上昇に応じて、二次側直流出力
電圧を低くする動作が得られる制御傾向で以てスイッチ
ング周波数が可変制御されるように、導通制御用素子の
導通量を可変制御するソフトスタート回路を備えるよう
にされる。つまり、このソフトスタート回路は、一次側
にて間接的に二次側直流出力電圧のレベル上昇を検出し
てソフトスタート動作を得るようにしているものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態とし
てのスイッチング電源回路の構成例を示している。この
図に示す電源回路は、一次側に電圧共振形コンバータを
備えると共に二次側には並列共振回路を備えた複合共振
形スイッチングコンバータとしての構成を採る。この図
に示す電源回路においては、先ず、商用交流電源(交流
入力電圧VAC)を入力して直流入力電圧を得るための整
流平滑回路として、ブリッジ整流回路Di及び平滑コン
デンサCiからなる全波整流回路が備えられ、交流入力
電圧VACの1倍のレベルに対応する整流平滑電圧Eiを
生成するようにされる。また、この図では、電源回路の
動作をオン/オフさせるために商用交流電源のラインに
挿入されるスイッチSWが示される。
てのスイッチング電源回路の構成例を示している。この
図に示す電源回路は、一次側に電圧共振形コンバータを
備えると共に二次側には並列共振回路を備えた複合共振
形スイッチングコンバータとしての構成を採る。この図
に示す電源回路においては、先ず、商用交流電源(交流
入力電圧VAC)を入力して直流入力電圧を得るための整
流平滑回路として、ブリッジ整流回路Di及び平滑コン
デンサCiからなる全波整流回路が備えられ、交流入力
電圧VACの1倍のレベルに対応する整流平滑電圧Eiを
生成するようにされる。また、この図では、電源回路の
動作をオン/オフさせるために商用交流電源のラインに
挿入されるスイッチSWが示される。
【0022】上記整流平滑電圧Ei(直流入力電圧)を
入力して断続するスイッチングコンバータとしては、1
石のスイッチング素子Q1を備えて、いわゆるシングル
エンド方式によるスイッチング動作を行う電圧共振形コ
ンバータが備えられる。ここでの電圧共振形コンバータ
は自励式の構成を採っており、スイッチング素子Q1と
しては、高耐圧のバイポーラトランジスタ(BJT;接
合型トランジスタ)が使用される。スイッチング素子Q
1のコレクタは、絶縁コンバータトランスPITの一次
巻線N1、及びドライブトランスCDTの一次巻線(検
出巻線)NAを介して平滑コンデンサCiの正極と接続
される。また、この場合のエミッタは、一次電流検出抵
抗R2を介して一次側アースに接続される。つまり、一
次電流検出抵抗R2は、スイッチング電流の経路とし
て、スイッチング素子Q1のエミッタと一次側アース間
に対して挿入されているものである。
入力して断続するスイッチングコンバータとしては、1
石のスイッチング素子Q1を備えて、いわゆるシングル
エンド方式によるスイッチング動作を行う電圧共振形コ
ンバータが備えられる。ここでの電圧共振形コンバータ
は自励式の構成を採っており、スイッチング素子Q1と
しては、高耐圧のバイポーラトランジスタ(BJT;接
合型トランジスタ)が使用される。スイッチング素子Q
1のコレクタは、絶縁コンバータトランスPITの一次
巻線N1、及びドライブトランスCDTの一次巻線(検
出巻線)NAを介して平滑コンデンサCiの正極と接続
される。また、この場合のエミッタは、一次電流検出抵
抗R2を介して一次側アースに接続される。つまり、一
次電流検出抵抗R2は、スイッチング電流の経路とし
て、スイッチング素子Q1のエミッタと一次側アース間
に対して挿入されているものである。
【0023】また、スイッチング素子Q1のコレクタ−
エミッタ間に対しては、並列共振コンデンサCrが並列
に接続される。この並列共振コンデンサCrのキャパシ
タンスと、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N
1に得られるリーケージインダクタンスとによって一次
側並列共振回路を形成するものとされている。そして、
スイッチング素子Q1のスイッチング動作に応じて、こ
の並列共振回路による共振動作が得られることで、スイ
ッチング素子Q1のスイッチング動作としては電圧共振
形となる。
エミッタ間に対しては、並列共振コンデンサCrが並列
に接続される。この並列共振コンデンサCrのキャパシ
タンスと、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N
1に得られるリーケージインダクタンスとによって一次
側並列共振回路を形成するものとされている。そして、
スイッチング素子Q1のスイッチング動作に応じて、こ
の並列共振回路による共振動作が得られることで、スイ
ッチング素子Q1のスイッチング動作としては電圧共振
形となる。
【0024】また、スイッチング素子Q1 のベース−エ
ミッタ間にはインダクタLBを介してクランプダイオー
ドDDが挿入されている。つまりクランプダイオードDD
のカソードが、後述する時定数コンデンサCB1とインダ
クタLBの接続点に接続され、クランプダイオードDDの
アノードは1次側アースに接続される。このクランプダ
イオードDDは低速リカバリ型ダイオードとされる。
ミッタ間にはインダクタLBを介してクランプダイオー
ドDDが挿入されている。つまりクランプダイオードDD
のカソードが、後述する時定数コンデンサCB1とインダ
クタLBの接続点に接続され、クランプダイオードDDの
アノードは1次側アースに接続される。このクランプダ
イオードDDは低速リカバリ型ダイオードとされる。
【0025】また、本実施の形態においては、スイッチ
ング素子Q1を起動させるための起動抵抗として、2本
の起動抵抗Rs1,Rs2に分割して直列に接続してい
る。そして、この直列接続された起動抵抗Rs1−Rs2
を、整流平滑電圧EiのラインとインダクタLBとの間
に挿入している。これによって、電源起動時において
は、上記起動抵抗Rs1−Rs2を介して得られる起動電
流が、インダクタLBを介してスイッチング素子Q1のベ
ースに流れるようにされ、これによってスイッチング素
子Q1がオンとなってスイッチング動作を開始するよう
にされている。
ング素子Q1を起動させるための起動抵抗として、2本
の起動抵抗Rs1,Rs2に分割して直列に接続してい
る。そして、この直列接続された起動抵抗Rs1−Rs2
を、整流平滑電圧EiのラインとインダクタLBとの間
に挿入している。これによって、電源起動時において
は、上記起動抵抗Rs1−Rs2を介して得られる起動電
流が、インダクタLBを介してスイッチング素子Q1のベ
ースに流れるようにされ、これによってスイッチング素
子Q1がオンとなってスイッチング動作を開始するよう
にされている。
【0026】ドライブトランスCDTの一次側は検出巻
線NAとされる。この検出巻線NAは絶縁コンバータトラ
ンスPITの一次巻線N1に直列に接続されていること
で、スイッチング素子Q1のスイッチング出力を検出す
る。この検出巻線NAからスイッチング電圧が伝送され
る二次巻線は、スイッチング素子Q1のための自励発振
駆動回路を形成する駆動巻線NBとされる。
線NAとされる。この検出巻線NAは絶縁コンバータトラ
ンスPITの一次巻線N1に直列に接続されていること
で、スイッチング素子Q1のスイッチング出力を検出す
る。この検出巻線NAからスイッチング電圧が伝送され
る二次巻線は、スイッチング素子Q1のための自励発振
駆動回路を形成する駆動巻線NBとされる。
【0027】このドライブトランスCDTとしては、例
えば図4(a)に示すようなH字型フェライト磁心によ
るものか、或いは図4(b)のEI−12型フェライト
磁心によるものを採用できる。図4(a)の場合は、H
字型のフェライト磁心100に対して、検出巻線NAと
駆動巻線NBを二重絶縁線として絶縁を確保した上で巻
装することで形成される。図4(b)の場合は、I型コ
ア102とE型コア103を図のように組み合わせる。
I型コア102とE型コア103の磁脚の接合点にはギ
ャップGを形成する。そしてE型コア103の中央磁脚
に分割ボビン103を配し、この分割ボビン103に検
出巻線NAと駆動巻線NBをそれぞれ巻装することで形成
される。この図4(a)又は図4(b)のようなドライ
ブトランスCDTは、例えば図15で説明した直交形制
御トランスPRTに比較して大幅な小型軽量化が可能と
なるものである。
えば図4(a)に示すようなH字型フェライト磁心によ
るものか、或いは図4(b)のEI−12型フェライト
磁心によるものを採用できる。図4(a)の場合は、H
字型のフェライト磁心100に対して、検出巻線NAと
駆動巻線NBを二重絶縁線として絶縁を確保した上で巻
装することで形成される。図4(b)の場合は、I型コ
ア102とE型コア103を図のように組み合わせる。
I型コア102とE型コア103の磁脚の接合点にはギ
ャップGを形成する。そしてE型コア103の中央磁脚
に分割ボビン103を配し、この分割ボビン103に検
出巻線NAと駆動巻線NBをそれぞれ巻装することで形成
される。この図4(a)又は図4(b)のようなドライ
ブトランスCDTは、例えば図15で説明した直交形制
御トランスPRTに比較して大幅な小型軽量化が可能と
なるものである。
【0028】スイッチング素子Q1のベースに対して
は、図示するように、[駆動巻線NB−時定数コンデン
サCB−インダクタLB]のLC直列接続回路が接続され
る。この直列接続回路は、スイッチング素子Q1を自励
式により駆動するための自励発振駆動回路となる。イン
ダクタLBは、例えばフェライトビーズインダクタとし
ての構造を有する。
は、図示するように、[駆動巻線NB−時定数コンデン
サCB−インダクタLB]のLC直列接続回路が接続され
る。この直列接続回路は、スイッチング素子Q1を自励
式により駆動するための自励発振駆動回路となる。イン
ダクタLBは、例えばフェライトビーズインダクタとし
ての構造を有する。
【0029】この場合、ドライブトランスCDTの駆動
巻線NBは、上記のように検出巻線NAが絶縁コンバータ
トランスPITの一次巻線に直列接続されているため、
一次巻線N1に得られるスイッチング出力電圧としての
交番電圧が励起される。そして、自励発振駆動回路とし
ては、コンデンサCB1と駆動巻線NBのインダクタンス
及びインダクタLBとによって、直列共振回路を形成す
る。この直列共振回路の共振周波数は、駆動巻線NBと
インダクタLBのインダクタンスと、共振コンデンサCB
1のキャパシタンスとによって決定される。
巻線NBは、上記のように検出巻線NAが絶縁コンバータ
トランスPITの一次巻線に直列接続されているため、
一次巻線N1に得られるスイッチング出力電圧としての
交番電圧が励起される。そして、自励発振駆動回路とし
ては、コンデンサCB1と駆動巻線NBのインダクタンス
及びインダクタLBとによって、直列共振回路を形成す
る。この直列共振回路の共振周波数は、駆動巻線NBと
インダクタLBのインダクタンスと、共振コンデンサCB
1のキャパシタンスとによって決定される。
【0030】上記自励発振駆動回路では、絶縁コンバー
タトランスPITの一次巻線N1と直列接続された検出
巻線NAにより励起される駆動巻線NBには、ドライブ電
圧としての交番電圧が発生する。このドライブ電圧は、
直列共振回路(LB−CB1−NB)を介するようにして、
ドライブ電流としてスイッチング素子Q1のベースに出
力される。これにより、スイッチング素子Q1は、直列
共振回路の共振周波数により決定されるスイッチング周
波数でスイッチング動作を行うことになる。そして、そ
のコレクタに得られるスイッチング出力を絶縁コンバー
タトランスPITの一次巻線N1に伝達する。
タトランスPITの一次巻線N1と直列接続された検出
巻線NAにより励起される駆動巻線NBには、ドライブ電
圧としての交番電圧が発生する。このドライブ電圧は、
直列共振回路(LB−CB1−NB)を介するようにして、
ドライブ電流としてスイッチング素子Q1のベースに出
力される。これにより、スイッチング素子Q1は、直列
共振回路の共振周波数により決定されるスイッチング周
波数でスイッチング動作を行うことになる。そして、そ
のコレクタに得られるスイッチング出力を絶縁コンバー
タトランスPITの一次巻線N1に伝達する。
【0031】また、本実施の形態では、コンデンサCB2
と、MOS−FET(Q2)の直列回路が形成され、こ
の直列回路がコンデンサCB1とインダクタLBとの接続
点と一次側アースとの間に挿入される。ここで、コンデ
ンサCB2は、MOS−FET(Q2)としての抵抗分を
省略すれば、コンデンサCB1に流れる交番電流を分岐し
て一次側アースに流す経路を接続しているものと見るこ
とができる。そして、MOS−FET(Q2)は、コン
デンサCB2に流れる電流量を制御する導通制御の機能を
有しているものと見ることができる。
と、MOS−FET(Q2)の直列回路が形成され、こ
の直列回路がコンデンサCB1とインダクタLBとの接続
点と一次側アースとの間に挿入される。ここで、コンデ
ンサCB2は、MOS−FET(Q2)としての抵抗分を
省略すれば、コンデンサCB1に流れる交番電流を分岐し
て一次側アースに流す経路を接続しているものと見るこ
とができる。そして、MOS−FET(Q2)は、コン
デンサCB2に流れる電流量を制御する導通制御の機能を
有しているものと見ることができる。
【0032】MOS−FET(Q2)のドレインはコン
デンサCB2と接続され、ソースは一次側アースに接続さ
れる。また、クランプダイオードDD2は、MOS−FE
T(Q2)のドレイン−ソース間に対して図示する方向
により並列に接続される。この場合のクランプダイオー
ドDD2には、MOS−FET(Q2)に内蔵される、い
わゆるボディダイオードを利用することができる。
デンサCB2と接続され、ソースは一次側アースに接続さ
れる。また、クランプダイオードDD2は、MOS−FE
T(Q2)のドレイン−ソース間に対して図示する方向
により並列に接続される。この場合のクランプダイオー
ドDD2には、MOS−FET(Q2)に内蔵される、い
わゆるボディダイオードを利用することができる。
【0033】また、この図に示す回路の場合には、絶縁
コンバータトランスPITの一次側に対して、三次巻線
N3が巻装される。この三次巻線N3に対してはダイオー
ドD1及びコンデンサC1から成る半波整流回路が接続さ
れており、このコンデンサC1の両端に対しては、所定
レベルの低圧直流電圧E1が得られることになる。そし
て、この低圧直流電圧E1は、フォトカプラPCを形成
するフォトトランジスタのコレクタ−エミッタからさら
に抵抗を介して、MOS−FET(Q2)のゲートに接
続される。従って、MOS−FET(Q2)のゲートに
おいては、フォトダイオードから流れる電流レベルに応
じた抵抗R1の両端電圧が発生し、これがゲート電圧と
してMOS−FET(Q2)のゲートに印加されること
になる。
コンバータトランスPITの一次側に対して、三次巻線
N3が巻装される。この三次巻線N3に対してはダイオー
ドD1及びコンデンサC1から成る半波整流回路が接続さ
れており、このコンデンサC1の両端に対しては、所定
レベルの低圧直流電圧E1が得られることになる。そし
て、この低圧直流電圧E1は、フォトカプラPCを形成
するフォトトランジスタのコレクタ−エミッタからさら
に抵抗を介して、MOS−FET(Q2)のゲートに接
続される。従って、MOS−FET(Q2)のゲートに
おいては、フォトダイオードから流れる電流レベルに応
じた抵抗R1の両端電圧が発生し、これがゲート電圧と
してMOS−FET(Q2)のゲートに印加されること
になる。
【0034】また、本実施の形態の電源回路の一次側に
おいては、ソフトスタート回路2が設けられる。このソ
フトスタート回路2は、PNP型のトランジスタQ4
と、NPN型のトランジスタQ3とを有して形成され
る。トランジスタQ4のコレクタは、分割された起動抵
抗Rs1−Rs2の接続点に対して接続され、エミッタ
は、抵抗R2を介してMOS−FET(Q2)のゲートに
対して接続される。また、ベースは、抵抗R3を介して
トランジスタQ3のコレクタに接続される。
おいては、ソフトスタート回路2が設けられる。このソ
フトスタート回路2は、PNP型のトランジスタQ4
と、NPN型のトランジスタQ3とを有して形成され
る。トランジスタQ4のコレクタは、分割された起動抵
抗Rs1−Rs2の接続点に対して接続され、エミッタ
は、抵抗R2を介してMOS−FET(Q2)のゲートに
対して接続される。また、ベースは、抵抗R3を介して
トランジスタQ3のコレクタに接続される。
【0035】また、トランジスタQ3のベースは、分圧
抵抗R5−R6の接続点に対して接続されている。分圧抵
抗R5側はツェナーダイオードZDのアノード→カソー
ドを介して低圧直流電圧E1と接続され、分圧抵抗R6側
は一次側アースに接続される。また、トランジスタQ3
のエミッタも一次側アースに接続される。また、トラン
ジスタQ4のベースと抵抗R3の接続点と、トランジスタ
Q3のエミッタとの間には、時定数コンデンサC3が接続
される。ソフトスタート回路2の回路構成としては上記
したようになるが、この動作については後述する。
抵抗R5−R6の接続点に対して接続されている。分圧抵
抗R5側はツェナーダイオードZDのアノード→カソー
ドを介して低圧直流電圧E1と接続され、分圧抵抗R6側
は一次側アースに接続される。また、トランジスタQ3
のエミッタも一次側アースに接続される。また、トラン
ジスタQ4のベースと抵抗R3の接続点と、トランジスタ
Q3のエミッタとの間には、時定数コンデンサC3が接続
される。ソフトスタート回路2の回路構成としては上記
したようになるが、この動作については後述する。
【0036】絶縁コンバータトランスPITは、スイッ
チング素子Q1のスイッチング出力を二次側に伝送す
る。絶縁コンバータトランスPITは、図示による説明
は省略するが、例えばフェライト材による2組のE型コ
アを互いの磁脚が対向するように組み合わせたEE型コ
アを有し、このEE型コアの中央磁脚に対して、分割ボ
ビンを利用して一次巻線N1と、二次巻線N2をそれぞれ
分割した状態で巻装している。そして、中央磁脚に対し
てはギャップを形成するようにしている。これによっ
て、所要の結合係数による疎結合が得られるようにして
いる。ギャップは、2組のE型コアの各中央磁脚を、2
本の外磁脚よりも短くすることで形成することが出来
る。また、結合係数kとしては、例えばk≒0.85と
いう疎結合の状態を得るようにしており、その分、飽和
状態が得られにくいようにしている。
チング素子Q1のスイッチング出力を二次側に伝送す
る。絶縁コンバータトランスPITは、図示による説明
は省略するが、例えばフェライト材による2組のE型コ
アを互いの磁脚が対向するように組み合わせたEE型コ
アを有し、このEE型コアの中央磁脚に対して、分割ボ
ビンを利用して一次巻線N1と、二次巻線N2をそれぞれ
分割した状態で巻装している。そして、中央磁脚に対し
てはギャップを形成するようにしている。これによっ
て、所要の結合係数による疎結合が得られるようにして
いる。ギャップは、2組のE型コアの各中央磁脚を、2
本の外磁脚よりも短くすることで形成することが出来
る。また、結合係数kとしては、例えばk≒0.85と
いう疎結合の状態を得るようにしており、その分、飽和
状態が得られにくいようにしている。
【0037】絶縁コンバータトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対しては、二
次側並列共振コンデンサC2が並列に接続されること
で、二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次
側並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって
並列共振回路が形成される。この並列共振回路により、
二次巻線N2に誘起される交番電圧は共振電圧となる。
つまり二次側において電圧共振動作が得られる。
は、一次巻線N1により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対しては、二
次側並列共振コンデンサC2が並列に接続されること
で、二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次
側並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって
並列共振回路が形成される。この並列共振回路により、
二次巻線N2に誘起される交番電圧は共振電圧となる。
つまり二次側において電圧共振動作が得られる。
【0038】つまり、この電源回路は、一次側にはスイ
ッチング動作を電圧共振形とするための並列共振回路を
備え、二次側には電圧共振動作を得るための並列共振回
路を備えた「複合共振形スイッチングコンバータ」とさ
れるものである。
ッチング動作を電圧共振形とするための並列共振回路を
備え、二次側には電圧共振動作を得るための並列共振回
路を備えた「複合共振形スイッチングコンバータ」とさ
れるものである。
【0039】上記のようにして形成される電源回路の二
次側に対しては、二次側並列共振回路(N2//C2)に対
して、二次側整流ダイオードDO1と平滑コンデンサCO1
とからなる半波整流回路が接続され、これにより、二次
側並列共振回路(N2//C2)に発生する交番電圧のほぼ
等倍レベルに対応する二次側直流出力電圧EO1を得るよ
うにしている。また、ここでは、二次巻線N2に対して
タップ出力を設けて、このタップ出力と二次側アース間
に対して、図示するように、二次側整流ダイオードD02
と平滑コンデンサCO2から成る半波整流回路を接続する
ことで、低圧の二次側直流出力電圧EO2を得るようにし
ている。この場合、二次側直流出力電圧EO1は、制御回
路1に対して定電圧制御のための検出電圧として入力さ
れる。
次側に対しては、二次側並列共振回路(N2//C2)に対
して、二次側整流ダイオードDO1と平滑コンデンサCO1
とからなる半波整流回路が接続され、これにより、二次
側並列共振回路(N2//C2)に発生する交番電圧のほぼ
等倍レベルに対応する二次側直流出力電圧EO1を得るよ
うにしている。また、ここでは、二次巻線N2に対して
タップ出力を設けて、このタップ出力と二次側アース間
に対して、図示するように、二次側整流ダイオードD02
と平滑コンデンサCO2から成る半波整流回路を接続する
ことで、低圧の二次側直流出力電圧EO2を得るようにし
ている。この場合、二次側直流出力電圧EO1は、制御回
路1に対して定電圧制御のための検出電圧として入力さ
れる。
【0040】制御回路1は、直流出力電圧EO1を検出入
力とする誤差増幅器として機能し、直流出力電圧EO1の
レベルに応じて可変のレベルの電流を出力する。ここで
は制御回路1は、直流出力電圧EO1のレベルが低下する
と、その低下分に応じて出力電流量を増加させる回路構
成とされており、その出力電流は、フォトカプラPCの
フォトダイオードに対して流れるようにされる。つま
り、この制御回路1の出力は一次側にフィードバックさ
れ、これにより、次に説明するようにしてスイッチング
素子Q1のスイッチング周波数が制御されて定電圧制御
が図られるのであるが、フォトカプラPCは、この定電
圧制御系において絶縁コンバータトランスPITの一次
側と二次側を直流的に絶縁するために設けられる。
力とする誤差増幅器として機能し、直流出力電圧EO1の
レベルに応じて可変のレベルの電流を出力する。ここで
は制御回路1は、直流出力電圧EO1のレベルが低下する
と、その低下分に応じて出力電流量を増加させる回路構
成とされており、その出力電流は、フォトカプラPCの
フォトダイオードに対して流れるようにされる。つま
り、この制御回路1の出力は一次側にフィードバックさ
れ、これにより、次に説明するようにしてスイッチング
素子Q1のスイッチング周波数が制御されて定電圧制御
が図られるのであるが、フォトカプラPCは、この定電
圧制御系において絶縁コンバータトランスPITの一次
側と二次側を直流的に絶縁するために設けられる。
【0041】ここで、二次側直流出力電圧EO1の負荷電
力が重負荷の条件となって二次側直流出力電圧EO1のレ
ベルが低く成るように変化したとする。この場合には、
制御回路1からフォトカプラPCを介してMOS−FE
T(Q2)のゲートに流れる電流レベルが増加されるこ
とになる。これにより、抵抗R1によってMOS−FE
T(Q2)のゲートに加わる制御電圧(ゲート電圧)も
上昇することになる。
力が重負荷の条件となって二次側直流出力電圧EO1のレ
ベルが低く成るように変化したとする。この場合には、
制御回路1からフォトカプラPCを介してMOS−FE
T(Q2)のゲートに流れる電流レベルが増加されるこ
とになる。これにより、抵抗R1によってMOS−FE
T(Q2)のゲートに加わる制御電圧(ゲート電圧)も
上昇することになる。
【0042】このようにしてレベルが変化するゲート電
圧によりMOS−FET(Q2)の導通状態が制御され
るが、これによってMOS−FET(Q2)と直列接続
されているコンデンサCB2の導通角が制御される。そし
てMOS−FET(Q2)とコンデンサCBの直列回路
と、低速リカバリ型のクランプダイオードDD1とが、そ
れぞれ並列に、コンデンサCB1とインダクタLBの接続
点に接続されることで、スイッチング素子Q1のスイッ
チング周波数が高められるように駆動され、しかも、直
列共振回路(LB−CB1−NB)の共振電流(スイッチン
グ素子Q1のベース電流IB)が制御されてスイッチン
グ素子Q1のスイッチング周波数と共に、その導通角が
同時に可変制御される動作が得られる。
圧によりMOS−FET(Q2)の導通状態が制御され
るが、これによってMOS−FET(Q2)と直列接続
されているコンデンサCB2の導通角が制御される。そし
てMOS−FET(Q2)とコンデンサCBの直列回路
と、低速リカバリ型のクランプダイオードDD1とが、そ
れぞれ並列に、コンデンサCB1とインダクタLBの接続
点に接続されることで、スイッチング素子Q1のスイッ
チング周波数が高められるように駆動され、しかも、直
列共振回路(LB−CB1−NB)の共振電流(スイッチン
グ素子Q1のベース電流IB)が制御されてスイッチン
グ素子Q1のスイッチング周波数と共に、その導通角が
同時に可変制御される動作が得られる。
【0043】なお、スイッチング周波数と導通角が同時
に可変制御される動作は、前述もした複合制御方式によ
る動作であり、スイッチング素子Q1がオフとなる期間
は一定で、オンとなる期間(導通角)が制御される。そ
して、このような動作によって、二次側直流出力電圧E
O1のレベルが低下した際には、それを上昇させる作用が
得られることとなって定電圧化が図られることになる。
つまり、重負荷時にはスイッチング素子Q1がオンして
いるTON期間が長くなり、軽負荷時にはTON期間が短く
なるように制御される。
に可変制御される動作は、前述もした複合制御方式によ
る動作であり、スイッチング素子Q1がオフとなる期間
は一定で、オンとなる期間(導通角)が制御される。そ
して、このような動作によって、二次側直流出力電圧E
O1のレベルが低下した際には、それを上昇させる作用が
得られることとなって定電圧化が図られることになる。
つまり、重負荷時にはスイッチング素子Q1がオンして
いるTON期間が長くなり、軽負荷時にはTON期間が短く
なるように制御される。
【0044】このようにして、二次側直流出力電圧EO1
のレベルに応じてスイッチング周波数が可変制御される
ことで、例えば一次側から二次側に伝送されるエネルギ
ーが可変され、結果的には、二次側直流出力電圧のレベ
ルが可変されることになる。つまり、電源の安定化が図
られる。
のレベルに応じてスイッチング周波数が可変制御される
ことで、例えば一次側から二次側に伝送されるエネルギ
ーが可変され、結果的には、二次側直流出力電圧のレベ
ルが可変されることになる。つまり、電源の安定化が図
られる。
【0045】これまでの説明からも分かるように、本実
施の形態の電源回路では、定電圧制御のために、MOS
−FET(Q2)のゲート電極に対しては、二次側直流
出力電圧のレベルに応じて可変制御される制御電圧を印
加するようにしており、このMOS−FET(Q2)の
導通状態により例えばスイッチング素子Q1のスイッチ
ング周波数を可変制御する。つまり、スイッチング素子
は、その導通角及びスイッチング周波数が同時に可変さ
れる複合制御方式によって制御されることになるが、こ
のような動作を得るためにあたり、直交型制御トランス
を省略した構成とすることが可能になる。これにより、
直交型制御トランスのギャップのばらつき等に起因する
インダクタンス値のばらつきの問題は解消される。特に
本発明におけるドライブトランスのインダクタンスのば
らつきは±5%程度であるため、交流入力電圧の範囲に
対するマージンを少なく設定することが可能となるの
で、回路設計も容易なものとすることが可能になる。ま
た、直交形制御トランスの製造工程の困難さの問題も解
消される。さらにAC/DC電力変換効率の向上も図ら
れる。
施の形態の電源回路では、定電圧制御のために、MOS
−FET(Q2)のゲート電極に対しては、二次側直流
出力電圧のレベルに応じて可変制御される制御電圧を印
加するようにしており、このMOS−FET(Q2)の
導通状態により例えばスイッチング素子Q1のスイッチ
ング周波数を可変制御する。つまり、スイッチング素子
は、その導通角及びスイッチング周波数が同時に可変さ
れる複合制御方式によって制御されることになるが、こ
のような動作を得るためにあたり、直交型制御トランス
を省略した構成とすることが可能になる。これにより、
直交型制御トランスのギャップのばらつき等に起因する
インダクタンス値のばらつきの問題は解消される。特に
本発明におけるドライブトランスのインダクタンスのば
らつきは±5%程度であるため、交流入力電圧の範囲に
対するマージンを少なく設定することが可能となるの
で、回路設計も容易なものとすることが可能になる。ま
た、直交形制御トランスの製造工程の困難さの問題も解
消される。さらにAC/DC電力変換効率の向上も図ら
れる。
【0046】また、直交形制御トランスの制御巻線に制
御電力を供給してスイッチング周波数を制御する構成で
はないので、軽負荷時の無効電力を低減し、電力損失を
低減できる。さらに、ドライブトランスは、小型軽量の
ものが選定でき、補助スイッチング素子としては低耐圧
小容量品のMOS−FETでよいなど、設計上及びコス
ト上、好適である。
御電力を供給してスイッチング周波数を制御する構成で
はないので、軽負荷時の無効電力を低減し、電力損失を
低減できる。さらに、ドライブトランスは、小型軽量の
ものが選定でき、補助スイッチング素子としては低耐圧
小容量品のMOS−FETでよいなど、設計上及びコス
ト上、好適である。
【0047】またスイッチング駆動信号としての共振電
流は正弦波形であり、スイッチング素子のベース電流
は、順方向ベース電流より逆方向ベース電流の方がピー
ク値は大きくなってスイッチング素子Q1の下降時間が
少ないので、スイッチング素子Q1のオフ時のスイッチ
ング損失が低減されるものとなる。またスイッチング素
子Q1の発熱も少ないという利点も得られる。
流は正弦波形であり、スイッチング素子のベース電流
は、順方向ベース電流より逆方向ベース電流の方がピー
ク値は大きくなってスイッチング素子Q1の下降時間が
少ないので、スイッチング素子Q1のオフ時のスイッチ
ング損失が低減されるものとなる。またスイッチング素
子Q1の発熱も少ないという利点も得られる。
【0048】続いて、ソフトスタート回路2の動作につ
いて説明する。先に説明した定電圧制御動作によると、
MOS−FET(Q2)のゲート電圧を上昇させるよう
にして制御すれば、スイッチング周波数が高くなるよう
に制御され、これによっては、上昇した二次側直流出力
電圧を低下させることになる。そこで、スイッチSWを
オンとした後に定常動作となるまでの過渡期とされる起
動時において、MOS−FET(Q2)のゲート電圧を
上昇させ、スイッチング周波数を高くするような動作を
得れば、この起動時における二次側直流出力電圧Eの急
峻な上昇は抑制されることになる。つまり、起動時にお
けるソフトスタート動作が得られる。本実施の形態のソ
フトスタート回路2は、上記した動作を行うように構成
されている。
いて説明する。先に説明した定電圧制御動作によると、
MOS−FET(Q2)のゲート電圧を上昇させるよう
にして制御すれば、スイッチング周波数が高くなるよう
に制御され、これによっては、上昇した二次側直流出力
電圧を低下させることになる。そこで、スイッチSWを
オンとした後に定常動作となるまでの過渡期とされる起
動時において、MOS−FET(Q2)のゲート電圧を
上昇させ、スイッチング周波数を高くするような動作を
得れば、この起動時における二次側直流出力電圧Eの急
峻な上昇は抑制されることになる。つまり、起動時にお
けるソフトスタート動作が得られる。本実施の形態のソ
フトスタート回路2は、上記した動作を行うように構成
されている。
【0049】ここで、スイッチSWがオンとされて商用
交流電源ACのラインが接続されると、交流入力電圧V
ACが整流平滑回路(Di,Ci)から成る整流平滑回路
に投入される。つまり、ブリッジ整流回路Diを介して
平滑コンデンサCiに整流電流が流入し、平滑コンデン
サCiの両端電圧である整流平滑電圧Eiを交流入力電
圧VACに対応するレベルにまで上昇させる。そして、こ
のようにして整流平滑電圧Eiが上昇していくときに
は、起動抵抗Rs1−Rs2を介して起動電流がスイッチ
ング素子Q1のベースに流入し、この起動電流によって
スイッチング素子Q1がオン状態となると、自励発振駆
動回路の発振動作が開始され、スイッチング動作も開始
されることになる。
交流電源ACのラインが接続されると、交流入力電圧V
ACが整流平滑回路(Di,Ci)から成る整流平滑回路
に投入される。つまり、ブリッジ整流回路Diを介して
平滑コンデンサCiに整流電流が流入し、平滑コンデン
サCiの両端電圧である整流平滑電圧Eiを交流入力電
圧VACに対応するレベルにまで上昇させる。そして、こ
のようにして整流平滑電圧Eiが上昇していくときに
は、起動抵抗Rs1−Rs2を介して起動電流がスイッチ
ング素子Q1のベースに流入し、この起動電流によって
スイッチング素子Q1がオン状態となると、自励発振駆
動回路の発振動作が開始され、スイッチング動作も開始
されることになる。
【0050】スイッチング動作が開始されるのに伴っ
て、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1には
交番電圧が発生するが、一次巻線N1に励起される三次
巻線N3にも交番電圧の発生が始まる。この交番電圧
は、ダイオードD1により整流されてコンデンサC1に充
電されていくことで、コンデンサC1の両端電圧である
低圧直流電圧E1としては、例えば定常レベルにまで上
昇していくようにして現れてくることになる。このと
き、絶縁コンバータトランスPITの二次側において
は、二次巻線N2に励起された交番電圧を整流して得ら
れる整流電流によって平滑コンデンサCO1,CO2に対す
る充電が開始されているために、二次側直流出力電圧E
O1,EO2もそのレベルが上昇していく過程にある。つま
り、起動時における一次側の低圧直流電圧E1のレベル
変化は、二次側直流出力電圧EO1,EO2のレベル変化に
応答したものとなっているといえる。
て、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1には
交番電圧が発生するが、一次巻線N1に励起される三次
巻線N3にも交番電圧の発生が始まる。この交番電圧
は、ダイオードD1により整流されてコンデンサC1に充
電されていくことで、コンデンサC1の両端電圧である
低圧直流電圧E1としては、例えば定常レベルにまで上
昇していくようにして現れてくることになる。このと
き、絶縁コンバータトランスPITの二次側において
は、二次巻線N2に励起された交番電圧を整流して得ら
れる整流電流によって平滑コンデンサCO1,CO2に対す
る充電が開始されているために、二次側直流出力電圧E
O1,EO2もそのレベルが上昇していく過程にある。つま
り、起動時における一次側の低圧直流電圧E1のレベル
変化は、二次側直流出力電圧EO1,EO2のレベル変化に
応答したものとなっているといえる。
【0051】そこで、ソフトスタート回路2では、上記
した低圧直流電圧E1のレベル変化を、二次側直流出力
電圧EO1,EO2のレベル変化として検出するようにして
いる。つまり、ソフトスタート回路2においては、低圧
直流電圧E1と一次側アース間に対してツェナーダイオ
ードZDのカソード−アノードを介して分圧抵抗R5−
R6を接続しており、これらの素子から成る回路によっ
て、低圧直流電圧E1のレベルの上昇を検出し、分圧抵
抗R5−R6の接続点からトランジスタQ3のベースにベ
ース電流を流すようにされる。
した低圧直流電圧E1のレベル変化を、二次側直流出力
電圧EO1,EO2のレベル変化として検出するようにして
いる。つまり、ソフトスタート回路2においては、低圧
直流電圧E1と一次側アース間に対してツェナーダイオ
ードZDのカソード−アノードを介して分圧抵抗R5−
R6を接続しており、これらの素子から成る回路によっ
て、低圧直流電圧E1のレベルの上昇を検出し、分圧抵
抗R5−R6の接続点からトランジスタQ3のベースにベ
ース電流を流すようにされる。
【0052】そして、上記のようにして起動後において
トランジスタQ3にベース電流が流れ始めると、このト
ランジスタQ3のコレクタに電流が流れることになるの
で、抵抗R3を介して、トランジスタQ4のベース電流も
流れることになる。これによってトランジスタQ4で
は、整流平滑電圧Eiのラインから起動抵抗Rs1を介
して得られる電流を、エミッタ−コレクタからさらに抵
抗R2を介して流すようにされる。そして、この電流に
よって抵抗R1の電位であるMOS−FET(Q2)のゲ
ート電圧が上昇されることになる。なお、このとき、二
次側直流出力電圧は上昇過程にあって制御回路1は動作
を開始していないので、フォトカプラPCは導通してい
ない。
トランジスタQ3にベース電流が流れ始めると、このト
ランジスタQ3のコレクタに電流が流れることになるの
で、抵抗R3を介して、トランジスタQ4のベース電流も
流れることになる。これによってトランジスタQ4で
は、整流平滑電圧Eiのラインから起動抵抗Rs1を介
して得られる電流を、エミッタ−コレクタからさらに抵
抗R2を介して流すようにされる。そして、この電流に
よって抵抗R1の電位であるMOS−FET(Q2)のゲ
ート電圧が上昇されることになる。なお、このとき、二
次側直流出力電圧は上昇過程にあって制御回路1は動作
を開始していないので、フォトカプラPCは導通してい
ない。
【0053】このようにしてMOS−FET(Q2)の
ゲート電圧が引き上げられることで、このときには、ス
イッチング素子Q1のスイッチング周波数は、例えば制
御範囲の上限に近い200KHz程度にまで高くなるよ
うにして制御されることになる。前述したように、本実
施の形態の定電圧制御系はスイッチング周波数が高くな
れば二次側直流出力電圧を低下させる傾向で制御するこ
とになるのであるが、、上記したような起動時において
スイッチング周波数を高くすることによっては、二次側
直流出力電圧の急峻な上昇を抑制する動作が行われるこ
とになる。
ゲート電圧が引き上げられることで、このときには、ス
イッチング素子Q1のスイッチング周波数は、例えば制
御範囲の上限に近い200KHz程度にまで高くなるよ
うにして制御されることになる。前述したように、本実
施の形態の定電圧制御系はスイッチング周波数が高くな
れば二次側直流出力電圧を低下させる傾向で制御するこ
とになるのであるが、、上記したような起動時において
スイッチング周波数を高くすることによっては、二次側
直流出力電圧の急峻な上昇を抑制する動作が行われるこ
とになる。
【0054】また、ソフトスタート回路2が上記した動
作を開始して、トランジスタQ4に対してベースが流れ
るようにされると、このベース電流は、時定数コンデン
サC3に充電電流として流入し、時定数コンデンサC3の
電位を引き上げていくことになる。すると、トランジス
タQ4のベース電位が高くなってくるために、トランジ
スタQ4のコレクタ電流は時間経過に応じて減少し、M
OS−FET(Q2)のゲート電圧も低下していくこと
になる。従って、スイッチング周波数は徐々に下がって
いくことになる。そして、スイッチング周波数が低下し
ていくのに応じては、二次側直流出力電圧のレベルが徐
々に定常レベルにまで引き上げられていく。そして、時
定数コンデンサC3の電位がトランジスタQ4のベース−
エミッタ間電圧と同電位以上となったときに、トランジ
スタQ4にベース電流が流れなくなり、トランジスタQ4
のコレクタ電流に基づいたスイッチング周波数の強制的
な制御は以降停止することになる。つまりソフトスター
ト動作が終了される。そして、ソフトスタート動作が終
了した時点では、二次側直流出力電圧は、ほぼ定常に近
いレベルにまで引き上げられており、以降においては、
制御回路1の制御による通常の定電圧制御に移行するこ
とになる。また、上記説明によると、起動時からソフト
スタート回路2の動作が開始されて終了するまでの動作
時間は、時定数コンデンサC3の時定数(キャパシタン
ス)により決定されることになる。
作を開始して、トランジスタQ4に対してベースが流れ
るようにされると、このベース電流は、時定数コンデン
サC3に充電電流として流入し、時定数コンデンサC3の
電位を引き上げていくことになる。すると、トランジス
タQ4のベース電位が高くなってくるために、トランジ
スタQ4のコレクタ電流は時間経過に応じて減少し、M
OS−FET(Q2)のゲート電圧も低下していくこと
になる。従って、スイッチング周波数は徐々に下がって
いくことになる。そして、スイッチング周波数が低下し
ていくのに応じては、二次側直流出力電圧のレベルが徐
々に定常レベルにまで引き上げられていく。そして、時
定数コンデンサC3の電位がトランジスタQ4のベース−
エミッタ間電圧と同電位以上となったときに、トランジ
スタQ4にベース電流が流れなくなり、トランジスタQ4
のコレクタ電流に基づいたスイッチング周波数の強制的
な制御は以降停止することになる。つまりソフトスター
ト動作が終了される。そして、ソフトスタート動作が終
了した時点では、二次側直流出力電圧は、ほぼ定常に近
いレベルにまで引き上げられており、以降においては、
制御回路1の制御による通常の定電圧制御に移行するこ
とになる。また、上記説明によると、起動時からソフト
スタート回路2の動作が開始されて終了するまでの動作
時間は、時定数コンデンサC3の時定数(キャパシタン
ス)により決定されることになる。
【0055】図2は、起動時における一次側電圧共振パ
ルスV1と、スイッチング素子Q1のコレクタ電流IQ1の
レベル変化を時間経過と共に示している。なお、一次側
電圧共振パルスV1は、スイッチング素子Q1と並列共振
コンデンサCrの並列回路の両端に対して、スイッチン
グ素子Q1のオフ時に得られるパルス電圧である。ま
た、この図に示される特性は、交流入力電圧VAC=10
0V、最大負荷電力Po=150W時におけるものとさ
れる。
ルスV1と、スイッチング素子Q1のコレクタ電流IQ1の
レベル変化を時間経過と共に示している。なお、一次側
電圧共振パルスV1は、スイッチング素子Q1と並列共振
コンデンサCrの並列回路の両端に対して、スイッチン
グ素子Q1のオフ時に得られるパルス電圧である。ま
た、この図に示される特性は、交流入力電圧VAC=10
0V、最大負荷電力Po=150W時におけるものとさ
れる。
【0056】本実施の形態のソフトスタート回路2を設
けないとした場合には、例えば図2の破線に示すように
して、一次側電圧共振パルスV1及びコレクタ電流IQ1
は共に、起動直後から急峻に上昇する。この場合、スイ
ッチング動作はスイッチオン時からほぼ20ms程度を
経過したときに開始されるのであるが、その後も一次側
電圧共振パルスV1及びコレクタ電流IQ1は上昇を続
け、40msを経過するあたりで下降していくものの、
定常レベルとなって安定するのは約100ms経過後と
なる。
けないとした場合には、例えば図2の破線に示すように
して、一次側電圧共振パルスV1及びコレクタ電流IQ1
は共に、起動直後から急峻に上昇する。この場合、スイ
ッチング動作はスイッチオン時からほぼ20ms程度を
経過したときに開始されるのであるが、その後も一次側
電圧共振パルスV1及びコレクタ電流IQ1は上昇を続
け、40msを経過するあたりで下降していくものの、
定常レベルとなって安定するのは約100ms経過後と
なる。
【0057】そこで、本実施の形態としては、例えば時
定数コンデンサC3のキャパシタンスとして、例えば1
00msの時定数が得られるように選定を行う。つま
り、ソフトスタート回路2としては、起動時から100
msの期間にわたって上述したソフトスタート動作が行
われるように設定する。このようにすれば、図2におい
て実線で示すようにして、起動時において一次側電圧共
振パルスV1及びコレクタ電流IQ1を定常以下のレベル
とすることが可能となるものである。つまり、起動後の
或る一定期間において一次側に生じる過電圧及び過電流
を抑制したうえで、以降の定常動作に安定的に移ること
を可能としているものである。
定数コンデンサC3のキャパシタンスとして、例えば1
00msの時定数が得られるように選定を行う。つま
り、ソフトスタート回路2としては、起動時から100
msの期間にわたって上述したソフトスタート動作が行
われるように設定する。このようにすれば、図2におい
て実線で示すようにして、起動時において一次側電圧共
振パルスV1及びコレクタ電流IQ1を定常以下のレベル
とすることが可能となるものである。つまり、起動後の
或る一定期間において一次側に生じる過電圧及び過電流
を抑制したうえで、以降の定常動作に安定的に移ること
を可能としているものである。
【0058】また、図3には、起動時における二次側直
流出力電圧EO1のレベル変化を時間経過と共に示してい
る。この図に示す場合にも、ソフトスタート回路2を設
けないとした場合には、二次側直流出力電圧EO1は、破
線で示すように、起動時から20msを経過したあたり
で、定常レベルを超えた状態でピークとなり、ほぼ10
0msが経過するまで定常以上のレベルが現れてしま
う。これに対して、時定数コンデンサC3のキャパシタ
ンスについて100msの時定数が得られるように選定
したソフトスタート回路2を設けた場合には、実線で示
すように、起動時における一次側電圧共振パルスV1及
びコレクタ電流IQ1を定常以下のレベルとするソフトス
タート動作が得られていることが分かる。
流出力電圧EO1のレベル変化を時間経過と共に示してい
る。この図に示す場合にも、ソフトスタート回路2を設
けないとした場合には、二次側直流出力電圧EO1は、破
線で示すように、起動時から20msを経過したあたり
で、定常レベルを超えた状態でピークとなり、ほぼ10
0msが経過するまで定常以上のレベルが現れてしま
う。これに対して、時定数コンデンサC3のキャパシタ
ンスについて100msの時定数が得られるように選定
したソフトスタート回路2を設けた場合には、実線で示
すように、起動時における一次側電圧共振パルスV1及
びコレクタ電流IQ1を定常以下のレベルとするソフトス
タート動作が得られていることが分かる。
【0059】このようにして、本実施の形態の電源回路
では、ソフトスタート回路2による過電流保護及び過電
圧保護が行われることになるので、例えば先に図6に示
したような過電流制限回路10を備える必要はなくな
る。このために、本実施の形態では、スイッチング素子
Q1のエミッタに対して接続される電流検出抵抗によっ
て生じる電力損失を低減することができる。なお、本実
施の形態の回路においても、一次電流検出抵抗R2がス
イッチング素子Q1のエミッタに対して挿入されてはい
るが、本実施の形態の場合は、スイッチング素子Q1と
クランプダイオードDDとが一次電流検出抵抗R2を介さ
ずに直接的に接続されているので、図6に示した回路に
おけるような電流検出抵抗による電力損失は生じない。
では、ソフトスタート回路2による過電流保護及び過電
圧保護が行われることになるので、例えば先に図6に示
したような過電流制限回路10を備える必要はなくな
る。このために、本実施の形態では、スイッチング素子
Q1のエミッタに対して接続される電流検出抵抗によっ
て生じる電力損失を低減することができる。なお、本実
施の形態の回路においても、一次電流検出抵抗R2がス
イッチング素子Q1のエミッタに対して挿入されてはい
るが、本実施の形態の場合は、スイッチング素子Q1と
クランプダイオードDDとが一次電流検出抵抗R2を介さ
ずに直接的に接続されているので、図6に示した回路に
おけるような電流検出抵抗による電力損失は生じない。
【0060】また、本実施の形態の電源回路では、交流
入力電圧VACが上昇したときに対応したマージンと、過
電流制限回路10を構成する部品のばらつきによる定常
動作時の誤動作マージンを考慮して回路設計を行う必要
はないこととなる。このため、本実施の形態において
は、最大負荷電力時における電圧共振パルスV1の上昇
を抑制することができるので、スイッチング素子Q1に
ついては低耐圧品を選定することが可能になる。また、
電流容量についても小容量のものを選定することができ
る。低耐圧で小容量のスイッチング素子を選定できれ
ば、その形状をより小型なものとすることができる。例
えば図6に示す回路では、スイッチング素子Q1につい
て、1200V耐圧でTO−3Pの大型なパッケージと
なるが、図1に示す本実施の形態の回路では、700V
耐圧でTO−220の中型パッケージとすることができ
るものである。また、低耐圧品とされることで、スイッ
チング特性も向上されるので、スイッチング素子Q1に
おける電力損失も低減されることになる。
入力電圧VACが上昇したときに対応したマージンと、過
電流制限回路10を構成する部品のばらつきによる定常
動作時の誤動作マージンを考慮して回路設計を行う必要
はないこととなる。このため、本実施の形態において
は、最大負荷電力時における電圧共振パルスV1の上昇
を抑制することができるので、スイッチング素子Q1に
ついては低耐圧品を選定することが可能になる。また、
電流容量についても小容量のものを選定することができ
る。低耐圧で小容量のスイッチング素子を選定できれ
ば、その形状をより小型なものとすることができる。例
えば図6に示す回路では、スイッチング素子Q1につい
て、1200V耐圧でTO−3Pの大型なパッケージと
なるが、図1に示す本実施の形態の回路では、700V
耐圧でTO−220の中型パッケージとすることができ
るものである。また、低耐圧品とされることで、スイッ
チング特性も向上されるので、スイッチング素子Q1に
おける電力損失も低減されることになる。
【0061】さらに、例えば図6に示す電源回路に備え
られる過電流制限回路10においては、電流検出抵抗R
Eは巻線抵抗であり、トランジスタQ10及びダイオード
D2は電流容量1Aとされていた。これに対して図1に
示したソフトスタート回路2の構成であれば、それぞれ
の回路系に備えられる半導体としては、より低耐圧で小
電流容量のものを選定することができ、この点でも、回
路の小型化及び低コスト化が図られることになる。
られる過電流制限回路10においては、電流検出抵抗R
Eは巻線抵抗であり、トランジスタQ10及びダイオード
D2は電流容量1Aとされていた。これに対して図1に
示したソフトスタート回路2の構成であれば、それぞれ
の回路系に備えられる半導体としては、より低耐圧で小
電流容量のものを選定することができ、この点でも、回
路の小型化及び低コスト化が図られることになる。
【0062】また、本実施の形態のソフトスタート回路
2としては、図2及び図3を参照しての時定数コンデン
サC3についての説明からも分かるように、二次側直流
出力電圧、さらには一次側電圧共振パルスV1及びコレ
クタ電流IQ1についての起動時の立ち上がり時間に対応
して、時定数コンデンサC3のキャパシタンス(時定
数)を変更してソフトスタート回路2の動作時間を変更
設定するようにされる。このようにすれば、どのような
仕様の電源回路においても、適正な動作時間によってソ
フトスタート回路2を動作させることが可能とされてい
るものである。例えば図5及び図6に示した電源回路に
おいては、起動時における誤動作のマージンをとること
が困難なのであるが、本実施の形態のようにしてその動
作時間を可変設定可能なソフトスタート回路2を備えた
構成であれば、起動時における誤動作のマージンを大幅
に増加させることが可能になる。
2としては、図2及び図3を参照しての時定数コンデン
サC3についての説明からも分かるように、二次側直流
出力電圧、さらには一次側電圧共振パルスV1及びコレ
クタ電流IQ1についての起動時の立ち上がり時間に対応
して、時定数コンデンサC3のキャパシタンス(時定
数)を変更してソフトスタート回路2の動作時間を変更
設定するようにされる。このようにすれば、どのような
仕様の電源回路においても、適正な動作時間によってソ
フトスタート回路2を動作させることが可能とされてい
るものである。例えば図5及び図6に示した電源回路に
おいては、起動時における誤動作のマージンをとること
が困難なのであるが、本実施の形態のようにしてその動
作時間を可変設定可能なソフトスタート回路2を備えた
構成であれば、起動時における誤動作のマージンを大幅
に増加させることが可能になる。
【0063】以上、実施の形態について説明してきた
が、本発明としては、上記各実施の形態として各図に示
した構成に限定されるものではない。例えば、上記各実
施の形態においてはスイッチング素子を1組備えるシン
グルエンド方式の場合が示されているが、スイッチング
素子を2組備える、いわゆるプッシュプル方式による、
自励式の電圧共振形コンバータとされても構わないもの
である。また、二次側についても、各図に示した以外の
回路構成による整流回路が備えられて構わないものであ
る。
が、本発明としては、上記各実施の形態として各図に示
した構成に限定されるものではない。例えば、上記各実
施の形態においてはスイッチング素子を1組備えるシン
グルエンド方式の場合が示されているが、スイッチング
素子を2組備える、いわゆるプッシュプル方式による、
自励式の電圧共振形コンバータとされても構わないもの
である。また、二次側についても、各図に示した以外の
回路構成による整流回路が備えられて構わないものであ
る。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、基本構成
として、自励式でスイッチング周波数制御方式によって
安定化を図る複合共振形コンバータとして直交型制御ト
ランスを省略した構成を採っている。そのうえで、例え
ば、電源起動時においては、絶縁コンバータトランスに
巻装される三次巻線の交番電圧を基に生成される一次側
直流電圧のレベル検出に基づいて動作するソフトスター
ト回路を設けるようにしている。これによって、本発明
では、例えばこれまでに用いられていたとされる過電流
検出回路等を設けなくとも、回路保護を行うことが可能
となる。このため、スイッチング素子としては低耐圧品
を選定することが可能となるために、小型で安価なもの
とすることができる。つまり、回路の小型化及び低コス
ト化が図られる。また、低耐圧品が選定されることでス
イッチング特性が向上され、電力変換効率も向上される
ことになる。また、上記した過電流検出回路において備
えられる過電流検出用の抵抗を挿入する必要はなくなる
ことから、この点でも電力損失の低減を図ることが可能
とされる。
として、自励式でスイッチング周波数制御方式によって
安定化を図る複合共振形コンバータとして直交型制御ト
ランスを省略した構成を採っている。そのうえで、例え
ば、電源起動時においては、絶縁コンバータトランスに
巻装される三次巻線の交番電圧を基に生成される一次側
直流電圧のレベル検出に基づいて動作するソフトスター
ト回路を設けるようにしている。これによって、本発明
では、例えばこれまでに用いられていたとされる過電流
検出回路等を設けなくとも、回路保護を行うことが可能
となる。このため、スイッチング素子としては低耐圧品
を選定することが可能となるために、小型で安価なもの
とすることができる。つまり、回路の小型化及び低コス
ト化が図られる。また、低耐圧品が選定されることでス
イッチング特性が向上され、電力変換効率も向上される
ことになる。また、上記した過電流検出回路において備
えられる過電流検出用の抵抗を挿入する必要はなくなる
ことから、この点でも電力損失の低減を図ることが可能
とされる。
【図1】本発明の実施の形態としてのスイッチング電源
回路の構成例を示す回路図である。
回路の構成例を示す回路図である。
【図2】本実施の形態の電源回路における起動時の一次
側電圧共振パルス及びスイッチング素子のコレクタ電流
のレベル変化を示す説明図である。
側電圧共振パルス及びスイッチング素子のコレクタ電流
のレベル変化を示す説明図である。
【図3】本実施の形態の電源回路における起動時の二次
側直流出力電圧のレベル変化を示す説明図である。
側直流出力電圧のレベル変化を示す説明図である。
【図4】実施の形態の電源回路のドライブトランスの説
明図である。
明図である。
【図5】先行技術としてのスイッチング電源回路の構成
例を示す回路図である。
例を示す回路図である。
【図6】先行技術のスイッチング電源回路として、過電
流制限回路を備えた場合の構成例を示す回路図である。
流制限回路を備えた場合の構成例を示す回路図である。
【図7】図6に示す回路における、定常状態時と最大負
荷電力時に対応した一次側並列共振パルス及びスイッチ
ング電流を示す波形図である。
荷電力時に対応した一次側並列共振パルス及びスイッチ
ング電流を示す波形図である。
1 制御回路、SW スイッチ、PC フォトカプラ、
Q1 スイッチング素子、Q2 MOS−FET PIT
絶縁コンバータトランス、CDT ドライブトラン
ス、N1 一次巻線、N2 二次巻線、N3 三次巻線、
DD クランプダイオード、Cr 一次側並列共振コン
デンサ、NB 駆動巻線、CB1、CB2 コンデンサ、LB
インダクタ、Q3,Q4 トランジスタ、R5,R6 分
圧抵抗
Q1 スイッチング素子、Q2 MOS−FET PIT
絶縁コンバータトランス、CDT ドライブトラン
ス、N1 一次巻線、N2 二次巻線、N3 三次巻線、
DD クランプダイオード、Cr 一次側並列共振コン
デンサ、NB 駆動巻線、CB1、CB2 コンデンサ、LB
インダクタ、Q3,Q4 トランジスタ、R5,R6 分
圧抵抗
Claims (2)
- 【請求項1】 直流入力電圧についてスイッチングを行
うスイッチング素子を備えたスイッチング手段と、 一次巻線に得られる上記スイッチング手段の出力を二次
巻線に伝送する絶縁コンバータトランスと、 上記絶縁コンバータトランスの一次巻線と一次側並列共
振コンデンサとにより形成され、上記スイッチング手段
の動作を電圧共振形とするように設けられる一次側並列
共振回路と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次巻線に対し
て二次側並列共振コンデンサを並列に接続することで形
成される二次側並列共振回路と、 上記二次側並列共振回路に得られる交番電圧を入力して
整流動作を行うことで直流出力電圧を得るように構成さ
れる直流出力電圧生成手段と、 上記絶縁コンバータトランスの一次巻線に直列に接続さ
れて上記スイッチング手段の出力を検出する一次巻線
と、該一次巻線により検出されたスイッチング電圧が伝
送される二次巻線とを有するドライブトランスと、 少なくともドライブトランスの二次巻線と直列に接続さ
れる直列共振コンデンサと直列共振インダクタとによる
直列共振回路とを備えて形成され、スイッチング素子に
対してスイッチング駆動信号を供給するスイッチング駆
動手段と、 上記直列共振コンデンサと上記直列共振インダクタとの
接続点に接続される分割コンデンサと導通制御用素子と
から成る直列回路と、 上記直流出力電圧生成手段により得られる直流出力電圧
のレベルに応じて上記導通制御用素子の導通量を可変し
て、上記分割コンデンサを流れる電流量を可変制御する
ことで、上記スイッチング素子のスイッチング周波数を
制御して、上記直流出力電圧についての定電圧制御を行
うようにされる定電圧制御手段と、 上記絶縁コンバータトランスPITの一次側に巻装され
る三次巻線を備え、この三次巻線に得られる交番電圧を
整流することで一次側直流電圧を得るようにされる一次
側直流電圧生成手段と、 起動時において得られる上記一次側直流電圧に基づき、
上記定電圧制御手段が上記直流出力電圧を低くする動作
傾向となるように上記導通制御用素子の導通量を可変制
御するソフトスタート手段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。 - 【請求項2】 上記ソフトスタート手段は、上記起動時
における動作期間を設定する時定数回路を備えている、 ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001144757A JP2002345236A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | スイッチング電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001144757A JP2002345236A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | スイッチング電源回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002345236A true JP2002345236A (ja) | 2002-11-29 |
Family
ID=18990661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001144757A Pending JP2002345236A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | スイッチング電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002345236A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2456599A (en) * | 2006-05-26 | 2009-07-22 | Cambridge Semiconductor Ltd | Resonant discontinuous forward power converter |
US7570497B2 (en) | 2006-05-26 | 2009-08-04 | Cambridge Semiconductor | Discontinuous quasi-resonant forward converter |
US7738266B2 (en) | 2006-05-26 | 2010-06-15 | Cambridge Semiconductor Limited | Forward power converter controllers |
-
2001
- 2001-05-15 JP JP2001144757A patent/JP2002345236A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2456599A (en) * | 2006-05-26 | 2009-07-22 | Cambridge Semiconductor Ltd | Resonant discontinuous forward power converter |
US7570497B2 (en) | 2006-05-26 | 2009-08-04 | Cambridge Semiconductor | Discontinuous quasi-resonant forward converter |
GB2456599B (en) * | 2006-05-26 | 2009-12-02 | Cambridge Semiconductor Ltd | Forward power converters and controllers |
US7738266B2 (en) | 2006-05-26 | 2010-06-15 | Cambridge Semiconductor Limited | Forward power converter controllers |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20010078798A (ko) | 스위칭 전원 회로 | |
KR20010090539A (ko) | 스위칭 전원 회로 | |
KR20020029904A (ko) | 스위칭 전원 회로 | |
JP2002262568A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2002345236A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2002262567A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP4264625B2 (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP3528816B2 (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP4192488B2 (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2003092879A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2002345237A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP4218094B2 (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP3560158B2 (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2002315328A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP3528820B2 (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2002325443A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2003088112A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2002272103A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2002354803A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2002369522A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2001136746A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2001136741A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2002315332A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2003319651A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2000236663A (ja) | スイッチング電源回路 |