JP2002274245A - 荷受台昇降装置のアーム構造 - Google Patents
荷受台昇降装置のアーム構造Info
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Abstract
荷受台昇降装置のアーム構造を提供する。 【解決手段】 車体に設けられた上下一対の支点A及び
Bをそれぞれ中心として回動可能な基部上アーム8及び
基部下アーム4の各回動端側における作用点をC及びD
とするとき、A,B,C及びDを4頂点とする四角形は、
各アームの回動に伴って辺CDを辺ABに対して傾動さ
せる不等辺四角形である。また、C及びDをそれぞれ中
心として所定範囲で回動可能な先端部上アーム16及び
先端部下アーム13の各回動端側における作用点をE及
びFとするとき、C,D,E及びFを4頂点とする四角形
が平行四辺形である。荷受台18は、E及びF側に支持
され、基部上アーム8及び基部下アーム4が回動下降端
に達するまでの辺CDの傾動に基づいてチルト動作す
る。
Description
又は側部に装着され、荷物の積載や荷降ろしに用いられ
る荷受台昇降装置に関し、特にそのアーム構造に関す
る。
は、油圧等の動力を付与されるアームにより昇降可能な
荷受台によって、荷箱の荷物の積み降ろしを行うもので
ある。例えば特開2000−16147号公報に掲載さ
れた従来の荷受台昇降装置は、水平地で荷物を降ろす場
合、荷箱の床面と同一水平面に荷受台を構えて荷物を載
せ、そのまま水平を保ちながら下降させるように構成さ
れている。そして、荷受台の一端が接地すると、荷受台
をチルト(傾斜)させ、荷物を地面に降ろしやすくす
る。
ような従来の荷受台昇降装置では、チルト動作をさせる
ための構造が、昇降動作をさせるための構造とは別に必
要である。従って、構造全体が複雑になるという問題点
があった。また、チルト動作開始時又は終了時の衝撃等
により、荷受台上の荷物が転倒又は落下することがある
という問題点もあった。上記のような従来の問題点に鑑
み、本発明は、構造が簡素で、荷物の転倒や落下を防止
する荷受台昇降装置のアーム構造を提供することを目的
とする。
納、展開及び昇降させる荷受台昇降装置のアーム構造と
して車体に左右一対設けられ、各アーム構造が、車体に
設けられた上下一対の支点A及びBをそれぞれ中心とし
て所定範囲で回動可能な一対のアームと、これらのアー
ムの各回動端側における作用点C及びDの間に接続され
た基部連結部材とによって構成され、A,B,C及びDを
4頂点とする四角形は、前記アームの回動に伴って辺C
Dを辺ABに対して傾動させる不等辺四角形である基部
リンク機構と、前記作用点C及びDをそれぞれ中心とし
て所定範囲で回動可能な一対のアームと、これらのアー
ムの各回動端側における作用点E及びFの間に接続され
た先端部連結部材とによって構成され、C,D,E及びF
を4頂点とする四角形が平行四辺形であり、前記作用点
E又はF側で荷受台を支持するとともに前記基部リンク
機構が回動下降端に達するまでの前記辺CDの傾動に基
づいて前記荷受台をチルト動作させる先端部リンク機構
とを備えたものである(請求項1)。
アーム構造では、基部リンク機構におけるアームの回動
に従って、その回動端側に接続された先端部リンク機構
のアームが回動し、荷受台が昇降動作する。基部リンク
機構におけるアームの回動に伴って辺CDが辺ABに対
して傾動することにより、先端部リンク機構における作
用点の辺EFも辺CDと平行に傾動し、荷受台は、基部
リンク機構が回動下降端に達するまでの辺CDの傾動に
基づいてチルト動作する。この場合、チルト動作は昇降
動作と別に行われるのではなく、昇降動作と一体的に行
われる。また、このチルト動作は極めて滑らかに行わ
れ、衝撃を伴わない。
て、基部リンク機構の回動上昇端における先端部リンク
機構のアームの傾斜は、前記基部リンク機構のアームの
傾斜より急な角度であってもよい(請求項2)。この場
合、基部リンク機構の回動上昇端においては、先端部リ
ンク機構のアームの傾斜が基部リンク機構のアームの傾
斜より急な角度となって、辺CDに対して辺EF及び荷
受台をより一層押し上げる。
アーム構造を採用した荷受台昇降装置について図面を参
照して説明する。図1及び図2はそれぞれ、貨物自動車
の車体101の後部における荷箱102の下方に取り付
けた荷受台昇降装置1を示す背面図及び側面図である。
図2において、後輪103より後方の、シャーシ104
の両側面の各々には、取付部材2が取り付けられ、左右
の取付部材2は相互にパイプ3等で頑丈に固定されてい
る。荷受台昇降装置1は、この取付部材2に取り付けら
れている。図2に示す荷受台昇降装置1は、車体101
の下部に格納された走行時の状態である。そして、使用
時には、図2の状態から、図3、図4、図5の順に示す
ように車体101の後方に引き出されて展開される。
について、展開された状態の図5を参照して説明する。
当該荷受台昇降装置1は、基本的に基部アーム(基部下
アーム4,基部上アーム8)と先端部アーム(先端部下
アーム13,先端部上アーム16)とを備えた2段アー
ム構造を有している。まず、図5において、基部下アー
ム4は、左端部に設けられたピン5を支点としてこれを
中心に所定範囲で回動可能であり、このピン5は、取付
部材2に固定されている。基部下アーム4の右端部は、
作用点としてのピン6を介して基部連結部材7と接続さ
れている。一方、基部上アーム8は、左端部に設けられ
たピン9を支点としてこれを中心に所定範囲で回動可能
であり、このピン9は、取付部材2に固定されている。
基部上アーム8の右端部は、作用点としてのピン10を
介して基部連結部材7と接続されている。ここで、上記
ピン9及び5を上下一対の支点A及びBとし、ピン10
及び6を支点A及びBにそれぞれ対応する作用点C及び
Dとすると、上記基部下アーム4、基部連結部材7及び
基部上アーム8は、A,B,C及びDを4頂点とし、辺C
Dは辺ABより長く、かつ、辺ACは辺BDより長い不
等辺四角形からなる基部リンク機構を構成している。基
部上アーム8には油圧シリンダ(図示略)が接続されて
おり、油圧の供給により基部上アーム8が回動すると、
基部下アーム4もこれに従って回動する。基部上アーム
8は、車体幅方向に並べた同じ形の2枚の鋼材を、チャ
ンネル材11により相互に固定してなるものである。ま
た、左右一対の基部下アーム4は、車体幅方向に水平配
置されたアングル材12によって相互に固定されてい
る。
って基部下アーム4に軸着され、図示の位置から反時計
回り方向に所定範囲で回動可能に取り付けられている。
先端部下アーム13の右端部は、作用点としてのピン1
4を介して先端部連結部材15と接続されている。ま
た、L字状の先端部上アーム16は、ピン10によって
基部上アーム8に軸着され、所定範囲で反時計回り方向
に回動可能であり、逆に、図示の位置から時計回り方向
には回り止めを施されている。先端部上アーム16の右
端部は、作用点としてのピン17を介して先端部連結部
材15と接続されている。ここで、ピン17及び14を
それぞれ作用点E及びFとすると、上記先端部下アーム
13、先端部連結部材15及び先端部上アーム16は、
C,D,E及びFを4頂点とする平行四辺形からなる先端
部リンク機構を構成している。
リンク機構(CDEF)及び、先端部リンク機構によっ
て支持される荷受台18は、図示の実線の位置が下降端
であり、二点鎖線に示す位置が上昇端である。また、先
端部リンク機構(CDEF)は、基部リンク機構(AB
CD)に対して反時計回り方向に回動することにより、
図3及び図2に示すように折り畳み可能である。
あり、メインプレート19と、サブプレート20とによ
って構成されている。サブプレート20は、メインプレ
ート19に対して図示の位置から反時計回り方向に回動
可能である(図4参照)。メインプレート19は、ピン
17を支持点として図示の位置から反時計回り方向に回
動可能に取り付けられている。また、メインプレート1
9に取り付けられたストッパ21は、先端部下アーム1
3の右端部に当接している。メインプレート19の左端
から突設されたガイド板22は、荷物を積み降ろしする
際に荷箱102の床面と荷受台18との隙間を埋めると
ともに、荷受台昇降装置1の展開又は格納中にガイドロ
ーラ23と係合する(図3参照)。ガイドローラ23
は、取付部材2に固定されたガイドローラ支持部材24
によって回転自在に支持されている。
て説明する。図6は、荷受台18と、これを昇降させる
基部リンク機構及び先端部リンク機構からなるアーム構
造とを原理的に示した側面図であり、各部の符号は図2
〜図5と共通である。基部リンク機構は、不等辺四角形
ABCDによって表され、A及びBは固定点、C及びD
は可動点である。また、先端部リンク機構は平行四辺形
CDEFによって表され、各頂点C,D,E,Fがすべ
て可動点である。基部下アーム4及び基部上アーム8が
図示の範囲で回動すると、その回動端側に接続され、か
つ、基部上アーム8に対して時計回り方向への回り止め
を施されている先端部上アーム16が一体的に回動し、
これに追随して先端部下アーム13も回動する。辺CD
と辺EFとは常に互いに平行であり、辺EFに対して荷
受台18は常に一定の姿勢を維持している。従って、辺
CDの傾きにより荷受台18の傾きが決まる。逆に、辺
CDの傾きが一定である限り、荷受台18の姿勢は一定
であり、常に横向きである。例えば、図3に示す状態の
荷受台18は、サブプレート20が折り畳まれている点
では図5に示す状態とは異なるが、辺CDの傾きに関し
ては不変である。従って、荷受台18の姿勢(メインプ
レート19の傾斜)は、図3に示す状態と図5に示す状
態との範囲で、全く同一である。
ク機構(CDEF)は、基部上アーム8の上昇端におい
ては基部上アーム8の傾斜角度より急な傾斜角度となっ
て、辺CDに対して辺EF及び荷受台18をより一層押
し上げる役目を果たしている。従って、基部リンク機構
(ABCD)の回動範囲を抑制しつつ、荷受台18を所
定の高さに押し上げることができる。また、荷受台上昇
端において、基部アーム等と荷箱102との干渉を避け
ることができる。逆に、基部上アーム8の下降端におい
ては、先端部リンク機構は、基部上アーム8の傾斜角度
より緩い傾斜角度となって、辺CDに対して辺EF及び
荷受台18の下降を抑制する役目を果たしている。
(ABCD)の辺AB,CD,AC及びBDの長さの関係
は、AB<CDかつAC>BDとなるように構成されて
いる。このような対向する2辺の大小関係は、それぞれ
リンク動作に影響を及ぼす。図7は、図6に示した実際
の配置とは別に、一般に不等辺四角形のリンク機構にお
ける辺AB,CDの大小関係がリンク動作にどのように
影響するかを示す図である。(a)は、AC=BDとし
てAB<CDとした場合のリンク動作を示し、(b)
は、逆にAB>CDとした場合のリンク動作を示してい
る。
AB及びCDが共に垂直であるが、リンク機構の回動側
が上昇することにより、辺CDは二点鎖線に示すように
左方に傾斜する。また、リンク機構の回動側が下降する
ことにより、辺CDは右方に傾斜する。一方、(b)に
おいて、実線で示す状態では、辺AB及びCDが共に垂
直であるが、リンク機構の回動側が上昇することによ
り、辺CDは二点鎖線に示すように右方に傾斜する。ま
た、リンク機構の回動側が下降することにより、辺CD
は左方に傾斜する。すなわち、(a)と(b)とでは、
リンク機構の回動に伴う辺CDの傾斜方向が逆の関係に
なる。また、(a)においてさらに、AC>BDとする
と、上昇時及び下降時における辺CDの垂直に対する傾
斜角度が減少する。逆に、AC<BDとすると、上昇時
及び下降時における辺CDの垂直に対する傾斜角度が増
大する。(b)においてさらに、AC>BDとすると、
上昇時及び下降時における辺CDの垂直に対する傾斜角
度が増大する。逆にAC<BDとすると、上昇時及び下
降時における辺CDの垂直に対する傾斜角度が減少す
る。
(等しい場合も含む。)を基にして、これに必要により
さらにACとBDとの大小関係(等しい場合も含む。)
を加味した不等辺四角形のリンク機構を構成することに
より、リンクの回動に伴って生じる辺ABに対する辺C
Dの傾きを所望の程度に調節することができる。本実施
形態では、前述のようにAB<CDかつAC>BDの関
係を採用している。
の上昇端では、辺CD及び辺EFは僅かに左方に傾斜し
ている。この状態において、荷受台18はほぼ水平に支
持されている。そして、この状態から基部リンク機構が
下降動作すると、辺CD及び辺EFは緩やかに傾動す
る。そして、下降端では辺CD及び辺EFが所定角度右
方に傾斜しており、荷受台18はチルトした状態にあ
る。すなわち、荷受台18のチルト動作は昇降動作と別
に行われるのではなく、昇降動作と一体的に行われる。
従って、チルト動作のための専用の構造が不要であり、
構造が簡素である。また、このチルト動作は極めて滑ら
かに行われ、衝撃を伴わない。従って、荷物の転倒や落
下を防止することができる。逆に、下降端から上昇端へ
移動する場合にも同様に、荷受台18はチルト状態から
極めて滑らかにその姿勢を水平に変える。
C>BDの関係を採用したが、他にも、AB>CDかつ
AC<BD、AB<CDかつAC<BD、AB=CDか
つAC<BD、及び、AB<CDかつAC=BDのいず
れか一つの関係を有することによって同様の滑らかなチ
ルト動作を含む昇降動作を行わせることができる。
降装置1の主要部を、図2から抜き出して示す図であ
る。このように、基部リンク機構と先端部リンク機構と
の2段アーム構造においては、格納時に、先端部リンク
機構が基部リンク機構に対して折り畳まれることによ
り、装置全体をコンパクトに車体に格納することができ
る。また、コンパクトな格納によって荷受台昇降装置1
の充分な地上高を確保することが容易である。従って、
デパーチャーアングルを比較的大きくとることができ、
平地から急な上り坂を登坂する際に荷受台昇降装置1を
地面に擦る恐れがない。一方、時計回り方向の回動端ま
で回動した先端部リンク機構(CDEF)は図5に示す
ように基部リンク機構(ABCD)に対して直線的に伸
びた関係にあり、アーム全体として、ピン9から荷受台
18を支持するピン17までの間に充分なアームの長さ
を確保することができる。このようにして、当該荷受台
昇降装置1は、アームの長さを充分に確保しつつ、装置
全体をコンパクトに車体に格納することができる。
けるピン9とピン10との間の水平距離(基部下アーム
4のピン5とピン6との間の水平距離もほぼ同じ。)L
1、先端部上アーム16におけるピン10とピン17と
の間の水平距離(先端部下アーム13のピン6とピン1
4との間の水平距離と同じ。)をL2、ピン17から水
平左方への荷受台18の突出長さをL3とすると、L1
>L2+L3の関係にある。このような関係とすること
により、格納することによって先端部リンク機構(CD
EF)及び荷受台18が車体前方側に入り込む長さ(L
2+L3)は、水平距離L1の範囲内に必ず収められ
る。従って、水平方向にコンパクトな格納が可能であ
る。
置1の主要部を示す図である。この状態では、荷受台1
8は図3に示す状態よりやや後方にあり、先端部リンク
機構(CDEF)が垂直方向に最も長くなっている。図
において、地面から車体のシャーシ104までの高さを
H、先端部上アーム16におけるピン10とピン17と
の間の垂直距離をL2、基部連結部材7におけるピン6
とピン10との間の垂直距離をL4、ピン6から先端部
リンク機構(CDEF)の最下点までの垂直距離をL
5、ピン17から荷受台18の最上点までの垂直距離を
L6とすると、H>L2+L4+L5+L6の関係にあ
り、かつ、上記最上点はシャーシ104より低い位置に
ある。このような関係とすることにより、回動中の先端
部リンク機構(CDEF)が垂直方向に最も長くなった
とき、当該先端部リンク機構及び荷受台18が占める垂
直方向への長さ(L2+L4+L5+L6)は、常に高
さHの範囲内に収められる。従って、荷受台18や先端
部リンク機構がシャーシ104に触れることはない。
先端部リンク機構のみに関わる寸法であり、腕の長い基
部リンク機構は関与していない。このため、垂直距離
(L2+L4)はコンパクトな寸法となる。また、荷受
台18は横向きの一定の姿勢であるため、上記垂直距離
L6は小さい値となる。従って、展開又は格納中におけ
る先端部リンク機構及び荷受台18が占める寸法(L2
+L4+L6)がコンパクトになる。さらに、上記垂直
距離L5は当然に小さい値であるので、先端部リンク機
構及び荷受台18が占める垂直方向への全長(L2+L
4+L5+L6)は、コンパクトな寸法となる。従っ
て、地上からシャーシ104までの必要最低地上高が低
減され、当該荷受台昇降装置1は、シャーシ104まで
の高さHが低い貨物自動車にも適用可能である。
における一連の動作(引出しから昇降及び格納)につい
て、図2〜図5を参照して説明する。まず、車両を停止
してパーキングブレーキを引いた後、図2に示す状態か
ら油圧シリンダを駆動して基部上アーム8及び基部下ア
ーム4を時計回り方向に下降端まで回動させる。これに
より、図3に示すように先端部下アーム13及び先端部
上アーム16はそれぞれピン6及びピン10を中心に時
計回り方向へ回動し、ガイド板22がガイドローラ23
に当接する。
作者が手で後方に引き出す。これにより、先端部下アー
ム13及び先端部上アーム16がそれぞれピン6及びピ
ン10を中心に時計回り方向に回動する。この回動中、
各ピン10,6,17,14によって構成される平行四
辺形CDEFは形を変えながらも、辺CDと辺EFとは
互いに平行の関係を維持する。従って、荷受台18は一
定の姿勢を維持しながら降下し、図4に示すように着地
する。着地後、操作者が手で荷受台18のサブプレート
20を起こして回動させ、図5に示すように展開する。
ダを駆動して基部上アーム8及び基部下アーム4を反時
計回り方向に回動させる。これに従って、先端部上アー
ム16及び先端部下アーム13も回動し、荷受台18が
上昇する。この上昇中において、基部リンク機構(AB
CD)の辺CDが、辺ABに対して徐々に傾動すること
により、先端部リンク機構(CDEF)の辺EFも同様
に傾動し、荷受台18は、チルト状態から緩やかに水平
になる。こうして、荷受台18と荷箱102の床面とが
一致する図5の二点鎖線に示す上昇端まで、荷受台18
が上昇する。ここで、操作者が荷物を荷箱102から荷
受台18に移載する。移載後、油圧シリンダを駆動して
基部上アーム8および基部下アーム4を時計回り方向に
回動させる。これに従って、先端部上アーム16及び先
端部下アーム13も回動し、荷受台18が下降する。こ
の下降中において、基部リンク機構の辺CDが、辺AB
に対して徐々に傾動することにより、辺EFも同様に傾
動し、荷受台18は、略水平状態から緩やかにチルト状
態に移行して下降端に達する。従って、荷物には衝撃が
加わらず、荷物の転倒や落下を防止することができる。
荷物を荷箱102に積み込む場合は、上述の動作が逆の
順序で行われる。
は、図5の実線に示す状態から、操作者がサブプレート
20を折り畳み、図4に示す状態とした後、折り畳まれ
た荷受台18を持ち上げ、図3に示すようにガイド板2
2をガイドローラ23に乗せる。ここで、油圧シリンダ
を駆動し、基部上アーム8及び基部下アーム4を反時計
回り方向に回動させる。これにより、荷受台18は、図
1に示す状態となり、車体101の下部に格納される。
らの高さが低い場合(低床型)には、各アームの動作が
若干異なる。これについて、図10〜図12を参照して
説明する。まず、上記の場合と同様に、荷受台18を格
納した状態から油圧シリンダを駆動して基部上アーム8
及び基部下アーム4を時計回り方向に下降端まで回動さ
せる。この結果、地上高が低いことにより、図10に示
すように基部下アーム4及び基部連結部材7が着地す
る。
作者が手で後方に引き出す。これにより、図11に示す
ように、先端部下アーム13及び先端部上アーム16が
それぞれピン6及び10を中心に時計回り方向に回動し
て、荷受台18と先端部下アーム13とがほぼ同時に着
地する。この回動中において、先端部リンク機構(CD
EF)が図の二点鎖線に示すように垂直方向に最も長く
なったとき、荷受台18がシャーシ104に接近する
が、前述の垂直方向へのコンパクトな構成により、シャ
ーシ104との干渉を防止することができる。着地後、
操作者が手で荷受台18のサブプレート20を起こして
回動させ、展開する。展開後、基部上アーム8及び基部
下アーム4を上昇させると、図12に示すように先端部
上アーム16及び先端部下アーム13が持ち上げられ、
図5と同様の状態となる。以後の昇降動作は前述の場合
と同様である。
装置1は、車体101の後方に引き出されるものとして
説明したが、側方に引き出される構成であっても、同様
に適用することができる。また、荷受台18は折り畳み
可能な構成としたが、荷受台18の荷受面積が小さくて
もよい場合には、1枚のプレートからなる構成のもので
あってもよい。また、荷受台18のメインプレート19
は、ピン17を支持点として回動可能に取り付けられて
いるが、ピン17とは別に設けたピンを支持点として回
動可能に取り付けてもよい。図13は、このような取り
付け方を採用した他の実施形態の概略を示す図であり、
荷受台18と、これを昇降させる基部リンク機構(AB
CD)及び先端部リンク機構(CDEF)からなるアー
ム構造との間に、リンク体25を設けたものである。こ
の場合、リンク体25は辺EFに対して固定された状態
にあり、荷受台18は、ピン17とは別にリンク体25
に設けられたピン26を支持点として回動可能に取り付
けられている。また、本実施形態のアーム構造は、基部
リンク機構が水平方向にスライド可能な荷受台昇降装置
にも適用することができる。
効果を奏する。請求項1の荷受台昇降装置のアーム構造
によれば、荷受台は、基部リンク機構が回動下降端に達
するまでの辺CDの傾動に基づいてチルト動作し、チル
ト動作は昇降動作と別に行われるのではなく、昇降動作
と一体的に行われる。従って、チルト動作のための専用
の構造が不要であり、構造が簡素である。また、このチ
ルト動作は極めて滑らかに行われ、衝撃を伴わないの
で、荷物の転倒や落下を防止することができる。
よれば、基部リンク機構の回動上昇端においては、辺C
Dに対して辺EF及び荷受台がより一層押し上げられる
ので、基部リンク機構の回動範囲を抑制しつつ、荷受台
を所定の高さに押し上げることができる。さらに、荷受
台上昇端において、アームと荷箱との干渉を避けること
ができる。
受台昇降装置が、貨物自動車の車体後部における荷箱の
下方に取り付けられた状態の背面図である。
納された状態を示している。
格納途中の状態を示している。
ンク機構が基部リンク機構に対して展開され、荷受台が
折り畳まれている状態を示している。
ンク機構及び荷受台が展開され、昇降する状態を示して
いる。
昇降させる基部リンク機構及び先端部リンク機構からな
るアーム構造とを原理的に示した側面図である。
B,CDの大小関係がリンク動作にどのように影響する
かを示す図である。
部を、図2から抜き出して示す図である。
示す図であり、先端部リンク機構が最も垂直方向に伸び
た状態を示している。
低い場合の上記荷受台昇降装置の側面図であり、展開又
は格納途中の状態を示している。
回動した状態を示す図である。
降可能な状態を示す図である。
を昇降させる基部リンク機構及び先端部リンク機構から
なるアーム構造との間にリンク体を設けた他の実施形態
の構成を原理的に示した側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】荷受台を格納、展開及び昇降させる荷受台
昇降装置のアーム構造として車体に左右一対設けられ、
各アーム構造が、 車体に設けられた上下一対の支点A及びBをそれぞれ中
心として所定範囲で回動可能な一対のアームと、これら
のアームの各回動端側における作用点C及びDの間に接
続された基部連結部材とによって構成され、A,B,C及
びDを4頂点とする四角形は、前記アームの回動に伴っ
て辺CDを辺ABに対して傾動させる不等辺四角形であ
る基部リンク機構と、 前記作用点C及びDをそれぞれ中心として所定範囲で回
動可能な一対のアームと、これらのアームの各回動端側
における作用点E及びFの間に接続された先端部連結部
材とによって構成され、C,D,E及びFを4頂点とする
四角形が平行四辺形であり、前記作用点E又はF側で荷
受台を支持するとともに前記基部リンク機構が回動下降
端に達するまでの前記辺CDの傾動に基づいて前記荷受
台をチルト動作させる先端部リンク機構とを備えたこと
を特徴とする荷受台昇降装置のアーム構造。 - 【請求項2】前記基部リンク機構の回動上昇端におい
て、前記先端部リンク機構のアームの傾斜は、前記基部
リンク機構のアームの傾斜より急な角度である請求項1
記載の荷受台昇降装置のアーム構造。
Priority Applications (1)
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JP2001072300A JP3871519B2 (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 荷受台昇降装置のアーム構造 |
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JP2001072300A JP3871519B2 (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 荷受台昇降装置のアーム構造 |
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JP2002274245A true JP2002274245A (ja) | 2002-09-25 |
JP3871519B2 JP3871519B2 (ja) | 2007-01-24 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015112976A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | 新明和工業株式会社 | 荷受台昇降装置 |
-
2001
- 2001-03-14 JP JP2001072300A patent/JP3871519B2/ja not_active Expired - Lifetime
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