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JP2002289207A - 燃料電池用触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜の製造方法 - Google Patents

燃料電池用触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜の製造方法

Info

Publication number
JP2002289207A
JP2002289207A JP2001088676A JP2001088676A JP2002289207A JP 2002289207 A JP2002289207 A JP 2002289207A JP 2001088676 A JP2001088676 A JP 2001088676A JP 2001088676 A JP2001088676 A JP 2001088676A JP 2002289207 A JP2002289207 A JP 2002289207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive polymer
hydrogen ion
ion conductive
catalyst layer
polymer membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001088676A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Matsuoka
広彰 松岡
Susumu Kobayashi
晋 小林
Yoshihiro Hori
堀  喜博
Kazuhito Hado
一仁 羽藤
Masato Hosaka
正人 保坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001088676A priority Critical patent/JP2002289207A/ja
Priority to KR10-2002-7014726A priority patent/KR100443107B1/ko
Priority to PCT/JP2002/002321 priority patent/WO2002075834A1/ja
Priority to US10/296,426 priority patent/US20030078157A1/en
Priority to EP02702919A priority patent/EP1357620A4/en
Publication of JP2002289207A publication Critical patent/JP2002289207A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Inert Electrodes (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工工程や取扱い中における水素イオン伝導
性高分子膜の皺や弛み、ピンホール、マイクロクラック
などの損傷、および触媒層のクラックや摩耗、汚染など
が発生しない燃料電池用触媒層付き水素イオン伝導性高
分子膜の製造方法を提供する。 【課題手段】 第1の形状保持フィルム上に水素イオン
伝導性高分子膜を積層する工程、前記水素イオン伝導性
高分子膜上に第1の触媒層を形成する工程、前記第1の
触媒層を形成した水素イオン伝導性高分子膜上に第2の
形状保持フィルムを積層する工程、前記第1の形状保持
フィルムを前記水素イオン伝導性高分子膜から剥離する
工程、および前記剥離により露出した水素イオン伝導性
高分子膜上に第2の触媒層を形成する工程を有する製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池に用いる
触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池に使用される水素イオン伝導性
高分子膜は、非常に膜厚が薄いために、単体の水素イオ
ン伝導性高分子膜上に触媒層を形成することは極めて困
難である。通常、触媒層は水素イオン伝導性高分子膜の
中央部分に触媒と水または有機溶剤などの溶剤を含有す
る触媒ペーストを塗布し乾燥することにより形成され
る。この場合、水素イオン伝導性高分子膜は、溶剤の付
着と揮発により膨潤と収縮を生じる性質があるために、
寸法および形状の変化を引き起こす問題がある。すなわ
ち、水素イオン伝導性高分子膜に溶剤が付着した直後は
若干膨潤し、その溶剤が揮発すると著しく収縮する。そ
の結果、触媒層が形成された時には、水素イオン伝導性
高分子膜に5〜10%程度の大きな収縮が起こる。
【0003】この現象により、触媒層が形成された水素
イオン伝導性高分子膜の中央部分は著しく収縮し、触媒
層が形成されていない周縁部分は全く収縮しないため、
結果的に水素イオン伝導性高分子膜の周縁部分には大き
な皺あるいは弛みが発生することになる。この皺あるい
は弛みは、燃料電池製造のための後の工程、すなわち触
媒層付き水素イオン伝導性高分子膜、カーボンペーパー
およびガスケットを加熱状態で加圧により結合して電解
質膜電極接合体を作製する工程において、ガスケットの
シールが不完全になったり、皺が折れ曲がって重なり、
水素イオン伝導性高分子膜自体にマイクロクラックが発
生したりする。そのような電解質膜電極接合体を用いる
と、供給ガスのリークが発生して、電池特性の劣化を招
くなどの問題がある。
【0004】この水素イオン伝導性高分子膜は、通常2
0〜50μm程度の薄い膜であり、しかも膜自体の機械
的強度も不十分なため、単体で機械的加工を行うことは
困難である。水素イオン伝導性高分子膜は、機械的加工
時の引張り荷重により伸びたり、不用意な折り曲げによ
りマイクロクラックあるいはピンホールが発生したり、
さらにはせん断応力により簡単に切断されるなどの問題
がある。これらの問題を回避するためには、取り扱いに
厳重な注意をはらうことが必要とされ、作業効率の大幅
な低下を余儀なくされる。従って、事実上は工程中での
水素イオン伝導性高分子膜の何らかの損傷なしに、触媒
層付き水素イオン伝導性高分子膜を作製することは至難
である。
【0005】特開平10−64574号公報には、予め
別のフィルム上に形成した2つの触媒層を、水素イオン
伝導性高分子膜の両面に重ね合わせてローラーで加熱し
ながら加圧して両面に触媒層を転写する方法が開示され
ている。この方法によれば、前記の溶剤による水素イオ
ン伝導性高分子膜の膨潤および収縮を防ぐことができ、
優れた量産性も得られる。しかし、水素イオン伝導性高
分子膜を単体で取り扱いながらロールで搬送する点に大
きな問題がある。すなわち使用する水素イオン伝導性高
分子膜の機械的強度が不十分なために、ロール搬送のと
きにかかるテンションにより水素イオン伝導性高分子膜
にマイクロクラックが発生したり、場合によっては破断
することもある。これを防止するために、水素イオン伝
導性高分子膜自体に搬送用のガイド穴を設けるなどの機
械加工を施しても、膜が薄いためにこの穴が歪んだり、
あるいは破れてしまってガイド穴の役目を十分に果たす
ことができない。
【0006】さらにこの方法では、加熱されたローラー
で水素イオン伝導性高分子膜を挟んで触媒層を転写する
ので、局部的な熱ストレスにより皺や弛みなどが発生
し、さらにはテンションと熱の影響により、水素イオン
伝導性高分子膜が伸びて位置ずれを起こし易い。また、
両面に触媒層を転写した後の水素イオン伝導性高分子膜
をロール状に巻き取る際に、触媒層にクラックや磨耗が
発生したり、アノード用とカソード用の異なる仕様の触
媒層同士が接触して双方の触媒層が汚染する問題が発生
する。これらの問題により、従来の製造方法による触媒
層付き水素イオン伝導性高分子膜を用いた燃料電池で
は、満足すべき電池特性を得ることはできなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、加工工程や取扱い中における水素イオン伝導
性高分子膜の皺や弛みなどの損傷、および触媒層のクラ
ックや摩耗などが発生しない燃料電池用触媒層付き水素
イオン伝導性高分子膜の製造方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料電池用触媒
層付き水素イオン伝導性高分子膜の製造方法は、第1の
形状保持フィルムの一方の面に水素イオン伝導性高分子
膜を積層する工程(1)、前記第1の形状保持フィルム
に積層された水素イオン伝導性高分子膜上に第1の触媒
層を形成する工程(2)、前記第1の触媒層を形成した
水素イオン伝導性高分子膜の第1の触媒層側の面に第2
の形状保持フィルムを結合する工程(3)、前記第2の
形状保持フィルムと結合した水素イオン伝導性高分子膜
から前記第1の形状保持フィルムを剥離する工程
(4)、および前記第1の形状保持フィルムを剥離して
露出させた水素イオン伝導性高分子膜上に第2の触媒層
を形成する工程(5)を有することを特徴とするもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の燃料電池用触媒層付き水
素イオン伝導性高分子膜の製造方法において、第1の形
状保持フィルムの一方の面に水素イオン伝導性高分子膜
を積層する工程(1)は、第1の形状保持フィルムと水
素イオン伝導性高分子膜を重ね合わせ、これを熱板ある
いは加熱されたローラーで加圧して結合する工法をとる
ことができる。例えば、第1の形状保持フィルムと、予
めキャスト法などで水素イオン伝導性高分子膜が形成さ
れた支持フィルムの水素イオン伝導性高分子膜側の面と
を加熱状態で加圧して結合させた後、支持フィルムを剥
離するいわゆる転写法を採ることが好ましい。
【0010】本発明において使用する水素イオン伝導性
高分子膜は、例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸
などの水素イオン伝導性高分子電解質からなる膜であ
る。燃料電池用水素イオン伝導性高分子膜としては、膜
厚20〜50μm前後と非常に薄い膜が支持フィルムに
接合されたものが、すでに市販され、使用されている。
今後さらに水素イオン伝導性高分子膜のイオン伝導性を
高めて電池特性を向上させるために、水素イオン伝導性
高分子膜は一層薄膜化する傾向がある。
【0011】また前記工程(1)は、水素イオン伝導性
高分子電解質を含む液を第1の形状保持フィルム上に塗
布した後、乾燥して水素イオン伝導性高分子膜を形成す
るいわゆるキャスト法を採っても良い。水素イオン伝導
性高分子電解質を含む液は、水素イオン伝導性高分子膜
と同じ成分の高分子電解質を所定の溶剤に分散あるいは
溶解させたものであり、塗膜中の溶剤を揮発させて除去
することにより水素イオン伝導性高分子膜を得ることが
できる。
【0012】本発明の燃料電池用触媒層付き水素イオン
伝導性高分子膜の製造方法において、水素イオン伝導性
高分子膜上に第1あるいは第2の触媒層を形成する工程
(2)および(5)は、触媒ペーストを水素イオン伝導
性高分子膜上に印刷あるいは塗布した後、乾燥して触媒
層を形成する工程であることが好ましい。触媒ペースト
は、触媒の他に水素イオン伝導性高分子膜と同じ成分の
水素イオン伝導性高分子電解質を溶剤に分散あるいは溶
解させ、必要に応じて界面活性剤などの添加剤の少量を
混合して調製することができる。
【0013】触媒層に含まれる触媒は電極反応を円滑に
行わせるためのもので、貴金属触媒をカーボン微粒子の
表面に担持したものである。通常、アノード側の触媒に
はPt−Ru合金が表面に担持されたカーボン微粒子が
用いられる。Pt−Ru合金を用いることにより、燃料
ガスに含まれる微量の一酸化炭素ガスによる触媒被毒を
防止することができる。カソード側の触媒にはPtが表
面に担持されたカーボン微粒子が用いられる。
【0014】触媒層に含まれる水素イオン伝導性高分子
電解質は、触媒微粒子間および水素イオン伝導性高分子
膜と触媒微粒子の間に介在させて、電極反応をより円滑
に行わせるために添加するものである。所定の溶剤に水
素イオン伝導性高分子電解質を予め分散あるいは溶解さ
せた液体がすでに市販されている。触媒ペーストの溶剤
には、通常の塗布用あるいは印刷用のペーストに用いら
れる比較的低沸点あるいは低分子量の溶剤、例えば、水
(望ましくはイオン交換水あるいは純水)、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−
ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノールな
どの第1級〜第3級アルコール、それらの誘導体、およ
びエーテル系、エステル系、フッ素系などの有機溶剤よ
りなる群から選ばれた少なくとも一種を使用することが
できる。
【0015】上記の溶剤は、水素イオン伝導性高分子電
解質の析出や分散状態の低下がないように十分な溶解度
が必要である。また、短時間で効率よく触媒層を形成さ
せるためには適切な沸点および蒸気圧を有する溶剤を選
定する必要がある。溶剤の沸点が低くかつ蒸気圧が高い
場合には、速く乾燥し過ぎて触媒ペーストの連続的な印
刷や塗布が困難となり、沸点が高くかつ蒸気圧が低い場
合には、塗膜の乾燥に長時間を要する。
【0016】水素イオン伝導性高分子膜上に触媒ペース
トの塗膜を形成する方法としては、スクリーン印刷、グ
ラビア印刷、凸版印刷、平版印刷などの印刷法、あるい
はドクターブレード塗工、ロールコーター塗工、キャス
トコータ、スプレー塗工、カーテンコータ、静電塗工な
どの塗布法を採ることができる。これらの印刷法および
塗布法は、形状保持フィルムに結合された一枚一枚の水
素イオン伝導性高分子膜に個別の触媒層を形成する場
合、および形状保持フィルムに結合された水素イオン伝
導性高分子膜をロール方式で供給しながら、触媒層を水
素イオン伝導性高分子膜上に連続的に形成して巻き取る
場合の双方に適用することができる。
【0017】触媒層中に含まれるカーボン微粒子に付着
した貴金属(PtあるいはPt−Ru合金)の量は、通
常0.2〜0.4mg/cm2程度に管理する必要があ
る。上記の印刷法あるいは塗布法を用いれば、この付着
量の管理を容易に行うことができる。例えばスクリーン
印刷では印刷版のメッシュ、乳剤の厚み、印刷用のスキ
ージ、印刷時の加圧力などの最適化により管理すること
ができる。前記触媒ペースト中の触媒の粒子径、触媒の
添加量、溶剤組成などの最適化、および触媒ペーストの
粘度の調整などを行うことにより、さらに高精度な触媒
付着量の制御と管理ができる。
【0018】本発明の燃料電池用触媒層付き水素イオン
伝導性高分子膜の製造方法における形状保持フィルムと
しては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、フッ素樹
脂など、ラミネート加工時に熱変形しない耐熱性を有す
るフィルムであれば特に限定することなく用いることが
できる。これらの形状保持フィルムの中でも、熱可塑性
樹脂からなる膜厚50〜500μmのフィルム、とりわ
け膜厚100〜300μmのフィルムを用いることが好
ましい。
【0019】形状保持フィルムの膜厚が50μmより薄
いと機械的強度が不十分なため工程中で水素イオン伝導
性高分子膜を保持する能力が不足し、膜厚が500μm
より厚いとロール巻き取りが困難になり量産性が低下す
る。形状保持フィルムには、必要に応じて印刷あるいは
塗布部位の位置精度を高めるための位置決め用あるいは
ロール搬送用のガイド穴を設けても良い。さらに形状保
持フィルムとして、熱的、化学的な安定性が比較的優れ
たものを使用すれば、加工工程中に損傷を受けることが
ないので再利用することができる。
【0020】以上の本発明の製造方法における各工程を
図1〜6によって説明する。まず、第1の形状保持フィ
ルム2の一方の面に水素イオン伝導性高分子膜1を積層
する工程(1)により、図1に示す中間体3を形成す
る。中間体3を形成する方法として、第1の形状保持フ
ィルムと、予め形成された水素イオン伝導性高分子膜を
重ね合わせ、これを熱板あるいは加熱されたローラーで
加圧して結合する工法、あるいは水素イオン伝導性高分
子電解質と溶剤を含む液を第1の形状保持フィルムの片
面に塗布し乾燥して水素イオン伝導性高分子膜を形成す
る工法を採ることができる。次に前記中間体3の水素イ
オン伝導性高分子膜1上に、第1の触媒層用の触媒ペー
ストを塗布し乾燥して第1の触媒層4aを形成する工程
(2)により、図2に示す中間体5を形成する。
【0021】次いで、中間体5の水素イオン伝導性高分
子膜1の第1の触媒層4a側の面と第2の形状保持フィ
ルム6を重ね合わせ、これを熱板あるいは加熱されたロ
ーラーで加熱するいわゆるホットプレス工法により、中
間体5と第2の形状保持フィルム6を結合する。この工
程(3)により図3に示す中間体7が形成される。次に
中間体7の水素イオン伝導性高分子膜1から第1の形状
保持フィルム2を剥離する工程(4)により水素イオン
伝導性高分子膜1を露出させる。露出させた水素イオン
伝導性高分子膜1上に第2の触媒層用の触媒ペーストを
塗布し、乾燥して第2の触媒層4bを形成する。この工
程(5)により、図4に示すような、第2の形状保持フ
ィルム6と結合された触媒層付き水素イオン伝導性高分
子膜8が構成される。
【0022】以上の本発明により、形状保持フィルムで
保持された水素イオン伝導性高分子膜上に触媒層を形成
することで、触媒ペーストに含まれる溶剤が触媒層形成
時に水素イオン伝導性高分子膜に付着しても、水素イオ
ン伝導性高分子膜が形状保持フィルムで固定されている
ために膨潤および収縮がほとんど発生することはなく、
水素イオン伝導性高分子膜の中央部の収縮、周縁部の
皺、弛みピンホールおよびマイクロクラックなどの損傷
を効果的に防止できる。
【0023】さらに、前記の各工程(1)〜(5)で
は、常に第1および第2の触媒層および水素イオン伝導
性高分子膜は直接的あるいは間接的に第1あるいは第2
の形状保持フィルムで保持されている。これによって、
各工程での引っ張り荷重などによる各触媒層および水素
イオン伝導性高分子膜の伸び、ピンホール、クラックな
どの損傷を防止できる。さらに、工程間の搬送あるいは
保管のために各中間体あるいは触媒層付き水素イオン伝
導性高分子膜などの仕掛品をロール状に巻き取る場合に
は、水素イオン伝導性高分子膜相互間および触媒層相互
間には第1あるいは第2の形状保持フィルムが必ず介在
した状態で巻き取ることができる。これにより、工程間
の搬送および保管中に発生する触媒層と水素イオン伝導
性高分子膜のクラック、剥離、磨耗などの損傷防止、お
よびアノード側とカソード側の触媒層の接触による双方
の触媒層の汚染なども効果的に防止できる。
【0024】上記の第2の形状保持フィルム6と結合し
た触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜8は、後の工程
で電解質層電極接合体を作製する場合に、第2の触媒層
側にカーボンペーパー製の拡散層とガスケットを加熱状
態で加圧するなどにより接合する際などに、第2の形状
保持フィルムが触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜を
保持して変形や破損を防ぐ役割を果たすことができる。
このような特徴を有するので、触媒層付き水素イオン伝
導性高分子膜8は、本発明により作製される触媒層付き
水素イオン伝導性高分子膜としての好ましい形態の一つ
である。
【0025】また、本発明における工程(1)〜(5)
を終えた後、上記の第2の形状保持フィルム6と結合し
た触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜8から第2の形
状保持フィルム6を剥離する工程(6)をさらに設ける
ことにより、図5に示す触媒層付き水素イオン伝導性高
分子膜9を作製することができる。この触媒層付き水素
イオン伝導性高分子膜9を後の電解質層電極接合体を作
製する工程に用いた場合には、第1および第2の触媒層
4aおよび4bのそれぞれの側にそれぞれの拡散層をホ
ットプレスにより同時に結合させることができる。この
ように、触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜9は、ア
ノードとカソードを単一操作で同時に形成するために好
都合なので、本発明により作製される触媒層付き水素イ
オン伝導性高分子膜としての好ましい形態の一つであ
る。
【0026】また、上記の第2の形状保持フィルム6と
結合した触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜8の第1
の触媒層4a側の面に第3の形状保持フィルム10を結
合させる工程(7)により、図6に示すような、第2の
形状保持フィルム6および第3の形状保持フィルム10
と結合した触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜11が
得られる。前記工程(7)では、触媒層付き水素イオン
伝導性高分子膜8の第1の触媒層4a側の面に第3の形
状保持フィルム10を重ね合わせ、これを熱板あるいは
加熱されたローラーで加圧するいわゆるホットプレス法
を採ることが好ましい。第3の形状保持フィルム10
は、第2の形状保持フィルム6と目視あるいは触覚で識
別できる程度に異なった仕様のものであることが好まし
い。
【0027】このように第1の触媒層4a側に第2の形
状保持フィルム6、第2の触媒層4b側に第3の形状保
持フィルム10をそれぞれ結合させた触媒層付き水素イ
オン伝導性高分子膜11では、水素イオン伝導性高分子
膜1や触媒層4aおよび4bが形状保持フィルム6およ
び10で表面が保護されている。従って、この触媒層付
き水素イオン伝導性高分子膜11は、触媒層付き水素イ
オン伝導性高分子膜の保管中や取扱中の変質、破損、汚
染などの様々な損傷の発生を防止できる。特にこの触媒
層付き水素イオン伝導性高分子膜11は、長期間保管、
他の場所への輸送、あるいは梱包などの場合の損傷防止
には極めて有効なので、本発明により作製される触媒層
付き水素イオン伝導性高分子膜としての好ましい形態の
一つである。
【0028】触媒層4aおよび4bは、貴金属触媒の種
類などの仕様が異なるに拘わらず、外観上は同じ黒色で
殆ど同質なので目視や触覚では識別できない場合が多
い。そのため燃料電池を作製する過程でアノード側触媒
層とカソード側触媒層とを取り違えて扱われる懸念があ
る。この懸念を解消するために、形状保持フィルム6と
形状保持フィルム10とが目視や触覚で識別できる程度
に異なったものであることは極めて効果的である。その
ためには、例えば、色彩、膜厚、表面の凹凸状態などが
相違した形状保持フィルムや、識別符号を付与した形状
保持フィルムを用いればよい。この場合、先の工程
(4)で剥離した第1の形状保持フィルム2を工程
(7)での第3の形状保持フィルム10として、再利用
することもできる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の燃料電池用触媒層付き水素イ
オン伝導性高分子膜の製造方法を実施例により具体的に
説明する。
【0030】《実施例1》図1〜5に示した手順で燃料
電池用触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜を作製し
た。まず、次式においてx=5〜13.5、y≒100
0、m=1、n=2であるパーフルオロカーボンスルホ
ン酸からなる膜厚30μmの水素イオン伝導性高分子膜
1を、膜厚190μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムからなる第1の形状保持フィルム2上に積層して
図1の中間体3を作製した。
【0031】
【化1】
【0032】上記水素イオン伝導性高分子膜1は、予め
キャスト法により支持フィルム上に形成された水素イオ
ン伝導性高分子膜1と、第1の形状保持フィルム2を重
ね合わせ、これをシリコンゴムでコートされた2本の加
熱ローラーの間で加圧した後、支持フィルムを剥離する
いわゆる転写法により、第1の形状保持フィルム2上に
積層した。ローラーの表面温度110℃、搬送速度約1
0mm/s、加圧力約1MPaとした。
【0033】中間体3には、そりあるいは変形はほとん
どなく、水素イオン伝導性高分子膜1自体にもマイクロ
クラックあるいはピンホールなどの損傷も観測されなか
った。また水素イオン伝導性高分子膜1と第1の形状保
持フィルム2は、曲率半径(R)50mm程度の折り曲
げに対しても剥がれることはなく、適度に密着してい
た。
【0034】次にアノード用の触媒ペーストを水素イオ
ン伝導性高分子膜1上にスクリーン印刷し、室温で放置
して溶剤を揮発させることで第1の触媒層4a(アノー
ド側触媒層)を形成し、図2に示す中間体5を作製し
た。触媒層4a中のカーボン微粒子に付着したPt−R
u合金の量は0.3mg/cm2で、膜厚は約10μm
であった。アノード用の触媒ペーストは、平均粒径2〜
3nmのPt−Ru合金を50重量%担持させた平均粒
径50〜60nmのカーボンブラック5gを触媒として
用い、これにイオン交換水15gを添加して混合した
後、さらにパーフルオロカーボンスルホン酸を91重量
%含むエタノール溶液30gと溶剤としてイソプロピル
アルコール10gを添加して超音波振動を加えながら混
合して調製した。スクリーン印刷にはステンレス鋼製の
200メッシュの版とウレタンスキージを使用した。
【0035】次いで、中間体5と第2の形状保持フィル
ム6を重ね合わせ、これをシリコンゴムでコートされた
二本の加熱ローラー間に挿入して加圧し、図3に示す中
間体7を形成した。第2の形状保持フィルム6は、片面
に粗面化処理を施した膜厚190μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルムを使用し、粗面化処理されていな
い面を水素イオン伝導性高分子膜1および触媒層4aと
結合させた。ローラーの表面温度110℃、中間体5と
第2の形状保持フィルム6の搬送速度約10mm/s、
加圧力約1MPaとした。
【0036】中間体7には、そりあるいは変形はほとん
どなく、水素イオン伝導性高分子膜1自体にもマイクロ
クラックあるいはピンホールなどの損傷も観測されなか
った。また水素イオン伝導性高分子膜1と第1および第
2の形状保持フィルム2および6は、R50mm程度の
折り曲げに対しても剥がれることなく、適度に密着して
いた。
【0037】次いで中間体7から第1の形状保持フィル
ム2を剥離した後に、剥離により露出した水素イオン伝
導性高分子膜1にカソード用の触媒ペーストをスクリー
ン印刷し、室温で放置して溶剤を揮発させた。これによ
り、第2の触媒層4b(カソード側触媒層)を形成し、
図4に示す第2の形状保持フィルム6と結合した触媒層
付き水素イオン伝導性高分子膜8を構成した。スクリー
ン印刷はステンレス鋼製の200メッシュの版とウレタ
ンスキージを使用して行った。第2の触媒層4b中のカ
ーボン微粒子に付着したPtの量は0.3mg/cm2
で、膜厚は約10μmであった。
【0038】カソード用の触媒ペーストは、触媒として
平均粒径3nmのPtを50重量%担持した平均粒径5
0〜60nmのカーボンブラック5gを用い、これにイ
オン交換水15gを添加混合した後、パーフルオロカー
ボンスルホン酸を91重量%含むエタノール溶液30g
と有機溶剤としてイソプロピルアルコール10gを添加
して超音波振動を加えながら混合して調製した。
【0039】次いで第2の形状保持フィルム6と結合し
た触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜8から第2の形
状保持フィルム6を剥離して、触媒層付き水素イオン伝
導性高分子膜9を作製した。次に、この触媒層付き水素
イオン伝導性高分子膜9を使用し燃料電池を作製した。
図7はその縦断面図である。触媒層付き水素イオン伝導
性高分子膜9の水素イオン伝導性高分子膜1の両側に形
成した触媒層4aおよび4bの外側に、それぞれガス透
過のための気孔を有するカーボンペーパーからなるアノ
ード用拡散層13aおよびカソード用拡散層13bを接
合して、アノード14aおよびカソード14bを形成し
た。さらに水素イオン伝導性高分子膜1の周縁部の両側
にガスケット23を接着して電解質膜電極接合体を形成
した。拡散層13aおよび13bのそれぞれの外側に
は、ガス流路16aを有するアノード側の導電性セパレ
ータ板17aおよびガス流路16bを有するカソード側
の導電性セパレータ板17を配置した。導電性セパレー
タ板17aおよび17bのそれぞれの外側には、冷却水
の流路18を有する冷却板19を配置した。
【0040】このようにして作製した燃料電池の電池温
度を75℃に保持し、アノード側に75℃の露点となる
ように加湿・加温した水素ガスを、またカソード側に6
5℃の露点となるように加湿・加温した空気をそれぞれ
供給した。この電池について水素ガス利用率70%、空
気利用率40%、電流密度0.7A/cm2の条件で放
電を行った。その結果、0.68Vという良好な出力電
圧が得られた。
【0041】《実施例2》パーフルオロカーボンスルホ
ン酸を91重量%含むエタノール溶液を第1の形状保持
フィルム2の上に塗布し乾燥するキャスト法により、膜
厚50μmのポリプロピレンフィルムからなる第1の形
状保持フィルム2の上に膜厚30μmの水素イオン伝導
性高分子膜1を形成し、図1に示す中間体3を作製し
た。キャスト工法は第1の形状保持フィルムの搬送速度
0.7m/min、刃高さ0.16mmで3回の重ね塗
りの後、室温放置で乾燥する方法で行った。
【0042】中間体3はそりあるいは変形はほとんどな
く、水素イオン伝導性高分子膜1自体にもマイクロクラ
ックあるいはピンホールなどの損傷もなかった。また水
素イオン伝導性高分子膜1と第1の形状保持フィルム2
とは、R50mm程度の折り曲げに対しても剥がれるこ
とはなく適度に密着していた。
【0043】次に中間体3の水素イオン伝導性高分子膜
1上に、アノード用の触媒ペーストを実施例1と同様の
方法でスクリーン印刷し乾燥することによりアノード側
の触媒層4aを形成し、図2に示す中間体5を作製し
た。形成した触媒層4a中のカーボン微粒子に付着して
いるPt−Ru合金の量は0.3mg/cm2で、膜厚
は約10μmであった。アノード用の触媒ペーストは、
イソプロピルアルコールの代わりにn−プロパノールを
溶剤として用いた以外は実施例1と同様にして調製し
た。
【0044】次いで、第2の形状保持フィルム6に膜厚
100μmのポリイミドフィルムを使用し、熱板の表面
温度130℃、加圧力約5MPaとした以外は実施例1
と同じ方法で図3に示す中間体7を形成した。中間体7
はそりあるいは変形はほとんどなく、また水素イオン伝
導性高分子膜1自体にもマイクロクラックあるいはピン
ホールなどの損傷がなかった。また水素イオン伝導性高
分子膜1と第1および第2の形状保持フィルム2および
6は、R50mm程度の折り曲げに対しても剥がれるこ
とはなく適度に密着していた。
【0045】次に、中間体7から第1の形状保持フィル
ム2を剥離して露出した水素イオン伝導性高分子膜1上
にカソード用の触媒ペーストを実施例1と同様にしてス
クリーン印刷し、室温で乾燥して第2の触媒層4bを形
成して、図4に示す第2の形状保持フィルム2と結合し
た触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜8を作製した。
形成した第2の触媒層4b中のカーボン微粒子に付着し
ているPt量は0.3mg/cm2で、膜厚は約10μ
mであった。カソード用の触媒ペーストは、イソプロピ
ルアルコールの代わりにn−プロパノールを溶剤として
用いた以外は実施例1と同様にして調製した。
【0046】次いで第2の形状保持フィルム2と結合し
た触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜8から第2の形
状保持フィルム6を剥離して触媒層付き水素イオン伝導
性高分子膜9を作製した。この触媒層付き水素イオン伝
導性高分子膜9を使用して実施例1と同様の方法で作製
した燃料電池について、実施例1と同様の方法で放電特
性を評価した。その結果、0.68Vという良好な出力
電圧が得られた。
【0047】なお、上記実施例1および2において、第
2の形状保持フィルムと結合した触媒層付き水素イオン
伝導性高分子膜8の触媒層4b側の水素イオン伝導性高
分子膜1上に、第2の形状保持フィルム6と目視や触覚
で識別できる第3の形状保持フィルム10を結合するこ
とにより、図6に示す第2および第3の形状保持フィル
ムと結合した触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜11
が得られる。この場合、先の工程で一旦剥離した第1の
形状保持フィルム2を第3の形状保持フィルム10とし
て再利用することもできる。例えば、実施例2では第1
の形状保持フィルム2には無色透明なポリプロピレンフ
ィルム、第2の形状保持フィルム6には茶色で透明なポ
リイミドフィルムという色彩が異なるものを用いたの
で、第1の形状保持フィルム2を第3の形状保持フィル
ム10として再利用できる。
【発明の効果】本発明により、水素イオン伝導性高分子
膜に皺、弛み、マイクロクラック、ピンホールなどの損
傷を与えず、さらに触媒層にクラック、摩耗、汚染など
の損傷を与えることなく、燃料電池用触媒層付き水素イ
オン伝導性高分子膜を良好な作業性で製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における燃料電池用触媒層付き
水素イオン伝導性高分子膜の製造過程の第1の中間体の
縦断面図である。
【図2】本発明の実施例における燃料電池用触媒層付き
水素イオン伝導性高分子膜の製造過程の第2の中間体の
縦断面図である。
【図3】本発明の実施例における燃料電池用触媒層付き
水素イオン伝導性高分子膜の製造過程の第3の中間体の
縦断面図である。
【図4】本発明の実施例における第2の形状保持フィル
ムと結合した燃料電池用触媒層付き水素イオン伝導性高
分子膜の縦断面図である。
【図5】本発明の実施例における燃料電池用触媒層付き
水素イオン伝導性高分子膜の縦断面図である。
【図6】本発明の実施例における第2および第3の形状
保持フィルムと結合した燃料電池用触媒層付き水素イオ
ン伝導性高分子膜の縦断面図である。
【図7】本発明の実施例の燃料電池用触媒層付き水素イ
オン伝導性高分子膜を用いた燃料電池の縦断面図である
【符号の説明】
1 水素イオン伝導性高分子膜 2 第1の形状保持フィルム 3、5、7 中間体 4a、4b 触媒層 6 第2の形状保持フィルム 8 6と結合した触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜 9 触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜 10 第3の形状保持フィルム 11 6および10と結合した触媒層付き水素イオン伝
導性高分子膜 13a、13b 拡散層 14a アノード 14b カソード 16a、16b ガス流路 17a、17b 導電性セパレータ板 18 冷却水の流路 19 冷却板 23 ガスケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 喜博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 羽藤 一仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 保坂 正人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H018 AA06 AS02 AS03 BB00 BB08 DD08 HH03 5H026 AA06 BB00 BB04 HH03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の形状保持フィルムの一方の面に水
    素イオン伝導性高分子膜を積層する工程(1)、前記第
    1の形状保持フィルムに積層された水素イオン伝導性高
    分子膜上に第1の触媒層を形成する工程(2)、前記第
    1の触媒層を形成した水素イオン伝導性高分子膜の第1
    の触媒層側の面に第2の形状保持フィルムを結合する工
    程(3)、前記第2の形状保持フィルムと結合した水素
    イオン伝導性高分子膜から前記第1の形状保持フィルム
    を剥離する工程(4)、および前記第1の形状保持フィ
    ルムを剥離して露出させた水素イオン伝導性高分子膜上
    に第2の触媒層を形成する工程(5)を有することを特
    徴とする燃料電池用触媒層付き水素イオン伝導性高分子
    膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第2の触媒層を形成した水
    素イオン伝導性高分子膜から前記第2の形状保持フィル
    ムを剥離する工程(6)を有する請求項1に記載の燃料
    電池用触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記第2の触媒層を形成した水
    素イオン伝導性高分子膜の第2の触媒層側の面に、前記
    第2の形状保持フィルムと目視あるいは触覚で識別でき
    る程度に異なる第3の形状保持フィルムを結合する工程
    (7)を有する請求項1に記載の燃料電池用触媒層付き
    水素イオン伝導性高分子膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記触媒層を形成する工程(2)および
    (5)が、触媒と溶剤を含む触媒ペーストを前記水素イ
    オン伝導性高分子膜上に印刷あるいは塗布した後、乾燥
    して触媒層を形成する工程である請求項1〜3のいずれ
    かに記載の燃料電池用触媒層付き水素イオン伝導性高分
    子膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記水素イオン伝導性高分子膜の触媒層
    側の面に前記形状保持フィルムを結合する工程(3)ま
    たは(7)が、前記水素イオン伝導性高分子膜の触媒層
    側の面と前記形状保持フィルムを重ね合わせて加熱状態
    で加圧する工程である請求項1〜4のいずれかに記載の
    燃料電池用触媒層付き水素イオン伝導性高分子膜の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記形状保持フィルムが、膜厚50〜5
    00μmの熱可塑性樹脂フィルムからなる請求項1〜5
    のいずれかに記載の燃料電池用触媒層付き水素イオン伝
    導性高分子膜の製造方法。
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