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JP2002304156A - 発光装置 - Google Patents

発光装置

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Publication number
JP2002304156A
JP2002304156A JP2002009261A JP2002009261A JP2002304156A JP 2002304156 A JP2002304156 A JP 2002304156A JP 2002009261 A JP2002009261 A JP 2002009261A JP 2002009261 A JP2002009261 A JP 2002009261A JP 2002304156 A JP2002304156 A JP 2002304156A
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JP
Japan
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electrode
current value
pixels
oled
emitting device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2002009261A
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English (en)
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Inventor
Kazutaka Inukai
和隆 犬飼
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2002009261A priority Critical patent/JP2002304156A/ja
Publication of JP2002304156A publication Critical patent/JP2002304156A/ja
Publication of JP2002304156A5 publication Critical patent/JP2002304156A5/ja
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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機発光層が多少劣化したり、環境温度が変
わったりしても、OLEDの輝度の変化を抑え、安定し
て所望のカラー表示を行うことが可能な、簡便かつ無駄
のない構成の発光装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 画素部のOLEDの駆動電流を測定し、
測定した駆動電流が基準の値になるように、可変電源か
ら上記2つの画素部に供給される電圧の値を補正する。
OLEDの駆動電流を測定するときは、画像を表示する
ためのビデオ信号とは系統の異なるモニター用のビデオ
信号を用い、モニター用の画像を画素部に表示させる。
上記構成によって、有機発光層の劣化に伴う輝度の低下
を抑えることができ、その結果鮮明な画像を表示するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に形成され
た有機発光素子(OLED:Organic Light Emitting D
evice)を、該基板とカバー材の間に封入したOLED
パネルに関する。また、該OLEDパネルにコントロー
ラIC等を実装したOLEDモジュールに関する。なお
本明細書において、OLEDパネル及びOLEDモジュ
ールを発光装置と総称する。本発明はさらに、該発光装
置を用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】OLEDは自ら発光するため視認性が高
く、液晶表示装置(LCD)で必要なバックライトが要
らず薄型化に最適であると共に、視野角にも制限が無
い。そのため、近年OLEDを用いた発光装置は、CR
TやLCDに代わる表示装置として注目されている。
【0003】OLEDは、電場を加えることで発生する
ルミネッセンス(Electroluminescence)が得られる有
機化合物(有機発光材料)を含む層(以下、有機発光層
と記す)と、陽極層と、陰極層とを有している。有機化
合物におけるルミネッセンスには、一重項励起状態から
基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態から
基底状態に戻る際の発光(リン光)とがあるが、本発明
の発光装置は、上述した発光のうちのいずれか一方の発
光を用いても良いし、または両方の発光を用いても良
い。
【0004】なお、本明細書では、OLEDの陽極と陰
極の間に設けられた全ての層を有機発光層と定義する。
有機発光層には具体的に、発光層、正孔注入層、電子注
入層、正孔輸送層、電子輸送層等が含まれる。基本的に
OLEDは、陽極/発光層/陰極が順に積層された構造
を有しており、この構造に加えて、陽極/正孔注入層/
発光層/陰極や、陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送
層/陰極等の順に積層した構造を有していることもあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発光装置を実用化する
上で、現在一つの重大な問題となっているのが、有機発
光層が有する有機発光材料の劣化に伴う、OLEDの輝
度の低下である。
【0006】有機発光層が有する有機発光材料は水分、
酸素、光、熱に弱く、これらのものによって劣化が促進
される。具体的には、発光装置を駆動するデバイスの構
造、有機発光層を構成する有機発光材料の特性、電極の
材料、作製工程における条件、発光装置の駆動方法等に
より、有機発光層の劣化の速度が左右される。
【0007】有機発光層に一対の電極から一定の電圧を
かけていても、有機発光層が劣化することで、OLED
の輝度は低下する。そしてOLEDの輝度が低下する
と、発光装置に表示される画像は不鮮明になる。なお本
明細書において、一対の電極から有機発光層に印加する
電圧をOLED駆動電圧(Vel)と定義する。
【0008】また、R(赤)、G(緑)、B(青)に対
応した三種類のOLEDを用いたカラー化表示方式にお
いて、有機発光層を構成する有機発光材料は、OLED
の対応する色によって異なる。そのため、OLEDの有
機発光層が、対応する色にごとに異なる速度で劣化する
ことがある。この場合、時間が経つにつれ、OLEDの
輝度が色ごとに異なってしまい、発光装置に所望の色を
有する画像を表示することができなくなる。
【0009】さらに、OLEDの発光輝度は大きな温度
依存性を有するため、定電圧駆動すると、気温によって
表示の輝度や、色合いが変わってしまうという問題もあ
る。
【0010】本発明は上述したことに鑑み、有機発光層
が多少劣化したり、環境温度が変わったりしても、OL
EDの輝度の変化を抑え、安定して所望のカラー表示を
行うことが可能な発光装置の提供を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、OLED駆
動電圧を一定に保って発光させるのと、OLEDに流れ
る電流を一定に保って発光させるのとでは、後者の方
が、劣化によるOLEDの輝度の低下が小さいことにま
ず着目した。なお本明細書において、OLEDに流れる
電流をOLED駆動電流(Iel)と呼ぶ。
【0012】図2に、OLED駆動電圧を一定にしたと
きと、OLED駆動電流を一定にしたときの、OLED
の輝度の変化を示す。図2に示すとおり、OLED駆動
電流が一定のOLEDの方が、劣化による輝度の変化が
小さい。これは、OLEDは劣化すると、L−I直線の
傾きが小さくなるだけではなく、I−V曲線自体が下側
に移動してしまうからである。(図18(A)、(B)
参照)
【0013】よって本発明者は、劣化等によってOLE
D駆動電流が変化しても、常にOLED駆動電流が一定
になるように、OLED駆動電圧を補正することができ
る発光装置を考案した。
【0014】具体的に本発明の発光装置は、画素部のO
LEDのOLED駆動電流を測定する第1の手段と、そ
の測定値から、OLEDに印加する電圧を算出する第2
の手段、実際に電圧値の制御を行う第3の手段とを有し
ている。
【0015】なお、第2の手段は電流測定値と基準値の
比較をする手段、第3の手段は測定値と基準値との間に
ある程度の差があった場合に、その差を縮めるように可
変電源を制御し、表示用画素のOLED(以下、表示用
OLEDまたは第1のOLED)及びモニター用OLE
DのOLED駆動電圧を補正する手段であっても良い。
【0016】なお本明細書において可変電源とは、回路
や素子に供給する電圧が一定ではなく可変である電源を
意味する。
【0017】そして、画素部のOLEDのOLED駆動
電流を測定するときは、モニター用のビデオ信号(以
下、モニター用ビデオ信号と呼ぶ)によりモニター用の
画像を画素部に表示させる。ただし、両ビデオ信号と
も、階調の情報を含んでいるという点では同じであり、
表示する画像の系統が別個であるにすぎない。モニター
用の画像は静止画でも動画でもどちらでも良い。また全
ての画素において同じ階調を表示するようにしても良
い。
【0018】なお、電流の基準値は常に同じ値に定めて
おく必要はなく、異なる基準電流値のモニター画像を用
意し、モニターするたび毎にモニター画像を選択するよ
うにしても良い。もちろん、基準電流値の等しい数種類
のモニター画像を用意しても良い。
【0019】上記構成によって、本発明の発光装置は、
有機発光層が劣化してもOLEDの輝度の低下を抑える
ことができ、その結果鮮明な画像を表示することができ
る。
【0020】また、R(赤)、G(緑)、B(青)に対
応した三種類のOLEDを用いたカラー化表示方式の場
合、各色のOLEDごとにOLED駆動電流を測定し、
OLED駆動電圧を補正するようにしても良い。この構
成によって、OLEDの有機発光層が、対応する色にご
とに異なる速度で劣化しても、各色の輝度のバランスが
崩れるのを防いで所望の色を表示することができる。
【0021】また、有機発光層の温度は、外気温やOL
EDパネル自身が発する熱等に左右されるが、一般的に
OLEDは定電圧で駆動すると温度によって流れる電流
の値が変化する。図3に、有機発光層の温度を変化させ
たときの、OLEDの電圧電流特性の変化を示す。電圧
が一定のとき、有機発光層の温度が高くなると、OLE
D駆動電流は大きくなる。そしてOLED駆動電流とO
LEDの輝度はほぼ比例関係にあるため、OLED駆動
電流が大きければ大きいほど、OLEDの輝度は高くな
る。図2において、定電圧輝度が約24時間の上下周期
を示しているのも、昼夜温度差が反映されているためで
ある。しかし、本発明の発光装置では、有機発光層の温
度が変化しても、OLED駆動電圧を補正することでO
LED駆動電流を常に一定に保つことができる。よっ
て、温度変化に左右されずに一定の輝度を得ることがで
き、また温度の上昇に伴って消費電力が大きくなるのを
防ぐことができる。
【0022】さらに、一般的に、有機発光材料の種類に
よって温度変化におけるOLED駆動電流の変化の度合
いが異なるため、カラー表示において各色のOLEDの
輝度が温度によってバラバラに変化することが起こりう
る。しかし本発明の発光装置では、温度変化に左右され
ずに一定の輝度を得ることができるので、各色の輝度の
バランスが崩れるのを防ぐことができ、所望の色を表示
することができる。
【0023】なお本発明は、デジタル時間階調駆動のア
クティブマトリクス型発光装置に特に有効であるが、ア
ナログ階調駆動のアクティブマトリクス型発光装置にも
有効である。またパッシブ型の発光装置にも用いること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について説明
する。
【0025】図1に本発明のOLEDパネルの構成を、
ブロック図で示す。101は画素部であり、複数の画素
102がマトリクス状に形成されている。また103は
ソース線駆動回路、104はゲート線駆動回路である。
【0026】なお図1ではソース線駆動回路103とゲ
ート線駆動回路104とが、画素部101と同じ基板上
に形成されているが、本発明はこの構成に限定されな
い。ソース線駆動回路と103とゲート線駆動回路10
4とが画素部101と異なる基板上に形成され、FPC
等のコネクターを介して、画素部101と接続されてい
ても良い。また、図1ではソース線駆動回路103とゲ
ート線駆動回路104は1つづつ設けられているが、本
発明はこの構成に限定されない。ソース線駆動回路10
3とゲート線駆動回路104の数は設計者が任意に設定
することができる。
【0027】また図1では、画素部101にソース線S
1〜Sx、電源線V1〜Vx、ゲート線G1〜Gyが設
けられている。なおソース線と電源線の数は必ずしも同
じであるとは限らない。またこれらの配線の他に、別の
異なる配線が設けられていても良い。
【0028】各画素102にはOLED105が設けら
れている。OLED105は陽極と陰極を有しており、
本明細書では、陽極を画素電極(第1の電極)として用
いる場合は陰極を対向電極(第2の電極)と呼び、陰極
を画素電極として用いる場合は陽極を対向電極と呼ぶ。
【0029】各画素102のOLED105の画素電極
は、1つまたは複数のTFTを介して電源線V1〜Vx
のいずれか1つに接続されている。そして電源線V1〜
Vxは全て電流計107を介して、可変電源106に接
続されている。さらに、OLED105の対向電極は全
て可変電源106に接続されている。なおOLED10
5の対向電極は、1つまたは複数の素子を介して可変電
源106に接続されていても良い。
【0030】なお本明細書において可変電源とは、回路
や素子に供給する電圧が可変である電源を意味する。図
1では、可変電源106が、電源線側が高い電位(Vd
d)に、対向電極側が低い電位(Vss)に保たれるよ
うに接続されている。しかし本発明はこの構成に限定さ
れず、可変電源106はOLED105に流れる電流が
順バイアスになるように接続されていれば良い。
【0031】なお図1では、全ての電源線V1〜Vxが
電流計107に直列に接続されているが、電源線V1〜
Vxのいくつかが電流計107を介して可変電源106
に接続され、残りの電源線が電流計107を介さずに可
変電源106に接続されていても良い。
【0032】また電流計107を設ける位置は、必ずし
も可変電源106と電源線との間である必要はなく、可
変電源106と対向電極の間であっても良い。
【0033】そして108は補正回路であり、電流計1
07において測定された電流の値(測定値)に基づい
て、可変電源106から対向電極及び電源線V1〜Vx
に供給される電圧を制御する。
【0034】なお、電流計107、可変電源106、補
正回路108は、画素部101が形成されている基板と
は異なる基板上に形成され、コネクター等を介して画素
部101と接続されていても良いし、作製が可能であれ
ば画素部101と同じ基板上に形成しても良い。
【0035】またカラー化表示方式の場合、各色ごとに
可変電源、電流計を設け、各色のOLEDにおいてOL
ED駆動電圧を補正するようにしても良い。なおこのと
き、補正回路は色毎に設けても良いし、複数の色のOL
EDに共通の補正回路を設けても良い。
【0036】図4に各画素の詳しい構成を示す。図4に
示した画素は、ソース線Si(i=1〜x)、ゲート線
Gj(j=1〜y)、電源線Vi、スイッチング用TF
T110、駆動用TFT111、コンデンサ112及び
OLED105を有している。なお図4に示した画素の
構成はほんの一例であり、画素が有する配線や素子の
数、種類及びその接続は、図4に示した構成に限定され
ない。本発明の発光装置は、可変電源106により各画
素のOLEDのOLED駆動電圧が制御可能であるなら
ば、どのような構成を有していても良い。
【0037】図4では、スイッチング用TFT110の
ゲート電極がゲート線Gjに接続されている。そしてス
イッチング用TFT110のソース領域とドレイン領域
は、一方はソース線Siに、もう一方は駆動用TFT1
11のゲート電極に接続されている。そして、駆動用T
FT111のソース領域とドレイン領域は、一方は電源
線Viに、もう一方はOLED105の画素電極に接続
されている。コンデンサ112は駆動用TFT111の
ゲート電極と電源線Viとの間に形成されている。
【0038】図4に示した画素では、ゲート線Gjの電
位がゲート線駆動回路104によって制御され、ソース
線Siにはソース線駆動回路103によってビデオ信号
またはモニター用ビデオ信号が入力される。スイッチン
グ用TFT110がオンになると、ソース線Siに入力
されたビデオ信号またはモニター用ビデオ信号は、スイ
ッチング用TFT110を介して駆動用TFT111の
ゲート電極に入力される。そして駆動用TFT111が
ビデオ信号またはモニター用ビデオ信号によりオンにな
ると、可変電源106によりOLED105の画素電極
と対向電極の間にOLED駆動電圧が印加され、OLE
D105が発光する。
【0039】OLED105が発光しているときに、電
流計107において電流が測定され、その測定値がデー
タとして補正回路108に送られる。電流を測定する期
間は電流計107の性能により異なり、計測可能な長さ
以上の期間であることが必要である。また電流計107
では、計測する期間に流れる電流の平均値もしくは最大
値が読み取られるようにする。
【0040】補正回路108では、電流の測定値と、定
められた電流の値(基準値)とが比較される。そして、
測定値と基準値の間にある程度の差がある場合に、補正
回路108は可変電源106を制御して電源線V1〜V
xと対向電極との間の電圧を補正する。これにより、各
画素102が有するOLEDにおいてOLED駆動電圧
が補正され、所望する大きさのOLED駆動電流が流れ
る。
【0041】なお、OLED駆動電圧は、電源線側の電
位が制御されることで補正されていても良いし、対向電
極側の電位が制御されることで補正されていても良い。
また、電源線側の電位と対向電極側の電位とが共に制御
されることで、補正されていても良い。
【0042】図5に、カラーの発光装置において、電源
線側の電位を制御する場合の、各色のOLEDのOLE
D駆動電圧の変化を示す。図5において、VrはR用O
LEDにおける補正前のOLED駆動電圧であり、Vr
0は補正後のOLED駆動電圧である。同様に、Vgは
G用OLEDにおける補正前のOLED駆動電圧であ
り、Vg0は補正後のOLED駆動電圧である。Vbは
B用OLEDにおける補正前のOLED駆動電圧であ
り、Vb0は補正後のOLED駆動電圧である。
【0043】図5の場合、対向電極の電位(対向電位)
は全てのOLEDにおいて同じ高さに固定されている。
各色のOLEDごとにOLED駆動電流を測定し、電源
線の電位(電源電位)を可変電源により制御すること
で、OLED駆動電圧が補正される。
【0044】本発明の発光装置は、上記構成によって、
図2におけるOLED駆動電流を一定にしたときと同じ
輝度の変化が得られる。
【0045】本発明は上記構成によって、有機発光層が
劣化してもOLEDの輝度の低下を抑えることができ、
その結果鮮明な画像を表示することができる。また、各
色毎に対応したOLEDを用いたカラー表示の発光装置
の場合、OLEDの有機発光層が、対応する色にごとに
異なる速度で劣化しても、各色の輝度のバランスが崩れ
るのを防いで所望の色を表示することができる。
【0046】また、有機発光層の温度は、外気温やOL
EDパネル自身が発する熱等に左右されても、OLED
の輝度が変化するのを抑えることができ、また温度の上
昇に伴って消費電力が大きくなるのを防ぐことができ
る。また、カラー表示の発光装置の場合、温度変化に左
右されずに各色のOLEDの輝度の変化を抑えることが
できるので、各色の輝度のバランスが崩れるのを防ぐこ
とができ、所望の色を表示することができる。
【0047】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
【0048】(実施例1)本実施例では、本発明の発光
装置が有する補正回路の詳しい構成について説明する。
【0049】図6に、本実施例の補正回路の構成をブロ
ック図で示す。補正回路203は、A/D変換回路20
4、測定値用メモリ205、演算回路206、基準値用
メモリ207、コントローラ208を有していている。
【0050】電流計201において測定された電流の値
(測定値)は、補正回路203が有するA/D変換回路
204に入力される。A/D変換回路204において、
アナログの測定値はデジタルに変換される。変換された
測定値のデジタルデータは測定値用メモリ205に入力
されて保持される。
【0051】一方、基準値用メモリ207には、理想の
値の測定値、いわゆる基準値の、デジタルデータが保持
されている。演算回路206では、測定値用メモリ20
5において保持されている測定値のデジタルデータと、
基準値用メモリ207において保持されている基準値の
デジタルデータとをそれぞれ読み出し、比較する。
【0052】そして、測定値のデジタルデータと基準値
のデジタルデータの比較により、電流計201に実際に
流れている電流の値を基準値に近づけるために、可変電
源202を制御して電源線V1〜Vxと対向電極との間
の電圧を補正する。これにより、各画素が有するOLE
DにおいてOLED駆動電圧が補正され、所望する大き
さのOLED駆動電流が流れる。
【0053】測定値と基準値の電流の差を偏差電流と
し、電源線V1〜Vxと対向電極の間の、補正によって
変化する分の電圧を補正電圧とすると、偏差電流と補正
電圧の関係は、例えば図7のように表される。図7では
偏差電流が一定の幅で変化するごとに、補正電圧を一定
の大きさで変えている。
【0054】なお偏差電流と補正電圧の関係は、必ずし
も図7に示したグラフに則していなくても良い。偏差電
流と補正電圧は、電流計に実際に流れている電流の値が
基準値に近づくような関係であれば良い。例えば偏差電
流と補正電圧とが線形性をもつ関係であっても良いし、
偏差電流が補正電圧の二乗に比例していても良い。
【0055】なお本実施例で示した補正回路の構成はほ
んの一例であり、本発明はこの構成に限定されない。本
発明で用いられる補正回路は、測定値と基準値とを比較
する手段と、電流計による測定値をもとに何らかの演算
処理をして、OLED駆動電圧を補正する手段を有して
いれば良い。メモリに記憶された電流基準値を用いて補
正を行うのではなく、偏差電流がある一定の値以上にな
ったときの演算処理方法を規定しておくだけでも良い。
【0056】(実施例2)本実施例では、本発明の発光
装置の、図4とは異なる画素の構成について説明する。
【0057】図8に本実施例の画素の構成を示す。本実
施例の発光装置の画素部には、画素300がマトリクス
状に設けられている。画素300は、ソース線301、
第1ゲート線302、第2ゲート線303、電源線30
4、スイッチング用TFT305、駆動用TFT30
6、消去用TFT309及びOLED307を有してい
る。
【0058】そして、スイッチング用TFT305のゲ
ート電極は第1ゲート線302に接続されている。スイ
ッチング用TFT305のソース領域とドレイン領域
は、一方はソース線301に、もう一方は駆動用TFT
306のゲート電極に接続されている。
【0059】消去用TFT309のゲート電極は第2ゲ
ート線303に接続されている。消去用TFT309の
ソース領域とドレイン領域は、一方は電源線304に、
もう一方は駆動用TFT306のゲート電極に接続され
ている。
【0060】駆動用TFT306のソース領域は電源線
304に、ドレイン領域はOLED307の画素電極に
接続されている。コンデンサ308は駆動用TFT30
6のゲート電極と電源線304との間に形成されてい
る。
【0061】電源線304は電流計310を介して可変
電源311に接続されている。さらに、OLED307
の対向電極は全て可変電源311に接続されている。な
お図8で可変電源311は、電源線側が高い電位(Vd
d)に、対向電極側が低い電位(Vss)に保たれるよ
うに接続されている。しかし本発明はこの構成に限定さ
れず、可変電源311はOLED307に流れる電流が
順バイアスになるように接続されていれば良い。
【0062】電流計310を設ける位置は、必ずしも可
変電源311と電源線304の間である必要はなく、可
変電源311と対向電極の間であっても良い。
【0063】そして312は補正回路であり、電流計3
10において測定された電流の値(測定値)に基づい
て、可変電源311から対向電極及び電源線304に供
給される電圧を制御する。
【0064】なお、電流計310、可変電源311、補
正回路312は、画素部が形成されている基板とは異な
る基板上に形成され、コネクター等を介して画素部と接
続されていても良いし、作製が可能であれば画素部と同
じ基板上に形成しても良い。
【0065】またカラー化表示方式の場合、各色ごとに
可変電源、電流計を設け、各色のOLEDにおいてOL
ED駆動電圧を補正するようにしても良い。なおこのと
き、補正回路は色毎に設けても良いし、複数の色のOL
EDに共通の補正回路を設けても良い。
【0066】図8に示した画素では、第1ゲート線30
2と第2ゲート線303の電位が、異なるゲート線駆動
回路によって制御されている。ソース線301にはソー
ス線駆動回路によってビデオ信号またはモニター用ビデ
オ信号が入力される。
【0067】スイッチング用TFT305がオンになる
と、ソース線301に入力されたビデオ信号またはモニ
ター用ビデオ信号は、スイッチング用TFT301を介
して駆動用TFT306のゲート電極に入力される。そ
して駆動用TFT306がビデオ信号またはモニター用
ビデオ信号によりオンになると、可変電源311により
OLED307の画素電極と対向電極の間にOLED駆
動電圧が印加され、OLED307が発光する。
【0068】そして、消去用TFT309がオンになる
と、駆動用TFT306のソース領域とゲート電極の電
位差が0に近くなり、駆動用TFT306がオフにな
る。よって、OLED307が発光しなくなる。
【0069】本発明では、OLED307が発光してい
るときに、電流計310において電流が測定され、その
測定値がデータとして補正回路312に送られる。
【0070】補正回路312では、電流の測定値と、定
められた電流の値(基準値)とが比較される。そして、
測定値と基準値の間にある程度の差がある場合に、可変
電源311を制御して電源線304と対向電極との間の
電圧を補正する。これにより、各画素300が有するO
LED307においてOLED駆動電圧が補正され、所
望する大きさのOLED駆動電流が流れる。
【0071】なお、OLED駆動電圧は、電源線側の電
位が制御されることで補正されていても良いし、対向電
極側の電位が制御されることで補正されていても良い。
また、電源線側の電位と対向電極側の電位とが共に制御
されることで、補正されていても良い。
【0072】本実施例で示した画素の構成はほんの一例
であり、本発明はこの構成に限定されない。なお本実施
例は、実施例1と自由に組み合わせて実施することが可
能である。
【0073】(実施例3)本実施例では、本発明の発光
装置において、電流の補正が行われる際に、画素部に表
示されるモニター用の画像について説明する。
【0074】本発明では、設定によりあらかじめ決まっ
た時に行われるようにしても良いし、使用者が補正時を
その都度任意に決めるようにしても良い。
【0075】設定によりあらかじめ決まった時に補正が
行われる場合、使用者の意図に反して表示する画像が変
わらないようにするのが、利便性の点から見て好まし
い。例えば、携帯電話だと待ち受け用の画像が表示され
ている時にのみ補正が行われるように設定したり、パー
ソナルコンピュータ(PC)だと、画面の焼け付き防止
用のスクリーンセーバーが起動しているときにのみ補正
が行われるように設定したりする。そして各画面が表示
されているときにおける電流の基準値を補正回路内に記
憶させておくことで、使用者の意図に反して表示する画
面が変わらないように補正を行うことができる。
【0076】また、補正を行うときに表示している画像
を、そのままモニター用の画像として用い、基準電流値
の異なるモニター画像を用いるようにしても良い。この
場合、補正回路にもビデオ信号を入力し、演算回路等で
基準値を算出する。モニター用の画像を用いない場合
は、モニター用のビデオ信号を用いる必要がなくなり、
もちろん使用者の意図に反して表示する画像が変わるこ
ともない。
【0077】本実施例は、実施例1または2と自由に組
み合わせて実施することが可能である。
【0078】(実施例4)本実施例では、図1及び図4
に示した本発明の発光装置の駆動方法について、図9を
用いて説明する。なお、図9において横軸は時間を、縦
軸は各ゲート線に接続されている画素の位置を示す。
【0079】まず、書き込み期間Taが開始されると、
電源線V1〜Vxの電源電位は、OLED105の対向
電極の電位と同じ高さに保たれる。そしてゲート線駆動
回路104から出力される選択信号によって、ゲート線
G1に接続されている全ての画素(1ライン目の画素)
のスイッチング用TFT110がオンになる。
【0080】そして、ソース線駆動回路103によっ
て、ソース線(S1〜Sx)に入力された1ビット目の
デジタルのビデオ信号(以下、デジタルビデオ信号)
が、スイッチング用TFT110を介して駆動用TFT
111のゲート電極に入力される。
【0081】次に1ライン目の画素のスイッチング用T
FT110がオフになり、1ライン目の画素と同様に、
選択信号によってゲート線G2に接続されている2ライ
ン目の画素のスイッチング用TFT110がオンにな
る。次に、ソース線(S1〜Sx)から1ビット目のデ
ジタルビデオ信号が、2ライン目の画素のスイッチング
用TFT110を介して駆動用TFT111のゲート電
極に入力される。
【0082】そして順に、全てのラインの画素に1ビッ
ト目のデジタルビデオ信号が入力される。全てのライン
の画素に1ビット目のデジタルビデオ信号が入力される
までの期間が書き込み期間Ta1である。なお本実施例
において画素にデジタルビデオ信号が入力されるとは、
デジタルビデオ信号がスイッチング用TFT110を介
して駆動用TFT111のゲート電極に入力されること
を意味する。
【0083】書込期間Ta1が終了すると次に表示期間
Tr1になる。表示期間Tr1では、電源線の電源電位
は、電源電位がOLEDの画素電極に与えられたときに
OLEDが発光する程度に、対向電極との間に電位差を
有する電位になる。
【0084】そして本実施例では、デジタルビデオ信号
が「0」の情報を有していた場合、駆動用TFT111
はオフの状態となる。よって電源電位は、OLED10
5の画素電極に与えられない。その結果、「0」の情報
を有するデジタルビデオ信号が入力された画素が有する
OLED105は発光しない。
【0085】逆に、「1」の情報を有していた場合、駆
動用TFT111はオンの状態となっている。よって電
源電位がOLED105の画素電極に与えられる。その
結果、「1」の情報を有するデジタルビデオ信号が入力
された画素が有するOLED105は発光する。
【0086】このように、表示期間Tr1においてOL
ED105が発光、または非発光の状態になり、全ての
画素は表示を行う。画素が表示を行っている期間を表示
期間Trと呼ぶ。特に1ビット目のデジタルビデオ信号
が画素に入力されたことで開始する表示期間をTr1と
呼ぶ。
【0087】表示期間Tr1が終了すると書込期間Ta
2となり、再び電源線の電源電位はOLEDの対向電極
の電位と同じになる。そして書込期間Ta1の場合と同
様に順に全てのゲート線が選択され、2ビット目のデジ
タルビデオ信号が全ての画素に入力される。全てのライ
ンの画素に2ビット目のデジタルビデオ信号が入力し終
わるまでの期間を、書き込み期間Ta2と呼ぶ。
【0088】書込期間Ta2が終了すると表示期間Tr
2になり、電源線の電源電位は、電源電位がOLEDの
画素電極に与えられたときにOLEDが発光する程度
に、対向電極との間に電位差を有する電位になる。そし
て全ての画素が表示を行う。
【0089】上述した動作はnビット目のデジタルビデ
オ信号が画素に入力されるまで繰り返し行われ、書込期
間Taと表示期間Trとが繰り返し出現する。全ての表
示期間(Tr1〜Trn)が終了すると1つの画像を表
示することができる。明細書において、1つの画像を表
示する期間を1フレーム期間(F)と呼ぶ。1フレーム
期間が終了すると次のフレーム期間が開始される。そし
て再び書込期間Ta1が出現し、上述した動作を繰り返
す。
【0090】通常の発光装置では1秒間に60以上のフ
レーム期間を設けることが好ましい。1秒間に表示され
る画像の数が60より少なくなると、視覚的に画像のち
らつきが目立ち始めることがある。
【0091】本実施例では、全ての書き込み期間の長さ
の和が1フレーム期間よりも短く、なおかつ表示期間の
長さ比は、Tr1:Tr2:Tr3:…:Tr(n−
1):Trn=20:21:22:…:2(n-2):2(n-1)
となるようにすることが必要である。この表示期間の組
み合わせで2n階調のうち所望の階調表示を行うことが
できる。
【0092】1フレーム期間中にOLEDが発光した表
示期間の長さの総和を求めることによって、当該フレー
ム期間におけるその画素の表示した階調がきまる。例え
ば、n=8のとき、全部の表示期間で画素が発光した場
合の輝度を100%とすると、Tr1とTr2において
画素が発光した場合には1%の輝度が表現でき、Tr3
とTr5とTr8を選択した場合には60%の輝度が表
現できる。
【0093】また表示期間Tr1〜Trnは、どのよう
な順序で出現させても良い。例えば1フレーム期間中に
おいて、Tr1の次にTr3、Tr5、Tr2、…とい
う順序で表示期間を出現させることも可能である。
【0094】なお本実施例では、電源線の電源電位の高
さを書込期間と表示期間とで変化させていたが、本発明
はこれに限定されない。電源電位がOLEDの画素電極
に与えられたときにOLEDが発光する程度の電位差
を、電源電位と対向電極の電位とが常に有するようにし
ても良い。その場合、書込期間においてもOLEDを発
光させることが可能になる。よって、当該フレーム期間
において画素が表示する階調は、1フレーム期間中にO
LEDが発光した書込期間と表示期間の長さの総和によ
って決まる。なおこの場合、各ビットのデジタルビデオ
信号に対応する書込期間と表示期間の長さの和の比が、
(Ta1+Tr1):(Ta2+Tr2):(Ta3+
Tr3):…:(Ta(n−1)+Tr(n−1)):
(Tan+Trn)=20:21:22:…:2(n-2):2
(n-1)となることが必要である。
【0095】なお、本実施例で示した駆動方法はほんの
一例にすぎず、図1及び図4に示した本発明の発光装置
の駆動方法は、本実施例の駆動方法に限定されない。図
1及び図4に示した本発明の発光装置は、アナログのビ
デオ信号によって表示を行うことも可能である。
【0096】なお本実施例は、実施例1または3と自由
に組み合わせて実施することが可能である。
【0097】(実施例5)本実施例では、本発明の発光
装置の画素部を駆動させるために用いる、ソース線駆動
回路、ゲート線駆動回路の詳しい構成について説明す
る。
【0098】図10に、本実施例の発光装置の駆動回路
をブロック図で示す。図10(A)はソース線駆動回路
601であり、シフトレジスタ602、ラッチ(A)6
03、ラッチ(B)604を有している。
【0099】ソース線駆動回路601において、シフト
レジスタ602にクロック信号(CLK)およびスター
トパルス(SP)が入力される。シフトレジスタ602
は、これらのクロック信号(CLK)およびスタートパ
ルス(SP)に基づきタイミング信号を順に発生させ、
バッファ等(図示せず)を通して後段の回路へタイミン
グ信号を順次入力する。
【0100】シフトレジスタ602からのタイミング信
号は、バッファ等によって緩衝増幅される。タイミング
信号が入力される配線には、多くの回路あるいは素子が
接続されているために負荷容量(寄生容量)が大きい。
この負荷容量が大きいために生ずるタイミング信号の立
ち上がりまたは立ち下がりの”鈍り”を防ぐために、こ
のバッファが設けられる。なおバッファは必ずしも設け
る必要はない。
【0101】バッファによって緩衝増幅されたタイミン
グ信号は、ラッチ(A)603に入力される。ラッチ
(A)603は、デジタルビデオ信号を処理する複数の
ステージのラッチを有している。ラッチ(A)603
は、前記タイミング信号が入力されると、ソース線駆動
回路601の外部から入力されるデジタルビデオ信号が
順次書き込まれ、保持する。
【0102】なお、ラッチ(A)603にデジタルビデ
オ信号が書き込まれる際に、ラッチ(A)603が有す
る複数のステージのラッチに、順にデジタルビデオ信号
が書き込まれても良い。しかし本発明はこの構成に限定
されない。ラッチ(A)603が有する複数のステージ
のラッチをいくつかのグループに分け、各グループごと
に並行して同時にデジタルビデオ信号が書き込まれる、
いわゆる分割駆動を行っても良い。なおこのときのグル
ープの数を分割数と呼ぶ。例えば4つのステージごとに
ラッチをグループに分けた場合、4分割で分割駆動する
と言う。
【0103】ラッチ(A)603の全てのステージのラ
ッチにデジタルビデオ信号の書き込みが一通り終了する
までの時間を、ライン期間と呼ぶ。実際には、上記ライ
ン期間に水平帰線期間が加えられた期間をライン期間に
含むことがある。
【0104】1ライン期間が終了すると、ラッチ(B)
604にラッチシグナル(Latch Signal)が入力され
る。この瞬間、ラッチ(A)603に書き込まれ保持さ
れているデジタルビデオ信号は、ラッチ(B)604に
一斉に送出され、ラッチ(B)604の全ステージのラ
ッチに書き込まれ、保持される。
【0105】デジタルビデオ信号をラッチ(B)604
に送出し終えたラッチ(A)603には、シフトレジス
タ602からのタイミング信号に基づき、デジタルビデ
オ信号の書き込みが順次行われる。
【0106】この2順目の1ライン期間中には、ラッチ
(B)604に書き込まれ、保持されているデジタルビ
デオ信号がソース線に入力される。
【0107】図10(B)はゲート線駆動回路の構成を
示すブロック図である。
【0108】ゲート線駆動回路605は、それぞれシフ
トレジスタ606、バッファ607を有している。また
場合によってはレベルシフトを有していても良い。
【0109】ゲート線駆動回路605において、シフト
レジスタ606からのタイミング信号がバッファ607
に入力され、対応するゲート線に入力される。ゲート線
には、1ライン分の画素が有するTFTのゲート電極が
接続されている。そして、1ライン分の画素のTFTを
一斉にONにしなくてはならないので、バッファは大き
な電流を流すことが可能なものが用いられる。
【0110】なお、本実施例で示した駆動回路はほんの
一例にすぎない。本実施例は実施例1〜4と自由に組み
合わせて実施することが可能である。
【0111】(実施例6)本実施例では、本発明の発光
装置の外観について、図11を用いて説明する。
【0112】図11(A)は、発光装置の上面図であ
り、図11(B)は、図11(A)のA−A’における
断面図、図11(C)は図11(A)のB−B’におけ
る断面図である。
【0113】基板4001上に設けられた画素部400
2と、ソース線駆動回路4003と、第1及び第2のゲ
ート線駆動回路4004a、bとを囲むようにして、シ
ール材4009が設けられている。また画素部4002
と、ソース線駆動回路4003と、第1及び第2のゲー
ト線駆動回路4004a、bとの上にシーリング材40
08が設けられている。よって画素部4002と、ソー
ス線駆動回路4003と、第1及び第2のゲート線駆動
回路4004a、bとは、基板4001とシール材40
09とシーリング材4008とによって、充填材421
0と共に密封されている。
【0114】また基板4001上に設けられた画素部4
002と、ソース線駆動回路4003と、第1及び第2
のゲート線駆動回路4004a、bとは、複数のTFT
を有している。図11(B)では代表的に、下地膜40
10上に形成された、ソース線駆動回路4003に含ま
れる駆動回路用TFT(但し、ここではnチャネル型T
FTとpチャネル型TFTを図示する)4201及び画
素部4002に含まれる駆動用TFT(OLEDへの電
流を制御するTFT)4202を図示した。
【0115】本実施例では、駆動回路用TFT4201
には公知の方法で作製されたpチャネル型TFTまたは
nチャネル型TFTが用いられ、駆動用TFT4202
には公知の方法で作製されたpチャネル型TFTが用い
られる。また、画素部4002には駆動用TFT420
2のゲート電極に接続された保持容量(図示せず)が設
けられる。
【0116】駆動回路用TFT4201及び駆動用TF
T4202上には層間絶縁膜(平坦化膜)4301が形
成され、その上に駆動用TFT4202のドレインと電
気的に接続する画素電極(陽極)4203が形成され
る。画素電極4203としては仕事関数の大きい透明導
電膜が用いられる。透明導電膜としては、酸化インジウ
ムと酸化スズとの化合物、酸化インジウムと酸化亜鉛と
の化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化インジウムを
用いることができる。また、前記透明導電膜にガリウム
を添加したものを用いても良い。
【0117】そして、画素電極4203の上には絶縁膜
4302が形成され、絶縁膜4302は画素電極420
3の上に開口部が形成されている。この開口部におい
て、画素電極4203の上には有機発光層4204が形
成される。有機発光層4204は公知の有機発光材料ま
たは無機発光材料を用いることができる。また、有機発
光材料には低分子系(モノマー系)材料と高分子系(ポ
リマー系)材料があるがどちらを用いても良い。
【0118】有機発光層4204の形成方法は公知の蒸
着技術もしくは塗布法技術を用いれば良い。また、有機
発光層の構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子
輸送層または電子注入層を自由に組み合わせて積層構造
または単層構造とすれば良い。
【0119】有機発光層4204の上には遮光性を有す
る導電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主
成分とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層
膜)からなる陰極4205が形成される。また、陰極4
205と有機発光層4204の界面に存在する水分や酸
素は極力排除しておくことが望ましい。従って、有機発
光層4204を窒素または希ガス雰囲気で形成し、酸素
や水分に触れさせないまま陰極4205を形成するとい
った工夫が必要である。本実施例ではマルチチャンバー
方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いること
で上述のような成膜を可能とする。そして陰極4205
は所定の電圧が与えられている。
【0120】以上のようにして、画素電極(陽極)42
03、有機発光層4204及び陰極4205からなるO
LED4303が形成される。そしてOLED4303
を覆うように、絶縁膜4302上に保護膜4209が形
成されている。保護膜4209は、OLED4303に
酸素や水分等が入り込むのを防ぐのに効果的である。
【0121】4005aは電源線に接続された引き回し
配線であり、駆動用TFT4202のソース領域に電気
的に接続されている。引き回し配線4005aはシール
材4009と基板4001との間を通り、異方導電性フ
ィルム4300を介してFPC4006が有するFPC
用配線4301に電気的に接続される。
【0122】シーリング材4008としては、ガラス
材、金属材(代表的にはステンレス材)、セラミックス
材、プラスチック材(プラスチックフィルムも含む)を
用いることができる。プラスチック材としては、FRP
(Fiberglass−Reinforced Pl
astics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)
フィルム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムま
たはアクリル樹脂フィルムを用いることができる。ま
た、アルミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフ
ィルムで挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0123】但し、OLEDからの光の放射方向がカバ
ー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければなら
ない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリ
エステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明
物質を用いる。
【0124】また、充填材4103としては窒素やアル
ゴンなどの不活性な気体の他に、紫外線硬化樹脂または
熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポリビニルク
ロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキシ樹脂、シ
リコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)またはE
VA(エチレンビニルアセテート)を用いることができ
る。本実施例では充填材として窒素を用いた。
【0125】また充填材4103を吸湿性物質(好まし
くは酸化バリウム)もしくは酸素を吸着しうる物質にさ
らしておくために、シーリング材4008の基板400
1側の面に凹部4007を設けて吸湿性物質または酸素
を吸着しうる物質4207を配置する。そして、吸湿性
物質または酸素を吸着しうる物質4207が飛び散らな
いように、凹部カバー材4208によって吸湿性物質ま
たは酸素を吸着しうる物質4207は凹部4007に保
持されている。なお凹部カバー材4208は目の細かい
メッシュ状になっており、空気や水分は通し、吸湿性物
質または酸素を吸着しうる物質4207は通さない構成
になっている。吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質
4207を設けることで、OLED4303の劣化を抑
制できる。
【0126】図11(C)に示すように、画素電極42
03が形成されると同時に、引き回し配線4005a上
に接するように導電性膜4203aが形成される。
【0127】また、異方導電性フィルム4300は導電
性フィラー4300aを有している。基板4001とF
PC4006とを熱圧着することで、基板4001上の
導電性膜4203aとFPC4006上のFPC用配線
4301とが、導電性フィラー4300aによって電気
的に接続される。
【0128】本発明の発光装置が有する電流計と、可変
電源と、補正回路は、基板4001とは異なる基板(図
示せず)上に形成され、FPC4006を介して、基板
4001上に形成された電源線及び陰極4205に電気
的に接続されている。
【0129】なお本実施例は、実施例1〜5と自由に組
み合わせて実施することが可能である。
【0130】(実施例7)本実施例では、本発明の発光
装置が有する電流計と、可変電源と、補正回路を画素部
が形成されている基板とは異なる基板上に形成し、ワイ
ヤボンディング法、COG(チップ・オン・グラス)法
等の手段によって画素部が形成されている基板上の配線
と接続する例について説明する。
【0131】図12に本実施例の発光装置の外観図を示
す。基板5001上に設けられた画素部5002と、ソ
ース線駆動回路5003と、第1及び第2のゲート線駆
動回路5004a、bとを囲むようにして、シール材5
009が設けられている。また画素部5002と、ソー
ス線駆動回路5003と、第1及び第2のゲート線駆動
回路5004a、bとの上にシーリング材5008が設
けられている。よって画素部5002と、ソース線駆動
回路5003と、第1及び第2のゲート線駆動回路50
04a、bとは、基板5001とシール材5009とシ
ーリング材5008とによって、充填材(図示せず)と
共に密封されている。
【0132】シーリング材5008の基板5001側の
面に凹部5007を設けて吸湿性物質または酸素を吸着
しうる物質を配置する。
【0133】基板5001上に引き回されている配線
(引き回し配線)は、シール材5009と基板5001
との間を通り、FPC5006を介して発光装置の外部
の回路または素子に接続されている。
【0134】本発明の発光装置が有する電流計と、可変
電源と、補正回路は、基板5001とは異なる基板(以
下、チップと呼ぶ)5020に形成され、COG(チッ
プ・オン・グラス)法等の手段によって基板5001上
に取り付けられ、基板5001上に形成された電源線及
び陰極(図示せず)に電気的に接続されている。
【0135】本実施例では、電流計と、可変電源と、補
正回路が形成されたチップ5020を、ワイヤボンディ
ング法、COG法等により基板5001上に取り付ける
ことで、発光装置が1枚の基板で構成することができ、
装置自体がコンパクトになり、機械的強度も上がる。
【0136】なお、基板上にチップを接続する方法に関
しては、公知の方法を用いて行うことが可能である。ま
た、電流計と、可変電源と、補正回路以外の回路及び素
子を、基板5001上に取りつけても良い。
【0137】本実施例は、実施例1〜6と自由に組み合
わせて実施することが可能である。
【0138】(実施例8)本発明において、三重項励起
子からの燐光を発光に利用できる有機発光材料を用いる
ことで、外部発光量子効率を飛躍的に向上させることが
できる。これにより、OLEDの低消費電力化、長寿命
化、および軽量化が可能になる。
【0139】ここで、三重項励起子を利用し、外部発光
量子効率を向上させた報告を示す。(T.Tsutsui, C.Adac
hi, S.Saito, Photochemical Processes in Organized
Molecular Systems, ed.K.Honda, (Elsevier Sci.Pub.,
Tokyo,1991) p.437.)
【0140】上記の論文により報告された有機発光材料
(クマリン色素)の分子式を以下に示す。
【0141】
【化1】
【0142】(M.A.Baldo, D.F.O'Brien, Y.You, A.Shou
stikov, S.Sibley, M.E.Thompson,S.R.Forrest, Nature
395 (1998) p.151.)
【0143】上記の論文により報告された有機発光材料
(Pt錯体)の分子式を以下に示す。
【0144】
【化2】
【0145】(M.A.Baldo, S.Lamansky, P.E.Burrrows,
M.E.Thompson, S.R.Forrest, Appl.Phys.Lett.,75 (199
9) p.4.) (T.Tsutsui, M.-J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamu
ra,T.Watanabe, T.tsuji, Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Ma
yaguchi, Jpn.Appl.Phys.,38 (12B) (1999) L1502.)
【0146】上記の論文により報告された有機発光材料
(Ir錯体)の分子式を以下に示す。
【0147】
【化3】
【0148】以上のように三重項励起子からの燐光発光
を利用できれば原理的には一重項励起子からの蛍光発光
を用いる場合より3〜4倍の高い外部発光量子効率の実
現が可能となる。
【0149】なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施
例7のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施するこ
とが可能である。
【0150】(実施例9)本発明の発光装置の作製方法
の一例について、図13〜図15を用いて説明する。こ
こでは、画素部のスイッチング用TFTおよび駆動用T
FTと、画素部の周辺に設けられる駆動部のTFTを同
時に作製する方法について、工程に従って詳細に説明す
る。
【0151】まず、本実施例ではコーニング社の#70
59ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウ
ムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラス
などのガラスからなる基板900を用いる。なお、基板
900としては、透光性を有する基板であれば限定され
ず、石英基板を用いても良い。また、本実施例の処理温
度に耐えうる耐熱性を有するプラスチック基板を用いて
もよい。
【0152】次いで、図13(A)に示すように、基板
900上に酸化珪素膜、窒化珪素膜または酸化窒化珪素
膜などの絶縁膜から成る下地膜901を形成する。本実
施例では下地膜901として2層構造を用いるが、前記
絶縁膜の単層膜または2層以上積層させた構造を用いて
も良い。下地膜901の一層目としては、プラズマCV
D法を用い、SiH4、NH3、及びN2Oを反応ガスと
して成膜される酸化窒化珪素膜901aを10〜200
nm(好ましくは50〜100nm)形成する。本実施
例では、膜厚50nmの酸化窒化珪素膜901a(組成
比Si=32%、O=27%、N=24%、H=17
%)を形成した。次いで、下地膜901のニ層目として
は、プラズマCVD法を用い、SiH4、及びN2Oを反
応ガスとして成膜される酸化窒化珪素膜901bを50
〜200nm(好ましくは100〜150nm)の厚さ
に積層形成する。本実施例では、膜厚100nmの酸化
窒化珪素膜901b(組成比Si=32%、O=59
%、N=7%、H=2%)を形成した。
【0153】次いで、下地膜901上に半導体層902
〜905を形成する。半導体層902〜905は、非晶
質構造を有する半導体膜を公知の手段(スパッタ法、L
PCVD法、またはプラズマCVD法等)により成膜し
た後、公知の結晶化処理(レーザー結晶化法、熱結晶化
法、またはニッケルなどの触媒を用いた熱結晶化法等)
を行って得られた結晶質半導体膜を所望の形状にパター
ニングして形成する。この半導体層902〜905の厚
さは25〜80nm(好ましくは30〜60nm)の厚
さで形成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、
好ましくは珪素(シリコン)またはシリコンゲルマニウ
ム(SiXGe1-X(X=0.0001〜0.02))合
金などで形成すると良い。本実施例では、プラズマCV
D法を用い、55nmの非晶質珪素膜を成膜した後、ニ
ッケルを含む溶液を非晶質珪素膜上に保持させた。この
非晶質珪素膜に脱水素化(500℃、1時間)を行った
後、熱結晶化(550℃、4時間)を行い、さらに結晶
化を改善するためのレーザーアニ―ル処理を行って結晶
質珪素膜を形成した。そして、この結晶質珪素膜をフォ
トリソグラフィ法を用いたパターニング処理によって、
半導体層902〜905を形成した。
【0154】また、半導体層902〜905を形成した
後、TFTのしきい値を制御するために、半導体層90
2〜905に微量な不純物元素(ボロンまたはリン)を
ドーピングしてもよい。
【0155】また、レーザー結晶化法で結晶質半導体膜
を作製する場合には、パルス発振型または連続発光型の
エキシマレーザーやYAGレーザー、YVO4レーザー
を用いることができる。これらのレーザーを用いる場合
には、レーザー発振器から放射されたレーザー光を光学
系で線状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると良
い。結晶化の条件は実施者が適宣選択するものである
が、エキシマレーザーを用いる場合はパルス発振周波数
300Hzとし、レーザーエネルギー密度を100〜4
00mJ/cm2(代表的には200〜300mJ/cm
2)とする。また、YAGレーザーを用いる場合にはその
第2高調波を用いパルス発振周波数30〜300kHz
とし、レーザーエネルギー密度を300〜600mJ/
cm2(代表的には350〜500mJ/cm2)とすると
良い。そして幅100〜1000μm、例えば400μ
mで線状に集光したレーザー光を基板全面に渡って照射
し、この時の線状レーザー光の重ね合わせ率(オーバー
ラップ率)を50〜90%として行えばよい。
【0156】次いで、半導体層902〜905を覆うゲ
ート絶縁膜906を形成する。ゲート絶縁膜906はプ
ラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜
150nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施
例では、プラズマCVD法により110nmの厚さで酸
化窒化珪素膜(組成比Si=32%、O=59%、N=
7%、H=2%)で形成した。勿論、ゲート絶縁膜は酸
化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む
絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0157】また、酸化珪素膜を用いる場合には、プラ
ズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicat
e)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度30
0〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密
度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成すること
ができる。このようにして作製される酸化珪素膜は、そ
の後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜
として良好な特性を得ることができる。
【0158】そして、ゲート絶縁膜906上にゲート電
極を形成するための耐熱性導電層907を200〜40
0nm(好ましくは250〜350nm)の厚さで形成
する。耐熱性導電層907は単層で形成しても良いし、
必要に応じて二層あるいは三層といった複数の層から成
る積層構造としても良い。耐熱性導電層にはTa、T
i、Wから選ばれた元素、または前記元素を成分とする
合金か、前記元素を組み合わせた合金膜が含まれる。こ
れらの耐熱性導電層はスパッタ法やCVD法で形成され
るものであり、低抵抗化を図るために含有する不純物濃
度を低減させることが好ましく、特に酸素濃度に関して
は30ppm以下とすると良い。本実施例ではW膜を3
00nmの厚さで形成する。W膜はWをターゲットとし
てスパッタ法で形成しても良いし、6フッ化タングステ
ン(WF6)を用いて熱CVD法で形成することもでき
る。いずれにしてもゲート電極として使用するためには
低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μΩc
m以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きくす
ることで低抵抗率化を図ることができるが、W中に酸素
などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され高抵
抗化する。このことより、スパッタ法による場合、純度
99.9999%のWターゲットを用い、さらに成膜時
に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮して
W膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩcmを
実現することができる。
【0159】一方、耐熱性導電層907にTa膜を用い
る場合には、同様にスパッタ法で形成することが可能で
ある。Ta膜はスパッタガスにArを用いる。また、ス
パッタ時のガス中に適量のXeやKrを加えておくと、
形成する膜の内部応力を緩和して膜の剥離を防止するこ
とができる。α相のTa膜の抵抗率は20μΩcm程度
でありゲート電極に使用することができるが、β相のT
a膜の抵抗率は180μΩcm程度でありゲート電極と
するには不向きであった。TaN膜はα相に近い結晶構
造を持つので、Ta膜の下地にTaN膜を形成すればα
相のTa膜が容易に得られる。また、図示しないが、耐
熱性導電層907の下に2〜20nm程度の厚さでリン
(P)をドープしたシリコン膜を形成しておくことは有
効である。これにより、その上に形成される導電膜の密
着性向上と酸化防止を図ると同時に、耐熱性導電層90
7が微量に含有するアルカリ金属元素が第1の形状のゲ
ート絶縁膜906に拡散するのを防ぐことができる。い
ずれにしても、耐熱性導電層907は抵抗率を10〜5
0μΩcmの範囲ですることが好ましい。
【0160】次に、フォトリソグラフィーの技術を使用
してレジストによるマスク908を形成する。そして、
第1のエッチング処理を行う。本実施例ではICPエッ
チング装置を用い、エッチング用ガスにCl2とCF4
用い、1Paの圧力で3.2W/cm2のRF(13.5
6MHz)電力を投入してプラズマを形成して行う。基
板側(試料ステージ)にも224mW/cm2のRF
(13.56MHz)電力を投入し、これにより実質的
に負の自己バイアス電圧が印加される。この条件でW膜
のエッチング速度は約100nm/minである。第1
のエッチング処理はこのエッチング速度を基にW膜がち
ょうどエッチングされる時間を推定し、それよりもエッ
チング時間を20%増加させた時間をエッチング時間と
した。
【0161】第1のエッチング処理により第1のテーパ
ー形状を有する導電層909〜912が形成される。導
電層909〜912のテーパー部の角度は15〜30°
となるように形成される。残渣を残すことなくエッチン
グするためには、10〜20%程度の割合でエッチング
時間を増加させるオーバーエッチングを施すものとす
る。W膜に対する酸化窒化シリコン膜(ゲート絶縁膜9
06)の選択比は2〜4(代表的には3)であるので、
オーバーエッチング処理により、酸化窒化シリコン膜が
露出した面は20〜50nm程度エッチングされる。
(図13(B))
【0162】そして、第1のドーピング処理を行い一導
電型の不純物元素を半導体層に添加する。ここでは、n
型を付与する不純物元素添加の工程を行う。第1の形状
の導電層を形成したマスク908をそのまま残し、第1
のテーパー形状を有する導電層909〜912をマスク
として自己整合的にn型を付与する不純物元素をイオン
ドープ法で添加する。n型を付与する不純物元素をゲー
ト電極の端部におけるテーパー部とゲート絶縁膜906
とを通して、その下に位置する半導体層に達するように
添加するためにドーズ量を1×1013〜5×1014at
oms/cm2とし、加速電圧を80〜160keVと
して行う。n型を付与する不純物元素として15族に属
する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を
用いるが、ここではリン(P)を用いた。このようなイ
オンドープ法により第1の不純物領域914〜917に
は1×1020〜1×1021atomic/cm3の濃度範囲
でn型を付与する不純物元素が添加される。(図13
(C))
【0163】この工程において、ドーピングの条件によ
っては、不純物が第1の形状の導電層909〜912の
下に回りこみ、第1の不純物領域914〜917が第1
の形状の導電層909〜912と重なることも起こりう
る。
【0164】次に、図13(D)に示すように第2のエ
ッチング処理を行う。エッチング処理も同様にICPエ
ッチング装置により行い、エッチングガスにCF4とC
2の混合ガスを用い、RF電力3.2W/cm2(13.
56MHz)、バイアス電力45mW/cm2(13.56
MHz)、圧力1.0Paでエッチングを行う。この条
件で形成される第2の形状を有する導電層918〜92
1が形成される。その端部にはテーパー部が形成され、
該端部から内側にむかって徐々に厚さが増加するテーパ
ー形状となる。第1のエッチング処理と比較して基板側
に印加するバイアス電力を低くした分等方性エッチング
の割合が多くなり、テーパー部の角度は30〜60°と
なる。マスク908はエッチングされて端部が削れ、マ
スク922となる。また、図13(D)の工程におい
て、ゲート絶縁膜906の表面が40nm程度エッチン
グされる。
【0165】そして、第1のドーピング処理よりもドー
ズ量を下げ高加速電圧の条件でn型を付与する不純物元
素をドーピングする。例えば、加速電圧を70〜120
keVとし、1×1013/cm2のドーズ量で行い、不
純物濃度が大きくなった第1の不純物領域924〜92
7と、前記第1の不純物領域924〜927に接する第
2の不純物領域928〜931とを形成する。この工程
において、ドーピングの条件によっては、不純物が第2
の形状の導電層918〜921の下に回りこみ、第2の
不純物領域928〜931が第2の形状の導電層918
〜921と重なることも起こりうる。第2の不純物領域
における不純物濃度は、1×1016〜1×1018ato
ms/cm3となるようにする。(図14(A))
【0166】そして、(図14(B))に示すように、
pチャネル型TFTを形成する半導体層902、905
に一導電型とは逆の導電型の不純物領域933(933
a、933b)及び934(934a、934b)を形
成する。この場合も第2の形状の導電層918、921
をマスクとしてp型を付与する不純物元素を添加し、自
己整合的に不純物領域を形成する。このとき、nチャネ
ル型TFTを形成する半導体層903、904は、レジ
ストのマスク932を形成し全面を被覆しておく。ここ
で形成される不純物領域933、934はジボラン(B
26)を用いたイオンドープ法で形成する。不純物領域
933、934のp型を付与する不純物元素の濃度は、
2×1020〜2×1021atoms/cm3となるよう
にする。
【0167】しかしながら、この不純物領域933、9
34は詳細にはn型を付与する不純物元素を含有する2
つの領域に分けて見ることができる。第3の不純物領域
933a、934aは1×1020〜1×1021atom
s/cm3の濃度でn型を付与する不純物元素を含み、
第4の不純物領域933b、934bは1×1017〜1
×1020atoms/cm3の濃度でn型を付与する不
純物元素を含んでいる。しかし、これらの不純物領域9
33b、934bのp型を付与する不純物元素の濃度を
1×1019atoms/cm3以上となるようにし、第
3の不純物領域933a、934aにおいては、p型を
付与する不純物元素の濃度をn型を付与する不純物元素
の濃度の1.5から3倍となるようにすることにより、
第3の不純物領域でpチャネル型TFTのソース領域お
よびドレイン領域として機能するために何ら問題は生じ
ない。
【0168】その後、図14(C)に示すように、第2
の形状を有する導電層918〜921およびゲート絶縁
膜906上に第1の層間絶縁膜937を形成する。第1
の層間絶縁膜937は酸化シリコン膜、酸化窒化シリコ
ン膜、窒化シリコン膜、またはこれらを組み合わせた積
層膜で形成すれば良い。いずれにしても第1の層間絶縁
膜937は無機絶縁物材料から形成する。第1の層間絶
縁膜937の膜厚は100〜200nmとする。第1の層
間絶縁膜937として酸化シリコン膜を用いる場合に
は、プラズマCVD法でTEOSとO2とを混合し、反
応圧力40Pa、基板温度300〜400℃とし、高周
波(13.56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放
電させて形成することができる。また、第1の層間絶縁
膜937として酸化窒化シリコン膜を用いる場合には、
プラズマCVD法でSiH4、N2O、NH3から作製さ
れる酸化窒化シリコン膜、またはSiH4、N2Oから作
製される酸化窒化シリコン膜で形成すれば良い。この場
合の作製条件は反応圧力20〜200Pa、基板温度3
00〜400℃とし、高周波(60MHz)電力密度0.
1〜1.0W/cm2で形成することができる。また、第1
の層間絶縁膜937としてSiH4、N2O、H2から作
製される酸化窒化水素化シリコン膜を適用しても良い。
窒化シリコン膜も同様にプラズマCVD法でSiH4
NH3から作製することが可能である。
【0169】そして、それぞれの濃度で添加されたn型
またはp型を付与する不純物元素を活性化する工程を行
う。この工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニー
ル法で行う。その他に、レーザーアニール法、またはラ
ピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用すること
ができる。熱アニール法では酸素濃度が1ppm以下、
好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜
700℃、代表的には500〜600℃で行うものであ
り、本実施例では550℃で4時間の熱処理を行った。
また、基板501に耐熱温度が低いプラスチック基板を
用いる場合にはレーザーアニール法を適用することが好
ましい。
【0170】活性化の工程に続いて、雰囲気ガスを変化
させ、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜
450℃で1〜12時間の熱処理を行い、半導体層を水
素化する工程を行う。この工程は熱的に励起された水素
により半導体層にある1016〜1018/cm3のダングリン
グボンドを終端する工程である。水素化の他の手段とし
て、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を
用いる)を行っても良い。いずれにしても、半導体層9
02〜905中の欠陥密度を1016/cm3以下とすること
が望ましく、そのために水素を0.01〜0.1atomic
%程度付与すれば良い。
【0171】そして、有機絶縁物材料からなる第2の層
間絶縁膜939を1.0〜2.0μmの平均膜厚で形成
する。有機樹脂材料としては、ポリイミド、アクリル、
ポリアミド、ポリイミドアミド、BCB(ベンゾシクロ
ブテン)等を使用することができる。例えば、基板に塗
布後、熱重合するタイプのポリイミドを用いる場合に
は、クリーンオーブンで300℃で焼成して形成する。
また、アクリルを用いる場合には、2液性のものを用
い、主材と硬化剤を混合した後、スピナーを用いて基板
全面に塗布した後、ホットプレートで80℃で60秒の
予備加熱を行い、さらにクリーンオーブンで250℃で
60分焼成して形成することができる。
【0172】このように、第2の層間絶縁膜939を有
機絶縁物材料で形成することにより、表面を良好に平坦
化させることができる。また、有機樹脂材料は一般に誘
電率が低いので、寄生容量を低減できる。しかし、吸湿
性があり保護膜としては適さないので、本実施例のよう
に、第1の層間絶縁膜937として形成した酸化シリコ
ン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜などと組み
合わせて用いると良い。
【0173】その後、所定のパターンのレジストマスク
を形成し、それぞれの半導体層に形成されソース領域ま
たはドレイン領域とする不純物領域に達するコンタクト
ホールを形成する。コンタクトホールはドライエッチン
グ法で形成する。この場合、エッチングガスにCF4
2、Heの混合ガスを用い有機樹脂材料から成る第2
の層間絶縁膜939をまずエッチングし、その後、続い
てエッチングガスをCF 4、O2として第1の層間絶縁膜
937をエッチングする。さらに、半導体層との選択比
を高めるために、エッチングガスをCHF3に切り替え
て第3の形状のゲート絶縁膜570をエッチングするこ
とによりコンタクトホールを形成することができる。
【0174】そして、導電性の金属膜をスパッタ法や真
空蒸着法で形成し、マスクでパターニングし、その後エ
ッチングすることで、ソース配線940〜943とドレ
イン配線944〜946を形成する。図示していない
が、本実施例ではこの配線を、そして、膜厚50nmの
Ti膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合
金膜)との積層膜で形成した。
【0175】次いで、その上に透明導電膜を80〜12
0nmの厚さで形成し、パターニングすることによって画
素電極947を形成する(図15(A))。なお、本実
施例では、透明電極として酸化インジウム・スズ(IT
O)膜や酸化インジウムに2〜20[%]の酸化亜鉛(Z
nO)を混合した透明導電膜を用いる。
【0176】また、画素電極947は、ドレイン配線9
46と接して重ねて形成することによって駆動用TFT
のドレイン領域と電気的な接続が形成される。
【0177】次に、図15(B)に示すように、画素電
極947に対応する位置に開口部を有する第3の層間絶
縁膜949を形成する。第3の層間絶縁膜949は絶縁
性を有していて、バンクとして機能し、隣接する画素の
有機発光層を分離する役割を有している。本実施例では
レジストを用いて第3の層間絶縁膜949を形成する。
【0178】本実施例では、第3の層間絶縁膜949の
厚さを1μm程度とし、開口部は画素電極947に近く
なればなるほど広くなる、所謂逆テーパー状になるよう
に形成する。これはレジストを成膜した後、開口部を形
成しようとする部分以外をマスクで覆い、UV光を照射
して露光し、露光された部分を現像液で除去することに
よって形成される。
【0179】本実施例のように、第3の層間絶縁膜94
9を逆テーパー状にすることで、後の工程において有機
発光層を成膜した時に、隣り合う画素同士で有機発光層
が分断されるため、有機発光層と、第3の層間絶縁膜9
49の熱膨張係数が異なっていても、有機発光層がひび
割れたり、剥離したりするのを抑えることができる。
【0180】なお、本実施例においては、第3の層間絶
縁膜としてレジストでなる膜を用いているが、場合によ
っては、ポリイミド、ポリアミド、アクリル、BCB
(ベンゾシクロブテン)、酸化珪素膜等を用いることも
できる。第3の層間絶縁膜949は絶縁性を有する物質
であれば、有機物と無機物のどちらでも良い。
【0181】次に、有機発光層950を蒸着法により形
成し、更に蒸着法により陰極(MgAg電極)951お
よび保護電極952を形成する。このとき有機発光層9
50及び陰極951を形成するに先立って画素電極94
7に対して熱処理を施し、水分を完全に除去しておくこ
とが望ましい。なお、本実施例ではOLEDの陰極とし
てMgAg電極を用いるが、公知の他の材料であっても
良い。
【0182】なお、有機発光層950としては、公知の
材料を用いることができる。本実施例では正孔輸送層
(Hole transporting layer)及び発光層(Emitting la
yer)でなる2層構造を有機発光層とするが、正孔注入
層、電子注入層若しくは電子輸送層のいずれかを設ける
場合もある。このように組み合わせは既に様々な例が報
告されており、そのいずれの構成を用いても構わない。
【0183】本実施例では正孔輸送層としてポリフェニ
レンビニレンを蒸着法により形成する。また、発光層と
しては、ポリビニルカルバゾールに1,3,4−オキサ
ジアゾール誘導体のPBDを30〜40%分子分散させ
たものを蒸着法により形成し、緑色の発光中心としてク
マリン6を約1%添加している。
【0184】また、保護電極952でも有機発光層95
0を水分や酸素から保護することは可能であるが、さら
に好ましくは保護膜953を設けると良い。本実施例で
は保護膜953として300nm厚の窒化珪素膜を設け
る。この保護膜も保護電極952の後に大気解放しない
で連続的に形成しても構わない。
【0185】また、保護電極952は陰極951の劣化
を防ぐために設けられ、アルミニウムを主成分とする金
属膜が代表的である。勿論、他の材料でも良い。また、
有機発光層950、陰極951は非常に水分に弱いの
で、保護電極952までを大気解放しないで連続的に形
成し、外気から有機発光層を保護することが望ましい。
【0186】なお、有機発光層950の膜厚は10〜4
00[nm](典型的には60〜150[nm])、陰極951
の厚さは80〜200[nm](典型的には100〜150
[nm])とすれば良い。
【0187】こうして図15(B)に示すような構造の
発光装置が完成する。なお、画素電極947、有機発光
層950、陰極951の重なっている部分954がOL
EDに相当する。
【0188】pチャネル型TFT960及びnチャネル
型TFT961は駆動回路が有するTFTであり、CM
OSを形成している。スイッチング用TFT962及び
駆動用TFT963は画素部が有するTFTであり、駆
動回路のTFTと画素部のTFTとは同一基板上に形成
することができる。
【0189】なお、OLEDを用いた発光装置の場合、
駆動回路の電源の電圧が5〜6V程度、最大でも10V
程度で十分なので、TFTにおいてホットエレクトロン
による劣化があまり問題にならない。また駆動回路を高
速で動作させる必要があるので、TFTのゲート容量は
小さいほうが好ましい。よって、本実施例のように、O
LEDを用いた発光装置の駆動回路では、TFTの半導
体層が有する第2の不純物領域929と、第4の不純物
領域933bとが、それぞれゲート電極918、919
と重ならない構成にするのが好ましい。
【0190】本発明の発光装置の作製方法は、本実施例
において説明した作製方法に限定されない。本発明の発
光装置は公知の方法を用いて作製することが可能であ
る。
【0191】なお本実施例は、実施例1〜8と自由に組
み合わせて実施することが可能である。
【0192】(実施例10)本実施例では、実施例9と
は異なる発光装置の作製方法について説明する。
【0193】第2の層間絶縁膜939を形成するまでの
工程は、実施例5と同じである。図16(A)に示すよ
うに、第2の層間絶縁膜939を形成した後、第2の層
間絶縁膜939に接するように、パッシベーション膜9
81を形成する。
【0194】パッシベーション膜981は、第2の層間
絶縁膜939に含まれる水分が、画素電極947や、第
3の層間絶縁膜982を介して、有機発光層950に入
るのを防ぐのに効果的である。第2の層間絶縁膜939
が有機樹脂材料を有している場合、有機樹脂材料は水分
を多く含むため、パッシベーション膜981を設けるこ
とは特に有効である。
【0195】本実施例では、パッシベーション膜981
として、窒化珪素膜を用いた。
【0196】その後、所定のパターンのレジストマスク
を形成し、それぞれの半導体層に形成されソース領域ま
たはドレイン領域とする不純物領域に達するコンタクト
ホールを形成する。コンタクトホールはドライエッチン
グ法で形成する。この場合、エッチングガスにCF4
2、Heの混合ガスを用い有機樹脂材料から成る第2
の層間絶縁膜939をまずエッチングし、その後、続い
てエッチングガスをCF 4、O2として第1の層間絶縁膜
937をエッチングする。さらに、半導体層との選択比
を高めるために、エッチングガスをCHF3に切り替え
て第3の形状のゲート絶縁膜570をエッチングするこ
とによりコンタクトホールを形成することができる。
【0197】そして、導電性の金属膜をスパッタ法や真
空蒸着法で形成し、マスクでパターニングし、その後エ
ッチングすることで、ソース配線940〜943とドレ
イン配線944〜946を形成する。図示していない
が、本実施例ではこの配線を、そして、膜厚50nmの
Ti膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合
金膜)との積層膜で形成した。
【0198】次いで、その上に透明導電膜を80〜12
0nmの厚さで形成し、パターニングすることによって画
素電極947を形成する(図16(A))。なお、本実
施例では、透明電極として酸化インジウム・スズ(IT
O)膜や酸化インジウムに2〜20[%]の酸化亜鉛(Z
nO)を混合した透明導電膜を用いる。
【0199】また、画素電極947は、ドレイン配線9
46と接して重ねて形成することによって駆動用TFT
のドレイン領域と電気的な接続が形成される。
【0200】次に、図16(B)に示すように、画素電
極947に対応する位置に開口部を有する第3の層間絶
縁膜982を形成する。本実施例では、開口部を形成す
る際、ウエットエッチング法を用いることでテーパー形
状の側壁とした。実施例5に示した場合と異なり、第3
の層間絶縁膜982上に形成される有機発光層は分断さ
れないため、開口部の側壁が十分になだらかでないと段
差に起因する有機発光層の劣化が顕著な問題となってし
まうため、注意が必要である。
【0201】なお、本実施例においては、第3の層間絶
縁膜982として酸化珪素でなる膜を用いているが、場
合によっては、ポリイミド、ポリアミド、アクリル、B
CB(ベンゾシクロブテン)といった有機樹脂膜を用い
ることもできる。
【0202】そして、第3の層間絶縁膜982上に有機
発光層950を形成する前に、第3の層間絶縁膜982
の表面にアルゴンを用いたプラズマ処理を施し、第3の
層間絶縁膜982の表面を緻密化しておくのが好まし
い。上記構成によって、第3の層間絶縁膜982から有
機発光層950に水分が入るのを防ぐことができる。
【0203】次に、有機発光層950を蒸着法により形
成し、更に蒸着法により陰極(MgAg電極)951お
よび保護電極952を形成する。このとき有機発光層9
50及び陰極951を形成するに先立って画素電極94
7に対して熱処理を施し、水分を完全に除去しておくこ
とが望ましい。なお、本実施例ではOLEDの陰極とし
てMgAg電極を用いるが、公知の他の材料であっても
良い。
【0204】なお、有機発光層950としては、公知の
材料を用いることができる。本実施例では正孔輸送層
(Hole transporting layer)及び発光層(Emitting la
yer)でなる2層構造を有機発光層とするが、正孔注入
層、電子注入層若しくは電子輸送層のいずれかを設ける
場合もある。このように組み合わせは既に様々な例が報
告されており、そのいずれの構成を用いても構わない。
【0205】本実施例では正孔輸送層としてポリフェニ
レンビニレンを蒸着法により形成する。また、発光層と
しては、ポリビニルカルバゾールに1,3,4−オキサ
ジアゾール誘導体のPBDを30〜40%分子分散させ
たものを蒸着法により形成し、緑色の発光中心としてク
マリン6を約1%添加している。
【0206】また、保護電極952でも有機発光層95
0を水分や酸素から保護することは可能であるが、さら
に好ましくは保護膜953を設けると良い。本実施例で
は保護膜953として300nm厚の窒化珪素膜を設け
る。この保護膜も保護電極952の後に大気解放しない
で連続的に形成しても構わない。
【0207】また、保護電極952は陰極951の劣化
を防ぐために設けられ、アルミニウムを主成分とする金
属膜が代表的である。勿論、他の材料でも良い。また、
有機発光層950、陰極951は非常に水分に弱いの
で、保護電極952までを大気解放しないで連続的に形
成し、外気から有機発光層を保護することが望ましい。
【0208】なお、有機発光層950の膜厚は10〜4
00[nm](典型的には60〜150[nm])、陰極951
の厚さは80〜200[nm](典型的には100〜150
[nm])とすれば良い。
【0209】こうして図16(B)に示すような構造の
発光装置が完成する。なお、画素電極947、有機発光
層950、陰極951の重なっている部分954がOL
EDに相当する。
【0210】pチャネル型TFT960及びnチャネル
型TFT961は駆動回路が有するTFTであり、CM
OSを形成している。スイッチング用TFT962及び
駆動用TFT963は画素部が有するTFTであり、駆
動回路のTFTと画素部のTFTとは同一基板上に形成
することができる。
【0211】本発明の発光装置の作製方法は、本実施例
において説明した作製方法に限定されない。本発明の発
光装置は公知の方法を用いて作製することが可能であ
る。
【0212】なお本実施例は、実施例1〜9と自由に組
み合わせて実施することが可能である。
【0213】(実施例11)発光装置は自発光型である
ため、液晶ディスプレイに比べ、明るい場所での視認性
に優れ、視野角が広い。従って、様々な電子機器の表示
部に用いることができる。
【0214】本発明の発光装置を用いた電子機器とし
て、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディス
プレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーショ
ンシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディ
オコンポ等)、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲー
ム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電
話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備
えた画像再生装置(具体的にはDVD:Digital Versat
ile Disc等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうる
ディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。特に、
斜め方向から画面を見る機会が多い携帯情報端末は、視
野角の広さが重要視されるため、発光装置を用いること
が望ましい。それら電子機器の具体例を図17に示す。
【0215】図17(A)は有機発光表示装置であり、
筐体2001、支持台2002、表示部2003、スピ
ーカー部2004、ビデオ入力端子2005等を含む。
本発明の発光装置は表示部2003に用いることができ
る。発光装置は自発光型であるためバックライトが必要
なく、液晶ディスプレイよりも薄い表示部とすることが
できる。なお、有機発光表示装置は、パソコン用、TV
放送受信用、広告表示用などの全ての情報表示用表示装
置が含まれる。
【0216】図17(B)はデジタルスチルカメラであ
り、本体2101、表示部2102、受像部2103、
操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッタ
ー2106等を含む。本発明の発光装置は表示部210
2に用いることができる。
【0217】図17(C)はノート型パーソナルコンピ
ュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2
203、キーボード2204、外部接続ポート220
5、ポインティングマウス2206等を含む。本発明の
発光装置は表示部2203に用いることができる。
【0218】図17(D)はモバイルコンピュータであ
り、本体2301、表示部2302、スイッチ230
3、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含
む。本発明の発光装置は表示部2302に用いることが
できる。
【0219】図17(E)は記録媒体を備えた携帯型の
画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本
体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部
B2404、記録媒体(DVD等)読み込み部240
5、操作キー2406、スピーカー部2407等を含
む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表
示部B2404は主として文字情報を表示するが、本発
明の発光装置はこれら表示部A、B2403、2404
に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画像再
生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
【0220】図17(F)はゴーグル型ディスプレイ
(ヘッドマウントディスプレイ)であり、本体250
1、表示部2502、アーム部2503を含む。本発明
の発光装置は表示部2502に用いることができる。
【0221】図17(G)はビデオカメラであり、本体
2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポ
ート2604、リモコン受信部2605、受像部260
6、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キ
ー2609等を含む。本発明の発光装置は表示部260
2に用いることができる。
【0222】ここで図17(H)は携帯電話であり、本
体2701、筐体2702、表示部2703、音声入力
部2704、音声出力部2705、操作キー2706、
外部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。
本発明の発光装置は表示部2703に用いることができ
る。なお、表示部2703は黒色の背景に白色の文字を
表示することで携帯電話の消費電力を抑えることができ
る。
【0223】なお、将来的に有機発光材料の発光輝度が
高くなれば、出力した画像情報を含む光をレンズ等で拡
大投影してフロント型若しくはリア型のプロジェクター
に用いることも可能となる。
【0224】また、上記電子機器はインターネットやC
ATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて
配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情
報を表示する機会が増してきている。有機発光材料の応
答速度は非常に高いため、発光装置は動画表示に好まし
い。
【0225】また、発光装置は発光している部分が電力
を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報
を表示することが望ましい。従って、携帯情報端末、特
に携帯電話や音響再生装置のような文字情報を主とする
表示部に発光装置を用いる場合には、非発光部分を背景
として文字情報を発光部分で形成するように駆動するこ
とが望ましい。
【0226】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能であ
る。また、本実施例の電子機器は実施例1〜10に示し
たいずれの構成の発光装置を用いても良い。
【0227】
【発明の効果】本発明は実用容易な構成によって、有機
発光層が劣化してもOLEDの輝度の低下を抑え、その
結果鮮明な画像を表示することを可能とする。また、各
色毎に対応したOLEDを用いたカラー表示の発光装置
の場合、OLEDの有機発光層が、対応する色にごとに
異なる速度で劣化しても、各色の輝度のバランスが崩れ
るのを防いで所望の色を表示し続けることを可能とす
る。
【0228】また、有機発光層の温度は、外気温やOL
EDパネル自身が発する熱等により影響を受けるが、そ
のような場合でもOLEDの輝度が変化するのを抑える
ことができ、また温度の上昇に伴って消費電力が大きく
なるのを防ぐことができる。また、カラー表示の発光装
置の場合、温度変化に左右されずに各色のOLEDの輝
度の変化を抑えることができるので、各色の輝度のバラ
ンスが崩れるのを防ぐことができ、所望の色を表示する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発光装置のブロック図。
【図2】 定電流駆動または定電圧駆動時における、劣
化による輝度の変化。
【図3】 有機発光層の温度による電流の変化。
【図4】 本発明の発光装置の画素回路図。
【図5】 補正による電圧の変化。
【図6】 補正回路ブロック図。
【図7】 偏差電流と補正電圧の関係図。
【図8】 本発明の発光装置の画素回路図。
【図9】 本発明の発光装置の駆動方法を示す図。
【図10】 駆動回路のブロック図。
【図11】 本発明の発光装置の外観図。
【図12】 本発明の発光装置の外観図。
【図13】 本発明の発光装置の作製方法を示す図。
【図14】 本発明の発光装置の作製方法を示す図。
【図15】 本発明の発光装置の作製方法を示す図。
【図16】 本発明の発光装置の作製方法を示す図。
【図17】 本発明の発光装置を用いた電子機器の図。
【図18】 OLEDの電圧電流特性と電流輝度特性の
劣化による変化。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 642P 670 670J 670L H05B 33/08 H05B 33/08 33/14 33/14 A

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】OLEDを有する発光装置であって、 前記OLEDの第1の電極と第2の電極の間に流れる電
    流を測定する第1の手段と、 前記測定した電流値と、基準となる電流値を比較する第
    2の手段と、 前記測定した電流値と前記基準となる電流値の差によっ
    て、前記OLEDが有する第1の電極と第2の電極の間
    に流れる電流が前記基準となる電流値に近づくように、
    前記OLEDが有する第1の電極と第2の電極の間の電
    圧を補正する第3の手段とを有することを特徴とする発
    光装置。
  2. 【請求項2】OLEDを有する画素が複数設けられた発
    光装置であって、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する第1
    の手段と、 前記測定した電流値と、基準となる電流値を比較する第
    2の手段と、 前記測定した電流値と前記基準となる電流値の差によっ
    て、前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1
    の電極と第2の電極の間に流れる電流の合計が前記基準
    となる電流値に近づくように、前記複数の画素に設けら
    れた全てのOLEDの第1の電極と第2の電極の間の電
    圧を補正する第3の手段とを有することを特徴とする発
    光装置。
  3. 【請求項3】OLEDを有する画素が複数設けられた発
    光装置であって、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する第1
    の手段と、 前記測定した電流値と、基準となる電流値を比較する第
    2の手段と、 前記測定した電流値と前記基準となる電流値の差によっ
    て、前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1
    の電極と第2の電極の間に流れる電流の合計が前記基準
    となる電流値に近づくように、前記複数の画素に設けら
    れた全てのOLEDの第1の電極と第2の電極の間の電
    圧を補正する第3の手段とを有し、 前記測定した電流値と前記基準となる電流値の差が一定
    の幅で変化するごとに、補正する電圧が一定の大きさで
    変化することを特徴とする発光装置。
  4. 【請求項4】画素部にOLEDを有する画素が複数設け
    られた発光装置であって、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する第1
    の手段と、 前記測定した電流値と、基準となる電流値を比較する第
    2の手段と、 前記測定した電流値と前記基準となる電流値の差によっ
    て、前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1
    の電極と第2の電極の間に流れる電流の合計が前記基準
    となる電流値に近づくように、前記複数の画素に設けら
    れた全てのOLEDの第1の電極と第2の電極の間の電
    圧を補正する第3の手段とを有し、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する時に
    前記画素部に特定の画像が表示されることを特徴とする
    発光装置。
  5. 【請求項5】画素部にOLEDを有する画素が複数設け
    られた発光装置であって、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する第1
    の手段と、 前記測定した電流値と、基準となる電流値を比較する第
    2の手段と、 前記測定した電流値と前記基準となる電流値の差によっ
    て、前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1
    の電極と第2の電極の間に流れる電流の合計が前記基準
    となる電流値に近づくように、前記複数の画素に設けら
    れた全てのOLEDの第1の電極と第2の電極の間の電
    圧を補正する第3の手段とを有し、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する時に
    前記画素部に表示される画像によって、前記基準となる
    電流値が異なることを特徴とする発光装置。
  6. 【請求項6】画素部にOLEDを有する画素が複数設け
    られた発光装置であって、 前記画素部には、OLED及び少なくとも1つのTFT
    を有する画素が複数設けられ、 前記TFTによって前記OLEDの発光が制御され、 全ての前記OLEDの第1の電極と第2の電極の間に流
    れる電流の合計を測定する第1の手段と、 前記測定した電流値と、基準となる電流値を比較する第
    2の手段と、 前記測定した電流値と前記基準となる電流値の差によっ
    て、全ての前記OLEDの第1の電極と第2の電極の間
    に流れる電流の合計が前記基準となる電流値に近づくよ
    うに、全ての前記OLEDの第1の電極と第2の電極の
    間の電圧を補正する第3の手段とを有することを特徴と
    する発光装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれか1項にお
    いて、前記第1、第2または第3の手段が、前記OLE
    Dの対応する色ごとに設けられていることを特徴とする
    発光装置。
  8. 【請求項8】OLEDと、可変電源とを有する発光装置
    であって、 前記OLEDの第1の電極と第2の電極の間に流れる電
    流を測定する電流計と、 前記測定した電流値と基準となる電流値を比較し、前記
    OLEDが有する第1の電極と第2の電極の間に流れる
    電流が前記基準となる電流値に近づくように、前記OL
    EDが有する第1の電極と第2の電極の間の電圧を、前
    記可変電源を制御することにより補正する補正回路とを
    有することを特徴とする発光装置。
  9. 【請求項9】OLEDを有する画素が複数設けられた発
    光装置であって、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する電流
    計と、 前記測定した電流値と基準となる電流値を比較し、前記
    複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電極と
    第2の電極の間に流れる電流の合計が前記基準となる電
    流値に近づくように、前記複数の画素に設けられた全て
    のOLEDの第1の電極と第2の電極の間の電圧を、可
    変電源を制御することにより補正する補正回路とを有す
    ることを特徴とする発光装置。
  10. 【請求項10】OLEDを有する画素が複数設けられた
    発光装置であって、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する電流
    計と、 前記測定した電流値と基準となる電流値を比較し、前記
    複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電極と
    第2の電極の間に流れる電流の合計が前記基準となる電
    流値に近づくように、前記複数の画素に設けられた全て
    のOLEDの第1の電極と第2の電極の間の電圧を、可
    変電源を制御することにより補正する補正回路とを有
    し、 前記測定した電流値と前記基準となる電流値の差が一定
    の幅で変化するごとに、補正する電圧が一定の大きさで
    変化することを特徴とする発光装置。
  11. 【請求項11】画素部にOLEDを有する画素が複数設
    けられた発光装置であって、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する電流
    計と、 前記測定した電流値と基準となる電流値を比較し、前記
    複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電極と
    第2の電極の間に流れる電流の合計が前記基準となる電
    流値に近づくように、前記複数の画素に設けられた全て
    のOLEDの第1の電極と第2の電極の間の電圧を、可
    変電源を制御することにより補正する補正回路とを有
    し、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する時に
    前記画素部に特定の画像が表示されることを特徴とする
    発光装置。
  12. 【請求項12】画素部にOLEDを有する画素が複数設
    けられた発光装置であって、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する電流
    計と、 前記測定した電流値と基準となる電流値を比較し、前記
    複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電極と
    第2の電極の間に流れる電流の合計が前記基準となる電
    流値に近づくように、前記複数の画素に設けられた全て
    のOLEDの第1の電極と第2の電極の間の電圧を、可
    変電源を制御することにより補正する補正回路とを有
    し、 前記複数の画素に設けられた全てのOLEDの第1の電
    極と第2の電極の間に流れる電流の合計を測定する時に
    前記画素部に表示される画像によって、前記基準となる
    電流値が異なることを特徴とする発光装置。
  13. 【請求項13】請求項8乃至請求項12のいずれか1項
    において、前記可変電源、前記電流計及び前記補正回路
    が、前記OLEDの対応する色ごとに設けられているこ
    とを特徴とする発光装置。
  14. 【請求項14】請求項8乃至請求項13のいずれか1項
    において、前記OLEDが形成されている第1の基板上
    に、前記補正回路または電流計が形成されている第2の
    基板が取り付けられていることを特徴とする発光装置。
  15. 【請求項15】請求項8乃至請求項13のいずれか1項
    において、前記OLEDが形成されている第1の基板上
    に、前記補正回路または電流計が形成されている第2の
    基板がCOG法により取り付けられていることを特徴と
    する発光装置。
  16. 【請求項16】請求項8乃至請求項13のいずれか1項
    において、前記OLEDが形成されている第1の基板上
    に、前記補正回路または電流計が形成されている第2の
    基板がワイヤボンディング法により取り付けられている
    ことを特徴とする発光装置。
  17. 【請求項17】請求項1乃至請求項16のいずれか1項
    において、前記OLEDの発光する時間をデジタルのビ
    デオ信号によって制御することで階調を表示することを
    特徴とする発光装置。
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