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JP2002321970A - セラミック焼結体の製造方法および積層型セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

セラミック焼結体の製造方法および積層型セラミック電子部品の製造方法

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Publication number
JP2002321970A
JP2002321970A JP2001127387A JP2001127387A JP2002321970A JP 2002321970 A JP2002321970 A JP 2002321970A JP 2001127387 A JP2001127387 A JP 2001127387A JP 2001127387 A JP2001127387 A JP 2001127387A JP 2002321970 A JP2002321970 A JP 2002321970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heat treatment
ceramic
sintered body
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001127387A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Baba
彰 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001127387A priority Critical patent/JP2002321970A/ja
Publication of JP2002321970A publication Critical patent/JP2002321970A/ja
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温焼結が可能であり、十分に緻密化されか
つ結晶化されたセラミック焼結体を得る。 【解決手段】 易焼結性の低温相から難焼結性の高温相
を生成させ得るセラミック組成物を主成分とする原材料
を焼成するにあたって、低温相の焼結温度以上であって
高温相が実質上生成しない第1の温度で熱処理すること
によって、焼結緻密化された中間焼結体を得るための1
次熱処理工程と、中間焼結体を第1の温度より高い第2
の温度で熱処理することによって、高温相を生成させ、
それによって、目的とするセラミック焼結体を得るため
の2次熱処理工程とを実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セラミック焼結
体の製造方法および積層型セラミック電子部品の製造方
法に関するもので、特に、焼成工程での焼成プロファイ
ルの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種モジュール基板や各種パッケージ部
品や複合デバイス等を構成するために用いられている多
層セラミック基板のような積層型セラミック電子部品
は、複数の積層されたセラミック層をもって構成される
焼結積層体を備えている。このような積層型セラミック
電子部品には、種々の形態の配線導体が設けられてい
る。配線導体としては、たとえば、焼結積層体の内部に
おいて、セラミック層間の特定の界面に沿って延びる内
部導体膜が形成されたり、特定のセラミック層を貫通す
るように延びるビアホール導体が形成されたり、また、
焼結積層体の外表面上において延びる外部導体膜が形成
されたりしている。
【0003】上述した配線導体は、電気抵抗が低い方が
望ましく、そのため、銅または銀というような電気伝導
率の高い金属が配線導体のための導電材料として用いら
れている。
【0004】焼結積層体を得るためには、生の積層体を
焼成する工程が必要であるが、生の積層体には、既に配
線導体が形成されているため、配線導体も焼成工程に付
されることになる。したがって、焼成工程において付与
される温度は、配線導体において導電材料として含まれ
る金属の融点より低くなければならない。
【0005】このような状況の下、前述した銅または銀
は、その融点が比較的低いため、セラミック層を構成す
るセラミック材料としては、比較的低温で焼結可能ない
わゆる低温焼結セラミック材料が用いられている。
【0006】従来、低温焼結セラミック材料としては、
アルミナなどの無機骨材と低融点ガラスとの混合組成
物、いわゆるガラスセラミックが主として用いられてい
る。ガラスセラミックでは、体積の半分程度を不定構造
のガラス相が占めている。
【0007】そのため、ガラスセラミックは、誘電損失
や熱伝導率の点で、多結晶体と比較して劣ることが多
い。また、低融点ガラスは、一般に、アルカリ金属や硼
素を多く含むため、めっき工程や高温高湿中などの条件
下で、信頼性低下の原因となる場合がある。さらに、ガ
ラスの製造コストは高く、そのため、ガラスセラミック
全体の材料コストを上昇させてしまう。
【0008】ガラスセラミックが有するこれらの問題を
解決するため、特開平8−175864号公報には、セ
ラミック原材料にカオリナイト族の粘土またはカオリン
とCaOとの混合物を用いて、低温焼結を実現すること
が記載されている。ここで記載された技術は、高温でカ
オリンとCaOとが相互拡散して、Si−Al−Ca系
アモルファスとなり、軟化流動して焼結するとともに、
アノーサイトおよびゲーレナイトが析出するというもの
である。特に、アノーサイトは電気的特性に優れ、熱膨
張係数がSiに近いため、基板やパッケージというよう
な用途に適している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平8−1
75864号公報におけるSi−Al−Ca系アモルフ
ァスといわゆる結晶化ガラスとは、熱力学的に全く別の
状態である。
【0010】結晶化ガラスは、液体の過冷却状態であ
り、温度が低いほど、結晶が熱力学的に安定である。一
方、Si−Al−Ca系アモルファスは、結晶析出の前
駆体であり、温度が高いほど、結晶が安定である。
【0011】また、アモルファスが結晶になると、焼結
性が大きく低下する。
【0012】よって、焼成過程において温度を高くしす
ぎると、アモルファスが焼結以前に結晶化してしまい、
緻密な焼結体を得ることができない。逆に、温度が低す
ぎると、焼結はするが、実質上、結晶化がほとんど起こ
らないため、結晶質の多い焼結体を得ることができな
い。そのため、結晶化速度が速すぎず、かつ遅すぎない
ような温度範囲に制御しながら焼成すれば、結晶質の緻
密な焼結体を得ることは可能である。
【0013】しかしながら、上述の方法には、以下のよ
うな実用上の大きな問題がある。
【0014】1.結晶化の進行速度は、現実には一定で
はなく、原材料の組成、粒径もしくは履歴または焼成条
件のわずかな変動にも敏感である。そのため、焼結と同
時に結晶化を行なう焼成工程を採用した場合には、焼結
速度が結晶化速度に大きく影響される。その結果、製造
ロット毎に焼成後の密度や結晶体積割合のばらつきが大
きくなりやすく、電子部品などの特性に極めて狭い公差
が要求される用途には適さない。
【0015】2.誘電損失を小さくするためには、結晶
性を高くする必要があり、結晶性を高くするためには、
高温での熱処理が最も有効であるが、特開平8−175
864号公報に記載の方法では、焼成温度を結晶化温度
より十分に高くすることができない。
【0016】3.特開平8−175864号公報に記載
の方法では、利用できる結晶相は、アモルファスを徐々
に加熱した場合に最初に析出する結晶相のみであり、よ
り高温で析出する結晶相を利用できない。
【0017】そこで、この発明の目的は、上述した問題
を解決し得るセラミック焼結体の製造方法およびこの製
造方法に基づく積層型セラミック電子部品の製造方法を
提供しようとすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係るセラミッ
ク焼結体の製造方法は、易焼結性の低温相から難焼結性
の高温相を生成させ得るものであって、低温相の中心粒
径が1.0μm以下である粉末成形体の焼結温度以下に
おいては高温相の生成が実質上起こらない物質の低温相
を含むセラミック組成物を主成分とする原材料を用意す
る工程と、この原材料を上記焼結温度以上であって高温
相が実質上生成しない第1の温度で熱処理することによ
って、焼結緻密化された中間焼結体を得るための1次熱
処理工程と、この中間焼結体を第1の温度より高い第2
の温度で熱処理することによって、高温相を生成させ、
それによって、目的とするセラミック焼結体を得るため
の2次熱処理工程とを備えることを特徴としている。
【0019】上述のように、「中心粒径が1.0μm以
下」と規定したのは、焼結温度を特定するためのもので
ある。すなわち、中心粒径が変わると、焼結温度も変わ
るため、中心粒径を規定しないことには焼結温度を特定
することができないためである。
【0020】なお、セラミック焼結体を得るための焼結
をより確実に達成するためには、上述したセラミック組
成物において、低温相は20重量%以上含んでいること
が好ましい。
【0021】このように、この発明によれば、焼成プロ
ファイルにおいて、1次熱処理と2次熱処理との2段階
の熱処理を行なうようにし、1次熱処理工程では、焼結
は進行するが、結晶化は実質上起こらない温度範囲すな
わち緻密化域での熱処理を行ない、それによって、緻密
化を十分に進行させることができ、次いで、2次熱処理
工程では、緻密化域より高温で結晶化が速い結晶化域で
の熱処理を行ない、それによって、結晶を十分に析出さ
せることができる。
【0022】この発明において、1次熱処理工程は、中
間焼結体の吸水率が5%以下となるまで実施されること
が好ましい。
【0023】また、好ましくは、1次熱処理工程では、
800〜930℃の温度範囲で10分間以上の熱処理が
実施され、2次熱処理工程では、1050℃以下の温度
で熱処理が実施される。
【0024】また、好ましくは、1次熱処理工程では、
中間焼結体の吸水率が5%以下となるまで800〜93
0℃の温度範囲での熱処理が実施され、2次熱処理工程
では、1050℃以下の温度で熱処理が実施される。
【0025】この発明において、上述したような熱処理
が適用されるセラミック組成物としては、たとえば、
(1)灼熱後の酸化物重量換算で62〜82重量部の、
カオリナイト族の層状アルミノ珪酸塩またはこれを10
00℃以下の温度で熱処理して得られるAlSi系層状
酸化物の粉末と、(2)灼熱後の酸化物重量換算で18
〜38重量部の、CaO、Ca(OH)2 およびCaC
3 から選ばれたCa化合物の微細粉末とを混合し、こ
の混合物を800〜950℃の温度で仮焼して得られた
ものが用いられる。
【0026】上述したセラミック組成物は、硼珪酸ガラ
スを含んでいてもよい。この場合には、セラミック組成
物としては、上述の混合物100重量部に、さらに、1
〜30重量部の硼珪酸ガラスを混合し、この混合物を8
00〜950℃の温度で仮焼して得られたものが用いら
れる。
【0027】また、他のセラミック組成物としては、た
とえば、(1)カオリナイト族の層状アルミノ珪酸塩ま
たはこれを1000℃以下の温度で熱処理して得られる
AlSi系層状酸化物の粉末と、(2)MgO、Mg
(OH)2 およびMgCO3 から選ばれたMg化合物の
微細粉末とを、Al2 3 の1モルに対してMgOが
0.8〜1.0モルとなる割合で混合し、この混合物を
800〜950℃の温度で仮焼して得られたものを用い
ることができる。
【0028】上述したセラミック組成物は、硼素化合物
を含んでいてもよい。この場合には、セラミック組成物
としては、上述の混合物100重量部に、さらに、0.
1〜3.5重量部の硼素化合物を混合し、この混合物を
800〜950℃の温度で仮焼して得られたものを用い
ることができる。
【0029】この発明は、また、積層型セラミック電子
部品の製造方法にも向けられる。
【0030】この積層型セラミック電子部品の製造方法
は、易焼結性の低温相から難焼結性の高温相を生成させ
得るものであって、低温相の中心粒径が1.0μm以下
である粉末成形体の焼結温度以下においては高温相の生
成が実質上起こらない物質の低温相を含むセラミック組
成物を含む、セラミックスラリーを用意する工程と、こ
のセラミックスラリーをもって形成された、複数の積層
されたセラミックグリーン層、およびセラミックグリー
ン層の特定のものに関連して設けられる配線導体を備え
る、生の積層体を作製する工程と、この生の積層体を上
記焼結温度以上であって高温相が実質上生成しない第1
の温度で熱処理することによって、焼結緻密化された中
間焼結体を得るための第1の熱処理工程と、この中間焼
結体を第1の温度より高い第2の温度で熱処理すること
によって、高温相を生成させ、それによって、目的とす
る積層型セラミック電子部品のための焼結積層体を得る
ための2次熱処理工程とを備えることを特徴としてい
る。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よる製造方法によって製造されるセラミック焼結体を備
える積層型セラミック電子部品の一例としての多層セラ
ミック基板1を図解的に示す断面図である。
【0032】多層セラミック基板1は、積層された複数
のセラミック層2をもって構成される焼結積層体3を備
えている。この焼結積層体3において、セラミック層2
の特定のものに関連して種々の配線導体が設けられてい
る。
【0033】上述した配線導体としては、焼結積層体3
の積層方向における端面上に形成されるいくつかの外部
導体膜4および5、セラミック層2の間の特定の界面に
沿って形成されるいくつかの内部導体膜6、ならびにセ
ラミック層2の特定のものを貫通するように形成される
いくつかのビアホール導体7等がある。
【0034】上述した外部導体膜4は、焼結積層体3の
外表面上に搭載されるべき電子部品8および9への接続
のために用いられる。図1では、たとえば半導体デバイ
スのように、バンプ電極10を備える電子部品8、およ
びたとえばチップコンデンサのように面状の端子電極1
1を備える電子部品9が図示されている。
【0035】また、外部導体膜5は、この多層セラミッ
ク基板1を実装するマザーボード(図示せず。)への接
続のために用いられる。
【0036】このような多層セラミック基板1に備える
焼結積層体3は、セラミック層2となるべき複数の積層
されたセラミックグリーン層と、内部導体膜6およびビ
アホール導体7のような配線導体と、場合によっては、
外部導体膜4および5のような配線導体とを備える、生
の積層体を焼成することによって得られるものである。
【0037】上述したセラミックグリーン層は、易焼結
性の低温相から難焼結性の高温相を生成させ得るもので
あって、低温相の中心粒径が1.0μm以下である粉末
成形体の焼結温度以下においては高温相の生成が実質上
起こらない物質の低温相を含むセラミック組成物を含む
セラミックスラリーをもって形成される。典型的には、
セラミックグリーン層の積層構造は、セラミックスラリ
ーを成形して得られたセラミックグリーンシートを積み
重ねることによって与えられる。ここで、好ましくは、
低温相を20重量%以上含むようにされる。
【0038】セラミックスラリーに含まれるセラミック
組成物としては、たとえば、(1)灼熱後の酸化物重量
換算で62〜82重量部の、カオリナイト族の層状アル
ミノ珪酸塩またはこれを1000℃以下の温度で熱処理
して得られるAlSi系層状酸化物の粉末と、(2)灼
熱後の酸化物重量換算で18〜38重量部の、CaO、
Ca(OH)2 およびCaCO3 から選ばれたCa化合
物の微細粉末とを混合し、この混合物を800〜950
℃の温度で仮焼して得られたものが用いられる。
【0039】上述したセラミック組成物は、硼珪酸ガラ
スを含んでいてもよい。この場合には、セラミック組成
物としては、上述の混合物100重量部に、さらに、1
〜30重量部の硼珪酸ガラスを混合し、この混合物を8
00〜950℃の温度で仮焼して得られたものが用いら
れる。
【0040】あるいは、セラミックスラリーに含まれる
セラミック組成物としては、たとえば、(1)カオリナ
イト族の層状アルミノ珪酸塩またはこれを1000℃以
下の温度で熱処理して得られるAlSi系層状酸化物の
粉末と、(2)MgO、Mg(OH)2 およびMgCO
3 から選ばれたMg化合物の微細粉末とを、Al2 3
の1モルに対してMgOが0.8〜1.0モルとなる割
合で混合し、この混合物を800〜950℃の温度で仮
焼して得られたものが用いられる。
【0041】上述したセラミック組成物は、硼酸や硼珪
酸ガラスなどの硼素化合物を含んでいてもよい。この場
合には、セラミック組成物としては、上述の混合物10
0重量部に、さらに、0.1〜3.5重量部の硼素化合
物を混合し、この混合物を800〜950℃の温度で仮
焼して得られたものが用いられる。
【0042】上述のようにして得られた生の積層体から
焼結積層体3を得るための焼成工程では、緻密化域の温
度範囲での1次熱処理工程と結晶化域の温度範囲での2
次熱処理工程との2段階の熱処理が実施される。
【0043】1次熱処理工程は、生の積層体を熱処理す
ることによって、焼結緻密化された中間焼結体を得るた
めのもので、ここでは、前述したように、低温相の中心
粒径が0.1μm以下である粉末成形体の焼結温度以上
であって高温相が実質上生成しない第1の温度による熱
処理が適用される。
【0044】2次熱処理工程は、上述の中間焼結体を第
1の温度より高い第2の温度で熱処理することによっ
て、高温相を生成させ、それによって、目的とする焼結
積層体3を得るためのものである。
【0045】上述の1次熱処理工程では、中間焼結体の
緻密化を十分に達成できるようにするため、好ましく
は、中間焼結体の吸水率が5%以下となるまで熱処理が
実施されたり、800〜930℃の温度範囲で10分間
以上の熱処理が実施されたりする。
【0046】他方、2次熱処理工程では、高温相による
結晶を十分に析出させるため、1次熱処理工程において
適用される第1の温度より高い第2の温度で熱処理され
るが、この熱処理に際して、好ましくは、1050℃以
下の温度が適用される。
【0047】このようにして得られた焼結積層体3の外
表面上に、必要に応じて、外部導体膜4および5が形成
され、防錆処理が施され、電子部品8および9が実装さ
れると、図1に示すような多層セラミック基板1が完成
される。
【0048】次に、この発明を、より具体的な実施例に
基づいて説明する。
【0049】(実施例1)セラミック原材料として、米
国産のカオリナイト粘土を900℃で焼成したもの(以
下「焼成カオリン」)を用いた。この焼成カオリンは、
その中心粒径が1.2μmであり、XRDによる解析に
従えば、若干のAl2 SiO5 結晶以外に大きな回折ピ
ークは認められなかった。このことから、この焼成カオ
リンの大部分はアモルファス状の構造を有しているもの
と考えられる。
【0050】この焼成カオリン68.6重量部に対し
て、中心粒径1.0μmのCaCO3粉末を31.4重
量部加え、湿式で24時間混合した。この混合物の組成
は、酸化物のモル分率で示すと、SiO2 が49.5
%、Al2 3 が25.0%、CaOが25.5%と概
算される。また、この混合物のXRD解析によると、図
2に示すように、CaCO3 のピーク以外に大きなピー
クは観測されず、焼成カオリンは、湿式粉砕中に構造破
壊が進み、アモルファス状になったものと推測される。
【0051】次に、上記混合物を830℃で4時間仮焼
した。この仮焼により、CaCO3が熱分解してCaO
となり、同時に焼成カオリンとCaOとの間で相互拡散
が進行する。仮焼物のXRD解析によると、図3に示す
ように、シャープな回折ピークがほとんど認められず、
全体がアモルファス化したものと推測される。この仮焼
物は、ガラス粉末と同様に低温焼結可能であり、同時
に、結晶化の前駆体としての性質を持つものである。
【0052】次に、上記仮焼物と、一般に市販されてい
る有機バインダ、有機溶剤および分散剤等の添加物とを
混合することによって、セラミックスラリーを作製し
た。このセラミックスラリーにドクターブレード法を適
用することによってセラミックグリーンシートを成形し
た。そして、これらセラミックグリーンシートを積層し
圧着することによって、生の積層体を得た。
【0053】次に、上記生の積層体を電気炉にて焼成し
た。より詳細には、昇温速度と雰囲気とを調整しなが
ら、800℃以下の温度で脱バインダをほぼ完了し、5
℃/分の昇温速度で900℃の温度にまで昇温し、ここ
で60分間保持することにより、焼結緻密化をほぼ完了
し、さらに、970℃の温度にまで昇温し、ここで30
分間保持することにより、結晶化を行なった。
【0054】このようにして得られた焼結積層体のXR
D解析によると、主要な相としてアノーサイトが生成し
ていた。
【0055】(比較例1〜3)実施例1において得られ
た生の積層体を、実施例1の場合と同様、800℃以下
の温度で脱バインダした後、比較例1では、920℃の
温度まで、比較例2では、950℃の温度まで、比較例
3では、980℃の温度まで、それぞれ、5℃/分の昇
温速度で昇温し、ここで60分間保持することによっ
て、焼結積層体を得た。
【0056】(実施例1と比較例1〜3との比較)比較
例1では、920℃の温度で焼成したため、吸水率が1
%と十分に焼結しているが、アノーサイト結晶析出が不
十分であり、相当量のアモルファス相を残していた。そ
のため、誘電損失が大きく、電子部品としては適さない
ものとなった。
【0057】次に、比較例2では、950℃の温度で焼
成したため、十分に緻密化しており、結晶も析出してい
るが、焼成温度が低いために結晶度が低く、よって誘電
損失がやや大きかった。
【0058】次に、比較例3では、980℃の温度で焼
成したため、焼結が完了しないうちに結晶化が進行し、
その結果、非常にポーラスな焼結体となった。
【0059】これらに対して、実施例1では、焼結緻密
化がほぼ完了してから、十分に高い温度にまで昇温し
て、結晶を析出させているため、機械的特性および電気
的特性のいずれについても優れた焼結体が得られた。ま
た、実施例1では、焼結の進行が結晶化の速度に依存し
ないため、焼結後の密度や収縮率の公差が小さくなり、
電子部品などの高い精度が要求される用途に適した焼結
体が得られた。
【0060】また、実施例1および比較例1〜3の各々
についてQ値および抗折強度を評価した。Q値について
は、1MHzにて測定し、試料数5についての平均値を
求めた。また、抗折強度については、20mm×8.8
mm×1.0mmの試験片を用い、3点曲げ試験を実施
し、試料数10についての平均値を求めた。これらの結
果が表1に示されている。
【0061】
【表1】
【0062】表1から、実施例1に係る焼結体は、比較
例1〜3の各々に係る焼結体と比較して、機械的特性お
よび電気的特性のいずれについても優れていることがわ
かる。
【0063】(実施例2)実施例1で用いた焼成カオリ
ン59.7重量部に対し、中心粒径1.0μmのCaC
3 粉末を40.3重量部加え、湿式で24時間混合し
た。この混合物の組成は、酸化物のモル分率で示すと、
SiO2 が44.1%、Al2 3 が22.2%、およ
びCaOが33.7%と概算される。
【0064】次に、上記混合物を800℃の温度で4時
間仮焼し、得られた仮焼物と、一般に市販されている有
機バインダ、有機溶剤および分散剤等の添加物とを混合
することによって、セラミックスラリーを作製し、この
セラミックスラリーにドクターブレード法を適用するこ
とによって、セラミックグリーンシートを成形し、これ
らセラミックグリーンシートを積層し圧着することによ
って、生の積層体を得た。
【0065】次に、上記生の積層体を電気炉にて焼成し
た。より詳細には、昇温速度と雰囲気とを調整しなが
ら、800℃以下の温度で脱バインダをほぼ完了し、5
℃/分の昇温速度で860℃の温度まで昇温し、ここで
60分間保持することにより、焼結緻密化をほぼ完了
し、さらに940℃の温度まで昇温し、ここで30分間
保持することによって、結晶化を行なった。得られた焼
結体のXRD解析によると、主要な相としてアノーサイ
トとゲーレナイトとが生成していた。
【0066】(比較例4〜6)実施例2において得られ
た生の積層体を、実施例2の場合と同様、800℃以下
の温度で脱バインダした後、比較例4では、850℃の
温度まで、比較例5では、900℃の温度まで、比較例
6では、950℃の温度まで、それぞれ、5℃/分の昇
温速度で昇温し、ここで60分間保持することによっ
て、焼結積層体を得た。
【0067】(実施例2と比較例4〜6との比較)比較
例4では、850℃の温度で焼成したため、十分に焼結
しているが、結晶析出が不十分であり、相当量のアモル
ファス相を残していた。このため、誘電損失が大きく、
電子部品としては適さないものとなった。
【0068】次に、比較例5では、900℃の温度で焼
成したため、十分に緻密化しており、結晶も析出してい
るが、焼成温度が低いために結晶度が低く、よって誘電
損失がやや大きかった。
【0069】次に、比較例6では、950℃の温度で焼
成したため、焼結が完了しないうちに結晶化が進行し、
その結果、非常にポーラスな焼結体となった。
【0070】これらに対して、実施例2では、焼結緻密
化をほぼ完了してから、十分に高い温度にまで昇温し
て、結晶を析出させているため、実施例1の場合と同
様、機械的特性および電気的特性のいずれについても優
れた焼結体が得られた。また、実施例2によれば、実施
例1の場合と同様、焼結の進行が結晶化の速度に依存し
ないため、焼結後の密度や収縮率の公差が小さくなり、
電子部品などの高い精度が要求される用途に適した焼結
体が得られた。
【0071】また、実施例2および比較例4〜6につい
て、前述した実施例1等の場合と同様の方法により評価
したQ値および抗折強度が表2に示されている。
【0072】
【表2】
【0073】表2から、実施例2に係る焼結体によれ
ば、比較例4〜6の各々に係る焼結体と比較して、優れ
た機械的特性および電気的特性が得られることがわか
る。
【0074】(実施例3)実施例1において用いた焼成
カオリン84.2重量部に対し、中心粒径0.6μmの
MgO粉末を14.6重量部およびB2 3 粉末を1.
2重量部それぞれ加え、湿式で24時間混合した。この
混合物の組成は、酸化物のモル分率で示すと、SiO2
が49.9%、Al2 3 が25.1%、MgOが2
4.8%、B 2 3 が0.2%と概算される。
【0075】次に、上記混合物を850℃の温度で12
時間仮焼して得られた仮焼物と、一般に市販されている
有機バインダ、有機溶剤および分散剤等の添加物とを混
合することによって、セラミックスラリーを作製し、こ
のセラミックスラリーにドクターブレード法を適用する
ことによって、セラミックグリーンシートを成形し、こ
れらセラミックグリーンシートを積層し圧着することに
よって、生の積層体を得た。
【0076】次に、上記生の積層体を電気炉にて焼成し
た。より詳細には、昇温速度と雰囲気とを調整しなが
ら、800℃以下の温度で脱バインダをほぼ完了し、5
℃/分の昇温速度で930℃の温度まで昇温し、ここで
60分間保持することによって、焼結緻密化をほぼ完了
し、さらに1030℃の温度まで昇温し、ここで30分
間保持することによって、結晶化を行なった。得られた
焼結積層体のXRD解析によると、主要な相としてコー
ジェライトが生成していた。
【0077】(比較例7〜9)実施例3において得られ
た生の積層体を、実施例3の場合と同様、800℃以下
の温度で脱バインダした後、比較例7では、930℃の
温度まで、比較例8では、980℃の温度まで、比較例
9では、1030℃の温度まで、それぞれ、5℃/分の
昇温速度で昇温し、ここで60分間保持することによっ
て、焼結積層体を得た。
【0078】(実施例3と比較例7〜9との比較)比較
例7では、930℃の温度で焼成したため、十分に焼結
しているが、結晶析出が不十分であり、相当量のアモル
ファス相を残していた。そのため、誘電損失が大きく、
電子部品としては適さないものとなった。
【0079】次に、比較例8では、980℃の温度で焼
成したため、十分に緻密化しており、結晶も析出してい
るが、焼成温度が低いために結晶度が低く、よって誘電
損失がやや大きかった。
【0080】次に、比較例9では、1030℃の温度で
焼成したため、焼結が完了していないうちに結晶化が進
行し、その結果、非常にポーラスな焼結体となった。
【0081】これらに対して、実施例3では、焼結緻密
化をほぼ完了してから、十分に高い温度まで昇温して、
結晶を析出させているため、実施例1および2の場合と
同様、機械的特性および電気的特性のいずれについても
優れた焼結体が得られた。また、実施例3によれば、実
施例1および2の場合と同様、焼結の進行が結晶化の速
度に依存しないため、焼結後の密度や収縮率の公差が小
さくなり、電子部品などの高い精度が要求される用途に
適した焼結体が得られた。
【0082】また、実施例3および比較例7〜9の各々
について、実施例1等の場合と同様の方法によりQ値お
よび抗折強度を評価したものが表3に示されている。
【0083】
【表3】
【0084】表3から、実施例3に係る焼結体によれ
ば、比較例7〜9の各々に係る焼結体と比較して、優れ
た機械的特性および電気的特性が得られることがわか
る。
【0085】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、易焼
結性の低温相から難焼結性の高温相を生成させ得るもの
であって、低温相の中心粒径が1.0μm以下である粉
末成形体の焼結温度以下においては高温相の生成が実質
上起こらない物質の低温相を含むセラミック組成物を主
成分とする原材料を焼成するにあたって、原材料を上記
焼結温度以上であって高温相が実質上生成しない第1の
温度で熱処理することによって、焼結緻密化された中間
焼結体を得るための1次熱処理工程と、中間焼結体を第
1の温度より高い第2の温度で熱処理することによっ
て、高温相を生成させ、それによって、目的とするセラ
ミック焼結体を得るための2次熱処理工程との2段階の
焼成工程を実施するようにしている。
【0086】したがって、1次熱処理工程では、焼結は
進行するが、結晶化は実質上起こらないため、緻密化を
十分に進行させることができ、2次熱処理工程では、結
晶を十分に析出させることができる。
【0087】そのため、得られたセラミック焼結体の機
械的特性および電気的特性を優れたものとすることがで
きる。また、この発明によれば、焼結の進行が結晶化の
速度に依存しないため、焼結後の密度や収縮率の公差が
小さくなり、高い精度が要求される積層型セラミック電
子部品のような電子部品の用途に適したセラミック焼結
体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による製造方法を適用し
て得られた積層型セラミック電子部品の一例としての多
層セラミック基板1を図解的に示す断面図である。
【図2】実施例1における混合物のXRDパターンを示
す図である。
【図3】実施例1における仮焼物のXRDパターンを示
す図である。
【符号の説明】
1 多層セラミック基板 2 セラミック層 3 焼結積層体 4,5 外部導体膜 6 内部導体膜 7 ビアホール導体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 易焼結性の低温相から難焼結性の高温相
    を生成させ得るものであって、前記低温相の中心粒径が
    1.0μm以下である粉末成形体の焼結温度以下におい
    ては高温相の生成が実質上起こらない物質の低温相を含
    むセラミック組成物を主成分とする原材料を用意する工
    程と、 前記原材料を前記焼結温度以上であって前記高温相が実
    質上生成しない第1の温度で熱処理することによって、
    焼結緻密化された中間焼結体を得るための1次熱処理工
    程と、 前記中間焼結体を前記第1の温度より高い第2の温度で
    熱処理することによって、高温相を生成させ、それによ
    って、目的とするセラミック焼結体を得るための2次熱
    処理工程とを備える、セラミック焼結体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記1次熱処理工程は、前記中間焼結体
    の吸水率が5%以下となるまで実施される、請求項1に
    記載のセラミック焼結体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記1次熱処理工程では、800〜93
    0℃の温度範囲で10分間以上の熱処理が実施され、前
    記2次熱処理工程では、1050℃以下の温度で熱処理
    が実施される、請求項1に記載のセラミック焼結体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記1次熱処理工程では、前記中間焼結
    体の吸水率が5%以下となるまで800〜930℃の温
    度範囲での熱処理が実施され、前記2次熱処理工程で
    は、1050℃以下の温度で熱処理が実施される、請求
    項1に記載のセラミック焼結体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記セラミック組成物は、 (1)灼熱後の酸化物重量換算で62〜82重量部の、
    カオリナイト族の層状アルミノ珪酸塩またはこれを10
    00℃以下の温度で熱処理して得られるAlSi系層状
    酸化物の粉末と、 (2)灼熱後の酸化物重量換算で18〜38重量部の、
    CaO、Ca(OH) 2 およびCaCO3 から選ばれた
    Ca化合物の微細粉末とを混合し、 この混合物を800〜950℃の温度で仮焼して得られ
    たものである、請求項1ないし4のいずれかに記載のセ
    ラミック焼結体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記セラミック組成物は、前記混合物1
    00重量部に、さらに、1〜30重量部の硼珪酸ガラス
    を混合し、この混合物を800〜950℃の温度で仮焼
    して得られたものである、請求項5に記載のセラミック
    焼結体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記セラミック組成物は、 (1)カオリナイト族の層状アルミノ珪酸塩またはこれ
    を1000℃以下の温度で熱処理して得られるAlSi
    系層状酸化物の粉末と、 (2)MgO、Mg(OH)2 およびMgCO3 から選
    ばれたMg化合物の微細粉末とを、Al2 3 の1モル
    に対してMgOが0.8〜1.0モルとなる割合で混合
    し、 この混合物を800〜950℃の温度で仮焼して得られ
    たものである、請求項1ないし4のいずれかに記載のセ
    ラミック焼結体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記セラミック組成物は、前記混合物1
    00重量部に、さらに、0.1〜3.5重量部の硼素化
    合物を混合し、この混合物を800〜950℃の温度で
    仮焼して得られたものである、請求項7に記載のセラミ
    ック焼結体の製造方法。
  9. 【請求項9】 易焼結性の低温相から難焼結性の高温相
    を生成させ得るものであって、前記低温相の中心粒径が
    1.0μm以下である粉末成形体の焼結温度以下におい
    ては高温相の生成が実質上起こらない物質の低温相を含
    むセラミック組成物を含む、セラミックスラリーを用意
    する工程と、 前記セラミックスラリーをもって形成された、複数の積
    層されたセラミックグリーン層、および前記セラミック
    グリーン層の特定のものに関連して設けられる配線導体
    を備える、生の積層体を作製する工程と、 前記生の積層体を前記焼結温度以上であって前記高温相
    が実質上生成しない第1の温度で熱処理することによっ
    て、焼結緻密化された中間焼結体を得るための1次熱処
    理工程と、 前記中間焼結体を前記第1の温度より高い第2の温度で
    熱処理することによって、高温相を生成させ、それによ
    って、目的とする積層型セラミック電子部品のための焼
    結積層体を得るための2次熱処理工程とを備える、積層
    型セラミック電子部品の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101761008B1 (ko) 2015-02-13 2017-07-24 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 금속 산화물 적층 구조체 및 그 형성 방법

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